JP2015188721A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 発光素子による演出効果を向上する。
【解決手段】 本発明に係るパチンコ機1は、複数の発光素子74が配設された発光基板72a,72bと、複数の発光素子74の発光を制御する制御手段300と、を備えている。発光基板72a,72bは、配線パターン77が形成された透明基板73と、透明基板73に配置され、配線パターン77に対して電気的に接続された複数の発光素子74と、を備えている。そして、複数の発光素子74は、透明基板73において所定の図案を構成する仮想の線である仮想図案線i上に配置されている。また、配線パターン77は、仮想図案線iに沿って形成されている。
【選択図】 図7

Description

本発明は、LED等の発光素子を発光させる演出を実行することが可能な演出装置を備える遊技機に関する。
従来、発光素子を発光させる演出を実行することが可能な演出装置を備える遊技機が知られている(特許文献1参照)。
この遊技機では、LED(発光素子)を発光させることによる演出を実行することが可能な電飾ユニット(演出装置)を備えている。電飾ユニットは、電飾基板と、電飾基板の前方に配置された装飾役物と、を有している。
装飾役物は、透明な樹脂によって、花形に形成されている。また、装飾役物の外周部には、銀メッキが施されることによって、非透過部が形成されている。
電飾基板には、配線パターンが形成されているとともに、複数のLEDが配置されている。各LEDは、正面側から見て、花形に形成されている装飾役物の各花弁の中央部に対応する位置に配置されている。また、配線パターンは、正面側から見て、装飾役物の非透過部と重なる位置に形成されている。
この遊技機では、配線パターンを、正面側から見て、非透過部の背面側に隠れる位置に形成することによって、配線パターンを目立たなくして、意匠性の低下を抑制している。
特開2013−111252号公報
しかしながら、従来の遊技機では、発光素子による演出効果を向上することができない。
すなわち、従来の遊技機では、配線パターンを、正面側から見て非透過部の背面側に隠れる位置に配置する必要があるため、装飾基板における発光素子の配置に限界があり、発光素子による演出効果を向上することができない。
本発明の課題は、発光素子による演出効果を向上することにある。
上記目的を達成するために、第一の発明に係る遊技機は、配線パターンが形成された透明基板と、前記透明基板に配置され、前記配線パターンに対して電気的に接続された複数の発光素子と、を含んでなる発光基板と、前記複数の発光素子の発光を制御する制御手段と、を備え、前記複数の発光素子は、前記透明基板において所定の図案を構成する仮想の線である仮想図案線上に配置され、前記配線パターンは、前記仮想図案線に沿って形成されていることを特徴とする。
第一の発明に係る遊技機では、複数の発光素子が配置される基板として、透明基板が適用されている。
これによって、複数の発光素子が配置された透明基板を介して、発光基板の背面側を視認することが可能となる。したがって、他の演出手段を発光基板の背面側に配設することで、透明基板を介して他の演出手段による演出を視認することが可能となり、複数の発光素子による演出を、他の演出手段による演出に重ねて実行することが可能となる。
また、第一の発明に係る遊技機では、複数の発光素子が仮想図案線上に配置されている。
これによって、複数の発光素子を発光させることで、透明基板において所定の図案を浮き上がらせることが可能となる。
さらに、第一の発明に係る遊技機では、配線パターンが仮想図案線に沿って形成されている。
これによって、複数の発光素子が発光された際に、透明基板において所定の図案をより明確に浮き上がらせることが可能となるとともに、配線パターンが浮き上がった所定の図案と略一体となり、配線パターンが目立つことを抑制することが可能となる。
以上により、第一の発明に係る遊技機によれば、発光素子による演出効果を向上することが可能となる。
ここで、配線パターンとしては、後述する配線パターン77が該当する。透明基板としては、後述する透明基板73が該当する。発光素子としては、後述する発光素子74が該当する。発光基板としては、後述する可動部材72a,72bが該当する。制御手段としては、後述する演出制御回路300が該当する。仮想図案線としては、後述する仮想図案線iが該当する。
第二の発明に係る遊技機は、第一の発明に係る遊技機において、前記発光基板は、前記透明基板における前記配線パターンを構成する配線が交差する位置に配置されたジャンパー素子を含んでなり、前記ジャンパー素子は、前記仮想図案線に沿って配置されていることを特徴とする。
第二の発明に係る遊技機では、配線パターンを構成する配線が交差する位置にジャンパー素子が配置されている。
これによって、仮想図案線が交差する位置においても、配線パターンを適切に形成することが可能となる。
また、第二の発明に係る遊技機では、ジャンパー素子が仮想図案線に沿って配置されている。
これによって、複数の発光素子が発光された際に、ジャンパー素子が浮き上がった所定の図案と略一体となり、ジャンパー素子が目立つことを抑制することが可能となる。
ここで、ジャンパー素子としては、後述するジャンパー素子75が該当する。
第三の発明に係る遊技機は、第一又は第二の発明に係る遊技機において、前記制御手段と前記発光基板との間の配線を中継する中継基板と、前記複数の発光素子に流れる電流を制限する制限抵抗と、を備え、前記制限抵抗は、前記中継基板に配置されていることを特徴とする。
第三の発明に係る遊技機では、複数の発光素子に流れる電流を制限する制限抵抗が、透明基板ではなく、中継基板において配置されている。
これによって、制限抵抗が目立つことがなくなり、制限抵抗が発光素子による演出効果を低下させることを抑制することが可能となる。
ここで、中継基板としては、後述する中継基板19が該当する。制限抵抗としては、後述する中継基板19に配設された制限抵抗が該当する。
第四の発明に係る遊技機は、第一乃至第三のうちいずれか一の発明に係る遊技機において、演出画像を表示することが可能な表示画面を有する表示手段を備え、前記発光基板は、前記表示画面の正面側において、前記透明基板を介して前記表示画面に表示された演出画像を視認することが可能となるように配置されることを特徴とする。
第四の発明に係る遊技機では、複数の発光素子が配置された透明基板を介して、表示画面に表示された演出画像を視認することができる。したがって、複数の発光素子による演出を、表示画面に表示された演出画像に重ねて実行することが可能となる。
ここで、表示画面としては、後述する表示画面21が該当する。
本発明によれば、発光素子による演出効果を向上することが可能となる。
パチンコ機の全体構成を示す斜視図である。 遊技盤の正面を示し、特に説明に必要な部分を模式的に示した図である。 初期状態を形成している演出装置における第1可動役物及び第2可動役物の配置を示す図である。 中間状態を形成している演出装置における第1可動役物及び第2可動役物の配置を示す図である。 最終状態を形成している演出装置における第1可動役物及び第2可動役物の配置を示す図である。 演出装置が備える第2可動役物の正面図である。 第2可動役物の透明基板に形成された配線パターンを示す図である。 透明基板に形成された配線パターンの概略を示す回路図である。 パチンコ機の制御系の構成を示すブロック図である。 演出制御回路及び中継基板の構成を示すブロック図である。 主制御回路から演出制御回路に対して送信される制御コマンドを説明する図である。 主制御回路が実行するメインループ処理を示すフローチャートである。 主制御回路が実行するシリアル通信受信割込み処理を示すフローチャートである。 主制御回路が実行するタイマ割込み処理を示すフローチャートである。 特図乱数記憶処理を示すフローチャートである。 特図変動処理を示すフローチャートである。 演出制御回路が実行するメインループ処理を示すフローチャートである。 演出制御回路が実行するシリアル通信受信割込み処理を示すフローチャートである。 演出制御回路が実行するタイマ割込み処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
本実施形態では、本発明に係る遊技機を、パチンコ機1に適用している。
(パチンコ機1の全体構成)
まず、パチンコ機1の全体構成を説明する。
図1は、パチンコ機の全体構成を示す斜視図である。
図1に示すパチンコ機1は、矩形状の外枠2と、外枠2の前側に配設された内枠3と、内枠3の前側に配設された扉ユニット4と、を備えている。
内枠3は、矩形状に形成され、外枠2に対して開閉することが可能となるように配設されている。内枠3の内側には、遊技盤ユニット10(図2参照)が取り付けられている。
扉ユニット4は、略方形の扉状に形成され、外枠2に対して開閉することが可能となるように配設されている。これによって、扉ユニット4は、内枠3に取り付けられた遊技盤ユニット10(後述する遊技盤11)の正面側を開閉することが可能となっている。扉ユニット4は、略中央部に配設された透明板4aと、透明板4aの周囲に配設された装飾部4bと、透明板4aの下側に配設された受皿ユニット5と、受皿ユニット5の側方に配設された発射ハンドル6と、を備えている。
透明板4aは、樹脂、ガラス等の透明な材料により平板状に形成され、内枠3に取り付けられた遊技盤ユニット10(遊技盤11)の正面側に配設される。これによって、遊技者は、透明板4aを介して、遊技盤10(遊技盤11)を視認することが可能となっている。装飾部4bは、前方に向かって膨出する形状を有している。装飾部4bの上側の各角部には、その内部に音発生装置(スピーカ)22(図9参照)が配設された音抜部4cが設けられている。各音抜部4cには、音発生装置22が出力する音声を通過させる複数の音抜孔が設けられている。また、装飾部4bには、複数のランプ21(図9参照)が配設されている。
受皿ユニット5は、遊技球(貸球及び賞球)を受ける受皿5aと、受皿5aの前側に配設された演出ボタン5b及び回転型セレクター5cと、を有している。
演出ボタン5bは、略円柱状に形成され、受皿ユニット5から上方に向かって突出するように配設されている。演出ボタン5bは、遊技者による押下操作(下方に向かって押し込む操作)が可能となっている。受皿ユニット5の内部には、演出ボタン5bの押下操作を検出する第1操作検出スイッチ24(図9参照)が配設されている。第1操作検出スイッチ24は、演出ボタン5bが押下操作されるごとに、第1操作信号を演出制御回路300(図9参照)に対して出力する。
回転型セレクター5c(いわゆる「ジョグダイヤル」)は、略円筒状に形成され、演出ボタン5bの周囲を囲むように配設されている。回転型セレクター5cは、遊技者による回転操作(円筒軸を中心に回転させる操作)が可能となっている。受皿ユニット5の内部には、回転型セレクター5cの回転操作を検出する第2操作検出スイッチ25(図9参照)が配設されている。第2操作検出スイッチ25は、回転型セレクター5cが所定角度(例えば、60[°])回転操作されるごとに、第2操作信号を演出制御回路300に対して出力する。
また、受皿ユニット5の上面には、貸出操作部7が配設されている。貸出操作部7は、球貸ボタン7aと、返却ボタン7bと、度数表示装置7cと、を有している。ここで、パチンコ機1は、プリペイドカードに記録されている情報の読出し及び更新を行うことが可能なCRユニット500(図9参照)と通信可能に接続されている。そして、プリペイドカード(図示せず)がCRユニット500に挿入されると、CRユニット500に挿入されたプリペイドカードに記録されている有価媒体の残存度数が度数表示装置7cに表示される。そして、プリペイドカードがCRユニット500に挿入されている状態で球貸ボタン7aが操作されると、所定数の遊技球が受皿5aに払い出される。この際、払い出された遊技球の数に応じてプリペイドカードに記録されている有価媒体の残存度数が更新されて、更新された有価媒体の残存度数が度数表示装置7cに表示される。また、有価媒体の残存度数が残っているプリペイドカードがCRユニット500に挿入されている状態で返却ボタン7bが操作されると、CRユニット500からプリペイドカードが返却される。
ここで、プリペイドカートとしては、例えば、磁気記憶媒体、記憶IC内蔵媒体等が該当する。
発射ハンドル6は、遊技者による回転操作が可能となっている。そして、発射ハンドル6は、回転操作されたことに応じて、この回転操作量に応じた抵抗値を払出制御回路400(図9参照)に対して出力する。
(遊技盤ユニット10の構成)
次に、遊技盤ユニット10の構成を説明する。
図2は、遊技盤の正面を示し、特に説明に必要な部分を模式的に示した図である。図3は、初期状態を形成している演出装置における第1可動役物及び第2可動役物の配置を示す図である。図4は、中間状態を形成している演出装置における第1可動役物及び第2可動役物の配置を示す図である。図5は、最終状態を形成している演出装置における第1可動役物及び第2可動役物の配置を示す図である。
ここで、図3(a)、図4(a)及び図5(a)のそれぞれでは、演出役物を上側から見た状態を示し、図3(a)、図4(a)及び図5(a)のそれぞれでは、演出役物を正面側から見た状態を示している。
図6は、演出装置が備える第2可動役物の正面図である。図7は、第2可動役物の透明基板に形成された配線パターンを示す図である。図8は、透明基板に形成された配線パターンの概略を示す回路図である。
遊技盤ユニット10は、セット板(図示せず)と、セット板の正面側に取り付けられた遊技盤11と、セット板の背面側に取り付けられた画像表示装置20と、セット板の内側に取り付けられた演出装置70(図3、図4及び図5参照)と、を備えている。
セット板は、正面側が開放された箱状に形成されている。セット板の背面板における略中央部には、貫通孔からなる開口部が設けられている。
遊技盤11は、樹脂により、平板状に形成されている。図2に示すように、遊技盤11の略中央部には、貫通孔からなる開口部(図示せず)が設けられている。そして、遊技者は、遊技盤11に設けられた開口部及びセット板に設けられた開口部を介して、画像表示装置20の表示画面21を視認することが可能となっている。
遊技盤11の正面における開口部の周囲には、発射ハンドル6が操作されることに応じて打ち出された遊技球が流下する遊技領域30が形成されている。
遊技領域30における表示画面21の左方の位置には、始動ゲート41が設けられている。始動ゲート41は、常時、遊技球による通過が可能となるように形成されている。始動ゲート41には、普図始動球検知センサ104(図9参照)が配設されている。普図始動球検知センサ104は、遊技球による始動ゲート41の通過の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。主制御回路200は、普図始動球検知センサ104からの検出信号の入力に応じて、普通図柄抽選を実行する。
遊技領域30における表示画面21の下方の位置には、第1始動口51が設けられている。第1始動口51は、上向きに開口した入球口(いわゆる「ヘソ」)であり、常時、遊技球の入球が可能となっている。第1始動口51内には、特図1始動球検知センサ101(図9参照)が配設されている。特図1始動球検知センサ101は、第1始動口51への遊技球の入球の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。主制御回路200は、特図1始動球検知センサ101からの検出信号の入力に応じて、第1特別図柄抽選を実行する。
遊技領域30における第1始動口51の下方の位置には、第2始動口52が設けられている。第2始動口52には、第2始動口52への遊技球の入球を不可能にする閉止状態と遊技球の入球を可能にする開放状態とに変位することが可能な始動口開閉部材52a(いわゆる「電動チューリップ」)が設けられている。始動口開閉部材52aは、始動口ソレノイド64(図9参照)によって開閉される。第2始動口52は、通常時は、始動口開閉部材52aが閉止状態とされて、遊技球の入球が不可能となっているが、普通図柄抽選に当選した場合に、始動口開閉部材52aが開放状態とされて、遊技球の入球が可能となる。第2始動口52内には、特図2始動球検知センサ102(図9参照)が配設されている。特図2始動球検知センサ102は、第2始動口52への遊技球の入球の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。主制御回路200は、特図2始動球検知センサ102からの検出信号の入力に応じて、第2特別図柄抽選を実行する。
遊技領域30における第2始動口52の下方には、大入賞口53が設けられている。大入賞口53には、大入賞口53への遊技球の入球を不可能にする閉止状態と遊技球の入球を可能にする開放状態とに変位することが可能な大入賞口開閉部材53a(いわゆる「アタッカー」)が設けられている。
大入賞口開閉部材53aは、大入賞口ソレノイド65(図9参照)によって開閉される。大入賞口53は、通常時は、大入賞口開閉部材53aが閉止状態とされて、遊技球の入球が不可能となっているが、第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選に当選して、大当たり遊技状態が生起された場合に、大入賞口開閉部材53aが開放状態とされて、遊技球の入球が可能となる。大入賞口53内には、大入賞球検知センサ103(図9参照)が配設されている。大入賞球検知センサ103は、大入賞口53への遊技球の入球の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。主制御回路200は、大入賞球検知センサ103からの検出信号の入力に応じて、遊技球払出装置440(図9参照)による賞球の払い出しに係る遊技球払出動作を実行する。
遊技領域30における大入賞口53の下方の位置には、いずれの入球口にも入賞しなかった遊技球を回収するためのアウト口54が設けられている。なお、遊技領域30には、各入球口51,52,53やゲート41に遊技球を導くように複数の釘(図示せず)が配置されている。
遊技盤11における第1始動口51の右方の位置には、状態表示装置63が設けられている。状態表示装置63は、LED等によって構成されている。状態表示装置63には、第1特別図柄抽選の抽選結果の表示が保留されている回数(いわゆる「保留数」)、第2特別図柄抽選の抽選結果の表示が保留されている回数、普通図柄抽選の抽選結果の表示が保留されている回数、大当たり遊技状態の種別(ラウンド遊技の実行回数)等が表示される。
遊技盤11における状態表示装置63の下方の位置には、普図表示装置60、特図1表示装置61及び特図2表示装置62が設けられている。各表示装置60,61,62は、7セグメントLED、ドットマトリクスLED等によって構成されている。
普図表示装置60は、数字や図柄等からなる普通図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。そして、普図表示装置60では、停止表示された普通図柄によって、普通図柄抽選の結果が表示される。ここで、普図表示装置60に停止表示された普通図柄が特定の図柄となった場合には、遊技者に有利な遊技状態である普図当たり遊技状態が生起される。
特図1表示装置61は、数字や図柄等からなる第1特別図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。そして、特図1表示装置61では、停止表示された第1特別図柄によって、第1特別図柄抽選の結果が表示される。特図2表示装置62は、数字や図柄等からなる第2特別図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。そして、特図2表示装置62では、停止表示された第2特別図柄によって、第2特別図柄抽選の結果が表示される。
ここで、特図表示装置61,62における特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の表示と、演出図柄表示領域における演出図柄の表示とは、変動表示が開始される時期、変動表示が終了して停止表示が行われる時期及び停止表示された図柄が示す抽選結果のそれぞれについて対応付けられている。
そして、特図1表示装置61に停止表示された第1特別図柄が特定の図柄となった場合又は特図2表示装置62において停止表示された第2特別図柄が特定の図柄となった場合には、遊技者に有利な遊技状態である大当たり遊技状態が生起される。
画像表示装置20は、例えば、液晶ディスプレイ、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ等の可変表示装置によって構成される。画像表示装置20は、演出画像を表示することが可能な表示画面21を有している。そして、表示画面21には、第1演出図柄(図示せず)が表示される3つの第1演出図柄表示領域(図示せず)と、第2演出図柄(図示せず)が表示される1つの第2演出図柄表示領域(図示せず)と、を構成することが可能となっている。
第1演出図柄は、数字、文字、記号、キャラクタ等の識別情報(図柄)を含んで構成されている。各第1演出図柄表示領域では、第1演出図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。第2演出図柄は、カラーバーから構成されている。第2演出図柄表示領域では、第2演出図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。
そして、演出図柄の変動表示とは、各第1演出図柄表示領域において、第1演出図柄がスクロール表示されるとともに、第2演出図柄表示領域に表示されている第2演出図柄が順次変更される(カラーバーが表す色が順次変化される)ことをいう。また、演出図柄の停止表示とは、各第1演出図柄表示領域の抽選結果表示位置において、所定の第1演出図柄を停止させた状態で表示するとともに、第2演出図柄表示領域において、所定の第2演出図柄が表示される(カラーバーが所定の色を表す)ことをいう。そして、3つの第1演出図柄表示領域において停止表示された第1演出図柄と、第2演出図柄表示領域において停止表示された第2演出図柄との組み合わせによって、特別図柄抽選(第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選)の結果が表示される。
図3から図5に示すように、演出装置70は、画像表示装置20の正面側の位置に配設されている。演出装置70は、第1可動役物71と、第2可動役物72と、を有している。
第1可動役物71は、一対の可動部材71a,71b(いわゆる、「シャッター」)から構成されている。各可動部材71a,71bは、樹脂により、平板状に形成されている。また、各可動部材71a,71bの正面には、キャラクタ、模様等の装飾が施されている。
第1可動役物71(一対の可動部材71a,71b)は、正面から見て、表示画面21の略全領域が開放される開放位置(図3参照)と、表示画面21の左右方向(図3乃至図5に示す左右方向)の各端部の所定領域が遮蔽される遮蔽位置(図4及び図5参照)と、に変位することが可能となっている。第1可動役物71は、モータ26(図9参照)によって、開放位置又は遮蔽位置に変位される。
図6及び図7に示すように、第2可動役物72は、一対の可動部材72a,72b(いわゆる、「シャッター」)から構成されている。各可動部材72a,72bは、配線パターン77が形成された透明基板73と、透明基板73に配置された複数の発光素子74、複数のジャンパー素子75及びコネクタ76と、を有している。各発光素子74、各ジャンパー素子75及びコネクタ76のそれぞれは、配線パターン77に対して電気的に接続されている。なお、図6では、各発光素子74は、白抜きの四角形により示されている。また、図7では、各発光素子74は、並設された一対の黒塗りの四角形(アノードに対応する四角形及びカソードに対応する四角形)により示されている。
透明基板73(いわゆる、「プリント配線基板」)の基材は、PET等の透明又は半透明の樹脂により、平板状に形成されている。また、透明基板73のエッチングレジストは、透明又は半透明の材料により形成されている。本実施形態では、透明基板73は、片面基板であり、その正面側の表面において、銅箔等の金属により所定の配線パターン77が形成されている。
図8に示すように、本実施形態では、各透明基板73において配置されている複数の発光素子74を、複数(図8に示す例では、5系統)の系統のストリングsに分けて構成している。各系統のストリングsは、所定数(図8に示す例では、2つ)の発光素子74を直列に接続して構成されている。ここで、各系統のストリングsに含まれる各発光素子74に流入する電流を制限するための電流制限抵抗(図示せず)は、中継基板19(図9及び図10参照)に配置されている。各系統のストリングsは、電源電圧信号が供給される電源線77aと、駆動信号が供給される信号線77bと、を有している。
そして、各透明基板73において配置されている複数の発光素子74を、複数の系統のストリングsに分けて接続することによって、1系統のストリングスsにより接続する場合と比較して、各ストリングsにおける電源線77aの外径を小さくすることができる。これによって、本実施形態では、各ストリングsにおける電源線77aの外径を、信号線の外径と略同一に設定している。本実施形態では、各ストリングsにおける電源線77a及び信号線77bの外径は、それぞれ、0.1[mm]に設定されている。
ここで、電源電圧信号は、演出制御回路300から、中継基板19を介して、各透明基板73に対して供給される。中継基板19と各透明基板73との間を接続するハーネスには、所定数の電源線h(図8に示す例では、1本)が含まれている。そして、図8に示すように、各電源線hは、コネクタ76において、2以上の電源線77aに分岐される。これによって、各電源線77aの外径は、各電源線hの外径と比較して小さくなっている。
各発光素子74は、LED等によって構成されている。本実施形態では、各発光素子74は、単色LEDによって構成されている。なお、各発光素子74は、フルカラーLEDによって構成しても構わない。ここで、各発光素子74を単色LEDによって構成した場合には、各発光素子74をフルカラーLEDによって構成した場合と比較して、色彩の表現力は劣る。しかしながら、この場合には、各発光素子74(LED)のサイズを、比較的、小さく構成することができるため、画像表示装置20の正面側に位置する第2可動役物72に配設された発光素子74(LED)の形状によって画像表示装置20に表示された演出画像の視認性が低下することを抑制することが可能となる。図6に示すように、各発光素子74は、仮想図案線i上に配置されている。
ここで、仮想図案線iとは、透明基板73において所定の図案を構成する仮想の線をいう。具体的には、仮想図案線iは、設計段階において設定される仮想の線であって、複数の発光素子74の配置を決めるための線となっている。なお、図6では、説明の都合上、仮想図案線iを表示しているが、図7に示すように、実際の透明基板73においては、仮想図案線iは表示されない。
図6に示すように、本実施形態では、第2可動役物72において、複数のハート形の図案を構成する仮想図案線iが設定されている。そして、複数の発光素子74は、仮想図案線i上において、所定の間隔で配置されている。これによって、複数の発光素子74を発光させることで、第2可動役物72において、複数のハート形の図案(仮想図案線iにより構成される図案)を浮かび上がらせることができる。
また、配線パターン77は、各透明基板73の表面において、仮想図案線iに沿って形成されている。具体的には、各系統のストリングsは、仮想図案線iに沿って延びている。ここで、仮想図案線iに沿って2以上の配線(ストリングs)が並設される場合には、隣り合う配線の間隔を、各配線の外径以上に設定することが好ましい。これによって、2以上の配線を並設しても、透明基板73の透視性が損なわれることを抑制することが可能となる。
さらに、配線パターン77における複数の配線(ストリングs)が交差する位置には、ジャンパー素子75が配置されている。ジャンパー素子75は、いわゆる、「0Ω抵抗」となっている。ジャンパー素子75は、交差する2つ配線のうち一方の配線において、他方の配線を跨ぐように配設される。本実施形態では、ジャンパー素子75は、配線パターン77のうち信号線77bにおいて配設されている。そして、各ジャンパー素子75は、仮想図案線iに沿って配置されている。
第2可動役物72(一対の可動部材72a,72b)は、正面から見て、表示画面21の略全領域が開放され得る開放位置(図3及び図4参照)と、表示画面21の左右方向(図3乃至図5に示す左右方向)の中央部の所定領域が遮蔽される遮蔽位置(図5参照)と、に変位することが可能となっている。第2可動役物72は、モータ27(図9参照)によって、開放位置又は遮蔽位置に変位される。
そして、演出装置70は、初期状態と、中間状態と、最終状態と、を形成することが可能となっている。
初期状態を形成している演出装置70では、図3に示すように、第1可動役物71が開放位置に配置されるとともに、第2可動役物72が開放位置に配置される。これによって、演出装置70が初期状態を形成している際には、遊技者は、表示画面21に表示された演出画像を、直接、視認することが可能となる。なお、演出装置70が初期状態を形成している際には、第1可動役物71及び第2可動役物72が遊技盤11の背面側に配置される。これによって、演出装置70が初期状態を形成している際には、遊技者は、第1可動役物71及び第2可動役物72を視認することができない。
中間状態を形成している演出装置70では、図4に示すように、第1可動役物71が遮蔽位置に配置されるとともに、第2可動役物72が開放位置に配置される。これによって、演出装置70が中間状態を形成している際には、遊技者は、第1可動役物71の正面に施された装飾を視認することが可能となるとともに、表示画面21の左右方向の中央部に表示された演出画像を、直接、視認することが可能となる。
最終状態を形成している演出装置70では、図5に示すように、第1可動役物71が遮蔽位置に配置されるとともに、第2可動役物72が遮蔽位置に配置される。これによって、演出装置70が最終状態を形成している際には、遊技者は、第1可動役物71の正面に施された装飾を視認することが可能となるとともに、第2可動役物71(各透明基板73)を介して、表示画面21の左右方向の中央部に表示された演出画像を視認することが可能となる。
(制御系の構成)
次に、パチンコ機1における制御系の構成を説明する。
図9は、パチンコ機の制御系の構成を示すブロック図である。図10は、演出制御回路及び中継基板の構成を示すブロック図である。
図9に示すように、パチンコ機1は、主制御回路200と、演出制御回路(サブ制御回路)300と、払出制御回路400と、各制御回路200,300,400等に電源(電力)を供給する電源回路600と、を備えている。
各制御回路200,300,400は、CPU(Central Processing Unit)と、遊技の進行に係るプログラム及び遊技の進行に必要なデータを格納するROM(Read Only Memory)と、CPUがROMに格納されているプログラムに基づく処理を進行するために使用される一時記憶領域となるRAM(Random Access Memory)と、を備えるマイクロコンピュータである。主制御回路200、演出制御回路300及び払出制御回路400は、それぞれ別々の基板に実装されている。
主制御回路200は、CPU210と、ROM220と、RAM230と、入力ポート240と、第1出力ポート251と、第2出力ポート252と、第3出力ポート253と、周波数発生回路260と、ハード乱数発生回路270と、を備える。
入力ポート240は、各検知センサ・スイッチ101〜104から入力された検出信号及び払出制御回路400から入力された制御コマンドのそれぞれを、CPU210に対して出力する。第1出力ポート251は、各表示装置60〜63及び各ソレノイド64,65に対して制御信号を出力するとともに、パチンコ機1の賞球の払い出しに関する情報やエラー信号をホールコンピュータ(図示せず)に対して送信する。第2出力ポート252は、演出制御回路300に対して制御コマンドを送信する。第3出力ポート253は、払出制御回路400に対して制御コマンドを送信する。
第2出力ポート252及び第3出力ポート253のそれぞれは、送信用データレジスタ(図示せず)と、FIFO(First In First Out)バッファ(図示せず)と、送信用シフトレジスタ(図示せず)と、を有している。
送信用データレジスタは、後述する制御コマンド格納処理(ステップS33)に基づいて入力された制御コマンドを、FIFOバッファに対して出力する。
FIFOバッファは、複数のレジスタから構成され、複数の制御コマンドを記憶することが可能となっている。そして、FIFOバッファは、送信用データレジスタから入力された制御コマンドを記憶するとともに、記憶している制御コマンドを入力された順番で送信用シフトレジスタに対して出力する。
送信用シフトレジスタは、FIFOバッファから入力された制御コマンドについて、パラレル−シリアル変換を行い、シリアルデータとして、演出制御回路300に対して送信する。
ROM220には、遊技の進行に係るプログラム及び遊技の進行に必要なデータが格納されている。特に、ROM220には、遊技の進行に必要なデータとして、各種抽選を実行するための判定テーブル、演出制御回路300を制御するために必要な各種制御コマンドが格納されている。
RAM230には、主制御回路200における入出力データ、演算処理のためのデータ、遊技に関連する乱数カウンタ等の各種カウンタ、抽選結果や遊技状態を管理するフラグ等が一時的に記憶される。
特に、RAM230には、特図1始動球検知センサ101、特図2始動球検知センサ102及び普図始動球検知センサ104のそれぞれからの検出信号の入力を契機として取得される始動情報を記憶する領域が設けられている。ここで、始動情報とは、各検出信号の入力を契機として取得された各種乱数値等の情報をいう。
周波数発生回路260は、所定のクロック周波数(本実施形態では、12[MHz])でクロック(同期信号)を発生させて、このクロックをCPU210及びハード乱数発生回路270のそれぞれに対して出力する。ハード乱数発生回路270は、普通図柄抽選の当たり乱数、第1特別図柄抽選の当たり乱数及び第2特別図柄抽選の当たり乱数のそれぞれを発生させる。ハード乱数発生回路270は、周波数発生回路260から1クロックが入力されるごとに、ループカウンタの値を所定の範囲内(例えば、0〜65535の範囲内)において1ずつ更新することによって、当たり乱数を発生させる。本実施形態では、ハード乱数発生回路270のループカウンタの値は、0.083[μs](1[s]/12[MHz]=0.083[μs])ごとに更新される。なお、ループカウンタは、普通図柄抽選、第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選のそれぞれに対応するものが設定されている。
演出制御回路300は、主制御回路200から受信した制御コマンドに基づいて、画像表示装置20における演出画像の表示、ランプ21の点灯、第2可動役物72が備える発光素子74の点灯、音発生装置22による音の出力及び各モータ26,27の駆動のそれぞれを制御する。
図10に示すように、演出制御回路300は、CPU310と、ROM320と、RAM330と、を備える。なお、図10では、演出制御回路300のうち、ランプ22及び第2可動役物72が備える発光素子74のそれぞれの点灯を制御するランプ制御部の構成を示し、画像表示装置20における演出画像の表示を制御する表示制御部及び音発生装置22による音の出力を制御する音制御部の表示を省略している。
ROM320には、演出の進行に係るプログラム、演出の進行に必要なデータが格納されている。
RAM330には、主制御回路200から受信した制御コマンド、演算処理を行うためのデータ等が一時的に記憶される。
CPU310は、主制御回路200から受信した制御コマンドに基づいて、実行する演出の内容を決定する。そして、決定した演出の内容に対応する演出プログラムにしたがって、表示制御データ、ランプ制御データ、音制御データ及び役物制御データのそれぞれを読み出して、読み出した各制御データに基づく制御信号を、画像表示装置20、中継基板19、音発生装置22、各モータ26,27のそれぞれに対して出力する。
ここで、演出制御回路300は、中継基板19を介して、ランプ22及び第2可動役物72のそれぞれと接続されている。そして、演出制御回路300と中継基板19とは、シリアル通信用のハーネスを介して互いに接続されている。一方、中継基板19(駆動回路19b)とランプ22及び各可動部材72a,72bのそれぞれとは、パラレル通信用のハーネスを介して互いに接続されている。
また、演出制御回路300と中継基板19との間を接続するハーネスには、電源電圧信号が供給される電源線が含まれているとともに、中継基板19とランプ22及び一対の可動部材72a,72bのそれぞれとの間を接続するハーネスには、電源電圧信号が供給される電源線hが含まれている。これによって、ランプ22及び一対の可動部材72a,72bのそれぞれに対して供給される電源電圧信号は、演出制御回路300から、中継基板19を介して供給される。
そして、CPU310は、演出プログラムにしたがって読み出したランプ制御データに基づくランプ制御信号を生成して、生成したランプ制御信号を、シリアル通信により、中継基板19に対して出力する。
中継基板19には、変換回路19aと、駆動回路(ドライバ)19bと、が配設されている。変換回路19aは、CPU310から入力されたランプ制御信号を、パラレル信号に変換(シリアル−パラレル変換)して、変換したランプ制御信号を、駆動回路19bに対して出力する。
駆動回路19bは、変換回路19aから入力されたランプ制御信号に基づいて、ランプ22及び第2可動役物72が備える発光素子74のそれぞれを駆動するための駆動信号を生成する。そして、駆動回路19bは、生成した駆動信号を、ランプ21及び第2可動役物72(各透明基板73)のそれぞれに対して出力する。これにより、ランプ21及び第2可動役物72が備える発光素子74のそれぞれの点灯が制御される。
本実施形態では、演出制御回路300は、第2可動役物72が備える発光素子74の点灯を制御するにあたって、ストリングsの系統ごとに、当該ストリングsに含まれる発光素子74の点灯を制御する。具体的には、演出制御回路300が生成するランプ制御信号には、第2可動役物72に形成された全ての系統のストリングsのそれぞれの点灯を制御するデータが含まれている。そして、駆動回路19bは、入力されたランプ制御信号に基づいて、各系統のストリングsに対応する駆動信号を生成し、生成した駆動信号を、当該駆動信号に対応する系統のストリングsに対して出力する。これによって、コネクタ76を介して、各系統のストリングsに対して駆動信号が入力され、ストリングsの系統ごとに、当該ストリングsに含まれる発光素子74の点灯が制御される。
払出制御回路400は、発射ハンドル6が備える発射ボリューム(図示せず)から入力された信号に基づいて、遊技球発射装置423による遊技球の発射動作を制御する。
具体的には、払出制御回路400には、発射ボリューム及び遊技球発射装置423が接続されている。発射ボリュームは、発射ハンドル6が回転操作されると、この回転操作量に応じた信号を払出制御回路400に対して出力する。そして、払出制御回路400は、発射ボリュームから入力された信号に応じた強さで遊技球を遊技領域30に発射するように、遊技球発射装置423による遊技球の発射動作を制御する。
また、払出制御回路400は、主制御回路200から受信した制御コマンド及びCRユニット500から受信した球貸指示信号のそれぞれに基づいて、遊技球払出装置440による遊技球払出動作を制御する。
具体的には、払出制御回路400には、接続基板410が接続され、その接続基板410には、球貸ボタン7a、返却ボタン7b、度数表示装置7c及びCRユニット500のそれぞれが接続されている。
球貸ボタン7aは、押下操作されたことに応じて、球貸操作信号を、接続基板410を介してCRユニット500に対して送信する。そして、CRユニット500は、球貸操作信号を受信すると、挿入されているプリペイドカードに記録されている有価媒体の残存度数から所定数の貸球を払い出すために必要な度数を減算して、プリペイドカードにおける有価媒体の残存度数の記録を更新するとともに、所定数の遊技球の払い出しを指示する球貸指示信号を、接続基板410を介して払出制御回路400に送信する。さらに、払出制御回路400は、球貸指示信号を受信すると、所定数の遊技球を払い出すように、遊技球払出装置440による遊技球の払出動作を制御する。
CRユニット500は、プリペイドカートが挿入されたとき及びプリペイドカードにおける有価媒体の残存度数の記録を更新したときのそれぞれにおいて、有価媒体の残存度数を示す度数信号を、接続基板410を介して度数表示装置7cに送信する。そして、度数表示装置7cは、度数信号を受信すると、この度数信号が示す有価媒体の残存度数を表示する。
返却ボタン7bは、押下操作されたことに応じて、返却操作信号を、接続基板410を介してCRユニット500に対して送信する。そして、CRユニット500は、返却操作信号を受信すると、有価媒体の残存度数が残っているプリペイドカードを返却(排出)する。
(各種抽選について)
次に、パチンコ機1で実行される各種抽選について説明する。
パチンコ機1では、遊技球による始動ゲート41の通過を契機として、普通図柄抽選が実行される。そして、普通図柄抽選に当選した場合に、普図当たり遊技状態が生起される。普図当たり遊技状態では、始動口開閉部材52aが閉止状態から開放状態に変位(開放)されて、第2始動口52への遊技球の入球が可能な状態となる。
普通図柄抽選に当選した場合には、普図表示装置60において、普通図柄を「普図当たり図柄」で停止表示させるように制御する。一方、普通図柄抽選に落選した場合には、普図表示装置60において、普通図柄を「はずれ図柄」で停止表示させるように制御する。
また、パチンコ機1では、第1始動口51への遊技球の入球を契機として、第1特別図柄抽選が実行され、第2始動口52への遊技球の入球を契機として、第2特別図柄抽選が実行される。そして、第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選に当選した場合に、大当たり遊技状態が生起される。大当たり遊技状態では、大入賞口開閉部材53aが閉止状態から開放状態に変位されるラウンド遊技が実行されて、大入賞口53への遊技球の入球が可能な状態となる。
本実施形態では、特別図柄抽選(第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選)の抽選に当選した場合に生起される大当たり遊技状態の種別として、「通常大当たり」及び「確変大当たり」の2種類が設定されている。
「通常大当たり」に当選した場合には、表示装置61,62において、特別図柄を「通常大当たり図柄」で停止表示させるように制御する。この際、演出図柄表示領域(第1演出図柄表示領域及び第2演出図柄表示領域)において、演出図柄(第1演出図柄及び第2演出図柄)を「通常大当たり図柄」で停止表示させるように制御する。演出図柄表示領域において停止表示される「通常大当たり図柄」は、例えば、3つの第1演出図柄表示領域に停止表示された第1演出図柄が、「2、2、2」等、同一の偶数の数字を示す演出図柄で揃うとともに、第2演出図柄表示領域に停止表示された第2演出図柄が青色を示す態様とする。
「確変大当たり」に当選した場合には、表示装置61,62において、特別図柄を「確変大当たり図柄」で停止表示させるように制御する。この際、演出図柄表示領域において、演出図柄を「確変大当たり図柄」で停止表示させるように制御する。演出図柄表示領域において停止表示される「確変大当たり図柄」は、例えば、3つの第1演出図柄表示領域に停止表示された第1演出図柄が、「1、1、1」等、同一の奇数の数字を示す演出図柄で揃うとともに、第2演出図柄表示領域に停止表示された第2演出図柄が赤色を示す態様とする。
一方、特別図柄抽選に落選した場合(「はずれ」の場合)には、表示装置61,62において特別図柄を「はずれ図柄」で停止表示させるように制御する。この際、演出図柄表示領域において、演出図柄を「はずれ図柄」で停止表示させるように制御する。演出図柄表示領域において停止表示される「はずれ図柄」は、例えば、3つの第1演出図柄表示領域に停止表示された第1演出図柄を、「1、6、9」等、少なくとも一の領域に停止表示された演出図柄が示す数字が、他の領域に停止表示された演出図柄が示す数字と異なる組み合わせとなるとともに、第2演出図柄表示領域に停止表示された第2演出図柄が白色を示す態様とする。
「通常大当たり」又は「確変大当たり」に当選した場合には、ラウンド遊技の回数が15[回]に設定され、各回のラウンド遊技における大入賞口開閉部材53aの最長開放時間が所定時間(例えば、30.0[s])に設定される。各回のラウンド遊技における大入賞口開閉部材53aの開放は、大入賞口開閉部材53aが開放状態とされてから設定された最長開放時間が経過するか、または、大入賞口53への遊技球の入球数が所定数(例えば、10[球])に達することにより終了する。
ここで、パチンコ機1では、特別図柄抽選(第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選)の当選確率に係る遊技状態として、「特図低確率状態」及び「特図高確率状態」を有している。「特図低確率状態」では、特別図柄抽選の当選確率が、第1の確率(以下、「低確率」とする)(例えば、1/390)に設定される。一方、「特図高確率状態」では、特別図柄抽選の当選確率が、第1の確率より高い第2の確率(以下、「高確率」とする)(例えば、1/39)に設定される。なお、主制御回路200は、第1特別図柄抽選の当選確率と第2特別図柄抽選の当選確率とが同期するように、各抽選の当選確率を設定する。
「通常大当たり」に当選した場合には、この大当たり遊技状態が終了した後から次の大当たり遊技状態が生起される前までの期間において、「特図低確率状態」が生起される。一方、「確変大当たり」に当選した場合には、この大当たり遊技状態が終了した後から次の大当たり遊技状態が生起される前までの期間において、「特図高確率状態」が生起される(または、大当たり遊技状態の終了に応じて「特図高確率状態」が開始され、開始された「特図高確率状態」は、この「特図高確率状態」の開始後、大当たり遊技状態が生起されることなく、所定回数(例えば、70[回])の特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が実行されたことに応じて終了される)。
また、パチンコ機1では、補助制御として、時短制御を実行することが可能となっている。時短制御とは、該制御が実行されていないときと比較して、特別図柄の変動表示を行う時間(以下、「変動時間」とする)が短縮される制御をいう。本実施形態では、時短制御が実行されているときには、該制御が実行されていないときと比較して、普通図柄抽選の当選確率が向上され、普図当たり遊技状態における始動口開閉部材52aの開放回数が増加され、普図当たり遊技状態における始動口開閉部材52aの開放時間が延長され、かつ、普通図柄の変動表示を行う時間が短縮される。
そして、「通常大当たり」又は「確変大当たり」に当選した場合には、この大当たり遊技状態の終了後において、時短制御が実行される。この時短制御は、大当たり遊技状態の終了に応じて開始され、この時短制御の開始後、大当たり遊技状態が生起されることなく、所定回数(例えば、70[回])の特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が実行されたことに応じて終了される。
(制御コマンドについて)
次に、主制御回路200から演出制御回路300に対して送信される制御コマンド、及び、主制御回路200と払出制御回路400との間で送受信される制御コマンドについて説明する。
図11は、主制御回路から演出制御回路に対して送信される制御コマンドを説明する図である。
主制御回路200と演出制御回路300とは、シリアル通信用のハーネスを介して互いに接続されている。ここで、主制御回路200と演出制御回路300との間における通信は、主制御回路200から演出制御回路300への一方向のみで行われ、演出制御回路300から主制御回路200への通信は行われない。
主制御回路200から演出制御回路300に対して送信される各制御コマンドは、制御コマンドの種類を示す1バイトの先行データと、制御コマンドの内容を示す1バイトの後続データと、から構成されている。
そして、主制御回路200は、シリアル通信によって、先行データ及び後続データから構成される制御コマンドを演出制御回路300に対して送信する。演出制御回路300では、主制御回路200から制御コマンドを受信すると、シリアル通信受信割込みが発生し、この割込み処理によって、制御コマンドのデータをRAMの所定領域に記憶する。
図11に示すように、パチンコ機1では、主制御回路200から演出制御回路300に対して送信される制御コマンドとして、図柄種別指定コマンド、第1変動パターン指定コマンド、第2変動パターン指定コマンド、停止指定コマンド、状態指定コマンド等が設定されている。
図柄種別指定コマンドは、特別図柄(演出図柄)の停止図柄(特別図柄抽選の抽選結果)を指定するコマンドである。図柄種別指定コマンドは、停止表示させる演出図柄の態様(停止図柄)として、「はずれ図柄」、「通常大当たり図柄」又は「確変大当たり図柄」を指定する。図柄種別指定コマンドは、特別図柄の変動開始時に送信される。
第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドは、それぞれ、特別図柄(演出図柄)の変動表示の変動パターンを指定するコマンドである。本実施形態では、第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドは、それぞれ、変動時間を指定することによって、当該変動時間に対応付けられている変動パターンを指定するように構成されている。
第1変動パターン指定コマンドは、演出図柄の変動表示のうち第1期間(例えば、演出図柄の変動表示の開始後から後述するリーチ表示の開始前までの期間)の変動パターン(以下、「第1変動パターン」とする)を指定する。本実施形態では、第1変動パターンとして、互いに異なる内容の報知演出(後述する擬似連続変動表示の内容等)が対応付けられた、m(複数)種類の変動パターン(変動時間)が設定されている。そして、第1変動パターン指定コマンドは、m種類の第1変動パターンのうち一のものを指定する。
本実施形態では、第1変動パターンとして、「通常変動パターン」及び「擬似連続変動パターン」が設定されている。
「通常変動パターン」とは、「擬似連続変動パターン」とは異なり、演出図柄の変動表示中に、大当たり遊技状態が生起されることを期待させる表示が行われない変動パターンをいう。また、「擬似連続変動パターン」とは、演出図柄の変動表示中に、1回以上の擬似連続変動表示が行われる変動パターンをいう。
ここで、擬似連続変動表示とは、第2演出図柄表示領域における第2演出図柄の変動表示が継続されつつ、3つの第1演出図柄表示領域のうち二以上の領域の抽選結果表示位置(第1演出図柄が停止表示されて、特別図柄抽選の結果が表示される位置)において第1演出図柄の仮停止表示が行われた後に、再び、全ての第1演出図柄表示領域において第1演出図柄の通常変動表示が行われる表示をいう。
仮停止表示とは、第1演出図柄表示領域の抽選結果表示位置において、表示されている第1演出図柄が変更されることなく、一の種類の第1演出図柄が揺れた状態で表示される表示をいう。また、通常変動表示とは、第1演出図柄表示領域の抽選結果表示位置に表示される第1演出図柄が、順次変更される(入れ替えられる)表示をいう。
第2変動パターン指定コマンドは、演出図柄の変動表示のうち第2期間(例えば、リーチ表示の開始後から演出図柄の停止表示の開始前までの期間)の変動パターン(以下、「第2変動パターン」とする)を指定する。ここで、第2期間は、第1期間より後の期間となっている。本実施形態では、第2変動パターンとして、互いに異なる内容の報知演出(後述するリーチ表示の内容等)が対応付けられた、n(複数)種類の変動パターン(変動時間)が設定されている。そして、第2変動パターン指定コマンドは、n種類の第2変動パターンのうち一のものを指定する。
本実施形態では、第2変動パターンとして、「通常変動パターン」及び「リーチ変動パターン」が設定されている。
「通常変動パターン」とは、「リーチ変動パターン」とは異なり、演出図柄の変動表示中に、大当たり遊技状態が生起されることを期待させる表示が行われない変動パターンをいう。また、「リーチ変動パターン」とは、演出図柄の変動表示中に、リーチ表示が行われる変動パターンをいう。
リーチ表示とは、演出図柄がリーチ状態を形成するとともに、演出図柄がリーチ状態を形成した際に、所定のリーチ演出が実行される表示をいう。リーチ状態とは、第2演出図柄表示領域における第2演出図柄の変動表示が継続されつつ、3つの第1演出図柄表示領域のうち二以上の領域において第1演出図柄の仮停止表示が行われ、かつ、二以上の領域において仮停止表示されている第1演出図柄が、「大当たり図柄」に含まれる組み合わせとなる状態(例えば、二以上の第1演出図柄表示領域において互いに同一の数字を示す「数字図柄」が仮停止表示されている状態)をいう。
特に、本実施形態では、「リーチ変動パターン」として、互いに異なるリーチ演出が実行される「ノーマルリーチ」、「スーパーリーチ」及び「スペシャルリーチ」が設定されている。
「スーパーリーチ」では、リーチ演出として、「第1シャッター演出」が実行される。「第1シャッター演出」は、演出装置70が初期状態から中間状態に変化される演出となっている。
「スペシャルリーチ」では、リーチ演出として、「第2シャッター演出」が実行される。「第2シャッター演出」は、演出装置70が初期状態から中間状態を介して最終状態に変化されるとともに、最終状態に変化された演出装置70において、全ての発光素子74が点灯される演出となっている。
そして、各第2変動パターンの期待値は、期待値が高いものから順に、「スペシャルリーチ」、「スーパーリーチ」、「ノーマルリーチ」、「通常変動パターン」(期待値高→期待値低)となるように設定されている。
ここで、期待値とは、当該「変動パターン」が選択された場合に、大当たり遊技状態が生起される可能性の度合いをいう。
停止指定コマンドは、演出図柄(第1演出図柄及び第2演出図柄)の停止表示を指定するコマンドである。停止指定コマンドは、特別図柄の停止表示時に送信される。
状態指定コマンドは、遊技状態を指定するコマンドである。状態指定コマンドは、特図高確率状態の設定又は特図低確率状態の設定を指定する。状態指定コマンドは、各制御の開始時又は終了時、各確率の設定時に送信される。
主制御回路200と払出制御回路400とは、シリアル通信用のハーネスを介して互いに接続されている。ここで、主制御回路200と払出制御回路400との間における通信は、双方向に行われる。主制御回路200と払出制御回路400との間において送受信される各制御コマンドは、1バイトのデータから構成されている。
そして、主制御回路200は、シリアル通信によって、制御コマンドを払出制御回路400に対して送信する。払出制御回路400では、主制御回路200から制御コマンドを受信すると、シリアル通信受信割込みが発生し、この割込み処理によって、制御コマンドのデータをRAMの所定領域に記憶する。また、払出制御回路400は、シリアル通信によって、制御コマンドを主制御回路200に対して送信する。主制御回路200では、払出制御回路400から制御コマンドを受信すると、シリアル通信受信割込みが発生し、この割込み処理によって、制御コマンドのデータをRAM230の所定領域に記憶する。
パチンコ機1では、主制御回路200から払出制御回路400に対して送信される制御コマンドとして、賞球数指定コマンド等が設定されている。賞球数指定コマンドは、払い出しを行う賞球数を指定するコマンドである。本実施形態では、賞球数指定コマンドは、n個(n=1〜15)の賞球の払い出しを指定する。賞球数指定コマンドは、遊技球払出制御回路400による賞球の払い出しに係る遊技球払出動作の実行時に送信される。
また、パチンコ機1では、払出制御回路400から主制御回路200に対して送信される制御コマンドとして、払出中エラーの発生・解除、満タンエラーの発生・解除、球詰まりエラーの発生・解除等のそれぞれを指定するコマンドが設定されている。各制御コマンドは、各種エラーの発生・解除の検出時に送信される。
(主制御回路200で実行される処理)
次に、主制御回路200で実行される処理を説明する。
まず、主制御回路200に構成されているハードウェアの機能について説明する。
パチンコ機1に電源が投入されると、ハード乱数発生回路270は、周波数発生回路260から1クロックが入力されるごと(本実施形態では、0.083[μs]ごと)に、ループカウンタの値を所定の範囲内(例えば、0〜65535の範囲内)において1ずつ更新するハード乱数更新処理を開始する。そして、ハード乱数更新処理によって、普通図柄抽選の当たり乱数、第1特別図柄抽選の大当たり乱数及び第2特別図柄抽選の大当たり乱数のそれぞれが更新される。なお、ハード乱数更新処理は、ハード乱数発生回路270(ハードウェア)の機能として実行され、後述するCPU210がソフトウェアに基づいて実行する処理とは独立して実行される。
また、パチンコ機1に電源が投入されると、第2出力ポート252の送信用シフトレジスタは、FIFOバッファに記憶されている制御コマンドを演出制御回路300に対して送信する制御コマンド送信処理を開始する。なお、制御コマンド送信処理は、第2出力ポート252(ハードウェア)の機能として実行され、後述するCPU210がソフトウェアに基づいて実行する処理とは独立して実行される。
次に、主制御回路200のCPU210がROM220に記憶されている遊技の進行に係るプログラム(ソフトウェア)に基づいて実行する遊技制御処理について説明する。
図12は、主制御回路が実行するメインループ処理を示すフローチャートである。図13は、主制御回路が実行するシリアル通信受信割込み処理を示すフローチャートである。図14は、主制御回路が実行するタイマ割込み処理を示すフローチャートである。
主制御回路200は、パチンコ機1に電源が投入されると、メインルーチンとして、所定の初期化処理を実行した後に、メインループ処理を繰り返し実行する。また、主制御回路200は、所定の割込み発生要因の成立に応じて、割込み処理として、シリアル通信受信割込み処理、タイマ割込み処理等を実行する。
シリアル通信受信割込み処理の割込み発生要因は、払出制御回路400からの制御コマンドの受信となっている。タイマ割込み処理の割込み発生要因は、割込み要求信号の受信となっている。ここで、割込み要求信号は、所定割込み周期(本実施形態では、4.0[ms]周期)で発生する。
まず、CPU210が実行するメインループ処理を説明する。
CPU210は、初期化処理が終了すると、図12に示すメインループ処理を開始する。メインループ処理が開始されると、ステップS30に移行する。
ステップS30では、割込み禁止処理を実行し、ステップS31に移行する。割込み禁止処理では、他の処理の割込みを禁止する割込み禁止状態を設定する。これにより、割込み禁止状態が設定されている期間中には、シリアル通信受信割込み処理、タイマ割込み処理等の割込みが禁止される。
ステップS31では、初期値乱数更新処理を実行し、ステップS32に移行する。初期値乱数更新処理では、初期値乱数を発生させるためのループカウンタの値を更新する。初期値乱数とは、プログラム上で発生する乱数であるソフト乱数(大当たり図柄乱数、変動パターン乱数等)の初期値及び終了値を更新(変更)するための乱数である。
すなわち、ソフト乱数を発生させるループカウンタは、予め設定された初期値から終了値までの範囲内において更新される。そして、ループカウンタの初期値及び終了値は、ループカウンタの乱数値が終了値に達するごとに変更される。この際、ループカウンタに設定される初期値及び終了値は、初期値乱数に基づいて決定される。
ステップS32では、制御コマンド解析処理を実行し、ステップS33に移行する。制御コマンド解析処理では、払出制御回路400から受信した制御コマンドの解析を行う。
ステップS33では、制御コマンド格納処理を実行し、ステップS34に移行する。制御コマンド格納処理では、RAM230のポート出力要求バッファに記憶されている制御コマンドを、第2出力ポート252の送信用データレジスタに対して出力する。
これによって、送信用データレジスタに入力された制御コマンドは、FIFOバッファに記憶(格納)される。そして、FIFOバッファに記憶された制御コマンドは、送信用シフトレジスタによって、所定の順番で、演出制御回路300に対して送信される。
ステップS34では、割込み許可処理を実行し、ステップS35に移行する。割込み許可処理では、割込み禁止状態を解除する。これにより、ステップS34の割込み許可処理終了後からステップS30の割込み禁止処理が開始される前までの期間が割込み許可期間となり、当該割込み許可期間中において、シリアル通信受信割込み処理、タイマ割込み処理等の割込みが許可される。
ステップS35では、その他乱数更新処理を実行し、ステップS30に移行する。その他乱数更新処理では、ソフト乱数のうち大当たり図柄乱数を除いたもの(変動パターン乱数等)の更新を行う。
次に、CPU210が実行するシリアル通信受信割込み処理を説明する。
CPU210は、払出制御回路400から制御コマンドを受信すると、メインループ処理の割込み許可期間中又はタイマ割込み処理の割込み許可期間中において、図13に示すシリアル通信受信割込み処理を開始する。シリアル通信受信割込み処理が開始されると、ステップS100に移行する。
ステップS100では、レジスタ退避処理を実行し、ステップS101に移行する。レジスタ退避処理では、メインループ処理又はタイマ割込み処理の実行中に使用していたレジスタの値をRAM230の退避領域に退避させる。
ステップS101では、入力ポート240の受信バッファにデータ(制御コマンド)が存在するか否かを判定し、受信バッファにデータが存在すると判定した場合(Yes)には、ステップS102に移行し、受信バッファにデータが存在しないと判定した場合(No)には、ステップS103に移行する。
ステップS102では、受信データ格納処理を実行し、ステップS103に移行する。受信データ格納処理では、受信バッファに存在するデータ(制御コマンド)をRAM230の所定領域に格納する。
ステップS103では、レジスタ復帰処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。レジスタ復帰処理では、ステップS100で退避しておいたレジスタの値を復帰させる。そして、レジスタ復帰処理の終了後、メインループ処理又はタイマ割込み処理(スタックポインタで指示されるプログラムアドレス)に復帰する。
次に、CPU210が実行するタイマ割込み処理を説明する。
周波数発生回路260は、所定割込み周期(本実施形態では、4.0[ms])ごとに、割込み要求信号を発生させる。そして、CPU210は、割込み要求信号の発生に応じて、メインループ処理の割込み許可期間中において、図14に示すタイマ割込み処理を開始する。タイマ割込み処理が開始されると、ステップS200に移行する。
ステップS200では、レジスタ退避処理を実行し、ステップS201に移行する。レジスタ退避処理では、メインループ処理の実行中に使用していた全てのレジスタの値をRAM230の退避領域に退避させ、割込みを許可する。
ステップS201では、初期値乱数更新処理を実行し、ステップS202に移行する。ステップS201の初期値乱数更新処理は、ステップS31の初期値乱数更新処理と同一の処理となっている。
ステップS202では、ソフト乱数更新処理を実行し、ステップS203に移行する。ソフト乱数更新処理では、ソフト乱数のうち大当たり図柄乱数を発生させるためのループカウンタの値を更新する。
ステップS203では、スイッチチェック処理を実行し、ステップS204に移行する。スイッチチェック処理では、入力ポート240における各検知センサ101〜104からの検出信号の入力の有無をチェックする。そして、いずれかの検知センサ101〜104からの検出信号の入力を検出した場合には、該検出を示す情報をRAM230の所定領域に記憶する。
ステップS204では、特別図柄抽選に係る各種乱数を記憶する特図乱数記憶処理を実行し、ステップS205に移行する。特図乱数記憶処理については、後述する。
ステップS205では、特別図柄抽選の抽選結果を報知する特図変動処理を実行し、ステップS206に移行する。特図変動処理については、後述する。
ステップS206では、大当たり遊技状態を制御する大当たり遊技処理を実行し、ステップS207に移行する。大当たり遊技処理では、RAM230の所定領域において大当たり遊技状態の開始を示す大当たり遊技状態開始フラグが設定されているか否かを判定し、大当たり遊技状態開始フラグが設定されていると判定した場合には、大当たり遊技状態を生起させる。
大当たり遊技状態では、大入賞口開閉部材53aが閉止状態から開放状態に変位されるラウンド遊技が実行されて、大入賞口53への遊技球の入球が可能な状態となる。本実施形態では、大当たり遊技状態では、15回のラウンド遊技が実行される。各回のラウンド遊技は、大入賞口開閉部材53aが開放状態とされてから最長開放時間が経過したこと及び大入賞口53への遊技球の入球数が所定数に達したことのうち一方が達成された場合に、終了する。
また、大当たり遊技状態の終了時には、時短回数カウンタに所定回数が設定されて、時短制御が開始される。
ステップS207では、普通図柄抽選に係る各種乱数を記憶する普図乱数記憶処理を実行し、ステップS208に移行する。普図乱数記憶処理では、ステップS203の処理結果に基づいて、普図始動球検知センサ104から検出信号が入力されたか否かを判定し、入力されたと判定した場合には、普図乱数記憶処理を実行する。
普図乱数記憶処理では、普通図柄抽選の普図当たり乱数等を対応のループカウンタから取得して、取得した乱数(乱数値)を、普図始動情報として、RAM230の普図始動情報記憶領域に記憶する。
ステップS208では、普通図柄抽選の抽選結果を報知する普図変動処理を実行し、ステップS209に移行する。普図変動処理では、普図始動情報記憶領域において普図始動情報が記憶されているか否かを判定し、普図始動情報が記憶されていると判定した場合には、普図当たり判定処理及び報知表示開始処理を実行する。
普図当たり判定処理では、普図始動情報記憶領域に記憶されている普図始動情報に含まれる普図当たり乱数の値が当たり値と一致しているか否かを判定し、普図当たり乱数の値が当たり値と一致していると判定した場合には、停止図柄として「普図当たり図柄」を設定し、普図当たり乱数の値が当たり値と一致していないと判定した場合には、停止図柄として「はずれ図柄」を設定する。
報知表示開始処理では、普通図柄の変動時間を設定して、普図表示装置60において、普通図柄の変動表示を開始する。そして、普通図柄の変動表示が開始されてから設定された変動時間が経過した場合には、普図表示装置60において、普通図柄の表示が終了されて、普図当たり判定処理で設定された停止図柄による普通図柄の停止表示が行われる。
ステップS209では、普図当たり遊技状態を制御する普図当たり遊技処理を実行し、ステップS210に移行する。普図当たり遊技処理では、普図表示装置60において「普図当たり図柄」が停止表示されたか否かを判定し、「普図当たり図柄」が停止表示されたと判定した場合には、普図当たり遊技状態を生起させる。
普図当たり遊技状態では、始動口開閉部材52aが閉止状態から開放状態に変位(開放)されて、第2始動口52への遊技球の入球が可能となる。始動口開閉部材52aは、開放状態とされてから所定の開放時間が経過したこと及び第2始動口52への遊技球の入球数が所定数に達したことのうち一方が達成された場合に、閉鎖状態とされる。
ステップS210では、賞球の払い出し動作を実行する賞球払出処理を実行し、ステップS211に移行する。賞球払出処理では、ステップS203の処理結果に基づいて、各検知センサ101〜103からの検出信号の入力の有無を判定する。そして、各検知センサ101〜103からの検出信号の入力があった場合には、賞球数指定コマンドを払出制御回路400に対して送信する。
本実施形態では、特図1始動球検知センサ101から検出信号の入力があった場合には、「3個」の賞球数を指定する賞球数指定コマンド、特図2始動球検知センサ102から検出信号の入力があった場合には、「5個」の賞球数を指定する賞球数指定コマンド、大入賞球検知センサ103から検出信号の入力があった場合には、「15個」の賞球数を指定する賞球数指定コマンドを払出制御回路400に対して送信する。
ステップS211では、エラー監視処理を実行し、ステップS212に移行する。エラー監視処理では、各種エラーの発生を監視して、エラーの発生を判定した場合には、発生したエラーの種類に応じた処理を実行する。
例えば、払出制御回路400から払出中エラーの発生、満タンエラーの発生又は球詰まりエラーの発生を指定する制御コマンドを受信した場合には、受信した制御コマンドが指定するエラーの発生を判定する。そして、当該エラーの発生の報知を指定する制御コマンドをRAM230のポート出力要求バッファに記憶する。
また、払出制御回路400から払出中エラーの解除、満タンエラーの解除又は球詰まりエラーの解除を指定する制御コマンドを受信した場合には、受信した制御コマンドが指定するエラーの解除を判定する。そして、当該エラーの発生の報知の停止を指定する制御コマンドをRAM230のポート出力要求バッファに記憶する。
ステップS212では、ポート出力処理を実行し、ステップS213に移行する。ポート出力処理では、各種制御信号が、普図表示装置60、特図1表示装置61、特図2表示装置62、状態表示装置63、始動口ソレノイド64、大入賞口ソレノイド65等に対して出力される。
ステップS213では、レジスタ復帰処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。レジスタ復帰処理では、ステップS200で退避しておいたレジスタの値を復帰させる。そして、レジスタ復帰処理の終了後、メインループ処理(スタックポインタで指示されるプログラムアドレス)に復帰する。
次に、ステップS204の特図乱数記憶処理を説明する。
図15は、特図乱数記憶処理を示すフローチャートである。
特図乱数記憶処理は、ステップS204において実行されると、図15に示すように、まず、ステップS240に移行する。
ステップS240では、ステップS203の処理結果に基づいて、特図1始動球検知センサ101からの検出信号の入力を検出したか否かを判定し、入力を検出したと判定した場合(Yes)には、ステップS241に移行し、入力を検出しないと判定した場合(No)には、ステップS243に移行する。
ステップS241では、特図1保留数が上限数に達しているか否かを判定し、上限数に達していないと判定した場合(No)には、ステップS242に移行し、上限数に達していると判定した場合(Yes)には、ステップS243に移行する。
ここで、特図1保留数とは、特図1表示装置61における第1特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が保留されている数をいう。本実施形態では、特図1保留数の上限数は、「4」に設定されている。
ステップS242では、特図1乱数記憶処理を実行し、ステップS243に移行する。特図1乱数記憶処理では、第1特別図柄抽選の大当たり乱数、大当り図柄乱数、変動パターン乱数等を対応のループカウンタから取得して、取得した各種乱数(乱数値)を、特図1始動情報として、RAM230の特図1始動情報記憶領域に記憶する。
ステップS243では、ステップS203の処理結果に基づいて、特図2始動球検知センサ102からの検出信号の入力を検出したか否かを判定し、入力を検出したと判定した場合(Yes)には、ステップS244に移行し、入力を検出しないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(S205)に移行する。
ステップS244では、特図2保留数が上限数に達しているか否かを判定し、上限数に達していないと判定した場合(No)には、ステップS245に移行し、上限数に達していると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(S205)に移行する。
ここで、特図2保留数とは、特図2表示装置62における第2特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が保留されている数をいう。本実施形態では、特図2保留数の上限数は、「4」に設定されている。
ステップS245では、特図2乱数記憶処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。特図2乱数記憶処理では、第2特別図柄抽選の大当たり乱数、大当り図柄乱数、変動パターン乱数等を対応のループカウンタから取得して、取得した各種乱数(乱数値)を、特図2始動情報として、RAM230の特図2始動情報記憶領域に記憶する。
次に、ステップS205の特図変動処理を説明する。
図16は、特図変動処理を示すフローチャートである。
特図変動処理は、ステップS205において実行されると、図16に示すように、まず、ステップS250に移行する。
ステップS250では、大当たり遊技状態の生起中であるか否かを判定し、大当たり遊技状態の生起中でないと判定した場合(No)には、ステップS251に移行し、大当たり遊技状態の生起中であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(S206)に移行する。
ステップS251では、特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の報知表示中であるか否かを判定し、特別図柄の報知表示中でないと判定した場合(No)には、ステップS252に移行し、特別図柄の報知表示中であると判定した場合(Yes)には、ステップS257に移行する。ここで、特別図柄の報知表示中とは、特別図柄の変動表示又は停止表示が行われている期間中をいう。
ステップS252では、特図保留数が「0」であるか否かを判定し、特図保留数が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS253に移行し、特図保留数が「0」であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(S206)に移行する。ここで、特図保留数とは、特図1保留数及び特図2保留数の合計数をいう。
ステップS253では、大当たり判定処理を実行し、ステップS254に移行する。大当たり判定処理では、RAM230の始動情報記憶領域(特図1始動情報記憶領域又は特図2始動情報記憶領域)に記憶されている始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)に含まれる大当たり乱数を読み出して、この大当たり乱数の値が大当たり値と一致しているか否かを判定(大当たり判定)する。そして、大当たり乱数の値が大当たり値と一致している場合には、「大当たり」と判定し、大当たり乱数の値が大当たり値と一致していない場合には、「はずれ」と判定する。
この際、本実施形態では、始動情報記憶領域(特図1始動情報記憶領域及び特図2始動情報記憶領域)に記憶されている始動情報(特図1始動情報及び特図2始動情報)は、特図1始動情報及び特図2始動情報を通じて、先に取得(記憶)された始動情報から順に、大当たり判定が実行される。なお、特図2始動情報記憶領域において特図2始動情報が記憶されている場合には、特図1始動情報に対して優先して、当該特図2始動情報に基づく大当たり判定を実行する構成としても構わない。以下、ステップS253において大当たり判定が実行された始動情報を、「判定始動情報」とする。
ROM220には、大当たり乱数と当たり値との対応が登録された特別図柄抽選テーブルが格納されている。また、特別図柄抽選テーブルとして、特図低確率状態に対応する特別図柄抽選テーブル及び特図高確率状態に対応する特別図柄抽選テーブルが格納されている。特図低確率状態に対応する特別図柄抽選テーブルでは、当選確率が第1の確率(例えば、1/390)となるように、当たり値が登録されている。一方、特図高確率状態に対応する特別図柄抽選テーブルでは、当選確率が第1の確率より高い第2の確率(例えば、1/39)となるように、当たり値が登録されている。そして、大当たり判定処理では、現在設定されている遊技状態に対応する特別図柄抽選テーブルを読み出して、大当たり判定を行う。これにより、特別図柄抽選の抽選結果(当選又は落選)が判定される。
ステップS254では、停止図柄設定処理を実行し、ステップS255に移行する。停止図柄設定処理では、ステップS253の処理結果に基づいて、停止表示させる特別図柄の態様(停止図柄)を決定する(停止図柄判定)。
具体的には、大当たり判定により特別図柄抽選(第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選)に当選したと判定された場合には、判定始動情報に含まれる大当たり図柄乱数を読み出して、読み出した大当たり図柄乱数に基づいて、停止図柄(「通常大当たり図柄」又は「確変大当たり図柄」)を決定する。一方、大当たり判定により特別図柄抽選に落選したと判定された場合には、停止図柄として、「はずれ図柄」が決定される。
ROM220には、大当たり図柄乱数と大当たり図柄の種類との対応が登録された大当たり図柄決定テーブルが格納されている。また、大当たり図柄決定テーブルとして、第1特別図柄抽選に対応する大当たり図柄決定テーブル及び第2特別図柄抽選に対応する大当たり図柄決定テーブルが格納されている。第1特別図柄抽選に対応する大当たり図柄決定テーブルと第2特別図柄抽選に対応する大当たり図柄決定テーブルとでは、各種類の大当たり図柄が選択される確率が互いに異なっている。
そして、停止図柄設定処理では、判定始動情報が特図1始動情報である場合には、当該判定始動情報に含まれる大当たり図柄乱数と、第1特別図柄抽選に対応する大当たり図柄決定テーブルとに基づいて、大当たり図柄の種類(「通常大当たり図柄」又は「確変大当たり図柄」)が判定される。一方、判定始動情報が特図2始動情報である場合には、当該判定始動情報に含まれる大当たり図柄乱数と、第2特別図柄抽選に対応する大当たり図柄決定テーブルとに基づいて、大当たり図柄の種類が判定される。
さらに、停止図柄設定処理では、停止図柄させる特別図柄の態様として、決定した停止図柄を設定する。また、決定した停止図柄に対応する図柄種別指定コマンド(「通常大当たり図柄指定」、「確変大当たり図柄指定」又は「はずれ図柄指定」)を、ポート出力要求バッファに格納する。
ステップS255では、変動時間設定処理を実行し、ステップS256に移行する。変動時間設定処理では、特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の変動時間を決定する(変動パターン判定)。
具体的には、判定始動情報に含まれる変動パターン乱数を読み出して、読み出した変動パターン乱数に基づいて、特別図柄の変動時間(第1変動パターンの内容及び第2変動パターンの内容)を決定する。
ROM220には、変動パターン乱数と第1変動パターンの内容(変動時間)との対応が登録された第1変動パターン決定テーブルが格納されている。そして、第1変動パターン決定テーブルとして、大当たり判定の結果のそれぞれ(「大当たり」又は「はずれ」)に対応する第1変動パターン決定テーブルが格納されている。また、「はずれ」に対応する第1変動パターン決定テーブルとして、時短制御の実行状況(実行中又は停止中)と保留数との組み合わせのそれぞれに対応する第1変動パターン決定テーブルが格納されている。
そして、時短制御の実行中に対応する第1変動パターン決定テーブルでは、時短制御の停止中に対応する第1変動パターン決定テーブルと比較して、短い変動時間(例えば、0.5[s])に係る第1変動パターンが登録されている。また、保留数が多いほど短い変動時間に係る第1変動パターンが決定されるように、各保留数に対応する第1変動パターン決定テーブルの内容が設定されている。
また、ROM220には、変動パターン乱数と第2変動パターンの内容(変動時間)との対応が登録された第2変動パターン決定テーブルが格納されている。そして、第2変動パターン決定テーブルとして、大当たり判定の結果(「大当たり」又は「はずれ」)に対応する第2変動パターン決定テーブルが格納されている。また、「はずれ」に対応する第2変動パターン決定テーブルとして、時短制御の実行状況(実行中又は停止中)と保留数との組み合わせのそれぞれに対応する第2変動パターン決定テーブルが格納されている。
そして、時短制御の実行中に対応する第2変動パターン決定テーブルでは、時短制御の停止中に対応する第2変動パターン決定テーブルと比較して、短い変動時間(例えば、0.5[s])に係る第2変動パターンが登録されている。また、保留数が多いほど短い変動時間に係る第2変動パターンが決定されるように、各保留数に対応する第2変動パターン決定テーブルの内容が設定されている。
そして、変動時間設定処理では、まず、判定始動情報に含まれる変動パターン乱数と、当たり判定の結果、時短制御の実行状況、保留数等に対応する第1変動パターン決定テーブルとに基づいて、第1変動パターンの内容(「通常変動パターン」、「擬似連続変動パターン」等)を判定する。
また、判定始動情報に含まれる変動パターン乱数と、当たり判定の結果、時短制御の実行状況、保留数等に対応する第2変動パターン決定テーブルとに基づいて、第2変動パターンの内容(「通常変動パターン」、「ノーマルリーチ」、「スーパーリーチ」、「スペシャルリーチ」等)を判定する。
さらに、変動時間設定処理では、判定した第1変動パターンの内容を指定する第1変動パターン指定コマンド(変動パターンm指定)及び判定した第2変動パターンの内容を指定する第2変動パターン指定コマンド(変動パターンn指定)を、ポート出力要求バッファに格納する。
ステップS256では、報知表示開始処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。報知表示開始処理では、ステップS255で決定した特別図柄の変動時間(変動パターンに対応する変動時間)を、特図変動時間タイマに設定する。ここで、特別図柄の変動時間とは、第1変動パターンに係る変動時間と第2変動パターンに係る変動時間とを合計した時間をいう。
そして、特図1表示装置61又は特図2表示装置62において、特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の変動表示を開始するとともに、設定した特図変動時間タイマによる変動時間の計測を開始する。
また、RAM230の始動情報記憶領域に記憶されている判定始動情報を消去して、当該判定始動情報を、RAM230の変動中始動情報記憶領域に記憶する。
ステップS257では、特図変動時間タイマに基づいて、ステップS256で設定した特別図柄の変動時間が経過したか否かを判定し、設定した特別図柄の変動時間が経過したと判定した場合(Yes)には、ステップS258に移行し、設定した特別図柄の変動時間が経過していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(S206)に移行する。
ステップS258では、報知表示終了処理を実行し、ステップS259に移行する。報知表示終了処理では、特図1表示装置61又は特図2表示装置62において、ステップS254で設定された停止図柄による特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の停止表示を行う。なお、特別図柄の停止表示は、予め設定されている所定時間行われる。
また、報知表示終了処理では、停止指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。
ステップS259では、ステップS258で停止表示された停止図柄が「大当たり図柄」(「通常大当たり図柄」又は「確変大当たり図柄」)であるか否かを判定し、大当たり図柄であると判定した場合(Yes)には、ステップS260に移行し、大当たり図柄でないと判定した場合(No)には、ステップS261に移行する。
ステップS260では、大当たり遊技状態開始処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(S206)に移行する。大当たり遊技状態開始処理では、大当たり遊技状態開始フラグを、RAM230の所定領域に設定する。
ステップS261では、時短制御を実行中であるか否かを判定し、時短制御を実行中であると判定した場合(Yes)には、ステップS262に移行し、時短制御を実行中でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(S206)に移行する。
ステップS262では、時短制御を終了するか否かを判定し、時短制御を終了すると判定した場合(Yes)には、ステップS263に移行し、時短制御を終了しないと判定した場合(No)には、ステップS264に移行する。
本実施形態では、時短回数カウンタの値が「0」となっている場合には、時短制御を終了すると判定し、時短回数カウンタの値が「1」以上の場合には、時短制御を終了しないと判定する。
ステップS263では、時短制御停止処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(S206)に移行する。時短制御停止処理では、時短制御を停止して、時短回数カウンタの値をリセットする。
ステップS264では、時短回数カウンタ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(S206)に移行する。時短回数カウンタ更新処理では、時短回数カウンタに設定されている値から「1」を減算した値を、新たに時短回数カウンタに設定する。
(演出制御回路300で実行される処理)
次に、演出制御回路300のCPU310がROM320に記憶されているプログラム(ソフトウェア)に基づいて実行する演出制御処理について説明する。
図17は、演出制御回路が実行するメインループ処理を示すフローチャートである。図18は、演出制御回路が実行するシリアル通信受信割込み処理を示すフローチャートである。図19は、演出制御回路が実行するタイマ割込み処理を示すフローチャートである。
演出制御回路300は、パチンコ機1に電源が投入されると、メインルーチンとして、所定の初期化処理を実行した後に、メインループ処理を繰り返し実行する。また、演出制御回路300は、所定の割込み発生要因の成立に応じて、割込み処理として、リアル通信受信割込み処理、タイマ割込み処理等を実行する。
本実施形態では、演出制御回路300のCPU310は、初期化処理において、演出制御装置70が初期状態を形成するように、各モータ26,27に対して制御信号を送信する。
シリアル通信受信割込み処理の割込み発生要因は、主制御回路200からの制御コマンドの受信となっている。タイマ割込み処理の割込み発生要因は、割込み要求信号の受信となっている。ここで、割込み要求信号は、所定割込み周期(本実施形態では、4.0[ms]周期)で発生する。
まず、CPU310が実行するメインループ処理を説明する。
演出制御回路300のCPU310は、パチンコ機1に対して電源が投入されると、初期化処理を実行した後に、図17に示すメインループ処理を開始する。メインループ処理が開始されると、ステップS50に移行する。
ステップS50では、割込み禁止処理を実行し、ステップS51に移行する。割込み禁止処理では、他の処理の割込みを禁止する割込み禁止状態を設定する。これにより、割込み禁止状態が設定されている期間中には、シリアル通信受信割込み処理、タイマ割込み処理等の割込みが禁止される。
ステップS51では、制御コマンド解析処理を実行し、ステップS52に移行する。制御コマンド解析処理では、主制御回路200から受信した制御コマンドの解析を行う。
ステップS52では、割込み許可処理を実行し、ステップS53に移行する。割込み許可処理では、割込み禁止状態を解除する。これにより、ステップS52の割込み許可処理終了後からステップS50の割込み禁止処理が開始される前までの期間が割込み許可期間となり、当該割込み許可期間中において、シリアル通信受信割込み処理、タイマ割込み処理等の割込みが許可される。
ステップS53では、演出用乱数更新処理を実行し、ステップS50に移行する。演出用乱数更新処理では、演出内容の抽選に用いる各種乱数を発生させるためのループカウンタの値を更新する。
次に、CPU310が実行するシリアル通信受信割込み処理を説明する。
演出制御回路300のCPU310は、主制御回路200から制御コマンドを受信すると、メインループ処理の割込み許可期間中又はタイマ割込み処理の割込み許可期間中において、図18に示すシリアル通信受信割込み処理を開始する。シリアル通信受信割込み処理が開始されると、ステップS400に移行する。
ステップS400では、レジスタ退避処理を実行し、ステップS401に移行する。レジスタ退避処理では、メインループ処理又はタイマ割込み処理の実行中に使用していたレジスタの値をRAM320の退避領域に退避させる。
ステップS401では、入力ポート(図示せず)の受信バッファ(図示せず)に制御コマンド(データ)が記憶されているか否かを判定し、受信バッファに制御コマンドが記憶されていると判定した場合(Yes)には、ステップS402に移行し、受信バッファに制御コマンドが記憶されていないと判定した場合(No)には、ステップS403に移行する。
ステップS402では、受信データ格納処理を実行し、ステップS403に移行する。受信データ格納処理では、受信バッファに記憶されている制御コマンドをRAM330のコマンドバッファ領域に記憶する。
ステップS403では、レジスタ復帰処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。レジスタ復帰処理では、ステップS100で退避しておいたレジスタの値を復帰させる。そして、レジスタ復帰処理の終了後、メインループ処理又はタイマ割込み処理(スタックポインタで指示されるプログラムアドレス)に復帰する。
次に、CPU310が実行するタイマ割込み処理を説明する。
演出制御回路300の周波数発生回路(図示せず)は、所定割込み周期(本実施形態では、4.0[ms])ごとに、割込み要求信号を発生させる。そして、演出制御回路300のCPUは、割込み要求信号の発生に応じて、メインループ処理の割込み許可期間中において、図19に示すタイマ割込み処理を開始する。タイマ割込み処理が開始されると、ステップS500に移行する。
ステップS500では、レジスタ退避処理を実行し、ステップS501に移行する。レジスタ退避処理では、メインループ処理の実行中に使用していた全てのレジスタの値をRAM320の退避領域に退避させ、割込みを許可する。
ステップS501では、演出フラグ設定処理を実行し、ステップS502に移行する。演出フラグ設定処理では、状態指定コマンドを受信したか否かを判定し、状態指定コマンドを受信したと判定した場合には、各種演出フラグの設定を行う。なお、状態指令コマンドを受信したか否かは、状態指定コマンドがRAM320のコマンドバッファ領域に保存されているか否かに基づいて判定する。
具体的には、特図高確率状態を指定する状態指定コマンドを受信した場合には、確変演出フラグを、RAM320の所定領域に設定する。一方、特図低確率状態を指定する状態指定コマンドを受信した場合には、RAM320の所定領域に設定されている確変演出フラグを解除する。
ステップS502では、変動表示制御処理を実行し、ステップS503に移行する。変動表示制御処理では、所定の制御コマンドを受信したか否かを判定し、所定の制御コマンドを受信したと判定した場合には、変動表示開始処理を実行する。ここで、所定の制御コマンドとは、図柄種別指定コマンド、第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドをいう。所定の制御コマンドを受信したか否かは、図柄種別指定コマンド、第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドがRAM320のコマンドバッファ領域に保存されているか否かに基づいて判定する。
変動表示開始処理では、第1変動パターン指定コマンドが指定する第1変動パターンの内容に基づいて、変動表示のうち第1期間の演出の内容を決定する。また、第2変動パターン指定コマンドが指定する第2変動パターンの内容に基づいて、変動表示のうち第2期間の演出の内容を決定する。
また、決定した第1期間の演出の内容に対応する演出プログラムにしたがって、第1期間の演出の演出制御データを読み出すとともに、第2期間の演出の内容に対応する演出プログラムにしたがって、第2期間の演出の演出制御データを読み出す。そして、読み出した第1期間の演出の演出制御データ及び第2期間の演出の演出制御データに基づいて、演出図柄の変動表示の演出制御データ(以下、「変動演出データ」とする)を編集して、編集した変動演出データを、実行する変動演出データとして設定する。
ここで、変動演出データには、画像表示装置20における演出画像の表示を制御するための表示制御データ、ランプ21及び第2可動役物72が備える発光素子74のそれぞれの点灯を制御するためのランプ制御データ、音発生装置22による音の出力を制御するための音制御データ、各モータ26,27の駆動を制御するための役物制御データ等が含まれている。
また、変動表示開始処理では、図柄種別指定コマンドが指定する停止図柄(「はずれ図柄」、「通常大当たり図柄」又は「確変大当たり図柄」)に基づいて、演出図柄の停止表示に係る画像データを編集して、編集した画像データ(以下、「停止画像データ」とする)を設定する。
さらに、変動表示開始処理では、設定した変動演出データに基づく演出を開始する。これによって、画像表示装置20において、演出図柄の変動表示が開始される。
ステップS503では、停止表示制御処理を実行し、ステップS504に移行する。停止表示制御処理では、停止指定コマンドを受信したか否かを判定し、停止指定を受信したと判定した場合には、停止表示開始処理を実行する。ここで、停止指定コマンドを受信したか否かは、停止指定コマンドがRAM320のコマンドバッファ領域に保存されているか否かに基づいて判定する。
停止表示開始処理では、ステップS502で設定した変動演出データに基づく演出を終了して、ステップS502で設定した停止画像データに基づく演出を開始する。これによって、画像表示装置20において、演出図柄の停止表示が開始される。
ステップS504では、レジスタ復帰処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。レジスタ復帰処理では、ステップS500で退避しておいたレジスタの値を復帰させる。そして、レジスタ復帰処理の終了後、メインループ処理(スタックポインタで指示されるプログラムアドレス)に復帰する。
(パチンコ機1の動作)
次に、パチンコ機1の動作を説明する。
パチンコ機1では、始動口51,52への遊技球の入球があると、大当たり乱数、大当たり図柄乱数、変動パターン乱数等の各種乱数が取得されて、取得した各種乱数が、始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)として、RAM230の始動情報記憶領域(特図1始動情報記憶領域又は特図2始動情報記憶領域)に記憶される。
始動情報記憶領域に記憶されている始動情報については、所定の順序で、大当たり遊技状態を生起させるか否かを判定する大当たり判定と、当該大当たり判定の結果を報知する報知表示の変動時間(変動パターン)を判定する変動パターン判定と、報知表示において停止表示させる図柄を判定する停止図柄判定と、を含む始動判定が実行される。
そして、始動情報について始動判定が実行されると、表示装置61,62において、始動判定で決定された変動パターンに基づく特別図柄の変動表示が開始される。
特別図柄の変動表示が開始される際には、図柄種別指定コマンド、第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドが、主制御回路200から演出制御回路300に対して出力される。そして、第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドを受信した演出制御回路300は、表示画面21において構成された演出図柄表示領域において、変動パターン判定で決定された変動パターンに基づく演出図柄の変動表示を実行する。
特別図柄の変動表示が開始されてから始動判定で決定された変動時間が経過すると、特別図柄の変動表示が終了されて、大当たり判定の結果(特別図柄抽選の結果)に応じた態様による特別図柄の停止表示が開始される。
特別図柄の停止表示が開始される際には、停止指定コマンドが、主制御回路200から演出制御回路300に対して出力される。そして、停止指定コマンドを受信した演出制御回路300は、表示画面21において構成された演出図柄表示領域において、停止図柄判定で決定された停止図柄に基づく演出図柄の停止表示を実行する。
そして、特別図柄抽選に当選した場合には、特別図柄の停止表示が行われた後に、大当たり遊技状態が生起される。大当たり遊技状態では、大入賞口開閉部材53aが閉止状態から開放状態に変位されるラウンド遊技が実行されて、大入賞口53への遊技球の入球が可能となる。
特に、パチンコ機1では、演出制御回路300は、主制御回路200から受信した第2変動パターンが「スーパーリーチ」を指定している場合には、表示画面21において、演出図柄がリーチ状態を形成した後に、リーチ演出として「第1シャッター演出」を実行する。
「第1シャッター演出」では、演出装置70が、初期状態(図3参照)から中間状態(図4参照)に変化される。中間状態を形成している演出装置70では、第1可動役物71が遮蔽位置に配置されるとともに、第2可動役物72が開放位置に配置される。
これによって、遊技者は、第1可動役物71の正面に施された装飾を視認することが可能となるとともに、一対の可動部材71a,71bの間から、表示画面21の左右方向の中央部に表示された演出画像を、視認することが可能となる。
一方、演出制御回路300は、主制御回路200から受信した第2変動パターンが「スペシャルリーチ」を指定している場合には、表示画面21において、演出図柄がリーチ状態を形成した後に、リーチ演出として「第2シャッター演出」を実行する。
「第2シャッター演出」では、演出装置70が、まず、初期状態から中間状態に変化され、その後、中間状態から最終状態(図5参照)に変化され、最終状態に変化された演出装置70において、第2可動役物72が備える発光素子74が点灯される。最終状態を形成している演出装置70では、第1可動役物71が遮蔽位置に配置されるとともに、第2可動役物72が遮蔽位置に配置される。
これによって、遊技者は、第1可動役物71の正面に施された装飾を視認することが可能となるとともに、第2可動役物71(各透明基板73)を介して、表示画面21の左右方向の中央部に表示された演出画像を視認することが可能となる。この際、第2可動役物71が備える発光素子74が点灯されることによって、発光素子74の点灯により浮かび上がった複数のハート形の図案が、表示画面21に表示された演出画像に重ねて表示される。
(パチンコ機1の作用)
次に、パチンコ機1の作用について説明する。
パチンコ機1では、複数の発光素子74が配置される基板として、透明基板73が適用されている。
これによって、複数の発光素子74が配置された透明基板73を介して、各可動部材72a,72bの背面側を視認することが可能となる。したがって、他の演出手段を各可動部材72a,72bの背面側に配設することで、透明基板73を介して他の演出手段による演出を視認することが可能となり、複数の発光素子74による演出を、他の演出手段による演出に重ねて実行することが可能となる。
また、パチンコ機1では、複数の発光素子74が仮想図案線i上に配置されている。
これによって、複数の発光素子74を発光させることで、透明基板73において所定の図案(本実施形態では、複数のハート形の図柄)を浮き上がらせることが可能となる。
さらに、パチンコ機1では、配線パターン77が仮想図案線iに沿って形成されている。
これによって、複数の発光素子74が発光された際に、透明基板73において所定の図案をより明確に浮き上がらせることが可能となるとともに、配線パターン77が浮き上がった所定の図案と略一体となり、配線パターン77が目立つことを抑制することが可能となる。
また、パチンコ機1では、配線パターン77を構成する配線(ストリングs)が交差する位置にジャンパー素子75が配置されている。
これによって、仮想図案線iが交差する位置においても、配線パターン77を適切に形成することが可能となる。
また、パチンコ機1では、ジャンパー素子75が仮想図案線iに沿って配置されている。
これによって、複数の発光素子74が発光された際に、ジャンパー素子75が浮き上がった所定の図案と略一体となり、ジャンパー素子75が目立つことを抑制することが可能となる。
また、パチンコ機1では、複数の発光素子74に流れる電流を制限する制限抵抗が、透明基板73ではなく、中継基板19において配置されている。
これによって、制限抵抗が目立つことがなくなり、制限抵抗が発光素子74による演出効果を低下させることを抑制することが可能となる。
以上のように、パチンコ機1によれば、発光素子74による演出効果を向上することが可能となる。
(変形例)
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態では、種々の変更を行うことが可能である。
例えば、上記実施形態では、ジャンパー素子75は、配線パターン77のうち信号線77bにおいて配設されている。しかしながら、ジャンパー素子75は、配線パターン77のうち電源線77aにおいて配置しても構わず、また、電源線77a及び信号線77bのそれぞれにおいて配設しても構わない。
また、上記実施形態では、配線パターン77における配線が交差する位置にジャンパー素子75を配置している。具体的には、ジャンパー素子75が、交差する2つの配線のうち一方の配線において、他方の配線を跨ぐように配設される。しかしながら、配線パターン77における配線が交差する位置に発光素子74(LED)を配置しても構わない。この場合には、発光素子74が、交差する2つの配線のうち一方の配線において、他方の配線を跨ぐよう(他方の配線が、一方の配線に配置されたLEDのアノードとカソードとの間(各発光素子74を単色LEDによって構成した場合)を通過するように)に配設される。なお、各発光素子74をフルカラーLEDによって構成した場合には、他方の配線が、一方の配線に配置されたLEDの複数(4本、6本等)の端子のうち隣り合う2つの端子の間を通過するように配設される。
1 パチンコ機
10 遊技盤ユニット
11 遊技盤
19 中継基板
19a 変換回路
19b 駆動回路
20 画像表示装置
21 表示画面
30 遊技領域
70 演出装置
71 第1可動役物
71a 可動部材
71b 可動部材
72 第2可動役物
72a 可動部材
72b 可動部材
73 透明基板
74 発光素子
75 ジャンパー素子
76 コネクタ
77 配線パターン
200 主制御回路
210 CPU
220 ROM
230 RAM
300 演出制御回路
310 CPU
320 ROM
330 RAM
i 仮想図案線
s ストリング

Claims (4)

  1. 配線パターンが形成された透明基板と、前記透明基板に配置され、前記配線パターンに対して電気的に接続された複数の発光素子と、を含んでなる発光基板と、
    前記複数の発光素子の発光を制御する制御手段と、を備え、
    前記複数の発光素子は、前記透明基板において所定の図案を構成する仮想の線である仮想図案線上に配置され、
    前記配線パターンは、前記仮想図案線に沿って形成されていることを特徴とする遊技機。
  2. 前記発光基板は、前記透明基板における前記配線パターンを構成する配線が交差する位置に配置されたジャンパー素子を含んでなり、
    前記ジャンパー素子は、前記仮想図案線に沿って配置されていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記制御手段と前記発光基板との間の配線を中継する中継基板と、
    前記複数の発光素子に流れる電流を制限する制限抵抗と、を備え、
    前記制限抵抗は、前記中継基板に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 演出画像を表示することが可能な表示画面を有する表示手段を備え、
    前記発光基板は、前記表示画面の正面側において、前記透明基板を介して前記表示画面に表示された演出画像を視認することが可能となるように配置されることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一項に記載の遊技機。


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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018015200A (ja) * 2016-07-27 2018-02-01 京楽産業.株式会社 遊技機
JP2019042315A (ja) * 2017-09-05 2019-03-22 株式会社大一商会 遊技機
JP2019042314A (ja) * 2017-09-05 2019-03-22 株式会社大一商会 遊技機
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