JP2015135004A - ホイール式建設機械 - Google Patents

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智裕 大西
Tomohiro Onishi
智裕 大西
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Abstract

【課題】 ブレーキ機構の非制動時に回転ディスクと非回転ディスクを十分に離間し、ロストルクや発熱を低減し、アクスル装置に対する信頼性を向上する。
【解決手段】ブレーキ機構33は、回転軸25に取り付けられ該回転軸25と一緒に回転する複数枚の回転ディスク35と、回転ディスク35を左,右方向から対面して挟むようにケーシング13に非回転状態で取付けられた複数枚の非回転ディスク36と、該非回転ディスク36を回転ディスク35に押付けて制動力を発生させるピストン37と、各非回転ディスク36の間に位置して両者に互いに離間する方向の弾性力を付与する第1の弾性部材38と、非回転ディスク36と回転ディスク35との間に位置して両者に互いに離間する方向の弾性力を付与する第2の弾性部材39とを備える構成とする。これにより、回転ディスク35と非回転ディスク36を十分に離間できる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、例えばアクスル装置を介して左,右の車輪(ホイール)を回転駆動するホイールローダ等のホイール式建設機械に関する。
一般に、ホイール式建設機械の代表例としては、例えばホイールローダ等が知られている。このホイールローダは、後部車体の前側に前部車体が左,右方向に揺動可能に連結され、前部車体には、アーム、バケットを含んだ作業装置が取付けられている。一方、後部車体には、エンジン、トルクコンバータ、トランスミッション、油圧ポンプ等が搭載され、該エンジンの動力がトルクコンバータを介してトランスミッションに伝達されるようになっている。
さらに、前,後の車体には、トランスミッションの出力軸に接続されることにより左,右の両側の車輪を回転駆動するアクスル装置が設けられている。このアクスル装置は、左,右方向の中間部に配置されたデファレンシャルケースと該デファレンシャルケースから左,右方向の両側に向けて延びた左,右のアクスルチューブとにより形成され内部に潤滑油が蓄えられるケーシングと、該ケーシングのデファレンシャルケース内に設けられ駆動源の回転力を左,右方向に配置された回転軸に分配するデファレンシャル機構と、ケーシングの各アクスルチューブ内を左,右方向に延びデファレンシャル機構の左,右の回転軸の回転を左,右の車輪(ホイール)に伝える左,右のアクスルシャフトと、デファレンシャル機構の回転軸に設けられ制動力を発生する左,右のブレーキ機構とにより構成されている。
ここで、ブレーキ機構は、回転軸に取り付けられ該回転軸と一緒に回転する複数枚の回転ディスクと、該回転ディスクを左,右方向から対面して挟むようにケーシングに非回転状態で取付けられた複数枚の非回転ディスクと、該非回転ディスクを回転ディスクに押付けて制動力を発生させるピストンとにより構成されている(例えば、特許文献1参照)。
一方、特許文献2には、湿式多板クラッチ機構に関し、隣合うクラッチプレートの間に両者を離間する方向の弾性力を付与する皿ばねを設けた構成が記載されている。
特開2011−69457号公報 特開平4−285331号公報
ところで、前述したブレーキ機構は、隣接する非回転ディスクの間を回転ディスクが回転駆動するため、例えば回転ディスクが傾く傾向となったり軸方向に変位する傾向となると、非制動時にも拘わらず、非回転ディスクと回転ディスクとが接触し、これら非回転ディスクと回転ディスクとが摺接するおそれがある。このような摺接は、ロストルクの増大や、摺接による発熱を起因とした回転ディスク、非回転ディスクの焼け、シール部材やパッキンの短寿命化等に繋がるおそれがある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、ブレーキ機構の非制動時に回転ディスクと非回転ディスクを十分に離間し、ロストルクや発熱を低減することができ、アクスル装置に対する信頼性を向上できるようにしたホイール式建設機械を提供することにある。
本発明によるホイール式建設機械は、駆動源を備えた車体と、該車体に設けられ前記駆動源に接続されることにより左,右方向の両側の車輪を回転駆動するアクスル装置とからなり、このアクスル装置は、左,右方向の中間部に配置されたデファレンシャルケースと該デファレンシャルケースから左,右方向の両側に向けて延びた左,右のアクスルチューブとにより形成され内部に潤滑油が蓄えられるケーシングと、該ケーシングの前記デファレンシャルケース内に設けられ前記駆動源の回転力を左,右方向に配置された回転軸に分配するデファレンシャル機構と、前記ケーシングの前記各アクスルチューブ内を左,右方向に延び前記デファレンシャル機構の前記左,右の回転軸の回転を前記左,右の車輪に伝える左,右のアクスルシャフトと、前記デファレンシャル機構の前記回転軸に設けられ制動力を発生する左,右のブレーキ機構とを備えている。
そして、上述した課題を解決するために、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記ブレーキ機構は、前記回転軸に取り付けられ該回転軸と一緒に回転する複数枚の回転ディスクと、該回転ディスクを左,右方向から対面して挟むように前記ケーシングに非回転状態で取付けられた複数枚の非回転ディスクと、該非回転ディスクを前記回転ディスクに押付けて制動力を発生させるピストンと、前記各非回転ディスクの間に位置して両者に互いに離間する方向の弾性力を付与する第1の弾性部材と、該第1の弾性部材に対し径方向に所定寸法離間して設けられ、前記非回転ディスクと前記回転ディスクとの間に位置して両者に互いに離間する方向の弾性力を付与する第2の弾性部材とを備える構成としたことにある。
請求項2の発明は、前記非回転ディスクには前記第2の弾性部材が嵌合する収容溝を設ける構成としたことにある。
請求項3の発明は、前記第2の弾性部材を、前記非回転ディスクに対し非回転状態で取付ける構成としたことにある。
請求項4の発明は、前記第2の弾性部材の自由状態の軸方向寸法を、前記ブレーキ機構が非制動状態のときに、隣り合う前記非回転ディスクの前記収容溝の底面と前記回転ディスクとの間に生じる隙間寸法よりも小さく設定することにある。
請求項5の発明は、前記第2の弾性部材の外径寸法を前記回転ディスクの外径寸法の5分の1よりも大きく5分の4未満に設定することにある。
請求項1の発明によれば、各非回転ディスクの間を離間するために、両者の間に互いに離間する方向の弾性力を付与する第1の弾性部材を備えている。また、非回転ディスクと回転ディスクとの間を離間するために、両者の間に互いに離間する方向の弾性力を付与する第2の弾性部材を備えている。このため、非制動時に、回転ディスクが非回転ディスクに向けて傾く傾向となったり軸方向に変位する傾向となった場合に、回転ディスクが第2の弾性部材に押圧される。これにより、第2の弾性部材によって回転ディスクと非回転ディスクを十分に離間することができ、これらの摺接(引き摺り)によるロストルクや発熱を低減することができる。
請求項2の発明によれば、非回転ディスクに第2の弾性部材が嵌合する収容溝を設けることで、第2の弾性部材を収容溝内に保持することができる。これにより、第2の弾性部材の下方向への脱落を抑制し、非回転ディスクと回転ディスクとの離間不良を防止することができる。
請求項3の発明によれば、第2の弾性部材を非回転ディスクに対し非回転状態で取付けることで、第2の弾性部材が非回転ディスクと摺接する部分を所定の部位に規制することができる。即ち、第2の弾性部材の摺接を、回転ディスクとの摺接に限定することができ、第2の弾性部材の摩耗する面積を減らすことができる。
請求項4の発明によれば、第2の弾性部材の自由状態の軸方向寸法を、ブレーキ機構が非制動状態のときに隣り合う非回転ディスクの収容溝の底面と回転ディスクとの間に生じる隙間寸法よりも小さく設定している。このため、ブレーキ機構の非制動時に、隣り合う第2の弾性部材の間でこれら第2の弾性部材と回転ディスクとが摺接することを抑制することができる。一方、回転ディスクが非回転ディスクに向けて傾く傾向となったり軸方向に変位する傾向となると、回転ディスクが第2の弾性部材に押圧され、非回転ディスクと回転ディスクを十分に離間できる。これにより、非制動時のロストルクの低減をより高いレベルで図ることができる。
請求項5の発明によれば、第2の弾性部材の外径寸法を回転ディスクの外径寸法の5分の1よりも大きく5分の4未満に設定している。即ち、第2の弾性部材の外径寸法を回転ディスクの外径寸法の5分の1以下にすると、回転ディスクの外径と第2の弾性部材の外径との差が過度に大きくなる。この場合、回転ディスクが第2の弾性部材に押圧されたときに、回転ディスクの外径部が非回転ディスクに向けて傾き易くなり、これらが摺接し易くなるおそれがある。この結果、ロストルクや発熱が増すことが考えられる。一方、第2の弾性部材の外径寸法を回転ディスクの外径寸法の5分の4以上にすると、第2の弾性部材の外径が過度に大きくなる。この場合、回転ディスクが第2の弾性部材に押圧されたときに、これら第2の弾性部材と回転ディスクが高い周速で摺接し、ロストルクや発熱が増大することが考えられる。
これに対して、第2の弾性部材の外径寸法は、回転ディスクの外径寸法の5分の1よりも大きく5分の4未満に設定している。このため、回転ディスクの外径部が非回転ディスクに向けて傾き回転ディスクと非回転ディスクとが摺接することと、第2の弾性部材と回転ディスクとが摺接するときの周速が過度に高くなることとの両方を抑制することができる。
本発明の第1の実施の形態に係るホイールローダを示す正面図である。 図1中のフロントアクスル装置を前方から拡大して示す外観斜視図である。 アクスル装置の内部構造を示す断面図である。 フロントアクスル装置のブレーキ機構を非制動状態で示す図3中のIV部の断面図である。 図4中のV部の拡大図である。 フロントアクスル装置のブレーキ機構を制動状態で示す図4と同様位置の断面図である。 図6中のVII部の拡大図である。 回転ディスクを単体で示す正面図である 非回転ディスクを単体で示す外観斜視図である。 第2の弾性部材を単体で示す正面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るフロントアクスル装置のブレーキ機構を非制動状態で示す要部拡大の断面図である。 図11中のXII部の拡大図である。 フロントアクスル装置のブレーキ機構を制動状態で示す図11と同様位置の断面図である。 図13中のXIV部の拡大図である。
以下、本発明の実施の形態に係るホイール式建設機械の代表例として、ホイールローダを例に挙げ、添付図面に従って詳細に説明する。
図1ないし図10は本発明の第1の実施の形態を示している。図1において、1はホイール式建設機械のホイールローダである。このホイールローダ1は後部車体2と、該後部車体2の前側に左,右方向に揺動可能に連結された前部車体3と、後部車体2の左,右方向の両側に設けられた後輪4(左側のみ図示)と、前部車体3の左,右方向の両側に設けられた前輪5(左側のみ図示)と、前部車体3の前側に府仰動可能に設けられた作業装置6と、後述のアクスル装置11,12とにより構成されている。
ここで、後部車体2には、駆動源となるエンジン7、トルクコンバータ8、トランスミッション9、油圧ポンプ(図示せず)等が搭載されている。トランスミッション9は、前,後方向に延びたプロペラシャフト9Aを介してリヤアクスル装置11に接続され、プロペラシャフト9Bを介してフロントアクスル装置12に接続されている。後部車体2の上側には、オペレータが搭乗するキャブ10が設けられている。
11は後部車体2の下側に位置して設けられたリヤアクスル装置である。このリヤアクスル装置11は、左,右方向に延びて形成され、その左,右の端部に後輪4がそれぞれ取付けられている。
一方、12は前部車体3の下側に位置して設けられたフロントアクスル装置である。このフロントアクスル装置12は、リヤアクスル装置11と同様に左,右方向に延びて形成され、その左,右の端部に前輪5がそれぞれ取付けられている。
ここで、リヤアクスル装置11とフロントアクスル装置12とは、ほぼ同様に構成されている。このため、本実施の形態では、フロントアクスル装置12の構成について詳細に説明し、リヤアクスル装置11の構成の説明は省略するものとする。
フロントアクスル装置12はプロペラシャフト9Bに接続されることにより左,右の前輪5を回転駆動するものである。フロントアクスル装置12は、図2、図3に示すように、後述のケーシング13、入力軸18、ピニオンギヤ20、デファレンシャル機構21、遊星歯車減速機構27、アクスルシャフト32、ブレーキ機構33を含んで構成されている。
13はフロントアクスル装置12の外形をなすケーシングである。このケーシング13は、左,右方向の中間部に位置し、デファレンシャル機構21、ブレーキ機構33等を収容するデファレンシャルケース14(以下、デフケース14という)と、該デフケース14の上面側に設けられた開口部を閉塞する蓋体15と、デフケース14の左,右方向の両側に取付けられ、内部に後述の遊星歯車減速機構27、アクスルシャフト32等が配置されたアクスルチューブ16とにより密閉容器として構成されている。
ここで、ケーシング13の内部には、潤滑油が蓄えられている。潤滑油は、後述の各ギヤ20,23,24,26,28,29、30、各スプライン結合部、軸受19の回転部位、摺動部位を潤滑、冷却するものである。潤滑油の標準的な充填量は、ケーシング13を形成するデフケース14と各アクスルチューブ16の底部から上,下方向の中間部位までとなっている。
ここで、図2および図3に示すように、デフケース14は、左,右方向を軸線とする略円筒状に形成されている。また、デフケース14の左,右方向の両側には、側端部から所定寸法だけ奥まった位置を縮径することで円環状の隔壁14Aが形成されている。これにより、デフケース14内は、後述のデファレンシャル機構21を収容する中央のギヤ室14Bと、該ギヤ室14Bの左,右方向の両側に位置して後述のブレーキ機構33を収容するブレーキ室14Cとに仕切られている。換言すれば、デフケース14は、ブレーキ機構33のブレーキケースを構成するものである。
また、デフケース14の後側には、トランスミッション9側に突出するように突出筒14Dが設けられ、該突出筒14D内には、後述の入力軸18が回転自在に配置されている。
左,右のアクスルチューブ16は、デフケース14の左,右両側に取付けられている。アクスルチューブ16は、デフケース14側となる基端側が該デフケース14とほぼ同じ直径寸法をもった短尺な円筒状の筒部16Aとなり、該筒部16Aから先端側が縮径されて左,右方向の外側に延びている。また、筒部16Aは、後述の遊星歯車減速機構27に対向して位置し、その内部は、遊星歯車減速機構27を収容する減速機構室16Bとなっている。そして、左,右のアクスルチューブ16は、基端側の筒部16Aが複数本のボルト17を用いてデフケース14の両端部に取付けられている。各アクスルチューブ16は、デフケース14に取付けられた状態で、該デフケース14から左,右方向の両側に向けてそれぞれ延びている。
18はデフケース14の突出筒14D内に各軸受19を介して回転可能に設けられた入力軸である(図3参照)。この入力軸18は、外部に突出したフランジ部18Aがプロペラシャフト9Bに接続されている。また、入力軸18の内部側には、ベベルギヤからなるピニオンギヤ20が設けられている。
21はデフケース14のギヤ室14B内に収容されたデファレンシャル機構で、該デファレンシャル機構21は、トランスミッション9の出力軸の回転力を左,右の前輪5に分配するものである。そして、デファレンシャル機構21は、デフケース14の各隔壁14Aに軸受19を介して左,右方向を軸線として回転可能に支持されたギヤケース22と、該ギヤケース22内に固定されたスパイダ22Aに回転可能に設けられた複数のデフ用ピニオンギヤ23と、該各デフ用ピニオンギヤ23と噛合う2個のサイドギヤ24と、一端側が該サイドギヤ24とスプライン結合され、他端側がアクスルシャフト32に向けて左,右の方向に延びた2本の回転軸25とにより構成されている。
ギヤケース22の外周側には、入力軸18のピニオンギヤ20に噛合うデフ用リングギヤ26が設けられている。このデフ用リングギヤ26はベベルギヤにより形成され、ギヤケース22、デフ用ピニオンギヤ23、サイドギヤ24、回転軸25等と共に、デファレンシャル機構21を構成している。
デファレンシャル機構21は、トランスミッション9による回転力が入力軸18、ピニオンギヤ20、デフ用リングギヤ26を介してギヤケース22に伝わると、デフ用ピニオンギヤ23、サイドギヤ24を介して左,右の回転軸25を適宣に回転運動させるものである。
27は左,右のアクスルチューブ16の減速機構室16B内に設けられた遊星歯車減速機構で、該各遊星歯車減速機構27は、回転軸25の回転を減速して後述のアクスルシャフト32に伝達するものである。また、各遊星歯車減速機構27は、回転軸25の他端側に一体形成されたサンギヤ28と、アクスルチューブ16の内周側に固着して設けられたリングギヤ29と、サンギヤ28とリングギヤ29とに噛合する複数のプラネットギヤ30と、該各プラネットギヤ30を回転可能に支持するキャリア31とを含んで構成されている。
また、32は左,右のアクスルチューブ16内にそれぞれ回転可能に設けられたアクスルシャフトで、該各アクスルシャフト32は、左,右の回転軸25の回転を左,右の前輪5に伝えるものである。各アクスルシャフト32は、基端側が遊星歯車減速機構27のキャリア31にスプライン結合され、各アクスルチューブ16内を左,右方向に延びている。一方、各アクスルシャフト32の先端側は、アクスルチューブ16から突出し、その端部には左,右の前輪5がそれぞれ取付けられている。
33は左,右の回転軸25にそれぞれ設けられた左,右のブレーキ機構(ブレーキ装置)である。各ブレーキ機構33は、例えば湿式多板型のブレーキ機構として構成され、デフケース14の左,右のブレーキ室14C内に収容されている。
ブレーキ機構33は、回転軸25にスプライン結合されたハブ34と、回転軸25の外周側にハブ34を介して取付けられハブ34とスプライン結合することにより回転軸25と一緒に回転する複数枚(例えば2枚)の回転ディスク35と、該各回転ディスク35を左,右方向から対面して挟むようにデフケース14に回転不能に(非回転状態で)取付けられた複数枚(例えば3枚)の非回転ディスク36と、外部からの油圧力によって非回転ディスク36を回転ディスク35に押付けるピストン37と、各非回転ディスク36の間に位置して両者に互いに離間する方向の弾性力を付与する第1の弾性部材38と、非回転ディスク36と回転ディスク35との間に位置して両者に互いに離間する方向の弾性力を付与する第2の弾性部材39とを含んで構成されている。
この場合、第2の弾性部材39は、第1の弾性部材38よりも径方向内側に、具体的には、第1の弾性部材38に対し径方向に所定寸法X(図4参照)離間して設けられている。
そして、各ブレーキ機構33は、例えばブレーキペダル(図示せず)を足踏み操作し、油室37Bに供給された圧油によってピストン37を軸方向に移動させ、非回転ディスク36を回転ディスク35に押付ける。これにより、摩擦力で制動力を発生し、前輪5にブレーキをかけるものである。
ここで、図8に示すように、回転ディスク35は、全体として円環状の板体により形成され、非回転ディスク36と軸方向に交互に隣合う状態で、回転軸25の外周側に配置されている。回転ディスク35の内周側には、雌スプライン35Aが形成されている。この雌スプライン35Aは、回転軸25に取付けられたハブ34の雄スプライン34Aと嵌合(スプライン結合)し、これにより、回転ディスク35は、ハブ34に対して軸方向に移動可能な状態で、回転軸25と一緒に回転することができる。また、雌スプライン35Aの外径側には、潤滑油が流通する複数の貫通孔35Bが左,右方向に貫通して設けられている。さらに、回転ディスク35の外周縁側で左,右方向の両側面には、非回転ディスク36と摩擦接触(摩擦係合)することにより制動力を発生する一対の摩擦材35Cがそれぞれ設けられている。
一方、図9に示すように、非回転ディスク36は、全体として円環状の板体により形成され、2枚の回転ディスク35をそれぞれ左,右方向から対面して挟むように3枚設けられている。なお、3枚の非回転ディスク36のうち、左,右方向の中央に位置する非回転ディスク36は、左,右方向の両側に位置する非回転ディスク36と比較して板厚が厚くなっている。非回転ディスク36の内周側には、後述の第2の弾性部材39を嵌合するための収容溝36Aが全周にわたって設けられている。この収容溝36Aは、対向する回転ディスク35に開口する円周溝ないし段部として形成され、収容溝36A内には、第2の弾性部材39の切り欠き39Aと係合する突起36Bが、180°離間して2個所位置に設けられている。
一方、非回転ディスク36の外周縁には、デフケース14の内周面に設けられた係合凹部(図示せず)と係合する係合凸部36Cが周方向に一定の間隔をもって形成されている。この場合、非回転ディスク36は、係合凸部36Cとデフケース14の係合凹部との係合により、デフケース14に対して左,右方向に移動可能に、かつ、デフケース14に対して非回転状態で取付けられている。
ピストン37は、段付き円筒状に形成されている。ピストン37は、デフケース14のブレーキ室14C内に、隔壁14Aに隣接して設けられている。ピストン37は、回転ディスク35と非回転ディスク36とを押付けてこれらを摩擦係合させることにより、回転軸25に制動力を付与するものである。ここで、ピストン37には、軸方向に離間して一対のシール部材37Aが全周にわたって設けられている。これらシール部材37Aの間には、ピストン37の外面とデフケース14の内面とにより円環状の油室37Bが形成されている。
図6に示すように、ブレーキペダルの操作に伴って、油室37Bに圧油が供給されると、ピストン37は、エンドプレート40側に変位し、これにより、ピストン37とエンドプレート40との間で回転ディスク35と非回転ディスク36とが挟持される。ここで、エンドプレート40の一端側(図4および図6の左端側)は、リングギヤ29の側面と当接しており、エンドプレート40と隣り合う非回転ディスク36は、エンドプレート40によりそれ以上遊星歯車減速機構27側(前輪5側)に向けて変位するのを阻止される。
第1の弾性部材38は、回転ディスク35よりも外径側に位置して、隣合う各非回転ディスク36の間に設けられている。第1の弾性部材38は、例えば2枚の皿ばねを対面して配置してなり、隣合う非回転ディスク36に互いに離間する方向の弾性力を付与している。これにより、図4に示すように、非制動時は、第1の弾性部材38の弾性力により、各非回転ディスク36間にそれぞれ隙間が形成されると共に、ピストン37が隔壁14Aと当接した戻し位置まで戻される。なお、第1の弾性部材38は、皿ばねの他、例えばウェーブスプリング等の円環状の弾性体により構成することができる。
第2の弾性部材39は、非回転ディスク36と回転ディスク35との間に位置して、非回転ディスク36の収容溝36Aに設けられている。第2の弾性部材39は、例えば皿ばねにより構成され、回転ディスク35が非回転ディスク36に向けて傾いたり軸方向に変位すると、回転ディスク35と接触(摺接)して、該回転ディスク35に非回転ディスク36から離間する方向の弾性力を付与するものである。図9に示すように、第2の弾性部材39の外周縁には、第2の弾性部材39の中心を基準として対称な位置に、2つの切り欠き39Aが設けられている。切り欠き39Aは、非回転ディスク36の突起36Bと係合し、この係合により、第2の弾性部材39は、非回転ディスク36に対し非回転状態で取付けられている。
即ち、第2の弾性部材39が回転ディスク35との接触(摺接)により該回転ディスク35の回転方向と同方向に連れ回りする傾向となっても、切り欠き39Aと突起36Bとの係合により、第2の弾性部材39が非回転ディスク36に対して回転することを阻止することができる。さらに、第2の弾性部材39は、非回転ディスク36に取付けられた状態で、該非回転ディスク36の収容溝36A内に保持されるため、第2の弾性部材39の下方向への脱落を阻止することができる。なお、第2の弾性部材39は、皿ばねの他、例えばウェーブスプリング等の円環状の弾性体により構成することができる。
図6に示すように、ブレーキ機構33を制動させると、ピストン37の油室37Bに圧油が供給され、ピストン37がエンドプレート40側に向けて変位することにより、回転ディスク35と非回転ディスク36とが摺接する(摩擦係合し、回転軸25に制動力が付与される)。一方、制動を解除したときは、図4に示すように、第1の弾性部材38により、各非回転ディスク36同士が離間すると共に、ピストン37が、隔壁14Aと当接する戻し位置に戻される。また、図4および図5に示すように、回転ディスク35は、第2の弾性部材39により、非回転ディスク36に対して離間する。即ち、非制動時は、隣り合う非回転ディスク36は、第1の弾性部材38の弾性力で離間される。これに加えて、隣り合う非回転ディスク36と回転ディスク35との間は、第2の弾性部材39により離間される。
ここで、第2の弾性部材39の自由状態での軸方向寸法A(図5参照)は、隣り合う非回転ディスク36の収容溝36Aの底面36Dと回転ディスク35との間に生じる隙間寸法B(図5参照)よりも小さく(A<B)設定している。このため、非制動時に、回転ディスク35が第2の弾性部材39と常時接触することを抑制することができ、第2の弾性部材39と回転ディスク35との摺接によるロストルクや発熱を低減することができる。
さらに、図4に示すように、第2の弾性部材39の外径寸法Cは、以下の数1式に示すように、回転ディスク35の外径寸法Dの5分の1よりも大きく5分の4未満に設定している。
Figure 2015135004
ここで、第2の弾性部材39の外径寸法Cを回転ディスク35の外径寸法Dの5分の1以下にすると、回転ディスク35の外径と第2の弾性部材39の外径との差が過度に大きくなる。この場合は、回転ディスク35が第2の弾性部材39に押圧されたときに、回転ディスク35の外径部が非回転ディスク36に向けて傾き易くなり、これらが摺接し易くなるおそれがある。この結果、ロストルクや発熱が増すことが考えられる。一方、第2の弾性部材39の外径寸法Cを回転ディスク35の外径寸法Dの5分の4以上にすると、第2の弾性部材39の外径が過度に大きくなる。この場合は、回転ディスク35が第2の弾性部材39に押圧されたときに、これら第2の弾性部材39と回転ディスク35が高い周速で摺接し、ロストルクや発熱が増大することが考えられる。
これに対し、本実施の形態では、第2の弾性部材39の外径寸法Cを、回転ディスク35の外径寸法Dの5分の1.9に設定している。このため、第2の弾性部材39と回転ディスク35とが摺接するときの周速を低く抑えることができる。しかも、第2の弾性部材39の外径寸法Cは回転ディスク35の外径寸法Dの5分の1よりも大きいため、回転ディスク35の外径部が非回転ディスク36に向けて傾き回転ディスク35と非回転ディスク36とが摺接することも抑制できる。
本実施の形態によるホイールローダ1は上述の如き構成を有するもので、次に、その動作について説明する。
まず、キャブ10に搭乗したオペレータは、周囲のレバー、ペダル類(いずれも図示せず)を操作して走行用のトランスミッション9を作動させる。このときにトランスミッション9の出力軸の回転力がプロペラシャフト9Bからフロントアクスル装置12の入力軸18、デファレンシャル機構21、遊星歯車減速機構27を介して左,右のアクスルシャフト32に伝達される。これにより、各アクスルシャフト32に接続された左,右の前輪5を回転駆動することができる。同様に、トランスミッション9の出力軸の回転を、プロペラシャフト9Aからリヤアクスル装置11に伝えることにより、左,右の後輪4を回転駆動することができる。
このように、前,後の車輪5,4を回転駆動することにより、作業現場に向けてホイールローダ1を走行させることができる。この走行時に左,右いずれかの方向に曲がった場合には、デファレンシャル機構21の各デフ用ピニオンギヤ23が自転しつつ各サイドギヤ24に回転力を伝達する。これにより、例えば左方向に曲がるときには、内輪側となる左側の車輪5,4の回転数を、外輪側となる右側の車輪5,4の回転数よりも低下させることができ、内側と外側の車輪5,4間の回転数差によってスムーズに曲がることができる。
また、走行時には、ブレーキペダル(図示せず)を操作することにより、ブレーキ機構33によって回転軸25に制動力を発生させ、減速または停車することができる。このとき、ブレーキ機構33は、図6に示すように、回転ディスク35と非回転ディスク36とが摺接する(摩擦係合し、回転軸25に制動力が付与される)。一方、ブレーキペダル(図示せず)を操作しない場合は、図4に示すように、回転ディスク35と非回転ディスク36とが離間する。このとき、各非回転ディスク36同士は、第1の弾性部材38の弾性力に基づいて離間し、回転ディスク35と非回転ディスク36とは、第2の弾性部材39の弾性力に基づいて離間する。さらに、ホイールローダ1は、走行しつつ作業装置6を操作することにより、土砂の積み込み作業を含む各種作業を行うことができる。
かくして、本実施の形態によれば、各非回転ディスク36の間に位置して両者に互いに離間する方向の弾性力を付与する第1の弾性部材38と、回転ディスク35と非回転ディスク36との間に位置して両者に互いに離間する方向の弾性力を付与する第2の弾性部材39とを備える構成としている。
このため、非制動時に、回転ディスク35が非回転ディスク36に向けて傾く傾向となったり軸方向に変位する傾向となった場合に、回転ディスク35が第2の弾性部材39に押圧される。これにより、第2の弾性部材39によって回転ディスク35と非回転ディスク36を十分に離間することができ、これらの摺接(引き摺り)によるロストルクや発熱を低減することができる。
また、非回転ディスク36に第2の弾性部材39が嵌合する収容溝36Aを設けることで、第2の弾性部材39を収容溝36A内に保持することができる。これにより、第2の弾性部材39の下方向への脱落を抑制し、非回転ディスク36と回転ディスク35との離間不良を防止することができる。
また、第2の弾性部材39を、非回転ディスク36に対し突起36Bと切り欠き39Aとの係合により非回転状態で取付けることで、第2の弾性部材39が非回転ディスク36と摺接する部分を所定の部位に規制することができる。即ち、第2の弾性部材39の摺接を、回転ディスク35との摺接に限定することができ、第2の弾性部材39の摩耗する面積を減らすことができる。
また、第2の弾性部材39の自由状態の軸方向寸法Aを、ブレーキ機構33が非制動状態のときに隣り合う非回転ディスク36の収容溝36Aの底面36Dと回転ディスク35との間に生じる隙間寸法Bよりも小さく設定している。このため、ブレーキ機構33の非制動時に、隣り合う第2の弾性部材39の間でこれら第2の弾性部材39と回転ディスク35とが摺接することを抑制することができる。一方、回転ディスク35が非回転ディスク36に向けて傾く傾向となったり軸方向に変位する傾向となると、回転ディスク35が第2の弾性部材39に押圧され、非回転ディスク36と回転ディスク35を十分に離間できる。これにより、非制動時のロストルクの低減をより高いレベルで図ることができる。
さらに、第2の弾性部材39の外径寸法Cを回転ディスク35の外径寸法Dの5分の1よりも大きく5分の4未満に設定している。このため、回転ディスク35の外径部が非回転ディスク36に向けて傾き回転ディスク35と非回転ディスク36とが摺接することと、第2の弾性部材39と回転ディスク35とが摺接するときの周速が過度に高くなることとの両方を抑制することができる。
次に図11ないし図14は本発明の第2の実施の形態を示している。第2の実施の形態の特徴は、第2の弾性部材の外径寸法を第1の実施の形態と比較して大きくしたことにある。なお、第2の実施の形態では、上述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略するものとする。
図11において、41は第2の実施の形態によるブレーキ機構を示している。このブレーキ機構41は第1の実施の形態によるブレーキ機構33とほぼ同様に、ハブ34、回転ディスク35、ピストン37、第1の弾性部材38とを含んで構成されている。しかし、第2の実施の形態によるブレーキ機構41は、後述の非回転ディスク42の形状と第2の弾性部材43の形状が異なる点で、第1の実施の形態によるブレーキ機構33と相違している。
42は全体として円環状の板体により形成された非回転ディスクを示し、この非回転ディスク42は第1の実施の形態の非回転ディスク36に比べて内径寸法が大きく設定されている。これに伴って、非回転ディスク42の収容溝42Aも、第1の実施の形態の収容溝36Aに比べて内径寸法が大きく設定されている。
43は非回転ディスク42と回転ディスク35との間に位置して、非回転ディスク42の収容溝42Aに設けられた第2の弾性部材を示している。この第2の弾性部材43の外径寸法Cは回転ディスク35の外径寸法Dの5分の3.9に設定している。
第2の実施の形態は、上述の如き、第2の弾性部材43により回転ディスク35と非回転ディスク42とに互いに離間する方向の弾性力を付与するもので、その基本的作用については、上述した第1の実施の形態によるものと格別差異はない。
特に、第2の実施の形態の場合は、第2の弾性部材43の外径寸法Cを回転ディスク35の外径寸法Dの5分の3.9に設定している。このため、回転ディスク35の径方向の外側を第2の弾性部材43により押圧することができ、回転ディスク35の外径部が非回転ディスク42に向けて傾くことを抑制することができる。しかも、第2の弾性部材43の外径寸法Cは回転ディスク35の外径寸法Dの5分の4よりも小さいため、第2の弾性部材43と回転ディスク35とが摺接するときの周速が過度に高くなることも抑制することができる。
なお、上述した各実施の形態では、第2の弾性部材39,43を、回転軸25の全周にわたって囲む外径寸法の大きい1個の円環状の弾性体(皿ばね、ウエーブスプリング)により構成した場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば、外径寸法の小さい第2の弾性部材を、回転ディスクの周方向に離間して複数設け、これら複数の第2の弾性部材により、非回転ディスクと回転ディスクに互いに離間する方向の弾性力を付与する構成としてもよい。
また、上述した各実施の形態では、回転ディスク35が傾く傾向となった場合に、回転ディスク35が第2の弾性部材39,43に直接接触(摺接)する構成を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば、第2の弾性部材と回転ディスクとの間にスラストワッシャ等の摺接速度低減部材を設け、第2の弾性部材と回転ディスクとを摺接速度低減部材を介して接触(摺接)させることにより、接触時(摺接時)の相対速度を低減する構成としてもよい。
さらに、上述した各実施の形態では、ホイール式建設機械としてトランスミッション9と前,後の車輪5,4との間にアクスル装置12,11を備えたホイールローダ1を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば前,後に車輪を有する油圧ショベル、鉱山用大型ダンプトラック、トラクタ等の他のホイール式建設機械にも広く適用できるものである。また、油圧モータと後輪との間にアクスル装置を備えたロードローラ等に適用してもよい。
1 ホイールローダ(ホイール式建設機械)
2 後部車体
3 前部車体
4 後輪
5 前輪
7 エンジン(駆動源)
11 リヤアクスル装置
12 フロントアクスル装置
13 ケーシング
14 デファレンシャルケース(デフケース)
16 アクスルチューブ
21 デファレンシャル機構
25 回転軸
32 アクスルシャフト
33,41 ブレーキ機構
35 回転ディスク
36,42 非回転ディスク
36A,42A 収容溝
36D 底面
37 ピストン
38 第1の弾性部材
39,43 第2の弾性部材

Claims (5)

  1. 駆動源を備えた車体と、該車体に設けられ前記駆動源に接続されることにより左,右方向の両側の車輪を回転駆動するアクスル装置とからなり、
    前記アクスル装置は、
    左,右方向の中間部に配置されたデファレンシャルケースと該デファレンシャルケースから左,右方向の両側に向けて延びた左,右のアクスルチューブとにより形成され内部に潤滑油が蓄えられるケーシングと、
    該ケーシングの前記デファレンシャルケース内に設けられ前記駆動源の回転力を左,右方向に配置された回転軸に分配するデファレンシャル機構と、
    前記ケーシングの前記各アクスルチューブ内を左,右方向に延び前記デファレンシャル機構の前記左,右の回転軸の回転を前記左,右の車輪に伝える左,右のアクスルシャフトと、
    前記デファレンシャル機構の前記回転軸に設けられ制動力を発生する左,右のブレーキ機構とを備えてなるホイール式建設機械において、
    前記ブレーキ機構は、
    前記回転軸に取り付けられ該回転軸と一緒に回転する複数枚の回転ディスクと、
    該回転ディスクを左,右方向から対面して挟むように前記ケーシングに非回転状態で取付けられた複数枚の非回転ディスクと、
    該非回転ディスクを前記回転ディスクに押付けて制動力を発生させるピストンと、
    前記各非回転ディスクの間に位置して両者に互いに離間する方向の弾性力を付与する第1の弾性部材と、
    該第1の弾性部材に対し径方向に所定寸法離間して設けられ、前記非回転ディスクと前記回転ディスクとの間に位置して両者に互いに離間する方向の弾性力を付与する第2の弾性部材とを備える構成としたことを特徴とするホイール式建設機械。
  2. 前記非回転ディスクには前記第2の弾性部材が嵌合する収容溝を設ける構成としてなる請求項1に記載のホイール式建設機械。
  3. 前記第2の弾性部材は、前記非回転ディスクに対し非回転状態で取付ける構成としてなる請求項1または2に記載のホイール式建設機械。
  4. 前記第2の弾性部材は、自由状態の軸方向寸法を、前記ブレーキ機構が非制動状態のときに、隣り合う前記非回転ディスクの前記収容溝の底面と前記回転ディスクとの間に生じる隙間寸法よりも小さく設定してなる請求項2または3に記載のホイール式建設機械。
  5. 前記第2の弾性部材の外径寸法は前記回転ディスクの外径寸法の5分の1よりも大きく5分の4未満に設定してなる請求項1,2,3または4に記載のホイール式建設機械。
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