JP2015134736A - グリチルレチン酸の毛穴浸透促進剤、抗菌組成物、防臭用組成物、及び制汗防臭用組成物 - Google Patents

グリチルレチン酸の毛穴浸透促進剤、抗菌組成物、防臭用組成物、及び制汗防臭用組成物 Download PDF

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【課題】グリチルレチン酸の毛穴浸透性を促進する毛穴浸透促進剤及びこの毛穴浸透促進剤を含有する抗菌用組成物、防臭用組成物、制汗防臭用組成物を提供する。【解決手段】グリチルレチン酸の毛穴浸透促進剤であって、炭素数が14以上30以下の液状油のうち脂肪酸エステル油、アルコール、炭化水素の少なくとも一種を配合することにより、グリチルレチン酸の毛穴浸透性が改善し、上記の課題を解決し得ることを見出した。液状油としては、ジカプリン酸ネオペンチルグリコールまたは乳酸オクチルドデシルが特に好ましい。【選択図】 なし

Description

本発明は、グリチルレチン酸の毛穴浸透促進剤、抗菌組成物、防臭用組成物、制汗防臭用組成物に関する。
腋臭や汗臭は、主に、毛穴周辺に発達しているアポクリン腺から皮膚上に分泌される脂肪やタンパク質等を含む分泌物が皮膚常在菌によって分解されることで発生することが知られている。また、皮膚常在菌は、皮膚表面のみならず、毛穴にも存在していることが知られている(例えば、非特許文献1参照)。腋臭の発生に関与する菌としては、コリネバクテリウムキセロシス、また、汗臭に関与する菌としては、黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌が代表的である。そのため、制汗防臭用組成物には、イソプロピルメチルフェノール等の殺菌成分が配合されていることが多い。
ところで、グリチルレチン酸は、甘草から抽出されるグリチルリチン酸を加水分解することによって得られる五環式テルペノイド誘導体の一種であり、抗炎症作用、抗アレルギー作用を有することから、抗炎症剤の成分として化粧品等の基材に利用されている(例えば、特許文献1及び2参照)。また、グリチルレチン酸は、皮膚常在菌に対する抗菌組成物としても利用されている(例えば、特許文献3参照)。
特開2007−045712号公報 特開2008−088127号公報 特開2012−056917号公報
日本香粧品学会誌 Vol.12,No.3(1988)
ところが、グリチルレチン酸を抗菌組成物として化粧品や皮膚外用剤等の基材に利用する場合、グリチルレチン酸は、皮脂腺から毛穴周辺に分泌される皮脂成分に対して、溶解性が低く、毛穴への浸透性が不十分なため、その効果を十分に発揮できていないことがわかった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、グリチルレチン酸の毛穴浸透性を促進する毛穴浸透促進剤及びこの毛穴浸透促進剤を含有する抗菌用組成物、防臭用組成物、制汗防臭用組成物を提供することにある。
本発明は、以下の構成によって把握される。
(1)本願発明に係る1つの態様は、グリチルレチン酸の毛穴浸透促進剤であって、炭素数が14以上30以下の液状油のうち脂肪酸エステル油、アルコール、炭化水素の少なくとも一種を含有する毛穴浸透促進剤を提供する。
(2)液状油は、上記(1)に記載の毛穴浸透促進剤において、0.01以上0.60以下のIOBを有してもよい。
(3)液状油は、上記(1)または(2)に記載の毛穴浸透促進剤において、100mPa・S以下の粘度を有してもよい。
(4)液状油は、上記(1)ないし(3)のいずれか1つに記載の毛穴浸透促進剤において、分岐構造を有してもよい。
(5)液状油は、上記(1)に記載の毛穴浸透促進剤において、ジカプリン酸ネオペンチルグリコールまたは乳酸オクチルドデシルであってもよい。
(6)(A)グリチルレチン酸、(B)上記(1)ないし(5)のいずれか1つに記載の毛穴浸透促進剤を含有し、成分(A)と成分(B)との質量比が1:200から1:1の範囲である抗菌組成物を提供する。
(7)(A)グリチルレチン酸及び(B)上記(1)ないし(5)のいずれか1項に記載の毛穴浸透促進剤を含有する防臭用組成物を提供する。
(8)(A)グリチルレチン酸及び(B)上記(1)ないし(5)のいずれか1項に記載の毛穴浸透促進剤を含有する制汗防臭用組成物を提供する。
本発明によれば、グリチルレチン酸の毛穴浸透性を促進する毛穴浸透促進剤及びこの毛穴浸透促進剤を含有する抗菌用組成物、防臭用組成物、制汗防臭用組成物を提供することができる。
以下、本発明を実施するための形態(以下、「実施形態」と称する)について詳細に説明する。なお、「毛穴浸透」とは、毛穴または毛孔部への浸透性をいうものとする。
本実施形態の液状油は、炭素数が14以上30以下の脂肪酸エステル油、アルコール、炭化水素の少なくとも一種を含有するものである。炭素数は、14以上30以下が好ましく、20以上25以下がさらに好ましい。炭素数を上記範囲とすることにより、グリチルレチン酸と皮脂成分との双方に対する相溶性が高くなり、毛穴浸透性が向上する。なお、液状油とは、常温(15〜25℃)で液状の油をいう。
脂肪酸エステル油とは、脂肪酸のカルボキシル基とアルコールのヒドロキル基とがエステル結合した化合物である。炭素数が14以上30以下の液状油である脂肪酸エステル油としては、例えば、2−エチルヘキサン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸2−エチルへキシル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ステアリン酸2−エチルヘキシル、オレイン酸メチル、イソノナン酸イソトリデシル、パルミチン酸エチルヘキシル、エチルヘキサン酸セチル、ジエチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ネオペンタン酸イソステアリル、ネオペンタン酸イソデシル、ネオペンタン酸オクチルドデシル、ネオペンタン酸ミリスチル、トリエチルヘキサノイン、ジ(カプリル酸/カプリン酸)プロパンジオール、トリカプリル酸グリセリル、トリカプリルカプリン酸グリセリル、乳酸ラウリル、乳酸オクチルドデシル、ヒドロキシステアリン酸エチルヘキシル、ヒドロキシステアリン酸オクチル、セバシン酸ジエチル等があげられる。
炭素数が14以上30以下の液状油であるアルコールとしては、例えば、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール等があげられる。
炭素数が14以上30以下の液状油である炭化水素としては、例えば、イソエイコ酸、イソヘキサデカン、スクワラン、マカダミアナッツ油(オレイン酸)、オリブ油(オレイン酸)、ホホバオイル(エイコセン酸)等があげられる。
液状油のIOBは、0.01以上0.60以下が好ましく、0.20以上0.40以下がさらに好ましい。液状油のIOBが0.01未満であると、グリチルレチン酸との相溶性が低下する。一方、0.60を超えると、親水性が高すぎるため、皮脂成分と馴染みにくくなる。
ここで、IOBとは、藤田穆により提案された有機化合物の極性/非極性を表す概念であり、有機化合物の無機性値及び有機性値の比(Inorganic Organic Balance)を表わすものである。有機概念図におけるIOBとは、有機概念図における有機性値に対する無機性値の比、すなわち「無機性値/有機性値(Inorganic Organic Balance)」をいう。有機概念図の詳細については、「有機概念図(藤田穆、有機化合物の予測と有機概念図、化学の領域 Vol.11,No.10(1957)719−725)」や「新版 有機概念図−基礎と応用−」(甲田善生等著、三共出版、2008)を参照されたい。
液状油の粘度は、100mPa・s以下が好ましく、50mPa・s以下がさらに好ましい。100mPa・sを超えると、グリチルレチン酸を含む毛穴浸透促進剤が毛穴に対して伸ばし広げ難い粘度となり、毛穴への浸透性が低下する。なお、本発明において、粘度とは、20℃において測定したものであり、例えば、医薬部外品原料規格2006一般試験法 54.粘度測定法を用いて測定することができる。
液状油は、分子内に分岐構造を有することが好ましい。分子内に分岐構造を有することで、グリチルレチン酸の皮脂成分に対する相溶性が向上する。また、分子構造中に、環状構造や、不飽和結合を有していてもよい。
液状油の分子量は、特に制限はないが、200以上500以下が好ましく、300以上500以下がさらに好ましい。分子量が200未満の場合、低温における安定性が低下する。一方、分子量が500を超えると、使用時の滑らかさが低下する。
これら液状油の中でも、ジカプリン酸ネオペンチルグリコールまたは乳酸オクチルドデシルが特に好ましい。両化合物が特に優れた効果を発揮する理由は、推定ではあるが、次のように考えられる。すなわち、ジカプリン酸ネオペンチルグリコールまたは乳酸オクチルドデシルは、グリチルレチン酸と脂肪鎖の長さが類似しているため、類似した立体構造をとること、また、IOBが皮脂成分と近いため、グリチルレチン酸を皮脂になじませやすいのではないかと推測する。
本実施形態のグリチルレチン酸の毛穴浸透促進剤は、皮脂成分に対する浸透性が高く、グリチルレチン酸の毛穴浸透性が改善されているので、グリチルレチン酸を毛穴周辺に効率よく貯留させることができる。これにより、グリチルレチン酸の抗菌効果をより高めることができる。そして、グリチルレチン酸の毛穴浸透促進剤は、グリチルレチン酸とともに、皮膚外用剤及び化粧料等に抗菌用組成物として配合すること、あるいは、防臭組成物、制汗防臭用組成物に配合することができる。
本実施形態の抗菌用組成物、防臭組成物、制汗防臭用組成物におけるグリチルレチン酸と毛穴浸透促進剤との質量比は、特に制限はないが、毛穴に対する抗菌性向上の観点から、グリチルレチン酸:毛穴浸透促進剤=1:1〜1:200の範囲で配合することが好ましく、1:1〜1:100がさらに好ましい。
抗菌用組成物、防臭組成物、制汗防臭用組成物には、グリチルレチン酸及び液状油以外に、本発明の効果を阻害しない範囲で、各組成物に応じた制汗成分・抗菌剤や消臭成分を配合することができる。
制汗成分や抗菌剤としては、例えば、クロルヒドロキシアルミニウム、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウムカリウム、硫酸アルミニウム、酢酸アルミニウム、アラントインクロロヒドロキシアルミニウム等のアルミニウム塩、パラフェノールスルホン酸亜鉛、塩化ベンザルコニウム、トリクロサン、イソプロピルメチルフェノール、3,4,4−トリクロロカルバニリド(T.C.C)、トリエチルシトレート(T.E.C)、塩化ベンゼトニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、レゾルシン、フェノール、ソルビン酸、サリチル酸、ヘキサクロロフェン、グルコン酸クロルヘキシジン、塩酸クロルヘキシジン、銀担持ゼオライト、銀担持シリカ等があげられる。
消臭成分としては、酸化亜鉛等の金属酸化物、アルキルジエタノールアミド、ヒドロキシアパタイト、茶抽出物等の植物エキス、香料、酸化防止剤等があげられる。
その他、抗菌用組成物には、本発明の効果を阻害しない範囲で、水;エタノール、イソプロピルアルコール等の低級アルコール;グリセリン、ジグリセリン、ジプロピレングリコール、ブチレングリコール等の多価アルコール;ラウリルアルコール等の高級アルコール;ベントナイト、カラギーナン、カルボキシビニルポリマー、ヒドロキシエチルセルロース等の増粘剤;タルク、シリコーン被覆タルク、ナイロン末等の粉体;トコフェロール及びその誘導体、アスコルビン酸及びその誘導体等の酸化防止剤;エデト酸塩、リン酸、ポリリン酸ナトリウム等の金属イオン封鎖剤;動物及び植物エキス;クエン酸、酒石酸等のpH調整剤;シリコーン類、保湿剤、界面活性剤(アニオン性、カチオン性、非イオン性、両性)、防腐剤、粉体、着色剤等を適宜配合することができる。
抗菌用組成物は、身体用抗菌用組成物(例えば、手指、足、腋)、繊維製品用抗菌用組成物(例えば、衣料、寝具、おむつ、おしぼり)、硬質表面用抗菌用組成物(例えば、居室、トイレ、浴室、キッチン、洗面所)等として使用することができる。
なかでも、本実施形態の抗菌用組成物は、毛穴浸透性が高く、皮膚常在菌に対する優れた抗菌活性を有することから、手指、足、腋に適用される身体用抗菌用組成物として好適に用いることができる。
本実施形態の抗菌用組成物、防臭組成物、制汗防臭用組成物は、常法に従って製造することができ、ローション、エアゾールスプレー、ノンエアゾールスプレー、スティック、パウダー、ロールオン、クリーム、ジェル、乳液、シート剤等の種々の形態とすることができる。
以下、実施例により、本発明をさらに詳細に説明する。ただし、本発明は以下の実施例により何ら制限されるものではない。なお、以下の実施例、比較例及び表1〜7に記載されている部及び%は、特に断りのない限り、質量部及び質量%を表わす。
試験例1 <β-グリチルレチン酸(β−GA)の皮脂モデル浸透性効果試験>
モデル製剤に浸透促進成分を配合した場合の、毛穴の皮脂モデルに対するβ-GAの浸透性を評価した。
(1)評価方法
(1−1) 毛穴の皮脂モデルの調製
トリ(カプリル・カプリン・ミリスチン・ステアリン)酸グリセリルを加熱溶解し、シャーレにのせたガラスフィルター(GA-55 ADVANTEC)に3g滴下し、室温で固化させたものを毛穴の皮脂モデルとした。
(1−2) 試験試料の調製
グリチルレチン酸として、β-グリチルレチン酸(β-GA)0.1%、エタノール2.5%、ミリスチン酸イソプロピル40%、メチルシクロポリシロキサン42.4%、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体5%を混合して、計90%にしたベースに、本発明の毛穴浸透促進剤10%を添加して、合計100%にしたものを試験試料とした。
(1−3) 試験操作
試験試料1mlを毛穴皮脂モデルに滴下し、35℃のインキュベーターに60分保管してβ-GAを浸透させた後、5℃のインキュベーターに10分間保管して完全に固化させ、その後室温で20分放置した。精製水10gを用いて表面の試料を洗い流した後、メタノールで皮脂モデルに浸透したβ-GAを抽出して、HPLCで定量し、60分間浸透させたときの浸透率(%)を求めた。この結果を表1に示す。なお、毛穴浸透性の評価は、◎、○、△の3段階評価で示した。
Figure 2015134736
(2)結果
表1に示すように、毛穴浸透促進剤によって、β-GAの毛穴皮脂モデルへの浸透が促進されたことが確認された。特に、ジカプリン酸ネオペンチルグリコールと乳酸オクチルドデシルが良好な浸透性を示した。
試験例2 <製剤での有効性>
(1)試験試料
試験試料として、表2に示すβ-GA 0.05質量%及び皮脂浸透促進成分としてジカプリン酸ネオペンチルグリコール 4.00質量%を配合したスプレー(実施例1)と、本発明の毛穴浸透促進剤を配合していないスプレー(比較例1)を調製した。
Figure 2015134736
(2)評価方法
試験試料のスプレー噴霧前後での腋の毛に付着した菌数を測定することによる抗菌効果と、腋の臭気評価による腋臭防止効果の評価を行った。
(2−1) 抗菌効果
被験者11名の左右の腋の下から、腋毛をそれぞれ5本ずつ抜いて、腋毛に付着した菌を採取した。その後、片方の腋の下に実施例1または比較例1を2秒間噴霧した。6時間経過後、左右の腋の下から菌を採取した。各サンプルについて菌数測定を行い、実施例1または比較例1を塗布した場合と、塗布しない場合との6時間後の菌数から塗付前の菌数を引いて変化を比較した。この結果を表4に示す。
(2−2) 腋臭防止効果
被験者11名の左右の腋の臭気強度を評価した。その後、実施例1または比較例1を片方の脇の下に2秒間噴霧し、6時間経過後に同様に左右の腋の臭気強度を評価し、実施例1または比較例1を塗布した場合と塗布しない場合との6時間後の臭気強度から塗付前の臭気強度を引いて変化を比較した。評価方法は、3名の専門パネラーが腋臭を表3に示す6段階でそれぞれ独立して評価し、結果を平均したものを用いた。
Figure 2015134736
(3)試験結果
(3−1) 抗菌効果
結果を表4に示す。実施例1または比較例1塗布群は、非塗布群と比較し、噴霧6時間後の腋窩の皮膚常在菌数が減少し、特に、実施例1塗布群は、非塗布群と比較し、著しく減少した。
(3−2) 腋臭防止効果
結果を表4に示す。6時間後、非塗布群では腋臭が確認された強度が上昇したのに対し、処方例1または比較例1を噴霧した腋の下(塗布群)では、腋臭強度の上昇が抑制され、特に処方例1塗付群では良好な腋臭防止効果が認められた。
Figure 2015134736
試験例3 <製剤での有効性−2>
(1)試験試料
(1−1) 実施例2 ロールオン(エタノールベース)
試験試料として、表5に示すβ-GA 0.1質量%及び本発明の毛穴浸透促進剤としてジカプリン酸ネオペンチルグリコール 0.1質量%を配合したロールオン(エタノールベース)を定法に従って調製した。
Figure 2015134736
(1−2)実施例3 ロールオン(シリコーンベース)
試験試料として、表6に示すβ-GA 0.10質量%及び本発明の毛穴浸透促進剤としてジカプリン酸ネオペンチルグリコール 0.10質量%を配合したロールオン(シリコーンベース)を定法に従って調製した。
Figure 2015134736
(2)評価方法
試験試料のロールオン塗布前後での腋の毛に付着した菌数を測定することによる抗菌効果の評価を行った。なお、評価方法は、試験例2と同様の方法で行った。結果を表6に示す。
(3)試験結果
(3−1) 抗菌効果
表7に示すように、実施例2塗布群及び実施例3塗布群は、非塗布群と比較し、塗付6時間後に良好な腋臭防止効果が認められた。
Figure 2015134736
以下、本発明のさらなる処方例を実施例4として開示する。
実施例4 パウダースティック
表8に示すβ-GA 1.0質量%及び本発明の毛穴浸透促進剤として乳酸オクチルドデシル 4.0質量%を配合したパウダースティックを定法に従って調製した。上記の評価試験を行った結果、良好な腋臭防止効果が認められた。
Figure 2015134736

Claims (8)

  1. グリチルレチン酸の毛穴浸透促進剤であって、
    炭素数が14以上30以下の液状油のうち脂肪酸エステル油、アルコール、炭化水素の少なくとも一種を含有することを特徴とする毛穴浸透促進剤。
  2. 前記液状油は、0.01以上0.60以下のIOBを有することを特徴とする請求項1に記載の毛穴浸透促進剤。
  3. 前記液状油は、100mPa・S以下の粘度を有することを特徴とする請求項1または2に記載の毛穴浸透促進剤。
  4. 前記液状油は、分岐構造を有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の毛穴浸透促進剤。
  5. 前記液状油は、ジカプリン酸ネオペンチルグリコールまたは乳酸オクチルドデシルであることを特徴とする請求項1に記載の毛穴浸透促進剤。
  6. (A)グリチルレチン酸及び(B)請求項1ないし5のいずれか1項に記載の毛穴浸透促進剤を含有し、成分(A)と成分(B)との質量比が1:1以上1:200以下の範囲であることを特徴とする抗菌用組成物。
  7. (A)グリチルレチン酸及び(B)請求項1ないし5のいずれか1項に記載の毛穴浸透促進剤を含有することを特徴とする防臭用組成物。
  8. (A)グリチルレチン酸及び(B)請求項1ないし5のいずれか1項に記載の毛穴浸透促進剤を含有することを特徴とする制汗防臭用組成物。
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