JP2015131050A - 役物装置及び遊技機 - Google Patents

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敬一 石井
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Abstract

【課題】意匠的変化を伴う装飾部材を最前部に配置し、かつ当該装飾部材の動作伝達系を隠蔽する。【解決手段】下可動装置105Bは、羽根部材210の回転駆動伝達系である羽根部材動作ユニット224を円板部材212の裏面側に配置し、かつ単一のモータ220で、円板部材212と羽根部材210とを同軸で相互に逆方向回転させるようにしため、円板部材212と羽根部材210の相対速度を、個々の回転速度よりも2倍の回転速度とすることができる。円板部材212と羽根部材210のそれぞれに施された渦巻きの意匠装飾が一体化して、見掛け上、高速で渦を巻いているように見せることができる。収縮状態及び拡散状態となり得る羽根部材210が常に最前部に位置しているため、羽根部材210が円板部材212の裏面側に隠蔽されている構造に比べて、羽根部材210の回転動作に伴う渦巻き意匠装飾による渦巻き動作の迫力感を増大させることができる。【選択図】図5

Description

本発明は、演出を目的とした可動装置を搭載した役物装置及び遊技機に関するものである。
遊技機、特にパチンコ機において、始動入賞口(特別図柄始動入賞口)に入賞したパチンコ球を検出するタイミングで当落抽選用の乱数を取り込むことで特別図柄抽選(当落抽選)がなされ、この特別図柄抽選の結果、当たりとなると、大入賞口が所定期間、所定回数開放され(1回の開閉を1ラウンドとし、一般に合計で2〜16ラウンド程度の間で選択されて継続する。)、遊技球の入賞率を高める、遊技者に有利な状態とする機能(大役処理)を持つパチンコ機がある。
この種のパチンコ機では、前記特別図柄抽選の結果を、演出を交えて報知する場合がある。演出は、大きく分けて、LCD等の表示装置を用いた画像演出と、機械的動作を伴う可動部材による動作演出とに分類することができる。
可動部材の動作機構として、特許文献1には、単一の駆動源で異なる速度の複数役物を駆動させることが記載されている。
特許文献1の可動装飾装置は、同軸にて回転可能なリング状の第1回転体及び第2回転体、並びに両回転体間においてその内周に沿って配列された複数の可動片を備える。各可動片は第1回転体に対し回動可能に軸支されている。各可動片にはガイドピンが形成され、その可動片に対応する第2回転体の係合部にはガイド溝が形成され、ガイドピン及びガイド溝を介して各可動片と第2回転体とが作動連結されている。第1及び第2回転体間の回転速度差に基づいてガイド溝内でのガイドピンの位置を変化させ、可動片の姿勢角を変化させることにより、両回転体の内側に区画された表示部の露出領域の形状又は面積が変化する。
このため、遊技機の表示部の周囲を全体的に変化させることにより新鮮な演出効果をもたらすことができる。
特開2008−284112号公報
しかしながら、特許文献1では、複数の回転体が同一方向に異なる速度で回転駆動しているが、複数の装飾部材の意匠的な変化はなく、演出として趣向性に欠ける構造となっている。
意匠的変化を伴う装飾部材を適用する場合、装飾部材を動作させるための駆動伝達系が必要である。当該駆動伝達系は、遊技者から見えないようするのが一般的であるため、この駆動伝達系に連結される装飾部材は、その一部が常に隠れた位置にならざるを得ない構造となっていた。
本発明は上記事実を考慮し、意匠的変化を伴う装飾部材を最前部に配置し、かつ当該装飾部材の動作伝達系を隠蔽することができる役物装置及び遊技機を得ることが目的である。
第1の発明は、回転軸の軸線に沿ってそれぞれ設けられ、軸線方向後側に位置する第1の装飾部材及び軸線方向前側に位置する第2の装飾部材を備えた複数種類の可動部材と、前記第1の装飾部材と前記第2の装飾部材とを前記回転軸を中心に相対回転させる駆動手段と、前記第1の装飾部材よりもさらに軸線方向後側に配置され、前記駆動手段による回転状態に応じて前記第2の装飾部材の回転軌跡の最大半径を変更するリンク機構部と、前記第2の装飾部材と前記リンク機構部とを、前記第1の装飾部材と干渉することなく連結する連結部材と、を有している。
第1の発明によれば、可動部材として、第1の装飾部材と第2の装飾部材が設けられている。第1の装飾部材及び第2の装飾部材は、回転軸の軸線に沿って設けられている。
すなわち、軸線方向後側に第1の装飾部材が配置され、軸線方向前側に第2の装飾部材が配置されている。
駆動手段は、第1の装飾部材と第2の装飾部材とを回転軸を中心に相対回転させる。
また、第2の装飾部材は、リンク機構部により、駆動手段による回転状態に応じて回転軌跡の最大半径が変更される。例えば、第1の装飾部材の回転軌跡の最大半径とほぼ同等の状態と、第1の装飾部材の回転軌跡の最大半径に対して大幅に拡径された状態とを取りえ、演出上の変化を楽しむことができる。
この場合、第2の装飾部材は、第1の装飾部材の前側に位置しているが、駆動手段及びリンク機構は第1の装飾部材よりもさらに後側に位置し、連結部材によって、第1の装飾部材とは干渉しないように連結しているため、第2の装飾部材が第1の装飾部材の前で全体が常に視認可能であり、立体感を持たせることができる。
第1の発明において、前記相対回転が、第1の装飾体及び第2の装飾体の同一方向かつ同一速度の回転以外の全てを含み、単一の駆動手段の駆動力を特定の歯車機構を介して伝達することで実現していることを特徴としている。
第1の装飾体及び第2の装飾体の同一方向かつ同一速度の回転以外で回転するため、第1の装飾体及び第2の装飾体を、必ず相対的な回転速度差をもって回転させることができる。
例えば、特定の歯車機構として、遊星歯車機構が適用可能であり、駆動手段の駆動力(回転方向)を、一方には同一回転方向、他方には逆回転方向として伝達でき、かつ、歯車の歯数により、それぞれの回転速度を自由に設定することができる。
また、第1の発明において、前記第1の装飾体が渦状の流体の中心部を象った円板部材であり、前記第2の装飾体が前記中心部からの流体の拡散流を象った羽根部材であり、前記駆動手段の駆動力で、第1の装飾体と第2の装飾体とが互いに相反する方向に回転することを特徴としている。
第1の装飾体と第2の装飾体とが互いに相反する方向に回転することで、回転速度差が第1の装飾体と第2の装飾体との回転速度の和になるため、第1の装飾体及び第2の装飾体の単体での流体の渦の流れの表現よりも、見掛け上、渦の勢いが増したかのように見せることができ、遊技者に対する演出効果による趣向性を高めることができる。
さらに、第1の発明において、前記駆動手段による回転状態が正転及び逆転であり、前記リンク機構部では、前記駆動手段の正転駆動時は、前記第2の装飾部材の回転軌跡の最大半径を収縮して最小とし、前記駆動手段の逆転駆動時は、前記第2の装飾部材の回転軌跡の最大半径を拡散して最大とするように調整することを特徴としている。
駆動手段の駆動力による回転方向に基づいて、第2の装飾部材の回転時の最大半径を設定することができる。
また、第1の発明において、前記リンク機構部による、前記第2の装飾部材の最大半径変更が、駆動手段の駆動に対して機械的に連動して実行されることを特徴としている。
駆動手段の駆動に対して機械的に連動させてリンク機構部を動作させることで、制御径の負担を軽減することができる。
第2の発明は、第1の発明の役物装置と、遊技盤の中央に設けられ、画像が表示される表示部と、前記役物装置を遊技盤の裏面に待避させる待避位置と、特定の演出の実行時に前記表示部の前方に移動させて前記第1の装飾部材及び第2の装飾部材を動作させる演出位置とに選択的に移動させる移動手段と、を有する遊技機である。
第2の発明によれば、特定の演出ではないときは、表示部に表示される画像に基づく演出が実行され、特定の演出の実行時には、前記表示部に表示される画像を見る視線のまま、役物装置の演出(第1の装飾部材と第2の装飾部材の動作演出)を見ることができる。
第2の発明において、前記演出位置が、前記役物装置とは異なる種類の役物装置と共有の演出領域とされ、演出時期の差によって、役物装置同士の干渉が回避されることを特徴としている。
限られた演出領域で、複数の役物装置による多彩な演出が可能となる。
以上説明した如く本発明では、意匠的変化を伴う装飾部材を最前部に配置し、かつ当該装飾部材の動作伝達系を隠蔽することができるという優れた効果を有する。
本実施の形態に係るパチンコ機を正面から見た場合の斜視図である。 本実施の形態に係る遊技盤の正面図(可動部材待避状態)である。 本実施の形態に係る遊技盤の正面図(下可動部材演出状態)である。 本実施の形態に係る下可動装置の分解斜視図である。 本実施の形態に係る下可動装置の側面図である。 本実施の形態に係る下可動装置の正面図であり、(A)は収縮状態、(B)は拡散状態を示す。 本実施の形態に係る下可動装置に適用された遊星歯車機構部の正面図である。 本実施の形態に係る遊技盤の正面図(上可動装置演出状態)である。 本実施の形態に係る上可動装置の斜視図である。 本実施の形態に係る上可動装置の一部分解斜視図である。 本実施の形態に係る上可動装置の正面図であり、(A)は基本フォーメーション状態、(B)は拡散フォーメーション状態を示す。 本実施の形態に係る上可動装置の動作機構部の斜視図である。 本実施の形態に係る上可動装置の動作機構部を遊技盤背面側から見た正面図である。 本実施の形態に係る上可動装置の可動部材及びZ方向移動機構を示す側面図であり、(A)は基本フォーメーション状態、(B)は拡散フォーメーション状態を示す。 本実施の形態に係る遊技仕様に基づく制御ブロック図である。
(パチンコ機10の全体構成)
図1に示される如く、パチンコ機10は、矩形状の外枠11A及び内枠11Bを備えた本体枠10Aと、一体扉ユニット10Bとを備え、本体枠10A(外枠11A、内枠11B)、並びに一体扉ユニット10Bは、それぞれヒンジ10Cを介して取り付けられている。このため、内枠11Bは外枠11Aに対して、並びに、一体扉ユニット10Bは内枠11Bに対して、それぞれヒンジ10Cの軸部を中心に回転可能とされている。図2は、ヒンジ10Cを中心に一体扉ユニット10Bを回転させて、開放したときの状態である。
パチンコ機10の一体扉ユニット10Bの前面下部には、化粧パネルとなる下飾り12が取り付けられている。
また、パチンコ機10の下飾り12の上部には、ガラス板14を装着したガラス枠16が配置されており、ガラス枠16は左側端部が軸支されて開閉可能に取り付けられている。このガラス枠16の奥側には、着脱交換可能な遊技盤18(詳細は省略)がセットされており、遊技盤18は、ガラス枠16で閉塞された状態でガラス板14に対向するようになっている。
ガラス枠16の上部角部には、スピーカ60L、60Rが内蔵され、当該スピーカ60L、60Rに対峙するように装飾部材(ルーバー)61L、61Rが設けられ、スピーカ60L、60Rからの音を通過させる通音孔とされている。
また、図2に示される如く、ガラス枠16の下部角部には、低音用のスピーカ60Bが内蔵され(図2では図示省略、図15にブロック図として図示)、音声を出力する。
また、前記一体扉ユニット10Bには、本体枠10Aに対して閉止状態のとき、前記スピーカ60Bと対向する位置に開口部61B(図2参照)が設けられ、遊技者への音の伝達管としての役目を有している。以下、スピーカ60L、60R、60Bを総称する場合、スピーカ60という。
また、ガラス枠16における左右の側部、並びに上部には、電飾装置51、52が取り付けられている。電飾装置51、52は、図示しないベース部に対して、立体的に突出したレンズカバーが取り付けられた構造となっている。
電飾装置51のベース部には、図示しない電気配線基板が設けられ、当該電気配線基板には、電気部品としての光源が取り付けられている。このため、レンズカバーに閉塞された空間内で光源が点灯すると、レンズカバーによる光の屈折等により、遊技者に対して光の演出が実行されるようになっている。
ガラス枠16の下部には、受け皿ユニット24が配置されている。受け皿ユニット24の図1の右端部には、鍵穴27が設けられている。
受け皿ユニット24には、上皿部28が設けられている。上皿部28には、球抜きボタン36Aが設けられ、この球抜きボタン36Aを操作することで、上皿部28に貯留された遊技球を下皿部29へ案内することができるようになっている。また、上皿部28の図1の右端部には、球貸ボタン42と、返却ボタン44が設けられている。
下皿部29には、球抜きレバー36Bが設けられ、この球抜きレバー36Bを操作することで、下皿部29に貯留された遊技球を外部(例えば、所謂「ドル箱」)へ排出することができるようになっている。
受け皿ユニット24の図1の右側下部には打球の発射力(飛距離)を調整するためのグリップユニット26(「(発射ハンドル26」という場合がある)」が取り付けられている。なお、グリップユニット26の近傍には、図2で示した開口部61に対向して、装飾部材(ルーバー)61Bが設けられ、スピーカ60Bからの音を通過させる通音孔とされている。
また、受け皿ユニット24における上皿部28には、遊技者が押圧操作又は回転操作可能な操作部50が設けられている。この操作部50は、遊技中において、操作有効期間中に操作することで、演出画像に対して介入することができるようになっており、それぞれの遊技仕様によって設定される。
(遊技盤の構成)
図2に、本実施の形態に適用可能な遊技盤18の構成を示す。なお、この遊技盤18の構成は一例であり、本発明は、当該遊技盤18の構成に限定されるものではない。
図2に示される遊技盤18は、透明アクリル板の表面が盤面となっており、盤面の外周端部付近に、円弧状の外レール102及び内レール104が取り付けられている。外レール102と内レール104とで形成される通路の基部側には、遊技球PBをはじき飛ばすための杵部材(図示省略)が配置されている。なお、透明アクリル板に代えて、基板としてのベニヤ板に樹脂製シート状のセルが貼着されて遊技盤を構成する場合もある。
これらの外レール102及び内レール104によって囲まれた円形状の領域は、発射装置165(図15参照)から発射されて打ち込まれた遊技球PBが自重落下により移動可能とされ、この領域が遊技を行う遊技領域とされている。
遊技盤18の遊技領域には、釘19(一部のみ指標)が点在して打ち込まれ、かつ風車21が取り付けられている。また、遊技領域におけるほぼ中央には、センター役物105が配置されている。センター役物105は、機械的に動作する可動役物装置(回転可動装置105A、下可動装置105B、上可動装置105C)と、各種演出等の映像を表示する表示部106を備えている。可動役物装置は、後述する特別図柄抽選の結果に基づいて、遊技者に当選の期待感を持たせるための動作として、表示部106の前面にせり出したり、表示部106の周囲を回転したり等の動作演出が実行されるようになっている。
一方、表示部106は、LCD表示器が適用されている。なお、本実施の形態では、表示部106としてLCD表示器を適用したが、LCD表示器に限らずLED等が適用可能であり、特に表示形態に限定されるものではない。
表示部106では、例えば、特別図柄抽選の結果を報知するための図柄変動演出が実行される。一例としては、3列の図柄列を個別にスクロール変動させ、その背景画像として動画を表示する。
前記図柄列のスクロール変動において、その内の2つの図柄列が変動を停止したときの図柄が同一図柄となった場合を「リーチ」として遊技者に期待感を持たせる演出を実行し、リーチ状態で変動中の最終列が停止して、既に停止している2列の図柄と同一図柄となった場合は特別図柄抽選の当選、異なる図柄となった場合は特別図柄抽選の落選の報知となる。
センター役物105の下辺部は、ステージ105Sが形成されている。ステージ105Sには、釘19等で跳ね返ることで受け入れた遊技球PB、或いはワープ路105Wに案内されて受け入れた遊技球PBが送り込まれるようになっている。
ステージ105Sは、例えば、傾斜面や突起部等が形成され、前記遊技球PBの移動が当該傾斜面や突起部等により不規則に変化し、最終的にステージ105Sの図2の手前端部から遊技盤18へ戻されるようになっている。
図2に示される如く、センター役物105の下部には、特別図柄始動入賞口(A)130が配置されている。当該特別図柄始動入賞口(A)130に遊技球PBが入賞すると、特別図柄抽選が実行される。
また、遊技盤18の遊技領域の最下位置には、外れ球を遊技盤18の裏側へ排出するアウト口124が設けられている。
さらに、センター役物105の図2に向かって右側には、普通図柄抽選の始動機能を持つ通過ゲート(スルーチャッカー)118が配置されている。
この通過ゲート118の斜め左下方には、特別図柄抽選が大当たりしたときに開放する羽根形状のアタッカー112が配置されている。
アタッカー112は、アタッカーソレノイド148(図15参照)の通電・非通電によって開放又は閉塞する。すなわち、アタッカー112の開放時には、遊技球PBは大入賞口146に入賞する。
また、遊技盤18には、センター役物105よりも下、かつ特別図柄始動入賞口(A)130の左側、並びに、前記通過ゲート118の下方には、それぞれ一般入賞口(本実施の形態では、2個の一般入賞口120A、120Bとし、総称する場合は、「一般入賞口120」という。)が設けられている。一般入賞口120は、2個に限られるものではなく、例えば、基本的なベースや入賞率等の設計上の演算によってその数を決めればよい。
さらに、センター役物105の右下には、電動チューリップ136が設けられており、当該電動チューリップ136が開放しているとき、特別図柄始動入賞口(B)134に遊技球PBが入賞するようになっている。
特別図柄始動入賞口(B)134は、前記特別図柄始動入賞口(A)130と共に、遊技球PBが入賞すると、特別図柄抽選が実行される。
この特別図柄抽選において「大当たり」に当選すると、前記アタッカー112が所定のパターンで開閉動作し、これを所定回数(所定ラウンド)繰り返すようになっている。このように明らかに遊技者に有利な遊技の状態を、「特別遊技」「大役処理」等と言い、通常遊技の状態と区別する。
なお、前記特別図柄抽選の抽選結果である当選(「大当たり」)は、主として表示部106の図柄変動表示演出において報知され、この図柄変動表示演出中、或いは、前記大役処理中の場合は、抽選結果の報知を待機(保留・記憶)し、順次報知していくようになっている。また、図柄変動表示演出と共に、動物などが擬人化されたキャラクタが表示され、特別図柄抽選で当選した旨を暗示させることにより、遊技者に期待感を持たせるといった、視覚的な演出をすることもあり、その場合は効果音によって聴覚からも遊技者の興趣を増大させる。この演出は、予告演出の一種として適用可能である。
さらに、表示部106による画像演出に加え、可動役物装置(回転可動装置105A、下可動装置105B、上可動装置105C)を可動させて演出する場合がある。
(回転可動装置105A)
図2に示される如く、回転可動装置105Aは、センター役物105における表示部106の左右の周縁に沿ってそれぞれ人間の手を象った一対の手型可動部材200L、200Rを備えている。なお、手型可動部材200Lは、遊技者に対して架空の人物が正対したときの左手を表現しており、手型可動部材200Rは、遊技者に対して架空の人物が正対したときの右手を表現している。
一対の手型可動部材200L、200Rは、回転可動装置駆動制御部202(図15参照)の制御に基づき、それぞれ表示部106の対角線の交点を中心に回転可能とされるようになっている。また、それぞれの手形可動部材200L、200Rは、表示部106の周りを表示部106の対角線の交点を中心に所定角度回転可能であり、かつ、手のひらを互いに対向させている第1の向き(図2の状態)と、双方の手のひらを遊技者側に向けるような第2の向きとの間を移動する三次元的な動作が可能となっており、後述する下可動装置105Bと連動して動作する場合がある。
(下可動装置105B)
図2に示される如く、下可動装置105Bは、センター役物105におけるステージ105Sの奥側に配置されている(待避位置)。この下可動装置105Bは、特定の演出の指示があると、前記待避位置から上方へ移動し、図3に示される如く、表示部106の前方に配置される(演出位置)。
図4に示される如く、下可動装置105Bは、演出主体部204と演出主体部204を支持する支持体206とを備え、下可動装置駆動制御部208(図15参照)の制御に基づき、演出主体部204が、前記ステージ105Sの後側に収容された位置(退避位置、図2参照)、並びに当該退避位置から表示部106を表示面を遮る前面まで上昇するようになっている(演出位置、図3参照)。
図3及び図4に示される如く、演出主体部204は、風車を象って形成され、最前部には、第1の風車としての6枚の羽根部材210が配置され、当該6枚の羽根部材210の後側に第2の風車として円板部材212が配置されている。図4(B)は、この円板部材212の裏面側を示している。
図4に示される如く、円板部材212は、円板部材212と同一直径の回転ベース214に対して、一定の隙間を空けて対峙された状態で、回転ベース214の中心部に回転可能に取り付けられた回転軸216に支持されている。このため、円板部材212は、回転軸216が回転することで、回転ベース214に沿って回転される。
回転軸216には、歯車218が取り付けられている。この歯車218は、遊星歯車機構の一部としての太陽歯車として機能するため、以下、「太陽歯車218」という。
一方、回転ベース214の裏面側にはモータ220が取り付けられている。モータ220には歯車222(図4(A)では、後述する内歯リング228の内歯部228Aに噛み合った状態で図示)が取り付けられている。なお、この歯車222は、遊星歯車機構の一部としての遊星歯車として機能するため、以下、「遊星歯車222」という。
遊星歯車222は、太陽歯車218と噛み合っている。このため、円板部材212は、下可動装置制御装置208(図15参照)の制御に基づくモータ220の駆動力で正転及び逆転が可能となっている。なお、回転軸216には、1回転毎に図示しないセンサに信号を反転させるための位置プレート216Pが取り付けられている。
前記円板部材212と、回転ベース214との間の隙間には、羽根部材動作ユニット224が配置されている。
羽根部材動作ユニット224のベース部材226は輪状に形成され、前記回転ベース214及び円板部材212と同心円となるように配置されている。
ベース部材226には、その内周面に沿うように、内歯リング228が設けられている。
内歯リング228は、その外周面がベース部材226の内周面に案内されて、ベース部材226と相対回転可能となっている。また、遊星歯車機構の一部である内歯リング228の内歯部228Aは、前記遊星歯車222(モータ220の駆動軸に取り付けられた歯車222)と噛み合っている。
このため、内歯リング228は、下可動装置制御装置105Bの制御に基づくモータ220の駆動力で正転及び逆転が可能となっている。
内歯リング228には、その外周部に、均等に6分割された位置に突出部228Bが形成されている。突出部228Bには、それぞれ複数の連結アーム部材230を介して、前記羽根部材210が取り付けられている。
ここで、図5に示される如く、連結アーム部材230は、円板部材212の裏面側(後側)に位置し、羽根部材210は、円板部材212の表面側(前側)に位置している。
すなわち、羽根部材210の裏面側には連結軸210Aが設けられ、この連結軸210Aは前記連結アーム部材230と連結されることで、羽根部材210と連結アーム部材230とが、円板部材212を跨ぐように配置されている。このため、遊技者側からは、常に羽根部材210の全貌が視認可能となる。
また、連結アーム部材230の一部は、所定の角度の範囲で前記ベース部材226の回転軌跡と干渉するようになっている。このため、ベース部材226は、内歯リング228が回転すると、当該所定の角度の範囲だけ遅れて追従して回転するようになっている。
ベース部材226が、内歯リング228に対して所定の角度の範囲で遅れて回転すると、その間に、連結アーム部材230同士の連結角度が変更され、羽根部材210の先端部が収縮(最大直径が円板部材212の外径とほぼ同一となる位置)する場合と(図6(A)の状態)、拡散(最大直径が円板部材212の外径よりも大きくなる位置)する場合と(図6(B)の状態)、を形成することができる。なお、本実施の形態では、収縮状態での羽根部材210の外径は、円板部材212よりも若干大きく形成し、円板部材212を隠蔽する機能を備えている。また、図3は、羽根部材210の拡散状態を表現している。
ここで、本実施の形態では、前記太陽歯車218、遊星歯車222(軸位置固定)、内歯部228Aとの噛み合いの関係に基づき、遊星歯車222の回転に対して、前記太陽歯車218は反対方向に回転し、内歯リング228は同一方向に回転する。
言い換えれば、モータ220の駆動力で、円板部材212と6枚の羽根部材210とが常に逆方向に回転するようになっている(遊星歯車機構)。
また、本実施の形態では、モータ220が図7の正面視で時計方向周りに回転すると、前記遊星歯車機能に基づき、6枚の羽根部材210が時計周り方向に回転すると共に、円板部材212が反時計周り方向に回転する(実線矢印参照)。さらに、この回転状態では、6枚の羽根部材210は、収縮状態となる。
一方、モータ220が図7の正面視で反時計方向周りに回転すると、前記遊星歯車機能に基づき、6枚の羽根部材210が反時計周り方向に回転すると共に、円板部材212が時計周り方向に回転する(図7の鎖線矢印参照)。さらに、この回転状態では、6枚の羽根部材210は、拡散状態となる(図3参照)。
このように、本実施の形態では、円板部材212と羽根部材210とは、演出上の風車を象っているため、渦巻き状の意匠装飾が施されていると共に、当該渦巻きの意匠装飾の回転方向が相互に逆方向となっている。
このため、羽根部材210と円板部材212とが、互いに逆方向に回転することで、それぞれの回転速度に対して、相対的な速度差が2倍となり、渦巻きの意匠装飾による渦の勢いを見掛け上増大させている。
(上可動装置105D)
図2に示される如く、上可動装置105Cは、センター役物105における表示部106よりも上部の装飾体105Dの奥側に配置されている(待避位置)。この上可動装置105Cは、特定の演出の指示があると、前記待避位置から下方へ移動し、図8に示される如く、表示部106の前方に配置される(演出位置)。
図9に示される如く、上可動装置105Bは、演出主体部250と演出主体部250を吊り下げ状態で支持する支持体252とを備え、上可動装置駆動制御部253(図15参照)の制御に基づき、演出主体部250が、前記装飾体105Dの後側に収容された位置(退避位置、図2参照)、並びに当該退避位置から表示部106を表示面を遮る前面まで下降するようになっている(演出位置、図8参照)。
図9及び図10に示される如く、演出主体部250は、本体部254と、6個の可動部256とを備えている。
本体部254は、固定ベース部257を備えており、当該固定ベース部257の前面に固定装飾部258が取り付けられている。固定装飾部258は、透明部材、半透明部材、非透明部材等の複数の部材の組み合わせにより、文字(例えば、「K.O.」)が形成され、図示しない光源からの光を透過又は反射させることで、文字を強調する演出が実行される。
また、6個の可動部材256は、それぞれ形状は異なるが、同時期に動作し、かつ図11(A)に示される基本フォーメーション状態で、文字(例えば、「Combo!」)が形成されるようになっている。なお、図11(B)は、後述する拡散フォーメーション状態を示す。
なお、この基本フォーメーション状態では、6個の可動部材256が、前記固定装飾部258を、その中央の一部(文字の一部)を除いて隠蔽するようになっている。
固定装飾部258の裏面側、すなわち、前記固定ベース部257の背面側には、前記6個の可動部材256を可動させるための動作機構部260(図12参照)が設けられている。動作機構部260は、支持ベース部261に組み付けられており、図12に示される如く、主部材として、基本動作ラック262を備えている。
図12は、動作機構部60の斜視図、図13は、動作機構部260を遊技盤背面側から見た正面図である。
図13に示される如く、基本動作ラック262は、所定の肉厚を持つ横長板状とされ、肉厚面(側面)に沿って基本ラックギヤ部262Aが形成されている。この基本動作ラックギヤ部262Aには、モータ264の駆動軸に取り付けられた歯車266と噛み合っている。このため、モータ264の駆動により、基本動作ラック262は、図13の横方向に移動するようになっている。
基本動作ラック262には、前記基本ラックギヤ部262Aが形成された肉厚面の反対側に、第1のラックギヤ部262Bが形成されている。
また、基本動作ラック262における、長手方向の図13の右端部は細幅に形成され、細幅とされた両肉厚面には、それぞれ第2のラックギヤ部262C(図13の上面)、第3のラックギヤ部262D(図13の下面)が形成されている。
さらに、基本動作ラック262における、長手方向の図13の左端部は、二股に分岐され、分岐されたそれぞれの内側側面(天井面と床面)には、第4のラックギヤ部262E(図13の天井面)、第5のラックギヤ部262F(図13の床面)が形成されている。
ここで、第1のラックギヤ部262B、第2のラックギヤ部262C、第3のラックギヤ部262D、第4のラックギヤ部262E、第5のラックギヤ部262Fには、それぞれ第1の歯車268、第2の歯車270、第3の歯車272、第4の歯車274、第5の歯車276が噛み合っている。
また、モータ264の駆動軸に取り付けられた歯車266には、同軸上に歯数の異なる第6の歯車278が取り付けられている。
さらに、第3の歯車272には、同軸上に歯数の異なる歯車(以下、「第3Aの歯車272Aという」という)が取り付けられている。
ここで、第1の歯車268、第2の歯車270、第3Aの歯車272A、第4の歯車274、第5の歯車276、第6の歯車278には、6個の移動ラックユニット280のそれぞれのギヤ部280Aと噛み合っている。
6個の移動ラックユニット280は、長手方向(移動方向)の向きがそれぞれ異なっている。
この移動ラックユニット280には、前述した6個の可動部材256(図10参照)がそれぞれ取り付けられている。
このため、基本動作ラック262が、モータ264の駆動力で、図13の位置から、左方向に移動すると、第1の歯車268、第2の歯車270、第3Aの歯車272A、第4の歯車274、第5の歯車276、第6の歯車278が同時に回転し、6個の移動ラックユニット280を介して、6個の可動部材256が放射方向に移動することになる。
移動ラックユニット280は、前記ギヤ部280Aが形成されたラック部282と、ラック部282の移動方向と直角となる軸284を中心として回転可能に取り付けられ、前記可動部材256が取り付けられた支持部286とを備えている。
支持部286には、略L字型のアーム部288が取り付けられている。
図14(A)及び(B)に示される如く、アーム部288の先端部に形成された円柱軸部288Aは、前記固定装飾部258を支持する固定ベース部257と、動作機構部260を支持する支持ベース部261とが突き合わされることで形成される円弧状の溝部290に収容されている。
ここで、円柱軸部288Aは、移動ラックユニット280の支持部286が放射方向に移動(図9及び図14のX方向−Y方向移動)するとき、溝部290に沿って移動するため、支持部286を軸284を中心に回転させることになる(Z方向移動)。従って、全体的な動作として、可動部材256は、図9及び図14のX−Y−Z方向、すなわち、三次元方向に移動するようになっている。
より具体的には、図11(A)示される基本フォーメーション状態で、文字(例えば、「Combo!」)が形成されている6個の可動部材256が、それぞれ図11(A)の基本フォーメーション状態から放射方向(X−Y方向)に移動すると共に、内側側が手前に突出し、かつ外側が奥に引き込む方向(Z方向)に移動して、図11(B)に示される拡散フォーメーション状態を取り得る(三次元移動)。
この基本フォーメーション状態から拡散フォーメーション状態への移動の過程において、前記固定装飾部258のほとんど(少なくとも文字の全て)が露出されると共に、見掛け上、固定装飾部258が可動部材256を突き破るかのような立体感のある動作となる。
(制御系の構成)
本実施の形態に係るパチンコ機10の制御系は、図15に示されるように、主制御部150を中心として構成されており、この主制御部150には、演出制御部152と払出制御部154とが接続されている。主制御部150には、遊技に関する基本的なプログラムが記憶されており、この主制御部150からの命令信号に基づいて、各部の動作が制御されるようになっている。
主制御部150からは外部端子190を介してホールコンピュータ(図示省略)へ遊技の進行状態を示す情報(始動入賞信号や大当たり信号、図柄確定回数信号等)が送信される。
主制御部150には、入力系として、通過ゲート118を通過する遊技球PBを検出する通過ゲートセンサ118AS、特別図柄始動入賞口130Aへの入賞球を検出する特図A始動口センサ130AS、特別図柄始動入賞口130Bへの入賞球を検出する特図B始動口センサ130BS、「大当たり」の際に開放するアタッカー112への入賞球を検出するアタッカーセンサ112S、並びに一般入賞口120A、120Bへの入賞球を検出する一般入賞センサ120AS、120BSが接続されている。
また、主制御部150には、出力系として、遊技情報や遊技状態をランプの点灯状態で報知するガイドランプユニット109、電動チューリップ136を開閉する電チューソレノイド138、アタッカー112を開閉するためのアタッカーソレノイド148Aが接続されている。
演出制御部152には、入力系として、前記操作ボタン50が接続されている。また、演出制御部152には、出力系として、パチンコ機10の各種遊技部品に設けられた照明演出用の光源137、スピーカ60L、60R、60B、センター役物105内での可動役物装置(回転可動装置105A、下可動装置105B、上可動装置105C)を動作させるセンター役物駆動制御部202、208、253が接続されている。
さらに、演出制御部152には、図柄制御部156を介して表示部106が接続されている。
払出制御部154には、払出装置160及び発射制御部164が接続され、発射制御部164には発射装置165が接続されている。この払出制御部154は、パチンコ機10内に設けられた払出装置160を作動させて、賞球又は貸し球の払い出し及び停止動作と払出数を制御する。また、発射制御部164は、遊技者によるグリップユニット26(図1参照)の操作により発射装置165を作動させて、遊技球PBの発射開始、及び、グリップユニット26の操作量に応じた発射強度を制御する。
さらに、払出制御部154では、外部端子191を介して払出情報をホールに設置されたホールコンピュータ(図示省略)へ送信するようになっている。なお、外部端子191は、前記外部端子190と共用することが可能である。
以下に本実施の形態の作用を説明する。
(本実施の形態に係る遊技仕様)
本実施の形態では、所謂「左打ち」による遊技が基本(通常遊技)となる。すなわち、表示部106を境界として、遊技盤18の左側を通るように遊技球PBの発射強度を調整することで、風車や釘等の障害物に当接しながら、特別図柄始動入賞口(A)130に入賞したことを検出すると特別図柄抽選が実行される。
特別図柄抽選は、表示部106にて実行される図柄変動演出によって、遊技者に対し抽選結果の報知が実行される。図柄変動演出は、主制御部150からの指示信号等に基づき、図柄変動パターン選択テーブルから図柄変動パターン種が選択されて実行される。
特別図柄抽選に当選すると、アタッカー112が、所定時間、所定回数開放して、遊技球の入賞を通常遊技状態よりも飛躍的に高める大役処理が実行される。大役処理は、上記通常遊技とは別に、所謂「右打ち」による遊技となる。
すなわち、表示部106を境界として、遊技盤18の右側を通るように遊技球PBの発射強度を調整することで、風車や釘等の障害物に当接しながら、アタッカー112へ遊技球を導いていく。
この「右打ち」のルートには、電動チューリップ136が設けられ、通過ゲート118を通過することで実行される普通図柄抽選の結果が当たりの場合に、所定時間、所定回数開放される。
電動チューリップ136が開放中は、遊技球PBが特別図柄始動入賞口(B)134入賞可能であり、当該特別図柄始動入賞口(B)134に入賞すると特別図柄抽選が実行される。
例えば、特別図柄始動入賞口(B)134への入賞に基づく特別図柄抽選による当選後に最大ラウンド数に振り分けられる確率が、特別図柄始動入賞口(A)130への入賞に基づく特別図柄抽選による当選後に最大ラウンド数に振り分けられる確率よりも高くなる場合があり、遊技者は多くの遊技球の獲得がし易くなる。
また、所定の契機(所定回数の確率変動遊技の終了、あるいは、通常確率での時短遊技数の終了)となると、通常遊技である「左打ち」の遊技仕様に戻る。
上記遊技仕様は一例であり、本発明は当該遊技仕様に限定されるものではない。
ここで、本実施の形態では、特定の演出の実行指示があると、当該指示に応じて、回転可動装置105A、下可動装置105B、上可動装置105Cが演出動作を開始する。
このとき、下可動装置105Bと上可動装置105Cとは、それぞれ演出位置が表示部106の前方であり、互いに干渉する領域となっている。しかし、この下可動装置105Bと上可動装置105Cとは同時に演出が実行されることはなく、狭い領域で複数の演出を実行することができる。
また、回転可動装置105Aと上可動装置105Cとが連携して演出動作をする場合があり、単一の可動装置による演出に比べて、相乗効果により、迫力のある演出効果を引き出すことができる。
以下、個々の可動装置の動作特有の作用及び効果について説明する。
(下可動装置105Bの動作による作用効果)
上記構造の下可動装置105Bは、遊技の進行に基づき演出として適用される。
すなわち、通常は、センター役物105のステージ105Sの奥側に収容され(退避位置)、表示部106による画像演出の妨げになることはない。
ここで、特定の演出の実行が指示されると、下可動装置制御装置208の制御に基づき、下可動装置105Bがステージ105Sの後ろからせり上がり(上昇)し、支持体206に支持された演出主体部204が表示部106の前面中央に位置決めされる(演出位置)。
第1の風車である6枚の羽根部材210及び第2の風車である円板部材212が回転していないとき、6枚の羽根部材210が、最前部に位置しており、その全貌が遊技者から視認されると共に、円板部材212を覆うようにして円板部材212を隠蔽している(収縮状態)。なお、本実施の形態では、円板部材212の中央部は露出させ、相互に施された渦巻きの意匠装飾が連続するような演出形態とし、羽根部材210と円板部材212とに、見掛け上、一体感を持たせている。
ここで、第1の演出形態として、モータ220を図6の正面視で時計方向周りに回転させる。
このモータ220の回転は、遊星歯車機能に基づき、6枚の羽根部材210を時計周り方向に回転させ、かつ、円板部材212を反時計周り方向に回転させる。
この場合、6枚の羽根部材210は、連結アーム部材230同士の連結角度によって、収縮状態が維持される(図6(A)参照)。
この第1の演出形態では、羽根部材210と円板部材212とが相互の逆方向に回転する。このため、それぞれに施された渦巻きの意匠装飾が、実際の個々の回転速度よりも相対速度が2倍となり、見掛け上、回転速度の増大を図ることができる。また、収縮状態での回転は、遊技者からみると、渦巻きの奥行き方向が意識され、立体感を強調することができる。羽根部材210は、収縮状態であっても、円板部材212よりも前側に配置されているため、当該羽根部材210はその全貌が視認される。
なお、このとき、前述した回転可動装置105Aの手型可動部材200L、200Rを所定の回転位置で第1の向き(互いの手のひらが対向している位置)としておくことで、下可動装置105Bの6枚の羽根部材210と円板部材212とによる渦巻きの力を蓄積しているイメージを演出させることができる。
次に、第2の演出として、モータ220を図6の正面視で反時計方向周りに回転させる。
このモータ220の回転は、遊星歯車機能に基づき、6枚の羽根部材210を反時計周り方向に回転させ、かつ、円板部材212を時計周り方向に回転させる。
この回転方向の変更の際、内歯リング228の反転開始時期に対して、ベース部材226の反転開始時期が所定の角度の範囲だけ遅れる構造となっている。この所定の角度の範囲の遅れにより、連結アーム部材230同士の連結角度が変更して、6枚の羽根部材210は、先端部が拡散状態となる(図6(B)参照)。
6枚の羽根部材210の拡散状態での回転は、羽根部材210の全貌が視認されると共に、円板部材212のほとんどが視認される。このため、遊技者からは、6枚の羽根部材210に施された渦巻きの意匠装飾と、円板部材212の施された渦巻きの意匠装飾とが一体化された大型渦巻きが意識され、渦巻きが接近してくる状況を強調することができる。
なお、このとき、前述した回転可動装置105Aの手型可動部材200L、200Rを所定の回転位置で第2の向き(双方の手のひらを遊技者側に向けた位置)としておくことで、下可動装置105Bの6枚の羽根部材210と円板部材212とによる蓄積された渦巻きの力を放出しているイメージを演出させることができる。
このように、本実施の形態に係る下可動装置105Bは、6枚の羽根部材210の回転駆動伝達系である羽根部材動作ユニット224を円板部材212の裏面側に配置し、かつ遊星歯車機能により、単一のモータ220で、円板部材212と羽根部材210とを同軸で、相互に逆方向回転させるようにしため、円板部材212と羽根部材210の相対速度を、個々の回転速度よりも2倍の回転速度とすることができる。このため、円板部材212と羽根部材210のそれぞれに施された渦巻きの意匠装飾が一体化して、見掛け上、高速で渦を巻いているように見せることができる。また、収縮状態及び拡散状態となり得る6枚の羽根部材210が常に最前部に位置しているため、羽根部材210が円板部材212の裏面側に隠蔽されている構造に比べて、羽根部材210の回転動作に伴う渦巻き意匠装飾による渦巻き動作の迫力感を増大させることができる。
(上可動装置105Cの動作による作用効果)
上記構造の上可動装置105Cは、遊技の進行に基づき演出として適用される。
すなわち、通常は、センター役物105の装飾体105Dの奥側に収容され(退避位置)、表示部106による画像演出の妨げになることはない。
ここで、特定の演出の実行が指示されると、上可動装置制御装置253の制御に基づき、上可動装置105Cが装飾体105Dの後ろから下降し、支持体252に支持された演出主体部250が表示部106の前面中央に位置決めされる(演出位置)。
上可動装置105Cが下降して演出位置に位置決めされた直後は、6個の可動部材256は、基本フォーメーション状態であり、6個の可動部材256の組み合わせによって、文字(例えば、「Combo!」)が、遊技者に視認される。
一方、固定装飾部258に形成された文字(例えば、「K.O.」)は、6個の可動部材256によって、その中央の一部(文字の一部)を除いて隠蔽され、視認し難い状態となっている。
ここで、モータ264の駆動により、基本動作ラック262を、横方向に移動させる。
この基本動作ラック262の移動により、第1の歯車268、第2の歯車270、第3Aの歯車272A、第4の歯車274、第5の歯車276、第6の歯車278が回転し、6個の移動ラックユニット280が異なる方向に直線移動する。
移動ラックユニット280には、前述した6個の可動部材256がそれぞれ取り付けられているため、当該6個の可動部材256が放射方向に移動する。
このとき、移動ラックユニット280の支持部286に取り付けられたアーム部288の先端部(円柱軸部288A)が、固定ベース部257と支持ベース部261とが突き合わされることで形成される円弧状の溝部290に案内される。
従って、基本フォーメーション状態で、文字(例えば、「Combo!」)が形成されている6個の可動部材256が、それぞれ図10の基本フォーメーション状態から放射方向(X−Y方向)に移動すると共に、円柱軸部288Aが溝部290に案内されることで、内側が手前に突出し、かつ外側が奥に引き込む方向(Z方向)に移動しながら、図8に示される拡散フォーメーション状態となる(三次元移動)。
この基本フォーメーション状態から拡散フォーメーション状態への移動の過程において、前記固定装飾部258のほとんど(少なくとも文字の全て)が露出される。
このように、本実施の形態に係る上可動装置105Cは、6個の可動部材256によって固定装飾部258のほとんどを隠蔽する基本フォーメーション状態から、固定装飾部258のほとんどを視認可能とする拡散フォーメーションへの移動の過程において、可動部材258のそれぞれが、遊技盤の平面方向に拡散しながら、遊技盤の奥行き方向に変位する(三次元方向の移動となるため)。6個の可動部材256の三次元移動は、見掛け上、固定装飾部258が6個の可動部材256を突き破るかのような立体感のある動作とすることができ、遊技者に対して、迫力のある演出動作を提供することができる。
10 パチンコ機
10A 本体枠
10B 一体扉ユニット
10C ヒンジ
11A 外枠
11B 内枠
12 下飾り
14 ガラス板
16 ガラス枠
18 遊技盤
19 釘
21 風車
24 受け皿ユニット
26 グリップユニット(発射ハンドル)
27 鍵穴
28 上皿部
29 下皿部
36A 球抜きボタン
36B 球抜きレバー
42 球貸ボタン
44 返却ボタン
50 操作部
51、52 電飾装置
60L、60R スピーカ
60B スピーカ
61L、61R 装飾部材
61B 装飾部材
102 外レール
104 内レール
105 センター役物
105A 回転可動装置
105B 下可動装置
105C 上可動装置
105S ステージ
105W ワープ路
106 表示部
112 アタッカー
118 通過ゲート
120A、120B(120) 一般入賞口
124 アウト口
130 特別図柄始動入賞口(A)
134 特別図柄始動入賞口(B)
136 電動チューリップ
146 大入賞口
150 主制御部
152 演出制御部
154 払出制御部
164 発射制御部
(下可動装置105B)
200L、200R 手型可動部材
202 回転可動装置駆動制御部
204 演出主体部
206 支持体
208 下可動装置駆動制御部
210 羽根部材(第2の装飾部材、可動部材)
210A 連結軸(連結部材)
212 円板部材(第1の装飾部材、可動部材)
214 回転ベース
216P 位置プレート
218 歯車「太陽歯車」(歯車機構)
220 モータ(駆動手段)
222 歯車「遊星歯車」(歯車機構)
224 羽根部材動作ユニット
226 ベース部材
228 内歯リング
228A 内歯部(歯車機構)
228B 突出部
230 連結アーム部材(リンク機構部)
(上可動装置105C)
250 演出主体部
252 支持体
253 上可動装置駆動制御部
254 本体部
256 可動部
257 固定ベース部
258 固定装飾部
260 動作機構部
262 基本動作ラック
262A 基本ラックギヤ部
264 モータ
266 歯車
262B 第1のラックギヤ部
262C 第2のラックギヤ部
262D 第3のラックギヤ部
262E 第4のラックギヤ部
262F 第5のラックギヤ部
268 第1の歯車
270 第2の歯車
272 第3の歯車
274 第4の歯車
276 第5の歯車
278 第6の歯車
272A 第3Aの歯車
280 移動ラックユニット
280A ギヤ部
282 ラック部
284 軸
286 支持部
288 アーム部
288A 円柱軸部
290 溝部

Claims (7)

  1. 回転軸の軸線に沿ってそれぞれ設けられ、軸線方向後側に位置する第1の装飾部材及び軸線方向前側に位置する第2の装飾部材を備えた複数種類の可動部材と、
    前記第1の装飾部材と前記第2の装飾部材とを前記回転軸を中心に相対回転させる駆動手段と、
    前記第1の装飾部材よりもさらに軸線方向後側に配置され、前記駆動手段による回転状態に応じて前記第2の装飾部材の回転軌跡の最大半径を変更するリンク機構部と、
    前記第2の装飾部材と前記リンク機構部とを、前記第1の装飾部材と干渉することなく連結する連結部材と、
    を有する役物装置。
  2. 前記相対回転が、第1の装飾体及び第2の装飾体の同一方向かつ同一速度の回転以外の全てを含み、単一の駆動手段の駆動力を特定の歯車機構を介して伝達することで実現していることを特徴とする請求項1記載の役物装置。
  3. 前記第1の装飾体が渦状の流体の中心部を象った円板部材であり、前記第2の装飾体が前記中心部からの流体の拡散流を象った羽根部材であり、前記駆動手段の駆動力で、第1の装飾体と第2の装飾体とが互いに相反する方向に回転することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の役物装置。
  4. 前記駆動手段による回転状態が正転及び逆転であり、前記リンク機構部では、前記駆動手段の正転駆動時は、前記第2の装飾部材の回転軌跡の最大半径を収縮して最小とし、前記駆動手段の逆転駆動時は、前記第2の装飾部材の回転軌跡の最大半径を拡散して最大とするように調整することを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項記載の役物装置。
  5. 前記リンク機構部による、前記第2の装飾部材の最大半径変更が、駆動手段の駆動に対して機械的に連動して実行されることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項記載の役物装置。
  6. 前記請求項1〜請求項5に記載の役物装置と、
    遊技盤の中央に設けられ、画像が表示される表示部と、
    前記役物装置を遊技盤の裏面に待避させる待避位置と、特定の演出の実行時に前記表示部の前方に移動させて前記第1の装飾部材及び第2の装飾部材を動作させる演出位置とに選択的に移動させる移動手段と、
    を有する遊技機。
  7. 前記演出位置が、
    前記役物装置とは異なる種類の役物装置と共有の演出領域とされ、
    演出時期の差によって、役物装置同士の干渉が回避されることを特徴とする請求項6記載の遊技機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021166920A (ja) * 2018-03-23 2021-10-21 株式会社三洋物産 遊技機

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