JP2021122443A - 遊技機 - Google Patents

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誠紀 伊藤
Masanori Ito
誠紀 伊藤
大樹 朝山
Daiki Asayama
大樹 朝山
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Abstract

【課題】互いに離れた位置から合体する二つの役物の一方に設けられた可動体が可動した場合に、他部材と干渉しない遊技機を提供する。【解決手段】パチンコ機は、上合体役物、下合体役物、および合体検出センサを備える。上合体役物および下合体役物は、上下方向に移動し、互いに接離して、合体状態と分離状態とに切り替わる。下合体役物は、回転演出にて回転する回転役物を備える。パチンコ機は、合体検出センサの検出結果に基づき、上合体役物および下合体役物が合体状態であることを検出する。上合体役物および下合体役物が合体状態であることが検出された場合(S158)、回転役物による回転演出が実行される。【選択図】図16

Description

本発明は、遊技機に関する。
従来、二つの役物を互いに離れた位置から移動して表示装置の前側で合体させることができる演出装置を備える遊技機が知られている(例えば、特許文献1参照)。演出装置は、二つの役物の他に、二つの役物を支持する支持体を備える。支持体は、正面視略矩形枠状に形成され、内側に二つの役物が収容される。
特開2019−37363号公報
上記遊技機において、二つの役物のうちの一方の役物に、可動体が設けられる場合がある。可動体は、移動または回転する動作を実行可能に支持され、当該動作によって一方の役物の外周から突出する。二つの役物の合体が完了していない状態で可動体が当該動作をする場合、一方の役物の外周から突出した可動体は、例えば支持体と干渉する可能性がある。
本発明は、互いに離れた位置から合体する二つの役物の一方に設けられた可動体が可動した場合に、他部材と干渉しない遊技機を提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、第一駆動手段と、前記第一駆動手段の駆動により互いに接離する第一役物および第二役物と、前記第一駆動手段を制御することで、前記第一役物および前記第二役物を移動して、遊技盤の前面に形成された遊技領域の中央側でそれぞれの互いに対向する対向部が近接または接触する第一状態と、それぞれの前記対向部が離隔する第二状態とに相互に切り替える第一制御手段とを備える遊技機において、前記第一役物は、第二駆動手段と、前記第二駆動手段の駆動により可動する可動体とを備え、前記遊技機は、前記第一役物および前記第二役物が前記第一状態であることを検出する第一検出手段と、前記第一検出手段により前記第一役物および前記第二役物が前記第一状態であることが検出された場合、前記第二駆動手段を制御することで、前記可動体を可動させる第二制御手段とを備えることを特徴とする
上記態様に係る遊技機において、第二制御手段は、第一役物および第二役物が遊技領域の中央側にある第一状態である場合、可動体を可動させる。よって、遊技機は、互いに離れた位置から合体する二つの役物の一方に設けられた可動体が可動した場合に、他部材と干渉しない。
本発明の一態様に係る遊技機において、前記第二駆動手段は、可動体モータと、前記可動体モータの駆動により回転し、前記可動体に前記可動体モータの動力を伝達する伝達ギヤとを備え、前記第一役物は、前記可動体モータの駆動により回転する検出ギヤと、前記検出ギヤの回転位置を検出する第二検出手段を更に備えてもよい。この場合、第一役物は、伝達ギヤの回転に従動する検出ギヤと、検出ギヤの回転位置を検出する第二検出手段を備える。これにより、遊技機は、第二検出手段が検出する検出ギヤの回転位置から伝達ギヤの回転位置を検出できる。よって、第一役物は、伝達ギヤに可動体検出手段を設けることができない場合でも、可動体を検出できる。
本発明の一態様に係る遊技機において、前記第一駆動手段は、前記第一役物を、前記第一状態の位置である第一位置と、前記第二状態の位置である第二位置とに移動する第一駆動モータと、前記第一駆動モータと同期駆動する第二駆動モータと、前記第一駆動モータと接続し、前記第一駆動モータの駆動力である第一駆動力で回転する第一ピニオンギヤと、前記第二駆動モータと接続し、前記第二駆動モータの駆動力である第二駆動力で回転する第二ピニオンギヤと、前記第一ピニオンギヤと噛合し、前記第一役物と連結して前記第一駆動力を前記第一役物に伝達し、前記第一役物が前記第一位置および前記第二位置の何れか一方の位置にある場合に、第一ラック位置にある第一ラックギヤと、前記第二ピニオンギヤと噛合し、前記第一役物と連結して前記第二駆動力を前記第一役物に伝達し、前記第一役物が前記一方の位置にある場合に、第二ラック位置にある第二ラックギヤとを備え、前記遊技機は、前記第一ラックギヤが前記第一ラック位置にあることを検出する第一ラック検出手段と、前記第二ラックギヤが前記第二ラック位置にあることを検出する第二ラック検出手段とを更に備え、前記第一制御手段は、前記第一ラック検出手段により前記第一ラックギヤが前記第一ラック位置にあることを検出し、かつ前記第二ラック検出手段により前記第二ラックギヤが前記第二ラック位置にあることを検出した場合、前記第一駆動モータと前記第二駆動モータとを同期駆動し、前記一方の位置にある前記第一役物を他方の位置に移動してもよい。この場合、遊技機は、第一ラック検出手段および第二ラック検出手段がそれぞれ検出した場合に、第一駆動モータと第二駆動モータとを同期駆動して、第一役物を移動する。よって、遊技機は、精度よく第一役物を移動できる。
本発明の一態様に係る遊技機において、前記第一駆動手段は、前記第一役物を、前記第一状態の位置である第一位置と、前記第二状態の位置である第二位置とに移動する第一駆動モータと、前記第一駆動モータと同期駆動する第二駆動モータと、前記第一駆動モータと接続し、前記第一駆動モータの駆動力である第一駆動力で回転する第一ピニオンギヤと、前記第二駆動モータと接続し、前記第二駆動モータの駆動力である第二駆動力で回転する第二ピニオンギヤと、前記第一ピニオンギヤと噛合し、前記第一役物と連結して前記第一駆動力を前記第一役物に伝達し、前記第一役物が前記第一位置および前記第二位置の何れか一方の位置にある場合に、第一ラック位置にある第一ラックギヤと、前記第二ピニオンギヤと噛合し、前記第一役物と連結して前記第二駆動力を前記第一役物に伝達し、前記第一役物が前記一方の位置にある場合に、第二ラック位置にある第二ラックギヤとを備え、前記第一駆動手段は、前記第一ピニオンギヤと噛合し、前記第二役物と連結して前記第一駆動力を前記第二役物に伝達する第三ラックギヤと、前記第二ピニオンギヤと噛合し、前記第二役物と連結して前記第二駆動力を前記第二役物に伝達する第四ラックギヤとを更に備えてもよい。この場合、遊技機は、第一駆動力で第一ラックギヤおよび第三ラックギヤが駆動し、第二駆動力で第二ラックギヤおよび第四ラックギヤが駆動する。よって、遊技機では、第一役物および第二役物が同期して互いに接離できる。
合体役物30が分離状態のパチンコ機1の正面図である。 合体役物30が分離状態の演出装置29の正面図である。 合体役物30が合体状態のパチンコ機1の正面図である。 合体役物30が合体状態の演出装置29の正面図である。 移動機構部36Rの分解斜視図である。 移動機構部36Lの分解斜視図である。 下装飾体321の斜視図である。 下装飾体321の別の斜視図である。 パチンコ機1の電気的構成を示すブロック図である。 RAM52の第一普通当たり関係情報記憶エリアを示す概念図である。 ROM53に記憶されている第一変動パターン決定テーブルを示す概念図である。 主基板41において実行されるメイン処理のフローチャートである。 メイン処理で実行される第一普通図柄処理のフローチャートである。 メイン処理で実行される第一普通電動役物処理のフローチャートである。 サブ制御基板58において実行されるサブ制御基板処理のフローチャートである。 サブ制御基板処理で実行される第一報知演出処理のフローチャートである。 サブ制御基板処理で実行される第一報知演出処理のフローチャートである。
以下、本発明に係る遊技機の一実施形態であるパチンコ機1について、図面を参照して説明する。参照する図面は、本発明が採用し得る技術的特徴を説明するために用いられるものである。図面に記載される装置の構成は、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。なお、以下の説明において、パチンコ機1の上下方向、左右方向、および表裏方向(前後方向)については、特に断りがない場合、遊技盤2の盤面の向きを基準とする。すなわち、ホールに設置されたパチンコ機1で遊技を行う遊技者からパチンコ機1を見た向きが基準となる。以下では便宜上、図1紙面の表裏方向をパチンコ機1の前後方向として説明を行う。また、パチンコ機1に使用される装置や部品についても、パチンコ機1に組付けられた場合の向きを基準に、上下方向、左右方向、前後方向を規定するものとする。
パチンコ機1は、複数の普通電動役物を備えた、いわゆる一般電役タイプの遊技仕様の遊技機である。本願が開示する技術は、旧1種タイプ、旧2種タイプ、1種2種混合タイプ、普通機タイプ等、様々な遊技仕様の遊技機に適用できる。
図1を参照し、パチンコ機1の機械的構成について説明する。パチンコ機1は、遊技盤2を着脱可能な本体枠10を備える。遊技盤2は正面視略正方形の板状である。本体枠10に装着された遊技盤2は、パチンコ機1の上側部分に配置される。遊技盤2は、本体枠10と、本体枠10の前側に装着された前面枠10Aの間に保持される。前面枠10Aは透明なガラス板を保持し、遊技盤2の前面を保護する。前面枠10Aには、ガラス板を取り囲むように電飾ランプ35が設けられる。電飾ランプ35は、遊技の進行等に応じて点灯または点滅する。
パチンコ機1の下側部分には上皿5と下皿6が設けられる。上皿5は遊技盤2の下部に設けられ、発射装置37(図9参照)に金属製の遊技球を供給し、且つ賞品球を受ける。上皿5の上部中央には、遊技者によって操作される演出ボタン9が設けられる。演出ボタン9は、例えば報知演出において、演出内容の分岐を指示するボタンとして用いられる。下皿6は上皿5の直下に設けられ、上皿5から溢れたり排出されたりする賞品球を受ける。下皿6の右横には、遊技球の発射を調整する発射ハンドル7が設けられる。発射ハンドル7は、遊技者による回転操作を受け付ける。遊技者が発射ハンドル7を操作すると、発射装置37は、発射ハンドル7の回転角度に応じた強度で遊技球を発射する。また、前面枠10A上部の左右両角部には、スピーカ48が設けられる。
遊技盤2の前面には、ガイドレール3Aで囲まれた略円形の遊技領域4が形成される。ガイドレール3Aは、遊技領域4の左側から上側にかけて円弧状に形成される。また、遊技領域4の左側で、ガイドレール3Aの内側には、円弧状のガイドレール3Bが形成される。ガイドレール3Bは、ガイドレール3Aとの間に遊技球を案内する通路を形成する。発射装置37によって発射された遊技球は、ガイドレール3Aとガイドレール3Bの間を通って遊技領域4へ導かれ、遊技領域4内を流下する。遊技領域4の略中央には、各種演出を実行するセンター飾り8が設けられる。センター飾り8の略中央には、表示開口8Aが設けられる。表示開口8Aは、遊技盤2の盤面と前後方向において略等しい位置にある。
センター飾り8は、表示画面28、ワープ通路21、クルーン22、第四図柄作動口18を主に備える。表示画面28は、表示開口8Aの後側に配置される。表示画面28は、表示開口8Aを介してパチンコ機1の正面側に露出される。表示画面28は、例えばLCD等によって構成され、動画、メッセージ等の様々な映像を表示する。パチンコ機1では、稼働中に様々な演出が行われる。様々な演出は、例えば、普通当たり判定の結果が報知される「報知演出」、普通当たり遊技中に行われる「当たり演出」、遊技者による遊技が行われていない客待ち中に行われる「デモ演出」等である。これら様々な演出を総じて「遊技演出」という。パチンコ機1は、遊技演出において表示画面28に様々な映像を表示し、映像にあわせて後述の演出装置29を動作させる演出等を行う。報知演出は、演出用の図柄である演出図柄(図示略)を変動させた後に、普通当たり判定の結果を示す演出図柄の組合せを確定表示させることで、普通当たり判定の結果を遊技者に報知する演出である。本実施形態では、主に、後述する第一普通当たり判定の結果および第四普通当たり判定の結果が、報知演出によって報知される。
ワープ通路21は、センター飾り8において、表示開口8Aの左側下方に設けられる。ワープ通路21は、遊技領域4の左側を流下する遊技球の一部を、センター飾り8の外側から内側へ案内する通路である。ワープ通路21はクルーン22に接続する。クルーン22は平面視円形状で、縁部が立った皿状の遊技部材である。クルーン22は、表示画面28の下方で左右方向の略中央に設けられる。ワープ通路21を案内された遊技球はクルーン22の内部へ誘導され、クルーン22の縁部に沿ってクルーン22内を旋回する。
クルーン22の底部には、第四図柄作動口18に接続する入賞穴(図示略)と、2つの排出穴(図示略)が形成される。2つの排出穴はクルーン22底部の前側で左右に並んで開口し、進入する遊技球を表示画面28下方の遊技領域4に排出する。入賞穴はクルーン22底部の後側にて開口し、第四図柄作動口18に接続する。第四図柄作動口18は、第四普通図柄の作動口である。
センター飾り8の略中央下方には、遊技球が通過可能な第一図柄作動ゲート11が設けられる。第一図柄作動ゲート11は、第一普通図柄の作動ゲートである。センター飾り8の右方には、開閉部材16Aを備えた第四電チュー16が設けられている。第四電チュー16は、第二普通図柄の作動口である。第四電チュー16の下方には、第四図柄作動ゲート12が設けられている。
第四図柄作動ゲート12の下方には、第一電チュー13が設けられる。第一電チュー13は、第四電チュー16と同様に、第二普通図柄の作動口である。第一電チュー13の左下方には、第二電チュー14が設けられる。第二電チュー14は、第三普通図柄の作動口である。第二電チュー14の左下方には、第三電チュー15が設けられる。第三電チュー15は、普通図柄の作動口として機能しない。第一電チュー13、第二電チュー14、第三電チュー15のそれぞれは、第四電チュー16と同様に、開閉部材13A、14A、15Aを備える。各々の開閉部材13A、14A、15Aが開放された場合にのみ、遊技球は、第一電チュー13、第二電チュー14、第三電チュー15のそれぞれに入賞できる。以下、第一電チュー13、第二電チュー14、第三電チュー15および第四電チュー16を総称する場合、単に、電チュー13〜16という。各々の電チュー13〜16の開閉部材13A、14A、15A、16Aは、ソレノイドによって開閉される。電チュー13〜16は、それぞれの開閉部材13A、14A、15A、16Aが閉鎖された閉鎖状態にも遊技球の入賞が可能であって、開閉部材13A、14A、15A、16Aが開放されることで、閉鎖状態よりも遊技球が入賞容易となる構成であってもよい。
遊技領域4には、上記以外に、その他の入賞口、アウト口19、各種の電飾部材、風車、遊技くぎ等が設けられる。アウト口19は遊技盤2の下部に設けられる。遊技領域4を流下する遊技球のうち、電チュー13〜16、およびその他の入賞口のいずれにも入賞せず、遊技領域4の下部まで流下した遊技球は、アウト口19を通過した後、遊技領域4の外部へ排出される。
遊技盤2の左下部には、図柄表示部24が設けられる。図柄表示部24は、第一普通図柄表示部、第二普通図柄表示部、第三普通図柄表示部、第四普通図柄表示部、第一普通図柄記憶数表示LED、第二普通図柄記憶数表示LED、第三普通図柄記憶数表示LEDおよび第四普通図柄記憶数表示LEDを備える。第一〜第四普通図柄表示部は、第一〜第四普通当たり判定の結果を示す第一〜第四普通図柄を、LEDの点灯および消灯によって表示する。第一〜第四普通図柄記憶数表示LEDは、第一〜第四普通当たり判定の結果がまだ表示されていない遊技球である保留球の個数(いわゆる「保留球数」)を表示する。第一普通図柄に係る保留球数を第一保留球数という。
図2を参照して、演出装置29について説明する。演出装置29は、遊技盤2の後側に設けられる。演出装置29は、枠体33、案内部材38R、38L、39R、39L、上合体役物31、下合体役物32、移動機構部36R、36L、合体検出センサ111、および分離検出センサ112R、112Lを主に備える。演出装置29は、上合体役物31および下合体役物32を個々に、または同時に動作させることによって、種々の演出動作を行うことができる。枠体33は、前後方向に開口した略直方体の箱形状である。枠体33は、上合体役物31、下合体役物32、案内部材38R、38L、39R、39L、移動機構部36R、36L、合体検出センサ111、および分離検出センサ112R、112Lを収容する。枠体33は、遊技盤2の略中央に遊技盤2の後側から固定される。
案内部材38R、38L、39R、39Lは、それぞれ、上下方向に延びる棒状部材である。案内部材38Rは枠体33の右上部に設けられる。案内部材39Rは、枠体33の右下部に設けられる。案内部材38Rの下端部と、案内部材39Rの上端部とは、上下方向に並んで設けられる。案内部材38Lは枠体33の左上部に設けられる。案内部材39Lは、枠体33の左下部に設けられる。案内部材38Lの下端部と、案内部材39Lの上端部とは、上下方向に並んで設けられる。
上合体役物31および下合体役物32は、上下方向に並んで演出装置29に設けられる。上合体役物31および下合体役物32は、前後方向において、表示画面28の前側、かつ表示開口8Aの後側にある。上合体役物31は、左右方向中央部に上装飾体311を備える。上装飾体311は正面視略半円状に形成され、下端部に左右に延びる対向部313を有する。下合体役物32は、左右方向中央部に下装飾体321を備える。下装飾体321は正面視略半円状に形成され、上端部に左右に延びる対向部323を有する。上合体役物31および下合体役物32は、移動機構部36R、36Lにより上下方向に移動可能に支持される。
上合体役物31および下合体役物32は、対向部313、323が上下両側に離れて位置する分離状態(図1、図2参照)と、対向部313、323が互いに近接する合体状態(図3、図4参照)とに、切り替え可能である。上合体役物31および下合体役物32が分離状態の場合、上装飾体311は表示開口8Aの上側にあり、下装飾体321は表示開口8Aの下側にある。上合体役物31および下合体役物32が合体状態の場合、上装飾体311および下装飾体321は、それぞれ表示開口8Aの内側にあり、表示画面28の中央前側で正面視略円状の一つの装飾体を形成する(図3参照)。分離状態の下合体役物32の位置を分離位置、合体状態の下合体役物32の位置を合体位置とそれぞれいう。演出装置29は、分離状態の上合体役物31および下合体役物32を合体させる演出と、合体状態の上合体役物31および下合体役物32を分離させる演出を実行できる。以下、上合体役物31および下合体役物32を、合体役物30と総称する。
上合体役物31は、上装飾体311の他に、連結部82R、82L、およびスライドレール86を主に備える。上装飾体311は、枠体312、右手役物81R、左手役物81Lを主に備える。枠体312は、正面視略半円状であり、下端部が対向部313である。右手役物81Rは枠体312の右側に、左手役物81Lは枠体312の左側にそれぞれ設けられる。
連結部82R、82Lは、それぞれ、左右方向に延びる略平板状である。連結部82Rは、上装飾体311の右部と接続し、右方に延びる。連結部82Lは、上装飾体311の左部と接続し、左方に延びる。スライドレール86は、枠体33と連結部82Lにそれぞれ連結する。スライドレール86の固定レールは、枠体33の左上部に設けられ、スライドレール86の可動レールは、連結部82Lの右部に設けられる。可動レールは、複数の転動体を介して、固定レールに上下動可能に連結する。
下合体役物32は、下装飾体321の他に、連結部92R、92L、およびスライドレール97を主に備える。下装飾体321の詳細な説明は後述する。連結部92R、92Lは、それぞれ、左右方向に延びる略平板状である。連結部92Rは、下装飾体321の右部と接続し、右方に延びる。連結部92Lは、下装飾体321の左部と接続し、左方に延びる。スライドレール97は、枠体33と連結部92Rにそれぞれ連結する。スライドレール97の固定レールは、枠体33の右下部に設けられ、スライドレール97の可動レールは、連結部92Rの左部に設けられる。可動レールは、複数の転動体を介して、固定レールに上下動可能に連結する。
図2、図5を参照して、移動機構部36Rについて説明する。移動機構部36Rは、合体役物モータ101R、ピニオンギヤ102R、上移動機構部83R、および下移動機構部93Rを備える。合体役物モータ101Rは、枠体33の右部の上下方向中央に設けられる。合体役物モータ101Rは、後方に延びる出力軸103を有する。合体役物モータ101Rは、例えば、出力軸103が正逆方向に回転可能なステッピングモータである。出力軸103の後端部は、ピニオンギヤ102Rと接続する。
上移動機構部83R、下移動機構部93Rは、それぞれ、略L字状の板部材である。上移動機構部83Rは、水平延設部84R、歯部85Rを有する。水平延設部84Rは、左右方向に延びる部材である。水平延設部84Rの左端部は、連結部82Rの右端部と接続する。水平延設部84Rの右部は、上下方向に貫通する貫通孔を有する。水平延設部84Rの貫通孔には、案内部材38Rが挿通される。上移動機構部83Rは案内部材38Rに案内されて、上下方向に移動できる。歯部85Rは、水平延設部84Rの右下端部から下方に延びる。歯部85Rは、左部に上下方向に並んだ複数の歯を有する。歯部85Rは、ピニオンギヤ102Rの右部と噛合する。
下移動機構部93Rは、水平延設部94R、歯部95R、検出片96Rを有する。水平延設部94Rは、左右方向に延びる部材である。水平延設部94Rの左端部は、連結部92Rの右端部と接続する。水平延設部94Rの右部は、上下方向に貫通する貫通孔を有する。水平延設部94Rの貫通孔には、案内部材39Rが挿通される。下移動機構部93Rは案内部材39Rに案内されて、上下方向に移動できる。歯部95Rは、水平延設部94Rの左上端部から上方に延びる。歯部95Rは、右部に上下方向に並んだ複数の歯を有する。歯部95Rは、ピニオンギヤ102Rの左部と噛合する。検出片96Rは、水平延設部94Rの下端部の左右方向中央に設けられる、前後方向に厚みを有する略平板状の部材である。
合体役物モータ101Rの駆動によりピニオンギヤ102Rが回転し、歯部85R、95Rは、ピニオンギヤ102Rの回転に従動する。ピニオンギヤ102Rが正面視右回りに回転した場合、上移動機構部83Rは下方に移動し、下移動機構部93Rは上方に移動する。ピニオンギヤ102Rが正面視左回りに回転した場合、上移動機構部83Rは上方に移動し、下移動機構部93Rは下方に移動する。これにより、上合体役物31および下合体役物32は、上下方向に移動して互いに接離する。
図2、図6を参照して、移動機構部36Lについて説明する。移動機構部36Lは、合体役物モータ101L、ピニオンギヤ102L、上移動機構部83L、および下移動機構部93Lを備える。合体役物モータ101Lは、枠体33の左部の上下方向中央に設けられる。合体役物モータ101Lは、後方に延びる出力軸104を有する。合体役物モータ101Lは、例えば、出力軸104が正逆方向に回転可能なステッピングモータである。出力軸104の後端部は、ピニオンギヤ102Lと接続する。
上移動機構部83L、下移動機構部93Lは、それぞれ、略L字状の板部材である。上移動機構部83Lは、水平延設部84L、歯部85Lを有する。水平延設部84Lは、左右方向に延びる部材である。水平延設部84Lの右端部は、連結部82Lの左端部と接続する。水平延設部84Lの左部は、上下方向に貫通する貫通孔を有する。水平延設部84Lの貫通孔には、案内部材38Lが挿通される。上移動機構部83Lは案内部材38Lに案内されて、上下方向に移動できる。歯部85Lは、水平延設部84Lの左下端部から下方に延びる。歯部85Lは、右部に上下方向に並んだ複数の歯を有する。歯部85Lは、ピニオンギヤ102Lの左部と噛合する。
下移動機構部93Lは、水平延設部94L、歯部95L、検出片96Lを有する。水平延設部94Lは、左右方向に延びる部材である。水平延設部94Lの右端部は、連結部92Lの左端部と接続する。水平延設部94Lの左部は、上下方向に貫通する貫通孔を有する。水平延設部94Lの貫通孔には、案内部材39Lが挿通される。下移動機構部93Lは案内部材39Lに案内されて、上下方向に移動できる。歯部95Lは、水平延設部94Lの右上端部から上方に延びる。歯部95Lは、左部に上下方向に並んだ複数の歯を有する。歯部95Lは、ピニオンギヤ102Lの右部と噛合する。検出片96Lは、水平延設部94Lの下端部の左右方向中央に設けられる、前後方向に厚みを有する略平板状の部材である。
合体役物モータ101Lの駆動によりピニオンギヤ102Lが回転し、歯部85L、95Lは、ピニオンギヤ102Lの回転に従動する。ピニオンギヤ102Lが正面視左回りに回転した場合、上移動機構部83Lは下方に移動し、下移動機構部93Lは上方に移動する。ピニオンギヤ102Lが正面視右回りに回転した場合、上移動機構部83Lは上方に移動し、下移動機構部93Lは下方に移動する。これにより、上合体役物31および下合体役物32は、上下方向に移動して互いに接離する。
演出装置29は、合体役物モータ101R、101Lを同期して駆動することで、上合体役物31および下合体役物32が接離して、合体状態と分離状態とに切り替わる。下合体役物32が分離位置にある場合の下移動機構部93Rの位置を右分離位置、下移動機構部93Lの位置を左分離位置とそれぞれいう。下合体役物32が合体位置にある場合の下移動機構部93Rの位置を右合体位置という。
合体検出センサ111、分離検出センサ112R、112Lは光学センサである。合体検出センサ111はピニオンギヤ102Rの下側に設けられ、下移動機構部93Rが右合体位置にある場合の検出片96Rを検出する。合体検出センサ111は、検出片96Rを検出した場合にON信号、検出片96Rを検出しない場合にOFF信号を後述のCPU581に出力する。
分離検出センサ112Rは、合体検出センサ111の下側に設けられ、下移動機構部93Rが右分離位置にある場合の検出片96Rを検出する。分離検出センサ112Lは、ピニオンギヤ102Lの下側、かつ分離検出センサ112Rと上下方向において略同じ位置に設けられる。分離検出センサ112Lは、下移動機構部93Lが左分離位置にある場合の検出片96Lを検出する。分離検出センサ112Rは検出片96Rを検出した場合、分離検出センサ112Lは検出片96Lを検出した場合にON信号をCPU581にそれぞれ出力する。分離検出センサ112Rは検出片96Rを検出しない場合、分離検出センサ112Lは検出片96Lを検出しない場合にOFF信号をCPU581にそれぞれ出力する。
図7、図8を参照して、下装飾体321について説明する。下装飾体321は、枠体322、台部324、蓋部(図示略)、回転役物モータ98、複数のギヤ201〜205、連結軸211、212、回転役物91、および回転位置センサ221を主に備える。なお、図8に示す下装飾体321は、説明の便宜上、枠体322、台部324を省略している。
枠体322は、正面視略半円状の部材であり、後方に開口する。枠体322は、台部324および回転役物モータ98を収容する。枠体322の上端部は、対向部323である。台部324は、正面視で枠体322と同形状の略半円状の部材である。台部324は、前端部が枠体322の後側に収容されて固定される。枠体322および台部324は、上部の左右方向中央に、互いに連通する貫通孔を有する。台部324は、複数の回転軸を有する。複数の回転軸は、台部324の後部から更に後方に延びる略円形状の部材である。台部324の後側には、ギヤ201〜205、および回転位置センサ221が設けられる。蓋部は台部324の後側に設けられる。蓋部は、ギヤ201〜205、および回転位置センサ221よりも後側で、台部324の後部に対して固定される。蓋部は、右後部で連結部92Rと接続し、左後部で連結部92Lと接続する。
回転役物モータ98は、下装飾体321の左下部に設けられる。回転役物モータ98は、後方に延びる出力軸98Aを有する。回転役物モータ98は、例えば、出力軸98Aが正逆方向に回転可能なステッピングモータである。出力軸98Aは伝達部98Bの中心部と連結する。伝達部98Bは、回転役物モータ98により、出力軸98Aとともに回転する。
ギヤ201〜205は、略円柱状の平歯車である。ギヤ201は、回転役物モータ98の後側に設けられる。ギヤ201は、中心部で連結軸211と連結する。連結軸211は、ギヤ201の前端部から前方に延びる棒状部材である。連結軸211は、前端部に先端部211Aを有する。先端部211Aは、伝達部98Bと接触し、伝達部98Bの回転に従動して回転する。ギヤ201は、連結軸211を介して、先端部211Aとともに回転する。
ギヤ202は、ギヤ201の右側に並設される。ギヤ203は、ギヤ202の右上側に並設される。ギヤ204は、ギヤ203の右側に並設される。ギヤ205は、ギヤ204の右側に並設される。ギヤ204とギヤ205とは、径が同じであり、ギヤ比が1:1である。ギヤ202、203、205は、それぞれ、前後方向に貫通する貫通孔を中心に有する。ギヤ202、203、205の貫通孔には、台部324が有する複数の回転軸のそれぞれが挿通される。ギヤ202、203、205は、挿通された回転軸を中心に回転できる。
ギヤ202は、ギヤ201、203と噛合する。ギヤ203は、ギヤ204と更に噛合する。ギヤ204は、ギヤ205と更に噛合する。ギヤ205の前端部には、ギヤ205の歯から径方向外側に突出する、略平板状の検出片205Aが設けられる。検出片205Aは周方向に所定の長さを有する背面視略扇形状である。
ギヤ204は、中心部で連結軸212と連結する。ギヤ204は、連結軸212を中心に回転する。連結軸212は、ギヤ204の前端部から前方に延びる棒状部材である。連結軸212は、枠体322と台部324の貫通孔に挿通され、枠体322の前端部よりも更に前方に延びる。連結軸212は、前端部で回転役物91の後端部と連結する。
回転役物91は、「SPECIAL」の文字を模した、長手方向を有する略平板状の板部材である。回転役物91の中心から長手方向の端部まで長さは、枠体322の上下方向の長さよりも長い。回転役物91は、連結軸212を介して、ギヤ204とともに回転する。合体役物30が合体状態の場合、演出装置29は回転役物91が回転する回転演出を実行できる。回転役物モータ98の駆動により、ギヤ201〜205は、それぞれ従動して回転する。ギヤ201〜205のうち、ギヤ201〜204は、回転役物91に回転役物モータ98の動力を伝達する。回転役物91を回転させる回転役物モータ98、ギヤ201〜204を、回転駆動手段と総称する。
回転位置センサ221は、ギヤ205の右側に設けられる光学センサである。回転位置センサ221は、発光部と受光部を有する。発光部と受光部とは、前後方向に隙間をあけて互いに対向する。発光部は受光部に向けて光を発する。回転位置センサ221は、発光部が発した光を受光部が受光した場合にOFF信号を、受光部が受光しない場合にON信号を後述のCPU581にそれぞれ出力する。
ギヤ205が所定の回転位置であるギヤ原点位置にある場合、検出片205Aは発光部と受光部の間の隙間に入る。この場合、発光部が発した光を受光部が受光しないので、回転位置センサ221はON信号をCPU581に出力する。ギヤ205は、ギヤ204に従動して回転する。ギヤ204は、連結軸212を介して回転役物91と連結する。即ち、回転役物91の回転位置とギヤ205の回転位置とは対応関係にある。回転役物91が役物原点位置にある場合、ギヤ205はギヤ原点位置にある。役物原点位置は、回転役物91が「SPECIAL」の文字が左側から右側に左右方向に沿って並ぶ場合の、回転役物91の回転位置である。
図9を参照して、パチンコ機1の電気的構成について説明する。パチンコ機1の制御部40は、主基板41、サブ制御基板58、ランプドライバ基板46、演出制御基板43、払出制御基板45、中継基板47、および電源基板42を主に備える。
主基板41は、パチンコ機1の主制御を司る。主基板41の主基板CPUユニット50には、各種の演算処理を行うCPU51と、データを一時的に記憶するRAM52と、制御プログラム等を記憶したROM53とが設けられている。主基板CPUユニット50には、割込信号発生回路57が接続されている。主基板41は、割込信号発生回路57から割込信号が入力される毎にプログラムを実行する。主基板41は、I/Oインタフェイス54を介してサブ制御基板58、払出制御基板45、中継基板47、および出力ポート55に接続されている。出力ポート55は、図示しない遊技場管理用コンピュータにパチンコ機1の情報を出力する。
サブ制御基板58は、CPU581、RAM582、およびROM583を備え、ランプドライバ基板46、演出制御基板43、合体検出センサ111、分離検出センサ112R、112L、回転位置センサ221、演出ボタン9、およびスピーカ48に接続している。サブ制御基板58は、主基板41から送信されるコマンドに従って、演出等の総合的な制御を行う。
ランプドライバ基板46は、合体役物モータ101R、合体役物モータ101L、および回転役物モータ98と接続する。合体検出センサ111、分離検出センサ112R、112L、および回転位置センサ221は、検出結果をサブ制御基板58に入力する。CPU581は、合体検出センサ111の検出結果に基づき合体役物30が合体状態か否か、分離検出センサ112R、112Lの検出結果に基づき合体役物30が分離状態か否かをそれぞれ検出する。CPU581は、回転位置センサ221の検出結果に基づき回転役物91が役物原点位置にあるか否かを検出する。サブ制御基板58は、検出結果に応じた制御の指示をランプドライバ基板46に入力する。ランプドライバ基板46は、サブ制御基板58からの指示に応じて、合体役物モータ101R、合体役物モータ101L、および回転役物モータ98をそれぞれ制御する。
演出制御基板43は、CPU43a等を備え、サブ制御基板58から受信するコマンドに従って表示画面28の表示を制御する。払出制御基板45は、CPU45a等を備える。払出制御基板45は、主基板41から送信されるコマンドに応じて賞球払出装置49の動作を制御し、所定数の遊技球を賞球として払い出させる。
中継基板47には、第一普通電動役物開閉ソレノイド61、第二普通電動役物開閉ソレノイド62、第三普通電動役物開閉ソレノイド63、第四普通電動役物開閉ソレノイド64、第一図柄作動ゲートスイッチ65、第四図柄作動ゲートスイッチ66、第四図柄作動口スイッチ67、第一普通電動役物スイッチ68、第二普通電動役物スイッチ69、第三普通電動役物スイッチ70、第四普通電動役物スイッチ71、および図柄表示部24が接続されている。
第一普通電動役物開閉ソレノイド61は、第一普通当たり遊技中に第一電チュー13の開閉部材13Aを開閉する。第二普通電動役物開閉ソレノイド62は、第二普通当たり遊技中に第二電チュー14の開閉部材14Aを開閉する。第三普通電動役物開閉ソレノイド63は、第三普通当たり遊技中に第三電チュー15の開閉部材15Aを開閉する。第四普通電動役物開閉ソレノイド64は、第四普通当たり遊技中に第四電チュー16の開閉部材16Aを開閉する。第一図柄作動ゲートスイッチ65は、第一図柄作動ゲート11を通過した遊技球を検出する。第四図柄作動ゲートスイッチ66は、第四図柄作動ゲート12を通過した遊技球を検出する。第四図柄作動口スイッチ67は、第四図柄作動口18へ入賞した遊技球を検出する。第一普通電動役物スイッチ68、第一電チュー13へ入賞した遊技球を検出する。第二普通電動役物スイッチ69は、第二電チュー14へ入賞した遊技球を検出する。第三普通電動役物スイッチ70は、第三電チュー15へ入賞した遊技球を検出する。第四普通電動役物スイッチ71は、第四電チュー16へ入賞した遊技球を検出する。
電源基板42は、主基板41および発射装置37に接続されており、各基板および発射装置37に直流の安定化した電力を供給する。発射装置37は、一定間隔(本実施形態では0.6秒)毎に1個ずつ遊技球を遊技領域4へ発射する。
図10を参照して、RAM52の第一普通当たり関係情報記憶エリアについて説明する。第一普通当たり関係情報記憶エリアは、後述するメイン処理の第一普通図柄処理(図13参照)において使用される。第一普通当たり関係情報記憶エリアには、複数の記憶エリアが設けられている。遊技球が第一図柄作動ゲート11を通過した際に、保留球数のうち第一図柄作動ゲート11への遊技球の通過による第一保留球数が4未満(0〜3)であれば、番号の小さい記憶エリアから順に乱数が記憶される。本実施形態において、第一図柄作動ゲート11に入賞した遊技球に対して、第一普通当たり判定を保留して乱数を記憶しておくことのできる数(最大第一保留球数)は「4」である。CPU51は、処理が未だ行われていない記憶エリアの乱数のうち、最も番号が小さい記憶エリアを判定エリアとし、判定エリアに記憶されている乱数について第一普通当たり判定等の各種処理を行う。判定エリアに記憶されている乱数に関する処理(具体的には、判定結果を報知する報知演出、および、判定結果が第一普通当たりの場合に実行される第一普通当たり遊技)が終了すると、次に番号が小さい記憶エリアが判定エリアとされて、第一普通当たり判定等の処理が繰り返される。なお、処理が終了した記憶エリアの乱数は、適宜消去してもよい。
各記憶エリアには、第一普通当たり判定カウンタの値が記憶される第一普通当たり乱数欄、および第一普通図柄変動パターン決定カウンタの値が記憶される第一変動パターン決定乱数欄が設けられている。第一図柄作動ゲート11を遊技球が通過すると、その時点で計数されているそれぞれの乱数取得カウンタの値が各欄に記憶される。第一普通当たり乱数は、第一普通当たり判定のために用いられる。第一変動パターン決定乱数は、図柄表示部24の第一普通図柄表示部に表示される第一普通図柄の変動時間を示す第一変動パターンを決定するために用いられる。パチンコ機1において、第一普通図柄の変動時間は、第一普通当たり判定の結果を遊技者に報知する第一報知演出の演出時間に等しい。サブ制御基板58は、主基板41で決定された第一変動パターンに従って第一報知演出を制御する。具体的には、主基板41は、第一変動パターンに従って、第一普通図柄の変動を開始する。サブ制御基板58は、第一普通図柄の変動開始に同期して、表示画面28上で第一演出図柄の変動表示を開始する。主基板41は、変動を開始した第一普通図柄の変動時間が終了すると、変動させていた第一普通図柄を、所定の時間(本実施形態では、0.8秒)の間、確定表示させる。サブ制御基板58は、第一普通図柄の確定表示に同期して、第一演出図柄を表示画面28に確定表示させる。また、サブ制御基板58は、第一演出図柄による他、表示画面28、演出装置29、スピーカ48等によっても、第一普通図柄変動パターンと同期した報知演出を実行する。
なお、RAM52には、第四普通当たり関係情報記憶エリア、第二普通当たり関係情報記憶エリアおよび第三普通当たり関係情報記憶エリアが設けられている。第四普通当たり関係情報記憶エリア、第二普通当たり関係情報記憶エリアおよび第三普通当たり関係情報記憶エリアも、第一普通当たり関係情報記憶エリアと同様に構成されている。本実施形態では、第二普通図柄の変動時間、および第三普通図柄の変動時間は、それぞれ一定の時間に定められているので、第二普通当たり関係情報記憶エリアおよび第三普通当たり関係情報記憶エリアには、第二変動パターン決定乱数欄および第三変動パターン決定乱数欄は設けられていない。
第一〜第四普通当たり関係情報記憶エリアに記憶された状態で、第一〜第四普通当たり判定が保留されている第一〜第四普通当たり乱数、および、第一〜第四普通当たり乱数とともに取得されて第一〜第四普通当たり関係情報記憶エリアに記憶されている各種乱数を総称して、保留乱数という。保留乱数のうち第一普通当たり関係情報記憶エリアに記憶されている第一保留乱数の数は、第一保留球数に対応する。
図11を参照して、ROM53に記憶されている第一変動パターン決定テーブルについて説明する。第一変動パターン決定テーブルは、第一当たり判定の結果(第一普通当たりまたははずれ)に応じて複数のテーブルを設けている。それぞれのテーブルには、複数種類の変動パターンが割り当てられており、各変動パターンと変動パターン決定乱数の値(0〜511)とが対応付けられている。第一普通当たり判定が行われると、判定結果に応じたテーブルが参照され、第一普通当たり乱数とともに取得されている第一変動パターン決定乱数の値に対応する変動パターンが1つ決定される。
第一変動パターン決定テーブルにおいて、第一普通当たり判定の結果が第一普通当たりの場合には、「ノーマルリーチ」、「リーチ演出A」、「リーチ演出B」、「リーチ演出C」、「リーチ演出D」、「リーチ演出E」の順に、変動パターンが決定される割合が高くなる。ここで、「リーチ演出」とは、例えば3つの演出図柄のうち2つが同じ図柄で停止したリーチ状態を構成した後に、第一普通当たりの可能性があることを示す演出を実行する報知演出である。「リーチ演出E」は、分離状態の上合体役物31および下合体役物32を合体させる演出、回転演出、および合体状態の上合体役物31および下合体役物32を分離させる演出を含む。
一方、第一普通当たり判定の結果がはずれの場合には、「ノーマルリーチ」、「リーチ演出A」、「リーチ演出B」、「リーチ演出C」、「リーチ演出D」、「リーチ演出E」の順に、変動パターンが決定される割合が低くなる。したがって、第一普通当たり判定の結果が第一普通当たりとなる期待値は、「ノーマルリーチ」、「リーチ演出A」、「リーチ演出B」、「リーチ演出C」、「リーチ演出D」、「リーチ演出E」の順に高くなる。なお、本実施形態において、「非リーチ」の変動パターンは、リーチ状態に至ることなく演出が終了する報知演出であり、第一普通当たり判定の結果がはずれの場合にのみ決定される。
主基板41は、決定された変動パターンを指定するコマンドである変動パターン指定コマンドを、サブ制御基板58へ送信する。サブ制御基板58は、コマンドによって指定された変動パターンに応じて表示画面28およびスピーカ48等を制御する。また、主基板41は、決定した変動パターンに応じて決められている変動時間だけ、第一普通図柄等を変動させる。
図12〜図14を参照して、パチンコ機1の主基板41による動作について説明する。パチンコ機1の主制御は、ROM53に記憶されている制御プログラムに従って、CPU51によって行われる。制御プログラムのメイン処理(図12参照)は、割込信号発生回路57(図9参照)が4ms毎に発生する割込信号をCPU51が感知した際に、CPU51において実行される。以下、フローチャートの各ステップについて「S」と略記する。
メイン処理で使用されるフラグについて説明する。RAM52には大当たり遊技状態フラグ、第一作動終了フラグ、第一変動フラグ、第一開放フラグ等が記憶されている。大当たり遊技状態フラグは、大当たり遊技中に「1」が記憶されて「ON」となり、大当たり遊技中でない場合に「0」が記憶されて「OFF」となる。第一作動終了フラグは、第一普通当たりによる第一電チュー13の開放(第一普通当たり遊技)が終了している場合に「1」が記憶されて「ON」となり、第一普通当たり遊技が終了していない場合に「0」が記憶されて「OFF」となる。第一変動フラグは、第一普通図柄が変動している場合(変動中)に「1」が記憶されて「ON」となり、第一普通図柄が変動中でない場合には、「0」が記憶されて「OFF」となる。第一開放フラグは、第一電チュー13の開放中に「1」が記憶されて「ON」となり、第一電チュー13の閉鎖中に「0」が記憶されて「OFF」となる。
図12に示すように、メイン処理が開始されると、まず、コマンド出力処理が行われる(S10)。コマンド出力処理では、制御コマンドが、サブ制御基板58、払出制御基板45、中継基板47等に出力される。ここで出力される制御コマンドは、前回実施されたメイン処理においてRAM52に記憶された制御コマンドである。
次いで、スイッチ読込処理が行われる(S11)。スイッチ読込処理では、第一図柄作動ゲート11、第四図柄作動口18、第四図柄作動ゲート12、電チュー13〜16に設けられた各スイッチ(図9参照)の検出結果から、遊技球を検知するための処理が行われる。
次いで、カウンタ更新処理が行われる(S12)。カウンタ更新処理では、RAM52に記憶されている乱数取得カウンタの値が加算され、且つ、第一〜第四普通図柄の変動時間を計測するためのタイマカウンタである第一〜第四普通図柄変動時間カウンタの値が減算される。
次いで、第一普通電動役物処理が行われる(S13)。詳細は後述するが、第一普通電動役物処理では、第一普通当たりを示す第一普通図柄が図柄表示部24に表示された場合に、第一普通当たり遊技の動作(主に開閉部材13Aの開閉動作)を制御するための処理が行われる(図14参照)。
次いで、第一普通図柄処理が行われる(S14)。詳細は後述するが、第一普通図柄処理では、第一普通当たり判定、第一変動パターンの決定等の処理が行われる(図13参照)。
次いで、第四普通電動役物処理が行われる(S15)。第四普通電動役物処理では、第四普通当たりを示す第四普通図柄が図柄表示部24に表示された場合に、第四普通当たり遊技の動作(主に開閉部材16Aの開閉動作)を制御するための処理が行われる。
次いで、第四普通図柄処理が行われる(S16)。第四普通図柄処理では、第四普通当たり判定等の処理が行われる。
次いで、第二普通電動役物処理が行われる(S17)。第二普通電動役物処理では、第二普通当たりを示す第二普通図柄が図柄表示部24に表示された場合に、第二普通当たり遊技の動作(主に開閉部材14Aの開閉動作)を制御するための処理が行われる。
次いで、第二普通図柄処理が行われる(S18)。第二普通図柄処理では、第二普通当たり判定等の処理が行われる。
次いで、第三普通電動役物処理が行われる(S19)。第三普通電動役物処理では、第三普通当たりを示す第三普通図柄が図柄表示部24に表示された場合に、第三普通当たり遊技の動作(主に開閉部材15Aの開閉動作)を制御するための処理が行われる。
次いで、第三普通図柄処理が行われる(S20)。第三普通図柄処理では、第三普通当たり判定等の処理が行われる。
次いで、払出処理(S21)、エラーチェック(S22)、および情報出力処理(S23)が行われる。払出処理では、賞球の払い出しが制御される。エラーチェックでは、エラーが発生している場合に、表示画面28およびスピーカ48等を用いてエラーが報知される。情報出力処理では、遊技場管理用コンピュータ(図示略)に各種の情報が出力される。
図13を参照して、第一普通図柄処理(S14、図12参照)の詳細について説明する。第一普通図柄処理が開始されると、第一図柄作動ゲート11を遊技球が通過したか否かが判断される(S31)。第一図柄作動ゲート11に設けられた第一図柄作動ゲートスイッチ65が遊技球の通過を検出すると、メイン処理のスイッチ読込処理(S11、図12参照)において、第一図柄作動ゲートスイッチ65に対応するフラグが「ON」となる。このフラグが「ON」でない場合には、遊技球が通過していないと判断されて(S31:NO)、処理はS41の判断へ移行する。フラグが「ON」となっており、第一図柄作動ゲート11に遊技球が通過していれば(S31:YES)、第一保留球数が「4」であるか否かが判断される(S32)。第一保留球数が「4」であれば(S32:YES)、第一保留球数が最大第一保留球数に達しているため、処理はS41の判断へ移行する。
第一保留球数が「4」でない場合には(S32:NO)、RAM52に記憶されている第一保留球数に「1」が加算される(S33)。次いで、第一普通当たり乱数および第一変動パターン決定乱数が取得され、第一普通当たり関係情報記憶エリア(図10参照)における空の記憶エリアのうち、番号が最も小さい記憶エリアに記憶される(S35)。具体的には、第一普通当たり乱数欄には第一普通当たり判定カウンタの値が、第一変動パターン決定乱数欄には第一変動パターン決定カウンタの値がそれぞれ格納される。第一普通当たり乱数とともに取得される乱数は、第一変動パターン決定乱数に限られず、第一普通図柄を決定するために用いられる第一普通図柄決定乱数など、その他の種類の乱数が第一普通当たり乱数とともに取得されてもよい。以下では、S35の処理で取得される各種乱数を総称して、「第一乱数」ともいう。処理はS41の判断へ移行する。
次いで、電チュー13〜16のいずれもが閉鎖中であるか否かが判断される(S41)。電チュー13〜16のいずれかが開放中である場合(S41:NO)、処理はメイン処理へ戻る。電チュー13〜16のいずれもが閉鎖中である場合(S41:YES)、第一普通図柄が変動中であるか否かが判断される(S42)。第一変動フラグが「OFF」であれば、第一普通図柄が変動中でないとして(S42:NO)、第一保留球数が「1」以上であるか否かが判断される(S43)。RAM52に記憶されている第一保留球数が「0」であれば(S43:NO)、処理はメイン処理へ戻る。
第一保留球数が「1」以上の場合(S43:YES)、RAM52に記憶されている第一保留球数が「1」減算される(S44)。次いで、第一普通当たり関係情報記憶エリアの判定エリアが、次の番号の記憶エリアにシフトされる(S46)。次いで、第一普通当たり判定が行われる(S47)。S47では、第一普通当たり判定テーブルが参照されて、S46でシフトされた判定エリアに記憶されている第一普通当たり乱数が「第一普通当たり」および「はずれ」のいずれに対応するか否かが判定される。これにより、RAM52に記憶された未判定の第一普通当たり乱数に基づく第一普通当たり判定が、第一普通当たり乱数の記憶された順に行われる。
次いで、第一変動パターン決定テーブル(図11参照)が参照されて、第一普通当たり判定の判定結果に応じた変動パターンの一つが、第一変動パターン決定乱数の値によって決定される。決定された第一変動パターンを指定するための第一変動パターン指定コマンドが、RAM52に記憶される(S48)。第一変動パターン指定コマンドは、次回に実行されるメイン処理のコマンド出力処理(S10、図12参照)によってサブ制御基板58および中継基板47に送信され、表示画面28における第一報知演出の開始、および第一普通図柄の変動開始を指示する。決定された第一変動パターンに応じて決められている第一普通図柄の変動時間が、第一普通図柄変動時間カウンタにセットされる(S49)。第一普通図柄が変動中であることを示す「1」が第一変動フラグに記憶されて(S50)、処理はメイン処理へ戻る。
一方、S42の判断において、第一変動フラグが「ON」であれば、第一普通図柄が変動中であるとして(S42:YES)、第一普通図柄の変動時間が経過したか否かが判断される(S61)。S49の処理においてセットされた第一普通図柄変動時間カウンタの値が「0」でなければ、第一普通図柄の変動時間が未だ経過していないとして(S61:NO)、第一普通図柄の変動が継続され、処理はメイン処理へ戻る。第一普通図柄変動時間カウンタの値が「0」となっていれば、第一普通図柄の変動時間が経過したとして(S61:YES)、RAM52に第一普通図柄停止コマンドが記憶される(S62)。このコマンドは、コマンド出力処理(S10、図12参照)によってサブ制御基板58および中継基板47に送信され、表示画面28における第一報知演出の終了、および第一普通図柄の変動停止を指示する。第一普通図柄が変動中でないことを示す「0」が第一変動フラグに記憶される(S63)。
次いで、S47で行った第一当たり判定の結果が第一普通当たりであるか否かが判断される(S64)。第一普通当たり判定の結果がはずれの場合(S64:NO)、処理はメイン処理へ戻る。第一普通当たり判定の結果が第一普通当たりの場合(S64:YES)、大当たり遊技状態フラグが「ON」とされ(S65)、第一作動終了フラグが「OFF」とされる(S66)。次いで、大当たり遊技が開始されることをサブ制御基板58に通知するための大当たり遊技開始通知コマンドがRAM52に記憶されて(S67)、処理はメイン処理へ戻る。
図14を参照して、第一普通電動役物処理(S13、図12参照)の詳細について説明する。第一普通電動役物処理が開始されると、大当たり遊技中であるか否かが判断される(S71)。大当たり遊技状態フラグが「OFF」であれば、大当たり遊技中でないとして(S71:NO)、処理はメイン処理へ戻る。大当たり遊技状態フラグが「ON」であれば、大当たり遊技中であるとして(S71:YES)、第一普通当たり遊技が終了したか否かが判断される(S72)。第一作動終了フラグが「ON」であれば、第一普通当たり遊技が終了したとして(S72:YES)、処理はメイン処理へ戻る。
第一作動終了フラグが「OFF」であれば、第一普通当たり遊技が終了していないとして(S72:NO)、第一普通当たり遊技に関する制御が行われる。まず、第一電チュー13が開放中であるか否かが判断される(S73)。第一開放フラグが「OFF」であれば、第一電チュー13が閉鎖中であるので(S73:NO)、第一電チュー13を開放させるための第一普通電動役物開放コマンドがRAM52に記憶される(S91)。次いで、第一開放時間(本実施形態では、5.7秒)が、第一普通電動役物開放時間カウンタに記憶される(S92)。次いで、第一開放フラグが「ON」とされ(S93)、処理はメイン処理へ戻る。
一方、第一開放フラグが「ON」であれば、第一電チュー13が開放中であるので(S73:YES)、第一電チュー13へ入賞した遊技球の処理、および第一電チュー13を閉鎖するための処理が行われる。まず、第一開放時間が経過したか否かが判断される(S74)。S92の処理でセットされた第一普通電動役物開放時間カウンタの値が「0」でなければ、第一開放時間は未だ経過していないとして(S74:NO)、第一電チュー13へ遊技球が入賞したか否かが判断される(S75)。第一普通電動役物スイッチ68に対応するフラグが「OFF」となっている場合には、第一電チュー13へ遊技球が入賞していないと判断されて(S75:NO)、処理はS77の判断へ移行する。
一方、第一普通電動役物スイッチ68に対応するフラグが「ON」となっている場合、第一電チュー13へ遊技球が入賞したと判断される(S75:YES)。このため、第一電チュー13へ入賞した遊技球の個数を計数するRAM52の第一入賞球数カウンタに「1」が加算される(S76)。次いで、第一入賞球数が最大第一保留球数である「4」以上であるか否かが判断される(S77)。第一入賞球数が「4」未満であれば(S77:NO)、継続して第一電チュー13が開放されるので、処理はそのままメイン処理へ戻る。
また、第一入賞球数が「4」以上の場合(S77:YES)、もしくは第一開放時間が経過した場合(S74:YES)、第一電チュー13を閉鎖するための第一普通電動役物閉鎖コマンドがRAM52に記憶される(S81)。次いで、第一開放フラグに「0」が記憶されて「OFF」とされ(S82)、第一作動終了フラグに「1」が記憶されて「ON」とされる(S83)。処理はメイン処理へ戻る。
図15〜図17を参照して、サブ制御基板58が実行するサブ制御基板処理について説明する。サブ制御基板処理では、主基板41から送信されるコマンドに従って、表示画面28、スピーカ48、演出装置29等による演出を制御する処理が行われる。特に、サブ制御基板処理では、第一普通当たり判定の結果を報知するための第一報知演出が制御される。サブ制御基板処理は、ROM583に記憶されているプログラムに従って、CPU581によって実行される。
図15を参照して、サブ制御基板58で行われるサブ制御基板処理について説明する。サブ制御基板処理が開始されると、主基板41から第一変動パターン指定コマンドを受信したか否かが判断される(S101)。第一普通図柄処理のS48(図13参照)で第一変動パターン指定コマンドが記憶された場合、次回のメイン処理のS10(図12参照)で第一変動パターン指定コマンドがサブ制御基板58に送信される。第一変動パターン指定コマンドを受信していない場合(S101:NO)、処理はS103の判断へ移行する。第一変動パターン指定コマンドを受信した場合(S101:YES)、第一報知演出処理が実行されて(S102)、処理はS103の判断へ移行する。
図16、図17を参照して、第一報知演出処理(S102、図15参照)について詳細に説明する。第一報知演出制御処理では、演出図柄を用いて第一普通当たり判定の結果を示す第一報知演出の制御等が行われる。第一報知演出処理の開始時、合体役物30は分離状態であり、回転役物91は役物原点位置にある(図1、図2参照)
第一報知演出処理で使用されるフラグについて説明する。RAM582には、状態フラグが記憶されている。状態フラグは、合体役物30が合体状態で「1」が記憶され、合体役物30が分離状態で「0」が記憶され、合体役物30が合体状態でも分離状態でもない場合に「2」が記憶される。即ち、同期して互いに接離する上合体役物31および下合体役物32において、下合体役物32が合体位置にある場合に、状態フラグは「1」である。下合体役物32が分離位置、即ち、下移動機構部93Rが右分離位置、かつ下移動機構部93Lが左分離位置にある場合に、状態フラグは「0」である。合体役物30が合体状態でも分離状態でもない場合は、例えば、合体役物30が分離状態から合体状態に、または合体状態から分離状態に切り替わる際に、上合体役物31および下合体役物32が移動している場合である。
図16に示すように、第一報知演出処理が開始されると、主基板41から受信した第一変動パターン指定コマンドがRAM582に記憶される(S121)。次いで、第一変動パターン指定コマンドが指定する第一変動パターンが「リーチ演出E」であるか否かが判断される(S131)。第一変動パターンが「リーチ演出E」でない場合(S131:NO)、第一変動パターンに応じて所定の報知演出が実行され(S132)、処理はサブ制御基板処理(図15参照)へ戻る。
第一変動パターンが「リーチ演出E」である場合(S131:YES)、状態フラグが「0」であるか否かが判断される(S141)。状態フラグが「0」でない場合(S141:NO)、合体役物30が分離状態でなく、下移動機構部93Rが右分離位置、かつ下移動機構部93Lが左分離位置にないとして、表示画面28、スピーカ48等を介してエラー報知が開始される(S142)。
次いで、状態フラグが「0」であるか否かが判断される(S143)。状態フラグが「0」でない場合(S143:NO)、処理はS143の判断に戻り、エラー報知が継続される。状態フラグが「0」である場合(S143:YES)、S142で開始されたエラー報知が終了され(S144)、処理はサブ制御基板処理へ戻る。
状態フラグが「0」である場合(S141:YES)、CPU581は合体役物30が分離状態であり、下移動機構部93Rが右分離位置、かつ下移動機構部93Lが左分離位置にあるとして、処理はS151へ移行する。RAM582に記憶されている合体役物計数カウンタにより合体役物モータ101R、101Lのステップ数の計数が開始される(S151)。次いで、合体役物モータ101R、101Lが同期して出力軸103、104の正転駆動を開始する(S152)。合体役物モータ101Rにおいて、正転駆動は、出力軸103を正面視右回りに回転させる場合の駆動である。合体役物モータ101Lにおいて、正転駆動は、出力軸104を正面視左回りに回転させる場合の駆動である。合体役物モータ101R、101Lが同期して正転駆動することにより、上合体役物31が下方に移動し、下合体役物32が上方に移動する。分離検出センサ112R、112Lは、対応する検出片96R、96Lを検出しなくなり、ON信号に替わりOFF信号をCPU581に出力する。次いで、状態フラグが「2」とされる(S153)。
次いで、S151の処理で計数される合体役物モータ101R、101Lのステップ数が第1ステップ数に到達したか否かが判断される(S154)。第1ステップ数は、分離状態の合体役物30が合体状態に切り替わるまでの、合体役物モータ101R、101Lの所定のステップ数である。合体役物モータ101R、101Lのステップ数が第1ステップ数に到達していない場合(S154:NO)、処理はS154の判断へ戻る。合体役物モータ101R、101Lのステップ数が第1ステップ数に到達するまでS154の判断が繰り返され、合体役物モータ101R、101Lは継続して正転駆動する。
合体役物モータ101R、101Lのステップ数が第1ステップ数に到達した場合(S154:YES)、合体検出センサ111からON信号が出力されているか否かが判断される(S155)。下合体役物32が上方に移動することにより、合体検出センサ111は、検出片96Rを検出し、OFF信号に替わりON信号をCPU581に出力する。合体検出センサ111からON信号が出力されていない場合(S155:NO)、処理はS154の判断へ戻る。合体検出センサ111からON信号が出力されるまでS154、S155の判断が繰り返され、合体役物モータ101R、101Lは、継続して正転駆動する。
合体検出センサ111からON信号が出力されている場合(S155:YES)、下移動機構部93Rが右合体位置にあり、合体役物30が合体状態であるとして、合体役物モータ101R、101Lが駆動を停止する(S156)。S151の処理で計数を開始した合体役物計数カウンタの計数が終了され(S157)、状態フラグが「1」とされる(S158)。
図17に示すように、所定の回転時間が、回転時間カウンタにセットされ、計時が開始される(S161)。本実施形態において、回転時間は、回転役物91が回転演出において8周半回転するのに要する時間である。次いで、回転役物モータ98が駆動を開始し、回転役物91が正面視左回りに回転して、回転演出が開始される(S162)。次いで、回転時間が経過したか否かが判断される(S163)。S162の処理においてセットされた回転時間カウンタの値が「0」でなければ、回転時間が未だ経過していないとして(S163:NO)、処理はS163の判断へ戻る。回転時間が経過するまでS163の判断が繰り返され、回転役物モータ98は継続して駆動する。
回転時間カウンタの値が「0」となっていれば、回転時間が経過したとして(S163:YES)、S161の処理で開始された回転時間の計時が終了される(S164)。次いで、回転位置センサ221からON信号が出力されているか否かが判断される(S165)。回転演出が開始されてから回転時間が経過した時、回転役物91は8周半回転し、「SPECIAL」の文字が正面視で上下左右が逆となる回転位置にある。この時、検出片205Aが回転位置センサ221の発光部と受光部の間の隙間にはなく、回転位置センサ221は、OFF信号をCPU581に出力する。検出片205Aは、回転役物91と連結するギヤ204に従動するギヤ205とともに回転する。回転位置センサ221は、回転する検出片205Aを検出した場合、OFF信号に替わりON信号をCPU581に出力する。回転位置センサ221からON信号が出力されていない場合(S165:NO)、処理はS165の判断へ戻る。回転位置センサ221からON信号が出力されるまでS165の判断が繰り返され、回転役物モータ98は継続して駆動する。
回転位置センサ221からON信号が出力されている場合(S165:YES)、RAM582に記憶されている回転役物計数カウンタにより回転役物モータ98のステップ数の計数が開始される(S166)。次いで、S166の処理で計数される回転役物モータ98のステップ数が第2ステップ数に到達したか否かが判断される(S167)。第2ステップ数は、回転位置センサ221が検出片205Aを検出し、OFF信号に替えてON信号を出力してから、ギヤ205がギヤ原点位置に回転完了するまでの、回転役物モータ98の所定のステップ数である。回転役物モータ98のステップ数が第2ステップ数に到達していない場合(S167:NO)、処理はS167の判断へ戻る。回転役物モータ98のステップ数が第2ステップ数に到達するまでS167の判断が繰り返され、回転役物モータ98は継続して駆動する。
回転役物モータ98のステップ数が第2ステップ数に到達した場合(S167:YES)、ギヤ205がギヤ原点位置にあり、回転役物91が役物原点位置にあるとして、回転役物モータ98が駆動を停止する(S168)。S166の処理で計数を開始した回転役物計数カウンタの計数が終了される(S169)。回転役物91が回転を停止して、回転演出が終了される。
次いで、合体役物モータ101R、101Lが逆転駆動を開始する(S171)。合体役物モータ101Rにおいて、逆転駆動は、出力軸103を正面視左回りに回転させる場合の駆動である。合体役物モータ101Lにおいて、逆転駆動は、出力軸104を正面視右回りに回転させる場合の駆動である。合体役物モータ101R、101Lが同期して逆転駆動することにより、上合体役物31が上方に移動し、下合体役物32が下方に移動する。合体検出センサ111は、検出片96Rを検出しなくなり、ON信号に替わりOFF信号をCPU581に出力する。次いで、状態フラグが「2」とされる(S172)。
分離検出センサ112R、112LからON信号が出力されているか否かが判断される(S173)。下合体役物32が下方に移動することにより、分離検出センサ112R、112Lは、対応する検出片96R、96Lを検出し、OFF信号に替わりON信号をCPU581にそれぞれ出力する。分離検出センサ112R、112LからON信号が出力されていない場合(S173:NO)、処理はS173の判断へ戻る。分離検出センサ112R、112LからON信号が出力されるまでS173の判断が繰り返され、合体役物モータ101R、101Lは継続して逆転駆動する。
分離検出センサ112R、112LからON信号が出力されている場合(S173:YES)、合体役物計数カウンタにより合体役物モータ101R、101Lのステップ数の計数が開始される(S174)。次いで、S174の処理で計数される合体役物モータ101R、101Lのステップ数が第3ステップ数に到達したか否かが判断される(S175)。第3ステップ数は、分離検出センサ112R、112Lが対応する検出片96R、96Lを検出し、OFF信号に替えてON信号を出力してから、合体役物30が分離状態に切り替わるまでの、合体役物モータ101R、101Lの所定のステップ数である。合体役物モータ101R、101Lのステップ数が第3ステップ数に到達していない場合(S175:NO)、処理はS175の判断へ戻る。合体役物モータ101R、101Lのステップ数が第3ステップ数に到達するまでS175の判断が繰り返され、合体役物モータ101R、101Lは継続して逆転駆動する。
合体役物モータ101R、101Lのステップ数が第3ステップ数に到達した場合(S175:YES)、下移動機構部93Rが右分離位置、かつ下移動機構部93Lが左分離位置にあり、合体役物30が分離状態であるとして、合体役物モータ101R、101Lが駆動を停止する(S176)。S174の処理で計数を開始した合体役物計数カウンタの計数が終了され(S177)、状態フラグが「0」にされて(S178)、処理はサブ制御基板処理に戻る。
図15の説明に戻る。次いで、主基板41から第一普通図柄停止コマンドを受信したか否かが判断される(S103)。第一普通図柄停止コマンドを受信していない場合(S103:NO)、処理はS109の判断へ移行する。第一普通図柄停止コマンドを受信した場合(S103:YES)、第一報知演出終了処理が実行されて(S104)、第一報知演出は終了する。処理はS109の判断へ移行する。
次いで、主基板41から大当たり遊技開始通知コマンドを受信したか否かが判断される(S109)。大当たり遊技開始通知コマンドを受信していない場合(S109:NO)、処理はS111の判断へ移行する。大当たり遊技開始通知コマンドを受信した場合(S109:YES)、所定の大当たり遊技演出の実行が開始されて(S110)、処理はS111の判断へ移行する。
次いで、主基板41から大当たり遊技終了通知コマンドを受信したか否かが判断される(S111)。大当たり遊技終了通知コマンドを受信していない場合(S111:NO)、処理はS101の判断へ戻る。大当たり遊技通知コマンドを受信した場合(S111:YES)、所定の大当たり遊技演出の実行が終了されて(S112)、処理はS101の判断へ戻る。
以上説明したように、本実施形態のパチンコ機1は、遊技盤2の後側に固定される演出装置29により回転演出が実行される。演出装置29は、枠体33、上合体役物31、下合体役物32、移動機構部36R、36L、合体検出センサ111、およびサブ制御基板58を備える。枠体33は、内側に上合体役物31、下合体役物32、移動機構部36R、36L、および合体検出センサ111を収容する。上合体役物31および下合体役物32は、移動機構部36R、36Lの駆動により上下方向に移動し、互いに接離して、合体状態と分離状態とに切り替わる。合体状態は、上合体役物31の対向部313と下合体役物32の対向部323が遊技盤2の遊技領域4の中央側で近接する状態である。分離状態は、対向部313、323が上下両側に離れて位置する状態である。合体検出センサ111は、上合体役物31および下合体役物32が合体状態である場合、サブ制御基板58に信号を出力する。
下合体役物32は、回転役物91、枠体322、および回転駆動手段を備える。回転役物91は、長手方向を有する略平板状の板部材であり、枠体322の前側に設けられる。回転駆動手段は、回転役物91を回転させる。サブ制御基板58は、CPU581を備える。CPU581は、移動機構部36R、36Lを制御して上合体役物31および下合体役物32を合体状態と分離状態とに切り替える。CPU581は、回転駆動手段を制御して回転役物91を回転させて回転演出を実行する。CPU581は、移動機構部36R、36Lと合体検出センサ111とに基づき状態フラグを切り替え、上合体役物31および下合体役物32が合体状態か否かを検出する。上合体役物31および下合体役物32が合体状態であると検出された場合(S158)、CPU581は回転演出を実行する(S161〜S168)。
回転役物91の中心から長手方向の端部まで長さは、枠体322の上下方向の長さよりも長い。故に、回転役物91が回転すると、回転役物91は枠体322よりも下側に突出する。例えば、上合体役物31および下合体役物32が分離状態で回転演出が実行された場合、枠体322からに突出した回転役物91は、枠体33と干渉する可能性がある。パチンコ機1では、上合体役物31および下合体役物32が合体状態である場合に回転演出が実行されるので、回転役物91は他部材と干渉しない。
また、パチンコ機1では、回転駆動手段は、回転役物モータ98、および複数のギヤ201〜204を備える。複数のギヤ201〜204は回転役物モータ98の駆動に従動して回転する。回転役物91は、ギヤ204と連結され、ギヤ204とともに回転する。下合体役物32は、更にギヤ205、回転位置センサ221を備える。ギヤ205はギヤ204と噛合し、回転役物モータ98の駆動に従動して回転する。回転位置センサ221はギヤ205がギヤ原点位置にあることを検出する。ギヤ205は、ギヤ204に従動して回転する。回転役物91の回転位置とギヤ205の回転位置とは対応関係にあり、回転役物91が役物原点位置にある場合、ギヤ205はギヤ原点位置にある。例えば、下合体役物32の構造上、回転役物91と連結されるギヤ204の回転位置を検出するための検出手段が下合体役物32に設けることができない場合がある。パチンコ機1は、回転位置センサ221によりギヤ205の回転位置を検出することで、回転役物91の回転位置を検出できる。
また、パチンコ機1では、移動機構部36Rは合体役物モータ101R、ピニオンギヤ102R、下移動機構部93Rを、移動機構部36Lは合体役物モータ101L、ピニオンギヤ102L、下移動機構部93Lをそれぞれ備える。合体役物モータ101Rはピニオンギヤ102Rと、合体役物モータ101Lはピニオンギヤ102Lとそれぞれ連結する。下移動機構部93Rは、上下方向に延び、複数の歯を有する歯部95Rを有する。下移動機構部93Lは、上下方向に延び、複数の歯を有する歯部95Lを有する。歯部95Rはピニオンギヤ102Rと、歯部95Lはピニオンギヤ102Lとそれぞれ噛合する。下合体役物32は、下移動機構部93R、93Lと連結し、上下に移動する。
下合体役物32は、分離状態である場合に分離位置に、合体状態である場合に合体位置にそれぞれある。演出装置29は、分離検出センサ112R、112Lを更に備える。下合体役物32が分離位置にある場合、分離検出センサ112Rは下移動機構部93Rに設けられる検出片96Rを、分離検出センサ112Lは下移動機構部93Lに設けられる検出片96Lをそれぞれ検出する。CPU581は、状態フラグが「0」である場合(S141:YES)、下移動機構部93Rが右分離位置、かつ下移動機構部93Lが左分離位置にあるとして、合体役物モータ101R、101Lを同期駆動して、下合体役物32を合体位置に移動する。パチンコ機1は、下移動機構部93Rが右分離位置に、下移動機構部93Lが左分離位置にあるとそれぞれ確認した上で、下合体役物32を移動させる。よって、遊技機は、精度よく下合体役物32を移動できる。
また、パチンコ機1では、移動機構部36Rは上移動機構部83Rを、移動機構部36Lは上移動機構部83Lをそれぞれ備える。上移動機構部83Rは、上下方向に延び、複数の歯を有する歯部85Rを有する。上移動機構部83Lは、上下方向に延び、複数の歯を有する歯部85Lを有する。歯部85Rはピニオンギヤ102Rと、歯部85Lはピニオンギヤ102Lとそれぞれ噛合する。上合体役物31は、上移動機構部83R、83Lと連結し、上下に移動する。上移動機構部83Rおよび下移動機構部93Rは合体役物モータ101Rの駆動により上下動し、上移動機構部83Lおよび下移動機構部93Lは合体役物モータ101Lの駆動により上下動する。これにより、上移動機構部83R、83Lと連結する上合体役物31と、下移動機構部93R、93Lと連結する下合体役物32とは、同期して互いに接離できる。
本実施形態において、パチンコ機1が、本発明の「遊技機」に相当する。移動機構部36R、36Lが、本発明の「第一駆動手段」に相当する。下合体役物32が、本発明の「第一役物」に相当する。上合体役物31が、本発明の「第二役物」に相当する。分離状態が、本発明の「第一状態」に相当する。合体状態が、本発明の「第二状態」に相当する。S151〜S158、およびS171〜S178を実行するCPU581が、本発明の「第一制御手段」に相当する。回転駆動手段が、本発明の「第二駆動手段」に相当する。回転役物91が、本発明の「可動体」に相当する。状態フラグに基づき上合体役物31および下合体役物32が合体状態であることを検出するCPU581が、本発明の「第一検出手段」に相当する。S161〜S168を実行するCPU581が、本発明の「第二制御手段」に相当する。回転役物モータ98が、本発明の「可動体モータ」に相当する。ギヤ204が、本発明の「伝達ギヤ」に相当する。ギヤ205が、本発明の「検出ギヤ」に相当する。回転位置センサ221が、本発明の「第二検出手段」に相当する。
分離位置が、本発明の「第一位置」に相当する。合体位置が、本発明の「第二位置」に相当する。合体役物モータ101Rが、本発明の「第一駆動モータ」に相当する。合体役物モータ101Lが、本発明の「第二駆動モータ」に相当する。ピニオンギヤ102Rが、本発明の「第一ピニオンギヤ」に相当する。ピニオンギヤ102Lが、本発明の「第二ピニオンギヤ」に相当する。右分離位置が、本発明の「第一ラック位置」に相当する。下移動機構部93Rが、本発明の「第一ラックギヤ」に相当する。左分離位置が、本発明の「第二ラック位置」に相当する。下移動機構部93Lが、本発明の「第二ラックギヤ」に相当する。分離検出センサ112Rが、本発明の「第一ラック検出手段」に相当する。分離検出センサ112Lが、本発明の「第二ラック検出手段」に相当する。上移動機構部83Rが、本発明の「第三ラックギヤ」に相当する。上移動機構部83Lが、本発明の「第四ラックギヤ」に相当する。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が可能であることは勿論である。パチンコ機1の構成、装置の数は適宜変更してよい。上記実施形態では、合体役物30は、上合体役物31、下合体役物32以外の他の役物を含んでもよい。この場合、演出装置29は、上合体役物31、下合体役物32、および他の役物を同時に移動してもよいし、個々に移動してもよい。上合体役物31、下合体役物32、および他の役物を個々に移動させる場合、他の役物と上合体役物31および下合体役物32の何れか一方とを近接させて、別の合体役物としてもよい。
また、上記実施形態では、上合体役物31は、上移動機構部83R、83Lと接続するが、何れか一方のみでもよい。この場合、パチンコ機1は上合体役物31と接続しない他方を備えなくてもよい。同様に、下合体役物32は、下移動機構部93R、93Lと接続するが、何れか一方のみでもよい。この場合、パチンコ機1は下合体役物32と接続しない他方を備えなくてもよい。
上合体役物31、下合体役物32を駆動するための合体役物モータ101R、101Lの数は適宜変更してもよい。上合体役物31と、下合体役物32とは、異なる駆動源の駆動により移動してもよい。合体役物モータ101R、101Lは、エンコーダを備えてもよい。この場合、第一報知演出処理におけるステップ数に基づく制御は、出力軸103、104の回転位置に基づく制御となる。上記実施形態では、CPU581は合体役物モータ101R、101Lを同期駆動したが、個々に駆動してもよい。
合体検出センサ111、分離検出センサ112R、112L、および回転位置センサ221の種類、数は適宜変更してもよい。パチンコ機1は、合体検出センサ111、分離検出センサ112R、112Lを備えなくてもよい。この場合、CPU581は、合体役物モータ101R、101Lのステップ数を確認することにより、合体役物30が合体状態か否か、分離状態か否かをそれぞれ検出してもよい。下装飾体321は、回転位置センサ221に加えて、他のギヤの回転位置を検出するセンサを備えてもよい。この場合、ギヤ205および当該他のギヤが、本発明の「検出ギヤ」に相当する。回転位置センサ221および当該センサが、本発明の「第二検出手段」に相当する。
ピニオンギヤ102R、102L、歯部85R、85L、95R、95L、およびギヤ201〜205の歯の数は適宜変更してもよい。ピニオンギヤ102R、102L、およびギヤ201〜205の径の大きさ、歯部85R、85L、95R、95Lの上下方向の長さは適宜変更してもよい。ピニオンギヤ102Rと、歯部85R、95Rとは、他のギヤを介して間接的に噛合してもよい。同様に、ピニオンギヤ102Lと、歯部85L、95Lとは、他のギヤを介して間接的に噛合してもよい。ギヤ201〜205は、他のギヤと噛合してもよい。また、ギヤ204、205が回転役物モータ98の駆動により回転するのであれば、下装飾体321は、ギヤ202、ギヤ203の少なくとも一方を備えなくてもよい。
ギヤ205は、回転位置センサ221の検出結果と回転役物91の回転位置との対応関係がバックラッシュでのがたつきにより弱くなるので、ギヤ204と直接噛合することが好ましいが、他のギヤを介して間接的に噛合してもよい。例えば、ギヤ201に検出片を設け、回転位置センサ221によるギヤ201の回転位置の検出結果と回転役物91の回転位置とが対応関係にあってもよい。この場合、ギヤ201が、本発明の「検出ギヤ」に相当する。
リーチ演出Eは、上記実施形態以外の演出を含んでもよい。下装飾体321は、回転役物91以外に、合体役物30が合体状態において可動する他の可動体を備えてもよい。この場合、回転役物91と他の可動体とは、同時に可動してもよいし、個々に可動してもよい。回転役物91および当該他の可動体が、本発明の「可動体」に相当する。上記実施形態では、回転役物91は連結軸212を中心に回転したが、これに限らない。例えば、回転役物91は、直線移動のみ、または直線移動と回転移動とを組み合わせた可動をしてもよい。
さらには、特許請求の範囲、明細書、および図面に記載される全ての要素は、個数を意識的に限定する明確な記載がない限り、物理的に単一であっても複数であっても構わないし、適宜配置の変更が行われても構わない。また、特許請求の範囲や明細書等で使用している要素名(要素につけた名前)は、単に本件の記載のために便宜上付与したに過ぎないものであり、それによって特別な意味が生じることを特に意識したものではない。すなわち、要素名のみによって要素がなんであるか限定解釈されるものではない。例えば、「第一検出手段」は、ハード単体でも、ソフトを含んだものであっても構わない。さらには、全ての要素のうちの複数の要素を適宜一体的に構成するか、もしくは一つの要素を複数の要素に分けて構成するかは、特許請求の範囲等において特定していない限り、いずれも当業者であれば極めて容易に考えられる事項であるため、敢えて明細書等において全てのパターンを記載しなくてもいずれのパターンも想定範囲内であることから本発明に係る権利範囲に含まれるのは勿論である。従って、その程度の範囲内での構成上の差異を有する遊技機を、本実施形態に記載がなされていないことを理由に採用することのみでは、本発明に係る権利を回避したことにはならない。その他、各要素の構成や形状等における、本実施形態から当業者であれば容易に考えられる自明な範囲の差異についても同様である。
1 パチンコ機
29 演出装置
30 合体役物
31 上合体役物
32 下合体役物
36R、36L 移動機構部
40 制御部
46 ランプドライバ基板
58 サブ制御基板
91 回転役物
83R、83L 上移動機構部
93R、93L 下移動機構部
98 回転役物モータ
101R、101L 合体役物モータ
102R、102L ピニオンギヤ
204、205 ギヤ
221 回転位置センサ
311 上装飾体
313、323 対向部
321 下装飾体
581 CPU

Claims (4)

  1. 第一駆動手段と、
    前記第一駆動手段の駆動により互いに接離する第一役物および第二役物と、
    前記第一駆動手段を制御することで、前記第一役物および前記第二役物を移動して、遊技盤の前面に形成された遊技領域の中央側でそれぞれの互いに対向する対向部が近接または接触する第一状態と、それぞれの前記対向部が離隔する第二状態とに相互に切り替える第一制御手段とを備える遊技機において、
    前記第一役物は、
    第二駆動手段と、
    前記第二駆動手段の駆動により可動する可動体とを備え、
    前記遊技機は、
    前記第一役物および前記第二役物が前記第一状態であることを検出する第一検出手段と、
    前記第一検出手段により前記第一役物および前記第二役物が前記第一状態であることが検出された場合、前記第二駆動手段を制御することで、前記可動体を可動させる第二制御手段とを備えること
    を特徴とする遊技機。
  2. 前記第二駆動手段は、
    可動体モータと、
    前記可動体モータの駆動により回転し、前記可動体に前記可動体モータの動力を伝達する伝達ギヤとを備え、
    前記第一役物は、
    前記可動体モータの駆動により回転する検出ギヤと、
    前記検出ギヤの回転位置を検出する第二検出手段を更に備えること
    を特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記第一駆動手段は、
    前記第一役物を、前記第一状態の位置である第一位置と、前記第二状態の位置である第二位置とに移動する第一駆動モータと、
    前記第一駆動モータと同期駆動する第二駆動モータと、
    前記第一駆動モータと接続し、前記第一駆動モータの駆動力である第一駆動力で回転する第一ピニオンギヤと、
    前記第二駆動モータと接続し、前記第二駆動モータの駆動力である第二駆動力で回転する第二ピニオンギヤと、
    前記第一ピニオンギヤと噛合し、前記第一役物と連結して前記第一駆動力を前記第一役物に伝達し、前記第一役物が前記第一位置および前記第二位置の何れか一方の位置にある場合に、第一ラック位置にある第一ラックギヤと、
    前記第二ピニオンギヤと噛合し、前記第一役物と連結して前記第二駆動力を前記第一役物に伝達し、前記第一役物が前記一方の位置にある場合に、第二ラック位置にある第二ラックギヤとを備え、
    前記遊技機は、
    前記第一ラックギヤが前記第一ラック位置にあることを検出する第一ラック検出手段と、
    前記第二ラックギヤが前記第二ラック位置にあることを検出する第二ラック検出手段とを更に備え、
    前記第一制御手段は、前記第一ラック検出手段により前記第一ラックギヤが前記第一ラック位置にあることを検出し、かつ前記第二ラック検出手段により前記第二ラックギヤが前記第二ラック位置にあることを検出した場合、前記第一駆動モータと前記第二駆動モータとを同期駆動し、前記一方の位置にある前記第一役物を他方の位置に移動すること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 前記第一駆動手段は、
    前記第一役物を、前記第一状態の位置である第一位置と、前記第二状態の位置である第二位置とに移動する第一駆動モータと、
    前記第一駆動モータと同期駆動する第二駆動モータと、
    前記第一駆動モータと接続し、前記第一駆動モータの駆動力である第一駆動力で回転する第一ピニオンギヤと、
    前記第二駆動モータと接続し、前記第二駆動モータの駆動力である第二駆動力で回転する第二ピニオンギヤと、
    前記第一ピニオンギヤと噛合し、前記第一役物と連結して前記第一駆動力を前記第一役物に伝達し、前記第一役物が前記第一位置および前記第二位置の何れか一方の位置にある場合に、第一ラック位置にある第一ラックギヤと、
    前記第二ピニオンギヤと噛合し、前記第一役物と連結して前記第二駆動力を前記第一役物に伝達し、前記第一役物が前記一方の位置にある場合に、第二ラック位置にある第二ラックギヤとを備え、
    前記第一駆動手段は、
    前記第一ピニオンギヤと噛合し、前記第二役物と連結して前記第一駆動力を前記第二役物に伝達する第三ラックギヤと、
    前記第二ピニオンギヤと噛合し、前記第二役物と連結して前記第二駆動力を前記第二役物に伝達する第四ラックギヤとを更に備えること
    を特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の遊技機。
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