JP2015130334A - X線発生装置用ヘッドおよびこれを備えたx線発生装置 - Google Patents

X線発生装置用ヘッドおよびこれを備えたx線発生装置 Download PDF

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Abstract

【課題】高性能なX線発生装置用ヘッドおよびこれを備えたX線発生装置を提供する。【解決手段】ヘッド10は、X線発生装置の内部で発生したX線をX線発生装置の外部に配置されたワークへ導くX線発生装置用ヘッドである。ヘッド10は、電子線を発生するX線発生装置の本体に固定される固定端11dを含むケース11と、ケース11よりも高いX線透過率を有し、ケース11に取り付けられたウインドウ12とを備えている。X線をワークへ導く方向を含む断面で見た場合に、ヘッド10の幅wは、X線をワークWKへ導く方向に沿って固定端11dから離れるに従って減少する。【選択図】図2

Description

本発明は、X線発生装置用ヘッドおよびこれを備えたX線発生装置に関し、より特定的には、操作性の高いX線発生装置用ヘッドおよびこれを備えたX線発生装置に関する。
従来、X線撮影は、医療分野における診断や産業機器分野における非破壊検査などに用いられている。
X線を発生するX線発生装置は、電子を放出する電子源と、電子源から放出された電子を集束するレンズ電極と、電子が衝突することでX線を発生するターゲットとを備えている。X線発生装置は、電子源から放出された電子をターゲットに衝突させ、その衝突エネルギーによりターゲットからX線を発生させる。発生したX線は、ウインドウを通じて外部の対象物へ放射される。X線発生装置には、透過型と反射型という2つの方式がある。透過型は、電子源からターゲットに向かう電子線の進行方向と同じ方面からX線を取り出す方式である。反射型は、電子源からターゲットに向かう電子線の進行方向とは異なる方向からX線を取り出す方式である。
図9は、従来の透過型X線発生装置のウインドウ付近の構成を模式的に示す断面図である。なお、本願の図では、ターゲットから照射されるX線の幅が点線で示されている。
図9を参照して、従来の透過型X線発生装置は、真空容器131と、ヘッド110とを備えている。ヘッド110は、真空容器131の図9中上部に固定されている。真空容器131およびヘッド110は真空(減圧)の空間を構成している。ヘッド110は、円筒形状であり、X線をターゲット113に導く方向(矢印AR2で示す方向)に沿って均一な幅を有している。ヘッド110は、ケース111と、ウインドウ112と、ターゲット113とを含んでいる。ケース111は、その上部に開口部を含んでいる。ウインドウ112は、ケース111の開口部を塞ぐようにケース111の上部に固定されている。ウインドウ112は平板状である。ターゲット113は、ウインドウ112における、X線発生装置の内部側(図9中下側)の面に蒸着されている。ターゲット113は、電子線の照射によりX線を発生する物質よりなっている。
従来の透過型X線発生装置は、矢印AR1で示すように電子線をターゲット113に照射することにより、ターゲット113からX線を発生させる。発生したX線は、ウインドウ112を通じて、矢印AR2で示す方向に照射される。
なお、従来の透過型X線発生装置は、たとえば下記特許文献1に開示されている。下記特許文献1には、電子放出源と、電子放出源から放出された電子の照射によりX線を発生する平板状のターゲットと、ターゲットから放出されたX線を遮蔽する遮蔽部材と、ターゲットの温度を検出するための温度センサーとを備えたX線発生装置が開示されている。ターゲットは、ターゲット基板と、ターゲット基板における電子放出源側の面に設けられたターゲット膜とを含んでいる。
特開2012−186111号公報
しかしながら、従来の透過型X線発生装置には、性能が低いという問題があった。これについて以下に説明する。
図10は、従来の透過型X線発生装置の問題を説明する図である。なお、本願の図では、平面状のテーブル内の互いに直交する2つの任意の方向をx軸およびy軸とし、テーブルの法線方向をz軸と記す。
図10を参照して、透過型X線発生装置は、テーブル140上に配置されたワークWKに対してX線を照射する。ヘッド110の先端部とワークWKとの距離を一定に保ちつつ、透過型X線発生装置(またはテーブル140)をxy平面内で移動することにより、ワークWKに対するX線の照射位置が変更可能である。また、透過型X線発生装置(またはテーブル140)を傾斜させることにより、z軸に対するX線の照射角度が変更可能である。さらに、透過型X線発生装置は、X線発生装置(またはテーブル140)をz軸方向に移動することにより、X線撮影の倍率が変更可能である。
X線の照射角度が0である場合(X線の照射方向とz軸方向とが一致している場合)、透過型X線発生装置は、ヘッド110の先端部とワークWKとの距離が距離d1となる状態ST1まで、テーブル140に接近することができる。その結果、透過型X線発生装置は高倍率でX線撮影を行うことができる。
一方、X線の照射角度が0より大きい角度である場合(X線の照射方向とz軸方向とが一致していない場合)、位置POにおいて透過型X線発生装置とテーブル140とが干渉するため、ヘッド110の先端部とワークWKとの距離を距離d1まで縮めることはできない。透過型X線発生装置は、ヘッド110の先端部とワークWKとの距離が距離d2(>d1)となる状態ST2までしか、テーブル140に接近することができない。その結果、X線の照射角度が0である場合に比べて低い倍率でしかX線撮影を行うことができない。
上記の問題は、透過型X線発生装置に限られるものではなく、反射型X線発生装置を含むX線発生装置全般において起こりうる問題である。
本発明は、上記課題を解決するためのものであり、その目的は、高性能なX線発生装置用ヘッドおよびこれを備えたX線発生装置を提供することである。
本発明の一の局面に従うX線発生装置用ヘッドは、X線発生装置の内部で発生したX線をX線発生装置の外部に配置された対象物へ導くX線発生装置用ヘッドであって、X線発生装置における電子線を発生する本体に固定される固定端を含むケースと、ケースよりも高いX線透過率を有し、ケースに取り付けられたウインドウとを備え、X線を対象物へ導く方向を含む断面で見た場合に、X線発生装置用ヘッドの幅は、X線を対象物へ導く方向に沿って固定端から離れるに従って減少する。
上記X線発生装置用ヘッドにおいて好ましくは、電子線の照射によりX線を発生するターゲットであって、本体にケースが固定された場合に、X線を対象物へ導く方向に沿ってウインドウよりも固定端に近い側に配置されたターゲットをさらに備える。
上記X線発生装置用ヘッドにおいて好ましくは、ターゲットはウインドウと接触している。
上記X線発生装置用ヘッドにおいて好ましくは、ウインドウは、本体にケースが固定された場合に、ケースよりもX線を対象物へ導く方向に突出する突出部を含む。
上記X線発生装置用ヘッドにおいて好ましくは、突出部は、頂部と、頂部よりもケース側に存在する肩部とを含み、頂部および肩部の各々の平面度は、0より大きく1mm以下である。
上記X線発生装置用ヘッドにおいて好ましくは、X線を対象物へ導く方向を含む断面で見た場合に、ケースの幅は、固定端から離れるに従って減少し、ウインドウは、平板状であり、ケースにおける固定端から最も遠い位置に取り付けられる。
本発明の他の局面に従うX線発生装置は、上記のいずれかのX線発生装置用ヘッドと、本体とを備える。
本発明によれば、高性能なX線発生装置用ヘッドおよびこれを備えたX線発生装置を提供することができる。
本発明の一実施の形態におけるX線撮影装置の構成を模式的に示す断面図である。 ヘッド10の第1の構成を示す断面図である。 ヘッド10の第2の構成を示す断面図である。 ヘッド10の第3の構成を示す断面図である。 ヘッド10の第4の構成を示す断面図である。 ヘッド10の第5の構成を示す断面図である。 本発明の一実施の形態におけるX線発生装置の効果を説明する第1の図である。 本発明の一実施の形態におけるX線発生装置の効果を説明する第2の図である。 従来の透過型X線発生装置のウインドウ付近の構成を模式的に示す断面図である。 従来の透過型X線発生装置の問題を説明する図である。
以下、本発明の一実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施の形態におけるX線撮影装置の構成を模式的に示す断面図である。なお図1においては、一部の構成がブロックで示されている。
図1を参照して、本実施の形態のX線撮影装置は、X線発生装置1と、テーブル40と、X線検出装置50と、制御部80と、操作部90などを備えている。なおX線撮影装置は、X線発生装置1の内部を減圧するための真空ポンプ(減圧装置)などをさらに備えていてもよい。
X線発生装置1は、ヘッド10(X線発生装置用ヘッドの一例)と、真空容器31と、電子線発生部32と、集束電極33とを含んでいる。X線発生装置1は、ヘッド10の一部であるターゲットに対して、矢印AR1で示す方向に電子線を照射することにより、ターゲットからX線を発生させる。X線発生装置1の内部で発生したX線は、矢印AR2で示すように、ヘッド10によって、X線発生装置1の外部に配置されたワークWKへ導かれる。
真空容器31は、テーブル40側の端部に傾斜面31aを含んでいることが好ましい。傾斜面31aは、端面(図1中上下の端面)、および端面間に延在した側面のいずれに対しても傾斜している。
真空容器31は、ガラスやセラミックスなどよりなっている。真空容器31およびヘッド10は真空(減圧)の内部空間を構成している。真空容器31およびヘッド10で構成される空間は、少なくとも、電子線発生部32とヘッド10のターゲットとの間を電子が飛翔することができる程度の真空度(たとえば1×10-4Pa以下の真空度)を有している。真空容器31およびヘッド10で構成される空間の真空度は、使用する電子線発生部32の種類や、電子線発生部32の動作温度などを考慮して適宜設定されることが好ましい。
電子線発生部32は、電子線を発生する。電子線発生部32は、熱陰極型であっても冷陰極型であってもよい。電子線発生部32は、真空容器31を貫通するように配置されている。電子線発生部32は、真空容器31の外部に露出した電流導入端子32aを介して制御部80に電気的に接続されている。これにより、電子線発生部32での電子線の強度がX線発生制御部81によって制御される。
集束電極33は、電子線発生部32よりもヘッド10側の位置において、電子線発生部32と所定の間隔を空けて配置されている。集束電極33に所定の電圧が印加されることにより、集束電極33から電界が発生する。この電界により、電子線発生部32から発生した電子が真空中に引き出されて電子線となる。また、この電界のレンズ効果によって、電子線発生部32から発生した電子線は集束されて、ヘッド10のターゲットに照射される。
テーブル40は、ワークWK(対象物の一例)を載置するためのものである。
X線検出装置50は、ワークWKを透過したX線を受信し、受信したX線の強度を示す信号を制御部80に送信する。
制御部80は、X線発生装置1、X線検出装置50、および操作部90の各々と電気的に接続されており、X線撮影装置全体の制御を行う。制御部80は、X線発生制御部81と、位置角度調節部82と、画像生成部83とを含んでいる。
X線発生制御部81は、電子線発生部32および集束電極33に印加する電圧、ならびにX線発生装置1内部の真空度などを制御することにより、X線発生装置1から発生するX線を制御する。
位置角度調節部82は、X線発生装置1を移動させることにより、テーブル40に対するX線発生装置1の位置(x軸方向、y軸方向、およびz軸方向の各々の位置)および角度(z軸に対するX線の照射角度)を調節する。位置角度調節部82は、X線発生装置1の代わりにテーブル40を移動させることにより、テーブル40に対するX線発生装置1の位置および角度を調節するものであってもよい。
画像生成部83は、X線検出装置50から受信した信号に基づいて、ワークWKのX線画像を生成する。
操作部90は、X線検出装置に関する各種操作を操作者から受け付け、受け付けた操作に基づく信号を制御部80に送信する。
ヘッド10は、真空容器31の図1中上部に固定されている。ヘッド10は、X線発生装置1におけるヘッド10を除く部分(以降、X線発生装置本体と記すことがある)に対して着脱可能であってもよいし、着脱不可であってもよい。ヘッド10は、たとえば以下に説明する第1〜第5の構成のいずれかを有している。
図2は、ヘッド10の第1の構成を示す断面図である。なお、図2〜図6の各々の断面図は、X線をワークWKへ導く方向を含む断面で見た場合のものである。図2〜図6において、X線をワークWKへ導く方向(側)(つまり、図2〜図6中上方向(側))を外部方向(側)と記し、X線をワークWKへ導く方向とは反対の方向(側)(つまり、図2〜図6中下方向(側))を内部方向(側)と記すことがある。
図2を参照して、第1の構成を有するヘッド10は、ケース11と、ウインドウ12と、ターゲット13とを含んでいる。
ケース11は、X線発生装置本体(ここでは真空容器31)に固定される。ケース11は、たとえばガラスやセラミックスなどよりなっている。
ケース11は、外部方向(図2中上方向)に沿って延在する基部11aと、基部11aよりも真空容器31から離れた位置に存在し、外部方向に対して傾斜して延在する肩部11bと、肩部11bの端部に設けられた接続部11cと、X線発生装置本体に固定される固定端11dを含んでいる。基部11aはたとえば円筒形状を有している。接続部11cは、肩部11bに比べて厚みが小さくなっている。
ウインドウ12は、X線発生装置本体にケース11が固定された場合に、ケース11よりも外部方向に突出している。言い換えれば、ウインドウ12全体が突出部となっている。
ウインドウ12は、頂部12aと、肩部12bとを含んでいる。頂部12aは、ヘッド10における最もワークWKに近い側(図2中最も上側)に存在している。外部に露出した側の頂部12aの面は、外部方向に対して垂直な方向(図2中横方向)に延在している。肩部12bは頂部12aよりもケース11側(図2中下側)に存在しており、外部方向に対して傾斜して延在している。肩部12bの端部は、たとえばロウ付けなどによって接続部11cに対して取り付けられている。頂部12aおよび肩部12bはいずれも平面である。具体的には、頂部12aおよび肩部12bの各々の平面度は、0より大きく1mm以下である。ここでの平面度は、JIS(Japanese Industrial Standards) B 0621に規定される平面度であり、レーザー変位計でウインドウ12表面の変位量の最大値と最小値の差分を読み取ることにより測定されるものである。
ウインドウ12は、ケース11よりも高いX線透過率を有している。ウインドウ12は、高いX線透過率および高い熱伝導率を有し、空間の減圧雰囲気を維持可能な強度を有する材料よりなっている。具体的には、ウインドウ12は、チタン、ダイヤモンドライクカーボン、またはベリリウムなどよりなっている。さらに、ウインドウ12は、導電性を有する材料よりなっていることが好ましい。ウインドウ12の厚みは、材料によって異なるが、0.2mm以上2mm以下であることが好ましい。
ターゲット13は、X線発生装置本体にケース11が固定された場合に、X線をワークWKへ導く方向に沿ってウインドウ12よりも固定端11dに近い側に配置されている。ターゲット13はウインドウ12の内部側の面と接触している。
ターゲット13は、電子線の照射によりX線を発生する。ターゲット13は、通常、原子番号26以上の金属材料よりなっている。ターゲット13は、熱伝導率が大きく融点が高いものが好ましい。具体的には、ターゲット13は、タングステン、モリブデン、クロム、銅、コバルト、鉄、ロジウム、もしくはレニウムなどの金属、またはこれらの合金材料よりなっている。ターゲット13の厚みは、材料によって異なるが、1μm以上15μm以下であることが好ましい。ターゲット13は、スパッタや蒸着などの方法で形成されることが好ましい。またターゲット13は、圧延や研磨などにより作製された薄膜によって形成されてもよい。
図2に示す断面で見た場合に、ヘッド10の幅wは、外部方向に沿って固定端11dから離れるに従って減少している。これは、ケース11が肩部11bを含んでおり、ウインドウ12が肩部12bを含んでいるためである。
なお、ヘッド10は、X線をワークWKへ導く方向以外の方向に放射されたX線を遮蔽する遮蔽部材をさらに含んでいてもよい。
ヘッド10は、図2に示す第1の構成を有する場合の他、たとえば図3に示す第2の構成、図4に示す第3の構成、図5に示す第4の構成、または図6に示す第5の構成などを有していてもよい。
図3は、ヘッド10の第2の構成を示す断面図である。
図3を参照して、第2の構成を有するヘッド10は、頂部12aを含む断面で見た場合に、頂部12aが、円弧状の断面形状を有している。第2の構成においても、ウインドウ12全体が突出部となっている。頂部12aおよび肩部12bが共通する円弧状の断面形状を有していてもよい。
なお、これ以外の構成は、第1の構成を有するヘッドと同じであるので、同一の部材には同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
図4は、ヘッド10の第3の構成を示す断面図である。
図4を参照して、第3の構成を有するヘッド10は、円筒形状のケース11上面に取り付けられた基部12cをさらに含んでいる。基部12cは肩部12bよりもケース11側に存在している。ケース11上面および基部12cは、電子線の照射方向に対して垂直な方向(図4中横方向)に延在している。基部12cは、たとえばロウ付けなどによってケース11に対して取り付けられている。基部12cは、頂部12aを含む断面で見た場合に、0より大きく0.5μm以下の表面粗さRyを有する平面である。ターゲット13は、基部12cには形成されておらず、頂部12aおよび肩部12bに沿って形成されている。第3の構成においては、頂部12aおよび肩部12bが突出部となっている。
図4に示す断面で見た場合に、ヘッド10の幅wは、外部方向に沿って固定端11dから離れるに従って減少している。これは、ケース11が円筒形状である一方で、ウインドウ12が肩部12bを含んでいるためである。
なお、これ以外の構成は、第1の構成を有するヘッドと同じであるので、同一の部材には同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
図5は、ヘッド10の第4の構成を示す断面図である。
図5を参照して、第4の構成を有するヘッド10において、ケース11は、外部方向(図5中上方向)に沿って延在する基部11aと、基部11aよりも真空容器31から離れた位置に存在し、外部方向に対して傾斜して延在する肩部11bと、肩部11bの端部において、外部方向に対して垂直な方向(図5中横方向)に延在する接続部11cと、X線発生装置本体に固定される固定端11dを含んでいる。
ウインドウ12は、平板状であり、ケース11における固定端11dから最も遠い位置に取り付けられている。ウインドウ12は、接続部11c上に固定されている。ウインドウ12の外径は、たとえば10mm〜1mmであり、より好ましくは5mm〜1mmであり、さらに好ましくは3mm〜1mmである。第4の構成を有するヘッド10は、静電レンズ型で焦点径が10μm〜0.5μmの、より好ましくは5μm〜0.5μmの、さらに好ましくは3μm〜0.5μmのマイクロフォーカスX線源に適している。
ターゲット13は、平板状であり、X線発生装置本体にケース11が固定された場合に、ウインドウ12よりも内部側に配置されている。ターゲット13はウインドウ12の内部側の面と接触している。
図5に示す断面で見た場合に、ヘッド10(ケース11)の幅wは、外部方向に沿って固定端11dから離れるに従って減少している。これは、ウインドウ12が平板状である一方で、ケース11が肩部11bを含んでいるためである。また、ケース11内外において、外部方向に対する肩部11bの角度はほぼ同じである。ケース11内はテーパー状であり、ターゲット13から内部方向に向かって見た場合、ケース11内は徐々に広がった形状をしている。
なお、これ以外の構成は、第1の構成を有するヘッドと同じであるので、同一の部材には同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
第1の構成〜第4の構成を有するヘッドはいずれも、電子線の進行方向と同じ方面からX線を取り出す(ターゲットを透過したX線を取り出す)透過型X線発生装置用のヘッドである。透過型X線発生装置は、ターゲットとワークとの距離を小さくすることができ、X線撮影の倍率を高くすることができるという利点を有している。
一方、次に説明する第5の構成のヘッドは、電子線の進行方向とは異なる方向からX線を取り出す(ターゲットで反射したX線を取り出す)反射型のX線発生装置用のヘッドである。
図6は、ヘッド10の第5の構成を示す断面図である。
図6を参照して、第5の構成を有するヘッド10は、第1の構成を有するヘッドからターゲットを除外したものである。ターゲット13は、真空容器31およびヘッド10で構成された内部空間において、ウインドウ12から離れて配置されている。この場合、電子線発生部32は、矢印AR2で示すX線の照射方向に対して傾斜した方向である矢印AR1で示す方向から、電子線をターゲット13に対して照射する。
なお、これ以外の構成は、第1の構成を有するヘッドと同じであるので、同一の部材には同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
なお、第2、第3、または第4の構成を有するヘッドからターゲットを除外することも可能である。
続いて、本実施の形態の効果について説明する。
図7および図8は、本発明の一実施の形態におけるX線発生装置の効果を説明する図である。
図7を参照して、X線の照射角度が0である場合(X線の照射方向とz軸方向とが一致している場合)、X線発生装置1は、ヘッド10の先端部とワークWKとの距離が距離d1となる状態ST1まで、テーブル40に接近することができる。その結果、高倍率でX線撮影を行うことができる。
X線の照射角度が0より大きい角度である場合(X線の照射方向とz軸方向とが一致していない場合)にも、X線発生装置1は、ヘッド10の先端部とワークWKとの距離が距離d1(またはほぼ距離d1に等しい距離)となる状態ST3まで、テーブル40に接近することができる。これは、本実施の形態におけるヘッド10の幅が、外部方向に沿って固定端11dから離れるに従って減少しているためである。その結果、X線の照射角度が0である場合に実現可能な高倍率を維持しつつ、X線の照射方向をz軸に対して傾斜させることができ、X線発生装置の高性能化を図ることができる。
図8(a)を参照して、従来の装置ではウインドウ112が大きな平面で構成されており、表面に凹凸のあるワークWK(ここでは電子部品が搭載された回路基板)の窪んだ部分に対して、ヘッド110を近づけることができなかった。本実施の形態によれば、図8(b)に示すように、表面に凹凸のあるワークWKの窪んだ部分に対して、ヘッド10を近づけることができる。その結果、高倍率でのX線撮影を行うことができる。なお、図8(b)では、第1の構成を有するヘッド10を示したが、他の構成を有するヘッド10でも同様の効果を得ることができる。
上述の実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 X線発生装置
10,110 ヘッド
11,111 ケース
11a ケースの基部
11b ケースの肩部
11c ケースの接続部
11d ケースの固定端
12,112 ウインドウ
12a ウインドウの頂部
12b ウインドウの肩部
12c ウインドウの基部
13,113 ターゲット
31,131 真空容器
31a 真空容器の傾斜面
32 電子線発生部
32a 電子線発生部の電流導入端子
33 集束電極
40,140 テーブル
50 X線検出装置
80 制御部
81 X線発生制御部
82 位置角度調節部
83 画像生成部
90 操作部
PO 干渉する位置
ST1,ST2,ST3 X線発生装置の状態
WK ワーク
d1,d2 ヘッドの先端部とワークとの距離
w ヘッドの幅

Claims (7)

  1. X線発生装置の内部で発生したX線を前記X線発生装置の外部に配置された対象物へ導くX線発生装置用ヘッドであって、
    前記X線発生装置における電子線を発生する本体に固定される固定端を含むケースと、
    前記ケースよりも高いX線透過率を有し、前記ケースに取り付けられたウインドウとを備え、
    前記X線を前記対象物へ導く方向を含む断面で見た場合に、前記X線発生装置用ヘッドの幅は、前記X線を前記対象物へ導く方向に沿って前記固定端から離れるに従って減少する、X線発生装置用ヘッド。
  2. 電子線の照射によりX線を発生するターゲットであって、前記本体に前記ケースが固定された場合に、前記X線を前記対象物へ導く方向に沿って前記ウインドウよりも前記固定端に近い側に配置されたターゲットをさらに備えた、請求項1に記載のX線発生装置用ヘッド。
  3. 前記ターゲットは前記ウインドウと接触している、請求項2に記載のX線発生装置用ヘッド。
  4. 前記ウインドウは、前記本体に前記ケースが固定された場合に、前記ケースよりも前記X線を前記対象物へ導く方向に突出する突出部を含む、請求項1〜3のいずれかに記載のX線発生装置用ヘッド。
  5. 前記突出部は、頂部と、前記頂部よりも前記ケース側に存在する肩部とを含み、
    前記頂部および前記肩部の各々の平面度は、0より大きく1mm以下である、請求項4に記載のX線発生装置用ヘッド。
  6. 前記X線を前記対象物へ導く方向を含む断面で見た場合に、前記ケースの幅は、前記固定端から離れるに従って減少し、
    前記ウインドウは、平板状であり、前記ケースにおける前記固定端から最も遠い位置に取り付けられる、請求項1〜3のいずれかに記載のX線発生装置用ヘッド。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載のX線発生装置用ヘッドと、
    前記本体とを備えた、X線発生装置。
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