JP6705507B2 - 荷電粒子線装置、電子線発生装置、x線源、x線装置および構造物の製造方法 - Google Patents

荷電粒子線装置、電子線発生装置、x線源、x線装置および構造物の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、荷電粒子線装置、電子線発生装置、X線源、X線装置および構造物の製造方法に関する。
従来から、磁界レンズを真空隔壁の内側に設置した荷電粒子装置が知られている(例えば特許文献1)。しかしながら、磁界レンズを構成する各種の部材からの放出ガスの影響により、真空隔壁内の真空度を維持するのが困難であるという問題がある。
日本国特開2014−107143号公報
本発明の第1の態様によると、荷電粒子線装置は、減圧または真空領域を形成するための隔壁部と、前記減圧または真空領域内に配置され、荷電粒子を前記隔壁部内に射出する射出源と、前記減圧または真空領域に対し前記隔壁部を介して外部に配置された励起部材と、前記減圧または真空領域の内部に配置され、前記励起部材からの磁場により磁極となる内部磁極と、を有し、前記励起部材は、前記磁場を生成するためのコイルと、前記磁場を前記荷電粒子に作用させるためのヨークとを備え、前記ヨークの一方の端部と前記内部磁極との間に、前記隔壁部を構成する隔壁部材が配置される
本発明の第2の態様によると、荷電粒子線装置は、減圧または真空領域を形成するための隔壁部と、前記隔壁部の外部に配置された励起部材と、前記隔壁部の内部に配置された、前記励起部材からの磁場により磁極となる内部磁極、及び荷電粒子を前記隔壁部内に射出する射出源とを有し、前記励起部材は、前記磁場を生成するためのコイルと、前記磁場を前記荷電粒子に作用させるためのヨークとを備え、前記ヨークの一方の端部と前記内部磁極との間に、前記隔壁部を構成する隔壁部材が配置される
本発明の第3の態様によると、第1または第2の態様の荷電粒子線装置において、前記隔壁部材のうち前記ヨークの一方の端部と前記内部磁極とによって挟まれる第1領域の厚さは、前記隔壁部材の前記第1領域とは異なる第2領域の厚さよりも小さい。
本発明の第4の態様によると、第1乃至第3の何れかの態様の荷電粒子線装置において、前記内部磁極は、前記ヨークよりも表面積が小さい。
本発明の第5の態様によると、第3の態様または第3の態様を引用する第6の態様の荷電粒子線装置において、前記内部磁極は、前記隔壁部材の前記第1領域よりも、前記励起部材を含む電子光学系の光軸の近くに配置される。
本発明の第6の態様によると、第5の態様の荷電粒子線装置において、前記隔壁部材を形成する材料と前記ヨーク及び前記内部磁極を形成する材料とは互いに異なる。
本発明の第7の態様によると、第1乃至第6の何れかの態様の荷電粒子線装置において、前記ヨークの他方の端部は、前記隔壁部の外部に配置される。
本発明の第8の態様によると、第7の態様の荷電粒子線装置において、前記内部磁極は、前記射出源の近傍における前記隔壁部に配置されている。
本発明の第9の態様によると、第8の態様の荷電粒子線装置において、前記射出源の近傍に前記真空領域を形成するために排気を行う第1排気部を有し、前記射出源と前記荷電粒子を照射する対象物が配置された空間との間に、前記荷電粒子が通過するように前記隔壁部の内側に形成された狭小部が形成され、前記狭小部の開口寸法は、前記荷電粒子の伝搬方向における寸法が前記荷電粒子の伝搬方向とは直交する方向に対して小さい。
本発明の第10の態様によると、第9の態様の荷電粒子線装置において、前記荷電粒子を照射する対象物の近傍に前記真空領域を形成するために排気を行う第2排気部を、更に備える。
本発明の第11の態様によると、第1乃至第10の何れかの態様の荷電粒子線装置において、前記内部磁極の少なくとも前記減圧または真空領域に露出されている表面には、被膜層が形成されている。
本発明の第12の態様によると、第1乃至第11の何れかの態様の荷電粒子線装置において、前記ヨークの一方の端部が前記内部磁極の近傍に配置される。
本発明の第13の態様によると、電子線発生装置は、第1乃至第12の何れかの態様の荷電粒子線装置を有し、前記射出源は、電子線を出射するフィラメントを有し、さらに前記電子線を照射する対象物と前記射出源との間にアノード電極を備え、前記内部磁極は前記アノード電極と前記射出源の間に配置される。
本発明の第14の態様によると、第13の態様の電子線発生装置において、前記射出源は、前記フィラメントに対して負のバイアス電圧が印加されるウェネルト電極をさらに有し、前記内部磁極は、前記ウェネルト電極の近傍に配置される。
本発明の第15の態様によると、X線源は、第13または第14の態様の電子線発生装置を有し、前記電子線を照射する対象物は金属材料とする。
本発明の第16の態様によると、X線装置は、第15の態様のX線源と、前記X線源から放射され、被測定物を通過したX線を検出する検出部と、前記被測定物に対して前記X線源および前記検出部を相対的に移動させる移動部とを備える。
本発明の第17の態様によると、第16の態様のX線装置において、前記被測定物に対する前記X線源および前記検出部の位置が異なる状態で、前記検出部により検出された複数の投影データに基づいて、前記被測定物の内部構造情報を生成する再構成部を備える。
本発明の第18の態様によると、構造物の製造方法は、構造物の形状に関する設計情報を作成し、前記設計情報に基づいて前記構造物を作成し、作成された前記構造物の形状を、第16の態様のX線装置を用いて計測して形状情報を取得し、前記取得された前記形状情報と前記設計情報とを比較する。
本発明の第19の態様によると、第18の態様の構造物の製造方法において、前記形状情報と前記設計情報との比較結果に基づいて実行され、前記構造物の再加工を行う。
本発明の第20の態様によると、第19の態様の構造物の製造方法において、前記構造物の再加工は、前記設計情報に基づいて前記構造物の作成を再度行う。
第1の実施の形態によるX線装置の構成を模式的に示す図である。 X線装置が備えるX線源の構成を模式的に示す図である。 X線源の内部構造の一部を拡大して示す断面図である。 X線源の別の例における内部構造の一部を拡大して示す断面図である。 変形例におけるX線源の内部構造の一部を拡大して示す断面図である。 変形例におけるX線源の構造を模式的に示す断面図である。 変形例におけるX線源の構成を模式的に示す図である。 第2の実施の形態による構造物製造システムの構成を説明するブロック図である。 構造物製造システムの処理を説明するフローチャートである。
−第1の実施の形態−
図面を参照しながら、第1の実施の形態によるX線装置について説明する。X線装置は、被測定物にX線を照射して、被測定物を透過した透過X線を検出することにより、被測定物の内部情報(たとえば内部構造)等を被測定物を破壊することなく取得する。機械部品や電子部品等の産業用部品を対象とするX線装置は、産業用X線CT検査装置と呼ばれる。
図1は本実施の形態によるX線装置100の構成の一例を示す図である。なお、説明の都合上、X軸、Y軸、Z軸からなる座標系を図示の通りに設定する。
X線装置100は、筐体1、X線源2、載置部3、検出器4および制御装置5を備えている。筐体1は、その下面が工場等の床面に実質的に平行(水平)となるように配置される。筐体1の内部には、X線源2と、載置部3と、検出器4とが収容される。筐体1は、X線が筐体1の外部に漏洩しないようにするため、X線遮蔽材料を含む。なお、X線遮蔽材料として鉛を含む。
X線源2は、制御装置5による制御に応じて、図1に示す出射点Pを頂点としてZ軸に平行な光軸Zrに沿って、Z軸+方向へ向けて円錐状に広がるX線(いわゆるコーンビーム)を放射する。この出射点Pは後述するX線源2の内部を伝搬する電子線の焦点位置と一致する。すなわち、光軸Zrは、X線源2の電子線の焦点位置である出射点Pと、後述する検出器4の撮像領域の中心とを結ぶ軸である。なお、X線源2は円錐状のX線を放射するものに代えて、扇状のX線(いわゆるファンビーム)や線状のX線(いわゆるペンシルビーム)を放射してもよい。X線源2は、たとえば約50eVの超軟X線、約0.1〜2keVの軟X線、約2〜20keVのX線および約20〜数MeVの硬X線の少なくとも1つを照射する。なお、X線源2の詳細については説明を後述する。
載置部3は、被測定物Sが載置される載置台31と、回転駆動部32、X軸移動部33、Y軸移動部34およびZ軸移動部35からなるマニピュレータ部36とを備え、X線源2よりもZ軸+側に設けられている。載置台31は、回転駆動部32により回転可能に設けられる。後述するように、回転駆動部32による回転軸YrがX軸、Y軸、Z軸方向に移動する際に、載置台31はともに移動する。回転駆動部32は、たとえば電動モータ等によって構成され、後述する制御装置5により制御されて駆動した電動モータが発生する回転力によって、載置台31を回転させる。載置台31の回転軸Yrは、Y軸に平行、かつ、載置台31の中心を通過する。X軸移動部33、Y軸移動部34およびZ軸移動部35は、制御装置5により制御されて、載置台31をX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向にそれぞれ移動させる。Z軸駆動部35は、制御装置5により制御されて、X線源2から被測定物Sまでの距離が、撮影される画像における被測定物Sの拡大率に応じた距離となるように載置台31をZ軸方向に移動させる。
図1に示す検出器4は、載置台31よりもZ軸+側に設けられている。すなわち、載置台31は、Z軸方向において、X線源2と検出器4との間に設けられる。検出器4は、XY平面に平行な入射面41を有する。X線源2から放射され、載置台31上に載置された被測定物Sを透過した透過X線を含むX線は入射面41に入射する。検出器4は、公知のシンチレーション物質を含むシンチレータ部と、シンチレータ部から放出された光を受光する受光部等とによって構成される。シンチレータ部の入射面41に入射したX線は光エネルギーに変換され、その光エネルギーは上記の受光部で電気エネルギーに変換されて電気信号となり、制御装置5へ出力される。なお、検出器4は、入射するX線を光エネルギーに変換することなく、電気信号に直接変換して出力するものであってもよい。検出器4は、シンチレータ部と受光部とがそれぞれ複数の画素として分割された構造を有しており、シンチレータ部と受光部との複数の画素は、互いに対応するように2次元的に配列されている。これにより、X線源2から放射され、被測定物Sを通過したX線の強度分布を一括で取得できるので、検出器4の入射面の広さに応じて、1回の撮影で被測定物Sの全体または被測定物Sの検査したい領域の投影像を任意の倍率で取得することができる。
制御装置5は、マイクロプロセッサやその周辺回路等を有しており、不図示の記憶媒体(たとえばフラッシュメモリ等)に予め記憶されている制御プログラムを読み込んで実行することにより、X線装置100の各部を制御する。制御装置5は、X線源2の動作を制御するX線制御部51、マニピュレータ部36の駆動動作を制御する載置台制御部52、検出器4から出力された電気信号に基づいて被測定物SのX線投影画像データを生成する画像生成部53、およびマニピュレータ部36を制御する。また、被測定物Sに対して異なる方向から投影して得られた複数の投影画像データに基づいて、公知の画像再構成処理方法を用いることで、被測定物Sの再構成画像を生成する画像再構成部54を備える。画像再構成処理により、被測定物Sの内部構造(断面構造)である断面画像データや3次元データが生成される。なお、断面画像データとは、XZ平面と平行な面内における被測定物Sの構造データを含む。画像再構成処理としては、逆投影法、フィルタ補正逆投影法、逐次近似法等がある。
図2は、本実施の形態のX線源2の断面構造を模式的に示す図である。X線源2は、電子線発生部21と、ターゲット22と、第1電子光学部材23と、第2電子光学部材24と、第1排気部25と、第2排気部26と、絞り部27と、真空容器隔壁30により外界に対して高い真空度の雰囲気を形成する真空領域(低圧領域)28とを備える。X線源2は、電子線発生部21、第1電子光学部材23、絞り部27、第2電子光学部材24、ターゲット22の順序で配置される。
電子線発生部21は、フィラメント210と、ウェネルト電極211と、ウェネルト電源212と、引出電極213と、第1電源214と、加速電極215と、第2電源216とを備える電子銃である。なお、本実施の形態では、電子線発生部21としてショットキー電子銃を例に挙げて説明するが、電子線発生部21はこれに限定されるものではなく、電界放出電子銃や熱電子銃でもよい。ウェネルト電源212は、制御装置5のX線制御部51からの制御信号に基づいて、フィラメント210に対する負のバイアス電圧をウェネルト電極211に印加する。フィラメント210は、たとえばタングステンを含む材料により形成され、その先端がターゲット22へ向けて先鋭化した円錐形状となるように形成される。フィラメント210には、フィラメント210を加熱するための加熱用電源回路217が接続されている。X線制御部51は、加熱用電源回路217を制御して、フィラメント210に電流を流すことにより、フィラメント210を加熱する。
加熱用電源回路217によりフィラメント210に通電してフィラメント210を加熱した状態で、ウェネルト電極211により負の電界を掛けることで、フィラメント210から放射される電子線の広がりが抑制され、引出電極213にフィラメント210に対して正の電位を与えることでフィラメント210の先端からターゲット22に向けて電子線(熱電子)が引き出される。さらに、ウェネルト電極211には、先にも説明したように、フィラメント210に対する負のバイアス電圧が印加されるので、それにより生じる電界によって、フィラメント210の先端から放出される電子線は集束され発散が抑制される。ターゲット22は、たとえばタングステンを含む金属材料により形成され、フィラメント210の先端から放出された電子線の衝突または電子線の進行の変化によりX線を発生する。なお、図2においては、本実施の形態によるX線源2は反射型X線源により構成される場合を示しているが、X線源2は透過型X線源であってもよい。
引出電極213は、電子線の進行方向においてウェネルト電極211の下流側に配置される。第1電源214は、フィラメント210と引出電極213とに電気的に接続され、制御装置5のX線制御部51からの制御信号に基づいて、フィラメント210に対する正の電圧を引出電極213に印加する。ただし、引出電極213の電位はグランド電位よりは負の電位となるように調整されている。第1電源214が引出電極213に正の高電圧(引出電圧)を印加することにより、フィラメント210の表面には強電界が形成される。加速電極215は、たとえばステンレス鋼(SUS)等を材料として用いて形成される。加速電極215は接地(グランド)される。第2電源216は、フィラメント210と加速電極215とに接続され、加速電極215に対する負の電圧をフィラメント210に印加する。加速電極215は、後述するフィラメント210からの電子に対してアノードとして機能する。
第1電子光学部材23と第2電子光学部材24とは、電子線を集束する電磁レンズ、電子線を偏向する偏向器等によって構成される。第1電子光学部材23と第2電子光学部材24とは、磁界の作用を利用してフィラメント210から出射された電子線を集束させて、ターゲット22の微小な領域(X線焦点)に電子線を衝突させる。なお、第1電子光学部材23の詳細については、説明を後述する。
第1排気部25は、電子線発生部21の近傍に設けられ、X線制御部51により制御されて、図2に示す真空容器の内部である真空(低圧)領域28のうち、高真空度に維持された高真空領域28aを形成するために真空容器隔壁30の内側の排気を行う。第2排気部26は、ターゲット22の近傍に設けられ、X線制御部51により制御されて、低圧領域28のうち、低真空に維持された低真空領域28bを形成するために真空容器隔壁30の内側の排気を行う。本実施の形態においては、第1排気部25および第2排気部26として、たとえばターボ分子ポンプを用いることができる。第1排気部25と第2排気部26とにより、真空容器隔壁30の内部の雰囲気が排気され、低真空領域28はある程度以上の高い真空度に保たれる。低圧領域28は、高真空領域28aおよび低真空領域28bの2部分により構成される。高真空領域28aのうち、第1電子光学部材23が配置されている領域と、低真空領域28bにおける真空容器は、細い円筒状の真空容器隔壁30が形成されている。なお、第1電子光学部材23及び第2電子光学部材24はこの細円筒状の真空容器隔壁30の周りを覆うように、両者とも円筒状の形状を有している。なお、ウェネルト電極211、引出電極213、加速電極215、第1電子光学部材23および第2電子光学部材24は、それぞれ円環状または円筒状の形状を有している。それぞれの円環の中心または円筒の中心は共通の仮想的な直線の上に位置している。そして、ウェネルト電極211、引出電極213、加速電極215、第1電子光学部材23及び第2電子光学部材24で構成される電子光学系の光軸Zsは、この直線が該当する。
電子線発生部21は、真空容器隔壁30内部の高真空領域28a内に配置される。本実施の形態では、上述したように、電子線発生部21がショットキー電子銃であるため、高真空領域28aは、たとえば10-7Pa程度の高い真空度の領域となるように第1排気部25と第2排気部26とにより制御される。なお、真空領域に設定する真空度はフィラメント210の材質により異なる。また、電子線発生部21がショットキー電子銃ではなく、電界放出電子銃や、熱電子銃等を用いる場合には、ショットキー電子銃を用いる場合とは異なる真空度を、それぞれの電子銃に応じて設定する。絞り部27は、高真空領域28aと低真空領域28bとを隔てて設けられる。絞り部27は、第1電子光学部材23と第2電子光学部材24との光軸Zsに沿って開口が形成されたオリフィスである。絞り部27により、高真空領域28aと低真空領域28bとの間の圧力差を保つ差動排気を行うことができる。特に、第1排気部25による高真空領域28aと第2排気部26による低真空領域28bとの間の圧力差に応じて、オリフィスのZ方向における長さと、XY平面と平行な平面における開口部の寸法とが設定されている。このオリフィスの長さと開口部の寸法とに応じて、高真空領域28aと低真空領域28bとのコンダクタンスを調整している。したがって、製造コストに合わせて、第1排気部25と第2排気部26との排気能力を調整することが可能となる。
フィラメント210は、第1電源214および第2電源216により電圧が印加されると、電子を放出するカソードとして機能する。本実施の形態では、フィラメント210に電源回路217から電圧を印加することにより直接加熱する。なお、フィラメント210に電圧を印加して直接加熱する代わりに、フィラメント210を加熱するためのヒータを設けても良い。
図3を参照して、X線源2の内部の各構成の配置について詳細に説明する。図3は、X線源2のうち電子線発生部21と第1電子光学部材23とを含む領域を拡大して示す断面図である。
本実施の形態では、真空領域28は、真空容器隔壁30によって外部と隔てられる。真空容器隔壁30は、たとえばステンレス鋼(SUS)、ニッケル、アルミニウム、チタン等を材料により構成される。また、真空容器隔壁30は加速電極215と同じグランド電位に設定されている。なお、真空容器隔壁30の材料として、真空領域28に対して、放出ガスの発生が少ない材料を用いることが好ましい。
第1電子光学部材23のコイル231は加速電極215の周囲の高真空領域28aを囲むように、真空容器隔壁30の外部に配置される。第1電子光学部材23は、X線制御部51からの制御により通電されて磁場を生成するための励磁部材であるコイル231と、コイル231を内部に収容し、コイル231により励磁された磁束線を収束させて、電子線に対して磁束線で表現される磁界を作用させるためのヨーク232とを有する。ヨーク232は、たとえば誘磁率が高い軟鉄や純鉄等の磁性体を材料として用いて構成される。ヨーク232は、Z軸方向に沿って設けられた部分232a(以下、側面部と呼ぶ)と、XY平面に平行な方向に沿って設けられた部分232b(以下、上面部と呼ぶ)および部分232c(以下、底面部と呼ぶ)とからなる。なお、底面部232cは、詳細を後述するように第1部分232c1と第2部分232c2とからなる。コイル231で励磁された磁界による磁束線は、ヨーク232の第1部分232c1が一方の磁極となり、ここから高真空領域28aに磁束が他方の磁極となる部分232aに向けて生成される。そして、第1部分232c1と部分232aとの間に生成される磁束線で表現できる磁場は、フィラメント210から放射される電子線に作用する。ヨーク232の底面部232cの第1部分232c1は高真空領域28aの内部、すなわち真空領域内に配置される。一方、コイル231とヨーク232の側面部232a、上面部232bおよび底面部232cの第2部分232c2とは、高真空領域28aおよび低真空領域28bの外部、すなわち真空容器隔壁の外側に配置される。上記説明の通り、第1部分232c1は、底面部232cのうち、第1電子光学部材23の光軸Zsに近い側に配置される。
ヨーク232の底面部232cについて説明する。底面部232cの第1部分232c1と第2部分232c2との間には、真空容器隔壁30が介在する。換言すると、ヨーク232は、底面部232cにおいて真空容器隔壁30によって第1部分232c1と第2部分232c2とに分断される。第1部分232c1と第2部分232c2との間の真空容器隔壁30の厚さは、第2部分232c2から第1部分232c1への磁束線の分布密度に影響を及ぼさない程度、たとえば5mm以下、より好ましくは1mm程度とする。従って、真空容器隔壁30のうち、ヨーク232の底面部232cにおける第1部分232c1と第2部分232c2とを分離する第1領域(以後、分離領域301とも呼ぶ)の厚みは、それ以外の第2領域(以後、本体領域302とも呼ぶ)の厚みより薄くなる。
本実施の形態では、一例として、図3に示すように、真空容器隔壁30のうち真空領域側の面に凹部を設けることにより分離領域301が形成される。この凹部にヨーク232の第1部分232c1が埋め込まれて配置される。図3に示すように、真空容器隔壁30の分離領域301に配置された第1部分232c1の端面は、真空容器隔壁30の本体領域302よりも、第1電子光学部材23の光軸Zs方向に近い。すなわち、ヨーク232の第1部分232c1の端部が、真空容器隔壁30の内壁面(真空領域28側の面)よりも、電子線発生部21側に突出することにより、第1部分232c1は電子線の近傍に配置される。しかし、ヨーク232の第1部分232c1のうち真空領域に暴露される部分の表面積は、ごくわずかとなる。これにより、真空領域28の内部が高真空状態になっても、ヨーク232からの放出ガスの発生量が抑制される。また、ヨーク232の第1部分232c1のうち、少なくとも真空領域に暴露される部分の表面には、非磁性材料、たとえばニッケルリン化合物NiP等により被覆層が形成される。なお、図3に示す例に限定されず、ヨーク232の第1部分232c1の端部と真空容器隔壁30の本体領域の表面と同一面内に存在しても良い。上記説明の通り、真空領域内に設けられたヨーク232の第1部分232c1は、コイル231で生成された磁場を電子線に作用させる磁極として機能する。
ヨーク232の底面部232cの第1部分232c1が高真空領域28a内に配置されるものに代えて、ヨーク232の側面部232aのうち、光軸Zs近傍の部分の下部が、分離されてその一部が真空容器隔壁30の本体領域302から高真空領域28aに下向きに突出するように配置してもよい。
図4に、この場合の電子線発生部21と第1電子光学部材23とを含む領域を拡大して示す断面図である。図4に示すように、第1電子光学部材23の光軸Zs近傍のヨーク232の側面部232aは、下端側において高真空領域28a内に配置される第1部分232a1と、高真空領域28aおよび低真空領域28b外に配置される第2部分232a2とからなる。コイル231で励磁された磁界による磁束線は、側面部232aの第1部分232a1が一方の磁極となり、ここから高真空領域28aに磁束が他方の磁極となる底面部232cに向けて生成される。そして、第1部分232a1と底面部232cとの間に生成される磁束線で表現できる磁場は、フィラメント210から放射される電子線に作用する。第1部分232a1と第2部分232a2との間には、真空容器隔壁30が介在する。真空容器隔壁30のうち、第1部分232a1と第2部分232a2との間の真空容器隔壁30、すなわち分離領域301の厚みは、それ以外の本体領域302の厚みより薄い。なお、言うまでもなく、この場合には、ヨーク232の底面部232cの第1部分232c1は不要となり、底面部232cの全領域は真空領域28の外部に配置される。
上記の構成を有するX線源2を備える本実施の形態のX線装置100の動作について説明する。
制御装置5は、第1排気部25と第2排気部26との駆動を制御する。第1排気部25は電子線発生部21が配置された高真空領域28aおよび低真空領域28bを主に排気する。第2排気部26はターゲット22が配置された第3チャンバ28cを主に排気する。これにより、真空領域28内の全領域が減圧され所定の真空度となる。X線制御部51は、フィラメント210の加熱用の電源回路217を制御して、フィラメント210に電流を流すことにより、フィラメント210を加熱する。X線制御部51は、ウェネルト電源212と、第1電源214と、第2電源216とを制御して、ウェネルト電極211と、引出電極213と、加速電極215とのそれぞれに電圧を印加する。加熱されたフィラメント210から放出された電子線は、ウェネルト電極211により絞られ、引出電極213および加速電極215により加速されターゲット22へ向かう。その過程で、電子線は第1電子光学部材23および第2電子光学部材24により集束される。
X線源2から放射され被測定物Sを透過したX線は検出器4に入射する。検出器4は、載置台31が所定の回転角度ごとに被測定物Sを透過した透過X線を検出し、電気信号に変換して制御装置5へ出力する。検出器4は、前述のように複数の画素からなっている。そのため、透過X線の強度分布に関する情報を電気信号として取得できる。したがって、制御装置5の画像生成部53は、各回転角度において検出器4により取得された透過X線検出時の電気信号に基づいて、被測定物Sの各々の投影方向における投影像の画像データをそれぞれ生成する。すなわち、画像生成部53は、複数の異なる方向からの被測定物Sの投影像の画像データを生成する。制御装置5の画像再構成部54は、被測定物Sの複数の投影像の画像データに基づいて公知の画像再構成処理を用いて、被測定物Sの内部構造(断面構造)である3次元データを生成する。この場合、画像再構成処理としては、逆投影法、フィルタ補正逆投影法、逐次近似法等を用いることができる。生成された被測定物Sの内部構造の3次元データは、液晶ディスプレイ等の表示装置(不図示)に表示される。
上述した第1の実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)X線源2は、真空領域を形成するための真空容器隔壁30と、真空領域内に配置され、電子線を真空領域に射出する電子線発生部21と、真空領域に対し真空容器隔壁30に対して外部に配置された第1電子光学部材23と、真空領域の内部に配置され、第1電子光学部材23からの磁場により磁極となる第1部分232c1と、を有する。
第1電子光学部材23の磁場を電子線に作用させる際、第1電子光学部材23が電子線に近い位置にあるほど、電子線に対する作用は大きい。しかし、第1電子光学部材23を真空領域28内に配置すると、排気装置により真空領域28内が減圧された際に、第1電子光学部材23を構成するコイル231やヨーク232から放出ガスが大量に発生する虞がある。放出ガスが大量に発生する場合、排気装置の排気能力を高める必要性が生じることとなり、装置全体が大型化してしまう。
本実施の形態のX線源2では、第1電子光学部材23を、真空領域外に配置し、磁場を電子線に作用させる磁極となる第1部分232c1のみを真空領域内に配置することで、磁極を電子線に近付ける。これにより、放出ガスの発生を抑制できるので、第1排気部25の排気能力を増加させる必要がなくなり、第1排気部25の排気能力を高めることによるX線源2の大型化を抑制できる。
(2)コイル231により生成される磁場を電子線に作用させるためのヨーク232の第2部分232c2は、真空領域28の内部に配置された第1部分232c1の近傍に配置される。これにより、真空領域28の外部に配置されたコイル231により生成された磁場によって、真空領域28中に配置された第1部分232c1が磁極して機能させることができる。
(3)第1部分232c1と第2部分232c2との間には真空容器隔壁30が配置される。これにより、真空領域28内を高い真空度に維持することができる。
(4)真空容器隔壁30のうち、第1部分232c1と第2部分232c2とにより挟まれる分離領域301の厚さは、真空容器隔壁30の本体領域302の厚さより小さい。これにより、コイル231で生成された磁場が、真空容器隔壁30に妨げられることなく、第1部分232c1を磁極として機能させることができる。
(5)絞り部27は、高真空領域28aと低真空領域28bとの間に配置されている。すなわち、絞り部27は、真空領域28の電子線発生部21側とターゲット22側との間に設けられ、絞り部27の内径は真空容器隔壁30の細円筒状の部分の内径よりも小さい。これにより、射出された電子線を高いコントラストでターゲット22上で集束させることができる。
(6)第1部分232c1のうち、高真空領域28a内に暴露される部分の表面積が小さくなるように第1部分232c1を配置する。これにより、真空領域28の内部が排気された際に放出ガスの発生量を抑制できる。
(7)第1部分232c1のうち、少なくとも高真空領域28a内に露出されている表面には、被膜層が形成される。これにより、第1部分232c1からの放出ガスの発生を抑制することができる。
(8)第1部分232c1は、フィラメント210と加速電極215との間に配置される。これにより、電子線を集束させて球面収差を低減させることができる。
(9)第1部分232c1は、真空容器隔壁30の分離領域301よりも、第1電子光学部材23の光軸Zsの近くに配置される。これにより、生成された磁場を電子線に作用させることができる。
(10)真空容器隔壁30を形成する材料と、第1部分232c1を形成する材料とは、互いに異なる。これにより、真空容器隔壁30からの放出ガスの発生を抑制し、真空領域28内を真空に保持することができる。
(11)第1部分232c1は、電子線発生部21近傍における真空容器隔壁30に配置される。これにより、磁場により磁極として機能する第1部分232c1を第2部分232c2とは別体として配置して、電子線に磁場を作用させることができる。
(12)第1部分232c1は、フィラメント210と加速電極215との間に配置される。これにより、フィラメント210から出射された電子線を集束させて加速電極215へ伝搬させることができるので、球面収差の低減が可能となる。
上述した第1の実施の形態を以下のように変形できる。
(1)ヨーク232の第1部分232c1と第2部分232c2との間に真空容器隔壁30が設けられるものに代えて、ヨーク232の底面部232cによって真空容器隔壁30が分断されても良い。この場合のX線源2の内部の各構成の配置について詳細に説明する。図5は、X線源2のうち電子線発生部21と第1電子光学部材23とを含む領域を拡大して示す断面図である。以下の説明は、図3を用いて説明した第1の実施の形態と異なる点を主として行い、特に説明を行わない点については第1の実施の形態と同様である。
真空容器隔壁30は、Z軸+側の上側部分30aと、Z軸−側の下側部分30bとにより形成される。真空容器隔壁30の上側部分30aと下側部分30bとは、ヨーク232の底面部232cを、Z軸の+側と−側とから挟み込むように配置される。すなわち、底面部232cの一部が、真空容器隔壁30の上側部分30aと下側部分30bとの隙間から低真空領域28b内に突出するように配置される。底面部232cと上側部分30aと、底面部232cと下側部分30bとは、たとえば溶接やろう付け等によって接合される。このようにすることで、真空容器隔壁の一部をヨーク232により構成している。本変形例にて説明した構成は、たとえば熱電子銃により構成する場合に好適に用いることができる。
(2)第1の実施の形態においては、電子線を発生させる電子線発生部21を例に挙げて説明したが、この例に限定されない。たとえばイオン等の他の荷電粒子線を発生させる荷電粒子線装置に、第1の実施の形態において説明した構成を適用することができる。
(3)XY平面と平行な面内における真空容器隔壁30の形状が円筒形状である場合、ヨーク232の第1部分232c1も円筒形状であることが好ましい。しかし、完全な円筒形状でなくてもよい。たとえば、真空容器隔壁30の内面に沿って、複数の磁性材料が同心円状に配置されるようにしてもよい。図6は、この場合の一例を模式的に示すXY平面に平行な面内における断面図である。この場合、6個の第1部分232c1が真空容器隔壁30の内壁面から光軸Zsに向けて同心円状に配置される。なお、図6に示す第1部分232c1の個数は一例であり、6個に限定されるものではなく、6個より少なくてもよいし、多くてもよい。
(4)ヨーク232の第1部分232c1と第2部分232c2との間が、真空容器隔壁30が設けられることにより分断されるものに限定されない。この場合の例を図7に示す。図7は、X線源2のうち電子線発生部21と第1電子光学部材23とを含む領域を拡大して示す断面図である。以下の説明は、図2、図3を用いて説明した第1の実施の形態と異なる点を主として行い、特に説明を行わない点については第1の実施の形態と同様である。
図7(a)においては、底面部232cの全領域は真空領域28の外部に配置される。第1電子光学部材23の光軸Zs近傍のヨーク232の側面部232aは、その下端側近傍に高真空領域28a内に配置される第1部分232a1をさらに備える。すなわち、ヨーク232の側面部232aは、下端側にて真空容器隔壁30によって第1部分232a1と分断される。第1部分232a1は、真空容器隔壁30から高真空領域28aに第1電子光学部材の光軸Zs方向に突出するように配置される。コイル231で励磁された磁界による磁束線は、ヨーク232の側面部232aの第1部分232a1が一方の磁極となり、ここから高真空領域28aに向けて生成される。そして、第1部分232a1と底面部232cとの間に生成される磁束線で表現できる磁場は、フィラメント210から放射される電子線に作用する。第1部分232a1と側面部232aとの間には、真空容器隔壁30が介在する。この場合も、真空容器隔壁30のうち、第1部分232a1と側面部232aとの間の真空容器隔壁30の厚みは、それ以外の真空容器隔壁30の厚みより薄くして良い。
また、X線源2は、上述した図7(a)に示す構成を有するものに代えて、図7(b)に示す構成を有しても良い。図7(b)に示す例は、第1電子光学部材のコイル231と、第2電子光学部材のコイル241とに対して、ヨーク250が共通に設けられている。ヨーク250は、Z軸方向に沿った側面部251と、第1電子光学部材のコイル231の下部にXY平面に平行な底面部252と、第2電子光学部材のコイル241の上部に設けられた上面部253とからなる。
底面部252は、第1の実施の形態の場合と同様に、第1部分232c1と第2部分232c2とからなり、第1部分232c1と第2部分232c2との間に真空容器隔壁30が介在するように配置される。すなわち、ヨーク250の底面部252は、真空容器隔壁30によって第1部分232c1と第2部分232c2とに分断される。第1部分232c1は、高真空領域28a内に、第1電子光学部材の光軸Zs方向に向けて突出して配置される。第1電子光学部材の光軸Zs近傍の側面部251は、上述した図7(a)に示す例の場合と同様に、その下端側近傍に高真空領域28a内に配置される第1部分232a1をさらに備える。すなわち、ヨーク250の側面部251aは、下端側にて真空容器隔壁30によって第1部分232a1と分断される。第1部分232a1は、真空容器隔壁30から高真空領域28aに第1電子光学部材の光軸Zs方向に突出するように配置される。
コイル231で励磁された磁界による磁束線は、ヨーク250の側面部251の第1部分232a1が一方の磁極となり、ここから高真空領域28aに向けて生成される。そして、第1部分232a1と底面部252の第1部分232c1との間に生成される磁束線で表現できる磁場は、フィラメント210から放射される電子線に作用する。
第1電子光学部材の光軸Zs近傍の側面部251は、その上端側近傍に低真空領域28b内に配置される第2部分242a1をさらに備える。すなわち、ヨーク250の側面部251aは、上端側にて真空容器隔壁30によって第2部分242a1と分断される。第2部分242a1は、真空容器隔壁30から低真空領域28aに第2電子光学部材の光軸Zs方向に突出するように配置される。上面部253は、第1部分242c1と第2部分242c2とからなり、第1部分242c1と第2部分242c2との間に真空容器隔壁30が介在するように配置される。すなわち、ヨーク250の上面部253は、真空容器隔壁30によって第1部分242c1と第2部分242c2とに分断される。第1部分242c1は、低真空領域28b内に、第2電子光学部材の光軸Zs方向に向けて突出して配置される。コイル241で励磁された磁界による磁束線は、ヨーク250の側面部251の第2部分242a1が一方の磁極となり、ここから低真空領域28bに向けて生成される。そして、第2部分242a1と上面部253の第1部分242c1との間に生成される磁束線で表現できる磁場は、フィラメント210から放射され、絞り27を通過した電子線に作用する。
以上のような構成を有することにより、変形例におけるX線源2においても、磁束密度を電子線に作用させることができる。したがって、コイル231、241に流れる電流量を抑え、第1電子光学部材や第2電子光学部材の発熱量を抑制することができる。発熱量を抑制することにより、X線源2内部の温度変化に伴うフォーカルスポットの変動量を抑えることができるので、画像データを再構成する際にモーションアーティファクトの発生を抑制することが可能となる。
−第2の実施の形態−
図面を参照して、本発明の実施の形態による構造物製造システムを説明する。本実施の形態の構造物製造システムは、たとえば自動車のドア部分、エンジン部分、ギア部分および回路基板を備える電子部品等の成型品を作成する。
図8は本実施の形態による構造物製造システム400の構成の一例を示すブロック図である。構造物製造システム400は、第1の実施の形態および各変形例にて説明したX線装置100と、設計装置410と、成形装置420と、制御システム430と、リペア装置440とを備える。
設計装置410は、構造物の形状に関する設計情報を作成する設計処理を行う。設計情報は、構造物の各位置の座標を示す情報である。設計情報は成形装置420および後述する制御システム430に出力される。成形装置420は設計装置410により作成された設計情報を用いて構造物を作成、成形する成形処理を行う。この場合、成形装置420は、鋳造、鍛造および切削のうち少なくとも1つを行うものについても本発明の一態様に含まれる。
X線装置100は、成形装置420により成形された構造物の形状を測定する測定処理を行う。X線装置100は、構造物を測定した測定結果である構造物の座標を示す情報(以後、形状情報と呼ぶ)を制御システム430に出力する。制御システム430は、座標記憶部431と、検査部432とを備える。座標記憶部431は、上述した設計装置410により作成された設計情報を記憶する。
検査部432は、成形装置420により成形された構造物が設計装置410により作成された設計情報に従って成形されたか否かを判定する。換言すると、検査部432は、成形された構造物が良品か否かを判定する。この場合、検査部432は、座標記憶部431に記憶された設計情報を読み出して、設計情報とX線装置100から入力した形状情報とを比較する検査処理を行う。検査部432は、検査処理としてたとえば設計情報が示す座標と対応する形状情報が示す座標とを比較し、検査処理の結果、設計情報の座標と形状情報の座標とが一致している場合には設計情報に従って成形された良品であると判定する。設計情報の座標と対応する形状情報の座標とが一致していない場合には、検査部432は、座標の差分が所定範囲内であるか否かを判定し、所定範囲内であれば修復可能な不良品と判定する。
修復可能な不良品と判定した場合には、検査部432は、不良部位と修復量とを示すリペア情報をリペア装置440へ出力する。不良部位は設計情報の座標と一致していない形状情報の座標であり、修復量は不良部位における設計情報の座標と形状情報の座標との差分である。リペア装置440は、入力したリペア情報に基づいて、構造物の不良部位を再加工するリペア処理を行う。リペア装置440は、リペア処理にて成形装置420が行う成形処理と同様の処理を再度行う。
図9に示すフローチャートを参照しながら、構造物製造システム400が行う処理について説明する。
ステップS1では、設計装置410は設計処理により構造物の形状に関する設計情報を作成してステップS2へ進む。ステップS2では、成形装置420は成形処理により、設計情報に基づいて構造物を作成、成形してステップS3へ進む。ステップS3においては、X線装置100は測定処理を行って、構造物の形状を計測し、形状情報を出力してステップS4へ進む。
ステップS4では、検査部432は、設計装置410により作成された設計情報とX線装置100により測定され、出力された形状情報とを比較する検査処理を行って、ステップS5へ進む。ステップS5では、検査処理の結果に基づいて、検査部432は成形装置420により成形された構造物が良品か否かを判定する。構造物が良品である場合、すなわち設計情報の座標と形状情報の座標とが一致する場合には、ステップS5が肯定判定されて処理を終了する。構造物が良品ではない場合、すなわち設計情報の座標と形状情報の座標とが一致しない場合には、ステップS5が否定判定されてステップS6へ進む。
ステップS6では、検査部432は構造物の不良部位が修復可能か否かを判定する。不良部位が修復可能ではない場合、すなわち不良部位における設計情報の座標と形状情報の座標との差分が所定範囲を超えている場合には、ステップS6が否定判定されて処理を終了する。不良部位が修復可能な場合、すなわち不良部位における設計情報の座標と形状情報の座標との差分が所定範囲内の場合には、ステップS6が肯定判定されてステップS7へ進む。この場合、検査部432はリペア装置440にリペア情報を出力する。ステップS7においては、リペア装置440は、入力したリペア情報に基づいて、構造物に対してリペア処理を行ってステップS3へ戻る。なお、上述したように、リペア装置440は、リペア処理にて成形装置420が行う成形処理と同様の処理を再度行う。
以上で説明した第2の実施の形態による構造物製造システム400においては、以下の作用効果が得られる。
(1)X線装置100は、設計装置410の設計処理に基づいて成形装置420により作成された構造物の形状情報を取得する測定処理を行い、制御システム430の検査部432は、測定処理にて取得された形状情報と設計処理にて作成された設計情報とを比較する検査処理を行う。したがって、構造物の欠陥の検査や構造物の内部の情報を非破壊検査によって取得し、構造物が設計情報の通りに作成された良品であるか否かを判定できるので、構造物の品質管理に寄与する。
(2)リペア装置440は、検査処理の比較結果に基づいて、構造物に対して成形処理を再度行うリペア処理を行うようにした。したがって、構造物の不良部分が修復可能な場合には、再度成形処理と同様の処理を構造物に対して施すことができるので、設計情報に近い高品質の構造物の製造に寄与する。
本発明の特徴を損なわない限り、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。
2…X線源、3…載置部、4…検出器、
5…制御装置、21…電子線発生部、22…ターゲット、
23…第1電子光学部材、24…第2電子光学部材、25…第1排気部、
26…第2排気部、27…絞り部、28…真空領域、
30…真空容器隔壁、51…X線制御部、52…載置台制御部、
53…画像生成部、54…画像再構成部、100…X線装置、
210…フィラメント、211…ウェネルト電極、
212…ウェネルト電源、213…引出電極、214…第1電源、
215…加速電極、216…第2電源、231…コイル、
232、250…ヨーク、400…構造物製造システム、410…設計装置、
420…成形装置、430…制御システム、432…検査部、
440…リペア装置

Claims (20)

  1. 減圧または真空領域を形成するための隔壁部と、
    前記減圧または真空領域内に配置され、荷電粒子を前記隔壁部内に射出する射出源と、
    前記減圧または真空領域に対し前記隔壁部を介して外部に配置された励起部材と、
    前記減圧または真空領域の内部に配置され、前記励起部材からの磁場により磁極となる内部磁極と、を有し、
    前記励起部材は、前記磁場を生成するためのコイルと、前記磁場を前記荷電粒子に作用させるためのヨークとを備え、
    前記ヨークの一方の端部と前記内部磁極との間に、前記隔壁部を構成する隔壁部材が配置される荷電粒子線装置。
  2. 減圧または真空領域を形成するための隔壁部と、
    前記隔壁部の外部に配置された励起部材と、
    前記隔壁部の内部に配置された、前記励起部材からの磁場により磁極となる内部磁極、及び荷電粒子を前記隔壁部内に射出する射出源とを有し、
    前記励起部材は、前記磁場を生成するためのコイルと、前記磁場を前記荷電粒子に作用させるためのヨークとを備え、
    前記ヨークの一方の端部と前記内部磁極との間に、前記隔壁部を構成する隔壁部材が配置される荷電粒子線装置。
  3. 請求項1または2に記載の荷電粒子線装置において、
    前記隔壁部材のうち前記ヨークの一方の端部と前記内部磁極とによって挟まれる第1領域の厚さは、前記隔壁部材の前記第1領域とは異なる第2領域の厚さよりも小さい荷電粒子線装置。
  4. 請求項1乃至3の何れか一項に記載の荷電粒子線装置において、
    前記内部磁極は、前記ヨークよりも表面積が小さい荷電粒子線装置。
  5. 請求項または請求項に従属する請求項に記載の荷電粒子線装置において、
    前記内部磁極は、前記隔壁部材の前記第1領域よりも、前記励起部材を含む電子光学系の光軸の近くに配置される荷電粒子線装置。
  6. 請求項に記載の荷電粒子線装置において、
    前記隔壁部材を形成する材料と前記ヨーク及び前記内部磁極を形成する材料とは互いに異なる荷電粒子線装置。
  7. 請求項乃至の何れか一項に記載の荷電粒子線装置において、
    前記ヨークの他方の端部は、前記隔壁部の外部に配置される荷電粒子線装置。
  8. 請求項に記載の荷電粒子線装置において
    前記内部磁極は、前記射出源の近傍における前記隔壁部に配置されている荷電粒子線装置。
  9. 請求項に記載の荷電粒子線装置において、
    前記射出源の近傍に前記真空領域を形成するために排気を行う第1排気部を有し、
    前記射出源と前記荷電粒子を照射する対象物が配置された空間との間に、前記荷電粒子が通過するように前記隔壁部の内側に形成された狭小部が形成され、
    前記狭小部の開口寸法は、前記荷電粒子の伝搬方向における寸法が前記荷電粒子の伝搬方向とは直交する方向に対して小さい荷電粒子線装置。
  10. 請求項に記載の荷電粒子線装置において、
    前記荷電粒子を照射する対象物の近傍に前記真空領域を形成するために排気を行う第2排気部を、更に備える荷電粒子線装置。
  11. 請求項1乃至10の何れか一項に記載の荷電粒子線装置において、
    前記内部磁極の少なくとも前記減圧または真空領域に露出されている表面には、被膜層が形成されている荷電粒子線装置。
  12. 請求項1乃至11の何れか一項に記載の荷電粒子線装置において、
    前記ヨークの一方の端部が前記内部磁極の近傍に配置される荷電粒子線装置。
  13. 請求項1乃至12の何れか一項に記載の荷電粒子線装置を有し、
    前記射出源は、電子線を出射するフィラメントを有し、
    さらに前記電子線を照射する対象物と前記射出源との間にアノード電極を備え、
    前記内部磁極は前記アノード電極と前記射出源の間に配置された電子線発生装置。
  14. 請求項13に記載の電子線発生装置において、
    前記射出源は、前記フィラメントに対して負のバイアス電圧が印加されるウェネルト電極をさらに有し、
    前記内部磁極は、前記ウェネルト電極の近傍に配置される電子線発生装置。
  15. 請求項13または14に記載の電子線発生装置を有し、
    前記電子線を照射する対象物は金属材料とするX線源。
  16. 請求項15に記載のX線源と、
    前記X線源から放射され、被測定物を通過したX線を検出する検出部と、
    前記被測定物に対して前記X線源および前記検出部を相対的に移動させる移動部とを備えるX線装置。
  17. 請求項16に記載のX線装置において、
    前記被測定物に対する前記X線源および前記検出部の位置が異なる状態で、前記検出部により検出された複数の投影データに基づいて、前記被測定物の内部構造情報を生成する再構成部を備えるX線装置。
  18. 構造物の形状に関する設計情報を作成し、
    前記設計情報に基づいて前記構造物を作成し、
    作成された前記構造物の形状を、請求項16に記載のX線装置を用いて計測して形状情報を取得し、
    前記取得された前記形状情報と前記設計情報とを比較する構造物の製造方法。
  19. 請求項18に記載の構造物の製造方法において、
    前記形状情報と前記設計情報との比較結果に基づいて実行され、前記構造物の再加工を行う構造物の製造方法。
  20. 請求項19に記載の構造物の製造方法において、
    前記構造物の再加工は、前記設計情報に基づいて前記構造物の作成を再度行う構造物の製造方法。
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