JP2015130052A - ラックおよび機器自動監視システムならびに障害自動通知方法ならびに障害自動通知プログラム - Google Patents

ラックおよび機器自動監視システムならびに障害自動通知方法ならびに障害自動通知プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ラックに収容された各機器に設けられた光源を自動で確認可能にする技術を提供する。【解決手段】一対の底板103および天板104と、底板103と天板104との間に上下方向に設けられるマウントアングル180とを有するラック100であって、底板103と天板104との間に上下方向に設けられるレール181と、マウントアングル180に固定される機器120に設けられる光源121を検知する検知面を有する障害検知部110とを有し、障害検知部110は、検知面が機器120側を向いた状態で、上下方向に摺動自在にレール181に取り付けられる。【選択図】図3

Description

本発明は、ラックおよび機器自動監視システムならびに障害自動通知方法ならびに障害自動通知プログラムに関する。
顧客から預かったサーバをデータセンタの各ラックに収容することが知られている。また、ラックに収容された各機器(例えば、サーバやサーバの周辺機器)に異常が発生したかを確認する作業(以下、機器巡視運用と呼ぶ場合がある)が定期的に行われている。機器巡視運用では、担当者は、ラックの扉を開けた後に、各機器に設けられた光源(例えば、LEDランプ)を目視し光源色を確認することで、各機器に障害が発生したかを判定する。また、障害が発生した場合に、担当者は、発生した障害の内容を報告することが求められる。
特開2004−178214号公報(特許文献1)には、「ラックの前面に、各ユニットと対応するようにLED17−01乃至17−19が設置される。ラックは、表示部、入力部の背面に、このLED17−01乃至17−19を点灯させるためのLED点灯回路を備える。また、LED点灯回路は、LED点灯制御部とメモリとを備える。LED点灯制御部は、サーバと各装置との対応関係情報を入力部から取得して、メモリに記憶する。サーバが選択されると、LED点灯回路は、メモリに記憶された対応関係情報に基づいて、LED17−01乃至17−19のいずれかを点灯させる」と記載されている。
特開2004−178214号公報
従来の手法では、担当者がラックの扉を開け、各機器に設けられた光源を目視し光源色を確認する手間が発生していた。これにより、機器巡視運用を行うのに必要なコストが膨大になるという問題があった。本発明の目的は、ラックに収容された各機器に設けられた光源を自動で確認可能にする技術を提供することである。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次の通りである。
本発明の一実施の形態は、一対の底板および天板と、前記底板と前記天板との間に上下方向に設けられるマウントアングルと、を有するラックであって、前記底板と前記天板との間に上下方向に設けられるレールを有する。また、前記マウントアングルに固定される機器に設けられる光源を検知する検知面を有する障害検知部を有する。前記障害検知部は、前記検知面が前記機器側を向いた状態で、上下方向に摺動自在に前記レールに取り付けられる。
また、他の実施の形態では、ラックと、前記ラックとネットワークを介して接続される障害監視システムとを有する機器自動監視システムであって、前記ラックは、一対の底板および天板と、前記底板と前記天板との間に上下方向に設けられるマウントアングルと、前記底板と前記天板との間に上下方向に設けられるレールと、前記マウントアングルに固定される機器に設けられる光源を検知する検知面を有し、前記検知面が前記機器側を向いた状態で、上下方向に摺動自在に前記レールに取り付けられる障害検知部と、前記障害検知部が最上部位置から最下部位置まで下降された場合または前記障害検知部が前記最下部位置から前記最上部位置まで上昇された場合に、前記最上部位置から最下部位置までの間に存在する前記光源の撮像画像データと障害画像データとをパターンマッチングすることで、発生した障害の内容を示す障害情報を取得するとともに、障害が発生した前記機器を特定するための機器IDを取得し、取得した前記障害情報と前記機器IDとを対応付けて通信部に入力する制御部と、入力された前記障害情報と前記機器IDとを対応付けて障害監視システムへ送信する通信部とを有する。また、前記障害監視システムは、受信した前記障害情報に対応する警告を前記機器IDとともに出力する出力装置を有する。
また、他の実施の形態では、ラックと、前記ラックとネットワークを介して接続される障害監視システムとを有する機器自動監視システムであって、前記ラックは、一対の底板および天板と、前記底板と前記天板との間に上下方向に設けられるマウントアングルと、前記底板と前記天板との間に上下方向に設けられるレールと、前記マウントアングルに固定される機器に設けられる光源を検知する検知面を有し、前記検知面が前記機器側を向いた状態で、上下方向に摺動自在に前記レールに取り付けられる障害検知部と、前記障害検知部が最上部位置と最下部位置との間を所定回数以上、往復した場合に、前記最上部位置から最下部位置までの間に存在する前記光源の撮像画像データと障害画像データとをパターンマッチングすることで、発生した障害の内容を示す障害情報を取得するとともに、障害が発生した前記機器を特定するための機器IDを取得し、取得した前記障害情報と前記機器IDとを対応付けて通信部に入力する制御部と、入力された前記障害情報と前記機器IDとを対応付けて障害監視システムへ送信する通信部とを有する。また、前記障害監視システムは、受信した前記障害情報に対応する警告を前記機器IDとともに出力する出力装置を有する。
また、他の実施の形態では、ラックと、前記ラックとネットワークを介して接続される障害監視システムとを有する機器自動監視システムであって、前記ラックは、一対の底板および天板と、前記底板と前記天板との間に上下方向に設けられるマウントアングルと、前記底板と前記天板との間に上下方向に設けられるレールと、前記マウントアングルに固定される機器に設けられる光源を検知する検知面を有し、前記検知面が前記機器側を向いた状態で、上下方向に摺動自在に前記レールに取り付けられる障害検知部と、前記検知面に設けられる撮像部の高さと前記機器に設けられる前記光源との差が所定距離であると判定する場合、前記光源を撮像するように前記撮像部を制御し、前記撮像部が前記光源を撮像した場合に、前記光源の撮像画像データと障害画像データとをパターンマッチングすることで、発生した障害の内容を示す障害情報を取得するとともに、障害が発生した前記機器を特定するための機器IDを取得し、取得した前記障害情報と前記機器IDとを対応付けて通信部に入力する制御部と、入力された前記障害情報と前記機器IDとを対応付けて障害監視システムへ送信する通信部とを有する。また、前記障害監視システムは、受信した前記障害情報に対応する警告を前記機器IDとともに出力する出力装置を有する。
また、他の実施の形態では、駆動部が、光源を検知する検知面が機器側を向いた状態で障害検知部を上下方向に移動させる移動ステップを有する。また、制御部が、前記検知面に設けられる撮像部の高さとマウントアングルに固定される機器に設けられる前記光源との差が所定距離である場合、前記光源を撮像するように前記撮像部を制御する撮像ステップを有する。また、前記制御部が、前記撮像部が撮像した前記光源の撮像画像データと障害画像データとをパターンマッチングすることで、発生した障害の内容を示す障害情報を取得するとともに、障害が発生した前記機器を特定するための機器IDを取得し、取得した前記障害情報と前記機器IDとを対応付けて通信部に入力する、入力ステップを有する。また、前記通信部が、入力された前記障害情報と前記機器IDとを対応付けて障害監視システムへ送信する送信ステップを有する。
また、他の実施の形態では、駆動部が、光源を検知する検知面が機器側を向いた状態で障害検知部を上下方向に移動させる移動ステップをラックのコンピュータに実行させる。また、制御部が、前記検知面に設けられる撮像部の高さとマウントアングルに固定される機器に設けられる前記光源との差が所定距離である場合、前記光源を撮像するように前記撮像部を制御する撮像ステップを前記コンピュータに実行させる。また、前記制御部が、前記撮像部が撮像した前記光源の撮像画像データと障害画像データとをパターンマッチングすることで、発生した障害の内容を示す障害情報を取得するとともに、障害が発生した前記機器を特定するための機器IDを取得し、取得した前記障害情報と前記機器IDとを対応付けて通信部に入力する、入力ステップを前記コンピュータに実行させる。また、前記通信部が、入力された前記障害情報と前記機器IDとを対応付けて障害監視システムへ送信する送信ステップを前記コンピュータに実行させる。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
本発明の代表的な実施の形態によれば、ラックに収容された各機器に設けられた光源を自動で確認できるようになる。
本発明の実施の形態1における機器自動監視システムの構成例の概要を示す図である。 本発明の実施の形態1におけるラックの斜視図である。 本発明の実施の形態1におけるラックの内部を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1におけるラックの横断面図である。 本発明の実施の形態1におけるラックの拡大横断面図である。 本発明の実施の形態1における障害検知部の構成例の概要を示す図である。 本発明の実施の形態1における全体処理の処理フローを示す図である。 図7に続く全体処理の処理フローを示す図である。 本発明の実施の形態2における全体処理の処理フローを示す図である。 図9に続く全体処理の処理フローを示す図である。 本発明の実施の形態3における全体処理の処理フローを示す図である。 図11に続く全体処理の処理フローを示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一部には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
[実施の形態1]
本発明の実施の形態1を、図1〜図8を用いて説明する。
本発明の一実施の形態におけるラックは、一対の底板および天板と、底板と天板との間に上下方向に設けられるマウントアングルとを有する。また、マウントアングルに固定される、底板と天板との間に上下方向に設けられるレールに、障害検知部が上下方向に摺動自在に取り付けられる。障害検知部が上下方向に移動されることで、障害検知部に設けられる撮像部(例えば、カメラ)は、ラックに収容される各機器に設けられる光源を撮像する。そして、制御部が、最上部位置から最下部位置まで障害検知部が下降(または、最下部位置から最上部位置まで上昇)されるまでの間に撮像された光源のすべての画像に基づき、各機器に障害が発生していないかを判定する。制御部が、障害が発生していると判定する場合、ラックは、各障害の内容と障害が発生した各機器とを対応付けて一括で障害監視システムへ送信する。
これにより、障害監視システムに対して、一度にまとめて各機器に発生した障害を通知し、発生した障害同士の関連性が把握でき、障害の原因の特定が容易になる。そして、一つのラックに同一のユーザの機器が収容される、シングルユーザラックに適用された場合に特に効果がある。
<システム構成>
図1は、本発明の実施の形態1における機器自動監視システムの構成例の概要を示す図である。図1に示されるように機器自動監視システムは、ラック(例えば、19インチラック)100と、このラック100とネットワークを介して接続される障害監視システム200とを有する。
また、ラック100、障害監視システム200は、所定のハードウェアおよびソフトウェアにより実装される。例えば、ラック100、障害監視システム200は、プロセッサやメモリなどを有し、プロセッサにより実行されるメモリ上のプログラムが、ラック100、障害監視システム200のコンピュータを機能させる。
ラック100は、障害検知部110と、駆動部130と、制御部140と、通信部190と、画像データ記憶部150と、構成情報記憶部160と、を有する。また、ラック100自体を構成しないものの、ラック100には、機器120が収容される。
駆動部(例えば、モーター)130は、障害検知部110を上下方向に移動させる。
障害検知部110は、機器120に設けられる光源を検知する検知面を有する。障害検知部110は、ラック100内に収容される機器120側を検知面が向いた状態で、上下方向に摺動自在にラック100内に取り付けられる。
障害検知部110は、光源を撮像する撮像部(例えば、カメラ)が設けられる。障害検知部110が上下方向に移動されることで、撮像部は各機器120に設けられる光源を撮像する。また、撮像部は、撮像した光源の撮像画像データを制御部140に入力する。
画像データ記憶部150は、ラック100内に収容される各機器120に設けられる光源ごとに、障害画像データ(障害が発生した状態の画像を描画するための画像データ)と障害の内容を示す障害情報とを対応付けて記憶する。
構成情報記憶部160は、機器120がラック100内に収容される位置(ラックの底板から機器120が収容される位置までの高さ)と、機器120を識別するための識別子である機器IDと、機器120の名称である機器名称とを対応付けて記憶する。また、構成情報記憶部160は、機器巡視運用が行われる時間帯であるスケジュールを記憶する。
制御部140は、撮像部から入力された撮像画像と、画像データ記憶部150に記憶される障害画像データとをパターンマッチングすることで、機器120に障害が発生したかを判定する。
制御部140が、障害が発生したと判定する場合、発生した障害に対応する障害情報を画像データ記憶部150から取得するとともに、障害が発生した機器120を識別するための機器IDを構成情報記憶部160から取得する。そして、制御部140は、取得した障害情報と機器IDとを対応付けて通信部190に入力する。
通信部190は、入力された障害情報と機器IDとを対応付けて障害監視システム200へ送信する。
障害監視システム200の出力装置210は、受信した障害情報に対応する警告を機器IDとともに出力する。
<詳細構成>
図2は、本発明の実施の形態1におけるラック100の斜視図である。図2に示されるように、ラック100は、扉170と、ラック100の天板104上に載置された駆動部130とを有する。なお、ラック100は、天板104上に駆動部130が載置されることで、駆動部130から発生されるノイズがラック100内に設けられた各機器に対して与える影響を低減可能に構成されている。
図3は、本発明の実施の形態1におけるラック100の内部を示す斜視図である。図3に示されるようにラック100は、四角形状の一対の底板103および天板104と、底板103と天板104との間に上下方向に設けられる4本のマウントアングル180と、マウントアングル180に対して固定される、上下方向に設けられるレール181とを有する。各マウントアングル180には長手方向に沿って、所定間隔ごとにねじ穴が設けられている。
機器120は、マウントアングル180に設けられるねじ穴と機器120に設けられるねじ穴とを介してねじが締め込まれることで、マウントアングル180に固定される。
機器120には、光源121が設けられている。光源121は、機器120に障害が発生した場合に点灯する。
レール181には、矩形の障害検知部110が上下方向に摺動自在に取り付けられる。駆動部130と、障害検知部110の長手方向の中央とは、ワイヤー131を介して上下方向に連結される。駆動部130が、ワイヤー131を駆動部130内へ巻き上げると、障害検知部110は最下部位置101(底板103の上面の位置)から最上部位置102(天板104の下面の位置)まで所定の速度で上昇される。また、駆動部130が、ワイヤー131を巻き上げる力を開放すると、ワイヤー131が、駆動部130から引き出される。そして、障害検知部110は、最上部位置102から最下部位置101まで所定の速度で下降される。
障害検知部110は、光源121を検知する撮像部(例えば、カメラ)やカラーセンサが設けられる検知面が機器120側を向いた状態で、レール181に取り付けられる。
図4は、本発明の実施の形態1におけるラック100の横断面図である。また、図5は、本発明の実施の形態1におけるラック100の拡大横断面図である。図4および図5に示されるように、障害検知部110は、一対の取付部111を有する。障害検知部110は、取付部111がレール181の溝部182と嵌合することで、レール181に取り付けられる。また、扉170が閉じた状態にて、障害検知部110は、検知面の裏面が扉170の裏面と対向する状態でレール181に取り付けられる。
また、図5に示されるように、取付部111は、ローラー112を有している。ローラー112は、障害検知部110が上昇または下降されるのに伴い、レール181に形成される溝部182に沿って上下方向に移動される。上述した構成により、障害検知部110は、検知面が機器120側を向いた状態で、上下方向に摺動自在にレール181に取り付けられる。
図6は、本発明の実施の形態1における障害検知部110の構成例の概要を示す図である。図6に示されるように、障害検知部110の検知面には、光源121を撮像する撮像部132が所定の間隔ごとに設けられる。ここで、機器120に設けられる光源121の位置は、機器120によって異なる。よって、各機器120に設けられるすべての光源121を一つの撮像部132で撮像するためには、一対のマウントアングル180の間のスペースをすべて撮像する画角を確保する必要がある。障害検知部110は、撮像部132が所定間隔ごとに複数設けられており、各撮像部132にて撮像された各画像を合成することで一対のマウントアングル180の間のすべてのスペースを撮像可能にしている。なお、色と明るさを検知するセンサを検知面の全体に配置するようにしても良い。
なお、臭気センサを、駆動部130とともに天板104上に載置するようにしても良い。また、臭気センサを、レール181に設けるようにしても良い。臭気センサが臭気を検出した場合、通信部190は、障害監視システム200に臭気が発生したことを示す情報を送信する。
さらに、振動センサをレール181に設けるようにしても良い。振動センサが許容された振動以外の振動を検出した場合、通信部190は、障害監視システム200に許容されない振動が発生したことを示す情報を送信する。
さらに、レール181を、底板103と天板104との少なくとも一方に固定されるようにしても良い。
<全体処理>
図7は、発明の実施の形態1における全体処理の処理フローを示す図である。図8は、図7に続く全体処理の処理フローを示す図である。
まず、S701にて、制御部140は、構成情報記憶部160からスケジュールを取得する。
次に、S702にて、制御部140は、現在の時刻を取得する。
次に、S703にて、制御部140は、S701にて取得したスケジュールとS702にて取得した現在の時刻とを対比することで、現在の時刻が障害検知部110による機器巡視運用を行う時刻かを判定する。S703にて、制御部140が、現在の時刻が障害検知部110による機器巡視運用を行う時刻ではないと判定する場合(S703−No)、S702へ進む。一方、S703にて、制御部140が、現在の時刻が障害検知部110による機器巡視運用を行う時刻であると判定する場合(S703−Yes)、S704へ進む。
なお、スケジュールが機器巡視運用時刻ではない場合であっても、障害監視システム200が機器120に発生した障害を検出した場合、障害監視システム200はラック100へ機器巡視運用の開始を要求する信号を送信する。そして、送信された機器巡視運用の開始を要求する信号をラック100が受信した場合にも、S704以降の処理が実行される。
次に、S704にて、制御部140は、構成情報記憶部160から、各機器120に設けられる各光源121の高さ(この高さは、ラック100の底板103から光源121の中心位置までの高さが該当する)をすべて取得する。
次に、S705にて、駆動部130は、障害検知部110を所定の速度で下降させる。
次に、S706にて、制御部140は、駆動部130から引き出されたワイヤー131の長さを、駆動部130から取得する。そして、制御部140は、取得したワイヤー131の長さとラック100の高さ(この高さは、ラック100の底板103から天板104までの高さが該当する)とに基づき、撮像部132の高さ(この高さは、ラック100の底板103から撮像部132の中心位置までの高さ)を算出する。例えば、制御部140は、ラック100の高さから駆動部130から引き出されたワイヤー131の長さを減算した値を、撮像部132の高さとして算出する。なお、底板103からの高さを示すマーカーや数値をレール181に付して、撮像部132が、このマーカーまたは数値を読み取ることで、制御部140が高さを取得するようにしても良い。また、制御部140は、ラック100の高さから駆動部130から引き出されたワイヤー131の長さを減算した値を、障害検知部110の高さとして算出するようにしても良い。
次に、S707にて、制御部140は、S706にて算出した撮像部132の高さとS704にて取得した光源121の高さとの差が所定距離(例えば、0cm〜5cmの間のいずれか)であるかを判定する。S707にて、制御部140が、撮像部132の高さと光源121の高さとの差が所定距離ではないと判定する場合(S707−No)、S709へ進む。一方、S707にて、制御部140が、撮像部132の高さと光源121の高さとの差が所定距離であると判定する場合(S707−Yes)、S708へ進む。
次に、S708にて、制御部140は、機器120に設けられた光源121を撮像するように撮像部132を制御する。そして、撮像部132は、撮像した光源121の撮像画像データと撮像した高さ(この高さは、ラック100の底板103から撮像部132の中心位置までの高さ)とを対応付けて制御部140へ入力する。
次に、S709にて、制御部140は、最下部位置101まで障害検知部110が下降されたかを判定する。S709にて、制御部140が、最下部位置101まで障害検知部110が下降されていないと判定する場合(S709−No)、S705へ進む。一方、S709にて、制御部140が、最下部位置101まで障害検知部110が下降されたと判定する場合(S709−Yes)、S710へ進む。なお、最下部位置101まで障害検知部110が下降されている場合、制御部140には、最上部位置102から最下部位置101までの間に存在するすべての光源121の撮像画像データと各撮像画像データが撮像された高さとが入力されている。
次に、S710にて、制御部140は、入力された最上部位置102から最下部位置101までの間に存在するすべての光源121の撮像画像データと、画像データ記憶部150に記憶されている各障害画像データとをパターンマッチングする。そして、各光源121の撮像画像データの中に、いずれかの障害画像データと一致または近似する撮像画像データがあるかを判定する。S710にて、制御部140が、障害画像データと一致または近似する撮像画像データがないと判定する場合(S710−No)、S716へ進む。一方、S710にて、制御部140が、いずれかの障害画像データと一致または近似する撮像画像データがあると判定する場合(S710−Yes)、S711へ進む。
次に、S711にて、制御部140は、S710にて撮像画像データと一致または近似すると判定した障害画像データをすべて抽出する。また、制御部140は、抽出した各障害画像データと対応する障害情報(障害情報は、障害の内容を示す)を画像データ記憶部150からすべて取得する。
次に、S712にて、制御部140は、S711にて抽出した各撮像画像データが撮像された高さに収容された各機器120の機器IDを取得する。例えば、制御部140は、各高さをキーに構成情報記憶部160を検索し、対応する各機器IDを取得する。これにより、制御部140は、障害が発生した機器120を識別するための情報を取得する。
次に、S713にて、制御部140は、S711にて取得した各障害情報と、S712にて取得した各機器IDと対応付け(例えば、障害情報と対応する障害画像データが撮像された高さと、機器IDと対応する機器120が収容された高さとが一致する障害情報と機器IDとが対応付けられる)を通信部190へ入力する。
次に、S714にて、通信部190は、入力された各障害情報と各機器IDとを対応付けて障害監視システム200へ送信する。
次に、S715にて、障害監視システム200の出力装置210は、送信された各障害情報と各機器IDとを対応付けて出力する。また、障害監視システム200の出力装置210は、障害情報に対応する警告を、機器IDとともに出力する。この場合、駆動部130は、最下部位置101から最上部位置102まで障害検知部110を所定の速度で上昇させる。これにより、ワイヤー131が光源121上に存在しなくなり、後に扉170を開けた担当者にとって、光源121を目視しやすくなる。また、担当者は、作業をしやすくなる。なお、ここで障害検知部110を上昇させる際に、制御部140は、重ねて同じ障害情報と機器IDとが送信されることを防止するために、機器120を撮像するように撮像部132を制御しない。障害検知部110が上昇された後、全体処理を終了する。
一方、S710にて、制御部140が、障害画像データと一致または近似する撮像画像データがないと判定する場合(S710−No)、S716にて、制御部140は、現在の時刻を取得する。
次に、S717にて、制御部140は、S701にて取得したスケジュールとS716にて取得した現在の時刻とを対比することで、現在の時刻が障害検知部110による機器巡視運用を行う時刻かを判定する。S717にて、制御部140が、現在の時刻が障害検知部110による機器巡視運用を行う時刻ではないと判定する場合(S717−No)、駆動部130は、最上部位置102まで障害検知部110を所定の速度で上昇させ、S702へ進む。なお、ここで障害検知部110を上昇させる際に、制御部140は、機器120を撮像するように撮像部132を制御しない。一方、S717にて、制御部140が、現在の時刻が障害検知部110による機器巡視運用を行う時刻であると判定する場合(S717−Yes)、S718へ進む。
次に、S718にて、駆動部130は、障害検知部110を所定の速度で上昇させる。
次に、S719にて、制御部140は、駆動部130から引き出されたワイヤー131の長さを、駆動部130から取得する。そして、制御部140は、取得した駆動部130から引き出されたワイヤー131の長さとラック100の高さとに基づき、撮像部132の高さを算出する。
次に、S720にて、制御部140は、S719にて算出した撮像部132の高さとS704にて取得した光源121の高さとの差が所定距離(例えば、0cm〜5cmの間のいずれか)であるかを判定する。S720にて、制御部140が、撮像部132の高さと光源121の高さとの差が所定距離ではないと判定する場合(S720−No)、S722へ進む。一方、S720にて、制御部140が、撮像部132の高さと光源121の高さとの差が所定距離であると判定する場合(S720−Yes)、S721へ進む。
次に、S721にて、制御部140は、機器120に設けられた光源121を撮像するように撮像部132を制御する。そして、撮像部132は、撮像した光源121の撮像画像データと撮像した高さとを対応付けて制御部140へ入力する。
次に、S722にて、制御部140は、最上部位置102まで障害検知部110が上昇されたかを判定する。S722にて、制御部140が、最上部位置102まで障害検知部110が上昇されていないと判定する場合(S722−No)、S718へ進む。一方、S722にて、制御部140が、最上部位置102まで障害検知部110が上昇されたと判定する場合(S722−Yes)、S723へ進む。なお、最上部位置102まで障害検知部110が上昇されている場合、制御部140には、最下部位置101から最上部位置102までの間に存在するすべての光源121の撮像画像データと各撮像画像データが撮像された高さとが入力されている。
次に、S723にて、制御部140は、入力された最上部位置102から最下部位置101までの間に存在するすべての光源121の撮像画像データと、画像データ記憶部150に記憶されている各障害画像データとをパターンマッチングする。そして、各光源121の撮像画像データの中に、いずれかの障害画像データと一致または近似する撮像画像データがあるかを判定する。S723にて、制御部140が、障害画像データと一致または近似する撮像画像データがないと判定する場合(S723−No)、S702へ進む。一方、S723にて、制御部140が、いずれかの障害画像データと一致または近似する撮像画像データがあると判定する場合(S723−Yes)、S724へ進む。
次に、S724にて、制御部140は、撮像画像データと一致または近似する障害画像データをすべて抽出する。また、制御部140は、抽出した各障害画像データと対応する障害情報を画像データ記憶部150からすべて取得する。これにより、制御部140は、機器120に発生した障害の内容を示す情報を取得する。
次に、S725にて、制御部140は、S724にて抽出した各撮像画像データが撮像された各高さをキーに構成情報記憶部160を検索し、対応する機器IDをすべて取得する。これにより、制御部140は、障害が発生した機器120を識別するための情報を取得する。
次に、S726にて、制御部140は、S724にて取得した各障害情報と、S725にて取得した各機器IDとを対応付けて通信部190へ入力する。さらに制御部140は、S724にて取得した各障害情報と、S725にて取得した各機器IDとを対応付けて構成情報記憶部160に記憶する。
次に、S727にて、通信部190は、入力された各障害情報と各機器IDとを対応付けて障害監視システム200へ送信する。
次に、S728にて、障害監視システム200の出力装置210は、送信された各障害情報と各機器IDとを対応付けて出力する。また、障害監視システム200の出力装置210は、障害情報に対応する警告を、機器IDとともに出力し、全体処理を終了する。
なお、制御部140は、最上部位置102から最下部位置101までの間に収容される各機器120を所定のタイミングで撮像するように撮像部132を制御するようにしても良い。
また、制御部140は、各撮像画像データ同士をパターンマッチングして、各撮像画像データと異なる撮像画像データを障害画像データとして抽出するようにしても良い。
また、障害監視システム200が、各機器120がマウントアングル180に取り付けられる高さと機器IDとを対応付けて記憶するとともに、障害画像データと障害情報とを対応付けて記憶するようにしても良い。この場合、ラック100は、各機器120の高さと、撮像画像データとを、障害監視システム200へ送信し、障害監視システム200は、送信された撮像画像データに対応する警告を、送信された機器IDとともに出力する。
さらに、障害検知部110による機器巡視運用中に扉170が開かれた場合、制御部140は、障害検知部110の動作を停止させるようにしても良い。障害検知部110の動作を停止させた後、制御部140は、障害検知部110を最上部位置102まで上昇させる。これにより、ワイヤー131が光源121上に存在しなくなり、後に扉170を開けた担当者が、光源121を目視しやすくなる。また、担当者は、作業をしやすくなる。
<実施の形態1の効果>
以上説明した実施の形態1によれば、障害検知部110が、上下方向に摺動可能にレール181に取り付けられることで、ラック100に収容された各機器120に設けられた光源121を自動で確認できるようになる。さらにラック100の扉170を開けることなく、光源121を確認できるようになる。
また、天板104上に駆動部130が載置されることで、駆動部130から発生されるノイズがラック100内に設けられた各機器120に対して与える影響を低減させることが可能になる。
また、最上部位置102から最下部位置101まで障害検知部110が下降(または、最下部位置101から最上部位置102まで上昇)される際に撮像された各光源121の画像に基づき、各機器120に障害が発生していないかを判定し、障害監視システム200に対して、一度にまとめて各機器120に発生した障害を通知することで、発生した障害同士の関連性が把握でき、障害の原因を特定が容易になる。さらに、迅速にワークアラウンドを行うことができるようになる。
また、障害検知部110の動作が停止された後、障害検知部110を最上部位置102まで上昇させることで、後に扉170を開けた担当者が、光源121を目視しやすくなる。
[実施の形態2]
本実施の形態2が実施の形態1と異なる点は、実施の形態2の光源121は、点滅することで障害の発生を知らせる点である。また、ラック100は、障害検知部110が最上部位置102と最下部位置101との間を所定回数以上、往復することで、複数回、同一の光源121の画像を撮像し、これらすべての画像に基づき、各機器120に障害が発生していないかを判定する点である。これにより、障害が発生しているにも関わらず、光源121が消灯している画像を撮像部132が撮像したことに起因し、制御部140が、障害が発生していないと誤判定することを防止できるようになる。以下、実施の形態2を実施の形態1と異なる点を主に図9および図10を用いて説明する。図9は、発明の実施の形態2における全体処理の処理フローを示す図である。図10は、図9に続く全体処理の処理フローを示す図である。
まず、S901にて、制御部140は、構成情報記憶部160からスケジュールを取得する。
次に、S902にて、制御部140は、現在の時刻を取得する。
次に、S903にて、制御部140は、S901にて取得したスケジュールとS902にて取得した現在の時刻とを対比することで、現在の時刻が障害検知部110による機器巡視運用を行う時刻かを判定する。S903にて、制御部140が、現在の時刻が障害検知部110による機器巡視運用を行う時刻ではないと判定する場合(S903−No)、S902へ進む。一方、S903にて、制御部140が、現在の時刻が障害検知部110による機器巡視運用を行う時刻であると判定する場合(S903−Yes)、S904へ進む。
次に、S904にて、制御部140は、構成情報記憶部160から、各機器120に設けられる各光源121の高さをすべて取得する。
次に、S905にて、駆動部130は、障害検知部110を所定の速度で下降させる。
次に、S906にて、制御部140は、駆動部130から引き出されたワイヤー131の長さを、駆動部130から取得する。そして、制御部140は、取得したワイヤー131の長さとラック100の高さとに基づき、撮像部132の高さを算出する。
次に、S907にて、制御部140は、S906にて算出した撮像部132の高さとS904にて取得した光源121の高さとの差が所定距離(例えば、0cm〜5cmの間のいずれか)であるかを判定する。S907にて、制御部140が、撮像部132の高さと光源121の高さとの差が所定距離ではないと判定する場合(S907−No)、S909へ進む。一方、S907にて、制御部140が、撮像部132の高さと光源121の高さとの差が所定距離であると判定する場合(S907−Yes)、S908へ進む。
次に、S908にて、制御部140は、機器120に設けられた光源121を撮像するように撮像部132を制御する。そして、撮像部132は、撮像した光源121の撮像画像データと撮像した高さとを対応付けて制御部140へ入力する。
次に、S909にて、制御部140は、最下部位置101まで障害検知部110が下降されたかを判定する。S909にて、制御部140が、最下部位置101まで障害検知部110が下降されていないと判定する場合(S909−No)、S905へ進む。一方、S909にて、制御部140が、最下部位置101まで障害検知部110が下降されたと判定する場合(S909−Yes)、S910へ進む。
次に、S910にて、駆動部130は、障害検知部110を所定の速度で上昇させる。
次に、S911にて、制御部140は、駆動部130から引き出されたワイヤー131の長さを、駆動部130から取得する。そして、制御部140は、取得した駆動部130から引き出されたワイヤー131の長さとラック100の高さとに基づき、撮像部132の高さを算出する。
次に、S912にて、制御部140は、S911にて算出した撮像部132の高さとS904にて取得した光源121の高さとの差が所定距離(例えば、0cm〜5cmの間のいずれか)であるかを判定する。S912にて、制御部140が、撮像部132の高さと光源121の高さとの差が所定距離ではないと判定する場合(S912−No)、S914へ進む。一方、S912にて、制御部140が、撮像部132の高さと光源121の高さとの差が所定距離であると判定する場合(S912−Yes)、S913へ進む。
次に、S913にて、制御部140は、機器120に設けられた光源121を撮像するように撮像部132を制御する。そして、撮像部132は、撮像した光源121の撮像画像データと撮像した高さとを対応付けて制御部140へ入力する。
次に、S914にて、制御部140は、最上部位置102まで障害検知部110が上昇されたかを判定する。S914にて、制御部140が、最上部位置102まで障害検知部110が上昇されていないと判定する場合(S914−No)、S910へ進む。一方、S914にて、制御部140が、最上部位置102まで障害検知部110が上昇されたと判定する場合(S914−Yes)、S915へ進む。
次に、S915にて、制御部140は、障害検知部110を最上部位置102と最下部位置101との間を往復させた回数である往復回数をインクリメントする。
次に、S916にて、制御部140は、往復回数が所定回数以上であるかを判定する。S916にて、制御部140が、往復回数が所定回数以上ではないと判定する場合(S916−No)、S902へ進む。一方、S916にて、制御部140が、往復回数が所定回数以上であると判定する場合(S916−Yes)、制御部140は往復回数の値を「0」へとリセットし、S917へ進む。
次に、S917にて、制御部140は、最上部位置102と最下部位置101との間を往復する間に入力されたすべての光源121の撮像画像データと、画像データ記憶部150に記憶されている各障害画像データとをパターンマッチングする。そして、すべての光源121の撮像画像データの中に、いずれかの障害画像データと一致または近似する撮像画像データがあるかを判定する。S917にて、制御部140が、障害画像データと一致または近似する撮像画像データがないと判定する場合(S917−No)、制御部140は往復回数の値を「0」へとリセットし、S902へ進む。一方、S917にて、制御部140が、いずれかの障害画像データと一致または近似する撮像画像データがあると判定する場合(S917−Yes)、S918へ進む。
次に、S918にて、制御部140は、S917にて撮像画像データと一致または近似すると判定した障害画像データをすべて抽出する。また、制御部140は、抽出した各障害画像データと対応する障害情報を画像データ記憶部150からすべて取得する。
次に、S919にて、制御部140は、S918にて抽出した各撮像画像データが撮像された各高さをキーに構成情報記憶部160を検索し、対応する機器IDをすべて取得する。
次に、S920にて、制御部140は、S918にて取得した各障害情報と、S919にて取得した各機器IDとを対応付けて通信部190へ入力する。
次に、S921にて、通信部190は、入力された各障害情報と各機器IDとを対応付けて障害監視システム200へ送信する。
次に、S922にて、障害監視システム200の出力装置210は、送信された各障害情報と各機器IDとを対応付けて出力する。また、障害監視システム200の出力装置210は、障害情報に対応する警告を、機器IDとともに出力し、全体処理を終了する。
なお、制御部140は、下降される際に取得された各撮像画像データと、上昇される際に取得された各撮像画像データとをパターンマッチングした結果、差異がある場合に、差異がある撮像画像データが撮像された高さに取り付けられた機器120に障害が発生したと判定するようにしても良い。この場合、ラック100は、差異がある撮像画像データと対応する障害情報を取得し、機器IDと障害情報とを対応付けて障害監視システム200へ送信する。
<実施の形態2の効果>
以上説明した実施の形態2によれば、ラック100は、障害検知部110が最上部位置102と最下部位置101との間を所定回数以上、往復することで、複数回、同一の光源121の画像を撮像し、これらすべての画像に基づき、各機器120に障害が発生していないかを判定する。これにより、障害が発生しているにも関わらず、光源121が消灯している画像を撮像部132が撮像したことに起因し、制御部140が、障害が発生していないと誤判定することを防止できるようになる。
[実施の形態3]
本実施の形態3が実施の形態1と異なる点は、実施の形態3のラック100は、異なるユーザ(顧客)の機器が収容されるマルチユーザラックである点である。また、撮像部が光源121を撮像するたびに、機器に障害が発生していないかを判定する点である。
これによって、障害の発生の有無を可及的速やかに判定するとともに、各ユーザに対して発生した障害を可及的速やかに通知できるようになる。以下、実施の形態3を実施の形態1と異なる点を主に図11および図12を用いて説明する。図11は、本発明の実施の形態3における全体処理の処理フローを示す図である。図12は、図11に続く全体処理の処理フローを示す図である。
図11および図12は、発明の実施の形態3における全体処理の処理フローを示す図である。
図11および図12は、発明の実施の形態3における全体処理の処理フローを示す図である。
まず、S1101にて、制御部140は、構成情報記憶部160からスケジュールを取得する。
次に、S1102にて、制御部140は、現在の時刻を取得する。
次に、S1103にて、制御部140は、S1101にて取得したスケジュールとS1102にて取得した現在の時刻とを対比することで、現在の時刻が障害検知部110による機器巡視運用を行う時刻かを判定する。S1103にて、制御部140が、現在の時刻が障害検知部110による機器巡視運用を行う時刻ではないと判定する場合(S1103−No)、S1102へ進む。一方、S1103にて、制御部140が、現在の時刻が障害検知部110による機器巡視運用を行う時刻であると判定する場合(S1103−Yes)、S1104へ進む。
次に、S1104にて、制御部140は、構成情報記憶部160から、各機器120に設けられる各光源121の高さをすべて取得する。
次に、S1105にて、駆動部130は、障害検知部110を所定の速度で下降させる。
次に、S1106にて、制御部140は、駆動部130から引き出されたワイヤー131の長さを、駆動部130から取得する。そして、制御部140は、取得したワイヤー131の長さとラック100の高さとに基づき、撮像部132の高さを算出する。
次に、S1107にて、制御部140は、S1106にて算出した撮像部132の高さとS1104にて取得した光源121の高さとの差が所定距離(例えば、0cm〜5cmの間のいずれか)であるかを判定する。S1107にて、制御部140が、撮像部132の高さと光源121の高さとの差が所定距離ではないと判定する場合(S1107−No)、S1115へ進む。一方、S1107にて、制御部140が、撮像部132の高さと光源121の高さとの差が所定距離であると判定する場合(S1107−Yes)、S1108へ進む。
次に、S1108にて、制御部140は、機器120に設けられた光源121を撮像するように撮像部132を制御する。そして、撮像部132は、撮像した光源121の撮像画像データと撮像した高さとを対応付けて制御部140へ入力する。
次に、S1109にて、制御部140は、入力された光源121の撮像画像データと、画像データ記憶部150に記憶されている各障害画像データとをパターンマッチングする。そして、光源121の撮像画像データが、いずれかの障害画像データと一致または近似するかを判定する。S1109にて、制御部140が、撮像画像データが、いずれの障害画像データと一致または近似しないと判定する場合(S1109−No)、S1115へ進む。一方、S1109にて、制御部140が、撮像画像データが、いずれかの障害画像データと一致または近似すると判定する場合(S1109−Yes)、S1110へ進む。
次に、S1110にて、制御部140は、S1109にて撮像画像データと一致または近似すると判定された障害画像データと対応する障害情報を画像データ記憶部150から取得する。
次に、S1111にて、制御部140は、S1108にて撮像された高さに収容された機器120の機器IDを取得する。また、制御部140は、機器IDから特定される送信先IDを構成情報記憶部160から取得する。
次に、S1112にて、制御部140は、S1110にて取得した障害情報と、S1111にて取得した機器IDと送信先IDとを対応付けて通信部190へ入力する。
次に、S1113にて、通信部190は、入力された送信先IDから特定される障害監視システム200へ、障害情報と機器IDとを対応付けて送信する。
次に、S1114にて、障害監視システム200の出力装置210は、送信された各障害情報と各機器IDとを対応付けて出力する。また、障害監視システム200の出力装置210は、障害情報に対応する警告を、機器IDとともに出力する。
次に、S1115にて、制御部140は、最下部位置101まで障害検知部110が下降されたかを判定する。S1115にて、制御部140が、最下部位置101まで障害検知部110が下降されていないと判定する場合(S1115−No)、S1105へ進む。一方、S1115にて、制御部140が、最下部位置101まで障害検知部110が下降されたと判定する場合(S1115−Yes)、S1116へ進む。
次に、S1116にて、制御部140は、現在の時刻を取得する。
次に、S1117にて、制御部140は、S1101にて取得したスケジュールとS1116にて取得した現在の時刻とを対比することで、現在の時刻が障害検知部110による機器巡視運用を行う時刻かを判定する。S1117にて、制御部140が、現在の時刻が障害検知部110による機器巡視運用を行う時刻ではないと判定する場合(S1117−No)、駆動部130は、最上部位置102まで障害検知部110を所定の速度で上昇させ、S1102へ進む。なお、ここで障害検知部110を上昇させる際に、制御部140は、機器120を撮像するように撮像部132を制御しない。一方、S1117にて、制御部140が、現在の時刻が障害検知部110による機器巡視運用を行う時刻であると判定する場合(S1117−Yes)、S1118へ進む。
次に、S1118にて、駆動部130は、障害検知部110を所定の速度で上昇させる。
次に、S1119にて、制御部140は、駆動部130から引き出されたワイヤー131の長さを、駆動部130から取得する。そして、制御部140は、取得した駆動部130から引き出されたワイヤー131の長さとラック100の高さとに基づき、撮像部132の高さを算出する。
次に、S1120にて、制御部140は、S1119にて算出した撮像部132の高さとS1104にて取得した光源121の高さとの差が所定距離(例えば、0cm〜5cmの間のいずれか)であるかを判定する。S1120にて、制御部140が、撮像部132の高さと光源121の高さとの差が所定距離ではないと判定する場合(S1120−No)、S1128へ進む。一方、S1120にて、制御部140が、撮像部132の高さと光源121の高さとの差が所定距離であると判定する場合(S1120−Yes)、S1121へ進む。
次に、S1121にて、制御部140は、機器120に設けられた光源121を撮像するように撮像部132を制御する。そして、撮像部132は、撮像した光源121の撮像画像データと撮像した高さとを対応付けて制御部140へ入力する。
次に、S1122にて、制御部140は、入力された光源121の撮像画像データと、画像データ記憶部150に記憶されている各障害画像データとをパターンマッチングする。そして、光源121の撮像画像データが、いずれかの障害画像データと一致または近似するかを判定する。S1122にて、制御部140が、撮像画像データが、いずれの障害画像データとも一致または近似しないと判定する場合(S1122−No)、S1128へ進む。一方、S1122にて、制御部140が、撮像画像データが、いずれかの障害画像データと一致または近似すると判定する場合(S1122−Yes)、S1123へ進む。
次に、S1123にて、制御部140は、S1122にて撮像画像データと一致または近似すると判定された障害画像データと対応する障害情報を画像データ記憶部150から取得する。
次に、S1124にて、制御部140は、S1121にて撮像された高さに収容された機器120の機器IDを取得する。また、制御部140は、機器IDから特定される送信先IDを構成情報記憶部160から取得する。
次に、S1125にて、制御部140は、S1123にて取得した障害情報と、S1124にて取得した機器IDと送信先IDとを対応付けて通信部190へ入力する。
次に、S1126にて、通信部190は、入力された送信先IDから特定される障害監視システム200へ、障害情報と機器IDとを対応付けて送信する。
次に、S1127にて、障害監視システム200の出力装置210は、送信された各障害情報と各機器IDとを対応付けて出力する。また、障害監視システム200の出力装置210は、障害情報に対応する警告を、機器IDとともに出力する。
次に、S1128にて、制御部140は、最上部位置102まで障害検知部110が上昇されたかを判定する。S1128にて、制御部140が、最上部位置102まで障害検知部110が上昇されていないと判定する場合(S1128−No)、S1118へ進む。一方、S1128にて、制御部140が、最上部位置102まで障害検知部110が上昇されたと判定する場合(S1128−Yes)、S1129へ進む。
次に、S1129にて、制御部140は、S1112またはS1125にて、障害情報と機器IDと送信先IDとを通信部190へ入力したかを判定する。S1129にて、制御部140が障害情報と機器IDと送信先IDとを通信部190へ入力をしていないと判定する場合(S1129−No)、S1102へ進む。一方、S1129にて、制御部140が障害情報と機器IDと送信先IDとを通信部190へ入力をしたと判定する場合(S1129−Yes)、全体処理を終了する。
<実施の形態3の効果>
以上説明した実施の形態3によれば、撮像部132が光源121を撮像するたびに、機器120に障害が発生していないかを判定することで、障害の発生の有無を可及的速やかに判定するとともに、各ユーザに対して発生した障害を可及的速やかに通知できるようになる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
100…ラック、101…最下部位置、102…最上部位置、103…底板、104…天板、110…障害検知部、111…取付部、112…ローラー、120…機器、121…光源、130…駆動部、131…ワイヤー、132…撮像部、140…制御部、150…画像データ記憶部、160…構成情報記憶部、170…扉、180…マウントアングル、181…レール、182…溝部、190…通信部、200…障害監視システム、210…出力装置

Claims (17)

  1. 一対の底板および天板と、前記底板と前記天板との間に上下方向に設けられるマウントアングルと、を有するラックであって、
    前記底板と前記天板との間に上下方向に設けられるレールと、
    前記マウントアングルに固定される機器に設けられた光源を検知する検知面を有する障害検知部と、
    を有し、
    前記障害検知部は、前記検知面が前記機器側を向いた状態で、上下方向に摺動自在に前記レールに取り付けられる、
    ラック。
  2. 請求項1に記載のラックにおいて、
    前記天板上に載置される駆動部と、
    前記駆動部と前記障害検知部とを連結するワイヤーとをさらに有し、
    前記駆動部は、前記ワイヤーを巻き上げることで、前記障害検知部を最下部位置から最上部位置まで所定の速度で上昇させ、前記ワイヤーを巻き上げる力を開放することで、前記障害検知部を前記最上部位置から前記最下部位置まで下降させる、
    ラック。
  3. 請求項1または2に記載のラックにおいて、
    前記障害検知部の前記検知面には、画像を撮像することで撮像画像データを取得する撮像部が設けられる、ラック。
  4. 請求項3に記載のラックにおいて、
    前記撮像部の高さと前記機器に設けられる前記光源との差が所定距離であると判定する場合、前記光源を撮像するように前記撮像部を制御する制御部をさらに有する、ラック。
  5. 請求項4に記載のラックにおいて、
    前記制御部は、前記ラックの高さから、駆動部から引き出されたワイヤーの長さを減算した値を、前記撮像部の高さとして算出する、ラック。
  6. 請求項4に記載のラックにおいて、
    前記レールには、前記底板からの高さを示すマーカーが付されており、
    前記制御部は、前記撮像部が前記マーカーを読み取ることで、前記撮像部の高さを取得する、ラック。
  7. 請求項3に記載のラックにおいて、
    前記障害検知部が最上部位置から最下部位置まで下降された場合または前記障害検知部が前記最下部位置から前記最上部位置まで上昇された場合に、前記最上部位置から前記最下部位置までの間に存在する前記光源の前記撮像画像データと障害画像データとをパターンマッチングすることで、発生した障害の内容を示す障害情報を取得するとともに、障害が発生した前記機器を特定するための機器IDを取得する制御部をさらに有する、ラック。
  8. 請求項3に記載のラックにおいて、
    前記障害検知部が最上部位置と最下部位置との間を所定回数以上、往復した場合に、前記最上部位置から前記最下部位置までの間に存在する前記光源の前記撮像画像データと障害画像データとをパターンマッチングすることで、発生した障害の内容を示す障害情報を取得するとともに、障害が発生した前記機器を特定するための機器IDを取得する制御部をさらに有する、ラック。
  9. 請求項4に記載のラックにおいて、
    前記制御部は、前記撮像部が前記光源を撮像した場合に、前記光源の前記撮像画像データと障害画像データとをパターンマッチングすることで、発生した障害の内容を示す障害情報を取得するとともに、障害が発生した前記機器を特定するための機器IDを取得する、ラック。
  10. 請求項7から9のいずれか一項に記載のラックにおいて、
    前記制御部は、取得した前記障害情報と前記機器IDとを対応付けて通信部に入力し、
    入力された前記障害情報と前記機器IDとを対応付けて障害監視システムへ送信する通信部を有する、ラック。
  11. 請求項1〜10のいずれか一項に記載のラックにおいて、
    スケジュールと現在の時刻とを対比することで現在の時刻が前記障害検知部による機器巡視運用を行う時刻かを判定する制御部をさらに有し、
    前記制御部が現在の時刻が前記障害検知部による前記機器巡視運用を行う時刻かを判定する場合に、前記障害検知部を所定の速度で下降させる駆動部をさらに有する、ラック。
  12. 請求項1〜11のいずれか一項に記載のラックにおいて、
    機器巡視運用中に扉が開かれた場合、前記障害検知部の動作を停止させ、前記障害検知部の動作を停止させた後、前記障害検知部を最上部位置まで上昇させる、制御部をさらに有する、
    ラック。
  13. ラックと、前記ラックとネットワークを介して接続される障害監視システムとを有する機器自動監視システムであって、
    前記ラックは、
    一対の底板および天板と、
    前記底板と前記天板との間に上下方向に設けられるマウントアングルと、
    前記底板と前記天板との間に上下方向に設けられるレールと、
    前記マウントアングルに固定される機器に設けられる光源を検知する検知面を有し、前記検知面が前記機器側を向いた状態で、上下方向に摺動自在に前記レールに取り付けられる障害検知部と、
    前記障害検知部が最上部位置から最下部位置まで下降された場合または前記障害検知部が前記最下部位置から前記最上部位置まで上昇された場合に、前記最上部位置から前記最下部位置までの間に存在する前記光源の撮像画像データと障害画像データとをパターンマッチングすることで、発生した障害の内容を示す障害情報を取得するとともに、障害が発生した前記機器を特定するための機器IDを取得し、取得した前記障害情報と前記機器IDとを対応付けて通信部に入力する制御部と、
    入力された前記障害情報と前記機器IDとを対応付けて障害監視システムへ送信する通信部と、
    を有し、
    前記障害監視システムは、受信した前記障害情報に対応する警告を前記機器IDとともに出力する出力装置を有する、
    機器自動監視システム。
  14. ラックと、前記ラックとネットワークを介して接続される障害監視システムとを有する機器自動監視システムであって、
    前記ラックは、
    一対の底板および天板と、
    前記底板と前記天板との間に上下方向に設けられるマウントアングルと、
    前記底板と前記天板との間に上下方向に設けられるレールと、
    前記マウントアングルに固定される機器に設けられる光源を検知する検知面を有し、前記検知面が前記機器側を向いた状態で、上下方向に摺動自在に前記レールに取り付けられる障害検知部と、
    前記障害検知部が最上部位置と最下部位置との間を所定回数以上、往復した場合に、前記最上部位置から前記最下部位置までの間に存在する前記光源の撮像画像データと障害画像データとをパターンマッチングすることで、発生した障害の内容を示す障害情報を取得するとともに、障害が発生した前記機器を特定するための機器IDを取得し、取得した前記障害情報と前記機器IDとを対応付けて通信部に入力する制御部と、
    入力された前記障害情報と前記機器IDとを対応付けて障害監視システムへ送信する通信部と、
    を有し、
    前記障害監視システムは、受信した前記障害情報に対応する警告を前記機器IDとともに出力する出力装置を有する、
    機器自動監視システム。
  15. ラックと、前記ラックとネットワークを介して接続される障害監視システムとを有する機器自動監視システムであって、
    前記ラックは、
    一対の底板および天板と、
    前記底板と前記天板との間に上下方向に設けられるマウントアングルと、
    前記底板と前記天板との間に上下方向に設けられるレールと、
    前記マウントアングルに固定される機器に設けられる光源を検知する検知面を有し、前記検知面が前記機器側を向いた状態で、上下方向に摺動自在に前記レールに取り付けられる障害検知部と、
    前記検知面に設けられる撮像部の高さと前記機器に設けられる前記光源との差が所定距離であると判定する場合、前記光源を撮像するように前記撮像部を制御し、前記撮像部が前記光源を撮像した場合に、前記光源の撮像画像データと障害画像データとをパターンマッチングすることで、発生した障害の内容を示す障害情報を取得するとともに、障害が発生した前記機器を特定するための機器IDを取得し、取得した前記障害情報と前記機器IDとを対応付けて通信部に入力する制御部と、
    入力された前記障害情報と前記機器IDとを対応付けて障害監視システムへ送信する通信部と、
    を有し、
    前記障害監視システムは、受信した前記障害情報に対応する警告を前記機器IDとともに出力する出力装置を有する、
    機器自動監視システム。
  16. 駆動部が、光源を検知する検知面が機器側を向いた状態で障害検知部を上下方向に移動させる移動ステップと、
    制御部が、前記検知面に設けられる撮像部の高さとマウントアングルに固定される機器に設けられる前記光源との差が所定距離である場合、前記光源を撮像するように前記撮像部を制御する撮像ステップと、
    前記制御部が、前記撮像部が撮像した前記光源の撮像画像データと障害画像データとをパターンマッチングすることで、発生した障害の内容を示す障害情報を取得するとともに、障害が発生した前記機器を特定するための機器IDを取得し、取得した前記障害情報と前記機器IDとを対応付けて通信部に入力する、入力ステップと、
    前記通信部が、入力された前記障害情報と前記機器IDとを対応付けて障害監視システムへ送信する送信ステップと、
    を有する、障害自動通知方法。
  17. 駆動部が、光源を検知する検知面が機器側を向いた状態で障害検知部を上下方向に移動させる移動ステップと、
    制御部が、前記検知面に設けられる撮像部の高さとマウントアングルに固定される機器に設けられる前記光源との差が所定距離である場合、前記光源を撮像するように前記撮像部を制御する撮像ステップと、
    前記制御部が、前記撮像部が撮像した前記光源の撮像画像データと障害画像データとをパターンマッチングすることで、発生した障害の内容を示す障害情報を取得するとともに、障害が発生した前記機器を特定するための機器IDを取得し、取得した前記障害情報と前記機器IDとを対応付けて通信部に入力する、入力ステップと、
    前記通信部が、入力された前記障害情報と前記機器IDとを対応付けて障害監視システムへ送信する送信ステップと、
    をラックのコンピュータに実行させる、障害自動通知プログラム。
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