JP2015129671A - 電流検出装置 - Google Patents

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剛 生島
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Eiji Iwami
英司 岩見
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Abstract

【課題】フラックスゲート形の電流検出装置において、出力のS/N比を改善し、より正確に導線を流れる被測定電流を検出できるようにする。【解決手段】電流検出装置1は、励起コイル11及び一対のスイッチング素子12a,12bから構成されるマルチバイブレータ18と、電圧源13と、励起コイル11の電流と閾値とに基づいて検出信号を出力する検出部14と、当該検出信号を積分する積分部15と、帰還電流を励起コイル11に加える帰還部16と、スイッチング素子12aに対して第1のゲート信号、スイッチング素子12bに対して第2のゲート信号を与えるゲート信号生成部17とを備える。本構成により、検出部14から出力される検出信号は、所定の周期Tの1/2より短いパルス幅となり、積分部15のゲインを大きくでき、その結果、出力のS/N比が改善され、より正確に導線を流れる被測定電流を検出できる。【選択図】図1

Description

本発明は、導線を流れる被測定電流を検出する電流検出装置に関する。
近年、太陽光発電システムやエアコンなどの電子機器において、漏電電流などを検出するためにフラックスゲート形と呼ばれる電流検出装置が用いられている。このフラックスゲート形の電流検出装置は、小型化及び高感度化が可能であり、微小磁界に対して高い感度を有するため、微小電流検出のために広く使用されている。
ここで、従来のフラックスゲート形の電流検出装置に関して、図16を参照して説明する。電流検出装置100は、図16(a)に示すように、高透磁性材料からなる磁性体コア101の開口部に被測定電流の流れる導線が貫通され、また、磁性体コア101の周囲に励起コイル102が巻回されている。また、従来の電流検出装置100は、例えば、図16(b)に示すように、発振器103、PWM変換部104、積分部105、及び帰還部106の各処理部を備えている。
発振器103は、励起コイル102に所定の周期Tの交流矩形波形状の励起電圧を印加する。PWM変換部104は、励起コイル102に流れる電流を、抵抗器R2を用いて検出電圧に変換し、検出電圧と閾値との大小関係に基づくPWM信号を出力する。積分部105は、PWM信号の積分値を出力電圧として出力する。帰還部106は、積分部105からの出力電圧に比例した帰還電流を励起コイル102にフィードバックする。この帰還電流により導線から磁性体コア101に重畳した磁界をキャンセルさせる。また、帰還電流は被測定電流に比例するため、この帰還電流を検出することにより被測定電流を測定できる。
次に、従来の電流検出装置100に備わる各処理部からの出力波形に関して図17を参照して説明する。なお、本図は、導線に被測定電流が流れ、帰還部106から励起コイル102に与えられる帰還電流により導線から磁性体コア101に重畳した磁界の影響がキャンセルされた状態を示している。
図17(a)は、発振器103から励起コイル102に入力される励起電圧を示し、所定の周期Tの交流矩形波信号が抵抗器R1を介して印加される。なお、この時、磁性体コア101が十分に磁気飽和される励起電圧が印加される。
図17(b)は、励起コイル102の両端で検出される検出電圧を示している。ここで、磁性体コア101は、図16(c)に示すような磁束密度Bと磁界Hとの特性を示す磁気ヒステリシス曲線(B−H曲線)を有する。図17(b)に示す検出電圧は、磁性体コア101の磁束密度Bが不飽和な領域では励起コイル102のインダクタンスにより増加が徐々に緩くなる。また、磁性体コア101が飽和磁束密度Bmとなる領域では励起コイル102のインダクタンスが減少し再度増加する曲線となる。なお、図17(b)に示す検出電圧は、励起コイル102を流れる電流に比例する。
図17(c)は、PWM変換部104から出力されるPWM信号を示し、検出電圧が上下に設定された閾値a,bを超えるたびに正負の極性を反転させたPWM信号が出力される。
図17(d)は、積分部105から出力波形を示しており、PWM信号が正の領域では所定のゲインを掛けた増加波形となり、PWM信号が負の領域では所定のゲインを掛けた減少波形となる。
帰還部106は、上述のように、積分部105の出力電圧に比例した帰還電流を励起コイル102にフィードバックする。この結果、被測定電流の発生により生じる検出電圧の偏りが帰還電流によりキャンセルされて、PWM信号は、励起電圧と同じ周期Tで、正負のパルス幅が等しいデューティ比50%の矩形波信号となる。そして、電流検出装置100は、この時の図17(d)の矢印に示す「被測定電流による変化量」に基づいて導線を流れる被測定電流を検出できる。
そして、フラックスゲート形の電流検出装置としては、使用環境温度が変化する状況下においても、センサ感度を補正し、高精度に被測定電流を検出することができる電流検出装置などが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−61322号公報
しかしながら、上記従来の電流検出装置100では、図17(c),(d)に示すように、積分部105は、PWM信号が正の領域では所定のゲインを掛けて出力信号を増加させ、PWM信号が負の領域では所定のゲインを掛けて出力信号を減少させる。この場合、積分部105からのPWM信号に基づく積分出力の変動幅が大きくなり、また積分部105からの出力電圧の範囲も決まっているため、積分部105はゲイン(傾き)を大きくとることができない。この結果、図17(d)に示す「被測定電流による変化量」を大きくとることができず、出力のS/N比が悪化し、ひいては被測定電流の誤検出に繋がるという問題がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、出力のS/N比を改善し、より正確に導線を流れる被測定電流を検出できるようにしたフラックスゲート型の電流検出装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、導線に流れる被測定電流を検出する電流検出装置であって、前記導線が挿通される開口部を有する磁性体コアと、前記磁性体コアに巻回された励起コイル、及び前記励起コイルの両端に共通電極が接続された一対のスイッチング素子から構成され、所定の周期Tで前記励起コイルに流れる電流方向を切り替えて発振動作させるマルチバイブレータと、前記一対のスイッチング素子の一方の電極に接続され、前記磁性体コアの磁場を飽和させるための励起電圧を前記励起コイルに印加する電圧源と、前記一対のスイッチング素子の他方の電極に接続され、前記励起コイルを流れる電流が、所定の閾値を超えたか否かで検出信号を出力する検出部と、前記検出部から出力された検出信号が正の領域では所定のゲインを掛けて出力を増加させ、検出信号が負の領域では所定のゲインを掛けて出力を減少させる積分部と、前記積分部からの出力に応じた帰還電流を前記励起コイルに加える帰還部と、前記一対のスイッチング素子のうち一のスイッチング素子に対して前記所定の周期Tの半分の期間で“1”となる2値信号である第1のゲート信号を与え、他のスイッチング素子に対して前記第1のゲート信号と逆の特性を有する2値信号である第2のゲート信号を与えることで前記マルチバイブレータを発振動作させるゲート信号生成部とを備え、前記検出部から出力される検出信号は、前記所定の周期Tの1/2より短いパルス幅となることを特徴とするものである。
この電流検出装置において、前記検出部は、前記マルチバイブレータから出力される電流を電圧に変換する抵抗と、前記抵抗の両端電圧と所定の閾値電圧との大小に基づくPWM信号を識別信号として出力するコンパレータと、前記ゲート信号生成部から与えられるゲート信号と前記コンパレータから出力される識別信号とから第1のタイミング信号と第2のタイミング信号を生成するタイミング信号生成部と、前記第1のタイミング信号及び第2のタイミング信号が入力され、検出信号を出力するスイッチ部と、を備え、前記スイッチ部から出力される検出信号は、前記第1のタイミング信号が“1”の場合は値が正、前記第2のタイミング信号が“1”の場合は値が負、これら以外の場合は値が0となる3値信号となることが好ましい。
この電流検出装置において、前記タイミング信号生成部は、前記第1のゲート信号、及び前記識別信号のAND演算を行って前記第1のタイミング信号を出力する第1のANDゲートと、前記第2のゲート信号、及び前記識別信号のAND演算を行って前記第2のタイミング信号を出力する第2のANDゲートと、を備えることが好ましい。
この電流検出装置において、前記ゲート信号生成部は、前記所定の周期Tの1/4の周期を有するクロックを発生する発振器と、前記発振器のクロックを1/4分周し、前記第1のゲート信号として出力する1/4分周部と、前記1/4分周部から出力される第1のゲート信号の極性を反転し、前記第2のゲート信号として出力する第1のNOTゲートとを備えることが好ましい。
この電流検出装置において、前記タイミング信号生成部は、前記第1のゲート信号と、第3のゲート信号と、前記識別信号とのAND演算を行って出力する第1の3入力ANDゲートと、前記第2のゲート信号と、第4のゲート信号と、前記識別信号とのAND演算を行って出力する第2の3入力ANDゲートと、を備え、前記第1のゲート信号と前記第2のゲート信号の立ち下がりタイミングの差は、前記所定の周期Tの1/2であり、前記第3のゲート信号と前記第4のゲート信号の立ち上がりタイミングの差は、前記所定の周期Tの1/2であり、前記第3のゲート信号の立ち上がりタイミングは前記識別信号の立ち下がりタイミングより遅く、立ち上がりタイミングより早いことが好ましい。
この電流検出装置において、前記ゲート信号生成部は、前記所定の周期Tの1/4の周期を有するクロックを発生する発振器と、前記発振器のクロックを1/4分周し、前記第1のゲート信号として出力する1/4分周部と、前記1/4分周部から出力される第1のゲート信号の極性を反転し、前記第2のゲート信号として出力する第1のNOTゲートと、前記第1のゲート信号に、前記所定の周期Tの1/4の期間に相当する遅延を与え、前記第3のゲート信号として出力する遅延部と、前記遅延部から出力される第3のゲート信号の極性を反転し、前記第4のゲート信号として出力する第2のNOTゲートとを備えることが好ましい。
この電流検出装置において、さらに、信号のリップルを除去するための低域通過フィルタを、前記積分部、又は前記積分部から前記帰還部に帰還する帰還ループの外側に設けることが好ましい。
また、本発明は、導線が挿通される開口部を有する磁性体コアと、前記磁性体コアに巻回された励起コイル、及び前記励起コイルの両端に共通電極が接続された一対のスイッチング素子から構成され、所定の周期Tで前記励起コイルに流れる電流方向を切り替えて発振動作させるマルチバイブレータと、前記一対のスイッチング素子の一方の電極に接続され、前記磁性体コアの磁場を飽和させるための励起電圧を前記励起コイルに印加する電圧源と、を備える電流検出装置に用いられるプログラムであって、前記一対のスイッチング素子の他方の電極に接続され、前記励起コイルを流れる電流が、所定の閾値を超えたか否かで検出信号を出力する検出ステップと、前記検出ステップにおいて出力された検出信号が正の領域では所定のゲインを掛けて出力を増加させ、検出信号が負の領域では所定のゲインを掛けて出力を減少させる積分ステップと、前記積分ステップにおける出力に応じた帰還電流を前記励起コイルに加える帰還ステップと、前記一対のスイッチング素子のうち一のスイッチング素子に対して前記所定の周期Tの半分の期間で“1”となる2値信号である第1のゲート信号を与え、他のスイッチング素子に対して前記第1のゲート信号と逆の特性を有する2値信号である第2のゲート信号を与えることで前記マルチバイブレータを発振動作させるゲート信号生成ステップとを含み、前記検出ステップにおいて出力される検出信号は、前記所定の周期Tの1/2より短いパルス幅となることを特徴とするものである。
また、本発明は、導線が挿通される開口部を有する磁性体コアと、前記磁性体コアに巻回された励起コイル、及び前記励起コイルの両端に共通電極が接続された一対のスイッチング素子から構成され、所定の周期Tで前記励起コイルに流れる電流方向を切り替えて発振動作させるマルチバイブレータと、前記一対のスイッチング素子の一方の電極に接続され、前記磁性体コアの磁場を飽和させるための励起電圧を前記励起コイルに印加する電圧源と、を備える電流検出装置に用いる電流検出方法であって、前記一対のスイッチング素子の他方の電極に接続され、前記励起コイルを流れる電流が、所定の閾値を超えたか否かで検出信号を出力する検出ステップと、前記検出ステップにおいて出力された検出信号が正の領域では所定のゲインを掛けて出力を増加させ、検出信号が負の領域では所定のゲインを掛けて出力を減少させる積分ステップと、前記積分ステップにおける出力に応じた帰還電流を前記励起コイルに加える帰還ステップと、前記一対のスイッチング素子のうち一のスイッチング素子に対して前記所定の周期Tの半分の期間で“1”となる2値信号である第1のゲート信号を与え、他のスイッチング素子に対して前記第1のゲート信号と逆の特性を有する2値信号である第2のゲート信号を与えることで前記マルチバイブレータを発振動作させるゲート信号生成ステップとを含み、前記検出ステップにおいて出力される検出信号は、前記所定の周期Tの1/2より短いパルス幅となることを特徴とするものである。
本発明に係る電流検出装置は、励起コイル及び一対のスイッチング素子から構成されるマルチバイブレータを用いて励起コイルを流れる電流方向を発振動作させる。また、励起コイルを流れる励起電流及び閾値に基づいて、検出部は、所定の周期の1/2より短いパルス幅の検出信号を出力する。積分部は、当該検出信号に基づいて大きなゲインを掛けた出力信号を出力する。この構成により、本発明では、出力のS/N比を改善し、より正確に導線を流れる被測定電流を検出できる。
(a)本発明の実施の形態に係る電流検出装置の説明図、(b)前記電流検出装置の機能図である。 (a)及び(b)導線を流れる被測定電流が0の場合において、前記電流検出装置に備わるゲート信号生成部から出力される第1及び第2のゲート信号、(c)検出部への入力電流、(d)検出部から出力される検出信号、(e)積分部から出力される電圧信号のタイミングチャートである。 (a)及び(b)導線を流れる正方向の被測定電流が有り、且つ帰還電流でキャンセルされていない場合において、前記ゲート信号生成部から出力される第1及び第2のゲート信号、(c)検出部への入力電流、(d)検出部から出力される検出信号、(e)積分部から出力される電圧信号のタイミングチャートである。 (a)及び(b)導線を流れる正方向の被測定電流が有り、且つ帰還電流でキャンセルされた場合において、前記ゲート信号生成部から出力される第1及び第2のゲート信号、(c)検出部への入力電流、(d)検出部から出力される検出信号、(e)積分部から出力される電圧信号のタイミングチャートである。 (a)前記検出部の機能図、(b)前記検出部に備わるスイッチ部から出力される検出信号を示す表である。 (a)導線を流れる被測定電流が0の場合における検出部への入力電流、(b)前記検出部に備わるコンパレータから出力される識別信号、(c)前記検出部に備わるタイミング信号生成部から出力される第1のタイミング信号、(d)前記タイミング信号生成部から出力される第2のタイミング信号、(e)前記スイッチ部から出力される検出信号のタイミングチャートである。 前記タイミング信号生成部の機能図である。 (a)前記タイミング信号生成部に備わる第1のANDゲートに入力される第1のゲート信号、(b)前記タイミング信号生成部に備わる第2のANDゲートに入力される第2のゲート信号、(c)前記第1のANDゲートに入力される識別信号、(d)前記第1のANDゲートから出力される第1のタイミング信号、(e)前記第2のANDゲートから出力される第2のタイミング信号のタイミングチャートである。 前記ゲート信号生成部の機能図である。 (a)前記ゲート信号生成部に備わる発振器から発生するクロック、(b)前記ゲート信号生成部に備わる1/4分周部から出力される第1のゲート信号、(c)前記1/4分周部から第1のNOTゲートを介して出力される第2のゲート信号のタイミングチャートである。 実施の形態の変形例1に係るタイミング信号生成部の機能図である。 (a)前記タイミング信号生成部に備わる第1の3入力ANDゲートに入力される第1のゲート信号、(b)前記タイミング信号生成部に備わる第2の3入力ANDゲートに入力される第2のゲート信号、(c)検出部への入力電流、(d)第1の3入力ANDゲートに入力される識別信号、(e)第1の3入力ANDゲートに入力される第3のゲート信号、(f)第1の3入力ANDゲートから出力される第1のタイミング信号、(g)第2の3入力ANDゲートに入力される第4のゲート信号、(h)第2の3入力ANDゲートから出力される第2のタイミング信号のタイミングチャートである。 前記変形性1に係るゲート信号生成部の機能図である。 (a)前記ゲート信号生成部に備わる発振器から発生するクロック、(b)前記ゲート信号生成部に備わる1/4分周部から出力される第1のゲート信号、(c)前記1/4分周部から第1のNOTゲートを介して出力される第2のゲート信号、(d)前記ゲート信号生成部に備わる遅延部を介して出力される第3のゲート信号、(e)前記遅延部から第2のNOTゲートを介して出力される第4のゲート信号のタイミングチャートである。 実施の形態の変形例2に係る電流検出装置の機能図である。 (a)従来の電流検出装置の説明図、(b)前記電流検出装置の機能図、(c)磁性体コアにおける磁束密度Bと磁界Hとの特性を示す磁気ヒステリシス曲線を示す。 (a)前記電流検出装置に備わる発振器から与えられる励起電圧、(b)前記電流検出装置に備わるPWM変換部へ入力される検出信号、(c)当該PWM変換部から出力されるPWM信号、(d)前記電流検出装置に備わる積分部からの出力信号のタイミングチャートである。
(実施の形態)
本発明の実施の形態に係る電流検出装置について図面を参照して説明する。図1(a)に示すように、本実施の形態に係る電流検出装置1は、導線を流れる被測定電流を検出するものであり、導線が挿通される開口部を有する磁性体コア10と、磁性体コア10にトロイダル状に巻回された励起コイル11とを備える。
本実施の形態に係る電流検出装置1は、フラックスゲート形と呼ばれ、高透磁率磁性体から成る磁性体コア10の透磁率が飽和磁束付近で急激に消失する非線形特性を利用した磁界センサであり、ホール素子に比べ検出磁界強度感度が高く、高い分解能を有している。このため、例えば、太陽光発電システムやエアコンなどの電子機器、燃料電池やバッテリなどにおいて、微小な漏電電流を検出する電流検出装置1として用いられている。
磁性体コア10は、飽和磁束密度及び保磁力の小さい材料であるパーマロイなど高透磁率材料からなる環状のコアである。これは、磁性体コア2は、励起コイル11を流れる励起電流を用いて飽和されるため、飽和磁束密度及び保磁力が小さければ飽和に必要な電力が小さくできるためである。
電流検出装置1は、図1(b)に示すように、一対のスイッチング素子12a,12b、電圧源13、抵抗器R、検出部14、積分部15、帰還部16、及びゲート信号生成部17をも備えている。
一対のスイッチング素子12a,12bは、トランジスタなどの半導体スイッチで構成され、励起コイル11の両端に共通電極が接続される。スイッチング素子12a,12bは、励起コイル11とマルチバイブレータ18を構成する。マルチバイブレータ18は、所定の周期Tで一対のスイッチング素子12a,12bのオン・オフの関係を反転させることで、励起コイル11に流れる電流方向を切り替えて発振動作させる。
電圧源13は、一対のスイッチング素子12a,12bの一方の電極と接続されており、所定の周期T(例えば、1KHz〜4KHz)の交流矩形波信号を励起電圧として励起コイル11に印加する回路である。なお、励起電圧は、磁性体コア10のB−H特定に応じて磁性体コア10の正方向及び負方向の磁場(交流磁場)を十分に磁気飽和できる振幅を有しているものである。このことで、常に電圧源13から励起コイル11に飽和電流が印加される。
検出部14は、一対のスイッチング素子12a,12bの他方の電極と接続されており、励起コイル11を流れる励磁電流を検出し、当該電流に基づく検出信号を積分部15に出力する。なお、検出部14の機能構成に関しては後述の図5において説明する。
積分部15は、積分回路で構成され、検出部14からの検出信号が正の領域では所定のゲインを掛けて出力信号を増加させ、検出信号が負の領域では所定のゲインを掛けて出力信号を減少させる。なお、積分部15は、連続的なアナログ信号をそのままの形で演算したり、デジタル信号に変換した後、デジタル回路を用いて積分演算しても良い。
帰還部16は、積分部15からの出力電圧を電流に変換し、励起コイル11に加える。具体的には、帰還部16は、抵抗器を有しており、積分部15からの出力電圧を受けて、これに比例した値の帰還電流を励起コイル11にフィードバックする。このことで、導体を流れる被測定電流の発生により生じた磁性体コア10への磁界の影響をキャンセルさせて、検出部14への入力電流の偏りをキャンセルする。電流検出装置1は、帰還電流の値に基づいて導体を流れる被測定電流の値を検出できる。
本実施の形態では、検出信号のリップルを除去するための低域通過フィルタ(LPF)19を、積分部15に設けている。LPF19は、オペアンプ、抵抗及びコンデンサなどで構成され、後段の処理を容易化するために設けられる。なお、LPF19の機能を積分部15に加えるか、積分部15から帰還部16に帰還する出力側の帰還ループ外に加えるか、どちらの手段をとるかは、帰還ループの安定性を考慮して決定できる。
次に、電流検出装置1の被測定電流の検出動作に関して図2〜図4を参照して説明する。最初に、導線を流れる被測定電流が0の場合の出力信号波形を図2に示す。
図2(a)は、ゲート信号生成部17から第1のスイッチング素子12aに入力される第1ゲート信号を示し、この第1ゲート信号は周期Tの交流矩形波となる。図2(b)は、ゲート信号生成部17から第2のスイッチング素子12bに入力される第2ゲート信号を示し、この第2ゲート信号は周期Tの交流矩形波となる。このように、ゲート信号生成部17は、一対のスイッチング素子12a,12bのうちの第1のスイッチング素子12aに対して所定の周期Tの半分の期間で“1”となり、他の半分の期間で“0”となる2値信号である第1のゲート信号を与える。また、第2のスイッチング素子12bに対して第1のゲート信号と逆の特性を有する2値信号である第2のゲート信号を与える。この結果、ゲート信号生成部17は、所定の周期Tで一対のスイッチング素子12a,12bのオン・オフの関係を反転させて、電圧源13から一対のスイッチング素子12a,12bを介して励起コイル11に印加される電流経路を経路1と経路2で交互に切り替えている。なお、周期Tは被測定電流の周波数より高くする必要がある。
図2(c)は、検出部14への入力電流を示しており、電圧源13からの出力電圧を、マルチバイブレータ18を用いることで、従来の図17(b)に示した出力信号を、時間軸を中心に正の領域に折り返した波形を得ることができる。
図2(d)は、検出部14から出力される検出信号を示しており、検出部14は、入力電圧が閾値を超えるか否かを判定し、超える場合には所定の周期Tの1/2よりも短いパルス幅Wの検出信号を出力している。より理想的には、閾値が、検出信号のパルス幅を所定の周期Tの1/4以下とするように設定される。
図2(e)は、積分部15からの出力信号を示し、検出信号が正の領域では所定のゲインを掛けて出力信号を増加させ、検出信号が負の領域では所定のゲインを掛けて出力信号を減少させる。電流検出装置1は、この出力電圧に基づいて導線を流れる被測定電流を検出できる。
次に、電流検出装置1において、被測定電流が正方向に発生(被測定電流>0)し、且つ帰還電流でキャンセルされていない場合の各処理部からの出力信号波形を図3に示す。ここでは、図1(a)の矢印に示す方向を正方向としている。なお、図3(a),(b)に示すゲート信号生成部17からの出力波形は図2(a),(b)と同じである。
そして、図3(c)に示すように、被測定電流>0の場合、被測定電流により生じる磁束が正の出力電流のより生じる磁束と同方向であり、それが重畳されるため、正の領域においては飽和に達する時間が早くなり、逆に負の領域では遅くなる。このため、検出部14への入力電流の対称性にずれが生じる。
図3(d)は、検出部14から出力される検出信号を示している。この場合、検出部14への入力信号に偏りが生じているために、入力信号が閾値を超えるタイミングが異なることとなり、検出部14からの検出信号は、半周期毎に、パルス幅が広くなる期間と、パルス幅が短くなる期間が生じる。なお、被測定電流の負方向の漏電がある場合には、これとは逆の偏り現象が生じる。
図3(e)は、積分部15からの出力信号を示し、検出信号が正の領域では所定のゲインを掛けて出力信号を増加させ、検出信号が負の領域では所定のゲインを掛けて出力信号を減少させ、その結果、一周期後の出力電圧が増加する。
次に、電流検出装置1において、正方向の被測定電流(被測定電流>0)が有り、且つ帰還電流でキャンセルされた場合の各処理部からの出力信号波形を図4に示す。なお、図4(a),(b)に示すゲート信号生成部17からの出力波形は図2(a),(b)と同じである。
図4(c)に示すように、被測定電流により磁性体コア10に重畳された磁界が帰還電流によりキャンセルされるため、半周期ごとに飽和に達する時間が等しくなり、均等な入力電流の波形に戻る。その結果、検出部14の入力信号に偏りがなく、入力信号が閾値を超えるタイミングが等しくなり、図4(d)に示す検出部14からの検出信号のパルス幅が均等に戻る。
図4(e)は、積分部15からの出力信号を示し、検出信号が正の領域では所定のゲインを掛けて出力信号を増加させ、検出信号が負の領域では所定のゲインを掛けて出力信号を減少させる。この際、検出信号による積分出力のパルス幅Wが所定の周期Tの1/2より短くなっている。このため、積分部15はゲイン(傾き)を大きくできる。その結果、導線を流れる被測定電流に比例したオフセットを持つ「被測定電流による変化量」を大きくとれて、出力のS/N比が改善される。電流検出装置1は、この変化量に基づいて導線を流れる被測定電流(漏洩電流)を検出する。
次に、電流検出装置1に備わる検出部14に関して、図5及び図6を参照して説明する。検出部14は、図5(a)に示すように、抵抗器14aと、コンパレータ14bと、タイミング信号生成部14cと、スイッチ部14dとを備えている。
抵抗器14aは、マルチバイブレータ18から出力される電流を電圧に変換する。
コンパレータ14bは、抵抗器14aの両端電圧と所定の閾値電圧とを比較し(図6(a)参照)、その大小に基づくPWM信号を識別信号(図6(b)参照)として出力する。例えば、コンパレータ14bをアナログ回路で実現する場合、コンパレータ14bに2つの信号を入力し、両端電圧>閾値の時に“1”、両端電圧<閾値の時に“0”を出力する。
タイミング信号生成部14cは、図6(c)及び図6(d)に示すように、コンパレータ14bからの識別信号を、所定の周期Tの半分毎に振り分けた第1のタイミング信号と第2のタイミング信号を生成する。
スイッチ部14dは、タイミング信号生成部14cから第1のタイミング信号及び第2のタイミング信号が入力され、検出信号を出力する(図6(e)参照)。この検出信号は、図5(b)の表51に示すように、第1のタイミング信号が“1”の場合は値が正の電圧値(+A)、第2のタイミング信号が“1”の場合は値が負の電圧値(−A)、これら以外の場合は電圧値が0となる3値信号となる。なお、第1のタイミング信号と第2のタイミング信号は、同時に1とならないようにする。この構成により、検出部14は、容易に入手可能な電子部品によって検出信号を生成することができる。
次に、検出部14に備わるタイミング信号生成部14cに関して、図7及び図8を参照して説明する。タイミング信号生成部14cは、第1のゲート信号、及び識別信号のAND演算を行って第1のタイミング信号を出力する第1のANDゲート14eを有する。また、第2のゲート信号、及び識別信号のAND演算を行って第2のタイミング信号を出力する第2のANDゲート14fを有する。
そして、第1のANDゲート14eから出力される第1のタイミング信号を図8(d)に、第2のANDゲート14fから出力される第2のタイミング信号を図8(e)に示す。このように、タイミング信号生成部14cは、簡易な演算によってタイミング信号を生成することができる。なお、タイミング信号生成部14cは図7の構成に限定されるものではなく、例えば、第1及び第2のNANDゲートを構成した上で、図5(b)に示す各タイミング信号の1と0との関係を逆にしても良い。
次に、電流検出装置1に備わるゲート信号生成部17に関して、図9及び図10を参照して説明する。ゲート信号生成部17は、発振器17aと、1/4分周部17bと、第1のNOTゲート17cとを備える。
発振器17aは、図10(a)に示すように、所定の周期Tの1/4の周期を有するクロックを発生する。1/4分周部17bは、カウンタ、または2個のDフリップフロップで構成され、図10(b)に示すように、クロックを1/4分周し、第1のゲート信号として出力する。第1のNOTゲート17cは、図10(c)に示すように、第1のゲート信号の極性を反転し、第2のゲート信号として出力する。この構成により、ゲート信号生成部17は、同期したタイミングを有する第1及び第2のゲート信号を生成することができる。
以上のように、本実施の形態に係る電流検出装置1は、検出部14から出力される検出信号のパルス幅Wを所定の周期Tの1/2よりも短くでき、積分部15においては当該検出信号に基づいて掛けるゲインを高くとることができる。このため、フラックスゲート型の電流検出装置1において、出力に対するS/N比を改善し、より正確に被測定電流を検出できる。
(変形例1)
本実施の形態の変形例1について図11乃至図14を参照して説明する。本変形例1では、タイミング信号生成部14c及びゲート信号生成部17を上記実施の形態とは異なる機能構成としたものである。これは、現実には、図12(c)に示すように、検出部14への入力電流には遅延時間が発生し、オンからオフへは瞬時に下がらない。このため、上記実施の形態のタイミング信号生成部14c及びゲート信号生成部17の構成では誤作動を生じてしまう可能性がある。
そこで、本変形例1に係るタイミング信号生成部14cは、図11に示すように、第1のゲート信号と、第3のゲート信号と、識別信号とのAND演算を行って第1のタイミング信号を出力する第1の3入力ANDゲート14gを有する。また、第2のゲート信号と、第4のゲート信号と、識別信号とのAND演算を行って第2のタイミング信号を出力する第2の3入力ANDゲート14hを有する。
さらに、図12(a),(b)に示すように、第1のゲート信号と第2のゲート信号の立ち下がりタイミングの差は、所定の周期Tの1/2となる。またさらに、図12(e),(g)に示すように、第3のゲート信号と第4のゲート信号の立ち上がりタイミングの差は、所定の周期Tの1/2である。また、図12(d),(e)に示すように、第3のゲート信号の立ち上がりタイミングは識別信号の立ち下がりタイミングより遅く、立ち上がりタイミングより早い。この構成により、本変形例1に係るタイミング信号生成部14cでは、より正確なタイミングを有する複数のタイミング信号を生成できる。
なお、タイミング信号生成部14cは図11の構成に限定されるものではなく、例えば、第1及び第2のNANDゲートを構成した上で、図5(b)に示す各タイミング信号の1と0との関係を逆にしても良い。
次に、本変形例1に係るゲート信号生成部17に関して、図13及び図14を参照して説明する。本変形例1においてゲート信号生成部17は、発振器17aと、1/4分周部17bと、第1のNOTゲート17cと、遅延部17dと、第2のNOTゲート17eとを備える。
発振器17aは、図14(a)に示すように、所定の周期Tの1/4の周期を有するクロックを発生する。1/4分周部17bは、カウンタ、または2個のDフリップフロップで構成され、図14(b)に示すように、クロックを1/4分周し、第1のゲート信号として出力する。第1のNOTゲート17cは、図14(c)に示すように、第1のゲート信号の極性を反転し、第2のゲート信号として出力する。遅延部17dは、Dフリップフロップなどで構成され、図14(d)に示すように、第1のゲート信号に、所定の周期Tの1/4の期間に相当する遅延を与え、第3のゲート信号として出力する。第2のNOTゲート17eは、図14(e)に示すように、第3のゲート信号の極性を反転し、第4のゲート信号として出力する。この構成により、ゲート信号生成部17は、同期したタイミングを有する第1乃至第4のゲート信号を生成することができる。
以上のように、本変形例1に係る電流検出装置1においては、理想スイッチではなく、オン・オフに遅延時間が発生する現実のスイッチも想定した上で、より正確なタイミング信号を発生させることができる。
(変形例2)
本実施の形態の変形例2について説明する。本変形例2に係る電流検出装置1では、図15に示すように、電圧源13から一対のスイッチング素子12a,12bの間には抵抗器が設けられていない。また、LPF19が、積分部15から帰還部16に帰還する帰還ループの外側に設けられている。この構成によっても、上記実施の形態と同様、出力に対するS/N比を改善し、より正確に被測定電流を検出できる。
なお、本発明は、上記実施の形態の構成に限られず、発明の趣旨を変更しない範囲で種々の変形が可能である。また、上記目的を達成するために、本発明は、電流検出装置1に含まれる特徴的な構成手段をステップとする電流検出方法としたり、それらの特徴的なステップを含むプログラムとして実現することもできる。より具体的には、磁性体コア10や励起コイル11以外の実現手段はハードウェア(アナログ、デジタル)またはソフトウェアのいずれでも良い。また、一部がアナログ回路で一部がデジタル回路、あるいは一部がハードウェアで一部がソフトウェアというように、機能ブロック毎に実現手段が異なっていても良い。さらに、そのプログラムは、ROM等のメモリに格納しておくだけでなく、USBメモリ等の記録媒体や通信ネットワークを介して流通させることもできる。
1 電流検出装置
10 磁性体コア
11 励起コイル
12a,12b スイッチング素子
13 電圧源
14 検出部
14a 抵抗器
14b コンパレータ
14c タイミング信号生成部
14d スイッチ部
14e,14f ANDゲート
14g,14h 3入力ANDゲート
15 積分部
16 帰還部
17 ゲート信号生成部
17a 発振器
17b 1/4分周部
17c,17e NOTゲート
17d 遅延部
18 マルチバイブレータ
19 低域通過フィルタ(LPF)

Claims (9)

  1. 導線に流れる被測定電流を検出する電流検出装置であって、
    前記導線が挿通される開口部を有する磁性体コアと、
    前記磁性体コアに巻回された励起コイル、及び前記励起コイルの両端に共通電極が接続された一対のスイッチング素子から構成され、所定の周期Tで前記励起コイルに流れる電流方向を切り替えて発振動作させるマルチバイブレータと、
    前記一対のスイッチング素子の一方の電極に接続され、前記磁性体コアの磁場を飽和させるための励起電圧を前記励起コイルに印加する電圧源と、
    前記一対のスイッチング素子の他方の電極に接続され、前記励起コイルを流れる電流が、所定の閾値を超えたか否かで検出信号を出力する検出部と、
    前記検出部から出力された検出信号が正の領域では所定のゲインを掛けて出力を増加させ、検出信号が負の領域では所定のゲインを掛けて出力を減少させる積分部と、
    前記積分部からの出力に応じた帰還電流を前記励起コイルに加える帰還部と、
    前記一対のスイッチング素子のうち一のスイッチング素子に対して前記所定の周期Tの半分の期間で“1”となる2値信号である第1のゲート信号を与え、他のスイッチング素子に対して前記第1のゲート信号と逆の特性を有する2値信号である第2のゲート信号を与えることで前記マルチバイブレータを発振動作させるゲート信号生成部とを備え、
    前記検出部から出力される検出信号は、前記所定の周期Tの1/2より短いパルス幅となる、ことを特徴とする電流検出装置。
  2. 前記検出部は、
    前記マルチバイブレータから出力される電流を電圧に変換する抵抗と、
    前記抵抗の両端電圧と所定の閾値電圧との大小に基づくPWM信号を識別信号として出力するコンパレータと、
    前記ゲート信号生成部から与えられるゲート信号と前記コンパレータから出力される識別信号とから第1のタイミング信号と第2のタイミング信号を生成するタイミング信号生成部と、
    前記第1のタイミング信号及び第2のタイミング信号が入力され、検出信号を出力するスイッチ部と、を備え、
    前記スイッチ部から出力される検出信号は、前記第1のタイミング信号が“1”の場合は値が正、前記第2のタイミング信号が“1”の場合は値が負、これら以外の場合は値が0となる3値信号となる、ことを特徴とする請求項1記載の電流検出装置。
  3. 前記タイミング信号生成部は、
    前記第1のゲート信号、及び前記識別信号のAND演算を行って前記第1のタイミング信号を出力する第1のANDゲートと、
    前記第2のゲート信号、及び前記識別信号のAND演算を行って前記第2のタイミング信号を出力する第2のANDゲートと、を備えることを特徴とする請求項2に記載の電流検出装置。
  4. 前記ゲート信号生成部は、
    前記所定の周期Tの1/4の周期を有するクロックを発生する発振器と、
    前記発振器のクロックを1/4分周し、前記第1のゲート信号として出力する1/4分周部と、
    前記1/4分周部から出力される第1のゲート信号の極性を反転し、前記第2のゲート信号として出力する第1のNOTゲートとを備える、ことを特徴とする請求項3記載の電流検出装置。
  5. 前記タイミング信号生成部は、
    前記第1のゲート信号と、第3のゲート信号と、前記識別信号とのAND演算を行って前記第1のタイミング信号を出力する第1の3入力ANDゲートと、
    前記第2のゲート信号と、第4のゲート信号と、前記識別信号とのAND演算を行って前記第2のタイミング信号を出力する第2の3入力ANDゲートと、を備え、
    前記第1のゲート信号と前記第2のゲート信号の立ち下がりタイミングの差は、前記所定の周期Tの1/2であり、
    前記第3のゲート信号と前記第4のゲート信号の立ち上がりタイミングの差は、前記所定の周期Tの1/2であり、
    前記第3のゲート信号の立ち上がりタイミングは前記識別信号の立ち下がりタイミングより遅く、立ち上がりタイミングより早い、ことを特徴とする請求項2記載の電流検出装置。
  6. 前記ゲート信号生成部は、
    前記所定の周期Tの1/4の周期を有するクロックを発生する発振器と、
    前記発振器のクロックを1/4分周し、前記第1のゲート信号として出力する1/4分周部と、
    前記1/4分周部から出力される第1のゲート信号の極性を反転し、前記第2のゲート信号として出力する第1のNOTゲートと、
    前記第1のゲート信号に、前記所定の周期Tの1/4の期間に相当する遅延を与え、前記第3のゲート信号として出力する遅延部と、
    前記遅延部から出力される第3のゲート信号の極性を反転し、前記第4のゲート信号として出力する第2のNOTゲートとを備える、ことを特徴とする請求項5記載の電流検出装置。
  7. さらに、信号のリップルを除去するための低域通過フィルタを、前記積分部、又は前記積分部から前記帰還部に帰還する帰還ループの外側に設ける、ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の電流検出装置。
  8. 導線が挿通される開口部を有する磁性体コアと、
    前記磁性体コアに巻回された励起コイル、及び前記励起コイルの両端に共通電極が接続された一対のスイッチング素子から構成され、所定の周期Tで前記励起コイルに流れる電流方向を切り替えて発振動作させるマルチバイブレータと、
    前記一対のスイッチング素子の一方の電極に接続され、前記磁性体コアの磁場を飽和させるための励起電圧を前記励起コイルに印加する電圧源と、を備える電流検出装置に用いられるプログラムであって、
    前記一対のスイッチング素子の他方の電極に接続され、前記励起コイルを流れる電流が、所定の閾値を超えたか否かで検出信号を出力する検出ステップと、
    前記検出ステップにおいて出力された検出信号が正の領域では所定のゲインを掛けて出力を増加させ、検出信号が負の領域では所定のゲインを掛けて出力を減少させる積分ステップと、
    前記積分ステップにおける出力に応じた帰還電流を前記励起コイルに加える帰還ステップと、
    前記一対のスイッチング素子のうち一のスイッチング素子に対して前記所定の周期Tの半分の期間で“1”となる2値信号である第1のゲート信号を与え、他のスイッチング素子に対して前記第1のゲート信号と逆の特性を有する2値信号である第2のゲート信号を与えることで前記マルチバイブレータを発振動作させるゲート信号生成ステップとを含み、
    前記検出ステップにおいて出力される検出信号は、前記所定の周期Tの1/2より短いパルス幅となる、ことを特徴とするプログラム。
  9. 導線が挿通される開口部を有する磁性体コアと、
    前記磁性体コアに巻回された励起コイル、及び前記励起コイルの両端に共通電極が接続された一対のスイッチング素子から構成され、所定の周期Tで前記励起コイルに流れる電流方向を切り替えて発振動作させるマルチバイブレータと、
    前記一対のスイッチング素子の一方の電極に接続され、前記磁性体コアの磁場を飽和させるための励起電圧を前記励起コイルに印加する電圧源と、を備える電流検出装置に用いる電流検出方法であって、
    前記一対のスイッチング素子の他方の電極に接続され、前記励起コイルを流れる電流が、所定の閾値を超えたか否かで検出信号を出力する検出ステップと、
    前記検出ステップにおいて出力された検出信号が正の領域では所定のゲインを掛けて出力を増加させ、検出信号が負の領域では所定のゲインを掛けて出力を減少させる積分ステップと、
    前記積分ステップにおける出力に応じた帰還電流を前記励起コイルに加える帰還ステップと、
    前記一対のスイッチング素子のうち一のスイッチング素子に対して前記所定の周期Tの半分の期間で“1”となる2値信号である第1のゲート信号を与え、他のスイッチング素子に対して前記第1のゲート信号と逆の特性を有する2値信号である第2のゲート信号を与えることで前記マルチバイブレータを発振動作させるゲート信号生成ステップとを含み、
    前記検出ステップにおいて出力される検出信号は、前記所定の周期Tの1/2より短いパルス幅となる、ことを特徴とする電流検出方法。
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