JP2015127922A - 情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム及び情報処理システム - Google Patents

Abstract

【課題】重視する項目が決まっている場合に、ユーザによるレース対象の選択を支援することを目的とする。【解決手段】情報処理装置は、ユーザが重視する項目を取得する。また、情報処理装置は、レースに出場する複数のレース対象のレース対象情報であって、ユーザが重視する項目に対応するレース対象情報を取得する。また、情報処理装置は、取得されたレース対象情報に基づいて、レースに出場する複数のレース対象のうち、ユーザが重視する項目において相対的に優位な１以上のレース対象を特定する。そして、情報処理装置は、特定されたレース対象を提示させる。【選択図】図７

Description

本発明は、レースに出場するレース対象に関する情報を提供する技術分野に関する。

従来、レースで上位に入賞すると予想するレース対象をユーザが選択することで、投票券の購入や予想情報の投稿を可能とするシステムが知られている。このようなシステムでは、レース対象を選択するための基になる情報として、複数のレース対象を比較可能な様々な情報がユーザに提供される（例えば、特許文献１）。このような情報の項目として、例えば、オッズ、過去の成績、馬体重等がある。

特開２００１−５２０９７号公報

ユーザは、様々な項目のうち特定の項目を重視して、レース対象を選択することがある。しかしながら、従来の技術では、重視する項目が決まっていても、ユーザは、予想するレース対象をレースごとに選択しなければならないため、ユーザにとって繁雑である。

本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、重視する項目が決まっている場合に、ユーザによるレース対象の選択を支援可能な情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム及び情報処理システムを提供することを目的とする。

上記課題を解決するために、請求項１に記載の発明は、レースに出場する複数のレース対象の優劣を比較可能なレース対象情報の複数の項目のうち、ユーザが重視する項目を取得する項目取得手段と、所定の条件に基づいて決定されたレースに出場する複数のレース対象の前記レース対象情報であって、前記項目取得手段により取得された前記項目に対応する前記レース対象情報を取得するレース対象情報取得手段と、前記レース対象情報取得手段により取得された前記レース対象情報に基づいて、前記決定されたレースに出場する複数のレース対象のうち、前記項目取得手段により取得された前記項目において相対的に優位な１以上のレース対象を特定するレース対象特定手段と、前記レース対象特定手段により特定された前記レース対象を提示させる提示制御手段と、を備えることを特徴とする。

この発明によれば、ユーザが重視する項目において相対的に優位な１以上のレース対象が提示される。従って、ユーザが選択する蓋然性があるレース対象をユーザが知ることができる。こうして、情報処理装置はユーザによるレース対象の選択を支援することができる。

請求項２に記載の発明は、請求項１に記載の情報処理装置において、前記項目取得手段は、前記ユーザが重視する複数の項目と、該複数の項目のそれぞれの重みとを取得し、前記レース対象特定手段は、前記レース対象情報取得手段により取得された前記レース対象情報と、前記項目取得手段により取得された前記重みとに基づいて、前記複数のレース対象のそれぞれの優位度を決定し、前記優位度に基づいて、前記複数の項目において相対的に優位な１以上のレース対象を特定することを特徴とする。

この発明によれば、ユーザが複数の項目を重視する場合、情報処理装置は、その複数の項目のそれぞれをユーザが重視する度合いに応じたレース対象を提示させることができる。

請求項３に記載の発明は、請求項１又は請求項２に記載の情報処理装置において、前記レース対象特定手段は、予め設定された数分の相対的に優位なレース対象を特定し、前記レース対象特定手段により特定されたレース対象と、前記レース対象特定手段により特定されなかったレース対象との間の優劣差が顕著な差であると認められる判定条件を該優劣差が満たさない場合、前記項目取得手段により取得された前記項目において、前記複数のレース対象のうち少なくも１のレース対象との間の優劣差が前記判定条件を満たす数分の相対的に優位なレース対象を特定する第２レース対象特定手段と、前記項目取得手段により取得されなかった複数の項目の中から、前記第２レース対象特定手段により特定されたレース対象のうち、該項目において前記予め設定された数分の相対的に優位なレース対象と相対的に劣位なレース対象との間の優劣差が前記判定条件を満たす項目、又は、前記第２レース対象特定手段により特定されなかったレース対象のうち、該項目において前記予め設定された数と前記第２レース対象特定手段により特定されたレース対象の数との差に相当する数分の相対的に優位なレース対象と、相対的に劣位なレース対象との間の優劣差が前記判定条件を満たす項目を特定する項目特定手段と、前記項目特定手段により特定された項目を提示させる項目提示制御手段と、を更に備えることを特徴とする。

この発明によれば、予め設定された数が、ユーザが重視する項目において相対的に劣位なレース対象との優劣差が顕著である第１レース対象の数よりも少ないとき、情報処理装置は、ユーザが重視する項目とは別の項目において、第１レース対象のうち予め設定された数分の相対的に優位な第１レース対象と相対的に劣位な第１レース対象との間の優劣差が顕著である項目を提示させる。そのため、重視する項目に別の項目を追加した場合、明らかに優位なレース対象の数が予め設定された数となるように、相対的に優位なレース対象から、追加される項目において明らかに劣位なレース対象を外すことができる。或いは、予め設定された数が第１レース対象の数よりも多いとき、情報処理装置は、ユーザが重視する項目とは別の項目において、第１レース対象とは異なるレース対象のうち予め設定された数と第１レース対象の数との差に相当する数分の相対的に優位な第２レース対象と、相対的に劣位なレース対象との間の優劣差が顕著である項目を提示させる。この場合、第２レース対象が、他のレース対象と比較して明らかに優位である。第１レース対象と第２レース対象とを合わせると、予め設定された数分のレース対象になる。そのため、重視する項目に別の項目を追加した場合、明らかに優位なレース対象の数が予め設定された数となるように、第１レース対象を含む相対的に優位なレース対象に、レース対象を追加することができる。すなわち、情報処理装置は、ユーザが重視する項目に加えて別の項目も仮に重視した場合に、相対的に優位なレース対象と相対的に劣位なレース対象との間の優劣差が顕著な差となる追加項目を提示させる。そのため、レース対象を選択するために重視する項目に追加することが好ましい項目をユーザが知ることができる。

請求項４に記載の発明は、請求項１又は請求項２に記載の情報処理装置において、前記レース対象特定手段は、相対的に優位なレース対象と相対的に劣位なレース対象との間の優劣差が顕著な差であると認められる判定条件を満たす数分の前記相対的に優位なレース対象を特定することを特徴とする。

この発明によれば、相対的に劣位なレース対象と比較して明らかに優位なレース対象をユーザが知ることができる。

請求項５に記載の発明は、請求項１乃至４の何れか１項に記載の情報処理装置において、前記提示制御手段は、前記レース対象特定手段により特定されたレース対象と、前記レース対象特定手段により特定されなかったレース対象との間の優劣差が顕著な差であると認められる判定条件を該優劣差が満たさない場合、前記レース対象特定手段により特定された前記レース対象を提示させないことを特徴とする。

この発明によれば、情報処理装置は、相対的に優位なレース対象と相対的に劣位なレース対象との境界が曖昧であることで妥当とは限らない数のレース対象が提示されることを防止することができる。

請求項６に記載の発明は、請求項１乃至５の何れか１項に記載の情報処理装置において、前記ユーザが購入した投票券の買い目と、前記投票券が購入されたレースについて前記提示制御手段により提示させられたレース対象を示す特定情報と、を記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、前記記憶手段に記憶された前記買い目が示すレース対象と前記特定情報が示すレース対象とが一致する場合、投票券の販売が締め切られていないレースのうち、前記項目取得手段により取得された項目において該レースに出場する複数のレース対象の優劣の状況が、前記投票券が購入されたレースに出場する複数のレース対象の優劣の状況と一致するレースを特定するレース特定手段と、を更に備え、前記提示制御手段は、前記投票券の販売が締め切られていないレースのうち前記レース特定手段により特定されたレースについて前記レース対象特定手段により特定されたレース対象を提示させることを特徴とする。

この発明によれば、提示されたレース対象を選択してユーザが投票券を購入したレースがある場合、情報処理装置は、レース対象の優劣の状況が、投票券が購入されたレースでのレース対象の優劣の状況と一致するレースについて、相対的に優位なレース対象を提示させる。そのため、ユーザが投票券を購入する蓋然性があるレースでユーザが選択する蓋然性があるレース対象をユーザが知ることができる。

請求項７に記載の発明は、コンピュータにより実行される情報処理方法であって、レースに出場する複数のレース対象の優劣を比較可能なレース対象情報の複数の項目のうち、ユーザが重視する項目を取得する項目取得ステップと、所定の条件に基づいて決定されたレースに出場する複数のレース対象の前記レース対象情報であって、前記項目取得ステップにより取得された前記項目に対応する前記レース対象情報を取得するレース対象情報取得ステップと、前記レース対象情報取得ステップにより取得された前記レース対象情報に基づいて、前記決定されたレースに出場する複数のレース対象のうち、前記項目取得ステップにより取得された前記項目において相対的に優位な１以上のレース対象を特定するレース対象特定ステップと、前記レース対象特定ステップにより特定された前記レース対象を提示させる提示制御ステップと、を含むことを特徴とする。

請求項８に記載の発明は、コンピュータを、レースに出場する複数のレース対象の優劣を比較可能なレース対象情報の複数の項目のうち、ユーザが重視する項目を取得する項目取得手段、所定の条件に基づいて決定されたレースに出場する複数のレース対象の前記レース対象情報であって、前記項目取得手段により取得された前記項目に対応する前記レース対象情報を取得するレース対象情報取得手段、前記レース対象情報取得手段により取得された前記レース対象情報に基づいて、前記決定されたレースに出場する複数のレース対象のうち、前記項目取得手段により取得された前記項目において相対的に優位な１以上のレース対象を特定するレース対象特定手段、及び、前記レース対象特定手段により特定された前記レース対象を提示させる提示制御手段、として機能させることを特徴とする。

請求項９に記載の発明は、サーバ装置と前記サーバ装置にネットワークを介して接続可能な端末装置とを含む情報処理システムであって、レースに出場する複数のレース対象の優劣を比較可能なレース対象情報の複数の項目のうち、前記端末装置を利用するユーザが重視する項目を取得する項目取得手段と、所定の条件に基づいて決定されたレースに出場する複数のレース対象の前記レース対象情報であって、前記項目取得手段により取得された前記項目に対応する前記レース対象情報を取得するレース対象情報取得手段と、前記レース対象情報取得手段により取得された前記レース対象情報に基づいて、前記決定されたレースに出場する複数のレース対象のうち、前記項目取得手段により取得された前記項目において相対的に優位な１以上のレース対象を特定するレース対象特定手段と、前記レース対象特定手段により特定された前記レース対象を前記端末装置により提示させる提示制御手段と、を備えることを特徴とする。

本発明によれば、ユーザが重視する項目において相対的に優位な１以上のレース対象が提示される。従って、ユーザが選択する蓋然性があるレース対象をユーザが知ることができる。こうして、情報処理装置はユーザによるレース対象の選択を支援することができる。

一実施形態に係る情報処理システムＳの概要構成の一例を示す図である。 （ａ）は、一実施形態に係る馬券発売代行サーバ１の概要構成の一例を示すブロック図であり、（ｂ）は、一実施形態に係る馬券発売代行サーバ１のシステム制御部１４の機能ブロックの一例を示す図である。 （ａ）は、会員情報ＤＢ１２ａに登録される内容の一例を示す図であり、（ｂ）は、レース情報ＤＢ１２ｂに登録される内容の一例を示す図であり、（ｃ）は、出走馬情報に登録される内容の一例を示す図であり、（ｄ）は、馬券情報ＤＢ１２ｃに登録される内容の一例を示す図であり、（ｅ）は、オッズ情報ＤＢ１２ｄに登録される内容の一例を示す図であり、（ｆ）は、レース別重視項目情報ＤＢ１２ｅに登録される内容の一例を示す図であり、（ｇ）は、ユーザ重視項目情報ＤＢ１２ｆに登録される内容の一例を示す図であり、（ｈ）は、予想情報ＤＢ１２ｇに登録される内容の一例を示す図である。 馬券購入履歴ＤＢ１２ｈに登録される内容の一例を示す図である。 （ａ）は、指定された重視項目の一例を示す図であり、（ｂ）は、第１レースの出走馬の情報の例を示す図であり、（ｃ）は、買い目の一例を示す図であり、（ｄ）は、推薦馬情報の画面表示例を示す図である。 一実施形態に係る馬券発売代行サーバ１のシステム制御部１４によるレース別重視項目登録処理の処理例を示すフローチャートである。 一実施形態に係る馬券発売代行サーバ１のシステム制御部１４による推薦馬特定処理の処理例を示すフローチャートである。 一実施形態に係る馬券発売代行サーバ１のシステム制御部１４によるユーザ重視項目登録処理の処理例を示すフローチャートである。 一実施形態に係る馬券発売代行サーバ１のシステム制御部１４による複数レース選択馬推薦処理の処理例を示すフローチャートである。 （ａ）は、指定された重視項目の一例を示す図であり、（ｂ）は、第１レースの出走馬の情報の例を示す図であり、（ｃ）は、第１レースにおける各出走馬の優位度の例を示す図であり、（ｄ）は、推薦する買い目の一例を示す図である。 一実施形態に係る馬券発売代行サーバ１のシステム制御部１４による推薦馬特定処理の処理例を示すフローチャートである。 一実施形態に係る馬券発売代行サーバ１のシステム制御部１４の機能ブロックの一例を示す図である。 （ａ）は、第１レースにおける各出走馬の過去のレースタイム（１７００メートル軽馬場）の例を示す図であり、（ｂ）は、第１レースにおける各出走馬の勝利数の例を示す図であり、（ｃ）は、第１レースにおける各出走馬の過去のレースタイム（１７００メートル軽馬場）の例を示す図であり、（ｄ）は、第１レースにおける各出走馬の勝率の例を示す図である。（ｅ）は、第１レースにおける各出走馬の勝率の例を示す図である。 （ａ）は、第１レースにおける各出走馬の勝利数の例を示す図であり、（ｂ）は、第１レースにおける各出走馬の勝率の例を示す図である。 一実施形態に係る馬券発売代行サーバ１のシステム制御部１４によるレース別重視項目登録処理の処理例を示すフローチャートである。 一実施形態に係る馬券発売代行サーバ１のシステム制御部１４による推薦項目特定処理の処理例を示すフローチャートである。 一実施形態に係る馬券発売代行サーバ１のシステム制御部１４による複数レース選択馬推薦処理の処理例を示すフローチャートである。 或るレースに出場する出走馬の過去のレースタイム（１７００メートル軽馬場）の例を示す図である。 一実施形態に係る馬券発売代行サーバ１のシステム制御部１４による推薦馬特定処理の処理例を示すフローチャートである。 一実施形態に係る馬券発売代行サーバ１のシステム制御部１４による複数レース選択馬推薦処理の処理例を示すフローチャートである。 一実施形態に係る情報処理システムＳの動作例を示すシーケンス図である。 一実施形態に係る馬券発売代行サーバ１のシステム制御部１４の機能ブロックの一例を示す図である。 （ａ）は、１２月１日に開催された第１レースの出走馬の過去のレースタイム（１７００メートル、軽馬場）を示す図であり、（ｂ）は、１２月２日に開催予定の第１レースの出走馬の過去のレースタイム（１７００メートル、軽馬場）を示す図であり、（ｃ）は、１２月２日に開催予定の第２レースの出走馬の過去のレースタイム（１７００メートル、軽馬場）を示す図である。 一実施形態に係る馬券発売代行サーバ１のシステム制御部１４によるユーザ重視項目登録処理の処理例を示すフローチャートである。 一実施形態に係る馬券発売代行サーバ１のシステム制御部１４による複数レース選択馬推薦処理の処理例を示すフローチャートである。

以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。以下に説明する実施の形態は、競馬においてインターネット投票によりユーザが馬券（勝馬投票券）を購入するための情報処理システムに対して本発明を適用した場合の実施形態である。レースに出場する競走馬は、本発明におけるレース対象の一例である。馬券は、本発明における投票券の一例である。なお、本発明が適用可能な競技は競馬に限られない。例えば、競輪、競艇、オートレース等の公営競技等に本発明が適用可能である。

［１．第１実施形態］
［１−１．情報処理システムの構成及び機能概要］
先ず、本実施形態に係る情報処理システムＳの構成について、図１を用いて説明する。図１は、本実施形態に係る情報処理システムＳの概要構成の一例を示す図である。

図１に示すように、情報処理システムＳは、馬券発売代行サーバ１と、主催元サーバ２と、複数のユーザ端末３と、を含んで構成されている。そして、馬券発売代行サーバ１と主催元サーバ２と各ユーザ端末３とは、ネットワークＮＷを介して、例えば、通信プロトコルにＴＣＰ／ＩＰ等を用いて相互にデータの送受信が可能になっている。なお、ネットワークＮＷは、例えば、インターネット、専用通信回線（例えば、ＣＡＴＶ（Community Antenna Television）回線）、移動体通信網（基地局等を含む）、及びゲートウェイ等により構築されている。

馬券発売代行サーバ１は、競馬の主催者に代わって馬券を発売するための競馬サイトに関する各種処理を行うサーバ装置である。馬券発売代行サーバ１は、本発明における情報処理装置の一例である。馬券発売代行サーバ１は、主催者が発表するレースに関する情報を、主催元サーバ２から取得する。また、馬券発売代行サーバ１は、ユーザ端末３からの要求に応じて、ウェブページを送信する。これにより、馬券発売代行サーバ１は、レースに関する情報等を提供する。提供される情報としては、例えば、出馬表、オッズ、予想、レース結果等がある。また、馬券発売代行サーバ１は、例えば、馬券の購入を受け付ける処理を行ったり、的中した馬券に対する払い戻しの処理を行ったりする。

競馬サイトのユーザは、馬券を購入するとき、買い目や購入枚数等を選択する。買い目は、式別（投票法）、及び、投票対象としてユーザが選択した競走馬又は枠を含む。投票対象の競走馬又は枠は、馬番又は枠番で指定される。馬番の組み合わせだけではなく、着順をも的中させる式別の場合、買い目は、各投票対象の競走馬に対する着順も含む。

また、馬券発売代行サーバ１は、ユーザ端末３からの要求に基づいて、ユーザによるレースの予想の投稿を受け付ける。ユーザは、予想を投稿するとき、着順が上位であると予想する競走馬として、本命（favorite）、対抗（rival）、単穴（dark horse）及び連下（lower level）を選択する。本命、対抗、単穴及び連下の何れかに選択された競走馬を、予想馬と称する。ユーザは、自らが投稿した予想や他人の予想に基づいて馬券を購入することができる。例えば、ユーザが予想を選択すると、買い目の候補が表示される。買い目の候補には、選択された予想が反映される。ユーザは買い目を選択して馬券を購入する。

ユーザが、馬券の買い目を選択したり、予想馬を選択したりするとき、レースに出場する競走馬の情報に基づいて、選択を行う。選択に用いられる情報の項目として、例えば、オッズ、馬体重、過去のレースの成績等がある。過去のレースの成績として、例えば、レースタイム、勝利数、勝率等がある。一般的に、ユーザは、あらゆる項目について平等に見るのではなく、何れかの項目を重視して出走馬を選択する。このような項目は、ユーザによって異なる場合がある。ユーザが重視する項目を、重視項目という。そこで、馬券発売代行サーバ１は、ユーザによる出走馬の選択を支援するため、ユーザによる重視項目の指定を可能とする。そして、馬券発売代行サーバ１は、指定された重視項目に基づいて、予想馬又は買い目として選択する出走馬をユーザに推薦するための処理を行う。ユーザに推薦する出走馬を推薦馬という。推薦馬の特定方法の詳細については後述する。

主催元サーバ２は、競馬の主催者がレースの情報を提供したり、馬券を発行したりするために設置されたサーバ装置である。主催元サーバ２は、レースに関する情報を馬券発売代行サーバ１へ送信する。

ユーザ端末３は、競馬サイトを利用するユーザの端末装置である。ユーザ端末３は、ユーザからの操作に基づいて馬券発売代行サーバ１にアクセスすることにより、馬券発売代行サーバ１からウェブページを受信して表示する。ユーザ端末３には、ブラウザや電子メールクライアント等のソフトウェアが組み込まれている。ユーザ端末３としては、例えば、パーソナルコンピュータ、ＰＤＡ（Personal Digital Assistant）、スマートフォン等の携帯情報端末、携帯電話機等が用いられる。

［１−２．馬券発売代行サーバの構成］
次に、馬券発売代行サーバ１の構成について、図２乃至図４を用いて説明する。

図２（ａ）は、本実施形態に係る馬券発売代行サーバ１の概要構成の一例を示すブロック図である。図２（ａ）に示すように、馬券発売代行サーバ１は、通信部１１と、記憶部１２と、入出力インターフェース１３と、システム制御部１４と、を備えている。そして、システム制御部１４と入出力インターフェース１３とは、システムバス１５を介して接続されている。

通信部１１は、ネットワークＮＷに接続してユーザ端末３等との通信状態を制御するようになっている。

記憶部１２は、本発明における記憶手段の一例である。記憶部１２は、例えば、ハードディスクドライブ等により構成されている。この記憶部１２には、会員情報ＤＢ１２ａ、レース情報ＤＢ１２ｂ、馬券情報ＤＢ１２ｃ、オッズ情報ＤＢ１２ｄ、レース別重視項目情報ＤＢ１２ｅ、ユーザ重視項目情報ＤＢ１２ｆ、予想情報ＤＢ１２ｇ、馬券購入履歴ＤＢ１２ｈ等のデータベースが構築されている。「ＤＢ」は、データベースの略語である。

図３（ａ）は、会員情報ＤＢ１２ａに登録される内容の一例を示す図である。会員情報ＤＢ１２ａには、競馬サイトに会員登録しているユーザに関する会員情報が、ユーザごとに対応付けて登録される。具体的に、会員情報ＤＢ１２ａには、ユーザＩＤ、パスワード、ニックネーム、氏名、生年月日、性別、郵便番号、住所、電話番号、電子メールアドレス、クレジットカード情報等のユーザの属性が対応付けて登録される。ユーザＩＤは、ユーザの識別情報である。

図３（ｂ）は、レース情報ＤＢ１２ｂに登録される内容の一例を示す図である。レース情報ＤＢ１２ｂには、レースに関するレース情報が、レースごとに登録される。具体的に、レース情報ＤＢ１２ｂには、レースＩＤ、レース名、グレード、競馬場名、開催日、販売締切時刻、発走時刻、レース番号、馬場情報、出走馬情報、騎手情報等の情報が対応付けて登録される。レースＩＤは、レースの識別情報である。販売締切時刻は、馬券の販売が締め切られる時刻である。すなわち、販売締切時刻まで馬券の購入が可能である。また、予想の投稿も販売締切時刻まで可能である。馬場情報は、馬場に関する情報である。レース場の馬場情報は、例えば、馬場状態等を含む。出走馬情報は、レースに出場する競走馬に関する情報である。出走馬情報は、本発明におけるレース対象情報の一例である。騎手情報は、競走馬に騎乗する騎手に関する情報である。例えば、騎手情報には、騎乗する競走馬の馬番、騎手名、騎手の過去の成績、騎手変更の有無等が、競走馬ごとに登録される。

図３（ｃ）は、出走馬情報に登録される内容の一例を示す図である。レース情報は、出走馬ごとの出走馬情報を含む。出走馬情報には、出走馬の馬番、枠番、馬名、馬体重、前回のレースからの馬体重の増減、レースタイム情報、勝利数情報、勝率情報等が登録されている。レースタイム情報は、出走馬の過去のレースにおけるレースタイムを示す情報である。勝利数情報は、出走馬の過去のレースにおける勝利数を示す情報である。勝率情報は、出走馬の過去のレースにおける勝率を示す情報である。レースタイム、勝利数、勝率等の情報は、例えばレースの条件別に登録されてもよい。例えば、全レースを総合した情報（条件なしの情報）に加えて、グレード別、距離別、馬場別、競馬場別、右回り又は左回り、出走馬に騎乗した騎手別の情報が登録されてもよい。また、例えば、複数の条件を組み合わせた場合の情報が登録されてもよい。

図３（ｄ）は、馬券情報ＤＢ１２ｃに登録される内容の一例を示す図である。馬券情報ＤＢ１２ｃには、発売される馬券に関する馬券情報が、馬券ごとに登録されている。具体的に、馬券情報ＤＢ１２ｃには、レースＩＤ、買い目情報等が対応付けて登録される。レースＩＤは、買い目情報が示す馬券が、どのレースの馬券であるかを示す。買い目情報は、馬券ＩＤ、式別及び投票対象の番号を含む。馬券ＩＤは、馬券の識別情報である。式別として、例えば、単勝式、複勝式、枠番号二連勝複式（枠複）、枠番号二連勝単式（枠単）、馬番号二連勝単式（馬複）、馬番号二連勝単式（馬単）、拡大馬番号二連勝複式（ワイド）、馬番号三連勝複式（三連複）、番号三連勝単式（三連単）等がある。投票対象の番号は、馬番又は枠番である。投票対象の番号は、式別に応じて一又は複数登録されている。式別と投票対象の番号との組み合わせは、買い目を示す。

図３（ｅ）は、オッズ情報ＤＢ１２ｄに登録される内容の一例を示す図である。オッズ情報ＤＢ１２ｄには、馬券のオッズに関するオッズ情報が、各馬券について所定時間間隔ごとに登録される。具体的に、オッズ情報ＤＢ１２ｄには、レースＩＤ、馬券ＩＤ、更新日時、オッズ等が対応付けて登録される。単勝オッズは、本発明におけるレース対象情報の一例である。オッズ情報は、主催元サーバ２から馬券発売代行サーバ１へ所定時間間隔（例えば、１分間隔等）で送信される。システム制御部１４は、受信したオッズ情報をオッズ情報ＤＢ１２ｄに登録する。更新日時は、馬券ＩＤが示す馬券のオッズが主催元サーバ２により更新された日時を示す。

図３（ｆ）は、レース別重視項目情報ＤＢ１２ｅに登録される内容の一例を示す図である。レース別重視項目情報ＤＢ１２ｅには、特定のレースにおいてユーザが重視する項目及び推薦馬の情報が登録される。具体的に、レース別重視項目情報ＤＢ１２ｅには、ユーザＩＤ、レースＩＤ、重視項目情報及び推薦馬特定情報が、ユーザとレースとの組み合わせごとに対応付けて登録される。重視項目情報は、ユーザＩＤが示すユーザが、レースＩＤが示すレースで重視する項目を示す情報である。具体的に、重視項目情報には、項目ＩＤが重視項目ごとに登録される。項目ＩＤは、項目の識別情報である。推薦馬特定情報は、レースＩＤが示すレースの複数の出走馬のうち、ユーザＩＤが示すユーザに対して提示される推薦馬を示す情報である。具体的に、推薦馬特定情報は、１以上の推薦馬の馬番を含む。例えば、推薦馬特定情報は、ユーザに推薦される買い目を示す買い目情報を１以上含んでいてもよい。この場合、買い目情報は、推薦馬の馬番を含む。推薦馬特定情報は、本発明における特定情報の一例である。

図３（ｇ）は、ユーザ重視項目情報ＤＢ１２ｆに登録される内容の一例を示す図である。ユーザ重視項目情報ＤＢ１２ｆには、特定のレースに限定されずに全般的にユーザが重視する項目の情報が登録される。この項目を、ユーザ重視項目という。具体的に、ユーザ重視項目情報ＤＢ１２ｆには、ユーザＩＤ及び重視項目情報が、ユーザごとに対応付けて登録される。重視項目情報は、ユーザＩＤが示すユーザが重視する項目を示す情報である。ユーザ重視項目情報ＤＢ１２ｆに登録される重視項目情報の構成は、レース別重視項目情報ＤＢ１２ｅに登録される登録される重視項目情報の構成と同じであってもよい。

図３（ｈ）は、予想情報ＤＢ１２ｇに登録される内容の一例を示す図である。予想情報ＤＢ１２ｇには、ユーザによるレースの予想を示す予想情報が、馬券発売代行サーバ１が予想を受け付けるごとに登録される。具体的に、予想情報ＤＢ１２ｇには、ユーザＩＤ、投稿日時、レースＩＤ、予想馬情報等が対応付けて登録される。ユーザＩＤは、予想を行ったユーザを示す。投稿日時は、予想が投稿された日時を示す。レースＩＤは、受け付けられた予想がどのレースに対する予想であるかを示す。予想馬情報は、ユーザが選択した予想馬を示す。具体的に、予想馬情報は、本命馬の馬番、対抗馬の馬番、単穴馬の馬番、連下馬の馬番を含む。この優先順位を、選択優先順位という。ユーザが上位に入賞するであろうと優先的に予想する出走馬ほど、選択優先順位が高い。具体的に、本命、対抗、単穴、連下の順に選択優先順位が高い。なお、本命馬、対抗馬、単穴馬及び連下馬のうちの一部のみの馬番をユーザが選択して予想を登録することができるようになっていてもよい。

図４は、馬券購入履歴ＤＢ１２ｈに登録される内容の一例を示す図である。馬券購入履歴ＤＢ１２ｈには、ユーザによる馬券の購入の履歴が、購入された馬券ごとに馬券購入履歴として登録される。具体的に、馬券購入履歴ＤＢ１２ｈには、ユーザＩＤ、購入日時、レースＩＤ、買い目情報、購入枚数、推薦馬特定情報等が対応付けて登録される。ユーザＩＤは、馬券を購入したユーザを示す。購入日時は、馬券の購入が受け付けられた日時を示す。買い目情報は、ユーザが購入した馬券を示すとともに、投票対象としてユーザが選択した出走馬を示す。枠番を指定する式別の場合、枠番により、１頭又は複数頭の出走馬を指定したことになる。複数の出走馬又は枠を選択する式別のうち、着順を的中させる式別の場合、買い目情報が示すユーザが選択した各出走馬又は枠に優先順位がある。この優先順位も、選択優先順位という。ユーザが選択した着順が早い出走馬又は枠ほど、選択優先順位が高い。レースＩＤ、馬券ＩＤ及び買い目情報の組み合わせは、馬券情報ＤＢ１２ｃに登録されるレースＩＤ、馬券ＩＤ及び買い目情報の番号の組み合わせのうちの何れかと一致する。買い目情報と購入枚数との組み合わせは、ユーザが一度に購入した馬券の馬券ＩＤごとに登録される。推薦馬特定情報は、ユーザが馬券を購入する前にユーザに提示された推薦馬を示す情報である。馬券購入履歴ＤＢ１２ｈに登録される推薦馬特定情報の構成は、レース別重視項目情報ＤＢ１２ｅに登録される推薦馬特定情報の構成と同じであってもよい。

次に、記憶部１２に記憶されるその他の情報について説明する。記憶部１２には、ウェブページを表示するためのＨＴＭＬ文書、ＸＭＬ（Extensible Markup Language）文書、画像データ、テキストデータ、電子文書等の各種データが記憶されている。また、記憶部１２には、各種の設定値、閾値、定数等が記憶されている。

また、記憶部１２には、オペレーティングシステム、ＷＷＷ（World Wide Web）サーバプログラム、ＤＢＭＳ（Database Management System）、馬券発行代行管理プログラム等の各種プログラムが記憶されている。馬券発行代行管理プログラムは、馬券の購入の受け付け、払い戻し、予想の受け付け、推薦馬の特定等の処理を実行するためのプログラムである。馬券発行代行管理プログラムは、本発明における情報処理プログラムの一例である。なお、各種プログラムは、例えば、他のサーバ装置等からネットワークＮＷを介して取得されるようにしてもよいし、ＤＶＤ（Digital Versatile Disc）等の記録媒体に記録されてドライブ装置を介して読み込まれるようにしてもよい。また、馬券発行代行管理プログラムは、プログラム製品であってもよい。

入出力インターフェース１３は、通信部１１及び記憶部１２とシステム制御部１４との間のインターフェース処理を行うようになっている。

システム制御部１４は、ＣＰＵ１４ａ、ＲＯＭ（Read Only Memory）１４ｂ、ＲＡＭ（Random Access Memory）１４ｃ等により構成されている。ＣＰＵ１４は、プロセッサの一例である。なお、本発明は、ＣＰＵと異なる様々なプロセッサに対しても適用可能である。記憶部１２、ＲＯＭ１４ｂ及びＲＡＭ１４ｃは、それぞれメモリの一例である。なお、本発明は、ハードディスク、ＲＯＭ及びＲＡＭと異なる様々なメモリに対しても適用可能である。

なお、馬券発売代行サーバ１が、複数のサーバ装置で構成されてもよい。例えば、馬券の購入の受け付けや払い戻し等の処理を行うサーバ装置、予想の受け付けや予想の表示の制御等の処理を行うサーバ装置、推薦馬を特定するサーバ装置、ユーザ端末３からのリクエストに応じてウェブページを送信するサーバ装置、及びデータベースを管理するサーバ装置等が、互いにＬＡＮ等で接続されてもよい。

［１−３．システム制御部の機能詳細］
次に、図２（ｂ）及び図５を用いて、システム制御部１４の機能について説明する。図２（ｂ）は、本実施形態に係る馬券発売代行サーバ１のシステム制御部１４の機能ブロックの一例を示す図である。システム制御部１４は、ＣＰＵ１４ａが、馬券発行代行管理プログラム等のプログラムを読み出し実行することにより、図２（ｂ）に示すように、重視項目取得部１４１、出走馬情報取得部１４２、選択馬推薦部１４３等として機能する。重視目取得部１４１は、本発明における項目取得手段の一例である。出走馬情報取得部１４２は、本発明におけるレース対象情報取得手段及び第２レース対象特定手段の一例である。選択馬推薦部１４３は、本発明におけるレース対象特定手段及び提示制御手段の一例である。

システム制御部１４は、重視項目に基づいて、予想馬又は買い目として選択する推薦馬を特定し、推薦馬をユーザへ提示させる。そのため、重視項目取得部１４１は、レースの複数の出走馬の情報であって、その複数の出走馬の優劣を比較可能な複数の項目のうち、ユーザが重視する項目を取得する。出走馬の優劣を比較可能とは、例えば、出走馬が上位に入賞する蓋然性を比較することが可能であることをいう。このような項目として、例えば、オッズ（単勝オッズ）、馬体重、馬体重の増減、過去のレースのレースタイム、勝利数、勝率等がある。オッズが低い出走馬ほど優位である。馬体重が軽い出走馬ほど優位である。馬体重の増減が小さい出走馬ほど優位である。レースタイムが短い出走馬ほど優位である。勝利数が多い出走馬ほど優位である。勝率が高い出走馬ほど優位である。なお、複数の出走馬の優劣を比較可能な項目であれば、重視項目として指定可能な項目は上述した項目に限られない。

例えば、ユーザは、或るレースについて、予想を投稿する前や馬券を購入する前に、どの出走馬を選択するべきか知りたい場合がある。この場合、ユーザは、対象となるレースを指定するとともに、重視項目を指定する。指定可能なレースは、馬券の販売締切時刻がまだ経過していないレースである。このとき、ユーザは、重視項目を複数指定してもよい。また、レースタイム、勝利数、勝率等の過去の成績を重視項目として指定するとき、ユーザは、過去のレースの条件を指定可能であってもよい。このような条件として、例えば、グレード、距離、馬場、競馬場、右回り又は左回り等を指定可能であってもよい。また例えば、指定レースで騎乗する騎手と同一人が騎乗した過去のレースであることを条件として指定可能であってもよい。また、複数の条件が指定可能であってもよい。

ユーザ端末３は、指定されたレースのレースＩＤ、及び指定された項目の項目ＩＤを含む重視項目情報を、馬券発売代行サーバ１へ送信する。重視項目取得部１４１は、ユーザ端末３から送信されたレースＩＤ及び重視項目情報を取得する。重視項目取得部１４１により取得されたレースＩＤが示すレースを、指定レースという。このときに取得される重視項目情報は、特定のレースの重視項目を示す。重視項目取得部１４１は、取得したレースＩＤ、重視項目情報、及び指定操作を行ったユーザのユーザＩＤを対応付けてレース別重視項目情報ＤＢ１２ｅに登録する。

出走馬情報取得部１４２は、所定の条件に基づいて決定されたレースの複数の出走馬の情報であって、重視項目取得部１４１により取得された重視項目情報に含まれる項目ＩＤが示す重視項目に対応する情報を取得する。具体的に、重視項目がオッズである場合、出走馬情報取得部１４２は、オッズ情報ＤＢ１２ｄから単勝オッズを取得する。一方、重視項目がオッズではない場合、出走馬情報取得部１４２は、レース情報ＤＢ１２ｂに登録されている出走馬情報から、重視項目に対応する情報を取得する。出走馬の情報を取得するレースの条件のうちの主条件は、例えば馬券の販売締切時刻がまだ経過していないレースであることである。すなわち、馬券の購入、予想の投稿が可能であることである。そして、重視項目取得部１４１により指定レースのレースＩＤが取得された場合、出走馬の情報を取得するレースの条件は、指定レースであることである。この場合、出走馬情報取得部１４２は、指定レースの情報を取得する。

選択馬推薦部１４３は、出走馬情報取得部１４２により取得された情報に基づいて、所定の条件に基づいて決定されたレースの複数の出走馬のうち、重視項目取得部１４１により取得された重視項目において相対的に優位な１以上の出走馬を、推薦馬として特定する。ユーザが何らかの項目を重視する場合、重視する項目において相対的に優位な出走馬をユーザが選択する蓋然性が高い。従って、ユーザが選択する蓋然性がある出走馬を適切に特定することができる。推薦馬の頭数は、１以上であって且つ出走馬の総数未満であればよい。例えば、推薦馬の頭数は予め定められてもよい。このとき、レースに出場する出走馬の頭数に応じて、推薦馬の頭数が定められてもよい。また、例えば、ユーザが推薦馬の頭数を設定可能であってもよい。選択馬推薦部１４３は、例えば、ユーザ端末３から重視項目情報が取得されたタイミングで推薦馬を特定してもよいし、重視項目情報が取得された後、所定のタイミングで推薦馬を特定してもよい。推薦馬を特定すると、選択馬推薦部１４３は、特定した推薦馬を示す推薦馬特定情報を、レース別重視項目情報ＤＢ１２ｅに登録する。

以下に具体例を説明する。図５（ａ）は、指定された重視項目の一例を示す図である。例えば、ユーザは、図５（ａ）に示すように、或る日の第１レースでレースタイム（１７００メートル、軽馬場）を重視項目として指定したとする。図５（ｂ）は、第１レースの出走馬の情報の例を示す図である。説明の便宜上、各レースに出場する競走馬は６頭であるものとする。図５（ｂ）では、一例として、各出走馬のオッズ、レースタイム（１７００メートル、軽馬場）、レースタイム（１７００メートル、重馬場）、勝利数、馬体重が示されている。選択馬推薦部１４３は、重視項目において、各出走馬の優劣順位を決定する。優劣順位は、優位な順に各出走馬の順位を決定したときの順位である。図５（ｂ）に示すように、レースタイム（１７００メートル、軽馬場）では、馬番１、２、３、４、５、６の順に優劣順位が高い。そこで、選択馬推薦部１４３は、例えば、馬番１、２及び３の出走馬を推薦馬として特定してもよい。

推薦馬を特定すると、重視項目特定部１４３は、推薦馬を含む買い目を決定してもよい。例えば、買い目の式別は予め定められてもよい。また例えば、ユーザが予め式別を設定可能であってもよい。また、選択馬推薦部１４３は、特定された推薦馬の数に応じて買い目を決定してもよい。例えば、選択馬推薦部１４３は、推薦馬の数が多いほど、選択する出走馬の数が多い式別を決定してもよい。着順を的中させる式別の買い目を決定するとき、重視項目特定部１４３は、例えば、優劣順位が高い出走馬ほど着順を早くしてもよい。図５（ｃ）は、買い目の一例を示す図である。重視項目特定部１４３は、買い目として、例えば、馬単１−２、１−３、２−３を決定する。

選択馬推薦部１４３は、特定した推薦馬をユーザ端末３によりユーザへ提示させる。例えば、選択馬推薦部１４３は、指定レースの競馬場名、レース番号、レースの開催日、推薦馬の馬番（買い目の情報）等を含む推薦馬情報を、ユーザ端末３により画面に表示させる。図５（ｄ）は、推薦馬情報の画面表示例を示す図である。重視項目において相対的に優位な出走馬がユーザ端末３により提示されることにより、ユーザによる出走馬の選択を支援することができる。例えば、ユーザ端末３は、ポップアップで推薦馬特定情報を表示してもよいし、重視項目の登録完了を示すウェブページに推薦馬情報を表示してもよい。また、選択馬推薦部１４３は、推薦馬を特定したタイミングで推薦馬を提示させてもよいし、推薦馬を特定した後、所定のタイミングで推薦馬を提示させてもよい。例えば、選択馬推薦部１４３は、ユーザが或るレースに関するウェブページを閲覧するとき、そのレースについて特定された推薦馬を提示させてもよい。

選択馬推薦部１４３は、買い目を決定する代わりに、例えば優劣順位が高い推薦馬の順に、本命、対抗、単穴及び連下を決定してもよい。そして、選択馬推薦部１４３は、本命、対抗、単穴及び連下を提示させてもよい。また、単に馬番のみが表示されてもよい。

複数の重視項目が指定された場合、選択馬推薦部１４３は、例えば、複数の重視項目の全てにおいて、相対的に優位な出走馬の中に含まれる出走馬を、推薦馬として特定してもよい。例えば、第１レースの重視項目は、レースタイム（１７００メートル、軽馬場）、及び馬体重であるとする。図５（ｂ）に示すように、第１レースにおいて、馬体重では、馬番４、１、２、３、６、５の順に優劣順位が高い。各重視項目において、優劣順位が３位以上の出走馬が相対的に優位な出走馬であるとする。第１レースにおいて、レースタイム（１７００メートル、軽馬場）、及び馬体重の何れも優劣順位が３位以上の出走馬は、馬番１及び２の出走馬である。そこで、選択馬推薦部１４３は、馬番１及び２の出走馬を推薦馬として特定する。

馬券の購入が締め切られる前の期間、出走馬に関する情報は更新される可能性がある。例えば、オッズは随時更新される。また、オッズ以外の情報も更新される可能性がある。ユーザが重視する項目の情報が更新された場合、推薦馬も変わる可能性がある。そこで、システム制御部１４は、ユーザが重視する項目の情報が更新された場合、更新後の情報に基づいて推薦馬を特定してもよい。具体的に、レース情報ＤＢ１２ｂに登録されている出走馬情報又はオッズ情報ＤＢ１２ｄに登録されているオッズ情報が更新されるとき、出走馬情報取得部１４２は、情報が更新されたレースのレースＩＤ、情報が更新された項目の項目ＩＤ、及び更新後の情報を取得する。選択馬推薦部１４３は、レース別重視項目情報ＤＢ１２ｅから、出走馬情報取得部１４２により取得されたレースＩＤに対応する重視項目情報のうち、出走馬情報取得部１４２により取得された項目ＩＤを含む重視項目情報を検索する。次いで、選択馬推薦部１４３は、検索された重視項目情報に対応するユーザＩＤを取得する。そして、選択馬推薦部１４３は、更新後の情報に基づいて推薦馬を特定する。選択馬推薦部１４３は、特定した新たな推薦馬を示す推薦馬特定情報で、レース別重視項目情報ＤＢ１２ｅに登録されている推薦馬特定情報を更新する。また、選択馬推薦部１４３は、特定した推薦馬を提示させる。例えば、選択馬推薦部１４３は、取得したユーザＩＤが示すユーザ宛ての電子メールで、特定した推薦馬の情報を送信してもよい。また例えば、取得したユーザＩＤが示すユーザが競馬サイトにログイン中である場合、選択馬推薦部１４３は、そのユーザが利用するユーザ端末３へ推薦馬情報を送信してもよい。また例えば、選択馬推薦部１４３は、取得したユーザＩＤが示すユーザが競馬サイトにログインしたタイミングで、そのユーザが利用するユーザ端末３へ推薦馬情報を送信してもよい。また例えば、選択馬推薦部１４３は、取得したユーザＩＤが示すユーザが或るレースに関するウェブページを閲覧するとき、そのレースについて特定された推薦馬を提示させてもよい。

選択馬推薦部１４３は、ユーザにより重視項目が指定されたレース以外のレースについて、推薦馬を特定して提示させてもよい。この場合、選択馬推薦部１４３は、ユーザ重視項目に基づいて推薦馬を特定してもよい。具体的に、重視項目取得部１４１が、或るユーザについて重視項目情報ＤＢ１２ｅに登録されている複数の重視項目情報を取得する。重視項目情報が取得されるレースの条件が予め定められてもよい。例えば、重視項目取得部１４１は、過去の所定期間内に開催されたレースの重視項目情報を取得してもよい。例えば、重視項目取得部１４１は、前日に開催されたレースの重視項目情報を取得してもよい。重視項目取得部１４１は、例えば重視項目情報に含まれる項目ＩＤに基づいて、ユーザが重視項目を指定した回数を項目ごとに計算する。そして、重視項目取得部１４１は、取得した複数の重視項目情報が示す重視項目の中から、指定された回数が相対的に多い項目を、ユーザ重視項目として取得する。例えば、重視項目取得部１４１は、指定された回数が最も多い項目をユーザ重視項目に決定してもよいし、指定された割合が所定割合以上である１以上の項目をユーザ重視項目に決定してもよい。重視項目取得部１４１は、ユーザ重視項目の項目ＩＤを含む重視項目情報、及び対象のユーザのユーザＩＤを対応付けてユーザ重視項目情報ＤＢ１２ｆに登録する。

推薦馬を提示させるレースは、例えば、馬券の販売締切時刻がまだ経過していないレースである。例えば、推薦馬を提示させるレースは、本日開催予定の全てのレースであってもよい。出走馬情報取得部１４２は、推薦馬を提示させるレースの出走馬の情報であって、重視項目取得部１４１により取得されたユーザ重視項目に対応する情報を取得する。例えば、選択馬推薦部１４３は、本日開催予定の全てのレースについて、情報を取得してもよい。

選択馬推薦部１４３は、出走馬情報取得部１４２により取得された情報に基づいて、レースごとに推薦馬を特定する。或るレースについて既に重視項目が登録されている場合、選択馬推薦部１４３は、例えばそのレースについては推薦馬を特定しなくてもよいし、そのレースの重視項目の情報とユーザ重視項目の情報に基づいて、レースの重視項目及びユーザ重視項目において相対的に優位な出走馬を、推薦馬として特定してもよい。また、選択馬推薦部１４３は、或るレースについて既に推薦馬特定情報が登録されている場合、例えばそのレースについては推薦馬を特定しなくてもよい。

選択馬を特定すると、選択馬推薦部１４３は、推薦馬を提示させる。例えば、選択馬推薦部１４３は、ユーザが競馬サイトにログインしたタイミングでユーザ端末３へ推薦馬情報を送信してもよい。また例えば、選択馬推薦部１４３は、ユーザが或るレースに関するウェブページを閲覧するとき、そのレースについて特定された推薦馬を提示させてもよい。

また、選択馬推薦部１４３は、指定レースの重視項目に基づいて、指定レース以外のレースについて、推薦馬を特定して提示させてもよい。その理由は、ユーザが或るレースについて重視する項目を指定した場合、他のレースにつても同じ項目を重視する蓋然性があるからである。具体的に、出走馬情報取得部１４２が、指定レースと異なるレースの複数の出走馬の情報であって、指定レースの重視項目に対応する情報を取得する。選択馬推薦部１４３は、出走馬情報取得部１４２により取得された情報に基づいて、指定レースと異なるレースの複数の出走馬のうち指定レースの重視項目において相対的に優位な出走馬を特定する。推薦馬を提示させるレースは、例えば、本日開催予定の全てのレースであってもよい。また、推薦馬を提示させるレースは、例えば、指定レースと同日に開催予定の全てのレースであってもよいし、指定レースと同日に且つ同一競馬場で開催予定の全てのレースであってもよい。

［１−４．情報処理システムの動作］
次に、情報処理システムＳの動作について、図６乃至図９を用いて説明する。図６は、本実施形態に係る馬券発売代行サーバ１のシステム制御部１４によるレース別重視項目登録処理の処理例を示すフローチャートである。例えば、或るレースについて重視項目を登録するため、ユーザは、レース及び重視項目を指定する。すると、ユーザ端末３は、重視項目登録要求を馬券発売代行サーバ１へ送信する。重視項目登録要求は、指定レースのレースＩＤと、重視項目の項目ＩＤを格納した重視項目情報とを含む。システム制御部１４は、ユーザ端末３から重視項目登録要求を受信したときに重視項目登録処理を実行する。

図６に示すように、重視項目取得部１４１は、受信された重視項目登録要求から指定レースのレースＩＤ及び重視項目情報を取得するとともに、重視項目登録要求を送信してきたユーザ端末３を利用するユーザのユーザＩＤを取得する（ステップＳ１）。例えば、ユーザは、事前に競馬サイトにログインするときにユーザＩＤを入力し、ユーザ端末３は、入力されたユーザＩＤを馬券発売代行サーバ１へ送信する。システム制御部１４は、受信したユーザＩＤを、例えばセッションＩＤと対応付けてＲＡＭ１４ｃ等に記憶させる。そして、システム制御部１４は、セッションＩＤをクッキーとしてユーザ端末３へ送信する。その後、ユーザ端末３から馬券発売代行サーバ１へ送信される要求にはセッションＩＤが付加されている。選択馬情報取得部１４１は、セッションＩＤに基づいて、ユーザＩＤを取得することができる。次いで、重視項目取得部１４１は、取得したレースＩＤ、重視項目情報及びユーザＩＤを対応付けて、レース別重視項目情報ＤＢ１２ｅに登録する（ステップＳ２）。

次いで、選択馬推薦部１４３は、推薦馬特定処理を実行する（ステップＳ３）。推薦馬特定処理において、選択馬推薦部１４３は、推薦馬を特定して、推薦馬特定情報を生成する。推薦馬特定処理の詳細は後述する。次いで、選択馬推薦部１４３は、生成された推薦馬特定情報を、重視項目取得部１４１により取得された指定レースのレースＩＤ及びユーザＩＤに対応付けてレース別重視項目情報ＤＢ１２ｅに登録する（ステップＳ４）。次いで、選択馬推薦部１４３は、指定レースのレースＩＤ及び推薦馬特定情報に基づいて、推薦馬情報を生成する。そして、選択馬推薦部１４３は、生成した推薦馬情報をユーザ端末３へ送信する（ステップＳ５）。ステップＳ５を終えると、選択馬推薦部１４３は、重視項目登録処理を終了させる。推薦馬情報を受信したユーザ端末３は、推薦馬情報を画面に表示する。

図７は、本実施形態に係る馬券発売代行サーバ１のシステム制御部１４による推薦馬特定処理の処理例を示すフローチャートである。図７に示すように、出走馬情報取得部１４２は、推薦対象のレースのレースＩＤに対応する複数の出走馬の情報のうち、重視項目に対応する情報を取得する（ステップＳ１１）。レース別重視項目登録処理から推薦馬特定処理が実行された場合、推薦対象のレースは指定レースである。レース別重視項目登録処理で取得された重視項目情報に含まれる項目ＩＤがオッズを示す場合、出走馬情報取得部１４２は、オッズ情報ＤＢ１２ｄから、推薦対象のレースのレースＩＤに対応するオッズのうち各出走馬の単勝オッズを取得する。項目ＩＤがオッズとは異なる項目を示す場合、出走馬情報取得部１４２は、レース情報ＤＢ１２ｂにおいて推薦対象のレースのレースＩＤに対応する出走馬情報から、項目ＩＤが示す項目に対応する情報を取得する。

次いで、選択馬推薦部１４３は、出走馬情報取得部１４２により取得された情報に基づいて、推薦対象のレースの重視項目において、推薦対象のレースの各出走馬の優劣順位を決定する（ステップＳ１２）。

次いで、選択馬推薦部１４３は、推薦対象のレースの重視項目において、推薦対象のレースの複数の出走馬のうち相対的に優位な出走馬を、推薦馬として特定する（ステップＳ１３）。例えば、推薦馬の頭数Ｎが予め設定されてもよい。この場合、選択馬推薦部１４３は、優劣順位がＮ位以上である出走馬を推薦馬に決定してもよい。指定レースの重視項目が複数ある場合、選択馬推薦部１４３は、例えば重視項目ごとに、優劣順位がＮ位以上である出走馬を特定してもよい。そして、選択馬推薦部１４３は、全ての重視項目において優劣順位がＮ位以上である出走馬を、推薦馬に決定してもよい。

次いで、選択馬推薦部１４３は、特定した推薦馬の馬番を含む推薦馬特定情報を生成する（ステップＳ１４）。このとき、選択馬推薦部１４３は、推薦馬の馬番を含む予想馬情報又は買い目情報を生成してもよい。そして、選択馬推薦部１４３は、生成した予想馬情報又は買い目情報を含む推薦馬特定情報を生成してもよい。ステップＳ１４を終えると、選択馬推薦部１４３は、推薦馬特定処理を終了させる。

なお、レース別重視項目登録処理で取得されたユーザＩＤに対応付けてユーザ重視項目情報ＤＢ１２ｆに重視項目情報が登録されている場合、システム制御部１４は、指定レースの重視項目の情報とユーザ重視項目の情報に基づいて、指定レースの重視項目及びユーザ重視項目において相対的に優位な出走馬を推薦馬として特定してもよい。

図８は、本実施形態に係る馬券発売代行サーバ１のシステム制御部１４によるユーザ重視項目登録処理の処理例を示すフローチャートである。ユーザ重視項目登録処理は、ユーザ重視項目を登録するための処理である。システム制御部１４は、所定のタイミングでユーザ重視項目登録処理を実行する。例えば、システム制御部１４は、全てのユーザのユーザ重視項目を登録するために、１日に１回、ユーザごとにユーザ重視項目登録処理を実行してもよい。また例えば、システム制御部１４は、レース別重視項目登録処理が終了したとき、重視項目が登録されたユーザについて、ユーザ重視項目登録処理を実行してもよい。

図８に示すように、出走馬情報取得部１４２は、ユーザ重視項目の登録の対象となるユーザのユーザＩＤを取得する（ステップＳ２１）。次いで、出走馬情報取得部１４２は、レース別重視項目情報ＤＢ１２ｅから、取得したユーザＩＤに対応する重視項目情報を取得する（ステップＳ２２）。このとき、出走馬情報取得部１４２は、例えば所定期間に開催されたレースの重視項目情報を全て取得する。

次いで、重視項目取得部１４１は、取得された重視項目情報に含まれる項目ＩＤに基づいて、重視項目の指定回数を項目ごとに計算する（ステップＳ２３）。すなわち、重視項目取得部１４１は、項目ごとに、その項目ＩＤが重視項目情報に含まれている数を計算する。次いで、重視項目取得部１４１は、指定回数が相対的に多い１以上の項目を、ユーザ重視項目に決定する（ステップＳ２４）。次いで、重視項目取得部１４１は、ユーザ重視項目の項目ＩＤを含む重視項目情報を、ステップＳ２１で取得されたユーザＩＤに対応付けてユーザ重視項目情報ＤＢ１２ｆに登録する（ステップＳ２５）。ステップＳ２５を終えると、重視項目取得部１４１は、ユーザ重視項目登録処理を終了させる。

図９は、本実施形態に係る馬券発売代行サーバ１のシステム制御部１４による複数レース選択馬推薦処理の処理例を示すフローチャートである。複数レース選択馬推薦処理は、ユーザ重視項目に基づいて、複数のレースについて推薦馬を推薦するための処理である。システム制御部１４は、所定のタイミングで複数レース選択馬推薦処理を実行する。例えば、システム制御部１４は、ユーザが競馬サイトにログインしたタイミングで複数レース選択馬推薦処理を実行してもよい。

図９に示すように、重視項目取得部１４１は、推薦対象のユーザのユーザＩＤを取得するとともに、推薦対象のユーザＩＤに対応する重視項目情報をユーザ重視項目情報ＤＢ１２ｆから取得する（ステップＳ３１）。次いで、選択馬推薦部１４３は、レース情報ＤＢ１２ｂから、本日開催されるレースのうち馬券の販売締切時刻が経過していないレースのレースＩＤを全て取得する（ステップＳ３２）。次いで、選択馬推薦部１４３は、取得したレースＩＤのうち１つを選択する（ステップＳ３３）。

次いで、選択馬推薦部１４３は、推薦馬特定処理を実行する（ステップＳ３４）。推薦馬特定処理において、出走馬情報取得部１４２は、選択されたレースＩＤが示すレースを推薦対象のレースとして、推薦対象のレースの出走馬の情報であって、ステップＳ３１で取得された重視項目情報が示すユーザ重視項目に対応する情報を取得する。そして、選択馬推薦部１４３は、推薦対象のレースについて、ユーザ重視項目において相対的に優位な推薦馬を特定する。この場合の推薦馬特定処理は、図７に示す処理と基本的に同じである。次いで、選択馬推薦部１４３は、推薦馬特定処理で生成された推薦馬特定情報を、選択されたレースＩＤ及び推薦対象のユーザのユーザＩＤに対応付けてレース別重視項目情報ＤＢ１２ｅに登録する（ステップＳ３５）。

次いで、選択馬推薦部１４３は、取得したレースＩＤの中にまだ選択していないレースＩＤがあるか否かを判定する（ステップＳ３６）。このとき、選択馬推薦部１４３は、まだ選択していないレースＩＤがあると判定した場合には（ステップＳ３６：ＹＥＳ）、ステップＳ３７に進む。ステップＳ３７において、選択馬推薦部１４３は、まだ選択していないレースＩＤを１つ選択する。次いで、選択馬推薦部１４３は、ステップＳ３４に進む。

一方、選択馬推薦部１４３は、全てのレースＩＤを選択したと判定した場合には（ステップＳ３６：ＮＯ）、ステップＳ３８に進む。ステップＳ３８において、選択馬推薦部１４３は、ステップＳ３５でレース別重視項目情報ＤＢ１２ｅに登録された推薦馬特定情報ごとに、推薦馬情報を生成する。そして、選択馬推薦部１４３は、生成された全ての推薦馬情報を、推薦対象のユーザのユーザ端末３へ送信する。ステップＳ３８を終えると、選択馬推薦部１４３は、複数レース選択馬推薦処理を終了させる。ユーザ端末３は、馬券発売代行サーバ１から受信した各推薦馬情報を画面に表示する。

以上説明したように、本実施形態によれば、システム制御部１４が、レースに出場する複数の出走馬の優劣を比較可能な情報の複数の項目のうち、ユーザが重視する項目を取得する。また、システム制御部１４が、所定の条件に基づいて決定されたレースに出場する複数の出走馬の情報であって、取得された重視項目に対応する情報を取得する。また、システム制御部１４が、取得された情報に基づいて、決定されたレースに出場する複数の出走馬のうち、重視項目において相対的に優位な１以上の出走馬を特定する。そして、システム制御部１４が、特定された出走馬を提示させる。従って、ユーザが選択する蓋然性がある出走馬をユーザが知ることができる。

［２．第２実施形態］
次に、第２実施形態について説明する。本実施形態において、馬券発売代行サーバ１は、重視項目が複数ある場合、各重視項目の重みを取得し、重みに基づいて、複数の出走馬のそれぞれの優位度を決定する。そして、馬券発売代行サーバ１は、優位度に基づいて、推薦馬を特定する。その他の点において、本実施形態は第１実施形態と同様である。

［２−１．システム制御部の機能詳細］
先ず、馬券発売代行サーバ１のシステム制御部１４の機能概要について、図１０を用いて説明する。ユーザが重視項目を複数指定するとき、例えば各重視項目の優先度を指定可能であってもよい。優先度が高い重視項目ほど、ユーザが重視する項目である。この優先度は、例えば優先順位であってもよい。この優先順位を項目優先順位という。

選択馬推薦部１４３は、項目優先順位に応じて、各重視項目の重みを取得してもよい。例えばこの重みは係数で表される。項目優先順位が高いほど重み係数が大きい。重み係数は、例えば予め設定されてもよい。また、重視項目の数に応じて、各重視項目の重み係数が予め設定されてもよい。また、項目優先順位の代わりに、ユーザが各重視項目の重みを指定可能であってもよい。

重視項目取得部１４１は、ユーザ重視項目を複数決定する場合、項目優先順位も決定してもよい。例えば、重視項目取得部１４１は、指定回数が多いユーザ重視項目であるほど、項目優先順位を高くしてもよい。また、重視項目取得部１４１は、項目優先順位を決定する代わりに、指定回数に応じて各ユーザ重視項目の重みを決定してもよい。本実施形態において、重視項目情報には、例えば項目ＩＤ及び項目優先順位が対応付けて、重視項目ごとに格納される。

選択馬推薦部１４３は、各出走馬の情報と、各重視項目の重み係数に基づいて、各出走馬の優位度を決定し、優位度に基づいて１以上の推薦馬を特定してもよい。優位度は、複数の重視項目を総合した場合において、各出走馬が相対的に優位な度合いを示す。また、優位度は、複数の項目において、複数の出走馬の優劣を比較可能な情報である。

以下に具体例を説明する。図１０（ａ）は、指定された重視項目の一例を示す図である。例えば、ユーザは、図１０（ａ）に示すように、第１レースでレースタイム（１７００メートル、軽馬場）及び馬体重を重視項目として指定したとする。このとき、ユーザは、レースタイム（１７００メートル、軽馬場）の項目優先順位を１位に指定し、馬体重の項目優先順位を２位に指定した。例えば、項目優先順位が１位である項目の重み係数は０．７であり、２位である項目の重み係数は０．３であるとする。各項目の優劣順位には、図１０（ｂ）は、第１レースの出走馬の情報の例を示す図である。図１０（ｂ）に示すように、レースタイム（１７００メートル、軽馬場）では、馬番１、２、３、４、５、６の順に優劣順位が高い。また、馬体重では、馬番４、１、２、３、６、５の順に優劣順位が高い。各項目の優劣順位には、基礎点が与えられている。例えば、１位が６点、２位が５点、３位が４点、４位が３点、５位が２点、６位が１点である。

選択馬推薦部１４３は、出走馬ごとに、各重視項目における優劣順位に対応する基礎点に重み係数を掛けて、その重視項目における優位度を計算し、全ての重視項目の優位度の合計値を、その出走馬の優位度として計算する。図１０（ｃ）は、第１レースにおける各出走馬の優位度の例を示す図である。例えば、馬番が１の出走馬のレースタイム（１７００メートル、軽馬場）における優劣順位は１位である。馬番が１の出走馬のオッズにおける優劣順位は２位である。この場合、馬番が１の出走馬の優位度は、０．７×６＋０．３×５＝５．７である。同様に、馬番が２〜６の出走馬のそれぞれの優位度は、４．７、３．７、３．９、１．７、１．３である。例えば、優位度が高い順に３頭の出走馬を選択した場合、馬番１、２、４の出走馬が推薦馬になる。この場合、推薦する買い目として、例えば馬単１−２、１−４、２−４が提示されてもよい。図１０（ｄ）は、推薦する買い目の一例を示す図である。また例えば、選択馬推薦部１４３は、優位度が、全ての出走馬の優位度の平均以上である出走馬を選択してもよい。この場合、馬番１、２、４、３の出走馬が推薦馬になる。この場合、推薦する買い目として、例えば馬単１−２、１−４、１−３、２−４、２−３、４−３が提示されてもよい。

［２−２．情報処理システムの動作］
次に、情報処理システムＳの動作について、図１１を用いて説明する。図１１は、本実施形態に係る馬券発売代行サーバ１のシステム制御部１４による推薦馬特定処理の処理例を示すフローチャートである。図１１において、図７と同様の処理については同様の符号が付されている。

図１１に示すように、選択馬推薦部１４３は、項目優先順位ｉを１に設定する（ステップＳ４１）。次いで、選択馬推薦部１４３は、重視項目情報から項目優先順位ｉに対応する項目ＩＤを取得する。そして、出走馬情報取得部１４２は、推薦対象のレースのレースＩＤに対応する複数の出走馬の情報のうち、取得した項目ＩＤが示す重視項目に対応する情報を取得する（ステップＳ４２）。次いで、選択馬推薦部１４３は、出走馬情報取得部１４２により取得された情報に基づいて、取得した項目ＩＤが示す重視項目において、推薦対象のレースの各出走馬の優劣順位を決定する（ステップＳ４３）。次いで、重視項目取得部１４１は、記憶部１２から、各優劣順位の基礎点、及び項目優先順位ｉの重み係数を取得する（ステップＳ４４）。次いで、選択馬推薦部１４３は、各出走馬について、取得された重み係数をその出走馬の優劣順位に対応する基礎点に掛けて、項目優先順位ｉの重視項目における各出走馬の項目優位度を計算する（ステップＳ４５）。

次いで、選択馬推薦部１４３は、項目優先順位ｉが、重視項目情報に含まれる項目ＩＤの数と一致するか否かを判定する（ステップＳ４６）。このとき、選択馬推薦部１４３は項目優先順位ｉが項目ＩＤの数と一致しないと判定した場合には（ステップＳ４６：ＮＯ）、ステップＳ４７に進む。ステップＳ４７において、選択馬推薦部１４３は、項目優先順位ｉに１を加算する。次いで、選択馬推薦部１４３は、ステップＳ４２に進む。一方、選択馬推薦部１４３は、項目優先順位ｉが項目ＩＤの数と一致すると判定した場合には（ステップＳ４６：ＹＥＳ）、ステップＳ４８に進む。

ステップＳ４８において、選択馬推薦部１４３は、出走馬ごとに、全ての重視項目の項目優位度を足し合わせて、優位度を計算する。次いで、選択馬推薦部１４３は、複数の出走馬の中から優位度が相対的に高い１以上の出走馬を、推薦馬に決定する（ステップＳ４９）。例えば、選択馬推薦部１４３は、優位度が相対的に大きい出走馬の順に、順位を決定する。例えば、推薦馬の頭数Ｎが予め定められている場合、選択馬推薦部１４３は、優位度の順位がＮ位以上である出走馬を推薦馬に決定する。次いで、選択馬推薦部１４３は、推薦馬特定情報を生成して（ステップＳ１４）、推薦馬特定処理を終了させる。

以上説明したように、本実施形態によれば、システム制御部１４が、複数の重視項目と、複数の重視項目のそれぞれの重みとを取得する。また、システム制御部１４が、出走馬の情報と重みとに基づいて、複数の出走馬のそれぞれの優位度を決定し、優位度に基づいて、複数の重視項目において相対的に優位な１以上の出走馬を特定する。そのため、ユーザが複数の項目を重視する場合、馬券発売代行サーバ１は、その複数の項目のそれぞれをユーザが重視する度合いに応じた出走馬を提示させることができる。

［３．第３実施形態］
次に、第３実施形態について説明する。馬券発売代行サーバ１が、現在の重視項目において、予め設定された数の相対的に優位な出走馬を特定したとき、相対的に優位な出走馬と相対的に劣位な出走馬との間の優劣の差が顕著ではない場合がある。つまり、相対的に優位な出走馬と相対的に劣位な出走馬を明確に分けることができない。この状態では、推薦馬の選択基準が曖昧となる蓋然性がある。このような場合、現在の重視項目に加えて別の項目も考慮した場合、相対的に優位な出走馬と相対的に劣位な出走馬との間の優劣の差が顕著になる場合がある。本実施形態において、馬券発売代行サーバ１は、このような場合に、追加する重視項目としてユーザに推薦する項目を特定する。この項目を、推薦項目という。その他の点において、本実施形態は第１実施形態又は第２実施形態と同様である。

［３−１．システム制御部の機能詳細］
次に、馬券発売代行サーバ１のシステム制御部１４の機能概要について、図１２及び図１３を用いて説明する。図１２は、本実施形態に係る馬券発売代行サーバ１のシステム制御部１４の機能ブロックの一例を示す図である。図１２に示すように、システム制御部１４は、重視項目取得部１４１、出走馬情報取得部１４２、選択馬推薦部１４３、重視項目明白優位馬特定部１４４、候補項目特定部１４５、追加重視項目推薦部１４６等として機能する。重視項目明白優位馬特定部１４４は、本発明における第２レース対象特定手段の一例である。追加重視項目推薦部１４６は、本発明における項目特定手段及び項目提示制御手段の一例である。

重視項目明白優位馬特定部１４４は、選択馬推薦部１４３により推薦馬として特定された相対的に優位な出走馬と相対的に劣位な出走馬との間の重視項目における優劣差が顕著な差であるか否かを判定する。優劣差は、例えば、オッズの差、レースタイムの差、勝利数の差、勝率の差、馬体重の差、優位度の差等である。優劣差が顕著な差であると認められる条件は、例えば予め定められていてもよい。例えば、重視項目明白優位馬特定部１４４は、優劣順位が隣り合う出走馬間での優劣差を計算してもよい。そして、優劣差が顕著な差であると認められる条件は、計算された優劣差の中で、優劣順位Ｎの出走馬と優劣順位Ｎ＋１の出走馬との間の優劣差が最大であることであってもよい。

相対的に優位な出走馬と相対的に劣位な出走馬との間の優劣差が顕著な差ではない場合、重視項目明白優位馬特定部１４４は、重視項目において、相対的に優位な出走馬と相対的に劣位な出走馬との間の優劣差が顕著な差であると認められる頭数の相対的に優位な出走馬を特定する。このときに特定される相対的に優位な出走馬を、重視項目明白優位馬という。また、重視項目明白優位馬の頭数をＭとする。

候補項目特定部１４５は、重視項目と異なる各項目において、Ｎ頭の相対的に優位な出走馬と相対的に劣位な出走馬との間の優劣差が顕著な差であると認められる項目を特定する。この項目を、追加する重視項目の候補項目という。また、候補項目において特定される相対的に優位な出走馬を、候補項目明白優位馬という。

追加重視項目推薦部１４６は、特定された候補項目の中から、重視項目明白優位馬特定部１４４により特定された重視項目明白優位馬のうちその候補項目においてＮ頭の相対的に優位な出走馬と相対的に劣位な出走馬との間の優劣差が顕著な差であると認められる条件を満たす項目、及び、重視項目明白優位馬以外の出走馬のうちその候補項目においてＮと重視項目明白優位馬の頭数との差に相当する頭数分の相対的に優位な出走馬と相対的に劣位な出走馬との間の優劣差が顕著な差であると認められる条件を満たす項目の少なくとも一方を特定する。例えば、追加重視項目推薦部１４６は、特定された候補項目のうち、候補項目明白優位馬の全てが重視項目明白優位馬に含まれる項目、又は、候補項目明白優位馬が重視項目明白優位馬の全てを含む項目を、推薦項目として候補項目の中から特定してもよい。重視項目明白優位馬の頭数Ｍと補項目明白優位馬の頭数Ｎは異なる。従って、頭数ＭがＮよりも多い場合、追加重視項目推薦部１４６は、候補項目明白優位馬の全てが重視項目明白優位馬に含まれる項目を特定する。一方、頭数ＭがＮよりも少ない場合、追加重視項目推薦部１４６は、候補項目明白優位馬が重視項目明白優位馬の全てを含む項目を特定する。換言すると、追加重視項目推薦部１４６は、重視項目明白優位馬及び候補項目明白優位馬のうちの一方が他方の全てを含む項目を特定する。

重視項目明白優位馬の頭数Ｍが推薦馬の頭数Ｎよりも多い場合、重視項目明白優位馬のうち何れかＭ−Ｎ頭の出走馬は、推薦馬としては本来ふさわしくない。この場合、追加重視項目推薦部１４６は、特定した重視項目明白優位馬のうち相対的に優位なＮ頭の重視項目明白優位馬と、相対的に劣位なＭ−Ｎ頭の重視項目明白優位馬との間の優劣差が顕著な差である項目を、候補項目の中から特定する。特定された項目と現在の重視項目とを考慮することにより、ユーザは、明らかに優位なＮ頭の出走馬を選択することができる。一方、重視項目明白優位馬の頭数Ｍが推薦馬の頭数Ｎよりも少ない場合、全ての重視項目明白優位馬は推薦馬としてふさわしい。しかしながら、Ｎ−Ｍ頭の推薦馬が足りない。この場合、重視項目明白優位馬以外の出走馬の中に、推薦馬になってもよいＮ−Ｍ頭の出走馬が存在する。この場合、追加重視項目推薦部１４６は、特定されたＭ頭の重視項目明白優位馬の全て及び重視項目明白優位馬以外の出走馬のうちＮ−Ｍ頭の出走馬を含む相対的に優位なＮ頭の重視項目明白優位馬と、他の出走馬との間の優劣差が顕著な差である項目を、候補項目の中から特定する。特定された項目と現在の重視項目とを考慮することにより、ユーザは、明らかに優位なＮ頭の出走馬を選択することができる。

以下に具体例を説明する。例えば、Ｎは３であり、現在の重視項目はレースタイム（１７００メートル軽馬場）であるとする。また、或る日の第１レースにおいて、レースタイム（１７００メートル軽馬場）では、馬番１、２、３、４、５、６の順に優劣順位が高い。

図１３（ａ）は、第１レースにおける各出走馬の過去のレースタイム（１７００メートル軽馬場）の例を示す図であり、図１３（ｂ）は、第１レースにおける各出走馬の勝利数の例を示す図である。図１３（ａ）に示すように、優劣順位が３位である馬番３の出走馬と、優劣順位が４位である馬番４の出走馬との間のレースタイムの差が小さい。その一方で、馬番４の出走馬と、優劣順位が５位である馬番５の出走馬との間のレースタイムの差が顕著である。従って、Ｍは４であり、重視項目明白優位馬は、馬番１〜４の出走馬である。この場合、候補項目特定部１４５は、相対的に優位な３頭の出走馬と相対的に劣位な出走馬との間の優劣差が顕著な差であると認められる項目を候補項目として特定する。そして、追加重視項目推薦部１４６は、馬番１〜４の出走馬のうち３頭の出走馬が相対的に優位な出走馬（候補項目明白優位馬）である項目を、候補項目の中から特定する。図１３（ｂ）に示すように、勝利数において、優劣順位が３位である出走馬と優劣順位が４位である出走馬との間で、勝利数の差が顕著である。また、勝利数において相対的に優位な出走馬は、馬番２、１及び４の出走馬である。これらの出走馬は何れも重視項目明白優位馬である。そこで、追加重視項目推薦部１４６は、勝利数を推薦項目として特定する。

推薦項目を特定すると、追加重視項目推薦部１４６は、推薦項目をユーザ端末３によりユーザへ提示させる。例えば、追加重視項目推薦部１４６は、対象のレースの競馬場名、レース番号、レースの開催日、推薦項目の名称等を含む推薦項目情報を、ユーザ端末３により画面に表示させる。図１３（ｃ）は、推薦項目情報の画面表示例を示す図である。例えば、「重視する項目に勝利数を追加してはどうですか？」といったメッセージがユーザ端末３の画面に表示される。ユーザ端末３により推薦項目が提示されることにより、ユーザは、推薦項目を重視項目として追加指定することができる。例えば、ユーザ端末３は、ポップアップで推薦項目情報を表示してもよいし、重視項目の登録完了を示すウェブページに推薦項目情報を表示してもよい。また例えば、追加重視項目推薦部１４６は、選択馬推薦部１４３が推薦馬を特定したときに推薦項目を提示させてもよいし、推薦馬が特定された後、所定のタイミングで推薦項目を提示させてもよい。例えば、選択馬推薦部１４３は、ユーザが或るレースに関するウェブページを閲覧するとき、そのレースについて特定された推薦項目を提示させてもよい。

図１３（ｄ）は、第１レースにおける各出走馬の過去のレースタイム（１７００メートル軽馬場）の例を示す図であり、図１３（ｅ）は、第１レースにおける各出走馬の勝率の例を示す図である。図１３（ｄ）に示すように、優劣順位が３位である馬番３の出走馬と、優劣順位が４位である馬番４の出走馬との間のレースタイムの差が小さい。その一方で、優劣順位が１位である馬番１の出走馬と、優劣順位が２位である馬番２の出走馬との間のレースタイムの差が顕著である。従って、Ｍは１であり、重視項目明白優位馬は、馬番１の出走馬である。この場合も、候補項目特定部１４５は、相対的に優位な３頭の出走馬と相対的に劣位な出走馬との間の優劣差が顕著な差であると認められる項目を候補項目として特定する。そして、追加重視項目推薦部１４６は、馬番１の出走馬が相対的に優位な出走馬（候補項目明白優位馬）である項目を、候補項目の中から特定する。図１３（ｅ）に示すように、勝率において、優劣順位が３位である出走馬と優劣順位が４位である出走馬との間で、勝利数の差が顕著である。また、勝率において相対的に優位な出走馬は、馬番５、１及び３の出走馬である。これらの出走馬の中に全ての重視項目明白優位馬（馬番１の出走馬）が含まれる。そこで、追加重視項目推薦部１４６は、勝率を推薦項目として特定する。

これまでの説明においては、候補項目の条件が、Ｎ頭の相対的に優位な出走馬と相対的に劣位な出走馬との間の優劣差が顕著な差であることである。しかしながら、候補項目特定部１４５は、Ｎ頭の相対的に優位な出走馬と相対的に劣位な出走馬との間の優劣差が顕著な差ではなくても、優劣順位が隣接する何れかの出走馬間の優劣差が顕著な差である項目であれば、その項目を候補項目として特定してもよい。頭数Ｍが頭数Ｎよりも多い場合、重視項目明白優位馬の中で明らかに優位なＮ頭の出走馬が特定できればよい。そこで、追加重視項目推薦部１４６は、候補項目において、重視項目明白優位馬のうちＮ頭の相対的に優位な重視項目明白優位馬と相対的に劣位な重視項目明白優位馬との間の優劣差が顕著な差である候補項目を、推薦項目として特定する。或る候補項目の候補項目明白優位馬がＮ頭であるとき、追加重視項目推薦部１４６は、候補項目明白優位馬の全てが重視項目明白優位馬に含まれる場合に、結果的にその候補項目を推薦項目として特定することになる。一方、Ｍが推薦馬の頭数Ｎよりも少ない場合、重視項目明白優位馬以外の出走馬の中から、明らかに優位なＮ−Ｍ頭の出走馬が特定できればよい。重視項目明白優位馬と特定された出走馬を合わせると、Ｎ頭の相対的に優位な出走馬になるからである。そこで、追加重視項目推薦部１４６は、重視項目明白優位馬以外の出走馬のうち、Ｎ−Ｍ頭の相対的に優位な出走馬と相対的に劣位な出走馬との間の優劣差が顕著な差である候補項目を、推薦項目として特定する。このとき、重視項目明白優位馬は、候補項目において候補項目明白優位馬に含まれていてもよいし含まれていなくてもよい。重視項目明白優位馬が候補項目において候補項目明白優位馬に含まれていなくても、現在の重視項目によって選択する蓋然性がある出走馬として既に決定されているとみなすことができる。或る候補項目の候補項目明白優位馬がＮ頭であるとき、追加重視項目推薦部１４６は、候補項目明白優位馬が重視項目明白優位馬の全てを含む場合に、結果的にその候補項目を推薦項目として特定することになる。

以下に具体例を説明する。例えば、図１３の例と同様に、Ｎは３であり、現在の重視項目はレースタイム（１７００メートル軽馬場）であるとする。第１レースにおける各出走馬の過去のレースタイム（１７００メートル軽馬場）は、図１３（ａ）に示す通りであるとする。図１４（ａ）は、第１レースにおける各出走馬の勝利数の例を示す図である。図１４（ａ）に示すように、勝利数において、優劣順位が４位である出走馬と優劣順位が５位である出走馬との間で、勝利数の差が顕著である。また、勝利数における優劣順位が４位以上である出走馬は、馬番２、１、４及び６の出走馬である。これらの出走馬のうち重視項目明白優位馬は馬番２、１及び４の出走馬であり、それぞれの優劣順位は１位、２位及び３位である。残り一頭の重視項目明白優位馬である馬番３の出走馬の優劣順位は５位である。従って、候補項目明白優位馬に含まれる重視項目明白優位馬は３頭である。また、馬番６の出走馬と馬番３の出走馬との間の勝利数の差が顕著であるから、馬番４の出走馬と馬番３の出走馬との間の勝利数の差も顕著である。そこで、追加重視項目推薦部１４６は、勝率を推薦項目として特定する。馬番２、１及び４の出走馬は、レースタイム（１７００メートル軽馬場）及び少数の両方が重視項目であると仮定した場合に、相対的に優位な出走馬として選択される蓋然性がある出走馬である。

また、第１レースにおける各出走馬の過去のレースタイム（１７００メートル軽馬場）は、図１３（ｃ）に示す通りであるとする。図１４（ｂ）は、第１レースにおける各出走馬の勝率の例を示す図である。図１４（ｂ）に示すように、勝率において、優劣順位が２位である出走馬と優劣順位が３位である出走馬との間で、勝利数の差が顕著である。また、勝率における優劣順位が２位以上である出走馬は、馬番５及び３の出走馬であり、重視項目明白優位馬である馬番１の出走馬の優劣順位は４位である。従って、重視項目明白優位馬を除き、候補項目明白優位馬に含まれる出走馬は２頭である。この２頭に重視項目明白優位馬の頭数を加算すると３頭になる。そこで、追加重視項目推薦部１４６は、勝率を推薦項目として特定する。馬番１、５及び３の出走馬は、レースタイム（１７００メートル軽馬場）及び勝率の両方が重視項目であると仮定した場合に、相対的に優位な出走馬として選択される蓋然性がある出走馬である。

なお、選択馬推薦部１４３は、第２実施形態のように、優位度に基づいて推薦馬を特定してもよい。この場合、重視項目明白優位馬特定部１４４は、優位度の差が顕著な差であるかを判定してもよい。

また、例えば、顕著な差であると認められる優劣差の最小値が重視項目ごとに予め定められてもよい。この場合、重視項目明白優位馬特定部１４４は、推薦馬として特定された優劣順位がＮ位の出走馬とＮ＋１位の出走馬との優劣差が、予め定められた最小値以上であるか否かを判定し、優劣順位が１つ低い出走馬との間の優劣差が、予め定められた最小値以上となる優劣順位Ｍを特定してもよい。また、候補項目特定部１４５は、優劣順位がＮ位の出走馬とＮ＋１位の出走馬との優劣差が、予め定められた最小値以上である候補項目を特定してもよい。

［３−２．情報処理システムの動作］
次に、情報処理システムＳの動作について、図１５乃至図１７を用いて説明する。図１５は、本実施形態に係る馬券発売代行サーバ１のシステム制御部１４によるレース別重視項目登録処理の処理例を示すフローチャートである。図１５において、図６と同様の処理については同様の符号が付されている。

図１５に示すように、先ずステップＳ１〜Ｓ４が実行される。ステップＳ３の推薦馬特定処理において、選択馬推薦部１４３は、Ｎ頭の推薦馬を特定する。ステップＳ４の後、重視項目明白優位馬特定部１４４は、指定レースの重視項目において、優劣順位が隣り合う出走馬間での優劣差を計算する（ステップＳ６）。次いで、重視項目明白優位馬特定部１４４は、計算された優劣差のうち、優劣順位がＮ位の出走馬とＮ＋１位の出走馬との間の優劣差が最大であるか否かを判定する（ステップＳ７）。このとき、重視項目明白優位馬特定部１４４は、Ｎ位の出走馬とＮ＋１位の出走馬との間の優劣差が最大であると判定した場合には（ステップＳ７：ＹＥＳ）、ステップＳ５に進む。

一方、重視項目明白優位馬特定部１４４は、Ｎ位の出走馬とＮ＋１位の出走馬との間の優劣差が最大ではないと判定した場合には（ステップＳ７：ＮＯ）、ステップＳ８に進む。ステップＳ８において、追加重視項目推薦部１４６は、推薦項目特定処理を実行する。推薦項目特定処理において、追加重視項目推薦部１４６は、推薦項目を特定して推薦項目情報を生成する。推薦項目特定処理の詳細は後述する。次いで、追加重視項目推薦部１４６は、生成された推薦項目情報を推薦馬情報に追加する（ステップＳ９）。

次いで、選択馬推薦部１４３は、推薦馬情報をユーザ端末３へ送信する（ステップＳ５）。ステップＳ５を終えると、選択馬推薦部１４３は、レース別重視項目登録処理を終了させる。推薦馬情報を受信したユーザ端末３は、推薦馬情報を画面に表示させる。推薦馬情報に推薦項目情報が追加されている場合、ユーザ端末３は、推薦馬情報とともに推薦項目情報を表示する。

図１６は、本実施形態に係る馬券発売代行サーバ１のシステム制御部１４による推薦項目特定処理の処理例を示すフローチャートである。図１６に示すように、重視項目明白優位馬特定部１４４は、推薦対象のレースの重視項目において、優劣順位が１つ低い出走馬との間の優劣差が最大となる出走馬の優劣順位Ｍを特定する。また、重視項目明白優位馬特定部１４４は、優劣順位がＭ位以上である出走馬を重視項目明白優位馬として特定する（ステップＳ５１）。次いで、出走馬情報取得部１４２は、推薦対象のレースのレースＩＤに対応する複数の出走馬の情報を取得する（ステップＳ５２）。具体的に、出走馬情報取得部１４２は、レース情報ＤＢ１２ｂから、推薦対象のレースのレースＩＤに対応する出走馬情報を取得する。また、出走馬情報取得部１４２は、オッズ情報ＤＢ１２ｄから、推薦対象のレースのレースＩＤに対応するオッズのうち各出走馬の単勝オッズを取得する。

次いで、候補項目特定部１４５は、重視項目以外の各項目について、その項目における推薦対象のレースの各出走馬の優劣順位を決定する（ステップＳ５３）。次いで、候補項目特定部１４５は、各項目において優劣順位が隣り合う出走馬間での優劣差を計算する（ステップＳ５４）。次いで、候補項目特定部１４５は、計算された優劣差のうち優劣順位がＮ位の出走馬とＮ＋１位出走馬との間の優劣差が最大となる項目を、重視項目以外の項目の中から候補項目として特定する。また、候補項目特定部１４５は、候補項目において優劣順位がＮ位の出走馬を候補項目明白優位馬として特定する（ステップＳ５５）。

次いで、追加重視項目推薦部１４６は、ＭがＮより大きいか否かを判定する（ステップＳ５６）。このとき、追加重視項目推薦部１４６は、ＭがＮより大きいと判定した場合には（ステップＳ５６：ＹＥＳ）、ステップＳ５７に進む。ステップＳ５７において、追加重視項目推薦部１４６は、候補項目のうち、候補項目明白優位馬の全てが重視項目明白優位馬に含まれる項目を、推薦項目に決定する。次いで、追加重視項目推薦部１４６は、ステップＳ５９に進む。一方、追加重視項目推薦部１４６は、ＭがＮより大きくはないと判定した場合には（ステップＳ５６：ＮＯ）、ステップＳ５８に進む。ステップＳ５８において、追加重視項目推薦部１４６は、候補項目のうち、候補項目明白優位馬が重視項目明白優位馬の全てを含む項目を、推薦項目に決定する。次いで、追加重視項目推薦部１４６は、ステップＳ５９に進む。

ステップＳ５９において、追加重視項目推薦部１４６は、推薦項目の項目ＩＤ、推薦対象のレースのレースＩＤ等に基づいて、推薦項目情報を生成する。ステップＳ５９を終えると、追加重視項目推薦部１４６は、推薦項目特定処理を終了させる。

図１７は、本実施形態に係る馬券発売代行サーバ１のシステム制御部１４による複数レース選択馬推薦処理の処理例を示すフローチャートである。図１７において、図９と同様の処理については同様の符号が付されている。図１７に示すように、先ずステップＳ３１〜Ｓ３５が実行される。次いで、重視項目明白優位馬特定部１４４は、ユーザ重視項目において、優劣順位が隣り合う出走馬間での優劣差を計算する（ステップＳ６１）。次いで、重視項目明白優位馬特定部１４４は、計算された優劣差のうち、優劣順位がＮ位の出走馬とＮ＋１位の出走馬との間の優劣差が最大であるか否かを判定する（ステップＳ６２）。このとき、重視項目明白優位馬特定部１４４は、Ｎ位の出走馬とＮ＋１位の出走馬との間の優劣差が最大であると判定した場合には（ステップＳ６２：ＹＥＳ）、ステップＳ３６に進む。

一方、重視項目明白優位馬特定部１４４は、Ｎ位の出走馬とＮ＋１位の出走馬との間の優劣差が最大ではないと判定した場合には（ステップＳ６２：ＮＯ）、ステップＳ６３に進む。ステップＳ６３において、追加重視項目推薦部１４６は、推薦項目特定処理を実行する。推薦項目特定処理において、追加重視項目推薦部１４６は、ユーザ重視項目以外の項目の中から、選択されたレースＩＤが示すレースの推薦項目を特定する次いで、追加重視項目推薦部１４６は、生成された推薦項目情報を推薦馬情報に追加する（ステップＳ６４）。次いで、選択馬推薦部１４３は、ステップＳ３６〜Ｓ３８を実行して、レース別重視項目登録処理を終了させる。ユーザ端末３は、馬券発売代行サーバ１から受信した各推薦馬情報を画面に表示する。推薦馬情報に推薦項目情報が追加されている場合、ユーザ端末３は、推薦馬情報とともに推薦項目情報を表示する。

以上説明したように、本実施形態によれば、システム制御部１４が、予め設定されたＮ頭分の相対的に優位な出走馬を推薦馬として特定する。また、システム制御部１４が、推薦馬と、推薦馬として特定されなかった出走馬との間の優劣差が顕著な差であると認められる条件をその優劣差が満たさない場合、重視項目において、複数の出走馬のうち少なくとも１の出走馬との間の優劣差が顕著な差であると認められる条件をその優劣差が満たすＭ頭分の相対的に優位な重視項目明白優位馬を特定する。また、システム制御部１４が、重視項目と異なる複数の候補項目の中から、重視項目明白優位馬のうちその候補項目においてＮ頭の相対的に優位な出走馬と相対的に劣位な出走馬との間の優劣差が顕著な差であると認められる条件を満たす項目、又は、重視項目明白優位馬以外の出走馬のうちその候補項目においてＮと重視項目明白優位馬の頭数との差に相当する頭数分の相対的に優位な出走馬と相対的に劣位な出走馬との間の優劣差が顕著な差であると認められる条件を満たす項目を特定する。そして、システム制御部１４が、特定された項目を提示させる。そのため、出走馬を選択するために重視する項目に追加することが好ましい項目をユーザが知ることができる。

［４．第４実施形態］
［４−１．システム制御部の機能詳細］
次に、第４実施形態について説明する。本実施形態において、選択馬推薦部１４３は、相対的に優位な出走馬と相対的に劣位な出走馬との間の優劣差が顕著な差であると認められる条件を満たす頭数の相対的に優位な出走馬を、推薦馬として特定する。推薦馬の提示を受けたユーザは、他の出走馬と比較して明らかに優位な出走馬の中から予想する出走馬を選択することができる。優劣差が顕著な差であると認められる条件は、第３実施形態の場合と同様である。その他の点において、本実施形態は第１実施形態又は第２実施形態と同様である。

以下に具体例を説明する。図１８は、或るレースに出場する出走馬の過去のレースタイム（１７００メートル軽馬場）の例を示す図である。例えば、馬番５、６、２、１、４及び３の出走馬の過去のレースタイム（１７００メートル軽馬場）が、それぞれ、１分４０．０秒、１分４０．３秒、１分４０．５秒、１分４１．０秒、１分４４．２秒、１分４４．９秒であったとする。この場合、馬番５と６の出走馬のレースタイムの差は０．３秒であり、馬番６と２の出走馬のレースタイムの差は０．２秒であり、馬番２と１の出走馬のレースタイムの差は０．５秒であり、馬番１と４の出走馬のレースタイムの差は３．２秒であり、馬番４と３の出走馬のレースタイムの差は０．７秒である。従って、馬番１の出走馬のレースタイムと馬番４の出走馬のレースタイムとの差が最も大きい。そこで、選択馬推薦部１４３は、馬番５、６、２及び１の出走馬を、相対的に優位な出場馬、すなわち推薦馬として特定する。複数の重視項目を用いて推薦馬を特定する場合、選択馬推薦部１４３は、各重視項目について、相対的に優位な出走馬と相対的に劣位な出走馬との優劣差が顕著な差である頭数の相対的に優位な出走馬を特定してもよい。すなわち、選択馬推薦部１４３は、優劣順位が隣接する出走馬間の中で優劣差が顕著な出走馬間で、相対的に優位な出走馬と相対的に劣位な出走馬とを分けてもよい。そして、選択馬推薦部１４３は、複数の重視項目の全てにおいて、相対的に優位な出走馬の中に含まれる出走馬を、推薦馬として特定してもよい。或いは、選択馬推薦部１４３は、例えば、第２実施形態のように優位度を計算し、相対的に優位度が高い出走馬と相対的に優位度が低い出走馬との間の優位度の差が顕著な差である頭数の相対的に優位度が高い出走馬を、推薦馬として特定してもよい。

［４−２．情報処理システムの動作］
次に、情報処理システムＳの動作について、図１９を用いて説明する。図１９は、本実施形態に係る馬券発売代行サーバ１のシステム制御部１４による推薦馬特定処理の処理例を示すフローチャートである。図１９において、図７と同様の処理については同様の符号が付されている。図１９に示すように、先ずステップＳ１１及びＳ１２が実行される。次いで、選択馬推薦部１４３は、推薦対象のレースの重視項目において、優劣順位が隣り合う出走馬間での優劣差を計算する（ステップＳ７１）。次いで、選択馬推薦部１４３は、重視項目において、優劣順位が１つ低い出走馬との間の優劣差が最大となる出走馬の優劣順位Ｍを特定する（ステップＳ７２）。次いで、選択馬推薦部１４３は、優劣順位がＭ位以上である出走馬を推薦馬に決定する（ステップＳ７３）。次いで、選択馬推薦部１４３は、推薦馬特定情報を生成して（ステップＳ１４）、推薦馬特定処理を終了させる。

以上説明したように、本実施形態によれば、システム制御部１４が、相対的に優位な出走馬と相対的に劣位な出走馬との間の優劣差が顕著な差であると認められる条件を満たす数分の相対的に優位な出走馬を推薦馬として特定する。そのため、相対的に劣位な出走馬と比較して明らかに優位な出走馬をユーザが知ることができる。

［５．第５実施形態］
［５−１．システム制御部の機能詳細］
次に、第５実施形態について説明する。推薦馬として特定された相対的に優位な出走馬と相対的に劣位な出走馬とを明確に分けることができない場合、推薦馬の選択基準が曖昧となる蓋然性がある。そこで、本実施形態において、選択馬推薦部１４３は、推薦馬と他の出走馬との間の優劣差が顕著な差であると認められる条件を満たさないレースについては、推薦馬を提示させない。優劣差が顕著な差であると認められる条件は、第３実施形態の場合と同様である。その他の点において、本実施形態は第１実施形態〜第３実施形態と同様である。第３実施形態のように、推薦馬と他の出走馬との間の優劣差が顕著な差ではないレースについて、推薦馬が提示される代わりに、追加重視項目推薦部１４６が、追加する重視項目として推薦する項目を提示させてもよい。

例えば、重視項目はレースタイム（１７００メートル軽馬場）であり、選択馬推薦部１４３は、３頭の推薦馬を特定するとする。例えば、図１３（ａ）や図１３（ｄ）に示すように、優劣順位が３位である出走馬と、優劣順位が４位である出走馬との間のレースタイムの差が小さい。この場合、選択馬推薦部１４３は、推薦馬情報をユーザ端末３へ送信しない。或いは、例えば、顕著な差であると判定される優劣差の最小値が重視項目ごとに予め定められてもよい。この場合、選択馬推薦部１４３は、例えば、優劣順位が隣り合う出走馬間の優劣差の全てが、予め定められた最小値未満である場合、推薦馬情報をユーザ端末３へ送信しない。

なお、選択馬推薦部１４３は、第２実施形態のように、優位度に基づいて推薦馬を特定してもよい。この場合、選択馬推薦部１４３は、推薦馬と他の出走馬との優位度の差が顕著な差ではない場合、推薦馬を提示させなくてもよい。

また、選択馬推薦部１４３は、第３実施形態のように、相対的に優位な出走馬と相対的に劣位な出走馬との間の優劣差が顕著な差であると認められる条件を満たす頭数の相対的に優位な出走馬を推薦馬として特定する一方で、推薦馬と他の出走馬との間の優劣差が顕著な差であると認められる条件を満たさないレースについては、推薦馬を提示させなくてもよい。相対的に優位な推薦馬を特定するときに用いられる、優劣差が顕著な差であると認められる条件を第１条件とし、推薦馬を提示させるか否かの判定に用いられる、優劣差が顕著な差であると認められる条件を第２条件とする。例えば、第１条件と第２条件とが異なっていてもよい。この場合、選択馬推薦部１４３は、例えば推薦対象の各レースについて相対的に優位な出走馬と相対的に劣位な出走馬との間の優劣差が第１条件を満たす頭数の推薦馬を特定する。そして、選択馬推薦部１４３は、推薦対象のレースのうち、推薦馬と他の出走馬との間の優劣差が第２条件を満たすレースのみについて推薦馬を提示させ、優劣差が第２条件を満たさないレースについては推薦馬を提示させない。

［５−２．情報処理システムの動作］
次に、情報処理システムＳの動作について、図２０を用いて説明する。図２０は、本実施形態に係る馬券発売代行サーバ１のシステム制御部１４による複数レース選択馬推薦処理の処理例を示すフローチャートである。図２０において、図９と同様の処理については同様の符号が付されている。図２０に示すように、先ずステップＳ３１〜Ｓ３４が実行される。次いで、選択馬推薦部１４３は、選択されたレースＩＤが示すレースについて、ユーザ重視項目において優劣順位が隣り合う出走馬間での優劣差を計算する（ステップＳ８１）。次いで、選択馬推薦部１４３は、計算された優劣差のうち、優劣順位がＮ位の出走馬とＮ＋１位の出走馬との間の優劣差が最大であるか否かを判定する（ステップＳ８２）。このとき、選択馬推薦部１４３は、Ｎ位の出走馬とＮ＋１位の出走馬との間の優劣差が最大ではないと判定した場合には（ステップＳ８２：ＮＯ）、ステップＳ３６に進む。

一方、選択馬推薦部１４３は、Ｎ位の出走馬とＮ＋１位の出走馬との間の優劣差が最大であると判定した場合には（ステップＳ８２：ＹＥＳ）、ステップＳ３５に進む。ステップＳ３５において、選択馬推薦部１４３は、推薦馬特定処理で生成された推薦馬特定情報を、選択されたレースＩＤ及び推薦対象のユーザのユーザＩＤに対応付けてレース別重視項目情報ＤＢ１２ｅに登録する。次いで、選択馬推薦部１４３は、ステップＳ３６〜Ｓ３８を実行して、レース別重視項目登録処理を終了させる。ステップＳ３８において、選択馬推薦部１４３は、推薦馬特定処理で生成された推薦馬特定情報のうちステップＳ３５でレース別重視項目情報ＤＢ１２ｅに登録された推薦馬特定情報のみについて、推薦馬情報を送信する。

なお、レース別重視項目登録処理において、指定レースについて推薦馬と他の出走馬との間の優劣差が顕著な差ではない場合、選択馬推薦部１４３は、推薦馬を提示させてもよいし、提示させなくてもよい。

以上説明したように、本実施形態によれば、システム制御部１４が、特定された推薦馬と、推薦馬として特定されなかった出走馬との間の優劣差が顕著な差であると認められる条件をその優劣差が満たさない場合、推薦馬を提示させない。そのため、馬券発売代行サーバ１は、相対的に優位な出走馬と相対的に劣位な出走馬との境界が曖昧であることで妥当とは限らない数の出走馬が提示されることを防止することができる。

［６．第６実施形態］
次に、第６実施形態について説明する。本実施形態において、馬券発売代行サーバ１は、ユーザの馬券の購入実績に基づいて、推薦馬を提示させるレースを限定する。ユーザは、推薦馬が提示されても、馬券を購入しなかったり、推薦馬とは異なる出走馬を選択して馬券を購入したりする場合がある。ユーザが馬券を購入するかしないかは、例えばレースに出場する複数の出走馬の優劣の状況に起因することがある。例えば、大本命がいるレースの馬券を購入する傾向があるユーザがいたり、混戦が予想されるレースの馬券を購入する傾向があるユーザがいたりする。そこで、馬券発売代行サーバ１は、出走馬の優劣の状況が、ユーザが推薦馬を選択して馬券を購入したレースの状況と一致するレースについてのみ、推薦馬を提示させる。その他の点において、本実施形態は第１実施形態〜第５実施形態と同様である。

図２１は、本実施形態に係る情報処理システムＳの動作例を示すシーケンス図である。例えば、馬券発売代行サーバ１は、或る日のレースＲ１−１の推薦馬を特定し、推薦馬情報をユーザ端末３へ送信する（ステップＳ９１）。ユーザ端末３が推薦馬情報を表示した後、ユーザは、レースＲ１−１の馬券を購入する操作を行う（ステップＳ９２）。このとき、ユーザは、推薦馬情報を参考にして買い目を選択したとする。すると、ユーザ端末３は、購入要求を馬券発売代行サーバ１へ送信する（ステップＳ９３）。購入要求は、指定されたレースのレースＩＤ、選択された買い目を示す買い目情報を含む。購入要求を受信した馬券発売代行サーバ１は、馬券購入履歴を馬券購入履歴ＤＢ１２ｈに登録する（ステップＳ９４）。このとき、馬券発売代行サーバ１は、購入要求に含まれるレースＩＤ及び買い目情報、レースＲ１−１について馬券発売代行サーバ１が特定した推薦馬を示す推薦馬特定情報、購入要求を送信したユーザ端末３を利用するユーザのユーザＩＤ等を、馬券購入履歴に格納する。これにより、買い目情報と推薦馬特定情報とが対応付けて記憶部１２に記憶される。

その後、馬券発売代行サーバ１は、所定のタイミングでユーザ重視項目特定処理を実行する。このとき、馬券発売代行サーバ１は、馬券購入履歴に基づいて、馬券が購入された過去のレースのうち、買い目情報が示す競走馬と推薦馬特定情報が示す競走馬とが一致するレースを抽出する（ステップＳ９５）。次いで、馬券発売代行サーバ１は、抽出された過去のレースにおける重視項目のうち相対的に多い重視項目を、ユーザ重視項目として特定する（ステップＳ９６）。

その後、馬券発売代行サーバ１は、所定のタイミングで複数レース選択馬推薦処理を実行する。このとき、馬券発売代行サーバ１は、ユーザ重視項目における出走馬の優劣の状況が、ステップＳ９５で抽出された過去のレースの出走馬の優劣の状況と一致するレースを特定する（ステップＳ９７）。次いで、馬券発売代行サーバ１は、特定したレースについてのみ、推薦馬を特定して（ステップＳ９８）、推薦馬情報をユーザ端末３へ送信する（ステップＳ９９）。

［６−１．システム制御部の機能詳細］
次に、馬券発売代行サーバ１のシステム制御部１４の機能概要について、図２２及び図２３を用いて説明する。図２２は、本実施形態に係る馬券発売代行サーバ１のシステム制御部１４の機能ブロックの一例を示す図である。図２２に示すように、システム制御部１４は、重視項目取得部１４１、出走馬情報取得部１４２、選択馬推薦部１４３、馬券購入履歴登録部１４７、推薦対象レース特定部１４８等として機能する。馬券購入履歴登録部１４７は、本発明における記憶制御手段の一例である。推薦対象レース特定部１４８は、本発明におけるレース特定手段の一例である。

馬券購入履歴登録部１４７は、馬券購入履歴を記憶部１２に記憶させる。具体的に、馬券購入履歴登録部１４７は、ユーザ端末３から送信された購入要求を通信部１１を介して取得する。次いで、馬券購入履歴登録部１４７は、購入要求からレースＩＤ及び買い目情報等を取得する。また、馬券購入履歴登録部１４７は、購入要求を送信してきたユーザ端末３を利用するユーザのユーザＩＤを、例えばセッションＩＤに基づいて取得する。また、取得したレースＩＤ及びユーザＩＤに対応付けてレース別重視項目情報ＤＢ１２ｅに登録されている推薦馬特定情報を取得する。次いで、馬券購入履歴登録部１４７は、取得したレースＩＤ、ユーザＩＤ、買い目情報及び推薦馬特定情報を含む馬券購入履歴を生成する。そして、馬券購入履歴登録部１４７は、馬券購入履歴を馬券購入履歴ＤＢ１２ｈへ登録する。

重視項目取得部１４１は、馬券購入履歴ＤＢ１２ｈに登録された馬券購入履歴に含まれる買い目情報及び推薦馬特定情報に基づいて、馬券の購入実績のある過去のレースのうち、買い目と推薦馬とが一致するレースを抽出する。このとき、重視項目取得部１４１は、例えば、買い目情報が示す競走馬と推薦馬特定情報が示す競走馬とが一部一致するレースを抽出してもよいし、全部が一致するレースのみを抽出してもよい。次いで、重視項目取得部１４１は、抽出した過去のレースの重視項目情報に基づいて、相対的に多い重視項目をユーザ重視項目として取得する。次いで、馬券購入履歴登録部１４７は、抽出したレースについて、ユーザ重視項目における出走馬の優劣の状況を特定する。例えば、馬券購入履歴登録部１４７は、相対的に優位な出走馬と相対的に劣位な出走馬との優劣差が顕著な差となる相対的に優位な出走馬の頭数を特定する。この頭数を過去優位頭数という。優劣差が顕著な差であると認められる条件は、第３実施形態の場合と同様である。優位頭数が少ないほど、上位に入賞すると予想される出走馬が限られ、優位頭数が多いほど、混戦が予想される。

推薦対象レース特定部１４８は、出走馬の優劣の状況が、過去のレースの出走馬の優劣の状況と一致するレースを特定する。特定されるレースの候補となるレースは、馬券の販売が未だ締め切られていないレースである。例えば、候補となるレースは、本日開催予定のレースであってもよい。推薦対象レース特定部１４８は、候補となる各レースについて、ユーザ重視項目における出走馬の優劣の状況を特定する。例えば、推薦対象レース特定部１４８は、相対的に優位な出走馬と相対的に劣位な出走馬との優劣差が顕著な差となる相対的に優位な出走馬の頭数を特定する。そして、推薦対象レース特定部１４８は、特定した頭数が過去優位頭数と一致するレースを特定する。選択馬推薦部１４３は、特定されたレースの推薦馬を提示させる。

以下に具体例を説明する。図２３（ａ）は、１２月１日に開催された第１レースの出走馬の過去のレースタイム（１７００メートル、軽馬場）を示す図である。例えば、１２月１日の第１レースの重視項目がレースタイム（１７００メートル、軽馬場）であり、選択馬推薦部１４３は、レースタイム（１７００メートル、軽馬場）に基づいて、推薦馬を提示させた。そして、ユーザは、推薦馬を選択して馬券を購入したとする。図２３（ａ）に示すように、優劣順位が２位である出走馬と、優劣順位が３位である出走馬との間のレースタイムの差が顕著である。重視項目取得部１４１は、例えば、レースタイム（１７００メートル、軽馬場）をユーザ重視項目に決定するとともに、過去優位頭数を２に決定する。図２３（ｂ）は、１２月２日に開催予定の第１レースの出走馬の過去のレースタイム（１７００メートル、軽馬場）を示す図である。図２３（ｂ）に示すように、優劣順位が５位である出走馬と、優劣順位が６位である出走馬との間のレースタイムの差が顕著である。従って、明らかに相対的に優位な出走馬は５頭である。そのため、選択馬推薦部１４３は、１２月２日の第１レースについては、推薦馬を提示させない。図２３（ｃ）は、１２月２日に開催予定の第２レースの出走馬の過去のレースタイム（１７００メートル、軽馬場）を示す図である。図２３（ｃ）に示すように、優劣順位が２位である出走馬と、優劣順位が３位である出走馬との間のレースタイムの差が顕著である。従って、明らかに相対的に優位な出走馬は２頭である。従って、選択馬推薦部１４３は、１２月２日の第２レースについて、推薦馬を提示させる。

［６−２．情報処理システムの動作］
次に、情報処理システムＳの動作について、図２４及び図２５を用いて説明する。図２４は、本実施形態に係る馬券発売代行サーバ１のシステム制御部１４によるユーザ重視項目登録処理の処理例を示すフローチャートである。図２４において、図８と同様の処理については同様の符号が付されている。図２４に示すように、重視項目取得部１４１は、ユーザ重視項目の登録の対象となるユーザのユーザＩＤを取得する（ステップＳ２１）。次いで、重視項目取得部１４１は、馬券購入履歴ＤＢ１２ｈから、取得したユーザＩＤに対応する馬券購入履歴を検索する（ステップＳ１０１）。このとき、重視項目取得部１４１は、例えば所定期間に開催されたレースの重視項目情報を全て検索する。次いで、重視項目取得部１４１は、検索された馬券購入履歴ごとに、馬券購入履歴に含まれる買い目情報に含まれる馬番と推薦馬特定情報に含まれる馬番とを比較する。そして、重視項目取得部１４１は、買い目情報に含まれる馬番と推薦馬特定情報に含まれる馬番とが一致する馬券購入履歴を抽出する（ステップＳ１０２）。買い目情報に枠番が含まれている場合、重視項目取得部１４１は、例えば、レース情報ＤＢ１２ｂに基づいて、枠番に対応する馬番を取得する。そして、重視項目取得部１４１は、取得した馬番と推薦馬特定情報に含まれる馬番とを比較する。

次いで、重視項目取得部１４１は、抽出した各馬券購入履歴について、馬券購入履歴からレースＩＤを取得する（ステップＳ１０３）。そして、重視項目取得部１４１は、取得したレースＩＤ及び推薦対象のユーザのユーザＩＤに対応する重視項目情報を、レース別重視項目情報ＤＢ１２ｅから取得する（ステップＳ１０４）。次いで、重視項目取得部１４１は、取得された重視項目情報に含まれる項目ＩＤに基づいて、重視項目の指定回数を項目ごとに計算する（ステップＳ２３）。そして、重視項目取得部１４１は、指定回数が相対的に多い１以上の項目を、ユーザ重視項目に決定する（ステップＳ２４）。

次いで、重視項目取得部１４１は、ステップＳ１０３で取得されたレースＩＤのうち１つを選択する（ステップＳ１０５）。次いで、重視項目取得部１４１は、選択したレースＩＤに対応する複数の出走馬の情報のうち、ユーザ重視項目に対応する情報を取得する（ステップＳ１０６）。次いで、重視項目取得部１４１は、出走馬情報取得部１４２により取得された情報に基づいて、ユーザ重視項目において、選択したレースＩＤが示すレースの各出走馬の優劣順位を決定する（ステップＳ１０７）。次いで、重視項目取得部１４１は、優劣順位が隣り合う出走馬間での優劣差を計算する（ステップＳ１０８）。次いで、重視項目取得部１４１は、優劣順位が１つ低い出走馬との間の優劣差が最大となる出走馬の優劣順位を特定する（ステップＳ１０９）。

次いで、重視項目取得部１４１は、取得したレースＩＤの中にまだ選択していないレースＩＤがあるか否かを判定する（ステップＳ１１０）。このとき、重視項目取得部１４１は、まだ選択していないレースＩＤがあると判定した場合には（ステップＳ１１０：ＹＥＳ）、ステップＳ１１１に進む。ステップＳ１１１において、重視項目取得部１４１は、まだ選択していないレースＩＤを１つ選択する。次いで、重視項目取得部１４１は、ステップＳ１０６に進む。

一方、重視項目取得部１４１は、全てのレースＩＤを選択したと判定した場合には（ステップＳ１１０：ＮＯ）、ステップＳ１１２に進む。ステップＳ１１２において、重視項目取得部１４１は、ステップＳ１０９で特定された優劣順位のうち最も多く特定された優劣順位を決定する。そして、重視項目取得部１４１は、最も多い優劣順位を、過去優位頭数の値に決定する。次いで、重視項目取得部１４１は、ユーザ重視項目の項目ＩＤと過去優位頭数とを含む重視項目情報を、ステップＳ２１で取得されたユーザＩＤに対応付けてユーザ重視項目情報ＤＢ１２ｆに登録する（ステップＳ１１３）。ステップＳ１１３を終えると、重視項目取得部１４１は、ユーザ重視項目登録勝利を終了させる。

図２５は、本実施形態に係る馬券発売代行サーバ１のシステム制御部１４による複数レース選択馬推薦処理の処理例を示すフローチャートである。図２５において、図９と同様の処理については同様の符号が付されている。２４に示すように、先ずステップＳ３１〜Ｓ３４が実行される。次いで、推薦対象レース特定部１４８は、ステップＳ３１で取得された重視項目情報から過去優位頭数Ｌを取得する（ステップＳ１２１）。次いで、推薦対象レース特定部１４８は、選択されたレースＩＤが示すレースについて、ユーザ重視項目において優劣順位が隣り合う出走馬間での優劣差を計算する（ステップＳ１２２）。次いで、推薦対象レース特定部１４８は、計算された優劣差のうち、優劣順位がＬ位の出走馬とＬ＋１位の出走馬との間の優劣差が最大であるか否かを判定する（ステップＳ１２３）。このとき、選択馬推薦部１４３は、Ｌ位の出走馬とＬ＋１位の出走馬との間の優劣差が最大ではないと判定した場合には（ステップＳ１２３：ＮＯ）、ステップＳ３６に進む。

一方、選択馬推薦部１４３は、Ｌ位の出走馬とＬ＋１位の出走馬との間の優劣差が最大であると判定した場合には（ステップＳ１２３：ＹＥＳ）、ステップＳ３５に進む。ステップＳ３５において、選択馬推薦部１４３は、推薦馬特定処理で生成された推薦馬特定情報を、選択されたレースＩＤ及び推薦対象のユーザのユーザＩＤに対応付けてレース別重視項目情報ＤＢ１２ｅに登録する。次いで、選択馬推薦部１４３は、ステップＳ３６〜Ｓ３８を実行して、レース別重視項目登録処理を終了させる。ステップＳ３８において、選択馬推薦部１４３は、推薦馬特定処理で生成された推薦馬特定情報のうちステップＳ３５でレース別重視項目情報ＤＢ１２ｅに登録された推薦馬特定情報のみについて、推薦馬情報を送信する。

以上説明したように、本実施形態によれば、システム制御部１４が、ユーザが購入した馬券の買い目を示す買い目情報と、馬券が購入されたレースについて提示された推薦馬を示す推薦馬特定情報とを記憶部１２に記憶させる。また、システム制御部１４が、記憶部１２に記憶された買い目情報が示す出走馬と推薦馬特定情報が示す出走馬とが一致する場合、馬券の販売が締め切られていないレースのうち、重視項目においてそのレースに出場する複数の出走馬の優劣の状況が、馬券が購入されたレースに出場する複数の出走馬の優劣の状況と一致するレースを特定する。そして、システム制御部１４が、馬券の販売が締め切られていないレースのうち特定されたレースについて推薦馬を提示させる。そのため、ユーザが馬券を購入する蓋然性があるレースでユーザが選択する蓋然性がある出走馬をユーザが知ることができる。

なお、上記実施形態においては、本発明の情報処理装置が、クライアントサーバシステムにおけるサーバ装置に適用されていた。しかしながら、本発明の情報処理装置が、サーバ装置以外の情報処理装置に適用されてもよい。例えば、本発明の情報処理装置がユーザ端末３等の端末装置に適用されてもよい。そして、例えば、情報処理装置が備える制御部が本発明における各手段として機能することにより、制御部が、推薦馬を特定してもよい。また、制御部が、ディスプレイ等の表示手段により、推薦馬を表示させてもよい。この場合、表示手段は、情報処理装置に備えられていてもよい。或いは、表示手段は、情報処理装置とは別個の装置であってもよい。

また、サーバ装置と端末装置が協働して処理を行ってもよい。この場合、本発明における手段のそれぞれが、サーバ装置及び端末装置の何れに備えられてもよい。

１ 馬券発売代行サーバ
２ 主催元サーバ
３ ユーザ端末
１１ 通信部
１２ 記憶部
１２ａ 会員情報ＤＢ
１２ｂ レース情報ＤＢ
１２ｃ 馬券情報ＤＢ
１２ｄ オッズ情報ＤＢ
１２ｅ レース別重視項目情報ＤＢ
１２ｆ ユーザ重視項目情報ＤＢ
１２ｇ 予想情報ＤＢ
１２ｈ 馬券購入履歴ＤＢ
１３ 入出力インターフェース
１４ システム制御部
１４ａ ＣＰＵ
１４ｂ ＲＯＭ
１４ｃ ＲＡＭ
１５ システムバス
１４１ 重視項目取得部
１４２ 出走馬情報取得部
１４３ 選択馬推薦部
１４４ 重視項目明白優位馬特定部
１４５ 候補項目特定部
１４６ 追加重視項目推薦部
１４７ 馬券購入履歴登録部
１４８ 推薦対象レース特定部
ＮＷ ネットワーク
Ｓ 情報処理システム

Claims (9)

1. レースに出場する複数のレース対象の優劣を比較可能なレース対象情報の複数の項目のうち、ユーザが重視する項目を取得する項目取得手段と、
   所定の条件に基づいて決定されたレースに出場する複数のレース対象の前記レース対象情報であって、前記項目取得手段により取得された前記項目に対応する前記レース対象情報を取得するレース対象情報取得手段と、
   前記レース対象情報取得手段により取得された前記レース対象情報に基づいて、前記決定されたレースに出場する複数のレース対象のうち、前記項目取得手段により取得された前記項目において相対的に優位な１以上のレース対象を特定するレース対象特定手段と、
   前記レース対象特定手段により特定された前記レース対象を提示させる提示制御手段と、
   を備えることを特徴とする情報処理装置。
2. 請求項１に記載の情報処理装置において、
   前記項目取得手段は、前記ユーザが重視する複数の項目と、該複数の項目のそれぞれの重みとを取得し、
   前記レース対象特定手段は、前記レース対象情報取得手段により取得された前記レース対象情報と、前記項目取得手段により取得された前記重みとに基づいて、前記複数のレース対象のそれぞれの優位度を決定し、前記優位度に基づいて、前記複数の項目において相対的に優位な１以上のレース対象を特定することを特徴とする情報処理装置。
3. 請求項１又は請求項２に記載の情報処理装置において、
   前記レース対象特定手段は、予め設定された数分の相対的に優位なレース対象を特定し、
   前記レース対象特定手段により特定されたレース対象と、前記レース対象特定手段により特定されなかったレース対象との間の優劣差が顕著な差であると認められる判定条件を該優劣差が満たさない場合、前記項目取得手段により取得された前記項目において、前記複数のレース対象のうち少なくとも１のレース対象との間の優劣差が前記判定条件を満たす数分の相対的に優位なレース対象を特定する第２レース対象特定手段と、
   前記項目取得手段により取得されなかった複数の項目の中から、前記第２レース対象特定手段により特定されたレース対象のうち、該項目において前記予め設定された数分の相対的に優位なレース対象と相対的に劣位なレース対象との間の優劣差が前記判定条件を満たす項目、又は、前記第２レース対象特定手段により特定されなかったレース対象のうち、該項目において前記予め設定された数と前記第２レース対象特定手段により特定されたレース対象の数との差に相当する数分の相対的に優位なレース対象と、相対的に劣位なレース対象との間の優劣差が前記判定条件を満たす項目を特定する項目特定手段と、
   前記項目特定手段により特定された項目を提示させる項目提示制御手段と、
   を更に備えることを特徴とする情報処理装置。
4. 請求項１又は請求項２に記載の情報処理装置において、
   前記レース対象特定手段は、相対的に優位なレース対象と相対的に劣位なレース対象との間の優劣差が顕著な差であると認められる判定条件を満たす数分の前記相対的に優位なレース対象を特定することを特徴とする情報処理装置。
5. 請求項１乃至４の何れか１項に記載の情報処理装置において、
   前記提示制御手段は、前記レース対象特定手段により特定されたレース対象と、前記レース対象特定手段により特定されなかったレース対象との間の優劣差が顕著な差であると認められる判定条件を該優劣差が満たさない場合、前記レース対象特定手段により特定された前記レース対象を提示させないことを特徴とする情報処理装置。
6. 請求項１乃至５の何れか１項に記載の情報処理装置において、
   前記ユーザが購入した投票券の買い目と、前記投票券が購入されたレースについて前記提示制御手段により提示させられたレース対象を示す特定情報と、を記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、
   前記記憶手段に記憶された前記買い目が示すレース対象と前記特定情報が示すレース対象とが一致する場合、投票券の販売が締め切られていないレースのうち、前記項目取得手段により取得された項目において該レースに出場する複数のレース対象の優劣の状況が、前記投票券が購入されたレースに出場する複数のレース対象の優劣の状況と一致するレースを特定するレース特定手段と、
   を更に備え、
   前記提示制御手段は、前記投票券の販売が締め切られていないレースのうち前記レース特定手段により特定されたレースについて前記レース対象特定手段により特定されたレース対象を提示させることを特徴とする情報処理装置。
7. コンピュータにより実行される情報処理方法であって、
   レースに出場する複数のレース対象の優劣を比較可能なレース対象情報の複数の項目のうち、ユーザが重視する項目を取得する項目取得ステップと、
   所定の条件に基づいて決定されたレースに出場する複数のレース対象の前記レース対象情報であって、前記項目取得ステップにより取得された前記項目に対応する前記レース対象情報を取得するレース対象情報取得ステップと、
   前記レース対象情報取得ステップにより取得された前記レース対象情報に基づいて、前記決定されたレースに出場する複数のレース対象のうち、前記項目取得ステップにより取得された前記項目において相対的に優位な１以上のレース対象を特定するレース対象特定ステップと、
   前記レース対象特定ステップにより特定された前記レース対象を提示させる提示制御ステップと、
   を含むことを特徴とする情報処理方法。
8. コンピュータを、
   レースに出場する複数のレース対象の優劣を比較可能なレース対象情報の複数の項目のうち、ユーザが重視する項目を取得する項目取得手段、
   所定の条件に基づいて決定されたレースに出場する複数のレース対象の前記レース対象情報であって、前記項目取得手段により取得された前記項目に対応する前記レース対象情報を取得するレース対象情報取得手段、
   前記レース対象情報取得手段により取得された前記レース対象情報に基づいて、前記決定されたレースに出場する複数のレース対象のうち、前記項目取得手段により取得された前記項目において相対的に優位な１以上のレース対象を特定するレース対象特定手段、及び、
   前記レース対象特定手段により特定された前記レース対象を提示させる提示制御手段、
   として機能させることを特徴とする情報処理プログラム。
9. サーバ装置と前記サーバ装置にネットワークを介して接続可能な端末装置とを含む情報処理システムであって、
   レースに出場する複数のレース対象の優劣を比較可能なレース対象情報の複数の項目のうち、前記端末装置を利用するユーザが重視する項目を取得する項目取得手段と、
   所定の条件に基づいて決定されたレースに出場する複数のレース対象の前記レース対象情報であって、前記項目取得手段により取得された前記項目に対応する前記レース対象情報を取得するレース対象情報取得手段と、
   前記レース対象情報取得手段により取得された前記レース対象情報に基づいて、前記決定されたレースに出場する複数のレース対象のうち、前記項目取得手段により取得された前記項目において相対的に優位な１以上のレース対象を特定するレース対象特定手段と、
   前記レース対象特定手段により特定された前記レース対象を前記端末装置により提示させる提示制御手段と、
   を備えることを特徴とする情報処理システム。

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