JP2015127691A - 分析用基板、分析用基板の製造方法及び基板分析装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】検出対象に対する定量性を向上できる分析用基板を提供する。
【解決手段】分析用基板は、基板10と、基板10の表面に形成された凹状部12及び凸状部11とを備える。凹状部12は、基板10の表面に生成された親水基により親水性を有する親水部Pを構成する。凸状部11は、疎水性を有し、検出対象である生体高分子と結合する特異性生体高分子が固定される疎水部Pを構成する。
【選択図】図1
【解決手段】分析用基板は、基板10と、基板10の表面に形成された凹状部12及び凸状部11とを備える。凹状部12は、基板10の表面に生成された親水基により親水性を有する親水部Pを構成する。凸状部11は、疎水性を有し、検出対象である生体高分子と結合する特異性生体高分子が固定される疎水部Pを構成する。
【選択図】図1
Description
本発明は、抗体、抗原等の生体高分子を分析するための分析用基板、分析用基板の製造方法及び基板分析装置に関する。
疾病に関連付けられた特定の抗原または抗体をバイオマーカーとして検出することで、疾病の発見や治療の効果等を定量的に分析する免疫検定法(immunoassay)が知られている。酵素により標識された抗原または抗体を検出するELISA法(Enzyme-Linked ImmunoSorbent Assay)は、免疫検定法の一つであり、コスト等のメリットから広く普及している。ELISA法は、前処理、抗原抗体反応、B/F(bond/free)分離、酵素反応等を合計した時間が、数時間から1日程度であり、長時間を要する。
これに対して、光ディスクに固定された抗体と試料中の抗原を結合させ、抗原と抗体を有する粒子とを結合させ、光ヘッドで走査することにより、ディスク上に捕捉された粒子を短時間に計数する技術が提案されている(特許文献1)。また、光ディスクのトラッキング構造が形成される面に試料や粒子を付着させ、光ピックアップで信号の変化を検出する技術が提案されている(特許文献2)。
しかしながら、特許文献1及び2に記載の技術は、粒子が走査方向に対して直交する方向にずれて配置される場合において、信号の漏れ込みが生じる可能性がある。例えば、特許文献2に記載の技術において、走査対象のトラックに隣接するランドまたはグルーブに粒子が位置すると、その粒子において信号の干渉が生じて、信号が漏れ込む可能性がある。すると、粒子が重複して計数され、計数結果が不正確となり、検出対象に対する定量性が低減するおそれがある。
上記問題点を鑑み、本発明は、検出対象に対する定量性を向上できる分析用基板、分析用基板の製造方法及び基板分析装置を提供することを目的とする。
上記問題点を鑑み、本発明は、検出対象に対する定量性を向上できる分析用基板、分析用基板の製造方法及び基板分析装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様は、基板(10)と、基板(10)の表面に形成された凹状部(12)及び凸状部(11)とを備え、凹状部(12)は、基板(10)の表面に生成された親水基により親水性を有する親水部(P)を構成し、凸状部(11)は、疎水性を有し、検出対象である生体高分子と結合する特異性生体高分子が固定される疎水部(P)を構成する分析用基板であることを要旨とする。
本発明の第2の態様に係る分析用基板は、第1の態様に係る分析用基板おいて、基板(10)は、疎水性を有する樹脂材料からなり、親水部(P)は、基板(10)の表面が表面処理により親水性に改質されることにより形成されることを特徴とする。
本発明の第3の態様は、基板(10)の表面に形成された凹状部(12)に、基板(10)の表面に生成された親水基により親水性を有する親水部(P)を形成するステップと、基板(10)の表面に形成された疎水性を有する凸状部(11)に、検出対象である生体高分子と結合する特異性生体高分子が固定される疎水部(Q)を形成するステップとを含む分析用基板の製造方法であることを要旨とする。
本発明の第4の態様は、基板(10)と、基板(10)の表面に形成された凹状部(12)及び凸状部(11)とを備え、凹状部(12)は基板の表面に生成された親水基により親水性を有する親水部(P)を構成し、凸状部(11)は疎水性を有し、検出対象である生体高分子と結合する特異性生体高分子が固定される疎水部(Q)を構成する分析用基板(100)を再生する光ディスクドライブ(320)と、
光ディスクドライブが分析用基板を再生することによって生成される再生信号に基づいて、検出対象の存在を検出する検出装置(310)と、
を備えることを特徴とする基板分析装置。
光ディスクドライブが分析用基板を再生することによって生成される再生信号に基づいて、検出対象の存在を検出する検出装置(310)と、
を備えることを特徴とする基板分析装置。
本発明の第5の態様は、第4の態様に係る基板分析装置において、検出対象はビーズ(5)によって修飾され、検出装置(310)は、ビーズ(5)の存在を検出することによって間接的に検出対象の存在を検出することを要旨とする。
本発明によれば、検出対象に対する定量性を向上できる分析用基板、分析用基板の製造方法及び基板分析装置を提供することができる。
次に、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付し、重複する説明を省略している。また、以下に示す実施の形態は、本発明の技術的思想を具体化するための基板や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成要素の形状、組成、配置等を下記のものに特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
(分析用基板)
本発明の実施の形態に分析用基板は、図1に示すように、基板10と、基板10の表面に形成され、親水性を有する親水部Pと、基板10の表面に親水部Pと異なる高さに形成され、疎水性を有し、検出対象である生体高分子と特異的に結合する特異性生体高分子が疎水効果により固定される疎水部Qとを備える。
本発明の実施の形態に分析用基板は、図1に示すように、基板10と、基板10の表面に形成され、親水性を有する親水部Pと、基板10の表面に親水部Pと異なる高さに形成され、疎水性を有し、検出対象である生体高分子と特異的に結合する特異性生体高分子が疎水効果により固定される疎水部Qとを備える。
基板10は、例えば、コンパクトディスク(CD)、デジタルバーサタイルディスク(DVD)、ブルーレイディスク(BD)等の光ディスクと同等の寸法を有する円盤状である。基板10は、一般の光ディスクに用いられるポリカーボネート樹脂ではなく、例えば、シクロオレフィンポリマー等の疎水性を有する樹脂材料からなる。
基板10は、それぞれ、表面において内周側から外周側にスパイラル状に形成されることにより、基板10の半径方向に交互に形成された凸状のランド(凸状部)11と凹状のグルーブ(凹状部)12とを有する。
グルーブ12は、底面及び側面を有するように形成される。ランド11は、グルーブ12の残余部として基板10の上面をなして形成される。グルーブ12の深さは、例えば20〜80nm程度である。ランド11及びグルーブ12の幅は、抗体を固定する疎水部Qが親水部Pより幅が広いことが好ましい。また、後述する標識用ビーズ5の直径以上の幅であることが好ましい。例えば、グルーブ12を疎水性にして抗体を固定し、直径200nm程度のビーズ5をグルーブ12に固定する場合、グルーブ12の幅は200nm程度である。本発明の実施の形態において、親水部Pはランド11により構成され、疎水部Qはグルーブ12により構成される。
図2に示すように、グルーブ12は、抗体(特異性生体高分子)2が疎水効果により底面及び側面に固定される。抗体2の大きさは、例えば数nm程度である。ランド11は、親水性であるため、抗体2が疎水効果により固定されない。
本発明の実施の形態に係る分析用基板は、図3に示すように、抗原3は、抗体2と特異的に結合することにより、疾病等の指標となるバイオマーカーとして用いられる。抗原3は、抗原3と結合する抗体4を備える標識用のビーズ5で標識されることにより、レーザ光を用いた光ピックアップで高精度に検出可能となる。検出対象が光ピックアップにより直接検出可能であれば、標識用のビーズ5等は不要である。
本発明の実施の形態に係る分析用基板を用いて抗原3を分析する場合、先ず、オペレータは、検出対象の抗原3を含む試料液を、基板10のランド11及びグルーブ12側の表面に分注し、振盪機により基板10を振盪させる。試料液に含まれる抗原3は、グルーブ12に固定された抗体2との抗原抗体反応により、抗体2と特異的に結合する。抗原3と結合する抗体2は、複数種類であってもよい。
オペレータは、基板10を洗浄し、抗体2と結合した抗原3以外を除去した後、表面に抗体4が固定されたビーズ5を含む緩衝溶液を基板10の表面に分注し、振盪機により基板10を振盪させる。緩衝溶液に含まれるビーズ5は、抗体4が抗原3と結合することにより、抗原3を標識する。抗体2及び抗体4は、同じ種類でよいが、互いに異なる種類とする場合、ビーズ5は、2種類の抗原3を有するバイオマーカーを標識することができる。
ビーズ5は、例えば、内部に磁性材料を有し、合成樹脂により略球形に形成される。ビーズ5の直径は、例えば200nm程度である。ビーズ5は、ビーズ5を含む緩衝溶液を基板10の表面に分注する際に基板10の反対側の面に磁石が配置されることにより、更に迅速にグルーブ12に集合することができる。また、抗原3とビーズ5とが同時に投入されることにより、基板10に固定された抗原3を標識するまでの時間を数分程度に短縮することができる。
−分析用基板の製造方法−
以下、図4〜図9を参照して、本発明の実施の形態に係る分析用基板の製造方法の一例を説明する。
以下、図4〜図9を参照して、本発明の実施の形態に係る分析用基板の製造方法の一例を説明する。
先ず、図4に示すように、表面にランド11及びグルーブ12が形成された基板10を形成する。基板10は、例えば、ランド11及びグルーブ12に対応する連続溝が形成されたスタンパに、疎水性を有する樹脂材料が射出成形されることにより形成される。基板10の樹脂材料は、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリスチレン等の芳香族炭化水素樹脂、脂環式ポリオレフィン等、分子構造内に極性基を有さない炭化水素から構成される樹脂材料を採用可能である。
次に、図5に示すように、基板10のランド11及びグルーブ12が形成された側の面に、スパッタリング等によりレジスト膜6が成膜される。レジスト膜6は、例えば、PTM(Phase Transition Mastering)技術に用いられる二酸化タングステン(WO2)等の無機材料からなり、厚さが30〜100nm程度である。
次に、図6に示すように、基板10を矢印Aに示す円周方向に回転させ、レジスト膜6が成膜されたランド11に、フォーカスサーボ及びトラッキングサーボをかけながら、レーザ光Lを照射する。レーザ光Lは、集光レンズ7により集光されることにより、ランド11にスポットSを形成する。レーザ光Lは、ランド11の幅を超えて照射されるが、ガウス分布を有するので、スポットSのうちランド11のみを、レジスト膜6が感光する温度以上となる強度で照射するように制御される。ランド11に形成されたレジスト膜6は、レーザ光Lにより感光し、アモルファス構造であるWO2から結晶構造である三酸化タングステン(WO3)となる。
次に、基板10がアルカリ現像溶液に浸漬されることにより、ランド11に形成されたレジスト膜6は、図7に示すように、溶解し、除去される。アルカリ現像溶液に浸漬する時間が長いと、グルーブ12に形成されたレジスト膜6まで溶解してしまうため、ランド11に形成されたレジスト膜6のみが除去されるように時間が調整される。アルカリ現像溶液のpHにもよるが、例えば20分から1時間程度でランド11に形成されたレジスト膜6は除去される。ランド11に形成されたレジスト膜6が除去された後、基板10は、純水で洗浄され、乾燥される。このように、疎水性の基板10は、ランド11のみにおいて露出される。
次に、図8に示すように、基板10は、基板10のランド11及びグルーブ12が形成された側の面に、真空中で酸素プラズマが照射される。ランド11は、酸素プラズマと反応し、表面にヒドロキシル基(−OH基)やカルボキシル基(−COOH基)が多数形成され、水分子と水素結合するこれらの親水基を多く含む物質で表面が親水性に改質されることにより、親水部Pを構成する。このように、基板10のランド11の表面に親水基を生成する表面処理によりランド11は親水性に改質される。
次に、図9に示すように、基板10がアルカリ現像溶液に長時間浸漬されることにより、グルーブ12に形成されたレジスト膜6を除去する。アルカリ現像溶液のpHにもよるが例えば12〜一昼夜で基板10に残存するレジスト膜は除去される。グルーブ12に形成されたレジスト膜6が除去された後、基板10は、純水で洗浄され、乾燥される。露出されたグルーブ12は、疎水性のままであり、疎水部Qを構成する。
−特異性生体高分子の固定方法−
以下、図10及び図11を参照して、本発明の実施の形態に係る分析用基板に特異性生体高分子である抗体2を固定する方法の一例を説明する。
以下、図10及び図11を参照して、本発明の実施の形態に係る分析用基板に特異性生体高分子である抗体2を固定する方法の一例を説明する。
先ず、図10に示すように、検出対象と特異的に結合する抗体2を含む緩衝溶液20を基板10のランド11及びグルーブ12に分注し、振盪機により基板10を浸透させる。分子的に極性基を有さない炭化水素のみでできているシクロポリオレフィンやポリスチレンのようなプラスチックディスク基板の表面は、疎水性の高い分子構造になっており、抗体2の疎水部(疎水基)と引きつけ合う相互作用が起こり疎水吸着を起こす。緩衝溶液20に含まれる抗体2は、このような疎水効果により、高い疎水性を有するグルーブ12に固定される。抗体2は、親水性を有するランド11には固定されない。
次に、図11に示すように、基板10は、抗体2を含む緩衝溶液20が排出された後、緩衝溶液で洗浄される。これにより、グルーブ12に固定されなかった抗体2を含む緩衝溶液20が除去され、グルーブ12にのみ抗体2が固定された分析用基板が完成する。
−基板分析装置−
以下、本発明の実施の形態に係る分析用基板100を用いてエキソソームを検出する基板分析装置を説明する。
以下、本発明の実施の形態に係る分析用基板100を用いてエキソソームを検出する基板分析装置を説明する。
図12に示すように、基板分析装置300は、概略的に、光ディスクドライブ制御装置310と、光ディスクドライブ320とより構成される。光ディスクドライブ制御装置310は、パーソナルコンピュータによって構成することができる。光ディスクドライブ320は、ブルーレイディスク再生装置によって構成することができる。
光ディスクドライブ制御装置310は、光ディスクドライブ320を制御する。光ディスクドライブ制御装置310は、光ディスクドライブ320が分析用基板100,200を再生することによって生成される再生信号に基づいて、エキソソームの存在を検出する検出装置としても機能する。
光ディスクドライブ制御装置310は、制御部311,入力部312,記憶部313,表示部314,A/D変換器315を有する。制御部311は、機能的な内部構成として、カウンタ316と積算部317を有する。カウンタ316と積算部317を制御部311の外部に設けてもよい。A/D変換器315を制御部311の内部に設けてもよい。
光ディスクドライブ320は、スピンドルモータ321,光ピックアップ(光PU)322,RF再生信号生成部323,フォーカス・トラッキング信号生成部324を有する。光ディスクドライブ320は、光ピックアップ322を径方向に移動させるトラバース機構(図示せず)を有する。
光ディスクドライブ320には、分析用基板100が疎水部Qであるグルーブ12側を下面にした状態で装着される。スピンドルモータ321は、分析用基板100を回転させる。光ピックアップ322は、分析用基板100に対してレーザ光を照射し、分析用基板100からの反射光を受光する。
RF再生信号生成部323は、反射光の受光信号に基づいてRF再生信号を生成する。受光信号の総和信号をRF再生信号とすることができる。フォーカス・トラッキング信号生成部324は、反射光の受光信号に基づき、公知の方法によりフォーカス信号及びトラッキング信号を生成する。
光ピックアップ322は、フォーカス信号に応じて、分析用基板100に対する距離が調整される。これによって、レーザ光は分析用基板100上にフォーカスされる。
光ピックアップ322は、トラッキング信号に応じて径方向の位置が調整される。これによって、レーザ光は分析用基板100のトラックにトラッキングされる。
図13〜図15を用いて、複数の抗原3が表面に発現するエキソソーム50を分析用基板100に固定させ、基板分析装置300によってエキソソーム50を分析する前の準備の工程を説明する。
分析用基板100は、例えば直径8cmの円形であり、中心部に光ディスクと同様の貫通孔を有するとする。以下、分析用基板100を用いる場合について説明する。
図13は、分析用基板100にエキソソーム50を固定させるために用いるジグ400を示している。ベース401の中央部には円柱状の突出部が形成されている。突出部には、雌ねじが形成された円柱状の凹部が形成されている。ベース401の突出部に分析用基板100の貫通孔を通すことによって、分析用基板100はベース401上に位置決めされている。
円形のウェル形成カバー402も、中心部に貫通孔を有する。ベース401の突出部にウェル形成カバー402の貫通孔を通すことによって、ウェル形成カバー402は分析用基板100上に位置決めされている。ウェル形成カバー402上には、座金404が配置されている。
ウェル形成カバー402の径方向の端部近傍には、周方向に配列されたウェル402Wが形成されている。図13に示す例では、ウェル402Wは16個形成されている。ウェル402Wは、円柱状の貫通孔である。ウェル402Wの数は任意である。ウェル形成カバー402の内周側にさらにウェル402Wを形成してもよい。
ウェル形成カバー402の裏面、即ち、分析用基板100と対向させる側の面には、ウェル402Wの開口を囲むように弾性体よりなるリング状のパッキング403が装着されている。パッキング403は、一例として、シリコーンゴムにより形成されている。
ウェル形成カバー402の裏面に環状の突起を設け、パッキング403に環状の溝を設けて、突起を溝に嵌め込んでもよい。ウェル形成カバー402の裏面に環状の溝を設け、パッキング403に環状の突起を設けて、突起を溝に嵌め込んでもよい。
ウェル形成カバー402には、周方向の位置を判別するための一対の突出部4021が形成されている。突出部4021は、ウェル402Wの位置を特定するマーカとして機能する。例えば、突出部4021が形成された位置のウェル402Wを番号1として、時計方向に順に番号16まで番号付けすることができる。
ベース401,分析用基板100,ウェル形成カバー402,座金404が重ねられた状態で、突出部に形成された凹部に蝶ボルト405が締め込まれている。パッキング403は圧力によって変形し、ウェル形成カバー402は分析用基板100に密着している。
図14において、試料分析を行うオペレータは、ステップS1にて、図13に示すように、ベース401に、分析用基板100とウェル形成カバー402とを装着して固定する。
オペレータは、ステップS2にて、抗体2を含む緩衝溶液20をウェル402Wに分注する。これによって、グルーブ12に抗体2が固着される。ステップS2にて用いる抗体60としては、抗原3と反応する抗体を用いる。
オペレータは、ステップS2にて、抗体2を含む緩衝溶液20をウェル402Wに分注する。これによって、グルーブ12に抗体2が固着される。ステップS2にて用いる抗体60としては、抗原3と反応する抗体を用いる。
オペレータは、ステップS3にて、緩衝溶液20を排出して、ウェル402Wを洗浄する。オペレータは、ステップS4にて、分析用基板100の表面を、スキムミルクを含む緩衝溶液を用いてブロッキング処理する。
スキムミルクはエキソソーム50に付着しないたんぱく質を含むので、ブロッキング処理に好適である。同様の効果を奏するものであれば、ブロッキング処理に用いる物質はスキムミルクに限定されない。
オペレータは、ステップS5にて、スキムミルクを含む緩衝溶液を排出して、ウェル402Wを洗浄する。オペレータは、ステップS6にて、検出対象のエキソソーム50を含む試料液をウェル402Wに分注する。これによって、グルーブ12にエキソソーム50が固定される。オペレータは、ステップS7にて、試料液を排出して、ウェル402Wを洗浄する。
図14に示す例では、エキソソーム50の検出を容易とするために、エキソソーム50を修飾するためのビーズ5を用いる。ビーズ5は、例えば合成樹脂によって略球形に形成されている。ビーズ5の直径Dは例えば200nmである。ビーズ5には予め表面に抗体4が固定されている。
オペレータは、ステップS8にて、ビーズ5を含む液をウェル402Wに分注する。ビーズ5を含む液は緩衝溶液であるのがよい。
ビーズ5の内部に、フェライト等の磁性物質を包含させてもよい。磁性物質を包含したビーズ5とすると、ステップS8で、ベース401の下面に磁石を配置することによってビーズ5をグルーブ12の方向へと効率よく向かわせることができる。
オペレータは、ステップS9にて、ビーズ5を含む液を排出して、ウェル402Wを洗浄する。オペレータは、ステップS10にて、ベース401よりウェル形成カバー402を外し、分析用基板100を洗浄して乾燥させる。
以上の工程によって、図3に示すように、グルーブ12にエキソソーム50が固定され、エキソソーム50がビーズ5によって修飾された分析用基板100を得ることができる。
オペレータは、ステップS11にて、分析用基板100を基板分析装置300に装着し、基板分析装置300による分析用基板100の分析処理を実行させる。
図14は、分析用基板100のグルーブ12に抗体60を固着させ、抗体60にエキソソーム50を固定させ、さらに、エキソソーム50をビーズ5で修飾する工程を簡略化して示している。
ウェル402Wに液が分注された状態の分析用基板100を保管して所定時間経過させたり、所定時間振盪させたりすることがあってもよい。分析用基板100を冷却して保管することがあってもよい。また、ウェル402Wや分析用基板100の洗浄を複数回行うことがあってもよい。図14では洗浄すると説明していない工程で洗浄を行うことがあってもよい。
図14で説明した準備の工程によって、分析用基板100には、図15に示すように、ウェル402Wと対応した位置に、複数のグルーブ12にエキソソーム50が固定された円形のエキソソーム固定領域Arexが形成される。
なお、16個全てのウェル402Wを用いて分析用基板100上にエキソソーム50を固定させた場合には、エキソソーム固定領域Arexは図15に示すように16箇所となる。16個のウェル402Wのうちの一部のウェル402Wを用いて分析用基板100上にエキソソーム50を固定させてもよい。この場合、エキソソーム固定領域Arexの数は、使用したウェル402Wの数に対応した数となる。
分析用基板100には、分析用基板100の周方向の位置を特定するためのマーカを設けるのがよい。図15において、切り欠きCoは分析用基板100の周方向の位置を特定するためのマーカとなっている。切り欠きCoを基準として、エキソソーム固定領域Arexの周方向の位置を特定することができる。
例えば、ウェル形成カバー402の突出部4021と切り欠きCoとの位置を合わせた状態で、分析用基板100とウェル形成カバー402とを固定する。すると、図15において、切り欠きCoの右側に位置するエキソソーム固定領域Arexを番号1(#1)として、時計方向に順に番号16(#16)まで番号付けすることができる。
突出部4021と切り欠きCoとの周方向の位置関係を規定することにより、ウェル形成カバー402のウェル402Wと、分析用基板100のエキソソーム固定領域Arexとを対応付けることができる。
光ディスクドライブ320に、分析用基板100の上面側と下面側との一方に発光部を設け、他方に受光部を設ける。分析用基板100が回転して、発光部と受光部との間に切り欠きCoが位置するタイミングでは、受光部は発光部より発せられた光を受光する。これによって、エキソソーム固定領域Arexの周方向の位置を特定することができる。
図12に戻り、光ディスクドライブ320は、図15に示す分析用基板100を再生する。ここでの再生とは、通常の光ディスクと同様に、分析用基板100に対してレーザ光を照射し、分析用基板100からの反射光に基づいて、RF再生信号を得ることである。
図16を用いて、図14のステップS11の具体的な工程を説明する。図16において、オペレータは、ステップS111にて、入力部312によって制御部311に分析用基板100の測定条件を設定する。測定条件とは、番号1〜番号16の16個のエキソソーム固定領域Arexのうちのどれを測定対象とするかということである。
制御部311は、設定された測定条件に従って、光ディスクドライブ320を制御する。制御部311は、ステップS112にて、測定箇所に光ピックアップ322を移動させる。
図17は、分析用基板100上に形成されているエキソソーム固定領域Arexの状態を概念的に示している。ここでは理解を容易にするため、ランド11及びグルーブ12の幅を拡大して示している。よって、エキソソーム固定領域Arexの大きさとランド11及びグルーブ12の幅とのサイズ的な関係は実際の両者のサイズ的な関係を表していない。
図17に示すように、1つのエキソソーム固定領域Arex内には、グルーブ12よりなる複数のトラックが存在している。制御部311は、光ピックアップ322を、例えばエキソソーム固定領域Arex内の最内周側のトラックに移動させればよい。
光ディスクドライブ320は、ステップS113にて、フォーカス及びトラッキング制御しながら、分析用基板100を再生する。光ディスクドライブ320は、制御部311による制御に基づき、エキソソーム固定領域Arex内のそれぞれのトラックを再生する。
A/D変換器315は、ステップS114にて、RF再生信号生成部323によって生成されたRF再生信号を2値化処理する。
図18の(a)は、1トラックを再生したときの、それぞれのエキソソーム固定領域ArexからのRF再生信号を2値化処理した信号波形の例を示している。図18の(a)では、番号1〜番号3のエキソソーム固定領域Arexの信号波形が示されている。
図18の(b)は、番号1のエキソソーム固定領域Arexの信号波形を拡大した拡大図である。図19の(b)の信号波形をさらに拡大したものが図19に示す信号波形である。
図19は、分析用基板100にレーザ光を照射したときの、レーザ光の反射光に基づく再生信号波形を示している。波形Wfはエキソソーム50が捕捉されたピット12からの再生信号波形である。波形Wf1は閾値THを越える。
このように、エキソソーム50が捕捉された箇所とそれ以外の箇所とでは、レーザ光を照射したときの再生信号波形が異なるので、エキソソーム50の数を計測することができる。
後述するように、エキソソーム50の検出を容易とするために、エキソソーム50を、エキソソーム50の直径よりも大きい直径を有するビーズで修飾してもよい。エキソソーム50をビーズで修飾した場合も、再生信号波形は波形Wfであるとする。
カウンタ316は、ステップS115にて、図18の(b)における閾値THを越えた信号波形をカウントする。このとき、カウンタ316は、図18の(b)に示すように、エキソソーム固定領域Arexからの信号波形のみをカウントするように、ゲート信号Sgateによって信号波形をゲートするのがよい。
ゲート信号Sgateの時間長さは、図17に示すエキソソーム固定領域Arexの直径Darexに対応した長さである。
カウンタ316によるそれぞれのトラックのカウント値は、順次、積算部317に入力される。積算部317は、ステップS116にて、1つのエキソソーム固定領域Arexの全てのトラックで得られたカウント値を積算する。制御部311は、ステップS117にて、積算値を記憶部313に記憶させる。
制御部311は、ステップS117にて積算値を表示部314に表示させてもよい。また、制御部311は、ステップS117にて積算値を記憶部313に記憶させた後、積算値を表示させる指示があったとき、記憶部313より積算値を読み出して表示部314に表示させてもよい。
制御部311は、ステップS118にて、他のエキソソーム固定領域Arexがあるか否かを判定する。他のエキソソーム固定領域Arexがあれば(YES)、制御部311は処理をステップS112に戻し、ステップS112以降の処理を繰り返す。
他のエキソソーム固定領域Arexがなければ(NO)、制御部311は処理を終了させる。
図19に示す波形Wfの幅は、トラック上にビーズ5が単独で存在しているか、複数のビーズ5が連結した状態で存在しているかによって異なる。図17は、トラック上にビーズ5が単独で存在している状態を示している。2つまたはそれ以上のビーズ5が連結する場合がある。
そこで、カウンタ316は閾値THを越えた信号波形の半値幅を複数に分類してカウントし、積算部317は半値幅ごとに積算値を求めるのがよい。
ところで、ブルーレイ規格では、Tをクロックの1周期として、2T〜8Tと称されるストラテジが用いられる。光ディスクドライブ320をブルーレイディスク再生装置で構成した場合、光ディスクドライブ320より出力されるRF再生信号の信号波形をストラテジと同様の幅ごとに分類するのが都合がよい。
図20は、信号波形を幅ごとに分類した積算値の例を示している。図20では、ブルーレイ規格では用いられない1Tの幅の積算値も示している。5T以上の幅の信号波形は極めて少ないため、図20では5Tまでを示している。
記憶部313には、測定対象とされた全てのエキソソーム固定領域Arexで得られた、図20に示すような積算値のデータが記憶される。オペレータは、それぞれのエキソソーム固定領域Arexの積算値のデータを確認することによって、エキソソーム50の数やエキソソーム50が分析用基板100上にどのように存在しているかを知ることができる。
以上のようにして、本実施形態の基板分析装置300によれば、エキソソーム50を高精度に検出することができる。
図12に示す本実施形態の基板分析装置300では、光ディスクドライブ制御装置310が、光ディスクドライブ320を制御する制御装置と、分析用基板100におけるエキソソーム50の存在を検出する検出装置とを兼用している。
光ディスクドライブ320を制御する制御装置とエキソソーム50の存在を検出する検出装置とを別々の構成としてもよい。
本発明の実施の形態に係る分析用基板によれば、抗体2が疎水性であるグルーブ12のみに固定され、親水性であるランド11に固定されない。よって、抗原3を標識するビーズ5は、グルーブ12の内側に位置し、ランド11に位置しにくい。本発明の実施の形態に係る分析用基板は、光ピックアップで抗体2が固定されたグルーブ12のみを読み取るようにトラッキング制御することにより、隣接するランド11からの信号漏れ込み及び計数の重複を低減し、抗原3に対する定量性を向上することができる。
また、本発明の実施の形態に係る分析用基板は、光ディスクとして形成されることにより、光ピックアップにより光ディスクを再生する再生装置と同等の装置により、高精度に検出対象を検出可能である。よって、本発明の実施の形態に係る分析用基板によれば、分析装置の小型化及び低価格化が可能となるとともに、低濃度から高濃度の試料まで、高精度に定量性の高い検出を行うことができる。
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明を実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面は本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
上記のように、本発明を実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面は本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
例えば、既に述べた実施の形態において、分析用基板は、図21に示すように、ランド11が疎水部Q、グルーブ12が親水部Pを構成するようにしてもよい。ランド11が疎水性、グルーブ12が親水性を有することにより、図22に示すように、抗体2が疎水効果によりランド11のみに固定される。抗体2の固定方法は、既に述べた実施の形態と同様である。よって、図23に示すように、抗原3が抗体2と特異的に結合し、ビーズ5の表面に固定された抗体4が抗原3と特異的に結合可能である。抗原3及びビーズ5がランド11に位置することにより、光ピックアップによるトラッキング時において、隣接するグルーブ12からの信号漏れ込み及び計数の重複を低減し、抗原3又はビーズ5に対する定量性を向上することができる。
以下、ランド11が疎水性、グルーブ12が親水性を有する分析用基板の製造方法の一例を説明する。先ず、図4及び図5に示すように、疎水性を有する樹脂材料が射出成形されることによりランド11及びグルーブ12が形成された基板10の表面に、スパッタリング等により二酸化タングステン(WO2)等の無機材料からなるレジスト膜6が成膜される。
次に、図24に示すように、基板10を矢印Aの方向に回転させ、レジスト膜6が成膜されたグルーブ12に、フォーカスサーボ及びトラッキングサーボをかけながら、レーザ光Lを照射する。レーザ光Lは、集光レンズ7により集光されることにより、グルーブ12にスポットSを形成する。グルーブ12に形成されたレジスト膜6は、レーザ光Lにより感光し、アモルファス構造であるWO2から結晶構造である三酸化タングステン(WO3)となる。なお、図15において、グルーブ12の側面が垂直に形成される例を示しているが、実際には側面がレーザ光Lの光源側を向くように傾斜しており、レーザ光Lは、フォーカス及び強度を調整されることにより、グルーブ12の側面及び底面に成膜されたレジスト膜6のみを感光させることができる。
次に、基板10がアルカリ現像溶液に浸漬されることにより、グルーブ12に形成されたレジスト膜6は、図25に示すように、溶解し、除去される。ランド11に形成されたレジスト膜6が除去された後、基板10は、純水で洗浄され、乾燥される。このように、疎水性の基板10は、グルーブ12において露出される。
次に、図26に示すように、基板10は、基板10のランド11及びグルーブ12が形成された側の面に、真空中で酸素プラズマが照射される。グルーブ12は、酸素プラズマと反応し、表面にヒドロキシル基(−OH基)やカルボキシル基(−COOH基)が多数形成され、水分子と水素結合するこれらの親水基を多く含む物質で表面が親水性に改質されることにより、親水部Pを構成する。このように、基板10のグルーブ12の表面に親水基を生成する表面処理によりグルーブ12は親水性に改質される。
次に、図27に示すように、基板10がアルカリ現像溶液に長時間浸漬されることにより、ランド11に形成されたレジスト膜6を除去する。ランド11に形成されたレジスト膜6が除去された後、基板10は、純水で洗浄され、乾燥される。露出されたランド11は、疎水性のままであり、疎水部Qを構成する。ランド11が疎水性、グルーブ12が親水性を有する分析用基板の製造方法において記載されない他の説明は、既に述べた実施の形態に係る分析用基板の製造方法と実質的に同様であり重複するため省略する。
また、既に述べた実施の形態において、基板10は、疎水性を有する樹脂材料でなく、親水性を有する材料から構成されてもよい。この場合、親水部P及び疎水部Qを基板上に形成するために、基板10上に成膜されたレジスト膜をパターニングした後、表面処理により疎水化すればよい。ランド11及びグルーブ12を有する基板10を射出成形により形成できない場合、例えば、基板10は、ホトリソグラフィ技術によりパターニングされたマスクを用いて、円盤状の基板10をエッチングすることより形成されてもよい。
また、既に述べた実施の形態において、図28に示すように、基板10は、グルーブ12が形成されず、凹状部としてピット13のみが形成されるようにしてもよい。この場合、ランド11が親水部Pを構成し、ピット13が疎水部Qを構成する。
また、既に述べた実施の形態において、図29に示すように、基板10は、グルーブ12及びピット13が形成されるようにしてもよい。図29に示す例では、ランド11及びグルーブ12が親水部Pを構成し、ピット13が疎水部Qを構成するが、例えば、グルーブ12及びピット13のみが疎水部Qを構成するようにしてもよく、ランド11のみが疎水部Qを構成するようにしてもよい。
また、既に述べた実施の形態において、検出対象である生体高分子と、検出対象と特異的に結合する特異性生体高分子との組み合わせは、抗原3と抗体2との組み合わせに限るものでない。特異的に結合する組み合わせは、いずれかが疎水効果により基板10の疎水部Qに固定される組み合わせであればよい。特異的に結合する組み合わせは、例えば、リガンドと受容体(酵素タンパク質、レクチン、ホルモン等)との組み合わせ、互いに相補的な塩基配列を有する核酸の組み合わせ等であってもよい。
その他、上述の構成を相互に応用した構成等、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
P 親水部
Q 疎水部
S スポット
2,4 抗体(特異性生体高分子)
3 抗原(生体高分子)
5 ビーズ
6 レジスト膜
7 集光レンズ
10 基板
11 ランド(凸状部)
12 グルーブ(凹状部)
13 ピット
20 緩衝溶液
100 分析用基板
300 基板分析装置
310 光ディスクドライブ制御装置(検出装置)
320 光ディスクドライブ
Q 疎水部
S スポット
2,4 抗体(特異性生体高分子)
3 抗原(生体高分子)
5 ビーズ
6 レジスト膜
7 集光レンズ
10 基板
11 ランド(凸状部)
12 グルーブ(凹状部)
13 ピット
20 緩衝溶液
100 分析用基板
300 基板分析装置
310 光ディスクドライブ制御装置(検出装置)
320 光ディスクドライブ
Claims (5)
- 基板と、
前記基板の表面に形成された凹状部及び凸状部とを備え、
前記凹状部は、前記基板の表面に生成された親水基により親水性を有する親水部を構成し、
前記凸状部は、疎水性を有し、検出対象である生体高分子と結合する特異性生体高分子が固定される疎水部を構成することを特徴とする分析用基板。 - 前記基板は、疎水性を有する樹脂材料からなり、
前記親水部は、前記基板の表面が表面処理により親水性に改質されることにより形成されることを特徴とする請求項1に記載の分析用基板。 - 基板の表面に形成された凹状部に、前記基板の表面に生成された親水基により親水性を有する親水部を形成するステップと、
前記基板の表面に形成された疎水性を有する凸状部に、検出対象である生体高分子と結合する特異性生体高分子が固定される疎水部を形成するステップと
を含むことを特徴とする分析用基板の製造方法。 - 基板と、前記基板の表面に形成された凹状部及び凸状部とを備え、前記凹状部は前記基板の表面に生成された親水基により親水性を有する親水部を構成し、前記凸状部は疎水性を有し、検出対象である生体高分子と結合する特異性生体高分子が固定される疎水部を構成する分析用基板を再生する光ディスクドライブと、
前記光ディスクドライブが前記分析用基板を再生することによって生成される再生信号に基づいて、前記検出対象の存在を検出する検出装置と、
を備えることを特徴とする基板分析装置。 - 前記検出対象はビーズによって修飾され、前記検出装置は、前記ビーズの存在を検出することによって間接的に前記検出対象の存在を検出する
ことを特徴とする請求項4記載の基板分析装置。
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