JP2015127325A - 含フッ素アミノ酸プロドラッグの結晶形とその製造方法 - Google Patents

含フッ素アミノ酸プロドラッグの結晶形とその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】含フッ素アミノ酸プロドラッグの医薬品としての使用環境で安定な結晶形及びその製造方法の提供。【解決手段】下記式で表されるベンゼンスルホン酸塩の(a)〜(c)の物性の少なくとも1つを有する結晶及びその製造方法。(a)XRD(Cu−Kα)において、2θ=4.4度、17.1度,22.7度及び25.7度にピーク;(b)融点が173〜178℃;(c)IR特性吸収帯が1763cm-1、1446cm-1、1257cm-1、1157cm-1、1072cm-1、1040cm-1、961cm-1及び733cm-1【選択図】図1

Description

本発明は、(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸又はその医薬上許容される塩の結晶多形及びその製造方法に関する。更に詳しくは、例えば統合失調症、不安障害及びその関連疾患、うつ病、双極性障害、てんかん、発達障害、睡眠障害等の精神神経疾患、並びに、薬物依存症、認知障害、アルツハイマー病、ハンチントン舞踏病、パーキンソン病、筋硬直に伴う運動障害、脳虚血、脳不全、脊髄障害、頭部障害等の神経学的疾患など、グループ2代謝型グルタミン酸受容体が関与しているとされる疾患の治療剤及び予防剤として有用性が期待される代謝型グルタミン酸受容体作動薬である(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2,6−ジカルボン酸(以下、親化合物又は化合物2と記すこともある)のプロドラッグの結晶多形及びその製造方法に関する。
また、本発明は、代謝型グルタミン酸受容体に作用する化合物である親化合物のプロドラッグ化により、経口吸収性等の粘膜吸収性が高められ、親化合物の生体内暴露量が増大したプロドラッグの結晶多形及びその製造方法に関する。
近年、グルタミン酸受容体遺伝子のクローニングが相次ぎ、グルタミン酸受容体には多くのサブタイプが存在することが明らかとなった。現在、グルタミン酸受容体は「受容体がイオンチャンネル型構造を持つイオンチャンネル型」及び「受容体がG−タンパク質と共役している代謝型」の2つに大きく分類されている。更に、イオンチャンネル型グルタミン酸受容体はNMDA、α−アミノ−3−ヒドロキシ−5−メチルイソキサゾール−4−プロピオネート(AMPA)及びカイネートの3種類に分類され(非特許文献1)、代謝型グルタミン酸受容体はmGluR1〜mGluR8の8種類に分類されている(非特許文献2、3)。グループ2代謝型グルタミン酸受容体は、グルタミン酸神経系のプレシナプスに存在し、自己受容体として機能するため、グルタミン酸の過剰遊離を抑制している(非特許文献4、5)。グルタミン酸神経系は種々の精神神経機能に関与することから、グループ2代謝型グルタミン酸受容体に作用する化合物は急性及び慢性の精神神経的疾患及び神経学的疾患の治療又は予防に有効なはずである。
グループ2代謝型グルタミン酸受容体のアゴニストとして、(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2,6−ジカルボン酸が開示されている(特許文献1)。そのアゴニスト活性のED50値は、それぞれ29.4nM(mGluR2)及び45.4nM(mGluR3)であり、統合失調症モデルであるラットのフェンサイクリジン運動過多を抑制する効果も認められ、そのED50値は5.1mg/kgであることが報告されている。更に、統合失調症モデルである、フェンサイクリジン誘発首振り行動および条件回避反応を抑制する効果も認められている(非特許文献6、非特許文献7)。
しかしながら、(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2,6−ジカルボン酸は、サルでの経口吸収性が悪い。そのことから、ヒトについても、経口吸収性が悪い可能性がある。
化合物の経口吸収性等の粘膜吸収性を改善するためには、大きく分けて2つのアプローチがある。1つは、化合物の化学構造そのものを変える方法、もう1つは化学構造を変えずに、製剤的に工夫する方法である。前者の中に化合物の水酸基やアミノ基などの反応性置換基にアルキル基やアシル基などの小さな修飾基を結合させるプロドラッグ化がある。
上記プロドラッグとしては、吸収前はプロドラッグ体として安定に存在し、プロドラッグ化により吸収が改善され、吸収時及び/又は吸収後には小腸、肝臓、及び/又は血漿で、化学的または酵素的に速やかに親化合物に変換される化合物が望まれる。
しかしながら、上記の全ての条件を満たす理想的なプロドラッグの開発は難しい。例えば、エステル結合をもつプロドラッグ誘導体は、加水分解反応を受けやすくなることもあるため、吸収前の化学的安定性に大きく影響を及ぼす可能性がある。アミド結合をもつプロドラッグ誘導体は、化合物の物性が大きく変わることにより、経口吸収性等の粘膜吸収性に大きく影響を及ぼす可能性がある。また、アミド結合は加水分解されにくいため、化合物の生体内での親化合物への変換及び血漿中濃度に大きく影響を及ぼす可能性がある。さらに、プロドラッグから親化合物への生体内変換を制御する酵素は、基質特異性があり、特に、プロドラッグ化するために挿入した置換基の立体障害により酵素が反応できない等、プロドラッグの体内動態の予測が難しい。これらの理由のため、プロドラッグ化された化合物の経口吸収性等の粘膜吸収性と親化合物への変換を見積もって、親化合物の血漿中濃度を高めることは決して容易なことではない。
実際、特許文献1では、(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2,6−ジカルボン酸のプロドラッグについて一般的な記載はあるものの具体的な開示は全くなく、この文献の出願があった1999年以降今までプロドラッグ化の成功例がなかった。
また、医薬品としては、工業的に規模における取り扱いやすさと、製品の保存安定性に優れた物理的特性が望まれる。
特開平11−279129号公報
Science,258,597−603,1992. J.Neurosci.,13,1372−1378,1993. Neuropharmacol.,34,1−26,1995. Neuropharmacol.,40,20−27,2001. Eur.J.Pharmacol.,356,149−157,1998. J.Med.Chem.,43,4893−4909,2000. Life Science,73,1721−1728,2003.
本発明の目的は、例えば統合失調症、不安障害及びその関連疾患、うつ病、双極性障害、てんかん、発達障害、睡眠障害等の精神神経疾患の治療及び予防、並びに、薬物依存症、認知障害、アルツハイマー病、ハンチントン舞踏病、パーキンソン病、筋硬直に伴う運動障害、脳虚血、脳不全、脊髄障害、頭部障害等の神経学的疾患など、グループ2代謝型グルタミン酸受容体が関与しているとされる疾患の治療剤又は予防剤として、グループ2代謝型グルタミン酸受容体に作用する親化合物の経口吸収性等の粘膜吸収性を高め、生体内暴露量を増大させるプロドラッグの保存安定性や取り扱いのし易さ等の点で医薬品や医薬品原料としての使用環境で好ましい結晶形とその製造方法を提供することである。
本発明者らは、グループ2代謝型グルタミン酸受容体に作用する(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2,6−ジカルボン酸(以下、化合物2と記すこともある)を親化合物としたプロドラッグについて鋭意検討した結果、(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸 ((1S,2S,3S,5R,6S)−2−amino−3−fluoro−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−isopropyl−5−methylcyclohexyl)oxy)carbonyl)oxy)ethoxy)carbonyl)bicyclo[3.1.0]hexane−2−carboxylic acid)(以下、化合物1と記すこともある)がプロドラッグとして、経口吸収性等の粘膜吸収性を高め、親化合物の生体内暴露量を高めることを見出し、さらに、該化合物又はその医薬上許容される塩には、結晶多形及び水和物が存在することを見いだした。
Figure 2015127325
そして、該化合物にはフリー体のA、B形結晶の他に、ベンゼンスルホン酸塩のA、B形結晶、エタンスルホン酸塩のA、B形結晶、パラトルエンスルホン酸塩、およびカンファースルホン酸塩が存在し、医薬品の使用環境においてエタンスルホン酸塩は、B形結晶が室温安定形であること、ベンゼンスルホン酸塩は、A、B形結晶ともに固体安定性、吸湿性の良好な結晶形であることを見出した。
Figure 2015127325
すなわち、本願発明の1つの態様は、
(I)下記(a)〜(c)の物性の少なくとも1つを有する、(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸 ベンゼンスルホン酸塩(以下、本明細書では化合物1−1と記すこともある)の結晶(A形結晶)である。
(a)粉末X線回折(Cu−Kα)において、2θ=4.4度、17.1度,22.7度及び25.7度にピークを有する;
(b)融点が173〜178℃である;並びに
(c)赤外線吸収スペクトルにおいて、特性吸収帯が1763cm-1、1446cm-1、1257cm-1、1157cm-1、1072cm-1、1040cm-1、961cm-1及び733cm-1にある。
また、本願発明の他の1つの態様は、
(II)酢酸エチルおよびヘプタン混合溶媒に(1S,2S,3S,5R,6S)−2,2’−ジエチル−3−フルオロ−6−((((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)−5’−オキソスピロ[ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2,4’−オキサザボロリジン]−3’−イウム−8−ウイド(以下、化合物1―1―3と記すこともある)を溶解させた後、または酢酸エチル、およびアセトンに(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸(化合物1)を懸濁させた後、ベンゼンスルホン酸を加え、得られた結晶を乾燥させることを特徴とする(I)記載の結晶の製造方法である。
また、本願発明の1つの態様は、
(III)下記(a)〜(c)の物性の少なくとも1つを有する、(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸 ベンゼンスルホン酸塩(化合物1―1)の結晶(B形結晶)である。
(a)粉末X線回折(Cu−Kα)において、2θ=4.6度、9.2度,10.9度及び17.8度にピークを有する;
(b)融点が177〜182℃である;並びに
(c)赤外線吸収スペクトルにおいて、特性吸収帯が1763cm-1、1445 cm-1、1261cm-1、1071cm-1、961cm-1及び730cm-1にある。
また、本願発明の他の1つの態様は、
(IV)エタノールに(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸 ベンゼンスルホン酸塩(化合物1―1)のA形結晶を懸濁させて、得られた結晶を乾燥させることを特徴とする(III)記載の結晶の製造方法である。
また、本願発明の1つの態様は、
(V)下記(a)〜(c)の物性の少なくとも1つを有する、(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸 ベンゼンスルホン酸塩(化合物1―1)の結晶(2-プロパノール和物)である。
(a)粉末X線回折(Cu−Kα)において、2θ=9.9度、16.0度,17.8度及び20.2度にピークを有する;並びに
(b)熱質量測定にて127℃付近で9〜10%の重量減少がある;並びに
(c)示唆熱分析において、吸熱ピークが120〜130℃及び173〜178℃である。
また、本願発明の他の1つの態様は、
(VI)2−プロパノールに(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸 ベンゼンスルホン酸塩(化合物1−1)のA形結晶を懸濁させて、得られた結晶を乾燥させることを特徴とする(V)記載の結晶の製造方法である。
また、本願発明の1つの態様は、
(VII)下記(a)〜(b)の物性の少なくとも1つを有する、(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸 エタンスルホン酸塩(以下、化合物1−2と記すこともある)の結晶のA形結晶である。
(a)粉末X線回折(Cu−Kα)において、2θ=9.0度、12.0度、17.8度及び21.2度にピークを有する;並びに
(b)融点が193〜198℃である。
また、本願発明の他の1つの態様は、
(VIII)酢酸エチルおよびヘプタン混合溶媒に(1S,2S,3S,5R,6S)−2,2’−ジエチル−3−フルオロ−6−((((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)−5’−オキソスピロ[ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2,4’−オキサザボロリジン]−3’−イウム−8−ウイド(化合物1−1−3)を溶解させた後、または酢酸エチル、およびアセトンに(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸を懸濁させた後、エタンスルホン酸を加え、得られた結晶を乾燥させることを特徴とする(VII)記載の結晶の製造方法である。
また、本願発明の1つの態様は、
(IX)下記(a)〜(b)の物性の少なくとも1つを有する、(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸 エタンスルホン酸塩(化合物1−2)の結晶のB形結晶である。
(a)粉末X線回折(Cu−Kα)において、2θ=11.9度、14.6度、16.8度及び23.4度にピークを有する;並びに
(b)融点が160〜165℃である。
また、本願発明の他の1つの態様は、
(X)酢酸エチルおよびヘプタン混合溶媒に(1S,2S,3S,5R,6S)−2,2’−ジエチル−3−フルオロ−6−((((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)−5’−オキソスピロ[ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2,4’−オキサザボロリジン]−3’−イウム−8−ウイド(化合物1−1−3)を溶解させた後、または酢酸エチル、およびアセトンに(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸を懸濁させた後、エタンスルホン酸を加え、得られた結晶を乾燥させることを特徴とする(IX)記載の結晶の製造方法である。
また、本願発明の1つの態様は、
(XI)下記(a)〜(b)の物性の少なくとも1つを有する、(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸 p-トルエンスルホン酸塩(以下、化合物1−3と記すこともある)の結晶である。
(a)粉末X線回折(Cu−Kα)において、2θ=8.2度、13.1度、21.3度及び24.6度にピークを有する;並びに
(b)融点が172〜177℃である。
また、本願発明の他の1つの態様は、
(XII)酢酸エチルおよびヘプタン混合溶媒に(1S,2S,3S,5R,6S)−2,2’−ジエチル−3−フルオロ−6−((((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)−5’−オキソスピロ[ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2,4’−オキサザボロリジン]−3’−イウム−8−ウイド(化合物1―1―3)を溶解させた後、または酢酸エチル、およびアセトンに(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸(化合物1)を懸濁させた後、p−トルエンスルホン酸を加え、得られた結晶を乾燥させることを特徴とする(XI)記載の結晶の製造方法である。
また、本願発明の1つの態様は、
(XIII)下記(a)〜(b)の物性の少なくとも1つを有する、(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸 (−)−カンファースルホン酸塩(以下、化合物1−4と記すこともある)の結晶である。
(a)粉末X線回折(Cu−Kα)において、2θ=9.0度、17.6度、20.2度及び29.1度にピークを有する;並びに
(b)融点が171〜176℃である。
また、本願発明の他の1つの態様は、
(XIV)酢酸エチルおよびヘプタン混合溶媒に(1S,2S,3S,5R,6S)−2,2’−ジエチル−3−フルオロ−6−((((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)−5’−オキソスピロ[ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2,4’−オキサザボロリジン]−3’−イウム−8−ウイド(化合物1―1―3)を溶解させた後、または酢酸エチル、およびアセトンに(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸(化合物1)を懸濁させた後、(−)−カンファースルホン酸を加え、得られた結晶を乾燥させることを特徴とする(XIII)記載の結晶の製造方法である。
また、本願発明の1つの態様は、
(XV)下記(a)〜(b)の物性の少なくとも1つを有する、(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸(化合物1)の結晶のA形結晶である。
(a)粉末X線回折(Cu−Kα)において、2θ=10.0度、13.7度,16.6度及び19.9度にピークを有する;並びに
(b)融点が173〜178℃である。
また、本願発明の他の1つの態様は、
(XVI)アセトンと水の混合溶媒に(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸 ベンゼンスルホン酸塩(化合物1−1)のA形結晶を懸濁させて、得られた結晶を乾燥させることを特徴とする(XV)記載の結晶の製造方法である。
また、本願発明の1つの態様は、
(XVII)下記(a)〜(c)の物性の少なくとも1つを有する、(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸(化合物1)の結晶のB形結晶である。
(a)粉末X線回折(Cu−Kα)において、2θ=4.2度、11.3度,17.9度及び20.4度にピークを有する;並びに
(b)融点が186〜191℃である;並びに
(c)赤外線吸収スペクトルにおいて、特性吸収帯が1751cm-1、1452cm-1、1262cm-1、1081cm-1、960cm-1、及び602cm-1にある。
また、本願発明の他の1つの態様は、
(XVIII)水に(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸 ベンゼンスルホン酸塩(化合物1―1)のA形結晶を懸濁させて、得られた結晶を乾燥させることを特徴とする(XVII)記載の結晶の製造方法である。
化合物1−1のA形結晶は室温付近の温度で安定な無水物の結晶形であり、さらに、粉砕、圧縮等の製剤操作によっても結晶形の転移を起こさないため、取り扱いやすく、有用な医薬品原料となりうることが確認された。
また、化合物1又はその医薬上許容される塩の、結晶多形及び水和物を得ることを可能にする。
化合物1−1のA形結晶、B形結晶、2−プロパノール和物の粉末X線回折パターンを示す。 化合物1−1のA形結晶の示差熱分析/熱質量測定カーブを示す。 化合物1−1のA形結晶の赤外吸収スペクトル(ATR法)を示す。 化合物1−1のB形結晶の示差熱分析/熱質量測定カーブを示す。 化合物1−1のB形結晶の赤外吸収スペクトル(ATR法)を示す。 化合物1−1の2−プロパノール和物の結晶の示差熱分析/熱質量測定カーブを示す。 化合物1−2のA形結晶、B形結晶の粉末X線回折パターンを示す。 化合物1−2のA形結晶の示差熱分析/熱質量測定カーブを示す。 化合物1−2のB形結晶の示差熱分析/熱質量測定カーブを示す。 化合物1−3の粉末X線回折パターンを示す。 化合物1−3の示差熱分析/熱質量測定カーブを示す。 化合物1−4の粉末X線回折パターンを示す。 化合物1−4の示差熱分析/熱質量測定カーブを示す。 化合物1のA形結晶、B形結晶の粉末X線回折パターンを示す。 化合物1のA形結晶の示差熱分析/熱質量測定カーブを示す。 化合物1のB形結晶の示差熱分析/熱質量測定カーブを示す。 化合物1のB形結晶の赤外吸収スペクトル(ATR法)を示す。
化合物1−1のA形結晶の粉末X線回折パターンは図1に示したとおりである。A形結晶は、粉末X線回折パターンにおいて、4.4度、17.1度,22.7度及び25.7度付近の回折角(2θ)にピークを有することを特徴とする。
化合物1−1のA形結晶の示差熱分析/熱質量測定カーブは図2に示したとおりである。A形結晶は、融解に由来する示差熱分析の吸熱ピークが173〜178℃付近であるという特徴を有する。
化合物1−1のA形結晶の赤外線吸収スペクトルは図3に示したとおりである。A形結晶は、赤外線吸収スペクトルにおいて、1763cm-1、1446 cm-1、1257cm-1、1157cm-1、1072cm-1、1040cm-1、961cm-1及び733cm-1付近の特性吸収帯を有することを特徴とする。
図1〜図3から分かるように、各物性データからは、有意な量のB形結晶、溶媒和物、フリー体などの不純物に由来する下記物性データは検出されていない。
たとえば、B形結晶の物性データとしては、(a)粉末X線回折(Cu−Kα)において、2θ=4.6度、9.2度,10.9度及び17.8度にピークを有する;並びに(b)融点が177〜182℃であるという物性が挙げられる。
たとえば、2−プロパノール和物の結晶の物性データとしては、(a)粉末X線回折(Cu−Kα)において、2θ=9.9度、16.0度、17.8度及び20.2度にピークを有する;並びに(b)熱質量測定にて127℃付近で9〜10%の重量減少がある、;並びに(c)示差熱分析において、吸熱ピークが120〜130℃及び173〜178℃であるという物性が挙げられる。
化合物1−2のA形結晶の粉末X線回折パターンは図7に示したとおりである。A形結晶は、粉末X線回折パターンにおいて、9.0度、12.0度、17.8度及び21.2度付近の回折角(2θ)にピークを有することを特徴とする。
化合物1−2のA形結晶の示差熱分析/熱質量測定カーブは図8に示したとおりである。A形結晶は、融解に由来する示差熱分析の吸熱ピークが193〜198℃付近であるという特徴を有する。
B形結晶の物性データとしては、(a)粉末X線回折(Cu−Kα)において、2θ=11.9度、14.6度、16.8度及び23.4度にピークを有する;並びに(b)融点が160〜165℃であるという物性が挙げられる。
化合物1−3の結晶の粉末X線回折パターンは図10に示したとおりである。A形結晶は、粉末X線回折パターンにおいて、8.2度、13.1度、21.3度及び24.6度付近の回折角(2θ)にピークを有することを特徴とする。
化合物1−3の結晶の示差熱分析/熱質量測定カーブは図11に示したとおりである。結晶は、融解に由来する示差熱分析の吸熱ピークが172〜177℃付近であるという特徴を有する。
化合物1−4の結晶の粉末X線回折パターンは図12に示したとおりである。結晶は、粉末X線回折パターンにおいて、9.0度、17.6度、20.2度及び29.1度付近の回折角(2θ)にピークを有することを特徴とする。
化合物1−4の結晶の示差熱分析/熱質量測定カーブは図13に示したとおりである。結晶は、融解に由来する示差熱分析の吸熱ピークが171〜176℃付近であるという特徴を有する。
化合物1のA形結晶の粉末X線回折パターンは図14に示したとおりである。A形結晶は、粉末X線回折パターンにおいて、10.0度、13.7度,16.6度及び19.9度付近の回折角(2θ)にピークを有することを特徴とする。
化合物1のA形結晶の示差熱分析/熱質量測定カーブは図15に示したとおりである。A形結晶は、融解に由来する示差熱分析の吸熱ピークが173〜178℃付近であるという特徴を有する。
化合物1のB形結晶の物性データとしては、(a)粉末X線回折(Cu−Kα)において、2θ=4.2度、11.3度,17.9度及び20.4度にピークを有する;並びに(b)融点が186〜191℃であるという物性が挙げられる。
化合物1のB形結晶の赤外線吸収スペクトルは図17に示したとおりである。B形結晶は、赤外線吸収スペクトルにおいて、1751cm-1、1452cm-1、1262cm-1、1081cm-1、960cm-1、及び602cm-1付近の特性吸収帯を有することを特徴とする。
以上より、本発明の製造方法により製造される化合物1−1のA形結晶は、基本的に純度の高い結晶であることが分かる。A形結晶の純度は高いものが望ましく、好ましくは他の結晶形のものを実質的に含まないものである。
後述の試験例に示されるように、本発明の製造方法により製造される化合物1−1のA形結晶は、特に医薬品として使用される環境において安定な結晶であるから、医薬品の材料として好ましく利用できる。すなわち、本発明によれば、医薬組成物又は医薬品を製造するためのA形結晶の使用をも提供できる。
本発明の化合物の結晶は1種又は2種以上の医薬的に許容される担体、賦形剤及び希釈剤と組み合わされて医薬的製剤とされうる。前記担体、賦形剤及び希釈剤としては、例えば、水、乳糖、デキストロース、フラクトース、ショ糖、ソルビトール、マンニトール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、でんぷん、ガム、ゼラチン、アルギネート、ケイ酸カルシウム、リン酸カルシウム、セルロース、水シロップ、メチルセルロース、ポリビニルピロリドン、アルキルパラヒドロキシベンゾエート、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、グリセリン、ゴマ油、オリーブ油、大豆油などの各種油が挙げられる。
本発明の化合物の結晶は、これらの担体、賦形剤又は希釈剤、そして、必要に応じて一般に使用される増量剤、結合剤、崩壊剤、pH調整剤、溶解剤などの添加剤が混合された上で、常用の製剤技術によって錠剤、丸剤、カプセル剤、顆粒剤、粉剤、液剤、乳剤、懸濁剤、軟膏剤、注射剤、皮膚貼付剤などの経口又は非経口用医薬、特にグループ2代謝型グルタミン酸受容体作用薬のプロドラッグとして調製される。
本発明の化合物の結晶は成人患者に対して0.01〜500mgを1日1回又は数回に分けて経口又は非経口で投与することが可能であるが、使用の容易性及び薬効の点からみて経口投与することが好ましい。なお、この投与量は治療対象となる疾病の種類、患者の年齢、体重、症状などにより適宜増減することが可能である。
次に、本発明の化合物1−1のA形結晶の製造方法について説明する。本発明の化合物1−1のA形結晶は、基本的には、所定の溶媒に化合物1または中間体である(1S,2S,3S,5R,6S)−2,2’−ジエチル−3−フルオロ−6−((((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)−5’−オキソスピロ[ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2,4’−オキサザボロリジン]−3’−イウム−8−ウイド(化合物1−1−3)を溶解または懸濁させてから、ベンゼンスルホン酸を加え、結晶を得て、乾燥させることにより得ることができる。また、再結晶を行うことにより得ることができる。なお、再結晶は、1度のみならず2度以上繰り返してもよいが、通常は1度のみ再結晶を行う。
再結晶前の原料の化合物1−1としては、B形結晶などのA形結晶以外の結晶形、溶媒和物及び不定形粉末が挙げられる。
溶媒和物としては2−プロパノール和物の存在が確認されている。不定形粉末としては、例えばアモルファスのものが挙げられる。
結晶化前の原料の化合物1を溶解、又は懸濁させる所定の溶媒とは、例えば有機溶媒、または有機溶媒の混液が挙げられる。結晶化前の原料の化合物1をこれらの溶媒に溶解、または懸濁させた後、ベンゼンスルホン酸を加え、攪拌することにより結晶化させる。
有機溶媒としては、酢酸エチル、アセトン、トルエン、2−ブタノン、アセトニトリル、THF、DMF、ジエチルエーテル、イソプロピルエーテル、ヘキサン、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2-プロパノールなどが挙げられる。
中間体である化合物1−1−3を溶解、又は懸濁させる所定の溶媒とは、例えば有機溶媒、または有機溶媒の混液が挙げられる。中間体の化合物1−1−3をこれらの溶媒に溶解、または懸濁させた後、ベンゼンスルホン酸を加え、攪拌することにより結晶化させる。
有機溶媒としては、酢酸エチル、アセトン、トルエン、2−ブタノン、アセトニトリル、THF、DMF、ジエチルエーテル、イソプロピルエーテル、ヘキサン、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2-プロパノールなどが挙げられる。
A形結晶の結晶化は、通常室温付近で懸濁させた後、ベンゼンスルホン酸を加え、結晶を析出させる。析出したA形結晶は、溶液からろ過、遠心分離などにより溶媒と分離した後に乾燥させる。
また、本発明の化合物1−1のA形結晶は、化合物1-1を有機溶媒に懸濁した液に、A形結晶を種晶として加えた場合の結晶転移により得ることもできる。
結晶転移前の原料の化合物1としては、B形結晶などのA形結晶以外の結晶形、溶媒和物及び不定形粉末が挙げられる。
また、本発明の化合物1−1のA形結晶は、中間体である化合物1−1−3を有機溶媒に溶解、または懸濁させた後、ベンゼンスルホン酸を加えた液に、A形結晶を種晶として加えた場合の結晶転移により得ることもできる。
溶媒和物としては2−プロパノール和物の存在が確認されている。不定形粉末としては、例えばアモルファスのものが挙げられる。
有機溶媒としては、酢酸エチル、アセトン、トルエン、2−ブタノン、アセトニトリル、THF、DMF、ジエチルエーテル、イソプロピルエーテル、ヘキサン、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2-プロパノールなどが挙げられる。好ましくは酢酸エチル、およびアセトンである。
懸濁温度は、通常40℃以下であり、好ましくは5〜30℃である。
懸濁する時間は、溶媒の種類、温度、使用原料の結晶形、その他の条件により必ずしも一定しないが、転移の終点は懸濁液より一部結晶をろ取し、この結晶の粉末X線回折パターンまたは赤外吸収スペクトルなどを測定することにより確認することができる。
以上のようにして得られたA形結晶は、懸濁液中からろ過、遠心分離などにより溶媒と分離した後に乾燥する。
化合物1−1の結晶多形として、無水物A形結晶以外に無水物B形結晶、2−プロパノール和物が見いだされた。
化合物1−1のB形結晶は次の(a)〜(b)の物性の少なくとも1つを有する。
(a)粉末X線回折(Cu−Kα)において、2θ=4.6度、9.2度,10.9度及び17.8度にピークを有する;並びに
(b)融点が177〜182℃である。
化合物1−1のB形結晶の粉末X線回折パターンは図1に、示差熱分析/熱質量測定カーブは図4に示した通りである。
化合物1−1のB形結晶は、A形結晶をエタノール中に懸濁させ、結晶転移させる事により得られる。
化合物1−1の2−プロパノール和物は次の(a)〜(c)の物性の少なくとも1つを有する。
(a)粉末X線回折(Cu−Kα)において、2θ=9.9度、16.0度、17.8度及び20.2度にピークを有する;
(b)熱質量測定にて127℃付近で9〜10%の重量減少がある;並びに
(c)示差熱分析において、吸熱ピークが120〜130℃及び173〜178℃にある。
化合物1−1の2−プロパノール和物の粉末X線回折パターンは図1に、示差熱分析/熱質量測定カーブは図6に示した通りである。
熱質量測定において観察された127℃付近で9〜10%の重量減少、及び示差熱分析において観察された120〜130℃の吸熱ピークは脱溶媒によるA形結晶への転移、173〜178℃の吸熱ピークはA形結晶の融解を示唆する。
化合物1−1の2−プロパノール和物は、A形結晶を2−プロパノール中で懸濁させ、結晶転移させることで得られる。
以下、参考例、実施例及び試験例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、これらは本発明を限定するものではなく、また本発明の範囲を逸脱しない範囲で変化させてもよい。
参考例及び実施例中で、カラムクロマトグラフィーを使用して精製した際の「シリカゲルカートリッジ」にはバイオタージ社製Biotage(登録商標)SNAPCartridge KP−Sil及びHP−Silを使用した。逆相カラムクロマトグラフィーを使用して精製した際の逆相カラムクロマトグラフィー」にはYMC−Actus Triart C18,5.0μm,φ30×50mmを用いた。TLCを使用して精製した際のTLC(シリカゲルプレート)にはSilica gel 60F254(メルク)を使用した。
実施例中記載の各機器データは以下の測定機器で測定した。
LCMSスペクトル:島津LCMS−IT−TOF、島津LCMS−2010EV、micromass Platform LC、micromass GCT、Agilent 6150、Agilent 1290Infinity及びAgilent1100
NMRスペクトル:[1H-NMR]600MHz:JNM−ECA600(日本電子)、500MHz:JNM−ECA500(日本電子)
X線構造解析:RINT2200 Ultima III(Rigaku)
融点:示差熱天秤(TG-DTA):Thermo plus EVO TG8120(Rigaku)
赤外スペクトル:IRAffinity−1(島津製作所)
実施例中の化合物名はACD/Name (ACD/Labs 12.0, Advanced Chemistry Development Inc.)により命名した。
実施例中で使用した核磁気共鳴(NMR)スペクトルに於ける略語を以下に示す。
s:シングレット(singlet)、d:ダブレット(doublet)、t:トリプレット(triplet)、q:カルテット(quartet)、dd:ダブルダブレット(double doublet)、qd:カルテットダブレット(quartet doublet)、ddd:ダブルダブルダブレット(double double doublet)、ddt:ダブルダブルトリプレット(double double triplet)、dddd:ダブルダブルダブルダブレット(double double double doublet)、m:マルチプレット(multiplet)、br:ブロード(broad)、J:カップリング定数、Hz:ヘルツ、DMSO−d6:重水素化ジメチルスルホキシド
全δ値を、ppm値で示した。
Figure 2015127325
参考例1:(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸 ベンゼンスルホン酸塩(化合物1−1)の合成
(1)(1S,2S,3S,5R,6S)−6−カルボキシル−2,2’−ジエチル−3−フルオロ−5’−オキソスピロ[ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2,4’−オキサザボロリジン]−3’−イウム−8−ウイド(化合物1−1−1)
(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2,6−ジカルボン酸(2)(70.0g)に、1mol/Lトリエチルボラン・テトラヒドロフラン溶液(362mL)を、氷冷で20分間かけて滴下し、水冷で4時間攪拌した。ヘプタン(4200mL)にこの反応溶液を1時間かけて滴下し、室温で30分間攪拌した。得られた固体をろ取、ヘプタン(140mL)で洗浄し、(1S,2S,3S,5R,6S)−6−カルボキシル−2,2’−ジエチル−3−フルオロ−5’−オキソスピロ[ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2,4’−オキサザボロリジン]−3’−イウム−8−ウイド(化合物1−1−1、89.68g)を無色固体として得た。
1H NMR (600MHz, DMSO−d6)δ=6.89−6.80 (m, 1H), 6.15−6.04 (m, 1H), 4.95−4.81 (m, 1H), 3.33 (s, 1H), 2.53−2.37 (m, 1H), 2.25−2.15 (m, 1H), 2.06−2.02 (m, 1H), 2.00−1.93 (m, 1H), 1.82−1.76 (m, 1H), 0.77−0.69 (m, 6H), 0.35−0.22 (m, 4H).
MS m/z;272([M+H]+
(2)(S)−1−クロロエチル ((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル) カルボナート(化合物1−1−2−1)、及び(R)−1−クロロエチル ((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル) カルボナート(化合物1−1−2−2)
1−クロロエチル ((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル) カルボナート(146g)のヘプタン(146mL)溶液を、−25℃で1.5時間攪拌した。得られた固体をろ取し、(S)−1−クロロエチル ((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル) カルボナートを含む無色固体として得た。得られた(S)−1−クロロエチル ((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル) カルボナートを含む無色固体(46.8g)のヘプタン(94mL)溶液を、−40℃で1.5時間攪拌した。得られた固体をろ取し、(S)−1−クロロエチル ((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル) カルボナート(化合物1−1−2−1、37.87g)を無色固体として得た。また、1−クロロエチル ((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル) カルボナート(300mg)を、キラルカラムクロマトグラフィーによる分取(CHIRALCEL OD、ヘキサン)で、(S)−1−クロロエチル ((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル) カルボナート(化合物1−1−2−1、117mg)を無色固体として、(R)−1−クロロエチル ((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル) カルボナート(化合物1−1−2−2、129mg)を無色油状物として得た。得られた化合物1−1−2−1の絶対立体配置は、X線構造解析により決定した。
化合物1−1−2−1のスペクトル 1H NMR (600MHz, CHLOROFORM−d)δ=6.43(q, J=5.8 Hz, 1H), 4.58 (dt, J=4.5, 10.9 Hz, 1H), 2.15−2.10 (m, 1H), 2.00−1.90 (m, 1H), 1.83 (d, J=2.8 Hz, 3H), 1.72−1.66 (m, 2H), 1.52−1.41 (m, 2H), 1.12−1.02 (m, 2H), 0.94−0.86 (m, 7H), 0.79 (d, J=7.0 Hz, 3H) .
化合物1−1−2−2のスペクトル 1H NMR (600MHz, CHLOROFORM−d)δ= 6.43 (q, J=5.8 Hz, 1H), 4.60 (dt, J=4.1, 10.9 Hz, 1H), 2.10−2.05 (m, 1H), 1.98−1.91 (m, 1H), 1.83 (d, J=5.8 Hz, 3H), 1.72−1.67 (m, 2H), 1.53−1.40 (m, 2H), 1.11−1.03 (m, 2H), 0.94−0.86 (m, 7H), 0.81 (d, J=7.0 Hz, 3H).
(3)(1S,2S,3S,5R,6S)−2,2’−ジエチル−3−フルオロ−6−((((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)−5’−オキソスピロ[ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2,4’−オキサザボロリジン]−3’−イウム−8−ウイド(化合物1−1−3)
参考例1−(1)で得られた(1S,2S,3S,5R,6S)−6−カルボキシル−2,2’−ジエチル−3−フルオロ−5’−オキソスピロ[ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2,4’−オキサザボロリジン]−3’−イウム−8−ウイド(化合物1−1−1、25.0g)のジメチルスルホキシド(475mL)溶液に、炭酸カリウム(13.38g)を加え、室温で30分間攪拌した。この反応液に、(2)で得られた(S)−1−クロロエチル ((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル) カルボナート(化合物1−1−2−1、29.08g)と、18−クラウン−6(25.60g)をジメチルスルホキシド(25mL)で洗い込みながら加え、室温で4.5時間攪拌した。この反応混合物を氷冷下酢酸エチル(750mL)で希釈し、氷冷した反応液を、飽和塩化アンモニウム水溶液(250mL)と水(250mL)の溶液に、20分間かけて加えた。酢酸エチル(250mL)で反応容器を洗い、これも一緒にした。合わせた反応液を分液後、得られた有機層にヘプタン(500mL)を加えた。得られた有機層を飽和食塩水で1回洗浄した後、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物をろ別後、ろ液を濃縮及び精製することなく、(1S,2S,3S,5R,6S)−2,2’−ジエチル−3−フルオロ−6−((((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)−5’−オキソスピロ[ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2,4’−オキサザボロリジン]−3’−イウム−8−ウイド(化合物1−1−3)を含む溶液を、次の反応へ用いた。
1H NMR (600MHz, DMSO−d6)δ=6.94−6.85 (m, 1H), 6.64−6.54 (m, 1H), 6.19−6.09 (m, 1H), 4.99−4.84 (m, 1H), 4.51−4.43 (m, 1H), 2.49−2.39 (m, 1H), 2.24−2.15 (m, 1H), 2.14−2.09 (m, 1H), 2.08−2.02 (m, 1H), 1.98−1.92 (m, 1H), 1.83−1.72 (m, 2H), 1.67−1.58 (m, 2H), 1.50−1.42 (m, 4H), 1.39−1.30 (m, 1H), 1.08−0.98 (m, 2H), 0.91−0.84 (m, 7H), 0.78−0.67 (m, 9H), 0.37−0.21 (m, 4H).
MS m/z;520([M+Na]+
(4)(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸 ベンゼンスルホン酸塩(化合物1−1)
参考例1−(3)で得られた(1S,2S,3S,5R,6S)−2,2’−ジエチル−3−フルオロ−6−((((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)−5’−オキソスピロ[ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2,4’−オキサザボロリジン]−3’−イウム−8−ウイド(1−1−3)の溶液に、ベンゼンスルホン酸・1水和物(19.50g)を加え、室温で18時間攪拌した。得られた固体をろ取、酢酸エチルとヘプタン(50mL、25mL)の混合溶媒で洗浄し、(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸 ベンゼンスルホン酸塩(化合物1−1、33.0g)を無色固体として得た。
1H NMR (600MHz, DMSO−d6)δ=7.62−7.56 (m, 2H), 7.34−7.27 (m, 3H), 6.61−6.57 (m, 1H), 5.17−5.05 (m, 1H), 4.50−4.44 (m, 1H), 2.65−2.51 (m, 1H), 2.29−2.18 (m, 2H), 2.15−2.10 (m, 1H), 2.10−2.06 (m, 1H), 1.97−1.92 (m, 1H), 1.83−1.74 (m, 1H), 1.67−1.59 (m, 2H), 1.50−1.43 (m, 4H), 1.38−1.31 (m, 1H), 1.09−0.98 (m, 2H), 0.91−0.81 (m, 7H), 0.75 (d, J=7.0 Hz, 3H).
MS m/z;428([M−H]-
[α]D 24 −5.8 (c 1.02, EtOH)
実施例1:(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸(化合物1)のA形結晶
参考例1で得られた(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸 ベンゼンスルホン酸塩(化合物1−1、33.0g)のアセトン(125mL)懸濁液に、水(25mL)を加え、溶解させた。水(1225mL)に、得られた溶液を30分間かけて滴下し、室温で2時間攪拌した。得られた固体をろ取、水(50ml)で洗浄し、表題化合物(化合物1、24.08g)を無色固体、A形結晶として得た。
1H NMR (600MHz, DMSO−d6)δ=6.61−6.55 (m, 1H), 4.90−4.77 (m, 1H), 4.50−4.43 (m, 1H), 2.67−2.54 (m, 1H), 2.11−2.00 (m, 2H), 1.97−1.89 (m, 3H), 1.83−1.75 (m, 1H), 1.66−1.59 (m, 2H), 1.51−1.41 (m, 4H), 1.38−1.31 (m, 1H), 1.09−0.97 (m, 2H), 0.91−0.80 (m, 7H), 0.75 (d, J=7.0 Hz, 3H).
MS m/z;428([M−H]-
実施例1−1−1:(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸 ベンゼンスルホン酸塩(化合物1−1)のA形結晶の合成
実施例1で得られた(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸(化合物1、300mg)の酢酸エチル(30mL)懸濁液に、ベンゼンスルホン酸・1水和物(133mg)を加え、室温で4時間攪拌した。得られた固体をろ取、酢酸エチルで洗浄し、(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸 ベンゼンスルホン酸塩(化合物1−1、368mg)を無色固体、A形結晶として得た。
実施例1−1−2:(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸 ベンゼンスルホン酸塩(1−1)のB形結晶の合成
実施例1−1−1で得られた(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸 ベンゼンスルホン酸塩(化合物1−1、A形結晶、30mg)のエタノール(0.4ml)懸濁液を、80℃に加温して溶解した後、室温下で1日間放置した。析出した固体をろ取し、(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸 ベンゼンスルホン酸塩(化合物1−1)を白色固体、B形結晶の種晶として得た。実施例1−1−1で得られた(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸 ベンゼンスルホン酸塩(化合物1−1、A形結晶、300mg)のエタノール(1ml)懸濁液に、(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸 ベンゼンスルホン酸塩(化合物1−1)のB形結晶の種晶を加えた後、25℃で3日間攪拌した。得られた固体をろ取し、(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸 ベンゼンスルホン酸塩(化合物1−1)を無色固体、B形結晶として得た。
実施例1−1−3:(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸 ベンゼンスルホン酸塩(化合物1−1)の2−プロパノール和物の合成
実施例1−1−1で得られた(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸 ベンゼンスルホン酸塩(化合物1−1、A形結晶、30mg)の2−プロパノール(0.6ml)懸濁液を、80℃に加温して溶解した後、室温下で1日間放置した。析出した固体をろ取し、(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸 ベンゼンスルホン酸塩(化合物1−1)の白色固体、A形結晶及び2−プロパノール和物の混合物の種晶を得た。実施例1−1−1で得られた(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸 ベンゼンスルホン酸塩(化合物1−1、A形結晶、16mg)、及び実施例1−1−2で得られた(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸 ベンゼンスルホン酸塩(化合物1−1、B形結晶、3mg)の2−プロパノール(0.5ml)懸濁液に、(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸 ベンゼンスルホン酸塩(化合物1−1、7mg、A形結晶及び2−プロパノール和物)の種晶を加えた後、25℃で1週間攪拌した。得られた固体をろ取し、(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸 ベンゼンスルホン酸塩(化合物1−1)を無色固体、2−プロパノール和物として得た。
実施例1−2−1:(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸 エタンスルホン酸塩(化合物1−2)のA形結晶
実施例1で得られた(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸(化合物1、30mg)の酢酸エチル(3ml)懸濁液に、エタンスルホン酸(18.5mg)を加え、室温で4時間攪拌した。得られた固体をろ取し、(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸 エタンスルホン酸塩(化合物1−2、385mg)を無色固体、A形結晶として得た。
実施例1−2−2:(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸 エタンスルホン酸塩(化合物1−2)のB形結晶の合成
実施例1で得られた(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸(化合物1、340mg)の酢酸エチル(34ml)懸濁液に、エタンスルホン酸(105mg)を加え、室温で4時間攪拌した。得られた固体をろ取し、(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸 エタンスルホン酸塩(化合物1−2、385mg)を無色固体、B形結晶として得た。
実施例1−3:(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸 p−トルエンスルホン酸塩(化合物1−3)
実施例1−1−1と同様にして、実施例1で得られた(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸(1、400mg)と、p−トルエンスルホン酸・1水和物(213mg)より、(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸 p−トルエンスルホン酸塩(1−3、470mg)を無色固体として得た。
実施例1−4:(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸 (−)−10−カンファースルホン酸塩(1−4)
実施例1−1−1と同様にして、実施例1で得られた(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸(化合物1)と、(−)−10−カンファースルホン酸より、(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸 (−)−10−カンファースルホン酸塩(化合物1−4)を無色固体として得た。
実施例1−5:(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸(化合物1)のB形結晶の合成
実施例1−1−1で得られた(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸 ベンゼンスルホン酸塩(1−1、30mg)のA形結晶の水(1ml)懸濁液を、25℃で1週間攪拌した。得られた固体をろ取し、(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸(化合物1)を無色固体、B形結晶として得た。
Figure 2015127325
参考例2:(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸(化合物1)の合成
(1)(1S,2S,3S,5R,6S)−2,2’−ジエチル−3−フルオロ−6−(((1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)−5’−オキソスピロ[ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2,4’−オキサザボロリジン]−3’−イウム−8−ウイド(化合物2−1)
(1)参考例1−(3)と同様にして、参考例1−(1)で得られた(1S,2S,3S,5R,6S)−6−カルボキシル−2,2’−ジエチル−3−フルオロ−5’−オキソスピロ[ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2,4’−オキサザボロリジン]−3’−イウム−8−ウイド(化合物1−1−1、3.00g)のジメチルスルホキシド(60mL)溶液に、炭酸カリウム(1.61g)を加え、室温で30分間攪拌した。この反応液に、1−クロロエチル ((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル) カルボナート(3.49g)と、18−クラウン−6(3.07g)をジメチルスルホキシド(3mL)で洗い込みながら加え、室温で4時間攪拌した。この反応混合物を氷冷下酢酸エチル(90mL)で希釈し、氷冷した反応液を、飽和塩化アンモニウム水溶液(30mL)と水(30mL)の溶液に、30分間かけて加えた。酢酸エチル(30mL)で反応容器を洗い、これも一緒にした。合わせた反応液を分液後、得られた有機層にヘプタン(90mL)を加えた。得られた有機層を飽和食塩水で1回洗浄した後、不溶物をろ別、ろ液を濃縮及び精製することなく、(1S,2S,3S,5R,6S)−2,2’−ジエチル−3−フルオロ−6−(((1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)−5’−オキソスピロ[ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2,4’−オキサザボロリジン]−3’−イウム−8−ウイド(化合物2−1)を含む溶液を、次の反応へ用いた。
(2)(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸(化合物1)
(1S,2S,3S,5R,6S)−2,2’−ジエチル−3−フルオロ−6−(((1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)−5’−オキソスピロ[ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2,4’−オキサザボロリジン]−3’−イウム−8−ウイド(化合物2−1)を含む溶液に、メタンスルホン酸(1.28g)を加え、室温で20時間攪拌した。得られた固体をろ取、酢酸エチル/ヘプタン=2/1の混合溶媒で洗浄し、(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸 メタンスルホン酸塩(1.45g)を無色固体として得た。得られた(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸 メタンスルホン酸塩(1.45g)のアセトン(14.5mL)懸濁液に、水(145mL)を加え、室温で4時間攪拌した。得られた固体をろ取、水で洗浄し、表題化合物(化合物1、1.25g)を無色固体として得た。
実施例2−1−1−1:実施例1−1−1で得られた(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸 ベンゼンスルホン酸塩(化合物1−1)のA形結晶の粉末X線回折パターンをリガク製の粉末X線回折装置(Ultima III)を用い、Cu―Kα線をX線源として測定した。2θ=4.4度、17.1度,22.7度及び25.7度付近にピークが認められた。
融点をリガク製の示差熱天秤(Thermo plus EVO TG8120)及び同等の装置を用い、大気下にて、室温から約250℃まで10℃/分の昇温速度で測定した。その結果、173〜178℃に融解に由来する吸熱ピークが認められた。
赤外スペクトルを島津製作所製のフーリエ変換赤外分光光度計(IRAffinity−1)を用い、全反射法(ATR法)にて積算回数20回、分解能:4cm-1の条件で測定した。1763cm-1、1446 cm-1、1257cm-1、1157cm-1、1072cm-1、1040cm-1、961cm-1及び733cm-1付近にピークが認められた。
実施例2−1−1−2:実施例1−1−2で得られた(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸 ベンゼンスルホン酸塩(化合物1−1)のB形結晶について、実施例2−1−1−1と同様に測定し、(a)粉末X線回折(Cu−Kα)において、2θ=4.6度、9.2度,10.9度及び17.8度にピークを有すること、(b)融点が177〜182℃であること、(c)赤外線吸収スペクトルにおいて、特性吸収帯が1763cm-1、1445 cm-1、1261cm-1、1071cm-1、961cm-1及び730cm-1にあることが認められた。
実施例2−1−1−3:実施例1−1−3で得られた(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸 ベンゼンスルホン酸塩(化合物1−1)の2−プロパノール和物について、実施例2−1−1−1と同様に測定し、(a)粉末X線回折(Cu−Kα)において、2θ=9.9度、16.0度,17.8度及び20.2度にピークを有すること、(b)熱質量測定にて127℃付近で9〜10%の重量減少があること、(c)示唆熱分析において、吸熱ピークが120〜130℃及び173〜178℃であることが認められた。
実施例2−1−2−1:実施例1−2−1で得られた(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸 エタンスルホン酸塩(化合物1―2)のA形結晶について、実施例2−1−1−1と同様に測定し、(a)粉末X線回折(Cu−Kα)において、2θ=9.0度、12.0度、17.8度及び21.2度にピークを有すること、(b)融点が193〜198℃であることが認められた。
実施例2−1−2−2:実施例1−2−2で得られた(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸 エタンスルホン酸塩(化合物1―2)のB形結晶について、実施例2−1−1−1と同様に測定し、(a)粉末X線回折(Cu−Kα)において、2θ=11.9度、14.6度、16.8度及び23.4度にピークを有すること、(b)融点が160〜165℃であることが認められた。
実施例2−1−3:実施例1−3で得られた(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸 p-トルエンスルホン酸塩(化合物1−3)について、実施例2−1−1−1と同様に測定し、(a)粉末X線回折(Cu−Kα)において、2θ=8.2度、13.1度、21.3度及び24.6度にピークを有すること、(b)融点が172〜177℃であることが認められた。
実施例2−1−4:実施例1−4で得られた(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸 (−)−カンファースルホン酸塩(化合物1―4)について、実施例2−1−1−1と同様に測定し、(a)粉末X線回折(Cu−Kα)において、2θ=9.0度、17.6度、20.2度及び29.1度にピークを有すること、(b)融点が171〜176℃であることが認められた。
実施例2−1−5−1:実施例1−(4)で得られた(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸(化合物1)のA形結晶について、実施例2−1−1−1と同様に測定し、(a)粉末X線回折(Cu−Kα)において、2θ=10.0度、13.7度,16.6度及び19.9度にピークを有すること、(b)融点が173〜178℃であることが認められた。
実施例2−1−5−2:実施例1−5で得られた(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸(化合物1)のB形結晶について、実施例2−1−1−1と同様に測定し、(a)粉末X線回折(Cu−Kα)において、2θ=4.2度、11.3度,17.9度及び20.4度にピークを有すること、(b)融点が186〜191℃であることと、(c)赤外線吸収スペクトルにおいて、特性吸収帯が1751cm-1、1452cm-1、1262cm-1、1081cm-1、960cm-1、及び602cm-1にあることが認められた。
参考例3:(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−6−(エトキシカルボニル)−3−フルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸(参考例3)の合成
(1)(1S,2S,3S,5R,6S)−2−(((アリルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−フルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2,6−ジカルボン酸(参考例3−1)
(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2,6−ジカルボン酸(化合物2、4.00g)のジオキサン(24mL)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(48mL)懸濁液に、クロロギ酸アリル(0.42mL)を15分間かけて滴下し、室温で20時間攪拌した。この反応溶液に1mol/L塩酸を加え、pH1とした後、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、乾燥剤をろ別後、ろ液を減圧下濃縮し、(1S,2S,3S,5R,6S)−2−(((アリルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−フルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2,6−ジカルボン酸(参考例3−1、6.23g)を無色アモルファスとして得た。
1H NMR (600MHz, DMSO−d6)δ=8.27(s, 1H), 5.98−5.81(m, 1H), 5.43−5.03(m, 3H), 4.59−4.36(m, 2H), 2.48−2.36(m, 1H), 2.22−1.93(m, 3H), 1.79(br s, 1H), 1.71(t, J=3.1 Hz, 1H).
MS m/z;310([M+Na]+
(2)(1S,2S,3S,5R,6S)−3’−(((アリルオキシ)カルボニル)−3−フルオロ−5’−オキソスピロ[ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2,4’−オキサゾリジン]−6−カルボン酸(参考例3−2)
得られた(1S,2S,3S,5R,6S)−2−(((アリルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−フルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2,6−ジカルボン酸(参考例3−1、6.23g)、パラホルムアルデヒド(3.00g)、p−トルエンスルホン酸1水和物(45mg)のトルエン(150mL)懸濁液を、Dean−Stark水分分離器を付け34時間、加熱還流した。放冷後、酢酸エチルで希釈し、有機層を飽和食塩水で2回洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、不溶物をろ過、ろ液を減圧下濃縮し、(1S,2S,3S,5R,6S)−3’−(((アリルオキシ)カルボニル)−3−フルオロ−5’−オキソスピロ[ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2,4’−オキサゾリジン]−6−カルボン酸(参考例3−2、5.65g)を無色固体として得た。
1H NMR(600MHz, CHLOROFORM−d)δ=5.89−5.78(m, 1H), 5.49(d, J=4.5 Hz, 1H), 5.25−5.10(m, 3H), 4.65−4.48(m, 3H), 2.54−2.35(m, 2H), 2.27−2.11(m, 2H), 1.96(dd, J=3.3, 6.6 Hz, 1H).
MS m/z;300([M+H]+
(3)(1S,2S,3S,5R,6S)−3’−アリル 6−エチル 3−フルオロ−5’−オキソスピロ[ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2,4’−オキサゾリジン]−3’ ,6−ジカルボキシラート(参考例3−3)
得られた(1S,2S,3S,5R,6S)−3’−(((アリルオキシ)カルボニル)−3−フルオロ−5’−オキソスピロ[ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2,4’−オキサゾリジン]−6−カルボン酸(参考例3−2、200mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(6mL)懸濁液に、炭酸セシウム(261mg)を加え、室温で30分間攪拌した。更にエチル トシラート(201mg)を加え、室温で1時間攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチル2回抽出した。合わせた有機層を水で1回、飽和食塩水で1回順次洗浄した後、酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物をろ別、ろ液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲルカートリッジ、ヘキサン:酢酸エチル=100:0〜50:50)にて精製し、(1S,2S,3S,5R,6S)−3’−アリル 6−エチル 3−フルオロ−5’−オキソスピロ[ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2,4’−オキサゾリジン]−3’ ,6−ジカルボキシラート(参考例3−3、68mg)を無色アモルファスとして得た。
1H NMR(600MHz, CHLOROFORM−d)δ=6.01−5.92(m, 1H), 5.60(d, J=4.5 Hz, 1H), 5.37−5.30(m, 1H), 5.29−5.21(m, 2H), 4.77−4.62(m, 3H), 4.20−4.12(m, 2H), 2.62−2.46(m, 2H), 2.37−2.25(m, 1H), 2.22−2.17(m, 1H), 1.27(t, J=1.0 Hz, 3H).
MS m/z;350([M+Na]+
(4)(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−6−(エトキシカルボニル)−3−フルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸(参考例3)
得られた(1S,2S,3S,5R,6S)−3’−アリル 6−エチル 3−フルオロ−5’−オキソスピロ[ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2,4’−オキサゾリジン]−3’ ,6−ジカルボキシラート(参考例3−3、68mg)のクロロホルム(mL)溶液に、窒素雰囲気下、1,3−ジメチルバルビツール酸(97mg)、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(12mg)を加え、室温で1時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮後、残渣にアセトニトリルを加え、室温で20分間攪拌した。得られた固体をろ取、水で洗浄し、表題化合物(3、28mg)を無色固体として得た。
1H NMR(600MHz, DMSO−d6)δ=4.90−4.72(m, 1H), 4.12−3.95(m, 2H), 2.65−2.51(m, 1H), 2.15−1.82(m, 4H), 1.19(t, J=7.2 Hz, 3H).
MS m/z;232([M+H]+
試験例1:溶液安定性試験
化合物1−1について、以下の胃及び小腸の消化液を想定した溶液での安定性を試験した。
化合物1−1の塩酸溶液(pH1.2)及び20mMリン酸緩衝液(pH6.8)の各々における残存率を以下の試験方法に従って測定した。
塩酸及び塩化ナトリウムを含む塩酸溶液(pH1.2)又はリン酸水素二ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム及び塩化ナトリウムを含む20mM リン酸緩衝液(pH6.8)に試験化合物を溶解し、約50μg/mL(溶解しない場合は、溶解度付近)の濃度の溶液を調製した。この溶液を37℃にて3時間インキュベーションし、インキュベーション前後の化合物濃度を高速液体クロマトグラフィーにより定量し、残存率を算出した。
化合物1−1の塩酸溶液(pH1.2)及び20mMリン酸緩衝液(pH6.8)における残存率は、それぞれ99.6%及び97.8%であった。
以上より、化合物1−1は、胃及び小腸の消化液を想定した溶液での安定性が良く、消化管ではプロドラッグ体で安定して存在することが想定できた。
試験例2:肝ミクロソームおける化合物2の生成試験
化合物1及び化合物1―1についてヒト及びサル肝ミクロソームにおける化合物2の生成率試験は以下の方法に従って行った。比較対照として、化合物2のエチルエステル(参考例3)を用いた。
試験化合物を、NADPH 生成系(0.16mM NADP+、2.4mM MgCl2、1.5mM glucose−6−phosphate)存在下、ヒト肝ミクロソーム(Ms)画分(Xenotech/H630B/lot.0810472)、またはサル肝Ms画分(BD Biosciences/452413/lot.94518)とともに69mMのKClを含有する0.250M リン酸緩衝液(pH7.4)中でインキュベートした(37℃,15分間)。試験化合物、肝Msタンパクの終濃度は、それぞれ3μM及び1mg protein/mLとした。インキュベート後の反応混液は、2倍容のDMSOを添加、攪拌したのち3000rpmで遠心分離した(4℃,10分間)。得られた上清は、液体クロマトグラフィータンデム質量分析(LC−MS/MS)システムによる分析に供した。定量下限は、化合物1、化合物1―1、及び化合物2ともに0.3μMであった。
代表的な化合物についてヒト及びサル肝ミクロソームにおける化合物2の生成率の結果を下記の表1に示す。
Figure 2015127325
NT:試験せず
ヒト肝ミクロソームによる参考例3から化合物2への変換率は低く、ほぼ100%未変化体(参考例3)のままであった。一方、化合物1、及び化合物1−1は、親化合物2への変換率が高く、ヒト肝ミクロソーム及びサル肝ミクロソームで変換が進行し、プロドラッグから親化合物への変換が想定できた。
試験例3:サルにおける化合物2血漿中濃度の測定
化合物2及び化合物1−1の経口投与における化合物2の血漿中濃度測定試験は以下の方法に従って行った。
化合物2及び化合物1−1を雄性カニクイザル(飽食)に、4.92μmol/kgの用量で経口投与した(基剤:0.5%メチルセルロース(MC)液、投与容量5mL/kg)。
経口投与後2時間、及び4時間に橈側皮静脈より血液約0.7mLを採取した(抗凝固剤:EDTA−2K)。遠心分離(3000rpm、4℃、10分間)により得られた血漿は、分析に供するまで−80℃で凍結保存した。分析の際は,氷冷下で融解した血漿サンプル50μLに対し、内標準物質を含有するアセトニトリル/メタノール混液200μLを加え攪拌したのち、遠心分離し(4℃、10分間)、得られた上清をLC−MS/MS分析に供した。化合物1及び化合物2の定量下限は、それぞれ1ng/mL及び3ng/mLであった。
代表的な化合物の経口投与した後の、化合物2の血漿中濃度の結果を下記の表2に示す。
Figure 2015127325
以上より、化合物1−1は、化合物2の経口投与時に比べ、化合物2の血漿中濃度が飛躍的に向上した。
試験例4:化合物1―1のA形結晶、約200mgをガラス瓶に量りとり、開栓状態で相対湿度75%(25℃)にて保存した。保存7日後の結晶形を粉末X線回折で確認した結果、結晶形の変化はなかった。
試験例5:化合物1―1のA形結晶、約30mgをガラス瓶に量りとり、密栓後、65℃において保存した。保存後1カ月で、結晶形を粉末X線回折により確認した。その結果、結晶形の変化はなかった。
試験例6:化合物1―1のA形結晶をハンマーミル(SP−2(サカイ)、回転数:9500rpm)を用いて粉砕した。粉砕後の結晶形を粉末X線回折で確認した結果、結晶形の変化はなかった。
試験例7:化合物1―1のA形結晶の過剰量をpH6.8リン酸緩衝液10mLに加え、速やかに振とうした。振とう後の溶解量をHPLCにより測定し、溶解度を測定した。本試験は25℃で実施した。その結果、A形結晶の溶解度は34.6μg/mLであった。
化合物1−1のA形結晶は室温付近では、より安定な結晶形であり、製造時及び長期保存時の安定性の面で他の結晶形より優れる。
本発明により、(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸又はその医薬上許容される塩の安定な塩形、結晶形及びその製造方法を提供することが可能となり、統合失調症、不安障害及びその関連疾患、うつ病、双極性障害、てんかん、発達障害、睡眠障害等の精神神経疾患、並びに、薬物依存症、認知障害、アルツハイマー病、ハンチントン舞踏病、パーキンソン病、筋硬直に伴う運動障害、脳虚血、脳不全、脊髄障害、頭部障害等の神経学的疾患における新しいタイプの薬剤の開発が期待される。

Claims (18)

  1. 下記(a)〜(c)の物性の少なくとも1つを有する、(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸 ベンゼンスルホン酸塩の結晶。
    (a)粉末X線回折(Cu−Kα)において、2θ=4.4度、17.1度,22.7度及び25.7度にピークを有する;
    (b)融点が173〜178℃である;並びに
    (c)赤外線吸収スペクトルにおいて、特性吸収帯が1763cm-1、1446 cm-1、1257cm-1、1157cm-1、1072cm-1、1040cm-1、961cm-1及び733cm-1にある。
  2. 酢酸エチルおよびヘプタン混合溶媒に(1S,2S,3S,5R,6S)−2,2’−ジエチル−3−フルオロ−6−((((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)−5’−オキソスピロ[ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2,4’−オキサザボロリジン]−3’−イウム−8−ウイドを溶解させた後、または酢酸エチル、およびアセトンに(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸を懸濁させた後、ベンゼンスルホン酸を加え、得られた結晶を乾燥させることを特徴とする請求項1に記載の結晶の製造方法。
  3. 下記(a)〜(c)の物性の少なくとも1つを有する、(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸 ベンゼンスルホン酸塩の結晶。
    (a)粉末X線回折(Cu−Kα)において、2θ=4.6度、9.2度,10.9度及び17.8度にピークを有する;
    (b)融点が177〜182℃である;並びに
    (c)赤外線吸収スペクトルにおいて、特性吸収帯が1763cm-1、1445 cm-1、1261cm-1、1071cm-1、961cm-1及び730cm-1にある。
  4. エタノールに(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸 ベンゼンスルホン酸塩の請求項1記載の結晶を懸濁させて、得られた結晶を乾燥させることを特徴とする請求項3記載の結晶の製造方法。
  5. 下記(a)〜(c)の物性の少なくとも1つを有する、(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸 ベンゼンスルホン酸塩 2-プロパノール和物の結晶。
    (a)粉末X線回折(Cu−Kα)において、2θ=9.9度、16.0度,17.8度及び20.2度にピークを有する;並びに
    (b)熱質量測定にて127℃付近で9〜10%の重量減少がある;並びに
    (c)示唆熱分析において、吸熱ピークが120〜130℃及び173〜178℃である。
  6. 2−プロパノールに(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸 ベンゼンスルホン酸塩の請求項1記載の結晶を懸濁させて、得られた結晶を乾燥させることを特徴とする請求項5記載の結晶の製造方法。
  7. 下記(a)〜(b)の物性の少なくとも1つを有する、(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸 エタンスルホン酸塩の結晶。
    (a)粉末X線回折(Cu−Kα)において、2θ=9.0度、12.0度、17.8度及び21.2度にピークを有する;並びに
    (b)融点が193〜198℃である。
  8. 酢酸エチルおよびヘプタン混合溶媒に(1S,2S,3S,5R,6S)−2,2’−ジエチル−3−フルオロ−6−((((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)−5’−オキソスピロ[ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2,4’−オキサザボロリジン]−3’−イウム−8−ウイドを溶解させた後、または酢酸エチルおよびアセトンに(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸を懸濁させた後、エタンスルホン酸を加え、得られた結晶を乾燥させることを特徴とする請求項7記載の結晶の製造方法。
  9. 下記(a)〜(b)の物性の少なくとも1つを有する、(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸 エタンスルホン酸塩の結晶。
    (a)粉末X線回折(Cu−Kα)において、2θ=11.9度、14.6度、16.8度及び23.4度にピークを有する;並びに
    (b)融点が160〜165℃である。
  10. 酢酸エチルおよびヘプタン混合溶媒に(1S,2S,3S,5R,6S)−2,2’−ジエチル−3−フルオロ−6−((((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)−5’−オキソスピロ[ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2,4’−オキサザボロリジン]−3’−イウム−8−ウイドを溶解させた後、または酢酸エチルおよびアセトンに(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸を懸濁させた後、エタンスルホン酸を加え、得られた結晶を乾燥させることを特徴とする請求項9記載の結晶の製造方法。
  11. 下記(a)〜(b)の物性の少なくとも1つを有する、(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸 p-トルエンスルホン酸塩の結晶。
    (a)粉末X線回折(Cu−Kα)において、2θ=8.2度、13.1度、21.3度及び24.6度にピークを有する;並びに
    (b)融点が172〜177℃である。
  12. 酢酸エチルおよびヘプタン混合溶媒に(1S,2S,3S,5R,6S)−2,2’−ジエチル−3−フルオロ−6−((((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)−5’−オキソスピロ[ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2,4’−オキサザボロリジン]−3’−イウム−8−ウイドを溶解させた後、または酢酸エチル、およびアセトンに(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸を懸濁させた後、p−トルエンスルホン酸を加え、得られた結晶を乾燥させることを特徴とする請求項11記載の結晶の製造方法。
  13. 下記(a)〜(b)の物性の少なくとも1つを有する、(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸 (−)−カンファースルホン酸塩の結晶。
    (a)粉末X線回折(Cu−Kα)において、2θ=9.0度、17.6度、20.2度及び29.1度にピークを有する;並びに
    (b)融点が171〜176℃である。
  14. 酢酸エチルおよびヘプタン混合溶媒に(1S,2S,3S,5R,6S)−2,2’−ジエチル−3−フルオロ−6−((((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)−5’−オキソスピロ[ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2,4’−オキサザボロリジン]−3’−イウム−8−ウイドを溶解させた後、または酢酸エチル、およびアセトンに(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸を懸濁させた後、(−)−カンファースルホン酸を加え、得られた結晶を乾燥させることを特徴とする請求項13記載の結晶の製造方法。
  15. 下記(a)〜(b)の物性の少なくとも1つを有する、(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸の結晶。
    (a)粉末X線回折(Cu−Kα)において、2θ=10.0度、13.7度,16.6度及び19.9度にピークを有する;並びに
    (b)融点が173〜178℃である。
  16. アセトンと水の混合溶媒に(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸 ベンゼンスルホン酸塩の請求項1記載の結晶を懸濁させて、得られた結晶を乾燥させることを特徴とする請求項15記載の結晶の製造方法。
  17. 下記(a)〜(c)の物性の少なくとも1つを有する、(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸の結晶。
    (a)粉末X線回折(Cu−Kα)において、2θ=4.2度、11.3度,17.9度及び20.4度にピークを有する
    (b)融点が186〜191℃である;並びに
    (c)赤外線吸収スペクトルにおいて、特性吸収帯が1751cm-1、1452cm-1、1262cm-1、1081cm-1、960cm-1、及び602cm-1にある。
  18. 水に(1S,2S,3S,5R,6S)−2−アミノ−3−フルオロ−6−(((S)−1−(((((1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)オキシ)エトキシ)カルボニル)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸 ベンゼンスルホン酸塩の請求項1記載の結晶を懸濁させて、得られた結晶を乾燥させることを特徴とする請求項17記載の結晶の製造方法。
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