JP2016505584A - ダウン症候群及びアルツハイマー病に関連する認知欠損の治療のための、dyrk1aタンパク質阻害剤としての3,5−ジアリールアザインドール類 - Google Patents

ダウン症候群及びアルツハイマー病に関連する認知欠損の治療のための、dyrk1aタンパク質阻害剤としての3,5−ジアリールアザインドール類 Download PDF

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Abstract

本発明は、式(I’)の化合物又はその薬学的に許容される塩、溶媒和物、又は水和物に関し、ここで、X3はF、OH、又はSHであり、Y3はF、OH、又はSHであり、X1、X2、X4、X5、Υ1、Y2、Y4、及びY5は、互いに独立して、H、F、Cl、Br、OH、又はSHであり、X1、X2、X4、及びX5基のうちの1〜2基はHではなく、及び/又はY1、Y2、Y4、及びY5基のうちの1〜2基はHではない。本発明はまた、医薬、特にDyrk1Aタンパク質の機能不全に関連する認知障害の予防及び/又は治療における医薬として使用するための式(I’)の化合物にも関する。

Description

本発明は、3,5-ジアリールアザインドールモチーフに基づく新規なDYRK1Aタンパク質阻害剤及び特にDYRK1Aタンパク質の機能障害に関連する認知障害の治療におけるこの医薬としての使用に関する。
二重特異性チロシン調節キナーゼ1A(DYRK1A)タンパク質は、胎児脳及び成人の脳内で発現されるセリン/トレオニンキナーゼである。このタンパク質は、ヒトの脳の発達及びその正常機能の維持に関与している。この役割は、学習、記憶、及び認知に関与するプロセスにとって必須である。ヒトにおいて、このタンパク質をコードする遺伝子はクロモソーム21に担持されている。
ダウン症候群(21トリソミー)は、米国における700の出生のうち約1において確認される先天性遺伝病であり、軽度から重度の成人の精神遅滞が約40%で現れる。21番染色体の重要な部分(ダウン症候群責任領域、DSCR)に関連する全部又は一部の21トリソミーを患っている個人において、このタンパク質をコードしている遺伝子が3倍になり、DYRK1Aタンパク質が正常の速度よりも1.5倍の速さで合成される。マウスモデルにおいて、このDYRK1Aタンパク質の過剰発現が、ダウン症候群に関連する脳と認知の変化に関与することが示されている。
最近の研究は、とりわけ、DYRK1Aタンパク質が微小管結合タンパク質タウのリン酸化に関与していることを示した。このタンパク質の異常なリン酸化は、これらのタンパク質の細胞内凝集を誘発し、アルツハイマー病の発達の原因の1つになる。
アルツハイマー病は神経変性疾患であり、世界中で約2400万人に影響を与えている。この病気の症状は、最近の出来事を思い出すのが困難であること、及び、運動機能、言語、記憶、知覚、及び認知等の様々な機能に影響を与える認知疾患であり。
そのため、DYRK1Aタンパク質を阻害するための化合物は、ダウン症候群に関連する認知疾患の治療、並びにルツハイマー病に関連する認知プロセスの変化の予防及び/又は治療の点で、非常に興味深い。
DYRK1Aタンパク質阻害剤は、既に先行文献に記載されている。示された最初のDYRK1Aタンパク質阻害剤の1つは、天然のβ-カルボリンであるハルミンだった。その後合成アナログが、芳香族核、例えばインドール及びアミノイミダゾールのタイプに主に基づいて調製された。
非特許文献1は、海洋性海綿動物から抽出された化合物、ロイセッタミンB(leucettamine B)の使用を開示し、また、2-アミノイミダゾリン-4-オンモチーフに基づく合成誘導体(leucettines)の使用を開示している。最も有効な化合物は、約40nMのDYRK1Aタンパク質に対する阻害活性(IC50)を示す。
非特許文献2は、クロメノン(chromenones)及びそのDYRK1Aタンパク質に対する阻害能を開示している。最も有効な化合物は、約70nMのIC50を示し、DYRK1Aタンパク質に対する良好な選択性を有する。
3位がアミノ-ピリミジンで置換された7-アザインドール由来のDYRK1Aタンパク質阻害剤もまた、特許文献1及び非特許文献3に開示されている。これらのメリオリン(meriolins)は、DYRK1Aタンパク質に対して約数十nMのオーダーIC50値を有する。一方、これらの化合物が細胞毒性であることから、この特定のタンパク質のための選択性の不足が問題である。
DYRK1Aタンパク質を阻害するものとして知られている先行技術の化合物の主要な不利な点の1つは、通常、DYRK1Aタンパク質への低い親和性(アフィニティー)及び/若しくは選択性、並びに/又は細胞毒性である。
3,5-ジアリール7-アザインドールが、最近、非特許文献4において調製された。多数の化合物が調製され、そのチロシンキナーゼを阻害する活性が評価された。合成された化合物のうち、最も有効なものは、チロシンキナーゼAを約1nMのIC50で阻害できる。
他のタンパク質キナーゼ活性を調節又は阻害できる3,5-ジアリール7-アザインドールが、特許文献2及び3に開示されている。これらの3,5-ジアリール7-アザインドールの阻害能が、細胞及び腫瘍成長に関与するキナーゼ、例えばAbelson(アベルソン)チロシンキナーゼ(c-Abl)、Met受容体チロシンキナーゼ(MET)、及びAurora-2(オーロラ-2)に対して測定され、500nMよりもずっと低いIC50を有する場合があった。
そのため、先行技術である公知の3,5-ジアリール-7-アザインドールは、細胞成長に関与するキナーゼに対する顕著な阻害活性を示す。細胞毒性の化合物はアルツハイマー病又はダウン症候群等の病状の治療には使用することができないので、先行技術文献に開示された3,5-ジアリール7-アザインドールの構造と同様の構造を有する化合物が、DYRK1Aタンパク質を選択的に阻害するのに用いられ得ると考えられていた。
WO 2008/129152 WO 2007/106236 WO 2008/124849
Debdabら、Journal of Medicinal Chemistry 2011年, 54, 4172〜4186頁 Neagoieら、European Journal of Medicinal Chemistry, 2012年, 49, 379〜396頁 Meijerら、J. Med. Chem 2008年, 51, 737-751頁 Hongら、Journal of Medicinal Chemistry 2012年, 55, 5337-5349頁
しかしながら、新規なDYRK1Aタンパク質阻害剤であって、このキナーゼに対して特異的であり、細胞毒性、特に神経毒性を示さないDYRK1Aタンパク質阻害剤の必要性が存在する。
驚くべきことに、本発明者は、本発明に係る3,5-ジアリール7-アザインドールがDYRK1Aタンパク質を低いIC50値で阻害でき、このキナーゼに選択的であり、ほとんど細胞毒性を示さないか、全く示さないことを見出した。
そのため、本発明は、ダウン症候群に関連する認知疾患の治療に使用するための、以下の式(I)の化合物並びにその薬学的に許容される塩、溶媒和物、及び水和物、又はそのプロドラッグに関する。
Figure 2016505584
式中:
X1〜X5は、互いに独立してH、F、Cl、Br、OR1、又はSR2、好ましくはF、OR1、又はSR2から選択され、
Y1〜Y5は、互いに独立して、H、F、Cl、Br、OR3、又はSR4、好ましくはH、F、OR3、又はSR4から選択され、ここで、
R1及びR3は、互いに独立して、H;(C1-C6)-アルキル、特にメチル;アシル、特にアセチル;場合により置換されたアラルキル、特にベンジル;又は場合により置換されたアリール;好ましくはH又はメチルを表し、
R2及びR4は、互いに独立して、H;(C1-C6)-アルキル、特にメチル;アシル、特にアセチル;場合により置換されたアラルキル、特にベンジル;又は場合により置換されたアリール;好ましくはH又はメチルを表し、
X1〜X5のうちの1〜3の基はHとは異なり、
Y1〜Y5のうちの1〜3の基はHとは異なり、
Hとは異なるX1〜X5及びY1〜Y5の基のうちの少なくとも1つは、F、OH、又はSH、好ましくはOHを表す。
図1は、シグナル伝達経路における2つのDYRK1Aの下流の標的のリン酸化状態における、本発明の化合物を用いてin vivoで得られた結果を示す図である。図1aにおいて、y軸は、スロットブロット法を用いて測定された、リン酸化GSK(pGSK)の非リン酸化GSK(GSK)に対する比率を表す。x軸は、コントロールの動物(WT)又はDYRK1A遺伝子におけるトリソミーの動物モデルの動物(TG)に対して試験された化合物を表す。図1bにおいて、y軸はスロットブロット法を用いて測定された、リン酸化CAMKII(pCAMKII) の非リン酸化CAMKII(CAMKII)に対する比率を表す。x軸は、コントロールの動物(WT)又はDYRK1A遺伝子におけるトリソミーの動物モデルの動物(TG)に対して試験された化合物を表す。
有利には、Hとは異なる基X1〜X5のうちの少なくとも1つの基は、F、OH、又はSH、好ましくはOHであり、Hとは異なる基Y1〜Y5のうちの少なくとも1つの基は、F、OH、又はSH、好ましくはOHである。
本発明に係る化合物において、Hとは異なる基X1〜X5は、好ましくはF又はOR1であり、Hとは異なる基Y1〜Y5は、好ましくはF又はOR3である。有利には、R1及びR3は、互いに独立して、H、メチル、アセチル、又はベンジルを表す。
本発明において、用語「薬学的に許容される」は、医薬組成物の調製に使用することができ、一般的に安全、非毒性であり、生物学的に又はその他の点でも望ましくないわけではなく、獣医学的及びヒトの薬学的使用のために許容されることを意味する。
化合物の「薬学的に許容される塩、溶媒和物、及び水和物」は、本発明において、本明細書で定義されたとおり、薬学的に許容され、親化合物の所望の薬理活性を有する塩、溶媒和物、及び水和物を意味する。そうした塩としては、以下が挙げられる。
(1)無機酸、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸等で形成される酸付加塩、又は有機酸、例えば、酢酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、カンファースルホン酸、クエン酸、エタンスルホン酸、フマル酸、グルコヘプトン酸、グルコン酸、グルタミン酸、グリコール酸、ヒドロキシナフトエ酸、2-ヒドロキシエタンスルホン酸、乳酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、ムコン酸、2-ナフタレンスルホン酸、プロピオン酸、サリチル酸、コハク酸、ジベンゾイル-L-酒石酸、酒石酸、p-トルエンスルホン酸、トリメチル酢酸、トリフルオロ酢酸等で形成される酸付加塩、及び、
(2)親化合物中に存在する酸性プロトンが、金属イオン、例えば、アルカリ金属イオン(例えばNa+、K+、若しくはLi+)、アルカリ土類金属(例えばCa2+若しくはMg2+)、若しくはアルミニウムイオンに置換されるか;又は有機若しくは無機塩基と配位する場合に形成される塩。許容される有機塩基としては、ジエタノールアミン、エタノールアミン、N-メチルグルカミン、トリエタノールアミン、トロメタミン等が挙げられる。許容される無機塩基としては、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、及び水酸化ナトリウムが挙げられる。
「ハロゲン」は、本発明において、臭素、塩素、ヨウ素、又はフッ素原子を意味する。
「(C1-C6)-アルキル」は、本発明において、1〜6個の炭素原子を含む飽和した直鎖又は分岐鎖炭化水素鎖、特にメチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、n-ペンチル、n-ヘキシル基を意味する。
「アリール」は、本発明において、好ましくは6〜10個の炭素原子を含み、好ましくは1以上の接合した環を含む、場合により置換された芳香族炭化水素基、例えばフェニル又はナフチル基を意味する。有利には、これはフェニルである。
アリール基が置換されている場合、これは有利にはハロゲン原子、好ましくはフッ素原子、(C1-C6)アルキル、(C1-C6)アルコキシ、アリール、N3、NO2、NH2、又は-NH-((C1-C6)アルキル)基、好ましくはハロゲン原子、(C1-C6)アルキル、(C1-C6)アルコキシ、又はアリール基から選択される1以上の基で置換され得る。
「アラルキル」は、本発明において、上記で定義した(C1-C6)アルキルを介して分子に結合した、上記で定義したアリール基を意味する。
「アシル」は、本発明において、カルボニル(CO)基を介して分子の残りの部分に結合した、上記で定義した(C1-C6)-アルキル又はアリール基を意味する。特に、これはアセチル又はベンジル基であり得る。
「N−保護基」は、本発明において、望まれない反応に対してNH基を保護する任意の置換基を意味し、例えば、N-保護基は、Greenによる「Protective Groups in Organic Synthesis」(John Wiley&Sons, New York (1981年))及びHarrisonらによる「Compendium of Synthetic Organic Methods」Vols. 1〜8 (J. Wiley&Sons, 1971〜1996年)に記載されている。N-保護基としては、保護されたアミン官能基が含まれる、カルバメート、アミド、スルホンアミド、N-ベンジル誘導体、N-シリル誘導体、モノアルキルアミノプロパルギルアミン誘導体、及びN-ヘテロ原子誘導体が挙げられる。
「O-保護基」は、本発明において、ヒドロキシ又はカルボキシ基、すなわち、反応性酸素原子を望まれない反応からを保護する任意の置換基を意味し、例えば、O-保護基は、グリーンによる「Protective Groups in Organic Synthesis」(John Wiley&Sons, New York (1981年))及びHarrisonらによる「Compendium of Synthetic Organic Methods,」Vols. 1〜8 (J. Wiley&Sons, 1971〜1996年)に記載されている。O-保護基としては、置換又は非置換のメチル又はアルキルエーテル、例えばメトキシメチル、ベンジルオキシメチル、2-メトキシエトキシメチル、2-(トリメチルシリル)エトキシメチル、t-ブチル、ベンジル及びトリフェニルメチル、ベンジルエーテル(置換または非置換)、テトラヒドロピラニルエーテル、アリルエーテル、置換エチルエーテル、例えば、2,2,2-トリクロロエチル、シリルエーテル、又はアルキルシリルエーテル、例えば、トリメチルシリル(TMS)、t-ブチルジメチルシリル(TBDMS又はTBS)、及びt-ブチルジフェニルシリル、複素環エーテル;及びヒドロキシ基とカルボン酸との反応により調製されたエステル、例えば、tert-ブチル、ベンジル、又はメチエステル、カーボネート、特にベンジル又はハロアルキルカーボネート、アセテート、プロピオネート、ベンゾエート等が挙げられる。
「S-保護基」は、本発明において、チオール基(SH)を望まれない反応から保護する任意の置換基を意味し、例えば、S-保護基はグリーンによる「Protective Groups in Organic Synthesis」(John Wiley&Sons, New York (1981年)に記載されている。S-保護基としては、ベンジルエーテル(置換又は非置換)、例えば、p-メトキシベンジル又はp-ニトロベンジル、トリチルエーテル、チオアセテート、チオアセタール、及びチオエーテルが挙げられる。
「脱保護」は、本発明において、選択的な反応が完了した際に、保護基が除かれるプロセスを意味する。所定の保護基は、利便性又は除去の相対的な容易性等の観点から、他のものよりも好ましい場合がある。
「プロドラッグ」は、本発明において、不活性(又はより低い活性)形態で投与され、in vivoで特に酵素又は胃酸の作用により活性の(又はより高い活性の)形態に代謝される化合物を意味する。プロドラッグの使用は、分子の特に物理化学的なパラメータ、例えば溶解性、及び薬物動態(ベクター化(vectorization)、生物学的利用能等)を向上させ、投与後に生体による吸収を促進する。特に、分子がヒドロキシ(OH)基を有している場合、そのプロドラッグはこのヒドロキシ基のアシル化又はリン酸化反応により得られ得る。
式(I)の特定の化合物において、Y1〜Y5のうちの1つのみの基がHとは異なる。有利には、Y1〜Y5のうちHとは異なる基は、Y1、Y2、又はY3であり、特にY2又はY3であり、好ましくはY3である。
式(I)の他の化合物において、Y1〜Y5のうち2つの基がHとは異なる。有利には、Y1〜Y5のうちHとは異なる2つの基は、Y1及びY3、又はY2及びY3であり、好ましくはY2及びY3である。
式(I)のさらに別の化合物において、Y1〜Y5のうち3つの基がHとは異なる。有利には、Y1〜Y5のうちHとは異なる3つの基は、Y2、Y3、及びY5、又はY2、Y3、及びY4である。
有利には、少なくともY3がHとは異なる。
式(I)の特定の化合物において、X1〜X5のうちの1つのみの基がHとは異なる。有利には、X1〜X5のうちのHとは異なる基は、X1、X2、又はX3であり、特にX1又はX3であり、好ましくはX3である。
式(I)の他の化合物において、X1〜X5のうちの2つの基がHとは異なる。有利には、X1〜X5のうちのHとは異なる2つの基は、X1及びX3、X1及びX2、X1及びX4、又はX2及びX3であり、特にX2及びX3、X1及びX4、又はX1及びX3であり、好ましくはX1及びX3又はX2及びX3である。
式(I)のさらに他の化合物において、X1〜X5のうちの3つの基がHとは異なる。有利には、そのX1〜X5のうちの水素原子ではない3つの基は、X2、X3、及びX5、又はX2、X3、及びX4である。
有利には、X1、X3、又はX4の少なくとも1つがHとは異なり、好ましくはX3がHとは異なる。
本発明の第1の具体的な実施形態において、X1及びY3が同時にHとは異なり、X1はF、Cl、Br、OR1、又はSR2、特にF又はOR1を表し、Y3はF、Cl、Br、OR3、又はSR4、特にF又はOR3を表す。特に、X1及びY3は同時にHとは異なり、X2、X3、X4、X5、Y1、Y2、Y4、及びY5は同時に水素を表す。
この実施形態による式(I)の特定の化合物において、X1、Y2、及びY3は同時にHとは異なり、X1はF、Cl、Br、OR1、又はSR2、特にFまたはOR1を表し、Y2及びY3は独立してF、Cl、Br、OR3、又はSR4、特にF又はOR3を表す。特に、X2、X3、X4、X5、Y1、Y4、及びY5は同時に水素を表す。
この実施形態による式(I)の他の化合物において、X1、X3、及びY3同時にHとは異なり、X1及びX3は、独立してF、Cl、Br、OR1、又はSR2、特にF又はOR1を表し、Y3はF、Cl、Br、OR3、又はSR4、特にF又はOR3を表す。特に、X2、X4、X5、Y1、Y2、Y4、及びY5は、同時に水素を表す。
本発明による第2の具体的な実施形態において、X3及びY3はHとは異なり、X3はF、Cl、Br、OR1、又はSR2、特にF又はOR1を表し、Y3はF、Cl、Br、OR3、又はSR4、特にF又はOR3を表す。特に、X1、X2、X4、X5、Y1、Y2、Y4、及びY5は同時に水素を表す。
この実施形態による式(I)の特定の化合物において、X3、Y2、及びY3はHとは異なり、X3はF、Cl、Br、OR1、又はSR2、特にF又はOR1を表し、Y2及びY3は独立してF、Cl、Br、OR3、又はSR4、特にF又はOR3を表す。特に、X1、X2、X4、X5、Y1、Y4、及びY5は同時に水素を表す。
本発明の第3の具体的な実施形態において、X2、X3、及びY3はHとは異なり、X2及びX3は独立してF、Cl、Br、OR1、又はSR2、特にF又はOR1を表し、Y3はF、Cl、Br、OR3、又はSR4、特にF又はOR3を表す。特に、X1、X4、X5、Y1、Y2、Y4、及びY5は、同時に水素を表す。
本発明の第4の具体的な実施形態において、X2、X3、Y2、及びY3はHとは異なり、X2及びX3は独立してF、Cl、Br、OR1、又はSR2、特にF又はOR1を表し、Y2及びY3は独立してF、Cl、Br、OR3、又はSR4、特にF又はOR3を表す。優先的には、X1、X4、X5、Y1、Y4、及びY5は同時に水素を表す。
本発明はまた、有効量の少なくとも1つの式(I)の化合物、上記で定義したその薬学的に許容される塩、溶媒和物、水和物、又はそのプロドラッグを、必要な患者に投与することを含む、ダウン症候群に関連する認知障害の予防及び/又は治療方法にも関する。
本発明はまた、少なくとも1つの式(I)の化合物、上記で定義したその薬学的に許容される塩、溶媒和物、水和物、又はそのプロドラッグの、ダウン症候群に関連する認知障害の予防及び/又は治療を意図する医薬の製造のための使用にも関する。
本発明はまた、以下で定義する式(I')の新規化合物、その薬学的に許容される塩、溶媒和物、水和物、又はそのプロドラッグにも関する。
Figure 2016505584
式中:
X1、X2、X4、X5、Y1、Y2、Y4、及びY5は、互いに独立してH、F、Cl、Br、OH、又はSH、好ましくはH、F、OH、又はSHであり、
X3はF、OH、又はSH、好ましくはOHであり、
Y3はF、OH、又はSH、好ましくはOHであり、
基X1、X2、X4、及びX5のうちの1〜2の基はHとは異なり、及び/又は基Y1、Y2、Y4、及びY5のうちの1〜2の基はHとは異なる。
そのため、式(I')の化合物において、X3及びY3基に加えて、7-アザインドールの芳香環の3位及び5位の1つは、少なくとも1つのF、Cl、Br、OH、又はSH基、好ましくはF、OH、又はSH基で置換されている。そのため、7-アザインドールの芳香環の3位及び5位の1つは、ジ-(二)又はトリ-(三)置換であり、第2芳香環はモノ-(一)、ジ-(二)、又はトリ-(三)置換である。
基X1〜X5及びY1〜Y5の数及び位置、並びに式(I)の化合物において定義された実施形態は、式(I')化合物に対しても適用可能である。
特に、式(I')の化合物において、X1〜X5のうち少なくとも1つの基はOHを表し、Y1〜Y5のうち少なくとも1つの基はOHを表す。有利には、X1〜X5のうちのOHを表す基はX2又はX3であり、Y1〜Y5のうちのOHを表す基はY2又はY3である。好ましくは、X3及びY3はOHである。
有利には、式(I')の化合物において、X1〜X5のうちのHとは異なるすべての基は、互いに独立してF又はOH、好ましくはOHであり、Y1〜Y5のうちのHとは異なるすべての基は、互いに独立してF又はOH、好ましくはOHである。
式(I')の化合物は、特に以下の化合物から選択される。
Figure 2016505584
本発明はまた、医薬として使用するための、式(I')の化合物、上記で定義したその薬学的に許容される塩、溶媒和物、水和物、又はそのプロドラッグにも関する。
本発明はまた、DYRK1Aタンパク質の機能不全に関連する認知障害の予防及び/又は治療、特にダウン症候群又はアルツハイマー病に関連する認知障害の予防及び/又は治療における使用のための、式(I')の化合物及び上記で定義したその薬学的に許容される塩、溶媒和物、水和物、又はそのプロドラッグにも関する。
本発明はまた、有効量の少なくとも1つの式(I')の化合物、上記で定義したその薬学的に許容される塩、溶媒和物、水和物、又はそのプロドラッグを必要な患者に投与することを含む、DYRK1Aタンパク質の機能不全に関連する認知障害の予防及び/又は治療方法、特にダウン症候群又はアルツハイマー病に関連する認知障害の予防及び/又は治療方法にも関する。
本発明はまた、(I')の化合物、上記で定義したその薬学的に許容される塩、溶媒和物、水和物、又はそのプロドラッグの、医薬、特にDYRK1Aタンパク質の機能不全に関連する認知障害の治療、特にダウン症候群又はアルツハイマー病に関連する認知障害の予防及び/又は治療を意図する医薬の製造のための使用にも関する。
本発明の別の主題は、少なくとも1つの式(I')の化合物、上記で定義したその薬学的に許容される塩、溶媒和物、水和物、又はそのプロドラッグと、薬学的に許容される賦形剤とを含む医薬組成物である。
少なくとも1つの式(I')の化合物を含む医薬組成物は、DYRK1Aタンパク質の機能不全に関連する認知障害の治療、特にダウン症候群又はアルツハイマー病に関連する認知障害の予防及び/又は治療を意図する。
本発明に係る医薬組成物は、ヒト等の哺乳動物への投与を意図して、非経口(例えば、皮下、腹腔内、筋肉内、静脈内、若しくは髄腔内)、経口、舌下、経皮、局所的、又は直腸投与として製剤化され得る。投与計画は、関与する治療及び病気に応じて変化する。
本発明の医薬組成物において、活性成分は、投与単位の形態、又は通常の医薬担体との混合物で動物又はヒトに投与され得る
好適な投与の経口単位形態としては、タブレット、カプセル、粉末、顆粒、及び経口溶液又は懸濁液、並びに非経口投与形態、特に腹腔内形態が挙げられる。
タブレット形態における固形組成物を調製する場合、主要な活性成分は医薬担体、例えばゼラチン、デンプン、乳糖、ステアリン酸マグネシウム、タルク、アラビアゴム又はアナログと混合される。タブレットは、スクロース又は他の好適な材料で被膜されてもよく、又は持続若しくは遅延した活性を有するように処理して、所定量の活性成分を継続して放出するようにしてもよい。
カプセル製剤は、活性成分を希釈剤と混合して、その得られた混合物をソフト又はハードカプセル中に注ぐことにより得られる。
シロップ又はエリキシル剤形態の製剤は、甘味料、防腐剤、香味料、及び適当な着色剤とともに活性成分を含み得る。
水分散性粉末又は顆粒は、分散若しくは湿潤剤、又は懸濁剤と、香味調整剤又は甘味料との混合物中に活性成分を含み得る。
非経口投与において、医薬的に適合可能な分散剤及び/又は湿潤剤を含む、水性懸濁液、等張生理食塩水、又は滅菌注射溶液が用いられる。
活性成分は、場合により1以上の追加の担体を含む、マイクロカプセル形態でも製剤化され得る。
本発明の別の主題は、上記で定義した式(I’)の化合物又はその薬学的に許容される塩、溶媒和物、及び水和物のうちの1つの調製方法であり、以下の工程を含む。
(a) 式(II’)の化合物
Figure 2016505584
及び式(III’)の化合物
Figure 2016505584
(式中:
PGは、N-保護基を表し、
Halは、ハロゲン原子、特に臭素を表すか、又はOSO2CF3基を表し、
E2は、ボロン酸B(OH)2又はその誘導体を表し、
基X3'及びY3'は、F、OPG1、又はSPG2を表し、ここで、PG1はO-保護基を表し、PG2はS-保護基を表し、
基X1、X2、X4、X5、Y1、Y2、Y4、及びY5は、互いに独立して、H、F、Cl、Br、OPG1、又はSPG2であり、
PG1は、O-保護基を表し、PG2はS-保護基を表す。)
の反応により、式(IV’′)の化合物を生成する工程;
Figure 2016505584
(b) 式(IV’)の化合物のN-PG基、OPG1基、及びSPG2基を脱保護して式(I’)の化合物を生成する工程;
(c) 場合により、塩化、溶媒和、又は水和して、式(I’)の化合物の薬学的に許容される塩、溶媒和物、又は水和物を生成する工程。
本発明における好ましいN-保護基は、トシルアミド、例えばベンゼンスルホンアミド、4-ニトロベンゼンスルホンアミド、及びpara-トルエンスルホンアミド、並びにカルバメート、例えばt-ブチルオキシカルボニル(BOC)、ベンジルオキシカルボニル(Cbz)及びベンジルカルバメートである。
本発明における好ましいO-保護基は、場合により置換されたベンジルエーテル、例えば4-メトキシベンジル;メトキシメチル基、アルキルエーテル、例えばメチルエーテル、及びエステル、例えばアシル基であり、好ましくはアセチル基である。
本発明における好ましいS-保護基は、場合により置換されたベンジルチオエーテル、例えば4-メトキシベンジル;チオエステル、例えばアシル基であり、好ましくはアセチル基である。
有利には、この反応は遷移金属、例えばPd、Ni、又はCu、好ましくはPd等を含む触媒の存在下で行われる。好ましい触媒は、パラジウム、ニッケル、又は銅の錯体であり、好ましくはパラジウムの錯体である。例えば、触媒は、Pd(PPh3)4又はPd(OAc)2であり得る。
この反応は、20〜150℃、好ましくは80〜110℃で行われる。
この反応を行うために用いられる溶媒は、芳香族溶媒、例えばトルエン、アルコール、例えばエタノール、プロパノール、及びイソプロパノール、並びにケトン、例えばアセトンである。好ましくは、この反応は芳香族溶媒とアルコールの混合物、特にトルエン/エタノール混合物中で行われる。
この反応は、塩基の存在下でも行われ得る。塩基の例としては、炭酸塩、例えばNa2CO3又はK2CO3、及びアルカリ金属水酸化物、例えばNaOH又はKOHが挙げられる。
脱保護工程は、当業者に良く知られた方法によって行うことができ、例えばGreeneによる「Protective Groups in Organic Synthesis」(John Wiley&Sons, New York (1981年))及びHarrisonらによる「Compendium of Synthetic Organic Methods」Vols. 1〜8 (J. Wiley&Sons, 1971〜1996年)に記載された方法により行うことができる。
式(I’)の化合物は、以下のダイアグラムに示す方法によって、5-ハロ-3-ヨード-アザインドールから調製することができる。
Figure 2016505584
本発明の方法は、
(a) 1-インドール窒素をN-保護基で保護する工程、
(b) 金属触媒の存在下で、3-ヨード-5-ハロ-アザインドールと、アリールボロン酸又はその誘導体とを反応させる工程、
(c) 金属触媒の存在下で、3-アリール-5-ハロ-アザインドールと、アリールボロン酸又はその誘導体とを反応させる工程、
(d) N-PG基の脱保護、及び場合によりOPG1又はSPG2の脱保護により、上記で定義した式(I’)の化合物を生成する工程、
(e) 場合により、塩化、溶媒和、又は水和して、式(I’)の化合物の薬学的に許容される塩、溶媒和物、又は水和物を生成する工程、
を含む。
最後に、本発明の主題は、DYRK1Aキナーゼのリン酸化活性をアッセイする方法である。この方法は、酵素のペプチド基質及びそのリン酸化生成物の分離、検出、及び定量に基づく。この基質は蛍光基を有しており、その基質及び生成物の高感度且つ特異的な検出を可能にする。
「蛍光基担持非リン酸化基質」は、本発明において、DYRK1A酵素によりリン酸化され、蛍光基がグラフト化されている分子を意味する。
用語「蛍光基担持リン酸化基質」は、本発明において、DYRK1Aタンパク質による蛍光基を有する非リン酸化基質のリン酸化後に得られる生成物を示す。
アッセイ方法の条件下で、DYRK1Aタンパク質は蛍光基担持非リン酸化基質を、蛍光基担持リン酸化基質に変換する。蛍光基担持非リン酸化基質と蛍光基担持リン酸化基質との所定の期間にわたる割合は、DYRK1Aタンパク質のリン酸化活性に応じて変化する。阻害剤の存在下において、DYRK1Aタンパク質のリン酸化活性は、この阻害剤の有効性が増加するにつれて減少する。そのため、蛍光基担持非リン酸化基質と蛍光基担持リン酸化基質との所定の期間にわたる割合の測定は、DYRK1Aタンパク質のリン酸化活性を測ることになる。
このアッセイ方法は、
(a) DYRK1Aタンパク質を蛍光基担持非リン酸化基質と接触させて、蛍光基担持リン酸化基質と蛍光基担持非リン酸化基質とを生成する工程、
(b) 蛍光基担持酵素-リン酸化基質と蛍光基担持非リン酸化基質とをクロマトグラフィーにより分離する工程、及び
(c) 蛍光基担持非リン酸化基質/蛍光基担持リン酸化基の割合を蛍光検出器により測定する工程、を含む。
非リン酸化基質はペプチド又はタンパク質である。これは、特に、Woods, Y.らによる「Biochem. J. 355, 597 (2001年);Woods, Y.らによる「Biochem. J. 355, 609 (2001年);Klumpp, M.らによる「J. Biomol. Screen. 11, 617 (2006年)」に記載されている、ISGRLSPIMTEQ (配列番号1)又はKKISGRLSPIMTEQ(配列番号2)を有するペプチドであり得る。
蛍光基は、好ましくは、フルオレセインイソチオシアネート(FITC)、フルオレセイン、p-ニトロアニリン(PNA)、及びビオチンから選択される。
蛍光基担持非リン酸化基質の調製は、当業者に公知の方法により行われる。
有利には、蛍光基担持非リン酸化基質は、フルオレセイン-KKISGRLSPIMTEQペプチドである。
蛍光基担持非リン酸化基質と蛍光基担持リン酸化基質の分離は、クロマトグラフィーにより行われ得る。分離は、特に超高速液体クロマトグラフィー(UFLC)により行われる。好ましくは、蛍光基担持酵素-リン酸化基質は、UFLCに備え付けた疎水性C8-C18カラムと、蛍光検出器を備えるクロマトグラフィーにより、蛍光基担持非リン酸化基質から分離される。
本発明は、以下の非限定的な実施例の観点から、よりよく理解できるだろう。
実施例1:3,5-ジアリールアザインドールの合成
3-フェニル-5-(2-ヒドロキシフェニル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン(化合物A)の調製を実施例として示す。
3-ヨード-5-ブロモ-1H-ピロロ[2,3-b]-ピリジン (市販製品)
Figure 2016505584
5-ブロモ-1H-ピロロ[2,3-b]-ピリジン (市販製品、1g、5.10mmol)のCH2Cl2溶液(200ml)に、KOH(145mg、2.55mmol)を室温で加える。30分後、N-ヨードこはく酸イミド(1.2g、5.10mmol)を加え、この溶液を15時間撹拌し、飽和Na2S2O3溶液で中和し、CH2Cl2で数回抽出する。有機相を合わせて、MgSO4で乾燥させ、減圧下で濃縮させる。予定された生成物が定量的収率で得られ、追加の精製を行わずに以下の工程で用いられる。
1H NMR (DMSO-d6, 300 MHz) δ 12.34 (s, 1H), 8.31 (d, J=2.1 Hz, 1H), 7.86 (d, J=2.1 Hz, 1H), 7.30 (s, 1H);
13C NMR (DMSO-d6, 75 MHz) δ 146.5, 143.8, 132.5, 129.9, 123.8, 111.5, 53.6.
HRMS (ESI+) C7H4 79BrIN2[M+H]+としての計算値 322.8681, 測定値0322.8682, HRMS (ESI+) C7H4 81BrIN2[M+H]+ としての計算値324.8660、測定値324.8670
IR (cm-1): ν 3118, 2821, 1638.
3-ヨード-5-ブロモ-1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン
Figure 2016505584
3-ヨード-5-ブロモ-1H-ピロロ[2,3-b]-ピリジン(500mg、1.55mmol)のCH2Cl2溶液(4.1ml)に、60%水素化ナトリウム(186mg、4.66mmol)及びベンジルトリエチルアンモニウムクロリド(8mg、0.03mmol)をアルゴン下0℃で加える。30分後、ベンゼンスルホニルクロリド(240μl、1.86mmol)を0℃で加え、この混合物を室温で2時間撹拌する。この混合物を水で中和し、CH2Cl2で数回抽出する。有機相を合わせて、MgSO4で乾燥させ、減圧下で濃縮させる。残差をメタノールで沈殿させて、得られた固体を濾過して予定した生成物をピンク色の固体の形態で97%の収率で得る。
1H NMR (CDCl3, 500 MHz) δ 8.46 (d, J=2.0 Hz, 1H), 8.19 (d, J=8.0 Hz, 2H), 7.88 (s, 1H), 7.82 (d, J=2.5 Hz, 1H), 7.64-7.61 (m, 1H), 7.54-7.51 (m, 2H);
13C NMR (CDCl3, 75 MHz) δ 146.7, 144.7, 137.6, 134.6, 132.5, 131.2, 129.2, 128.2, 126.7, 116.0, 60.6.
HRMS (ESI+) C13H9N2O2S79Br[M+H]+ としての計算値462.8613, 測定値462.8605, HRMS (ESI+) C13H9N2O2S81Br[M+H]+ としての計算値464.8592, 測定値 464.8596.
IR (cm-1): ν 2851, 1613, 1370.
3-フェニル-5-ブロモ-1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン
Figure 2016505584
3-ヨード-5-ブロモ-1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン(250mg、0.54mmol)の3:1 トルエン/エタノール混合物(17ml)の溶液にベンゼンボロン酸(65mg、0.54mmol)、K2CO3(2Mの水溶液1.6ml、3.20mmol)、及びPd(PPh3)4 (1.5mol%)を加え、反応物を窒素雰囲気下、3.5時間の間110°Cに加熱させる。
この混合物を室温まで冷却し、真空下で濃縮し、水/CH2Cl2混合物中に再溶解させる。水相を数回CH2Cl2で抽出し、合せた有機相をMgSO4で乾燥させる。溶媒を減圧下で蒸発させ、残渣をシリカゲルを用いるフラッシュクロマトグラフィー(100% CH2Cl2)により精製して、白色固体の形状の精製した生成物を得る(収率89%)。
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ 8.50 (d, J=2.1 Hz, 1H), 8.25-8.20 (m, 3H), 7.90 (s, 1H), 7.64-7.36 (m, 8H);
13C NMR (CDCl3, 75 MHz) δ 145.7, 145.6, 137.9, 134.3, 131.8, 131.1, 129.1, 129.0, 128.0, 127.9, 127.3, 123.9, 123.1, 119.8, 115.5.
HRMS (ESI+) C19H14N2O2S79Br [M+H]+ としての計算値412.9959, 測定値 412.9969, HRMS (ESI+) C19H14N2O2S81Br [M+H]+ としての計算値414.9939, 測定値 412.9958.
IR (cm-1): ν 2919, 1605, 1383.
3-フェニル-5-(4-メトキシフェニル)-1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン
Figure 2016505584
3-フェニル-5-ブロモ-1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン (309mg, 0.75mmol)の3:1 トルエン/エタノール混合物溶液(24ml)に、2-メトキシ-ベンゼンボロン酸(125mg, 0.83mmol)、K2CO3(2Mの水溶液2.4ml, 4.5mmol)、Pd(PPh3)4(1.5mol%)を加え、この混合物を、窒素雰囲気下、2時間の間、85°Cに加熱する。この混合物を室温まで冷却し、減圧下で濃縮し、水/CH2Cl2混合物中に再溶解させる。水相をCH2Cl2で数回抽出し、合せた有機相をMgSO4で乾燥させる。溶媒を減圧下で蒸発させ、残渣をシリカゲルを用いるフラッシュクロマトグラフィー(100% CH2Cl2)により精製して、無色のオイルの形態で生成した生成物を得る(収率98%)。
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ 8.66 (d, J=2.1 Hz, 1H), 8.31-8.25 (m, 3H), 7.92 (s, 1H), 7.65-7.58 (m, 3H), 7.55-7.45 (m, 4H), 7.41-7.30 (m, 3H), 7.1-7.0 (m, 2H), 3.81 (s, 3H);
13C NMR (CDCl3, 75 MHz) δ 156.5, 146.5, 146.3, 138.4, 134.0, 132.7, 131.0, 130.1, 129.6, 129.3, 129.0, 129.0, 128.0, 127.6, 127.4, 127.3, 122.7, 121.1, 121.0, 120.6, 111.2, 55.5. HRMS (ESI+) C26H21N2O3S [M+H]+ としての計算値441.1273, 測定値 441.1273.
IR (cm-1): ν 2925, 1601, 1385.
3-フェニル-5-(2-メトキシフェニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン
Figure 2016505584
3-フェニル-5-(2-メトキシフェニル)-1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン (374mg、0.85mmol)のメタノール溶液(2.3ml)に、NaOH (2Nの水溶液260μl、0.51mmol)を加える。この混合物を1時間80°Cに加熱し、その後室温に冷却する。
この混合物を室温まで冷却し、真空下で濃縮し、水/CH2Cl2混合物中に再溶解させる。水相をCH2Cl2で数回抽出し、合せた有機相をMgSO4で乾燥させる。溶媒を減圧下で蒸発させ、残渣をシリカゲルを用いるフラッシュクロマトグラフィー(CH2Cl2/MeOH、100/0から98/:2までのグラジエント)により精製して、黄色の固体形態で生成した生成物を得る(収率42%)。
1H NMR (CDCl3, 500 MHz) δ 11.50 (br s, 1H), 8.61 (s, 1H), 8.43 (s, 1H), 7.70 (d, J=8.0 Hz, 2H), 7.62 (s, 1H), 7.49-7.38 (m, 4H), 7.33-7.30 (m, 1H), 7.13-7.10 (m, 1H), 7.06 (br d, J=8.0 Hz, 1H), 3.87 (s, 3H);
13C NMR (CDCl3, 75 MHz) δ 156.7, 148.3, 143.9, 135.1, 131.3, 129.4 (2CH), 128.9, 128.8, 128.7, 127.1 (2CH+C), 126.1, 122.7, 121.0, 118.3, 116.5, 111.3, 55.6.
HRMS (ESI+) C20H17N2O [M+H]+ としての計算値301.1341, 測定値 301.1337.
IR (cm-1): ν 3124, 2833, 1599.
UPLC Rt=4.35 分; 領域 100%.
3-フェニル-5-(2-ヒドロキシフェニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン (A)
Figure 2016505584
3-フェニル-5-(2-メトキシフェニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン(113mg、0.38mmol)のCH2Cl2溶液(325μl)に、BBr3(1NのCH2Cl2溶液の1.1ml、1.13mmol)を加える。反応混合物を室温で15時間撹拌してメタノールを用いて0°Cで中和する。溶媒を減圧下で蒸発させ、残渣を分取薄層クロマトグラフィー(CH2Cl2/MeOH 94:6)により精製して、白色固体の形態で予定の精製物を得る(収率34%)。
1H NMR (CD3OD, 300 MHz) δ 8.42 (s, 1H), 8.32 (d, J=2.1 Hz, 1H), 7.63 (br d, J=6.9 Hz, 2H), 7.58 (s, 1H) 7.40-7.35 (m, 2H), 7.31-7.28 (m, 1H), 7.24-7.14 (m, 2H), 6.95-6.89 (m, 2H);
13C NMR (CD3OD, 75 MHz) δ 155.6, 148.5, 144.5, 136.3, 131.9, 130.3, 129.8 (2CH), 129.7, 128.6, 127.9 (2CH), 127.6, 127.0, 124.4, 121.2, 119.6, 117.4, 117.0.
HRMS (ESI+) C19H15N2O [M+H]+ としての計算値287.1184, 測定値 287.1188.
IR (cm-1): ν 3267, 2869, 1602, 1262.
UPLC Rt=3.67分; 領域100%.
他の化合物を同じ方法により適切なアリールボロン酸から調製した。
3-フェニル-5-フェニル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン (B)
Figure 2016505584
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ 10.93 (s, 1H), 8.65 (d, J=1.8 Hz, 1H), 8.45 (d, J=1.8 Hz, 1H), 7.73-7.6 (m, 4H), 7.54 (s, 1H), 7.52-7.46 (m, 4H), 7.43-7.31 (m, 2H);
13C NMR (CDCl3, 75 MHz) δ 148.7, 142.4, 139.5, 134.9, 130.3, 129.0 (2CH), 128.9 (2CH), 127.5 (2CH), 127.2 (2CH), 127.1, 126.9, 126.3, 122.9, 118.6, 116.8.
HRMS (ESI+) C19H15N2 [M+H]+ としての計算値271.1235, 測定値 271.1226.
IR (cm-1): ν. 3136, 2884, 1602. UPLC Rt=4.51 分; 領域 100%.
3-フェニル-5-(4-ヒドロキシフェニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン (C)
Figure 2016505584
1H NMR (CD3OD, 300 MHz) δ 8.40 (d, J=2.1 Hz, 1H), 8.32 (d, J=2.1 Hz, 1H), 7.64 (br d, J=6.9 Hz, 2H), 7.61 (s, 1H) 7.48-7.39 (m, 4H), 7.28-7.25 (m, 1H), 6.89 (br d, J=8.7 Hz, 2H);
13C NMR (CD3OD, 75 MHz) δ 158.2, 148.9, 142.4, 136.3, 131.8 (2CH), 131.3 (2CH), 129.9 (2CH), 129.4 (2CH), 127.9 (2CH), 127.1, 127.0, 124.7, 120.0, 117.3, 116.8 (2CH).
HRMS (ESI+) C19H15N2O [M+H]+ としての計算値287.1184, 測定値 287.1188.
IR (cm-1): ν 3142, 2890, 1602, 1259.
UPLC Rt=3.44 分; 領域 100%.
3-フェニル-5-(3-ヒドロキシフェニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン (D)
Figure 2016505584
1H NMR (CD3OD, 300 MHz) δ 8.45 (d, J=2.1 Hz, 1H), 8.38 (d, J=2.1 Hz, 1H), 7.69-7.65 (m, 3H), 7.46-7.41 (m, 2H), 7.31-7.24 (m, 2H), 7.13-7.08 (m, 2H), 6.80 (dd, J=8.1 Hz, 1.5 Hz, 1H);
13C NMR (CD3OD, 75 MHz) 159.1, 149.4, 142.7, 142.0, 136.3, 131.3, 131.1, 129.9 (2CH), 128.0 (2CH), 127.6, 127.2, 125.0, 120.0, 119.6, 117.5, 115.2, 115.0.
HRMS (ESI+) C19H15N2O [M+H]+ としての計算値287.1184, 測定値 287.1182.
IR (cm-1): ν 3124, 2919, 1596.
UPLC Rt=3.64 分; 領域 100%.
3-フェニル-5-(3,4-ジヒドロキシフェニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン (E)
Figure 2016505584
1H NMR (DMSO-d6, 300 MHz) δ 11.90 (br s, 1H), 9.01 (s, 1H), 9.00 (s, 1H), 8.44 (d, J=1.8 Hz, 1H), 8.27 (d, J=2.1 Hz, 1H), 7.87 (s, 1H), 7.76 (d, J=7.5 Hz, 2H), 7.48-7.43 (m, 2H), 7.28-7.23 (m, 1H), 7.09 (s, 1H), 7.01 (d, J=8.1 Hz, 1H), 6.84 (d, J=8.1 Hz, 1H);
13C NMR (DMSO-d6, 75 MHz) δ 148.2, 145.6, 144.8, 141.6, 135.1, 131.3, 130.4, 130.3, 129.2, 128.9, 126.3, 125.6, 124.4, 124.3, 118.0, 117.2, 114.4.
HRMS (ESI+) C19H15N2O2 [M+H]+ としての計算値303.1134, 測定値 303.1143.
IR (cm-1): ν 3112, 2830, 1601, 1254.
UPLC Rt=3.74 分; 領域 100%.
3-フェニル-5-(2,4-ジヒドロキシフェニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン (F)
Figure 2016505584
1H NMR (CD3OD, 300 MHz) δ 8.39 (s, 2H), 7.69 (br d, J=9.3 Hz, 2H), 7.62 (s, 1H), 7.45-7.39 (m, 2H), 7.28-7.22 (m, 1H), 7.15 (d, J=8.1 Hz, 1H), 6.45-6.41 (m, 2H);
13C NMR (CD3OD, 75 MHz) δ 159.2, 156.5, 148.3, 144.5, 136.5, 132.4, 130.1, 129.9 (2CH), 128.9, 127.9 (2CH), 127.0, 124.3, 119.7, 119.3, 117.3, 108.4, 104.1.
HRMS (ESI+) C19H15N2O2 [M+H]+ としての計算値303.1134, 測定値 303.1124.
IR (cm-1): ν 3252, 2833, 1605, 1259. UPLC Rt=2.94 分; 領域 100%.
3-(3-メトキシフェニル)-5-(3-メトキシフェニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン (G)
Figure 2016505584
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ 10.64 (br s, 1H), 8.63 (d, J=2.1 Hz, 1H), 8.44 (d, J=2.1 Hz, 1H), 7.62 (s, 1H), 7.45-7.38 (m, 2H), 7.31-7.18 (m, 5H), 6.97-6.87 (m, 2H), 3.91 (s, 3H), 3.90 (s, 3H); 13C NMR (CDCl3, 75 MHz) δ 160.1, 160.0, 148.4, 142.1, 140.9, 136.1, 130.2, 130.0 (2CH), 127.2, 123.2, 120.0, 119.7, 118.7, 116.8, 113.4, 113.1, 112.5, 111.7, 55.4, 55.3. HRMS (ESI+) C21H19N2O2 [M+H]+ としての計算値331.1447, 測定値 331.1443.
IR (cm-1): ν 3109, 2830, 1607, 1207.
UPLC Rt=4.39 分; 領域 100%.1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ 10.64 (br s, 1H), 8.63 (d, J=2.1 Hz, 1H), 8.44 (d, J=2.1 Hz, 1H), 7.62 (s, 1H), 7.45-7.38 (m, 2H), 7.31-7.18 (m, 5H), 6.97-6.87 (m, 2H), 3.91 (s, 3H), 3.90 (s, 3H); 13C NMR (CDCl3, 75 MHz) δ 160.1, 160.0, 148.4, 142.1, 140.9, 136.1, 130.2, 130.0 (2CH), 127.2, 123.2, 120.0, 119.7, 118.7, 116.8, 113.4, 113.1, 112.5, 111.7, 55.4, 55.3. HRMS (ESI+) C21H19N2O2 [M+H]+ としての計算値331.1447, 測定値 331.1443.
IR (cm-1): ν 3109, 2830, 1607, 1207.
UPLC Rt=4.39 分; 領域 100%.
3-(3-ヒドロキシフェニル)-5-(3-ヒドロキシフェニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン (Ia)
Figure 2016505584
1H NMR (CD3OD, 300 MHz) δ 8.45 (s, 1H), 8.42 (d, J=2.1 Hz, 1H ), 7.64 (s, 1H), 7.32-7.24 (m, 2H), 7.19-7.08 (m, 4H), 6.82-6.70 (m, 2H);
13C NMR (CD3OD, 75 MHz) δ 159.1, 158.9, 149.3, 142.6, 142.0, 137.6, 131.2, 131.1, 131.0, 127.7, 124.9, 119.9, 119.6, 119.3, 117.5, 115.2, 115.0, 114.7, 114.2.
HRMS (ESI+) C19H15N2O2 [M+H]+ としての計算値303.1134, 測定値 303.1127.
IR (cm-1): ν 3314, 3014, 1599, 1275.
UPLC Rt=2.91 分; 領域 100%.
3-(4-メトキシフェニル)-5-(4-メトキシフェニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン (H)
Figure 2016505584
Mp 190°C.
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ 10.60 (br s, 1H), 8.58 (d, J=2.1 Hz, 1H), 8.33 (d, J=2.1 Hz, 1H), 7.63-7.57 (m, 4H), 7.51 (s, 1H), 7.03 (d, J=8.4 Hz, 4H) 3.89 (s, 3H), 3.88 (s, 3H);
13C NMR (CDCl3, 75 MHz) δ 159.1, 158.3, 148.3, 142.1, 132.1, 129.8, 128.5 (2CH), 128.3 (2CH), 127.5, 126.4, 122.1, 118.7, 116.4, 114.5 (2CH), 114.4 (2CH), 55.4, 55.3.
HRMS (ESI-) C21H17N2O2 [M-H]- としての計算値329.1290, 測定値 329.1282.
IR (cm-1): ν 3143, 2853, 1606.
UPLC Rt=4.20 分; 領域 100%.
3-(4-ヒドロキシフェニル)-5-(4-ヒドロキシフェニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン (Ib)
Figure 2016505584
Mp 150-160°C.
1H NMR (CD3OD, 300 MHz) δ 8.38 (d, J=1.5 Hz, 1H), 8.29 (d, J=2.1 Hz, 1H), 7.52-7.46 (m, 5H), 6.92-6.88 (m, 4H);
13C NMR (CD3OD, 75 MHz) δ 158.1, 157.1, 148.8, 142.2, 132.0, 131.1, 129.4 (2CH), 129.3 (2CH), 127.7, 127.2, 123.9, 120.2, 117.5, 116.9 (2CH), 116.8 (2CH).
HRMS (ESI+) C19H15N2O2 [M+H]+ としての計算値303.1134, 測定値 303.1127.
IR (cm-1): ν 3136, 2937, 1601, 1257.
UPLC Rt=2.47 分; 領域 100%.
3-(4-メトキシフェニル)-5-(2,4-ジメトキシフェニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン (J)
Figure 2016505584
Mp 90°C.
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ 10.21 (br s, 1H), 8.50 (s, 1H), 8.31 (d, J=2.1 Hz, 1H), 7.61-7.58 (m, 2H), 7.48 (s, 1H), 7.32-7.29 (m, 1H), 7.03-7.00 (m, 2H), 6.65-6.61 (m, 2H), 3.89 (s, 3H), 3.87 (s, 3H), 3.83 (s, 3H);
13C NMR (CDCl3, 75 MHz) δ 160.5, 158.3, 157.6, 147.5, 143.9, 131.6, 129.3, 128.3 (2CH), 127.5, 126.9, 121.7, 121.4, 118.4, 116.5, 114.4 (2CH), 104.8, 99.1, 55.6, 55.5, 55.3.
HRMS (ESI+) C22H21N2O3 [M+H]+ としての計算値361.1552, 測定値 361.1557.
IR (cm-1): ν 3312, 1998, 1616.
UPLC Rt=4.08 分; 領域 100%.
3-(4-ヒドロキシフェニル)-5-(2,4-ジヒドロキシフェニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン (I′a)
Figure 2016505584
Mp 201-210°C.
1H NMR (CD3OD, 300 MHz) δ 8.34 (d, J=2.1 Hz, 1H), 8.31 (d, J=2.1 Hz, 1H), 7.48-7.51 (m, 2H), 7.47 (s, 1H), 7.14 (d, J=8.1 Hz, 1H), 6.88 (dd, J=8.4 Hz, 2.1 Hz, , 2H), 6.44 (s, 1H), 6.41-6.45 (m, 1H);
13C NMR (CD3OD, 75 MHz) δ 159.1, 157.0, 156.5, 148.3, 144.4, 132.5, 130.0, 129.2 (2CH), 128.6, 127.9, 123.2, 119.8, 119.4, 117.4, 116.7 (2CH), 108.4, 104.1.
HRMS (ESI+) C19H15N2O3 [M+H]+ としての計算値319.1083, 測定値 319.1087.
IR (cm-1): ν 3189, 3008, 1605, 1260.
UPLC Rt=2.10 分; 領域 100%.
3-(4-メトキシフェニル)-5-(3,4-ジメトキシフェニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン (K)
Figure 2016505584
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ 9.85 (br s, 1H), 8.29 (d, J=2.1 Hz, 1H), 8.08 (d, J=2.1 Hz, 1H), 7.33 (d, J=8.7 Hz, 2H), 7.24 (s, 1H), 6.93.6.86 (m, 2H), 6.79-6.72 (m, 3H), 3.71 (s, 3H), 3.69 (s, 3H), 3.61 (s, 3H);
13C NMR (CDCl3, 75 MHz) δ 158.5, 149.4, 148.7, 147.5, 141.5, 132.3, 130.2, 128.4 (2CH), 127.1, 127.0, 122.3, 119.8, 119.0, 116.7, 114.5 (2CH), 111.7, 110.9, 56.1, 56.0, 55.4.
HRMS (ESI-) C22H19N2O3 [M-H]- としての計算値359.1396, 測定値 359.1389.
IR (cm-1): ν 3112, 2833, 1571, 1241.
UPLC Rt=3.85 分; 領域 100%.
3-(4-ヒドロキシフェニル)-5-(3,4-ジヒドロキシフェニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン (I′b)
Figure 2016505584
Mp 275°C (分解).
1H NMR (CD3OD, 300 MHz) δ 8.37 (d, J=2.1 Hz, 1H), 8.27 (d, J=2.1 Hz, 1H), 7.52-7.49 (m, 3H), 7.08 (d, J=2.1 Hz, 1H), 7.00-6.97 (m, 1H), 6.91-6.86 (m, 3H);
13C NMR (CD3OD, 75 MHz) δ 157.1, 148.9, 146.8, 146.1, 142.2, 132.6, 131.2, 129.3 (2CH), 127.7, 127.1, 123.8, 120.2, 119.8, 117.5, 117.0, 116.8 (2CH), 115.3.
HRMS (ESI-) C19H13N2O3 [M-H]- としての計算値317.0926, 測定値 317.0936.
IR (cm-1): ν 3264, 3017, 1601, 1257.
UPLC Rt=2.22 分; 領域 100%.
3-(3,4-ジメトキシフェニル)-5-(3,4-ジメトキシフェニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン (L)
Figure 2016505584
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ 10.10 (br s, 1H), 8.54 (s, 1H), 8.42 (s, 1H), 7.54 (s, 1H), 7.24-7.11 (m, 4H), 7.01 (d, J=8.1 Hz, 2H), 3.98 (s, 3H), 3.97 (s, 3H), 3.96 (s, 6H);
13C NMR (CDCl3, 75 MHz) δ 149.4 (2C), 148.8, 148.2, 146.9, 140.9, 132.0, 130.3, 127.4, 127.3, 122.7, 119.8, 119.7, 119.4, 117.1, 111.9, 111.8, 110.9, 110.8, 56.1 (4CH3).
HRMS (ESI+) C23H23N2O4 [M+H]+ としての計算値391.1658, 測定値 391.1663.
IR (cm-1): ν 3124, 2833, 1604, 1247.
UPLC Rt=3.52 分; 領域 100%.
3-(3,4-ジヒドロキシフェニル)-5-(3,4-ジヒドロキシフェニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン (I′c)
Figure 2016505584
Mp 190°C.
1H NMR (CD3OD, 300 MHz) δ 8.37 (d, J=2.1 Hz, 1H), 8.31 (d, J=2.1 Hz, 1H ), 7.49 (s, 1H), 7.14 (d, J=2.1 Hz, 1H), 7.09 (d, J=2.1 Hz, 1H), 7.03-6.97 (m, 2H), 6.89 (d, J=3.9 Hz, 1H), 6.86 (d, J=3.9 Hz, 1H);
13C NMR (CD3OD, 75 MHz) δ 148.8, 146.8, 146.6, 146.0, 145.1, 142.2, 132.6, 131.2, 128.3, 127.2, 123.8, 120.1, 119.8, 119.6, 117.6, 117.0 (2CH), 115.3 (2CH).
HRMS (ESI+) C19H15N2O4 [M+H]+ としての計算値335.1032, 測定値 335.1038.
IR (cm-1): ν 3172, 3047, 1596, 1270.
UPLC Rt=1.99 分; 領域 100%.
3-(3,4-ジメトキシフェニル)-5-(2,4-ジメトキシフェニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン (M)
Figure 2016505584
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ 10.70 (br s, 1H), 8.51 (s, 1H), 8.33 (d, J=2.1 Hz, 1H), 7.51 (s, 1H), 7.33-7.29 (m, 1H), 7.24-7.18 (m, 2H), 6.98 (d, J=8.4 Hz, 1H), 6.65-6.60 (m, 2H), 3.97 (s, 3H), 3.94 (s, 3H), 3.88 (s, 3H), 3.83 (s, 3H);
13C NMR (CDCl3, 75 MHz) δ 160.5, 157.6, 149.3, 147.8, 147.6, 143.9, 131.5, 129.2, 128.0, 126.9, 122.0, 121.3, 119.5, 118.4, 116.5, 111.8, 110.8, 104.8, 99.1, 56.0, 55.9, 55.6, 55.5.
HRMS (ESI+) C23H23N2O4 [M+H]+ としての計算値391.1658, 測定値 391.1657.
IR (cm-1): ν 3124, 2934, 1611, 1248.
UPLC Rt=3.74 分; 領域 100%.
3-(3,4-ジヒドロキシフェニル)-5-(2,4-ジヒドロキシフェニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン (I′d)
Figure 2016505584
Mp 197°C.
1H NMR (CD3OD, 300 MHz) δ 8.36-8.33 (m, 2H), 7.54 (s, 1H), 7.16-7.13 (m, 2H), 7.02-6.98 (m, 1H), 6.85 (br d, J=8.1 Hz, 1H), 6.45-6.40 (m, 2H);
13C NMR (CD3OD, 75 MHz) δ 159.1, 156.5, 148.3, 146.6, 145.0, 144.4, 132.5, 130.0, 128.6, 128.5, 123.2, 119.8, 119.7, 119.5, 117.5, 116.9, 115.3, 108.4, 104.1.
HRMS (ESI+) C19H15N2O4 [M+H]+ としての計算値335.1032, 測定値 335.1025.
IR (cm-1): ν 3136, 2842, 1604, 1259.
UPLC Rt=1.89 分; 領域 100%.
3-(3,4-ジメトキシフェニル)-5-(2,5-ジメトキシフェニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン (N)
Figure 2016505584
1H NMR (CDCl3, 300 MHz) δ 10.89 (br s, 1H), 8.56 (d, J=1.5 Hz, 1H), 8.39 (d, J=1.8 Hz, 1H), 7.54 (s, 1H), 7.25-7.18 (m, 2H), 7.00-6.97 (m, 3H), 6.93-6.88 (m, 1H), 3.97 (s, 3H), 3.94 (s, 3H), 3.84 (s, 3H), 3.79 (s, 3H);
13C NMR (CDCl3, 75 MHz) δ 153.9, 150.9, 149.3, 147.9, 147.8, 143.8, 129.5, 129.3, 127.8, 126.8, 122.1, 119.5, 118.4, 117.1, 116.6, 113.1, 112.6, 111.8, 110.7, 56.3, 56.0, 55.9, 55.8.
HRMS (ESI+) C23H23N2O4 [M+H]+ としての計算値391.1658, 測定値 391.1648.
IR (cm-1): ν 3130, 2830, 1582, 1245.
UPLC Rt=3.80 分; 領域 100%.
3-(3,4-ジヒドロキシフェニル)-5-(2,5-ジヒドロキシフェニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン (I′e)
Figure 2016505584
Mp 180°C.
1H NMR (CD3OD, 300 MHz) δ 8.40 (m, 2H), 7.48 (s, 1H), 7.13 (d, J=2.1 Hz, 1H), 7.01 (dd, J=8.1 Hz, 2.1 Hz, 1H), 6.87-6.77 (m, 3H), 6.68-6.64 (m, 1H);
13C NMR (CD3OD, 75 MHz) δ 151.7, 148.6, 148.4, 146.6, 145.0, 144.3, 130.2, 128.4 (3C), 123.4, 119.7, 119.6, 118.1, 118.0, 117.7, 116.9, 116.1, 115.3.
HRMS (ESI+) C19H15N2O4 [M+H]+ としての計算値335.1032, 測定値 335.1023.
IR (cm-1): ν 3216, 2916, 1605, 1276.
UPLC Rt=1.75 分; 領域 100%.
3-(4-フルオロフェニル)-5-(3,4-ジメトキシフェニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン (If):
Figure 2016505584
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 3.96 (s, 3H), 4.00 (s, 3H), 7.00 (d, J=8.3 Hz, 1H), 7.14-7.21 (m, 4H), 7.56 (s, 1H), 7.61-7.65 (m, 2H), 8.31 (d, J=1.9 Hz, 1H), 8.59 (d, J=2.1 Hz, 1H), 11.0 (s, 1H).
13C NMR (75 MHz, CDCl3) δ 56.0, 56.1, 110.9, 111.7, 115.7 (d, J=21.4 Hz, 2C), 115.8, 118.7, 119.9, 123.0, 126.5, 128.6 (d, J=7.7 Hz, 2C), 130.3, 130.8 (d, J=3.3 Hz, 1C), 132.3, 141.9, 148.1, 148.7, 149.4, 160.0 (d, J=245.4 Hz, 1C).
HRMS (ES+) m/z C21H18FN2O2 [M + H]+, としての計算値349.1352; 測定値, 349.1357.
IR (cm-1) ν 3130, 3033, 2904, 1247.
UPLC Rt=4.07 分; 領域 100%.
3-(4-フルオロフェニル)-5-(3,4-ジヒドロキシフェニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン (I′f):
Figure 2016505584
1H NMR (300 MHz, DMSO) δ 6.83 (d, J=8.1 Hz, 1H), 6.98 (dd, J=8.1, 2.1 Hz, 1H), 7.09 (d, J=2.3 Hz, 1H), 7.24-7.30 (m, 2H), 7.77-7.81 (m, 2H), 7.85 (d, J=2.4 Hz, 1H), 8.24 (d, J=2.1 Hz, 1H), 8.43 (d, J=2.1 Hz, 1H), 8.99 (d, J=3.0 Hz, 2H), 11.90 (s, 1H).
13C NMR (75 MHz, DMSO) δ 113.4, 114.4, 115.5 (d, J=21.4 Hz, 2C), 116.1, 117.1, 118.0, 124.3, 128.0 (d, J=7.7 Hz, 2C), 129.2, 130.3, 131.5 (d, J=3.3 Hz, 1C), 141.6, 144.8, 145.7, 148.1, 158.9 (d, J=242.1 Hz, 1C).
HRMS (ES+) m/z C19H14FN2O2 [M + H]+,としての計算値 321.1039; 測定値, 321.1045.
IR (cm-1) ν 3246, 3044, 2926, 1217.
UPLC Rt=3.25 分; 領域 100%.
3-(3,4-ジフルオロフェニル)-5-(3,4-ジメトキシフェニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン (Ig)
Figure 2016505584
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 3.96 (s, 3H), 3.99 (s, 3H), 7.00 (d, J=8.1 Hz, 1H), 7.13 (d, J=1.9 Hz, 1H), 7.17 (dd, J=8.3, 1.7 Hz, 1H), 7.22-7.31 (m, 1H), 7.35-7.40 (m, 1H), 7.42-7.50 (m, 1H), 7.58 (s, 1H), 8.32 (d, J=1.7 Hz, 1H), 8.59 (d, J=1.9 Hz, 1H), 11.19 (s, 1H).
13C NMR (75 MHz, CDCl3) δ 56.0, 56.1, 110.9, 111.8, 114.9, 115.7 (d, J=17.6 Hz, 1C), 117.7 (d, J=17.0 Hz, 1C), 118.4, 119.9, 122.9-123.0 (m), 123.4, 126.4, 130.6, 131.8-131.9 (m), 132.1, 142.2, 147.4 (dd, J=247.6, 12.6 Hz, 1C), 148.1, 148.8, 148.9 (dd, J=247.6, 12.6 Hz, 1C), 149.4.
HRMS (ES+) m/z C21H17F2N2O2 [M + H]+,としての計算値 367.1258; 測定値, 367.1266.
IR (cm-1) ν 3128, 3027, 2965, 1268.
UPLC Rt=4.24 分; 領域 100%.
3-(3,4-ジフルオロフェニル)-5-(3,4-ジヒドロキシフェニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン (I′g)
Figure 2016505584
1H NMR (300 MHz, DMSO) δ 6.85 (d, J=8.1 Hz, 1H), 7.05 (d, J=8.3 Hz, 1H), 7.16 (s, 1H), 7.45-7.55 (m, 1H), 7.64-7.68 (m, 1H), 7.83-7.90 (m, 1H), 8.05 (s, 1H), 8.48-8.54 (m, 2H), 12.38 (s, 1H).
13C NMR (75 MHz, DMSO) δ 113.7, 115.1, 115.6 (d, J=17.6 Hz, 1C), 116.6, 118.3 (d, J=16.7 Hz, 1C), 118.8, 119.1 (d, J=5.2 Hz, 1C), 123.6, 126.5-126.7 (m), 127.6-127.7 (m), 129.6, 130.1, 132.5, 139.3-139.7 (m), 145.7, 146.2, 146.7 (dd, J=244.5, 12.6 Hz, 1C), 147.0, 148.6 (dd, J=244.5, 12.6 Hz, 1C)
HRMS (ES+) m/z C19H13F2N2O2 [M + H]+,としての計算値 339.0945; 測定値, 339.0932.
IR (cm-1) ν 3117, 2924, 1269.
UPLC Rt=3.43 分; 領域 100%.
式(Ic)及び(I′h)の化合物を3-(3-フルオロ-4-メトキシフェニル)-5-(4-ベンジルオキシフェニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジンから調製した。
3-(3-フルオロ-4-メトキシフェニル)-5-(4-ヒドロキシフェニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン (Ic)
Figure 2016505584
1H NMR (300 MHz, DMSO) δ 3.87 (s, 3H), 6.87 (d, J=8.7 Hz, 2H), 7.20 (t, J=8.9 Hz, 1H), 7.55 (d, J=8.5 Hz, 4H), 7.86 (s, 1H), 8.29 (d, J=2.1 Hz, 1H), 8.47 (d, J=1.9 Hz, 1H), 9.69 (s, 1H), 11.93 (s, 1H).
13C NMR (75 MHz, DMSO) δ 56.1, 113.2 (d, J=2.2 Hz, 1C), 113.7 (d, J=18.7 Hz, 1C), 114.4 (d, J=1.6 Hz, 1C), 115.9, 117.1, 122.4 (d, J=2.7 Hz, 1C), 124.3, 124.5, 128.2, 128.3 (d, J=7.1 Hz, 1C), 129.0, 129.6, 141.7, 145.1 (d, J=11.0 Hz, 1C), 148.1, 150.3 (d, J=243.2 Hz, 1C), 157.0.
HRMS (ES+) m/z C20H16FN2O2 [M + H]+,としての計算値 335.1196; 測定値, 335.1191.
IR (cm-1) ν 3371, 3015, 2931, 1266.
UPLC Rt=3.42 分; 領域 95%.
3-(3-フルオロ-4-ヒドロキシフェニル)-5-(4-ヒドロキシフェニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン (I′h)
Figure 2016505584
1H NMR (300 MHz, MeOD) δ 6.93-6.96 (m, 2H), 7.03 (t, J=8.8 Hz, 1H). 7.34-7.38 (m, 1H), 7.39 (dd, J=12.1, 2.1 Hz, 1H), 7.56-7.59 (m, 2H), 7.79 (s, 1H), 8.56 (s, 1H), 8.74 (d, J=1.3 Hz, 1H).
13C NMR (75 MHz, MeOD) δ 115.9 (d, J=19.2 Hz, 1C), 117.2, 119.4 (d, J=3.3 Hz, 1C), 124.7 (d, J=2.7 Hz, 1C), 126.2 (d, J=6.0 Hz, 1C), 126.8, 129.0, 129.7, 133.3, 135.2, 142.1, 145.5 (d, J=12.6 Hz, 1C), 151.6 (d, J=241.0 Hz, 1C), 153.5, 153.8, 154.1, 159.2.
HRMS (ES+) m/z C19H14FN2O2 [M + H]+,としての計算値 321.1039; 測定値, 321.1045.
IR (cm-1) ν 3173, 2922, 1259.
UPLC Rt=2.68 分; 領域 95%.
実施例2:in vitro測定の方法の検証及び本発明に係る化合物のDYRK1Aタンパク質アフィニティー(親和性)の評価
DYRK1A酵素活性の測定方法による測定試験の検証(妥当性)を先ず示す。
開発された試験は、フルオレセインでラベル化されたアミノ酸の1つを有するDYRK1Aのペプチド基質の使用に基づく。このペプチドの配列(フルオレセイン-KKISGRLSPIMTEQ)は、DYRK1Aによるリン酸化され得るセリン残基を有するForkhead(フォークヘッド)タンパク質に由来する。この試験において、His-DYRK1A-ΔCによりリン酸化されたペプチドを、疎水性C8又はC18カラム及び蛍光検出器を備える超高速液体クロマトグラフィー(UFLC)装置で非リン酸化ペプチドから分離する。検出は、フルオレセイン基のペプチドの存在及び蛍光検出器の使用によって、特異的且つ非常に高感度である。酵素学的解析により、時間及びHis-DYRK1A-ΔC酵素の量に対して試験結果は直線的であることを示す(図1)。
公知のDYRK1A阻害剤、例えばハルミン及びエピガロカテキン-3-ガレート(EGCG)のIC50値も測定した。放射性化合物を用いるキナーゼ活性試験で得られた文献記載のものと同様の値が得られた。
次いで、実施例1の種々の化合物のDYRK1Aタンパク質に対するIC50値を評価した。DYRK1A活性アッセイを、96-ウェルプレートを用いて、50mMののTrisHCl(pH 7.4)、100μMのEGTA、1mMのDTT、5mMの酢酸マグネシウム、50〜1000μMのATP、5〜30μMのペプチド基質、及び10ngのΔDYRK1A酵素を含む50μlの最終濃度で行う。
インキュベーションを37°Cで行い、反応を種々の時間で、15%過塩素酸溶液を50μl加えることにより反応を停止させる。次いで、プレートを遠心させ、20μlの上清を超高速液体クロマトグラフィーシステムに導入する。
これらの試験結果を表1に示す。
Figure 2016505584
この結果は、式(I)及び式(I’)の化合物が、DYRK1Aタンパク質に対して優れた親和力を有することを示している。
実施例3:本発明の化合物の細胞毒性の評価
本発明の化合物の細胞毒性を、種々の濃度でKB株の細胞を用いて評価した。測定は、Ponsら(ACS Medicinal Chemistry Letters, 2011年, 2, 565-570)によって記載された方法に基づいて行った。これらの試験結果を表2に示す。
Figure 2016505584
式(I)及び式(I’)の化合物は、測定されたIC50値よりもずっと大きな量で、KB細胞に対して低い毒性を有している。式(I’)の化合物の細胞毒性は顕著に低い。
実施例4:本発明の化合物のin vivo活性試験
これらの阻害剤のin vivoでの効能を試験するために、本発明の化合物のシグナル伝達経路における2つのDYRK1Aの下流の標的のリン酸化状態に対する効果を測定した:GSKIIIベータタンパク質(図1a)及びCAMKIIタンパク質(図1b)。
これらの測定を、対照(コントロール)動物(WT)と、DYRK1A遺伝子のためのトリソミーの動物モデルの動物(TG)の脳内で行った。
この目的のために、化合物を腹腔内注射により、1mg/kgの量で、t0及び次にt16(時間)で投与し、t17〜t18で動物を殺処分した。次いで、脳タンパク質を取り出し、GSKIIIベータ、pGSKIIIベータ、CAMKII、及びpCAMKIIタンパク質の量を適当な抗体を用いるスロットブロット法により測定した。
これらの試験結果を図1に示す。y軸は、未処理の動物(WT及びTG)並びに本発明の化合物により処理された動物で測定された、リン酸化タンパク質の非リン酸化タンパク質に対する比率を表している。
結果:
TGモデル動物における高リン酸化GSKIIIベータタンパク質において、化合物C(TG-C)及びI′c(TG-I′c)を用いて過剰な修正が確認され、化合物Ib(TG-Ib)及びI′a(TG-I′a)において効果的な修正が確認される。
TGモデル動物における低リン酸化CAMKIIタンパク質において、化合物C(TG-C)及びI′c(TG-I′c)は、十分な修正をもたらさず、一方、化合物Ib(TG-Ib)及びI′a(TG-I′a)は、リン酸化レベルを対照動物において確認された値までもどす。
そのため、式(I)及び式(I’)の化合物は、DYRK1Aタンパク質に対する顕著な阻害活性(IC50<100nM)、非常に低い細胞毒性、及びトリソミー21の動物モデルの動物に対するin vivoでの高い活性を有する。

Claims (25)

  1. 式(I’):
    Figure 2016505584
    (式中、
    X3はF、OH、又はSHであり、
    Y3はF、OH、又はSHであり、
    X1、X2、X4、X5、Y1、Y2、Y4、及びY5は、互いに独立して、H、F、Cl、Br、OH、又はSHであり、
    基X1、X2、X4、及びX5のうちの1〜2個の基がHとは異なり、及び/又はY1、Y2、Y4、及びY5のうちの1〜2個の基がHとは異なる)
    の化合物、又はその薬学的に許容される塩、溶媒和物、若しくは水和物。
  2. 基X1〜X5及びY1〜Y5が、互いに独立して、H、F、OH、又はSHである、請求項1に記載の式(I’)の化合物。
  3. Y2がHとは異なる、請求項1又は2に記載の式(I’)の化合物。
  4. X1がHとは異なる、請求項1〜3のいずれか一項に記載の式(I’)の化合物。
  5. X2がHとは異なる、請求項1〜3のいずれか一項に記載の式(I’)の化合物。
  6. X1及びY2がHとは異なる、請求項1に記載の式(I’)の化合物。
  7. X2及びY2がHとは異なる、請求項1に記載の式(I’)の化合物。
  8. 他の基がHである、請求項3〜7のいずれか一項に記載の式(I’)の化合物。
  9. X1〜X5及びY1〜Y5のうちの少なくとも1つの基がOHである、請求項1〜8のいずれか一項に記載の式(I’)の化合物。
  10. X1〜X5のうちの少なくとも1つの基がOHであり、Y1〜Y5のうちの少なくとも1つの基がOHである、請求項1〜9のいずれか一項に記載の式(I’)の化合物。
  11. 医薬として使用するための、請求項1〜10のいずれか一項に記載の式(I’)の化合物。
  12. DYRK1Aタンパク質の機能不全に関連する認知障害の治療及び/又は予防に使用するための、請求項11に記載の式(I’)の化合物。
  13. アルツハイマー病又はダウン症候群に関連する認知障害の予防及び/又は治療に使用するための、請求項11に記載の式(I’)の化合物。
  14. 請求項1〜10のいずれか一項に記載の少なくとも1つの式(I’)の化合物と、少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤とを含む、医薬組成物。
  15. ダウン症候群に関連する認知障害の治療及び/又は予防に使用するための、式(I):
    Figure 2016505584
    (式中、
    X1〜X5は、互いに独立して、H、F、Cl、Br、OR1、又はSR2であり、
    Y1〜Y5は、互いに独立して、H、F、Cl、Br、OR3、又はSR4であり、
    ここで、R1及びR3は、互いに独立して、(C1-C6)-アルキル、アシル、場合により置換されたアラルキル、又は場合により置換されたアリールを表し、
    R2及びR4は、互いに独立して、(C1-C6)-アルキル、アシル、場合により置換されたアラルキル、又は場合により置換されたアリールを表し、
    X1〜X5のうちの1〜3個の基はHとは異なり、
    Y1〜Y5のうちの1〜3個の基はHとは異なり、
    Hとは異なる基X1〜X5及びY1〜Y5のうちの少なくとも1つの基が、F、OH、又はSH、好ましくはOHである)
    の化合物。
  16. 基X1〜X5及びY1〜Y5が、H、F、OH、SH、OR1、SR2、OR3、又はSR4を表す、請求項15に記載の式(I)の化合物。
  17. X1〜X5のうちの少なくとも1つの基がF、OH、又はSH、好ましくはOHであり、Y1〜Y5のうちの少なくとも1つの基がF、OH、又はSH、好ましくはOHである、請求項15又は16に記載の式(I)の化合物。
  18. X3及びY3がHとは異なる、請求項15〜17のいずれか一項に記載の式(I)の化合物。
  19. X1、Y2、及びY3がHとは異なる、請求項15〜17のいずれか一項に記載の式(I)の化合物。
  20. X3、Y2、及びY3がHとは異なる、請求項15〜17のいずれか一項に記載の式(I)の化合物。
  21. X2、X3、及びY3がHとは異なる、請求項15〜17のいずれか一項に記載の式(I)の化合物。
  22. X1、X3、Y2、及びY3がHとは異なる、請求項15〜17のいずれか一項に記載の式(I)の化合物。
  23. X2、X3、Y2、及びY3がHとは異なる、請求項15〜17のいずれか一項に記載の式(I)の化合物。
  24. ダウン症候群に関連する認知障害の予防及び/又は治療における使用のための、請求項15〜22のいずれか一項に記載の少なくとも1つの式(I)の化合物を含む、医薬組成物。
  25. (d) 式(II’)の化合物
    Figure 2016505584
    及び式(III’)の化合物
    Figure 2016505584
    (式中:
    PGは、N-保護基を表し、
    Halは、ハロゲン原子、特に臭素を表すか、又はOSO2CF3基を表し、
    E2は、ボロン酸B(OH)2又はその誘導体を表し、
    基X3'及びY3'は、F、OPG1、又はSPG2を表し、ここで、PG1はO-保護基を表し、PG2はS-保護基を表し、
    基X1、X2、X4、X5、Y1、Y2、Y4、及びY5は、互いに独立して、H、F、Cl、Br、OPG1、又はSPG2であり、
    PG1は、O-保護基を表し、PG2はS-保護基を表す)
    の反応により、式(IV’)の化合物を生成する工程、
    Figure 2016505584
    (e) 式(IV’)の化合物のN-PG基、OPG1基、及びSPG2基を脱保護して式(I’)の化合物を生成する工程、
    (f) 場合により、塩化、溶媒和、又は水和して、式(I’)の化合物の薬学的に許容される塩、溶媒和物、又は水和物を生成する工程、
    を含む、請求項1〜10のいずれか1項に記載の式(I’)の化合物、又はその薬学的に許容される塩、溶媒和物、若しくは水和物を調製する方法。
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