JP2015125910A - 防水コネクタ - Google Patents

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Masaki Okamoto
昌樹 岡本
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Abstract

【課題】防水コネクタを大型化することなく、バックリテーナの外れを抑制する。
【解決手段】電線Wが後方に引き出されるハウジング30と、ハウジング30内に後方から収容され、電線Wとハウジング30との間を止水するゴム栓50と、ハウジング30の後端部に装着されることでハウジング30からのゴム栓50の抜け止めを行うバックリテーナ60とを備え、バックリテーナ60は、電線Wを挟み込むようにして一対の半割体61を互いに組み合わせることで電線Wを挿通した状態に構成される板状のリテーナ本体62を有しており、リテーナ本体62には、ハウジング30に設けられた嵌合凹部39の内壁に対して上下方向に当接することで、半割体61同士が離れるようにリテーナ本体62が開くことを防止する開き防止部68が設けられているところに特徴を有する。
【選択図】図5

Description

本発明は、ゴム栓を抜け止めするバックリテーナを備えた防水コネクタに関する。
例えば、電線に外嵌されたゴム栓を抜け止めするバックリテーナを備えた防水コネクタとして、下記特許文献1に記載のものが知られている。
この防水コネクタは、複数の電線が後方から引き出される電線側コネクタハウジングと、各電線に外嵌された状態で電線側コネクタハウジング内に収容されて電線と電線側コネクタハウジングとの間を止水する複数のゴム栓と、複数のゴム栓を一括して抜け止めするバックリテーナとを備えて構成されている。
バックリテーナは、一対の脚部を組みあわせることで構成されるようになっており、各電線を挟み込むようにして一対の脚部を互いに組み合わせることで電線にバックリテーナが外嵌されている。バックリテーナの外周面には、外方に突出する係止突起が複数形成されており、各係止突起が電線側コネクタハウジングに設けられた複数の係合凹部にそれぞれ嵌まり込むことで、バックリテーナが電線側コネクタハウジングに固定されている。
特開2010−246339号公報
ところで、上記の防水コネクタによると、バックリテーナの板厚寸法を薄くすることで、防水コネクタの小型化が図られている。しかしながら、電線側コネクタハウジングの内圧が高くなったり、電線が急な曲げ角度で曲げられたりすると、一対の脚部の合わせ位置を起点に脚部同士が離れるようにしてバックリテーナが後方に開いてしまい、電線側コネクタハウジングからバックリテーナが外れてしまう虞がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、防水コネクタを大型化することなく、バックリテーナの外れを抑制することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として本発明は、電線が後方に引き出されるハウジングと、前記ハウジング内に後方から収容され、前記電線と前記ハウジングとの間を止水するゴム栓と、前記ハウジングの後端部に装着されることで前記ハウジングからの前記ゴム栓の抜け止めを行うバックリテーナとを備え、前記バックリテーナは、前記電線を挟み込むようにして複数の分割体を互いに組み合わせることで前記電線を挿通した状態に構成され、前記ハウジング内において前記ゴム栓を後方から押さえる板状のリテーナ本体を有しており、前記リテーナ本体には、前記ハウジングの内壁に対して同リテーナ本体を分割する方向に当接することで、組み合わせ位置を起点に前記分割体同士が離れるように同リテーナ本体が開くことを防止する開き防止部が設けられているところに特徴を有する。
このような構成のコネクタによると、ハウジングの内圧が高くなったり、バックリテーナから後方に引き出された電線が急な曲げ角度で曲げられたりした際に、開き防止部がハウジングの内壁に対してリテーナ本体が分割する方向に当接するから、組み合わせ位置を起点にリテーナ本体が開くことを抑制することができる。
すなわち、リテーナ本体の厚さ寸法を厚くしてバックリテーナの開きを抑制する場合に比べて、コネクタを大型化させることなく、バックリテーナがハウジングから外れることを防ぐことができる。
本発明の実施の態様として、以下の構成が好ましい。
前記開き防止部は、前記リテーナ本体から前方に突出した形態をなしており、前記開き防止部は前記ハウジング内において後方に開口して設けられた嵌合凹部内に嵌合されることで、前記リテーナ本体を分割する方向に前記嵌合凹部の内壁と緊密となる構成としてもよい。
このような構成によると、開き防止部をハウジングの嵌合凹部に嵌合させることで、開き防止部と嵌合凹部の内壁とが緊密な状態となり、リテーナ本体の開きを抑制することができる。
前記ハウジング内には、前記電線が収容されるキャビティが隔壁によって仕切られた状態で複数並んで設けられており、前記嵌合凹部は、前記隔壁に設けられたひけ防止のための凹部である構成としてもよい。
このような構成によると、ひけ防止のために形成された凹部を嵌合凹部としているから、ハウジングに嵌合凹部を別途設ける場合に比べて、ハウジングが大型化することを防ぐことができる。
前記開き防止部は、前記分割体にそれぞれ設けられており、前記開き防止部同士は、前記複数の分割体を互いに組み合わせることで互いに接触して組み合わされる構成としてもよい。
このような構成によると、ハウジングの内壁と開き防止部とが当接することに加えて、開き防止部同士が接触し、各開き防止部とハウジングとがリテーナ本体を分割する方向に一続きに連なって一体となるから、開き防止部同士が離れた状態でハウジングの内壁と開き防止部とが当接する場合に比べて、リテーナ本体が開くことをより確実に抑制することができる。
前記分割体には、前記リテーナ本体を分割する方向と交差する方向に互いに当たり合うことで、前記開き防止部同士の合わせ位置が位置ずれすることを抑制する位置ずれ防止部が設けられている構成としてもよい。
このような構成によると、位置ずれ防止部がリテーナ本体を分割する方向と交差する方向に互いに当たり合うことで、リテーナ本体の合わせ位置がリテーナ本体を分割する方向と交差する方向に位置ずれすることを抑制することができる。この結果、開き防止部同士の位置ずれも抑制され、開き防止部同士の合わせ代が減少することを防ぐことができる。
本発明によれば、防水コネクタを大型化することなく、バックリテーナの外れを抑制することができる。
防水コネクタの背面図 防水コネクタが図1のA−A位置において一部破断した状態に相当する一部破断平面図 図2のB−B線断面図 ハウジングの背面図 ハウジングにバックリテーナを装着した状態を示す断面図であって、図4のC−C位置の断面に相当する断面図 バックリテーナの正面図 同平面図 同側面図 一対の半割体を開いた状態のバックリテーナの正面図
<実施形態>
本発明の一実施形態について図1から図9を参照して説明する。
本実施形態は、図2および図3に示すように、電線Wの端末に設けられる防水コネクタ10を例示している。この防水コネクタ10は、車両に搭載される機器のケース(図示せず)の取付孔に装着され、ケース内に設けられた図示しない機器側接続部と接続されるものである。なお、以下の説明では、前後方向とは、図2および図3における左右方向を基準とし、ケースに装着される図示左側を前側として説明する。
防水コネクタ10は、図3に示すように、電線Wの端末に接続された複数の端子20と、これらの端子20が後方から収容されることにより複数の電線Wが後方に引き出される合成樹脂製のハウジング30と、電線Wに外嵌されてハウジング30の後端部に装着される環状のゴム栓50と、ゴム栓50を抜け止めする合成樹脂製のバックリテーナ60とを備えて構成されている。
電線Wは、図3に示すように、芯線W1を絶縁被覆W2で覆った構成とされている。電線Wの端末において絶縁被覆W2を皮剥ぎすることで芯線W1が露出され、この露出した芯線W1に端子20が接続されている。
端子20は、図3に示すように、機器側接続部と接続される平板状の接続部21と、電線Wの芯線W1に圧着される電線接続部23と、接続部21と電線接続部23との間を前後方向に繋ぐ繋ぎ部22とを備えて構成されている。
接続部21には、板厚方向に貫通する貫通孔24が設けられている。貫通孔24には、図示しないボルトが挿通可能とされており、ボルトを貫通孔24に挿通させて機器側接続部に締め込むことにより機器側接続部と接続部21とが電気的に接続されるようになっている。
ハウジング30は、図3から図5に示すように、幅方向に横長な略円柱状に形成されており、ハウジング30の前端部は、ケースの取付孔に嵌合可能な嵌合部31とされている。嵌合部31の外周面には、環状のシールリング32が装着されており、嵌合部31が取付孔に嵌合されると、シールリング32がハウジング30の外周面と取付孔の内周面とに密着することで、ケースとハウジング30との間が止水されるようになっている。
ハウジング30の嵌合部31よりも後方部分は、嵌合部31よりも上下方向に小さい高さ寸法に形成されており、ハウジング30における嵌合部31の後方には、金属板材をプレス加工することによって形成されたシールドシェル40が装着されている。
シールドシェル40は、図1から図3に示すように、ハウジング30の外周面に外嵌される筒状部41と、筒状部41の前縁から径方向に広がるフランジ部42と、フランジ部42の上縁における幅方向両端部から前方に延出された一対の取付片43とを備えて構成されている。
各取付片43は平板状をなし、各取付片43には、図2に示すように、板厚方向に貫通するボルト挿通孔44が設けられている。ボルト挿通孔44には、図示しない固定ボルトが挿通可能とされており、ボルト挿通孔44に固定ボルト(図示せず)を挿通させてケースに締め込むことにより、シールドシェル40がケースに固定されると共に、電気的に接続されるようになっている。
筒状部41は、幅方向に横長の円筒状をなし、ハウジング30に対して後方から装着されるようになっている。ハウジング30の上下両面には、図2および図3に示すように、筒状部41の後端縁を後方から係止する複数の係止片34が形成されている。筒状部41をハウジング30に対して後方から装着すると、図3に示すように、フランジ部42が嵌合部31の後端面に当接して前止まりされ、筒状部41の後端縁が各係止片34に後方から係止されることで、筒状部41がハウジング30に対して外嵌された状態に保持されている。
筒状部41の外周には、ハウジング30から後方に引き出された複数の電線Wを一括して包囲する筒状の編組線45が装着可能とされている。筒状部41の外周面に編組線45の端末を被せ、さらにその外周に環状のかしめリング46をかしめ付けることにより、編組線45が筒状部41に電気的に接続された状態で装着されている。
ハウジング30内には、図2から図4に示すように、各端子20を個別に収容するキャビティ35が幅方向に複数並んで形成されており、隣り合うキャビティ35は、図2から図4に示すように、前後方向に延びる隔壁36によって仕切られている。
各キャビティ35は、ハウジング30を前後方向に貫通して形成されており、キャビティ35には、ハウジング30の前端から接続部21を前方に突出させた状態で端子20が後方から収容されている。
キャビティ35の上面には、図3に示すように、前方に向かって片持ち状に延出されたランス37が設けられている。このランス37が端子20の繋ぎ部22に設けられた係止孔25に嵌まり込むことで端子20がキャビティ35内において抜け止めされた状態に保持されている。
また、キャビティ35には、図3に示すように、端子20の繋ぎ部22、電線接続部23および電線Wの端末部分が収容されており、電線Wの端末部分における絶縁被覆W2の外周面にゴム栓50が外嵌されている。
ゴム栓50は、図2および図3に示すように、前後方向に厚肉の環状に形成されている。ゴム栓50がキャビティ35に収容されると、ゴム栓50が電線Wの絶縁被覆W2の外周面およびキャビティ35の内周面に密着し、ハウジング30と各電線Wとの間が止水されるようになっている。
キャビティ35の内周面には、図3および図4に示すように、径方向内側に向かって突出する前止まり部38が形成されている。この前止まり部38は、図2から図4に示すように、嵌合部31からキャビティ35の後端部まで真っ直ぐ延びた形態をなし、キャビティ35の四方に配されている。ゴム栓50がキャビティ35内に後方から収容されると、ゴム栓50の前端面が前止まり部38の後端面に当接することで前止まりされるようになっている。
キャビティ35内におけるゴム栓50の後方には、図2および図3に示すように、各ゴム栓50を一括して抜け止めするバックリテーナ60が装着されている。
バックリテーナ60は、ハウジング30に対して後方から組み付けられるようになっている。バックリテーナ60は、ゴム栓50よりも厚みが薄い平板状のリテーナ本体62を有している。リテーナ本体62は、ハウジング30に対してバックリテーナ60が正規の位置に組み付けられると、ハウジング30の後端面とリテーナ本体62の後端面とが面一となるようにハウジング30内に収容されるようになっている。
リテーナ本体62は、図6に示すように、電線Wが個別に挿通される環状のゴム栓押さえ63を幅方向に横並びにし、隣り合うゴム栓押さえ63を連結部64によって幅方向に連結させた形態とされている。ゴム栓押さえ63は、図1に示すように、キャビティ35の内径とほぼ同じ外径に形成されており、ハウジング30に対してバックリテーナ60が正規の位置に組み付けられると、ゴム栓押さえ63がハウジング30内に収容され、ゴム栓押さえ63の外周面とハウジング30の内周面とが緊密な状態となるように設定されている。連結部64は、幅方向に真っ直ぐ延びた形態をなし、隣り合うゴム栓押さえ63の間隔が隣り合うキャビティ35の間隔と同一となるように各ゴム栓押さえ63を幅方向に連結している。
また、バックリテーナ60は、図6および図8に示すように、一対の半割体(「分割体」に相当する)61を互いに組み合わせることで構成されるようになっている。一対の半割体61は、幅方向の一端側に設けられたヒンジ65によって連結されており、このヒンジ65を中心に他端側が開閉されるようにして一対の半割体61が上下に二分割されるようになっている。また、各電線Wを上下から挟み込むように一対の半割体61を互いに組み付けることで、各ゴム栓押さえ63に電線Wが挿通されたバックリテーナ60が構成されるようになっている。
一対の半割体61の合わせ位置には、図8および図9に示すように、前側と後側とで合わせ面が上下にずれた上下一対の位置ずれ防止部66が各半割体61にそれぞれ設けられている。詳細には、図9に示すように、上側の半割体61における図示左側の連結部64の合わせ位置には、後側(紙面奥側)に配された後側位置ずれ防止部66Rが形成されており、後側位置ずれ防止部66Rは、図示左側における連結部64の左側に連なるゴム栓押さえ63の右側端部から同連結部64の右側に連なるゴム栓押さえ63の左側端部にまで亘って形成されている。
また、上側の半割体61における図示右側の連結部64の合わせ位置には、前側(紙面手前側)に配された前側位置ずれ防止部66Fが形成されており、前側位置ずれ防止部66Fも、後側位置ずれ防止部66Rと同様に、図示右側における連結部64の左側に連なるゴム栓押さえ63の右側端部から同連結部64の右側に連なるゴム栓押さえ63の左側端部にまで亘って形成されている。また、上側の半割体61において図示右側のゴム栓押さえ63における右側端部の合わせ位置には、後側(紙面奥側)に配された後側位置ずれ防止部66Rが形成されている。
下側の半割体61における図示左側の連結部64の合わせ位置には、前側(紙面手前側)に配された前側位置ずれ防止部66Fが形成されており、この前側位置ずれ防止部66Fは、図示左側における連結部64の左側に連なるゴム栓押さえ63の右側端部から同連結部64の右側に連なるゴム栓押さえ63の左側端部にまで亘って形成されている。
また、下側の半割体61における図示右側の連結部64の合わせ位置には、後側(紙面奥側)に配された後側位置ずれ防止部66Rが形成されており、後側位置ずれ防止部66Rは、図示右側における連結部64の左側に連なるゴム栓押さえ63の右側端部から同連結部64の右側に連なるゴム栓押さえ63の左側端部にまで亘って形成されている。また、下側の半割体61において図示右側のゴム栓押さえ63における右側端部の合わせ位置には、前側(紙面手前側)に配された前側位置ずれ防止部66Fが形成されている。
そして、一対の半割体61を互いに組み付けてバックリテーナ60を構成すると、図8に示すように、上側の半割体61の前側位置ずれ防止部66Fと下側の半割体61の後側位置ずれ防止部66Rとが前後方向に組み合わされると共に、上側の半割体61の後側位置ずれ防止部66Rと下側の半割体61の前側位置ずれ防止部66Fとが前後方向に組み合わされ、一対の半割体61が前後方向に互いに位置ずれすることが抑制される。
各ゴム栓押さえ63の上下両端部には、図3、図5および図6に示すように、径方向外側に突出する係止突起67が形成されている。この係止突起67は、ハウジング30の後端部における上下面に設けられたロック孔33に嵌合可能とされており、ハウジング30に対してバックリテーナ60が正規の位置に組み付けられると、係止突起67がロック孔33に嵌まり込むことで、バックリテーナ60がハウジング30の後端部に固定されるようになっている。そして、バックリテーナ60がハウジング30に対して固定されると、ゴム栓50がキャビティ35の前止まり部38によって前止まりされると共に、バックリテーナ60のゴム栓押さえ63に後方から係止されることで、ゴム栓50が抜け止めされる。
さて、リテーナ本体62には、ハウジング30の隔壁36に設けられた嵌合凹部39に嵌合可能な開き防止部68が複数設けられており、各開き防止部68は、ハウジング30にバックリテーナ60が装着される過程で嵌合凹部39にそれぞれ嵌合されるようになっている。
嵌合凹部39は、図2、図4および図5に示すように、隔壁36のひけを防止するための凹部であって、各隔壁36の後端面において後方に開口する形態とされている。嵌合凹部39は、幅方向に隣接するキャビティ35の形状に合わせることで、上下方向略中央部が上下両端部に比べてやや幅狭に形成されており、嵌合凹部39の深さは、隔壁36の後端から前方に向けて嵌合部31の後部まで凹んだ大きさとされている。
一方、開き防止部68は、図2、図5から図8に示すように、各半割体61における連結部64の前端面64Aにそれぞれ形成されている。各開き防止部68は、連結部64の前端面64Aから前方に突出する正面視略矩形の角柱状をなし、上側の半割体61の開き防止部68と下側の半割体61の開き防止部68とが上下に対向するように各半割体61における連結部64の前端面64Aに全高に亘って形成されている。各開き防止部68の突出寸法は、連結部64の前後方向の厚さ寸法よりも大きく設定されている。また、開き防止部68は、一対の半割体61が互いに組み付けられると、上側の半割体61における開き防止部68の下面と下側の半割体61における開き防止部68の上面とが互いに接触して一体に組み合わされ、連結部64の全高に亘って形成された上下方向に長い開き防止壁69を構成する。
開き防止壁69の高さ寸法は、嵌合凹部39の高さ寸法とほぼ同じとなっており、開き防止壁69が嵌合凹部39内に嵌合されると、開き防止壁69の上下面が嵌合凹部39の上下の内壁に対して緊密に配されるようになっている。
つまり、バックリテーナ60は、図5に示すように、開き防止壁(開き防止部68)69が嵌合凹部39内に嵌合されることで、リテーナ本体62の厚さ寸法よりも前後方向に大きな長さ寸法でハウジング30と緊密な状態となるように構成されている。
本実施形態の防水コネクタ10は、以上のような構成であって、次に、防水コネクタ10の組み立て方法を簡単に説明し、続けて、防水コネクタ10の作用効果を説明する。
まず、ハウジング30に対してシールドシェル40を後方から組み付け、ハウジング30にシールドシェル40を装着する。次に、電線Wにゴム栓50を先通しする。そして、電線Wの端末において絶縁被覆W2を皮剥ぎして芯線W1を露出させ、この露出した芯線W1に端子20の電線接続部23を圧着することで電線Wの端末に端子20を接続する。
電線Wの端末に端子20が接続されたところで、この端子20をハウジング30のキャビティ35に後方から挿入する。ハウジング30の前端から端子20の接続部21を突出させたところで、端子20の繋ぎ部22における係止孔25にハウジング30のランス37が嵌まり込み、端子20がキャビティ35内において抜け止めされた状態に保持される。
次に、予め電線Wに先通ししておいたゴム栓50をキャビティ35に対して後方から挿入し、ゴム栓50が前止まり部38に後方から当接することで前止まりされ、ゴム栓50がキャビティ35内に装着される。そして、ゴム栓50が電線Wの外周面およびキャビティ35の内周面に全周に亘って密着することで、電線Wとハウジング30との間が止水される。
次に、各電線Wを上下から挟み込むように一対の半割体61を互いに組み合わせることで、各ゴム栓押さえ63に電線Wが挿通されたバックリテーナ60を構成する。また、バックリテーナ60が構成されると、上側の半割体61の各開き防止部68と下側の半割体61の各開き防止部68とが上下方向に互いに接触して一体に組み合わされ、開き防止壁69が構成される。
バックリテーナ60が構成されたところで、開き防止壁69をハウジング30の各嵌合凹部39内に後方から嵌合させつつ、ハウジング30の後端部内にリテーナ本体62を後方から挿入する。そして、ハウジング30に対してバックリテーナ60が正規の位置に至ると、開き防止壁69の上下面が嵌合凹部39の上下の内壁に対して緊密に配される。また、ハウジング30のロック孔33にリテーナ本体62の係止突起67が嵌まり込むことで、バックリテーナ60がハウジング30の後端部に固定され、ゴム栓50がバックリテーナ60によって抜け止めされる。
最後に、複数の電線Wを一括して包囲する編組線45をシールドシェル40の筒状部41の外周面に被せ、かしめリング46をかしめ付けて編組線45をシールドシェル40に接続することで、防水コネクタ10が完成する。
次に、防水コネクタ10を機器のケースに固定する手順を説明する。
まず、ケースの取付孔にハウジング30の嵌合部31を嵌合させる。取付孔に嵌合部31が嵌合されると、シールリング32によってケースとハウジング30との間が止水される。また、シールドシェル40のフランジ部42および取付片43がケースの外面に接触する。
次に、取付片43のボルト挿通孔44に固定ボルト(図示せず)を挿通してケースに締め込むことにより、防水コネクタ10がケースに固定される。
ところで、ケースに固定された防水コネクタ10のバックリテーナ60は、防水コネクタ10の小型化を図るため、リテーナ本体62の厚さ寸法が薄く設定されている。しかしながら、熱の影響などによりケースやハウジング30の内圧が高くなったり、ハウジング30から後方に引き出された電線Wが急な曲げ角度で曲げられたりすると、バックリテーナ60における一対の半割体61の合わせ位置を起点に半割体61同士が離れるようにしてバックリテーナ60が後方に開くことが懸念される。
ところが、本実施形態によると、バックリテーナ60の開き防止壁(開き防止部68)69がハウジング30の隔壁36に設けられた嵌合凹部39に嵌合され、リテーナ本体62の厚さ寸法よりも前後方向に大きな長さ寸法で開き防止壁69と嵌合凹部39の内壁とが上下方向に緊密となっている。つまり、半割体61の合わせ位置を起点にリテーナ本体62が後方に開こうとすると、開き防止壁69が嵌合凹部39の内壁に対して上下方向(バックリテーナ60を分割する方向)に当接し、バックリテーナ60が後方に開くことを抑制することができる。
これにより、例えば、リテーナ本体の厚さ寸法を厚くしてバックリテーナの開きを防止する場合に比べて、防水コネクタ10を大型化することなく、バックリテーナ60がハウジング30から外れることを防ぐことができる。
また、本実施形態によると、上下一組の開き防止部68によって構成された開き防止壁69が嵌合凹部39の内壁に対して上下方向に緊密に配されているから、リテーナ本体62が後方に開こうとすると、開き防止壁69と嵌合凹部39とが上下方向に一続きに連なって一体となり、リテーナ本体62が後方に開くことを抑制する。
つまり、上側の半割体における開き防止部と下側の半割体における開き防止部とが上下に離れて配されている場合には、上側の開き防止部と下側の開き防止部との間の領域に何れかの開き防止部が進入して半割体が傾く嫌いがあるところ、本実施形態によると、開き防止部68同士が一体となって開き防止壁69を形成しているから、リテーナ本体62が開くことをより確実に抑制することができる。
また、本実施形態によると、バックリテーナ60が構成されると、各半割体61の位置ずれ防止部66が前後方向に組み合わされ、一対の半割体61が前後方向に互いに位置ずれすることが抑制される。したがって、開き防止壁69の開き防止部68同士の前後の位置ずれも抑制され、開き防止部68同士の合わせ代が減少することを防ぐことができる。
さらに、本実施形態によると、隔壁36のひけを防止する凹部を嵌合凹部39として利用しているから、ハウジングに嵌合凹部を別途設ける場合に比べて、ハウジング30が大型化することを防ぐことができる。
以上のように本実施形態の防水コネクタ10によると、隔壁36のひけを防止するための嵌合凹部39にバックリテーナ60の連結部64における開き防止壁(開き防止部68)69を嵌合させるだけで、バックリテーナ(リテーナ本体62)60が一対の半割体61の合わせ位置を起点に後方に開くことを抑制することができるから、防水コネクタ10を大型化することなく、バックリテーナ60がハウジング30から外れることを防ぐことができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、バックリテーナ60を構成すると、上側の半割体61の開き防止部68と下側の半割体61の開き防止部68とが一体となって開き防止壁69が構成されるが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、バックリテーナの構成後も、上側の半割体の開き防止部と下側の半割体の開き防止部とが離れた状態のままであってもよい。
(2)上記実施形態では、バックリテーナ60が一対の半割体61によって構成されているが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、バックリテーナが3つ以上の分割体によって構成されていてもよい。
(3)上記実施形態では、隔壁36に嵌合凹部39を1つ設けて、この嵌合凹部39に上側の半割体61の開き防止部68と下側の半割体61の開き防止部68とを一括して嵌合させる構成としたが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、隔壁に上下二段の嵌合凹部を形成し、上側の半割体の開き防止部と下側の半割体の開き防止部とをそれぞれ個別に嵌合凹部に嵌合させる構成にしてもよい。
10:防水コネクタ
30:ハウジング
36:隔壁
35:キャビティ
39:嵌合凹部
50:ゴム栓
60:バックリテーナ
61:半割体(分割体)
62:リテーナ本体
66:位置ずれ防止部
68:開き防止部
69:開き防止壁(開き防止部)
W:電線

Claims (5)

  1. 電線が後方に引き出されるハウジングと、
    前記ハウジング内に後方から収容され、前記電線と前記ハウジングとの間を止水するゴム栓と、
    前記ハウジングの後端部に装着されることで前記ハウジングからの前記ゴム栓の抜け止めを行うバックリテーナとを備え、
    前記バックリテーナは、前記電線を挟み込むようにして複数の分割体を互いに組み合わせることで前記電線を挿通した状態に構成され、前記ハウジング内において前記ゴム栓を後方から押さえる板状のリテーナ本体を有しており、
    前記リテーナ本体には、前記ハウジングの内壁に対して同リテーナ本体を分割する方向に当接することで、組み合わせ位置を起点に前記分割体同士が離れるように同リテーナ本体が開くことを防止する開き防止部が設けられている防水コネクタ。
  2. 前記開き防止部は、前記リテーナ本体から前方に突出した形態をなしており、
    前記開き防止部は前記ハウジング内において後方に開口して設けられた嵌合凹部内に嵌合されることで、前記リテーナ本体を分割する方向に前記嵌合凹部の内壁と緊密となる請求項1記載の防水コネクタ。
  3. 前記ハウジング内には、前記電線が収容されるキャビティが隔壁によって仕切られた状態で複数並んで設けられており、
    前記嵌合凹部は、前記隔壁に設けられたひけ防止のための凹部である請求項1または請求項2記載の防水コネクタ。
  4. 前記開き防止部は、前記分割体にそれぞれ設けられており、
    前記開き防止部同士は、前記複数の分割体を互いに組み合わせることで互いに接触して組み合わされる請求項1から請求項3の何れか一項に記載の防水コネクタ。
  5. 前記分割体には、前記リテーナ本体を分割する方向と交差する方向に互いに当たり合うことで、前記開き防止部同士の合わせ位置が位置ずれすることを抑制する位置ずれ防止部が設けられている請求項4記載の防水コネクタ。
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JP2012238466A (ja) * 2011-05-11 2012-12-06 Sumitomo Wiring Syst Ltd ゴム栓抜止部材の取付構造
JP2013239364A (ja) * 2012-05-16 2013-11-28 Yazaki Corp 防水コネクタ

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