JP2015125841A - アルカリ蓄電池用の負極及びこの負極を用いたアルカリ蓄電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】アルカリ蓄電池の内部短絡の発生を防止することができるアルカリ蓄電池用の負極を提供する。【解決手段】円筒状の電極群22を形成すべく、セパレータ28を介して正極24と重ね合わされて渦巻き状に巻回されるアルカリ蓄電池用の負極26において、この負極26は、一枚の金属製の薄板からなる負極芯体40と、負極芯体40の両面に設けられた負極合剤層48と、を備え、負極合剤層48には、電極群22を形成したときに正極24の巻き終わり端部60と相対する位置に第1凹溝62及び第2凹溝64が設けられている。【選択図】図4

Description

本発明は、アルカリ蓄電池用の負極及びこの負極を用いたアルカリ蓄電池に関する。
アルカリ蓄電池の一つとして、円筒形のニッケル水素蓄電池が知られている。このニッケル水素蓄電池は、有底円筒形状の外装缶内に円柱状の電極群がアルカリ電解液とともに収容され、封口体により外装缶の上端開口が封口されることにより製造される。上記した電極群は、それぞれ帯状の正極、負極及びセパレータからなり、詳しくは、正極と負極とが、間にセパレータを挟み込んだ状態で渦巻き状に巻回されて形成される。上記したセパレータは、多数の空隙を含んだ絶縁材料からなり、正極及び負極の間に介在し、両者の短絡を防止するとともに、上記した空隙内にアルカリ電解液を保持し、充放電反応の円滑な進行に寄与する。
ここで、正極は、その中間製品が所定寸法に切断されることにより形成される。この切断の際、正極の端縁にはバリが発生する。このように端縁にバリを有する正極を含む電極群においては、正極の巻き終わり端部のバリがセパレータを突き抜けて負極と接触し内部短絡を発生させることがある。このような内部短絡は、電極群に圧縮力がかかることにより引き起こされる。ここで、電極群へは、例えば、以下のような場合に圧縮力がかかる。すなわち、上記したように正極及び負極を巻回して電極群を形成する場合、組み立てられた電池へ外径絞り加工を行う場合、電池の充放電の繰り返しにより正極が膨張するいわゆる正極膨化が起こった場合などである。
上記したような圧縮力は、電極群の内周部よりも外周部の方にかかり易い。このため、電極群の外周部に位置する正極の巻き終わり端部に圧縮力がかかり、正極の巻き終わり端部のバリがセパレータを突き抜けて内部短絡を発生させてしまう。つまり、正極の巻き終わり端部は、内部短絡の発生し易い箇所となっている。
以上のようなことから、正極の巻き終わり端部での内部短絡の発生を抑制すべく様々な研究がなされている。そして、内部短絡の発生を抑制した電池の開発が種々行われている。このような内部短絡の発生を抑制した電池としては、例えば、特許文献1に示されるアルカリ蓄電池が知られている。この特許文献1のアルカリ蓄電池は、正極の巻き終わり端部に傾斜面を設けることにより、巻回の際などに生じる圧縮力が正極の巻き終わり端部に伝わる強さを緩和するとともに、巻き終わり端部に保護部材を配設して正極のバリがセパレータを突き抜けることを抑制することにより内部短絡の発生を防止するというものである。
特開2005−056676号公報
ところで、特許文献1のアルカリ蓄電池においては、保護部材を配設する作業に手間がかかるとともに、保護部材が別途必要となるので、製造コストも嵩む。また、正極の端部を傾斜面にするための加工は比較的難しく手間がかかる。しかも、正極の巻き終わり端部に傾斜面を設ける際には、やはりバリは発生してしまう。そして、保護部材で補強していてもバリの突き抜けを確実に防止することは困難である。したがって、特許文献1の態様であっても十分に内分短絡の発生を抑制することができていないのが現状である。
このため、内部短絡の発生をより簡便に且つ十分に抑制することができるアルカリ蓄電池の開発が望まれている。
本発明は、上記の事情に基づいてなされたものであり、その目的とするところは、アルカリ蓄電池の内部短絡の発生を防止することができるアルカリ蓄電池用の負極及びこの負極を用いたアルカリ蓄電池を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明によれば、円筒状の電極群を形成すべく、セパレータを介して正極と重ね合わされて渦巻き状に巻回されるアルカリ蓄電池用の負極において、一枚の金属製の薄板からなる負極芯体と、前記負極芯体の両面に設けられた負極合剤層と、を備え、前記負極合剤層には、前記電極群を形成したときに前記正極の巻き終わり端部と相対する位置に凹部が設けられている、アルカリ蓄電池用の負極が提供される。
本発明の態様の負極によれば、負極合剤層において、正極の巻き終わり端部と相対する位置に凹部が設けられているので、正極の巻き終わり端部を挟んで電極群の径方向の内側及び外側に空間が確保される。このため、電極群に圧縮力が加えられる状況となっても、正極の巻き終わり端部に圧縮力が伝わることを回避させることができ、正極の巻き終わり端部のバリがセパレータを突き抜けることを抑制することができる。また、仮に正極のバリがセパレータを突き抜けたとしても、そこには空間があるので、当該バリが負極と接触することを避けることができる。これにより、内部短絡の発生は有効に防止される。また、本発明の態様の負極においては、負極合剤層の所定箇所に凹部を設ける作業は比較的簡便であり、保護部材を別途用意する必要もない。よって、本発明の態様によれば、内部短絡の発生を十分に抑制しつつ、従来よりも製造効率を高くするとともに製造コストを低く抑えることができる負極を提供することができる。
また、本発明によれば、上端開口が気密に封口された有底円筒状の外装缶と、前記外装缶内にアルカリ電解液とともに収容された電極群とを備え、前記電極群は、正極及び負極がこれらの間にセパレータを介在させて渦巻き状に巻回されてなり、前記負極は、上記した本発明の負極であることを特徴とするアルカリ蓄電池が提供される。
この態様によるアルカリ蓄電池は、上記したような内部短絡を抑制することができる負極を備えているので、短絡不良の少ない優れた電池となる。
本発明によれば、アルカリ蓄電池の内部短絡の発生を防止することができるアルカリ蓄電池用の負極を得ることができるとともに、内部短絡が発生し難いアルカリ蓄電池を得ることができる。
本発明の一実施形態に係るニッケル水素蓄電池を部分的に破断して示した斜視図である。 本発明の一実施形態に係る負極を示した斜視図である。 本発明の一実施形態に係るニッケル水素蓄電池の横断面図である。 図3中の円IV内を拡大して示した断面図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る負極を組み込んだアルカリ蓄電池について説明する。
本発明が適用されるアルカリ蓄電池としては特に限定されないが、例えば、図1に示すAAサイズの円筒形のニッケル水素蓄電池2(以下、単に電池2という)に本発明を適用した場合を例に説明する。
図1に示すように、電池2は、上端が開口した有底円筒形状をなす外装缶10を備えている。外装缶10は導電性を有し、その底壁35は負極端子として機能する。外装缶10の開口には、封口体11が固定されている。この封口体11は、蓋板14及び正極端子20を含み、外装缶10を封口するとともに正極端子20を提供する。蓋板14は、導電性を有する円板形状の部材である。外装缶10の開口内には、蓋板14及びこの蓋板14を囲むリング形状の絶縁パッキン12が配置され、絶縁パッキン12は外装缶10の開口縁37をかしめ加工することにより外装缶10の開口縁37に固定されている。即ち、蓋板14及び絶縁パッキン12は互いに協働して外装缶10の開口を気密に閉塞している。
ここで、蓋板14は中央に中央貫通孔16を有し、そして、蓋板14の外面上には中央貫通孔16を塞ぐゴム製の弁体18が配置されている。更に、蓋板14の外面上には、弁体18を覆うようにしてフランジ付き円筒形状をなす金属製の正極端子20が電気的に接続されている。この正極端子20は弁体18を蓋板14に向けて押圧している。なお、正極端子20には、図示しないガス抜き孔が開口されている。
通常時、中央貫通孔16は弁体18によって気密に閉じられている。一方、外装缶10内にガスが発生し、その内圧が高まれば、弁体18は内圧によって圧縮され、中央貫通孔16を開き、この結果、外装缶10内から中央貫通孔16及び正極端子20のガス抜き孔を介して外部にガスが放出される。つまり、中央貫通孔16、弁体18及び正極端子20は電池のための安全弁を形成している。
外装缶10には、アルカリ電解液(図示せず)とともに電極群22が収容されている。ここで、アルカリ電解液はセパレータ28に含浸され、正極24と負極26との間での充放電反応を進行させる。このアルカリ電解液の種類としては、特に限定されないが、例えば、水酸化ナトリウム水溶液、水酸化リチウム水溶液、水酸化カリウム水溶液を挙げることができる。これらの水溶液は、それぞれ単独で用いることができるが、これらのうち2つ以上を混合した混合水溶液として用いることもできる。
また、図1から明らかなように、内部短絡防止のため、外装缶10内には、電極群22と蓋板14との間に円形の上部絶縁部材32が配置されており、電極群22と外装缶10の底壁35との間にも円形の下部絶縁部材34が配置されている。
電極群22は、それぞれ帯状の正極24、負極26及びセパレータ28からなり、これらは正極24と負極26との間にセパレータ28が挟み込まれた状態で渦巻状に巻回されている。即ち、セパレータ28を介して正極24及び負極26が互いに重ね合わされている。電極群22の外周面は負極26の一部により形成され、外装缶10の内周壁と接触している。これにより、負極26と外装缶10とは互いに電気的に接続されている。
一方、正極24には、正極リード30が取り付けられており、この正極リード30の先端が蓋板14に接続されている。この蓋板14には、上記したように正極端子20が接続されているので、正極端子20と正極24とは、正極リード30及び蓋板14を介して互いに電気的に接続されている。ここで、図1から明らかなように、正極リード30は上部絶縁部材32に設けられたリード通し孔39を通して延びている。
ここで、上記した正極24としては、公知のニッケル水素蓄電池に用いられる正極が好適に用いられる。このような正極24は、例えば、三次元網目状構造のニッケルフォームからなる正極基材に正極合剤が保持されることにより形成されている。上記した正極合剤は、正極活物質である水酸化ニッケル粒子、導電剤としてのコバルト、結着剤としての親水性若しくは疎水性のポリマー等を含んでいる。
正極24は、例えば、以下のようにして製造される。
まず、水酸化ニッケル粒子、コバルト粒子、親水性ポリマー粒子、水を混練し、正極合剤スラリーを調整する。そして、この正極合剤スラリー中にニッケルフォームのシートを通し、ニッケルフォームの連通孔内及び表面に正極合剤スラリーを保持させる。次いで、乾燥工程において正極合剤スラリーを乾燥させて正極合剤層としたのち、ロール圧延を行い、所定厚さの正極の中間製品を形成する。得られた中間製品は、所定長さのところで切断され、これにより正極24が得られる。
次に、セパレータ28は、公知のニッケル水素蓄電池に用いられるセパレータが好適に用いられ、例えば、ポリアミド繊維製不織布、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィン繊維製不織布等が用いられる。なお、これら不織布には親水性官能基を付与することが好ましい。
負極26は、図2に示すように、帯状をなす導電性の負極芯体40と、この負極芯体40の両面に設けられた負極合剤層48とを備えている。
負極合剤層48は、水素吸蔵合金粒子、導電剤、及び結着剤を含む。ここで、水素吸蔵合金粒子は、負極活物質としての水素を吸蔵及び放出可能な材料であり、ニッケル水素蓄電池の重要な構成要素の一つである。また、結着剤としては親水性若しくは疎水性のポリマー等を用いることができ、導電剤としては、黒鉛等を用いることができる。
水素吸蔵合金粒子における水素吸蔵合金としては、特に限定されるものではないが、希土類−Mg−Ni系水素吸蔵合金を用いることが好ましい。
負極芯体40は、多数の貫通孔が分布された一枚の金属製の薄板からなり、例えば、パンチングメタルシートを用いることができる。この負極芯体40は、第1面42及びこの第1面42とは反対側の第2面44を有している。
負極合剤層48は、負極芯体40の貫通孔内に保持されるばかりでなく、負極芯体40の第1面42及び第2面44上にも層状にして保持されている。
ここで、負極26の構造について詳しく説明する。
まず、負極26においては、電極群22に組み込まれた状態で、電極群22の径方向内側の面を内面50、電極群22の径方向外側の面を外面52とする(図1参照)。そして、かかる内面50は、負極芯体40の第1面42側に位置し、かかる外面52は、負極芯体40の第2面44側に位置している。
負極26は、図3から明らかなように、電極群22の最外周においては、外面52を露出させ、内面50のみがセパレータ28を介して正極24と対向している。なお、電極群22の最外周における負極26の外面52は、外装缶10の内周壁と接している。更に、負極26は、電極群22の最外周よりも一巻き分だけ内側の部分においては、外面52及び内面50のそれぞれがセパレータ28を介して正極24と対向している。つまり、電極群22の最外周の部分に位置する負極26の内面50と、電極群22の最外周よりも一巻き分だけ内側の部分に位置する負極26の外面52とでセパレータ28を介して正極24の巻き終わり端部60を挟む形となっている。そして、負極26においては、正極24の巻き終わり端部60に相対する位置(以下、終端対応位置66,68という)に、この巻き終わり端部60に沿うようにして凹溝(凹部)が設けられている。詳しくは、図3の円IV内を拡大して示した図4から明らかなように、負極26の最外周の内面50における終端対応位置66に正極24側に向かって開いた第1凹溝62と、負極26の最外周よりも一巻き分だけ内側の外面52における終端対応位置68に正極24側に向かって開いた第2凹溝64とが設けられている。
より詳しくは、負極26を展開して示した図2から明らかなように、第1凹溝62は、負極26の内面50で且つ負極26の先端に近い部分にて、矢印Aで示される負極26の幅方向に沿った方向の全体に延びている。一方、第2凹溝64は、負極26の外面52で且つ第1凹溝62よりも一巻き分だけ負極26の基端側の部分にて、矢印Aで示される負極26の幅方向に沿った方向の全体に延びている。
このような負極26を、セパレータ28を介在させた状態で正極24とともに巻回すると、図3及び図4に示すように、正極24の巻き終わり端部60に対し、一方側(電極群22の径方向内側)に負極26の第2凹溝64が位置付けられ、他方側(電極群22の径方向外側)に負極26の第1凹溝62が位置付けられる。
このように、負極26においては、正極24の巻き終わり端部60を挟むようにして第1凹溝62及び第2凹溝64が存在するため、正極24の巻き終わり端部60の厚さ方向の両側には空間が形成される。正極24の巻き終わり端部60に対応する部分(終端対応位置66,68)に空間が存在していると、電極群22に圧縮力が加えられても、正極24の巻き終わり端部60へ圧縮力が伝わることは抑制され、正極24の巻き終わり端部60のバリがセパレータ28を突き抜けることは抑えられる。また、仮に正極24の巻き終わり端部60のバリがセパレータ28を突き抜けたとしても、上記した空間により突き抜けたバリが負極26と接触することは回避される。よって、正極24が負極26と接触して内部短絡を起こすことは有効に防止される。
ここで、正極24の巻き終わり端部に生じるバリの長さは、通常、0.08mm程度であるので、上記した空間を確保するために、第1凹溝62及び第2凹溝64の深さは、それぞれ0.10mm以上とすることが好ましい。また、第1凹溝62及び第2凹溝64の底は、負極合剤層48内に位置付けられてもよいし、負極芯体40にまで到達した位置に位置付けられていてもよい。
次に、負極26の製造方法の第1例について、以下に説明する。
まず、水素吸蔵合金粒子からなる水素吸蔵合金粉末、導電剤、結着剤及び水を混練して負極合剤スラリーを調製する。
得られた負極合剤スラリーは、負極芯体40としてのパンチングメタルシート40に塗着される。このとき、負極合剤スラリーが塗着されたパンチングメタルシート40は、ヒーターを備えた乾燥装置に導入され、この乾燥装置内を通過することにより、負極合剤スラリーは乾燥させられて、負極合剤層48となる。
負極合剤層48を保持したパンチングメタルシート40は、一対の圧延ローラーの間を通過させられることにより、負極合剤層48の密度が高められるとともに負極合剤層48の厚さが所望する厚さに調整された帯状体となる。その後、この帯状体は、切断装置により切断され、所定長さの中間製品となる。
得られた中間製品は、所定箇所の負極合剤層48が所定幅で且つ所定深さだけ削り取られる。これにより、中間製品には、第1凹溝62及び第2凹溝64が設けられ、中間製品は負極26となる。
詳しくは、中間製品においては、切削装置により、一方の面(内面50)の負極合剤層48aの終端対応位置66に相当する部分が所定範囲に亘って切削されて第1凹溝62が形成さられ、他方の面(外面52)の負極合剤層48bの終端対応位置68に相当する部分が所定範囲に亘って切削されて第2凹溝64が形成される。これにより、中間製品は、本発明に係る負極26となる。より詳しくは、負極26は、展開された状態で、図2に示すように、第1凹溝62が、負極26の先端部近傍に設けられ、第2凹溝64が、第1凹溝62とは反対側の面(外面52)において、第1凹溝62よりも負極26の基端側に設けられている。そして、図3から明らかなように、第2凹溝64は、負極26と正極24とをセパレータ28を介して重ね合わせて電極群22を形成した際に、負極26の外面52において、正極26の巻き終わり端部60に対応する箇所(終端対応位置68)に位置付けられる。一方、第1凹溝62は、負極26の内面50において、負極26が電極群22の最外周部を形成すべく一巻きされたのち、正極24の巻き終わり端部60に対応する箇所(終端対応位置66)に位置付けられる。
これら第1凹溝62及び第2凹溝64は、ほぼ同じ形状をなしており、電極群22内では、セパレータ28を介在させた状態で正極24の巻き終わり端部60を間に挟んで対向するように位置付けられる。
また、負極26の製造方法の第2例について以下に説明する。なお、この第2例については、上記した第1例と同様な部分については詳しい説明を省略し、異なる部分のみ詳しく説明する。
まず、パンチングメタルシート40に対して、第1凹溝62の形成予定領域及び第2凹溝64の形成予定領域にマスキングテープを貼付する。マスキングテープが貼付されたパンチングメタルシート40に第1例で準備した負極合剤スラリーを塗着させる。その後、第1例と同様に乾燥工程、圧延工程、切断工程を経て負極26の中間製品を得る。そして、この中間製品からマスキングテープを外し、マスキングテープ上の負極合剤層48を除去することにより、第1凹溝62及び第2凹溝64を形成する。これにより、負極26が得られる。
上記した正極24及び負極26は、上記したセパレータ28を介在させた状態で、渦巻き状に巻回され、電極群22に形成される。
このようにして得られた電極群22は、外装缶10内に挿入される。そして、当該外装缶10内にはアルカリ電解液が所定量注入される。その後、電極群22及びアルカリ電解液を収容した外装缶10は、正極端子20、蓋板14等を備えた封口体11により封口される。これにより、本発明に係る電池2が得られる。
電池2に含まれる本発明に係る負極26は、正極24の巻き終わり端部60に対応する箇所に第1凹溝62及び第2凹溝64を含んでいるので、これら第1凹溝62及び第2凹溝64により空間が形成されている。従って、電極群22に圧縮力が加えられたとしても、正極24の巻き終わり端部60に対応する箇所に圧縮力が伝わることは回避することができる。このため、正極24の巻き終わり端部60のバリがセパレータ28を突き抜けることは抑制される。また、仮にかかるバリがセパレータ28を突き抜けたとしても第1凹溝62及び第2凹溝64により形成される空間により、バリの先端は負極26まで到達しない。よって、内部短絡の発生は防止される。このように、本発明に係る負極26及びこの負極26を用いたアルカリ蓄電池2においては、正極24の端部に傾斜部を形成したり、保護部材を別途組み込むといった面倒な作業を行わなくても、負極26に凹溝を設けるといった簡便な態様をとるだけで内部短絡の発生を十分に防止することができる。
2 ニッケル水素蓄電池
10 外装缶
11 封口体
12 絶縁パッキン
14 蓋板
20 正極端子
22 電極群
24 正極
26 負極
28 セパレータ
40 負極芯体(パンチングメタルシート)
42 第1面
44 第2面
48 負極合剤層
50 内面
52 外面
60 巻き終わり端部
62 第1凹溝
64 第2凹溝

Claims (2)

  1. 円筒状の電極群を形成すべく、セパレータを介して正極と重ね合わされて渦巻き状に巻回されるアルカリ蓄電池用の負極において、
    一枚の金属製の薄板からなる負極芯体と、
    前記負極芯体の両面に設けられた負極合剤層と、を備え、
    前記負極合剤層には、前記電極群を形成したときに前記正極の巻き終わり端部と相対する位置に凹部が設けられている、アルカリ蓄電池用の負極。
  2. 上端開口が気密に封口された有底円筒状の外装缶と、
    前記外装缶内にアルカリ電解液とともに収容された電極群とを備え、
    前記電極群は、正極及び負極がこれらの間にセパレータを介在させて渦巻き状に巻回されてなり、
    前記負極は、請求項1に記載の負極であるアルカリ蓄電池。
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WO2020039693A1 (ja) * 2018-08-24 2020-02-27 富山住友電工株式会社 金属多孔体および金属多孔体の製造方法

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