JP2015125629A - フィルムセンサ、タッチ位置検出機能付き表示装置、およびフィルムセンサを作製するための積層体 - Google Patents
フィルムセンサ、タッチ位置検出機能付き表示装置、およびフィルムセンサを作製するための積層体 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】フィルムセンサは、基材フィルムを含む支持体と、基材上に設けられた複数の検出パターンと、を備えている。検出パターンは、遮光性および導電性を有する導線であって、各導線の間に開口部が形成されるよう網目状に配置された導線から構成されている。導線は、本体層および低反射層を含んでいる。このうち本体層は、90重量%以上の銅を含んでおり、また本体層の厚みは、0.2μm以下になっている。低反射層は、酸化銅または窒化銅からなる銅化合物を含んでおり、低反射層の厚みは、20〜60nmの範囲内になっている。
【選択図】図4
Description
(1)前記支持体側から順に、本体層/低反射層
(2)前記支持体側から順に、低反射層/本体層
(3)前記支持体側から順に、低反射層/本体層/低反射層
前記導線形成層が上記(1)の構成を有する場合、前記導線は、前記支持体の観察者側に配置されており、前記導線形成層が上記(2)の構成を有する場合、前記導線は、前記支持体の表示装置側に配置されており、前記本体層は、90重量%以上の銅を含み、前記本体層の厚みは、0.2μm以下になっており、前記低反射層は、酸化銅または窒化銅からなる銅化合物を含み、前記低反射層の厚みは、20〜60nmの範囲内になっている、フィルムセンサである。
(1)前記支持体側から順に、本体層/低反射層
(2)前記支持体側から順に、低反射層/本体層
(3)前記支持体側から順に、低反射層/本体層/低反射層
前記導線形成層が上記(1)の構成を有する場合、前記導線は、前記支持体の観察者側に配置されており、前記導線形成層が上記(2)の構成を有する場合、前記導線は、前記支持体の表示装置側に配置されており、前記本体層は、90重量%以上の銅を含み、前記本体層の厚みは、0.2μm以下になっており、前記低反射層は、酸化銅または窒化銅からなる銅化合物を含み、前記低反射層の厚みは、20〜60nmの範囲内になっている、積層体である。
以下、図1乃至図5(a)〜(d)を参照して、本発明の第1の実施の形態について説明する。まず図1により、本実施の形態におけるタッチパネルを構成するためのフィルムセンサ31について説明する。図1は、観察者側から見た場合のフィルムセンサ31を示す平面図である。
ここでは、フィルムセンサ31が、投影型の静電容量結合方式のタッチパネル用に構成される例について説明する。なお、「容量結合」方式は、タッチパネルの技術分野において「静電容量」方式や「静電容量結合」方式等とも呼ばれており、本件では、これらの「静電容量」方式や「静電容量結合」方式等と同義の用語として取り扱う。典型的な静電容量結合方式のフィルムセンサは、導電性のパターンを有しており、外部の導体(典型的には人間の指)がフィルムセンサ31に接近することにより、外部の導体とフィルムセンサ31の導電性のパターンとの間でコンデンサ(静電容量)が形成される。そして、このコンデンサの形成に伴った電気的な状態の変化に基づき、フィルムセンサ31上において外部導体が接近している位置の位置座標が特定される。
支持体32は、上述の検出パターン41や額縁配線43などのパターンや配線を支持するためのものである。この支持体32は、表示装置からの映像光を透過させることができる基材フィルム33を含んでいる。また図4に示すように、支持体32は、基材フィルム33と検出パターン41の導線51との間に設けられたアンダーコート層35aをさらに含んでいてもよい。また支持体32は、基材フィルム33のうち導線51に向かい合う側とは反対の側に設けられたアンダーコート層35bをさらに含んでいてもよい。また、基材フィルム33と各アンダーコート層35a,35bとの間には、基材フィルム33とアンダーコート層35aおよびアンダーコート層35bとの間の密着性を向上させるためのプライマー層34aおよびプライマー層34bが介在されていてもよい。
基材フィルム33を構成する材料としては、透明性および可撓性を有する材料が用いられ、例えば合成樹脂(プラスチック)が用いられる。合成樹脂としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、シクロオレフィンポリマー(COP)、ポリカーボネート(PC)、ポリイミド(PI)またはトリアセチルセルロース(TAC)などの可撓性及び透明性を有する樹脂が用いられる。
アンダーコート層35a,35bは、擦り傷などに対する耐擦傷性を高めるという機能や、フィルムセンサ31の透過率や反射率などの光学特性を調整するという機能を実現するために設けられる層である。
耐擦傷性を高める機能が求められる場合、アンダーコート層35a,35bを構成する材料としては、例えばアクリル樹脂などの、十分な硬度を有する材料が用いられる。この場合、アンダーコート層は、いわゆるハードコート層として機能することになる。
なお、アンダーコート層35a,35bのうち基材フィルム33の観察者側に位置するアンダーコート層のことを「観察者側アンダーコート」と称し、反対側に位置するアンダーコート層のことを「表示装置側アンダーコート」と称することもある。なお後述するように、導線51は、支持体32の観察者側に位置することもあれば、支持体32の表示装置側に位置することもある。従って、アンダーコート層35aが「観察者側アンダーコート」になりアンダーコート層35bが「表示装置側アンダーコート」になることもあれば、アンダーコート層35bが「観察者側アンダーコート」になりアンダーコート層35aが「表示装置側アンダーコート」になることもある。
次に導線51の層構成について説明する。図4に示すように、導線51は、支持体32側から順に配置された本体層53および低反射層54を有する導線形成層52Aを含んでいる。
本体層53は、導線51における導電性を主に実現するための層である。この本体層53は、その厚みが0.2μm以下になるよう、より具体的には0.02〜0.2μmの範囲内になるよう構成されている。これによって、導線51全体の厚みが大きくなることを抑制することができ、このことにより、導線51の側面において外光や映像光が反射されてしまうことを抑制することができる。このため、フィルムセンサ31が取り付けられる表示装置における視認性を十分に確保することができる。
低反射層54は、酸化銅または窒化銅からなる銅化合物を含む層である。酸化銅としては、銅原子と酸素原子とがほぼ一対一で結合することによって構成されるCuOが用いられ得る。窒化銅としては、数アトミック%(例えば2〜5アトミック%)の窒素と、約90アトミック%またはそれ以上の銅を含む銅化合物が用いられ得る。このような銅化合物を用いて構成される低反射層54においては、その金属光沢が、本体層53における金属光沢に比べて軽減されており、特に、銅に特有の赤味を帯びた色が軽減されている。このため、導線51からの反射光によって映像の視認性が低下することを抑制することができる。
同様にアンダーコート層35bも、複数の層から構成されていてもよい。例えば、図示はしないが、アンダーコート層35bは、第1アンダーコート層と、第1アンダーコート層と基材フィルム33との間に設けられた第2アンダーコート層と、を含んでいてもよい。この場合、好ましくは、第1アンダーコート層の屈折率は、1.58〜1.75の範囲内になっており、第2アンダーコート層の屈折率は、1.50〜1.60の範囲内になっており、かつ、第1アンダーコート層の屈折率は、第2アンダーコート層の屈折率よりも大きくなっている。これによって、アンダーコート層35aの場合と同様に、アンダーコート層35bに、上述のハードコート層としての機能だけでなく、透過率や反射率などの光学特性を調整する機能を持たせることができる。第1アンダーコート層および第2アンダーコート層を構成する材料としては、アンダーコート層35aの場合と同様の材料が用いられ得る。
なお本明細書において示されている屈折率は、特に断らない限り、波長500nmの光に対する屈折率を意味している。
検出パターン41に接続されている額縁配線43および端子部44は、検出パターン41からの信号をフィルムセンサ31の外部に取り出すために設けられたものである。信号を適切に伝達することができる限りにおいて、額縁配線43および端子部44の具体的な構成が特に限られることはない。例えば額縁配線43および端子部44は、導線51と同一の層構成で導線51と同時に形成されるものであってもよい。
次に、以上のような構成からなるフィルムセンサ31を製造する方法について、図5(a)〜(d)を参照して説明する。
次に、支持体32上に本体層53および低反射層54を順に形成する。本体層53および低反射層54を形成するための方法としては、上述のように、スパッタリング法などの薄膜形成法を用いることができる。
例えば図6に示すように、支持体32は、導線51に接するようアンダーコート層35a上に設けられた密着層36をさらに含んでいてもよい。密着層36を構成する材料としては、アンダーコート層35aおよび導線形成層52Aに対する高い密着性を備える材料が用いられ、例えば酸化珪素や窒化銅が用いられる。このような密着層36を設けることにより、支持体32と導線形成層52Aとの間の密着性を向上させることができる。
ところで、密着層36が窒化銅から構成される場合、密着層36は、密着性を向上させるという機能(第1機能)だけでなく、反射率を低減するという機能(第2機能)も発揮することができる。密着層36に対して第1機能のみが求められる場合、密着層36を構成する窒化銅の厚みは、少なくとも2nmあればよい。一方、密着層36に対して第1機能および第2機能が求められる場合、密着層36を構成する窒化銅の厚みは、20〜60nmの範囲内、例えば40nmに設定される。
また上述の本実施の形態においては、低反射層54が単層からなる例を示したが、これに限られることはなく、低反射層54が複数層で構成されていてもよい。例えば図7に示すように、低反射層54は、第1層54aと、第1層54aと本体層53との間で第1層54aに接するよう設けられた第2層54bと、を含んでいてもよい。以下、第1層54aおよび第2層54bについて説明する。
次に図8を参照して、本発明の第2の実施の形態について説明する。図8に示す第2の実施の形態において、上述の第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。また、第1の実施の形態において得られる作用効果が本実施の形態においても得られることが明らかである場合、その説明を省略することもある。
図8は、本実施の形態によるフィルムセンサ31を拡大して示す断面図であり、上述の第1の実施の形態における図4に対応する図である。図8に示すように、本実施の形態において、導線51は、支持体32側から順に配置された低反射層54、本体層53および防錆層55を有する導線形成層52Bを含んでいる。
本体層53および低反射層54は、支持体32との間の位置関係が異なる点を除いて、上述の第1の実施の形態における本体層53および低反射層54と同一である。
防錆層55は、本体層53の表面が錆びて変質し、これによって本体層53の電気的特性などが低下してしまうことを防ぐために設けられるものである。防錆層55を構成する材料としては、本体層53を構成する材料よりも錆びにくいものが用いられる。なお防錆層55は、本体層53の表面が錆びることを防ぐという機能だけでなく、導線51による光の反射を防ぐという機能をも発揮するよう構成されていてもよい。すなわち防錆層55は、その金属光沢が、本体層53における金属光沢に比べて軽減されるよう構成されていてもよい。
なお本実施の形態においても、上述の第1の実施の形態の場合と同様に、図9に示すように、支持体32は、導線51に接するようアンダーコート層35a上に設けられた密着層36をさらに含んでいてもよい。これによって、支持体32と導線形成層52Bとの間の密着性を向上させることができる。
また本実施の形態においても、上述の第1の実施の形態の場合と同様に、低反射層54が複数層で構成されていてもよい。例えば図10に示すように、低反射層54は、第1層54aと、第1層54aと本体層53との間で第1層54aに接するよう設けられた第2層54bと、を含んでいてもよい。これによって、低反射層54における反射防止効果をさらに向上させることができる。
次に図11を参照して、本発明の第3の実施の形態について説明する。図11に示す第3の実施の形態において、上述の第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。また、第1の実施の形態において得られる作用効果が本実施の形態においても得られることが明らかである場合、その説明を省略することもある。
図11は、本実施の形態によるフィルムセンサ31を拡大して示す断面図であり、上述の第1の実施の形態における図4に対応する図である。図11に示すように、本実施の形態において、導線51は、支持体32側から順に配置された低反射層54、本体層53および低反射層54を有する導線形成層52Cを含んでいる。
本体層53および低反射層54は、支持体32との間の位置関係が異なる点を除いて、上述の第1の実施の形態における本体層53および低反射層54と同一である。
なお本実施の形態においても、上述の第1の実施の形態の場合と同様に、図12に示すように、支持体32は、導線51に接するようアンダーコート層35a上に設けられた密着層36をさらに含んでいてもよい。これによって、支持体32と導線形成層52Cとの間の密着性を向上させることができる。
また本実施の形態においても、上述の第1の実施の形態の場合と同様に、低反射層54が複数層で構成されていてもよい。例えば図13に示すように、各低反射層54は、第1層54aと、第1層54aと本体層53との間で第1層54aに接するよう設けられた第2層54bと、を含んでいてもよい。これによって、低反射層54における反射防止効果をさらに向上させることができる。なお図13においては、本体層53の両側に設けられる低反射層54がいずれも複数層で構成される例を示したが、これに限られることはなく、本体層53の一方の側に設けられる低反射層54のみが複数層で構成され、本体層53の他方の側に設けられる低反射層54は単層で構成されていてもよい。
次に図14乃至18を参照して、本発明の第4の実施の形態について説明する。本実施の形態においては、上述のフィルムセンサ31から構成されたタッチパネルと表示装置とを組み合わせることによって得られるタッチ位置検出機能付き表示装置について説明する。本実施の形態において、上述の各実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。また、各実施の形態において得られる作用効果が本実施の形態においても得られることが明らかである場合、その説明を省略することもある。
図14は、タッチ位置検出機能付き表示装置10を示す展開図である。図1に示すように、タッチ位置検出機能付き表示装置10は、タッチパネル30と、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどの表示装置15とを組み合わせることによって構成されている。図示された表示装置15は、フラットパネルディスプレイとして構成されている。表示装置15は、表示面16aを有した表示パネル16と、表示パネル16に接続された表示制御部(図示せず)と、を有している。表示パネル16は、映像を表示することができるアクティブエリアA1と、アクティブエリアA1を取り囲むようにしてアクティブエリアA1の外側に配置された非アクティブエリア(額縁領域とも呼ばれる)A2と、を含んでいる。表示制御部は、表示されるべき映像に関する情報を処理し、映像情報に基づいて表示パネル16を駆動する。表示パネル16は、表示制御部の制御信号に基づいて、所定の映像を表示面16aに表示する。すなわち、表示装置15は、文字や図等の情報を映像として出力する出力装置としての役割を担っている。
図14に示すように、タッチパネル30は、表示装置15の表示面16aに、例えば接着層(図示せず)を介して接着されている。このタッチパネル30は、2枚のフィルムセンサ31を組み合わせることによって構成されている。図14においては、観察者側に配置されたフィルムセンサが符号31Aで表されており、フィルムセンサ31Aよりも表示装置側に配置されたフィルムセンサが符号31Bで表されている。以下の説明において、符号31Aおよび符号31Bが付されたフィルムセンサをそれぞれ第1フィルムセンサ31Aおよび第2フィルムセンサ31Bとも称する。
図18においては、第1フィルムセンサ31Aの導線51および第2フィルムセンサ31Bの導線51のいずれもが導線形成層52Aを含む例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、第1フィルムセンサ31Aの導線51は、上述の導線形成層52Bまたは導線形成層52Cを含んでいてもよい。すなわち、第1フィルムセンサ31Aの導線51は、導線形成層52A、導線形成層52Bまたは導線形成層52Cのいずれによって構成されていてもよい。同様に、第2フィルムセンサ31Bの導線51も、導線形成層52A、導線形成層52Bまたは導線形成層52Cのいずれによって構成されていてもよい。
また上述の本実施の形態および上述の各変形例において、第1フィルムセンサ31Aの導線51および第2フィルムセンサ31Bの導線51のいずれもが支持体32の観察者側に位置する例を示したが、これに限られることはない。例えば図21に示すように、第1フィルムセンサ31Aの導線51は、支持体32の観察者側に位置し、一方、第2フィルムセンサ31Bの導線51は、支持体32の表示装置側に位置していてもよい。
次に、導線51が支持体32の表示装置側に設けられている場合における、導線51の断面形状の好ましい一例について、図23を参照して説明する。なお図23においては、導線51が導線形成層52Cから構成されている例について説明するが、これに限られることはなく、導線51が導線形成層52Aまたは導線形成層52Bから構成されていてもよい。
次に図24乃至26を参照して、本発明の第5の実施の形態について説明する。本実施の形態においては、支持体32の両側に導線51が設けられる例について説明する。本実施の形態において、上述の各実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。また、各実施の形態において得られる作用効果が本実施の形態においても得られることが明らかである場合、その説明を省略することもある。
図24に示すように、フィルムセンサ31は、支持体32と、支持体32の観察者側の面(第1面)32a上に設けられた導線51と、支持体32の表示装置側の面(第2面)32b上に設けられた導線51と、を備えている。第1面32a側の導線51および第2面32b側の導線51は、互いに交差するように設けられている。このため本実施の形態によれば、1枚のフィルムセンサ31によってタッチパネル30を構成することができる。
図25においては、支持体32の第1面32a上に設けられる導線51が導線形成層52Aを含み、支持体32の第2面32b上に設けられる導線51が導線形成層52Bを含む例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、支持体32の第1面32a上に設けられる導線51は、上述の導線形成層52Bまたは導線形成層52Cを含んでいてもよい。すなわち、支持体32の第1面32a上に設けられる導線51は、導線形成層52A、導線形成層52Bまたは導線形成層52Cのいずれによって構成されていてもよい。同様に、支持体32の第2面32b上に設けられる導線51も、導線形成層52A、導線形成層52Bまたは導線形成層52Cのいずれによって構成されていてもよい。
同様に、積層体60に関しても、支持体32の第1面32a上に設けられる導線形成層および支持体32の第2面32b上に設けられる導線形成層として、導線形成層52A、導線形成層52Bまたは導線形成層52Cのいずれかを任意に用いることができる。
低反射層54を構成するための酸化銅および窒化銅をスパッタリングで製造するための条件を探索する予備評価を実施した。具体的には、スパッタリング装置内に導入するアルゴンガス、酸素ガス、窒素ガスおよびスパッタリング装置内の圧力を様々に変更して、酸化銅または窒化銅などの銅化合物を基材フィルム上に形成した。また、形成された銅化合物の組成を、X線光電子分光法(ESCA)を用いて分析した。9通りのスパッタリングの条件、および、得られた銅化合物の組成分析結果を表1に示す。表1には、左側の列から順に、「ターゲットの銅に印加された電力」、「アルゴンガスの流量」、「酸素ガスの流量」、「窒素ガスの流量」、「装置内の圧力」、「基材フィルムの搬送速度」、「銅化合物中の銅濃度の分析結果」、「銅化合物中の酸素濃度の分析結果」、「銅化合物中の窒素濃度の分析結果」および「銅化合物中の炭素濃度の分析結果」が示されている。
図27に示すように、支持体32と、支持体32の第1面32aに設けられた導線形成層52Aと、を含む積層体のサンプルを準備した。導線形成層52Aは、支持体32側から順に配置された本体層53および反射防止層54を含んでいる。支持体32の基材フィルム32を構成する材料としては、PETを用いた。支持体32のアンダーコート層35a,35bを構成する材料としては、アクリル樹脂を用いた。本体層53を構成する材料としては、銅を用いた。反射防止層54を構成する材料としては、酸化銅からなる銅化合物を用いた。具体的なサンプルとしては、反射防止層54の厚みが異なる以下の3種類のものを準備した。
サンプル11:厚み30nmの酸化銅からなる反射防止層54を含む積層体
サンプル12:厚み40nmの酸化銅からなる反射防止層54を含む積層体
サンプル13:厚み50nmの酸化銅からなる反射防止層54を含む積層体
また比較のため、反射防止層54が設けられていない積層体をサンプル01として準備した。
反射防止層54を構成する材料として、窒化銅からなる銅化合物を用いたこと以外は、実施例1の場合と同様にして、反射防止層54を含む積層体の反射率を測定した。具体的なサンプルとしては、反射防止層54の厚みが異なる以下の3種類のものを準備した。
サンプル21:厚み20nmの窒化銅からなる反射防止層54を含む積層体
サンプル22:厚み40nmの窒化銅からなる反射防止層54を含む積層体
サンプル23:厚み60nmの窒化銅からなる反射防止層54を含む積層体
サンプル21,22および23における反射率の測定結果を、上述のサンプル01における反射率の測定結果と併せて図29に示す。
反射防止層54が図30に示す第1層54aおよび第2層54bを含むこと以外は、実施例1の場合と同様にして、反射防止層54を含む積層体の反射率を測定した。第1層54aおよび第2層54bを構成する材料としてはそれぞれ、酸化銅からなる銅化合物および窒化銅からなる銅化合物を用いた。具体的なサンプルとしては、第1層54aの酸化銅の厚みが20nmであり、第2層54bの窒化銅の厚みが20nmであるサンプル31を用いた。
図32に示すように、支持体32と、支持体32の第2面32bに設けられた導線形成層52Bと、を含む積層体のサンプルを準備した。導線形成層52Bは、支持体32側から順に配置された反射防止層54および本体層53を含んでいる。支持体32の構成、および本体層53を構成する材料は、実施例1の場合と同一である。反射防止層54を構成する材料としては、酸化銅からなる銅化合物を用いた。具体的なサンプルとしては、反射防止層54の厚みが異なる以下の3種類のものを準備した。
サンプル41:厚み30nmの酸化銅からなる反射防止層54を含む積層体
サンプル42:厚み40nmの酸化銅からなる反射防止層54を含む積層体
サンプル43:厚み50nmの酸化銅からなる反射防止層54を含む積層体
また比較のため、反射防止層54が設けられていない積層体をサンプル02として準備した。
反射防止層54を構成する材料として、窒化銅からなる銅化合物を用いたこと以外は、実施例4の場合と同様にして、反射防止層54を含む積層体の反射率を測定した。具体的なサンプルとしては、反射防止層54の厚みが異なる以下の3種類のものを準備した。
サンプル51:厚み20nmの窒化銅からなる反射防止層54を含む積層体
サンプル52:厚み40nmの窒化銅からなる反射防止層54を含む積層体
サンプル53:厚み60nmの窒化銅からなる反射防止層54を含む積層体
サンプル51,52および53における反射率の測定結果を、上述のサンプル02における反射率の測定結果と併せて図34に示す。
反射防止層54が図35に示す第1層54aおよび第2層54bを含むこと以外は、実施例4の場合と同様にして、反射防止層54を含む積層体の反射率を測定した。第1層54aおよび第2層54bを構成する材料としてはそれぞれ、酸化銅からなる銅化合物および窒化銅からなる銅化合物を用いた。具体的なサンプルとしては、第1層54aの酸化銅の厚みが20nmであり、第2層54bの窒化銅の厚みが20nmであるサンプル61を用いた。
15 表示装置
30 タッチパネル
31 フィルムセンサ
32 支持体
33 基材フィルム
34a,34b プライマー層
35a,35b アンダーコート層
36 密着層
41 検出パターン
51 導線
52A 導線形成層
52B 導線形成層
52C 導線形成層
53 本体層
54 低反射層
54a 第1層
54b 第2層
55 防錆層
60 積層体
Claims (12)
- 表示装置に組み合わされるフィルムセンサであって、
基材フィルムを含む支持体と、
前記支持体上に設けられた複数の検出パターンと、を備え、
前記検出パターンは、遮光性および導電性を有する導線であって、各導線の間に開口部が形成されるよう網目状に配置された導線から構成されており、
前記導線が、下記(1)、(2)または(3)の構成を有する導線形成層を含んでおり、
(1)前記支持体側から順に、本体層/低反射層
(2)前記支持体側から順に、低反射層/本体層
(3)前記支持体側から順に、低反射層/本体層/低反射層
前記導線形成層が上記(1)の構成を有する場合、前記導線は、前記支持体の観察者側に配置されており、
前記導線形成層が上記(2)の構成を有する場合、前記導線は、前記支持体の表示装置側に配置されており、
前記本体層は、90重量%以上の銅を含み、前記本体層の厚みは、0.2μm以下になっており、
前記低反射層は、酸化銅または窒化銅からなる銅化合物を含み、
前記低反射層の厚みは、20〜60nmの範囲内になっている、フィルムセンサ。 - 前記支持体は、前記基材フィルムの観察者側に設けられた観察者側アンダーコート層をさらに含み、
前記観察者側アンダーコート層の屈折率は、1.50〜1.75の範囲内になっている、請求項1に記載のフィルムセンサ。 - 前記観察者側アンダーコート層は、観察者側第1アンダーコート層と、前記観察者側第1アンダーコート層と前記基材フィルムとの間に設けられた観察者側第2アンダーコート層と、を含み、
前記観察者側第1アンダーコート層の屈折率は、1.58〜1.75の範囲内になっており、前記観察者側第2アンダーコート層の屈折率は、1.50〜1.60の範囲内になっており、かつ、前記観察者側第1アンダーコート層の屈折率が、前記観察者側第2アンダーコート層の屈折率よりも大きくなっている、請求項2に記載のフィルムセンサ。 - 前記支持体は、前記基材フィルムの表示装置側に設けられた表示装置側アンダーコート層をさらに含み、
前記表示装置側アンダーコート層の屈折率は、1.50〜1.75の範囲内になっている、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のフィルムセンサ。 - 前記表示装置側アンダーコート層は、表示装置側第1アンダーコート層と、前記表示装置側第1アンダーコート層と前記基材フィルムとの間に設けられた表示装置側第2アンダーコート層と、を含み、
前記表示装置側第1アンダーコート層の屈折率は、1.58〜1.75の範囲内になっており、前記表示装置側第2アンダーコート層の屈折率は、1.50〜1.60の範囲内になっており、かつ、前記表示装置側第1アンダーコート層の屈折率が、前記表示装置側第2アンダーコート層の屈折率よりも大きくなっている、請求項4に記載のフィルムセンサ。 - 前記支持体は、前記導線に接するよう設けられ、酸化珪素または窒化銅からなる密着層をさらに含む、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のフィルムセンサ。
- 前記導線の前記導線形成層は、下記(1)の構成を有している、請求項1乃至6のいずれか一項に記載のフィルムセンサ。
(1)前記基材側から順に、本体層/低反射層 - 前記導線の前記導線形成層は、下記(2)の構成を有している、請求項1乃至6のいずれか一項に記載のフィルムセンサ。
(2)前記基材側から順に、低反射層/本体層 - 前記導線は、前記支持フィルムの観察者側に配置されており、
前記導線の前記導線形成層は、下記(3)の構成を有している、請求項1乃至6のいずれか一項に記載のフィルムセンサ。
(3)前記基材側から順に、低反射層/本体層/低反射層 - 前記低反射層は、第1層と、前記第1層と前記本体層との間に設けられた第2層と、を含み、
前記第1層は、酸化銅からなる銅化合物を含み、前記第2層は、窒化銅からなる銅化合物を含み、
前記第1層の厚みおよび前記第2層の厚みをそれぞれd1(nm)およびd2(nm)とするとき、d1は10〜30(nm)の範囲内であり、d2は10〜30(nm)の範囲内である、請求項1乃至9のいずれか一項に記載のフィルムセンサ。 - 表示装置と、
前記表示装置の表示面上に配置されたタッチパネルセンサと、を備え、
前記タッチパネルセンサは、請求項1乃至10のいずれか一項に記載のフィルムセンサを含む、タッチ位置検出機能付き表示装置。 - フィルムセンサを作製するための積層体であって、
基材フィルムを含む支持体と、
前記支持体上に設けられ、下記(1)、(2)または(3)の構成を有する導線形成層と、を備え、
(1)前記支持体側から順に、本体層/低反射層
(2)前記支持体側から順に、低反射層/本体層
(3)前記支持体側から順に、低反射層/本体層/低反射層
前記導線形成層が上記(1)の構成を有する場合、前記導線は、前記支持体の観察者側に配置されており、
前記導線形成層が上記(2)の構成を有する場合、前記導線は、前記支持体の表示装置側に配置されており、
前記本体層は、90重量%以上の銅を含み、前記本体層の厚みは、0.2μm以下になっており、
前記低反射層は、酸化銅または窒化銅からなる銅化合物を含み、
前記低反射層の厚みは、20〜60nmの範囲内になっている、積層体。
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