JP6376430B2 - タッチパネルセンサおよびタッチ位置検出機能付き表示装置 - Google Patents
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Description
以下、図1乃至図7(a)〜(d)を参照して、本発明の第1の実施の形態の一例について説明する。なお、本明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
はじめに図1を参照して、タッチパネルセンサ30を備えたタッチ位置検出機能付き表示装置10について説明する。図1に示すように、タッチ位置検出機能付き表示装置10は、タッチパネルセンサ30と、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどの表示装置15とを組み合わせることによって構成されている。図示された表示装置15は、フラットパネルディスプレイとして構成されている。表示装置15は、表示面16aを有した表示パネル16と、表示パネル16に接続された表示制御部(図示せず)と、を有している。表示パネル16は、映像を表示することができるアクティブエリアA1と、アクティブエリアA1を取り囲むようにしてアクティブエリアA1の外側に配置された非アクティブエリア(額縁領域とも呼ばれる)A2と、を含んでいる。表示制御部は、表示されるべき映像に関する情報を処理し、映像情報に基づいて表示パネル16を駆動する。表示パネル16は、表示制御部の制御信号に基づいて、所定の映像を表示面16aに表示する。すなわち、表示装置15は、文字や図等の情報を映像として出力する出力装置としての役割を担っている。
次に図2を参照して、タッチパネルセンサ30について説明する。図2は、観察者側から見た場合のタッチパネルセンサ30を示す平面図である。
基材32は、タッチパネルセンサ30において誘電体として機能するものである。基材32を構成する材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、シクロオレフィンポリマー(COP)やガラスなど、十分な透光性を有する材料が用いられる。なお第1検出パターン41、第2検出パターン46、額縁配線43,48や端子部44,49を適切に保持することができる限りにおいて、基材32の具体的な構成が特に限られることはない。例えば基材32は、タッチパネルセンサ30における光の反射率や透過率を調整するためのインデックスマッチング層をさらに含んでいてもよい。他にも、PET層などの表面に設けられたハードコート層がさらに基材32に含まれていてもよい。すなわち本実施の形態において、基材32とは、何らかの具体的な構造や材料を意味するものではなく、タッチパネルセンサ30を構成する第1検出パターン41や第2検出パターン46などのパターンの下地となるものを意味するに過ぎない。
次に図3A乃至図5を参照して、第1検出パターン41について説明する。図3Aは、図2において符号IIIが付された一点鎖線で囲まれた部分における第1検出パターン41を、観察者側から見た場合を示す平面図であり、図3Bは、図2において符号IIIが付された一点鎖線で囲まれた部分における第2検出パターン46を、観察者側から見た場合、すなわち基材32を透かして第2検出パターン46を見た場合を示す平面図である。また図3Cは、図3Aに示す第1検出パターンおよび図3Bに示す第2検出パターンを重ねて示す平面図である。また図4および図5はそれぞれ、タッチパネルセンサ30を図3CのIV線およびV線に沿って切断した場合を示す断面図である。なお図3Cにおいては、第1導線51が実線で示され、第2導線56が点線で示されている。
第1導線51の場合と同様に、第2導線56においても、第2検出パターン46全体の面積のうち開口部56aによって占められる面積の比率を十分に確保することができる限りにおいて、第2導線56の寸法や形状が特に限られることはない。例えば図3Bおよび図3Cに示す例において、第2検出パターン46は、菱形に形成された第2導線56を第2方向に沿って並べることによって構成されている。この場合、菱形の内角のうち鈍角になる内角が第2方向に沿って並ぶよう、第2導線56が構成されている。
次に図6を参照して、第1検出パターン41を構成する第1導線51および第2検出パターン46を構成する第2導線56の層構成について説明する。なお図6は、第1導線51および第2導線56の層構成を説明するために描かれた図であり、実際のタッチパネルセンサ30における第1導線51および第2導線56の位置関係には必ずしも対応していない。
図6に示すように、第1導線51は、第1本体層61と、第1本体層61よりも観察者側に設けられた第1被覆層62と、第1本体層61よりも表示装置側に設けられた第1下地層63と、を含んでいる。
次に第2導線56について説明する。図6に示すように、第2導線56は、第2本体層66と、第2本体層66よりも観察者側に設けられた第2下地層68と、第2本体層66よりも表示装置側に設けられた第2被覆層67と、を含んでいる。
第1検出パターン41に接続されている第1額縁配線43および第1端子部44、並びに、第2検出パターン46に接続されている第2額縁配線48および第2端子部49は、第1検出パターン41並びに第2検出パターン46からの信号をタッチパネルセンサ30の外部に取り出すために設けられたものである。信号を適切に伝達することができる限りにおいて、第1額縁配線43および第1端子部44並びに第2額縁配線48および第2端子部49の具体的な構成が特に限られることはない。例えば第1額縁配線43および第1端子部44は、第1導線51と同一の層構成で第1導線51と同時に形成されるものであってもよい。同様に、第2額縁配線48および第2端子部49は、第2導線56と同一の層構成で第2導線56と同時に形成されるものであってもよい。
次に、以上のような構成からなるタッチパネルセンサ30を製造する方法について、図7(a)〜(d)および図8(a)(b)を参照して説明する。
第1感光層71は、第1導線51のパターンに対応したパターンで形成されている。また第2感光層76は、第2導線56のパターンに対応したパターンで形成されている。感光層71,76は、例えば、はじめに、積層体60の表面上にコーターを用いて感光性材料をコーティングし、次に、感光性材料を所定のパターンで露光して現像することによって形成される。
次に図12乃至図14を参照して、本発明の第2の実施の形態について説明する。図12乃至図14に示す第2の実施の形態において、タッチ位置を検出するための検出パターンは、基材の観察者側の面上にのみ設けられており、基材の表示装置側の面上には設けられていない。図12乃至図14に示す第2の実施の形態において、上述の第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。また、第1の実施の形態において得られる作用効果が本実施の形態においても得られることが明らかである場合、その説明を省略することもある。
15 表示装置
30 タッチパネルセンサ
30A 第1タッチパネルセンサ
30B 第2タッチパネルセンサ
32 基材
33 基材
41 第1検出パターン(検出パターン)
46 第2検出パターン(検出パターン)
51 第1導線(導線)
56 第2導線(導線)
60 積層体
61 第1本体層(本体層)
62 第1被覆層(被覆層)
63 第1下地層
66 第2本体層
67 第2被覆層
68 第2下地層
Claims (10)
- タッチパネルセンサであって、
観察者側を向く第1面および表示装置側を向く第2面を含む基材と、
前記基材の前記第1面上に設けられた複数の第1検出パターンと、
前記基材の前記第2面上に設けられた複数の第2検出パターンと、を備え、
前記第1検出パターンは、遮光性および導電性を有する第1導線であって、各第1導線の間に開口部が形成されるよう網目状に配置された第1導線から構成されており、
前記第2検出パターンは、遮光性および導電性を有する第2導線であって、各第2導線の間に開口部が形成されるよう網目状に配置された第2導線から構成されており、
前記第1導線は、銅を含む第1本体層と、前記第1本体層よりも観察者側に設けられ、前記第1本体層よりも小さい厚みを有し、前記第1本体層よりも小さい含有量の銅を含む第1被覆層と、を含み、
前記第1被覆層は、前記第1本体層よりも大きい幅を有し、前記第1本体層に対する前記第1被覆層の突出幅は、前記第1本体層の厚み以上であり、
前記第2導線は、銅を含む第2本体層と、前記第2本体層よりも観察者側に設けられ、前記第2本体層よりも小さい厚みを有し、前記第2本体層よりも小さい含有量の銅を含む第2下地層と、を含み、
前記第2下地層は、前記第2本体層よりも大きい幅を有し、前記第2本体層に対する前記第2下地層の突出幅は、前記第2本体層の厚み以上であり、
波長600nmの光を前記第1本体層、前記第1被覆層、前記第2本体層および前記第2下地層に照射した場合の光の反射率をそれぞれR10、R11、R20およびR22とする場合、
R11≦0.5×R10、かつ、R22≦0.5×R20
の関係が成立し、
塩化第2鉄溶液を用いて前記第1本体層及び前記第1被覆層をエッチングした場合、前記第1本体層のエッチング速度が、前記第1被覆層のエッチング速度の1.4倍以上であり、
塩化第2鉄溶液を用いて前記第2本体層及び前記第2下地層をエッチングした場合、前記第2本体層のエッチング速度が、前記第2下地層のエッチング速度の1.4倍以上である、タッチパネルセンサ。 - 前記第1本体層および前記第2本体層はいずれも、99重量%以上の銅を含み、
前記第1被覆層および前記第2下地層はいずれも、50重量%以下の銅を含む、請求項1に記載のタッチパネルセンサ。 - 前記第1被覆層および前記第2下地層はいずれも、50重量%以下の銅と、40重量%以上のニッケルと、を含む、請求項2に記載のタッチパネルセンサ。
- 前記第1被覆層および前記第2下地層はいずれも、50重量%以下の銅と、40重量%以上のニッケルと、10重量%以上のクロムと、を含む、請求項3に記載のタッチパネルセンサ。
- 前記第1導線は、前記第1本体層よりも表示装置側に設けられ、前記第1本体層よりも小さい厚みを有し、金属からなる第1下地層をさらに含み、
前記第1下地層は、50重量%以下の銅を含み、
波長600nmの光を前記第1下地層に照射した場合の光の反射率をR12とする場合、
R12≦0.5×R10
の関係が成立する、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のタッチパネルセンサ。 - 前記第2導線は、前記第2本体層よりも表示装置側に設けられ、前記第2本体層よりも小さい厚みを有し、金属からなる第2被覆層をさらに含み、
前記第2被覆層は、50重量%以下の銅を含み、
波長600nmの光を前記第2被覆層に照射した場合の光の反射率をR21とする場合、
R21≦0.5×R20
の関係が成立する、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のタッチパネルセンサ。 - 前記第1本体層の側面、前記第1被覆層の表面および前記第2本体層の側面に、低反射処理が施されている、請求項1乃至6のいずれか一項に記載のタッチパネルセンサ。
- 表示装置と、
前記表示装置の表示面上に配置されたタッチパネルセンサと、を備え、
前記タッチパネルセンサは、
観察者側を向く第1面および表示装置側を向く第2面を含む基材と、
前記基材の前記第1面上に設けられた複数の第1検出パターンと、
前記基材の前記第2面上に設けられた複数の第2検出パターンと、を備え、
前記第1検出パターンは、遮光性および導電性を有する第1導線であって、各第1導線の間に開口部が形成されるよう網目状に配置された第1導線から構成されており、
前記第2検出パターンは、遮光性および導電性を有する第2導線であって、各第2導線の間に開口部が形成されるよう網目状に配置された第2導線から構成されており、
前記第1導線は、銅を含む第1本体層と、前記第1本体層よりも観察者側に設けられ、前記第1本体層よりも小さい厚みを有し、前記第1本体層よりも小さい含有量の銅を含む第1被覆層と、を含み、
前記第1被覆層は、前記第1本体層よりも大きい幅を有し、前記第1本体層に対する前記第1被覆層の突出幅は、前記第1本体層の厚み以上であり、
前記第2導線は、銅を含む第2本体層と、前記第2本体層よりも観察者側に設けられ、前記第2本体層よりも小さい厚みを有し、前記第2本体層よりも小さい含有量の銅を含む第2下地層と、を含み、
前記第2下地層は、前記第2本体層よりも大きい幅を有し、前記第2本体層に対する前記第2下地層の突出幅は、前記第2本体層の厚み以上であり、
波長600nmの光を前記第1本体層、前記第1被覆層、前記第2本体層および前記第2下地層に照射した場合の光の反射率をそれぞれR10、R11、R20およびR22とする場合、
R11≦0.5×R10、かつ、R22≦0.5×R20
の関係が成立し、
塩化第2鉄溶液を用いて前記第1本体層及び前記第1被覆層をエッチングした場合、前記第1本体層のエッチング速度が、前記第1被覆層のエッチング速度の1.4倍以上であり、
塩化第2鉄溶液を用いて前記第2本体層及び前記第2下地層をエッチングした場合、前記第2本体層のエッチング速度が、前記第2下地層のエッチング速度の1.4倍以上である、タッチ位置検出機能付き表示装置。 - タッチパネルセンサであって、
観察者側を向く第1面および表示装置側を向く第2面を含む基材と、
前記基材の前記第1面上に設けられた複数の検出パターンと、を備え、
前記検出パターンは、遮光性および導電性を有する導線であって、各導線の間に開口部が形成されるよう網目状に配置された導線から構成されており、
前記導線は、本体層と、前記本体層よりも観察者側に設けられ、前記本体層よりも小さい厚みを有し、金属からなる被覆層と、を含み、
前記本体層は、99重量%以上の銅を含み、
前記被覆層は、50重量%以下の銅を含み、
波長600nmの光を前記本体層および前記被覆層に照射した場合の光の反射率をそれぞれR10およびR11とする場合、
R11≦0.5×R10
の関係が成立し、
前記被覆層は、前記本体層よりも大きい幅を有し、前記本体層に対する前記被覆層の突出幅は、前記本体層の厚み以上であり、
塩化第2鉄溶液を用いて前記本体層及び前記被覆層をエッチングした場合、前記本体層のエッチング速度が、前記被覆層のエッチング速度の1.4倍以上である、タッチパネルセンサ。 - 表示装置と、
前記表示装置の表示面上に配置されたタッチパネルセンサと、を備え、
前記タッチパネルセンサは、
観察者側を向く第1面および表示装置側を向く第2面を含む基材と、
前記基材の前記第1面上に設けられた複数の検出パターンと、を備え、
前記検出パターンは、遮光性および導電性を有する導線であって、各導線の間に開口部が形成されるよう網目状に配置された導線から構成されており、
前記導線は、本体層と、前記本体層よりも観察者側に設けられ、前記本体層よりも小さい厚みを有し、金属からなる被覆層と、を含み、
前記本体層は、99重量%以上の銅を含み、
前記被覆層は、50重量%以下の銅を含み、
波長600nmの光を前記本体層および前記被覆層に照射した場合の光の反射率をそれぞれR10およびR11とする場合、
R11≦0.5×R10
の関係が成立し、
前記被覆層は、前記本体層よりも大きい幅を有し、前記本体層に対する前記被覆層の突出幅は、前記本体層の厚み以上であり、
塩化第2鉄溶液を用いて前記本体層及び前記被覆層をエッチングした場合、前記本体層のエッチング速度が、前記被覆層のエッチング速度の1.4倍以上である、タッチ位置検出機能付き表示装置。
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