JP2015125542A - センサーパネル及びセンサーパネルの製造方法 - Google Patents

センサーパネル及びセンサーパネルの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】引き出し配線材の結合部分に生じる歪みを外部から視認不可能とし、かつ、引き出し配線材と基板の結合強度を高めることのできるセンサーパネル及びセンサーパネルの製造方法を提供する。
【解決手段】透明基板と、透明基板に配置された透明電極層と、透明基板の周囲部に配置されて透明電極層に接続された配線層と、配線層に接続された可撓性の引き出し配線材と、透明電極層を覆う透明な第1カバー層ならびに配線層を覆う不透明の第2カバー層とを有し、引き出し配線材の透明基板から引き出される基部が、第1カバー層と第2カバー層の少なくとも一方に埋設され、引き出し配線材と透明基板との接合部及び基部が第2カバー層に覆われている。
【選択図】図2

Description

本発明は、携帯機器やタッチパネルに用いるセンサーパネルに関する。
従来のセンサーパネルとして、特許文献1に記載の表面パネルが提案されている。この表面パネルは、透光性の樹脂層及び検知フィルムが積層された構成を備え、検知フィルムの裏面には透光性の電極層と、この電極層に接続された配線層とが形成され、表面には配線層を覆う加飾部が形成されている。加飾部は、検知フィルムの基材フィルムの表面に塗装によって形成されており、樹脂層を透過して目視される。
特開2011−208857号公報
特許文献1に記載の表面パネルでは、制御装置等との電気的な接続のために、配線層にフレキシブルプリント基板(FPC)(引き出し配線材)の接続部を熱圧着によって固定している。
しかしながら、FPCを熱圧着すると検知フィルム及び加飾部が熱と圧力で変形して歪みが残ってしまい、この歪みは樹脂層を透過して外部から視認可能となってしまうという問題がある。
さらに、この表面パネルでは、FPCを検知フィルムの裏側から配線層に結合させる構造をとっているため、組立その他の場面においてFPCに外力がかかった場合に引き剥がれが生じやすいという問題がある。
そこで本発明は、引き出し配線材の結合部分に生じる歪みを外部から視認不可能とし、かつ、引き出し配線材と基板の結合強度を高めることのできるセンサーパネル及びセンサーパネルの製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のセンサーパネルは、透明基板と、透明基板に配置された透明電極層と、透明基板の周囲部に配置されて透明電極層に接続された配線層と、配線層に接続された可撓性の引き出し配線材と、透明電極層を覆う透明な第1カバー層ならびに配線層を覆う不透明の第2カバー層とを有し、引き出し配線材の透明基板から引き出される基部が、第1カバー層と第2カバー層の少なくとも一方に埋設され、引き出し配線材と透明基板との接合部及び基部が第2カバー層に覆われていることを特徴としている。
引き出し配線材の透明基板から引き出される基部が、第1カバー層と第2カバー層の少なくとも一方に埋設されることにより、引き出し配線材と透明基板の結合強度を高めることができる。さらに、引き出し配線材と透明基板との接合部が第2カバー層に覆われているため、接合部に生じた歪みを外部から視認不可能とし、外観の装飾性を高めることができる。
本発明のセンサーパネルにおいては、操作表面領域を有する表面部と、表面部の周囲部と一体に形成されて操作表面領域から離れる後方へ延びる側壁部とが一体化され、表面部が第1カバー層を有し、側壁部が第2カバー層を有しており、引き出し配線材が、表面部の裏側から延び出ていることが好ましい。
本発明のセンサーパネルにおいては、操作表面領域を有する表面部と、表面部の周囲部と一体に形成されて操作表面領域から離れる後方へ延びる側壁部とが一体化され、表面部が第1カバー層を有し、側壁部が第2カバー層を有しており、引き出し配線材が、側壁部の裏側から延び出ていることが好ましい。
本発明のセンサーパネルにおいては、第1カバー層と第2カバー層が一体に形成されていることが好ましい。
本発明のセンサーパネルにおいては、第1カバー層は樹脂成形によって形成されており、第1カバー層のゲート痕が第2カバー層で覆われていることが好ましい。
第1カバー層の成形のゲート痕が第2カバー層で覆われていることにより、ゲート痕を外部から視認不可能として、外観の装飾性を高めることができる。
本発明のセンサーパネルの製造方法は、透明電極層と配線層とが形成されているとともに配線層に導通する引き出し配線材が接続された基板を金型内に配置し、透明樹脂を金型内に射出して透明電極層を覆う第1のカバー層を形成する工程と、不透明樹脂を金型内に射出して配線層を覆う第2のカバー層とを形成する工程とを有し、配線層の透明基板から引き出される基部を、第1カバー層と第2カバー層の少なくとも一方に埋設し、第2カバー層で、引き出し配線材と透明基板との接合部及び基部を覆うことを特徴としている。
透明基板から引き出される基部を、第1カバー層と第2カバー層の少なくとも一方に埋設させることにより、引き出し配線材と透明基板の結合強度を高めることができる。さらに、引き出し配線材と透明基板との接合部を第2カバー層で覆うことにより、接合部に生じた歪みを外部から視認不可能とし、外観の装飾性を高めることができる。
本発明のセンサーパネルの製造方法において、金型は、共通金型と、第1のカバー成形金型と、第2のカバー成形金型とを含み、透明基板を共通金型に設置し、共通金型と第1のカバー成形金型との間で第1カバー層を形成し、その後、共通金型と第2のカバー成形金型との間で第2カバー層を形成することが好ましい。
本発明のセンサーパネルの製造方法においては、金型で、第1カバー層を含み操作表面領域を有する表面部と、操作表面領域から離れる後方へ延びて第2カバー層を含む側壁部とを一体に形成し、引き出し配線材を、表面部の裏側から延び出させることが好ましい。
本発明のセンサーパネルの製造方法においては、金型で、第1カバー層を含み操作表面領域を有する表面部と、操作表面領域から離れる後方へ延びて第2カバー層を含む側壁部とを一体に形成し、引き出し配線材を、側壁部の裏側から延び出させることが好ましい。
本発明のセンサーパネルの製造方法においては、第1カバー層のゲート痕を、第2カバー層で覆うことが好ましい。
第1カバー層の成形のゲート痕が第2カバー層で覆われていることにより、ゲート痕を外部から視認不可能として、外観の装飾性を高めることができる。
本発明によると、引き出し配線材と基板の結合部分に生じる歪み、配線、及び、ゲート痕を外部から視認不可能とし、これにより外観又はデザインの優れたセンサーパネルを提供することができる。さらに、引き出し配線材と基板の結合強度を高めることができるため、耐久性の高いセンサーパネルを提供できる。
第1実施形態に係るセンサーパネルの斜視図、 第1実施形態に係るセンサーパネルの構成を示す図であって、(A)は図1のII−II線に沿った断面図、(B)は(A)の一部拡大図である。 第1実施形態における第1カバー層の形成過程を示す断面図である。 第1実施形態における第2カバー層の形成過程を示す断面図である。 第2実施形態に係るセンサーパネルの構成を示す断面図である。 第2実施形態における第1カバー層の形成過程を示す断面図である。 第2実施形態における第2カバー層の形成過程を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態に係るセンサーパネル及びセンサーパネルの製造方法について図面を参照しつつ詳しく説明する。
<第1実施形態>
まず、図1と図2を参照して、センサーパネルの構成について説明する。図1は、第1実施形態に係るセンサーパネル10を操作側から見た斜視図である。センサーパネル10は、携帯電話などの携帯用端末機器の筐体の一部を構成する。図2(B)は、センサーパネル10の上下方向(図1のZ−Y面)に沿ってII−II線で切断した断面図である。
以下の説明において、センサーパネル10の上側の凸形状側を表側11、下側の凹形状側を裏側12とする。また、第1カバー層40及び第2カバー層50について用いる「覆われている」という文言は、対象物の少なくとも上方に第1カバー層40及び/又は第2カバー層50が配置されている状態を示している。これは第2実施形態についても同様である。
図2以下の第1実施形態においては、図1に示すセンサーパネル10の長手方向(Y−Z面)に沿った断面の構造について説明するが、短手方向(X−Z面)に沿った断面についても同様の構造を適用可能である。
センサーパネル10は、透明基板21と、透明基板21上に配置された透明電極層22及び配線層23と、配線層23に接続された引き出し配線材30と、透明電極層22及び配線層23を覆う透明な第1カバー層40と、配線層23を覆う不透明の第2カバー層50と、を備える。透明電極層22、配線層23、及び、引き出し配線材30の接合部31が配置された透明基板21と、第1カバー層40と、の間にはバインダ25が配置されている。
センサーパネル10は、操作表面領域61を有する表面部60と、表面部60の周囲部と一体に形成されて操作表面領域61から離れる前方及び後方へそれぞれ延びる側壁部62、63と、が一体化されている。表面部60は、第1カバー層40及び第2カバー層50の一部を有し、側壁部62、63が第2カバー層50を有している。
透明基板21は、透光性の材料、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)その他の樹脂やガラスで形成する。操作表面領域61は、透明電極層22が配置されている領域に対向する表面領域であり、指等の操作体により操作する領域を言う。
透明電極層22は、Z方向に垂直な面内に複数の透光性の電極として設けられている。透明電極層22は、例えばITO(酸化インジウム・スズ)のスパッタリング、PVD(物理気相成長)、CVD(化学気相成長)によって所定のパターンで形成する。
配線層23は、透明基板21の周囲部であって、透明電極層22の外側の所定位置に配置される。配線層23は、例えば、バインダ樹脂に低抵抗の導電体が含まれた導電層であり、例えば銀ペースト、金ペースト、カーボンペーストを塗布して形成する。あるいは銅とニッケルを用いNiCu/Cu/NiCuをスパッタリングで積層し、さらに所定の配線幅となるようにエッチングして形成される。
バインダ25は、透明電極層22、配線層23、及び、引き出し配線材30の接合部31を埋め込むように透明基板21上に塗布される。塗布は、例えばスクリーン印刷やスプレーによって行う。バインダ25は、透明基板21と第1カバー層40の結合強度を高めるための樹脂が好ましく、例えば、透明基板21がPET、第1カバー層40がポリメタクリル酸メチル(PMMA)やポリカーボネートの場合はアクリル系樹脂と塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体系樹脂の2層バインダを用いる。
引き出し配線材30は、例えばフレキシブルプリント基板(FPC)である。引き出し配線材30は、配線層23に電気的に接続される接合部31と、接合部31から延び出し透明基板21から引き出される基部32と、基部32から延び出す可撓引き出し部33と、を備える。接合部31は、例えば熱圧着により、配線層23に電気的に接続されるとともに、透明基板21に接合される。基部32は第2カバー層50に埋設されている。さらに、接合部31及び基部32は第2カバー層50に覆われている。可撓引き出し部33は、表面部60の裏側から延び出ている。第1カバー層40は、表面部60の範囲内に形成されている。
第1カバー層40は、透光性の樹脂、例えばポリメタクリル酸メチルやポリカーボネートの成形により、バインダ25上に所定の形状で形成される。第1カバー層40のゲート痕41は第2カバー層50で覆われている。
第2カバー層50は、不透明な樹脂材料の成形により、第1カバー層40の上部及び外側に形成する。第2カバー層50を構成する材料は、例えば、ポリメタクリル酸メチルやポリカーボネートその他の透光性の樹脂に顔料を添加して不透明とした材料である。
つづいて、センサーパネル10の製造方法について説明する。
図3は、第1カバー層40の形成過程を示す断面図、図4は、第2カバー層50の形成過程を示す断面図である。図3及び図4は、図2と同様に、センサーパネル10の上下方向に沿った断面図であり、上下方向に直交する面の略中央における図である。
(1)第1カバー層形成工程
第1カバー層40の形成に先立って、透明基板21上に透明電極層22、配線層23を形成し、透明基板21に引き出し配線材30を結合させる。透明電極層22は、例えばITOのスパッタリングによって形成し、透明電極層22の電極のパターンは、スパッタリング時のマスキングやスパッタリング後のエッチングによって形成する。配線層23は、例えば銀ペーストを所定のパターンに塗布することによって形成する。さらに、透明電極層22、配線層23、及び、接合部31を埋め込むように、例えば印刷により、バインダ25を透明基板21上に塗布する。その後、引き出し配線材30は、例えば、接合部31を配線層23に接触させた状態で熱圧着することによって、配線層23に電気的に接続させ、かつ、透明基板21に結合させる。
次に、図3に示すように、透明電極層22と配線層23が形成され、配線層23に導通する引き出し配線材30が接続された透明基板21を、第1カバー層形成工程のための金型内に配置する。この金型は、引き出し配線材30を挟み込み、透明基板21を載置する共通金型70と、共通金型70との間にキャビティ81を形成する第1のカバー成形金型80と、からなる。透明基板21は、キャビティ81内に配置される。不図示のノズルから射出された透明樹脂は、ゲート82からキャビティ81内に充填され、その後、所定の圧力・温度条件で冷却・固化される。固化した樹脂は、ゲート82で切断される。これにより、操作表面領域61を構成するとともに、透明電極層22、配線層23、及び接合部31を覆う第1カバー層40が形成される(図4参照)。
(2)第2カバー層形成工程
図4に示すように、第2カバー層形成工程では、第1カバー層形成工程で第1カバー層40を形成した透明基板21を共通金型70上に固定したまま、第1のカバー成形金型80に代えて第2のカバー成形金型90を共通金型70上に配置する。第2のカバー成形金型90と共通金型70の間には、第1カバー層形成工程におけるキャビティ81とは異なる形状のキャビティ91が形成される。ここで、共通金型70及び第2のカバー成形金型90は、第2カバー層形成工程のための金型を構成する。
不図示のノズルから射出された不透明樹脂は、ゲート92からキャビティ91内に充填され、その後、所定の圧力・温度条件で冷却・固化される。これにより、配線層23、接合部31、基部32、及び、第1カバー層形成時のゲート痕41を覆う第2カバー層50が形成される。また、透明基板21及びバインダ25に残った熱圧着痕35(図3)も第2カバー層50によって覆われる。さらに、第2カバー層形成工程によって第1カバー層40と第2カバー層50が一体となるため、第1カバー層40を含み操作表面領域61を有する表面部60と、操作表面領域61から離れて前方及び後方へそれぞれ延びて第2カバー層50を含む側壁部62、63とが一体に形成される。また、第2カバー層50には、引き出し配線材30の基部32が埋設され、可撓引き出し部33は、表面部60の裏側から延び出ている。
このように製造したセンサーパネル10は、配線層23、接合部31、熱圧着痕35、及び、ゲート痕41が第2カバー層50によって覆われるため、これらが外部から視認できなくなる。これにより外観又はデザインの優れたセンサーパネルを実現することができる。さらに、第2カバー層50に引き出し配線材30の基部32が埋設され、結合強度を高めることができるため、耐久性の高いセンサーパネルを提供できる。
以下に変形例について説明する。
第1実施形態においては、基部32を第2カバー層50に埋設させていたが、可撓引き出し部33も第2カバー層50に埋設させると引き出し配線材30の固定強度が向上するため好ましい。
透明基板21の材料として、第1カバー層40が固着しやすいものを選択した場合は、バインダ25を用いることなく透明基板21上に第1カバー層40を直接形成してもよい。この場合は、接合部31は第1カバー層40及び第2カバー層50の少なくとも一方に埋設させることが好ましい。
<第2実施形態>
つづいて、本発明の第2実施形態について説明する。図5は、第2実施形態に係るセンサーパネル110の構成を示す断面図である。図5は、センサーパネル110の上下方向(Y−Z面)に沿った断面図であり、上下方向に直交する面の略中央における断面図である。
第2実施形態のセンサーパネル110においては、第1カバー層140及び第2カバー層150の配置が第1実施形態のセンサーパネル10と異なる。その他の構成は第1実施形態と同様であって、同じ部材については同じ参照符号を使用し、その詳細な説明は省略する。
センサーパネル110は、透明基板21と、透明基板21上に配置された透明電極層22及び配線層23と、配線層23に接続された引き出し配線材30と、透明電極層22及び配線層23を覆う透明な第1カバー層140と、配線層23を覆う不透明の第2カバー層150と、透明の第3カバー層200を備える。透明電極層22、配線層23、及び、引き出し配線材30の接合部31が配置された透明基板21と第1カバー層140との間にはバインダ25が配置されている。
センサーパネル110は、操作表面領域161を有する表面部160と、表面部160の周囲部と一体に形成されて操作表面領域161から離れる前方及び後方へそれぞれ延びる側壁部162、163と、が一体化されている。表面部160は、第1カバー層140、第2カバー層150、及び第3カバー層200を有し、側壁部162、163が第2カバー層150及び第3カバー層200を有している。第1カバー層140及び第3カバー層200は、側壁部162から表面部160を経て側壁部163まで延びるように形成されている。
基部32及び可撓引き出し部33は第1カバー層140に埋設されている。さらに、接合部31、基部32、及び、可撓引き出し部33は第2カバー層150に覆われている。引き出し配線材30は、側壁部163の裏側から延び出ている。
第1カバー層140は、透光性の樹脂、例えばポリメタクリル酸メチルやポリカーボネートの成形により、バインダ25上に所定の形状で形成される。第1カバー層140のゲート痕141は第2カバー層150で覆われている。
第2カバー層150は、不透明な樹脂材料の成形により、第1カバー層140の上部及び外側に形成する。第2カバー層150を構成する材料は、例えば、ポリメタクリル酸メチルやポリカーボネートその他の透光性の樹脂に顔料を添加して不透明とした材料である。
第3カバー層200は、透光性の樹脂、例えばポリメタクリル酸メチルやポリカーボネートを、第1カバー層140及び第2カバー層150の表面上に形成する。第3カバー層200は、例えば成形や印刷によって形成する。
図6は、第1カバー層140の形成過程を示す断面図である。図7は、第2カバー層150の形成過程を示す断面図である。
センサーパネル110の製造については、上述の構成に合わせた形状の、共通金型170、第1のカバー成形金型180、第2のカバー成形金型190、及び、第3のカバー成形金型(不図示)を用いて行う。製造手順は、第1実施形態のセンサーパネル10の製造と同様に第1カバー層形成工程及び第2カバー層形成工程を順に行ったのちに、第3カバー層形成工程において第3カバー層200を形成する。
第1カバー層形成工程では、図6に示すように、透明電極層22、配線層23が形成され、配線層23に導通する30が接続された透明基板21を第1カバー層形成工程のための金型内に配置する。この金型は、透明基板21を載置する共通金型170と、共通金型170との間にキャビティ181を形成する第1のカバー成形金型180と、からなる。透明基板21は、キャビティ181内に配置される。不図示のノズルから射出された透明樹脂は、ゲート182からキャビティ181内に充填され、その後、所定の圧力・温度条件で冷却・固化される。固化した樹脂は、ゲート182で切断される。これにより、第1のカバー層140は、操作表面領域161を構成するとともに、透明電極層22、配線層23、接合部31、基部32、及び、可撓引き出し部33を覆う(図7参照)。
第2カバー層形成工程では、図7に示すように、第1カバー層形成工程で第1カバー層140を形成した透明基板21を共通金型170上に固定したまま、第1のカバー成形金型180に代えて第2のカバー成形金型190を共通金型170上に配置する。第2のカバー成形金型190と共通金型170の間には、第1カバー層形成工程におけるキャビティ181とは異なる形状のキャビティ191が形成される。ここで、共通金型170及び第2のカバー成形金型190は、第2カバー層形成工程のための金型を構成する。
不図示のノズルから射出された不透明樹脂は、ゲート192からキャビティ191内に充填され、その後、所定の圧力・温度条件で冷却・固化される。これにより、配線層23、接合部31、基部32、可撓引き出し部33、及び、第1カバー層形成時のゲート痕141を覆う第2カバー層150が形成される。また、30と配線層23及び透明基板21との熱圧着痕35(図6)も第2カバー層150によって覆われる。さらに、第2カバー層形成工程によって第1カバー層140と第2カバー層150が一体となるため、第1カバー層140を含み操作表面領域161を有する表面部160と、操作表面領域161から離れて前方及び後方へそれぞれ延びて第2カバー層150を含む側壁部162、163とが一体に形成される。また、可撓引き出し部33は、側壁部163の裏側から延び出ている。
第3カバー層形成工程では、第2カバー層形成工程で第2カバー層150を形成した透明基板21を共通金型170上に固定したまま、第3のカバー成形金型(不図示)を共通金型170上に配置する。第3のカバー成形金型と共通金型170の間には、第1カバー層形成工程及び第2カバー層形成工程におけるキャビティ181、191とは異なる形状のキャビティ(不図示)が形成される。ここで、第3のカバー成形金型及び共通金型170は、第3カバー層形成工程のための金型を構成する。不図示のノズルから射出された透明樹脂は、ゲート(不図示)からキャビティ内に充填され、その後、所定の圧力・温度条件で冷却・固化される。これにより、第1カバー層140及び第2カバー層150を覆う第3カバー層200が形成される。
センサーパネル110においては、引き出し配線材30の基部32及び可撓引き出し部33を、第1カバー層140内に埋設しているためセンサーパネル110に対する引き出し配線材30の結合強度を高めることができる。また、第3カバー層200を設けたことにより、第1カバー層140及び第2カバー層150を保護できるようになり、使用により第2カバー層150が剥がれて引き出し配線材30や配線層23が外部から視認可能となることを防ぐことができる。
変形例について説明する。
第3カバー層200は、上述の共通金型170と第3のカバー成形金型の組み合わせとは別個の金型を用いて形成してもよい。
透明基板21から引き出される基部32は、第1実施形態では第2カバー層50内に埋設され、第2実施形態では第1カバー層140内に埋設されていたが、これに代えて、第1カバー層と第2カバー層の両方に埋設する構成も可能である。
なお、その他の作用、効果、変形例は第1実施形態と同様である。
本発明について上記実施形態を参照しつつ説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、改良の目的または本発明の思想の範囲内において改良または変更が可能である。
以上のように、本発明に係るセンサーパネルは、透明基板上に透明電極層を設けて、表面から裏側まで透光可能な構成のセンサーパネルに有用であって、不透明な配線層を用い、基板に引き出し配線材が圧着されるタイプのセンサーパネルに特に適している。
10 センサーパネル
21 透明基板
22 透明電極層
23 配線層
30 引き出し配線材
31 接合部
32 基部
35 熱圧着痕
40 第1カバー層
41 ゲート痕
50 第2カバー層
60 表面部
61 操作表面領域
62、63 側壁部
70 共通金型
80 第1のカバー成形金型
90 第2のカバー成形金型
110 センサーパネル
140 第1カバー層
141 ゲート痕
150 第2カバー層
160 表面部
161 操作表面領域
162、163 側壁部
170 共通金型
180 第1のカバー成形金型
190 第2のカバー成形金型
200 第3カバー層
特開2012−208857号公報
特許文献1に記載されたような従来の表面パネルでは、制御装置等との電気的な接続のために、配線層にフレキシブルプリント基板(FPC)(引き出し配線材)の接続部を熱圧着によって固定することが必要な場合がある

Claims (10)

  1. 透明基板と、
    前記透明基板に配置された透明電極層と、
    前記透明基板の周囲部に配置されて前記透明電極層に接続された配線層と、
    前記配線層に接続された可撓性の引き出し配線材と、
    前記透明電極層を覆う透明な第1カバー層ならびに前記配線層を覆う不透明の第2カバー層とを有し、
    前記引き出し配線材の前記透明基板から引き出される基部が、前記第1カバー層と前記第2カバー層の少なくとも一方に埋設され、前記引き出し配線材と前記透明基板との接合部及び前記基部が前記第2カバー層に覆われていることを特徴とするセンサーパネル。
  2. 操作表面領域を有する表面部と、前記表面部の周囲部と一体に形成されて前記操作表面領域から離れる後方へ延びる側壁部とが一体化され、前記表面部が前記第1カバー層を有し、前記側壁部が前記第2カバー層を有しており、
    前記引き出し配線材が、前記表面部の裏側から延び出ている請求項1記載のセンサーパネル。
  3. 操作表面領域を有する表面部と、前記表面部の周囲部と一体に形成されて前記操作表面領域から離れる後方へ延びる側壁部とが一体化され、前記表面部が前記第1カバー層を有し、前記側壁部が前記第2カバー層を有しており、
    前記引き出し配線材が、前記側壁部の裏側から延び出ている請求項1記載のセンサーパネル。
  4. 前記第1カバー層と前記第2カバー層が一体に形成されている請求項1ないし3のいずれかに記載のセンサーパネル。
  5. 前記第1カバー層は樹脂成形によって形成されており、前記第1カバー層のゲート痕が前記第2カバー層で覆われている請求項1ないし4のいずれかに記載のセンサーパネル。
  6. 透明電極層と配線層とが形成されているとともに前記配線層に導通する引き出し配線材が接続された基板を金型内に配置し、透明樹脂を前記金型内に射出して前記透明電極層を覆う第1のカバー層を形成する工程と、
    不透明樹脂を前記金型内に射出して前記配線層を覆う第2のカバー層とを形成する工程とを有し、
    前記配線層の前記透明基板から引き出される基部を、前記第1カバー層と前記第2カバー層の少なくとも一方に埋設し、前記第2カバー層で、前記引き出し配線材と前記透明基板との接合部及び前記基部を覆うことを特徴とするセンサーパネルの製造方法。
  7. 前記金型は、共通金型と、第1のカバー成形金型と、第2のカバー成形金型とを含み、前記透明基板を前記共通金型に設置し、前記共通金型と前記第1のカバー成形金型との間で前記第1カバー層を形成し、その後、前記共通金型と前記第2のカバー成形金型との間で前記第2カバー層を形成する請求項6記載のセンサーパネルの製造方法。
  8. 前記金型で、前記第1カバー層を含み操作表面領域を有する表面部と、前記操作表面領域から離れる後方へ延びて前記第2カバー層を含む側壁部とを一体に形成し、
    前記引き出し配線材を、前記表面部の裏側から延び出させる請求項6または7記載のセンサーパネルの製造方法。
  9. 前記金型で、前記第1カバー層を含み操作表面領域を有する表面部と、前記操作表面領域から離れる後方へ延びて前記第2カバー層を含む側壁部とを一体に形成し、
    前記引き出し配線材を、前記側壁部の裏側から延び出させる請求項6または7記載のセンサーパネルの製造方法。
  10. 前記第1カバー層のゲート痕を、第2カバー層で覆う請求項6ないし9のいずれかに記載のセンサーパネルの製造方法。
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