JP2015125293A - 画像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】3レンズ群構成の屈折光学系と凹面鏡を組み合わせた新規な投射光学系を用い、コンパクト・高性能で短い投射距離が可能な画像表示装置を提供する。【解決手段】投射光学系100が、屈折光学系Lと凹面鏡Mと、を有し、屈折光学系は、拡大側から順次、負の第1レンズ群LI、第2レンズ群LII、正の第3レンズ群LIIIを配してなり、全体として正の屈折力を有し、フォーカシングに際して第1及び第2レンズ群が光軸方向に変位し、第3レンズ群が固定され、凹面鏡Mは、回転対称で、回転対称軸を前記屈折光学系の光軸に合致させて配置され、基準投射時における全系の焦点距離をf、第1、第2レンズ群の焦点距離をf1、f2、第3レンズ群のe線に対する焦点距離:f3が、条件:−56.0<f1/f<−25.0、−480.0<f2/f<−210.0、7.0<f3/f<11.5を満足する。【選択図】図2

Description

この発明は、画像表示装置に関する。
画像表示装置は「プロジェクタ」として実施できる。
近年、プロジェクタが広く普及している。中でも、投射空間を小さくしつつも大画面を表示できる「超広角なフロント投射型プロジェクタ」が注目されている。
超広角な投射光学系として、屈折光学系と反射光学系とを組み合わせたものが種々知られている。
このような投射光学系で、自由曲面を用いて良好な光学性能を実現することが知られているが、自由曲面を持つ光学素子の使用は投射光学系のコスト高を招来し易い。
また、投射光学系を用いるプロジェクタの小型化に対する要望も強い。
自由曲面を用いず、「凹面鏡と3レンズ群構成のレンズ系を組み合わせた投射光学系」が提案されている(特許文献1、2)。
この発明は、凹面鏡と3レンズ群構成の屈折光学系とを組み合わせた新規な投射光学系を用い、コンパクト・高性能で短い投射距離が可能な画像表示装置の実現を課題とする。
この発明の画像表示装置は、画像表示素子の画像表示面に表示された画像をスクリーンに、拡大画像として拡大投射する画像表示装置であって、画像表示素子の画像表示面に表示された画像を、スクリーンに拡大画像として投射する投射光学系は、縮小側に配置される屈折光学系と、該屈折光学系の拡大側に配置される凹面鏡と、を有し、前記屈折光学系は、拡大側から縮小側へ向かって順次、負の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群を配してなり、全体として正の屈折力を有し、フォーカシングに際して、第1及び第2レンズ群が光軸方向に変位し、第3レンズ群が固定され、前記凹面鏡は、反射面の形状が回転対称で、回転対称軸を前記屈折光学系の光軸に合致させて配置され、基準投射時における全系のe線に対する焦点距離:f(>0)、第1レンズ群のe線に対する焦点距離:f1(<0)、第2レンズ群のe線に対する焦点距離:f2(<0)、第3レンズ群のe線に対する焦点距離:f3(>0)が、条件:
(1) −56.0 < f1/f < −25.0
(2)−480.0 < f2/f < −210.0
(3) 7.0 < f3/f < 11.5
を満足するものであることを特徴とする。
この発明によれば、コンパクト且つ高性能で、投射距離が短い、新規な画像表示装置の実現が可能である。
画像表示装置の実施の1形態を説明する図である。 図1の画像表示装置に用いられる投射光学系の構成を説明する図である。 実施例1の投射光学系を説明するための図である。 画像表示素子の画像表示面のデータを示す図である。 実施例1の投射光学系のデータを示す図である。 実施例1の投射光学系のフォーカシングのデータを示す図である。 実施例1の投射光学系の非球面データを示す図である。 実施例1の投射光学系を用いる画像表示装置の防塵ガラスの態位を示す図である。 RMSスポット径を採取する1連の画素を説明するための図である。 図9に示す各画素に対する実施例1の投射光学系によるRMSスポット径を示す図である。 実施例2の投射光学系を説明するための図である。 画像表示素子の画像表示面のデータを示す図である。 実施例2の投射光学系のデータを示す図である。 実施例2の投射光学系のフォーカシングのデータを示す図である。 実施例2の投射光学系の非球面データを示す図である。 実施例2の投射光学系を用いる画像表示装置の防塵ガラスの態位を示す図である。 RMSスポット径を採取する1連の画素を説明するための図である。 図17に示す各画素に対する実施例2の投射光学系によるRMSスポット径を示す図である。 実施例3の投射光学系を説明するための図である。 画像表示素子の画像表示面のデータを示す図である。 実施例3の投射光学系のデータを示す図である。 実施例3の投射光学系のフォーカシングのデータを示す図である。 実施例3の投射光学系の非球面データを示す図である。 実施例3の投射光学系を用いる画像表示装置の防塵ガラスの態位を示す図である。 RMSスポット径を採取する1連の画素を説明するための図である。 図25に示す各画素に対する実施例3の投射光学系によるRMSスポット径を示す図である。 実施例4の投射光学系を説明するための図である。 画像表示素子の画像表示面のデータを示す図である。 実施例4の投射光学系のデータを示す図である。 実施例4の投射光学系のフォーカシングのデータを示す図である。 実施例4の投射光学系の非球面データを示す図である。 実施例4の投射光学系を用いる画像表示装置の防塵ガラスの態位を示す図である。 RMSスポット径を採取する1連の画素を説明するための図である。 図33に示す各画素に対する実施例4の投射光学系によるRMSスポット径を示す図である。 実施例1〜4の投射光学系の条件のパラメータの値を示す図である。
図1は、この発明の投射光学系を搭載した画像表示装置の1形態を説明図的に示す図である。
図1において、符号200は「画像表示装置」、符号1は「画像表示素子」、符号100は「投射光学系」を示す。
また、符号101は「照明装置」、符号102は「制御部」を示し、符号103は「防塵ガラス」を示す。
図1に示すように、画像表示装置200は、投射光学系100を備える。
画像表示装置200はケーシング内部に、投射光学系100とともに、画像表示素子1の画像表示面を照明するための照明装置101、制御部102を備える。
制御部102は、画像表示素子1を制御して、拡大投射されるべき画像を画像表示面に表示する。
制御部102はまた、照明装置101を制御して、画像表示素子1の画像表示面の照明を行う。
防塵ガラス103は平行平板ガラスで構成され、画像表示装置200のケーシング内部を防塵し、投射光学系100による投射光束を射出させる。
画像表示素子1としては、公知の適宜のもの、例えば、DMD(デジタル・マイクロミラー・デバイス)や「透過型や反射型の液晶パネル」を用いることができる。
これらは、画像表示面が「発光機能」を持たないので、画像表示面は照明光により照明される必要があり、図1の実施の形態では照明装置1による照明が行われる。
画像表示素子として、2次元のLEDアレイのような発光機能を持つものを用いる場合には、照明装置による照明は勿論不要である。
なお、図1に例示された画像表示素子1はDMDであり、図には、画像表示面を保護する「カバーガラスの部分」のみが図示されている。
このカバーガラスの裏面側が「画像表示面」である。
図2は、図1に示した投射光学系100を説明するための図である。
投射光学系100は、画像表示素子1の「画像表示面に表示された画像」を、図示されないスクリーンに、拡大画像として拡大投射する投射光学系である。
投射光学系100は、屈折光学系Lと、凹面鏡Mを有する。
画像表示素子1は、屈折光学系Lの縮小側(図の左方)に配置され、凹面鏡Mは、屈折光学系Lの拡大側(図の右方)に配置される。
即ち、投射光学系100は、縮小側に配置される屈折光学系Lと、拡大側に配置される凹面鏡Mとを有する。
屈折光学系Lは、拡大側から縮小側へ向かって順次、第1レンズ群LI、第2レンズLII、第3レンズ群LIIIを配してなる。なお、符号STは「開口絞り」を示す。
第1レンズ群LIと第2レンズ群LIIは共に「負の屈折力」を有し、第3レンズ群LIIIは「正の屈折力」を有する。
即ち、屈折光学系Lの屈折力配分は、拡大側から縮小側へ向かって「負・負・正」であり、屈折光学系Lは「全体として正の屈折力」を有する。
なお、以下において「屈折力」を「パワー」とも言う。
投射光学系100は、「基準の投射距離」に対して近距離および遠距離の投射に合わせてフォーカシングが可能である。
フォーカシングに際しては、第3レンズ群LIIIが固定であり、第1レンズ群LIおよび第2レンズ群LIIが光軸方向へ変位する。
凹面鏡Mは、反射面の形状が回転対称で、回転対称軸を「屈折光学系Lの光軸(図中に「光軸」と記載されている。)」に合致させて配置されている。
凹面鏡Mも、フォーカシングに際して固定である。
従って、投射光学系は、最も縮小側の第3レンズ群LIIIと、最も拡大側の凹面鏡Mが固定されるので、近距離や遠距離へのフォーカシングに際して光学系全長は不変である。
投射光学系は、以下の条件(1)〜(3)を満足する。
(1) −56.0 < f1/f < −25.0
(2)−480.0 < f2/f < −210.0
(3) 7.0 < f3/f < 11.5 。
これらの条件において、「f」は、基準投射時における全系の焦点距離、「f1」は、第1レンズ群LIの焦点距離、「f2」は、第2レンズ群LIIの焦点距離、「f3」は、第3レンズ群LIIIの焦点距離である。
これらの焦点距離:f、f1、f2、f3は何れも「e線」に対する焦点距離である。
上記「基準投射時」は、「基準の投射距離」で投射が行なわれる状態を意味する。
全系の焦点距離:fは、勿論「屈折光学系Lと凹面鏡Mとを含めた投射光学系全体」の焦点距離である。
以下の説明のため、ここで、投射光学系の態位を特定する方向:X、Y、Zを以下のように定める。
Z方向は、屈折光学系Lの「光軸に平行な方向」である。X方向およびY方向は、Z方向に直交し、且つ互いに直交する方向である。
凹面鏡Mの回転対称軸は、屈折光学系Lの光軸に合致しているので、以下では、光軸を「投射光学系の光軸」の意味でも、「凹面鏡の光軸」の意味でも用いる。
図2では、図示の如く、Y方向は図の上下方向、X方向は図面に直交する方向である。
投射光学系100により、スクリーン上に拡大投射される画像は、画像表示素子1の画像表示面に表示される。
この画像表示面は、屈折光学系に対し「光軸に直交する方向」へシフトされている。
Y方向は、図1に示すように、画像表示素子1の「画像表示面がシフトされた方向」であり、画像表示面はY方向の「正の向き(図の上方)」にシフトしている。
画像表示面は、XY面に平行である。
画像表示面は、投射光学系の光軸に対して、Y方向の正の向きに「完全にシフト」しており、投射光学系の光軸は「画像表示面外」を通る。
このように画像表示面が光軸に直交する方向へシフトしているので、投射光学系による結像は「斜光線」に対して行われる。
なお、図2に示すように、画像表示面は、画像表示素子1のY方向の上部にある領域である。上記の如くして、画像表示素子1と投射光学系Lの相対的な位置関係が定まる。
画像表示素子1の画像表示面は「長方形形状」で、長辺と短辺を有する。Y方向は「短辺に平行」であり、X方向は「長辺に平行」である。
画像表示素子1の画像表示面に表示された長方形形状の画像は、投射光学系100により、図示されないスクリーン上に拡大画像として拡大投射される。
スクリーンはXY面に平行であり、このスクリーン上に「X方向を長手方向とする長方形形状の拡大画像」が投射されることになる。
上記の条件(1)〜(3)につき、説明する。
条件(1)〜(3)は、何れも、投射光学系のコンパクト性、高性能、短い投射距離を実現する条件である。
条件(1)は、投射光学系の全系の正のパワーと第1レンズ群の負のパワーが、適正にバランスする範囲を与えるものである。
条件(1)の下限を超えると、光の発散作用が弱まるので投射光学系を小型化することができるが、収差の補正不足により良好な光学性能の実現が困難になる。
条件(1)の上限を超えると、光の発散作用が強まるので投射光学系が大型化する。
条件(2)は、投射光学系の全系のパワーと第2レンズ群のパワーが、適正にバランスする範囲を与えるものである。
条件(2)の下限を超えると、光の発散作用が弱まるので投射光学系を小型化することができるが、収差の補正不足により良好な光学性能の実現が困難になる。
条件(2)の上限を超えると、光の発散作用が強まるので投射光学系は大型化する。
条件(3)は、投射光学系の全系のパワーと第3レンズ群のパワーが、適正にバランスする範囲を与えるものである。
条件(3)のパラメータは小さくなるほど、投射光学系全系に対する第3レンズ群の正のパワーが相対的に強くなる。
従って、条件(3)のパラメータが小さいほど、第3レンズ群による「結像光束の収束作用」が大きくなり、第2レンズ群、第3レンズ群の大径化を抑制でき、投射光学系の小型化に有利になる。
しかし、条件(3)の下限を超えると、上記収束作用が過大になり、投射光学系の収差が過剰補正となりやすく、良好な光学性能の実現が困難になる。
条件(3)の上限を超えるときは、第3レンズ群による「結像光束の収束作用」が小さくなり、投射光学系を有効に小型化することが困難になる。
条件(1)〜(3)を満足することにより、投射光学系の収差を良好に補正しつつ、投射光学系の小型化を図ることができる。
また、条件(1)〜(3)を満足することにより、投射光学系の焦点距離を短くでき、広画角による大面積の拡大画像の投射と、短い投射距離の実現が可能となる。
従って、条件(1)〜(3)を満足する投射光学系100を用いることにより、コンパクト・高性能で、投射距離の短い画像表示装置を実現できる。
画像表示装置に用いられる投射光学系はまた、上記条件(1)〜(3)とともに、以下の条件(4)、(5)の少なくとも一方を満足するようにするのがよい。
(4) 55.0 < OAL/f < 89.0
(5) 0.001 < D/OAL(L) < 0.030 。
条件(4)、(5)にいて、「f」、「OAL」、「D」、「OAL(L)」の意味するところは以下の通りである。
「f」は、前述の如く、基準投射時における全系の焦点距離である。
「OAL」は、画像表示素子の画像表示面から凹面鏡の反射面までの、光軸上の距離である。
屈折光学系を構成する第1〜第3レンズ群は、フォーカシングに際して第3レンズ群が固定で、第1レンズ群と第2レンズ群は光軸方向に変位し、第2レンズ群と第3レンズ群との「光軸上の間隔」が変化する。
「D」は、このようにフォーカシングにより変化する「第2レンズ群と第3レンズ群の光軸上の間隔」が最小になったときの間隔(最小間隔)である。
図1に示す例で言えば、この最小間隔:Dは「最も近距離にフォーカシングしたとき」の間隔である。
「OAL(L)」は、第2レンズ群と第3レンズ群の間隔が最小間隔:Dとなるときの、画像表示面から「最も凹面鏡側のレンズ面」までの光軸上の距離である。
「最も凹面鏡側のレンズ面」は、第1レンズ群の最も凹面鏡側のレンズ面である。
条件(4)は、投射光学系のコンパクト性と、投射光学系を用いる画像表示装置の組み立ての容易性に関する条件である。
条件(4)のパラメータは小さいほど「投射光学系の光軸方向のサイズ」は小さくなるので、投射光学系の小型化には有利である。
しかし、条件(4)の下限を超えると、屈折光学系と凹面鏡との間隔が短くなり、画像表示装置を構成する際に、レンズの保持部材やその他の機構部品を入れるスペースの確保が困難となり易い。
条件(4)の上限を超えると、投射光学系が大型化し易く、延いては画像表示装置も大型化し易い。
条件(5)は、投射光学系の光学性能と小型化を確保し易くするための条件である。
条件(5)のパラメータは、小さいほど投射光学系の小型化に有利であるが、下限を超えて小さくなると、各種収差が補正不足となりやすい。
条件(5)の上限を超えると、投射光学系の小型化が困難になり易い。
この発明の投射光学系は、上記条件(1)〜(3)を満足する範囲で、縦収差・横収差ともに良好な補正が可能であり、さらに、条件(4)、(5)の1以上が満足されることにより、更なる高性能化・小型化を図ることができる。
従って、条件(1)〜(3)とともに、条件(4)、(5)の1以上を満足する投射光学系を用いることにより、画像表示装置の更なる高性能化・小型化を図ることができる。
ここで、この発明の画像表示装置に用いる投射光学系の評価パラメータとしての「RMSスポット径」につき説明する。
「RMSスポット径」は、以下のように定義される。
画像表示素子における画像表示面の「任意の1つの画素」を光源とし、この光源に対する「投射光学系による像面上のスポットダイアグラム」を作成する。
スポットダイアグラムの作成に用いた光線数をNとすると、これは通常200〜300本である。
スポットダイアグラムの中心は、前記「光源として用いた1画素」からの光が結像する「1画素に対するスポット像」の中心である。
スポットダイアグラムを構成する個々のスポットの上記中心からの距離をΔI(I=1〜N)とする。
これら、N個のスポットの距離:ΔIの「2乗平均平方根(ルートミーンスクエア)」の2倍をもって「RSMスポット径」とする。
即ち、RMSスポット径を「RMSD」とすると、以下のように表される。
RMSD=2√[(Σ{(ΔI)}/N] (和はIにつき、1からNまで取る。)
RMSスポット径:RMSDが増大する原因は、距離:ΔIの平均値の増大である。
従って、RMSスポット径の増大は、スクリーン上に拡大投射された拡大画像の「解像度あるいは精細性の低下」を意味する。
また、投射される画像がカラー画像である場合には、混色が生じ易くなる。
RMSスポット径:RMSDは、画像表示面上の全ての画素について同一であることが理想であるが、実際には、画素に応じて異なる。
従って、画像表示面における複数(n個)の定点を「基準の画素」として適宜に設定し、これらの基準の画素の各々についてRMSスポット径を求める。
これらn個のRMSDのうちで最大のものを「RMSmax」とする。
そして、このRMSmaxと、投射された拡大画像のサイズ:Sとにより、パラメータ:RSMmax/Sを作る。
ここで、RSMmaxは「mm単位」で表し、拡大画像のサイズ:Sは、拡大画像の対角線の長さを「インチ単位」で表したものである。
従って、パラメータ:RSMmax/Sは「単位を持たない数値」である。
パラメータ:RSMmax/Sは、条件:
(6) RMSmax/S<0.020
を満足するのがよい。
条件(6)の上限を超えると、RMSスポット径が過大となり、投射光学系の高性能化が困難となる。
屈折光学系の第1レンズ群の「最も拡大側」に配置されたレンズは、少なくとも1面が「光軸直交方向へ3以上の変曲点を持つ非球面」であることが好ましい。
このような非球面を採用することにより「より良好な収差補正」が可能となる。
また、第1レンズ群の最も縮小側のレンズと、第2レンズ群の最も拡大側のレンズは、共に負の屈折力を持つことが好ましい。
このようにすると、これらのレンズを通過する光線の高さを高くでき、より良好な収差補正が可能である。
また、第2レンズ群の最も縮小側のレンズと、第3レンズ群の最も拡大側のレンズは、共に正の屈折力を持つことが好ましい。
このようにすると、これらレンズの集光作用を高めることができ、投射光学系の小型化が容易となる。
近距離への投射から遠距離への投射にフォーカシングするとき、第1、第2レンズ群は共に、画像表示素子から遠ざかる方向に移動するのが好ましい。
このようにすると「投射距離の変化に伴う性能劣化」を、より有効に軽減できる。
また、近距離への投射から遠距離への投射にフォーカシングするときの、第1レンズ群、第2レンズ群の変位量は、第2レンズ群の変位量が「より大きい」ことが好ましい。
このようにすることも、投射距離の変化に拘わらず、光学性能を維持するのに有効である。
以下、画像表示装置に用いられる投射光学系の具体的な実施例を4例、実施例1〜4として挙げる。
実施例1〜4とも、投射すべき画像を画像表示面に表示する画像表示素子としては、同一仕様の「DMD」を想定している。
実施例の投射光学系に関する記号の意味は下記の通りである。
f:基準投射時における、全系のe線に対する合成焦点距離
r:曲率半径
d:面間隔
nd:d線に対する屈折率
νd:d線のアッベ数 。
また、非球面は周知の次式で表す。
X=(1/R)×Y/[1+√{1−(1+K)(Y/R)}]
+A4・Y+A6・Y+A8・Y+A10・Y10+A12・Y12
+A14・Y14+A16・Y16
上記式において、X、Y、R、K、A4〜A16の意味は以下の通りである。
X:光軸から高さYにおける非球面の非球面頂点における接平面からの距離
Y:光軸からの高さ
R:非球面の近軸曲率半径
K:円錐定数
A4、A6、A8、A10、A12、A14、A16:非球面係数 。
「実施例1」
実施例1の投射光学系の構成図を図3に示す。
実施例1の投射光学系は屈折光学系L−Aと凹面反射面M−Aを有する。
屈折光学系L−Aは、拡大側から縮小側へ、第1レンズ群LI−A、第2レンズ群LII−A、第3レンズ群LIII−Aを配し、第3レンズ群LIII−A内に、開口絞りSTを配してなり、全体として「正の屈折力」を有する。
第1レンズ群LI−Aは3枚のレンズで構成されて「負の屈折力」を有する。
第2レンズ群LII―Aは3枚のレンズで構成されて「負の屈折力」を有する。
第3レンズ群LIII−Aは10枚のレンズで構成されて「正の屈折力」を有する。
第1レンズ群LI―Aと第2レンズ群LII―Aとは、フォーカシングに際して移動するが、第3レンズ群LIII―Aはフォーカス時にも固定である。
近距離投射から遠距離投射にフォーカシングする際、第1レンズ群LI―Aと第2レンズ群LII―Aは共に、画像表示素子1から遠ざかる方向(図の右方)へ移動する。
この移動量は、第2レンズ群LII―Aのほうが第1レンズ群LI―Aよりも大きい。
凹面鏡M−Aは「光軸に関して回転対称な形状」の反射面を持つ。
反射面M−Aの頂点の位置は、図3のZY断面で、画像表示面を含む平面と光軸の交点を(Z,Y)=(0,0)として、(Z,Y)=(268.98,0)の位置に固定される。
図4に、画像表示素子(図4には「ライトバルブ」と表示されている。)の画像表示面のデータを示す。データは以下の通りである。
画素サイズ:7.56μm×7.56μm
画像表示面の長辺方向(X方向)の長さ:14.5152mm
画像表示面の短辺方向(Y方向)の長さ:9.072mm
画像表示面のY方向下部の長辺と投射光学系の光軸とのY方向の距離:1.70mm。
実施例1の投射光学系のデータを図5に示す。図5の最も左の欄は、物体面(画像表示面)側から、像面(スクリーン)側へ向かって、数えた面番号を表す。
面間隔:d19、d25、d31、d35は、フォーカシングに伴い変化する面間隔であり、第1レンズ群LI−A、第2レンズ群LII−Aが移動することにより変化する。
また、d35は、投射距離の変化により変化する。
これらの面間隔の投射距離による変化のデータを図6に示す。
図6に示すように「近距離側」は、投射された拡大画像のサイズが60インチのときであり、「基準」は拡大画像のサイズが90インチのときである。
また「遠距離側」は、投射画像のサイズが120インチのときである。
前述の「基準投射時」は、拡大画像のサイズが90インチのときの投射状態である。
なお、投射画像のサイズは「対角線長」である。
実施例1の投射光学系の「非球面」のデータを図7に示す。
図8に示す「偏心量」は、防塵ガラス103の両面(図5における面番号34、35)の中心の「光軸からの距離(mm)」と、Y方向からの傾き角:α(度)を示す。
偏心量をこのように定めることにより、防塵ガラスにより反射された「拡大画像の投射に寄与しない光」が屈折光学系等を照射して加熱することを防止できる。
図9は、RMSスポット径の採取を説明するための図である。
図9において、太い実線で囲った部分は「画像表示面の全領域(画像が表示される面積領域)」である。
縦軸に「ライトバルブ短辺方向(mm)」とあるのは、矩形形状の画像表示面の短辺方向の位置を「横軸として示す下方の長辺」を基準としてmm単位で示している。
画像表示面の図における「左半分」に、25個の画素F1〜F25を、図の如く「格子状」に設定し、これら25個の画素に対するRSMスポット径を演算で求めた。
この演算結果を図10に示す。
図10は、投射された拡大画像の大きさ(対角線長 図中に「画面サイズ」と表示)が、60インチと90インチと120インチの場合について示している。
各図において、横軸は、前記画素F1〜F25を表し、縦軸は各画素F1〜F25に対するRSMスポット径を「mm単位」で示している。
また、横軸に平行な「太い直線」は、拡大画像における「1画素のスポット径の理想の径」を示している。
画像表示面における1画素のサイズは、前述の如く7.56μmである。
従って、スクリーン上での1画素のスポット径は、拡大画像の大きさ:60、90、120インチに応じ、それぞれ、略0.68mm、1.20mm、1.36mmである。
画素F1〜F25に対するRMSスポット径が、上記拡大画像の1画素の「理想上のスポット径」の大きさ以内の大きさなら、良好な結像性能が得られていると評価できる。
画素F1〜F25に対するRMSスポット径は、略、拡大画像上における「1画素のスポット径」の大きさ以内の大きさで、良好な結像性能が得られている。
図10に示すように、拡大画像の各サイズにおいて、画素F1〜F25に対するRMSスポット径は非常に小さく、良好な結像性能が得られている。
また、各「画面サイズ」におけるRMSmaxの値を示している。
画面サイズ:60インチではRMSmax=0.83mmである。
従って、RMSmax/S=0.83/60=0.013(<0.02)である。
画面サイズ:90インチではRMSmax=1.05mmである。
従って、RMSmax/S=1.05/90=0.012(<0.02)である。
画面サイズ:120インチではRMSmax=1.42mmである。
従って、RMSmax/S=1.42/120=0.012(<0.02)である。
従って、画素F1〜F25に対して条件(6)が満足されている。
画素F1〜F25は、画像表示面に均一に分布しているので、全ての画素について、条件(6)が満足されているものと推認できる。
「実施例2」
実施例2の投射光学系の構成図を図11に示す。
実施例2の投射光学系は屈折光学系L−Bと凹面反射面M−Bを有する。
屈折光学系L−Bは、拡大側から縮小側へ、第1レンズ群LI−B、第2レンズ群LII−B、第3レンズ群LIII−Bを配し、第3レンズ群LIII−B内に、開口絞りSTを配してなり、全体として「正の屈折力」を有する。
第1レンズ群LI−Bは3枚のレンズで構成されて「負の屈折力」を有する。
第2レンズ群LII―Bは3枚のレンズで構成されて「負の屈折力」を有する。
第3レンズ群LIII−Bは10枚のレンズで構成されて「正の屈折力」を有する。
第1レンズ群LI―Bと第2レンズ群LII―Bは、フォーカシングに際して移動するが、第3レンズ群LIII―Bはフォーカス時にも固定である。
近距離投射から遠距離投射にフォーカシングする際、第1レンズ群LI―Bと第2レンズ群LII―Bは共に、画像表示素子1から遠ざかる方向(図の右方)へ移動する。
この移動量は、第2レンズ群LII―Bのほうが第1レンズ群LI―Bよりも大きい。
凹面鏡M−Bは「光軸に関して回転対称な形状」の反射面を持つ。
この反射面の頂点の位置は、図10のZY断面で、画像表示面を含む平面と光軸の交点を(Z,Y)=(0,0)として、(Z,Y)=(300,0)の位置に固定される。
図12には、画像表示面のデータを図4に倣って示す。画像表示面は実施例1で用いられているものと同一である。
実施例2の投射光学系のデータを、図5に倣って図13に示す。
面間隔:d19、d25、d31、d35は、フォーカシングに伴い変化する面間隔であり、第1レンズ群LI−B、第2レンズ群LII−Bが移動することにより変化する。
また、d35は、投射距離の変化により変化する。
これらの面間隔の投射距離による変化のデータを、図6に倣って図14に示す。
実施例2の「非球面」のデータを図15に示す。
図16に示す偏心量は、図8のものと同様、防塵ガラス103の位置と傾きを与える。
図17は、画像表示面の図における「左半分」に、25個の画素F1〜F25を設定した状態を示す。
画素F1〜F25に対するRSMスポット径を、図10に倣って図18に示している。
画素F1〜F25に対するRMSスポット径は、画面サイズ:60インチを除けば、略、拡大画像上における「1画素のスポット径」の大きさ以内の大きさである。
従って、画面サイズ:90インチ、120インチでは良好な結像性能が得られている。
図18に示すように、拡大画像の各サイズにおいて、画素F1〜F25に対するRMSスポット径は非常に小さく、良好な結像性能が得られている。
また、各「画面サイズ」におけるRMSmaxの値は以下図示の通りである。
画面サイズ:60インチではRMSmax=1.05mmである。
従って、RMSmax/S=1.05/60=0.018(<0.02)である。
画面サイズ:90インチではRMSmax=1.09mmである。
従って、RMSmax/S=1.09/90=0.012(<0.02)である。
画面サイズ:120インチではRMSmax=1.60mmである。
従って、RMSmax/S=1.60/120=0.013(<0.02)である。
従って、画素F1〜F25に対して条件(6)が満足されている。
画素F1〜F25は、画像表示面に均一に分布しているので、全ての画素について、条件(6)が満足されているものと推認できる。
図18に示すように、実施例2の投射光学系は「結像性能は略良好」であるが、画面サイズ:60インチではRMSスポット径が大きくなっている。
実施例2は、基準投射時における全系の焦点距離:f=3.46と「非常に広角」であり、これ以上の広角化は投射される拡大画像の劣化を招来すると考えられる。
「実施例3」
実施例3の投射光学系の構成図を図19に示す。
実施例3の投射光学系は屈折光学系L−Cと凹面反射面M−Cを有する。
屈折光学系L−Cは、拡大側から縮小側へ、第1レンズ群LI−C、第2レンズ群LII−C、第3レンズ群LIII−Cを配し、第3レンズ群LIII−C内に、開口絞りSTを配してなり、全体として「正の屈折力」を有する。
第1レンズ群LI−Cは3枚のレンズで構成されて「負の屈折力」を有する。
第2レンズ群LII―Cは3枚のレンズで構成されて「負の屈折力」を有する。
第3レンズ群LIII−Cは10枚のレンズで構成されて「正の屈折力」を有する。
第1レンズ群LI―Cと第2レンズ群LII―Cは、フォーカシングに際して移動するが、第3レンズ群LIII―Cはフォーカス時にも固定である。
近距離投射から遠距離投射にフォーカシングする際、第1レンズ群LI―Cと第2レンズ群LII―Cは共に、画像表示素子1から遠ざかる方向(図の右方)へ移動する。
この移動量は、第2レンズ群LII―Cのほうが第1レンズ群LI―Cよりも大きい。
凹面鏡M−Cは「光軸に関して回転対称な形状」の反射面を持つ。
この反射面の頂点の位置は、図19のZY断面で、画像表示面を含む平面と光軸の交点を(Z,Y)=(0,0)として、(Z,Y)=(242,0)の位置に固定される。
図20には、画像表示面のデータを図4に倣って示す。画像表示面は実施例1で用いられているものと同一である。
実施例3のデータを、図5に倣って図21に示す。
面間隔:d19、d25、d31、d35は、フォーカシングに伴い変化する面間隔であり、第1レンズ群LI−C、第2レンズ群LII−Cが移動することにより変化する。
また、d35は、投射距離の変化により変化する。
これらの面間隔の投射距離による変化のデータを、図6に倣って図22に示す。
実施例3の「非球面」のデータを図23に示す。
図24に示す偏心量は、図7のものと同様、防塵ガラス103の位置と傾きを与える。
図25は、画像表示面の図における「左半分」に、25個の画素F1〜F25を設定した状態を示す。
画素F1〜F25に対するRSMスポット径を、図10に倣って図26に示す。
画素F1〜F25に対するRMSスポット径は、略、拡大画像上における「1画素のスポット径」の大きさ以内の大きさで、良好な結像性能が得られている。
図23に示すように、拡大画像の各サイズにおいて、画素F1〜F25に対するRMSスポット径は非常に小さく、良好な結像性能が得られている。
また、各「画面サイズ」におけるRMSmaxの値は以下図示の通りである。
画面サイズ:60インチではRMSmax=0.81mmである。
従って、RMSmax/S=0.81/60=0.014(<0.02)である。
画面サイズ:90インチではRMSmax=1.10mmである。
従って、RMSmax/S=1.10/90=0.013(<0.02)である。
画面サイズ:120インチではRMSmax=1.46mmである。
従って、RMSmax/S=1.46/120=0.012(<0.02)である。
従って、画素F1〜F25に対して条件(6)が満足されている。
画素F1〜F25は、画像表示面に均一に分布しているので、全ての画素について、条件(6)が満足されているものと推認できる。
「実施例4」
実施例4の投射光学系の構成図を図27に示す。
実施例4の投射光学系は屈折光学系L−Dと凹面反射面M−Dを有する。
屈折光学系L−Dは、拡大側から縮小側へ、第1レンズ群LI−D、第2レンズ群LII−D、第3レンズ群LIII−Dを配し、第3レンズ群LIII−D内に、開口絞りSTを配してなり、全体として「正の屈折力」を有する。
第1レンズ群LI−Dは3枚のレンズで構成されて「負の屈折力」を有する。
第2レンズ群LII―Dは3枚のレンズで構成されて「負の屈折力」を有する。
第3レンズ群LIII−Dは10枚のレンズで構成されて「正の屈折力」を有する。
第1レンズ群LI―Dと第2レンズ群LII―Dは、フォーカシングに際して移動するが、第3レンズ群LIII―Dはフォーカス時にも固定である。
近距離投射から遠距離投射にフォーカシングする際、第1レンズ群LI―Dと第2レンズ群LII―Dは共に、画像表示素子1から遠ざかる方向(図の右方)へ移動する。
この移動量は、第2レンズ群LII―Dのほうが第1レンズ群LI―Dよりも大きい。
凹面鏡M−Dは「光軸に関して回転対称な形状」の反射面を持つ。
この反射面の頂点の位置は、図27のZY断面で、画像表示面を含む平面と光軸の交点を(Z,Y)=(0,0)として、(Z,Y)=(290.55,0)の位置に固定される。
図28には、画像表示面のデータを図4に倣って示す。画像表示面は実施例1で用いられているものと同一である。
実施例4の投射光学系のデータを、図5に倣って図29に示す。
面間隔:d19、d25、d31、d35は、フォーカシングに伴い変化する面間隔であり、第1レンズ群LI−D、第2レンズ群LII−Dが移動することにより変化する。
また、d35は、投射距離の変化により変化する。
これらの面間隔の投射距離による変化のデータを、図6に倣って図30に示す。
実施例4の「非球面」のデータを図31に示す。
図32に示す偏心量は、図8のものと同様、防塵ガラス103の位置と傾きを与える。
図33は、画像表示面の図における「左半分」に、25個の画素F1〜F25を設定した状態を示す。
画素F1〜F25に対するRSMスポット径を、図10に倣って図34に示す。
画素F1〜F25に対するRMSスポット径は、略、拡大画像上における「1画素のスポット径」の大きさ以内の大きさで、良好な結像性能が得られている。
図34に示すように、拡大画像の各サイズにおいて、画素F1〜F25に対するRMSスポット径が非常に小さく、良好な結像性能が得られている。
また、各「画面サイズ」におけるRMSmaxの値は以下図示の通りである。
画面サイズ:60インチではRMSmax=0.82mmである。
従って、RMSmax/S=0.82/60=0.014(<0.02)である。
画面サイズ:90インチではRMSmax=1.00mmである。
従って、RMSmax/S=1.00/90=0.011(<0.02)である。
画面サイズ:120インチではRMSmax=1.42mmである。
従って、RMSmax/S=1.42/120=0.012(<0.02)である。
従って、画素F1〜F25に対して条件(6)が満足されている。
画素F1〜F25は、画像表示面に均一に分布しているので、全ての画素について、条件(6)が満足されているものと推認できる。
図35は、上記実施例1〜4の投射光学系における前述の条件(1)〜(6)のパラメータの値と、これに関連した量の値を示す。
なお、図35においては、条件を「条件式」と記している。
上述の如く、この発明の画像表示装置に用いる投射光学系は、具体的な実施例1〜4に例示したように、RMSスポット径は極めて小さく、高性能に実現できる。
実施例1〜4の投射光学系において、屈折光学系の第1レンズ群の「最も拡大側」に配置されたレンズは、両面ともに「光軸直交方向へ3以上の変曲点を持つ非球面」である。
また、画像表示面のサイズは対角長:0.55インチでもよい。
画像表示面の下辺と投射光学系の光軸との距離は、上の例では1.7mmとしているが、この距離も任意に変更して設定することができる。
実施例1〜4の投射光学系を用いて、小型で高性能、且つ短い投射距離の画像表示装置を実現することができる。
200 画像表示装置
1 画像表示素子
100 投射光学系
101 照明装置
102 制御部
103 防塵ガラス
L 屈折光学系
M 凹面鏡
LI 第1レンズ群
LII 第2レンズ群
LIII 第3レンズ群
特開2009−251457号公報 特許第4668159号公報

Claims (8)

  1. 画像表示素子の画像表示面に表示された画像をスクリーンに、拡大画像として拡大投射する画像表示装置であって、
    画像表示素子の画像表示面に表示された画像を、スクリーンに拡大画像として投射する投射光学系は、縮小側に配置される屈折光学系と、該屈折光学系の拡大側に配置される凹面鏡と、を有し、
    前記屈折光学系は、拡大側から縮小側へ向かって順次、負の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群を配してなり、全体として正の屈折力を有し、フォーカシングに際して、第1及び第2レンズ群が光軸方向に変位し、第3レンズ群が固定され、
    前記凹面鏡は、反射面の形状が回転対称で、回転対称軸を前記屈折光学系の光軸に合致させて配置され、
    基準投射時における全系のe線に対する焦点距離:f(>0)、第1レンズ群のe線に対する焦点距離:f1(<0)、第2レンズ群のe線に対する焦点距離:f2(<0)、第3レンズ群のe線に対する焦点距離:f3(>0)が、条件:
    (1) −56.0 < f1/f < −25.0
    (2)−480.0 < f2/f < −210.0
    (3) 7.0 < f3/f < 11.5
    を満足するものであることを特徴とする画像表示装置。
  2. 請求項1記載の画像表示装置において、
    投射光学系が、画像表示素子の画像表示面から凹面鏡の反射面までの光軸上の距離:OAL、基準投射時における投射光学系の全系のe線に対する焦点距離:f(>0)が、条件:
    (4) 55.0 < OAL/f < 89.0
    を満足するものであることを特徴とする画像表示装置。
  3. 請求項1または2記載の画像表示装置において、
    投射光学系が、フォーカシングにより変化する第2レンズ群と第3レンズ群の光軸上の間隔の最小間隔:D、第2レンズ群と第3レンズ群の間隔がDとなるときの、画像表示面の画像表示面から最も凹面鏡側のレンズ面までの光軸上の距離:OAL(L)が、条件:
    (5) 0.001 < D/OAL(L) < 0.030
    を満足するものであることを特徴とする画像表示装置。
  4. 請求項1乃至3の何れか1項に記載の画像表示装置において、
    投射光学系は、第1レンズ群の最も拡大側のレンズの少なくとも1面が、光軸直交方向に3以上の変曲点を有する形状であるものであることを特徴とする画像表示装置。
  5. 請求項1乃至4の何れか1項に記載の画像表示装置において、
    投射光学系は、第1レンズ群、第2レンズ群は何れも2以上のレンズで構成され、
    第1レンズ群の最も縮小側のレンズと、第2レンズ群の最も拡大側のレンズが、ともに負の屈折力を持つものであることを特徴とする画像表示装置。
  6. 請求項1乃至5の何れか1項に記載の画像表示装置において、
    投射光学系は、第2レンズ群、第3レンズ群は何れも2以上のレンズで構成され、
    第2レンズ群の最も縮小側のレンズと、第3レンズ群の最も拡大側のレンズが、共に正の屈折力を持つものであることを特徴とする画像表示装置。
  7. 請求項1乃至6の何れか1項に記載の画像表示装置において、
    投射光学系は、近距離から遠距離へのフォーカシングの際に、第1レンズ群と第2レンズ群が、ライトバルブから遠ざかる方向に移動するものであることを特徴とする画像表示装置。
  8. 請求項1乃至7の何れか1項に記載の画像表示装置において、
    投射光学系は、近距離から遠距離へのフォーカシングの際に、第2レンズ群の移動量が、第1レンズ群の移動量よりも大きいものであることを特徴とする画像表示装置。
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