JP2015123577A - リンク式クランプ装置 - Google Patents
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Abstract
Description
ワークパレットPの上には複数の支持部材43が設けられる。その支持部材43の上に、クランプ対象物としてのワークWが置かれる。そのワークWの外周近傍に複数のリンク式クランプ装置1aが装着される。各クランプ装置1aは次のように構成される。
従来のリンク式クランプ装置1aは、出力ロッド6とワークWとの間に枢支部42が設けられるため、出力ロッド6からワークWまでの距離が長い。この結果、ワークパレットPの左右方向の長さが大きくなり、クランピングシステムの占有面積が広くなる。
本発明の目的は、クランピングシステムの占有面積を小さくできるリンク式クランプ装置を提供することにある。
ハウジング2に出力ロッド6を上下移動可能に挿入する。その出力ロッド6を駆動手段Dによって下方へクランプ動作させる。クランプ対象物Wが挿入される受入部18cをクランプアーム18に形成すると共に、前記出力ロッド6の上側にクランプアーム18を配置する。そのクランプアーム18の一端部18aを前記出力ロッド6の上端部に上下揺動可能に連結すると共に、他端部18dに押圧部25aを設ける。前記出力ロッド6を挟んで前記クランプ対象物Wとは反対側の位置で前記ハウジング2から枢支部22を上方へ突出させる。前記クランプアーム18の長手方向の途中部18bと前記枢支部22とのそれぞれにリンク部材20を揺動可能に連結する。
この場合、支持部上に載置されたクランプ対象物をハウジングと支持部とを介して下側から確実に且つ強固に受け止めることができる。しかも、ワークパレット等の固定台に専用の支持部を設ける必要がなくなるので、その固定台を簡素且つコンパクトに構成できる。
この場合、駆動手段によって出力ロッドを下降させる力を押圧部を介してクランプ対象物に直接的に伝えることができる。
この場合、押圧部によって下方へ押す力を下側の着座面で受けるため、クランプ対象物を上下方向で確実且つ強固に保持できる。
この場合、リンク式クランプ装置は、そのハウジングの一部がクランプ対象物の下方領域に潜り込んだ状態で、ワークパレット等の固定台に装着される。このため、リンク式クランプ装置を用いたクランピングシステムの占有面積をさらに小さくできる。
この場合、クランプ時のクランプアームが、支持部によって水平方向に支えられることが可能になるため、クランプ対象物は精度よく且つ確実に保持される。
この場合、支持部にクランプ対象物が搬入されて着座かつ密着したことを検出孔によって確認できる。
この場合、クランプアームのアンクランプ位置が着座面よりも低くなるので、クランプ対象物を水平方向へ取り出せる。
この場合、リンク式クランプ装置の各摺動部に切粉が落下するのを防いで、動作不具合を防止できる。
まず、本発明のリンク式クランプ装置1の構造を図1A及び図1Bで説明する。
上記のピストン5とリリース室11とロック室13とが、駆動手段としての油圧シリンダDを構成している。
この場合、押しボルト25の突出長さを調節することによって厚さの異なるワークWを適切にクランプできる。また、押圧部25aの下面は球面状に形成される。これにより、前記ワークWの厚みが異なることによって前記クランプアーム18の揺動角度に差が生じる場合でも、前記押圧部25aによって押圧方向を下向きにできる。
なお、この実施形態では、前記支持部29の側壁29a,29aの下部がボルト28,28によってハウジング2の上壁2aにネジ止めされる。
図2のアンクランプ状態では、前記ロック室13から圧油が排出されており、且つ前記リリース室11に圧油が供給され、前記ピストン5は上限位置にある。
図2のアンクランプ状態から図1Aのクランプ状態へロック駆動するときには、前記リリース室11から圧油が排出されると共に、前記ロック室13に圧油が供給されて、出力ロッド6は図2の上限位置から図1Aの下降位置へ下降する。これと同時に、リンク部材20が第3ピン23を中心として時計回りに揺動されると共に、クランプアーム18は、図2のアンクランプ位置Yから図1Aのクランプ位置Xへ時計回りに揺動する。
この結果、クランプアーム18の押圧部25aは、ワークWと当接してクランプする。この実施形態では、上記押圧部25aとワークWとが当接する位置は、前記出力ロッド6の最大直径の水平断面の上方領域であり、且つ前記支持部29の着座面32の上方領域である。
なお、図2の1点鎖線図に示す軌道は、前記押圧部25aが描く軌道であり、前記第1ピン19を中心にクランプアーム18が揺動した角度は約20度〜40度である。
図5Aと図5Bにおいて、各ワークWの横幅と奥行と高さは同じである。また、図5Aと図5Bの各リンク式クランプ装置1,1aのハウジング2も同じ大きさである。
ここで、図5Aに示すように本発明のリンク式クランプ装置1を用いたクランピングシステムの横幅は、L1である。これに対して、従来のリンク式クランプ装置1aを用いたクランピングシステムの横幅はL4=L1+L2+L3である。従って、図5Aのクランピングシステムは、図5Bのクランピングシステムよりも[L2+L3]だけ横幅が小さい。よって、図5A(及び図1A)の本発明のリンク式クランプ装置1を用いたクランピングシステムは、図5Bの従来のリンク式クランプ装置1aを用いたクランピングシステムと比べると占有面積が大幅に小さい。
第2実施形態のリンク式クランプ装置1では、上記の第1実施形態に比べて、油圧シリンダDのストロークが長く、前記支持部29も高い。このため、第2実施形態のクランプアーム18では、クランプ位置Xからアンクランプ位置Yへ揺動するときの揺動角度が上記の第1実施形態に比べて大きくなる。
アンクランプ位置Yのクランプアーム18が着座面32よりも下方となるので、ワークWを水平方向と上方のいずれの方向へも移動可能である。
第1実施形態では、押圧部25aと着座面32が出力ロッド6の水平断面の上方領域に配置されるのに対して、第3実施形態では、押圧部25aと着座面32とが出力ロッド6の右側に距離Sだけ平行移動した位置に配置される。
アンクランプ状態のクランプアーム18は、着座面32よりも下方となるので、支持部29上のワークWを水平面方向と上方のいずれの方向へも移動できる。
ワークWの外周形状は、矩形上のものに換えて円形状や楕円状であってもよい。
上記枢支部22は、ハウジング2と一体に形成することに換えて別体に設けてもよい。
上記のクランプアーム18の揺動角度は、例示した角度に限られず、駆動手段Dのストロークや支持部29の高さやリンク部材20の軸間距離等を変更することで所望する角度に換えてもよい。
また、上記の駆動手段Dは、例示の油圧シリンダに換えて、空圧シリンダや電動アクチュエータであってもよい。
上記の駆動手段Dは、複動式のシリンダに換えて単動式のシリンダであってもよい。具体的には、ロック室13にクランプばねを装着する場合と、リリース室11に復帰ばねを装着する場合とが考えられる。
その他に、当業者が想定できる範囲で種々の変更を行えることは勿論である。
Claims (9)
- ハウジング(2)に上下移動可能に挿入される出力ロッド(6)と、
その出力ロッド(6)を下方へクランプ動作させる駆動手段(D)と、
クランプ対象物(W)が挿入される受入部(18c)が形成されると共に、前記出力ロッド(6)の上側に配置されるクランプアーム(18)であって、そのクランプアーム(18)の一端部(18a)が前記出力ロッド(6)の上端部に上下揺動可能に連結されると共に、他端部(18d)に押圧部(25a)が設けられるクランプアーム(18)と、
前記出力ロッド(6)を挟んで前記クランプ対象物(W)とは反対側の位置で前記ハウジング(2)から上方へ突出される枢支部(22)と、
前記クランプアーム(18)の長手方向の途中部(18b)と前記枢支部(22)とのそれぞれに揺動可能に連結されるリンク部材(20)と、
を備える、
ことを特徴とするリンク式クランプ装置。 - 請求項1のリンク式クランプ装置において、
前記クランプ対象物(W)が載置される着座面(32)を有する支持部(29)が、前記ハウジング(2)の上部に設けられる、
ことを特徴とするリンク式クランプ装置。 - 請求項1又は2のリンク式クランプ装置において、
前記押圧部(25a)が前記出力ロッド(6)の水平断面の上方領域に設けられる、
ことを特徴とするリンク式クランプ装置。 - 請求項2又は3のリンク式クランプ装置において、
前記押圧部(25a)が前記着座面(32)の上方領域に設けられる、
ことを特徴とするリンク式クランプ装置。 - 請求項2から4のいずれかのリンク式クランプ装置において、
前記支持部(29)が前記出力ロッド(6)の上方を跨いで設けられる、
ことを特徴とするリンク式クランプ装置。 - 請求項5のリンク式クランプ装置において、
前記支持部(29)が、対面した2つの案内面(30)(30)を有し、
前記2つの案内面(30)(30)の間にクランプ状態の前記クランプアーム(18)が挿入される、
ことを特徴とするリンク式クランプ装置。 - 請求項2から6のいずれかのリンク式クランプ装置において、
前記着座面(32)に着座確認用の圧力流体を噴出させる検出孔(33)を開口させる、
ことを特徴とするリンク式クランプ装置。 - 請求項2から7のいずれかのリンク式クランプ装置において、
前記クランプアーム(18)が前記着座面(32)よりも低いアンクランプ位置(Y)まで揺動される、
ことを特徴とするリンク式クランプ装置。 - 請求項1から8のいずれかのリンク式クランプ装置において、
前記出力ロッド(6)と前記クランプアーム(18)と前記リンク部材(20)の各摺動部分に切粉が侵入するのを防止するカバー(35)を前記クランプアーム(18)に設ける、
ことを特徴とするリンク式クランプ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013273920A JP2015123577A (ja) | 2013-12-26 | 2013-12-26 | リンク式クランプ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2015123577A true JP2015123577A (ja) | 2015-07-06 |
Family
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Family Applications (1)
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JP2013273920A Pending JP2015123577A (ja) | 2013-12-26 | 2013-12-26 | リンク式クランプ装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN113560917A (zh) * | 2021-07-15 | 2021-10-29 | 株洲市四兴机械有限公司 | 高效平面度保证用车床夹具 |
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2013
- 2013-12-26 JP JP2013273920A patent/JP2015123577A/ja active Pending
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CN113560917B (zh) * | 2021-07-15 | 2022-10-28 | 株洲市四兴机械有限公司 | 高效平面度保证用车床夹具 |
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