JP2015042880A - 流体圧シリンダ - Google Patents

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Takayuki Kawakami
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Abstract

【課題】出力部材が所定位置に位置し且つ流体圧作動室内の流体圧が所定圧に達したことを条件として開弁動作するシーケンス弁機構を組み込んだ流体圧シリンダを提供する。
【解決手段】クランプ装置1を駆動する油圧シリンダ2は、シリンダ本体5と、このシリンダ本体に進退可能に装備されたピストン部材3と、このピストン部材を進出側に駆動する為の油圧作動室8bと、シリンダ本体の壁部内に形成され、一端が流体圧供給源に接続され且つ他端が外部の流体圧機器に接続された流体通路20と、この流体通路の途中部を開閉可能なシーケンス弁機構30とを備え、シーケンス弁機構30は、流体通路を開閉可能な弁体と、この弁体を閉弁側に付勢する閉弁バネ33と、ピストン部材が所定のクランプ位置に移動したときに油圧作動室8b内の油圧によって弁体を開弁駆動可能な状態になる弁駆動機構34とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、流体圧シリンダに関し、外部の流体圧供給源を外部のアクチュエータに接続する流体通路と、その途中部を開閉可能なシーケンス弁機構とを備え、出力部材が所定位置に移動したとき流体圧作動室の流体圧によりシーケンス弁機構を開弁するようにした流体圧シリンダに関する。
従来から、種々のクランプ対象物をクランプする流体圧シリンダを備えた種々の形式のクランプ装置が実用に供されている。これらのクランプ装置の流体圧シリンダは、シリンダ本体と、このシリンダ本体に進退可能に装備された出力部材と、この出力部材を進出側と退入側の少なくとも一方に駆動する為の流体圧作動室等を有し、加圧油や加圧エア等の加圧流体を利用して出力部材を駆動するように構成されている。
ところで、流体圧シリンダの動作と、他の流体圧機器とを連携動作させる場合、流体圧シリンダの流体圧回路に接続されるシーケンス弁を流体圧シリンダの外部に設け、前記流体圧シリンダの動作に連動させて前記シーケンス弁を切換える技術は公知である。
また、流体圧シリンダの内部にシーケンス弁を設け、流体圧シリンダの流体圧供給ポートや流体圧作動室の流体圧が所定圧に達したときにシーケンス弁を開弁又は閉弁させる技術も公知である。
例えば、特許文献1の油圧式ロック装置には、ロッドを軸心方向へ移動させる油圧シリンダを設け、ケース部材内に外周側油圧室内の油を加圧する環状の増圧器を設け、ケース部材に油圧シリンダと増圧器の入力油室に油圧を供給する油圧供給ポートを設け、この油圧供給ポートから入力油室に通ずる油路に、油圧供給ポート内油圧が所定圧まで上昇後に閉弁バネのバネ力に抗して開弁するシーケンス弁を設け、このシーケンス弁を介して増圧器の動作開始を遅らせるように構成し、入力油室から油圧供給ポートに油圧を排出可能な逆止弁の内部にシーケンス弁を組み込んだ例が開示されている。
特開2001−271809号公報
前記特許文献1の油圧式ロック装置では、流体圧供給ポート内の流体圧が所定圧まで上昇後にシーケンス弁が開弁位置に切り換えられる。このように、流体圧シリンダ内の所定部位の流体圧をトリガーとしてシーケンス弁を開閉させる構造を採用した場合、流体圧シリンダの出力部材の位置と関連付けてシーケンス弁を開閉させることができるとは限らない。そのため、流体圧シリンダの何らかの故障により、出力部材が正常に作動しない場合にも、シーケンス弁は流体圧により開閉作動するため、流体圧シリンダと他の流体圧機器との連携動作に支障を来す場合がある。
本発明の目的は、出力部材が所定位置に位置し且つ流体圧作動室内の流体圧が所定圧に達したことを条件として開弁動作するシーケンス弁機構を組み込んだ流体圧シリンダを提供することである。
請求項1の流体圧シリンダは、シリンダ本体と、このシリンダ本体に進退可能に装備された出力部材と、この出力部材を進出側と退入側の少なくとも一方に駆動する為の流体圧作動室とを備えた流体圧シリンダにおいて、前記シリンダ本体の壁部内に形成された流体通路であって、一端が流体圧供給源に接続され且つ他端が外部の流体圧機器に接続された流体通路と、この流体通路の途中部を開閉可能なシーケンス弁機構とを備え、前記シーケンス弁機構は、前記流体通路を開閉可能な弁体と、この弁体を閉弁側に付勢する閉弁バネと、前記出力部材が所定位置に移動したときに前記流体圧作動室の流体圧によって前記弁体を開弁駆動可能な状態になる弁駆動機構とを有することを特徴としている。
請求項2の流体圧シリンダは、請求項1の発明において、前記弁駆動機構は、前記流体圧作動室内の流体圧が所定圧まで上昇後に、前記閉弁バネのバネ力に抗して前記弁体を開弁位置に切り換えるように構成されたことを特徴としている。
請求項3の流体圧シリンダは、請求項2の発明において、前記弁駆動機構は、前記シリンダ本体の壁部に形成された装着孔と、前記装着孔に軸心方向へ可動に装着され且つ前記弁体を開弁可能な弁駆動部材と、前記弁駆動部材に形成され且つ前記流体圧作動室の流体圧を受圧する受圧部と、前記出力部材のカム部に当接する鋼球を介して前記出力部材と前記弁駆動部材とを協働させる協働機構とを有することを特徴としている。
請求項4の流体圧シリンダは、請求項3の発明において、前記協働機構は、前記シリンダ本体に形成された保持孔と、この保持孔に径方向へ可動に保持された鋼球と、前記弁駆動部材に形成され且つ前記鋼球が部分的に係合可能な環状係合凹部と、前記出力部材に形成されたカム部とを備え、前記カム部は、前記鋼球を前記環状係合凹部側へ押動する鋼球押動部と、前記鋼球を部分的に収容可能な鋼球受容部とを備え、前記鋼球押動部で前記鋼球を前記環状係合凹部側へ押動することにより前記弁駆動部材の移動を規制し、前記出力部材が所定位置に移動したときに、前記鋼球が前記鋼球受容部に収容され、前記弁駆動部材が前記弁体を開弁駆動可能な状態になることを特徴としている。
請求項5の流体圧シリンダは、請求項1の発明において、前記閉弁バネのバネ力を調整可能なバネ力調整部材が設けられたことを特徴としている。
請求項6の流体圧シリンダは、請求項1の発明において、前記流体通路における前記シーケンス弁機構より上流側が前記流体圧作動室と連通することを特徴としている。
請求項7の流体圧シリンダは、請求項1の発明において、前記弁体の内部に流体圧の排出方向への流れを許容する逆止弁が組み込まれたことを特徴としている。
請求項8の流体圧シリンダは、請求項1の発明において、前記流体通路に前記シーケンス弁機構をバイパスするバイパス通路が設けられ、前記バイパス通路に流体圧の排出方向への流れを許容する逆止弁が設けられたことを特徴としている。
請求項9の流体圧シリンダは、請求項1の発明において、前記所定位置は、クランプ装置を駆動する為の流体圧シリンダにおけるクランプ位置であることを特徴としている。
請求項1の発明によれば、シリンダ本体の壁部内に形成された流体通路であって、一端が流体圧供給源に接続され且つ他端が外部の流体圧機器に接続された流体通路と、この流体通路の途中部を開閉可能なシーケンス弁機構とを備え、シーケンス弁機構は、流体通路を開閉可能な弁体と、閉弁バネと、出力部材が所定位置に移動したときに流体圧作動室の流体圧によって前記弁体を開弁駆動可能な状態になる弁駆動機構とを有するので、出力部材が所定位置に移動したとき、流体圧作動室の流体圧によってシーケンス弁機構を開弁状態に切換え、流体通路を開放状態にすることができる。
従って、出力部材が所定位置に移動したこと、流体圧作動室の流体圧が立ったことを条件としてシーケンス弁機構を開弁可能であるので、流体圧シリンダと他の流体圧機器との連携動作の作動確実性を高めることができる。
請求項2の発明によれば、前記弁駆動機構は、流体圧作動室内の流体圧が所定圧まで上昇後に、弁駆動機構によって閉弁バネのバネ力に抗して弁体を開弁位置に切り換えるように構成したので、請求項1と同様の効果が得られる。
請求項3の発明によれば、弁駆動機構は、シリンダ本体の壁部に形成された装着孔と、装着孔に軸心方向へ可動に装着され且つ弁体を開弁可能な弁駆動部材と、弁駆動部材に形成され且つ流体圧作動室の流体圧を受圧する受圧部と、出力部材のカム部に当接する鋼球を介して出力部材と弁駆動部材とを協働させる協働機構とを有するので、出力部材と弁駆動部材とを確実に連携動作させることができる。
請求項4の発明によれば、鋼球押動部で鋼球を環状係合凹部側へ押動することにより弁駆動部材の移動を規制し、出力部材が所定位置に移動したときに、鋼球が鋼球受容部に収容され、弁駆動部材が弁体を開弁駆動可能な状態になるので、簡単な機構により、出力部材と弁体を連携動作させることができる
請求項5の発明によれば、閉弁バネのバネ力を調整可能なバネ力調整部材が設けられたので、弁駆動機構の汎用性を高めることができる。
請求項6の発明によれば、流体通路におけるシーケンス弁機構より上流側が流体圧作動室と連通するので、流体通路と流体圧作動室に流体圧を供給する流体圧供給系が簡単になる。
請求項7の発明によれば、弁体の内部に流体圧の排出方向への流れを許容する逆止弁が組み込まれたので、出力部材の位置が所定位置から変動した状態でも、排出方向へ流体圧を流すことができる。
請求項8の発明によれば、流体通路にシーケンス弁機構をバイパスするバイパス通路が設けられ、バイパス通路に流体圧の排出方向への流れを許容する逆止弁が設けられたので、請求項7同様に、出力部材の位置が所定位置から変動した状態でも、排出方向へ流体圧を流すことができる。
請求項9の発明によれば、所定位置は、クランプ装置を駆動する為の流体圧シリンダにおけるクランプ位置であるので、出力部材がクランプ位置に達したときに確実にシーケンス弁機構を開弁することができる。
本発明の実施例1に係るクランプ装置(アンクランプ状態)の断面図である。 図1のA部の拡大図である。 クランプ装置(クランプ開始状態)の断面図である。 図3のB部の拡大図である。 クランプ装置(クランプ状態)の断面図である。 図5のC部の拡大図である。 図1のクランプ装置と外部流体圧機器の流体圧回路図である。 実施例2に係るクランプ装置(アンクランプ状態)の断面図である。 図8のD部の拡大図である。 図8のクランプ装置の油圧回路図である。 実施例3に係るクランプ装置(アンクランプ状態)の断面図である。 図11のクランプ装置の油圧回路図である。 実施例4に係るクランプ装置(アンクランプ状態)の断面図である。 図13のE部の拡大図である。 クランプ装置(クランプ状態)の断面図である。 図15のF部の拡大図である。
以下、本発明を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。
尚、以下の実施例において「油圧」は圧縮油(加圧油)を意味する場合がある。
本実施例のリンク式クランプ装置について、図1〜図7に基づいて説明する。
このクランプ装置1は、油圧シリンダ2(流体圧シリンダに相当する)と、この油圧シリンダ2のピストン部材3(出力部材に相当する)の出力ロッド3bに一端部がヒンジ結合されたクランプアーム4と、このクランプアーム4の途中部をクランプ本体5の枢支部5aに連結するリンク部材6を備えたリンク式クランプ装置である。リンク部材6の両端部はピン部材7a,7bを介してピン結合されている。枢支部5aは、シリンダ本体5の一端部の上端部から上方へ突出状に形成されている。
このクランプ装置1は、ピストン部材3がアンクランプ状態(図1参照)から所定ストローク以上進出した状態で、クランプアーム4によりクランプ対象物W(ワーク)を下方に押圧するクランプ状態(図5参照)になる。アンクランプ状態から図3に示すクランプ開始位置を経てクランプ状態に移行する際に、クランプアーム4が正面視にて反時計回り方向へ約70度揺動する。クランプ状態からアンクランプ状態に移動する際にはクランプアーム4が時計回り方向へ約70度揺動する。
最初に、油圧シリンダ2について説明する。
図1、図3、図5に示すように、この油圧シリンダ2は、シリンダ本体5と、ピストン部材3と、アンクランプ用の油圧作動室8aと、クランプ用の油圧作動室8bと、流体通路20と、シーケンス弁機構30などを備えている。
シリンダ本体5は、主シリンダ本体5Aと、ヘッド側端壁部材5Bとを有する。
主シリンダ本体5Aは、上部シリンダ本体部5uと、この上部シリンダ本体部5uの下端から下方へ延びる筒形の筒形シリンダ本体部5cとを有する。上部シリンダ本体部5uの下端にベース部材9の上面に据え付けるための水平な取付面5sが形成されている。シリンダ本体5の筒形シリンダ本体部5cがベース部材9の装着穴9aに挿入され、シリンダ本体5は複数のボルトでベース部材9に固定されている。
シリンダ本体5には、鉛直軸心を有するロッド挿通孔10と、このロッド挿通孔10の下端に連通したシリンダ孔11が形成されている。このシリンダ孔11の下端側は、ヘッド側端壁部材5Bで閉塞されている。ロッド挿通孔10の内周部にはシール部材10aとダストシール10bが装着されている。ピストン部材3は、シリンダ孔11に上下方向へ摺動自在に装着されたピストン部3aと、このピストン部3aから上方へ延びてロッド挿通孔10からシリンダ本体5外へ突出する出力ロッド3bを備えている。ピストン部3aにはシール部材aが装着されている。
ヘッド側端壁部材5Bの上端部はシリンダ孔11に連なる嵌合孔に嵌合されてシール部材bでシールされている。ヘッド側端壁部材5Bは、複数のボルトで筒状シリンダ本体部5cに固定されている。ヘッド側端壁部材5Bの中心部分には、上方へシリンダ孔11内へシリンダ孔11の上端近傍まで突出する補助ロッド12が一体形成されている。補助ロッド12の外径はシリンダ孔11の直径の約1/4〜1/3である。尚、補助ロッド12は、ヘッド側端壁部材5Bと別部材に形成して固定的に取り付けてもよい。
次に、ピストン部材3について説明する。
図1〜図6に示すように、ピストン部材3は、ピストン部3aと、出力ロッド3bと、ピストン部材3の下部の中心部分に基端(下端)開放状に形成されたロッド挿入穴13であって、ピストン部材3が下限位置(アンクランプ位置)になったときにも補助ロッド12が挿入可能なロッド挿入穴13とを備えている。ロッド挿入穴13の内周面と補助ロッド12の外周面の間には油圧作動室8bの油圧がロッド挿入穴13内へ導入する円筒隙間14が形成されている。
シリンダ孔11はピストン部3aで上下に仕切られ、ピストン部3aの上側にアンクランプ用の油圧作動室8aが形成され、ピストン部3aの下側にクランプ用の油圧作動室8bが形成されている。尚、下側の油圧作動室8bが本発明の「流体圧作動室」に相当する。上部シリンダ本体部5uには、第1,第2油圧供給ポート15,16が形成され、第1油圧供給ポート15はシリンダ本体5の壁部内に形成した油圧通路15aにより油圧作動室8aに接続され、第2油圧供給ポート16はシリンダ本体5の壁部内に形成した油圧通路16aにより油圧作動室8bに連通され、第1,第2油圧供給ポート15,16は油圧ホース等で油圧供給源(図示略)に接続されている。
図1〜図6に示すように、このクランプ装置1は、シリンダ本体5の壁部内に形成された流体通路20(これが「流体通路」に相当する)であって、一端が外部の流体圧供給源に接続され且つ他端が外部の流体圧機器に接続された流体通路20と、この流体通路20の途中部を開閉可能なシーケンス弁機構30とを備えている。
シーケンス弁機構30は、ヘッド側端壁部材5Bに組み込まれているが、シーケンス弁機構30の大部分はヘッド側端壁部材5Bの補助ロッド12に組み込まれている。シーケンス弁機構30は、流体通路20の途中部を開閉可能であり、ピストン部材3がクランプ可能な位置に達し、油圧作動室8b内の油圧が所定圧以上になったときだけ開弁される。
次に、流体通路20とシーケンス弁機構30について説明する。
図1、図2に示すように、シーケンス弁機構30は、弁ケース31と、流体通路20を開閉可能な弁体32と、この弁体32を閉弁側に付勢する閉弁バネ33と、ピストン部材3が所定位置(図3に示すクランプ開始位置)に達したときに油圧作動室8bの油圧により弁体32を開弁駆動可能となる弁駆動機構34と、閉弁バネ33のバネ力を調整可能なバネ力調整部材35とを有する。
弁ケース31は、上半部の円筒部31aと、中段部の中径部31bと、下部の大径部31cとを有する。ヘッド側端壁部材5Bには、円筒状の縦向きの装着孔36aであって大部分が補助ロッド12内に形成された装着孔36aと、中径穴36bと、大径穴36cとが形成されている。円筒部31aは装着孔36aの下半部に挿入されている。中径部31bは中径穴36bに装着され、大径部31cは大径穴36cに螺合にて固定されている。
中径部31bの外周部にはシール部材cが装着されている。装着孔36aは補助ロッド12と同心状の円筒状の孔である。
弁ケース31には、その上端壁に形成された通路孔37と、この通路孔37の下端に連なり且つ通路孔37よりも大径の弁孔38と、弁孔38の下端に連なるネジ穴39が形成されている。弁孔38の上端部に弁体32が可動に装着され、ネジ穴39にバネ力調整部材35が螺合にて位置調整可能に装着されている。弁体32とバネ力調整部材35の間に圧縮状態の閉弁バネ33が装着されている。バネ力調整部材35の上下方向位置を調整することにより閉弁バネ33のバネ力を調整可能に構成してある。
弁ケース31の上端壁31uの下面には通路孔37の外周側に位置する環状弁座31vが形成され、弁体32の上面には環状弁座31vに密着可能な環状弁面32aが形成されている。尚、弁体32の外周部には複数の縦溝32bが形成されている。
流体通路20は、ヘッド側端壁部材5Bの壁部内に形成されている。流体通路20の上流端の入力ポート40には、外部流体通路40bに接続された接続金具40aが接続され、外部流体通路40bは外部の流体圧供給源40s(本実施例では、加圧エア供給源)に接続されている。流体通路20の下流端の出力ポート41には、外部流体通路41bに接続された接続金具41aが接続され、外部流体通路41bは外部の流体圧機器に接続されている(図7参照)。
流体通路20は、入力ポート40に連通した水平通路20aと、中径部31bに形成した横断通路20bと、ネジ穴39の上端に連なる環状通路20cと、弁孔38と、通路孔37と、装着孔36aの内周面と円筒部31aの外周面間の円筒通路20dと、 中径穴36bの上端の環状通路20eと、出力ポート41に連通した傾斜通路20f等を備えている。
図1、図2に示すように、弁駆動機構34は、補助ロッド12内の装着孔36aと、装着孔36aに軸心方向へ可動に装着され且つ弁体32を開弁可能な弁駆動部材42と、弁駆動部材42に形成され且つ油圧作動室8bの油圧を受圧する受圧部42aと、ピストン部材3のカム部43に当接する鋼球44を介してピストン部材3と弁駆動部材42とを協働させる協働機構45とを有する
協働機構45は、補助ロッド12の上端近傍部に形成された保持孔12aと、この保持孔12aに径方向へ可動に保持された複数の鋼球44と、弁駆動部材42に形成され且つ鋼球44が部分的に係合可能な環状係合凹部42bと、ピストン部材3に形成されたカム部43とを備えている。弁駆動部材42は、大径部42cと、この大径部42cの下端から延びて通路孔37に挿入された小径ロッド部42dと、環状係合凹部42bとを有する。大径部42cの外周部にはシール部材dが装着され、大径部42cの上端近傍部には環状係合凹部42bが形成され、大径部42cの上端部には油圧作動室8bの油圧、つまりロッド挿入穴13内の油圧を受圧する受圧部42aが形成されている。
上記のロッド挿入穴13の内周壁部にはカム部43が形成されている。カム部43は、鋼球44を環状係合凹部42b側へ押動する内周壁面である鋼球押動部43aと、この鋼球押動部43aの下端に連なり且つ鋼球44を部分的に収容可能な環状の鋼球受容部43bとを備えている。鋼球押動部43aは、ロッド挿入穴13の全高の例えば約70〜80%の長さを有する。鋼球受容部43bは、ピストン部材3がクランプ開始位置(図3参照)に位置した時に鋼球44に対応する位置に形成されている。
鋼球押動部43aで鋼球44を環状係合凹部42b側へ押動することにより弁駆動部材42の移動を規制し、ピストン部材3が所定位置(クランプ開始位置)に移動したときに、鋼球44が鋼球受容部43bに収容され、弁駆動部材42が弁体32を開弁駆動可能な状態になる。弁駆動機構34は、油圧作動室8b内の油圧が所定圧まで上昇後に、閉弁バネ33のバネ力に抗して弁体32を開弁位置に切り換えるように構成されている。
次に、上記のクランプ装置1の作用、効果について説明する。
図1、図2に示すアンクランプ状態のとき、ピストン部材3が下限位置に位置し、複数の鋼球44は、カム部43の鋼球押動部43aで弁駆動部材42の軸心側へ押されて、環状係合凹部42bに係合し、弁駆動部材42を上限位置に保持している。
そのため、弁駆動部材42の小径ロッド42dが弁体32の上面から小距離離隔しているため、弁体32は閉弁バネ33の付勢力で閉弁状態になっている。それゆえ、入力ポート40に供給される流体圧が出力ポート41に出力されない。
油圧作動室8aの油圧を排出しながら油圧作動室8bに油圧を供給していくと、図3、図4に示すように、ピストン部材3が上昇し、クランプアーム4が水平姿勢になったクランプ開始位置になると、カム部43の鋼球受容部43bに複数の鋼球44が部分的に係合して、複数の鋼球44が環状係合凹部42bから外側へ離隔した状態になる。そのため、弁駆動部材42は、下方へ移動可能な開弁駆動可能な状態になる。
図5、図6に示すように、このとき弁駆動部材42はロッド挿入穴13の油圧を受圧部42aに受圧しており、クランプアーム4がクランプ対象物を押圧したクランプ状態になって、油圧作動室8bの油圧(つまり、ロッド挿入穴13の油圧)が所定圧以上になると、弁駆動部材42の小径ロッド42dが弁体32を下方へ駆動して開弁させる。その結果、入力ポート40に供給した流体圧が出力ポート41に出力される。
このように、このクランプ装置1の油圧シリンダ2においては、ピストン部材3が所定位置(クランプ開始位置)に移動し且つクランプ用油圧作動室8bの油圧が所定圧以上の油圧になったことを条件として、シーケンス弁機構30が開弁するため、誤作動することのない、信頼性と作動確実性に優れるシーケンス弁機構30を実現することができる。
しかも、シリンダ孔11の内部空間とピストン部材3の内部空間を有効活用して流体通路20とシーケンス弁機構30を配置するため、油圧シリンダ2を大型化させることなく、流体通路20とシーケンス弁機構30を組み込むことができる。
図7は、上記の油圧シリンダ2と、そのシーケンス弁機構30と、外部流体圧機器の為の流体圧回路の一例を示すものである。油圧供給源21から電磁方向切換弁22を介してクランプ装置1の油圧シリンダ2に対して油圧が供給・排出され、流体通路20の入力ポート40へは流体圧供給源23から流体圧(本実施例の場合、加圧エア)が供給され、流体通路20の出力ポート41は、流体圧シリンダ24へ流体圧を供給・排出するパイロット式方向切換弁25のパイロットポート25aに接続されている。尚、流体圧シリンダ24とパイロット式方向切換弁25が外部流体圧機器に相当する。
クランプ装置2のピストン部材3がクランプ可能な位置に移動し且つ油圧作動室8b内の油圧が所定圧以上になったことを条件としてシーケンス弁機構30が開弁して、流体圧供給源23からパイロットポート25aに流体圧(加圧エア)が供給され、パイロット式方向切換弁25が切換えられ、流体圧シリンダ24のヘッド側流体圧作動室から流体圧(油圧)が排出され、ロッド側流体圧作動室へ流体圧が供給される状態に切換えられる。このように、流体通路20とシーケンス弁機構30により、油圧シリンダ2と流体圧シリンダ24とを確実に連携動作させることができる。
次に、実施例2に係るクランプ装置1Aと油圧シリンダ2Aとシーケンス弁機構30Aについて図8〜図10に基づいて説明する。但し、実施例1と同様の構成要素に同様の符号を付して説明を省略し、異なる構成についてのみ説明する。
このシーケンス弁機構30Aにおいては、油圧作動室8bに接続された油圧通路16aが入力ポート40A側の水平通路20aに接続され、弁体32Aに排出方向への流体圧の流れ(通路孔37から弁孔38へ向う方向の流れ)を許容する逆止弁50が組み込まれている。
弁体32Aは、鋼球51と、閉弁バネ52と、鋼球51と閉弁バネ52を収容する収容孔53と、この収容孔53の上端壁に形成した小径孔54と、この小径孔54の下端の外周側の環状弁座とを有する。弁体32Aの上半部の外周部には複数の縦溝32gが形成されている。弁体32Aは閉弁バネ33で閉弁方向(上方)へ付勢されている。
弁駆動部材42の小径ロッド42dは小径孔54よりも大径であるため、実施例1と同様に、油圧シリンダ2Aのピストン部材3がクランプ可能な位置に達し且つ油圧作動室8b内の油圧が所定圧以上になると、シーケンス弁機構30Aが開弁する。但し、ピストン部材3がクランプ状態以外の位置にある場合に、逆止弁50を介して流体圧の排出方向への流れは許容されるため、ピストン部材3の位置に制約されることなく、流体圧を排出方向へ流すことができる。
図10は、上記の油圧シリンダ2Aと、そのシーケンス弁機構30Aと、外部流体圧機器の為の流体圧回路の一例を示すものである。流体通路20Aの入力ポートに、油圧作動室8bに接続された油圧通路16aから流体圧(油圧)が供給されると共に、シーケンス弁30Aには逆止弁50が組み込まれている。尚、流体圧シリンダ24Aとパイロット式方向切換弁25Aが外部流体圧機器に相当する。
クランプ装置1Aがクランプ状態になったことを条件としてシーケンス弁機構30Aが開弁して、パイロットポート25bに流体圧(油圧)が供給され、パイロット式方向切換弁25Aが切換えられ、流体圧シリンダ24Aのロッド側流体圧作動室から流体圧(油圧)が排出され、ヘッド側流体圧作動室へ流体圧(油圧)が供給される。
また、電磁方向切換弁22が図示の位置に切換えられて、クランプ装置1Aがアンクランプ側へ切換えられると、油圧作動室8b内の油圧が低下するため、シーケンス弁機構30Aは閉弁状態になるが、パイロットポート25bの流体圧が逆止弁50を介して排出されるため、パイロット式方向切換弁25Aが図示の位置に切換えられ、流体圧シリンダ24Aのピストン部材は退入方向へ駆動されるようになる。このように、流体通路20Aとシーケンス弁機構30Aにより、油圧シリンダ2Aと流体圧シリンダ24Aとを確実に連携動作させることができる。
次に、実施例3に係るクランプ装置1Bと油圧シリンダ2Bとシーケンス弁機構30について図11、図12に基づいて説明する。但し、実施例1と同様の構成要素に同様の符号を付して説明を省略し、異なる構成についてのみ説明する。
この油圧シリンダ2Bにおいては、油圧作動室8bに接続された油圧通路16aが入力ポート40B側の水平通路20aに接続され、流体通路20aにバイパス流体通路20pが設けられ、このバイパス流体通路20pに排出方向へ油圧の流れのみを許す逆止弁50Bが装着されている。バイパス流体通路20pは水平通路20aと環状通路20cを接続するように設けられ、このバイパス流体通路20pに形成した収容穴に、鋼球51Bと圧縮バネ52Bが装着され、鋼球51Bは圧縮バネ52Bにより収容穴の端部の環状弁座に押圧され、環状通路20cから水平通路20aへ向う油圧の流れのみが許容されている。
図12は、上記の油圧シリンダ2Bと、そのシーケンス弁機構30と、外部流体圧機器の為の流体圧回路の一例を示すものである。油圧供給源21から電磁方向切換弁22を介してクランプ装置1Bの油圧シリンダ2Bに対して油圧が供給・排出され、流体通路20Bの入力ポートへは油圧作動室8bに接続された油圧通路16aから流体圧(油圧)が供給され、流体通路20Bの出力ポートは、流体圧シリンダ24Bのヘッド側流体圧作動室に接続され、流体圧シリンダ24Bのロッド側流体圧作動室は油圧シリンダ2Bのロッド側油圧作動室8aに接続された油圧通路16bに接続されている。尚、流体圧シリンダ24Bが外部流体圧機器に相当する。
油圧シリンダ2Bのピストン部材3がクランプ可能な位置に達し且つ油圧作動室8b内の油圧が所定圧以上になったことを条件としてシーケンス弁機構30が開弁して、流体圧シリンダ24Bがピストン部材を進出させる方向へ駆動する。そして、電磁方向切換弁22が図示の位置に切換えられると、流体圧シリンダ24Bのロッド側流体圧作動室ヘ流体圧が供給される一方、入力ポート側の水平通路20aの流体圧(油圧)が低下するためシーケンス弁機構30は閉弁するけれども、流体圧シリンダ24Bのヘッド側流体圧作動室の流体圧(油圧)が逆止弁50Bを通って排出される。
次に、実施例4に係るクランプ装置1Cと、その油圧シリンダ2Cについて図13〜図16に基づいて説明する。油圧シリンダ2Cは、シリンダ本体5Cと、このシリンダ本体5Cに進退自在に装備されたピストン部材3C(出力部材)と、シリンダ本体5Cの壁部内に形成した流体通路20Cと、この流体通路20Cの途中部を開閉可能なシーケンス弁機構30Cとを備えている。
このクランプ装置1Cは、ピストン部材3Cの昇降動作と連動してピストン部材3Cをその軸心を中心として90°旋回させる旋回機構60を備えている。ピストン部材3Cの上端部には、水平姿勢のクランプアーム4Cがナット3nを介して取り外し可能に装着されている。図13はピストン部材3Cがアンクランプ位置にある状態を示し、クランプアーム4Cは紙面直交方向の後方へ延びている。図15はピストン部材3Cがクランプ位置にある状態を示し、クランプアーム4Cが左方に延びている。
ピストン部材3Cは、ピストン部3pと、このピストン部3pから上方へ延びる出力ロッド3qと、ピストン部3pから下方へ延びる補助ロッド3sとを有する。ヘッド側端壁部材5Lには、補助ロッド3sを挿入可能なロッド挿入穴13Cが形成されている。
旋回機構60は、ロッド挿入穴13Cの上部の内周壁部に保持された3つの鋼球60aと、補助ロッド3sの外周部に鋼球60aが部分的に係合するように形成された3つのガイド溝60bとを有する周知の旋回機構である。
シリンダ本体5Cには、ロッド孔10Cと、このロッド孔10Cの下端に連なるシリンダ孔11Cとが形成され、シリンダ孔11Cの下端側がヘッド側端壁部材5Lで閉塞されている。ロッド孔10Cの内周部にはシール部材10aとダストシール10bとが装着されている。シリンダ孔11Cのうちピストン部3pの上側にはクランプ用の油圧作動室8cが形成され、ピストン部3pの下側にはアンクランプ用の油圧作動室8dが形成されている。ヘッド側端壁部材5Lはシリンダ本体5Cの下半部とほぼ等しい厚さを有し、ヘッド側端壁部材5Lの上部約3/4部分は、シリンダ孔11Cの下方へ延びる嵌合孔11aに嵌合され、ヘッド側端壁部材5Lの下端部の外周側に環状溝5mが形成され、この環状溝5mに装着したリング部材5nをシリンダ本体5Cの下端部のネジ穴11bに螺合することにより、ヘッド側端壁部材5Lが固定されている。
嵌合孔11aの中段部には環状溝20hが形成され、この環状溝20hの上下両側において嵌合孔11aの内周部にはシール部材d,eが装着されている。
シリンダ本体5Cには、第1油圧供給ポート61と第2油圧供給ポート(図示略)が形成され、第1油圧供給ポート61から延びる油圧通路61aがクランプ用の油圧作動室8cに接続され、第2油圧供給ポートから延びる油圧通路が油圧作動室8dに接続されている。シリンダ本体5Cの壁部内には流体通路20Cが形成され、この流体通路20Cの一端の入力ポート40Cが油圧通路61aに接続され、流体通路20Cの他端が外部の流体圧機器に接続されている。
前記流体通路20Cの途中部を開閉可能なシーケンス弁機構30Cが設けられている。
シーケンス弁機構30Cは、流体通路20Cを開閉可能な弁体32Cと、この弁体32Cを閉弁側に付勢する閉弁バネ33Cと、ピストン部材3Cが所定位置(図15に示すクランプ開始位置)に移動したときに油圧作動室8cの流体圧(油圧)によって弁体32Cを開弁駆動可能な状態になる弁駆動機構34Cとを有する。
弁駆動機構34Cは、油圧作動室8c内の流体圧(油圧)が所定圧まで上昇後に、弁体32Cを開弁位置に切り換えるように構成されている。
弁駆動機構34Cは、ロッド挿入穴13Cの外側においてヘッド側端壁部材5Lの壁部に形成された装着孔36dと、装着孔36dに軸心方向へ可動に装着され且つ弁体32Cを開弁可能な弁駆動部材42Cと、弁駆動部材42Cに形成され且つ油圧作動室8cの流体圧(油圧)を受圧する環状の受圧部42mと、ピストン部材3Cのカム部43Cに当接する鋼球44を介してピストン部材3Cと弁駆動部材42Cとを協働させる協働機構45Cとを有する。
流体通路20Cは、油圧通路61aに接続され且つ環状溝20hに接続された横流体通路20gと、環状溝20hと、装着孔36dの側壁に形成された貫通通路20iと、装着孔36dと、装着孔36dの下端に接続された出力通路20jと、出力通路20jに接続された出力ポート41Cなどを備えている。装着孔36dの下端壁部の上面には、出力通路20iの外周側に位置する環状弁座62が形成されている。弁体32Cは、頭部32dと、軸部32eと、軸部32eの下端に形成された弁部32fとを有し、弁駆動部材34Cの下端部に昇降可能に装着されている。
弁駆動部材34Cの下端部に保持穴64と、この保持穴64の下端に連なる小径孔65とが形成されている。弁体32Cの頭部32dが保持穴64に昇降可能に保持され、軸部32eが小径孔65を通って下方へ延び、弁部32fが装着孔36dの下端近傍に位置し、弁駆動部材34Cの下端と弁部32fの間において軸部32eに外装された閉弁バネ33Cにより弁体32Cは閉弁側(下方へ)へ付勢されている。弁部32fの下面の外周部には、環状弁座62に密着可能な環状弁面63が形成されている。
協働機構45Cは、ヘッド側端壁部材5Lのうちのロッド挿入穴13Cと装着孔36dの間の壁部に形成された保持孔45hと、この保持孔45hに径方向へ可動に保持された1つの鋼球44と、弁駆動部材34Cに形成され且つ鋼球44が部分的に係合可能な環状係合凹部42bと、ピストン部材3Cの補助ロッド3sの外周部に形成されたカム部43Cとを備えている。
カム部43Cは、鋼球44を環状係合凹部42b側へ押動する鋼球押動部43dと、鋼球44を部分的に収容可能な鋼球受容部43eとを備えている。鋼球受容部43eは、ピストン部材3Cがクランプ対象物Wをクランプ可能な状態のとき鋼球44に対向するように補助ロッド3sの外周部に形成された縦溝で構成されている。この鋼球受容部43eの上下長はピストン部材3Cの移動可能ストロークの約半分である。鋼球押動部43dは、補助ロッド3sの外周部のうち上記の鋼球受容部43eよりも下側部位に形成された深さの小さな螺旋溝で構成されている。尚、鋼球押動部43dは縦溝で構成する必要はなく、補助ロッド3sの外周面の一部で構成してもよい。
鋼球押動部43dで鋼球44を環状係合凹部42b側へ押動することにより弁駆動部材34Cの移動を規制し、ピストン部材3Cが所定位置(本実施例の場合、クランプ可能位置)に移動したときに、鋼球44が鋼球受容部43eに部分的に収容され、弁駆動部材34Cが弁体32Cを開弁駆動可能な状態になる。その後、クランプ用油圧作動室8cの油圧が環状受圧部42mに作用して、弁駆動部材34Cを上方へ移動させるため、弁体32Cが環状弁座62から離隔して開弁し、油圧作動室8cの油圧と同圧の油圧が、出力ポート41Cに出力される。
そのため、出力ポート41Cから外部の流体圧機器に流体圧(油圧)を供給することにより、油圧シリンダ2Cと外部の流体圧機器とを連携動作させることができる。
次に、前記実施例を部分的に変更した変形例について説明する。
(1)前記実施例においては、流体圧シリンダとしての油圧シリンダを例にして説明したが、流体圧シリンダとしてのエアシリンダにも本発明を同様に適用することができる。
(2)前記シリンダ本体の構造、前記ピストン部材の構造等は、1,2の例を示すものであり、これらの構造以外の種々のシリンダ本体やピストン部材を有する流体圧シリンダにも本発明を同様に適用することができる。
(3)シーケンス弁機構の構造も例示にすぎず、種々のシーケンス弁機構を備えた流体圧シリンダに本発明を同様に適用することができる。
(4)本発明に係る流体圧シリンダは、種々のクランプ装置の流体圧シリンダに適用できる他、種々の装置に装備される流体圧シリンダにも適用可能である。
(5)当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱することなく、前記実施例に種々の変更を付加した形態で実施可能であり、本発明はそのような変更形態も包含するものである。
2,2A〜2C 油圧シリンダ
3,3C ピストン部材
5,5C シリンダ本体
8b,8c 油圧作動室
12a 保持孔
20,20A〜20C 流体圧通路
20p バイパス通路
21 油圧供給源
23 加圧エア供給源
30,30A〜30C シーケンス弁機構
32,32A〜32C 弁体
33,33C 閉弁バネ
34,34C 弁駆動機構
35 バネ力調整部材
36a,36d 装着孔
42,42C 弁駆動部材
42a 受圧部
42b 環状係合凹部
43,43C カム部
43a,43d 鋼球押動部
43b,43e 鋼球受容部
44 鋼球
45,45C 協働機構
45h 保持孔
50,50B 逆止弁

Claims (9)

  1. シリンダ本体と、このシリンダ本体に進退可能に装備された出力部材と、この出力部材を進出側と退入側の少なくとも一方に駆動する為の流体圧作動室とを備えた流体圧シリンダにおいて、
    前記シリンダ本体の壁部内に形成された流体通路であって、一端が流体圧供給源に接続され且つ他端が外部の流体圧機器に接続された流体通路と、
    この流体通路の途中部を開閉可能なシーケンス弁機構とを備え、
    前記シーケンス弁機構は、前記流体通路を開閉可能な弁体と、この弁体を閉弁側に付勢する閉弁バネと、前記出力部材が所定位置に移動したときに前記流体圧作動室の流体圧によって前記弁体を開弁駆動可能な状態になる弁駆動機構とを有することを特徴とする流体圧シリンダ。
  2. 前記弁駆動機構は、前記流体圧作動室内の流体圧が所定圧まで上昇後に、前記閉弁バネのバネ力に抗して前記弁体を開弁位置に切り換えるように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の流体圧シリンダ。
  3. 前記弁駆動機構は、
    前記シリンダ本体の壁部に形成された装着孔と、
    前記装着孔に軸心方向へ可動に装着され且つ前記弁体を開弁可能な弁駆動部材と、
    前記弁駆動部材に形成され且つ前記流体圧作動室の流体圧を受圧する受圧部と、
    前記出力部材のカム部に当接する鋼球を介して前記出力部材と前記弁駆動部材とを協働させる協働機構とを有することを特徴とする請求項2に記載の流体圧シリンダ。
  4. 前記協働機構は、前記シリンダ本体に形成された保持孔と、この保持孔に径方向へ可動に保持された鋼球と、前記弁駆動部材に形成され且つ前記鋼球が部分的に係合可能な環状係合凹部と、前記出力部材に形成されたカム部とを備え、
    前記カム部は、前記鋼球を前記環状係合凹部側へ押動する鋼球押動部と、前記鋼球を部分的に収容可能な鋼球受容部とを備え、前記鋼球押動部で前記鋼球を前記環状係合凹部側へ押動することにより前記弁駆動部材の移動を規制し、前記出力部材が所定位置に移動したときに、前記鋼球が前記鋼球受容部に収容され、前記弁駆動部材が前記弁体を開弁駆動可能な状態になることを特徴とする請求項3に記載の流体圧シリンダ。
  5. 前記閉弁バネのバネ力を調整可能なバネ力調整部材が設けられたことを特徴とする請求項1に記載の流体圧シリンダ。
  6. 前記流体通路における前記シーケンス弁機構より上流側が前記流体圧作動室と連通することを特徴とする請求項1に記載の流体圧シリンダ。
  7. 前記弁体の内部に流体圧の排出方向への流れを許容する逆止弁が組み込まれたことを特徴とする請求項1に記載の流体圧シリンダ。
  8. 前記流体通路に前記シーケンス弁機構をバイパスするバイパス通路が設けられ、前記バイパス通路に流体圧の排出方向への流れを許容する逆止弁が設けられたことを特徴とする請求項1に記載の流体圧シリンダ。
  9. 前記所定位置は、クランプ装置を駆動する為の流体圧シリンダにおけるクランプ位置であることを特徴とする請求項1に記載の流体圧シリンダ。
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