JP2015123565A - 用紙断裁装置 - Google Patents

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青木 英司
Eiji Aoki
英司 青木
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Abstract

【課題】 正規断裁紙のエッジが無用なダメージを受ける問題を排除し、さらに、ドブ断裁紙が排出時に詰まるトラブルを回避して円滑な排出を可能にする。
【解決手段】 用紙Pに対して一方向Fmの断裁を行う第一断裁機構2及び/又は他方向Fsの断裁を行う第二断裁機構3に、用紙Pの一面側に配した第一丸刃部4及び用紙Pの他面側に配した第二丸刃部5p,5qを組合わせた複数の断裁部3p…を備える構成において、用紙Pの上面Pu側に配した単一体の第一丸刃部4及び用紙Pの下面Pd側に配することにより第一丸刃部4の両側端面4p,4qにそれぞれ当接する一対の第二丸刃部5p,5qとを用いた少なくとも一以上の断裁部3p…を含む断裁機構部Mcと、第一丸刃部4間の断裁された正規断裁紙Cps…を導出する第一排出機構6f及び当該正規断裁紙Cps…以外のドブ断裁紙Cpr…を正規断裁紙Cps…よりも下方に導出する第二排出機構6sを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、一枚の用紙を断裁して複数のカード類(名刺,葉書,チケット等)を得る際に用いて好適な用紙断裁装置に関する。
従来、用紙に対して一方向の断裁を行う第一断裁機構と他方向の断裁を行う第二断裁機構とを備えるとともに、第一断裁機構及び(又は)第二断裁機構に、用紙の一面側に配した第一丸刃部及び用紙の他面側に配した第二丸刃部を組合わせて構成した複数の断裁部を備えることにより、一枚の用紙を断裁して複数のカード類を得る用紙断裁装置としては、既に本出願人が提案した特許文献1で開示されるカード断裁装置が知られている。
このカード断裁装置は、コストが高く交換が難しい丸刃ユニットを使用せずに断裁するとともに、断裁幅も調整自在とし、さらにカードの順序性も備えてカードトレイに収容できるようにすることを目的としたものであり、具体的には、カード用紙を搬入する給紙部と、給紙部から搬入されたカード用紙の第1所定位置を検出し、第1所定位置から一定量だけ搬送方向前方に搬送する第1搬送部と、第1搬送部により搬送されたときに搬送方向と略直角方向に長刀により前記カード用紙を断裁および/またはドブ断ちする第1断裁部と、第1断裁部により断裁されたカード用紙片を第1搬送部による搬送方向と略直角の方向に搬送する第2搬送部と、第2搬送部により搬送されたカード用紙片の第2所定位置を検出し、第2所定位置において長刀または丸刃によりカード用紙片を断裁および/またはドブ断ちする第2断裁部とを備えて構成したものである。
特開2005−1075号公報
しかし、上述した特許文献1で開示されるカード断裁装置は、次のような解決すべき課題も存在した。
第一に、このカード断裁装置は、いわゆるドブ断ちを行う断裁機構を備えているが、このドブ断ちを丸刃を用いて行う場合、正規断裁紙のエッジが無用なダメージを受けたり、ドブ部分(ドブ断裁紙)が円滑に排出されないトラブルを生じやすい。即ち、図10(a),(b)に示すように、ドブ部分に対応する厚さを有する偏平な円柱状の下丸刃4rとこの下丸刃4rの両端面に周縁を尖形に形成した一対の上丸刃5pr,5qrを当接させた構造を有する断裁部3prを採用し、また、断裁後の正規断裁紙Cpsrは、前方へ送り出すとともに、短くかつ細い紙片となるドブ断裁紙Cprrは、下方へ落下させる方式を採用する。このため、断裁後の正規断裁紙Cpsrは、図10(a)に示すように、上丸刃5pr,5qrにより下方に押され、かつドブ断裁紙Cprrは下丸刃4rの周面に沿って送り出されることになり、断裁直後に上方に位置したドブ断裁紙Cprrは、その後、不図示のガイド等にガイドされて下方へ落下する。したがって、正規断裁紙Cpsrの送り方向とドブ断裁紙Cprrの送り方向の交差ポイントが生じ、正規断裁紙Cpsrとドブ断裁紙Cprrのエッジ同士が擦れることにより正規断裁紙Cpsrのエッジがダメージを受けやすい。加えて、上向きに送られるドブ断裁紙Cprrをガイド等により下方へ強制的に導くため、排出時にドブ断裁紙Cprrが停滞して詰まり等のトラブルを生じやすい。
第二に、通常の用紙であれば特に問題を生じないが、所定の厚さ以上となる厚紙や特定用途の特殊紙、例えば、内部層を繊維質とし、両側の外部層を高平滑性の硬質表面とした特殊紙等に対しては、品質の高い断裁を確保できないケースも生じやすい。即ち、図10(b)に示すように、断裁時には、用紙の断裁部分、特に、正規断裁紙Cpsrのエッジ部分が食い破られる等によりバリPmeを生じやすい。結局、用紙の種類によっては、品質の高い断裁処理を確保するには限界があった。
本発明は、このような背景技術に存在する課題を解決した用紙断裁装置の提供を目的とするものである。
本発明は、上述した課題を解決するため、用紙Pに対して一方向Fmの断裁を行う第一断裁機構2と他方向Fsの断裁を行う第二断裁機構3とを有する断裁機構部Mcを備えるとともに、第一断裁機構2及び(又は)第二断裁機構3に、用紙Pの一面側に配した第一丸刃部4及び用紙Pの他面側に配した第二丸刃部5p,5qを組合わせて構成した複数の断裁部3p…を備えることにより、一枚の用紙Pを断裁して複数のカード類Cp…を得る用紙断裁装置1を構成するに際して、用紙Pの上面Pu側に配した単一体の第一丸刃部4及び用紙Pの下面Pd側に配することにより第一丸刃部4の両側端面4p,4qにそれぞれ当接する一対の第二丸刃部5p,5qとを用いた少なくとも一以上の断裁部3p…を含む断裁機構部Mcと、各第一丸刃部4…相互間の断裁された正規断裁紙Cps…を導出する第一排出機構6f及び当該正規断裁紙Cps…以外のドブ断裁紙Cpr…を正規断裁紙Cps…よりも下方に導出する第二排出機構6sを有する排紙機構部Mrを備えてなることを特徴とする。
この場合、発明の好適な態様により、断裁機構部Mcは、用紙Pの両面Pu,Pd側にそれぞれ配した一対の長刃11u,11dを用いた第一断裁機構2と、複数の断裁部3p…を有する第二断裁機構3の組合わせにより構成することができる。また、第一丸刃部4には、両側端面4p,4qを相互に平行となる平行面とし、かつ外周面の軸方向中間部位に周方向に沿って形成した凹溝部12の両側を傾斜面として周縁尖形に形成した一対の刃状部13p,13qを設けることができる。さらに、第二丸刃部5p,5qは、第一丸刃部4の端面4p,4qに当接する内側端面5pf,5qfを当該第一丸刃部4の端面4p,4qに平行となる平行面とし、かつ外側端面5ps,5qsを傾斜面として周縁尖形に形成することができる。なお、第二断裁機構3は、断裁機構部Mcに対して着脱可能となる断裁ユニットUcとして構成することができる。
このような構成を有する本発明に係る用紙断裁装置1によれば、次のような顕著な効果を奏する。
(1) 断裁後の正規断裁紙Cps…の送り方向とドブ断裁紙Cpr…の送り方向の交差ポイントが発生しないため、正規断裁紙Cpsとドブ断裁紙Cprのエッジ同士の擦れにより正規断裁紙Cpsのエッジが無用なダメージを受ける弊害を回避できる。しかも、ドブ断裁紙Cpr…をガイド等により下方へ強制的に導く構造が不要、或いは緩やかなガイド等で足りるため、排出時にドブ断裁紙Cpr…が停滞しやすい不具合を回避でき、ドブ断裁紙Cpr…の詰まり等のトラブルが生じにくい円滑な排出を行うことができる。
(2) 好適な態様により、第一丸刃部4を構成するに際し、両側端面4p,4qを相互に平行となる平行面とし、かつ外周面の軸方向中間部位に周方向に沿って形成した凹溝部12の両側を傾斜面として周縁尖形に形成した一対の刃状部13p,13qを設けて構成すれば、第一丸刃部4の周面が軸方向に平坦となる場合に生じる不具合を回避できるため、所定の厚さ以上となる厚紙や特殊紙(内部層を繊維質とし、両側の外部層を高平滑性の硬質表面とした特殊紙等)であっても、断裁時に用紙Pが食い破られる等の不具合を排除し、品質低下の生じない円滑な断裁処理を行うことができるとともに、断裁可能な用紙Pの種類を飛躍的に拡大することができる。
(3) 好適な態様により、第二丸刃部5p,5qを形成するに際し、第一丸刃部4の端面4p,4qに当接する内側端面5pf,5qfを当該第一丸刃部4の端面4p,4qに平行となる平行面とし、かつ外側端面5ps,5qsを傾斜面として周縁尖形に形成すれば、特に、上述した一対の刃状部13p,13qを設けた第一丸刃部4と組合わせることにより、最適な断裁機構部Mcを構築でき、高品質かつ円滑な断裁処理を確実に実現することができる。
(4) 好適な態様により、第二断裁機構3を、断裁機構部Mcに対して着脱可能となる断裁ユニットUcとして構成すれば、複数の異なる断裁ユニットUc…を選択交換可能になるため、名刺,葉書,チケット等で代表される各種のカード類Cp…の断裁に適用でき、用紙断裁装置1の汎用性を高めることができる。
本発明の好適実施形態に係る用紙断裁装置における第二断裁機構の一部抽出拡大図を含む正面図、 同用紙断裁装置の全体外観図、 同用紙断裁装置における第一断裁機構の正面図、 同用紙断裁装置における要部の平面方向から見た模式的構成図、 同用紙断裁装置における要部の側面方向から見た模式的構成図、 同用紙断裁装置における第二断裁機構及び排紙機構部の側面方向から見た作用説明図、 同用紙断裁装置における第二断裁機構の正面方向から見た作用説明図、 同用紙断裁装置における第一丸刃部の変更例の製造工程説明図、 同用紙断裁装置における第一丸刃部の他の変更例を示す正面図、 背景技術に係るカード断裁装置の作用説明図、
次に、本発明に係る好適実施形態を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。
まず、本実施形態に係る用紙断裁装置1の要部構成の理解を助けるため、全体の概略構成について、図2を参照して説明する。
例示の用紙断裁装置1は、全体が直方体形のキャビネット51に覆われ、このキャビネット51の上部の一側面(後面)に、断裁する前の多数の用紙P…を積層状態にセットする給紙トレイ52を備える。例示の場合、セットできる用紙P…のサイズは、少なくとも、A4サイズ,A4ワイドサイズ,B4サイズ,A3サイズ,A3ワイドサイズが可能であり、紙質としては、厚さが概ね0.12〜0.4〔mm〕程度の上質紙,更紙,コピー紙からアートコート紙等を適用できる。なお、用紙P…は印刷されていてもよいし、印刷されていなくてもよく、印刷の有無は任意である。印刷する場合には、名刺,葉書,チケット等の断裁後のカード類Cp…に対応した複数の印刷部分を縦方向及び横方向に配列した状態に印刷する。例示は、図4に示すように、横方向(一方向Fm)を五列、縦方向(他方向Fs)を四列とした二十枚の名刺を印刷した用紙Pを示す。
また、キャビネット51の上部の他側面(前面)には、断裁後のカード類Cp…を受け取る排紙トレイ53を備えるとともに、キャビネット51の下部にはドブ断ちにより生じたドブ断裁紙Cpr…を回収する回収ボックス54を備える。この回収ボックス54は、キャビネット51の下部に設けた開口部51oを通して、キャビネット51の内部に容易に収容し又はキャビネット51の内部から容易に取出可能である。なお、55…はキャビネット51の底面に設けた複数のキャスタを示す。
そして、給紙トレイ52と排紙トレイ53の間におけるキャビネット51の内部であって、収容した回収ボックス54の上方位置には、本実施形態に係る用紙断裁装置1の要部構成となる断裁機構部Mcと排紙機構部Mrを配設する。
次に、本実施形態に係る用紙断裁装置1の要部構成について、図1〜図6を参照して具体的に説明する。
用紙断裁装置1は、用紙Pに対して一方向Fmの断裁を行う第一断裁機構2と他方向Fsの断裁を行う第二断裁機構3とを組合わせて構成した断裁機構部Mcを備える。この場合、一方向Fmは、給紙トレイ52から搬入される用紙Pの搬送方向に対して直角方向となり、他方向Fsは、当該搬送方向に対して平行方向となる。
第一断裁機構2は、図3に示すように、用紙Pの両面Pu,Pd側にそれぞれ配した一対の長刃11u,11d、即ち、用紙Pの上面Pu側に配した長刃11uと、用紙Pの下面Pd側に配した長刃11dを備える。この場合、上面Pu側の長刃11uは、位置が固定された固定刃となり、下面Pd側の長刃11dは、上下に変位する可動刃となる。したがって、この長刃11dは、一端が回動軸部41により回動自在に支持されるとともに、他端が昇降機構部42により昇降可能に構成し、下降時には、長刃11dが長刃11uから離間し、用紙Pの搬送路が開放されるとともに、上昇時には、長刃11dと長刃11uが交差し、用紙Pに対して一方向Fmの断裁を行うことができる。昇降機構部42は、駆動モータ43とこの駆動モータ43の回転運動を上下運動に変換する運動変換機構44を備え、運動変換機構44から出力する上下運動を長刃11dの他端に伝達する構成を備えている。
一方、第二断裁機構3は、図1に示すように、用紙Pの上面Pu側に配した第一丸刃部4と、用紙Pの下面Pd側に配した第二丸刃部5p,5qを組合わせて構成する複数(例示は六つ)の断裁部3p…を備える。第二断裁機構3は、全体を断裁機構部Mcの部位に対して着脱可能となる断裁ユニットUcとして構成する。このため、断裁ユニットUcは、一体化構成したシャーシ21の上端部に二つの取手部22,22を備えており、この取手部22…を手で持つことにより、キャビネット51の内部おける所定の装填位置に対して容易に装填又は離脱可能となる。第二断裁機構3をこのような断裁ユニットUcとして構成すれば、複数の異なる断裁ユニットUc…を選択交換可能になるため、名刺,葉書,チケット等で代表される各種のカード類Cp…の断裁に適用でき、用紙断裁装置1の汎用性を高めることができる。
また、断裁ユニットUcのシャーシ21は、矩形のフレーム状に構成し、シャーシ21の内側における上側位置に上回転シャフト23を回動自在に支持するとともに、下側位置に下回転シャフト24を回動自在に支持する。そして、上回転シャフト23の軸方向に六つの第一丸刃部4…を所定間隔おきに固定するとともに、下回転シャフト24の軸方向に、各第一丸刃部4…の位置に対応した六つ(六組)の第二刃部5p,5q(5pのみ及び5qのみを含む)を所定間隔おきに配設する。配設するに際しては、一対の第二刃部5pと5q間にセパレータ27を介在させ、このセパレータ27の両側に一対の第二刃部5p,5qをそれぞれ係合させることにより、各第二刃部5p,5qを、下回転シャフト24の周方向に変位が規制され、かつ軸方向に変位が許容されるように組付ける。
この場合、一つの第一丸刃部4と対応する第二刃部5p,5qは一つの断裁部3pを構成する。例示の場合、下回転シャフト24の軸方向両端位置に配する二つの断裁部3p,3pにおいて、一方の断裁部3pには片側の第二刃部5pのみを設け、かつ他方の断裁部3pには片側の第二刃部5qのみを設けるとともに、これらの断裁部3pと3p間に配する四つの断裁部3p…は一対の第二刃部5p,5qを設けて構成する。したがって、一対の第二刃部5p,5qは、図1に示すように、第一丸刃部4の両側端面4p,4qにそれぞれ当接するとともに、片側の第二刃部5p又は5qのみを設けた両端位置の断裁部3p,3pは第一丸刃部4の片側端面4p又は4qに当接する。
さらに、上回転シャフト23における相隣る二つの第一丸刃部4と4…間の中間位置には上ローラ25…を固定し、かつ下回転シャフト24における各上ローラ25…の位置に対応する位置には下ローラ26…を固定する。これにより、各上ローラ25…と各下ローラ26…は外周面が接触する。また、下回転シャフト24における各下ローラ26…と各第二刃部5p,5q…間には圧縮スプリング28…をそれぞれ配設し、各第二刃部5p,5q…を第一丸刃部4の端面4p,4qにそれぞれ圧接させている。
ところで、この断裁部3pは、本発明に従って特徴付けられる構成を備えている。即ち、第一丸刃部4は、単一体として構成し、軸方向の厚さ寸法を断裁するドブ断裁紙Cpr…(図4参照)の各幅寸法Lr…に一致させるとともに、各第一丸刃部4…の回転シャフト23上の位置は各ドブ断裁紙Cpr…の位置、即ち、各カード類Cp…の位置に一致させる。そして、図1に示すように、第一丸刃部4の両側端面4p,4qは相互に平行となる平行面にするとともに、外周面の軸方向中間部位に、周方向に沿った凹溝部12を形成し、この凹溝部12の両側を傾斜面にすることにより、周縁尖形となる一対の刃状部13p,13qを一体形成する。一方、第二丸刃部5p,5qは、第一丸刃部4の端面4p,4qに当接する内側端面5pf,5qfを、当該第一丸刃部4の端面4p,4qに平行となる平行面にするとともに、外側端面5ps,5qsを傾斜面にすることにより周縁尖形となるように形成する。また、シャーシ21には、各回転シャフト23及び24を回転させる回転機構部31を配設する。この回転機構部31は、下回転シャフト24を回転させる駆動モータ32と、この下回転シャフト24の回転を上回転シャフト23に伝達する回転伝達機構33を備える。以上の構成が断裁機構部Mcの構成となる。
他方、第二断裁機構3の後段には排紙機構部Mrを配設する。排紙機構部Mrは、図6に示すように、各第一丸刃部4…相互間の断裁された正規断裁紙Cps…を前方に導出する第一排出機構6fを備えるとともに、正規断裁紙Cps…以外の断裁されたドブ断裁紙Cpr…を正規断裁紙Cps…よりも下方に導出する第二排出機構6sを備える。図6中の符号61は、第一排出機構6fと第二排出機構6sを仕切るガイド部を示す。このガイド部61により、正規断裁紙Cps…は、第一排出機構6fに導かれ、この第一排出機構6fを介して排紙トレイ23に排出されるとともに、ドブ断裁紙Cpr…は、第二排出機構6sに導かれ、この第二排出機構6sを介して回収ボックス54に投入される。
その他、本実施形態に係る用紙断裁装置1は、この用紙断裁装置1の全体の動作を司る制御系を備えており、図2に示す装置コントローラ71は制御系の中枢を担っている。したがって、前述した駆動モータ43及び32は、この装置コントローラ71により駆動制御される。また、図示を省略したが、給紙トレイ52と排紙トレイ53の間には用紙Pに係わる搬送系を備えており、給紙トレイ52の用紙Pは、この搬送系に沿って断裁されつつ搬送される。特に、給紙トレイ52と断裁機構部Mc間には、給紙トレイ52に積層した用紙P…を一枚ずつ断裁機構部Mcに供給する給紙機構を備えている。
次に、本実施形態に係る用紙断裁装置1の動作及び作用について、図1〜図7を参照して説明する。
今、図2に示す用紙断裁装置1の給紙トレイ52に、図4に示す用紙Pが複数積層された状態にセットされているものとする。なお、例示の用紙Pは、前述したように、二十枚分の名刺(カード類Cp…)が印刷されたA3サイズの用紙を示す。
まず、断裁処理動作時には、不図示の給紙機構により給紙トレイ52から一枚ずつ用紙Pが断裁機構部Mcに供給される。そして、供給された用紙Pに対しては、最初に、第一断裁機構2により、一方向Fmに対する断裁処理が行われる。図4に示す一点鎖線Km…は、第一断裁機構2による用紙Pにおける断裁位置を示している。第一断裁機構2による断裁処理は、用紙Pに対する位置検出と駆動モータ43に対する作動制御に基づいて行うことができる。したがって、断裁時には、図3に示す駆動モータ43を作動制御することにより、下側の長刃11dを上昇させる。これにより、一点鎖線Kmの断裁位置が順次断裁され、図4に示す短冊状の中間紙Pmが得られる。なお、中間紙PmとPm…の相互間において発生する幅寸法Lm…のドブ断裁紙Cmr…は下方へ落下し、回収ボックス54により回収される。
一方、得られた中間紙Pmは、第二断裁機構3に供給され、他方向Fsに対する断裁処理が行われる。図4に示す一点鎖線Ks…は、第二断裁機構3による中間紙Pmにおける断裁位置を示している。第二断裁機構3による断裁処理は、中間紙Pmを所定速度で搬送させ、第二断裁機構3における上側の第一丸刃部4…と下側の第二丸刃部5p,5q…間を通過させることにより行うことができる。したがって、断裁時には、駆動モータ32を作動制御することにより、第一丸刃部4…及び第二丸刃部5p,5q…を回転させる。これにより、一点鎖線Ksの断裁位置が同時に断裁される。
この場合、第一丸刃部4は、図1に示すように、両側端面4p,4qを相互に平行となる平行面とし、かつ外周面の軸方向中間部位に周方向に沿って形成した凹溝部12の両側を傾斜面として周縁尖形に形成した一対の刃状部13p,13qを設けて構成したため、第一丸刃部4の周面が軸方向に平坦となる場合に生じる不具合が回避される。即ち、図10(b)に示す従来の構造では、所定の厚さ以上となる厚紙や特殊紙(内部層を繊維質とし、両側の外部層を高平滑性の硬質表面とした特殊紙等)による用紙Pの場合、断裁時に、正規断裁紙Cpsrのエッジ部分が食い破られる等によりバリPmeが発生する。しかし、本実施形態に係る第一丸刃部4を用いれば、図7に示すように、厚紙や特殊紙等の各種用紙Pであっても、断裁時に用紙Pが食い破られる等の不具合は排除される。これにより、品質低下の生じない円滑な断裁処理が可能になるとともに、断裁可能な用紙Pの種類は飛躍的に拡大する。
特に、本実施形態では、第二丸刃部5p,5qを形成するに際し、第一丸刃部4の端面4p,4qに当接する内側端面5pf,5qfを当該第一丸刃部4の端面4p,4qに平行となる平行面とし、かつ外側端面5ps,5qsを傾斜面として周縁尖形に形成したため、上述した一対の刃状部13p,13qを設けた第一丸刃部4と組合わせることにより、最適な断裁機構部Mcを構築可能となる。この結果、高品質かつ円滑な断裁処理が確実に実現される。
また、本実施形態に係る用紙断裁装置1では、用紙Pの上面Pu側に配した単一体の第一丸刃部4及び用紙Pの下面Pd側に配することにより第一丸刃部4の両側端面4p,4qにそれぞれ当接する一対の第二丸刃部5p,5qとを用いた少なくとも一以上の断裁部3p…を含む断裁機構部Mcと、各第一丸刃部4…相互間の断裁された正規断裁紙Cps…を導出する第一排出機構6f及び当該正規断裁紙Cps…以外のドブ断裁紙Cpr…を正規断裁紙Cps…よりも下方に導出する第二排出機構6sを有する排紙機構部Mrを設けたため、図6に示すように、断裁後の正規断裁紙Cps…の送り方向とドブ断裁紙Cpr…の送り方向の交差ポイントが発生しない。したがって、正規断裁紙Cpsとドブ断裁紙Cprのエッジ同士の擦れにより正規断裁紙Cpsのエッジが無用なダメージを受ける弊害が回避される。しかも、ドブ断裁紙Cpr…をガイド等により下方へ強制的に導く構造が不要、或いは緩やかなガイド等で足りるため、排出時にドブ断裁紙Cpr…が停滞しやすい不具合が回避され、ドブ断裁紙Cpr…の詰まり等のトラブルが生じにくい円滑な排出が行われる。
そして、得られた正規断裁紙Cps…は、第一排出機構6fを通して排紙トレイ53上に排出されるとともに、ドブ断裁紙Cpr…は、第二排出機構6sを通して回収ボックス54内に落下して回収される。以上により得られる正規断裁紙Cps…は、目的のカード類Cp、即ち、目的の名刺となる。
次に、本実施形態に係る断裁機構部Mcにおける第一丸刃部4の変更例について、図8及び図9を参照して説明する。
図8及び図9は、いずれも第一丸刃部4の主に製造方法の相違を考慮したものである。まず、図8に示す変更例は、(a)に示す偏平な円柱状の丸刃部4rを利用する。この丸刃部4rは、基本的に、図10(b)に示した従来の第一丸刃部4rと同じであり、図8に示す変更例は、この丸刃部4mを直接加工して製造できるようにしたものである。第一丸刃部4を製造するに際しては、図8(b)に示すように、用意した丸刃部4rの外周面に、断面矩形状となる前述した凹溝部12を切削形成する。これにより、凹溝部12の両側に刃状部13p,13qの基礎となる刃形成部13ps,13qsが形成される。そして、図8(c)に示すように、刃形成部13ps,13qsの内側面を切削加工又は研磨加工を行うことにより、目的とする刃状部13p,13qを有する第一丸刃部4を得ることができる。
また、図9に示す変更例は、前述した一対の第二丸刃部5p,5qと同様に形成した一対の分割丸刃部4xp,4xqを用意し、左右対称に配した分割丸刃部4xp,4xqを結合して構成したものである。これにより、第一丸刃部4の外周面には、断面がV形状となる凹溝部12cが形成される。したがって、各分割丸刃部4xp,4xqを、そのまま前述した刃状部13p,13qとして機能させることができる。
以上、変更例を含む好適実施形態について詳細に説明したが、本発明は、このような実施形態に限定されるものではなく、細部の構成,形状,素材,数量,手法等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更,追加,削除することができる。
例えば、第一断裁機構2は、用紙Pの両面Pu,Pd側にそれぞれ配した一対の長刃11u,11dを用いて構成した場合を示したが、用紙Pの一面側に配した第一丸刃部4及び用紙Pの他面側に配した第二丸刃部5p,5qを組合わせて構成した断裁部3pを用いて構成してもよい。この場合、停止した用紙Pに対して断裁部3pを移動させることにより実現することができる。また、第一丸刃部4は、外周面の軸方向中間部位に周方向に沿って形成した凹溝部12の両側を傾斜面として周縁尖形に形成した一対の刃状部13p,13qを設けた場合を示したが、軸方向に平坦となる外周面を有する場合を排除するものではない。さらに、第二断裁機構3は、断裁機構部Mcに対して着脱可能となる断裁ユニットUcとして構成したが、非着脱形式に構成する場合を排除するものではない。一方、用紙断裁装置1は、実施形態のように、独立した専用の断裁装置として構成してもよいし、他の機器、例えば、印刷装置等にその一部として組込んでもよい。なお、用紙Pの素材は純粋な紙に限定されるものではない。したがって、樹脂製などであってもよく、用紙は、シート部材と同義である。
本発明に係る用紙断裁装置は一枚の用紙を断裁して複数のカード類(名刺,葉書,チケット等)を得る際に利用できる。
1:用紙断裁装置,2:第一断裁機構,3:第二断裁機構,3p…:断裁部,4:第一丸刃部,4p:第一丸刃部の端面,4q:第一丸刃部の端面,5p:第二丸刃部,5q:第二丸刃部,5pf:第二丸刃部の内側端面,5qf:第二丸刃部の内側端面,5ps:第二丸刃部の外側端面,5qs:第二丸刃部の外側端面,6f:第一排出機構,6s:第二排出機構,11u:長刃,11d:長刃,12:凹溝部,13p:刃状部,13q:刃状部,P:用紙,Pu:上面,Pd:下面,Fm:一方向,Fs:他方向,Mc:断裁機構部,Mr:排紙機構部,Cp…:カード類,Cps…:正規断裁紙,Cpr…:ドブ断裁紙,Uc:断裁ユニット

Claims (5)

  1. 用紙に対して一方向の断裁を行う第一断裁機構と他方向の断裁を行う第二断裁機構とを有する断裁機構部を備えるとともに、前記第一断裁機構及び(又は)前記第二断裁機構に、前記用紙の一面側に配した第一丸刃部及び前記用紙の他面側に配した第二丸刃部を組合わせて構成した複数の断裁部を備えることにより、一枚の用紙を断裁して複数のカード類を得る用紙断裁装置において、前記用紙の上面側に配した単一体の第一丸刃部及び前記用紙の下面側に配することにより前記第一丸刃部の両側端面にそれぞれ当接する一対の第二丸刃部とを用いた少なくとも一以上の断裁部を含む断裁機構部と、各第一丸刃部相互間の断裁された正規断裁紙を導出する第一排出機構及び当該正規断裁紙以外の断裁されたドブ断裁紙を当該正規断裁紙よりも下方に導出する第二排出機構を有する排紙機構部を備えてなることを特徴とする用紙断裁装置。
  2. 前記断裁機構部は、前記用紙の両面側にそれぞれ配した一対の長刃を用いた前記第一断裁機構と、複数の前記断裁部を有する前記第二断裁機構の組合わせにより構成することを特徴とする請求項1記載の用紙断裁装置。
  3. 前記第一丸刃部は、両側端面を相互に平行となる平行面とし、かつ外周面の軸方向中間部位に周方向に沿って形成した凹溝部の両側を傾斜面として周縁尖形に形成した一対の刃状部を設けてなることを特徴とする請求項1又は2記載の用紙断裁装置。
  4. 前記第二丸刃部は、前記第一丸刃部の端面に当接する内側端面を当該第一丸刃部の端面に平行となる平行面とし、かつ外側端面を傾斜面として周縁尖形に形成してなることを特徴とする請求項1,2又は3記載の用紙断裁装置。
  5. 前記第二断裁機構は、前記断裁機構部に対して着脱可能となる断裁ユニットとして構成することを特徴とする請求項2,3又は4記載の用紙断裁装置。
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