JP6438232B2 - カットオフ装置及びシート加工装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シートを幅方向に切断するカットオフ装置及びそれを使用したシート加工装置に関する。
従来より厚紙や段ボールシートなどのシートを幅方向に切断するカットオフ装置では、その周面にナイフが取り付けられた二つのナイフシリンダ(以下、単にシリンダともいう)が、シート走行経路を上下から挟むように配設され、各シリンダを回転させることで一回転に一度だけ両ナイフがシート走行経路を挟んで係合し、シリンダ相互間を走行するシートを幅方向に切断する(例えば特許文献1など参照)。
カットオフ装置の切断方式としては、押し付け切りと呼ばれる方式とシェア切断と呼ばれる方式とがある。押し付け切りとは、上ナイフと下ナイフとを幅方向に渡って同時に係合させてシートをその幅方向(以下、シート幅方向ともいう)に一気に切断する方式であり、シェア切断とは、シートを幅方向一端側から幅方向他端側へ順次切断する方式である。
シェア切断について図9を使用してさらに説明する。図9に示すように、シェア切断を適用したカットオフ装置は、螺旋状の上ナイフ101Aが上ナイフシリンダ101の外周面に取り付けられ、上ナイフ101Aとは逆向きの螺旋状の下ナイフ102Aが下ナイフシリンダ102に取り付けられており、上ナイフ101Aと下ナイフ102Aとはシート103の走行経路に対向する位置で噛み合って(係合して)シート103に切り込む。ナイフ101A,102Aが噛み合う位置(以下、噛合部ともいう)は、ナイフシリンダ101,102の回転が進むにしたがってナイフ101A,102Aの一端(ここでは図9中の右端)から他端(ここでは図9中の左端)まで順次移動するので、シート103がそのシート幅方向Yに順次切断されていく。
したがって、シェア切断は、上ナイフと下ナイフとが全長に渡って同時に押し付けられる押し付け切りに較べるとナイフシリンダ及びナイフに掛かる荷重を低減できるので、ナイフシリンダの振動やナイフの消耗を抑制することができる。このため、段ボールシートを製造するコルゲータに用いられるカットオフ装置としては、シェア切断方式のものが主流となっている。
特開平7−25530号公報
しかしながら、シェア切断方式のカットオフ装置には、切断後のシートの姿勢が不揃いになりやすいという課題がある。以下、この理由を図10及び図11を使用して説明する。
図10は、図9のA矢視に相当する図面であり、シートが切断される様子を(a),(b),(c)の時系列順に並べたものである。図10(a),(b),(c)において、シート103は右から左に向かうシート走行方向Xにて搬送され、上ナイフ101A及び下ナイフ102Aはシート走行経路に面してシート走行方向Xと同方向に移動するように対向回転する。すなわち、上ナイフ101Aは時計周りの回転方向C1に回転し、下ナイフ102Aは反時計周りの回転方向C2に回転する。
上ナイフ101A及び下ナイフ102Aが対向回転により一回転する間に一度だけ上ナイフ101Aと下ナイフ102Aとがシート走行経路を挟んで対向するようになり、先ず図10(a)に示すように、上ナイフ101Aの一部がシート103の上面に接触するとともに下ナイフ102Aの一部がシート103の下面に接触してシート103の切断が開始する。
ナイフシリンダ101,102の回転が進むに従って上ナイフ101Aの一部と下ナイフ102Aの一部とがシート103に深く食い込むようになり、図10(b)に示すように、上下のナイフ101A,102Aが噛み合うようになるとこの噛合部200においてシート103が部分的に切断される。
さらにナイフシリンダ101,102の回転が進むと、図10(c)に示すように噛み合いが深くなり、シート103は、噛合部200を境にして、下流側部分103aが上ナイフ101Aからシート走行方向X且つ下側に向かう力F1を受けるようになるとともに、上流側部分103bが下ナイフ102Aからシート走行方向Xとは反対方向且つ上側に向かう力F2を受けるようになる。つまり、ナイフ101A,102Aによりシート103がシート走行方向Xに対して前後に押し広げられるようになる。
図11はシェア切断によるシートの切断の様子を模式的に示す上面図であり、(a)は切断開始時の状態を示す図であり、(b)は切断終了時の状態を示す図である。図11(a)に示すようにシート103が一点鎖線で示すように上から下に向けて切断が順次行われると、シート103は上記の押し広げる力F1,F2を図11中において上から順次受けるようになり、この結果、図11(b)に示すように切断終了時には、切断されたシート103a,103bとが上方に開くような不揃いの傾斜姿勢となる。こうした傾斜姿勢が、紙工機械において不具合を招く場合がある。
つまり、近年、段ボールシートや厚紙シートなどから箱を製造する製函装置においても、小箱製造用の装置ではカットオフ装置を備えたものがある。このような製函装置では、その製造ライン中にカットオフ装置によりシートを幅方向に切断して二分割することで箱の生産量を二倍(2up)にすることができる。
カットオフ装置としては、シェア切断方式の装置のほうが押し切り方式の装置よりもナイフシリンダの振動やナイフの摩耗が抑制される点で優れていることから、製函装置においても、コルゲータで使用されているシェア切断方式のカットオフ装置を使用することが好ましい。
しかしながら、製函装置では、コルゲータとは異なりカットオフ装置による切断工程が最終工程ではなく、切断工程の後に折り曲げ工程が控えており、切断後のシートはその端部をホルダにより把持されて折り曲げ工程(フォルダグルア部)へと搬入される。切断後のシートの姿勢や位置が不揃いとなるとホルダにより把持する位置が不安定となり、折り曲げ工程に搬入されるシートの位置が正常な状態から外れる事態が生じてしまう。この結果、折り込んだ段ボール箱の端面にずれ(フィッシュテール)が生じてしまう。
このため、製函装置においてシェア切断方式のカットオフ装置を採用するためにはさらなる改良が必要である。
本発明は、上記のような課題に鑑み創案されたもので、切断後のシートの位置ずれを抑制できるようにしたカットオフ装置及びシート加工装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明のカットオフ装置は、外周面に螺旋状の第1ナイフが取り付けられた第1ナイフシリンダと、外周面に前記第1ナイフとは逆向きの螺旋状の第2ナイフが取り付けられた第2ナイフシリンダとがシートの走行経路を挟んで対向して配置され、前記第1ナイフシリンダと前記第2ナイフシリンダとを同期して対向回転させ、前記第1ナイフシリンダと前記第2ナイフシリンダとの回転が進むにしたがって前記第1ナイフと前記第2ナイフとの噛合部がシート幅方向に沿って順次移動して前記シートがシート幅方向に沿って順次切断される、カットオフ装置において、前記第1ナイフシリンダの外周面における前記第1ナイフのシリンダ回転方向の上流側及び下流側に第1グリップ材が設けられ、前記第2ナイフシリンダの外周面における前記第2ナイフのシリンダ回転方向の上流側及び下流側に第2グリップ材が設けられており、前記シートをシート幅方向に沿って順次切断する際中、前記第1グリップ材と前記第2グリップ材とで前記シートを押さえるようにし、前記第1ナイフシリンダ及び前記第2ナイフシリンダの前記シートの走行方向上流側及び走行方向下流側に、前記シートを案内する案内手段が設けられ、前記案内手段を、シートの走行経路を挟んで対向して配置された一対の送りローラを、前記シート幅方向に沿って複数対並べて構成し、各一対の送りローラの相互間の距離をそれぞれ個別に調整できるようにしたことを特徴とする。
前記第1ナイフと前記第1グリップ材との間及び前記第2ナイフと前記第2グリップ材との間の少なくとも一方にエア吸引手段が設けられることが好ましい。
上記の目的を達成するために、本発明のシート加工装置は、前記カットオフ装置を備え、前記カットオフ装置によりシート幅方向に切断されたシートを搬送手段により後段の加工工程に搬送することを特徴としている。
本発明のカットオフ装置によれば、シートをシート幅方向に沿って順次切断する際のシートの位置ずれを抑制することができ、シートの位置を揃える手段を不要とすることができる。
本発明のカットオフ装置を、シート加工装置に適用した場合には種々の効果が得られる。例えば、生産量を2倍にできるようにカットオフ装置を備えた製函装置に適用すれば、カットオフ装置の後段の工程においてシートの位置ずれに起因するフィッシュテールのような不具合を抑制することができる。
エア吸引手段を設けた場合には、シートを切断した際に発生した切粉を吸引して、前記切粉が第1グリップ材の表面や第2グリップ材の表面に付着したまま残留して第1グリップ材や第2グリップ材に対しシートが滑ってしまうことを抑制することができるので、第1グリップ材と第2グリップ材とにより安定してシートを押さえることができる。
シートを案内する案内手段を設けた場合には、第1ナイフシリンダ及び第2ナイフシリンダによって切断後のシートが案内手段により搬送されるので、切断中のシートが下方に落ち込んでしまうようなことを抑制でき、シートを後段の装置に正常な位置で搬送することができる。
案内手段を、シートの走行経路を挟んで対向して配置された一対の送りローラを、前記シート幅方向に沿って複数対並べて構成し、各一対の送りローラをそれぞれ個別にローラ相互間の距離を調整できるようにした場合、シート幅方向に対して厚みにムラがあるシートであっても、シート幅方向に沿って複数対並べられた一対の送りローラの相互間距離を個別に調節することで、シート幅方向に対する送りローラの押し込み量を幅方向に渡って均一にすることができ、シートを安定して搬送できる。
本発明の第1実施形態のカットオフ装置の模式的な要部構成図であって、(a)はその正面図(シート走行方向から見た図)、(b)は(a)のA1矢視図に相当する図である。 本発明の第1実施形態のカットオフ装置の構成を模式的に示す平面図である。 本発明の第1実施形態のカットオフ装置の作用効果を説明するための図であって、段ボールシートを切断する状態を一部破断して示す模式的な要部側面図である。 本発明の第1実施形態のカットオフ装置に係るグリッド材の作用効果を説明するための図であって時間経過に伴う段ボールシートのシート幅方向への変位を示す模式図である。 本発明の第1実施形態のカットオフ装置が適用される製函装置の全体構成を示す模式的な側面図である。 本発明の第2実施形態のカットオフ装置の構成を示す模式的な横断面図である。 本発明の第2実施形態のカットオフ装置の要部構成を示す模式図であって、(a)はエア吸引手段の配置を示す図、(b)はナイフシリンダと吸引ポンプとを接続するロータリージョイントの構成を示す断面図である。 本発明の第3実施形態のカットオフ装置の要部構成を示す模式図であって、(a)はその平面図、(b)その側面図である。 従来のカットオフ装置の構成を示す模式的な正面図である。 従来のカットオフ装置の課題を説明するための模式図であって図9のA矢視に相当する図であり、シートが切断される様子を(a),(b),(c)の時系列順に並べて示す図である。 従来のカットオフ装置の課題を説明するための模式図であってシェア切断によるシートの切断の様子を模式的に示す上面図であり、(a)は切断開始時の状態を示す図であり、(b)は切断終了時の状態を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。以下の実施形態の構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
なお、以下、特に説明なく上流側、下流側と書いた場合は、シート走行方向Xにおける上流側、下流側を意味するものとする。
[1.第1実施形態]
本発明の第1実施形態のカットオフ装置及びこのカットオフ装置が装備される製函装置(シート加工装置)について、図1〜図5を用いて説明する。
[1−1.製函装置の全体構成]
製函装置は、図5に示すようにカットオフ装置5を備えており、その製造工程中に段ボールシート10を二分割して段ボール箱10bの生産量を2倍にする2UP方式のものである。以下、製函機の全体構成を図5により説明する。
図5では、段ボールシートがシート状の段ボール箱(製函用シート材)に加工される過程を、製函機の各工程の装置構成の上方に、装置構成とは分けて装置構成に対応させて付記している。この製函機は、上流側から、給紙部1,印刷部2,排紙部3,ダイカット部4,カットオフ部(以下、カットオフ装置という)5,フォルダグルア部6,カウンタエゼクタ部7が設けられている。
給紙部1では、板状の段ボールシート10が多数積載された状態で搬入され、この段ボールシート10を1枚ずつ印刷部2に供給(給紙)する。
印刷部2は、所定の色数[ここでは4色]の印刷ユニット2a〜2dからなり、印刷部2では、搬送コンベア8によって1枚ずつ搬送される段ボールシート10に、各色のインキを順次印刷する。
排紙部3では、印刷部2で印刷された段ボールシート10に、溝切り,罫線入れを行い、ダイカット部4では手穴,空気穴等の孔開け及び打ち抜きを行う。なお、ダイカット部4では、特殊な形状の箱を作成するための溝切り,罫線入れを行うこともある。したがって、排紙部3及びダイカット部4のどちらも溝切り,罫線入れを行う機能を有している。
カットオフ装置5では、段ボールシート10を、シート幅方向(シート走行方向Xと直交する方向)Yに沿って切断(以下、カットオフ装置5による切断をカットオフともいう)を行い、下流側の段ボールシート10aと上流側の段ボールシート10aとに二分割する。そして、フォルダグルア部6では、こうして二分割された段ボールシート10aの左右方向一端の糊代に糊付けして、段ボールシート10aの左右両端部が裏側(下方)で重合するように、折り曲げ加工を行って、折り曲げられた段ボールシート10aの左右両端部を糊によって接着してシート状の段ボール箱(製函用シート材)10bとする。
なお、排紙部3又はダイカット部4では、段ボールシート10の上流端及び下流端に加えて、カットオフ後の段ボールシート10aの所定箇所に溝や罫線や穴等が形成されるように溝切り,罫線入れ、穴開け等が行われる。
カウンタエゼクタ部7では、フォルダグルア部6で加工された製函用シート材10bを計数しながら、テーブル(スタッカテーブル)に積載する。そして、所定枚数の製函用シート材10bが積み上げられたら、このシート材群100を1単位のバッチとして出荷する。
[1−2.カットオフ装置の構成]
以下、図1〜4を使用して本発明の第1実施形態のカットオフ装置5の構成を説明する。
図1(a),(b)に示すように、カットオフ装置5は、円筒状の第1ナイフシリンダ51と円筒状の第2ナイフシリンダ52とが段ボールシート10,10aの走行経路(以下、シート走行経路ともいう)を挟んで対向して配置されている。第1ナイフシリンダ51はシート走行経路の鉛直上方に配置され、第2ナイフシリンダ52はシート走行経路の鉛直下方に配置され、両ナイフシリンダ51,52は何れも軸部をその支持部101,102にそれぞれ回転可能に支承されている。
第1ナイフシリンダ51の外周面には、螺旋状の第1ナイフ51aが、母線に対して所定の角度(レーキ角度)だけ傾斜し前記外周面に沿って取り付けられている。第2ナイフシリンダ52の外周面には、螺旋状の第2ナイフ52aが、母線に対して所定の角度(レーキ角度)だけ傾斜し前記外周面に沿って取り付けられている。
第2ナイフ52aの螺旋の向きは、第1ナイフ51aの螺旋の向きとは逆に設定されている。つまり、第2ナイフ52aの母線に対する傾斜は、第1ナイフ51aの母線に対する傾斜とは逆の傾斜に設定されている。
段ボールシート10の切断に必要な荷重が大きいときには、ナイフ51a,52aのレーキ角度を大きくすることでナイフ51a,52aに一度に掛かる切断荷重が少なくなる反面、レーキ角度を大きくするほどナイフ51a,52aの螺旋形状の湾曲具合が大きくなりナイフ51a,52aの製作やナイフシリンダ51,52への取り付けが困難になる。このため、レーキ角度は0〜3[degree]の範囲に設定するのが好ましい。
第1ナイフシリンダ51及び第2ナイフシリンダ52は何れも図示しない駆動装置の駆動によって対向回転し、第1ナイフシリンダ51は回転方向C1で回転し、第2ナイフシリンダ51は回転方向C2で回転する。したがって、両ナイフシリンダ51,52は何れもシート走行経路に面する回転位相ではシート走行方向Xに回転する。
また、第1ナイフシリンダ51の回転駆動と第2ナイフシリンダ52の回転駆動とは同期して行われ、両ナイフシリンダ51,52が対向回転により一回転する間に一度だけ第1ナイフ51aと第2ナイフ52aとがシート10を挟んで対面してシェア切断を行うようになっている。
つまり、互いに逆向きの螺旋状のナイフ51a,52aがシート10を挟んで対面する領域に入ると先ず図1(a)中の右端で噛み合い(係合し)、ナイフシリンダ51,52の回転が進むにしたがってこのナイフ51a,52aの噛合部が図1(a)中の左端まで移動していく。すなわち、シート10が右端から左端へと順次シート幅方向Yに沿って切断されていき、最終的に二枚の段ボールシート10aに切断されるのである。
また、カットオフ装置5には、図1(b)に示すように、ナイフシリンダ51,52の上流側に、カットオフ前の段ボールシート10をナイフシリンダ51,52の相互間へ案内する案内手段としての一対の送りローラ60c,60dがシート走行経路を挟んで設けられ、ナイフシリンダ51,52の下流側に、カットオフ後の段ボールシート10aを後段のフォルダグルア部6(図5参照)へ案内する案内手段としての一対の送りローラ60a,60bがシート走行経路を挟んで設けられている。各送りローラ60a〜60dは、段ボールシート10,10aの搬送を安定して行えるように、ローレット加工によりその周面の摩擦係数を増加させている。
これにより、カットオフ前の段ボールシート10が送りローラ60c,60dにより挟持されつつ正規の姿勢及び正規の搬送経路でナイフシリンダ51,52へと送られ、カットオフ後の段ボールシート10aが送りローラ60a,60bにより挟持されつつ正規の姿勢及び正規の搬送経路で後段のフォルダグルア部6へと送られるようになっている。
案内手段は、段ボールシート10,10aを挟持して安定して搬送できることから本実施形態のように上下一対の送りローラにより構成することが好ましい。
下流側の送りローラ60a,60bがないと、カットオフでシート走行方向Xに対する寸法(以下、奥行寸法ともいう)の短くなった段ボールシート10aは、下流側のフォルダグルア部6へ届かない、或いは正常なシート走行経路から下方に落ち込みやすい。このため、本実施形態のように後段に装置がある場合はナイフシリンダ51,52の下流側に一対の送りローラ60a,60bを配置することが特に好ましい。
ところで、シェア切断を行うため上述のとおりナイフ51a,52aはシリンダ51,52の母線に対して傾斜してシリンダ51,52に取り付けられている。この傾斜を相殺して段ボールシート10をシート幅方向Yに沿って真っ直ぐに切断できるよう、図2の平面図に示すように、ナイフシリンダ51,52は、そのシリンダ軸心線CL1,CL2をシート幅方向(装置幅方向)Yに対して所定角度θだけ傾けた姿勢で設置されている。この所定角度θはレーキ角度と対応し、例えば1(degree)の微小角度である(図2では傾きを確認しやすいよう強調して大きな傾きで示している)。
このようにナイフシリンダ51,52及び送りローラ60a〜60dを傾斜させている結果、段ボールシート10,10aは上記傾斜に応じて図2中で斜め下方に搬送されることとなる。
なお、符号COは、カットオフ前の段ボールシート10においては中心点、カットオフ後の段ボールシート10aについてはカットオフ前に中心点であった位置を示す。また、符号10,10aの後の括弧付きの符号(A),(B),(C)は時系列順を示しており、符号(A)が付された段ボールシート10が、ダイカット部4のコンベヤロール41に卷回されたコンベヤベルト42によりカットオフ装置5へ搬送されて、符号(B)の付された状態となり、その後カットオフされて符号(C)の付された段ボールシート10aとなる様子を図示している。
カットオフ装置5の上流側のダイカット部4は、段ボールシート10,10aが斜めに搬送されれる分を見込んで、カットオフ装置5に対してオフセットされて配置されている。
ここで、本発明の要部であるグリップ材51b,51c,52b,52c(以下、グリップ材51b〜52cと表記する)について説明する。
図1(a),(b)に示すように、第1ナイフシリンダ51の外周面には、第1ナイフ51aの前方(シリンダ回転方向C1で下流側)にグリップ材51bが貼り付けられ、第1ナイフ51aの後方(シリンダ回転方向C1で上流側)にグリップ材51cが貼り付けられている。
同様に、第2ナイフシリンダ52の外周面には、第2ナイフ52aの前方(シリンダ回転方向C2で下流側)にグリップ材52bが貼り付けられ、第2ナイフ52aの後方(シリンダ回転方向C2で上流側)にグリップ材52cが貼り付けられている。
各グリップ材51b〜52cは、ここでは厚さ一定で横に長い四辺形に形成されており、その幅寸法(図1(a)中で左右方向の寸法)がナイフ51a,51bの幅寸法と同じ寸法(又は略同じ寸法)に設定され、その縦寸法(図1(a)中で上下方向の寸法)は、ナイフ51a,51bの縦寸法よりも所定長さΔLだけ長めに設定されている。また、グリップ材51b〜52cのナイフ51a,52に向き合う長辺はナイフ51a,51bの螺旋形状に沿うような形状に形成され、その他の長辺はシリンダ取り付け時にナイフシリンダ51,52の母線と平行になるように、両短辺はシリンダ取り付け時に前記母線と直交するように形成されている。
すなわち、グリップ材51b〜52cは、ナイフ51a,52aの前後に一定幅を持って且つナイフ全幅に渡る領域に設けられている。
ナイフ51a,52aが段ボールシート10に順次押し込まれても、段ボールシート10は、ナイフ51a,52aの前方及び後方を、第1ナイフシリンダ51に設けられたグリップ材51b,51cと第2ナイフシリンダ52に設けられたグリップ材52b,52cとによりそれぞれ押さえられるので、図11(b)に示すように切断後の段ボールシート103a,103bの姿勢が乱れてしまうことを抑制できるようになっている。
グリップ材51b〜52cは、例えば合成ゴムやスポンジなどの弾性体により形成される。段ボールシート10を押さえた時にこの段ボールシート10を押し潰してしまわない硬度(つまり段ボールシート10よりも低い硬度)の弾性体であれば、グリップ材51b〜52cの素材は限定されない。このようにグリップ材51b〜52cの硬度は段ボールシート10を押し潰さない程度のものが好ましいが、段ボールシート10が若干押しつぶされてもその後正常な状態に復帰できる程度の硬度でも構わない。さらに、グリップ材51b〜52cは、グリップ材51b〜52c上で段ボールシート10,10がスリップしないような摩擦係数を有していることが好ましい。
また、グリップ材51b〜52cの厚さ寸法Dは例えば1〜10 [mm]の範囲で設定され、ナイフ51a,52aとグリップ材51b〜52cとの間のシリンダ周方向の隙間寸法wは例えば1[mm]程度に設定され、ナイフ51a,52aの先端とグリップ材51b〜52cの外周面との距離dは例えば0〜3 [mm]の範囲で設定される。
上記距離dは、段ボールシート10が厚いほど大きめに(すなわちグリップ材51b〜52cをナイフ51a,52aの刃先からナイフシリンダ51,52側に退避させて)設定される。上記距離dを一定にすると、段ボールシート10が厚いほどグリップ材51b〜52cによる段ボールシート10を押さえる力が過剰になってしまい(極端な場合には段ボールシート10を潰してしまい)、逆に段ボールシート10が薄いほど段ボールシート10を押さえる力が不足してしまうが、このように上記距離dを適切な距離に設定することで段ボールシート10が厚さにかかわらず一定した力で段ボールシート10を押さえることができるようにしている。
なお、段ボールシート10の厚さ,表面粗さ及び硬度などに応じて、硬度,摩耗係数及び上記各寸法D,W,dが適切なグリップ材51b〜51cに変更できるよう、グリップ材51b〜51cは着脱式とするのが好ましい。
[1−3.作用・効果]
以下、図2〜図4を使用してグリップ材を使用することの作用・効果を説明する。
図3は、第1ナイフ51a及び第2ナイフ52aにより段ボールシート10が切断されている最中を示しており、図3中斜線の領域は段ボールシート10を押圧した状態のグリップ材51b〜52cの形状を示し、図3中の二点鎖線は、段ボールシート10が存在していないと仮定した場合のグリップ材51b〜52cの形状を示している。すなわち、図3中の斜線領域と二点鎖線との間の領域は、段ボールシート10を押圧した際にグリップ材51b〜52cが反力で段ボールシート10によって押しつぶされた領域を示している。
このように、グリップ材51b〜52cが押しつぶされている一方、段ボールシート10はグリップ材51b〜52cよりも硬いため、段ボールシート10が押しつぶされることはない。
グリップ材51b〜52cは、段ボールシート10を押しつぶすことなく弾性変形して段ボールシート10に密着して摩擦力を発揮しながら段ボールシート10をしっかりと押さえることができる。
そして、段ボールシート10は、グリップ材51bとグリップ材52bとによりナイフ51a,52aの噛合部よりも下流側が押さえられるとともに、グリップ材51cとグリップ材52cとにより前記噛合部よりも上流側が押さえられので、図11(b)に示すように前記噛合部を境にしてカットオフ後の2つの段ボールシートが傾斜してしまうことが抑制される。
また、段ボールシート10は、カットオフ開始からカットオフ終了までの間、その下流側は、送りローラ60a,60bによる挟持と、グリップ材51b,52bによる挟持とで二点支持され、その上流側は、グリップ材51c,52cによる挟持と送りローラ60c,60dによる挟持とで二点支持されるので、グリップ材51b〜52cに加えて送りローラ60a〜60dを設けることで、一層効果的に段ボールシートの傾斜を抑制できる。
カットオフ後の段ボールシート10aは、図示しないホルダ(搬送手段)に把持されて後段のフォルダグルア部(後段の加工工程)6へ搬送されるが、段ボールシート10aの姿勢が安定するので前記ホルダが段ボールシート10aを把持する位置ひいてはフォルダグルア部6への搬入位置が安定するようになる。これによりフォルダグルア部6への搬入位置のズレに起因したフィッシュテールを抑制することができる。
また、グリップ材51b〜52cにより段ボールシート10を押さえたときに段ボールシート10が押しつぶされることはないので製品品質の低下を招くこともない。
また、シェア切断を採用していることから、押し切りに較べて切断荷重を低減することができるので、ナイフ51a,52aの寿命を延長することができるとともにシリンダ51,52の振動を抑制することができる。
図2を用いて先述したように、本発明のカットオフ装置はシェア切断を行うことに起因してナイフシリンダ51,52(ここでは送りローラ60a〜60dも)シート幅方向Yに対して傾斜させているため、段ボールシート10,10aもシート幅方向Yに対して変位して搬送される。
図4は、このような段ボールシート10,10aの搬送中のシート幅方向Yへの変位の測定結果を示す図であり、横軸は時間t、縦軸は段ボールシート10,10aの所定位置C0(図2参照)のシート幅方向Yの位置を示している。
そして、図4中の時間t,t,tの下付き文字A,B,Cは、図2中の符号10,10aの後の括弧内のA,B,Cに対応している。例えば、図4中の時間tは、段ボールシート10が図2中で符号(A)が付されている段ボールシート10の位置にある時間を示している。
カットオフ装置10で段ボールシート10,10aの姿勢に乱れが生じると、その搬送にも乱れが生じるが、本発明のカットオフ装置5ではグリップ材51b〜52cにより段ボールシート10,10aの姿勢が正規の状態に保たれ、さらに送りローラ60a〜60cにより段ボールシート10,10a(特に奥行寸法の短いカットオフ後の段ボールシート10a)も安定して搬送されるので、図4に示すようにケース1−3の何れの測定結果も時間t,t,tにかけて段ボールシート10,10aのシート幅方向位置が乱れることなく連続的に変化している。
[2.第2実施形態]
本発明の第2実施形態のカットオフ装置は、後述するように第1実施形態のカットオフ装置5に対しエア吸引手段が追加されたものであり、第1実施形態と同様に製函装置に使用される。
[2−1.カットオフ装置の構成]
以下、このカットオフ装置について図6及び図7を用いて説明する。なお、第1実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
カットオフ装置は、第1実施形態のカットオフ装置5と同様にシート走行経路を挟んで対向する第1ナイフシリンダと第2ナイフシリンダとを備えて構成されているが、図6及び図7では、シート走行経路下方の第2ナイフシリンダ52Aのみを取り出して図示している。第1ナイフシリンダと第2ナイフシリンダとは同様の構成であるので、第2ナイフシリンダ52Aを代表としてその構成を説明する。
図6及び図7に示すように、下ナイフ52aと前方(回転方向C2で下流側)のグリップ材52bとの間及び下ナイフ52aと後方(回転方向C2で上流側)のグリップ材52cとの間には下ナイフ52aの全長に渡ってそれぞれ所定の寸法の隙間Bが設けられている。そして、この下ナイフ52aの両側の隙間Bには、それぞれ、複数の吸引孔(エア吸引手段)53が所定の間隔をあけて下ナイフ52aの全長に渡って並設されている。
各吸引孔53は、第2ナイフシリンダ52Aの円筒周壁面を貫通しており、第2ナイフシリンダ52Aの内部に配置された導管54にそれぞれ連通状態に接続されている。さらに、第2ナイフシリンダ52Aの内部にはシリンダ軸方向の伸びる吸引マニホールド55が設けられており、各導管54はこの吸引マニホールド55に連通状態に接続されている。
さらにこの吸引マニホールド55は、導管56を介して、第2ナイフシリンダ52Aの軸部57内の中空部57aに連通状態に接続されている。
そして、この軸部57の先端の拡径部57bには、吸引通路58aの先端に取り付けられた挿入部58bが差し込まれている。この拡径部57bと挿入部58bとの間には複数のベアリング59bが配置され、これらのベアリング59bの側方の一方(ここでは軸部57側)には、拡径部57bと挿入部58bとの間を密封するシール材59aが設けられ、ベアリング59bの側方の他方(ここでは吸引通路58a側)にはベアリング止め59cが設けられている。つまり、軸部57と吸引通路58aとは、拡径部57b,挿入部58b,ベアリング59b,シール材59a及びベアリング止め59cからなるロータリージョイントにより回転可能に接続されている。
吸引通路58aは吸引ポンプ58に接続されている。この吸引ポンプ58は、内部にファン58bとフィルタ58cを備えるとともに排気口58dを備えている。
第2ナイフシリンダ52Aの回転中(段ボールシート10の切断中)に吸引ポンプ58を作動させてファン58bを回転させると、吸引ポンプ58の作動により発生した吸引力が、吸引通路58a,軸部57,導管56,吸引マニホールド55及び導管54を介して第2ナイフシリンダ52Aの各吸引孔53に作用する。したがって、各吸引孔53からエアが吸引され、このエアとともにグリップ材52b,52cに付着した段ボールシート10の切断粉(紙粉)11が吸引される。
エアと切断粉11の混合体が吸引ポンプ58内のフィルタ58cを通過する過程で切断粉11は除去されて吸引ポンプ58内に回収され、エアは排気口58dから排出される。
なお、下ナイフ52aとグリップ材52b,52cとの間には設けられている隙間Bの寸法及び吸引孔53の各開口面積は、小さすぎると切断粉11が詰まってしまい、逆に広すぎると単位面積当たりの吸引力が落ちてしまうので、切断粉11が詰まらず且つ切断粉11を安定して吸引できるような範囲でそれぞれ適宜設定される。
また、本実施形態では、第1ナイフシリンダと第2ナイフシリンダとを同様の構成としており、第1ナイフシリンダと第2ナイフシリンダとの両方において、ナイフの前後に吸引孔(吸引手段)を設けたが、第1ナイフシリンダと第2ナイフシリンダとの何れか一方にだけナイフの前後に吸引孔(吸引手段)を設けてもよい。一方のナイフシリンダに設ける場合には、切断粉11は下側の第2ナイフシリンダに堆積しやすいので第2ナイフシリンダに設けるのが好ましい。
[2−2.作用・効果]
グリップ材52b,52cに切断粉11が付着すると、グリップ材52b,52cの表面の摩擦係数が低下してグリップ材52b,52c上で段ボールシートが滑りやすくなってしまう。カットオフ装置内に集塵装置を設置してこの集塵装置により切断粉11を回収することも考えられるが、装置内部には様々な部品が配置されているため集塵装置をグリップ材52b,52cの近傍にレイアウトするのは困難であり、また、装置内部の他の部品が集塵装置による切断粉11の吸引の障害となってしまう。このため集塵装置による吸引では、グリップ材52b,52cから切断粉11を十分に除去できない。
これに対し、本実施形態のカットオフ装置では、グリップ材52b,52cの近傍でナイフシリンダ52A自体に設けた吸引孔53によってグリップ材52b,52cから切断粉11を除去できるので、グリップ材52b,52cの切断粉11の付着による摩擦係数の低下を抑制してグリップ材52b,52cの押さえにより段ボールシートの搬送を安定して行うことができる。
また、カットオフ装置を停止してオペレータによる切断粉11の清掃作業を行うのに較べ、オペレータの作業負担を軽減でき、また、カットオフ装置ひいては製函装置の稼働中に切断粉11を回収できるので、切断粉11の清掃するために装置の停止が不要となって装置の稼働率が向上する。
また、切断粉11が周囲に飛散することを低減できるので作業環境を清潔な状態に保持できる。
[3.第3実施形態]
[3−1.カットオフ装置の構成]
本発明の第3実施形態のカットオフ装置5Bは、図8に示すように構成されており、図5の第1実施形態の製函装置においてカットオフ装置5に代えて使用される。
第1実施形態のカットオフ装置5では、図2に示すように、ナイフシリンダ51,52の幅寸法と略等しい幅寸法の送りローラ60a〜60dが、シート幅方向Yに対しては一本配置されていたのに対し、本実施形態のカットオフ装置5Bでは、ナイフシリンダ51,52の半分よりもやや短い幅寸法の送りローラ61a〜64bが、シート幅方向Yに対して複数本(ここでは2本)配置されている。
詳しくは、ナイフシリンダ51,52の下流側には、シート走行経路を挟んで対向する一対の送りローラ61a,61bと、シート走行経路を挟んで対向する一対の送りローラ62a,62bとがシート幅方向Yに沿って並べて配置されている。同様に、ナイフシリンダ51,52の上流側には、シート走行経路を挟んで対向する一対の送りローラ63a,63bと、シート走行経路を挟んで対向する一対の送りローラ64a,64bとがシート幅方向Yに沿って並べて配置されている。
そして、各一対の送りローラはそれぞれ別々の支持部によって回転自在に支承されてローラ間の隙間寸法Sを別々に調整可能に構成されている。すなわち、送りローラ61a,61bはその相互間の隙間寸法Sを調整可能に、送りローラ62a,62bはその相互間の隙間寸法Sを調整可能に、送りローラ63a,63bはその相互間の隙間寸法Sを調整可能に、送りローラ64a,64bはその相互間の隙間寸法Sを調整可能に構成されている。
なお、ここでは、送りローラをシート幅方向Yに対して2対配置しているが、複数対であれば2対の限定されるものではなく、例えば3対や4対であっても良い。
また、上記第2実施形態と同様に、ナイフとグリップ材との間に吸引孔(吸引手段)3を、ナイフシリンダ51,52の少なくとも一方に設けてもよい。
[3−2.作用・効果]
段ボールシート10は、例えば左右で厚さが異なるようなシート幅方向Yに対する厚さが一様でないものもある。このような段ボールシート10に対して、第1実施形態のようなシート幅方向Yに一対しかない送りローラを使用した場合には、送りローラの隙間は一定なので、送りローラによる段ボールシート10の押圧力ひいては搬送力が、シート厚さに応じてシート幅方向Yに対して不均一となってしまい段ボールシート10を真っ直ぐに搬送できないおそれがある。
本実施形態のカットオフ装置5Bでは、左右(シート幅方向Y)で厚さが異なる段ボールシート10を取り扱うようなときでも、一対の送りローラ61a,61bの隙間寸法Sと一対の送りローラ62a,62bの隙間寸法Sとを異なるものに設定したり、一対の送りローラ63a,63bの隙間寸法Sと一対の送りローラ64a,64bの隙間寸法Sとを異なるものに設定したりすることで、左右で厚さが異なる段ボールシート10に対しても送りローラの押圧力ひいては搬送力をシート幅方向Yに対して一様なものとすることができる。
[4.その他]
上記の各実施形態では、本発明のカットオフ装置が適用されるシート加工装置を段ボールシートの製函装置とした例を説明したがこれに限定されない。
また、本発明におけるシートとは、段ボールシートに限定されず、厚紙やプラスチックフィルムや各種薄板状のものも含む。
したがって、例えば、本発明のカットオフ装置を厚紙のカットオフに適用したり、本発明のシート加工装置を厚紙の製函装置に適用することもできる。
また、第1グリップ材及び第2グリップ材の形状及び配置は上記の実施形態の配置に限定されず、例えば、各実施形態よりも小さめのグリップ材を、ナイフシリンダの母線方向又はナイフシリンダの周方向(あるいはナイフシリンダの母線方向及び周方向の両方向)に所定の間隔をあけて並べるようにしても良い。
要するに、第1グリップ材及び第2グリップ材の形状及び配置は、ナイフ51a,52aによって段ボールシート10の切断の開始してから切断が完了するまでの間、第1グリップ材51b及び第2グリップ材52bとで段ボールシート10を押さえて(挟持して)段ボールシート10の位置ずれを防止できるものであれば良い。
なお、複数のグリップ材を、所定の間隔をあけて並べる場合、ナイフ51a,51bとグリップ材との間に加え、グリップ材の相互間(上記の所定の間隔)に切断粉を回収するための吸引孔53を設けても良い。
また、上記実施形態では、グリップ材51b〜52cをシリンダ51,52の平滑な円周面の上に貼り付ける構成としたが、シリンダ51,52の円周面に凹部を設け、この凹部にグリップ材51b〜52cを嵌め込むようにしても良く、グリップ材51b〜52cのシリンダ51,52への固定には貼り付け以外の適宜の方法を使用することができる。
また、上記実施形態では、グリップ材51b〜52cの厚みを一定としたが単一のグリップ材においてその厚みに変化を持たせても良い。例えば、左右(シート幅方向Y)で厚さが変化する段ボールシート10を取り扱うようなときには、この段ボールシート10の左右の厚さの変化に応じて単一のグリップ材の右側領域と左側領域とでその厚さを異なるものとして良い。これにより、左右で厚さが異なる段ボールシート10に対してもグリップ材によってシートを押さえる力を左右で均一にすることが可能となる。勿論、この段ボールシート10の左右の厚さの変化に応じて、相互に異なる厚さの複数のグリップ材を左右方向に並べて配置するようにしても良い。
さらには、上記実施形態では、ナイフシリンダ51,52にそれぞれ一つのナイフを取り付けて一回転に一回だけナイフ51a,51bが噛み合って段ボールシート10をカットオフする構成としたが、ナイフシリンダ51,52にそれぞれ複数のナイフを周方向にずらして取り付けて、シリンダ51,52が一回転する間に複数回ナイフが噛み合って段ボールシート10をカットオフする構成としてもよい。この場合は、各シリンダ51,52に取り付けられた複数のナイフの各々の前後にグリップ材を設ければよい。
5 カットオフ装置
10 カットオフ前の段ボールシート
10a カットオフ後の段ボールシート
51 第1ナイフシリンダ
51a 第1ナイフ
52,52A 第2ナイフシリンダ
52a 第2ナイフ
53 吸引孔
60a〜60d,61a,61b,62a,62b,63a,63b,64a,64b 送りローラ
51b,51c,52b,52c グリップ材

Claims (3)

  1. 外周面に螺旋状の第1ナイフが取り付けられた第1ナイフシリンダと、外周面に前記第1ナイフとは逆向きの螺旋状の第2ナイフが取り付けられた第2ナイフシリンダとがシートの走行経路を挟んで対向して配置され、
    前記第1ナイフシリンダと前記第2ナイフシリンダとを同期して対向回転させ、前記第1ナイフシリンダと前記第2ナイフシリンダとの回転が進むにしたがって前記第1ナイフと前記第2ナイフとの噛合部がシート幅方向に沿って順次移動して前記シートがシート幅方向に沿って順次切断される、カットオフ装置において、
    前記第1ナイフシリンダの外周面における前記第1ナイフのシリンダ回転方向の上流側及び下流側に第1グリップ材が設けられ、前記第2ナイフシリンダの外周面における前記第2ナイフのシリンダ回転方向の上流側及び下流側に第2グリップ材が設けられており、
    前記シートをシート幅方向に沿って順次切断する際中、前記第1グリップ材と前記第2グリップ材とで前記シートを押さえるようにし
    前記第1ナイフシリンダ及び前記第2ナイフシリンダの前記シートの走行方向上流側及び走行方向下流側に、前記シートを案内する案内手段が設けられ、
    前記案内手段を、シートの走行経路を挟んで対向して配置された一対の送りローラを、前記シート幅方向に沿って複数対並べて構成し、各一対の送りローラの相互間の距離をそれぞれ個別に調整できるようにし
    ことを特徴とする、カットオフ装置。
  2. 前記第1ナイフと前記第1グリップ材との間及び前記第2ナイフと前記第2グリップ材との間の少なくとも一方にエア吸引手段が設けられた
    ことを特徴とする、請求項1記載のカットオフ装置。
  3. 請求項1又は2記載のカットオフ装置を備え、前記カットオフ装置によりシート幅方向に切断されたシートを搬送手段により後段の加工工程に搬送する
    ことを特徴とする、シート加工装置。
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