JP2015123378A - シート状包装資材及び包装材 - Google Patents
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Abstract
【課題】金属防錆剤を収納する小袋又は小容器を不要にでき、高湿度下での吸湿機能と低湿度下での放湿による調湿機能とを併有するシート状包装資材を提供する。
【解決手段】シート状包装資材は、非水溶性熱可塑性樹脂に、ポリエチレンオキサイド又はその変性樹脂であって、粘度平均分子量が1万〜150万の水溶性熱可塑性樹脂の0.01〜40重量%と、臨界湿度が80%RH未満である潮解性塩の0.01〜20重量%とを含有する吸湿性樹脂で、吸湿性シートに成形されているものである。
【選択図】なし
【解決手段】シート状包装資材は、非水溶性熱可塑性樹脂に、ポリエチレンオキサイド又はその変性樹脂であって、粘度平均分子量が1万〜150万の水溶性熱可塑性樹脂の0.01〜40重量%と、臨界湿度が80%RH未満である潮解性塩の0.01〜20重量%とを含有する吸湿性樹脂で、吸湿性シートに成形されているものである。
【選択図】なし
Description
本発明は高湿度下での吸湿機能と低湿度下での放湿による調湿機能とを併有するシート状包装資材及び包装材に関するものである。
金属部品や工作機械等の金属製品を梱包し保管や輸送に供する際には、保管中や輸送中に内部結露に因る金属製品に錆や変色が発生することを避けるべく、金属製品を収納する収容容器内に金属防錆剤を挿入する。この金属防錆剤としては、例えば下記特許文献1に記載されているものがある。
特許文献1に記載された金属防錆剤は、ポリビニルアルコール等の水溶性樹脂に、亜硝酸カリウム等の吸湿性化合物を含有した混合物[A]と、ポリエチレン等の熱可塑性樹脂に、安息香酸アンモニウム等の防錆添加剤を含有した混合物[B]とを共存させたものである。
前掲の特許文献1に記載された金属防錆剤は、被包装品と共に梱包されると、梱包内の水分を混合物[A]中の吸湿性化合物が吸湿して結露が生じることを防止しつつ、混合物[B]中の防錆化合物が気化して被梱包品に錆の発生を防止できる。しかし、この金属防錆剤は、粉状やペレット状であり、通気・透湿性フィルムの小袋又は小容器内に収納して使用する必要がある。このため、通気・透湿性フィルムの小袋又は小容器を準備し、且つ予め梱包内に金属防錆剤を収納した小袋又は小容器の載置空間を確保しなければならない。また、金属防錆剤を収納した小袋又は小容器の梱包内の載置場所が問題となることもある。
本発明は、前記の課題を解決するためになされたもので、金属防錆剤を収納する小袋又は小容器を不要にでき、高湿度下での吸湿機能と低湿度下での放湿による調湿機能とを併有するシート状包装資材及び包装材を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するためになされた、特許請求の範囲の請求項1に記載されたシート状包装資材は、非水溶性熱可塑性樹脂に、ポリエチレンオキサイド又はその変性樹脂であって、粘度平均分子量が1万〜150万の水溶性熱可塑性樹脂の0.01〜40重量%と、臨界湿度が80%RH未満である潮解性塩の0.01〜20重量%とを含有する吸湿性樹脂で、吸湿性シートに成形されていることを特徴とするものである。
請求項2に記載されたシート状包装資材は、請求項1に記載されたものであって、前記吸湿性シートの少なくとも一面側に、前記潮解性塩の潮解液の滲み出しを防止する保護樹脂層が形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載されたシート状包装資材は、請求項2に記載されたものであって、前記保護樹脂層内に形成された複数の空孔により、前記保護樹脂層の表面が凹凸状に形成されていることを特徴とする。
請求項4に記載されたシート状包装資材は、請求項2に記載されたものであって、前記空孔が、熱膨張性有機マイクロバルーンの熱膨張で形成されたものであることを特徴とする。
請求項5に記載されたシート状包装資材は、請求項2〜4のいずれかに記載されたものであって、前記保護樹脂層に、防錆剤が0.001〜20.0重量%配合されていることを特徴とする。
請求項6に記載されたシート状包装資材は、請求項5に記載されたものであって、前記防錆剤が、フタル酸アンモニウム、安息香酸アンモニウム、ステアリン酸アンモニウム、オレイン酸アンモニウム、バルチミン酸アンモニウム、リン酸三アンモニウム、モリブテン酸アンモニウム、アジピン酸アンモニウム、セバシン酸アンモニウム、ジシクロヘキシルアンモニウムナイトライト、ジシクロヘキシルアンモニウムカプリレート、シクロヘキシルアミンカーバメート、シクロヘキシルアミンラウレート、ジイソプロピルアンモニウムナイトライト、ニトロナフタリンアンモニウムナイトライト、アンモニウムベンゾエート、シクロヘキシルアミンベンゾエート、ジシクロヘキシルアミンリン酸塩から成る有機酸塩群;ベンゾトリアゾール、トリルトリアゾール、カルボキシベンゾトリアゾール、メチルベンゾトリアゾール、3−メチル−5−ヒドロキシベンゾトリアゾール、3−メチル−5−ピラゾロンから成る複素環式アミン群又はイミン化合物群;尿素、チオ尿素、ウロトロピンから成る尿素化合物群;ナトリウムベンゾエート、フタル酸ナトリウムから成る芳香族酸塩群;又は亜硝酸ナトリウム、クロム酸ナトリウム、B2O3とSiO2とNa2Oとを含有する焼結生成物である水溶性ガラスから成る無機塩群から選ばれた少なくとも1種であることを特徴とする。
請求項7に記載されたシート状包装資材は、請求項1又は請求項2に記載されたものであって、前記吸湿性シートに、酸化カルシウムが0.01〜10.0重量%含有されていることを特徴とする。
請求項8に記載されたシート状包装資材は、請求項1又は請求項2に記載されたものであって、前記潮解性塩が、硝酸塩、亜硝酸塩又は炭酸塩であることを特徴とする。
請求項9に記載されたシート状包装資材は、請求項1〜8のいずれかに記載されたものであって、前記保護樹脂層を形成する非水溶性熱可塑性樹脂と、前記吸湿性シートを形成する非水溶性熱可塑性樹脂とが、密度を0.86〜0.95g/cm3とし、メルトフロレート値を0.5〜20.0g/10min(190℃)とするものであることを特徴とする。
請求項10に記載された包装材は、請求項1〜9に記載のいずれかのシート状包装資材が、被包装品を収納する包装紙、袋、箱、又はボトルに形成されていることを特徴とするものである。
請求項11に記載された包装材は、請求項10に記載されたものであって、前記シート状包装資材の前記吸湿性シートの少なくとも一面側に、前記潮解性塩の潮解液の滲み出しを防止する保護樹脂層が形成されており、前記保護樹脂層が収納した前記被包装品側に位置していることを特徴とする。
本発明に係るシート状包装資材は自身が除湿機能を有するので、このシート状包装資材を用いて被包装品を梱包した梱包内には、除湿剤を挿入することを必要とせず、被包装品の梱包を簡素化できる。このシート状包装資材の吸湿性シートに含有されている潮解性塩は、金属の防錆にも有効である。また、本発明に係るシート状包装資材は、高湿度下での吸湿機能と低湿度下での放湿による調湿機能とを併有するので、梱包内の湿度を適度に保つことができ、金属製品のみならず、光学機械、皮製品、布製品を梱包できる。
以下、本発明の形態を詳細に説明するが、本発明の範囲はこれらの形態に限定されるものではない。
本発明のシート状包装資材は、非水溶性熱可塑性樹脂に、ポリエチレンオキサイド又はその変性樹脂である水溶性熱可塑性樹脂と、潮解性塩とを含有する吸湿性樹脂で、吸湿性シートに成形されている。
このシート状包装資材を形成する非水溶性熱可塑性樹脂としては、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン樹脂等のポリオレフィン樹脂;エチレン-酢酸ビニル、エチレン-プロピレン、エチレン-ブテン、エチレン-アクリル酸エステル等の共重合樹脂;アイオノマー樹脂;ポリスチレン樹脂;アクリロニトリル樹脂;ブタジエン・スチレン樹脂;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂;ナイロン6、ナイロン12、非晶質ナイロン等のポリアミド樹脂を挙げることができる。これらの非水溶性熱可塑性樹脂は、1種又は2種以上を適宜選択して用いることができる。尚、シート状包装資材が耐油性特性や耐刺し特性が要求される場合は、非水溶性熱可塑性樹脂として、アイオノマー樹脂やポリアミド樹脂を用いることが好ましい。
このような非水溶性熱可塑性樹脂のうち、密度が0.86〜0.95g/cm3で且つメルトフロレート値が0.5〜20.0g/10min(190℃)であるものを好適に用いることができる。非水溶性熱可塑性樹脂と後述する水溶性熱可塑性樹脂及び潮解性塩とのブレンド性が良好で、厚肉から薄肉のシート状包装資材を成型できるからである。
非水溶性熱可塑性樹脂に含有する水溶性熱可塑性樹脂としては、ポリエチレンオキサイド又はその変性樹脂を用いることができる。ポリエチレンオキサイドは、エチレンオキサイドを開環重合して製造されるポリマーである。また、ポリエチレンオキサイドの変性樹脂としては、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイド、アリルグリシジルエーテル等のランダム共重合体を挙げることができる。
これらのポリエチレンオキサイド又はその変性樹脂のうち、粘度平均分子量が1万〜150万、好適には5万〜65万のものを用いることができる。粘度平均分子量が1万未満の水溶性熱可塑性樹脂の場合、非水溶性熱可塑性樹脂に配合したとき、ゲル状、更には液状となり、シート成形加工やコンパウンド時のハンドリング性や、成形後のブリードによるベトツキが生じ易い。一方、粘度平均分子量が150万を超える水溶性熱可塑性樹脂の場合、非水溶性熱可塑性樹脂との溶融混練時の均一分散性が乏しくなり、シートを成形する際に、穴あきや未溶融ゲルが多発し易くなり成形性に劣る。尚、粘度平均分子量は、水溶性熱可塑性樹脂5%の水溶液の25℃における粘度〔η〕をB型粘度計(12rpm)で測定して、〔η〕=KMαの式から求めた。
このような水溶性熱可塑性樹脂の非水溶性熱可塑性樹脂に対する含有量は、0.01〜40重量%とする。水溶性熱可塑性樹脂の非水溶性熱可塑性樹脂に対する含有量が40重量%を超えた場合、成形されるシートの物性低下を引き起こし易くなる。一方、水溶性熱可塑性樹脂の非水溶性熱可塑性樹脂に対する含有量が0.01重量%未満の場合、シート状包装資材の吸湿性が不十分となり易い。
上述した水溶性熱可塑性樹脂と併用する潮解性塩としては、臨界湿度が80%RH未満のものを用いることができる。臨界湿度とは、潮解性塩が空気中の湿気を吸い込み潮解性を呈する(べとべとになる)湿度である。この臨界湿度は温度で殆ど変化しない。臨界湿度未満の低湿度下での潮解性塩は吸湿していた水分を放出する放湿性を示し、臨界湿度を超える高湿度下での潮解性塩は空気中の水分を吸収する吸湿性を示す。臨界湿度が80%RH以上の潮解性塩では、シート状包装資材の吸湿性が不十分となる。
臨界湿度が80%RH未満の潮解性塩としては、硝酸塩、亜硝酸塩又は炭酸塩が好ましい。硝酸塩としては、硝酸ナトリウム、硝酸カルシウム、硝酸マグネシウムを挙げることができる。亜硝酸塩としては、亜硝酸ナトリウム、亜硝酸カリウム、亜硝酸マグネシウムを挙げることができる。炭酸塩としては、炭酸カリウムを挙げることができる。特に、潮解性塩として、硝酸ナトリウム(臨界湿度:72.8%RH(30℃))、亜硝酸ナトリウム(臨界湿度:63%RH(30℃))、硝酸カルシウム(臨界湿度:47%RH(30℃))、炭酸カリウム2水和物(臨界湿度:43.5%RH(30℃))を好適に用いることができる。金属製品を梱包するシート状包装資材の場合には、潮解性塩としては、高い防錆効果を有する亜硝酸ナトリウム等の亜硝酸塩が好適に用いることができる。尚、これらの潮解性塩は2種以上を併用してもよい。
このような潮解性塩の非水溶性熱可塑性樹脂に対する含有量は、0.01〜20重量%とする。潮解塩の非水溶性熱可塑性樹脂に対する含有量が20重量%を超えた場合、成形されるシートの物性低下を引き起こし易くなる。一方、潮解性塩の非水溶性熱可塑性樹脂に対する含有量が0.01重量%未満の場合、シート状包装資材の吸湿性が不十分となり易い。
上述した吸湿性シートは、厚さが20〜2000μm程度とすることが好ましい。このような吸湿性シートは、含有する潮解性塩が空気中の水分を吸収する除湿機能を有するので、吸湿性シートから成るシート状包装資材を用いて被包装品を梱包した梱包内には、除湿剤を挿入することを必要とせず、被包装品の梱包を簡素化できる。しかも、潮解性塩は金属の防錆にも有効であることから、金属製品の梱包に適している。また、この潮解性塩は、高湿度下での吸湿機能と低湿度下での放湿による調湿機能とを併有するので、梱包内の湿度を適度に保つことができ、光学機械、皮製品、布製品も梱包できる。また、吸湿性シートに含有されている潮解性塩は、吸湿すると潮解した潮解液は、水溶性熱可塑性樹脂が取り込み、吸湿性シートからの潮解液の漏れ出しを防止できる。
このような吸水性シートに、酸化カルシウムが0.01〜10.0重量%含有されていることが好ましい。吸水性シートの初期の除湿特性を向上できるからである。また、非水溶性熱可塑性樹脂、水溶性熱可塑性樹脂及び潮解性塩を溶融し吸水性シートを成形する際に、原料中に吸湿した水分を除去し、吸湿水分に因る発泡を抑制するためでもある。この酸化カルシウムの含有量が0.01重量%未満であると、原料中の吸湿水分の除去が不十分となる傾向にある。一方、酸化カルシウムの含有量が10重量%を超えると、吸湿による化学変化から水酸化カルシウムに変化して再凝集塊が粉として析出したり、pH値が大きく上昇することに因る被包装品である金属製品に錆や変色を引き起こす原因となる傾向にある。
この吸湿性シートによる除湿は、含有する潮解性塩の潮解によることから、吸湿性シートから成る単層シート状包装資材が高湿度雰囲気に長時間晒されたとき、潮解液の全量を水溶性熱可塑性樹脂に取り込むことができず、潮解液の一部がシート状包装資材から滲み出し、梱包した製品を汚すおそれがある。このようなおそれを解消するには、吸湿性シートの少なくとも一面側に、潮解性塩の潮解液の滲み出しを防止する保護樹脂層を形成した多層シート状包装資材とすることが好ましい。保護樹脂層は、吸湿性シート内に吸収できない潮解液を保持できるものであればよく、非水溶性熱可塑性樹脂のみでも形成できる。非水溶性熱可塑性樹脂のみで保護樹脂層を形成したシート状包装資材は、吸湿性シートの吸湿速度(放湿速度)が緩やかとなり、梱包内の温度変化が緩やかな輸送環境下では、長時間の除湿が可能となる。また、保護樹脂層は、非水溶性熱可塑性樹脂に水溶性熱可塑性樹脂を配合しても形成できる。非水溶性熱可塑性樹脂に水溶性熱可塑性樹脂を含有する保護樹脂層を形成する場合は、保護樹脂層が被梱包品と直に当接しても、水溶性熱可塑性樹脂成分が被包装品に移行しないように、水溶性熱可塑性樹脂の含有率を10重量%以下にすることが好ましい。このような保護樹脂層の厚さは12〜200μm程度でよいが、非水溶性熱可塑性樹脂のみで保護樹脂層を形成した場合は、保護樹脂層の透湿性との関係から150μm以下の厚さとすることが好ましい。保護樹脂層を吸湿性シートの両面側に形成することが好ましいが、吸湿性シートの一面側のみに形成する場合は、シート状包装資材に被包装品を梱包したとき、被包装品側となる吸湿性シートの面側に保護樹脂層を形成する。
表面がフラット面の保護樹脂層で形成された吸湿性シートから成る多層シート状包装資材に被包装品を梱包したとき、シート状包装資材と被包装品との間の隙間が極めて狭くなる場所ができる。この極めて狭い隙間に生じた結露水は毛管現象により被包装品の内部に浸み込み、被包装品に錆やしみ等を発生させるおそれがある。結露水の被包装品内部への浸み込みを防止するには、保護樹脂層内に複数の空孔を形成し、これらの空孔により保護樹脂層の表面を凹凸状に形成することが好ましい。このように保護樹脂層の表面を凹凸状とすることにより、シート状包装資材と被包装品との間の隙間が極めて狭くなることを防止し、毛管現象による結露水の被包装品の内部への浸み込みを防止できる。
保護樹脂層内の複数の空孔は、熱膨張性有機マイクロバルーンの熱膨張で形成されたものであることが好ましい。熱膨張性有機マイクロバルーンは、特開2009−299071号公報等に記載されているものであり、例えばアクリル樹脂等の樹脂製のセル膜内に液状炭化水素が内包されている粒子径5〜20μm前後の超微粒子である。この熱膨張性有機マイクロバルーンは、シート成形等の熱により加熱されると、セル膜が軟化し、内包されていた液状炭化水素がガス化し気化膨張して、その圧力で径が1.5倍〜50倍前後の大きさに膨張するものである。具体的には、松本油脂製薬工業株式会社のマツモトマイクロスフェアー(商品名)や日本フェライト株式会社のエクスパンセル(商品名)を挙げることができる。このような熱膨張性有機マイクロバルーンにより空孔が形成された保護樹脂層の表面写真(倍率:100倍)を図1(a)に示し、保護樹脂層を含む吸湿性シートの断面写真(倍率:100倍)を図1(b)に示す。図1(a)(b)から明らかなように、保護樹脂層内に形成された複数の空孔により、保護樹脂層の表面は複数の凹凸が分散して形成されている。このようにして形成した保護樹脂層内の空孔の径は50〜200μm程度とすることが、シート状包装資材の強度等の関係で好ましい。また、多数の空孔が形成された保護樹脂層の厚さを0.2mm以上とすると、シート状包装資材に断熱性や緩衝性を付与できる。
このような空孔が形成された保護樹脂層は、熱膨張性有機マイクロバルーンを含有する非水溶性熱可塑性樹脂を溶融成形することにより得ることができる。含有する熱膨張性有機マイクロバルーンの熱膨張径と保護樹脂層の厚さとの関係は、熱膨張性有機マイクロバルーンの熱膨張径を100としたとき、保護樹脂層の厚さを30〜100とすることが好ましい。保護樹脂層の透湿性や強度等の機械的特性を向上できるからである。また、この非水溶性熱可塑性樹脂として、密度が0.86〜0.95g/cm3で且つメルトフロレート値が0.5〜20.0g/10min(190℃)であるものを用いることにより、熱膨張性有機マイクロバルーンの膨張倍率を1.2〜20倍の範囲とすることができ、均一なシート状包装資材とすることができる。
このように保護樹脂層内に多数の空孔を形成することにより、保護樹脂層の表面が凹凸状に形成され、シート状包装資材と被包装品との間の隙間が狭くなることによる結露水の被包装品への侵入を防止できる。また、非水溶性樹脂から成る保護樹脂層の透湿性を、吸水性シートから発生する潮解液の滲み出しを防止しつつ、空孔のない保護樹脂層に比較して1.1〜5倍ほど向上できることから、吸水性シートの吸湿特性を十分に発揮させることができる。更に、図1(b)の保護樹脂層を含む吸湿性シートの断面写真からも明らかなように、保護樹脂層内の空孔により、保護樹脂層の吸湿性シートとの境界面も凹凸状に形成されており、両者の接触面積が増大し、吸湿性シートに含有された潮解性塩と保護樹脂層を通過してきた水分との反応性が高まり、除湿性能を高めることができる。
吸湿性シートに含有されている潮解性塩は金属の防錆にも有効であるが、吸湿性シートの表面が保護樹脂層で被覆されている場合には、初期の防錆性能が不足するおそれがある。この場合には、保護樹脂層に防錆剤を0.001〜20.0重量%配合することが好ましい。配合する防錆剤としては、フタル酸アンモニウム、安息香酸アンモニウム、ステアリン酸アンモニウム、オレイン酸アンモニウム、バルチミン酸アンモニウム、リン酸三アンモニウム、モリブテン酸アンモニウム、アジピン酸アンモニウム、セバシン酸アンモニウム、ジシクロヘキシルアンモニウムナイトライト、ジシクロヘキシルアンモニウムカプリレート、シクロヘキシルアミンカーバメート、シクロヘキシルアミンラウレート、ジイソプロピルアンモニウムナイトライト、ニトロナフタリンアンモニウムナイトライト、アンモニウムベンゾエート、シクロヘキシルアミンベンゾエート、ジシクロヘキシルアミンリン酸塩から成る有機酸塩群;ベンゾトリアゾール、トリルトリアゾール、カルボキシベンゾトリアゾール、メチルベンゾトリアゾール、3−メチル−5−ヒドロキシベンゾトリアゾール、3−メチル−5−ピラゾロンから成る複素環式アミン群又はイミン化合物群;尿素、チオ尿素、ウロトロピンから成る尿素化合物群;ナトリウムベンゾエート、フタル酸ナトリウムから成る芳香族酸塩群;又は亜硝酸ナトリウム、クロム酸ナトリウム、B2O3とSiO2とNa2Oとを含有する焼結生成物である水溶性ガラスから成る無機塩群から選ばれた少なくとも1種を挙げることができる。これらの防錆剤は、保護樹脂層の表面に徐々に析出して気化し、被包装品に対して防錆効果を発揮できることから、初期の防錆性能を確保できる。
これまで説明してきた吸湿性シートから成る単層又は多層シート状包装資材は、マスターバッチ法で製造できる。マスターバッチ法では、製造しようとする吸湿性シート又は保護樹脂層に配合する樹脂及び添加剤を適当な混練手段で混合した後、バンバリーミキサー、リボンブレンダー、ミキシングロールニーダー、二軸混練押出機等の成形装置を用いて粒状化してマスターバッチを得る。次いで、製造しようとする吸湿性シート又は保護樹脂層の母材樹脂に、所定のマスターバッチ及び追加の添加剤をブレンドした原料を、単層又は多層シートに成形する。この単層又は多層シートの成形法は、通常採用されている成形法を採用できるが、溶融押出成形法が好ましい。溶融押出成形法には、上向き空冷インフレーション法、下向き水冷インフレーション法、T−ダイキャスト法、チューブラー延伸法又はテンター二軸延伸法を挙げることができる。この溶融押出成形時における樹脂温度は、90〜220℃、特に140〜200℃とすることが好ましい。
保護樹脂層に熱膨張性有機マイクロバルーンの熱膨張で空孔を形成しようとする場合には、熱膨張性有機マイクロバルーン膨張倍率は、溶融押出成形時の樹脂温度又はその後の二次加工時の成形温度によって決定されるため、これらの温度で最大に膨張するように熱膨張性有機マイクロバルーンの種類を選定することが好ましい。更に、マスターバッチやシート成形前のブレンドの際に、必要に応じて紫外線吸収剤、熱安定剤、老化防止剤、酸化防止剤、顔料、染料、アンチブロッキング剤、離型剤などの添加剤を添加してもよい。また、得られたシート状包装資材に対してコロナ放電処理や電子線架橋を行ったり、特に透明性を要求されない場合にはエンボス加工などを施したり、印刷、着色してもよい。
このようにして得られたシート状包装資材は、被包装品を収納する種々の包装材に使用でき、特に包装紙、袋、箱、又はボトルに好適に使用できる。このような包装材において、吸湿性シートの少なくとも一面側に、潮解性塩の潮解液の滲み出しを防止する保護樹脂層が形成されている多層シート状包装資材を用いる場合、包装紙、袋、箱、又はボトル等の包装材に被包装品を収納したとき、収納した被包装品側に保護樹脂層が位置するように包装材を形成することが好ましい。吸湿性シートに含有されている潮解性剤が吸湿して潮解した潮解液の一部がシート状包装資材から滲み出し、梱包した製品を汚すおそれを解消できるからである。また、最外層にアルミ蒸着やシリカ蒸着等のバリア性を包装材に付与でき、ナイロン等の気体透過性の低い基材を積層させることで脱気包装に適した包装材とすることがきる。
このようなシート状包装資材及び包装材によれば、環境温度の変化により梱包内の相対湿度が70%RHを超えるような高湿度下になる場合には、除湿作用が働き、露点に達しにくい環境になる。更に、内部結露が起きにくくなることで防錆フィルムの結露水へのイオン解離が抑えられ、機能の延命化が可能となる。一方、梱包内部の相対湿度が40%RHを下回るような低湿度の環境下では、シート状包装資材及び包装材内に取り込んだ水分を徐々に放出するようになる。従って、急激な輸送環境の温度・湿度変化に対して、梱包内部の相対湿度の上・下動の変化を抑制可能となり、防錆フィルムと併用した場合も相乗効果が得られる。
以下、本発明の実施例を詳細に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例に限定されるものではない。
(作製例:マスターバッチの作製)
(1)第1マスターバッチ
水溶性熱可塑性樹脂であるポリエチレンオキサイド(明成化学工業株式会社製のアルコックス E−30(商品名) 粘度平均分子量:35万〜50万)90重量%に対し、潮解性塩として亜硝酸ナトリウムを10重量%となるよう添加した。成形温度90〜130℃で二軸混練押出機を使用し溶融混練した後、空冷を施し、ペレタイザーを通してマスターバッチを作成した。
(2)第2マスターバッチ
非水溶性熱可塑性樹脂である低密度ポリエチレン樹脂(住友化学工業株式会社製のF−218−1(商品名)、樹脂密度0.919g/cm3、メルトフロレート値1.0g/10min)50重量%に対し、酸化カルシウムを50重量%となるよう添加し、成形温度145℃で二軸混練押出機にて溶融混練した後、ペレタイザーを通してマスターバッチを作成した。
(3)第3マスターバッチ
非水溶性熱可塑性樹脂であるエチレン酢酸ビニル共重合樹脂(住友化学工業株式会社製のエバテートD3010(商品名)、樹脂密度0.93g/cm3、メルトフロレート値6.0g/10min)の粉砕原料に対し、熱膨張性有機マイクロバルーン(日本フェライト株式会社のExpancel 930DU120(商品名))を50%添加し、成形温度120℃で二軸混練押出機にて溶融混練した後、ペレタイザーを通してマスターバッチを作成した。
(4)第4マスターバッチ
非水溶性熱可塑性樹脂である低密度ポリエチレン樹脂(住友化学工業株式会社製のスミカセンF200(商品名)、樹脂密度0.924g/cm3、メルトフロレート値2.0g/10min)95重量%に対し、防錆剤であるシクロヘキシルアミンカーバメートを5重量%となるよう添加し、成形温度120℃で二軸混練押出機にて溶融混練した後、ペレタイザーを通してマスターバッチを作成した。
(1)第1マスターバッチ
水溶性熱可塑性樹脂であるポリエチレンオキサイド(明成化学工業株式会社製のアルコックス E−30(商品名) 粘度平均分子量:35万〜50万)90重量%に対し、潮解性塩として亜硝酸ナトリウムを10重量%となるよう添加した。成形温度90〜130℃で二軸混練押出機を使用し溶融混練した後、空冷を施し、ペレタイザーを通してマスターバッチを作成した。
(2)第2マスターバッチ
非水溶性熱可塑性樹脂である低密度ポリエチレン樹脂(住友化学工業株式会社製のF−218−1(商品名)、樹脂密度0.919g/cm3、メルトフロレート値1.0g/10min)50重量%に対し、酸化カルシウムを50重量%となるよう添加し、成形温度145℃で二軸混練押出機にて溶融混練した後、ペレタイザーを通してマスターバッチを作成した。
(3)第3マスターバッチ
非水溶性熱可塑性樹脂であるエチレン酢酸ビニル共重合樹脂(住友化学工業株式会社製のエバテートD3010(商品名)、樹脂密度0.93g/cm3、メルトフロレート値6.0g/10min)の粉砕原料に対し、熱膨張性有機マイクロバルーン(日本フェライト株式会社のExpancel 930DU120(商品名))を50%添加し、成形温度120℃で二軸混練押出機にて溶融混練した後、ペレタイザーを通してマスターバッチを作成した。
(4)第4マスターバッチ
非水溶性熱可塑性樹脂である低密度ポリエチレン樹脂(住友化学工業株式会社製のスミカセンF200(商品名)、樹脂密度0.924g/cm3、メルトフロレート値2.0g/10min)95重量%に対し、防錆剤であるシクロヘキシルアミンカーバメートを5重量%となるよう添加し、成形温度120℃で二軸混練押出機にて溶融混練した後、ペレタイザーを通してマスターバッチを作成した。
(実施例1)
非水溶性熱可塑性樹脂であるランダムポリプロピレン樹脂(住友化学工業株式会社製のS131(商品名)、樹脂密度0.890g/cm3、メルトフロレート値1.5g/10min)100重量部に対して、第1マスターバッチ15重量部、第2マスターバッチ5重量部を加えて混合した吸湿シート用の原料をインフレーション法(成形温度:180℃)で厚さ200μmの単層の吸湿性シートに成形した。この吸湿性シートの組成は、水溶性熱可塑性樹脂であるポリエチレンオキサイド11重量%、亜硝酸ナトリウム1.2重量%、酸化カルシウム2.1重量%であった。
非水溶性熱可塑性樹脂であるランダムポリプロピレン樹脂(住友化学工業株式会社製のS131(商品名)、樹脂密度0.890g/cm3、メルトフロレート値1.5g/10min)100重量部に対して、第1マスターバッチ15重量部、第2マスターバッチ5重量部を加えて混合した吸湿シート用の原料をインフレーション法(成形温度:180℃)で厚さ200μmの単層の吸湿性シートに成形した。この吸湿性シートの組成は、水溶性熱可塑性樹脂であるポリエチレンオキサイド11重量%、亜硝酸ナトリウム1.2重量%、酸化カルシウム2.1重量%であった。
(実施例2)
実施例1の単層の吸湿性シートの一面側に、膨張性有機マイクロバルーンを含有する保護樹脂層を積層した二層の多層シートを形成した。この多層シートは、非水溶性熱可塑性樹脂であるランダムポリプロピレン樹脂(住友化学工業株式会社製のS131(商品名)、樹脂密度0.890g/cm3、メルトフロレート値1.5g/10min)100重量部に対して、第1マスターバッチ15重量部、第2マスターバッチ5重量部を加えて混合した吸水性シート用の原料と、非水溶性熱可塑性樹脂であるポリプロピレン樹脂(日本ポリプロピレン株式会社製のFW4BT(商品名)、樹脂密度0.90g/cm3、メルトフロレート値6.5g/10min)100重量部に対して、第3マスターバッチを3重量部加えて混合した保護樹脂用の原料とを、二層インフレーション法(成形温度:180℃)で溶融押出しして成形した。吸湿性シートの厚さは200μmであって、その組成は水溶性熱可塑性樹脂であるポリエチレンオキサイド11重量%、亜硝酸ナトリウム1.2重量%、酸化カルシウム2.1重量%であった。また、この吸湿性シートの一面側に積層した保護樹脂層は、厚さ150μmであって、熱膨張性有機マイクロバルーン1.5重量%含有するものであった。
実施例1の単層の吸湿性シートの一面側に、膨張性有機マイクロバルーンを含有する保護樹脂層を積層した二層の多層シートを形成した。この多層シートは、非水溶性熱可塑性樹脂であるランダムポリプロピレン樹脂(住友化学工業株式会社製のS131(商品名)、樹脂密度0.890g/cm3、メルトフロレート値1.5g/10min)100重量部に対して、第1マスターバッチ15重量部、第2マスターバッチ5重量部を加えて混合した吸水性シート用の原料と、非水溶性熱可塑性樹脂であるポリプロピレン樹脂(日本ポリプロピレン株式会社製のFW4BT(商品名)、樹脂密度0.90g/cm3、メルトフロレート値6.5g/10min)100重量部に対して、第3マスターバッチを3重量部加えて混合した保護樹脂用の原料とを、二層インフレーション法(成形温度:180℃)で溶融押出しして成形した。吸湿性シートの厚さは200μmであって、その組成は水溶性熱可塑性樹脂であるポリエチレンオキサイド11重量%、亜硝酸ナトリウム1.2重量%、酸化カルシウム2.1重量%であった。また、この吸湿性シートの一面側に積層した保護樹脂層は、厚さ150μmであって、熱膨張性有機マイクロバルーン1.5重量%含有するものであった。
(実施例3)
非水溶性熱可塑性樹脂である低密度ポリエチレン樹脂(住友化学工業株式会社製のF−218−1(商品名)、樹脂密度0.919g/cm3、メルトフロレート値1.0g/10min)100重量部に対して、第1マスターバッチ15重量部、第2マスターバッチ5重量部を加えて混合した吸湿性シート用の原料と、非水溶性熱可塑性樹脂である低密度ポリエチレン樹脂(住友化学工業株式会社製のF−218−1(商品名)、樹脂密度0.919g/cm3、メルトフロレート値1.0g/10min)100重量部に対して、第3マスターバッチ3重量部、第4マスターバッチ5重量部を加えて混合した保護樹脂層用の原料とを、二層インフレーション法(成形温度:180℃)で溶融押出にて成形した。得られた二層の多層シートの吸湿性シートは、厚さ200μmであって、その組成はポリエチレンオキサイド11重量%、亜硝酸ナトリウム1.2重量%、酸化カルシウム2.1重量%であった。また、この吸湿性シートの一面側に積層した保護樹脂層は、厚さ150μmであって、熱膨張性有機マイクロバルーン1.4重量%、シクロヘキシルアミンカーバメート0.23重量%を含有するものであった。
非水溶性熱可塑性樹脂である低密度ポリエチレン樹脂(住友化学工業株式会社製のF−218−1(商品名)、樹脂密度0.919g/cm3、メルトフロレート値1.0g/10min)100重量部に対して、第1マスターバッチ15重量部、第2マスターバッチ5重量部を加えて混合した吸湿性シート用の原料と、非水溶性熱可塑性樹脂である低密度ポリエチレン樹脂(住友化学工業株式会社製のF−218−1(商品名)、樹脂密度0.919g/cm3、メルトフロレート値1.0g/10min)100重量部に対して、第3マスターバッチ3重量部、第4マスターバッチ5重量部を加えて混合した保護樹脂層用の原料とを、二層インフレーション法(成形温度:180℃)で溶融押出にて成形した。得られた二層の多層シートの吸湿性シートは、厚さ200μmであって、その組成はポリエチレンオキサイド11重量%、亜硝酸ナトリウム1.2重量%、酸化カルシウム2.1重量%であった。また、この吸湿性シートの一面側に積層した保護樹脂層は、厚さ150μmであって、熱膨張性有機マイクロバルーン1.4重量%、シクロヘキシルアミンカーバメート0.23重量%を含有するものであった。
(実施例4)
実施例2の厚さ200μmの吸水性シートの両面側に、実施例2の厚さ150μmの保護樹脂層を積層して三層の多層シートを形成した。この総厚さ500μmの多層シートは、三層インフレーション法(成形温度:180℃)で溶融押出にて成形した。
実施例2の厚さ200μmの吸水性シートの両面側に、実施例2の厚さ150μmの保護樹脂層を積層して三層の多層シートを形成した。この総厚さ500μmの多層シートは、三層インフレーション法(成形温度:180℃)で溶融押出にて成形した。
(実施例5)
実施例2の厚さ200μmの吸水性シートの両面側に、非水溶性熱可塑性樹脂であるポリプロピレン樹脂(日本ポリプロピレン株式会社製のFW4BT(商品名)、樹脂密度0.90g/cm3、メルトフロレート値6.5g/10min)と、エチレン酢酸ビニル共重合樹脂とから成る厚さ20μmの樹脂層を積層して三層の多層シートを形成した。この総厚さ240μmの多層シートは、三層インフレーション法(成形温度:180℃)で溶融押出にて成形した。
実施例2の厚さ200μmの吸水性シートの両面側に、非水溶性熱可塑性樹脂であるポリプロピレン樹脂(日本ポリプロピレン株式会社製のFW4BT(商品名)、樹脂密度0.90g/cm3、メルトフロレート値6.5g/10min)と、エチレン酢酸ビニル共重合樹脂とから成る厚さ20μmの樹脂層を積層して三層の多層シートを形成した。この総厚さ240μmの多層シートは、三層インフレーション法(成形温度:180℃)で溶融押出にて成形した。
(比較例1)
非水溶性熱可塑性樹脂である低密度ポリエチレン樹脂(住友化学工業株式会社製のF−218−1(商品名)、樹脂密度0.919g/cm3、メルトフロレート値1.0g/10min)のみから成る原料をインフレーション法(成形温度:180℃)で溶融押出して、厚さ200μmの単層シートを得た。
非水溶性熱可塑性樹脂である低密度ポリエチレン樹脂(住友化学工業株式会社製のF−218−1(商品名)、樹脂密度0.919g/cm3、メルトフロレート値1.0g/10min)のみから成る原料をインフレーション法(成形温度:180℃)で溶融押出して、厚さ200μmの単層シートを得た。
(比較例2)
非水溶性熱可塑性樹脂であるランダムポリプロピレン樹脂(住友化学工業株式会社製のS131(商品名)、樹脂密度0.890g/cm3、メルトフロレート値1.5g/10min)と酸化カルシウム2.1重量%とのみから成る厚さ200μmの単層シートの一面側に、実施例2と同様に熱膨張性有機マイクロバルーンを1.5重量%含有する保護樹脂層(厚さ150μm)を積層した。この総厚さ350μmの多層シートは、二層インフレーション法(成形温度:180℃)で溶融押出にて成形した。
非水溶性熱可塑性樹脂であるランダムポリプロピレン樹脂(住友化学工業株式会社製のS131(商品名)、樹脂密度0.890g/cm3、メルトフロレート値1.5g/10min)と酸化カルシウム2.1重量%とのみから成る厚さ200μmの単層シートの一面側に、実施例2と同様に熱膨張性有機マイクロバルーンを1.5重量%含有する保護樹脂層(厚さ150μm)を積層した。この総厚さ350μmの多層シートは、二層インフレーション法(成形温度:180℃)で溶融押出にて成形した。
(比較例3)
非水溶性熱可塑性樹脂であるランダムポリプロピレン樹脂(住友化学工業株式会社製のS131(商品名)、樹脂密度0.890g/cm3、メルトフロレート値1.5g/10min)のみから成る厚さ200μmの単層シートの一面側に、実施例2と同様に熱膨張性有機マイクロバルーンを1.5重量%含有する保護樹脂層(厚さ150μm)を積層した。この総厚さ350μmの多層シートは、二層インフレーション法(成形温度:180℃)で溶融押出にて成形した。
非水溶性熱可塑性樹脂であるランダムポリプロピレン樹脂(住友化学工業株式会社製のS131(商品名)、樹脂密度0.890g/cm3、メルトフロレート値1.5g/10min)のみから成る厚さ200μmの単層シートの一面側に、実施例2と同様に熱膨張性有機マイクロバルーンを1.5重量%含有する保護樹脂層(厚さ150μm)を積層した。この総厚さ350μmの多層シートは、二層インフレーション法(成形温度:180℃)で溶融押出にて成形した。
(比較例4)
非水溶性熱可塑性樹脂である低密度ポリエチレン樹脂(住友化学工業株式会社製のF−218−1(商品名)、樹脂密度0.919g/cm3、メルトフロレート値1.0g/10min)のみから成る単層シート用の原料と,非水溶性熱可塑性樹脂である低密度ポリエチレン樹脂(住友化学工業株式会社製のF−218−1(商品名)、樹脂密度0.919g/cm3、メルトフロレート値1.0g/10min)100重量部に対して、第4マスターバッチ5.1重量部を加えて混合した保護樹脂層用の原料とを、二層インフレーション法(成形温度:150℃)で溶融押出しして成形した。得られた二層の多層シートは、厚さ200μmの低密度ポリエチレン樹脂のみから成る単層シートの一面側に、厚さ150μmの保護樹脂層を積層した。保護樹脂層内には、防錆剤であるシクロヘキシルアミンカーバメート0.23重量%が含有されていた。
非水溶性熱可塑性樹脂である低密度ポリエチレン樹脂(住友化学工業株式会社製のF−218−1(商品名)、樹脂密度0.919g/cm3、メルトフロレート値1.0g/10min)のみから成る単層シート用の原料と,非水溶性熱可塑性樹脂である低密度ポリエチレン樹脂(住友化学工業株式会社製のF−218−1(商品名)、樹脂密度0.919g/cm3、メルトフロレート値1.0g/10min)100重量部に対して、第4マスターバッチ5.1重量部を加えて混合した保護樹脂層用の原料とを、二層インフレーション法(成形温度:150℃)で溶融押出しして成形した。得られた二層の多層シートは、厚さ200μmの低密度ポリエチレン樹脂のみから成る単層シートの一面側に、厚さ150μmの保護樹脂層を積層した。保護樹脂層内には、防錆剤であるシクロヘキシルアミンカーバメート0.23重量%が含有されていた。
(物性評価;試験方法)
(1)吸湿特性
25cm×25cmの正方形シートを各実施例及び各比較例のサンプルから採取し、40℃、90%RH環境下に5日間放置し、シートの重量変化を秤量し、各シートの吸湿率を下記計算式にて算出した。
計算式:[(測定重量−初期重量)/初期重量]×100(%)
(2)放湿特性
上記吸湿特性の試験後に各シ−トが吸湿した状態から25℃、40%RHの試験室内に5日間放置し、サンプルを秤量して下記計算式から放湿率を算出した。
計算式:[(測定重量−初期重量)/初期重量]×100(%)
(3)寸法変化
上記吸湿特性及び放湿特性の試験後にシート外寸の変化を確認した。試験前寸法23cm×25cmから収縮などの寸法変化やカール等の変形の有無を確認した。
(4)梱包内の露点到達までの温湿度サイクル回数と防錆性能評価
低密度ポリエチレン製ガゼット袋を作成し、10cm×15cm×15cmのプラスチック製の籠の上部に、洗浄した試験片(鋳鉄:Fc250)を中心に吊るしてヒートシールで密閉包装する。この包装内部には、データロガ−(温湿度記録計)と共に各実施例及び各比較例で成形したシート(15cm×39cm)を入れ、梱包内部の温湿度変化を測定するとともに、吊るした試験片の錆の発生状況を確認した。また、各シールを下記の条件に設定したサイクル試験環境下に5日間放置して、露点に達したサイクル数を錆の発生状況と共に下記表1に記載した。
試験環境 (12時間/1サイクル数)
1サイクル内の条件
25℃,70%RH(4時間)⇒50℃,95%RHへ移動(2時間)
⇒50℃,95%RH(4時間)⇒25℃,70%RHへ移動(2時間)
錆の評価基準。
錆、変色、異物の付着なし :◎
僅かな点状の錆、変色、異物の付着発生 :○
試験片の50%未満に錆、変色、異物の付着発生:△
試験片の80%未満に錆、変色、異物の付着発生:×
全面に錆、変色、異物の付着発生 :××
(5)接触時の腐食性の確認試験
各シートで小袋(5cm×10cm袋)を作成し、試験片として鋳鉄(Fe250、丸棒旋盤加工品、直径30mm×厚さ5mm)、冷延鋼板(♯400研磨、1.5mm×30mm×50mm)、アルミニウム板(A1100P、1.5mm×30mm×50mm)の3種類を包装し、50℃、95%RH以上の環境下に14日間の期間放置した。シート表面及び包装された試験片表面には結露が生じるため、吸湿層からの染み出しや錆の有無があるかどうかを確認した。保護樹脂層が形成されたシートでは、保護樹脂層の面を金属との接触面とした。尚、錆の評価基準は(4)防錆性能評価と同じである。
(1)吸湿特性
25cm×25cmの正方形シートを各実施例及び各比較例のサンプルから採取し、40℃、90%RH環境下に5日間放置し、シートの重量変化を秤量し、各シートの吸湿率を下記計算式にて算出した。
計算式:[(測定重量−初期重量)/初期重量]×100(%)
(2)放湿特性
上記吸湿特性の試験後に各シ−トが吸湿した状態から25℃、40%RHの試験室内に5日間放置し、サンプルを秤量して下記計算式から放湿率を算出した。
計算式:[(測定重量−初期重量)/初期重量]×100(%)
(3)寸法変化
上記吸湿特性及び放湿特性の試験後にシート外寸の変化を確認した。試験前寸法23cm×25cmから収縮などの寸法変化やカール等の変形の有無を確認した。
(4)梱包内の露点到達までの温湿度サイクル回数と防錆性能評価
低密度ポリエチレン製ガゼット袋を作成し、10cm×15cm×15cmのプラスチック製の籠の上部に、洗浄した試験片(鋳鉄:Fc250)を中心に吊るしてヒートシールで密閉包装する。この包装内部には、データロガ−(温湿度記録計)と共に各実施例及び各比較例で成形したシート(15cm×39cm)を入れ、梱包内部の温湿度変化を測定するとともに、吊るした試験片の錆の発生状況を確認した。また、各シールを下記の条件に設定したサイクル試験環境下に5日間放置して、露点に達したサイクル数を錆の発生状況と共に下記表1に記載した。
試験環境 (12時間/1サイクル数)
1サイクル内の条件
25℃,70%RH(4時間)⇒50℃,95%RHへ移動(2時間)
⇒50℃,95%RH(4時間)⇒25℃,70%RHへ移動(2時間)
錆の評価基準。
錆、変色、異物の付着なし :◎
僅かな点状の錆、変色、異物の付着発生 :○
試験片の50%未満に錆、変色、異物の付着発生:△
試験片の80%未満に錆、変色、異物の付着発生:×
全面に錆、変色、異物の付着発生 :××
(5)接触時の腐食性の確認試験
各シートで小袋(5cm×10cm袋)を作成し、試験片として鋳鉄(Fe250、丸棒旋盤加工品、直径30mm×厚さ5mm)、冷延鋼板(♯400研磨、1.5mm×30mm×50mm)、アルミニウム板(A1100P、1.5mm×30mm×50mm)の3種類を包装し、50℃、95%RH以上の環境下に14日間の期間放置した。シート表面及び包装された試験片表面には結露が生じるため、吸湿層からの染み出しや錆の有無があるかどうかを確認した。保護樹脂層が形成されたシートでは、保護樹脂層の面を金属との接触面とした。尚、錆の評価基準は(4)防錆性能評価と同じである。
各実施例及び各比較例についての吸湿特性、放湿特性、寸法変化、梱包内の露点到達までの温湿度サイクル回数と防錆性能評価、接触時の腐食性の確認試験の結果を下記表1及び表2に示す。
上記表1及び表2より、実施例1〜5のシートを同梱することにより、梱包内の内部湿度の上昇を抑え、最大で9サイクルまで露点に達しなかった。この梱包内の温湿度変化を図2に示す。一方、比較例1〜4では、サイクル試験の1サイクル目から梱包内の相対湿度が高まり、すぐ露点に達し、内部結露を引き起こすことが確認された。この梱包内の温湿度変化を図3に示す。また、熱膨張性有機マイクロバルーンを含有する保護樹脂層を積層した実施例2〜4では、除湿特性だけでなく防錆剤を含有させることで相乗効果が得られることが確認された。
本発明に係るシート状包装資材は、被包装品を収納する包装紙、袋、箱、又はボトルに形成されて使用できる。
Claims (11)
- 非水溶性熱可塑性樹脂に、ポリエチレンオキサイド又はその変性樹脂であって、粘度平均分子量が1万〜150万の水溶性熱可塑性樹脂の0.01〜40重量%と、臨界湿度が80%RH未満である潮解性塩の0.01〜20重量%とを含有する吸湿性樹脂で、吸湿性シートに成形されていることを特徴とするシート状包装資材。
- 前記吸湿性シートの少なくとも一面側に、前記潮解性塩の潮解液の滲み出しを防止する保護樹脂層が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のシート状包装資材。
- 前記保護樹脂層内に形成された複数の空孔により、前記保護樹脂層の表面が凹凸状に形成されていることを特徴とする請求項2に記載のシート状包装資材。
- 前記空孔が、熱膨張性有機マイクロバルーンの熱膨張で形成されたものであることを特徴とする請求項3に記載のシート状包装資材。
- 前記保護樹脂層に、防錆剤が0.001〜20.0重量%配合されていることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載のシート状包装資材。
- 前記防錆剤が、フタル酸アンモニウム、安息香酸アンモニウム、ステアリン酸アンモニウム、オレイン酸アンモニウム、バルチミン酸アンモニウム、リン酸三アンモニウム、モリブテン酸アンモニウム、アジピン酸アンモニウム、セバシン酸アンモニウム、ジシクロヘキシルアンモニウムナイトライト、ジシクロヘキシルアンモニウムカプリレート、シクロヘキシルアミンカーバメート、シクロヘキシルアミンラウレート、ジイソプロピルアンモニウムナイトライト、ニトロナフタリンアンモニウムナイトライト、アンモニウムベンゾエート、シクロヘキシルアミンベンゾエート、ジシクロヘキシルアミンリン酸塩から成る有機酸塩群;ベンゾトリアゾール、トリルトリアゾール、カルボキシベンゾトリアゾール、メチルベンゾトリアゾール、3−メチル−5−ヒドロキシベンゾトリアゾール、3−メチル−5−ピラゾロンから成る複素環式アミン群又はイミン化合物群;尿素、チオ尿素、ウロトロピンから成る尿素化合物群;ナトリウムベンゾエート、フタル酸ナトリウムから成る芳香族酸塩群;又は亜硝酸ナトリウム、クロム酸ナトリウム、B2O3とSiO2とNa2Oとを含有する焼結生成物である水溶性ガラスから成る無機塩群から選ばれた少なくとも1種であることを特徴とする請求項5に記載のシート状包装資材。
- 前記吸湿性シートに、酸化カルシウムが0.01〜10.0重量%含有されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のシート状包装資材。
- 前記潮解性塩が、硝酸塩、亜硝酸塩又は炭酸塩であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のシート状包装資材。
- 前記保護樹脂層を形成する非水溶性熱可塑性樹脂と、前記吸湿性シートを形成する非水溶性熱可塑性樹脂とが、密度を0.86〜0.95g/cm3とし、メルトフロレート値を0.5〜20.0g/10min(190℃)とするものである請求項1〜8のいずれかに記載のシート状包装資材。
- 請求項1〜9に記載のいずれかのシート状包装資材が、被包装品を収納する包装紙、袋、箱、又はボトルに形成されていることを特徴とする包装材。
- 前記シート状包装資材の前記吸湿性シートの少なくとも一面側に、前記潮解性塩の潮解液の滲み出しを防止する保護樹脂層が形成されており、前記保護樹脂層が収納した前記被包装品側に位置していることを特徴とする請求項10に記載の包装材。
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