JP2015123266A - 貯留容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】患者とそれ以外の人との間での感染の発生と貯留空間が過陽圧状態及び過陰圧状態となることとの双方を抑制可能な貯留容器を提供すること。
【解決手段】貯留容器(100)であって、貯留空間(110a)及び流入口(130a)を有する貯留部(110)と、水封部(150)とを有し、貯留部(110)は、チューブと接続可能な流入部(130)と、貯留空間(110a)の体積を変更可能な体積変更部(140)と、を含み、体積変更部(140)は、貯留空間(110a)の圧力が予め設定された基準圧以上に上昇しようとするときに貯留空間(110a)の体積を大きくするように変形し、かつ貯留空間(110a)の圧力が前記基準圧を下回ろうとするときに貯留空間(110a)の体積を小さくするように変形すること。
【選択図】図3

Description

本発明は、胸腔等の体腔内の気体及び液体を吸引するための吸引ラインの途中に設けられる貯留容器に関するものである。
従来、患者の肺から胸腔へ漏出した気体とともに当該患者から吸い出された胸腔内の液体(血液等)を貯留するための医療用の貯留容器が知られている。例えば、特許文献1には、液体を貯留する貯留空間を有する集液部と、吸引ポンプにつながる吸引空間を有する吸引圧設定部と、集液部と吸引圧設定部との間に設けられた水封部と、を有する貯留容器が開示されている。集液部には、患者の体腔内に挿入されたチューブを介して当該体腔内の液体や気体を当該集液部に流入させるための流入口が設けられている。吸引空間の圧力は、吸引圧設定部内への無菌水の注入量によって調整される。吸引圧設定部の上部には、外部の空気を吸引圧設定部内に取り込むための開口が設けられている。この開口を通じて吸引圧設定部内に空気が流入することにより、吸引空間の圧力が一定に維持される。水封部は、貯留空間と吸引空間との間を無菌水により水封可能となっている。この水封部は、貯留空間の圧力が吸引空間の圧力よりも低くなった場合に、外気が吸引空間及び貯留空間を経由して患者に逆流するのを防止する等の目的で設けられる。
前記チューブが患者の体腔内に挿入された状態で吸引ポンプが駆動されると、患者の体腔内の液体や気体が流入口を介して集液部に流入する。集液部に流入した液体は、当該集液部の底部に貯留される一方、集液部に流入した気体は、気泡となって水封部の無菌水を通過した後に吸引空間を経由して貯留容器から排出される。
本貯留容器を用いて体腔内の液体や気体が吸引されている際に、患者が咳をする等して集液部に一時的に定常時以上の大量の気体が流入した場合、集液部が過陽圧状態となる。この過陽圧状態では、患者は肺を膨らませること(呼吸すること)が困難になるため、上記貯留容器の集液部には、過陽圧状態を回避するための陽圧リリーフ弁が設けられている。すなわち、集液部に一時的に大量の気体が流入した場合、陽圧リリーフ弁が開くことによって余分な気体が貯留空間から貯留容器の外部に放出される。その結果、集液部が過陽圧状態となることは抑制されるものの、体腔内ないし集液部内の気体の総量が減少するため、その後の患者の呼吸に伴って集液部が過陰圧状態となる。この過陰圧状態では、肺に大きな負担が加わる。そのため、上記貯留容器には、集液部の過陰圧状態を回避するための一方弁が設けられている。一方弁は、水封部のうち貯留空間と吸引空間とを区画する区画壁に設けられており、吸引空間から貯留空間への気体の通過のみを許容する。すなわち、陽圧リリーフ弁が開いて外部に気体が放出された後の患者の呼吸に伴って集液部の圧力が低下したときに一方弁が開き、これにより集液部内へ気体が流入することによって当該集液部が過陰圧状態となることが抑制される。
特開平07−213599号公報
上記特許文献1に示されるような貯留容器では、陽圧リリーフ弁が開いている間及び一方弁が開いている間に集液部内(貯留空間)が外気と連通するので、患者とそれ以外の人との間で感染が発生するおそれがある。具体的に、陽圧リリーフ弁が開いている間は、貯留空間の気体、すなわち患者の体腔内の気体が外気に放出されるので、その気体に病原体が含まれる場合に当該患者以外の人に感染が生じるおそれがある。一方、一方弁が開いている間は、水封部の無菌水を介さずに一方弁を経由して外気が直接貯留空間に流入するので、その外気に病原体が含まれる場合に患者に感染が生じるおそれがある。
本発明の目的は、患者とそれ以外の人との間での感染の発生と貯留空間が過陽圧状態及び過陰圧状態となることとの双方を抑制可能な貯留容器を提供することである。
前記課題を解決する手段として、本発明は、液体を貯留可能な貯留空間を有するとともに当該貯留空間に前記液体を流入させるための流入口を有する貯留部と、前記貯留空間につながる連結空間と吸引源につながる吸引空間とを有しておりこれら連結空間と吸引空間との間を水封可能な水封部と、を有し、前記貯留部は、前記流入口とチューブ内とが連通するように当該チューブと接続可能な流入部と、前記貯留空間の体積を変更可能な体積変更部と、を含み、前記体積変更部は、前記貯留空間の圧力が予め設定された基準圧以上に上昇しようとするときに当該貯留空間の体積を大きくするように変形し、かつ前記貯留空間の圧力が前記基準圧を下回ろうとするときに当該貯留空間の体積を小さくするように変形する貯留容器を提供する。
本発明では、貯留空間の圧力が基準圧以上に上昇しようとするとき、または基準圧を下回ろうとするときに体積変更部が貯留空間の体積を変更させるように変形するので、前記基準圧が、患者が咳をしたとき等に貯留空間に生じる圧力よりも小さな値に設定されることにより、貯留空間が過陽圧状態及び過陰圧状態となることが抑制される。具体的に、患者が咳をする等して流入口を通じて患者の体腔内から貯留空間に気体が一時的に大量に(定常時の呼吸に伴って流入する量よりも多量に)流入し、これにより貯留空間の圧力が基準圧以上に上昇しようとするときに、体積変更部が貯留空間の体積を大きくするように(貯留空間の圧力の上昇を抑制するように)変形するので、貯留空間が過陽圧状態となることが抑制される。また、貯留空間に気体が一時的に大量に流入した後(患者が咳をした後等)に流入口を通じて気体が貯留空間から貯留部外(患者の体腔内)へ流出し、これにより貯留空間の圧力が基準圧を下回ろうとしたときに、体積変更部が貯留空間の体積を小さくするように(貯留空間の圧力の減少を抑制するように)変形するので、貯留空間が過陰圧状態となることが抑制される。しかも、本貯留容器の使用時には、流入部にはチューブが接続され、かつ水封部は水封されることにより、貯留空間が貯留部の外部の空間(外気)から遮断されるので、患者とそれ以外の人との間での感染の発生が抑制される。すなわち、本発明では、使用時に外部の空間と遮断される貯留空間を有する貯留部の一部に当該貯留空間の体積を変更可能な体積変更部が設けられることにより、患者とそれ以外の人との間での感染の発生と貯留空間が過陽圧状態及び過陰圧状態になることとの双方が抑制される。
この場合において、前記体積変更部は、前記貯留空間の圧力が前記基準圧以下のときには当該基準圧以下のときの形状を維持する剛性を有することが好ましい。
このようにすれば、基準圧が、患者が咳をしたとき等に貯留空間に生じる圧力よりも小さく、かつ患者の定常時の呼吸に伴う貯留空間の圧力変動の範囲よりも高い値に設定されることにより、患者の定常時の呼吸によっては体積変更部が変形しないので、例えば吸引源による吸引を停止することによって患者の定常時の呼吸に伴う貯留空間の圧力変動に応じた分だけ水封部に封入されている液体の液面が上下動する。よって、貯留空間が過陽圧状態及び過陰圧状態となるのを抑制しながらいわゆる呼吸性移動の有無を確認することが可能となる。
また、本発明において、前記貯留部は、前記体積変更部の剛性よりも高い剛性を有する貯留部本体をさらに有し、前記体積変更部は、前記貯留空間の圧力が前記基準圧に達しているとき及び前記基準圧を下回っているときのいずれにおいても前記貯留部本体の内側に収まる形状を有し、前記貯留部本体は、その内面と前記体積変更部との間に前記貯留空間を区画する形状を有することが好ましい。
このようにすれば、定常時に加えて患者が咳をした場合等であっても、体積変更部が当該体積変更部の剛性よりも高い剛性を有する貯留部本体の内側に収まっているので、つまり体積変更部が貯留部本体によって保護されるので、当該体積変更部の損傷が抑制される。また、体積変更部による貯留空間の体積を大きくする変形が貯留部本体の外側の障害物等によって阻害されるといった不具合の発生が防止される。
この場合において、前記体積変更部は、前記貯留部本体につながっており、前記貯留部本体及び前記体積変更部は、前記体積変更部の内側の緩衝空間を前記貯留部本体の外側の外部空間に連通させる貫通口を有することが好ましい。
このようにすれば、体積変更部が貯留空間及び外部空間(例えば大気)の双方と接触するので、基準圧が、患者が咳をしたとき等に貯留空間に生じる圧力よりも小さく、かつ外部空間の圧力(例えば大気圧)以上の任意の値に設定されるだけで貯留空間が過陽圧状態及び過陰圧状態となるのが抑制される。
さらにこの場合において、前記貯留部本体に装着可能な蓋部をさらに有し、前記蓋部は、前記外部空間から前記貫通口を通じて前記緩衝空間へ異物が進入するのを抑制し、かつ前記外部空間と前記緩衝空間との間の気体の流通を許容する形状を有することが好ましい。
このようにすれば、体積変更部の変形が阻害されることなく、外部空間から体積変更部内の緩衝空間への異物の進入が抑制される。
以上のように、本発明によれば、患者とそれ以外の人との間での感染の発生と貯留空間が過陽圧状態及び過陰圧状態となることとの双方を抑制可能な貯留容器を提供することができる。
本発明の一実施形態の吸引装置の斜視図である。 図1の吸引装置の吸引器具と制御ユニットとが分離した状態の斜視図である。 図1の吸引装置の断面図である。 図1の吸引装置の体積変更部が変形した状態を示す断面図である。 貯留部本体と体積変更部との接続部分の拡大断面図である。 接続部材の近傍の拡大断面図である。 吸引ポンプの近傍を示す断面図である。 接続端子及び被装着部を通る面での断面図である。 制御ユニットの斜視図である。 貯留空間の圧力の変動を示す図である。 制御ユニットの制御内容を示すフローチャートである。
本発明の一実施形態の吸引装置1について、図1〜図11を参照しながら説明する。なお、本吸引装置1の使用時の姿勢は図1〜図4に示される姿勢に限定されないが、便宜上、以下の説明では、図1〜図4に基づいて上下方向を定義する。
図1及び図2に示されるように、本吸引装置1は、吸引器具10と、吸引器具10に対して着脱自在に装着されることが可能な制御ユニット300と、を備えている。
吸引器具10は、患者の体腔内の気体及び液体を吸引するための吸引ラインの途中に設けられる貯留容器100と、気体を吸引可能な吸引ポンプ210(図3を参照)と、吸引ポンプ210を貯留容器100に接続するための接続部材220と、を有する。
貯留容器100は、患者の体液等の液体を貯留する貯留部110と、水封部150と、を有する。
貯留部110は、患者の体腔内から流出した液体を貯留可能な貯留空間110aを有する。貯留部110は、貯留空間110aの体積を変更可能に構成されている。具体的に、貯留部110は、図3及び図4に示されるように、貯留部本体120と、流入部130と、体積変更部140とを有する。
貯留部本体120は、略直方体の外形を有する容器状を呈する。貯留部本体120は、大気圧下においてその外形を維持する(大気圧下で変形しない)剛性を有する。貯留部本体120は、第一区画壁121と、第一区画壁121から右方向に離間した位置に設けられた第二区画壁122と、第二区画壁122から右方向に離間した位置に設けられた第三区画壁123とを有する。各区画壁121〜123は、貯留部本体120の底部から上方に向かって延びる形状を有する。第一区画壁121と貯留部本体120の側壁との間には第一貯留室121aが区画され、第一区画壁121と第二区画壁122との間には第二貯留室122aが区画され、第二区画壁122と第三区画壁123との間には第三貯留室123aが区画されている。
流入部130は、貯留部本体120の上部に接続されている。流入部130は、貯留空間110aに液体を流入させるための流入口130aを取り囲む筒状に形成されている。この流入口130aとカテーテル等のチューブ内とが連通するように当該チューブの一端が流入部130に接続される。なお、チューブの他端は、患者の体腔内に挿入される。
体積変更部140は、貯留部本体120の剛性よりも低い剛性を有しかつ貯留部本体120とともに貯留空間110aを区画する形状を有する。体積変更部140は、貯留空間110aの圧力が予め設定された基準圧以上に上昇しようとするときに当該貯留空間110aの体積を大きくするように(貯留空間110aの圧力が前記基準圧以上に上昇するのを抑制するように)変形し、かつ貯留空間110aの圧力が前記基準圧を下回ろうとするときに当該貯留空間110aの体積を小さくするように(貯留空間110aの圧力が前記基準圧未満に減少するのを抑制するように)変形する。
体積変更部140は、貯留部本体120の内側に位置するように当該貯留部本体120に接続されている。具体的に、流入口130aから貯留部本体120内に流入した液体が第一貯留室121aに向かうのを阻害しないように、体積変更部140は、貯留部本体120の内側うち流入口130aと第一貯留室121aとを結ぶ直線よりも水封部150側(図1の右側)の領域に設けられている。
本実施形態では、体積変更部140は、上方に開口する緩衝空間140aを取り囲む形状(袋状)に形成されている。貯留部本体120の上部には、筒状の取付部126が形成されており、体積変更部140の縁部142(図5を参照)は、その取付部126に接続されている。具体的に、体積変更部140と貯留部本体120との間が密封され、かつ貯留容器100外の外部空間(大気)と緩衝空間140aとが連通するように、体積変更部140が取付部126に接続されている。つまり、本実施形態では、貯留部本体120の内面と体積変更部140の内面(外部空間と連通している側の面とは反対側の面)とにより貯留空間110aが区画されており、取付部126の内側でかつ体積変更部140の縁部142により取り囲まれる空間が、緩衝空間140aを前記外部空間に連通させる「貫通口」を構成している。
このため、本実施形態では、体積変更部140は、貯留空間110aの圧力が基準圧以上に上昇しようとするときに緩衝空間140aの気体を外部空間(大気中)へ押し出しながら緩衝空間140aの体積を小さくするように収縮し(図4を参照)、かつ貯留空間110aの圧力が前記基準圧を下回ろうとするときに外部空間(大気中)から緩衝空間140aに気体を取り込みながら緩衝空間140aの体積を大きくするように膨張する(図3を参照)。本実施形態では、体積変更部140は、貯留空間110aの圧力が基準圧以下であるとき(図3)及び基準圧を超えたとき(図4)のいずれにおいても貯留部本体120の内側に収まる形状を有している。この体積変更部140は、貯留空間110aの圧力が基準圧以下の状態では、当該基準圧以下のときの形状(図3の形状)を維持する剛性を有する。本実施形態では、体積変更部140は、ポリエチレンにより形成されている。なお、緩衝空間140aの体積は、患者が咳やくしゃみをしたときに流入口130aを通じて貯留部110内に一時的に流入する気体の体積よりも大きく設定される。
前記基準圧は、図10に示されるように、患者の定常時Aの呼吸に伴う貯留空間110aの圧力変動の範囲よりも高く、かつ患者が咳をする等して貯留部110内に一時的に定常時A以上の大量の気体が流入した場合であって体積変更部140が変形しなかった場合に貯留空間110aに生じる圧力(以下、「瞬間圧力」という。)よりも小さな値に設定される。なお、定常時Aは、貯留容器100内の気体は吸引ポンプ210で吸引されていることから、この定常時Aにおける貯留空間110aの圧力は、外部空間の圧力(大気圧)に対して陰圧となる。ここで、前記瞬間圧力は、大気圧よりも大きく、また、本実施形態では、緩衝空間140aが大気と連通していることから、この基準圧は、大気圧に設定されている。
本実施形態では、体積変更部140は、中栓160、Oリング170及び蓋部180により取付部126に接続されている。
中栓160は、取付部126内に圧入される筒部162と、筒部162から外向きに突出する突出部164と、Oリング170を載置する載置部166と、を有する。筒部162が取付部126内に圧入されることにより、当該筒部162と取付部126との間が密閉されるとともに、突出部164の裏面が取付部126の上端と接触する。載置部166は、筒部162及び突出部164の上部に接続されている。
蓋部180は、Oリング170を押圧する押圧部182と、突出部164と係合する係合部184と、遮蔽部186とを有する。押圧部182は、中栓160よりも一回り大きな外径を有する平板状であり、その中央に上下方向に貫通する穴を有する。係合部184は、押圧部182の外周縁から下方に延びる形状を有する。係合部184が突出部164と係合することにより、Oリング170が押圧部182の裏面と載置部166の上面との間に挟持される。これにより、体積変更部140と貯留部本体120との間が密閉される。遮蔽部186は、取付部126の軸方向と直交する形状を有する。遮蔽部186は、当該遮蔽部186と押圧部182との間に外部空間と体積変更部140内の緩衝空間140aとの間の気体の流通を許容する開口186aが形成されるように押圧部182から上方に離間した位置に形成されている。なお、開口186aは、外部空間と体積変更部140内の緩衝空間140aとの間の気体の流通を許容するとともに、指の挿通を阻止する大きさに設定されている。
水封部150は、連通空間152aを有する連通部152と、吸引空間154aを有する吸引部154と、流出口156aを有する流出部156と、を有している。
連通部152は、連通空間152aの上部と貯留空間110aの上部とが左右方向につながるように当該連通空間152aを区画する形状を有している。具体的に、連通部152は、上下方向に延びる管状を呈する。
吸引部154は、吸引空間154aの下部と連通空間152aの下部とが左右方向につながるように当該吸引空間154aを区画する形状を有している。具体的に、吸引部154は、上下方向に延びる管状を呈する。
流出部156は、吸引部154の上部に接続されている。流出部156は、吸引空間154aの気体を貯留容器100外に流出させるための流出口156aを取り囲む筒状に形成されている。本実施形態では、流出部156は、上下方向と平行な軸を有する筒状に形成されている。
連通空間152aと吸引空間154aとのつながりが遮断される量の無菌蒸留水W(水封液)が流出口156aを通じて水封部150内に注入されることにより、連通空間152a及び貯留空間110aと吸引空間154aとの間が水封される。
吸引ポンプ210は、図2、図6及び図7に示されるように、制御ユニット300と接続可能な接続導体212と、接続導体212に接続された圧電素子214と、圧電素子214に接続されたダイヤフラム216と、ケーシング218と、を有している。つまり、本実施形態の吸引ポンプ210は、いわゆるダイヤフラムポンプである。
接続導体212は、その基端部が圧電素子214に接続されている。接続導体212の先端部は、平坦な上面212aを有する。この先端部の上面212aは、制御ユニット300と接続される。
圧電素子214は、接続導体212を介して制御ユニット300から供給される駆動電圧によって伸長と収縮とを繰り返す。
ダイヤフラム216は、圧電素子214の伸長及び収縮に伴って振動する。
ケーシング218は、接続導体212、圧電素子214及びダイヤフラム216を保持する。より具体的には、ケーシング218は、圧電素子214及びダイヤフラム216を取り囲むようにこれらを保持するとともに、接続導体212の先端部が露出するように当該接続導体212を保持する。このケーシング218の底部には、気体を吸引するための吸気口218aが形成されており、ケーシング218の上部には、気体を吐出するために吐出口218bが形成されている。ダイヤフラム216が振動することにより、吸気口218aからケーシング218内に流入した気体は吐出口218bから吐出される。
接続部材220は、貯留容器100内の気体を流出口156aを通じて吸引ポンプ210で吸引可能となり、かつ流出口156aを通じて水封部150に無菌蒸留水Wを注入可能となるように当該吸引ポンプ210を貯留容器100に接続するための部材である。具体的に、接続部材220は、貯留容器100に接続されるコネクタ230と、このコネクタ230に結合されるベース240と、ベース240に結合されるカバー260と、病原体等を捕捉可能なフィルタ270とを有する。
コネクタ230は、流出部156に接続される被接続部234と、被接続部234に接続された周壁232と、を有する。被接続部234は、貯留容器100の流出部156内に圧入可能な形状を有する。具体的に、被接続部234は、流出部156の内径よりも一回り小さな外径を有するとともに接続口234aを取り囲む円筒状に形成されている。周壁232は、接続口234aを広げる形状を有する。具体的に、周壁は232は、被接続部234の外側でこれを取り囲む四角筒状を呈する。図7に示されるように、周壁232には、制御ユニット300を着脱自在に装着可能な装着部236が形成されている。
ベース240は、吸引ポンプ210を支持する支持部244と、当該接続部材220内への無菌蒸留水W(水封液)の注入を可能とする注入口246aと、結合壁242とを有する。本実施形態では、吸引ポンプ210は、当該吸引ポンプ210と支持部244との間を密閉する弾性シート250を介して支持部244に支持されている。注入口246aは、ベース240を上下方向に貫通する形状を有する。結合壁242は、吸引ポンプ210が接続口234aに対して左右方向にずれた位置で支持部244に支持され、かつ注入口246aが接続口234aと上下方向に重なる姿勢で周壁232に結合可能な形状を有する。具体的に、結合壁242は、支持部244及び注入口246aを取り囲みかつコネクタ230の周壁232の上端部に結合可能な四角筒状に形成されている。結合壁242が周壁232に結合され、かつ被接続部234が流出部156に接続されることにより、流出口156aから吸引ポンプ210に至る排気流路が形成され、これにより吸引ポンプ210による吸引空間154aの気体の吸引が可能となるとともに、注入口246a及び流出口156aを通じて水封部150に無菌蒸留水Wを注入可能となる。
カバー260は、吸引ポンプ210を覆うようにベース240に結合される。具体的に、カバー260は、ベース240のうち支持部244上でかつ結合壁242の内側の領域に圧入される。カバー260は、吸引ポンプ210から吐出された気体を外部に放出するための放出口260aを有する。本実施形態では、カバー260は、支持部244に対して吸引ポンプ210を押し付ける押付部262と、フィルタ270を保持するフィルタ保持部264とを有する。押付部262は、カバー260がベース240に結合された状態において支持部244とともに吸引ポンプ210を上下方向の両側から挟み込む。フィルタ保持部264は、押付部262と放出口260aとの間、すなわち吸引ポンプ210の下流側に形成されている。フィルタ保持部264は、フィルタ270の周縁部を保持する。フィルタ保持部264がフィルタ270を保持した状態におけるフィルタ270の面積は、吐出口218bの開口面積よりも大きく設定されている。このため、吐出口218bから吐出された気体は、フィルタ保持部264と押付部262との間、換言すれば、フィルタ270とケーシング218の上面との間の空間に広がった後、フィルタ270の全面と接触しながら当該フィルタ270を通過する。なお、フィルタ270は、フィルタ保持部264に接着等により取り付けられる。
制御ユニット300は、吸引器具10に対して着脱自在であり、かつ主として吸引ポンプ210の駆動を制御するユニットである。具体的に、制御ユニット300は、制御板310と、制御板310を保持するとともに吸引器具10に対して着脱可能な保持部材320とを有する。
制御板310は、図8及び図9に示されるように、印刷回路が形成された基板312と、基板312に接続された接続端子314と、基板312に実装された圧力センサ316とを含んでいる。
基板312に形成された印刷回路は、圧電素子214に対して前記駆動電圧を供給する電圧供給部312aを含む。
接続端子314は、吸引ポンプ210の接続導体212と接続可能な形状を有する。具体的に、接続端子314は、接続導体212の先端部の上面212aに対して上方から接触するように、基板312の上端部から下方に向かって延びる形状を有している。この接続端子314の下端と接続導体212の先端部の上面212aとが接触することにより、前記印刷回路と圧電素子214とが導通する。
本実施形態では、基板312には、操作スイッチ317、表示素子318、バッテリ319(図8)等がさらに実装されている。操作スイッチ317は、吸引圧を設定するための素子である。表示素子318は、吸引圧等を表示する素子である。バッテリ319は、基板312に形成された印刷回路や基板312に実装された素子に電力を供給する素子である。
保持部材320は、基板312を保持する保持部材本体322と、保持部材本体322から張り出す張出壁324と、画定部326と、連結部328と、吸引器具10に対して着脱可能な被装着部330とを有する。
保持部材本体322は、接続端子314の下端が露出する姿勢で基板312を保持する。
張出壁324は、保持部材本体322の上部から基板312の厚さ方向と平行な方向について表示素子318が実装されている側から反対側(図7の右側)に向かって張り出す形状を有する。張出壁324は、吸引ポンプ210から吐出された気体を外部に放出するための排気口324aを有する。排気口324aは、カバー260の放出口260aと連通している。
画定部326は、圧力センサ316によって圧力が検知される検知空間Sを画定する。画定部326は、検知空間Sを取り囲むチューブ等であってもよい。
連結部328は、検知空間Sと排気流路とがつながるように画定部326とベース240とを連結する形状を有する。具体的に、図8に示されるように、連結部328は、ベース240の注入口246a内に圧入可能でかつ上下方向と平行な方向に延びる軸を有する円筒状に形成されている。連結部328は、張出壁324に保持されている。連結部328の一端は、画定部326と接続され、連結部328の他端は、注入口246aに圧入される。本実施形態では、連結部328は、当該連結部328の外周面と注入口246aを取り囲む内周面との間にOリング329が挟持されるように注入口246a内に圧入される。これにより、連結部328と注入口246aとの間が密閉されることで注入口246aが外部空間から遮断され、かつ排気流路と検知空間Sとが連通する。この状態では、検知空間Sの圧力は、吸引空間154aないし排気流路の圧力と等しくなる。このため、圧力センサ316では、吸引空間154aないし排気流路の圧力、すなわち患者の体腔内の圧力が検知される。なお、吸引空間154aないし排気流路の圧力と患者の体腔内の圧力(貯留空間110aの圧力)との間には、水封部150の無菌蒸留水Wによる圧力分だけ差が存在するが、以下、これらは等しいものとして説明する。また、検知空間Sの圧力と排気流路の圧力とが等しいため、吸引空間154aから流出した気体は、検知空間Sに流入することなく排気流路に沿って流れ、吸引ポンプ210及びフィルタ270を経由して排気口324aから外部に排出される。
前記印刷回路は、電圧制御部312bをさらに含んでいる。電圧制御部312bは、圧力センサ316の検出値が操作スイッチ317の操作によって予め設定された吸引圧となるように電圧供給部312aが供給する駆動電圧の値を制御する。すなわち、駆動電圧の値は、圧力センサ316の検出値に基づいてフィードバック制御がなされる。
被装着部330は、吸引器具10のコネクタ230に対して着脱自在に装着されることが可能な形状を有する。被装着部330は、張出壁324のうち保持部材本体322とつながっている側とは反対側の端部から下方に向かって延びる形状を有する。具体的に、被装着部330は、接続端子314の下端が接続導体212の先端部の上面212aに接触し、かつ連結部328が注入口246aに連結された装着状態で装着部236に対して装着可能な形状を有する。本実施形態では、図7及び図8に示されるように、被装着部330は、前記装着状態のときに装着部236に係合する係合部332を有する。被装着部330は、前記装着状態において係合部332が装着部236に係合する係合姿勢と、前記装着状態において係合部332が装着部236から離脱した解除姿勢との間で変位可能となっている。
次に、本吸引装置1の製造方法を説明する。
まず、吸引ポンプ210が接続部材220に固定される。具体的に、コネクタ230にベース240が結合され、ベース240の支持部244に弾性シート250を介して吸引ポンプ210が支持される。そして、カバー260のフィルタ保持部264にフィルタ270が保持された状態で当該カバー260がベース240に結合される。
そして、接続部材220が貯留容器100の流出部156に接続される。具体的に、コネクタ230の被接続部234が流出部156内に圧入される。
続いて、本吸引装置1の使用方法を説明する。
まず、連通空間152a及び貯留空間110aと吸引空間154aとの間が水封されるように、ベース240の注入口246a、コネクタ230の接続口234a及び流出口156aを通じて、水封部150に無菌蒸留水W(水封液)が注入される。
その後、制御ユニット300が吸引器具10に装着される。具体的に、接続端子314の下端が接続導体212の先端部の上面212aに接触し、かつ連結部328が注入口246a内に圧入されるように、制御ユニット300が吸引器具10に対して上方から近づけられる。そして、接続端子314の下端が接続導体212の先端部の上面212aに接触し、かつ連結部328が注入口246a内に圧入された装着状態において、被装着部330が装着部236に装着されるように当該被装着部330が前記係合姿勢にされる。これにより、吸引ポンプ210が駆動可能となり、さらに、当該吸引ポンプ210の駆動中(吸引処置中)に電圧制御部312bが駆動電圧を制御することによって、検知空間Sの圧力(患者の体腔内の圧力)が所望の吸引圧となるように制御可能となる。
次いで、カテーテル等のチューブの一端が流入口130aに接続され、当該チューブがクランプ等で閉塞される。これにより、貯留空間110aが外部空間(外気)から遮断される。そして、操作スイッチ317の操作により、所望の吸引圧が設定される。なお、吸引圧は、前記基準圧(本実施形態では大気圧)よりも低い値である。
この状態で電圧供給部312aから駆動電圧が吸引ポンプ210に供給される。そうすると、吸引ポンプ210が駆動するので、貯留空間110aの圧力が前記基準圧以下の吸引圧に近づく。この状態で、前記チューブの他端が患者の体腔(胸腔等)に挿入され、前記クランプが外される。そうすると、患者の体腔内の液体や気体が流入口130aを通じて貯留部本体120内に流入するとともに、患者の体腔内の圧力が貯留空間110aの圧力と等しくなる。貯留部本体120内に流入した液体は、当該貯留部本体120の底部(第一貯留室121a〜第三貯留室123a)に貯留される。一方、貯留部本体120に流入した気体は、気泡となって水封部150の無菌蒸留水Wを通過した後に、吸引空間154a及び流出口156aを経由し、排気流路に沿って、すなわち吸引ポンプ210及びフィルタ270を経て排気口324aから外部に排気される。
吸引ポンプ210の駆動中(吸引処置中)、電圧制御部312bが駆動電圧を制御することによって検知空間S(吸引空間154a)の圧力、すなわち患者の体腔内の圧力が予め設定された吸引圧となるように制御される。具体的に、図11に示されるように、操作スイッチ317の操作により吸引圧が設定されると(ステップST11)、電圧制御部312bは、電圧供給部312aが吸引ポンプ210に対して供給する駆動電圧を制御(調整)する(ステップST12)。その後、圧力センサ316によって検知空間S(吸引空間154a)の圧力、すなわち患者の体腔内の圧力が検出される(ステップST13)。この圧力センサ316の検出値を受信した電圧制御部312bは、当該検出値と前記吸引圧との差がゼロとなるように電圧供給部312aが吸引ポンプ210に対して供給する駆動電圧を制御(調整)する(ステップST12)。
ここで、本吸引装置1を用いた吸引処置中において、患者が咳をする等して流入口130aから貯留部本体120内に一時的に大量に(定常時Aの呼吸に伴って流入する量よりも多量に)気体が流入すると、貯留空間110aの圧力が上昇する(図10を参照)。本吸引装置1では、このときの貯留空間110aの圧力上昇に伴って当該貯留空間110aが過陽圧状態となること及びその後の圧力減少にともなって貯留空間110aが過陰圧状態になることが体積変更部140の変形によって抑制される。具体的に、患者が咳をする等して貯留空間110aの圧力が基準圧(本実施形態では大気圧)以上に上昇しようとするときに、体積変更部140が貯留空間110aの体積を大きくするように(貯留空間110aの圧力の上昇を抑制するように)変形するので、貯留空間110aが過陽圧状態となることが抑制される。より詳細には、図10に示されるように、患者が咳をする等して定常時Aよりも多量に貯留空間110aに気体が流入している期間B中に貯留空間110aの圧力が基準圧に達すると、それ以降に貯留空間110aに流入した気体の体積と同体積の気体を緩衝空間140aから外部空間(大気中)へ押し出すように体積変更部140が変形する(収縮する)ため(図4)、当該貯留空間110aの圧力が基準圧に維持される。また、貯留空間110aに気体が一時的に大量に流入した後(患者が咳をした後等)に流入口130aを通じて気体が貯留空間110aから貯留部110外(患者の体腔内)へ流出し、これにより貯留空間110aの圧力が基準圧を下回ろうとしたときに、体積変更部140が貯留空間110aの体積を小さくするように(貯留空間110aの圧力の減少を抑制するように)変形するので、貯留空間110aが過陰圧状態となることが抑制される。より詳細には、図10に示されるように、貯留空間110aに気体が一時的に大量に流入した後(期間Bの後)に流入口130aを通じて気体が貯留空間110aから患者の体腔内へ流出している期間C中、その気体の体積と同体積の気体を外部空間(大気中)から緩衝空間140aに取り込むように体積変更部140が変形する(膨張する)ため、貯留空間110aの圧力が基準圧に維持される。つまり、体積変更部140が膨張している間は、貯留空間110aの圧力は低下しない。そして、この期間C中において体積変更部140が膨張しきった後、すなわち体積変更部140が基準圧以下のときの形状(図3)に戻った後に、貯留空間110aから体腔内に気体が流出するのに応じて貯留空間110aの圧力が減少する。この期間Cにおいて、貯留空間110aから患者の体腔内へは、期間Bにおいて患者の体腔内から貯留空間110aに流入した気体の量とほぼ同量の気体が流出する。したがって、期間Cの終了後、貯留空間110aの圧力(患者の体腔内の圧力)は、期間Bに至る前の定常時Aの状態とほぼ同じ状態に戻る。よって、貯留空間110aが過陽圧状態及び過陰圧状態となることが抑制される。
しかも、本貯留容器100の使用時には、流入部130にはチューブが接続され、かつ水封部150は水封されることにより、貯留空間110aが貯留部110の外部空間(大気中)から遮断されるので、患者とそれ以外の人との間での感染の発生が抑制される。
すなわち、本貯留容器100では、使用時に外部の空間と遮断される貯留空間110aを有する貯留部110の一部に当該貯留空間110aの体積を変更可能な体積変更部140が設けられることにより、患者とそれ以外の人との間での感染の発生と貯留空間110aが過陽圧状態及び過陰圧状態になることとの双方が抑制される。
また、本実施形態では、体積変更部140は、貯留空間110aの圧力が前記基準圧以下のときには当該基準圧以下のときの形状を維持する剛性を有し、基準圧が、前記瞬間圧力よりも小さく、かつ患者の定常時Aの呼吸に伴う貯留空間110aの圧力変動の範囲よりも高い値に設定されているので、患者の定常時Aの呼吸によっては体積変更部140は変形しない。このため、例えば吸引ポンプ210による貯留容器100内の気体の吸引を停止することによって、患者の定常時Aの呼吸に伴う貯留空間110aの圧力変動に応じた分だけ水封部150に封入されている無菌蒸留水Wの液面が上下動する。したがって、貯留空間110aが過陽圧状態及び過陰圧状態となるのを抑制しながらいわゆる呼吸性移動の有無を確認することが可能となる。
また、本実施形態では、定常時Aに加えて患者が咳をした場合等であっても、体積変更部140が当該体積変更部140の剛性よりも高い剛性を有する貯留部本体120の内側に収まっているので、つまり体積変更部140が貯留部本体120によって保護されるので、当該体積変更部140の損傷が抑制される。また、体積変更部140による貯留空間110aの体積を大きくする変形が貯留部本体120の外側の障害物等によって阻害されるといった不具合の発生が防止される。
また、本実施形態では、体積変更部140は、貯留空間110a及び外部空間(大気)の双方と接触している。よって、基準圧が、前記瞬間圧力よりも小さく、かつ外部空間の圧力(大気圧)以上の任意の値に設定されるだけで貯留空間110aが過陽圧状態及び過陰圧状態となるのが抑制される。
また、本実施形態の貯留容器100は、遮蔽部186及び開口186aを有する蓋部180を有するので、体積変更部140の変形が阻害されることなく、外部空間から体積変更部140内の緩衝空間140aへの異物の進入が抑制される。
また、本吸引装置1では、流入口130aを通じて患者の体腔内から貯留容器100内に流入した気体は、接続部材220を介して貯留容器100に接続された吸引ポンプ210によって流出口156aから吸引される。このため、吸引ポンプ210には、従来と同様に、患者の体腔内から吸引された病原体等が蓄積される場合があるものの、本吸引器具10の吸引ポンプ210は、接続導体212、圧電素子214及びダイヤフラム216を有するいわゆるダイヤフラムポンプであって構造が簡素であるため、使い捨てに適している。しかも、本吸引器具10は、装着部236を備えており、この装着部236は、吸引ポンプ210を駆動する(圧電素子214を伸長及び収縮させる)駆動電圧を供給する制御ユニット300を着脱自在に装着可能である。よって、本吸引器具10から制御ユニット300が取り外されることにより、制御ユニット300を除く吸引ポンプ210、接続部材220及び貯留容器100を使い捨てとすることが可能となり、これにより吸引ポンプ210のメンテナンス作業が低減される。
また、本実施形態の吸引器具10では、吸引ポンプ210の吸引抵抗の増大を抑制しながら病原体が捕捉され、しかも、フィルタ270の目詰まりの発生も抑制される。具体的に、フィルタ270は、吸引ポンプ210の下流側でフィルタ保持部264に保持されるので、フィルタ270が吸引ポンプ210の上流側に保持される場合に比べ、吸引ポンプ210が気体を吸引するときの抵抗の増大が抑制される。そして、フィルタ270の面積は吐出口218bのそれよりも大きく、かつこのフィルタ270は吸引ポンプ210から下流側に離間した位置に保持されるので、吐出口218bから吐出された気体は、当該吐出口218bの面積よりも大きな面積のフィルタ270に接触しつつ当該フィルタ270を通過する。よって、フィルタ270の目詰まりの発生が抑制される。
また、本実施形態の吸引器具10によれば、接続部材220によって吸引ポンプ210が貯留容器100に接続された状態において、無菌蒸留水W(水封液)の水封部150への注入が可能となる。具体的に、接続部材220は、貯留容器100の流出口156aと上下方向に重なる位置に形成された注入口246aを有するので、当該注入口246a及び流出口156aを通じて、無菌蒸留水W(水封液)の水封部150への注入が許容される。なお、本吸引器具10を用いた患者の吸引処置が行われる際、この注入口246aは制御ユニット300によって閉塞されるため、吸引ポンプ210による貯留容器100内の気体の吸引が可能となる。
さらに、本実施形態の制御ユニット300の被装着部330は、接続端子314が接続導体212に接触した状態で装着部236に対して装着されることが可能な形状を有するので、この被装着部330が吸引器具10の装着部236に装着されるだけで、接続端子314と接続導体212とが互いに接続された構造が構築される。よって、接続導体212と接続端子314とを接続するための配線ケーブル等が省略される。そして、制御ユニット300の吸引器具10への装着が完了した後、制御板310の電圧供給部312aから接続端子314及び接続導体212を介して圧電素子214に対して駆動電圧が供給されることにより、吸引ポンプ210によって貯留容器100内の気体が吸引される。さらに、被装着部330は、装着部236に対して着脱自在であるので、患者に対する吸引処置の終了後、当該被装着部330が装着部236から取り外されることにより、制御ユニット300の再利用が可能となる。一方で、吸引器具10(貯留容器100、吸引ポンプ210及び接続部材220)は廃棄されるので、当該吸引器具10の吸引ポンプ210のメンテナンス作業が低減される。
さらに、被装着部330は、連結部328が接続部材220の注入口246aに連結された状態で装着部236に対して装着されることが可能な形状を有するので、この被装着部330が装着部236に装着されるだけで、接続端子314と接続導体212とが互いに接続され、かつ排気流路と検知空間Sとが連通する。すなわち、被装着部330が装着部236に装着されることにより、吸引ポンプ210が駆動可能となり、さらに、当該吸引ポンプ210の駆動中(吸引処置中)は、電圧制御部312bが駆動電圧を制御することによって排気流路の圧力(体腔内の圧力)が所望の吸引圧に維持される。なお、患者に対する吸引処置中、排気流路と検知空間Sとは同じ圧力となるため、流出口156aから流出した気体は、検知空間Sに流入することなく排気流路に沿って吸引ポンプ210に向かって流れ、当該吸引ポンプ210によって外部に吐出される。つまり、患者の体腔内から吸引された気体が制御ユニット300内に流入しないので、前記吸引処置の終了後、圧力センサ316を含む制御ユニット300の再利用が可能である。
今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、上記実施形態では、貯留空間110aの圧力が基準圧を下回っているとき及び基準圧以上に上昇しようとするときのいずれにおいても体積変更部140が貯留部本体120の内側に収まる形状を有する例が示されたが、体積変更部140は、貯留空間110aの圧力が基準圧を下回っているときは貯留部本体120の内側に収まるとともに、貯留空間110aの圧力が基準圧以上に上昇しようとするときに貯留部本体120の外側に膨出するように貯留部本体120に接続されてもよい。あるいは、体積変更部140は、貯留空間110aの圧力が基準圧を下回っているとき及び基準圧以上に上昇しようとするときのいずれにおいても貯留部本体120の外側に位置するように当該貯留部本体120に接続されてもよい。なお、この場合において貯留空間110aの圧力が基準圧を下回っているときには、体積変更部140は、その緩衝空間140aを最小とするようにしぼんだ状態となっている。
また、上記実施形態では、中栓160及びOリング170を介して体積変更部140が貯留部本体120に固定された例が示されたが、体積変更部140は、接着剤等を介して貯留部本体120に接着されてもよいし、あるいは、貯留部本体120と一体成形されてもよい。この場合、中栓160及びOリング170は省略される。
また、上記実施形態では、貯留部本体120の取付部126は、当該貯留部本体120の上部に設けられた例が示されたが、この取付部126は、貯留部本体120の側壁に設けられてもよい。
また、上記実施形態では、接続部材220が装着部236を有する例が示されたが、装着部は、貯留容器100に設けられてもよい。この場合、その装着部は、貯留容器100の上部又は水封部150の外側面に設けられることが好ましい。
また、上記実施形態では、操作スイッチ317の操作により吸引圧が設定される例が示されたが、吸引圧の設定方法は、これに限られない。例えば、基板312が外部の送信機(リモコン等)から送信される信号を受信可能な受信部を有し、前記送信機からの信号によって吸引圧が設定可能に構成されてもよい。あるいは、貯留容器100が、貯留部110及び水封部150に加え、吸引圧を設定可能な吸引圧設定部を有していてもよい。この吸引圧設定部は、吸引空間154aにつながっており吸引圧を設定可能な吸引圧設定空間を有する。吸引圧設定部には、吸引空間154a及び前記吸引圧設定空間と外部空間とを連通させる連通管が設けられており、当該連通管を通じて吸引圧設定空間に注入される無菌蒸留水等の液体の量によって吸引圧が設定される。
また、上記実施形態では、吸引ポンプ210としていわゆるダイヤフラムポンプが用いられた例が示されたが、吸引ポンプ210は、モータ等を備えたポンプであってもよい。この場合、接続部材220として例えばチューブが用いられ、当該チューブによってポンプの吸引口と流出部156とが接続されてもよい。
1 吸引装置
10 吸引器具
100 貯留容器
110 貯留部
110a 貯留空間
120 貯留部本体
130 流入部
130a 流入口
140 体積変更部
140a 緩衝空間
142 縁部
150 水封部
152 連結部
152a 連結空間
154 吸引部
154a 吸引空間
156 流出部
156a 流出口
210 吸引ポンプ
212 接続導体
214 圧電素子
216 ダイヤフラム
218 ケーシング
218a 吸引口
218b 吐出口
220 接続部材
230 コネクタ
236 装着部
240 ベース
246a 注入口
250 弾性シート
260 カバー
264 フィルタ保持部
270 フィルタ
300 制御ユニット
310 制御板
312 基板
312a 電圧供給部
312b 電圧制御部
316 圧力センサ
320 保持部材
322 保持部材本体
326 区画部
328 連結部
330 被装着部
S 検知空間
W 無菌蒸留水(水封液)

Claims (5)

  1. 液体を貯留可能な貯留空間を有するとともに当該貯留空間に前記液体を流入させるための流入口を有する貯留部と、
    前記貯留空間につながる連通空間と吸引源につながる吸引空間とを有しておりこれら連通空間と吸引空間との間を水封可能な水封部と、を有し、
    前記貯留部は、前記流入口とチューブ内とが連通するように当該チューブと接続可能な流入部と、前記貯留空間の体積を変更可能な体積変更部と、を含み、
    前記体積変更部は、前記貯留空間の圧力が予め設定された基準圧以上に上昇しようとするときに当該貯留空間の体積を大きくするように変形し、かつ前記貯留空間の圧力が前記基準圧を下回ろうとするときに当該貯留空間の体積を小さくするように変形する貯留容器。
  2. 請求項1に記載の貯留容器において、
    前記体積変更部は、前記貯留空間の圧力が前記基準圧以下のときには当該基準圧以下のときの形状を維持する剛性を有する貯留容器。
  3. 請求項1又は2に記載の貯留容器において、
    前記貯留部は、前記体積変更部の剛性よりも高い剛性を有する貯留部本体をさらに有し、
    前記体積変更部は、前記貯留空間の圧力が前記基準圧に達しているとき及び前記基準圧を下回っているときのいずれにおいても前記貯留部本体の内側に収まる形状を有し、
    前記貯留部本体は、その内面と前記体積変更部との間に前記貯留空間を区画する形状を有する貯留容器。
  4. 請求項3に記載の貯留容器において、
    前記体積変更部は、前記貯留部本体につながっており、
    前記貯留部本体及び前記体積変更部は、前記体積変更部の内側の緩衝空間を前記貯留部本体の外側の外部空間に連通させる貫通口を有する貯留容器。
  5. 請求項4に記載の貯留容器において、
    前記貯留部本体に装着可能な蓋部をさらに有し、
    前記蓋部は、前記外部空間から前記貫通口を通じて前記緩衝空間へ異物が進入するのを抑制し、かつ前記外部空間と前記緩衝空間との間の気体の流通を許容する形状を有する貯留容器。
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