JP3204583B2 - 医療用低圧吸引排出装置 - Google Patents

医療用低圧吸引排出装置

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JP3204583B2
JP3204583B2 JP01167894A JP1167894A JP3204583B2 JP 3204583 B2 JP3204583 B2 JP 3204583B2 JP 01167894 A JP01167894 A JP 01167894A JP 1167894 A JP1167894 A JP 1167894A JP 3204583 B2 JP3204583 B2 JP 3204583B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医療用低圧吸引排液装
置、特に胸部等の体腔から液体及び気体を排出するため
の低圧吸引排出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】低圧持続吸引装置は、開胸術後内圧を一
定に保つために使用されることが多いが、その方法とし
て一定水柱下から大気圧を導入して吸引圧力を常に一定
に保つための調圧ボトルと、胸部からの排ガスを水面下
にくぐらせて排気通路に導き、その時の気泡発生をもっ
てガスの排出を検知すると共に胸部側の陰圧発生度合を
検知するための水封ボトルと、胸部からの排液するため
のボトルとの3ボトル法が公知の方法として一般的に使
用されている。
【0003】この3ボトル法を応用して、1ユニットに
まとめた医療用低圧吸引排出装置として、例えば特公昭
53−13913号公報に記載された、図2に示すよう
な水中排出装置が提案されている。
【0004】しかしながら本法では、今仮に図2のよう
に設定吸引圧の状態で吸引中に、排液促進の目的で集液
部(21)にあるドレナージチューブとの連結管(2
4)をミルキング(しごく操作)をした場合、あるいは
患者が咳をした場合などに、胸腔内、ドレナージチュー
ブ内、連結管(24)内、及び集液部(12)内の気体
の一部が、水封部(11)の水封を通過して吸引圧設定
部(1)内へ流入する。この時、水封部(11)内及び
吸引圧設定部(1)内が陽圧になれば、陽圧リリーフ弁
(25)が瞬間的に開いて、水封を通過した気体は大気
中に放出される。
【0005】ところが、これらのミルキングや患者の咳
が原因となって、患者の胸腔内や集液部(21)内等の
気体の一部が水封を通過すると、その直後に患者の胸腔
内圧が設定吸引圧よりも強い陰圧となる現象を発生させ
る結果となり、手術箇所の出血の助長や縫合不全、
縦隔移動による呼吸困難、縦隔膜や肺組織の損傷、
過大陰圧による患者の不快感などの、患者にとって好ま
しくない問題が発生している。
【0006】これらの3ボトル法の問題点を解決するた
め、図3に示すようないわゆる4ボトル法の医療用低圧
吸引排出装置(実開昭61−130241号公報)が考
案されている。本法は図3のように水密封室(32)を
有する胸腔陰圧制御部(31)を付設してあり、患者の
胸腔内の陰圧が設定吸引圧より強い陰圧となった時に、
大気開放となり、設定吸引圧に戻る機構になっている。
【0007】しかしながら本法では、使用前に前記3ボ
トル法と同じ吸引圧設定部(1)及び水封部(11)へ
の注水操作の他に、新たに胸腔陰圧制御部(31)への
注水が加わり、操作が煩雑になるばかりでなく、その注
水量は吸引圧の設定値により容量を調節する必要がある
ため、誤操作により過陰圧防止機構が働かない場合があ
った。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の低圧
吸引排出装置のこのような問題点を解消することを目的
とするもので、簡便で誤操作の危険のない過陰圧防止機
構を備えた、低圧吸引排出装置を提供しようとするもの
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、吸引源に
接続される調圧室を有する吸引圧設定部と、この吸引圧
設定部と気体流通的に連通する水封止室を有する水封部
と、この水封部と気体流通的に連通し上部に体液流入口
を設けた液体貯溜室を有する集液部とからなる体液排出
装置において、水封止室を通ることなく吸引圧設定部と
集液部とを直接つなぐバイパス通路を設け、該バイパス
通路の途中に集液部側に向って開口する一方弁を設ける
と共に、該一方弁の近傍に陽圧リリーフ弁を付設し、水
封部は隔壁によって小室と細管部とに分割し、細管部上
部には通路を閉鎖するためのフロートを付設し、前記吸
引圧設定部には上部の吸引源への連結ラインに一方弁を
設け、更に室内には上端が大気に開放され下端が底面近
傍に位置する細管を付設したことを特徴とする医療用低
圧吸引排出装置である。
【0010】以下、図面をもとに本発明について詳細に
説明する。図1は本発明の一実施例となる医療用低圧吸
引排出装置を示す正面の断面図である。
【0011】本発明における低圧吸引排出装置は、基本
的には従来の3ボトル法と同様に、調圧室を有する吸引
圧設定部(1)、上部で吸引圧設定部(1)と気体流通
的に連通し水封室を有する水封部(11)、及び上部で
水封部(11)と気体流通的に連通し液体貯溜室を有す
る集液部(21)の、3つの部分で構成されている。そ
して、吸引圧設定部(1)は、上部には気体を排出する
ための吸引ポンプ(9)等の吸引源に接続する排出口
(6)が設けられ、一方弁(8)を内蔵した連結管
(7)が接続されている。また、使用時に無菌水(1
0)が投入される室内には、上部開放口(2)が室外に
出て大気に開放し、下部開放口(4)は底面近傍に位置
する細管(3)が付設されている。
【0012】水封部(11)は、隔壁(15)によって
下部で連通した小室(14)と細管部(13)に分けら
れ、細管部(13)の上部には通路を閉鎖するためのフ
ロート(17)が付設されている。また、集液部(2
1)は上部に、一端が患者の体内創部に留置されたドレ
ナージチューブに接続され、体液の流入口となる連結管
(24)を付設し、室内には隔壁(23)を設けて複数
個の小室に分割しており、目盛りにより排液の貯溜量を
細かく測定できるようになっているが、隔壁(23)は
設けなくても何ら差しつかえはない。
【0013】更に、水封部(11)の上部には、水封止
室を通ることなく、吸引圧設定部(1)と集液部(2
1)とを直接つなぐバイパス通路が設けられ、その途中
に集液部(21)側に向って開口する一方弁(16)が
付設されている。また、一方弁(16)の集液部(2
1)側ないし吸引圧設定部(1)側の上部には陽圧リリ
ーフ弁(25)が設けられている。
【0014】本発明の低圧吸引排出装置は、従来の3ボ
トル法を1ユニットにした図2の従来例と比較すると、
通常使用の場合は基本的な原理は同じである。即ち、吸
引ポンプ(9)等で吸引圧設定部(1)内を陰圧にした
場合、予め投入されている無菌水(10)の水柱h以上
の陰圧になると、大気が上部開放口(2)から内蔵され
た細管(3)に導入され、下部開放口(4)から放出さ
れて、上部の調圧室内は常に水柱圧hに保たれる。ま
た、水封部(11)は上部が吸引圧設定部(1)と気体
流通的に連通していて、底部には患者の胸腔への大気の
逆流を防ぐための無菌水(18)が投入され、この無菌
水(18)による水封を通して集液部(21)内が陰圧
に保たれ、連結管(24)を経て、患者の体内創部に吸
引力が加えられる。
【0015】そして前述のように、連結管(24)のミ
ルキングや患者の咳等によって集液部(21)内が陽圧
になり、吸引圧設定部(1)の排気能力を越えたとき、
陽圧リリーフ弁(25)が瞬間的に開いて陽圧が解除さ
れる。陽圧リリーフ弁(25)としては、数cmH2
の陽圧で作動するものを用いるのが好ましい。
【0016】この後、集液部(21)内には、陽圧リリ
ーフ弁(25)から放出された気体量に対応した強い陰
圧を生じる。これに対して、本発明の低圧吸引排出装置
では、まず水封部(11)の無菌水が細管部(13)内
に上昇して来るが、フロート(17)が押し上げられて
浮上し、細管部(13)の上部が閉塞されて、細管部
(13)の上端から無菌水が溢れるのを防ぐと共に、一
方弁(16)が開いて集液部(21)内の強い陰圧を和
らげ、患者の胸腔内に過大な吸引力が加わるのを防止す
る。一方弁(16)は2〜15cmH2O以上、好まし
くは5〜19cmH2O以上の圧力差が生じたときに開
口するように作られている。尚、一方弁(16)は、ゴ
ム状弾性体や軟質合成樹脂等から形成され、適度な粘着
力を持ち、上記の圧力差が生じた時5秒程度の時間差に
て開口することが更に望ましく、スプリング等の他の一
方弁機構を利用しても何ら差しつかえない。
【0017】
【作用】このように本発明の低圧吸引排出装置の吸引排
出中の作動状態は、従来の3連ボトル法を1ユニットに
した図2の従来例と略同様であるが、患者が咳をした
り、あるいは連結管(24)をミルキングしたりした
後、集液部(21)内や患者の胸腔内の陰圧が吸引設定
圧に比べて一定以上の強い陰圧になったときは、直ちに
フロート(17)と一方弁(16)が作動して、一定以
上の陰圧を解除し、自動的に設定吸引圧に戻すので、患
者の胸腔内に加わる吸引圧を一定に保つことが出来る。
【0018】又、吸引ポンプ(9)を接続する連結管
(7)には、一方弁(8)が内蔵してあるため、もし、
吸引中に吸引ポンプが停止しても、胸腔内を設定吸引圧
と同じ陰圧に保つことができる。
【0019】
【発明の効果】以上に述べた如く、本発明による低圧吸
引排出装置は、吸引中に患者の咳や連結管のミルキング
等により起きる、胸腔内の過陽圧あるいは過陰圧に対し
て、使用開始時に特別な操作を必要とすることなく、自
動的に速やかに吸引設定圧に戻し、胸腔内に加わる吸引
力を一定に保つことが出来るので、簡便で誤操作の危険
のない低圧吸引排出を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例となる低圧吸引排出装置の構
造を示す図である。
【図2】従来の3ボトル法の低圧吸引排出装置の構造を
示す図である。
【図3】従来の4ボトル法の低圧吸引排出装置の構造を
示す図である。
【符号の説明】
1 吸引圧設定部 2 上部開放口 3 細管 4 下部開放口 7,24 連結管 8,16 一方弁 10,18,34 無菌水 11 水封部 13 細管部 14 小室 15,23 隔壁 17,33 フロート 21 集液部 25 陽圧リリーフ弁 31 胸腔陰圧制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61M 1/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸引源に接続される調圧室を有する吸引
    圧設定部と、該吸引圧設定部と気体流通的に連通する水
    封止室を有する水封部と、該水封部と気体流通的に連通
    し上部に体液流入口を設けた液体貯溜室を有する集液部
    とからなる体液排出装置において、水封止室を通ること
    なく吸引圧設定部と集液部とを直接つなぐバイパス通路
    を設け、該バイパス通路の途中に集液部側に向って開口
    する一方弁を設けると共に、該一方弁の近傍に陽圧リリ
    ーフ弁を付設し、水封部は隔壁によって小室と細管部と
    に分割し、細管部上部には通路を閉鎖するためのフロー
    トを付設し、前記吸引圧設定部には上部の吸引源への連
    結ラインに一方弁を設け、更に室内には上端が大気に開
    放され下端が底面近傍に位置する細管を付設したことを
    特徴とする医療用低圧吸引排出装置。
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