JP2015121495A - ミルクアレルギー個体の属性の予測方法 - Google Patents
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Abstract
Description
ミルクアレルギー個体由来の抗体を含有する被験試料と、以下に示すエピトープセット:
ミルクアレルギーの自然寛解群に対して肯定的な第1のエピトープセット、
ミルクアレルギーの持続性群に対して肯定的な第2のエピトープセット、及び
ミルクアレルギーの経口免疫療法における非耐性獲得群に対して肯定的な第3のエピトープセット
からなる群から選択される1又は2以上のエピトープセットに含まれる1又は2以上のエピトープペプチドと接触させる工程と、
前記1又は2以上のエピトープペプチドと前記被験試料中の抗体との特異的結合に関する結合情報を取得する工程と、
を備える、方法。
(2) さらに、前記結合情報に基づいて前記ミルクアレルギー個体が、ミルクアレルギーに関して、自然寛解群、持続性群、経口免疫療法における耐性獲得群及び経口免疫療法における非耐性獲得群のいずれであるかの属性情報を取得する工程と、
を備える、(1)に記載の予測方法。
(3) 前記第1のエピトープセットは、配列番号337〜357で表されるアミノ酸配列をそれぞれ有するエピトープペプチドからなる群から選択される1又は2以上のエピトープペプチドからなる、(1)又は(2)に記載の予測方法。
(4) 前記第2のエピトープセットは、配列番号358〜372で表されるアミノ酸配列をそれぞれ有するエピトープペプチドからなる群から選択される1又は2以上のエピトープペプチドからなる、(1)〜(3)のいずれかに記載の予測方法。
(5) 前記第3のエピトープセットは、配列番号373〜376で表されるアミノ酸配列をそれぞれ有するエピトープペプチドからなる群から選択される1又は2以上のエピトープペプチドからなる、(1)〜(4)のいずれかに記載の予測方法。
(6) 前記検出工程は、さらに、ミルクアレルギー個体に対して肯定的な第4のエピトープセットを構成する1又は2以上のエピトープペプチドと前記抗体との特異的結合を検出する工程である、(1)〜(5)のいずれかに記載の予測方法。
(7) 前記第4のエピトープセットは、配列番号377〜383で表されるアミノ酸配列をそれぞれ有するエピトープペプチドからなる群から選択される1又は2以上のエピトープペプチドからなる、(6)に記載の予測方法。
(8) ミルクアレルギー個体の属性を予測するための装置であって、
以下に示すエピトープセット:
配配列番号337〜357で表されるアミノ酸配列をそれぞれ有するエピトープペプチドからなる群から選択される1又は2以上のエピトープペプチドからなり、ミルクアレルギーの自然寛解群に対して肯定的な第1のエピトープセット、
配列番号358〜372で表されるアミノ酸配列をそれぞれ有するエピトープペプチドからなる群から選択される1又は2以上のエピトープペプチドからなり、ミルクアレルギーの持続性群に対して肯定的な第2のエピトープセット、及び
配列番号373〜376で表されるアミノ酸配列をそれぞれ有するエピトープペプチドからなる群から選択から選択される1又は2以上のエピトープペプチドからなり、経口免疫療法における非耐性獲得群に対して肯定的な第3のエピトープセット
からなる群から選択される1又は2以上のエピトープセットを固相担体上に備え、
前記エピトープペプチドと前記ミルクアレルギー個体から採取した被験試料中の抗体との特異的結合に関する結合情報に基づき、前記ミルクアレルギー個体が、ミルクアレルギーに関して、自然寛解群、持続性群、経口免疫療法における耐性獲得群及び経口免疫療法における非耐性獲得群のいずれであるかの属性情報を取得するための装置。
(9) さらに、配列番号377〜383で表されるアミノ酸配列をそれぞれ有するエピトープペプチドからなる群から選択される1又は2以上のエピトープペプチドからなり、前記ミルクアレルギー個体に肯定的な第4のエピトープセットをさらに、備える、(8)に記載の装置。
(10) ミルクアレルギー個体の属性を予測するためのペプチドセットであって、
以下に示すエピトープセット:
配列番号337〜357で表されるアミノ酸配列をそれぞれ有するエピトープペプチドからなる群から選択される1又は2以上のエピトープペプチドからなり、ミルクアレルギーの自然寛解群に対して肯定的な第1のエピトープセット、
配列番号358〜372で表されるアミノ酸配列をそれぞれ有するエピトープペプチドからなる群から選択される1又は2以上のエピトープペプチドからなり、ミルクアレルギーの持続性群に対して肯定的な第2のエピトープセット、及び
配列番号373〜376で表されるアミノ酸配列をそれぞれ有するエピトープペプチドからなる群から選択から選択される1又は2以上のエピトープペプチドからなり、ミルクアレルギーの経口免疫療法における非耐性獲得群に対して肯定的な第3のエピトープセット
からなる群から選択される1又は2以上のエピトープセットを含む、ペプチドセット。
本明細書に開示されるミルクアレルギー個体の属性の予測方法は、ミルクアレルギー疾患と診断された個体のほかミルクアレルギー疾患の可能性のある個体について適用することができる。ミルクアレルギー疾患とは、ヒトにおいては、ウシ、ヒツジ、ヤギなど、ヒト以外の哺乳動物、典型的にはウシの乳、その加工品(飲料のほか食品も含む。)にアレルギー症状を呈する疾患をいう。本明細書において、個体とは、哺乳動物個体をいい、典型的にはヒトである。
本予測方法は、個体由来の抗体を含有する被験試料と、特定の1又は2以上のエピトープセットを構成する1又は2以上のエピトープペプチドとを接触させる工程を備えることができる。接触工程により、被験試料中に存在する抗体とエピトープペプチドとが特異的結合を形成することができる。
第1のエピトープセットは、3才又は6才ごろには自然寛解するミルクアレルギー個体群(自然寛解群)を特徴付けるエピトープセットである。第1のエピトープセットに含まれるエピトープペプチドは、ミルクアレルギーが6才ごろまでには自然寛解するという個体群を特徴付けるエピトープペプチドである。すなわち、自然寛解したことが確定診断された個体群のアレルギー発症時に採取した被験試料が特異的に結合するエピトープペプチドである。第1のエピトープセットは、以下のエピトープペプチドから構成される。第1のエピトープセットを構成する1又は2以上のエピトープペプチドを第1のエピトープセットとして用いることができる。
第2のエピトープセットは、6才ごろまでに自然寛解しなかったミルクアレルギー個体であるアレルギー持続性群(持続性群)を特徴付けるエピトープセットである。第2のエピトープセットに含まれるエピトープペプチドは、ミルクアレルギーが6才ごろまでに自然寛解しないで持続されるという個体群を特徴付けるエピトープペプチドである。すなわち、6才ごろまでに自然寛解しなかったことが確定診断された個体群の経口免疫療法前に採取した被験試料が特異的に結合するエピトープペプチドである。第2のエピトープセットは、以下のエピトープペプチドから構成される。第2のエピトープセットを構成する1又は2以上のエピトープペプチドを第2のエピトープセットとして用いることができる。
第3のエピトープセットは、持続性群にあって経口免疫療法によって耐性を獲得できなかった個体群を特徴付けるエピトープセットである。第3のエピトープセットに含まれるエピトープペプチドは、ミルクアレルギーが6才ごろまでに自然寛解せず持続され、しかも経口免疫療法を行っても耐性を獲得しない個体群を特徴付けるエピトープペプチドである。すなわち、自然寛解せずにアレルギーを持続し、経口免疫療法によって耐性を獲得しなかったことが確定診断された個体群の経口免疫療法前に採取した被験試料が特異的に結合するエピトープペプチドである。第3のエピトープセットは、以下のエピトープペプチドから構成される。第3のエピトープセットを構成する1又は2以上のエピトープペプチドを第3のエピトープセットとして用いることができる。
本予測方法は、被験試料中の抗体(少なくともIgE)とエピトープペプチドとの特異的結合に関する結合情報を取得する工程を備えることができる。結合情報を取得することで、それぞれの被験試料中の抗体のエピトープペプチドに対する特異的結合の強度(換言すれば、エピトープペプチドに対して反応する抗体量)に基づき、被験試料の採取源であるミルクアレルギー個体の群判別及び予後予測に用いることができるようになる。
本予測方法は、結合情報に基づいて前記ミルクアレルギー個体が、ミルクアレルギーに関して、自然寛解群、持続性群、経口免疫療法における耐性獲得群及び経口免疫療法における非耐性獲得群のいずれであるかの属性情報を取得する工程を備えることができる。属性情報を取得することで、ミルクアレルギー個体の属性、すなわち、自然寛解群、持続性群、耐性獲得群及び非耐性獲得群のいずれであるかを判別又は予測することができる。ミルクアレルギー個体の属性を判別し予測することにより、ミルクアレルギー個体についての診断を補助することができ、効果的な治療方針を決定できる。
自然寛解群を特徴付けることができる第1のエピトープセットをミルクアレルギー個体に適用することで、アレルギー個体が自然寛解群であるかどうかを判別できる。アレルギー個体が自然寛解群であるか否かを判別できれば、負担の多い経口免疫療法を予定せずにすみ、個体負担も軽減され医療コストも低減される。
持続性群を特徴付けることができる第2のエピトープセットをミルクアレルギー個体に適用することで、アレルギー個体が持続性群であるかどうかを判別できる。
持続性群のなかでも非耐性獲得群を特徴付けることができる第3のエピトープセットをミルクアレルギー個体に適用することで、アレルギー個体が非耐性獲得群であるかどうかを判別できる。アレルギー個体が非耐性獲得群であると判別できることで、経口免疫療法を回避するなど治療方針の決定に役立てることができる。
本明細書の開示によれば、ミルクアレルギー個体の属性を予測するための装置も提供される。本装置は、以下に示すエピトープセット:
配配列番号337〜357で表されるアミノ酸配列をそれぞれ有するエピトープペプチドからなる群から選択される1又は2以上のエピトープペプチドからなり、自然寛解群に対して肯定的な第1のエピトープセット、
配列番号358〜372で表されるアミノ酸配列をそれぞれ有するエピトープペプチドからなる群から選択される1又は2以上のエピトープペプチドからなり、持続性アレルギー群に対して肯定的な第2のエピトープセット、及び
配列番号373〜376で表されるアミノ酸配列をそれぞれ有するエピトープペプチドからなる群から選択から選択される1又は2以上のエピトープペプチドからなり、経口免疫療法における非耐性獲得群に対して肯定的な第3のエピトープセット
からなる群から選択される1又は2以上のエピトープセットを固相担体上に備えている。
本明細書の開示によれば、ミルクアレルギー個体の属性を検査するためのペプチドセットも提供される。本ペプチドセットは、以下に示すエピトープセット:
配列番号337〜357で表されるアミノ酸配列をそれぞれ有するエピトープペプチドからなる群から選択される1又は2以上のエピトープペプチドからなり、自然寛解群に対して肯定的な第1のエピトープセット、
配列番号358〜372で表されるアミノ酸配列をそれぞれ有するエピトープペプチドからなる群から選択される1又は2以上のエピトープペプチドからなり、持続性アレルギー群に対して肯定的な第2のエピトープセット、及び
配列番号373〜376で表されるアミノ酸配列をそれぞれ有するエピトープペプチドからなる群から選択から選択される1又は2以上のエピトープペプチドからなり、経口免疫療法における非耐性獲得群に対して肯定的な第3のエピトープセット
からなる群から選択される1又は2以上のエピトープセットを含むことができる。さらに、本ペプチドセットは、配列番号377〜383で表されるアミノ酸配列をそれぞれ有するエピトープペプチドからなり、ミルクアレルギー個体に対して肯定的な第4のエピトープセットを備えていてもよい。本ペプチドセットによれば、ミルクアレルギー個体の群を判別し予後を予測することができるようになる。本ペプチドセットについては、各エピトープセットについて既に説明した各種実施態様を適用することが可能である。
以下の4群のミルクアレルギー患者血清を用いた。
(1)自然寛解群1(3歳までの間に自然寛解した群(略称G3、11名))
発症前後“1歳”と医師の判断によるアレルゲン解除日の前後に採血を行った“寛解前後”の2経時のサンプルでアッセイを行った。
(ミルク特異的IgE量)
発症時(1歳前後) 0.35〜12 UA/ml (CAP-RAST クラス1-3)
寛解時(1-2歳) 0.35〜1.6 UA/ml (CAP-RAST クラス1-3)
(2)自然寛解群2(6歳までの間に自然寛解した群(略称G6、9名))
(発症時 “1歳”時と“寛解前後”の2経時のサンプルでアッセイを行った。
(ミルク特異的IgE量)
発症時(1歳前後) 0.35〜21 UA/ml (CAP-RAST クラス1-4)
寛解時(2-5歳) 0.35〜18.8 UA/ml (CAP-RAST クラス1-3)
(3)耐性獲得群(アレルギーを維持して自然寛解しなかったが経口免疫療法を実施した後、2〜3週間の牛乳除去期間を経て牛乳200ccを摂取できた耐性獲得群、略称T、8名))
4名は経口免疫療法を行う直前を0Mとした時の1年前、0M、12M、24Mの4経時、残りの4名は0M、12Mの2経時のサンプルでアッセイを行った。
(ミルク特異的IgE量)
治療前 3.8〜65 UA/ml (CAP-RAST クラス3-5)
1年後 1.3〜32 UA/ml (CAP-RAST クラス2-4)
(4)非耐性獲得群(アレルギーを維持して自然寛解しなかったが経口免疫療法により耐性を獲得できなかった群:略称P、9名)
4名は、1年前、0M、12M、24Mの4経時、残りの5名は0M、12Mの2経時のサンプルでアッセイを行った。
(ミルク特異的IgE量)
治療前 14〜>100 UA/ml (CAP-RAST クラス3-6)
1年後 5.0〜82 UA/ml (CAP-RAST クラス3-5)
ペプチドは化学合成し、精製率70%以上で精製した。ペプチド濃度2.0mg/mlで、0.1%(w/v) sodium dodecyl sulfate (SDS)、1-Ethyl-3-(3-dimethylaminopropyl)carbodiimide(EDC)を含む20mMリン酸緩衝溶液(pH8.5)をスポッティング溶液として用いて、ガラス基板上にペプチド336種を固定化した高集密なミルクペプチドアレイを作製した。
アレイ上へのペプチド固定化のため、ドライオーブンで加熱処理(1h、80℃)した後、2×SSC(0.3 M NaCl and 0.03 M sodium citrate), 0.2 % SDS, 100 mM dithiothreitol (DTT)溶液に浸漬(15 min、室温)後、95℃に加熱した2×SSC, 0.2 %SDS溶液に浸漬(5 min)した。次に、滅菌水中でアレイを10回振とうさせる操作を3回行った。その後、遠心乾燥を行った。
ブロッキング溶液(50 mM Ethanolamine)、0.1%SDS、0.1 M Tris(hydroxymethyl)aminomethane)に浸漬した(90 min、室温)後、PBS-T(1×PBS、0.1 % Tween20)に浸漬した(5 min、室温、3回)。これにより、スライド基板上の未反応アミノ基のブロッキングを行った。次に、ミルクアレルギー患者から採取した血清を1 %Ovalbumin(OVA, Albumin, Chicken Egg)を含むPBS-T溶液で10倍希釈した後、その溶液をカバーガラス(Gasket slide 4 microarray/slide format、G2534-60013、Agilent Technologies)に100 mlアプライし、その上にアレイのペプチドが固定されている面を重ね合わせ、ハイブリダイゼーション用チャンバ(Microarray hybridization chamber, stainless steel、G2534A、Agilent Technologies)で固定した後、ハイブリダイゼーションオーブン(Hybridization Oven、G2545A、Agilent Technologies)で撹拌しながら反応させた(30 min、37 ℃、20 rpm)。血清反応後、ハイブリダイゼーションオーブンからアレイを取り出し、PBS-T中でカバーガラスを外し、PBS-T(1×PBS、0.1 %Tween20)に浸漬した(5min、室温、3回)。
各患者を特徴づけるエピトープを解析し、患者群間を判別する有用なペプチドを取得するため、各患者のIgE蛍光シグナル強度を標準化した。ミルクペプチドアレイを用いたアレルギー患者のIgE蛍光シグナルは、ほとんどのペプチドで数十〜数百付近のノイズレベルの値をとるが、数十種類のエピトープとなるペプチドが数千、数万のシグナル値をとる非正規分布をとる。そこで、非正規分布サンプルに対して標準化を行う解析方法として、Robust Z-score解析を適用した。Robust Z-scoreは以下の計算式で算出した。この解析によれば、非正規分布をとる蛍光シグナル値の標準化が可能となり、中央値から距離をスコア化して患者間の比較が可能となる。
そこで、各スコアによるT検定を行い、各患者群に有用なエピトープを解析した。
Claims (11)
- ミルクアレルギー個体の属性の予測方法であって、
ミルクアレルギー個体由来の抗体を含有する被験試料と、以下に示すエピトープセット:
ミルクアレルギーの自然寛解群に対して肯定的な第1のエピトープセット、
ミルクアレルギーの持続性群に対して肯定的な第2のエピトープセット、及び
ミルクアレルギーの経口免疫療法における非耐性獲得群に対して肯定的な第3のエピトープセット
からなる群から選択される1又は2以上のエピトープセットに含まれる1又は2以上のエピトープペプチドと接触させる工程と、
前記1又は2以上のエピトープペプチドと前記被験試料中の抗体との特異的結合に関する結合情報を取得する工程と、
を備える、方法。 - さらに、前記結合情報に基づいて前記ミルクアレルギー個体が、ミルクアレルギーに関して、自然寛解群、持続性群、経口免疫療法における耐性獲得群及び経口免疫療法における非耐性獲得群のいずれであるかの属性情報を取得する工程、
を備える、請求項1に記載の予測方法。 - 前記第1のエピトープセットは、配列番号337〜357で表されるアミノ酸配列をそれぞれ有するエピトープペプチドからなる群から選択される1又は2以上のエピトープペプチドからなる、請求項1又は2に記載の予測方法。
- 前記第2のエピトープセットは、配列番号358〜372で表されるアミノ酸配列をそれぞれ有するエピトープペプチドからなる群から選択される1又は2以上のエピトープペプチドからなる、請求項1〜3のいずれかに記載の予測方法。
- 前記第3のエピトープセットは、配列番号373〜376で表されるアミノ酸配列をそれぞれ有するエピトープペプチドからなる群から選択される1又は2以上のエピトープペプチドからなる、請求項1〜4のいずれかに記載の予測方法。
- 前記検出工程は、さらに、ミルクアレルギー個体に対して肯定的な第4のエピトープセットを構成する1又は2以上のエピトープペプチドと前記抗体との特異的結合を検出する工程である、請求項1〜5のいずれかに記載の予測方法。
- 前記第4のエピトープセットは、配列番号377〜383で表されるアミノ酸配列をそれぞれ有するエピトープペプチドからなる群から選択される1又は2以上のエピトープペプチドからなる、請求項6に記載の予測方法。
- ミルクアレルギー個体の属性を予測するための装置であって、
以下に示すエピトープセット:
配列番号337〜357で表されるアミノ酸配列をそれぞれ有するエピトープペプチドからなる群から選択される1又は2以上のエピトープペプチドからなり、ミルクアレルギーの自然寛解群に対して肯定的な第1のエピトープセット、
配列番号358〜372で表されるアミノ酸配列をそれぞれ有するエピトープペプチドからなる群から選択される1又は2以上のエピトープペプチドからなり、ミルクアレルギーの持続性群に対して肯定的な第2のエピトープセット、及び
配列番号373〜376で表されるアミノ酸配列をそれぞれ有するエピトープペプチドからなる群から選択から選択される1又は2以上のエピトープペプチドからなり、経口免疫療法における非耐性獲得群に対して肯定的な第3のエピトープセット
からなる群から選択される1又は2以上のエピトープセットに含まれる1又は2以上のエピトープペプチドを固相担体上に備え、
前記エピトープペプチドと前記ミルクアレルギー個体から採取した被験試料中の抗体との特異的結合に関する結合情報に基づき、前記ミルクアレルギー個体が、ミルクアレルギーに関して、自然寛解群、持続性群、経口免疫療法における耐性獲得群及び経口免疫療法における非耐性獲得群のいずれであるかの属性情報を取得するための装置。 - さらに、配列番号377〜383で表されるアミノ酸配列をそれぞれ有するエピトープペプチドからなる群から選択される1又は2以上のエピトープペプチドからなり、前記ミルクアレルギー個体に肯定的な第4のエピトープセットを、備える、請求項8に記載の装置。
- ミルクアレルギー個体の属性を予測するためのペプチドセットであって、
以下に示すエピトープセット:
配列番号337〜357で表されるアミノ酸配列をそれぞれ有するエピトープペプチドからなる群から選択される1又は2以上のエピトープペプチドからなり、ミルクアレルギーの自然寛解群に対して肯定的な第1のエピトープセット、
配列番号358〜372で表されるアミノ酸配列をそれぞれ有するエピトープペプチドからなる群から選択される1又は2以上のエピトープペプチドからなり、ミルクアレルギーの持続性群に対して肯定的な第2のエピトープセット、及び
配列番号373〜376で表されるアミノ酸配列をそれぞれ有するエピトープペプチドからなる群から選択から選択される1又は2以上のエピトープペプチドからなり、ミルクアレルギーの経口免疫療法における非耐性獲得群に対して肯定的な第3のエピトープセット
からなる群から選択される1又は2以上のエピトープセットを含む、ペプチドセット。 - さらに、配列番号377〜383で表されるアミノ酸配列をそれぞれ有するエピトープペプチドからなる群から選択される1又は2以上のエピトープペプチドからなり、前記ミルクアレルギー個体に肯定的な第4のエピトープセットを、備える、請求項10に記載のペプチドセット。
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