JP5728678B2 - アレルギー疾患を診断するための方法 - Google Patents
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Description
1種又は2種以上のアレルゲンタンパク質又はその一部のアミノ酸配列に基づいて取得した複数のエピトープペプチドを固定化した固相担体にアレルギー疾患の可能性のある個体由来の抗体を含有する被験試料を供給して前記エピトープペプチドと前記抗体とを接触させる工程と、
前記エピトープペプチドと前記抗体との特異的結合を検出する工程と、
前記各エピトープペプチドに関し、IgEとの結合に基づく第1の強度情報と、IgG4との特異的結合に基づく第2の強度情報とを取得する工程と、
前記第1の強度情報及び前記第2の強度情報を利用して前記被験試料の前記1種又は2種以上のアレルゲンタンパク質に対する反応性を検出する工程と、
検出した前記被験試料の前記1種又は2種以上のアレルゲンタンパク質に対する反応性に基づいて前記個体の前記アレルギー疾患に関する状況を診断する工程と、
を備える、方法。
(2)前記検出工程は、前記第1の強度情報と前記第2の強度情報とがそれぞれ所定の数値指標を充足する前記エピトープペプチドの個数に基づいて前記被験試料の前記1種又は2種以上のアレルゲンタンパク質に対する反応性を検出する工程である、(1)に記載の方法。
(3)前記検出工程は、前記第1の強度情報と前記第2の強度情報との比を利用する工程である、(1)又は(2)に記載の方法。
(4) 前記検出工程は、前記比が所定の数値指標を充足する前記エピトープペプチドの個数に基づいて前記被験試料の前記1種又は2種以上のアレルゲンタンパク質に対する反応性の相違又は変化を検出する工程である、(3)に記載の方法。
(5) 前記検出工程は、前記第1の強度情報及び前記第2の強度情報を用いて得られる分布図を利用する工程である、(1)〜(4)のいずれかに記載の方法。
(6) 2種類以上の前記アレルゲンタンパク質に対してそれぞれ取得した前記複数のエピトープペプチドを固定化した前記固相担体を準備する、(1)〜(5)のいずれかに記載の方法。
(7) 前記アレルギー疾患は、牛乳に対するアレルギー疾患である、(1)〜(6)のいずれかに記載の方法。
(8) 前記アレルゲンタンパク質は、αs1-カゼイン、αs2-カゼイン、β−カゼイン、κ−カゼイン及びβ−ラクトグロブリンからなる群から選択される1種又は2種以上である、(7)に記載の方法。
(9) 前記アレルゲンタンパク質は、αs1-カゼイン、β−カゼイン及びκ−カゼインからなる群から選択される1種又は2種以上を含む、(8)に記載の方法。
(10) 前記アレルゲンタンパク質は、αs1-カゼインを含む、(9)に記載の方法。
(11) 複数のエピトープペプチドは、配列番号1〜340で表されるアミノ酸配列から選択される2種以上のアミノ酸配列をそれぞれ有する複数のペプチドを含む、(7)〜(10)のいずれかに記載の方法。
(12) 前記複数のエピトープペプチドは、以下の表に記載の2種以上のアミノ酸配列をそれぞれ有する複数のペプチドを含む、(11)に記載の方法。
配列番号1〜340で表されるアミノ酸配列から選択される2種以上のアミノ酸配列をそれぞれ有する複数のペプチドを固定化した固相担体を備える、装置。
本発明の診断方法を適用するアレルギー疾患としては、特に限定されないで、アレルゲンタンパク質が特定されているアレルギー疾患であればよい。例えば、牛乳に対するアレルギー疾患、各種花粉に対するアレルギー疾患、卵に対するアレルギー疾患、ダニ抗原に対するアレルギー疾患、喘息など、年齢や季節的な変化があると考えられるアレルギー疾患について本明細書に開示の診断方法は有用である。本明細書の開示の方法は、アレルゲンタンパク質に対する反応性の有無だけでなく、反応性の変化や相違を容易に検出できるからである。
本明細書に開示されるアレルギー疾患の診断方法は、所定のエピトープペプチドが固定化された固相担体に対して、アレルギー疾患の可能性のある個体由来の抗体を含有する被験試料を供給して抗原抗体反応を実施する。エピトープペプチドと前記抗体とを接触させる工程を備えている。
次に、各エピトープペプチドと被験試料中の抗体(少なくともIgG4とIgE)との特異的結合を検出する工程を実施する。固相担体上の抗原抗体反応は、イムノアッセイに用いられる標識物質を利用して検出することができる。標識物質としては、蛍光物質、発光物質、色素、酵素、補酵素、あるいはラジオアイソトープ等が挙げられる。標識物質は、エピトープペプチドに結合する抗体に対する二次抗体に直接結合して用いることもできる。また、標識物質を認識する抗体やアビジン−ビオチン系などを利用して間接的に用いることもできる。
次いで、各エピトープペプチドに関し、IgEとの特異的結合に基づく第1の強度情報とIgG4との特異的結合に基づく第2の強度情報とを取得する工程を備えることができる。こうした強度情報を取得することで、それぞれの抗体のアレルゲンタンパク質に対する特異的結合の強度に関する全体的な情報とアレルゲンタンパク質の個々の部位(エピトープペプチド)に対する特異的結合の強度に関する個別の情報とを利用して、アレルゲンタンパク質に対する反応性の変化や相違を検出できるようになる。
本明細書に開示の診断方法は、第1の強度情報及び第2の強度情報を利用して被験試料のアレルゲンタンパク質に対する反応性を検出する工程を備えることができる。本工程によれば、被験試料中のエピトープペプチドに対するIgE量、IgG4量及びそれらの大小を得ることができる。オーバーラップペプチドから選択されたエピトープペプチドに対するこれらの情報を得ることができると、被験試料のアレルゲンタンパク質の所定の部位(エピトープ)に対する反応性が強調又は顕在化させることができる。この結果、アレルゲンタンパク質に対する反応性を感度よくまた確度よく検出できる。
強度情報を利用して反応性を検出するには、以下に示すようなカットオフ値や強度比を利用した数値処理によることができる。しかしながら、例えば、図1に示すように、X軸及びY軸のいずれかにそれぞれIgE及びIgG4の強度情報のバーを配したグラフにおいて、各エピトープペプチドについて取得された2つの免疫グロブリンに関する第1の強度情報と第2の強度情報に基づきプロットし、分布図を作製することが好ましい。こうすることで、被験試料のアレルゲンタンパク質とIgE及びIgG4との反応性を目視により容易に直感的に把握することができ、また、被験者に状況を容易に説明することができる。また、分布図にカットオフ値や強度比に基づく情報(境界線)を挿入することで、これらの情報を利用したエピトープペプチドの分類を目視で容易に視認でき、反応性の特徴を直感的に把握できるようになる。
第1の強度情報及び第2の強度情報を利用するには、前記アレルギー疾患に関し陰性の診断が確定している個体から採取した被験試料(以下、陰性被験試料という。好ましくは複数用いる。)につき各エピトープペプチドに関し取得した強度情報に基づき、IgE及びIgG4のそれぞれについてポジティブ/ネガティブを判定するための境界値(カットオフ値)を設定することが好ましい。例えば、あるエピトープペプチドのIgEの強度情報が、このような境界値よりも高いシグナル強度を有するときは、IgEポジティブであり、このような境界値よりも低いシグナル強度を有するときは、IgEネガティブであると分類できる。IgEについても同様である。
IgG4の強度情報/IgEの強度情報(比)(以下、単に、強度比という。)は、第1の強度情報と第2の強度情報との比に基づくものでポジティブ/ネガティブによる分類だけで、常に反応性の検出が容易でない場合もあるからである。特に、経時的に、アレルゲンタンパク質に対するIgE及びIgG4の反応性が変化する場合には、その変化のレベル若しくは途中経過を検出するには、強度比を利用するのが好適である。強度比は、第1の強度情報である所定の標識物質等のシグナル強度と第2の強度情報である所定の標識物質(第1の強度情報の取得に用いたのと同一の標識物質である。)等のシグナル強度から取得できる。
上記工程で検出した被験試料のアレルゲンタンパク質に対する反応性に基づいて、個体のアレルギー疾患に関する状況を診断することができる。診断にあたっては、予め、アレルギー疾患のいずれかの状況、すなわち、特定の抗原に対して感受性持続状態、同感作状態及び同耐性獲得状態等のいずれかの状況につき、本明細書の開示の診断方法と同様の抗原抗体反応工程、抗原抗体反応の検出工程、強度情報の取得工程及び反応性を検出する工程により得られたエピトープペプチドに対する被験試料の反応性の特徴を基準として利用することが好ましい。上記のとおり、これらの工程によれば、エピトープペプチドに対するIgE及びIgG4の強度情報等に基づいて被験試料のアレルゲンタンパク質に対する反応性を容易にかつ明確に特徴付けできるからである。そして、こうした基準を用いることで、個体がアレルギー疾患に関してどのような状況、すなわち、持続的なアレルギー状態にあるのか、IgE感作状態にあるのか、耐性を獲得した状態にあるのか、あるいはこれらの中間的状態にあるのかを、容易に判断することができる。
この診断工程では、ここで説明した検出工程において得られた情報、すなわち、アレルゲンタンパク質に対する反応性を利用してアレルギー疾患に関する状況を診断することができる。より具体的には、比験試料についての、IgE高発現エピトープペプチド、IgG4高発現エピトープペプチド、これらの各個数及び/又はIgG4/IgEを利用してアレルギー疾患に関する状況を診断できる。この診断工程によれば、診断材料が、比験試料のアレルゲンタンパク質に対する反応性がより特徴的であると考えられるため、多様な患者に対してより確度の高い診断が可能になると考えられる。
(1)採血時年齢が4歳以上
(2)牛乳IgE(CAP−RAST)クラス5以上
(3)過去に、以下に定義される「牛乳アレルギー症状」が確認されていること
(i)牛乳負荷試験で、30ml以下の牛乳摂取で即時型反応陽性
(ii)30ml以下の牛乳又はそれに相当する乳製品(育児用ミルクでは、60mlに該当)摂取で即時型反応
(iii)牛乳を含む加工品で即時型反応あり、そこに含まれる他の成分のアレルギーが否定されている
(iv)いずれの場合も、摂取から2時間以内に症状が確認されていること
1−1.牛乳「超」過敏症個体
(1)乳幼児期から牛乳アレルギーの既往(誘発症状)があって牛乳アレルギーの診断が確定している
(2)年齢が5歳を超えてから、牛乳の摂取・接触又は吸入によって即時型のアレルギー症状の経験がある。現在の年齢は問わない
(3)症状は、体の広範囲に及ぶ皮膚症状(紅斑・膨疹・浮腫)、呼吸器症状(咳、喘鳴、呼吸困難)、消化器症状(腹痛、嘔吐)、循環器症状の一つ以上を含む(湿疹の悪化、口腔粘膜症状のみ、接触部位に限定した蕁麻疹、下痢のみ、は除く)
(4)摂取から2時間以内に症状が出現している
(5)症状を誘発した牛乳含有食品が、以下のいずれかに該当する(負荷試験か誤食かは問わない)
10ml以下の牛乳又はそれに相当する乳製品、牛乳をわずかに含む加工品(ただし、同時に含まれる他の成分(卵や小麦など)のアレルギーが否定されていること)、乳成分のコンタミネーションや牛乳との接触・乳製品を加熱した水蒸気の吸入、乳成分を含有することがわかっている医薬品(ラックB、エンテロノン、メイアクト)(いずれも商品名である。)
(6)牛乳特異的IgE抗体陽性(クラス1以上)
(7)乳幼児期から現在まで、牛乳完全除去を継続している。ただし、乳糖と治療用加水分解乳(ミルフィー、MA−1、MA−mi、ペプディエット)(いずれも商品名である。)は摂取可能であってもよい
(1)牛乳IgE(CAP−RAST)クラス2以上
(2)過去に、牛乳アレルギーを疑わせる誘発症状の既往がない
(3)現在、30ml以上の牛乳又はそれに相当する乳製品が日常的に摂取可能
(4)過去に未摂取の患児で初めての牛乳負荷試験が陰性(30ml以上摂取)であった場合は、その後の乳製品摂取で誘発症状のないことが複数回確認されていること
(5)現在の年齢は問わない
(1)過去に「牛乳アレルギー症状」に該当する既往がある
(2)現在は「牛乳IgE感作血清」の定義を満たす
(1)牛乳IgE(CAP−RAST)陰性(クラス0)
(2)ヤケヒョウヒダニ、ネコノフケ、卵白、小麦、カモガヤ、スギIgE抗体がすべて測定されていて、すべて陰性
(3)総IgE値が30IU/ml以下
(4)年齢、性別、基礎疾患は問わない
対象者の多くは喘息や湿疹の訴えがあってアレルギーのスクリーニングをした症例。アレルギーらしい症状が全くない対象者ではない。
ペプチドアレイは、β−ラクトグロブリン、α−ラクトアルブミン、αs1−カゼイン、αs2−カゼイン、β−カゼイン及びκ−カゼインの6種のアレルゲンタンパク質につき、それぞれ、配列番号1〜51、配列番号52〜91、配列番号92〜154、配列番号155〜220、配列番号221〜287、配列番号288〜340に記載のペプチドを化学合成し、ペプチドアレイを作製した。ペプチドへのアレイへの固定化は以下の通りとした。なお、固相担体としては、ガラス基板を用いた。その後、イムノアッセイ(検体の供給及び蛍光検出)を行い、検出した蛍光強度を数値化した。なお、蛍光スキャナーは、Agilent社製scanner model G2505B, software G2565BA/DAを用い、数値解析ソフトとしては、Axon社製Gene Pix.Proを用いた。
a)80℃で1時間加熱処理をした
b)(2×SSC,0.2%SDS)溶液に15分間浸漬した(室温)
c)(2×SSC,0.2%SDS)溶液に5分間浸漬した(95℃)
d)滅菌水中で10回程度振とうした(3回)
e)遠心乾燥する
a)(50mM Ethanolamine,0.1% SDS,0.1M Tris(hydroxymethyl)aminomethane)溶液に90分間浸漬した(室温)
b)PBS−T(1×PBS,0.1% Tween20)溶液に5分間浸漬した(室温、3回)
c)(1% OVA,PBS−T)溶液で希釈した患者血清(1:10)200μLをアプライした担体をマイクロカバーガラス(松浪ガラス社製size24×60mm、thickness No.4)で覆い、Humid chamber(Sigma社)内で1時間静置した(37℃)
d)c)で反応中の担体を4℃の環境下に移し、一晩静置した
e)PBS−T溶液中でマイクロカバーガラスを外した。
f)PBS−T溶液に5分間浸漬した(室温、3回)
g)(1%OVA、PBS−T)溶液で希釈したGoat anti-human IgE-Alexa647 polyclonal antibodiesとMouse anti-human IgG4-Alexa555 monoclonal antibodiesの混合液(1:1:500)200μlをc)と同様の手順で反応させ、暗所にて3時間静置した(室温)
h)PBS−T溶液中でマイクロカバーガラスを外す
i)PBS−T溶液に5分間浸漬した(室温、3回)
j)滅菌水中で10回程度振とうした(3回)
すなわち、図6の各プロットにおいて、IgEシングルポジティブとIgE・IgG4ダブルポジティブでIgEとIgG4の所定の蛍光強度比で設定した識別線より蛍光強度比が低いペプチドを領域Aのペプチドとし、IgG4シングルポジティブとIgE・IgG4ダブルポジティブで識別線より蛍光強度比が高いペプチドを領域Bのペプチドとそれぞれ定めた。本実施例のペプチドアレイを適用したときに得られるポジティブなペプチドが領域Bより領域Aに分布するペプチドを多く含む血清を持続性牛乳アレルギー群、領域Aより領域Bに分布するペプチドを多く含む血清を牛乳IgE感作群と分類した。これらの分類結果を図7及び図8に示す。
図10に示すように、持続性牛乳アレルギー血清は領域Aにより多くのペプチドが分布し、牛乳IgE感作血清は領域Bにより多くのペプチドが分布した。
実施例1における「1.持続性牛乳アレルギー陽性個体群の(3)に記載の要件の全てを充足する個体から採取されるものとした。
2.牛乳耐性獲得血清採取個体
(1)過去に「牛乳アレルギー症状」に該当する既往がある
(2)現在は30ml以上の牛乳又はそれに相当する乳製品が日常的に摂取可能
(3)牛乳IgE(CAP−RAST)クラス2以上
(4)現在の年齢は問わない
1−1.高発現エピトープ抽出のためのIgEに関する第1の閾値情報及び第2の閾値情報の取得
まず、実施例1と同様に、患者として全体で65名からなる患者群(実施例1の患者を含む。また、負荷陽性患者37名及び負荷陰性患者28名を含む。)から採取した検体を、実施例1と同様に操作してペプチドアレイに供して、牛乳アレルギーに関連するエピトープペプチド毎のIgE結合に基づく蛍光強度値を取得した。なお、患者群には、IgEクラス判定においてクラス1(偽陽性)であって、牛乳アレルギー負荷試験における陰性患者(以下、クラス1負荷陽性患者という。)を3名含んでいた。これらのクラス1負荷陽性患者をネガティブコントロールとし、全エピトープペプチドに対する蛍光強度値を、エピトープペプチド毎に平均化し、各エピトープペプチドにつき、平均蛍光強度値を取得した。すべての平均蛍光強度値を降順し配列して95%有意水準に該当した平均蛍光強度値を、高発現エピトープ抽出用のIgEに関する第1の閾値情報とした。すなわち、各患者から抽出されるIgE高発現エピトープは、少なくとも第1の閾値情報である蛍光強度値以上の蛍光強度値を有することとなる。第1の閾値情報となる蛍光強度値は、本実施例においては、189であった。
1−1.と同様に、患者群中のクラス1負荷陽性患者をネガティブコントロールとし、全エピトープペプチドに対するIgG結合に基づく蛍光強度値をエピトープペプチド毎に平均化し、各エピトープペプチドにつき、平均蛍光強度値を取得した。すべての平均蛍光強度値を降順し配列して95%有意水準に該当した平均蛍光強度値を、高発現エピトープ抽出用のIgG4に関する第1の閾値情報とした。すなわち、各患者から抽出されるIgG4高発現エピトープは、少なくとも第1の閾値情報である蛍光強度値以上の蛍光強度値を有することとなる。第1の閾値情報となる蛍光強度値は、本実施例においては、567であった。また、IgEに関する第2の閾値情報と同様、各エピトープペプチドの平均蛍光強度値の10倍となる蛍光強度値をIgG4に関する第2の閾値情報とした。なお、IgG4に関する第2の閾値情報についても、正診率のシミュレーションにより、この閾値が5倍〜20倍においておおよそ一定であることがわかっている。
IgE及びIgG4のそれぞれについて設定した第1の閾値情報と第2の閾値情報とに基づき、全患者65名のそれぞれにつきIgE及びIgG4高発現エピトープを抽出した。ある患者(患者番号19)についての、高発現エピトープの抽出結果を図13に示す。図13(a)には、IgEの高発現エピトープの抽出解析結果を示し、図13(b)には、IgG4の高発現エピトープの抽出解析結果を示す。これらの図においては、X軸は、ネガティブコントロールからエピトープペプチド毎に取得された平均蛍光強度値をX軸とし、各患者のエピトープペプチド毎に取得された蛍光強度値をY軸としている。したがって、第1の閾値情報の蛍光強度値以上であり第2の閾値情報の蛍光強度値以上となるエピトープペプチドは、これらの図において点線で示される境界線以上の領域にあるエピトープペプチド(スポット)となる。
2−1.高発現エピトープペプチド数の分布解析
患者群のうち負荷陽性患者と陰性患者のそれぞれについてのIgE高発現エピトープペプチド数をプロットした(IgE高発現エピトープペプチド数をY軸とした。)。また、同様にして、IgG4高発現エピトープペプチド数をプロットした。これらの結果を図14に示す。なお、図14には、CAP−RASTによる患者群の評価結果を併せて示す。
)を用いた解析を行うこととした。
次に、患者群のうち、負荷陽性患者と陰性患者のそれぞれについてのIgE高発現エピトープペプチド数をX軸に、IgG4の高発現エピトープ数をY軸に取ってプロットした。これらのプロットを、図15に示す。図15(a)は、全患者についてのIgE高発現エピトープペプチド数とIgG4高発現エピトープ数とのプロットを示し、図15(b)は、その一部を拡大して示し、図15(c)は、負荷陽性患者と陰性患者に分けてIgG4/IgEをプロットした図を示す。
擬陽性率=43%(12/28:陰性患者28名中、16名正解、12名不正解)
正診率=80.0%(52/65:全患者数65名中、52名正解)
(2)PBS-T溶液中でマイクロカバーガラスを外し、PBS-T溶液に5分間浸漬(室温、3回)し、(1%OVA、PBS-T)溶液で希釈したGoat anti-human IgE-Alexa647 polyclonal antibodiesとkMouse anti-human IgG4-Alexa555 monoclonal antibodiesの混合液(1:1:500) 200μlを(1)と同様の手順で、37℃で15分間、30分間、1時間及び3時間それぞれ撹拌をした(検出工程の実施)。
(3)次に、PBS-T溶液中でマイクロカバーガラスを外し、PBS-T溶液に5分間浸漬(室温、3回)し、さらに、滅菌水中で10回程振とうすることを3回繰り返した。その後、遠心分離(900rpm、3分)で液切りした。
(4)液切り後のペプチドアレイを蛍光スキャナー(Agilent社製 scanner model G2505B,software G2565BA/DA)で蛍光強度を測定した。
(5)数値解析ソフト(Axon社製 Gene Pix.Pro)にて蛍光強度の数値化を実施し、n=3の平均蛍光強度をペプチドに対する蛍光強度値として評価に用いた。
Claims (16)
- アレルギー疾患の診断のための方法であって、
前記方法は、検出した被験試料の1種又は2種以上のアレルゲンタンパク質に対する反応性に基づいて、個体の前記アレルゲンタンパク質に対する感受性持続状態、感作状態及び耐性獲得状態に関して診断するための方法であり、
前記1種又は2種以上のアレルゲンタンパク質又はその一部のアミノ酸配列に基づいて取得した複数のエピトープペプチドを固定化した固相担体にアレルギー疾患の可能性のある前記個体由来の抗体を含有する前記被験試料を供給して前記エピトープペプチドと前記抗体とを接触させる工程と、
前記エピトープペプチドと前記抗体との特異的結合を検出する工程と、
前記各エピトープペプチドに関し、IgEとの結合に基づく第1の強度情報と、IgG4との特異的結合に基づく第2の強度情報とを取得する工程と、
前記第1の強度情報と前記第2の強度情報とがそれぞれ所定の数値指標を充足する前記エピトープペプチドの個数に基づいて前記被験試料の前記1種又は2種以上のアレルゲンタンパク質に対する反応性を検出する工程と、
を備える、方法。 - アレルギー疾患の診断のための方法であって、
前記方法は、検出した被験試料の1種又は2種以上のアレルゲンタンパク質に対する反応性に基づいて個体の前記アレルゲンタンパク質に対する感受性持続状態、感作状態及び耐性獲得状態に関して診断するための方法であり、
前記1種又は2種以上のアレルゲンタンパク質又はその一部のアミノ酸配列に基づいて取得した複数のエピトープペプチドを固定化した固相担体にアレルギー疾患の可能性のある前記個体由来の抗体を含有する前記被験試料を供給して前記エピトープペプチドと前記抗体とを接触させる工程と、
前記エピトープペプチドと前記抗体との特異的結合を検出する工程と、
前記各エピトープペプチドに関し、IgEとの結合に基づく第1の強度情報と、IgG4との特異的結合に基づく第2の強度情報とを取得する工程と、
前記第1の強度情報と前記第2の強度情報とがそれぞれ所定の数値指標を充足する前記エピトープペプチドの前記個数と、前記第1の強度情報と前記第2の強度情報との比が所定数値を充足する前記エピトープペプチドの個数と、に基づいて前記被験試料の前記1種又は2種以上のアレルゲンタンパク質に対する反応性を検出する工程と、
を備える、方法。 - アレルギー疾患の診断のための方法であって、
前記方法は、検出した被験試料の1種又は2種以上のアレルゲンタンパク質に対する反応性に基づいて個体の前記アレルゲンタンパク質に対する感受性持続状態、感作状態及び耐性獲得状態に関して診断するための方法であり、
前記1種又は2種以上のアレルゲンタンパク質又はその一部のアミノ酸配列に基づいて取得した複数のエピトープペプチドを固定化した固相担体にアレルギー疾患の可能性のある前記個体由来の抗体を含有する前記被験試料を供給して前記エピトープペプチドと前記抗体とを接触させる工程と、
前記各エピトープペプチドに関し、IgEとの結合に基づく第1の強度情報と、IgG4との特異的結合に基づく第2の強度情報とを取得する工程と、
前記第1の強度情報が所定の数値指標を充足する第1のエピトープペプチドの個数と前記第2の強度情報が所定の数値指標を充足する第2のエピトープペプチドの個数とに基づいて前記被験試料の前記1種又は2種以上のアレルゲンタンパク質に対する反応性を検出する工程と、
を備える、方法。 - アレルギー疾患の診断のための方法であって、
前記1種又は2種以上のアレルゲンタンパク質又はその一部のアミノ酸配列に基づいて取得した複数のエピトープペプチドを固定化した固相担体にアレルギー疾患の可能性のある前記個体由来の抗体を含有する前記被験試料を供給して前記エピトープペプチドと前記抗体とを接触させる工程と、
前記各エピトープペプチドに関し、IgEとの結合に基づく第1の強度情報と、IgG4との特異的結合に基づく第2の強度情報とを取得する工程と、
前記第1の強度情報が所定の数値指標を充足する第1のエピトープペプチドの個数と前記第2の強度情報が所定の数値指標を充足する第2のエピトープペプチドの個数とに基づいて前記被験試料の前記1種又は2種以上のアレルゲンタンパク質に対する反応性を検出する工程と、
を備え、
前記第1の強度情報に適用される前記所定の数値指標は、前記エピトープペプチドに共通の第1のカットオフ値と前記エピトープペプチド毎の第2のカットオフ値であり、
前記第2の強度情報に適用される前記所定の数値指標は、前記エピトープペプチドに共通の第1のカットオフ値と前記エピトープペプチド毎の第2のカットオフ値である、方法。 - 前記第1の強度情報についての前記第2のカットオフ値は、前記エピトープペプチド毎に得られる1又は2以上のネガティブコントロールのIgEとの結合に基づく強度情報に基づいて取得され、
前記第2の強度情報についての前記第2のカットオフ値は、前記エピトープペプチド毎に得られる1又は2以上のネガティブコントロールのIgG4との結合に基づく強度情報に基づいて取得される、請求項4に記載の方法。 - 前記診断工程は、前記第1のエピトープペプチドの個数と前記第2のエピトープペプチドの個数のとの比に基づいて前記個体の前記アレルギー疾患に関する状況を診断する工程である、請求項4又は5に記載の方法。
- 前記検出工程は、前記第1の強度情報及び前記第2の強度情報を用いて得られる分布図を利用する工程である、請求項1〜6のいずれかに記載の方法。
- 2種類以上の前記アレルゲンタンパク質に対してそれぞれ取得した前記複数のエピトープペプチドを固定化した前記固相担体を準備する、請求項1〜7のいずれかに記載の方法。
- 前記アレルギー疾患は、牛乳に対するアレルギー疾患である、請求項1〜8のいずれかに記載の方法。
- 前記アレルゲンタンパク質は、αs1-カゼイン、αs2-カゼイン、β−カゼイン、κ−カゼイン及びβ−ラクトグロブリンからなる群から選択される1種又は2種以上である、請求項9に記載の方法。
- 前記アレルゲンタンパク質は、αs1-カゼイン、β−カゼイン及びκ−カゼインからなる群から選択される1種又は2種以上を含む、請求項10に記載の方法。
- 前記アレルゲンタンパク質は、αs1-カゼインを含む、請求項11に記載の方法。
- 複数のエピトープペプチドは、配列番号1〜340で表されるアミノ酸配列から選択される2種以上のアミノ酸配列をそれぞれ有する複数のペプチドを含む、請求項9〜12のいずれかに記載の方法。
- 前記複数のエピトープペプチドは、以下の表に記載のアミノ酸配列から選択される2種以上のアミノ酸配列をそれぞれ有する複数のペプチドを含む、請求項13に記載の方法。
- 前記第1のエピトープペプチドが前記第2のエピトープペプチドでもあるとき、その前記第1のエピトープペプチドは、前記第1のエピトープペプチドとはしない、請求項4〜6のいずれかに記載の方法。
- 請求項1〜15のアレルギー疾患の診断のための方法に用いる牛乳に対するアレルギー疾患の診断装置であって、
以下の表に記載のアミノ酸配列から選択される2種以上のアミノ酸配列をそれぞれ有する複数のペプチドを固定化した固相担体を備える、装置。
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