JP2015120502A - 電動ステアリングロック装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】比較的磁力の弱い磁石を用いてもロック位置及びアンロック位置の検出を正しく行うことができる電動ステアリングロック装置を提供する。【解決手段】電動ステアリングロック装置1は、ロックユニットと、磁石33と、ホール素子72,73と、ロック位置に対応する位置であって、かつ、ホール素子72を磁石33との間で挟む位置であって、かつ、ホール素子72の検出面に垂直な方向から投影して見たときにホール素子72と少なくとも一部が重なるように投影される位置に配置されたロック位置強磁性体82と、アンロック位置に対応する位置であって、かつ、アンロック位置のホール素子73を磁石33との間で挟む位置であって、かつ、ホール素子73の検出面に垂直な方向から投影して見たときにホール素子73と少なくとも一部が重なるように投影される位置に配置されたアンロック位置強磁性体83とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、車両の駐車時にステアリングホイールの回転をロックする電動ステアリングロック装置に関するものである。
従来、特許文献1に開示されている車両用電動ロック装置が知られている。この特許文献1に開示されている装置では、マグネットと、マグネットの磁気を検出する複数の磁気センサとを備えている。そして、磁気センサに対応する部分に磁気センサを外方から覆うようにして磁気遮蔽部材を固定し、磁気センサが外部からの磁界を検知してしまいロック部材の誤検出をしてしまうことを防止している。
特開2012−126355号公報
しかし、上記従来技術では、複数の磁気センサに対応する大きな磁気遮蔽部材を必要としている。磁気遮蔽部材としては、例えば、鉄が利用可能であるが、大きな鉄板を配置することにより、従来技術では、装置の重量が増大していた。また、鉄板が磁気センサと対応して広範囲でマグネットと対向しているため、マグネットからの磁力線が広がり、磁気センサに到達する磁力線の磁束密度が低くなってしまう。したがって、磁気センサにより確実にマグネットからの磁気を検出可能となるように、従来は、マグネットとして、磁力の強いネオジウム磁石を利用していた。
ネオジウム磁石は、磁力が強いが、入手性が悪く、かつ、高価であった。
本発明の課題は、比較的磁力の弱い磁石を用いてもロック位置及びアンロック位置の検出を正しく行うことができる電動ステアリングロック装置を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
請求項1の発明は、車両のステアリングシャフトに係合するロック位置とその係合が解除されるアンロック位置との間を移動可能なロック部材(30)と、前記ロック部材を移動させる駆動力を生じる駆動源(61)と、前記駆動源の出力により前記ロック部材を駆動する駆動機構(40)と、前記ロック部材と一体で移動するように設けられた磁石(33)と、前記ロック位置及び前記アンロック位置のそれぞれに対応する位置に配置され、前記磁石からの磁気を検出する磁気センサ(72,73)と、前記ロック位置に対応する位置であって、かつ、ロック位置の磁気センサ(72)の前記磁石側とは反対側となる位置であって、かつ、前記磁気センサの検出面に垂直な方向から投影して見たときに前記磁気センサと少なくとも一部が重なるように投影される位置に配置されたロック位置強磁性体(82,85a)と、前記アンロック位置に対応する位置であって、かつ、アンロック位置の磁気センサ(73)の前記磁石側とは反対側となる位置であって、かつ、前記磁気センサの検出面に垂直な方向から投影して見たときに前記磁気センサと少なくとも一部が重なるように投影される位置に配置されたアンロック位置強磁性体(83,85b)と、を備える電動ステアリングロック装置(1,1B)である。
請求項2の発明は、請求項1に記載の電動ステアリングロック装置において、前記ロック位置強磁性体(82)と前記アンロック位置強磁性体(83)とは、独立した別部材として形成されていること、を特徴とする電動ステアリングロック装置(1)である。
請求項3の発明は、請求項2に記載の電動ステアリングロック装置において、前記磁気センサ(72,73)が固定されるベース部(70)を備え、前記ロック位置強磁性体(82)及び前記アンロック位置強磁性体(83)は、前記ベース部をさらに挟んで前記磁石(33)と対向可能な位置に配置されていること、を特徴とする電動ステアリングロック装置(1)である。
請求項4の発明は、請求項2又は請求項4に記載の電動ステアリングロック装置において、前記ロック位置強磁性体(82)及び前記アンロック位置強磁性体(83)は、前記磁石(33)と対向する対向面の面積が、前記磁石の前記ロック位置強磁性体及び前記アンロック位置強磁性体と対向する対向面の面積以下であること、を特徴とする電動ステアリングロック装置(1)である。
請求項5の発明は、請求項4に記載の電動ステアリングロック装置において、前記ロック位置強磁性体(82)及び前記アンロック位置強磁性体(83)は、前記磁石(33)と対向する対向面の形状が、前記磁石の前記ロック位置強磁性体及び前記アンロック位置強磁性体と対向する対向面の形状の相似形に形成されていること、を特徴とする電動ステアリングロック装置(1)である。
請求項6の発明は、請求項1に記載の電動ステアリングロック装置において、前記ロック位置強磁性体(85a)と前記アンロック位置強磁性体(85b)とは、1つの強磁性体(85)に一体となって形成されており、前記ロック位置強磁性体としての部位と前記アンロック位置強磁性体としての部位との間には、強磁性体が存在しない開口部(85g)が形成されていること、を特徴とする電動ステアリングロック装置(1B)である。
本発明によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)本発明の電動ステアリングロック装置は、ロック位置に対応する位置であって、かつ、ロック位置の磁気センサの磁石側とは反対側となる位置であって、かつ、磁気センサの検出面に垂直な方向から投影して見たときに磁気センサと少なくとも一部が重なるように投影される位置に配置されたロック位置強磁性体と、アンロック位置に対応する位置であって、かつ、アンロック位置の磁気センサの磁石側とは反対側となる位置であって、かつ、磁気センサの検出面に垂直な方向から投影して見たときに磁気センサと少なくとも一部が重なるように投影される位置に配置されたアンロック位置強磁性体とを備える。したがって、ロック位置強磁性体及びアンロック位置強磁性体に磁石から発生する磁力線が誘引されるので、磁気センサを通過する磁力線の磁束密度が高くなる。よって、本発明の電動ステアリングロック装置は、磁石に必要な磁力を下げることが可能であり、より低コストな磁石を利用することができる。
(2)本発明の電動ステアリングロック装置のロック位置強磁性体とアンロック位置強磁性体とは、独立した別部材として形成されている。よって、装置の重量を低減することができる。
(3)本発明の電動ステアリングロック装置のロック位置強磁性体及びアンロック位置強磁性体は、ベース部をさらに挟んで磁石と対向可能な位置に配置されている。よって、本発明の電動ステアリングロック装置は、ベース部としての基板等を挟んで配置することが可能であり、ロック位置強磁性体及びアンロック位置強磁性体の配置が容易である。
(4)本発明の電動ステアリングロック装置のロック位置強磁性体及びアンロック位置強磁性体は、磁石と対向する対向面の面積が、磁石のロック位置強磁性体及びアンロック位置強磁性体と対向する対向面の面積以下である。よって、ロック位置強磁性体及びアンロック位置強磁性体は、小型化され、磁石からの磁力線がより効率よく集中しやすくなり、磁気センサを通過する磁力線の磁束密度がさらに高くなる。また、装置の重量を低減することができる。
(5)本発明の電動ステアリングロック装置のロック位置強磁性体及びアンロック位置強磁性体は、磁石と対向する対向面の形状が、磁石の前記ロック位置強磁性体及びアンロック位置強磁性体と対向する対向面の形状の相似形に形成されている。よって、本発明の電動ステアリングロック装置のロック位置強磁性体及びアンロック位置強磁性体は、磁石からの磁力線を効率よく誘引して集めることができる。
(6)本発明の電動ステアリングロック装置のロック位置強磁性体及びアンロック位置強磁性体は、1つの強磁性体に一体となって形成されており、ロック位置強磁性体としての部位とアンロック位置強磁性体としての部位との間には、強磁性体が存在しない開口部が形成されている。よって、ロック位置強磁性体及びアンロック位置強磁性体の組み立て性を良好にすることができ、かつ、装置の重量を低減することができる。
本発明による電動ステアリングロック装置1の第1実施形態を示す分解斜視図である。 電動ステアリングロック装置1のロック状態を示す縦断面図である。 電動ステアリングロック装置1のアンロック状態を示す縦断面図である。 基板70とロック位置強磁性体82とアンロック位置強磁性体83との関係を図2の右側から基板70を見た状態で示す図である。 本発明に係る電動ステアリングロック装置1の制御システム構成図である。 第1実施形態の第1の変形形態を示す図である。 第1実施形態の第2の変形形態を示す図である。 本発明による電動ステアリングロック装置1Bの第2実施形態を示す分解斜視図である。 電動ステアリングロック装置1Bのロック状態を示す縦断面図である。 強磁性体板85のケース10への組付けを説明する図である。 基板70と強磁性体板85との関係を図9の右側から基板70を見た状態で示す図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面等を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明による電動ステアリングロック装置1の第1実施形態を示す分解斜視図である。
図2は、電動ステアリングロック装置1のロック状態を示す縦断面図である。
図3は、電動ステアリングロック装置1のアンロック状態を示す縦断面図である。
なお、図1を含め、以下に示す各図は、模式的に示した図であり、各部の大きさ、形状は、理解を容易にするために、適宜誇張して示している。
また、以下の説明では、具体的な数値、形状、材料等を示して説明を行うが、これらは、適宜変更することができる。
さらに、以下の説明中において、特に説明しない限り、上下等の向きを示す記載は、図1から図3中における向きを指すものとする。
本発明に係る電動ステアリングロック装置1は、電動によって不図示のステアリングシャフト(ステアリングホイール)の回動をロック/アンロックするものである。電動ステアリングロック装置1は、非磁性体の金属(例えば、マグネシウム合金)で構成されたケース10と、ケース10の下面開口部を覆う金属製のリッド20とを外装として有している。
ケース10は、矩形ボックス状に成形されており、その上部には円弧状の凹部10aが形成されている。この凹部10aには、不図示のコラムチューブが嵌め込まれ、このコラムチューブは、ケース10に取付けられる不図示の円弧状のブラケットによってケース10に固定される。なお、図示しないが、コラムチューブ内には、ステアリングシャフトが挿通しており、このステアリングシャフトの一端には、ステアリングホイールが取付けられている。ステアリングシャフトの他端は、ステアリングギヤボックスに連結されている。そして、運転者がステアリングホイールを回動操作すれば、その回転は、ステアリングシャフトを経てステアリングギヤボックスに伝達され、操舵機構が駆動されて左右一対の前輪が転舵されて所要の操舵がなされる。
また、ケース10の側部には、矩形のコネクタ配設部10bが開口している。このコネクタ配設部10bが形成された側面以外の他の3つの側面には、ピン11が圧入される円孔状のピン孔10c(図1には2つのみ図示)が形成されている。
リッド20は、矩形平板状に成形されており、その内面(上面)には3つのブロック状のピン留め部21と有底筒状のギヤ保持筒部22が一体に立設されている。ここで、3つのピン留め部21は、ケース10のピン孔10cの位置に対応する箇所に形成されており、これらには、ピン11が圧入される円孔状のピン挿通孔21a(図1には1つのみ図示)が形成されている。
リッド20は、ケース10の下面開口部を下方から覆うようにケース10の下端部内周に嵌め込まれている。リッド20は、ケース10の側部に形成された3つのピン孔10cに挿通するピン11をリッド20に立設された3つのピン留め部21に形成されたピン挿通孔21aに圧入することによってケース10に固定される。
ケース10には、ロック部材収納部10fと基板収納部10gが形成されており、これらロック部材収納部10fと基板収納部10gとは、上下方向に延びる細長い連通部10hによって互いに連通している。
また、ロック部材収納部10fには、ロックユニット(ロック部材)30が収納されている。このロックユニット30は、下端部外周に雄ネジ部32aが刻設された略円筒状のドライバ32と、このドライバ32内に上下動可能に収容されたプレート状のロックボルト31とを有している。ここで、ロックボルト31には、上下方向に長い長孔31aが形成されており、ロックボルト31は、長孔31aに横方向に挿通するピン34によってドライバ32に連結されている。なお、ピン34は、ドライバ32に横方向に貫設されたピン挿通孔32bに圧入によって挿通保持されている。
ロックボルト31は、ケース10に形成された矩形のロックボルト挿通孔10d内に上下動可能に嵌合している。ロックボルト31は、ロックボルト31とドライバ32の隔壁32fとの間に縮装されたスプリング52によって常時上方に付勢されている。通常は、ロックボルト31の長孔31aの下部がピン34に係合することによってロックボルト31は、ドライバ32と共に上下動する。
また、ドライバ32の上部外周の相対向する箇所には水平に延びる係合部としてのアーム32dと、上下方向に長い回り止め部32cとが一体に形成されている。アーム32dは、ケース10に形成された連通部10hに上下動可能に収容されている。回り止め部32cは、ケース10に形成された係合溝10eに係合してドライバ32の回転を規制する。そして、アーム32dの先端部には横断面形状が矩形の磁石収納部32eが形成されている。この磁石収納部32eには、四角柱状の磁石(被検出部)33が圧入によって収納されている。
ケース10内に形成されたロック部材収納部10fには、円筒状のギヤ部材40が回転可能に収容されている。ギヤ部材40の下部外周は、リッド20の内面(上面)に立設されたギヤ保持筒部22によって回転可能に保持されている。そして、このギヤ部材40の下部外周には、ウォームホイール40aが形成され、内周には、雌ネジ部40bが形成されている。
ギヤ部材40の内部には、ドライバ32の下部が挿入されており、このドライバ32の下部外周に形成された雄ネジ部32aは、ギヤ部材40の内周に形成された雌ネジ部40bがかみ合っている。リッド20のギヤ保持筒部22の中心部に形成された円柱状のスプリング受け23とドライバ32の隔壁32fとの間には、スプリング51が縮装されている。ロックユニット30(ドライバ32とロックボルト31)は、スプリング51によって常時上方に付勢されている。
ケース10に形成されたロック部材収納部10fには、電動モータ61が横置き状態で収納されている。この電動モータ61の出力軸61aには、小径のウォームギヤ62が出力軸61aと一体で回転するように取付けられている。このウォームギヤ62は、ギヤ部材40の外周に形成されたウォームホイール40aとかみ合っている。ウォームギヤ62とウォームホイール40aとは、電動モータ61の出力軸61aの回転力をロックユニット30の進退力に変換する駆動機構を構成している。
一方、ケース10に形成された基板収納部10gには、その内面がロックユニット30の作動方向と平行となるように基板70が収納されている。この基板70の内面上下のロック位置とアンロック位置に対応する位置には、基板70をベース部として、磁気センサであるホール素子(LOCK_SW)72とホール素子(UNLOCK_SW)73とがそれぞれ固定されている。これらのホール素子72,73と磁石33とによって作動位置検出機構が構成され、この作動位置検出機構によってロックユニット30の位置(ロック位置/アンロック位置)が検出される。
さらに、ケース10には、ロック位置強磁性体82と、アンロック位置強磁性体83とが内面に固定されている。
ロック位置強磁性体82は、ロック位置に対応する位置であって、かつ、ホール素子72及び基板70を磁石33との間で挟むように磁石33と対向可能な位置に配置されている。
アンロック位置強磁性体83は、アンロック位置に対応する位置であって、かつ、ホール素子73及び基板70を磁石33との間で挟むように磁石33と対向可能な位置に配置されている。
ロック位置強磁性体82とアンロック位置強磁性体83とは、それぞれが独立した部材として構成されており、本実施形態では、いずれも鉄板により形成されている。
図4は、基板70とロック位置強磁性体82とアンロック位置強磁性体83との関係を図2の右側から基板70を見た状態で示す図である。
ロック位置強磁性体82及びアンロック位置強磁性体83は、磁石33側から見たときに、それぞれ、ホール素子72及びホール素子73と重なるように配置されている。
ロック位置強磁性体82及びアンロック位置強磁性体83は、磁石33からの磁力線を誘引する作用を有している。すなわち、ロック位置強磁性体82及びアンロック位置強磁性体83が設けられていない場合には、磁石33から生じる磁力線は、様々な方向に広がるので、ロック位置又はアンロック位置に磁石33があるときに、ホール素子72又はホール素子73に到達する磁力線の磁束密度は低い。これに対して、本実施形態では、ロック位置強磁性体82及びアンロック位置強磁性体83が磁石33からの磁力線を誘引するので、ロック位置又はアンロック位置に磁石33があるときに、ホール素子72又はホール素子73に到達する磁力線の磁束密度が高くなる。
従来は、ホール素子72又はホール素子73に到達する磁力線の磁束密度を高めるために、磁石33に高価だが発生する磁力の強力なネオジウム磁石を用いていた。これに対して、本実施形態では、ロック位置強磁性体82及びアンロック位置強磁性体83を設けたので、磁石33が発生する磁力が少なくても、ホール素子72又はホール素子73に到達する磁力線の磁束密度が高くなる。よって、本実施形態では、磁石33には、ネオジウム磁石よりも発生する磁力は弱いが、安価な、フェライト磁石を用いることが可能である。なお、本実施形態では、磁石33をより安価なものとしたが、例えば、高価なネオジウム磁石を使うことで、従来よりもさらに確実にかつ精度よく位置検出を行えるようにすることも可能である。
また、ロック位置強磁性体82及びアンロック位置強磁性体83は、図4に示した磁石33と対向する対向面の面積が、磁石33のロック位置強磁性体82及びアンロック位置強磁性体83と対向する対向面の面積以下となっていることが望ましい。ロック位置強磁性体82及びアンロック位置強磁性体83の面積が大きくなると、磁石33からの磁力線が拡散するが、その逆にロック位置強磁性体82及びアンロック位置強磁性体83の面積が小さくなると、磁石33からの磁力線が集中するからである。
さらに、ロック位置強磁性体82及びアンロック位置強磁性体83の対向面の形状は、磁石33の対向面の形状と相似形となっていることが望ましい。磁石33から発生する磁力線が乱れることなくロック位置強磁性体82及びアンロック位置強磁性体83へ向かって集中しやすくなるからである。
本実施形態では、ロック位置強磁性体82及びアンロック位置強磁性体83の対向面の形状及び寸法が、いずれも、磁石33の対向面の形状及び寸法と一致した長方形になっており、したがって、これらの面積も全て等しくなっている。
ここで、上記作動位置検出機構を含む電動ステアリングロック装置1の制御システムの構成を図5に基づいて以下に説明する。
図5は、本発明に係る電動ステアリングロック装置1の制御システム構成図である。
ホール素子72,73は、電動モータ61を駆動制御する制御手段であるCPU91に電気的に接続されている。CPU91は、通信インターフェイス(通信I/F)92及び車両の通信ライン93を経て車両に搭載された不図示の車両側制御部に電気的に接続されている。なお、図1に示すように、基板70には、通信インターフェイス92の機能を果たすコネクタ80が取り付けられている。このコネクタ80には、CPU91から延びる不図示の電気的接続線が接続される。
ロック位置検出用の磁気センサとしてロック位置近傍に配されたホール素子72は、ロックユニット30(アーム32d)に設けられた磁石33の中心がロック位置近傍の検知範囲に位置すると磁石33の磁力を検知して検知信号をCPU91に送信する。この検知信号により、CPU91は、ロックボルト31がロック位置に移動したものと判断する。また、アンロック位置近傍に配されたホール素子73は、ロックユニット30(アーム32d)に設けられた磁石33の中心がアンロック位置近傍の検知範囲に位置すると磁石33の磁力を検知して検知信号をCPU91に送信する。この検知信号により、CPU91は、ロックボルト31がアンロックロック位置に移動したものと判断する。
車両に搭載されたバッテリ94には、電動モータ(M)61がロックリレー95とアンロックリレー96とを介して電気的に接続されている。ロックリレー95とアンロックリレー96とは、CPU91から送信されるロック信号とアンロック信号によってそれぞれ駆動される。ここで、図1に示すように、コネクタ80には、上下2つのモータ給電端子71が突設されている。これらのモータ給電端子71は、電動モータ61に接続されている。
次に、以上のように構成された電動ステアリングロック装置1の動作(ロック/アンロック動作)について説明する。
不図示のエンジンが停止している状態では、図2に示すように、ロックユニット30のロックボルト31は、ロック位置にあって、その上端部がケース10のロックボルト挿通孔10dから凹部10aに突出して不図示のステアリングシャフトに係合している。この状態では、ステアリングシャフトの回動がロックされており、このロック状態においては不図示のステアリングホイールを回転操作することができず、これによって車両の盗難が防がれる。このとき、アーム32dに収容された磁石33は、基板70に設けられたホール素子72の近傍に位置しており、ホール素子72から送信される検知信号によってCPU91は、ロックボルト31がロック位置にあることを認識している。
上記状態から運転者が不図示のエンジンスタートスイッチをON操作すると、不図示の車両側制御部がこれを検知して電動ステアリングロック装置1に対してアンロック要求信号を送信する。すると、電動ステアリングロック装置1のCPU91は、アンロックリレー96に対してアンロック信号を出力する。すると、図5に示すアンロックリレー96は、破線にて示す位置に切り替わり、ロックリレー95は、実線位置にあるため、バッテリ94からの電流は、図5に実線にて示す経路を流れて電動モータ61が起動される。
上述のように電動モータ61が起動されると、その出力軸61aの回転は、ウォームギヤ62とウォームホイール40aによって減速されつつ方向が直角に変換されてギヤ部材40に伝達される。ギヤ部材40が回転されるため、ギヤ部材40の内周に刻設された雌ネジ部40bに螺合する雄ネジ部32aが形成されたドライバ32がスプリング51の付勢力に抗して下方に移動する。このようにドライバ32が下方に移動すると、ドライバ32に一体に形成されたアーム32dとピン34によってドライバ32に連結されたロックボルト31が下方に移動する。
上述のようにドライバ32のアーム32dが下方に移動してロックボルト31が図3に示すようにアンロック位置に達すると、ロックボルト31の上端部がケース10のロックボルト挿通孔10dの内部に退避する。よって、ロックボルト31のステアリングシャフトへの係合が解除され、ステアリングシャフトのロックが解除されてアンロック状態となり、運転者によるステアリングホイールの回転操作が可能となる。このとき、ドライバ32のアーム32dに設けられた磁石33の中心がアンロック位置近傍の検知範囲に達すると、前述のようにアンロック位置近傍に設けられたホール素子73は、磁石33の磁力を検知して検知信号をCPU91に送信する。よって、CPU91は、ロックボルト31がアンロック位置に移動したことを認識し、電動モータ61の駆動を停止し、通信I/F92及び通信ライン93を介して車両側制御部にアンロック完了信号を送信する。この結果、図3に示すアンロック状態が維持され、車両の走行が可能となる。
そして、車両が停止し、運転者がエンジンスタートスイッチをOFF操作してエンジンを切ると、車両側制御部がこれを検知して電動ステアリングロック装置1に対してロック要求信号を送信する。すると、電動ステアリングロック装置1のCPU91は、ロック信号を出力して図5に示すロックリレー95を破線位置に切り替え、アンロックリレー96は実線位置にあるため、バッテリ94からの電流は、図5に破線にて示す経路を流れて電動モータ61が逆転起動されてその出力軸61aが逆転される。
上述のように電動モータ61の出力軸61aが逆転されると、その回転は、ウォームギヤ62とウォームホイール40aとを経てギヤ部材40に伝達される。ギヤ部材40が逆転されるので、ドライバ32が上方に移動し、ドライバ32に一体に形成されたアーム32dとピン34とによってドライバ32に連結されたロックボルト31が上方に移動する。
上述のようにドライバ32のアーム32dが上方に移動して磁石33の中心がロック位置近傍の検知範囲に達すると、ロック位置近傍に設けられたホール素子72は、磁石33の磁力を検知して検知信号をCPU91に送信する。よって、CPU91は、ロックボルト31がロック位置に移動したことを認識し、電動モータ61の駆動を停止する。そして、CPU91は、通信I/F20と通信ライン93を介して車両側制御部にロック完了信号を送信する。この結果、図2に示すようにロックボルト31の上端部がケース10の凹部10aから突出して不図示のステアリングシャフトに係合し、ステアリングシャフトの回動がロックされるロック状態となり、駐車時における車両の盗難が防がれる。なお、ロックボルト31のステアリングシャフトの係合溝への係合が良好に行われない場合には、ロックボルト31に形成された長孔31a内をピン34が相対移動することができる範囲でロックボルト31がスプリング52の付勢力に抗して下方に移動する。これにより、ロックボルト31には、過大な負荷が作用することがない。
以上説明したように、本実施形態によれば、ロック位置強磁性体82及びアンロック位置強磁性体83を、それぞれ、ホール素子72及びホール素子73を挟んでと対向可能な位置に配置した。したがって、ロック位置強磁性体82及びアンロック位置強磁性体83が磁石33から発生する磁力線を集めることができ、ホール素子72及びホール素子73に到達する磁力線を増加させることができる。よって、本実施形態の電動ステアリングロック装置1は、磁石33として、磁力が弱くより安価な磁石を用いても、ロック位置及びアンロック位置の検出を正しく行うことができる。
また、ロック位置強磁性体82及びアンロック位置強磁性体83の対向面の形状及び寸法を、磁石33の対向面の形状及び寸法と同一としたので、磁力線を集める効果をさらに高めることができる。
さらに、ロック位置強磁性体82及びアンロック位置強磁性体83は、小さなものであることから、重量の増加が極僅かで済み、全体を軽量に形成できる。
(第1実施形態の変形形態)
先に説明した第1実施形態では、ロック位置強磁性体82は、ロック位置に対応する位置であって、かつ、ホール素子72及び基板70を磁石33との間で挟むように磁石33と対向可能な位置に配置されていた。すなわち、ホール素子72の検出面に垂直な方向から投影して見たときに磁石33とホール素子72とロック位置強磁性体82とが略完全に重なるように投影される関係に、それぞれが配置されていた。
しかし、ロック位置にある磁石33とホール素子72とロック位置強磁性体82とが完全に重なる必要はない。磁石33からの磁力線は、ある程度の範囲に幅を持って進むので、これをロック位置強磁性体82が誘引可能であって、ホール素子72がこの誘引された磁力線を検出できるように配置されていればよい。また、アンロック側についても同様である。これらロック位置の磁石33とホール素子72とロック位置強磁性体82との相対的な位置関係、及び、アンロック位置の磁石33とホール素子73とアンロック位置強磁性体83との相対的な位置関係の変形例を以下に例示する。
図6は、第1実施形態の第1の変形形態を示す図である。
図6に示すように、ロック位置にロックボルト31があって、磁石33もロック位置にある状態で、ホール素子72とロック位置強磁性体82の位置は、第1の実施形態の場合の位置よりも上方にずれた位置に配置されている。したがって、ロック位置に磁石33があっても、ホール素子72の検出面に垂直な方向(図中の左右(水平)方向)から見たときにホール素子72とロック位置強磁性体82とは重なっているが、これらと磁石33とは重なっていない。このような配置となっていても、磁石33が生じる磁力の強度や、磁石33とホール素子72とロック位置強磁性体82との距離によっては、ロック位置にある磁石33をホール素子72により検出可能である。
なお、アンロック側における磁石33とホール素子73とアンロック位置強磁性体83との位置関係についても、ロック側と同様となっている。
図7は、第1実施形態の第2の変形形態を示す図である。
図7に示す例では、上述の図6の例におけるロック位置強磁性体82の位置を、さらに図中の上方に移動させた例である。このようにホール素子72とロック位置強磁性体82とは、それぞれの中央位置が重なる必要もない。ホール素子72とロック位置強磁性体82との関係は、ホール素子72の検出面に垂直な方向(図中の左右(水平)方向)から見たときにホール素子72とロック位置強磁性体82とが少なくとも一部において重なるように投影される位置関係になっていれば、磁力線の誘引効果を維持可能である。
なお、アンロック側における磁石33とホール素子73とアンロック位置強磁性体83との位置関係についても、ロック側と同様となっている。
(第2実施形態)
図8は、本発明による電動ステアリングロック装置1Bの第2実施形態を示す分解斜視図である。
図9は、電動ステアリングロック装置1Bのロック状態を示す縦断面図である。
図10は、強磁性体板85のケース10への組付けを説明する図である。
図11は、基板70と強磁性体板85との関係を図9の右側から基板70を見た状態で示す図である。
第2実施形態の電動ステアリングロック装置1Bは、第1実施形態におけるロック位置強磁性体82及びアンロック位置強磁性体83を1部品にまとめて強磁性体板85として形成した形態であり、他の部分については、第1実施形態と同様の形態をしている。よって、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
強磁性体板85は、第1実施形態におけるロック位置強磁性体82及びアンロック位置強磁性体83と同様な機能を1つの部品に集約したものである。強磁性体板85は、ロック位置強磁性体部85aと、アンロック位置強磁性体部85bと、第1の端部85cと、第2の端部85dと、折曲げ部85eと、開口部85f,85g,85hとを備えており、鉄により形成されている。
ロック位置強磁性体部85aは、ロック位置強磁性体として設けられており、第1実施形態におけるロック位置強磁性体82と略同様な位置に配置されている。図示した例では、ホール素子72の検出面側である磁石33側とは反対側において、この検出面に垂直な方向(以下、水平方向と呼ぶ)から見たときに、ロック位置強磁性体部85aは、ホール素子72と重なるように投影される位置に配置されている。なお、図9に示すように、上述した水平方向で磁石33がホール素子72と重なる位置よりも磁石33の位置が下方にある状態において、ホール素子72は、磁石33の磁力を検出して、ロック位置に達したとCPU91が判断する。この位置においても、ロックボルト31は、十分に突出しており、電動ステアリングロック装置としての機能を満足している。なお、このロック位置の判断位置については、ホール素子72により検出する磁力の閾値を調整する等してもよい。
なお、ロック位置における磁石33とホール素子72とロック位置強磁性体部85aとの位置関係については、上述した第1実施形態の変形形態と同様に適宜変更してもよい。
アンロック位置強磁性体部85bは、アンロック位置強磁性体として設けられており、第1実施形態におけるアンロック位置強磁性体83と略同様な位置に配置されている。図示した例では、ホール素子73の検出面側である磁石33側とは反対側において、水平方向から見たときに、アンロック位置強磁性体部85bは、ホール素子73と重なるように投影される位置に配置されている。アンロック側においても、上述した水平方向で磁石33がホール素子73と重なる位置よりも磁石33の位置が上方にある状態において、ホール素子73は、磁石33の磁力を検出して、アンロック位置に達したとCPU91が判断する。この位置においても、ロックボルト31は、完全に没入しており、電動ステアリングロック装置としての機能を満足している。なお、このアンロック位置の判断位置についても、ホール素子73により検出する磁力の閾値を調整する等してもよい。
なお、アンロック位置における磁石33とホール素子73とアンロック位置強磁性体部85bとの位置関係についても、上述した第1実施形態の変形形態と同様に適宜変更してもよい。
第1の端部85cは、図9中における上方の端部を構成している。
第2の端部85dは、図9中における下方の端部を構成している。
折曲げ部85eは、第2の端部85dのさらに端側の部分に設けられており、強磁性体板85の板面に対して直角に曲げられている。
ケース10には、強磁性体板85をケース10に取り付けるための取付溝10iが設けられている。取付溝10iは、基板収納部10gよりも外側の位置、すなわち、基板70の前記磁石33とは反対側の位置に設けられ、ロックボルト31の進退方向と平行で、かつ、ケース10の開口方向に延びて設けられている。取付溝10iには、基板70側の一部が開口する開口10kが設けられ、開口10kによって、強磁性体板85のロック位置強磁性体部85aとアンロック位置強磁性体部85bとが基板70側に露出している。
強磁性体板85は、図10に示すようにケース10に設けられた取付溝10iに対して第1の端部85c側から先に挿入される。そして折曲げ部85eが取付溝10iの端部に設けられた凹部10jに納められる。この状態で、ケース10の下方からリッド20がケース10に取り付けられると、折曲げ部85eがリッド20により押えられて、強磁性体板85がケース10内で固定される。この構成によって、強磁性体板85は、取付溝10iに挿入されるだけで、接着やネジ止め等の作業が新たに発生することがなく取り付けられる。よって、本実施形態の電動ステアリングロック装置1Bでは、ロック位置強磁性体とアンロック位置強磁性体とを別々に設ける場合よりも、強磁性体板85の組み立て作業を容易にすることができる。
また、組み付け状態においては、強磁性体板85の折曲げ部85eがケース10とリッド20との間で挟持されて固定されるため、強磁性体板85は取付溝10i内においてガタつきなく固定される。さらに、折曲げ部85eは、組み付け作業時において、手指でつまんだり、押したりできる把持部の役割をなし、強磁性体板85の組付性をさらに向上することができる。
開口部85fは、第1の端部85cとロック位置強磁性体部85aとの間に開口されている。
開口部85gは、ロック位置強磁性体部85aとアンロック位置強磁性体部85bとの間に開口されている。
開口部85hは、アンロック位置強磁性体部85bと第2の端部85dとの間に開口されている。
これら開口部85f,85g,85hを設けたことにより、不要な部分の鉄材が無くなり、軽量化を図ることができる。また、開口部85f,85g,85hを設けたことにより、ホール素子72,73の背面側に配置される強磁性体を、ロック位置強磁性体部85a及びアンロック位置強磁性体部85bが設けられた部分のみとすることができ、磁石33からの磁力線が効率よく集中し、ホール素子72,73を通過する磁力線の磁束密度を高めることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、ロック位置強磁性体部85a及びアンロック位置強磁性体部85bを有する強磁性体板85を設けたので、ロック位置強磁性体部85a及びアンロック位置強磁性体部85bに磁力線を集める効果を持ちながら、組み立てを簡単にすることができる。また、開口部85f,85g,85hを設けたことにより、装置の軽量化を実現できる。
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の範囲内である。
実施形態において、ホール素子は、基板に実装されている例を挙げて説明した。これに限らず、例えば、ホール素子は、他の部材をベース部として、この部材に固定されるようにしてもよい。
なお、本発明は、以上説明した実施形態によって限定されることはない。
1,1B 電動ステアリングロック装置
10 ケース
10a 凹部
10b コネクタ配設部
10c ピン孔
10d ロックボルト挿通孔
10e 係合溝
10f ロック部材収納部
10g 基板収納部
10h 連通部
10i 取付溝
10j 凹部
10k 開口
11 ピン
20 リッド
21 ピン留め部
21a ピン挿通孔
22 ギヤ保持筒部
23 スプリング受け
30 ロックユニット
31 ロックボルト
31a 長孔
32 ドライバ
32a 雄ネジ部
32b ピン挿通孔
32c 回り止め部
32d アーム
32e 磁石収納部
32f 隔壁
33 磁石
34 ピン
40 ギヤ部材
40a ウォームホイール
40b 雌ネジ部
51 スプリング
52 スプリング
61 電動モータ
61a 出力軸
62 ウォームギヤ
70 基板
71 モータ給電端子
72,73 ホール素子
80 コネクタ
82 ロック位置強磁性体
83 アンロック位置強磁性体
85 強磁性体板
85a ロック位置強磁性体部
85b アンロック位置強磁性体部
85c 第1の端部
85d 第2の端部
85e 折曲げ部
85f,85g,85h 開口部
91 CPU
92 通信インターフェイス
93 通信ライン
94 バッテリ
95 ロックリレー
96 アンロックリレー
請求項4の発明は、請求項2又は請求項3に記載の電動ステアリングロック装置において、前記ロック位置強磁性体(82)及び前記アンロック位置強磁性体(83)は、前記磁石(33)と対向する対向面の面積が、前記磁石の前記ロック位置強磁性体及び前記アンロック位置強磁性体と対向する対向面の面積以下であること、を特徴とする電動ステアリングロック装置(1)である。
ロック位置検出用の磁気センサとしてロック位置近傍に配されたホール素子72は、ロックユニット30(アーム32d)に設けられた磁石33の中心がロック位置近傍の検知範囲に位置すると磁石33の磁力を検知して検知信号をCPU91に送信する。この検知信号により、CPU91は、ロックボルト31がロック位置に移動したものと判断する。また、アンロック位置近傍に配されたホール素子73は、ロックユニット30(アーム32d)に設けられた磁石33の中心がアンロック位置近傍の検知範囲に位置すると磁石33の磁力を検知して検知信号をCPU91に送信する。この検知信号により、CPU91は、ロックボルト31がアンロック位置に移動したものと判断する。
上述のようにドライバ32のアーム32dが上方に移動して磁石33の中心がロック位置近傍の検知範囲に達すると、ロック位置近傍に設けられたホール素子72は、磁石33の磁力を検知して検知信号をCPU91に送信する。よって、CPU91は、ロックボルト31がロック位置に移動したことを認識し、電動モータ61の駆動を停止する。そして、CPU91は、通信I/F92と通信ライン93を介して車両側制御部にロック完了信号を送信する。この結果、図2に示すようにロックボルト31の上端部がケース10の凹部10aから突出して不図示のステアリングシャフトに係合し、ステアリングシャフトの回動がロックされるロック状態となり、駐車時における車両の盗難が防がれる。なお、ロックボルト31のステアリングシャフトの係合溝への係合が良好に行われない場合には、ロックボルト31に形成された長孔31a内をピン34が相対移動することができる範囲でロックボルト31がスプリング52の付勢力に抗して下方に移動する。これにより、ロックボルト31には、過大な負荷が作用することがない。
以上説明したように、本実施形態によれば、ロック位置強磁性体82及びアンロック位置強磁性体83を、それぞれ、ホール素子72及びホール素子73を挟んで磁石33と対向可能な位置に配置した。したがって、ロック位置強磁性体82及びアンロック位置強磁性体83が磁石33から発生する磁力線を集めることができ、ホール素子72及びホール素子73に到達する磁力線を増加させることができる。よって、本実施形態の電動ステアリングロック装置1は、磁石33として、磁力が弱くより安価な磁石を用いても、ロック位置及びアンロック位置の検出を正しく行うことができる。
また、ロック位置強磁性体82及びアンロック位置強磁性体83の対向面の形状及び寸法を、磁石33の対向面の形状及び寸法と同一としたので、磁力線を集める効果をさらに高めることができる。
さらに、ロック位置強磁性体82及びアンロック位置強磁性体83は、小さなものであることから、重量の増加が極僅かで済み、全体を軽量に形成できる。

Claims (6)

  1. 車両のステアリングシャフトに係合するロック位置とその係合が解除されるアンロック位置との間を移動可能なロック部材と、
    前記ロック部材を移動させる駆動力を生じる駆動源と、
    前記駆動源の出力により前記ロック部材を駆動する駆動機構と、
    前記ロック部材と一体で移動するように設けられた磁石と、
    前記ロック位置及び前記アンロック位置のそれぞれに対応する位置に配置され、前記磁石からの磁気を検出する磁気センサと、
    前記ロック位置に対応する位置であって、かつ、ロック位置の磁気センサの前記磁石側とは反対側となる位置であって、かつ、前記磁気センサの検出面に垂直な方向から投影して見たときに前記磁気センサと少なくとも一部が重なるように投影される位置に配置されたロック位置強磁性体と、
    前記アンロック位置に対応する位置であって、かつ、アンロック位置の磁気センサの前記磁石側とは反対側となる位置であって、かつ、前記磁気センサの検出面に垂直な方向から投影して見たときに前記磁気センサと少なくとも一部が重なるように投影される位置に配置されたアンロック位置強磁性体と、
    を備える電動ステアリングロック装置。
  2. 請求項1に記載の電動ステアリングロック装置において、
    前記ロック位置強磁性体と前記アンロック位置強磁性体とは、独立した別部材として形成されていること、
    を特徴とする電動ステアリングロック装置。
  3. 請求項2に記載の電動ステアリングロック装置において、
    前記磁気センサが固定されるベース部を備え、
    前記ロック位置強磁性体及び前記アンロック位置強磁性体は、前記ベース部をさらに挟んで前記磁石と対向可能な位置に配置されていること、
    を特徴とする電動ステアリングロック装置。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の電動ステアリングロック装置において、
    前記ロック位置強磁性体及び前記アンロック位置強磁性体は、前記磁石と対向する対向面の面積が、前記磁石の前記ロック位置強磁性体及び前記アンロック位置強磁性体と対向する対向面の面積以下であること、
    を特徴とする電動ステアリングロック装置。
  5. 請求項4に記載の電動ステアリングロック装置において、
    前記ロック位置強磁性体及び前記アンロック位置強磁性体は、前記磁石と対向する対向面の形状が、前記磁石の前記ロック位置強磁性体及び前記アンロック位置強磁性体と対向する対向面の形状の相似形に形成されていること、
    を特徴とする電動ステアリングロック装置。
  6. 請求項1に記載の電動ステアリングロック装置において、
    前記ロック位置強磁性体と前記アンロック位置強磁性体とは、1つの強磁性体に一体となって形成されており、前記ロック位置強磁性体としての部位と前記アンロック位置強磁性体としての部位との間には、強磁性体が存在しない開口部が形成されていること、
    を特徴とする電動ステアリングロック装置。
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