JP2015101202A - 電動ステアリングロック装置 - Google Patents

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弘隆 中山
Hirotaka Nakayama
弘隆 中山
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U Shin Ltd
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Yuhshin Co Ltd
Yuhshin Seiki Kogyo KK
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Abstract

【課題】ロック部材の必要な作動ストロークに応じてロック部材の必要な作動ストローク量を簡単に変更、又は、簡単に作り分けできる電動ステアリングロック装置を提供する。
【解決手段】電動ステアリングロック装置1は、ロックボルト31と一体で移動するように設けられた磁石33と、ロック位置及びアンロック位置のそれぞれに対応する位置に配置され、磁石33の位置を検出するホール素子72,73,74,75と、必要とされるロック位置からアンロック位置までのストローク量に応じて、ロック位置について、対応するホール素子72,73,74を複数の位置から選択して作り分けることができるようにするセンサ位置選択構成として、対応するホール素子72,73,74が複数の異なる位置に固定されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両の駐車時にステアリングホイールの回転をロックする電動ステアリングロック装置に関するものである。
従来、電動ステアリングロック装置では、ロック部材の作動ストロークは、例えば、特許文献1に開示されているように、ホール素子を用いてロック部材の位置検出を行うことにより、制御されていた。
特許第5283603号公報
しかし、ロック部材の必要な作動ストロークは、車種によって異なる場合があった。従来は、必要な作動ストロークに合わせてホール素子の位置を設けた基板を、車種毎に作り分ける必要があった。
本発明の課題は、ロック部材の必要な作動ストロークに応じてロック部材の必要な作動ストローク量を簡単に変更、又は、簡単に作り分けできる電動ステアリングロック装置を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
請求項1の発明は、車両のステアリングシャフトに係合するロック位置とその係合が解除されるアンロック位置との間を移動可能なロック部材(31)と、前記ロック部材を移動させる駆動力を生じる駆動源(61)と、前記駆動源の出力により前記ロック部材を駆動する駆動機構(62,40,32)と、前記ロック部材と一体で移動するように設けられた被検出部(33)と、前記ロック位置及び前記アンロック位置のそれぞれに対応する位置に配置され、前記被検出部の位置を検出するセンサ(72,73,74,75)と、前記センサが固定されるベース部(70)と、必要とされるロック位置からアンロック位置までのストローク量に応じて、ロック位置又はアンロック位置の少なくとも一方について、対応するセンサの位置を複数の位置から選択できるようにするセンサ位置選択構成(91,270a,270b,270c)と、を備える電動ステアリングロック装置(1)である。
請求項2の発明は、請求項1に記載の電動ステアリングロック装置において、前記センサ位置選択構成として、前記ベース部(270)には、ロック位置又はアンロック位置の少なくとも一方について、対応するセンサの固定位置が複数の中から選択可能なように複数のセンサ固定位置(270a,270b,270c)が設けられていること、を特徴とする電動ステアリングロック装置(1)である。
請求項3の発明は、請求項1に記載の電動ステアリングロック装置において、前記センサ位置選択構成として、前記ベース部(70)には、ロック位置又はアンロック位置の少なくとも一方について、対応するセンサ(72,73,74)が複数の異なる位置に固定されており、使用するセンサを選択するセンサ選択部(91)を有すること、を特徴とする電動ステアリングロック装置(1)である。
本発明によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)電動ステアリングロック装置は、必要とされるロック位置からアンロック位置までのストローク量に応じて、ロック位置又はアンロック位置の少なくとも一方について、対応するセンサの位置を複数の位置から選択できるようにするセンサ位置選択構成を備える。よって、電動ステアリングロック装置は、簡単にストローク量の異なる複数種類に構成することが可能である。
(2)電動ステアリングロック装置は、センサ位置選択構成として、ベース部には、ロック位置又はアンロック位置の少なくとも一方について、対応するセンサの固定位置が複数の中から選択可能なように複数のセンサ固定位置が設けられている。よって、電動ステアリングロック装置は、センサを無駄にすることなく、簡単にストローク量の異なる複数種類に構成することが可能である。
(3)電動ステアリングロック装置は、センサ位置選択構成として、ベース部には、ロック位置又はアンロック位置の少なくとも一方について、対応するセンサが複数の異なる位置に固定されており、使用するセンサを選択するセンサ選択部を有する。よって、電動ステアリングロック装置は、センサを選択するだけで内部部品を変更することなく、簡単にストローク量の異なる複数種類に構成することが可能である。
本発明による電動ステアリングロック装置1の第1実施形態を示す分解斜視図である。 電動ステアリングロック装置1のロック状態を示す縦断面図である。 電動ステアリングロック装置1のアンロック状態を示す縦断面図である。 本発明に係る電動ステアリングロック装置1の制御システム構成図である。 第2実施形態の基板270の一部を拡大して示した図である。 第3実施形態の基板370の一部を拡大して示した図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面等を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明による電動ステアリングロック装置1の第1実施形態を示す分解斜視図である。
図2は、電動ステアリングロック装置1のロック状態を示す縦断面図である。
図3は、電動ステアリングロック装置1のアンロック状態を示す縦断面図である。
なお、図1を含め、以下に示す各図は、模式的に示した図であり、各部の大きさ、形状は、理解を容易にするために、適宜誇張して示している。
また、以下の説明では、具体的な数値、形状、材料等を示して説明を行うが、これらは、適宜変更することができる。
さらに、以下の説明中において、特に説明しない限り、上下等の向きを示す記載は、図1から図3中における向きを指すものとする。
本発明に係る電動ステアリングロック装置1は、電動によって不図示のステアリングシャフト(ステアリングホイール)の回動をロック/アンロックするものである。電動ステアリングロック装置1は、非磁性体の金属(例えば、マグネシウム合金)で構成されたケース10と、ケース10の下面開口部を覆う金属製のリッド20とを外装として有している。
ケース10は、矩形ボックス状に成形されており、その上部には円弧状の凹部10aが形成されている。この凹部10aには、不図示のコラムチューブが嵌め込まれ、このコラムチューブは、ケース10に取付けられる不図示の円弧状のブラケットによってケース10に固定される。なお、図示しないが、コラムチューブ内には、ステアリングシャフトが挿通しており、このステアリングシャフトの一端には、ステアリングホイールが取付けられている。ステアリングシャフトの他端は、ステアリングギヤボックスに連結されている。そして、運転者がステアリングホイールを回動操作すれば、その回転は、ステアリングシャフトを経てステアリングギヤボックスに伝達され、操舵機構が駆動されて左右一対の前輪が転舵されて所要の操舵がなされる。
また、ケース10の側部には、矩形のコネクタ配設部10bが開口している。このコネクタ配設部10bが形成された側面以外の他の3つの側面には、ピン11が圧入される円孔状のピン孔10c(図1には2つのみ図示)が形成されている。
リッド20は、矩形平板状に成形されており、その内面(上面)には3つのブロック状のピン留め部21と有底筒状のギヤ保持筒部22が一体に立設されている。ここで、3つのピン留め部21は、ケース10のピン孔10cの位置に対応する箇所に形成されており、これらには、ピン11が圧入される円孔状のピン挿通孔21a(図1には1つのみ図示)が形成されている。
リッド20は、ケース10の下面開口部を下方から覆うようにケース10の下端部内周に嵌め込まれている。リッド20は、ケース10の側部に形成された3つのピン孔10cに挿通するピン11をリッド20に立設された3つのピン留め部21に形成されたピン挿通孔21aに圧入することによってケース10に固定される。
ケース10には、ロック部材収納部10fと基板収納部10gが形成されており、これらロック部材収納部10fと基板収納部10gとは、上下方向に延びる細長い連通部10hによって互いに連通している。
また、ロック部材収納部10fには、ロックユニット30が収納されている。このロックユニット30は、下端部外周に雄ネジ部32aが刻設された略円筒状のドライバ32と、このドライバ32内に上下動可能に収容されたプレート状のロックボルト(ロック部材)31とを有している。ここで、ロックボルト31には、上下方向に長い長孔31aが形成されており、ロックボルト31は、長孔31aに横方向に挿通するピン34によってドライバ32に連結されている。なお、ピン34は、ドライバ32に横方向に貫設されたピン挿通孔32bに圧入によって挿通保持されている。
ロックボルト31は、ケース10に形成された矩形のロックボルト挿通孔10d内に上下動可能に嵌合している。ロックボルト31は、ロックボルト31とドライバ32の隔壁32fとの間に縮装されたスプリング52によって常時上方に付勢されている。通常は、ロックボルト31の長孔31aの下部がピン34に係合することによってロックボルト31は、ドライバ32と共に上下動する。
また、ドライバ32の上部外周の相対向する箇所には水平に延びる係合部としてのアーム32dと、上下方向に長い回り止め部32cとが一体に形成されている。アーム32dは、ケース10に形成された連通部10hに上下動可能に収容されている。回り止め部32cは、ケース10に形成された係合溝10eに係合してドライバ32の回転を規制する。そして、アーム32dの先端部には横断面形状が矩形の磁石収納部32eが形成されている。この磁石収納部32eには、四角柱状の磁石(被検出部)33が圧入によって収納されている。
ケース10内に形成されたロック部材収納部10fには、円筒状のギヤ部材40が回転可能に収容されている。ギヤ部材40の下部外周は、リッド20の内面(上面)に立設されたギヤ保持筒部22によって回転可能に保持されている。そして、このギヤ部材40の下部外周には、ウォームホイール40aが形成され、内周には、雌ネジ部40bが形成されている。
ギヤ部材40の内部には、ドライバ32の下部が挿入されており、このドライバ32の下部外周に形成された雄ネジ部32aは、ギヤ部材40の内周に形成された雌ネジ部40bがかみ合っている。リッド20のギヤ保持筒部22の中心部に形成された円柱状のスプリング受け23とドライバ32の隔壁32fとの間には、スプリング51が縮装されている。ロックユニット30(ドライバ32とロックボルト31)は、スプリング51によって常時上方に付勢されている。
ケース10に形成されたロック部材収納部10fには、電動モータ61が横置き状態で収納されている。この電動モータ61の出力軸61aには、小径のウォームギヤ62が出力軸61aと一体で回転するように取付けられている。このウォームギヤ62は、ギヤ部材40の外周に形成されたウォームホイール40aとかみ合っている。ウォームギヤ62とウォームホイール40aとは、電動モータ61の出力軸61aの回転力をロックユニット30の進退力に変換する駆動機構を構成している。
一方、ケース10に形成された基板収納部10gには、その内面がロックユニット30の作動方向と平行となるように基板70が収納されている。この基板70の内面上下のロック位置とアンロック位置に対応する位置には、基板70をベース部として、センサであるホール素子(LOCK_SW)72,73,74とホール素子(UNLOCK_SW)75とがそれぞれ固定されている。これらのホール素子72,73,74及び75と磁石33とによって作動位置検出機構が構成され、この作動位置検出機構によってロックユニット30の位置(ロック位置/アンロック位置)が検出される。
本実施形態では、従来の構成と異なり、ロック位置に対応するホール素子が3つ上下方向に並べて配置されている。これは、ロックユニット30の必要な作動ストロークが車種によって異なることに対応するものである。すなわち、ホール素子72をロック位置検出用のセンサとして設定すると、ロックユニット30の作動ストロークが最も長くなる。をロック位置検出用のセンサとして設定すると、ロックユニット30の作動ストロークが最も短くなる。ホール素子73をロック位置検出用のセンサとして設定すると、ロックユニット30の作動ストロークが、ホール素子72の場合のストロークとホール素子74の場合のストロークとの中間の長さとなる。
このように、本実施形態では、ロック位置について、対応するセンサの位置を複数の位置から選択して作り分けることができるようにするセンサ位置選択構成として、基板70に、ロック位置について対応するセンサ(ホール素子72,73,74)が複数の異なる位置に固定されている。そして、この複数のセンサからいずれのセンサを用いるのかの選択は、装着される車種に合わせて予め後述するCPU91に設定されており、このCPU91が使用するセンサを選択するセンサ選択部として機能する。
ここで、上記作動位置検出機構を含む電動ステアリングロック装置1の制御システムの構成を図4に基づいて以下に説明する。
図4は、本発明に係る電動ステアリングロック装置1の制御システム構成図である。
ホール素子72,73,74及び75は、電動モータ61を駆動制御する制御手段であるCPU91に電気的に接続されている。CPU91は、通信インターフェイス(通信I/F)92及び車両の通信ライン93を経て車両に搭載された不図示の車両側制御部に電気的に接続されている。なお、図1に示すように、基板70には、通信インターフェイス92の機能を果たすコネクタ80が取り付けられている。このコネクタ80には、CPU91から延びる不図示の電気的接続線が接続される。
本実施形態では、ホール素子72,73,74のうち、ホール素子73をロック位置検出用のセンサとして用いるものとして設定されている。したがって、ホール素子72,74が磁気を検出しても、その信号はCPU91では無視される。ロック位置検出用のセンサとして設定されたロック位置近傍に配されたホール素子73は、ロックユニット30(アーム32d)に設けられた磁石33の中心がロック位置近傍の検知範囲に位置すると磁石33の磁力を検知して検知信号をCPU91に送信する。この検知信号により、CPU91は、ロックボルト31がロック位置に移動したものと判断する。また、アンロック位置近傍に配されたホール素子75は、ロックユニット30(アーム32d)に設けられた磁石33の中心がアンロック位置近傍の検知範囲に位置すると磁石33の磁力を検知して検知信号をCPU91に送信する。この検知信号により、CPU91は、ロックボルト31がアンロック位置に移動したものと判断する。
車両に搭載されたバッテリ94には、電動モータ(M)61がロックリレー95とアンロックリレー96とを介して電気的に接続されている。ロックリレー95とアンロックリレー96とは、CPU91から送信されるロック信号とアンロック信号によってそれぞれ駆動される。ここで、図1に示すように、コネクタ80には、上下2つのモータ給電端子71が突設されている。これらのモータ給電端子71は、電動モータ61に接続されている。
次に、以上のように構成された電動ステアリングロック装置1の動作(ロック/アンロック動作)について説明する。
不図示のエンジンが停止している状態では、図2に示すように、ロックユニット30のロックボルト31は、ロック位置にあって、その上端部がケース10のロックボルト挿通孔10dから凹部10aに突出して不図示のステアリングシャフトに係合している。この状態では、ステアリングシャフトの回動がロックされており、このロック状態においては不図示のステアリングホイールを回転操作することができず、これによって車両の盗難が防がれる。このとき、アーム32dに収容された磁石33は、基板70に設けられたホール素子73の近傍に位置しており、ホール素子73から送信される検知信号によってCPU91は、ロックボルト31がロック位置にあることを認識している。
上記状態から運転者が不図示のエンジンスタートスイッチをON操作すると、不図示の車両側制御部がこれを検知して電動ステアリングロック装置1に対してアンロック要求信号を送信する。すると、電動ステアリングロック装置1のCPU91は、アンロックリレー96に対してアンロック信号を出力する。すると、図4に示すアンロックリレー96は、破線にて示す位置に切り替わり、ロックリレー95は、実線位置にあるため、バッテリ94からの電流は、図4に実線にて示す経路を流れて電動モータ61が起動される。
上述のように電動モータ61が起動されると、その出力軸61aの回転は、ウォームギヤ62とウォームホイール40aによって減速されつつ方向が直角に変換されてギヤ部材40に伝達される。ギヤ部材40が回転されるため、ギヤ部材40の内周に刻設された雌ネジ部40bに螺合する雄ネジ部32aが形成されたドライバ32がスプリング51の付勢力に抗して下方に移動する。このようにドライバ32が下方に移動すると、ドライバ32に一体に形成されたアーム32dとピン34によってドライバ32に連結されたロックボルト31が下方に移動する。
上述のようにドライバ32のアーム32dが下方に移動してロックボルト31が図3に示すようにアンロック位置に達すると、ロックボルト31の上端部がケース10のロックボルト挿通孔10dの内部に退避する。よって、ロックボルト31のステアリングシャフトへの係合が解除され、ステアリングシャフトのロックが解除されてアンロック状態となり、運転者によるステアリングホイールの回転操作が可能となる。このとき、ドライバ32のアーム32dに設けられた磁石33の中心がアンロック位置近傍の検知範囲に達すると、前述のようにアンロック位置近傍に設けられたホール素子75は、磁石33の磁力を検知して検知信号をCPU91に送信する。よって、CPU91は、ロックボルト31がアンロック位置に移動したことを認識し、電動モータ61の駆動を停止し、通信I/F92及び通信ライン93を介して車両側制御部にアンロック完了信号を送信する。この結果、図3に示すアンロック状態が維持され、車両の走行が可能となる。
そして、車両が停止し、運転者がエンジンスタートスイッチをOFF操作してエンジンを切ると、車両側制御部がこれを検知して電動ステアリングロック装置1に対してロック要求信号を送信する。すると、電動ステアリングロック装置1のCPU91は、ロック信号を出力して図4に示すロックリレー95を破線位置に切り替え、アンロックリレー96は実線位置にあるため、バッテリ94からの電流は、図4に破線にて示す経路を流れて電動モータ61が逆転起動されてその出力軸61aが逆転される。
上述のように電動モータ61の出力軸61aが逆転されると、その回転は、ウォームギヤ62とウォームホイール40aとを経てギヤ部材40に伝達される。ギヤ部材40が逆転されるので、ドライバ32が上方に移動し、ドライバ32に一体に形成されたアーム32dとピン34とによってドライバ32に連結されたロックボルト31が上方に移動する。
上述のようにドライバ32のアーム32dが上方に移動して磁石33の中心がロック位置近傍の検知範囲に達すると、ロック位置近傍に設けられたホール素子73は、磁石33の磁力を検知して検知信号をCPU91に送信する。よって、CPU91は、ロックボルト31がロック位置に移動したことを認識し、電動モータ61の駆動を停止する。そして、CPU91は、通信I/F20と通信ライン93を介して車両側制御部にロック完了信号を送信する。この結果、図2に示すようにロックボルト31の上端部がケース10の凹部10aから突出して不図示のステアリングシャフトに係合し、ステアリングシャフトの回動がロックされるロック状態となり、駐車時における車両の盗難が防がれる。なお、ロックボルト31のステアリングシャフトの係合溝への係合が良好に行われない場合には、ロックボルト31に形成された長孔31a内をピン34が相対移動することができる範囲でロックボルト31がスプリング52の付勢力に抗して下方に移動する。これにより、ロックボルト31には、過大な負荷が作用することがない。
以上説明したように、第1実施形態によれば、電動ステアリングロック装置1は、ロック位置の検出に利用可能なセンサとしてホール素子を複数並べて有しており、ロックボルト31の必要な作動ストロークに応じてロック位置の検出に利用するホール素子を選択可能である。よって、電動ステアリングロック装置1は、内部部品を変更することなく、ロックボルト31の作動ストロークを簡単に変更して作り分けることが可能であり、複数種類の車種に共通で利用でき、汎用性を高くできる。また、作動ストロークの変更は、CPU91の設定により行われるので、部品の変更をすることなく変更が可能であり、ロックボルト31のストロークを最大ストローク可能に駆動機構の構成を設定しておくことにより、汎用性が非常に高いものとすることができる。
(第2実施形態)
図5は、第2実施形態の基板270の一部を拡大して示した図である。
第2実施形態は、ロック位置を検出するセンサとして、ホール素子272のみを備えている他は、第1実施形態と同様である。よって、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
第1実施形態では、ロック位置を検出可能なセンサを複数設けた。しかし、このうちの1つのみしか実際には使用されないため、他のホール素子が無駄となる。
そこで、本実施形態では、第1実施形態よりも汎用性は若干劣るものの、使用される車種に応じて簡単に作り分けが可能な形態とした。
基板270は、第1実施形態の基板70と略同様な構成をしている。ただし、基板270には、ロック位置を検出するセンサとして、ホール素子272のみが実装されている。そして、ホール素子272が実装されていない位置、具体的には、第1実施形態の基板70においてホール素子72,74が実装されていた位置には、ホール素子272と同一形状のホール素子を実装できるように配線パターンが形成されている。したがって、ホール素子272を実装前の基板270上には、センサ実装予定領域270a,270b,270cの3つが上下方向に並んで配置されている。図5の例では、中央のセンサ実装予定領域270bに、ホール素子272を実装した例を示している。
使用される車種に応じて、ロックボルト31の必要な作動ストロークが異なる場合には、3つのセンサ実装予定領域270a,270b,270cのいずれにホール素子272を実装するのかを選択することにより、簡単にロックボルト31の作動ストロークの異なる3種類の電動ステアリングロック装置を作り分けることが可能となる。
以上説明したように、第2実施形態によれば、ホール素子272の実装位置を変更する、又は、ホール素子272の実装位置を変更した3種類の基板270の中から用いる基板を選択するだけで、ロックボルト31の作動ストロークの異なる3種類の電動ステアリングロック装置を簡単に作り分けることが可能となる。
(第3実施形態)
図6は、第3実施形態の基板370の一部を拡大して示した図である。
第3実施形態は、センサ実装予定領域を多数、具体的には、センサ実装予定領域370a,370b,370c,370d,370e,370f,370g,370h,370iの9箇所設け、これらの配置が第2実施形態と異なる他は、第2実施形態と同様である。よって、前述した第1実施形態及び第2実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
第1実施形態及び第2実施形態では、センサ実装予定領域が上下方向に一直線上で並んでいた。しかし、このような配置であると、ホール素子のサイズによって上下方向に並ぶ間隔が決まってしまい、より細かな位置変更ができなかった。そこで、本実施形態では、センサ実装予定領域を左右方向にも並べて、上下方向でみるとセンサ実装予定領域が一部重なるような配置とした。このようにしても、配線パターンの通過位置を各センサ実装予定領域で上下方向に異ならせることにより、短絡することなく、各センサ実装予定領域に配線パターンを形成できる。本実施形態では、これら9つのセンサ実装予定領域の中から選択した1箇所にホール素子372を実装して用いる。
なお、本実施形態では、左右方向にホール素子の位置がずれることとなるが、多少左右にずれても、磁石33からの磁力が届けば、適切に位置検出が可能である。また、本実施形態において、ホール素子に到達する磁力が弱くなってしまうような場合には、磁石33を左右方向に長いものを用いることで、容易に対応可能である。
以上説明したように、第3実施形態によれば、センサ実装予定領域を左右方向にもずらすことにより、センサ実装予定領域の上下方向における位置をより細かく配置した。これにより、ホール素子の位置をより細かく変更することができる。
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の範囲内である。
(1)各実施形態において、アンロック側はロックボルトが引っ込めばよいので、共通の位置とした例を挙げて説明した。これに限らず、例えば、アンロック側についても、複数箇所にセンサを設けたり、センサ実装予定領域を複数設けてもよい。
(2)各実施形態において、選択可能なロックボルト31の作動ストロークは、3つである例を挙げて説明した。これに限らず、選択可能なロックボルト31の作動ストロークは、2つであってもよいし、4つ以上であってもよい。
(3)各実施形態において、被検出部に磁石を用いて、センサにホール素子を用いる例を挙げて説明した。これに限らず、例えば、ロック部材の位置検出には、光センサを用いてもよい。
(4)各実施形態において、ホール素子は、基板に実装されている例を挙げて説明した。これに限らず、例えば、ホール素子は、他の部材をベース部として、この部材に固定されるようにしてもよい。
なお、各実施形態及び変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。また、本発明は、以上説明した各実施形態によって限定されることはない。
1 電動ステアリングロック装置
10 ケース
10a 凹部
10b コネクタ配設部
10c ピン孔
10d ロックボルト挿通孔
10e 係合溝
10f ロック部材収納部
10g 基板収納部
10h 連通部
11 ピン
20 リッド
21 ピン留め部
21a ピン挿通孔
22 ギヤ保持筒部
23 スプリング受け
30 ロックユニット
31 ロックボルト
31a 長孔
32 ドライバ
32a 雄ネジ部
32b ピン挿通孔
32c 回り止め部
32d アーム
32e 磁石収納部
32f 隔壁
33 磁石
34 ピン
40 ギヤ部材
40a ウォームホイール
40b 雌ネジ部
51 スプリング
52 スプリング
61 電動モータ
61a 出力軸
62 ウォームギヤ
70 基板
71 モータ給電端子
72,73,74,75 ホール素子
80 コネクタ
91 CPU
92 通信インターフェイス
93 通信ライン
94 バッテリ
95 ロックリレー
96 アンロックリレー
270 基板
270a,270b,270c センサ実装予定領域
272 ホール素子
370a,370b,370c,370d,370e,370f,370g,370h,370i センサ実装予定領域
372 ホール素子

Claims (3)

  1. 車両のステアリングシャフトに係合するロック位置とその係合が解除されるアンロック位置との間を移動可能なロック部材と、
    前記ロック部材を移動させる駆動力を生じる駆動源と、
    前記駆動源の出力により前記ロック部材を駆動する駆動機構と、
    前記ロック部材と一体で移動するように設けられた被検出部と、
    前記ロック位置及び前記アンロック位置のそれぞれに対応する位置に配置され、前記被検出部の位置を検出するセンサと、
    前記センサが固定されるベース部と、
    必要とされるロック位置からアンロック位置までのストローク量に応じて、ロック位置又はアンロック位置の少なくとも一方について、対応するセンサの位置を複数の位置から選択できるようにするセンサ位置選択構成と、
    を備える電動ステアリングロック装置。
  2. 請求項1に記載の電動ステアリングロック装置において、
    前記センサ位置選択構成として、前記ベース部には、ロック位置又はアンロック位置の少なくとも一方について、対応するセンサの固定位置が複数の中から選択可能なように複数のセンサ固定位置が設けられていること、
    を特徴とする電動ステアリングロック装置。
  3. 請求項1に記載の電動ステアリングロック装置において、
    前記センサ位置選択構成として、前記ベース部には、ロック位置又はアンロック位置の少なくとも一方について、対応するセンサが複数の異なる位置に固定されており、
    使用するセンサを選択するセンサ選択部を有すること、
    を特徴とする電動ステアリングロック装置。
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