JP2015119830A - ガイディングカテーテルおよびアブレーションカテーテル - Google Patents

ガイディングカテーテルおよびアブレーションカテーテル Download PDF

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Katsuhiko Shimizu
克彦 清水
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靖一 大坪
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孝史 北岡
雄輝 増渕
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雄輝 増渕
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淳一 小林
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Abstract

【課題】血管への係合力を向上させて、安全かつ適切なアブレーションを行うことを可能とする腎動脈用のガイディングカテーテルおよびアブレーションカテーテルを提供する。【解決手段】腎動脈RAの内部から腎交感神経をアブレーションするためのアブレーションカテーテル100をガイドするためのガイディングカテーテル10であって、アブレーションカテーテル100を導くための第1のルーメン21を有する管状部20と、管状部20の遠位部に配置されるとともに陰圧によって腎動脈RAまたは下行大動脈Aの内壁面に吸着可能な吸着部40と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、腎動脈の内部からの腎交感神経のアブレーションに用いられるガイディングカテーテルおよびアブレーションカテーテルに関するものである。
近年、治療抵抗性高血圧の治療法として、腎交感神経アブレーション(腎交感神経焼灼術)の有効性が注目されている。高血圧の発症および維持には、腎交感神経活動の亢進が関与していると考えられており、腎交感神経をアブレーションすることで、治療抵抗性高血圧患者の血圧を低下させる効果が期待されている。
腎交感神経アブレーションでは、ガイディングカテーテルを経皮的に腎動脈または下行大動脈の腎動脈への入口近傍まで挿入し、このガイディングカテーテル内を通して、アブレーション機能を備えたカテーテルを腎動脈内へ導入する。この後、腎動脈の周囲を走る腎交感神経を、腎動脈内からアブレーションカテーテルによってアブレーションすることで熱的に損傷させる。
特表2012−513873号公報
ガイディングカテーテルおよびアブレーションカテーテルは、大動脈を通るため、血流の拍動によって揺れ動きやすい。特に、腕の動脈から経皮的にガイディングカテーテルを挿入する場合には、大腿動脈等の足の動脈から挿入する場合と比較して、術後における穿刺部の圧迫時間および臥床の時間を短縮でき、患者の負担を低減できるが、大動脈の心臓の近くを通過するため、ガイディングカテーテルおよびアブレーションカテーテルが拍動の影響を受けて揺れ動きやすくなる。しかしながら、アブレーションカテーテルによってアブレーションを行う際には、電極を腎動脈の目的の位置に所定の時間接触させる必要があるため、ガイディングカテーテルやアブレーションカテーテルが揺れると、アブレーションする位置が変化しやすくなり、望ましくない。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、血管への係合力を向上させて、安全かつ適切なアブレーションを行うことを可能とする腎動脈用のガイディングカテーテルおよびアブレーションカテーテルを提供することを目的とする。
上記目的を達成するガイディングカテーテルは、腎動脈に挿入して腎動脈の内部から腎交感神経をアブレーションするためのアブレーションカテーテルをガイドするためのガイディングカテーテルであって、前記アブレーションカテーテルを導くための第1のルーメンを有する管状部と、前記管状部の遠位部に配置されるとともに陰圧によって腎動脈または下行大動脈の内壁面に吸着可能な吸着部と、を有する。
上記目的を達成するアブレーションカテーテルは、腎動脈に挿入して腎動脈の内部から腎交感神経をアブレーションするためのアブレーションカテーテルであって、長尺な管状部と、前記管状部の遠位部に配置されるとともに陰圧によって腎動脈または下行大動脈の内壁面に吸着可能な吸着部と、前記管状部の遠位部に配置されるとともに腎動脈の内壁面に接触して熱的影響を与える熱要素と、を有する。
上記のように構成したガイディングカテーテルは、吸着部を腎動脈の内壁面に吸着させることができるため、腎動脈または下行大動脈に強固に係合されて移動し難くなる。これにより、アブレーションカテーテルを目的の位置へ容易に位置決めできるとともに位置決め状態を維持することが可能となり、良好な条件で安全かつ適切なアブレーションを行うことができる。
上記のように構成したアブレーションカテーテルは、吸着部を腎動脈の内壁面に吸着させることができるため、アブレーションカテーテルを腎動脈または下行大動脈に強固に係合されて移動し難くなる。これにより、アブレーションカテーテルを目的の位置へ容易に位置決めできるとともに位置決め状態を維持することが可能となり、良好な条件で安全かつ適切なアブレーションを行うことができる。
第1実施形態に係るガイディングカテーテルを示す概略平面図である。 第1実施形態に係るガイディングカテーテルの遠位部を示す縦断面図である。 図2のB−B線に沿う断面図である。 アブレーションカテーテルを示す平面図である。 第1実施形態に係るガイディングカテーテルの血管への導入方法を示す概略説明図である。 第1実施形態に係るガイディングカテーテルを腎動脈へ係合させた状態を示す概略断面図である。 アブレーションカテーテルによりアブレーションを行う際の状態を示す概略断面図である。 図7のC−C線に沿う概略断面図である。 管状部の変形例を示す断面図である。 管状部の他の変形例を示す断面図である。 第2実施形態に係るアブレーションテーテルを示す平面図である。 第2実施形態に係るアブレーションカテーテルの遠位部を示す縦断面図である。 第2実施形態に係るアブレーションカテーテルの吸着部を吸着させた状態を示す断面図である。 第2実施形態に係るアブレーションカテーテルによりアブレーションする状態を示す概略断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。なお、図面の寸法比率は、説明の都合上、誇張されて実際の比率とは異なる場合がある。明細書では、血管に挿入する側を「遠位」若しくは「遠位側」、操作する手元側を「近位」若しくは「近位側」と称することとする。
<第1実施形態>
図1〜3に示す第1実施形態に係るガイディングカテーテル10は、腎動脈RAの内部から腎交感神経RNをアブレーションするためのアブレーションカテーテル100(図4を参照)を、経皮的に腎動脈RAまで誘導(ガイド)するためのカテーテルである。特に、本実施形態に係るガイディングカテーテル10は、上腕動脈や橈骨動脈などの腕の左右の動脈(特に右腕の動脈)から、下行大動脈Aを介して腎動脈RAの内部まで挿入されるものである。ガイディングカテーテル10が右腕から導入される場合には、右鎖骨下動脈および頸動脈を経由して下行大動脈に到達する。ガイディングカテーテル10が左腕から導入される場合には、左鎖骨下動脈を経由して下行大動脈に到達する。
ガイディングカテーテル10は、中空構造の長尺な管状部20と、管状部20の近位側に固着されるハブ30と、管状部20の遠位部に配置される吸着部40とを備えている。
管状部20は、可撓性を有する管体であり、アブレーションカテーテル100を挿入するための第1のルーメン21と、吸着部40に陰圧を付与するための第2のルーメン24とが形成される。第1のルーメン21は、管状部20の遠位側端部に形成される第1遠位開口部22で開口するとともに、第1遠位開口部22よりも近位側に形成される側孔23で側方(軸方向と直交する方向)へ開口している。第2のルーメン24は、図3に示すように、第1のルーメン21を囲むように複数形成され、管状部20の遠位側端部に形成される第2遠位開口部25で各々が開口している。なお、第2のルーメン24の数は、特に限定されない。
管状部20は、遠位側の所定の範囲に、自然状態において所定の方向へ湾曲するように形状付けられた遠位湾曲部26が形成される。ここで、「自然状態」とは、外力が作用しない状態を意味し、以下の説明においても同様の意味として用いる。側孔23は、管状部20の湾曲方向側(湾曲によって凹状となる側)に位置することが好ましいが、必ずしも湾曲方向側に位置しなくてもよい。側孔23の形状は、特に限定されず、例えば円形、楕円形、矩形、またはスリット形状等とすることができる。側孔23の形状が、管状部20の軸方向に相対的に長い楕円形、矩形、またはスリット形状であれば、側孔23からアブレーションカテーテル100を導出可能な範囲が軸方向に広くなり、導出位置を所望の位置に調節することができる。側孔23は、本実施形態では管状部20に1つのみ形成されるが、複数形成されてもよい。側孔が複数形成されれば、より望ましい側孔を選択して、アブレーションカテーテル100を導出することができる。
吸着部40は、管状部20の第2遠位開口部25が形成される遠位側端部に設けられる。第2のルーメン24を介して外部から第2遠位開口部25に陰圧を付与することで、吸着部40を、腎動脈RAまたは下行大動脈Aにおける腎動脈RAの入口近傍に吸着させることが可能である。
ハブ30は、管状部20の近位部に固着されるハブ本体32を備えている。ハブ本体32の近位側端部には、管状部20の第1のルーメン21に連通する挿入口31が形成される。挿入口31は、後述するアブレーションカテーテル100を挿入する部位であるとともに、造影剤を注入する部位としても利用できる。また、ハブ本体32には、第2のルーメン24に連通する陰圧供給口35が形成される。陰圧供給口35には、陰圧を供給するための陰圧装置50から延びるチューブ51を接続可能である。陰圧装置50は、例えば、真空ポンプやシリンジである。なお、陰圧とは、吸着部40が挿入される動脈内よりも圧力が低い状態を示す。
管状部20の長さは、1000〜1500mmであることが好ましいが、血管への導入位置から腎動脈へ到達可能な長さであれば、特に限定されない。管状部20の外径は、ガイディングカテーテル10を上腕動脈または橈骨動脈から導入でき、かつ平均内径が約5〜6mmの腎動脈RAに挿入できるように、2.0〜3.0mmであることが好ましいが、これに限定されない。第1のルーメン21の内径は、特に限定されないが、1.5〜2.0mmであることが好ましい。管状部20の側孔23の位置は、特に限定されないが、管状部20の遠位側端部から2〜10mmに位置することが好ましい。第2のルーメン63の内径は、2.0〜3.0mmであることが好ましいが、これに限定されない。
管状部20の構成材料としては、ポリアミド系樹脂(例えば、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン6)、ポリエステル系ポリアミド系樹脂(例えば、グリラックス(商品名、メーカーDIC))、ポリエーテル系ポリアミド樹脂(例えば、ペバックス(商品名、メーカー/アトケム))、ポリウレタン、ABS樹脂、ポリエステルエラストマー樹脂、ポリウレタンエラストマー樹脂、フッ素系樹脂(PFA、PTFE、ETFE等)等が使用可能であるが、これらに限定されない。なお、ガイディングカテーテル10の挿入は、X線透視下で、その位置を確認しつつ行うため、管状部20に、例えば硫酸バリウム、酸化ビスマス、タングステンのようなX線不透過材料を含むマーカーを設けることが好ましく、若しくは、管状部20の構成材料に、X線不透過材料を配合してもよい。
また、管状部20が、多層構造であってもよい。また、管状部20に、例えば素線を筒状に編組した補強材が埋設されてもよい。補強材の具体例としては、ステンレス鋼、タングステン、Ni−Ti、炭素繊維等の細径の線により構成されたものを挙げることができる。補強材は、管状部20の軸方向の特定の部位にのみ設けられてもよい。このような補強材を埋設することにより、ガイディングカテーテル10の折れ曲がり(キンク)を防止し、かつ、ガイディングカテーテル10を回転させる際のトルク伝達性を向上させることができる。
ガイディングカテーテル10によって誘導させるアブレーションカテーテル100は、経皮的に腎動脈RAへ導入されて、腎動脈RAの周囲を走る腎交感神経RN(図6を参照)をアブレーション(焼灼)するものであり、図4に示すように、長尺なシャフト部110と、アブレーションのために加熱を行う加熱部120と、加熱部120が設けられるシャフト部110の遠位側端部に固定される牽引ワイヤ(不図示)を牽引操作するための操作部130とを備えている。牽引ワイヤは、遠位側がシャフト部110の遠位側端部の内壁面に固定され、近位側が、操作部130のスライド部132に固定される。
加熱部120は、シャフト部110の遠位側端部に固定された単極(モノポーラ)の電極チップであり、腎交感神経RNの線維に熱的神経変調を誘発させることができ、神経線維に、例えば、壊死、熱変質、または剥離等を生じさせる。加熱部120による加熱温度は、摂氏35°〜85°が好ましいが、これに限定されない。なお、本実施形態における加熱部120はモノポーラ電極であるが、バイポーラ電極になるようにアブレーションカテーテル100を構成してもよい。
操作部130は、操作者がアブレーションカテーテル100を操作する部位であり、操作者が保持する操作本体部131と、操作本体部131に対して軸方向へスライド移動が可能なスライド部132とを備えている。スライド部132には、牽引ワイヤが固定されており、スライド部132をスライド移動させることで、牽引ワイヤを牽引してシャフト部110の遠位部を撓ませ、牽引ワイヤによる牽引を緩めることで、シャフト部110の遠位部を元の略直線状に復帰させることができる。
アブレーションカテーテル100は、エネルギ供給装置140に接続して使用される。エネルギ供給装置140は、ケーブル141を介して、加熱部120へ生体組織をアブレーションするための高周波の電気エネルギを供給可能である。
また、エネルギ供給装置140には、加熱部120と対極をなし、体表面に張り付けられて電流を分散しつつ回収可能な対極板150が接続される。なお、アブレーションは、必ずしも電気エネルギにより実施されなくてもよく、例えば、マイクロ波エネルギ、超音波エネルギ、レーザー等のコヒーレント光、インコヒーレント光、加熱された流体、冷却された流体等によって実施されてもよい。アブレーションは、加熱のみならず冷却によって行われてもよい。
次に、第1実施形態に係るガイディングカテーテル10の使用方法の一例を説明する。
まず、図5に示すように、セルジンガー法によりカテーテルイントロデューサー170を上腕動脈または橈骨動脈に穿刺し、ハブ30の後端にYコネクタ180を装着して第1のルーメン21にガイドワイヤ160を挿入した状態のガイディングカテーテル10を、カテーテルイントロデューサー170に挿入する。このとき、管状部20の遠位湾曲部26は、第1のルーメン21内に挿入されたガイドワイヤ160によって伸ばされているため、略直線形状となっている。この後、ガイディングカテーテル10よりもガイドワイヤ160を先行させた状態で、ガイディングカテーテル10の遠位側を、カテーテルイントロデューサー170の遠位開口部から動脈内へ挿入する。ハブ30の後端にYコネクタ180が装着されているため、第1のルーメン21へ、必要に応じて造影剤を注入することも可能である。
次に、ガイディングカテーテル10、およびガイドワイヤ160を徐々に送り、下行大動脈Aにおける腎動脈RAの入口の近傍まで挿入していく。この際、ガイディングカテーテル10の遠位側端部が血管の屈曲部を通過できるように、ガイドワイヤ160の出し入れ、ガイディングカテーテル10の進退および回転を適宜組み合わせた操作を行う。
ガイディングカテーテル10の遠位部が下行大動脈Aにおける腎動脈RAの入口の近傍に到達した後、吸着部40を腎動脈RAの内部または下行大動脈Aにおける腎動脈RAの入口近傍に位置させて、ガイドワイヤ160をガイディングカテーテル10から引き抜く。これにより、図6に示すように、遠位湾曲部26は、元の湾曲した形状に復帰する。この湾曲した形状によって、ガイディングカテーテル10の管状部20の一部が下行大動脈Aの内壁面にバックアップとして接触し、遠位側端部を腎動脈RA内に維持することができる。
次に、ハブ本体32の陰圧供給口35に陰圧装置50から延びるチューブ51を接続し、吸着部40を腎動脈RAの内壁面または下行大動脈Aにおける腎動脈RAの入口近傍の内壁面に密接させて、陰圧装置50を作動させる。これにより、第2遠位開口部25に陰圧が付与され、吸着部40が血管壁面に吸着する。なお、腎動脈RAまたは下行大動脈Aにおける吸着部40を吸着させる位置は、特に限定されず、状況に応じて適宜設定可能である。
吸着部40が血管壁面に吸着すると、ガイディングカテーテル10が腎動脈RAまたは下行大動脈Aに強固に係合された状態となる。したがって、腕の動脈から導入することで、足の動脈から導入する場合と比較して、ガイディングカテーテル10が心臓の拍動の影響を受けやすくとも、ガイディングカテーテル10が拍動によって揺れ動き難くなる。
次に、エネルギ供給装置140から延びるケーブル141をアブレーションカテーテル100に接続し、対極板150を患者の体表面に張り付ける。この後、Yコネクタ180を介して、ハブ30の挿入口31から第1のルーメン21にアブレーションカテーテル100を挿入し、側孔23からシャフト部110を突出させ、腎動脈RA内へ挿入する。この後、操作本体部131およびスライド部132を操作して、加熱部120の位置を調整しつつシャフト部110を湾曲させて、図7に示すように、腎交感神経RNが隣接する第1の目的位置P1に、加熱部120を接触させる。このとき、ガイディングカテーテル10が、吸着部40によって腎動脈RAに対して強固に係合されているため、加熱部120を目的の位置へ容易に位置決めできる。そして、側孔23が、管状部20の湾曲方向側に位置するため、側孔23を、腎動脈RAに向かう方向に位置させやすく、腎動脈RA内にアブレーションカテーテル100を挿入させやすい。
次に、エネルギ供給装置140から加熱部120へ高周波の電気エネルギを供給すると、対極板150が体表面に設けられているために、加熱部120の近傍の生体組織が加熱される。これにより、加熱部120の近傍に位置する腎交感神経RNの線維に、例えば、壊死、熱変質、または剥離を生じさせる。このとき、ガイディングカテーテル10が腎動脈RAに対して強固に係合されているため、電気エネルギを供給する所定の時間(例えば、30〜120秒)、加熱部120を目的の位置に容易に維持することができ、安全かつ適切なアブレーションを行うことができる。
この後、操作部130を操作して、図8に示すように、加熱部120を腎動脈RAの長手方向軸に沿って異なる位置であって円周方向へも異なる位置P2、P3・・・へ順次移動させつつ、加熱部120へ高周波の電気エネルギを再び供給し、各々の位置でアブレーションを行う。本実施形態では、加熱部120を腎動脈RAの長手方向軸に沿って約0.3〜1.0mm毎に移動させつつ、円周方向に約90〜270度毎に回転させて、腎動脈RAの内壁面に螺旋を描くようにスポット的に約4〜6箇所の損傷部位を形成する。なお、加熱する位置や数は、上記の範囲内でなくてもよい。このように、腎動脈RAの長手方向軸に沿って異なる位置へ移動させるとともに、円周方向へも異なる位置へ移動させることで、腎動脈RA外膜及び外膜外に局在する腎交感神経RNを腎動脈RA内において空間的に全周で壊死、熱変質、または剥離を生じさせることができる。この際、螺旋を描くようにスポット的にアブレーションするため、腎動脈RAが腎動脈RN内の断面において全周的な損傷を受けず、血管狭窄のリスクを低減できる。
そして、吸着部40が吸着した位置(例えば、腎動脈RAの入口の縁部に位置する目的位置Pn)をアブレーションする場合には、加熱部120を一旦ガイディングカテーテル10内に収容した後、第1遠位開口部22から加熱部120を目的位置Pnに接触させて、加熱部120の近傍に位置する腎交感神経RNの線維に、壊死、熱変質、または剥離を生じさせることができる。
なお、アブレーションする位置を変更する際に、状況に応じて、陰圧装置50を一旦停止させて吸着部40による吸着を解除し、吸着部40を異なる位置に吸着させてもよい。
左右の腎動脈RAのうちの一方の腎動脈RAの全ての目的位置P1〜Pnにおいてアブレーションを行った後には、アブレーションカテーテル100をガイディングカテーテル10内に収容する。次に、陰圧装置50を停止させると吸着部40が血管壁面から離れ、ガイディングカテーテル10の腎動脈RAまたは下行大動脈Aに対する係合が解除される。
この後、吸着部40を他方の腎動脈RAの内壁面または下行大動脈Aにおける腎動脈RAの入口近傍の内壁面に密接させて、陰圧装置50を作動させる。これにより、第2遠位開口部25に陰圧が付与されて、吸着部40が血管壁面に吸着する。この後、前述と同様に、複数の目的位置において順次アブレーションを行う。左右両側の腎動脈RAにおいてアブレーションを施した後、アブレーションカテーテル100をガイディングカテーテル10内に収容し、陰圧装置50を停止させて吸着部40を血管壁面から離し、アブレーションカテーテル100、ガイディングカテーテル10およびカテーテルイントロデューサー170を血管内から除去して、手技が完了する。
以上のように、第1実施形態に係るガイディングカテーテル10は、腎動脈RAの内部から腎交感神経RNをアブレーションするためのアブレーションカテーテル100をガイドするためのガイディングカテーテル10であって、アブレーションカテーテル100を導くための第1のルーメン21を有する管状部20と、管状部20の遠位部に配置されるとともに陰圧によって腎動脈RAまたは下行大動脈Aの内壁面に吸着可能な吸着部40と、を有している。このため、吸着部40を腎動脈RAまたは下行大動脈Aの内壁面に吸着させて、ガイディングカテーテル10を腎動脈RAまたは下行大動脈Aに強固に係合させることができる。したがって、ガイディングカテーテル10が心臓の拍動等の影響によって揺れ動き難くなり、アブレーションを行うための加熱部120を望ましい位置へ容易に位置決めし、電気エネルギを供給する所定の時間、加熱部120の位置を維持することができ、良好な条件で安全かつ適切なアブレーションを行うことができる。そして、腎交感神経RNに適切なアブレーションを行うことで、血圧の降圧効果を良好に得ることができる。
また、管状部20が、外部から吸引して吸着部40に陰圧を付与するための第2のルーメン24を有するため、外部にて調節された適切な陰圧を吸着部40へ付与することができ、適切な係合力を作用させやすくなり、安全かつ適切なアブレーションを行うことができる。
また、管状部20は、第1のルーメン21が側方に開口する側孔23を有するため、側孔23からアブレーションカテーテル100を導出させて、管状部20の第1遠位開口部22が位置する部位以外へも加熱部120を位置させることができ、任意の位置をアブレーション可能となる。
また、管状部20は、遠位部が湾曲して形成され、側孔23は、管状部20の湾曲方向側に形成されるため、側孔23を、腎動脈RAに向かう方向に位置させやすく、腎動脈RA内にアブレーションカテーテル100を挿入させやすい。
なお、第1のルーメン21および第2のルーメン24が形成される管状部20の形態は、特に限定されない。例えば、図9に示すように、管状部60が、同心的に内管61および外管62を備え、内管61の内側に第1のルーメン63が形成され、内管61と外管62の間に、第2のルーメン64が形成されてもよい。管状部60には、第1のルーメン63が側方へ開口する側孔65が形成されてもよい。また、図10に示すように、管状部70が、平行に並ぶ第1のルーメン71および第2のルーメン72を有してもよい。管状部70には、第1のルーメン71が側方へ開口する側孔73が形成されてもよい。
また、第1実施形態において、吸着部40は管状部20の遠位側端部に設けられるが、吸着部が、管状部の遠位側端部に設けられなくてもよく、例えば、管状部の側面に形成されてもよい。この場合、陰圧を付与するための第2ルーメンが、管状部の側面で開口することになる。
<第2実施形態>
図11,12に示す第2実施形態に係るアブレーションカテーテル200は、ガイディングカテーテルではなく、腎動脈RAの内部から腎交感神経RNをアブレーションするためのカテーテルである。なお、第1実施形態において説明したアブレーションカテーテル100と同一の機能を有する部位には、同一の符号を付し、説明を省略する。
アブレーションカテーテル200は、長尺なシャフト部110(管状部)と、アブレーションのために加熱を行う加熱部220(熱要素)と、加熱部220を支持する支持部240と、管状部20の遠位部に配置される吸着部250と、シャフト部110の遠位側端部に固定される牽引ワイヤ260を牽引操作するための操作部130とを備えている。牽引ワイヤ260は、遠位側がシャフト部110の遠位側端部の内壁面に固定され、近位側が、操作部130のスライド部132に固定される。
加熱部220は、シャフト部110の遠位側端部に固定された単極(モノポーラ)の電極チップであり、腎交感神経RNの線維に熱的神経変調を誘発させることができ、神経線維に、例えば、壊死、熱変質、または剥離等を生じさせる。加熱部220には、電流を供給するための導線221が接続されている。加熱部220による加熱温度は、摂氏35°〜85°が好ましいが、これに限定されない。なお、本実施形態における加熱部220はモノポーラ電極であるが、バイポーラ電極になるようにアブレーションカテーテル200を構成してもよい。
支持部240は、コイルバネであり、一端がシャフト部110の遠位側端部に固定され、他端が加熱部220に固定されている。支持部240は、加熱部220を、シャフト部110に対して軸方向に近接および離間可能に支持している。支持部240の材料は、例えば、ステンレス鋼、Ni−Ti合金、タングステン、プラチナ合金、タンタル等を適用できるが、これらに限定されない。なお、支持部は、加熱部220を弾性的に支持できるのであれば、コイルバネでなくてもよく、例えば、樹脂等の弾性材料によって蛇腹状に形成されてもよい。
吸着部250は、シャフト部110の遠位側端部に連結されている。吸着部250は、内部に空間部251が形成され、遠位方向へ開口するカップ形状となっている。吸着部250は、弾性的に変形可能であり、空間部251の体積を減少させるように変形させた状態で開口を囲む縁部252を腎動脈RAまたは下行大動脈Aの内壁面に密接させることで、吸着部250の復元力によって、空間部251に陰圧を発生させて吸着力を生じさせる。空間部251には、支持部240に支持された加熱部220が配置されている。
次に、第2実施形態に係るアブレーションカテーテル200の使用方法の一例を説明する。
まず、公知のガイディングカテーテル300(図14を参照)にガイドワイヤ160を挿入し、ガイディングカテーテル300の遠位側を、カテーテルイントロデューサー170(図5を参照)の遠位開口部から上腕動脈または橈骨動脈内へ挿入する。そして、ガイディングカテーテル300よりもガイドワイヤ160を先行させた状態で、ガイディングカテーテル10の遠位部を、下行大動脈Aを介して腎動脈RA内まで導入する。この際、ガイディングカテーテル300の遠位側端部が血管の屈曲部を通過できるように、ガイドワイヤ160の出し入れ、ガイディングカテーテル300の進退および回転を適宜組み合わせた操作を行う。
ガイディングカテーテル300の遠位部を腎動脈RA内に挿入した後、ガイドワイヤ160をガイディングカテーテル10から引き抜く。これにより、図14に示すように、ガイディングカテーテル300の遠位側開口部301が、腎動脈RA内に維持される。
次に、エネルギ供給装置140から延びるケーブル141をアブレーションカテーテル200に接続し、対極板150を患者の体表面に張り付ける。
次に、ガイディングカテーテル300の近位側からアブレーションカテーテル200を挿入し、ガイディングカテーテル300をガイドとして、アブレーションカテーテル200の遠位部をガイディングカテーテル300の遠位側開口部301から突出させ、腎動脈RA内へ挿入する。
この後、操作本体部131およびスライド部132を操作して、加熱部120の位置を調整しつつシャフト部110を湾曲させて、腎交感神経RNが隣接する第1の目的位置P1に、吸着部250の開口を囲む縁部252を密着させて押し付ける。これにより、図13に示すように、縁部252と血管壁の間の隙間から空間部251内の血液が押し出され、吸着部250が、空間部251の体積を減少させるように変形し、空間部251内に設けられる加熱部220が、支持部240を収縮させつつ目的位置P1に接触する。この後、吸着部250の押し付けを止めると、縁部252を目的位置P1に密着させた状態で弾性的に元の形状に復帰しようとする吸着部250により、空間部251に陰圧が発生して、吸着部250が目的位置P1に吸着する。これにより、アブレーションカテーテル200が腎動脈RAに強固に係合された状態となる。したがって、腕の動脈から導入することで、足の動脈から導入する場合と比較して、アブレーションカテーテル200が心臓の拍動の影響を受けやすくとも、アブレーションカテーテル200が拍動によって揺れ動き難くなる。
そして、支持部240は、吸着部250の陰圧による吸着力が作用して収縮した状態が維持され、腎動脈RAの内壁面に加熱部220を押し付ける押し付け力を作用させる。このため、予め支持部240の弾性力を適切に設定することで、常にアブレーションに適切な押し付け力で、加熱部220を血管壁面への押し付けることが可能となる。
次に、エネルギ供給装置140から加熱部220へ高周波の電気エネルギを供給すると、対極板150が体表面に設けられているために、加熱部220の近傍の生体組織が加熱される。これにより、加熱部220の近傍に位置する腎交感神経RNの線維に、例えば、壊死、熱変質、または剥離を生じさせる。このとき、アブレーションカテーテル200が腎動脈RAに対して強固に係合されているため、電気エネルギを供給する所定の時間、加熱部220を目的の位置に容易に維持することができ、安全かつ適切なアブレーションを行うことができる。
この後、操作部130を操作して、吸着部250に進退や回転等の運動を作用させて腎動脈RAの内壁面から引き剥がす。この後、操作部130を操作して、加熱部220を腎動脈RAの長手方向軸に沿って異なる位置であって円周方向へも異なる位置P2、P3・・・へ順次移動させつつ、加熱部120へ高周波の電気エネルギを再び供給し、各々の位置でアブレーションを行う。
左右の腎動脈RAのうちの一方の腎動脈RAの全ての目的位置P1、P2、P3・・・においてアブレーションを行った後には、アブレーションカテーテル200をガイディングカテーテル300内に収容し、ガイディングカテーテル300を他方の腎動脈RAへ移動させて、前述と同様に、複数の目的位置において順次アブレーションを行う。左右両側の腎動脈RAにおいてアブレーションを施した後、アブレーションカテーテル200、ガイディングカテーテル300およびカテーテルイントロデューサー170を血管内から除去して、手技が完了する。
以上のように、第2実施形態に係るアブレーションカテーテル200は、腎動脈RAの内部から腎交感神経RNをアブレーションするために用いられるアブレーションカテーテル200であって、長尺なシャフト部110(管状部)と、シャフト部110の遠位部に配置されるとともに陰圧によって腎動脈RAの内壁面に吸着可能な吸着部250と、管状部110の遠位部に配置されるとともに腎動脈RAの内壁面に接触して熱的影響を与える加熱部220(熱要素)とを有している。このため、吸着部250を腎動脈RAの内壁面に吸着させて、アブレーションカテーテル200を腎動脈RAに強固に係合させることができる。したがって、アブレーションカテーテル200が心臓の拍動等の影響によって揺れ動き難くなり、アブレーションを行うための加熱部220を望ましい位置へ容易に位置決めし、電気エネルギを供給する所定の時間、加熱部220の位置を維持することができ、良好な条件で安全かつ適切なアブレーションを行うことができる。そして、腎交感神経RNに適切なアブレーションを行うことで、血圧の降圧効果を良好に得ることができる。
また、加熱部220(熱要素)は、吸着部250の陰圧による吸着力が作用して腎動脈RAの内壁面に押し付けられるように構成されるため、加熱部220を腎動脈RAの内壁面に確実に接触させることができる。
また、加熱部220(熱要素)を支持し、吸着部250の陰圧による吸着力が作用することで弾性的に変形して加熱部220に弾性力を作用させる支持部240をさらに有するため、予め支持部240の弾性力を適切に設定することで、常にアブレーションに適切な押し付け力で、加熱部220を腎動脈RAの内壁面へ押し付けることが可能となる。なお、支持部240は、必ずしも設けられなくてもよい。
また、吸着部250は、内部に空間部251が形成され、一方向へ開口するとともに弾性的に変形可能であり、空間部251の体積を減少させるように変形させた状態で開口を囲む縁部252を腎動脈RAの内壁面に密接させることで空間部251に陰圧を発生可能であるため、吸着部250を血管壁面に押し付ける操作のみで、真空ポンプ等の他の装置を操作する必要なしに陰圧を発生させることができ、高い操作性を実現できる。または、血液が外部へ排出されないため、安全性が高い。
なお、本発明は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の技術的思想内において当業者により種々変更が可能である。例えば、第1実施形態に係るガイディングカテーテル10の吸着部が、第2のルーメン24により外部から陰圧を付与するのではなしに、第2実施形態のように、内部に空間部が形成されて、一方向へ開口するとともに弾性的に変形可能な構造であってもよい。このような構造であっても、空間部の体積を減少させるように吸着部を変形させつつ開口を囲む縁部を腎動脈または下行大動脈の内壁面に密接させることで、空間部に陰圧を発生可能である。
また、2実施形態に係るアブレーションカテーテル200は、弾性的に変形可能なカップ形状の吸着部250によって陰圧を発生させる構造となっているが、第1実施形態のように、シャフト部に第2のルーメンを形成し、第2のルーメンを介して外部から真空ポンプ等の装置によって吸引することで陰圧が付与される構造であってよい。
また、第2実施形態に係るアブレーションカテーテル200は、加熱部220(熱要素)が、吸着部250に形成される空間部251内に設けられるが、加熱部(熱要素)が設けられる位置が、吸着部が設けられる位置と異なってもよい。吸着部と加熱部の位置が異なる場合には、吸着部が吸着する位置は腎動脈RAに限定されず、下行大動脈Aに吸着することもあり得る。
また、本発明は、腕の動脈からではなく大腿動脈等の足の動脈から挿入するガイディングカテーテルおよびアブレーションカテーテルに適用することもできる。
また、本発明は、ガイディングカテーテルまたはアブレーションカテーテルの腎動脈または下行大動脈への係合(エンゲージ)方法をも提供する。当該係合方法は、腎動脈に挿入して腎動脈の内部から腎交感神経をアブレーションするために用いられるカテーテルの腎動脈または下行大動脈への係合方法であって、(i)長尺な管状部、および、前記管状部の遠位部に配置されるとともに陰圧によって腎動脈または下行大動脈の内壁面に吸着可能な吸着部を備えるカテーテルを準備するステップと、(ii)前記カテーテルを経皮的に血管内に挿入して腎動脈または下行大動脈まで進めるステップと、(iii)前記吸着部を腎動脈または下行大動脈の内壁面に吸着させて係合させるステップと、を有する。このような係合方法であれば、カテーテルが、吸着部によって腎動脈または下行大動脈に強固に係合されて移動し難くなり、拍動によって揺れ動き難くなる。このため、アブレーションを行うための熱要素を目的の位置へ容易に位置決めできるとともに、位置決め状態を維持することが可能となり、良好な条件で安全かつ適切なアブレーションを行うことができる。
また、上記係合方法は、前記係合させるステップにおいて、前記管状部に形成される第2のルーメンを介して外部から吸引することで前記吸着部に陰圧を付与してもよい。このようにすれば、外部にて調節された適切な陰圧を吸着部に付与することができ、適切な係合力を作用させやすくなり、安全かつ適切なアブレーションを行うことができる。
また、上記係合方法は、前記係合させるステップにおいて、内部に空間部が形成され、一方向へ開口するとともに弾性的に変形可能な付着部を用いて、前記空間部の体積を減少させるように変形させつつ前記開口を囲む縁部を腎動脈または下行大動脈の内壁面に密接させることで前記空間部に陰圧を発生させてもよい。このようにすれば、吸着部を腎動脈または下行大動脈の内壁面に押し付ける操作のみで、真空ポンプ等の他の装置を操作する必要なしに陰圧を発生させることができ、高い操作性を実現できる。また、血液が外部へ排出されないため、安全性が高い。
また、本発明は、上述の係合方法によって腎動脈に係合されたカテーテルをガイドとしてアブレーションカテーテルを腎動脈に挿入して、腎動脈の内部から腎交感神経をアブレーションする方法をも提供する。
また、本発明は、上述の係合方法によって腎動脈に係合されたカテーテルに設けられる熱要素を用いて、腎動脈の内部から腎交感神経をアブレーションする方法をも提供する。
10 ガイディングカテーテル、
20 管状部、
21,63,71 第1のルーメン、
23,65,73 側孔、
24,64,72 第2のルーメン、
40,250 吸着部、
240 支持部、
251 空間部、
252 縁部、
100,200 アブレーションカテーテル、
110 シャフト部(管状部)、
120,220 加熱部(熱要素)、
130 操作部、
A 下行大動脈、
R 腎臓、
RA 腎動脈、
RN 腎交感神経。

Claims (7)

  1. 腎動脈に挿入して腎動脈の内部から腎交感神経をアブレーションするためのアブレーションカテーテルをガイドするためのガイディングカテーテルであって、
    前記アブレーションカテーテルを導くための第1のルーメンを有する管状部と、
    前記管状部の遠位部に配置されるとともに陰圧によって腎動脈または下行大動脈の内壁面に吸着可能な吸着部と、を有するガイディングカテーテル。
  2. 前記管状部は、外部から吸引して前記吸着部に陰圧を付与するための第2のルーメンを有する請求項1に記載のガイディングカテーテル。
  3. 前記吸着部は、内部に空間部が形成され、一方向へ開口するとともに弾性的に変形可能であり、前記空間部の体積を減少させるように変形させつつ前記開口を囲む縁部を腎動脈または下行大動脈の内壁面に密接させることで前記空間部に陰圧を発生可能である請求項1に記載のガイディングカテーテル。
  4. 腎動脈に挿入して腎動脈の内部から腎交感神経をアブレーションするためのアブレーションカテーテルであって、
    長尺な管状部と、
    前記管状部の遠位部に配置されるとともに陰圧によって腎動脈または下行大動脈の内壁面に吸着可能な吸着部と、
    前記管状部の遠位部に配置されるとともに腎動脈の内壁面に接触して熱的影響を与える熱要素と、を有するアブレーションカテーテル。
  5. 前記熱要素は、前記吸着部の陰圧による吸着力が作用して前記腎動脈または下行大動脈の内壁面に押し付けられるように構成される請求項4に記載のアブレーションカテーテル。
  6. 前記熱要素を支持し、前記吸着部の陰圧による吸着力が作用することで弾性的に変形して前記熱要素に弾性力を作用させる支持部をさらに有する請求項5に記載のアブレーションカテーテル。
  7. 前記吸着部は、内部に空間部が形成され、一方向へ開口するとともに弾性的に変形可能であり、前記空間部の体積を減少させるように変形させつつ前記開口を囲む縁部を腎動脈または下行大動脈の内壁面に密接させることで前記空間部に陰圧を発生可能である請求項4〜6のいずれか1項に記載のアブレーションカテーテル。
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