JP2015119774A - 車椅子用アタッチメント、医療設備ユニット、車椅子装置及び医療機器装置 - Google Patents

車椅子用アタッチメント、医療設備ユニット、車椅子装置及び医療機器装置 Download PDF

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義弥 榊原
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Abstract

【課題】機器を車椅子で安定的に支持するとともに、車椅子の折り畳み動作にも追従することができる車椅子用アタッチメント、医療設備ユニット、車椅子装置及び医療機器装置を提供する。
【解決手段】車椅子用アタッチメント4は、基端側が左側本体31に回転可能に支持された第一リンク部材101及び基端側が右側本体31に回転可能に支持された第二リンク部材102を有し、左右連結部の動作に応じて第一リンク部材101と第二リンク部材102とのなす角を変更可能なリンク機構100と、リンク機構100に取り付けられ、機器に連結可能な機器連結部160とを備えることを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、車椅子用アタッチメント、医療設備ユニット、車椅子装置及び医療機器装置に関するものである。
一般に、病院、介護施設や自宅等においては、傷病者の移動手段として車椅子が利用されている。
車椅子として、前側に設けられ床面上を走行可能な前車輪と、後側に設けられ床面上を走行可能な後車輪と、これら前車輪及び後車輪を支持するフレーム部と、フレーム部に設けられ患者が着座可能な座シートと、フレーム部に設けられ着座者の足裏を支持するフットレストとを有しているものが知られている。また、フレーム部には、例えば正面視X状に形成されたリンク機構が設けられている。これにより、車椅子を利用しない場合には、車椅子はこのリンク機構を介して左右方向に折り畳まれ、コンパクトに収容される。
ところで、傷病者には、輸液を注射針で投与する点滴治療が行われることがある。この場合には、床面から上方に延びる支柱と、支柱に設けられ輸液の充てんされた輸液パックを係合可能な係合部とを有する点滴スタンドに、輸液パックを係合して点滴治療が行われる。
また、車椅子に着座する傷病者が、点滴治療を受けつつ病院内等を移動することがある。このため、車椅子と車椅子の前方に配置された点滴スタンドとを連結する連結部材が提案されている(下記特許文献1参照)。
特許文献1によれば、点滴スタンドは、キャスタが設けられ床面上を走行可能とされたキャスタ支持脚と、キャスタ支持脚から上方に延びる支柱と、支柱の上端に設けられ輸液パックを係合可能な係合部とを有している。この点滴スタンドと車椅子とを連結する連結部材は、車椅子の肘掛けを支持する左右一対の肘掛け支持フレームのうち片側の肘掛け支持フレームに装着された筒状のホルダと、ホルダから前方に向かって延びるロッドと、ロッドに設けられ円筒に形成され、内部に点滴スタンドの支柱が配置されたジョイントとを有している。
特許文献2によれば、車椅子と点滴スタンドとを連結する連結部材(ジョイント金具)は、車椅子の左右両側のフットレストに係合される左右一対の可動左右線材と、各可動左右線材に接続され上方に延びる回転軸固定チャンネルとを有している。この回転軸固定チャンネルには、点滴スタンドの輸液パックの吊るされた支柱が固定されている(下記特許文献2参照)。
特開2013−34630号公報 特許第5045854号公報
しかしながら、上記の特許文献1に記載の車椅子と点滴スタンドとの連結では、点滴スタンドの筒状のホルダの装着された肘掛け支持フレーム、つまり左右両側の肘掛け支持フレームのうち片側の肘掛け支持フレームに、点滴スタンドの荷重や点滴スタンドを移動させる際の操作力が作用する。よって、筒状ホルダが設けられた側の肘掛け支持フレームに荷重や操作力が偏って作用するため、左右方向でバランスが悪く、点滴スタンドを安定的に支持できないという問題点がある。
また、上記の特許文献2に記載の車椅子と点滴スタンドとの連結では、車椅子を左右方向に折り畳む際には、左右一対のフットレストは互いに近接する方向に移動する。しかしながら、左右のフットレストにそれぞれ係合されたジョイント金具の可動左右線材は、フットレストの移動と共に互いに近接するように移動しない。よって、車椅子を折り畳む際には、ジョイント金具及び点滴スタンドを車椅子から取り外してから車椅子を折り畳まなくてはならず、手間がかかるという問題点がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、機器を車椅子で安定的に支持するとともに、車椅子の折り畳み動作にも追従することができる車椅子用アタッチメント、医療設備ユニット、車椅子装置及び医療機器装置を提供するものである。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用している。
すなわち、本発明に係る車椅子用アタッチメントは、幅方向に離間して配置され、それぞれ車輪が設けられた左側本体及び右側本体と、前記左側本体と前記右側本体とに架け渡された着座部と、前記左側本体と前記右側本体とを連結するとともに該左側本体と該右側本体との前記幅方向の離間距離を変更させる動作可能な左右連結部とを有した車椅子に、機器を連結するための車椅子用アタッチメントであって、基端側が前記左側本体に回転可能に支持された第一リンク部材及び基端側が前記右側本体に回転可能に支持された第二リンク部材を有し、前記左右連結部の前記動作に応じて前記第一リンク部材と前記第二リンク部材とのなす角を変更可能なリンク機構と、該リンク機構に取り付けられ、前記機器に連結可能な機器連結部とを備えることを特徴とする。
このように構成された車椅子用アタッチメントでは、機器は車椅子用アタッチメントの機器連結部に連結され、機器連結部はリンク機構に取り付けられている。また、リンク機構の第一リンク部材は車椅子の左側本体に支持されるとともに、リンク機構の第二リンク部材は車椅子の右側本体に支持されている。つまり、機器は、車椅子用アタッチメントを介して、車椅子の幅方向に離間して配置された左側本体と右側本体とに支持されている。よって、車椅子用アタッチメントは、機器を車椅子で安定的に支持させることができる。
また、車椅子の左右連結部が、左側本体と右側本体との幅方向の離間距離を変更させるように動くと、左側本体及び右側本体に支持された第一リンク部材及び第二リンク部材もこの動作に応じて動く。第一リンク部材及び第二リンク部材は、第一リンク部材と第二リンク部材とのなす角(以下、「リンク部材形成角」とする)を変更させるように動く。つまり、左側本体と右側本体とが幅方向に近接する際には、第一リンク部材と第二リンク部材とは、リンク部材形成角を小さくするように動く。これにより、第一リンク部材と第二リンク部材とは互いに近接する。一方、左側本体と右側本体とが幅方向に離間する際には、第一リンク部材と第二リンク部材とは、リンク部材形成角を大きくするように動く。これにより、第一リンク部材と第二リンク部材とは互いに離間する。よって、車椅子用アタッチメントは、車椅子の折り畳み動作に追従することができる。
また、本発明に係る車椅子用アタッチメントは、前記第一リンク部材と前記第二リンク部材とは、それぞれ対応する前記左側本体又は前記右側本体から、反対側の前記右側本体側又は前記左側本体側に向かうにしたがって斜め上方に延びるように配置されていることが好ましい。
このように構成された車椅子用アタッチメントでは、機器連結部を介して連結された機器に作用する荷重は、左側本体側に向かうにしたがって斜め下方に延びるように配置された第一リンク部材と、右側本体側に向かうにしたがって斜め下方に延びるように配置された第二リンク部材とに伝達される。この第一リンク部材及び第二リンク部材に伝達された力は、第一リンク部材を支持する左側本体、及び第二リンク部材を支持する右側本体が支持する。よって、機器に作用する荷重は、機器に連結された機器連結部よりも下方に配置された車椅子の左側本体及び右側本体で安定的に支持させる。
また、本発明に係る車椅子用アタッチメントは、前記第一リンク部材と前記第二リンク部材とは、それぞれ対応する前記左側本体又は前記右側本体から、反対側の前記右側本体側又は前記左側本体側に向かうにしたがって斜め後方に延びるように配置されていてもよい。
このように構成された車椅子用アタッチメントでは、車椅子の後側において、第一リンク部材及び第二リンク部材の上方及び下方に空間を設けることができる。
また、本発明に係る車椅子用アタッチメントは、前記第一リンク部材の前記基端側は前記左側本体に第一軸回りに回動可能に設けられるとともに、前記第二リンク部材の前記基端側は前記第一軸と平行な第二軸回りに回動可能に前記右側本体に設けられ、前記第一リンク部材の先端側と前記第二リンク部材の先端側とは、互いに前記第一軸と平行な第三軸回りに回動可能に前記機器連結部により連結されていてもよい。
このように構成された車椅子用アタッチメントでは、左側本体と右側本体とが幅方向に近接する際には、第一リンク部材は左側本体に対して第一軸回りの一方側に回動するとともに、第二リンク部材は右側本体に対して第二軸回りの一方側に回動する。また、リンク機構に取り付けられた機器連結部により連結された第一リンク部材の先端側と第二リンク部材の先端側とは、第三軸回りに、リンク部材形成角を小さくするように回動する。これにより、第一リンク部材と第二リンク部材とは互いに近接する。一方、左側本体と右側本体とが幅方向に離間する際には、第一リンク部材は左側本体に対して第一軸回りの他方側に回動するとともに、第二リンク部材は右側本体に対して第二軸回りの他方側に回動する。また、リンク機構に取り付けられた機器連結部により連結された第一リンク部材の先端側と第二リンク部材の先端側とは、第三軸回りに、リンク部材形成角を大きくするように回動する。これにより、第一リンク部材と第二リンク部材とは互いに離間する。
また、本発明に係る車椅子用アタッチメントは、前記機器連結部は、前記機器対して、前記幅方向に沿う第四軸回りに回動可能に設けられていてもよい。
このように構成された車椅子用アタッチメントでは、車椅子用アタッチメントを介して車椅子と機器とが連結された状態で、車椅子は機器に対して幅方向に沿う第四軸回りに回動する。よって、例えば床の段差を乗り上げる際には、車椅子が床段差を乗り上げるにつれ、連結部は機器に対して第四軸回りの一方向に回転する。その後、機器が床段差を乗り上げる際には、機器が床段差を乗り上げるにつれ、連結部は機器に対して第四軸回の一方向とは反対方向に回転する。よって、車椅子用アタッチメントを介して連結された車椅子と機器とが、段差を乗り上げることができる。
また、本発明に係る車椅子用アタッチメントでは、前記第一リンク部材は前記左側本体の後側に設けられ、第二リンク部材は前記右側本体の後側に設けられていてもよい。
このように構成された車椅子用アタッチメントでは、第一リンク部材は左側本体の後側に設けられ、第二リンク部材は右側本体の後側に設けられていため、車椅子用アタッチメントを介して車椅子に連結される機器を車椅子の後側に配置することができる。よって、車椅子の着座者の前方を開放した状態で、車椅子に機器を連結することができる。
また、本発明に係る医療設備ユニットは、上記のいずれか一に記載の車椅子用アタッチメントと、幅方向に離間して配置され、それぞれ車輪が設けられた左側本体及び右側本体と、前記左側本体と前記右側本体とに架け渡された着座部と、前記左側本体と前記右側本体とを連結するとともに該左側本体と該右側本体との前記幅方向の離間距離を変更させる動作可能な左右連結部とを有した車椅子と、前記機器連結部に連結される機器とを備えることを特徴とする。
このように構成された医療設備ユニットでは、車椅子と機器とを車椅子用アタッチメントを介して連結することができ、且つ車椅子が機器を安定的に支持するとともに、車椅子用アタッチメントが車椅子の折り畳み動作に追従することができる。
また、本発明に係る車椅子装置は、幅方向に離間して配置され、それぞれ車輪が設けられた左側本体及び右側本体と、前記左側本体と前記右側本体とに架け渡された着座部と、前記左側本体と前記右側本体とを連結するとともに該左側本体と該右側本体との前記幅方向の離間距離を変更させる動作可能な左右連結部とを有した車椅子と、基端側が前記左側本体に回転可能に支持された第一リンク部材及び基端側が前記右側本体に回転可能に支持された第二リンク部材を有し、前記左右連結部の前記動作に応じて前記第一リンク部材と前記リンク部材とのなす角を変更可能なリンク機構と、該リンク機構に取り付けられ、前記機器に連結可能な機器連結部とを備えることを特徴とする。
このように構成された車椅子装置では、車椅子装置の機器連結部に機器を連結させることにより、車椅子に機器を連結させることができる。さらに、車椅子が機器を安定的に支持するとともに、車椅子用アタッチメントが車椅子の折り畳み動作に追従することができる。
また、本発明に係る医療機器装置は、幅方向に離間して配置され、それぞれ車輪が設けられた左側本体及び右側本体と、前記左側本体と前記右側本体とに架け渡された着座部と、前記左側本体と前記右側本体とを連結するとともに該左側本体と該右側本体との前記幅方向の離間距離を変更させる動作可能な左右連結部とを有した車椅子対して、基端側が前記左側本体に回転可能に支持された第一リンク部材及び基端側が前記右側本体に回転可能に支持された第二リンク部材を有し、前記左右連結部の前記動作に応じて前記第一リンク部材と前記リンク部材とのなす角を変更可能なリンク機構と、該リンク機構に取り付けられ、前記機器に連結可能な機器連結部と、前記機器連結部により連結された機器とを備えることを特徴とする。
このように構成された医療機器装置では、機器連結部に車椅子を連結させることにより、機器と車椅子とを連結させることができる。さらに、車椅子が機器を安定的に支持するとともに、車椅子用アタッチメントが車椅子の折り畳み動作に追従することができる。
本発明に係る車椅子用アタッチメント、医療設備ユニット、車椅子装置及び医療機器装置によれば、機器を車椅子で安定的に支持するとともに、車椅子の折り畳み動作にも追従することができる。
本発明の第一実施形態に係る医療設備ユニットを示す斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る医療設備ユニットを示す背面図である。 本発明の第一実施形態に係る医療設備ユニットを示す上面図である。 本発明の第一実施形態に係る医療設備ユニットを構成する車椅子用アタッチメント及びその周辺部品を示す斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る医療設備ユニットを構成する第一リンク部材及び第二リンク部材の動作を示すリンク機構の背面図である。 本発明の第一実施形態に係る医療設備ユニットを構成する第一リンク部材及び第二リンク部材の動作を示す側面図である。 本発明の第二施形態に係る医療設備ユニットを示す側面図である。 本発明の第二実施形態に係る医療設備ユニットを示す上面図である。 本発明の変形例に係る医療設備ユニットを構成する車椅子用アタッチメントの概略構成図である。
(第一実施形態)
以下、本発明の第一実施形態について説明する。
図1は、第一実施形態に係る医療設備ユニットを示す斜視図である。
図1に示すように、本実施形態の医療設備ユニット1は、患者が着座可能な車椅子2と、点滴液の充填された輸液パックUを吊り下げて移動可能な点滴スタンド3と、車椅子2と点滴スタンド(機器)3とを連結するアタッチメント(車椅子用アタッチメント)4とを備えている。
なお、以下の説明では、患者が車椅子2に対して乗り降りする側を前方とし、車椅子2に対して点滴スタンド3が設けられている側と後方とする。また、前方と後方とを結ぶ前後方向と直交し、車椅子2の幅方向に延びる方向を左右方向とする。
(車椅子)
車椅子2は、前側に設けられ床面上を走行可能な前車輪21と、後側に設けられ床面上を走行可能な後車輪22と、これら前車輪21及び後車輪22が設けられ幅方向に離間して配置されたフレーム(左側本体、右側本体)30とを有している。
フレーム30は、前後方向に延びるとともに車椅子2の幅方向に離間して配置された一対のティッピングレバー31と、ティッピングレバー31の後側から上方に向かって延びる起立フレーム部32と、起立フレーム部32の上端から後方に向かって屈曲したハンドグリップ33とを有している。
起立フレーム部32及びハンドグリップ33は、一体に形成されている。ハンドグリップ33には、樹脂等で形成されたグリップ部33Aが設けられている。
ティッピングレバー31の前部には、下方に向かって延びる連結杆31Xが設けられている。この連結杆31Xは、ティッピングレバー31と前車輪21とを連結している。
起立フレーム部32の下部には、幅方向外側に向かって延びる連結杆32Xが設けられている。この連結杆32Xは、起立フレーム部32と後車輪22とを連結している。
さらに、フレーム30は、起立フレーム部32の上下方向途中部分から前方に向かって延びるとともに車椅子2の幅方向に離間して配置された一対の座フレーム部34と、各座フレーム部34前端から下方に向かって延びる脚フレーム部35とを有している。脚フレーム部35の下部は、ティッピングレバー31の前端に連結されている。
さらに、フレーム30は、脚フレーム部35の下端から前方に向かって延びる延出フレーム部36を有している。フレーム30の座フレーム部34、脚フレーム部35及び延出フレーム部は、一体に形成されている。
また、一対の起立フレーム部32間には、シート状の背面シート32Aが設けられている。一対の座フレーム部34間には、シート状の座シート(着座部)34Aが設けられている。延出フレーム部36には、左右方向に対向する他の延出フレーム部36に向かって延びる板状のフットレスト36Aが設けられている。
これにより、背面シート32Aが座シート34Aに着座する患者の背を支持するとともに、フットレスト36Aは患者の足の裏を支持する。
さらに、フレーム30は、起立フレーム部32の上下方向途中から前方に向かって延びるとともに車椅子2の幅方向に離間して配置された一対のアームレスト37と、各アームレスト37前端から下方に向かって延びる前フレーム部38とを有している。アームレスト37は、座フレーム部34よりも上方に配置されている。前フレーム部38の上下方向途中部は、座フレーム部34に連結されている。また、前フレーム部38の下端は、ティッピングレバー31の前側に連結されている。アームレスト37及び前フレーム部38は、一体に形成されている。
上記のフレーム30において、幅方向一方側のティッピングレバー31と、幅方向他方側の座フレーム部34とは第一リンク杆(左右連結部)41にて連結されている。また、幅方向他方側のティッピングレバー31と、幅方向一方側の座フレーム部34とは第二リンク杆(左右連結部)42にて連結されている。これら第一リンク杆41と第二リンク杆42とは、長さ方向中央で、前後方向に沿うピン43により、ピン43を中心として回動可能に連結されている。
上記に示すフレーム30において、幅方向に離間して配置されたティッピングレバー31、起立フレーム部32、ハンドグリップ33、座フレーム部34、脚フレーム部35、延出フレーム部36、アームレスト37、前フレーム部38それぞれが、左側本体、右側本体を構成している。
(点滴スタンド)
点滴スタンド3は、床面上を走行可能な脚ブロック90と、脚ブロック90に支持されて上方に延びる支柱部94と、支柱部94の上端に設けられ、輸液パックUを吊り下げ支持する吊り下げ具99とを有している。
脚ブロック90は、支柱部94の下端を支持するボス部90Aの外周側から放射線状に延びる5本の脚フレーム91を有している。各脚フレーム91の先端には、キャスタ92が取り付けられている。これにより、脚ブロック90は、キャスタ92を介して床面上を移動可能とされている。
支柱部94は、下端が脚ブロック90に取り付けられた中空状のアウタ支柱94Aと、上端に輸液吊り下げ具99が取り付けられた中空状のインナ支柱94Bとを有している。インナ支柱94Bの下部は、アウタ支柱94Aの上部に摺動自在に嵌入されている。
アウタ支柱94Aには、荷掛けフットアタッチメント96及びハンドルアタッチメント97が昇降調整可能に設けられている。
(アタッチメント)
アタッチメント4は、車椅子2に連結されるリンク機構100と、点滴スタンド3に連結される連結体(機器連結部)160とを有している。
(リンク機構)
図2は、本実施形態に係る医療設備ユニット1を示す背面図である。図3は、本実施形態に係る医療設備ユニット1を示す上面図である。図4は、本実施形態に係る医療設備ユニット1を構成するアタッチメント4及びその周辺部品を示す斜視図である。
図2から図4に示すように、リンク機構100は、幅方向一方側のティッピングレバー31に設けられた第一リンク部材101と、幅方向他方側のティッピングレバー31に設けられた第二リンク部材102とを有している。
ここで、ティッピングレバー31の後部には、第一リンク部材101及び第二リンク部材102を取り付けるための固定体60が設けられている。固定体60は、ティッピングレバー31における起立フレーム部32が設けられている部分よりも後方に設けられている。
図4に示すように、固定体60は、ティッピングレバー31を左右方向に挟んで対向配置される一対の対向壁部61と、これら対向壁部61を連結するとともにティッピングレバー31の外面に沿って配置された連結壁部62と、一方の対向壁部61から延びる延出壁部63とを有している。さらに、固定体60は、連結壁部62の両端からティッピングレバー31側とは反対側で上方に屈曲して設けられた軸受壁部64とを有している。
延出壁部63には、貫通孔63Aが形成されている。この貫通孔63Aにユリアネジ63Xが挿通されている。挿通されたユリアネジ63Xが、ティッピングレバー31の側面を押圧している。これにより、固定体60は、他方の対向壁部61及び連結壁部62に沿ってティッピングレバー31を配置した状態で、ティッピングレバー31に取り付けられている。
また、各軸受壁部64には、後述する第一リンク部材101及び第二リンク部材102の取付用の貫通孔である外軸孔64Aが形成されている。
(第一リンク部材)
第一リンク部材101は、固定体60に対して回動可能に連結され、固定体60が設けられたティッピングレバー31側から反対側のティッピングレバー31側に向かうにしたがって次第に斜め上方に延びるように配置されたリンクアーム110と、これら固定体60とリンクアーム110とを回動可能に連結する第一軸部(第一軸)171とを有している。
(リンクアーム)
リンクアーム110は、棒状のアーム本体111と、アーム本体111の基端側に設けられた第一軸受部112と、アーム本体111の先端側に設けられた第二軸受部116とを有している。
第一軸受部112は、アーム本体111に設けられた基部113と、基部113の両端からティッピングレバー31側にそれぞれ屈曲して設けられた軸受片114とを有している。この軸受片114には、後述する第一軸部171の取付用の貫通孔である内軸孔114Aが形成されている。
リンクアーム110の各軸受片114は、それぞれ固定体60の軸受壁部64の内側に配置されている。軸受壁部64の外軸孔64Aは、軸受片114の内軸孔114Aと連通するように配置されている。これら外軸孔64A、内軸孔114Aにはティッピングレバー31の延在方向、つまり前後方向に向かって延びる第一軸部171が挿通されている。これにより、リンクアーム110は、固定体60に第一軸部171を中心に回動可能に支持されている。つまり、リンクアーム110の第一軸受部112は、固定体60を介してティッピングレバー31に回動可能に設けられている。
また、固定体60はティッピングレバー31の後部に設けられており、第一リンク部材101は車椅子2の後側に設けられている。
第二軸受部116は、アーム本体111に設けられた基部117と、基部117の両端から対向する第二リンク部材102側にそれぞれ屈曲して設けられた軸受片118とを有している。この軸受片118には、第二リンク部材102の取付用の貫通孔である軸孔118Aが形成されている。
なお、第二リンク部材102の構成は、第一リンク部材101の構成を左右反転したものである。第二リンク部材102は、固定体60に対して第二軸部(第二軸)172を中心に回動可能に支持されている。第二リンク部材102の他の構成については、説明を省略する。
これら第一リンク部材101と第二リンク部材102とは、それぞれの第二軸受部116の軸受片118を隣接させるようにして、組み付けられている。詳細には、第一リンク部材101の一対の軸受片118うち一方の軸受片118内側に、第二リンク部材102の一対の軸受片118のうち一方の軸受片118が配置されている。また、第一リンク部材101の他方の軸受片118の外側に、第二リンク部材102の他方の軸受片118が配置されている。また、第一リンク部材101と第二リンク部材102とは、それぞれの軸孔118Aが連通するように配置されている。
ここで、点滴スタンド3の支柱部94のアウタ支柱94Aには、リンク機構100を取り付けるためのスタンド取付部70が設けられている。このスタンド取付部70は、アウタ支柱94Aに取り付けられるジョイント部70Aと、連結体160に回動可能に支持される軸受部80Aとを有している。
ジョイント部70Aは、アウタ支柱94Aを前後方向に挟んで対向配置される一対の対向壁部71と、これら対向壁部71を連結するとともにアウタ支柱94Aの外面に沿って配置された連結壁部72と、一方の対向壁部71から延びる延出壁部73とを有している。
延出壁部73には、貫通孔であるネジ孔73Aが形成されている。このネジ孔73Aにユリアネジ73Xが挿通されている。挿通されたユリアネジ73Xが、アウタ支柱94Aの外面を押圧している。これにより、ジョイント部70Aは、他方の対向壁部71及び連結壁部72に沿ってアウタ支柱94Aを配置した状態で、アウタ支柱94Aに取り付けられている。
軸受部80Aは、ジョイント部70Aの他方の対向壁部71に設けられた基部81と、基部81の両端からリンク機構100側、つまり後側にそれぞれ屈曲して設けられた軸受片82とを有している。この軸受片82には、後述する連結体160の取付用の貫通孔である内軸孔82Aが形成されている。
(連結体)
連結体160は、スタンド取付部70に回動可能に取り付けられている。また、第一リンク部材101及び第二リンク部材102は、連結体160を回動可能に支持している。
連結体160は、スタンド取付部70の軸受部80Aの各軸受片82の外側に配置された軸受壁部161と、これら軸受壁部161を連結する連結壁部162と、連結壁部162の後端及び前後方向中間部から垂下する垂下壁部163とを有している。この軸受壁部161には、貫通孔である外軸孔161Aが形成されている。垂下壁部163には、貫通孔である外軸孔163Aが形成されている。
連結体160の軸受壁部161、連結壁部162及び垂下壁部163で囲まれた空間内の後側には、上記のように組み付けられた第一リンク部材101の第二軸受部116及び第二リンク部材102の第二軸受部116が配置されている。換言すると、第一リンク部材101及び第二リンク部材102それぞれの第二軸受部116の軸受片118は、それぞれ連結体160の軸受壁部161の内側に配置されている。連結体160の外軸孔163Aは、第一リンク部材101の軸孔118A及び第二リンク部材102の軸孔118Aとそれぞれ連通するように配置されている。これら外軸孔163A、軸孔118Aには前後方向に向かって延びる第三軸部(第三軸)173が挿通されている。これにより、第一リンク部材101及び第二リンク部材102は、第三軸部173を中心に互いに回動可能であるとともに、連結体160に対しても第三軸部173を中心に回動可能とされている。また、第一リンク部材101及び第二リンク部材102は、連結体160及び第三軸部173により、互いに連結されている。
連結体160の軸受壁部161、連結壁部162及び垂下壁部163で囲まれた空間内の前側には、スタンド取付部70の軸受部80Aが配置されている。換言すると、スタンド取付部70の軸受部80Aの各軸受片82は、それぞれ連結体160の軸受壁部161の内側に配置されている。軸受壁部161の外軸孔161Aは、軸受片82の内軸孔82Aと連通するように配置されている。これら外軸孔161A、内軸孔82Aには左右方向に向かって延びる第四軸部(第四軸)174が挿通されている。これにより、連結体160は、ジョイント部70Aに第四軸部174を中心に回動可能とされている。つまり、連結体160を介して連結された第一リンク部材101及び第二リンク部材102は、点滴スタンド3のアウタ支柱94Aに対して、第四軸部174を中心に回動可能とされている。
このようにして、点滴スタンド3は、アタッチメント4を介して、車椅子2の後部に配置されている。本実施形態では、点滴スタンド3の脚ブロック90のうち前側の脚フレーム91は、一対のティッピングレバー31間配置されている。また、点滴スタンド3の支柱部94は、一対のティッピングレバー31間配置されている。
次に、上記のように構成され、アタッチメント4を介して車椅子2と点滴スタンド3とが連結された医療設備ユニット1における折り畳み動作について説明する。
まず、図1に示すように、車椅子2は、幅方向に広げられて、患者が着座可能な着座状態とされている。この状態(図5示す実線参照)から、アタッチメント4のジョイント部70Aのネジ孔73Aに挿通されたユリアネジ73Xを取り外す。これにより、点滴スタンド3が車椅子2及びアタッチメント4から取り外される。
ここで、図5に示すように、第一リンク部材101の第一軸受部112から第二リンク部材102の第一軸受部112までの離間距離(以下、「リンク部材の支持部側離間距離」とする)をL1とする。また、第一リンク部材101と第二リンク部材102とのなす角(以下、「リンク部材形成角」とする)A1とする。
次に、例えば一対のハンドグリップ33に、幅方向内側に向かって折り畳むための力を加える。すると、この力が、ハンドグリップ33と一体に形成された起立フレーム部32、及び起立フレーム部32と連結されたティッピングレバー31、座フレーム部34並びにアームレスト37に伝達される。伝達された力は、ティッピングレバー31及び座フレーム部34に連結された第一リンク杆41及び第二リンク杆42に対して幅方向内側に向かう力として作用する。これにより、第一リンク杆41及び第二リンク杆42は、ピン43を中心に互いに近接する方向に回動する。
この際、上記の近接する動作にともなって、第一リンク部材101及び第二リンク部材102は、それぞれ対応するティッピングレバー31に取り付けられた固定体60に対して、第一軸部171、第二軸部172を中心にティッピングレバー31に対して起立する方向に回動する(図5に示す二点鎖線参照)。この第一リンク部材101及び第二リンク部材102のティッピングレバー31に対する回動とともに、第一リンク部材101及び第二リンク部材102は、それぞれ連結体160に対して、第三軸部173を中心に、リンク部材形成角をA1からA2に小さくするように回動する。このようにして、第一リンク部材101と第二リンク部材102とは、互いに近接する方向に相対移動する。
この折り畳み状態におけるリンク部材の支持部側離間距離L2は、着座状態におけるリンク部材の支持部側離間距離L1よりも短い。
この折り畳み状態からハンドグリップ33に、幅方向外側に向かって、車椅子2を幅方向に広げるための力を加えると、第一リンク部材101及び第二リンク部材102は、上記とは逆に回動する。つまり、第一リンク部材101と第二リンク部材102とは互いに離間する方向に相対移動して、着座状態に戻る。
次に、上記のように構成され、アタッチメント4を介して車椅子2に点滴スタンド3を連結させた医療設備ユニット1が床面上に形成された進行方向前方の段差を乗り上げる際の動作について説明する。
車椅子2が段差を乗り上げる際には、ハンドグリップ33又はティッピングレバー31の後部に下方向きの力を加える。これにより、車椅子2の前側が持ち上がり、前車輪21が段差を乗り上げようとする。
この際に、第一リンク部材101、第二リンク部材102及び連結体160は一体となって、点滴スタンド3の支柱部94に設けられたスタンド取付部70に対して、第四軸部174を中心に、アタッチメント4の前方を上方に向けるように回動する。これにより、ティッピングレバー31は後方から前方に向かうにしたがって上方に向かうように傾斜し、ティッピングレバー31の前部に設けられた前車輪21が段差を乗り上げる。
前車輪21が段差を乗り上げ、後車輪22及び点滴スタンド3が段差を乗り上げようとする際には、第一リンク部材101、第二リンク部材102及び連結体160は一体となって、点滴スタンド3の支柱部94及び支柱部94に設けられたスタンド取付部70に対して、第四軸部174を中心に、点滴スタンド3側を上方に向けるように回動する。これにより、後車輪22及び点滴スタンド3が段差を乗り上げる。
このように構成された医療設備ユニット1では、点滴スタンド3のアウタ支柱94Aに設けられたスタンド取付部70は、アタッチメント4の連結体160に連結されている。また、連結体160は、第一リンク部材101及び第二リンク部材102それぞれの第二軸受部116に連結支持されている。さらに、第一リンク部材101及び第二リンク部材102それぞれの第一軸受部112は、車椅子2の左右のティッピングレバー31それぞれに設けられた固定体60に連結されている。つまり、点滴スタンド3は、アタッチメント4を介して、車椅子2の幅方向に離間して配置された一対のティッピングレバー31に支持されている。よって、車椅子2は、アタッチメント4を介して、点滴スタンド3を安定的に支持することができる。
また、車椅子2の一対のティッピングレバー31が互いに幅方向に近接離間するとともに、ティッピングレバー31に設けられた第一リンク部材101及び第二リンク部材102は、リンク部材形成角をA1からA2に変更して、リンク部材の支持部側離間距離をL1からL2に変更する。
つまり、アタッチメント4は、一対のティッピングレバー31が幅方向に近接する際には、第一リンク部材101と第二リンク部材102とは、互いにリンク部材の支持部側離間距離を短くするように相対移動する。また、アタッチメント4は、一対のティッピングレバー31が幅方向に離間する際には、第一リンク部材101と第二リンク部材102とは、互いにリンク部材の支持部側離間距離を長くするように相対移動する。よって、アタッチメント4は、車椅子2の折り畳み動作に追従することができる。
また、一対のティッピングレバー31が互いに幅方向に近接するにともない、第一リンク部材101、第二リンク部材102は、それぞれ対応するティッピングレバー31に対して回動する。これにより、リンク部材の支持部側離間距離は短くなる。この際に、連結体160により連結された第一リンク部材101の第二軸受部116と第二リンク部材102の第二軸受部116とは、第三軸部173を中心に回動して、第一リンク部材101と第二リンク部材102とを互いに近接させる。よって、車椅子2の折り畳み動作に追従して、第一リンク部材101と第二リンク部材102とは、それぞれ第二軸受部116を連結体160で連結されつつ、互いに近接するように折り畳まれる。
また、アタッチメント4を介して車椅子2と点滴スタンド3とが連結された状態で、車椅子2は点滴スタンド3に対して幅方向に向かう第四軸部174を中心に回動する。よって、例えば床の段差を乗り上げる際には、車椅子2を上方に上げるように回動した後に、点滴スタンド3を上方に上げるように回動して、アタッチメントを介して連結された車椅子2と点滴スタンド3とが、段差を乗り上げることができる。
また、第一リンク部材101及び第二リンク部材102は、ティッピングレバー31の後側且つ車椅子2の後側に設けられているため、アタッチメント4を介して車椅子2に連結される点滴スタンド3を車椅子2の後部に配置することができる。よって、車椅子2の着座者の前方を開放した状態で、車椅子2に機器を連結することができる。したがって、看護師は車椅子2の前側に立って、車椅子2に着座する患者に処置を施すことができる。
また、点滴スタンド3を使用しない場合には、アタッチメント4のジョイント部70Aのネジ孔73Aに挿通されたユリアネジ73Xを取り外して、点滴スタンド3を医療設備ユニット1から取り外せばよい。一方、点滴スタンド3を使用する場合には、アタッチメント4のジョイント部70Aのネジ孔73Aに、ユリアネジ73Xを挿通させる。このユリアネジ73Xでアウタ支柱94Aの外面を押圧する。これにより、ジョイント部70Aは点滴スタンド3のアウタ支柱94Aに取り付けられている。このように、ユリアネジ73Xの取り付け、取り外しのみで、点滴スタンドを車椅子2に着脱可能とすることができるため、作業性を良好とすることできる。
(第二実施形態)
以下、本発明の第二実施形態に係る医療設備ユニット201について、主に図7、図8を用いて説明する。
この実施形態において、前述した実施形態で用いた部材と同一の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図7は、第二施形態に係る医療設備ユニット201を示す側面図である。図8は、第二実施形態に係る医療設備ユニット201を示す上面図である。
図7及び図8に示すように、医療設備ユニット201では、アタッチメント204が車椅子2の起立フレーム部32の下部に連結されている。
起立フレーム部32には、固定体260が取り付けられている。この固定体260に、第一リンク部材301及び第二リンク部材302の第一軸受部312が、上下方向を向く第一軸部371、第二軸部372を中心に回動可能に設けられている。この第一リンク部材301、第二リンク部材302は、固定体260からそれぞれ対向する第二リンク部材302、第一リンク部材301側に向かうにしたがって次第に斜め後方に延びるように配置されている。
また、第一リンク部材301の第二軸受部316と第二リンク部材302の第二軸受部316とは、連結体360により、上下方向を向く第三軸部373を中心に回動可能に連結されている。この連結体360は、点滴スタンド3のアウタ支柱94Aに設けられたスタンド取付部370に連結されている。
このように構成された医療設備ユニット201においては、車椅子2を折り畳む際には、一対の起立フレーム部32が幅方向に近接するにともなって、第一リンク部材301及び第二リンク部材302は、それぞれ対応する起立フレーム部32に取り付けられた固定体260に対して、第一軸部371、第二軸部372を中心に回動する。この第一リンク部材301及び第二リンク部材302が起立フレーム部32に対して回動するとともに、第一リンク部材301及び第二リンク部材302は、それぞれ連結体360に対して、第三軸部373を中心に互いに近接する方向に回動する。このようにして、第一リンク部材301と第二リンク部材302とは互いに近接する方向に移動して、車椅子2の折り畳み動作に追従することができる。
また、上記に示す医療設備ユニット201では、第一リンク部材301及び第二リンク部材302が、起立フレーム部32から斜め後方に向かって延びるように設けられている。よって、第一リンク部材301及び第二リンク部材302よりも上方に、空間部S1が形成される。また、第一リンク部材301及び第二リンク部材302よりも下方に、空間部S2が形成される。
また、図7に二点鎖線で示すように、固定体260、連結体360をそれぞれ起立フレーム部32、支柱部94の所望の高さに設けることにより、第一リンク部材301及び第二リンク部材302を所望の高さに配置することができる。よって、看護者が車椅子2を後方から操作する場合には、看護者の好みの高さに第一リンク部材301及び第二リンク部材302に配置すれば、第一リンク部材301及び第二リンク部材302よりも上方の空間部S1及び下方の空間部S2に看護者の下肢をおさめることができる。また、第一リンク部材301及び第二リンク部材302を下方に配置して、第一リンク部材301及び第二リンク部材302よりも上方の空間部S1を看護者の作業スペースとすることもできる。
なお、上述した実施の形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
(変形例)
上記に示す実施形態の変形例に係る医療設備ユニット400を構成するアタッチメント404について、主に図9を用いて説明する。
図9に示すように、アタッチメント404は、第一リンク部材401と、第二リンク部材402と、点滴スタンド3に連結される連結体460とを有している。
第一リンク部材401の一端401Aは、ティッピングレバー31に、前後方向を向く第一軸部471を中心に回動可能に設けられている。また、第二リンク部材402の一端402Aは、ティッピングレバー31に、前後方向を向く第二軸部472を中心に回動可能に設けられている。
連結体460には、上下方向を向かってスリット460Aが形成されている。第一リンク部材401の他端401Bと第二リンク部材402の他端402Bとは、互いに連結された状態で、連結体460のスリット460Aに挿通されている。この第一リンク部材401の他端401Bと第二リンク部材402の他端402Bとは、スリット460Aを上下方向に摺動可能とされている。この連結体460は、点滴スタンド3の支柱部94(図1参照)に設けられている。
このように構成されたアタッチメント404を備える医療設備401では、車椅子2の一対のティッピングレバー31が互いに幅方向に近接離間するとともに、ティッピングレバー31に連結された第一リンク部材401及び第二リンク部材402のそれぞれの他端401B,402Bは連結体460のスリット460A内を上方に向かって摺動する。つまり、第一リンク部材401と第二リンク部材402とは、互いにリンク部材の支持部側離間距離を短くするように相対移動する。また、アタッチメント404は、一対のティッピングレバー31が幅方向に離間する際には、ティッピングレバー31に連結された第一リンク部材401及び第二リンク部材402のそれぞれの他端401B,402Bは連結体460のスリット460A内を下方に向かって摺動する。つまり、第一リンク部材401と第二リンク部材402とは、互いにリンク部材の支持部側離間距離を長くするように相対移動する。よって、アタッチメント404は、車椅子2の折り畳み動作に追従することができる。
また、上述した実施の形態において示した動作手順、あるいは各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記に示す実施形態においては、医療設備ユニット1は、車椅子2と点滴スタンド3と、車椅子2を点滴スタンド3とを連結するアタッチメント4とを備えるものであるが、本発明の構成要素はこれに限られない。例えば、車椅子2とアタッチメント4とを備える車椅子装置であってもよい。この場合には、アタッチメント4の連結体160と点滴スタンド3とを連結することで、車椅子2と点滴スタンド3とを連結することができる。
また、点滴スタンド3とアタッチメント4とを備える医療機器装置であってもよい。この場合には、アタッチメント4の第一軸受部112と車椅子2とを連結することにより、車椅子2と点滴スタンド3とを連結することができる。
また、上記に示す実施形態では、アタッチメント4の第一軸受部112は、車椅子2のティッピングレバー31に設けられているが、本発明はこれに限られない。例えば、左側本体、右側本体を構成する脚フレーム部35、延出フレーム部36、アームレスト37等に、アタッチメント4の第一軸受部112が設けられていてもよい。この場合には、アタッチメント4を介して点滴スタンド3を、車椅子2の前方に配置することができる。このように、アタッチメント4が設けられる位置は、車椅子2の後部に限られず、前後左右適宜選択可能である。
また、上記に示す実施形態においては、機器の一例として点滴スタンド3を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限られない。例えば、機器として酸素ボンベや尿パック等が載置された什器や、他の車椅子を採用することもできる。この場合には、車椅子2を什器や、車椅子2と他の車椅子とを連結することができる。
1…医療設備ユニット
2…車椅子
3…点滴スタンド(機器)
4…アタッチメント(車椅子用アタッチメント)
31…ティッピングレバー(左側本体、右側本体)
32…起立フレーム部(左側本体、右側本体)
33…ハンドグリップ(左側本体、右側本体)
34…座フレーム部(左側本体、右側本体)
34A…座シート(着座部)
35…脚フレーム部(左側本体、右側本体)
36…延出フレーム部(左側本体、右側本体)
37…アームレスト(左側本体、右側本体)
38…前フレーム部(左側本体、右側本体)
41…第一リンク杆(左右連結部)
42…第二リンク杆(左右連結部)
100…リンク機構
101…第一リンク部材
102…第二リンク部材
160…連結体(機器連結部)
171…第一軸部(第一軸)
172…第二軸部(第二軸)
173…第三軸部(第三軸)
173…第四軸部(第四軸)

Claims (9)

  1. 幅方向に離間して配置され、それぞれ車輪が設けられた左側本体及び右側本体と、前記左側本体と前記右側本体とに架け渡された着座部と、前記左側本体と前記右側本体とを連結するとともに該左側本体と該右側本体との前記幅方向の離間距離を変更させる動作可能な左右連結部とを有した車椅子に、機器を連結するための車椅子用アタッチメントであって、
    基端側が前記左側本体に回転可能に支持された第一リンク部材及び基端側が前記右側本体に回転可能に支持された第二リンク部材を有し、前記左右連結部の前記動作に応じて前記第一リンク部材と前記第二リンク部材とのなす角を変更可能なリンク機構と、
    該リンク機構に取り付けられ、前記機器に連結可能な機器連結部とを備えることを特徴とする車椅子用アタッチメント。
  2. 前記第一リンク部材と前記第二リンク部材とは、それぞれ対応する前記左側本体又は前記右側本体から、反対側の前記右側本体側又は前記左側本体側に向かうにしたがって斜め上方に延びるように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の車椅子用アタッチメント。
  3. 前記第一リンク部材と前記第二リンク部材とは、それぞれ対応する前記左側本体又は前記右側本体から、反対側の前記右側本体側又は前記左側本体側に向かうにしたがって斜め後方に延びるように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の車椅子用アタッチメント。
  4. 前記第一リンク部材の前記基端側は前記左側本体に第一軸回りに回動可能に設けられるとともに、前記第二リンク部材の前記基端側は前記第一軸と平行な第二軸回りに回動可能に前記右側本体に設けられ、
    前記第一リンク部材の先端側と前記第二リンク部材の先端側とは、互いに前記第一軸と平行な第三軸回りに回動可能に前記機器連結部により連結されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の車椅子用アタッチメント。
  5. 前記機器連結部は、前記機器対して、前記幅方向に沿う第四軸回りに回動可能に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の車椅子用アタッチメント。
  6. 前記第一リンク部材は前記左側本体の後側に設けられ、第二リンク部材は前記右側本体の後側に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の車椅子用アタッチメント。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の車椅子用アタッチメントと、
    幅方向に離間して配置され、それぞれ車輪が設けられた左側本体及び右側本体と、前記左側本体と前記右側本体とに架け渡された着座部と、前記左側本体と前記右側本体とを連結するとともに該左側本体と該右側本体との前記幅方向の離間距離を変更させる動作可能な左右連結部とを有した車椅子と、
    前記機器連結部に連結される機器とを備えることを特徴とする医療設備ユニット。
  8. 幅方向に離間して配置され、それぞれ車輪が設けられた左側本体及び右側本体と、前記左側本体と前記右側本体とに架け渡された着座部と、前記左側本体と前記右側本体とを連結するとともに該左側本体と該右側本体との前記幅方向の離間距離を変更させる動作可能な左右連結部とを有した車椅子と、
    基端側が前記左側本体に回転可能に支持された第一リンク部材及び基端側が前記右側本体に回転可能に支持された第二リンク部材を有し、前記左右連結部の前記動作に応じて前記第一リンク部材と前記リンク部材とのなす角を変更可能なリンク機構と、
    該リンク機構に取り付けられ、前記機器に連結可能な機器連結部とを備えることを特徴とする車椅子装置。
  9. 幅方向に離間して配置され、それぞれ車輪が設けられた左側本体及び右側本体と、前記左側本体と前記右側本体とに架け渡された着座部と、前記左側本体と前記右側本体とを連結するとともに該左側本体と該右側本体との前記幅方向の離間距離を変更させる動作可能な左右連結部とを有した車椅子対して、基端側が前記左側本体に回転可能に支持された第一リンク部材及び基端側が前記右側本体に回転可能に支持された第二リンク部材を有し、前記左右連結部の前記動作に応じて前記第一リンク部材と前記リンク部材とのなす角を変更可能なリンク機構と、
    該リンク機構に取り付けられ、前記機器に連結可能な機器連結部と、
    前記機器連結部により連結された機器とを備えることを特徴とする医療機器装置。
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