JP2017094043A - 車椅子用の車輪付きスタンドの連結装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本体部11と本体部11の後方に連結された伸縮腕部12とこの伸縮腕部12の後方に連結されたスタンド固定部13とから成る。本体部11は側面視略矩形形状の枠体からなり、その前方の縦枠に上下一対の固定手段14, 14を設け、車椅子Kの背面側の一フレームFに連結固定される。伸縮腕部12は側面視略菱形のリンク機構を有する枠体から構成され、前後方向に伸縮する。この伸縮腕部12の前端は本体部11に固定され、その後端はスタンド固定部13が固定される。このスタンド固定部13は上下に延長する枠体から成り、その上下に一対の固定部16, 16を設け、点滴スタンドSの支柱部Pと連結し固定される。
【選択図】図1
Description
下記特許文献1に記載の車椅子用酸素ボンベスタンドは、患者が酸素吸入を受けながら車椅子で移動するときに、酸素ボンベを車椅子に装着するための器具である。従来、ボンベカゴ本体を車椅子に直接取り付ける方法が一般的であったが、ボンベカゴが準備されている数少ない車椅子に不具合が生じたとき、移動に支障を来たし、不便であった。またボンベの重量がすべて車椅子本体にかかるので、取り付けた位置と角度によっては、患者が乗っていない状態のとき、うしろに反転する危険性があるので、そうした問題を解消し、安全で着脱が簡単な車椅子用酸素ボンベスタンドを提供するものである。
その構成は、車椅子に牽引側固定部材を固定し、前記スタンドのポールに被牽引側固定部材を固定し、両部材を連結部材(接続金具)を介して連結する。
連結部材の両部材との連結部において、車椅子の車軸回りの1自由度で回動可能でありかつそれぞれ所定の回動範囲に規制されている。
旋回時に連結部材が旋回方向に折れ曲がることがなく、車輪付きスタンドが旋回方向に傾倒することを防止することができると共に、床面の凹凸に対しては連結部材の両端部の回動により、車椅子に対して車輪付きスタンドは上下動自在となるため、車輪付きスタンドを何等問題なく牽引することができることとなる。
その構成は、移動型点滴スタンドの基部ベースを歩きやすくするために、平面視略手前側に開いた形状をなし、底面部に複数の移動可能なキャスターを設け、車椅子と連結できるために、移動型点滴スタンドの固定支柱下部又基部ベース部に高さ調節可能にジョイント金具を設け、車椅子のフットレストに柔軟に遊動係合できるようにしたものである。
そして、使用しないとき、即ち車輪付きスタンドを連結しないときには、本体部の後方に連結された連結腕部を前方に収縮させ或いは水平方向に屈曲させて、小さくした状態にして或いは横方向に折り畳んでおくことが出来、不使用時に邪魔にならないようにしておくことができる。
即ち、その本体部を側面視略矩形形状の枠体から構成し、その前方縦枠に少なくとも上下一対の固定手段を設けて車椅子の背面側の縦方向一フレームに固定し、前記伸縮腕部が側面視略菱形のリンク機構を有する枠体から構成された前後に伸縮自在のものからなり、この伸縮腕部の前端を前記本体部の後方縦枠に連結し、この伸縮腕部の後端に上下に延長する枠体からなるスタンド固定部を設け、このスタンド固定部に少なくとも上下一対の連結具を設けて車輪付きスタンドに連結固定できる構成である。
これにより、本発明に係る連結装置を使用するときには、前記伸縮腕部を後方に伸長して車輪付きスタンドに連結固定することにより簡易により確実安定的に前記スタンドを車椅子に連結固定して両手で車椅子を操作・運転することができることとなる。
これにより、前記本体部の後方縦枠も略鉛直状態となり前記伸縮腕部も後方に向って略水平に伸長することとなるのである。
或いは、前記支柱部が多少傾いた際にも、その傾きを前記軸着部で吸収することが可能となるのである。
図1は、本発明に係る連結装置の一実施形態を車椅子に固定し、点滴スタンドを連結し固定した状態を示す説明図である。
図2は、上記実施形態に係る連結装置を図1の反対側から見た説明図である。
この連結装置10は、側面視略矩形形状の枠体から形成された本体部11と、この本体部11の後方の縦枠に連結固定されている伸縮腕部12と、この伸縮腕部12の後端に連結固定されているスタンド固定部13とからなる。材質はすべて金属製である。
固定手段14のそれぞれから後方に向って螺子棒15が延長し、この螺子棒15、15が本体部11の前方の縦枠と連結し固定される。
この伸縮腕部12は、4本のフレーム部材を側面視略菱形に連結してリンク機構を形成し、前後方向に伸縮自在に構成している。
即ち、不使用時には、前方方向に収縮させて伸縮腕部12の前後方向長さを最小にして邪魔にならないようにすることができる。
つまり、この連結装置10は、車椅子Kに常時装備させておくことができるのである。
このスタンド固定部13は、1本の上下に長い板状のフレームからなり、その上端と下端にクランプタイプの固定部16、16が設けられている。
これらの固定部16、16が点滴スタンドSの支柱部Pの上下2箇所に固定されるのである。
このようにして車椅子K使用者は、両手で車椅子Kを操作して且つ点滴スタンドSと共に移動することができることとなるのである。
この図においては、上記実施形態に係る連結装置10の伸縮腕部12が前方(矢印Dの方向)に収縮した状態を示しており、この連結装置10を使用していない時の状態を示すものである。
この伸縮腕部12の前端は、本体部11の後方縦枠11uの中央部に固定し、その後端は上下に延長するスタンド固定部13の中央部に固定されている。
このバックルタイプの固定部というのは、開口部を有する略筒状のもので、この開口部から内部に点滴スタンドの支柱部を入れて抱持し、その後、輪状部を溝部に引っ掛けて起立部を倒して締付固定できるものである。
これらの螺子棒15、15は、固定手段14、14から延長するものであり、これらの螺子棒15、15を前記縦枠11mの螺子挿通孔に挿通してその縦枠11mの両側からナットにより締着し、固定することが出来る。
というのも、これら固定手段14、14は、車椅子Kの背面側の縦方向の一フレームFに固定され、このフレームFは、普通タイプのものであれば、斜めに少し傾斜しているため、この傾斜分を考慮して、下側の固定手段14の螺子棒15を長めに設定して固定することにより、本体部11の縦枠11m、11uを略鉛直状態に固定することができるのである。
要は、この固定手段から後方に向って螺子棒が延長するタイプのものであれば、使用可能である。
本発明に係る連結装置10は、本体部11と伸縮腕部12とスタンド固定部13とからなり、本体部11の前方側の縦枠11mの上端部と下端部に一対の固定手段14、14を設け、この固定手段14からはそれぞれ後方に向って螺子棒15が延長し、この一対の螺子棒15、15と本体部11の前方の縦枠11mとがナットにより連結固定されている。
この固定手段14、14が車椅子の後方の縦フレームFに固定される。
伸縮腕部12は、4つの枠体を軸着してリンク機構を形成し、前後方向に伸縮することができる。
この図4の状態は、伸縮腕部12が前方に収縮した状態を図示しており、点滴スタンド等の車輪付きスタンドを使用していない状態である。(この図4では、スタンドの支柱部Pを敢えて図示して、連結装置10との関係を示している。)
この図に示した第2実施形態に係る連結装置2は、上記の第1実施形態と同様に、車椅子の背面側の縦方向に配設されている一本のフレームFに固定される。
この連結装置2では、その本体部11が上記第1実施形態と異なり、1本の枠体から形成されている。
この本体部11の後方側には、屈曲腕部20が連結固定されており、この屈曲腕部20の後端にはスタンド固定部13が連結固定されている。
従って、この屈曲腕部20が連結腕部となる。上記構成部材の材質はすべて金属製である。
換言すると、固定手段14、14のそれぞれから後方に向って螺子棒15、15がそれぞれ延長し、この螺子棒15、15が本体部11と連結しナット部材によって固定される。
また、固定手段14に関しても、螺子棒15が略水平状態に延長するような構成を有している。
この屈曲腕部20が連結腕部となり、この屈曲腕部20は、前後方向に2本の腕部から構成され、その前方側の前方腕部21とその後方側の後方腕部22とが相互に軸着され、後方腕部22は、軸着部23を回動中心として、紙面表面側にその後端部が回動する。
即ち、この後方腕部22は、略水平面に回動することとなるのである。
即ち、不使用時には、屈曲腕部20の後方腕部22及びスタンド固定部13を、その後方腕部22の軸着部23の部位で折り曲げて、車椅子の背凭れの後ろ側に折り畳むことができ、邪魔にならないようにすることができるのである。
これらの固定部16、16が点滴スタンドの支柱部Pの上下2箇所を固定するのである。
また、屈曲腕部20の軸着部23の上端部には、後方腕部22の回動をロックするためのロック用ノブ25を設けており、このロック用ノブ25を回動操作することにより後方腕部22の回動が停止される構造を採用している。
この連結装置3は、上記第2実施形態に、伸縮腕部12を付加したものであり、その他の構成は上記実施形態2と同じである。
即ち、本体部11とその後方の伸縮腕部12とその後方の屈曲腕部20とその後方のスタンド固定部13とから成る。
この伸縮腕部12は、上記第1実施形態において用いられたものであり、4本のフレーム部材を側面視略菱形に連結してリンク機構を形成し、前後方向に伸縮自在に構成している。
即ち、不使用時には、前方方向に収縮させて伸縮腕部12の前後方向長さを最小にして邪魔にならないようにすることができる。
この第4実施形態に係る連結装置4は、基本的構成は、上記第2実施形態のものと同じであるが、スタンド固定部13の構成が上記第2実施形態と異なる。
その全体構成は、本体部11とその後方に固定された屈曲腕部20とその後方に固定されたスタンド固定部13とから成る。
その他の構成は、上記第2実施形態のものと同じである。
この第5実施形態に係る連結装置5は、本体部11と、その後方の伸縮腕部12と、その後方の屈曲腕部20と、その後方のスタンド固定部13とから成り、上記第4実施形態のものに伸縮腕部12を付加したものである。
スタンド固定部13の構成も上記第4実施形態のものと同じである。その他の構成も上記第4実施形態と同じである。
即ち、前後方向に伸縮する伸縮腕部と水平方向に屈曲する屈曲腕部の何れか又はその両方を連結腕部として使用することにより、不使用時に、後方のスタンド固定部の側を車椅子の背面側に引き寄せたり、当該背面側に折り畳む(屈曲する)ようにして邪魔にならないようにし、使用する際には簡単に後方にスタンド固定部を引き出すことができるものである。
まず本発明に係る連結装置は、点滴スタンド、酸素ボンベスタンド等々、患者が車椅子に腰かけた状態で各種の薬剤投与や、医療機器の保持のための車輪付きのスタンドを車椅子に連結し固定することのできる連結装置である。
即ち、この本体部は上記実施形態では、四角形の枠体から形成しているが、極端には単なる上下に延長する板状体又は枠体からなるものであってもよく、その上下端部分に固定手段が設けられているものであればよい。
この例として上記第2実施形態乃至第5実施形態を例示したものである。
また、この本体部は、車椅子の背面側の縦方向フレームでなく、横方向フレームに取り付け固定することも可能である。
伸縮腕部の強度等が保持できるのであれば、本体部の前後方向長さは短いものとして実施することができることとなる。その例が実施形態2乃至5である。
上記実施形態では固定されているが、伸縮腕部の後端部とスタンド固定部との連結を回動自在に軸着し、固定することができるように形成することもできる。
このように軸着により回動自在に連結し固定できれば、本体部の縦枠が傾斜状態であっても、このスタンド固定部を略鉛直状態とすることができることとなる。
屈曲腕部の前方腕部及び後方腕部の長さはそれぞれ必要に応じて設計することができる。
両者の軸着部にロック手段を設けるのも自由である。
更には、リンク機構を採用した伸縮腕部に関しても、その上端軸着部にロック手段を付加するのも自由である。
11 本体部
11m、11u 縦枠(本体部)
12 伸縮腕部
13 スタンド固定部
14 固定手段
15 螺子棒
16 固定部
20 屈曲腕部
21 前方腕部
22 後方腕部
23 回動軸部
25 ロック用ノブ
31、32 横枠
34 取手
35 ロックレバー
K 車椅子
S 点滴スタンド
P 支柱部
Claims (9)
- 輸液や医療機器を装備できる車輪付きスタンドを車椅子に取付固定するための連結装置であって、
本体部と、本体部の後方に連結された連結腕部と、この連結腕部の後方に連結された前記車輪付きスタンドの支柱部を固定するスタンド固定部とから成り、
前記本体部の前方部で前記車椅子の背面側の一フレームと連結固定され、前記連結腕部は前後方向に伸縮し、及び/又は、その中間部で屈曲することができ、この連結腕部の後方部に連結された前記スタンド固定部が点滴スタンドの支柱部と連結し固定できることを特徴とする車椅子用の車輪付きスタンドの連結装置。 - 前記連結腕部が前後方向に伸縮する伸縮腕部からなることを特徴とする請求項1に記載の車椅子用の車輪付きスタンドの連結装置。
- 前記連結腕部が水平方向に屈曲する屈曲腕部からなることを特徴とする請求項1に記載の車椅子用の車輪付きスタンドの連結装置。
- 前記連結腕部が前後方向に伸縮する伸縮腕部及び水平方向に屈曲する屈曲腕部とからなることを特徴とする請求項1に記載の車椅子用の車輪付きスタンドの連結装置。
- 前記本体部が車椅子の背面側の縦方向一フレームと連結固定され、
この本体部は側面視略矩形形状の枠体からなり、その前方縦枠に少なくとも上下一対の固定手段を設け、これら固定手段により前記縦方向一フレームに固定され、
前記伸縮腕部が側面視略菱形のリンク機構を有する枠体から構成された前後に伸縮自在のものからなり、
この伸縮腕部の前端を前記本体部の後方縦枠に連結し、
この伸縮腕部の後端に上下に延長する枠体からなるスタンド固定部を連結し、このスタンド固定部に少なくとも上下一対の固定部を設けたことを特徴とする請求項2に記載の車椅子用の車輪付きスタンドの連結装置。 - 前記本体部の前端に設けた上下一対の固定手段はそれぞれ螺子棒によって前記本体部と連結され、これにより螺子棒の締着位置を変更することにより前記本体部の縦枠を略鉛直状態に固定できることを特徴とする請求項5に記載の車椅子用の車輪付きスタンドの連結装置。
- 前記伸縮腕部の後端に連結する前記スタンド固定部が、その連結部で回動可能に設けられ固定されていることを特徴とする請求項2、5又は6に記載の車椅子用の車輪付きスタンドの連結装置。
- 前記本体部は前記車椅子の背面側の縦方向一フレームに固定位置変更可能に取付固定できることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の車椅子用の車輪付きスタンドの連結装置。
- 前記本体部が、上下に延長する1本の枠体又は棒体からなることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の車椅子用の車輪付きスタンドの連結装置。
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