JP5636010B2 - 装着具 - Google Patents

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Description

本発明は、ボンベカート等のカートを含む、医療機器や福祉器具といった機器や器具を、車椅子又は歩行器、歩行車等の歩行補助具に対して装着するための装着具に関するものである。
従来、特許文献1に記載のような酸素ボンベ立てが知られており、この酸素ボンベ立ては、酸素ボンベの下部を支える下部環状体と、酸素ボンベの上部付近を支える上部環状体とを有し、下部環状体の下側には、酸素ボンベの底を支持する帯状体が設けられている。ユーザは、酸素ボンベを上部環状体側から差し入れ、当該酸素ボンベの底を下部環状体の帯状体に載せて支持させる。そして、酸素ボンベの流量調整器にチューブを介して呼気調整器を取り付け、この呼気調整器から延出するチューブに設けたカニューラを鼻に装着し、酸素の供給を受ける。
特開平11―33057号公報
ユーザは、歩行時には当該酸素ボンベをボンベカートに収納してこれを牽引する。そのため、車椅子に乗るときはボンベカートから酸素ボンベを取り出し、上記酸素ボンベ立てに装着することが必要であり、大変手間がかかるという問題があった。
そこで、本発明の目的は、ボンベカート等のカートを含む、医療機器や福祉器具といった機器や器具を、車椅子又は歩行器、歩行車等の歩行補助具に対して簡単に装着できる装着具を提供することにある。
本発明者らは前記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、下記のように本発明の各局面に想到した。
すなわち、第1の局面によれば、車椅子又は歩行補助具に対して機器又は器具を装着するために前記車椅子又は歩行補助具に対して取り付けられる装着具であって、第1及び第2のアームを有し、前記第1及び第2のアームはそれぞれの一端部同士で互いに連結されることにより相対回転可能とされており、前記第1及び第2のアームは前記機器又は器具を載置するための第1及び第2の載置部を有し、前記第1及び第2のアームの一端部とは反対側のそれぞれの他端部が前記車椅子又は歩行補助具に対して取り付けられる。
このような構成とすれば、第1及び第2の2つの載置部によって装着する機器又は器具を支持することができるため、装着時の安定性が向上する。そのため、円筒形状のボンベに限らず、比較的広い面積の底部を有するボンベカートのような器具であっても、載置部に対して載置して車椅子に安定的に装着することができる。そのため例えば、車椅子に乗る際にボンベカートから酸素ボンベを取り出すことなく、車椅子に装着された装着具の載置部上にボンベカートごと載置して、車椅子にボンベカートを装着することができ、利便性が高い。更に、第1及び第2のアームは相対回転可能に連結されるため、装着具の不使用時に装着具を取り外し、折り畳んで保管することができ、省スペースである。
第2の局面によれば、前記車椅子又は歩行補助具は折り畳み可能な構造を有し、前記第1及び第2のアームを相対回転させることにより、前記第1及び第2のアームの他端部を前記車椅子又は歩行補助具に取り付けたままの状態で前記車椅子又は歩行補助具を折り畳み可能とする。このような構成とすれば、車椅子又は歩行補助具を折り畳む度に装着具を取り外す必要がなく、利便性が高い。
第3の局面によれば、前記第1及び第2のアームは、ヒンジにより相対回転自在に互いに連結されている。このような構成により第1及び第2のアームを相対角度可変とすることができる。第4の局面によれば、前記車椅子又は歩行補助具は2本の棒状部材を有し、前記第1及び第2のアームの他端部の各々は、前記2本の棒状部材の各々に対して相対回転可能に取り付けられる円筒パイプ部を有する。このような構成とすれば、第1及び第2のアーム間の相対回転に伴って円筒パイプ部が棒状部材周りを回転することにより、上記したような、車椅子又は歩行補助具に装着具を取り付けたままでそれらを同時に折り畳むことができるという効果を好適に発揮することができる。
第5の局面によれば、前記第1及び第2のアームの他端部の各々は、前記車椅子又は歩行補助具に対して固定される固定部と、該固定部から伸びる棒状部と、該棒状部に対して相対回転可能に取り付けられる円筒パイプ部とを有する。このような構成によっても、第1及び第2のアーム間の相対回転に伴って円筒パイプ部が棒状部周りを回転することにより、上記したような、車椅子又は歩行補助具に装着具を取り付けたままでそれらを同時の折り畳むことができるという効果を好適に発揮することができる。
第6の局面によれば、前記第1及び第2の載置部はフック形状に形成されたフック部をそれぞれ有する。このような構成によれば、ボンベカート等、車軸を有する機器や器具の車軸をフック部に係止することで、当該機器や器具を載置部に載置して車椅子等に装着することができる。また、車軸を有するものに限らず、フック部に係止できる形状を有する機器や器具(四点支持杖、松葉杖等の福祉器具、その他)であれば、フック部に係止することで載置部に載置し、車椅子等に装着することができる。
第7の局面によれば、前記第1及び第2の載置部は使用状態における上面がそれぞれ平坦面状に形成されている。このような構成によれば、載置部の平坦な面の上にボンベカートの底面を載置したり、ボンベそのものの底面を載置したりすることができる。その他にも四点支持杖、松葉杖等の福祉用具、酸素供給装置等の医療機器自体といった各種機器や器具を載置部に対して直接載置することが可能となり、これにより当該機器や器具を車椅子又は歩行補助具に対して装着することが可能となる。
図1は、本発明の第1実施形態による装着具を示す斜視図である。 図2は、第1実施形態による装着具の閉じた状態を示す斜視図である。 図3は、第1実施形態による装着具の一部を拡大して示す部分拡大図である。 図4は、第1実施形態による装着具を取り付ける対象の一例としての車椅子を示す斜視図である。 図5は、第1実施形態による装着具を図4の車椅子に対して取り付ける方法を示す説明図である。 図6は、第1実施形態による装着具を図4の車椅子に対して取り付けた状態を示す概略図である。 図7は、装着具により装着される器具の一例としてのボンベカートを示す説明図である。 図8は、第1実施形態による装着具を用いて図7のボンベカートを図4の車椅子に対して装着した状態を示す説明図である。 図9は、図7のボンベカートの車軸を第1実施形態による装着具のフック部に対して係止する方法を示す説明図である。 図10は、本発明の第2実施形態による装着具を示す斜視図である。 図11は、第2実施形態による装着具の載置部を示す図であり、図11(A)は正面図、図11(B)は図11(A)中のXIB方向から見た側面図である。 図12は、第2実施形態の第1の変形例による装着具の載置部を示す図であり、図12(A)は正面図、図12(B)は図12(A)中のXIIB方向から見た側面図である。 図13は、第2実施形態の第2の変形例による装着具の載置部を示す図であり、図13(A)は正面図、図13(B)及び図13(C)は図13(A)中の一点鎖線XIIIBCにおける断面(2つのパターン)を示す部分断面図である。 図14は、第1実施形態及び第2実施形態の共通の変形例による装着具の円筒脚部の一部及び固定器具を示す斜視図である。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態による装着具100を示す斜視図である。装着具100は、主として金属あるいは強化プラスチックなどの高剛性材料からなる。装着具100は、第1及び第2のアーム101、102と、これらとは別個に設けられた2つの円筒状の固定器具7、8とからなる。第1及び第2のアーム101、102はそれぞれ、長形平板状部材である第1及び第2のコアプレート1、2の両面に対して、2つの載置部3、4と、2つの円筒脚部5、6とをそれぞれ取り付けてなる。アーム101、102はそれぞれのコアプレート1、2の連結側端部1a、2aにおいてヒンジ9により互いに連結されることにより、相対回転可能とされている。ヒンジ9は1本のピン9a及び2枚の平板状部材9bとからなり、2枚の平板状部材9bはコアプレート1の連結側端部1aに対して、その両面から挟み込むようにしてボルト等の固定手段により固定されている。コアプレート2の連結側端部2aはヒンジ9の2枚の平板状部材9bの間に緩く挟まれており、ピン9aが2枚の平板状部材9bとそれらに挟まれたコアプレート2の連結側端部2aとを貫通している。ピン9aは2枚の平板状部材9bに対して固定され、コアプレート2の連結側端部2aはピン9aを中心に回転自在とされている。
このようにアーム101、102はピン9aを中心として相対回転可能とされているが、コアプレート2の連結側端部2aの先端に設けられた突起2cの形状と、突起2cが接触するコアプレート1の連結側端部1aの形状によりアーム101、102の間で取り得る最大開き角度が規定されている。ただし、突起2cを省略して、コアプレート1、2の連結側端部1a、2aの形状により最大開き角度を規定しても良い。図1は、アーム101、102間の角度が最大開き角度となった場合の装着具100を示している。図2は、アーム101、102が閉じられた場合の装着具100を示している。
本実施形態による装着具100の各部材について更に詳述する。図1に示すように、載置部3、4はそれぞれフック部3a、4a、中間部3b、4b、及び基部3c、4cを有している。中間部3b、4bはそれぞれのフック部3a、4aと基部3c、4cとを繋ぎ、一体化するものである。このような構造により、基部3c、4cがコアプレート1、2に対してそれぞれボルト等の固定手段により固定されると、フック部3a、4aがそれぞれコアプレート1、2に対して固定されることとなる。なお、装着具100の使用状態において、図1に示す最大開き角度の場合に、フック部3a、4aのフック形状が上向きになるように載置部3、4は構成され、かつコアプレート1、2に対して取り付けられる。図中では中間部3b、4bは平板状となっているがこれに限定されず、例えば棒状としても良い。
円筒脚部5、6はそれぞれ円筒パイプ部5a、6aと平板部5b、6bとからなる。平板部5b、6bは円筒パイプ部5a、6a外周面の中腹付近から、円筒パイプ部5a、6aの軸方向と垂直に延伸するように設けられている。図3は円筒脚部5がコアプレート1に対して固定された状態を拡大して示すものである。円筒脚部5、6の構造やコアプレート1、2への固定方法は、円筒脚部5、6間で左右対称であるので、ここでは円筒脚部5を例に説明する。図3に示すように、円筒脚部5の平板部5bには、その長手方向に延び、かつ直列に並ぶ2つの長穴11が設けられている。この長穴11にそれぞれボルト12が通され、このボルト12と、コアプレート1に設けられたタップ穴またはコアプレート1の一側面上に設置されたナットによる螺子止めにより、円筒脚部5の平板部5bがコアプレート1の連結側端部1aと長手方向反対側の取付け側端部1bに対して固定される。長穴11に対するボルト12の固定位置を図3の左右方向において変更することにより、コアプレート1と円筒脚部5との位置関係を調節することができる。このことにより、ヒンジ9のピン9aから、円筒脚部5の円筒パイプ部5aまで(例えば、円筒パイプ部5aの軸心まで)の長さを所定範囲内で調整することができる。円筒脚部6も同様の構造を有しており、その平板部6bがコアプレート2の取付け側端部2bに対して同様の方法により固定される。そのため、装着具100の全体の長さ、あるいは最大開き角度における円筒パイプ部5a、6a間の距離(例えば、円筒パイプ部5a、6aのそれぞれの軸心間の距離)を所定範囲内で調整することができる。
次に、この装着具100の使用方法について説明する。図4は、本実施形態の装着具100を取り付ける車椅子又は歩行補助具の一例として、一般的な車椅子200を、斜め前方から見た様子を概略的に示したものである。図4に示す車椅子200は、一対の車輪20と一対の自在輪21との合計四輪を有する。また、ベースパイプ22、アームパイプ23及びバックレストパイプ24を一体化したフレームを左右一ずつ有しており、これらのフレームの間にクロスパイプ25を渡すことにより、車椅子200全体をその左右方向に折り畳み可能とした構造を有する。バックレストパイプ24の上端にはそれぞれグリップ26が設けられている。左右のアームパイプ23とバックレストパイプ24との間には、折り畳み可能な材質からなる座シート27、背シート28及び背バンド29が渡されている。各ベースパイプ22の前方端部付近にはフットプレート30が接続されている。各車輪20にはハンドリム31が同心円状に取り付けられている。
車椅子200は不使用時には折り畳んで保管され、使用時には車椅子200の左右のフレームを可動限界まで開いて座シート27、背シート28及び背バンド29を広げる。車椅子200への着座時には、ユーザは座シート27に座って背シート28と背バンド29にもたれ、フットプレート30に足をのせる。ユーザは車輪20のハンドリム31を用いて車椅子200を動かすことができる。介助者がいる場合は、介護者がグリップ26を握って車椅子200を押す事で車椅子200を動かすことができる。段差を越える際には、ユーザが前方へ倒れることを防止するため、各バックレストパイプ24の下端部付近から車椅子後方に伸びたティッピングバー201(図5参照)を介護者が踏んで自在輪21を少し持ち上げて段差を越えるようにする。
図5は、車椅子200に対して装着具100を取り付ける方法を表したものである。装着具100を取り付けていない時には、装着具100を折り畳んだ状態(つまりアーム101、102間を閉じた状態)で車椅子200やその他の場所に保管しておくことができる。装着具100を車椅子200に対して取り付けるには、まずアーム101、102を開き、各円筒脚部5、6の円筒パイプ部5a、5bを左右のティッピングバー201に嵌挿する。円筒パイプ部5a、5bの内周と左右のティッピングバー201の外周との間には所定のクリアランスがそれぞれ設けられ、円筒パイプ部5a、5bのそれぞれと各ティッピングバー201との間で相対回転が許容されるようになっている。
更に固定器具7、8を左右のティッピングバー201に対して嵌挿する。そして、固定器具7、8のねじ10(図1参照。図5では図示省略)を締め付けることにより、固定器具7、8を左右のティッピングバー201に対して固定する。こうして装着具100をティッピングバー201に対して取り付けることができる(図6参照)。なお、固定器具7、8を固定する際には、各円筒パイプ部5a、6aと各固定器具7、8との間に若干の隙間を残して、各円筒パイプ部5a、6aがティッピングバー201周りを自由に回転できるようにすることが望ましい。あるいは、装着具100を取り付けたあとのぐらつきを防止するため、各円筒パイプ部5a、6aを各ティッピングバー201の根本の方向へ極弱い力(つまり円筒パイプ部5a、6aの回転を確保できる程度の力)で押し付けつつねじ10を締め付けて固定器具7、8を固定しても良い。
このように装着具100を車椅子200に固定した後、所望の機器又は器具を、装着具100を介して車椅子200に対して装着する。ここでは、装着する対象を図7に示すボンベカート40として説明する。図7の例のボンベカート40は、酸素ボンベを収納するバッグ44を矩形枠状のフレーム41に取り付けた構造を有しており、フレーム41はその下端部に車軸42及び車輪43を有している。フレーム41の上端部はハンドル45となる。ボンベカート40を車椅子200に装着するには、まずボンベカート40の車軸部分42を装着具100の載置部3、4のフック部3a、4aに係止する(図9参照)。
続いて、ボンベカート40の車軸42をフック部3a、4aに係止した状態で、ボンベカート40の上部を車椅子200のバックレストパイプ24又は背バンド29に対して固定する(図8参照)。バックレストパイプ24又は背バンド29に対する固定は、ボンベカート40のフレーム41に設けた面ファスナー等の固定バンド46によりフレーム41を固定して行う。固定バンド46はフレーム41に取り付けられるものに限らず、別体のものとしても良い。ユーザは、このように装着具100を介してボンベカート40を車椅子200に装着することで、バッグ44内に収容された酸素ボンベに接続されたカニューラを鼻に装着し、車椅子200に座った状態で酸素の供給を受けることができる。
次に、車椅子200の不使用時に車椅子200を折り畳む場合について説明する。車椅子200を折り畳む場合、まずボンベカート40を車椅子200から取り外す。具体的には、固定バンド46をバックレストパイプ24又は背バンド29から外し、ボンベカート40を持ち上げて車軸42をフック部3a、4aから取り外す。そして、車椅子200を左右方向に折り畳む。このとき、左右のティッピングバー201の間隔が狭くなるに従い、円筒パイプ部5a、6aが各ティッピングバー201に対して相対回転すると共にアーム101、102がピン9aを中心に折り畳まれる。こうして、車椅子200が折り畳まれる動作に従って装着具100も折り畳まれる。このように、本発明による装着具100は、車椅子200に取り付けたままの状態で、車椅子200と共に折り畳むことが可能である。あるいは、車椅子200を折り畳む際やボンベカート40を使用しない場合に、固定器具7、8をティッピングバー201から取り外して装着具100を車椅子200から取り外しておいてもよい。
以上、本発明の装着具100によれば、酸素ボンベをボンベカート40から取り出すことなく、ボンベカート40ごと車椅子200に装着できるので、車椅子200の乗車の際の手間が大幅に削減される。また、装着具100を取り付けたままの状態でも車椅子200を折り畳むことができるので、利便性が高い。
なお、ボンベカート40は、酸素ボンベの他、点滴供給装置、インシュリン等の薬剤投与装置、栄養補給装置等の医療機器を収納したカートやバッグ等であっても良い。カートには、酸素供給装置等の医療機器自体に車輪を設けたものなども含まれる。また、車輪を有するものに限らず、装着部3、4のフック部3a、4aに係止可能な形状を有する四点支持杖、松葉杖等の福祉用具等も、当該形状部分をフック部3a、4aに係止することで、装着具100を介した車椅子等への装着が可能である。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について、図10及び図11を参照しながら説明する。図10は第2実施形態による装着具300を表す斜視図である。図1の装着具100がフック形状の載置部3、4を有していたところ、図10に示す装着具300は、上面が平坦な載置部301、302を有している点で異なる。それ以外は同一である。
図11(A)は、図10の載置部301を図中の矢印XIAに沿って見た状態を表す正面図である。図11(B)は図11(A)の載置部301を矢印XIBの方向に見た側面図である。載置部301は、金属または強化プラスチック等の高剛性材料からなる平坦な板状の載置板部301a、中間部301b、及び基部301cを有する。載置板部301a、中間部301b、及び基部301cは溶接や接着等の方法により一体化されている。基部301cがコアプレート1に対して固定される点については第1実施形態と同様である。装着具300が車椅子又は歩行補助具に取り付けられ使用される状態において、載置板部301aの上面がほぼ水平になるように各部は構成されている。なお、コアプレート2に装着される載置部302の形状は載置部301と左右対称であり、詳細な説明を省略する。
このような載置部301、302を有する装着具300はその使用状態において、図10に示すように載置部301、302の平坦上面が一つの平面をなすため、その上にボンベカートの底面を載置したり、ボンベそのものの底面を載置したりすることができる。すなわち、車軸を有するカートや器具に加え、車軸を有さないボンベ、四点支持杖、松葉杖等の福祉用具、酸素供給装置等の医療機器自体といった各種の機器や器具を載置部上に直接載置することが可能となり、これにより車椅子又は歩行補助具に対して各種の機器や器具を装着することが可能となる。
(変形例)
第2実施形態の変形例として、載置部301に対して器具をより安定的に載置するための手段を有する例を、図12及び図13に示す。すなわち、図12に示す載置部301は、その載置板部301aの上面に一体的に設けられ上方向へ突出する雄螺子部301dを有する。図12(A)は載置部301の正面図、図12(B)は図12(A)中の矢印XIIBの方向に見た状態を表す載置部301の側面図である。図13に示す載置部301は、載置板部301aの下面に一体的に設けられ下方向へ突出する雌螺子部301eを有する。図13(A)は載置部301の正面図、図13(B)は図13(A)の載置部301の載置板部301a及び雌螺子部301eの、一点鎖線XIIIBCにおける断面を表す部分断面図である。図13(B)においては載置板部301aと、内周面に雌螺子を有する雌螺子部301eとを別体として設けてこれらを一体化しているが、図13(C)のように、載置板部301aと雌螺子部301eとを予め一体的に設けて、その両方を貫通する雌螺子穴を設けても良い。
雄螺子部301dまたは雌螺子部301eと、載置される機器等の側の雌螺子または雄螺子とを締結することにより、載置された機器等の安定性をより高めることが可能となる。あるいは、載置される機器等とは別体の固定具の雌螺子または雄螺子と雄螺子部301dまたは雌螺子部301eとを締結することにより、載置された機器等を固定具により固定しても良い。雄螺子部301dまたは雌螺子部301eの個数、位置、形状は、相手側の雌螺子または雄螺子の個数、位置、形状に応じて設定することができる。載置板部301aの形状も、載置する機器や器具の形状に応じて任意に設定することができる。
図14は、上記の第1実施形態及び第2実施形態による装着具100、300に共通する変形例による構成の一部を示すものである。すなわち、本変形例においては、上記第1及び第2実施形態の装着具100、300の円筒脚部5、6及び固定器具7、8が変更されている。本変形例による装着具は、ティッピングバーを有しない車椅子や歩行器、歩行車等の歩行補助具に対しても装着可能とすることを意図している。本変形例の装着具は、上記実施形態の円筒脚部5及び固定器具7に代えて、円筒脚部105及び固定器具107を有する。なお、上記実施形態の円筒脚部6及び固定器具8に対応する部材については、円筒脚部105及び固定器具107と左右対称または同一の形状であるため説明を割愛する。
本変形例の円筒脚部105は、円筒パイプ部105a及び平板部105bからなる。上記の実施形態と同様、平板部105bは円筒パイプ部105a外周面の中腹付近から、円筒パイプ部105aの軸方向と垂直に延伸するように設けられている。また、平板部105bが長穴111を有することにより長さ調整機能を奏することについても上記の実施形態と同様である。
本変形例の固定器具107は、2枚の板部材からなる万力の形状を有する万力部107aと、万力部107aの一方の板部材から伸びる棒部107bとを有している。万力部107aを構成する2枚の板部材には円筒状パイプの形状に沿う断面円弧状溝が向かい合うように形成されている。当該溝の部分で車椅子200のバックレストパイプ24を挟み込んで、2枚の板部材同士をボルト等で締め付けることにより、円筒脚部107をバックレストパイプ24に対して固定することができる。
棒部107bは、一方の板部材の面のうち、溝が形成された面とは反対側の面から伸びている。そして、円筒脚部105の円筒パイプ部105aが棒部107bの外周に対して嵌挿される。円筒パイプ部105aは棒部107b周りに相対回転可能とされている。一方、棒部107bと円筒パイプ部105aとの間での、棒部107bの軸方向における相対変位については、所定範囲内での変位に規制されているか、あるいは、ほぼ不可能であるように構成されている。このように、万力状の形状を有する固定器具107を採用する事により、ティッピングバーのない車椅子や歩行器、歩行車等の歩行補助具に対しても装着具を取り付けることが可能となる。この場合であっても、円筒パイプ部105aと棒部107bとが相対回転可能となっているため、装着具を折り畳み可能な車椅子又は歩行補助具に取り付けたままの状態で、装着具と車椅子又は歩行補助具とを同時に折り畳むことができる。
上記説明においては、ピン9aを有するヒンジ9を用いてアーム101、102を相対回転可能に連結した。しかしながら、アーム101、102を連結する部材としては上記したようなヒンジ9に限らず、インテグラルヒンジやジャバラ等の屈曲可能部材といったように、アーム101、102を相対回転可能に連結でき、かつ載置部上に載置対象を載置して保持できる程度の強度を有するものであれば、どのような部材でも良い。
上記の説明においては、車椅子又は歩行補助具の一例としての車椅子200は折り畳み可能な構造を有するものとして説明したが、本発明はこれに限定されない。すなわち、折り畳み機構を有しない車椅子又は歩行補助具に対して装着具100、300を取り付ける場合であっても、コアプレート1、2と円筒脚部5、6間の固定位置を調整することにより、ティッピングバー間の距離や、バックレストパイプ間の距離に合わせて装着具100、300の取付け幅を調節することができるという効果を奏する。
1、2 コアプレート
3、4、301、302 載置部
5、6、105 円筒脚部
7、8、107 固定器具
9 ヒンジ
24 バックレストパイプ
40 ボンベカート
100、300 装着具
101、102 アーム
200 車椅子
201 ティッピングバー

Claims (5)

  1. 車椅子に対して酸素ボンベ用のボンベカートを装着するために前記車椅子に対して取り付けられる装着具であって、
    第1及び第2のアームを有し、
    前記第1及び第2のアームはそれぞれの一端部同士で互いに連結されることにより相対回転可能とされており、
    前記第1及び第2のアームは前記ボンベカートを載置するための第1及び第2の載置部であって、前記ボンベカートを載置する状態における上面がそれぞれ平坦面状に形成される第1及び第2の載置部をそれぞれ有し
    前記第1及び第2のアームの一端部とは反対側のそれぞれの他端部が前記車椅子の2本のティッピングバーのそれぞれに対して取り付けられる、装着具。
  2. 前記車椅子は折り畳み可能な構造を有し、
    前記第1及び第2のアームを相対回転させることにより、前記第1及び第2のアームの他端部を前記車椅子の2本のティッピングバーのそれぞれに取り付けたままの状態で前記車椅子を折り畳み可能とする、請求項1に記載の装着具。
  3. 前記第1及び第2のアームは、ヒンジにより相対回転自在に互いに連結されている、請求項1又は2に記載の装着具。
  4. 記第1及び第2のアームの他端部の各々は、前記2本のティッピングバーの各々に対して相対回転可能に取り付けられる円筒パイプ部を有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の装着具。
  5. 請求項1〜のいずれか一項に記載の装着具を有する、車椅子。
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