JP2015117750A - ダンパ - Google Patents

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Abstract

【課題】ばらつきの少ない制動力と制動力の発生を確実に抑えるワンウェイ作用を安定的に実現するダンパを提供する。【解決手段】ピストンがシリンダ5内を移動させてシリンダ5内の空気をオリフィス5aを通して外部と流動させることで制動力を得るダンパにおいて、シリンダ5の内周と接するOリング6を保持するリングホルダ4と、リングホルダ4に対して移動してリングホルダ4に対して第1位置と第2位置とへ移動可能なピストンロッド3と、を含むピストンが、一方向へ移動している時、ピストンロッド3は第1位置にあり、ピストンロッド3がOリング6に当接してOリング6により隔てられたシリンダ5内の2つの室B1,B2を連通する通気路を閉塞し、前記一方向の逆方向へ移動している時、ピストンロッド3は第2位置にあり、ピストンロッド3がOリング6から離間して前記通気路を開放している。【選択図】図4

Description

本発明は、ピストンがシリンダ内を移動することにより、シリンダ内の空気を微小なオリフィスを通して外部と流動させることで制動力を得るダンパに関するものである。
従来、エアダンパはシリンダ内を往復移動可能にしたピストンを有し、シリンダの一端にはシリンダ内の空気と外部との空気とを流動可能とするオリフィスが設けられた構成が知られている。さらに、エアダンパの一種で、ピストンの一方向への移動では制動力を発生させ、他方向への移動では制動力の発生を抑える、いわゆるワンウェイ方式と呼ばれるエアダンパがある。このワンウェイ方式のエアダンパの構成として、シール部材であるOリングをピストン上で移動させてピストン上での位置を変えることによってオリフィス以外の通気路をOリングで閉塞または開放する構成が知られている(特許文献1参照)。
特開平8−105481号公報
従来のワンウェイ方式の構成では、Oリングとシリンダ内周面との間の摩擦力により、ピストンに対してOリングを移動させている。しかしながら、該摩擦力がOリング全周に渡って常に一定とは限らない。そのため、移動するOリングが変形したり、ピストンに対して斜めになることがあることから、前述の通気路の開放面積が一定でなかったり、通気路の閉塞が不完全になったりして、制動力が安定せず、また制動力の発生を抑えたいピストンの移動方向でも制動力が発生してしまうという課題があった。
そこで、本発明の目的は、ワンウェイ方式のダンパに関する上記課題を解決し、ばらつきの少ない制動力と制動力の発生を確実に抑えるワンウェイ作用を安定的に実現するダンパを提供することである。
上記目的を達成するために、本発明は、シリンダと、前記シリンダに挿入されたピストンと、を有し、前記ピストンが前記シリンダ内を移動させて前記シリンダ内の流体をオリフィスを通して前記シリンダの外部と流動させることで制動力を得るダンパにおいて、前記ピストンは、シリンダの内周と接するシール部材を保持する保持部材と、前記保持部材に対して移動して前記保持部材に対して第1位置と第2位置とへ移動可能な移動部材と、を含み、前記ピストンが一方向へ移動している時、前記移動部材は前記保持部材に対して前記第1位置にあり、前記移動部材が前記シール部材に当接して前記シール部材により隔てられたシリンダ内の2つの室を連通する通気路を閉塞し、前記ピストンの前記一方向の逆方向へ移動している時、前記移動部材は前記保持部材に対して前記第2位置にあり、前記移動部材が前記シール部材から離間して前記通気路を開放していることを特徴とする。
本発明によれば、移動部材が移動することでシール部材に対して当接又は離間して確実に通気路を閉塞又は開放せしめる。これにより、ばらつきの少ない制動力と制動力の発生を確実に抑えるワンウェイ作用を安定的に実現するダンパを提供できる。
実施形態1に係るエアダンパを示す斜視図 実施形態1に係るエアダンパの模式断面図 実施形態1に係るエアダンパのピストン構造を示す模式断面図 実施形態1に係るエアダンパのピストン構造を示す模式断面図 実施形態1に係るエアダンパのピストン構造を示す斜視図 実施形態1に係るエアダンパのピストン構造を示す斜視図 エアダンパを備えた画像形成装置の斜視図 実施形態2に係るエアダンパのピストン構造を示す模式断面図 実施形態2に係るエアダンパのピストン構造を示す模式断面図 (a)は実施形態2に係るエアダンパのOリングホルダ形状を示す平面図、(b)はOリングホルダのA−A断面図 実施形態3に係るエアダンパのピストン構造を示す模式断面図 実施形態3に係るエアダンパのピストン構造を示す模式断面図
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、それらの相対配置などは、本発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。従って、特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
〔実施形態1〕
図面を用いて、本発明の実施形態1に係るエアダンパ及びこのエアダンパを用いた画像形成装置について説明する。まず図7を用いて、エアダンパを用いた画像形成装置の構成を簡単に説明し、次いで図1〜図6を用いて実施形態1に係るエアダンパの構成を説明する。
図7では、画像形成装置として、シートカセット52が着脱可能なプリンタ51を例示している。図7に示すように、画像形成装置としてのプリンタ51の下部には、シートを積載収納するシートカセット52が着脱可能に設けられている。後述するダンパ8は、プリンタ51のカセット装着部に設けられており、対象物であるシートカセット52の移動を制動するように作用する。なお、このプリンタ51では、図示していないが、シートカセットに収容されたシートを、給送ローラ等により画像形成部に一枚ずつ給送し、画像形成部にて感光体ドラムに形成したトナー画像をシートに転写し、定着した後に、装置上部の排出部に排出する。
次に、図1及び図2を用いて本発明の実施形態1に係るエアダンパの全体構成を説明する。図1は実施形態1に係るエアダンパを示す斜視図、図2は実施形態1に係るエアダンパの模式断面図である。図1及び図2に示すように、実施形態1に係るエアダンパは、以下に説明する、シリンダ5と、ピストン2と、スプリング7と、キャップ1と、Oリング6を有している。
図1及び図2に示すエアダンパにおいて、円筒状のシリンダ5の内部にはピストン2が挿入され往復移動可能に設けられている。このシリンダ5の一方は開口部5cとなっており、この開口部5cはキャップ1により塞がれている。またシリンダ5の他方は端面となっており、端面には微小なオリフィス5aが形成されており、このオリフィス5aを通してシリンダ5の内部と外部との間で流体としての空気(エア)の流動が行われる。エアダンパは、前記ピストン2又は前記シリンダ5の、少なくとも一方を制動する対象物に取り付けることにより、該対象物の移動を制動する作用がある。このエアダンパの制動力の大きさはオリフィス5aの大きさにより決まり、オリフィス5aが小さければ空気の流動抵抗が大きくなって制動力も大きくなり、逆にオリフィス5aが大きければ空気の流動抵抗が小さくなって制動力も小さくなる。また、シリンダ5の内部には付勢部材としてのスプリング7が設けられている。ピストン2はシリンダ5内のスプリング7によって付勢されており、前記対象物を制動する状態でない場合、ピストン2をシリンダ5から突出させる構成となっている。
さらに前記ピストン2は、シリンダ5の内周と接するリング状(輪状)のシール部材(ゴム部材)であるOリング6を保持する保持部材である円環状のホルダ部材(以下、リングホルダ)4と、Oリング6に当接又は離間するよう移動可能な移動部材であるピストンロッド3と、を有している。ピストンロッド3はホルダ部材4に対して移動しホルダ部材4に対する位置を変更可能である。ここで、図3〜図6を用いて、エアダンパのピストン部の構成とワンウェイ作用について詳しく説明する。図3及び図4は実施形態1に係るエアダンパのピストン構造を示す模式断面図、図5及び図6は実施形態1に係るエアダンパのピストン構造を示す斜視図である。
図3は対象物によってピストンロッド3がシリンダ5内の矢印X方向(図中下方)に押し込まれていく状態を示している。ピストンロッド3が矢印X方向に移動を開始すると、ピストンロッド3は、リングホルダ4に対して移動して、ピストンロッド3の当接面3aはリングホルダ4に保持されたOリング6に全周に当接する。この時、ピストンロッド3はリングホルダに対して第1位置にある。その後、Oリング6を保持するリングホルダ4とともに一体的に(ピストンロッド3がリングホルダ4に対して第1位置にある状態を維持したまま)Oリング6をシリンダ5内の矢印A方向(図中下方)に押し込んでいく。つまり、これによりOリング6がピストンロッド3の当接面3aとリングホルダ4の面4aに挟持され、Oリング6により隔てられたシリンダ5内の2つの室を連通する通気路が閉塞されてシール状態となる。そのため、Oリング6により隔てられたシリンダ5内のオリフィス5aが設けられた側の室B1の空気は矢印A1で示すようにオリフィス5aを通してのみシリンダ外部との通気が可能となり制動力が発生する。なお、Oリング6により隔てられたシリンダ5内の2つの室とは、端面にオリフィス5aが設けられた側の第一室B1と、開口部5cがキャップ1により閉塞された側の第二室B2である。ピストンロッド3とリングホルダ4の嵌め合い部には十分な隙間があり、リングホルダ4はピストンロッド3から力を受けることがない。そのため、ピストンロッド3がOリング6に当接する際、リングホルダ4が動いて逃げることが無く、確実にピストンロッド3がOリング6に当接し、安定したシール状態を保つことができる。
図4及び図6は対象物がエアダンパから離間し、押し込まれていたピストンロッド3が矢印X方向の逆方向である矢印Y方向(図中上方)に開放された状態を示している。この時、スプリング7によって常に付勢されているピストンロッド3がシリンダ5より突出する方向(矢印Y方向)に移動していく。すなわち、スプリング7の付勢力はピストンロッド3をOリング6から離間させる方向に作用する。一方、Oリング6とシリンダ5内周面との間に摩擦力が働くため、Oリング6及びそれを保持するリングホルダ4はその位置に留まろうとする。さらに、ピストンロッド3とリングホルダ4の嵌め合い部には十分な隙間があり、リングホルダ4とピストンロッド3との間の摩擦力はOリング6とシリンダ5内周面との間に摩擦力よりも小さい。このため、ピストンロッド3が矢印Y方向に移動を開始すると、ピストンロッド3は、リングホルダ4に対して移動することにより、Oリング6から確実に離間し、ピストンロッド3の当接面3aとOリング6の間に間隙Gが生じ、前記通気路が開放される。そのため、前述の間隙Gの大きさは、図4に示すようにピストンロッド3の爪部3bがリングホルダの面4bに掛かるまで拡大し、それ以降は一定の間隙を保ったままピストンロッド3に引っ張られてリングホルダ4も移動する。つまり、ピストンロッド3は、爪部3bが面4bに掛かる第2位置までリングホルダ4に対して移動し、その後は第2位置にある状態を維持したまま、一体的に移動する。この間隙GがOリング6により隔てられたシリンダ5内の2つの室B1,B2を連通する通気路となる。ピストンロッド3が矢印Y方向に移動すると、矢印A2で示すようにオリフィス5aから外部の空気がシリンダ内に流入する。さらにピストンロッド3が矢印Y方向にしてピストンロッド3の当接面3aがOリング6から離間すると、矢印A3で示すようにシリンダ内の第二室B2の空気が通気路(間隙G)を通り、さらにリングホルダ4のOリング6と当接する接触部分に1つまたは複数個所設けられた通気孔4cを通って第一室B1に流入する。この場合、前記オリフィス5a以外に新たな通気路(間隙G)が形成されることから空気の流入抵抗は非常に小さくなり、エアダンパの制動力の発生を抑えられる。
すなわち、本構成によれば、ピストン2の移動方向によってエアダンパの制動力の発生と抑制の切り替え、つまりワンウェイ作用が安定的に得られる。
また、ピストンロッド3は、図5及び図6に示すように、リングホルダ4を移動可能に取り付ける弾性変形可能な取付部である爪部3bを備えている。本実施形態では、この爪部3bを弾性変形させてリングホルダ4をピストンロッド3に取り付ける。このため、組み立てが容易である。また各爪部3bの先端のカエシ部が、ピストンロッド3がOリング6から離間した際にリングホルダ4を所定の位置に保持するためのストッパ部として機能する。この爪部3bについては前述した通りであり、この爪部3bの先端カエシ部にリングホルダの面4bが掛かることで、ピストンロッド3の当接面3aとOリング6との間隙Gが一定に保たれる。
上記のように、本実施形態では、ピストンロッド3をリングホルダ4に対して動かすことにより、ピストンロッド3がOリング6に対して安定的に当接又は離間し、オリフィス5a以外の通気路を確実に閉塞又は開放する構成とした。これにより、ピストン2が動く方向によらず、Oリング6はOリング6を保持するリングホルダ4に対して移動せず位置が変わらない。このため、従来のようなOリング変形の問題もなく、ばらつきの少ない制動力と制動力の発生を確実に抑える安定したワンウェイ作用を安定的に実現するダンパを提供できる。
なお、本実施例では、対象物がエアダンパから離間した際にピストン2を図1に示す位置に自動復帰させるためにスプリング7をシリンダ5内に配置してピストン2を付勢しているが、本発明はこの構成に限定されるものではない。対象物がエアダンパから離間する構成ではなく、対象物がピストン2を引き出す構成の場合はスプリング7は無くても良い。
〔実施形態2〕
図8〜図10を用いて実施形態2に係るエアダンパの構成について説明する。図8及び図9は実施形態2に係るエアダンパのピストン構造を示す模式断面図、図10(a)は実施形態2に係るエアダンパのリングホルダ形状を示す平面図、図10(b)はリングホルダのD−D断面図である。
本実施形態2が実施形態1と異なるところは、ピストンロッド3の弾性変形可能な複数の取付部と爪部を無くし、リングホルダ4に図10に示すような切り欠き部4dを設け、弾性変形可能に構成したことである。本実施形態2によれば、Oリング6を嵌めた切り欠き部4dを有するリングホルダ4をピストンロッド3の取付部3gに組み込むとき、前記リングホルダ4の切り欠き部4dを広げながら組み込むことで、容易に組み込むことができる。
図8は対象物によってピストンロッド3がシリンダ5内の矢印X方向(図中下方)に押し込まれていく状態を示している。この時、ピストンロッド3がOリング6に当接してシール状態を保ったまま、リングホルダ4を一緒に押し込んでいき、制動力を発生させる動作は実施形態1と同様であるため、詳細な説明は省略する。
図9は対象物がエアダンパから離間し、押し込まれていたピストンロッド3が矢印Y方向(図中上方)に開放された状態を示している。この時、スプリング7によって常に付勢されているピストンロッド3がシリンダ5より突出する方向(矢印Y方向)に移動していく。一方、Oリング6を保持するリングホルダ4は、Oリング6とシリンダ5内周面との間に摩擦力が働くため、その位置に留まろうとする。これにより、ピストンロッド3はOリング6から離間し、ピストンロッド3の当接面3aとOリング6に間隙Gが生じ、通気路が開放される。ピストンロッド3は、ピストンロッド3がOリング6から離間した際にリングホルダ4を所定の位置に保持するためのストッパ部であるリブ3cを備えている。そのため、前述の間隙Gの大きさは、ピストンロッド3のリブ3cがリングホルダ4に当接するまで拡大し、それ以降は一定の間隙を保ったままピストンロッド3に引っ張られてリングホルダ4も移動する。この間隙GがOリング6により隔てられたシリンダ5内の2つの室B1,B2を連通する通気路となる。なお、このリブ3cはピストンロッド3の周面に複数設けられており、リブ3c,3c間が空気の通気路の一部をなす。ピストンロッド3が矢印Y方向に移動することで、矢印A2で示すようにオリフィス5aから外部の空気がシリンダ内の第一室B1に流入するだけでなく、矢印A3で示すようにシリンダ内の第二室B2の空気が通気路(間隙G)を通って第一室B1に流入する。このとき、矢印A3で示すように第二室B2の空気は、間隙Gからピストンロッド3とリングホルダ4の間の隙間を抜けてリブ3c,3c間を通って第一室B1に流入する。このようにしてオリフィス5a以外の新たな通気路(間隙G)が形成されることから空気の流入抵抗は非常に小さくなり、エアダンパの制動力も非常に小さくなる。
本実施形態によれば、前述した実施形態と同様の効果が得られるだけでなく、リングホルダ4に切り欠き部4dを設けた形状にすることで、リングホルダ4とピストンロッド3の形状を簡素化して低コスト化しつつ、組立て性を損なわない構成にできる。
〔実施形態3〕
図11及び図12を用いて実施形態3に係るエアダンパの構成について説明する。図11及び図12は実施形態3に係るエアダンパのピストン構造を示す模式断面図である。
本実施形態3が実施形態1および実施形態2と異なるところは、ワンウェイ作用の向きを逆にしたことである。つまり、実施形態1および実施形態2では、ピストンをシリンダに押し込む方向(一方向)では制動力を発生させ、逆方向(引き出す方向)では制動力を抑制させる構成であったが、本実施形態では、ピストンをシリンダから引き出す方向(一方向)では制動力を発生させ、逆方向(押し込む方向)では制動力を抑制させる構成となっている。
図8は対象物によってピストンロッド3がシリンダ5から矢印Y方向(図中上方)に引き出される状態を示している。この時、ピストンロッド3がOリング6に当接してシール状態を保ったまま、リングホルダ4も同方向に移動されていく。外部とシリンダ内の空気は矢印A2で示すようにオリフィス5aでのみ通気可能となるので制動力が発生する。
図9は対象物によってピストンロッド3がシリンダ5内の矢印X方向(図中下方)に押し込まれていく状態を示している。Oリング6を保持するリングホルダ4は、Oリング6とシリンダ5内周面との間に摩擦力が働くため、その位置に留まろうとする。これにより、ピストンロッド3はOリング6から離間し、ピストンロッド3の当接面3eとOリング6に間隙Gが生じ、通気路が開放される。ピストンロッド3は、ピストンロッド3がOリング6から離間した際にリングホルダ4を所定の位置に保持するためのストッパ部であるリブ3dを備えている。そのため、前述の間隙Gの大きさは、ピストンロッド3のリブ3dがリングホルダ4に当接するまで拡大し、それ以降は一定の間隙を保ったままピストンロッド3と共にリングホルダ4も同方向に移動する。この間隙GがOリング6により隔てられたシリンダ5内の2つの室B1,B2を連通する通気路となる。このリブ3dはピストンロッド3の周面に複数設けられており、リブ3d,3d間が空気の通気路の一部をなす。ピストンロッド3が矢印X方向に移動することで、矢印A1で示すようにオリフィス5aからシリンダ内の第一室B1の空気がシリンダ外部に流出するだけでなく、矢印A3で示すようにシリンダ内の第二室B2の空気が通気路(間隙G)を通って第一室B1に流入する。このとき、矢印A3で示すように第二室B2の空気は、リブ3d,3d間からピストンロッド3とリングホルダ4の間の隙間を抜けて間隙Gを通って第一室B1に流入する。このようにしてオリフィス5a以外の新たな通気路(間隙G)が形成されることから空気の流入抵抗は非常に小さくなり、エアダンパの制動力も非常に小さくなる。
本実施形態によれば、実施形態1と同様に制動力が安定したダンパであり、実施形態2と同様に簡易な構成で組立性の良いダンパを提供することができ、なおかつ実施形態1および実施形態2とはワンウェイ作用が逆方向のダンパを提供することができる。
なお、前述した実施形態では、画像形成装置としてプリンタを例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば複写機、ファクシミリ装置等の他の画像形成装置や、或いはこれらの機能を組み合わせた複合機等の他の画像形成装置であってもよい。これらの画像形成装置に用いるダンパに本発明を適用することにより同様の効果を得ることができる。
また前述した実施形態では、画像形成装置に対して着脱自在なシートカセットを例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば画像形成装置に対してオプションで装着する給送デッキにおける着脱自在なデッキあるいはシートカセットに用いるダンパに本発明を適用することにより同様の効果を得ることができる。
1 ・・・ キャップ
2 ・・・ ピストン
3 ・・・ ピストンロッド
4 ・・・ リングホルダ
5 ・・・ シリンダ
5a ・・・ オリフィス
6 ・・・ Oリング
7 ・・・ スプリング

Claims (7)

  1. シリンダと、前記シリンダに挿入されたピストンと、を有し、前記ピストンが前記シリンダ内を移動させて前記シリンダ内の流体をオリフィスを通して前記シリンダの外部と流動させることで制動力を得るダンパにおいて、
    前記ピストンは、シリンダの内周と接するシール部材を保持する保持部材と、前記保持部材に対して移動して前記保持部材に対して第1位置と第2位置とへ移動可能な移動部材と、を含み、
    前記ピストンが一方向へ移動している時、前記移動部材は前記保持部材に対して前記第1位置にあり、前記移動部材が前記シール部材に当接して前記シール部材により隔てられたシリンダ内の2つの室を連通する通気路を閉塞し、前記ピストンが前記一方向の逆方向へ移動している時、前記移動部材は前記保持部材に対して前記第2位置にあり、前記移動部材が前記シール部材から離間して前記通気路を開放していることを特徴とするダンパ。
  2. 前記移動部材を付勢する付勢部材を前記シリンダの内部に設け、前記付勢部材は前記移動部材を前記シール部材から離間する方向へ付勢することを特徴とする請求項1に記載のダンパ。
  3. 前記移動部材は、前記移動部材が前記シール部材から離間した際に前記保持部材を所定の位置に保持するためのストッパ部を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のダンパ。
  4. 前記保持部材はリング状のシール部材を保持する円環状のホルダ部材であり、前記移動部材は前記保持部材を移動可能に取り付ける、弾性変形可能な取付部を有し、前記取付部を弾性変形させて前記ホルダ部材を前記移動部材に移動可能に取り付けることを特徴とする請求項3に記載のダンパ。
  5. 前記保持部材はリング状のシール部材を保持する円環状のホルダ部材であり、前記ホルダ部材に切り欠き部を設けて弾性変形可能にし、前記ホルダ部材を弾性変形させて前記移動部材に移動可能に取り付けることを特徴とする請求項3に記載のダンパ。
  6. 前記ピストンの前記一方向への移動は、前記シリンダの内部の空気を前記オリフィスから前記シリンダの外部に押し出す方向への移動であり、この移動により前記移動部材が前記シール部材に当接して前記シール部材により隔てられたシリンダ内の2つの室を連通する通気路を閉塞し、
    前記ピストンの前記逆方向への移動は、前記シリンダの外部の空気が前記オリフィスから前記シリンダの内部に流入する方向であり、この移動により前記移動部材が前記シール部材から離間して前記通気路を開放することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のダンパ。
  7. 前記ピストンの前記一方向への移動は、前記シリンダの外部の空気が前記オリフィスから前記シリンダの内部に流入する方向であり、この移動により前記移動部材が前記シール部材に当接して前記シール部材により隔てられたシリンダ内の2つの室を連通する通気路を閉塞し、
    前記ピストンの前記逆方向への移動は、前記シリンダの内部の空気を前記オリフィスから前記シリンダの外部に押し出す方向への移動であり、この移動により前記移動部材が前記シール部材から離間して前記通気路を開放することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のダンパ。
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