JP2015116723A - 画像形成装置 - Google Patents

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Ken Nakamura
研 中村
洋祐 吉田
Yosuke Yoshida
洋祐 吉田
山本 淳
Atsushi Yamamoto
淳 山本
内川 宙志
Hiroshi Uchikawa
宙志 内川
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Abstract

【課題】メンテナンスに関する動画の中で注目すべき箇所を提示することができる画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置100は、メンテナンスの手順が記録された動画と、この動画に記録されているメンテナンスの手順の中で注目すべき手順が記録されている記録位置を示すチャプタとを関連付けてストレージ111に格納する。画像形成装置100は、障害に関する情報を取得する。この情報に基づいてメンテナンスの種別を特定すると共に、ストレージ111に格納された動画の中からメンテナンスの種別に応じて一又は複数の動画を特定する。そして、特定した動画を所定の再生順序で再生すると共に、当該動画のチャプタを前記表示部に選択可能に表示する。画像形成装置100は、表示デバイス115に表示されたチャプタが入力デバイス113を介して選択されたことを契機に、その時点の動画の再生位置をこのチャプタが示す記録位置に変更する。【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置のメンテナンス手順を表示する技術に関する。
画像形成装置(例えば、複合機)では、紙詰まり(ジャム)に対する処置、トナー補給などのメンテナンスが必要である。例えば、画像形成装置ではその操作部に備えられた液晶表示画面にイラストあるいはメッセージなどを表示し、装置の概念図やメンテナンスの手順などをユーザに提示する機能を有するものがある。また、動画を用いてメンテナンス手順をユーザに提示する画像形成装置も提案されている。動画による提示は、表現性が高く情報量が豊富であるため、ユーザは、より円滑にメンテナンスを実施することができる。
また、画像形成装置においては、例えばHDD(ハードディスクドライブ)等の大容量の記憶装置を有しているものがある。この場合、メンテナンスに関する動画は、予め製品の一部として記憶装置に記憶されており、必要に応じて画像形成装置が読み出すように構成される。
特許文献1に記載された表示システムでは、メンテナンスに関する動画を予めサーバ等の別体機器に格納しておき、必要に応じてネットワークを介してダウンロードする形態が採用されている。
特開2008−282217号公報
しかしながら、特許文献1に記載された表示システムでは、メンテナンスに関する動画は、メンテナンスの内容毎に1本の動画として予め準備されている。
例えば、ジャムを解除するメンテナンスの手順に関する動画であれば、その内容(シーン)は「複合機内のジャム箇所にアクセスするために複合機の筺体上に設けられたドアを開く操作を行う」、「ジャム紙を除去する」、「ドアを閉じる」などを含んで構成される。また、画像形成装置の複数箇所でジャムが発生した場合、必然的に動画の再生開始から再生終了までの時間(再生時間)も長くなってしまう。そのため、動画が長時間再生され続けるため、メンテナンスすべき重要な箇所(注目箇所)がわかりにくくなってしまい、ユーザに対して不親切である、という課題が残る。
本発明は、メンテナンスに関する動画の中で注目すべき箇所を提示することができる画像形成装置を提供することを、主たる目的とする。
本発明の画像形成装置は、動画を再生して表示部に表示することによりメンテナンスの手順を提示する画像形成装置であって、前記メンテナンスの手順が記録された動画と、この動画に記録されているメンテナンスの手順の中で注目すべき手順が記録されている記録位置を示すチャプタとを関連付けて格納する格納手段と、前記画像形成装置が検知した障害に関する情報を取得する取得手段と、前記障害に関する情報に基づいて前記メンテナンスの種別を特定すると共に、前記格納手段に格納された動画の中から当該メンテナンスの種別に応じて一又は複数の動画を特定する特定手段と、前記特定した動画を所定の再生順序で再生すると共に、当該動画のチャプタを前記表示部に選択可能に表示する再生表示手段と、前記表示部に表示された前記チャプタが選択されたことを契機に、その時点の動画の再生位置を当該チャプタが示す記録位置に変更する制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、メンテナンスに関する動画の中で注目すべき箇所が提示される画像形成装置を提供することができる。これにより、ユーザは、メンテナンスの際に再生される動画において、当該メンテナンスにおいて注目すべき箇所に素早く到達することができる。
第1実施形態に係る画像形成装置の機能構成の一例を示すブロック図。 画像形成装置の外観の一例を示す外観略図。 プリンタデバイスの構成の一例を示す概略縦断面図。 (a)、(b)は、画像形成装置に対して行うメンテナンスの内容と、メンテナンスを行う際にユーザに提示すべき動画との関係を規定したデータ構成例を示す図。 (a)から(e)は、表示デバイスに表示される画面の一例を示す図。 第1実施形態に係る画像形成装置がユーザにメンテナンスの手順を提示する際の処理手順の一例を示すフローチャート。 第2実施形態に係る画像形成装置がユーザにメンテナンスの手順を提示する際の処理手順の一例を示すフローチャート。
以下、図面を参照しながら実施形態を説明する。
[第1実施形態]
図1は、本実施形態に係る画像形成装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
画像形成装置100は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、データバス103、RAM(Random Access Memory)104、プリンタ制御部105、プリンタデバイス106を含んで構成される。
画像形成装置100は、また、画像読取制御部107、スキャナデバイス108、原稿搬送デバイス109、ストレージ制御部110、ストレージ111、入力制御部112、入力デバイス113、表示制御部114、表示デバイス115を有する。
CPU101は、この画像形成システム全体を制御するためのコントローラである。CPU101は、ROM102に格納されたブートプログラムを読み込み、その後OS(オペレーティングシステム)を起動する。CPU101は、例えばストレージ111に記憶されているコントローラプログラムを起動されたOS上で実行する。なお、CPU101は、データバス103を介して各機能部と接続される。
RAM104は、CPU101の作業領域である主メモリ、あるいはワークエリア等の一時記憶領域として機能する。例えば、ストレージ111から読み出されたコントローラプログラムは、RAM104に一時的に記憶される。
プリンタ制御部105は、画像データを用紙上に画像として印字する機能を備えたプリンタデバイス106を制御し、印刷を実行する。
画像読取制御部107は、CCD(Charge Coupled Device)などの光学読取装置を用いて紙などの原稿上の走査を行い、原稿の画像情報を電気信号データに変換するスキャナデバイス108を制御し、これにより画像データを生成する。
画像読取制御部107は、また、ADF(オート・ドキュメント・フィーダ)などの原稿搬送デバイス109を制御し、この原稿搬送デバイス109上設けられた原稿台に載置されている原稿を1枚ずつスキャナデバイス108に向けて搬送する。
ストレージ制御部110は、各種データの読み出し及び書き込みが可能な不揮発メモリ(例えば、HDD(ハードディスクドライブ))であるストレージ111を制御する。
なお、ストレージ111には、CPU101により実行される、システム全体を制御するためのコントローラプログラム、各種アプリケーションプログラム、メンテナンスに関する動画などの様々なデータが保存される。
入力制御部112は、例えばタッチパネル、ハードウエアキーボード、ポインティングデバイスなどの入力デバイス113を介して、ユーザの操作指示の受け付けを制御する。このように、入力制御部112及び入力デバイス113は、入力部として機能する。
表示制御部114は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)、CRT(Cathode Ray Tube)などの表示デバイス115を制御し、ユーザに対して画像形成装置100の操作画面やメンテナンスに関する動画などを提示する。このように、表示制御部114及び表示デバイス115は、表示部として機能する。
図2は、画像形成装置100の外観の一例を示す外観略図である。図2に示す右カバー201は、画像形成装置100内の印刷用紙の搬送経路を覆うためのカバーであり、使用時においては図2に示すように閉じられている。そのため、ユーザは安全に画像形成装置200を使用することができる。例えば、画像形成装置100を使用中にジャムが発生した場合、ユーザが右カバー201を開け、搬送経路を露出させてジャム紙の除去するメンテナンスなどを行う。
図2に示すトナーカバー202は、画像形成装置100内に配備されたトナー容器(トナーカートリッジ)を覆うカバーであり、使用時においては図2に示すように閉じられている。例えば、画像形成装置100を使用中にトナー不足が発生した場合、ユーザがトナーカバー202を開け、トナーカートリッジの交換あるいはトナーを補充するメンテナンスを行う。
なお、右カバー201、トナーカバー202それぞれの開閉状態(閉じられた状態であるか、又は、開けられた状態であるか)は、図示しないセンサにより検知される。
図3は、画像形成装置100におけるプリンタデバイス106の構成の一例を示す概略縦断面図である。図3に示すプリンタデバイス106は、画像形成装置100がフルカラー画像形成装置である場合の例である。
プリンタデバイス106は、感光ドラム301、一次帯電気302、ロータリー現像機304、中間転写ベルト305、一次転写ローラー307、クリーニング装置308、二次転写ローラー309、カセット310を含んで構成される。プリンタデバイス106は、また、定着機311、排紙口312、排紙トレイ313、反転パス314、排紙部センサ315、両面部センサ316を有する。
感光ドラム301は、一次帯電気302により特定の極性電位に帯電処理され、プリンタ制御部105の制御に従い、矢印303で示す位置が図示しない露光手段によって露光される。このようにして、第一の色成分に対応した静電潜像が形成される。
ロータリー現像機304は、各色(マゼンタ、シアン、イエロー、ブラック)トナーカートリッジそれぞれと一体となった4つの現像機が配備される。ロータリー現像機304は、形成された静電潜像を感光ドラム301上に現像する。また、図示しないセンサにより、各色それぞれのトナーカートリッジの中身が空になったか否かが検知される。つまり、これらのセンサにより、トナーを補充するなどのメンテナンスが必要な状態であるか否かが検知される。
中間転写ベルト305は、図示しない駆動部により矢印306の方向に向けて駆動される。感光ドラム301上に形成された第一の色成分画像は、一次転写ローラー307が形成した電界により、感光ドラム301と中間転写ベルト305の接合部分を通過する際に中間転写ベルト305に転写される。中間転写ベルト305への転写を終えた感光ドラム301の表面は、クリーニング装置308によって清掃される。この処理を順次繰り返し、各色の画像を中間転写ベルト305に重ね合わせてカラー画像が形成される。なお、単色の画像を形成する場合は、一度だけ転写処理が行われる。
二次転写ローラー309は、中間転写ベルト305に転写された画像をカセット310より給紙された用紙に転写(印刷)する。印刷後の用紙は、定着機311において加熱処理されることで用紙に定着され、その後、排紙口312から排紙トレイ313に排紙される。なお、両面印刷を行う場合、反転パス314を通過させることにより用紙を循環させるようにして印刷処理を繰り返す。
また、排紙部センサ315および両面部センサ316は、それぞれの設置箇所に応じた搬送経路上で用紙の滞留(紙詰まり)が発生したか否かを検知する。つまり、これらのセンサにより、ジャム紙を除去するメンテナンスが必要な状態であるか否かが検知される。なお、排紙部センサ315および両面部センサ316は、メカ・フラグを用いたセンサであっても良いし、光学的な素子を用いたセンサであっても良い。
図4は、画像形成装置100に生じた障害に対して行うメンテナンスの内容と、メンテナンスを行う際にユーザに提示すべき動画との関係を規定したデータ構成の一例を示す図である。
なお、メンテナンスが必要となった要因(例えば、紙詰まり、トナー不足などのメンテナンスの種別)を示す識別子を「メンテナンスID」と称する。また、この要因に対処する方法(メンテナンス手順)が記録された動画を一意に識別するための情報を「動画ID」と称する。また、動画リストテーブル400、動画テーブル410のそれぞれは、予めストレージ111に記憶されているものとする。
図4(a)に示す動画リストテーブル400は、データ項目401に記録されたメンテナンス種別毎のメンテナンスIDと、データ項目402に記録された再生対象の動画を示す動画IDとの関連付けを規定する。また、メンテナンスの種別によっては、複数の動画をユーザに提示する場合がある。その場合には、一つのメンテナンスIDに対して複数の動画IDを関連付し、再生する順番にカンマ(,)で連結して動画リストテーブル400に記録する。
図4(a)に示す動画リストテーブル400の場合では、例えば以下に示す内容のメンテナンスIDが記録されている。メンテナンスID001は、排紙部センサ315が用紙の滞留を検知した場合であり、メンテナンスの要因は搬送部ジャムの発生である。メンテナンスID002は、両面部センサ316が用紙の滞留を検知した場合であり、メンテナンスの要因は両面部ジャムの発生である。メンテナンスID0003は、プリンタデバイス106が、マゼンタのトナーカートリッジが空であること検知した場合であり、メンテナンスの要因はマゼンタトナー不足である。メンテナンスID0004は、プリンタデバイス106が、シアンのトナーカートリッジが空であること検知した場合であり、メンテナンスの要因はシアントナー不足である。メンテナンスID0005は、プリンタデバイス106が、イエローのトナーカートリッジが空であること検知した場合であり、メンテナンスの要因はイエロートナー不足である。メンテナンスID0006は、プリンタデバイス106が、ブラックのトナーカートリッジが空であること検知した場合であり、メンテナンスの要因はブラックトナー不足である。このように、各メンテナンスIDに基づいて、メンテナンスの種別が特定される。
図4(b)に示す動画テーブル410は、各動画の情報を規定する。データ項目411には、動画IDが格納される。データ項目412には、動画IDに対応した動画ファイル名が格納される。データ項目413には、動画の提示開始から終了までの再生時間(再生所要時間)が格納される。データ項目414には、メンテナンスに関する各動画の中で注目すべきシーン(注目シーン)の提示が開始されるタイミングを示す情報が格納される。注目シーンとは、メンテナンスの手順が記録された動画の中で、ユーザがメンテナンスを行う際に特に重要なシーンである。例えば、動画ID「A3」の動画の場合では、全体の再生所要時間は1分30秒であり、再生開始時点から40秒経過後に再生されるシーンが注目シーンであることを示している。
図4(b)に示す動画テーブル410の場合では、例えば、メンテナンスの手順として、以下に示す内容が記録された動画が格納されている。動画ID「A1」には、右カバーを開ける操作が記録されている。動画ID「A2」には、排紙部センサ315付近のジャム紙を除去する操作が記録されている。動画ID「A3」には、両面部センサ316付近のジャム紙を除去する操作が記録されている。動画ID「A4」には、右カバーを閉める操作が記録されている。動画ID「B1」には、トナーカバードアを開ける操作が記録されている。動画ID「B2」には、空のマゼンタトナーカートリッジを取り出す操作が記録されている。動画ID「B3」には、新しいマゼンタトナーカートリッジを準備する操作が記録されている。動画ID「B4」には、新しいマゼンタトナーカートリッジを装着する操作が記録されている。動画ID「B5」には、空のシアントナーカートリッジを取り出す操作が記録されている。動画ID「B6」には、新しいシアントナーカートリッジを準備する操作が記録されている。動画ID「B7」には、新しいシアントナーカートリッジを装着する操作が記録されている。動画ID「B8」には、空のイエロートナーカートリッジを取り出す操作が記録されている。動画ID「B9」には、新しいイエロートナーカートリッジを準備する操作が記録されている。動画ID「B10」には、新しいイエロートナーカートリッジを装着する操作が記録されている。動画ID「B11」には、空のブラックトナーカートリッジを取り出す操作が記録されている。動画ID「B12」には、新しいブラックトナーカートリッジを準備する操作が記録されている。動画ID「B13」には、新しいブラックトナーカートリッジを装着する操作が記録されている。動画ID「B14」には、トナーカバードアを閉める操作が記録されている。なお、ナーカートリッジを準備する操作は、例えば、パッケージからトナーカートリッジを取り出す操作、装着する前にトナーカートリッジを振る操作などである。
なお、動画の形式やコーデックについては、本発明により特に制限するものではなく、様々な形態のものを採用することができる。
図5は、表示デバイス115に表示される画面の一例を示す図である。なお、本画面図で説明する各表示内容は、CPU101がストレージ111に記憶されているコントローラプログラムを実行することで表示データを生成し、表示制御部114を介して表示デバイス115に表示させることにより実現する。
以下、搬送部ジャム(メンテナンスID001)および両面部ジャム(メンテナンスID002)が生じた場合を例に説明する。
図5(a)に示す画面500は、メンテナンスが必要となった際に表示する画面の全体図である。画面500中の動画表示領域501は、メンテナンス手順に応じて再生された動画を表示する領域である。
例えば、搬送部ジャム(メンテナンスID001)が発生した際の動画表示領域501の表示は次の様に変化する。まず、図5(b)に示す動画表示508に例示した様な、動画IDがA1、つまり右カバーを開ける操作の動画を表示する。動画ID「A1」の表示が終了すると、次に、図5(c)に示す動画表示509に例示した様な、動画IDがA2、つまり排紙部センサ315付近のジャム紙を除去する操作の動画を表示する。動画ID「A2」の表示が終了すると、最後に、図5(d)に示す動画表示510に例示した様な、動画IDがA4、つまり右カバーを閉める操作の動画を表示する。
また、両面部ジャム(メンテナンスID002)が発生した際には、動画ID「A1」、「A3」、「A4」の動画がこの順番で表示される。なお、図5(e)に示す動画表示511は、動画IDがA3、つまり両面部センサ316付近のジャム紙を除去する操作の表示例である。
図5(a)の説明に戻り、画面500に表示される再生ボタン502は、停止中の動画の再生を指示するためのボタンである。例えば、画面500に表示された再生ボタン502をタッチすることにより動画の再生が開始される。また、動画の再生開始を契機に、再生ボタン502の表示に替えて、画面500上の同じ表示位置に一時停止ボタン503が表示される。この一時停止ボタン503をタッチすると、動画の再生が一時的に停止される。動画の再生が一時停止されたことを契機に、一時停止ボタン503の表示に替えて、画面500上の同じ位置に再生ボタン502が再び表示される。
画面500に表示される再生時間表示ラベル504は、メンテナンスIDで特定される動画の再生時間の総和(以下、総再生時間と称する)と、再生が開始されてからの経過時間(以下、再生経過時間と称す)を表示する。総再生時間と再生経過時間について、メンテナンスID001のメンテナンスを行う場合を例に挙げて説明する。メンテナンスID001では、動画リストテーブル400(図4(a))によれば、動画ID「A1」、「A2」、「A4」が再生されることになる。これら動画の再生時間は、それぞれ30秒(00:30)、1分(01:00)、20秒(00:20)である。つまり、メンテナンスID001のメンテナンスを行う場合の動画の総再生時間は、1分50秒(01:50)になる。
再生経過時間は、例えば1番目に再生される動画(動画ID「A1」)の先頭から20秒(00:20)経過したシーンを表示している場合には、そのまま「20秒」が再生経過時間になる。また、2番目に再生される動画(動画ID「A2」)の先頭から10秒が経過したシーンを表示していたとする。その場合の再生経過時間は、動画ID「A1」の再生は既に終了していることから、動画ID「A1」の再生時間30秒が加算されて40秒(00:40)になる。再生時間表示ラベル504は、このようにして計算した再生経過時間と総再生時間を、この順番で、スラッシュ(/)で連結した文字列として表示する。
図5(a)に示す再生時間表示ラベル504では、2番目に再生される動画(動画ID「A2」)の先頭から10秒が経過したシーンを表示している場合の表示例「00:40/01:50」を示している。
画面500に表示されるバー505は、総再生時間をバーの長さ全体で模式的に示している。また、画面500に表示されるつまみ506は、バー505で示された総再生時間における今時点の再生位置(再生経過時間)を模式的に示す。つまみ506は、動画が再生時間に応じて、バー505上を左端から右端の方向へ向けて移動する。なお、ユーザは、つまみ506をバー505上の任意の位置まで移動(スライド)させることで、動画の再生位置を所望の位置に変更することができる。
画面500に表示されるチャプタ507は、動画リストテーブル400および動画テーブル410に基づいて、それぞれの動画における注目シーンの記録位置を示すチャプタ情報、つまり、注目シーンの再生が始まる位置をバー505上で示す。
チャプタ507について、メンテナンスID001のメンテナンスを行う場合を例に挙げて説明する。メンテナンスID001では、動画リストテーブル400(図4(a))によれば、動画ID「A1」、「A2」、「A4」が再生されることになる。また、これらの動画における注目シーンは、動画ID「A2」における排紙部センサ315付近のジャム紙を除去するシーン、並びに、動画ID「A4」の右カバーを閉めるシーンである。動画テーブル410(図4(b))によれば、動画ID「A2」における注目シーンの再生は、当該動画の再生開始から30秒(00:30)経過後になる。また、動画ID「A4」における注目シーンの再生は、当該動画の再生開始から10秒(00:10)経過後になる。そのため、バー505上でチャプタ507が表示される位置は、1分(1:00)の位置と1分40秒(1:40)の位置の二箇所になる。つまり、図5(a)正面から見て、左側のチャプタ507は、動画ID「A2」の注目シーンが記録されている位置を示している。また、右側のチャプタ507は、動画ID「A4」の注目シーンが記録されている位置を示している。
画面500に表示されるチャプタ戻るボタン512は、つまみ506の移動方向の逆方向に表示された最も近いチャプタ507まで、当該つまみ506の移動を指示するためのボタンである。また、画面500に表示されるチャプタ進むボタン513は、つまみ506の移動方向に表示された最も近いチャプタ507まで、当該つまみ506の移動を指示するためのボタンである。
具体的には、バー505上において現在の再生位置を示しているつまみ506が、図5(a)に示す位置にあるとする。この場合に、チャプタ進むボタン513をタッチすれば、つまみ506は図5(a)正面から見て右側のチャプタ507まで一気に移動する。また、チャプタ戻るボタン512をタッチすれば、つまみ506は図5(a)正面から見て左側のチャプタ507まで一気に移動する。なお、つまみ506の移動方向あるいは逆移動方向にチャプタ507が表示されていない場合には、チャプタ進むボタン513又はチャプタ戻るボタン512をタッチしたとしても、当該方向には移動しないように制御される。
図6は、本実施形態に係る画像形成装置100がユーザにメンテナンスの手順を提示する際の処理手順の一例を示すフローチャートである。
以下説明する各処理は、CPU101がストレージ111に記憶されているコントローラプログラムを読み出して実行することにより行われる。また、CPU101が各種センサからの検知結果に基づき、メンテナンスが必要な状態であると判別した場合に本処理が開始される。なお、各種センサの検知結果は、例えばストレージ制御部110を介してストレージ111に記録される。
CPU101は、各種センサからの検知結果に基づいて、必要なメンテナンスの内容を示すメンテナンスIDを特定する(S601)。例えば、CPU101は、排紙部センサ315の検知結果に基づいて、当該センサ部位に印刷用紙が滞留していると判別した場合には、メンテナンスID001(排紙部ジャム)を特定する。
CPU101は、動画リストテーブル400を参照して、ステップS601の処理で特定したメンテナンスIDに対応する一又は複数の動画IDを特定する(S602)。具体的には、例えばメンテナンスID001を特定した場合、動画ID群として動画ID「A1」、「A2」、「A4」それぞれを特定する。また、CPU101は、動画リストテーブル400のデータ項目402に記憶されている順番(カンマで区切られた順番)に、例えば再生順序を示す配列情報としてRAM104に一時的に記憶する。
CPU101は、動画テーブル410を参照して、ステップS602の処理で特定した動画の総再生時間を算出する(S603)。具体的には、CPU101は、動画テーブル410のデータ項目413に格納されている各動画の再生時間に基づいて総再生時間を算出する。なお、CPU101は、算出した総再生時間を再生時間表示ラベル504に表示する。
CPU101は、動画テーブル410を参照して、バー505上に表示する一又は複数のチャプタ507の表示位置を算出する(S604)。具体的には、CPU101は、動画テーブル410のデータ項目414に格納されている各動画の注目シーン再生位置と、再生順序を示す配列情報とに基づいて一又は複数のチャプタ507の表示位置を計算する。
CPU101は、ステップS604の処理で算出したバー505上の表示位置に一又は複数のチャプタ507を表示する(S605)。これにより、一連の処理が終了する。
その後、各動画は配列情報に応じて順次再生が開始される。これにより、ユーザに向けてメンテナンスの手順が画面500中の動画表示領域501に表示される。このように、CPU101は、特定した動画を所定の再生順序で再生すると共に、チャプタ507を選択可能に表示する再生表示手段として機能する。また、CPU101は、入力部を介してチャプタ507が選択されたことを契機に、その時点の動画の再生位置をチャプタ507が示す記録位置に変更する。
この様に、本実施形態の画像形成装置100は、メンテナンスに関する動画の中でユーザが注目すべきシーンを示す一又は複数のチャプタ507を自動的に表示することができる。これにより、ユーザは、メンテナンスにおいて注目すべき重要な操作が記録されている再生箇所(シーン)へ容易に辿りつくことができる。そのため、メンテナンスに関する動画の再生が長時間に及ぶ場合であっても、メンテナンスにおけるポイントを容易に把握することができる。
[第2実施形態]
本実施形態では、既に終了したメンテナンスに対応するチャプタを画面上から消去することができる画像形成装置について説明する。具体的には、例えば、排紙部センサ315付近のジャム紙を除去するメンテナンスをユーザが実行した場合に、動画ID「A2」の注目シーンとして画面上に表示されているチャプタ507を非表示にする画像形成装置である。
なお、第1実施形態において既に説明した部分と重複する部分は、同一の符号を付すと共に、その説明を省略する。
図7は、本実施形態における画像形成装置がユーザにメンテナンスの手順を提示する際の処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、ステップS601からステップS605までの各処理は、図6において説明した各処理と同じ処理であるため、その説明を省略する。
CPU101は、メンテナンスが必要な状態であると判別するに至った検知結果を示したセンサの現在の検知結果を取得する。そして、CPU101は、取得した現在の検知結果と、メンテナンスが必要な状態であると判別するに至った際の検知結果とを比較して、検知結果の変化の有無を判別する(S606)。検知結果が変化したと判別した場合(S606:Yes)、メンテナンスが行われたものとして、当該メンテナンスに対応するチャプタ507を画面500上から消去する(S607)。また、そうでない場合(S606:No)、必要なメンテナンスが未だ行われていないものとして、画面500上のチャプタ507の表示をそのままに、ステップS606の処理へ戻る。なお、画面500上に複数のチャプタが表示されている場合には、それぞれのチャプタに対応するセンサの検知結果の変化に応じて、当該チャプタの表示を維持するかあるいは非表示とするかが判別される。
CPU101は、必要な全てのメンテナンスが行われたか、つまり、全てのチャプタが非表示となったか否かを判別する(S608)。全てのチャプタが画面500上から消去されれば、メンテナンスが必要な状態から脱したことになる。
CPU101は、全てのチャプタが非表示となったと判別した場合(S608:Yes)、一連の処理を終了する。また、そうでない場合(S608:No)、ステップS606の処理へ戻る。
この様に、本実施形態の画像形成装置100は、メンテナンスに関する動画の中の注目すべきシーンとして表示されたチャプタに対応するメンテナンスが行われた際に、当該チャプタを自動的に非表示に変更する。これにより、ユーザは、メンテナンスが既に終了しているチャプタを誤って選択してしまうことを防止することができる。また、ユーザは、画面500上に表示されているチャプタの有無により、全てのメンテナンスが終了したのか否かを容易に判別することができる。
また、上述したチャプタ507を非表示にする他、これに限らずユーザに該当チャプタ507が選択できないことを示すために、非表示とすることに替えて、例えばチャプタ507を網掛け表示に変更したりしても良い。
また、チャプタ507を非表示あるいは網掛け等の表示にして選択できないことを示すとともに、選択不可のチャプタより前のシーンに再生位置が遷移しないように構成することもできる。つまり、メンテナンスに関する動画の中で、チャプタ507が選択不可の状態となった場合、チャプタ507よりも前の動画の部分については、例えばつまみ506を移動したとしても再生されないように構成することができる。これにより、ユーザが間違ってつまみ506を移動させたとしても、既にメンテナンスが終了している部分の当該メンテナンスに関する動画が再生されずに済む。
上記説明した実施形態は、本発明をより具体的に説明するためのものであり、本発明の範囲が、これらの例に限定されるものではない。
100・・・画像形成装置、101・・・CPU、102・・・ROM、103・・・データバス、104・・・RAM、105・・・プリンタ制御部、106・・・プリンタデバイス、107・・・画像読取制御部、108・・・スキャナデバイス、109・・・原稿搬送デバイス、110・・・ストレージ制御部、111・・・ストレージ、112・・・入力制御部、113・・・入力デバイス、114・・・表示制御部、115・・・表示デバイス、201・・・右カバー201、202・・・トナーカバー、301・・・感光ドラム、302・・・一次帯電気、304・・・ロータリー現像機、305・・・中間転写ベルト、307・・・一次転写ローラー、308・・・クリーニング装置、309・・・二次転写ローラー、310・・・カセット、311・・・定着機、312・・・排紙口、313・・・排紙トレイ、314・・・反転パス、315・・・排紙部センサ、316・・・両面部センサ。

Claims (7)

  1. 動画を再生して表示部に表示することによりメンテナンスの手順を提示する画像形成装置であって、
    前記メンテナンスの手順が記録された動画と、この動画に記録されているメンテナンスの手順の中で注目すべき手順が記録されている記録位置を示すチャプタとを関連付けて格納する格納手段と、
    前記画像形成装置が検知した障害に関する情報を取得する取得手段と、
    前記障害に関する情報に基づいて前記メンテナンスの種別を特定すると共に、前記格納手段に格納された動画の中から当該メンテナンスの種別に応じて一又は複数の動画を特定する特定手段と、
    前記特定した動画を所定の再生順序で再生すると共に、当該動画のチャプタを前記表示部に選択可能に表示する再生表示手段と、
    前記表示部に表示された前記チャプタが選択されたことを契機に、その時点の動画の再生位置を当該チャプタが示す記録位置に変更する制御手段と、を有することを特徴とする、
    画像形成装置。
  2. 前記チャプタは、前記動画に記録されているメンテナンスの手順の中で注目すべき手順が記録されている記録位置を、当該動画の再生開始時点からの経過時間として示すことを特徴とする、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記格納手段には、前記メンテナンスの種別毎に再生対象となる一又は複数の動画と、これら動画の再生順序とを規定した動画リストがさらに格納されており、
    前記特定手段は、前記動画リストに基づいて、前記格納手段に格納された動画の中から一又は複数の動画を特定し、
    前記再生表示手段は、前記特定された動画を前記動画リストの再生順序で再生することを特徴とする、
    請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記取得手段が取得する障害に関する情報に基づいて、前記メンテナンスが実行されたか否かを判別する判別手段をさらに有しており、
    前記再生表示手段は、前記特定された動画に対応するメンテナンスが実行されたと前記判別手段が判別した場合に、当該動画のチャプタ情報を選択不可の状態に変更することを特徴とする、
    請求項1、2又は3に記載の画像形成装置。
  5. 前記再生表示手段は、前記特定された動画に対応するメンテナンスが実行されたと前記判別手段が判別した場合に、当該動画のチャプタを非表示に変更することにより選択不可とすることを特徴とする、
    請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記再生表示手段は、前記特定された動画に対応するメンテナンスが実行されたと前記判別手段が判別した場合に、当該動画のチャプタを網掛け表示に変更することにより選択不可とすることを特徴とする、
    請求項4に記載の画像形成装置。
  7. 前記再生表示手段が再生する動画の再生位置を変更する変更手段をさらに有しており、
    前記制御手段は、前記変更手段により前記再生位置が変更される際に、当該再生位置が前記再生表示手段により選択不可の状態に変更されたチャプタより前に遷移しないように制御することを特徴とする、
    請求項4、5又は6に記載の画像形成装置。
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