JP2015116630A - 打ち込み工具 - Google Patents
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Abstract
Description
工具本体の先端(打ち込み方向前部)に、上記打ち込み通路を備えた打ち込みノーズ部が設けられている。打ち込みノーズ部は、工具本体に固定した第1プレートと、この第1プレートの前面に重ね合わせて固定した第2プレートを備えている。第1プレートと第2プレートとの間に、打ち込み通路が形成されている。第1プレートの後面にマガジンが結合されている。第1プレートと第2プレートとの間には、第3プレートが打ち込み方向に沿って上下に移動可能に支持されている。この第3プレートが、不用意な打ち込み動作を規制するいわゆるコンタクトレバーと称されるもので、射出口に対して突き出すオフ位置と突き出さないオン位置との間を移動可能に設けられている。
第2プレートに、マガジンから打ち込み通路内に供給された打ち込み工具が押し付けられてマガジンプッシャの押圧力が作用する。このマガジンプッシャの押圧力がコンタクトレバーに作用しないようにするため、第2プレートとは別の第4プレートが第3プレートの前面に結合されて両者間に打ち込み通路が形成されている。第2プレートと第4プレート間に形成される打ち込み通路の先端部が射出口とされている。
第2プレートと第4プレートの後面(打ち込み通路側の面)には、打ち込み具を打ち込み方向にスムーズに案内するための打ち込み案内部が設けられている。このため、第2プレートは第1プレートの前面に対して主として打ち込み方向の左右方向について位置決めされて結合され、第4プレートは第3プレートの前面に対して同じく主として打ち込み方向の左右方向について位置決めされて結合されている。
本発明は、コンタクトレバーを構成する第3及び第4プレート間に形成される打ち込み方向下流側の打ち込み通路の、第1及び第2プレート間に形成される打ち込み方向上流側の打ち込み通路に対する位置決めがより確実になされるようにする。
第1の発明は、工具本体に内装した打撃ピストンの往復動により打ち込みノーズ部の射出口から打ち込み具を1本ずつ打ち出す打ち込み工具である。
第1の発明では、打ち込みノーズ部は、工具本体に取り付けた第1プレートと、第1プレートとの間に打ち込み通路を形成する第2プレートと、第1プレートと第2プレートとの間に打ち込み方向に沿って移動可能に支持された第3プレートと、第3プレートに結合されて第1プレートとの間に打ち込み通路を形成する第4プレートとを備えており、第4プレートを第1プレートに設けた位置決め嵌合部に凹凸嵌合して、当該第4プレートを第1プレートに対して打ち込み方向に交差する方向(打ち込み交差方向)について位置決めした構成となっている。
第1の発明によれば、第4プレートが第1プレートに対して直接位置決めされていることから、第4プレートにより形成される下流側の打ち込み通路を、第2プレートにより形成される上流側の打ち込み通路に対して打ち込み交差方向にがたつきなく1本に連なった状態に位置決めすることができ、これにより打ち込み通路の案内機能がより確実に発揮されるようになる。
第2の発明は、第1の発明において、第4プレートが打ち込み方向に沿って延びる位置決め部を位置決め嵌合部に凹凸嵌合して第1プレートに対して直接位置決めされた打ち込み工具である。
第2の発明によれば、位置決め部の位置決め嵌合部に対する凹凸嵌合により第4プレートが第1プレートに対して打ち込み交差方向に位置決めされる。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、第4プレートに設けた打ち込み通路を区画するリブを位置決め部として、第1プレートに対して凹凸嵌合させた打ち込み工具である。
第3の発明によれば、打ち込み通路を区画するために第4プレートに設けられた位置決めリブを第1プレートの位置決め嵌合部に凹凸嵌合して第4プレートが第1プレートに対して打ち込み交差方向に位置決めされる。
第4の発明は、打ち込みノーズ部は、工具本体に取り付けた第1プレートと、第1プレートとの間に打ち込み通路を形成する第2プレートと、第1プレートと第2プレートとの間に打ち込み方向に沿って移動可能に支持された第3プレートと、第3プレートに固定部材を介して結合された第4プレートとを備えており、固定部材は、第4プレートに対する位置決め部を備えている。
第4の発明では、固定部材の位置決め部が第4プレートの位置決め孔に挿入されて位置決めされることにより、第4プレートを第3プレートに対して打ち込み方向に交差する方向(打ち込み交差方向)に位置決めした構成となっている。
第4の発明によれば、固定部材の位置決め部が位置決め孔に挿入された状態で第3プレートが第4プレートに固定される。位置決め部が位置決め孔に挿入されることにより第3プレートは第4プレートに対して打ち込み交差方向及びその他の方向について位置決めされた状態で結合されることから、上流側の打ち込み通路に対する下流側の打ち込み通路の位置決めが従来よりも確実になされる。
第5の発明は、第4の発明において、固定部材に段付き軸部を設けて位置決め部とした打ち込み工具である。
第5の発明によれば、固定部材の段付き軸部を第4プレートの位置決め孔に挿入した状態で第4プレートが第3プレートに結合されることにより、当該第4プレートが第3プレートに対して位置決めされた状態で結合される。
第6の発明は、第5の発明において、断面円形の段付き軸部を位置決め部として有する少なくとも2つの固定部材を介して第4プレートを第3プレートにねじ止めした打ち込み工具である。
第6の発明によれば、少なくとも2つの固定部材の断面円形段付き軸部をそれぞれ第4プレートの位置決め孔に挿入した状態で当該第4プレートが第3プレートに結合される。少なくとも2つの固定部材の断面円形段付き部により、第4プレートが第3プレートに対して打ち込み交差方向のみならず、当該第4プレートの面方向の全方向について位置決めされた状態で結合される。
ハンドル部3は、工具本体部2の側部から側方へ突き出す状態に設けられている。ハンドル部3の後端部に設けたジョイント3aに圧縮エア供給用のエアホース(図示省略)が接続される。ハンドル部3の基部下面には、トリガ形式のスイッチレバー3bが設けられている。ハンドル部3を把持した手の指先でこのスイッチレバー3bを引き操作すると、工具本体部2において打ち込み動作がなされる。
打ち込みノーズ部10は、工具本体部2の下面から下方へ突き出す状態に設けられている。この打ち込みノーズ部10と、ハンドル部3の後端部との間に跨った状態でマガジン4が装備されている。マガジン4内には、多数の打ち込み具が並列に仮結合された平板形状の連結打ち込み具が装填される。マガジン4内に装填した打ち込み具は、ばね付勢されたプッシャで押されることにより、工具本体部2の打ち込み動作に連動して1本分ずつ打ち込みノーズ部10側に供給される。
図2及び図3に示すように、第1プレート11は、2本の固定ねじ11a,11aにより、工具本体部2の下面に固定されている。この第1プレート11は、工具本体部2の下面から下方へ張り出す状態に固定されている。この第1プレート11の後面側にマガジン4が結合されている。第1プレート11に設けた供給口11bを経てマガジン4から打ち込み具が供給される。
第1プレート11の前面側に一定の間隔をおいて第2プレート12が結合されている。第2プレート12は、2本の固定ねじ12a,12aで第1プレート11に固定されている。第1プレート11と第2プレート12との間に、打ち込み具が供給される打ち込み通路15が設けられている。
第3プレート13の左右幅方向の中央に沿って案内溝部13bが板厚方向に貫通して設けられている。この案内溝部13bには、第2プレート12の下部に設けた案内縁部12bが進入している。案内溝部13bの下部側には、案内凹部13aが設けられている。案内凹部13aは案内溝部13bと同じ幅で形成されている。案内凹部13aは有底溝形状に形成されて板厚方向に貫通していない。
第3プレート13の案内凹部13aの上部には、打ち込み具の先端を打ち込み通路15内に案内するための案内傾斜部13eが設けられている。また、同じく案内凹部13aの先端側左右には、前記した樹脂製のキャップ17を装着位置に保持するための係合凹部13f,13fが設けられている。
第3プレート13の左側の脚部13dに、コンタクトレバーを構成する中間レバー18の下端部が固定ねじ18aで結合されている。中間レバー18の上部側は、スイッチレバー3bの周辺に至っている。第3プレート13とこの中間レバー18によりいわゆるコンタクトレバーが構成される。このコンタクトレバーのオンオフ操作によりスイッチレバー3bの引き操作の有効、無効が切り換えられ、これにより不用意な打ち込み動作が防止される。このコンタクトレバーについては従来公知の技術であるので、その構成及び動作についての詳細な説明は省略する。
図4及び図5に示すように第4プレート14の後面(第3プレート13に対する対向面)には、打ち込み通路15を区画する左右一対の位置決めリブ14a,14aが設けられている。この左右一対の位置決めリブ14a,14aは、相互に平行で上下に長く延びている。この左右一対の位置決めリブ14a,14aは、第3プレート13の案内凹部13aの左右側壁部に沿って位置している。この両位置決めリブ14a,14a間に打ち込み通路15が形成されている。
図4に示すようにこの左右一対の位置決めリブ14a,14aは、第1プレート11の位置決め嵌合部11c,11c間に、上下に相対変位可能に嵌め込まれて当該第4プレート14が第3プレート13の前面に重ね合わされている。このため、左右幅方向(図4において上下方向)の位置について、第4プレート14は第1プレート11に対して直接位置決めされた状態で第3プレート13に結合されている。これに対して図5に示すように左右の位置決めリブ14a,14aと第3プレート13の案内凹部13aの左右側壁部との間には適度なクリアランスが発生して嵌合された状態とはなっていない。このため、第4プレート14は、第3プレート13に対して打ち込み交差方向に直接位置決めされた状態とはなっていない。第3プレート13は、打ち込み交差方向の位置について、第4プレート14を介して第1プレート11に対して間接的に位置決めされている。
相互に結合された第3プレート13と第4プレート14は、上下に一定の範囲で移動可能となっており、下降端位置がコンタクトレバーのオフ位置に相当し、上動端位置がコンタクトレバーのオン位置に相当する。第3プレート13と第4プレート14が一体で上下動する際には、第4プレート14の位置決めリブ14a,14aがそれぞれ第1プレート11の位置決め嵌合部11cの側面に摺接される。
このように本実施形態に係る打ち込み工具1によれば、コンタクトアームを構成する第3プレート13に対してマガジンプッシャの押圧力を作用させないようにしてそのスムーズな上下動作を確保しつつ、打ち込み通路15の上流側と下流側の位置ずれを防止して打ち込み具の滑らかな打ち込み動作を確実に行うことができる。
この点、従来は第4プレートは第3プレートに対して打ち込み交差方向に位置決めされる構成であったので、上流側の打ち込み通路15aに対して下流側の打ち込み通路15bが打ち込み交差方向に位置ずれ(がたつき)する場合があり、その結果打ち込み具のスムーズな打ち込み動作が阻害されるおそれがあった。
図6には、第2実施形態の打ち込みノーズ部10が示されている。第2実施形態に係る打ち込みノーズ部10では、第4プレート14が第1プレート11に対して直接打ち込み交差方向に位置決めされた構成が省略されている。このため、第2実施形態では第4プレート14のリブ14a,14a及び第1プレート11の位置決め嵌合部11c,11cが省略されている。
第2実施形態では、第4プレート14を第3プレート13に対して固定するための固定ねじ16,16に代えて固定部材20,20が用いられている。2つの固定部材20,20は、それぞれ断面円形の段付き軸部20a(位置決め軸部)とねじ軸部20bを有している。段付き軸部20aは、第4プレート14の位置決め孔14bに径方向にがたつきなく嵌め込まれている。ねじ軸部20bは、第3プレート13に設けたねじ孔13gに締めこまれている。
2つの固定部材20,20により第4プレート14が第3プレート13に結合されるとともに、当該第4プレート14が打ち込み交差方向を含む面方向の全方向について第3プレート13に対して位置決めされる。このことから、第4プレート14の第3プレート13に対する面方向の位置のばらつきが抑制されて、両プレート13,14間に形成される下流側の打ち込み通路15の位置ずれが防止され、ひいては上流側の打ち込み通路15aに対する下流側の打ち込み通路15bの位置ずれを従来よりも抑制することができる。
さらに、圧縮エアを駆動源として作動する圧縮エア駆動式の打ち込み工具1を例示したが。ガスの爆発力により打撃ピストンを下動させて打ち込み具を打ち出すガス燃焼式の打ち込み工具、あるいは電動モータを駆動源とする電動式の打ち込み工具について例示した第1又は第2実施形態を適用することにより同様の作用効果を得ることができる。
2…工具本体部、2a…打撃ピストン、2b…ドライバ
3…ハンドル部、3a…ジョイント、3b…スイッチレバー
4…マガジン
10…打ち込みノーズ部
11…第1プレート
11a…固定ねじ、11b…供給口、11c…位置決め嵌合部
12…第2プレート
12a…固定ねじ、12b…案内縁部
13…第3プレート
13a…案内凹部、13b…案内溝部、13c…逃がし凹部、13d…脚部
13e…案内傾斜部、13f…係合凹部、13g…ねじ孔
14…第4プレート
14a…位置決めリブ(第1実施形態)、14b…位置決め孔(第2実施形態)
15…打ち込み通路
15a…上流側の打ち込み通路、15b…下流側の打ち込み通路
16…固定ねじ
17…キャップ
18…中間レバー(コンタクトレバー)
20…固定部材
20a…段付き軸部(位置決め軸部)、20b…ねじ軸部
Claims (6)
- 工具本体に内装した打撃ピストンの往復動により打ち込みノーズ部の射出口から打ち込み具を1本ずつ打ち出す打ち込み工具であって、
前記打ち込みノーズ部は、前記工具本体に取り付けた第1プレートと、該第1プレートとの間に打ち込み通路を形成する第2プレートと、該第2プレートと前記第1プレートとの間に打ち込み方向に沿って移動可能に支持された第3プレートと、該第3プレートに結合されて前記第1プレートとの間に打ち込み通路を形成する第4プレートとを備えており、
前記第4プレートを前記第1プレートに設けた位置決め嵌合部に凹凸嵌合して打ち込み方向に交差する方向について位置決めした打ち込み工具。 - 請求項1又は2記載の打ち込み工具であって、前記第4プレートが打ち込み方向に沿って延びる位置決め部を前記位置決め嵌合部に凹凸嵌合して前記第1プレートに対して位置決めされた打ち込み工具。
- 請求項1又は2記載の打ち込み工具であって、前記第4プレートに設けた打ち込み通路を区画するリブを前記位置決め部として、前記第1プレートに対して凹凸嵌合させた打ち込み工具。
- 工具本体に内装した打撃ピストンの往復動により打ち込みノーズ部の射出口から打ち込み具を1本ずつ打ち出す打ち込み工具であって、
前記打ち込みノーズ部は、前記工具本体に取り付けた第1プレートと、該第1プレートとの間に打ち込み通路を形成する第2プレートと、該第2プレートと前記第1プレートとの間に打ち込み方向に沿って移動可能に支持された第3プレートと、該第3プレートに固定部材を介して結合された第4プレートとを備えており、
前記固定部材は、前記第4プレートに対する位置決め部を備えており、
前記固定部材の位置決め部が前記第4プレートの位置決め孔に挿入されて位置決めされることにより、該第4プレートを前記第3プレートに対して打ち込み交差方向に位置決めした打ち込み工具。 - 請求項4記載の打ち込み工具であって、前記固定部材に段付き軸部を設けて前記位置決め部とした打ち込み工具。
- 請求項5記載の打ち込み工具であって、断面円形の段付き軸部を前記位置決め部として有する少なくとも2つの固定部材を介して前記第4プレートを前記第3プレートにねじ止めした打ち込み工具。
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