JP2015116441A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】第1部材に対する第2部材及び第3部材の組付け間違いを抑制することができる遊技機を提供する。【解決手段】第1回転体は、側板320Rに、演出板321に対応する第2組付部としての取付孔335a及び位置決め孔337aからなる前組付部及び演出板322に対応する第3組付部としての取付孔335b、位置決め孔337b及び切欠部からなる上組付部が設けられ、演出板321に、前組付部に組付けられる第2被組付部としてのボス382a及び位置決め凸部384aからなる前被組付部が設けられ、演出板322に、上組付部に組付けられる第3被組付部としてのボス382b、位置決め凸部384b及び係合部からなる上被組付部が設けられ、前被組付部には前組付部に付された識別情報に対応する識別情報が付され、上被組付部には、上組付部に付された識別情報に対応する識別情報が付されている。【選択図】図12

Description

本発明は、遊技を行うことが可能な遊技機に関する。
遊技機の一例であるパチンコ遊技機やスロットマシンにおいて、例えば、第1部材に対し複数の部材を組付けることで形成される演出装置を備えたもの等がある。
この種の演出装置において、例えば、ベース部材と、ベース部材に対し移動可能に設けられた複数の可動部材と、ベース部材に取り付けられ前記複数の可動部材を駆動するモータとを有し、モータの駆動軸に固着されたピニオンギヤが一の可動部材に設けられた上ラックギヤ及び他の可動部材に設けられた下ラックギヤ双方に噛合され、モータの駆動力がピニオンギヤ及び上下のラックギヤを介して複数の可動部材双方に伝達される演出装置において、ベース部材及びラックギヤ双方に、ラックギヤが駆動初期位置に位置していることを目視にて確認可能なマークが設けられており、モータをベース部材に取り付けるときに、上下のラックギヤそれぞれのマークをベース部材のマークと合致させた状態でピニオンギヤを上下のラックギヤに噛合させることで、ピニオンギヤに対してラックギヤを正確な位置で噛合させることができるようにしたもの等があった(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−157473号公報
上記特許文献1に記載の遊技機では、上ラックギヤに設けられたマーク及びベース部材における対応する位置に設けられたマークと、下ラックギヤに設けられたマーク及びベース部材における対応する位置に設けられたマークの態様が同じであるため、ベース部材に対する上ラックギヤと下ラックギヤの組付け位置を間違える虞があるという問題があった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、第1部材に対する第2部材及び第3部材の組付け間違いを抑制することができる遊技機を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の遊技機は、
遊技を行うことが可能な遊技機(例えば、パチンコ遊技機1)であって、
第1部材(例えば、側板320L,320R)に対して第2部材(例えば、演出板321〜324のいずれか)及び第3部材(例えば、演出板321〜324のいずれか)を組付けて構成される組付体(例えば、第1回転体302)を備え、
前記第1部材に、前記第2部材に対応する第2組付部(例えば、取付孔335a及び位置決め孔337aからなる前組付部や、取付孔335b、位置決め孔337b及び切欠部339からなる上組付部や、取付孔335c及び位置決め孔337cからなる後組付部や、取付孔335d及び位置決め孔337dからなる下組付部のうちいずれか/取付孔345a及び位置決め孔347aからなる前組付部や、取付孔345b、位置決め孔347b及び切欠部349からなる上組付部や、取付孔345c及び位置決め孔347cからなる後組付部や、取付孔345d及び位置決め孔347dからなる下組付部のうちいずれか)及び前記第3部材に対応する第3組付部(例えば、取付孔335a及び位置決め孔337aからなる前組付部や、取付孔335b、位置決め孔337b及び切欠部339からなる上組付部や、取付孔335c及び位置決め孔337cからなる後組付部や、取付孔335d及び位置決め孔337dからなる下組付部のうち第2組付部とは異なる組付部のいずれか/取付孔345a及び位置決め孔347aからなる前組付部や、取付孔345b、位置決め孔347b及び切欠部349からなる上組付部や、取付孔345c及び位置決め孔347cからなる後組付部や、取付孔345d及び位置決め孔347dからなる下組付部のうち第2組付部とは異なる組付部のいずれか)が設けられ、
前記第2部材に、前記第2組付部に組付けられる第2被組付部(例えば、ボス382a及び位置決め凸部384aからなる前被組付部や、ボス382b、位置決め凸部384b及び係合部397からなる上被組付部や、ボス382c及び位置決め凸部384cからなる後被組付部や、ボス382d及び位置決め凸部384dからなる下被組付部のうちいずれか/ボス392a及び位置決め凸部394aからなる前被組付部や、ボス392b、位置決め凸部394b及び係合部398からなる上被組付部や、ボス392c及び位置決め凸部394cからなる後被組付部や、ボス392d及び位置決め凸部394dからなる下被組付部のうちいずれか)が設けられ、
前記第3部材に、前記第3組付部に組付けられる第3被組付部(例えば、ボス382a及び位置決め凸部384aからなる前被組付部や、ボス382b、位置決め凸部384b及び係合部397からなる上被組付部や、ボス382c及び位置決め凸部384cからなる後被組付部や、ボス382d及び位置決め凸部384dからなる下被組付部のうち第2被組付部とは異なる被組付部のいずれか/ボス392a及び位置決め凸部394aからなる前被組付部や、ボス392b、位置決め凸部394b及び係合部398からなる上被組付部や、ボス392c及び位置決め凸部394cからなる後被組付部や、ボス392d及び位置決め凸部394dからなる下被組付部のうち第2被組付部とは異なる被組付部のいずれか)が設けられ、
前記第2組付部と前記第3組付部には異なる識別情報(例えば、識別情報336a〜336dのうちいずれか2つ/識別情報346a〜346dのうちいずれか2つ)が付され、
前記第2被組付部には、前記第2組付部に付された識別情報に対応する識別情報(例えば、識別情報386a〜386dのいずれか/識別情報396a〜396dのいずれか)が付され、
前記第3被組付部には、前記第3組付部に付された識別情報に対応する識別情報(例えば、識別情報386a〜386dのうち第2組付部に付された識別情報に対応する識別情報とは異なる識別情報のいずれか/識別情報396a〜396dのうち第2組付部に付された識別情報に対応する識別情報とは異なる識別情報のいずれか)が付される
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第2組付部に付された識別情報と第3組付部に付された識別情報が異なることで、第2組付部に第3被組付部を組付けるまたは第3組付部に第2被組付部を組付けるといった組付け間違いを抑制することができる。
本発明の手段1の遊技機は、請求項1に記載の遊技機であって、
前記第2被組付部及び前記第2組付部の組付構造と前記第3被組付部及び前記第3組付部の組付構造とが異なる(例えば、図18(A)に示すように、上組付部には、上被組付部としての係合部397が係合可能な切欠部339が形成されているが、前組付部には、上被組付部としての係合部397が係合可能な切欠部が形成されていないため、図18(B)に示すように、上組付部に前被組付部を組付けようとしても、係合部397が係合される切欠部がないので、演出板322の右端部が浮いてしまう。また、特に図示しないが、左端部においても、前組付部には、上被組付部としての係合部398が係合可能な切欠部が形成されていないため、上組付部に前被組付部を組付けようとしても、係合部398が係合される切欠部がないので、演出板322の左端部が浮いてしまう。)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第2被組付部に第3組付部を組付けたり第3被組付部に第2組付部を組付けることはできないため、構造的に組付け間違いを抑制できる。
本発明の手段2の遊技機は、請求項1または手段1に記載の遊技機であって、
前記異なる識別情報は、前記第1部材に対する前記第2部材及び前記第3部材の組付順序を特定可能な所定の規則性を有する(例えば、識別情報336a〜336dは、数字の「1」〜「4」、識別情報346a〜346dは、英文字の「A」〜「D」とされているため、演出板321〜324の組付順序を特定可能な所定の規則性を有している。)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第1部材に対する第2部材及び第3部材の組付順序が明確になる。
本発明の手段3の遊技機は、請求項1、手段1、手段2のいずれかに記載の遊技機であって、
前記組付体(例えば、第1回転体302)は、面を有し前記第2部材及び前記第3部材を含む複数の演出用部材(例えば、演出板321〜324)を有し、
一辺が接する2つの演出用部材における該一辺の両端部を固定するとともに(例えば、長辺Ta1と長辺Tb4、長辺Ta2と長辺Tb1、長辺Ta3と長辺Tb2、長辺Ta4と長辺Tb3がそれぞれ接する演出板321〜324の左右両端部は、側板320L,320Rに固定される、図12,図13参照)、
前記2つの演出用部材における前記両端部の間に、該2つの演出用部材各々の一辺が離間することを抑制する離間抑制手段(例えば、差込片400aと差込孔401d、差込片400bと差込孔401a、差込片400cと差込孔401b、差込片400dと差込孔401c、図16参照)を備え、
前記組付体は、前記一辺に沿う回転軸(例えば、軸部材362L,362R)を中心として回転可能に設けられている(図17参照)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、両端部が固定された2つの演出用部材各々の一辺が離間することを抑制する離間抑制手段を備えることで、2つの演出用部材の一辺の間に隙間が生じることが抑制でき、組付体が回転したときに演出用部材の一辺の間から光が漏れて意匠性が低下することを抑制できる。
パチンコ遊技機を正面から見た正面図である。 遊技制御基板(主基板)の回路構成例を示すブロック図である。 演出ユニットを示す正面図である。 演出ユニットを斜め前から見た状態を示す分解斜視図である。 (A)は演出ユニットを斜め前から見た状態を示す分解斜視図、(B)は斜め後から見た状態を示す分解斜視図である。 遊技用枠の下部を斜め後から見た状態を示す分解斜視図である。 右側の側板を示す六面図及びA−A,B−B断面図である。 左側の側板を示す六面図及びC−C,D−D断面図である。 演出板の外面及び左右側面を示す図である。 演出板の内面(図9に示す演出板を左右方向に裏返した状態)を示す図である。 (A)は第1回転体の組付状況を示す斜視図、(B)は断面図である。 (A)(B)は側板と演出板の組付け順序を示す斜視図である。 (C)(D)は側板と演出板の組付け順序を示す斜視図である。 第1回転ユニットを示す縦断面図である。 図14のE−E断面図である。 図14のF−F断面図である。 (A)〜(D)は第1回転体の回転に伴う表示部の変化態様を示す説明図である。 (A)は側板に対し演出板が正常に組付けられた状態を示す図、(B)は側板に対し演出板が間違って組付けられた状態を示す図である。 (A)(B)は変形例としての側板と演出板の組付け順序を示す斜視図である。
本発明に係る遊技機を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
まず、遊技機の一例であるパチンコ遊技機1の全体の構成について説明する。図1は、パチンコ遊技機を正面から見た正面図である。図2は、主基板における回路構成の一例を示すブロック図である。尚、以下において、図1の手前側をパチンコ遊技機1の前方(前面、正面)側、奥側を背面(後方)側として説明する。尚、本実施例におけるパチンコ遊技機1の前面とは、該パチンコ遊技機1にて遊技を行う遊技者と対向する対向面である。
図1は、本実施例におけるパチンコ遊技機の正面図であり、主要部材の配置レイアウトを示す。パチンコ遊技機(以下、遊技機と略記する場合がある)1は、大別して、遊技盤面を構成する遊技盤(ゲージ盤)2と、遊技盤2を支持固定する遊技機用枠(台枠)3とから構成されている。遊技盤2には、ガイドレール2bによって囲まれた正面見略円形状の遊技領域10が形成されている。この遊技領域10には、遊技媒体としての遊技球が打球発射装置(図示略)から発射されて打ち込まれる。また、遊技機用枠3には、ガラス窓50aを有するガラス扉枠50が左側辺を中心として回動可能に設けられ、該ガラス扉枠50により遊技領域10を開閉できるようになっており、ガラス扉枠50を閉鎖したときにガラス窓50aを通して遊技領域10を透視できるようになっている。
図1に示すように、遊技盤2は、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、メタクリル樹脂等の透明な合成樹脂材にて正面見略四角形状に形成され、前面である遊技盤面に障害釘(図示略)やガイドレール2b等が設けられた盤面板(図示略)と、該盤面板の背面側に一体的に取り付けられるスペーサ部材(図示略)と、から主に構成されている。尚、遊技盤2は、ベニヤ板等の非透光性部材にて正面見略四角形状に構成され、前面である遊技盤面に障害釘(図示略)やガイドレール2b等が設けられた盤面板にて構成されてもよい。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の右側下部位置)には、第1特別図柄表示装置4Aと、第2特別図柄表示装置4Bとが設けられている。第1特別図柄表示装置4Aと第2特別図柄表示装置4Bはそれぞれ、例えば7セグメントやドットマトリクスのLED(発光ダイオード)等から構成され、変動表示ゲームの一例となる特図ゲームにおいて、各々を識別可能な複数種類の識別情報(特別識別情報)である特別図柄(「特図」ともいう)が、変動可能に表示(変動表示または可変表示ともいう)される。例えば、第1特別図柄表示装置4Aと第2特別図柄表示装置4Bはそれぞれ、「0」〜「9」を示す数字や「−」を示す記号等から構成される複数種類の特別図柄を変動表示する。尚、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bにおいて表示される特別図柄は、「0」〜「9」を示す数字や「−」を示す記号等から構成されるものに限定されず、例えば7セグメントのLEDにおいて点灯させるものと消灯させるものとの組合せを異ならせた複数種類の点灯パターンが、複数種類の特別図柄として予め設定されていればよい。
以下では、第1特別図柄表示装置4Aにおいて変動表示される特別図柄を「第1特図」ともいい、第2特別図柄表示装置4Bにおいて変動表示される特別図柄を「第2特図」ともいう。
遊技盤2における遊技領域の中央付近には、演出表示装置5が設けられている。演出表示装置5は、例えばLCD(液晶表示装置)等の画像表示手段であり、各種の演出画像を表示する表示領域を形成している。演出表示装置5の表示領域では、特図ゲームにおける第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図の変動表示や第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図の変動表示のそれぞれに対応して、例えば3つといった複数の変動表示部となる演出図柄表示エリアにて、各々を識別可能な複数種類の識別情報(装飾識別情報)である演出図柄が変動表示される。この演出図柄の変動表示も、変動表示ゲームに含まれる。
一例として、演出表示装置5の表示領域には、「左」、「中」、「右」の演出図柄表示エリア5L,5C,5Rが配置されている。特図ゲームにおける変動表示結果として確定特別図柄が停止表示されるときに、演出表示装置5における「左」、「中」、「右」の各演出図柄表示エリア5L,5C,5Rにて、演出図柄の変動表示結果となる確定演出図柄(最終停止図柄)が停止表示される。
このように、演出表示装置5の表示領域では、第1特別図柄表示装置4Aにおける第1特図を用いた特図ゲーム、または、第2特別図柄表示装置4Bにおける第2特図を用いた特図ゲームと同期して、各々が識別可能な複数種類の演出図柄の変動表示を行い、変動表示結果となる確定演出図柄を導出表示(あるいは単に「導出」ともいう)する。尚、例えば特別図柄や演出図柄といった、各種の表示図柄を導出表示するとは、演出図柄等の識別情報を停止表示(完全停止表示や最終停止表示ともいう)して変動表示を終了させることである。
「左」、「中」、「右」の各演出図柄表示エリア5L,5C,5Rにて変動表示される演出図柄には、例えば8種類の図柄(英数字「1」〜「8」あるいは漢数字や、英文字、所定のモチーフに関連する8個のキャラクタ画像、数字や文字あるいは記号とキャラクタ画像との組合せなどであればよく、キャラクタ画像は、例えば人物や動物、これら以外の物体、もしくは、文字などの記号、あるいは、その他の任意の図形を示す飾り画像であればよい)で構成される。演出図柄のそれぞれには、対応する図柄番号が付されている。例えば、「1」〜「8」を示す英数字それぞれに対して、「1」〜「8」の図柄番号が付されている。尚、演出図柄は8種類に限定されず、大当り組合せやハズレとなる組合せなど適当な数の組合せを構成可能であれば、何種類であってもよい(例えば7種類や9種類など)。
演出表示装置5の表示領域の下部の左右2箇所には、第1保留記憶表示エリア5D、第2保留記憶表示エリア5Uが設定されている。第1保留記憶表示エリア5D、第2保留記憶表示エリア5Uでは、特図ゲームに対応した変動表示の保留記憶数(特図保留記憶数)を特定可能に表示する保留記憶表示が行われる。
ここで、特図ゲームに対応した変動表示の保留は、普通入賞球装置6Aが形成する第1始動入賞口や、普通可変入賞球装置6Bが形成する第2始動入賞口を、遊技球が通過(進入)することによる始動入賞に基づいて発生する。すなわち、特図ゲームや演出図柄の変動表示といった変動表示ゲームを実行するための始動条件(「実行条件」ともいう)は成立したが、先に成立した開始条件に基づく変動表示ゲームが実行中であることやパチンコ遊技機1が大当り遊技状態に制御されていることなどにより、変動表示ゲームの開始を許容する開始条件が成立していないときに、成立した始動条件に対応する変動表示の保留が行われる。本実施例では、第1始動入賞口を遊技球が通過(進入)することによる始動入賞に基づいて発生した保留記憶表示を丸型の白色表示とし、第2始動入賞口を遊技球が通過(進入)することによる始動入賞に基づいて発生した保留記憶表示を同様に丸型の白色表示とする。
図1に示す例では、第1特別図柄表示装置4A及び第2特別図柄表示装置4Bの上方位置に、特図保留記憶数を特定可能に表示するための第1保留表示器25Aと第2保留表示器25Bとが設けられている。第1保留表示器25Aは、第1特図保留記憶数を特定可能に表示する。第2保留表示器25Bは、第2特図保留記憶数を特定可能に表示する。
演出表示装置5の下方には、普通入賞球装置6Aと、普通可変入賞球装置6Bとが設けられている。普通入賞球装置6Aは、例えば所定の球受部材によって常に一定の開放状態に保たれる始動領域(第1始動領域)としての第1始動入賞口を形成する。普通可変入賞球装置6Bは、図2に示す普通電動役物用となるソレノイド81によって、垂直位置となる通常開放状態と傾動位置となる拡大開放状態とに変化する一対の可動翼片を有する電動チューリップ型役物(普通電動役物)を備え、始動領域(第2始動領域)としての第2始動入賞口を形成する。
一例として、普通可変入賞球装置6Bでは、普通電動役物用のソレノイド81がオフ状態であるときに可動翼片が垂直位置となることにより、遊技球が第2始動入賞口を通過(進入)しがたい通常開放状態となる。その一方で、普通可変入賞球装置6Bでは、普通電動役物用のソレノイド81がオン状態であるときに可動翼片が傾動位置となる傾動制御により、遊技球が第2始動入賞口を通過(進入)しやすい拡大開放状態となる。
普通入賞球装置6Aに形成された第1始動入賞口を通過(進入)した遊技球は、例えば図2に示す第1始動口スイッチ22Aによって検出される。普通可変入賞球装置6Bに形成された第2始動入賞口を通過(進入)した遊技球は、例えば図2に示す第2始動口スイッチ22Bによって検出される。第1始動口スイッチ22Aによって遊技球が検出されたことに基づき、所定個数(例えば3個)の遊技球が賞球として払い出され、第1特図保留記憶数が所定の上限値(例えば「4」)以下であれば、第1始動条件が成立する。第2始動口スイッチ22Bによって遊技球が検出されたことに基づき、所定個数(例えば3個)の遊技球が賞球として払い出され、第2特図保留記憶数が所定の上限値(例えば「4」)以下であれば、第2始動条件が成立する。尚、第1始動口スイッチ22Aによって遊技球が検出されたことに基づいて払い出される賞球の個数と、第2始動口スイッチ22Bによって遊技球が検出されたことに基づいて払い出される賞球の個数は、互いに同一の個数であってもよいし、異なる個数であってもよい。
普通入賞球装置6Aと普通可変入賞球装置6Bの下方位置には、特別可変入賞球装置7が設けられている。特別可変入賞球装置7は、図2に示す大入賞口扉用となるソレノイド82によって開閉駆動される大入賞口扉を備え、その大入賞口扉によって開放状態と閉鎖状態とに変化する特定領域としての大入賞口を形成する。
一例として、特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用のソレノイド82がオフ状態であるときに大入賞口扉が大入賞口を閉鎖状態として、遊技球が大入賞口を通過(進入)できなくする。その一方で、特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用のソレノイド82がオン状態であるときに大入賞口扉が大入賞口を開放状態として、遊技球が大入賞口を通過(進入)しやすくする。このように、特定領域としての大入賞口は、遊技球が通過(進入)しやすく遊技者にとって有利な開放状態と、遊技球が通過(進入)できず遊技者にとって不利な閉鎖状態とに変化する。尚、遊技球が大入賞口を通過(進入)できない閉鎖状態に代えて、あるいは閉鎖状態の他に、遊技球が大入賞口を通過(進入)しにくい一部開放状態を設けてもよい。
大入賞口を通過(進入)した遊技球は、例えば図2に示すカウントスイッチ23によって検出される。カウントスイッチ23によって遊技球が検出されたことに基づき、所定個数(例えば15個)の遊技球が賞球として払い出される。こうして、特別可変入賞球装置7において開放状態となった大入賞口を遊技球が通過(進入)したときには、例えば第1始動入賞口や第2始動入賞口といった、他の入賞口を遊技球が通過(進入)したときよりも多くの賞球が払い出される。従って、特別可変入賞球装置7において大入賞口が開放状態となれば、その大入賞口に遊技球が進入可能となり、遊技者にとって有利な第1状態となる。その一方で、特別可変入賞球装置7において大入賞口が閉鎖状態となれば、大入賞口に遊技球を通過(進入)させて賞球を得ることが不可能または困難になり、遊技者にとって不利な第2状態となる。
第2保留表示器25Bの上方位置には、普通図柄表示器20が設けられている。一例として、普通図柄表示器20は、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bと同様に7セグメントやドットマトリクスのLED等から構成され、特別図柄とは異なる複数種類の識別情報である普通図柄(「普図」あるいは「普通図」ともいう)を変動可能に表示(変動表示)する。このような普通図柄の変動表示は、普図ゲーム(「普通図ゲーム」ともいう)と称される。
普通図柄表示器20の上方には、普図保留表示器25Cが設けられている。普図保留表示器25Cは、例えば4個のLEDを含んで構成され、通過ゲート41を通過した有効通過球数としての普図保留記憶数を表示する。
遊技盤2の表面には、上記の構成以外にも、遊技球の流下方向や速度を変化させる風車及び多数の障害釘が設けられている。また、第1始動入賞口、第2始動入賞口及び大入賞口とは異なる入賞口として、例えば所定の球受部材によって常に一定の開放状態に保たれる単一または複数の一般入賞口が設けられてもよい。この場合には、一般入賞口のいずれかに進入した遊技球が所定の一般入賞球スイッチによって検出されたことに基づき、所定個数(例えば10個)の遊技球が賞球として払い出されればよい。遊技領域の最下方には、いずれの入賞口にも進入しなかった遊技球が取り込まれるアウト口が設けられている。
遊技機用枠3の左右上部位置には、効果音等を再生出力するためのスピーカ8L,8Rが設けられており、さらに遊技領域周辺部には、遊技効果ランプ9が設けられている。パチンコ遊技機1の遊技領域における各構造物(例えば普通入賞球装置6A、普通可変入賞球装置6B、特別可変入賞球装置7等)の周囲には、装飾用LEDが配置されていてもよい。遊技機用枠3の右下部位置には、遊技媒体としての遊技球を遊技領域に向けて発射するために遊技者等によって操作される打球操作ハンドル(操作ノブ)が設けられている。例えば、打球操作ハンドルは、遊技者等による操作量(回転量)に応じて遊技球の弾発力を調整する。打球操作ハンドルには、打球発射装置(図示略)が備える発射モータの駆動を停止させるための単発発射スイッチや、タッチリング(タッチセンサ)が設けられていればよい。
遊技領域10の下方における遊技機用枠3の所定位置には、賞球として払い出された遊技球や所定の球貸機により貸し出された遊技球を、発射装置(図示略)へと供給可能に保持(貯留)する上皿(打球供給皿)が設けられている。遊技機用枠3の下部には、上皿から溢れた余剰球などを、パチンコ遊技機1の外部へと排出可能に保持(貯留)する下皿が設けられている。
下皿を形成する部材には、例えば下皿本体の上面における手前側の所定位置(例えば下皿の中央部分)などに、遊技者が把持して傾倒操作が可能なスティックコントローラ31Aが取り付けられている。スティックコントローラ31Aは、遊技者が把持する操作桿を含み、操作桿の所定位置(例えば遊技者が操作桿を把持したときに操作手の人差し指が掛かる位置など)には、トリガボタンが設けられている。トリガボタンは、遊技者がスティックコントローラ31Aの操作桿を操作手(例えば左手など)で把持した状態において、所定の操作指(例えば人差し指など)で押引操作することなどにより所定の指示操作ができるように構成されていればよい。操作桿の内部には、トリガボタンに対する押引操作などによる所定の指示操作を検出するトリガセンサが内蔵されていればよい。
スティックコントローラ31Aの下部における下皿の本体内部などには、操作桿に対する傾倒操作を検出するコントローラセンサユニット35Aが設けられていればよい。例えば、コントローラセンサユニットは、パチンコ遊技機1と正対する遊技者の側から見て操作桿の中心位置よりも左側で遊技盤2の盤面と平行に配置された2つの透過形フォトセンサ(平行センサ対)と、この遊技者の側から見て操作桿の中心位置よりも右側で遊技盤2の盤面と垂直に配置された2つの透過形フォトセンサ(垂直センサ対)とを組合せた4つの透過形フォトセンサを含んで構成されていればよい。
上皿を形成する部材には、例えば上皿本体の上面における手前側の所定位置(例えばスティックコントローラ31Aの上方)などに、遊技者が押下動作などにより所定の指示操作を可能なプッシュボタン31Bが設けられている。プッシュボタン31Bは、遊技者からの押下動作を、機械的、電気的、あるいは、電磁的に、検出できるように構成されていればよい。プッシュボタン31Bの設置位置における上皿の本体内部などには、プッシュボタン31Bに対してなされた遊技者による押下動作を検出するプッシュセンサ35Bが設けられていればよい。
次に、パチンコ遊技機1における遊技の進行を概略的に説明する。パチンコ遊技機1では、遊技領域に設けられた通過ゲート41を通過した遊技球が図2に示すゲートスイッチ21によって検出されたことといった、普通図柄表示器20にて普通図柄の変動表示を実行するための普図始動条件が成立した後に、例えば前回の普図ゲームが終了したことといった、普通図柄の変動表示を開始するための普図開始条件が成立したことに基づいて、普通図柄表示器20による普図ゲームが開始される。
この普図ゲームでは、普通図柄の変動を開始させた後、普図変動時間となる所定時間が経過すると、普通図柄の変動表示結果となる確定普通図柄を停止表示(導出表示)する。このとき、確定普通図柄として、例えば「7」を示す数字といった、特定の普通図柄(普図当り図柄)が停止表示されれば、普通図柄の変動表示結果が「普図当り」となる。その一方、確定普通図柄として、例えば「7」を示す数字以外の数字や記号といった、普図当り図柄以外の普通図柄が停止表示されれば、普通図柄の変動表示結果が「普図ハズレ」となる。普通図柄の変動表示結果が「普図当り」となったことに対応して、普通可変入賞球装置6Bを構成する電動チューリップの可動翼片が傾動位置となる拡大開放制御(傾動制御)が行われ、所定時間が経過すると垂直位置に戻る通常開放制御が行われる。
普通入賞球装置6Aに形成された第1始動入賞口を通過(進入)した遊技球が図2に示す第1始動口スイッチ22Aによって検出されたことなどにより第1始動条件が成立した後に、例えば前回の特図ゲームや大当り遊技状態が終了したことなどにより第1開始条件が成立したことに基づいて、第1特別図柄表示装置4Aによる特図ゲームが開始される。また、普通可変入賞球装置6Bに形成された第2始動入賞口を通過(進入)した遊技球が図2に示す第2始動口スイッチ22Bによって検出されたことなどにより第2始動条件が成立した後に、例えば前回の特図ゲームや大当り遊技状態が終了したことなどにより第2開始条件が成立したことに基づいて、第2特別図柄表示装置4Bによる特図ゲームが開始される。
第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bによる特図ゲームでは、特別図柄の変動表示を開始させた後、特図変動時間としての変動表示時間が経過すると、特別図柄の変動表示結果となる確定特別図柄(特図表示結果)を導出表示する。このとき、確定特別図柄として特定の特別図柄(大当り図柄)が停止表示されれば、特定表示結果としての「大当り」となり、大当り図柄とは異なる特別図柄が確定特別図柄として停止表示されれば「ハズレ」となる。尚、大当り図柄とは異なる所定の特別図柄(小当り図柄)が停止表示されるようにしても良く、これら所定表示結果としての所定の特別図柄(小当り図柄)が停止表示される場合には、大当り遊技状態とは異なる特殊遊技状態としての小当り遊技状態に制御すれば良い。
特図ゲームでの変動表示結果が「大当り」になった後には、遊技者にとって有利なラウンド(「ラウンド遊技」ともいう)を所定回数実行する特定遊技状態としての大当り遊技状態に制御される。
本実施例におけるパチンコ遊技機1では、一例として、「3」、「5」、「7」の数字を示す特別図柄を大当り図柄とし、「−」の記号を示す特別図柄をハズレ図柄としている。尚、小当り図柄を停止表示する場合には、例えば、「2」の数字を示す特別図柄を小当り図柄とすれば良い。尚、第1特別図柄表示装置4Aによる特図ゲームにおける大当り図柄やハズレ図柄といった各図柄は、第2特別図柄表示装置4Bによる特図ゲームにおける各図柄とは異なる特別図柄となるようにしてもよいし、双方の特図ゲームにおいて共通の特別図柄が大当り図柄やハズレ図柄となるようにしてもよい。
特図ゲームにおける確定特別図柄として「3」、「5」、「7」の数字を示す大当り図柄が停止表示されて特定表示結果としての「大当り」となった後、大当り遊技状態において、特別可変入賞球装置7の大入賞口扉が、所定の上限時間(例えば29秒間や0.1秒間)が経過するまでの期間あるいは所定個数(例えば9個)の入賞球が発生するまでの期間にて、大入賞口を開放状態とする。これにより、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって有利な第1状態(開放状態)とするラウンドが実行される。
ラウンドの実行中に大入賞口を開放状態とした大入賞口扉は、遊技盤2の表面を落下する遊技球を受け止め、その後に大入賞口を閉鎖状態とすることにより、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって不利な第2状態(閉鎖状態)に変化させて、1回のラウンドを終了させる。大入賞口の開放サイクルであるラウンドは、その実行回数が所定の上限回数(例えば「16」など)に達するまで、繰り返し実行可能となっている。尚、ラウンドの実行回数が上限回数に達する前であっても、所定条件の成立(例えば大入賞口に遊技球が入賞しなかったことなど)により、ラウンドの実行が終了するようにしてもよい。
大当り遊技状態におけるラウンドのうち、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって有利な第1状態(開放状態)とする上限時間が比較的に長い時間(例えば29秒など)となるラウンドは、通常開放ラウンドともいう。一方、特別可変入賞球装置7を第1状態(開放状態)とする上限時間が比較的に短い時間(例えば0.1秒など)となるラウンドは、短期開放ラウンドともいう。
尚、小当り図柄(例えば「2」の数字)を停止表示する場合にあっては、これら小当り図柄が確定特別図柄として導出された後に、特殊遊技状態としての小当り遊技状態に制御すれば良い。具体的に小当り遊技状態では、例えば、上記した、実質的には出球(賞球)が得られない短期開放大当り状態と同様に特別可変入賞球装置7において大入賞口を遊技者にとって有利な第1状態(開放状態)に変化させる可変入賞動作を実行すれば良い。
演出表示装置5に設けられた「左」、「中」、「右」の演出図柄表示エリア5L,5C,5Rでは、第1特別図柄表示装置4Aにおける第1特図を用いた特図ゲームと、第2特別図柄表示装置4Bにおける第2特図を用いた特図ゲームとのうち、いずれかの特図ゲームが開始されることに対応して、演出図柄の変動表示が開始される。そして、演出図柄の変動表示が開始されてから「左」、「中」、「右」の各演出図柄表示エリア5L,5C,5Rにおける確定演出図柄の停止表示により変動表示が終了するまでの期間では、演出図柄の変動表示状態が所定のリーチ状態となることがある。
ここで、リーチ状態とは、演出表示装置5の表示領域にて停止表示された演出図柄が大当り組合せの一部を構成しているときに未だ停止表示されていない演出図柄(「リーチ変動図柄」ともいう)については変動が継続している表示状態、あるいは、全部または一部の演出図柄が大当り組合せの全部または一部を構成しながら同期して変動している表示状態のことである。具体的には、「左」、「中」、「右」の演出図柄表示エリア5L,5C,5Rにおける一部(例えば「左」及び「右」の演出図柄表示エリア5L,5Rなど)では予め定められた大当り組合せを構成する演出図柄(例えば「7」の英数字を示す演出図柄)が停止表示されているときに未だ停止表示していない残りの演出図柄表示エリア(例えば「中」の演出図柄表示エリア5Cなど)では演出図柄が変動している表示状態、あるいは、「左」、「中」、「右」の演出図柄表示エリア5L,5C,5Rにおける全部または一部で演出図柄が大当り組合せの全部または一部を構成しながら同期して変動している表示状態である。
また、リーチ状態となったことに対応して、演出図柄の変動速度を低下させたり、演出表示装置5の表示領域に演出図柄とは異なるキャラクタ画像(人物等を模した演出画像)を表示させたり、背景画像の表示態様を変化させたり、演出図柄とは異なる動画像を再生表示させたり、演出図柄の変動態様を変化させたりすることで、リーチ状態となる以前とは異なる演出動作が実行される場合がある。このようなキャラクタ画像の表示や背景画像の表示態様の変化、動画像の再生表示、演出図柄の変動態様の変化といった演出動作を、リーチ演出表示(あるいは単にリーチ演出)という。尚、リーチ演出には、演出表示装置5における表示動作のみならず、スピーカ8L,8Rによる音声出力動作や、遊技効果ランプ9などの発光体における点灯動作(点滅動作)などを、リーチ状態となる以前の動作態様とは異なる動作態様とすることが含まれていてもよい。
リーチ演出における演出動作としては、互いに動作態様(リーチ態様)が異なる複数種類の演出パターン(「リーチパターン」ともいう)が、予め用意されていればよい。そして、それぞれのリーチ態様では「大当り」となる可能性(「信頼度」あるいは「大当り信頼度」ともいう)が異なる。すなわち、複数種類のリーチ演出のいずれが実行されるかに応じて、変動表示結果が「大当り」となる可能性を異ならせることができる。
特図ゲームにおける確定特別図柄として、ハズレ図柄となる特別図柄が停止表示(導出)される場合には、演出図柄の変動表示が開始されてから、演出図柄の変動表示状態がリーチ状態とならずに、所定の非リーチ組合せとなる確定演出図柄が停止表示されることがある。このような演出図柄の変動表示態様は、変動表示結果が「ハズレ」となる場合における「非リーチ」(「通常ハズレ」ともいう)の変動表示態様と称される。
特図ゲームにおける確定特別図柄として、ハズレ図柄となる特別図柄が停止表示(導出)される場合には、演出図柄の変動表示が開始されてから、演出図柄の変動表示状態がリーチ状態となったことに対応して、リーチ演出が実行された後に、あるいは、リーチ演出が実行されずに、所定のリーチハズレ組合せとなる確定演出図柄が停止表示されることがある。このような演出図柄の変動表示結果は、変動表示結果が「ハズレ」となる場合における「リーチ」(「リーチハズレ」ともいう)の変動表示態様と称される。
特図ゲームにおける確定特別図柄として、大当り図柄となる特別図柄のうち「3」の数字を示す大当り図柄が停止表示される場合には、演出図柄の変動表示状態がリーチ状態となったことに対応して、所定のリーチ演出が実行された後に、複数種類の大当り組合せのうち、所定の通常大当り組合せ(「非確変大当り組合せ」ともいう)となる確定演出図柄が停止表示される。尚、リーチ演出が実行されずに、確定演出図柄として非確変大当り組合せを停止表示しても良い。
通常大当り組合せ(非確変大当り組合せ)となる確定演出図柄は、例えば演出表示装置5における「左」、「中」、「右」の各演出図柄表示エリア5L,5C,5Rにて変動表示される図柄番号が「1」〜「8」の演出図柄のうち、図柄番号が偶数「2」、「4」、「6」、「8」である演出図柄のいずれか1つが、「左」、「中」、「右」の各演出図柄表示エリア5L,5C,5Rにて所定の有効ライン上に揃って停止表示されるものであればよい。通常大当り組合せを構成する図柄番号が偶数「2」、「4」、「6」、「8」である演出図柄は、通常図柄(「非確変図柄」ともいう)と称される。
特図ゲームにおける確定特別図柄が通常大当り図柄となることに対応して、所定のリーチ演出が実行された後に、通常大当り組合せ(非確変大当り組合せ)の確定演出図柄が停止表示される演出図柄の変動表示態様は、変動表示結果が「大当り」となる場合における「非確変」(「通常大当り」ともいう)の変動表示態様(「大当り種別」ともいう)と称される。尚、リーチ演出が実行されずに、確定演出図柄として通常大当り組合せ(非確変大当り組合せ)を停止表示しても良い。「非確変」の大当り種別で変動表示結果が「大当り」となったことに基づいて、通常開放大当り状態に制御され、その終了後には、時間短縮制御(時短制御)が行われる。時短制御が行われることにより、特図ゲームにおける特別図柄の変動表示時間(特図変動時間)は、通常状態に比べて短縮される。尚、時短制御では、後述するように普通図柄の当選頻度が高められて、普通可変入賞球装置6Bへの入賞頻度が高められる、いわゆる電チューサポートが実施される。ここで、通常状態とは、大当り遊技状態等の特定遊技状態などとは異なる通常遊技状態であり、パチンコ遊技機1の初期設定状態(例えばシステムリセットが行われた場合のように、電源投入後に初期化処理を実行した状態)と同一の制御が行われる。時短制御は、大当り遊技状態の終了後に所定回数(例えば100回)の特図ゲームが実行されることと、変動表示結果が「大当り」となることのうち、いずれかの条件が先に成立したときに、終了すればよい。
特図ゲームにおける確定特別図柄として、大当り図柄となる特別図柄のうち、「5」、「7」の数字を示す特別図柄といった確変大当り図柄が停止表示される場合には、演出図柄の変動表示状態がリーチ状態となったことに対応して、演出図柄の変動表示態様が「通常」である場合と同様のリーチ演出が実行された後に、複数種類の大当り組合せのうち、所定の確変大当り組合せとなる確定演出図柄が停止表示されることがある。尚、リーチ演出が実行されずに、確定演出図柄として確変大当り組合せを停止表示しても良い。確変大当り組合せとなる確定演出図柄は、例えば演出表示装置5における「左」、「中」、「右」の各演出図柄表示エリア5L,5C,5Rにて変動表示される図柄番号が「1」〜「8」の演出図柄のうち、図柄番号が「7」である演出図柄が、「左」、「中」、「右」の各演出図柄表示エリア5L,5C,5Rにて所定の有効ライン上に揃って停止表示されるものであればよい。確変大当り組合せを構成する図柄番号が「7」である演出図柄は、確変図柄と称される。特図ゲームにおける確定特別図柄として確変大当り図柄が停止表示される場合に、演出図柄の変動表示結果として、通常大当り組合せとなる確定演出図柄が停止表示されることがあるようにしてもよい。
これら確変制御が行われることにより、各回の特図ゲームにおいて変動表示結果(特図表示結果)が「大当り」となる確率は、通常状態に比べて高くなるように向上する。確変制御は、大当り遊技状態の終了後に変動表示結果が「大当り」となって再び大当り遊技状態に制御されるという条件が成立したときに、終了すればよい。尚、時短制御と同様に、大当り遊技状態の終了後に所定回数(例えば時短回数と同じ100回や、時短回数とは異なる90回)の特図ゲームが実行されたときに、確変制御を終了してもよい。また、大当り遊技状態の終了後に特図ゲームが開始されるごとに実行される確変転落抽選にて確変制御を終了させる「確変転落あり」の決定がなされたときに、確変制御を終了してもよい。
時短制御が行われるときには、普通図柄表示器20による普図ゲームにおける普通図柄の変動時間(普図変動時間)を通常状態のときよりも短くする制御や、各回の普図ゲームで普通図柄の変動表示結果が「普図当り」となる確率を通常状態のときよりも向上させる制御、変動表示結果が「普図当り」となったことに基づく普通可変入賞球装置6Bにおける可動翼片の傾動制御を行う傾動制御時間を通常状態のときよりも長くする制御、その傾動回数を通常状態のときよりも増加させる制御といった、遊技球が第2始動入賞口を通過(進入)しやすくして第2始動条件が成立する可能性を高めることで遊技者にとって有利となる制御(電チューサポート制御)が行われる。このように、時短制御に伴い第2始動入賞口に遊技球が進入しやすくして遊技者にとって有利となる制御は、高開放制御ともいう。高開放制御としては、これらの制御のいずれか1つが行われるようにしてもよいし、複数の制御が組合せられて行われるようにしてもよい。
高開放制御が行われることにより、第2始動入賞口は、高開放制御が行われていないときよりも拡大開放状態となる頻度が高められる。これにより、第2特別図柄表示装置4Bにおける第2特図を用いた特図ゲームを実行するための第2始動条件が成立しやすくなり、特図ゲームが頻繁に実行可能となることで、次に変動表示結果が「大当り」となるまでの時間が短縮される。高開放制御が実行可能となる期間は、高開放制御期間ともいい、この期間は、時短制御が行われる期間と同一であればよい。
時短制御と高開放制御がともに行われる遊技状態は、時短状態あるいは高ベース状態ともいう。また、確変制御が行われる遊技状態は、確変状態あるいは高確状態ともいう。確変制御とともに時短制御や高開放制御が行われる遊技状態は、高確高ベース状態とも称される。尚、本実施例では制御される遊技状態としては設定されていないが、確変制御のみが行われて時短制御や高開放制御が行われない確変状態は、高確低ベース状態とも称される。また、確変制御とともに時短制御や高開放制御が行われる遊技状態のみを、特に「確変状態」ということもあり、高確低ベース状態とは区別するために、時短付確変状態ということもある。一方、確変制御のみが行われて時短制御や高開放制御が行われない確変状態(高確低ベース状態)は、高確高ベース状態と区別するために、時短なし確変状態ということもある。確変制御が行われずに時短制御や高開放制御が行われる時短状態は、低確高ベース状態とも称される。確変制御や時短制御及び高開放制御がいずれも行われない通常状態は、低確低ベース状態とも称される。通常状態以外の遊技状態において時短制御や確変制御の少なくともいずれかが行われるときには、特図ゲームが頻繁に実行可能となることや、各回の特図ゲームにおける変動表示結果が「大当り」となる確率が高められることにより、遊技者にとって有利な状態となる。大当り遊技状態とは異なる遊技者にとって有利な遊技状態は、特別遊技状態とも称される。
尚、小当り図柄を停止表示する場合にあっては、前述した小当り遊技状態に制御した後には、遊技状態の変更が行われず、変動表示結果が「小当り」となる以前の遊技状態に継続して制御すれば良い。
パチンコ遊技機1には、例えば図2に示すような主基板11、演出制御基板12、音声制御基板13、ランプ制御基板14といった、各種の制御基板が搭載されている。また、パチンコ遊技機1には、主基板11と演出制御基板12との間で伝送される各種の制御信号を中継するための中継基板15なども搭載されている。その他にも、パチンコ遊技機1における遊技盤2などの背面には、例えば払出制御基板、情報端子基板、発射制御基板、インタフェース基板などといった、各種の基板が配置されている。
主基板11は、メイン側の制御基板であり、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するための各種回路が搭載されている。主基板11は、主として、特図ゲームにおいて用いる乱数の設定機能、所定位置に配設されたスイッチ等からの信号の入力を行う機能、演出制御基板12などからなるサブ側の制御基板に宛てて、指令情報の一例となる制御コマンドを制御信号として出力して送信する機能、ホールの管理コンピュータに対して各種情報を出力する機能などを備えている。また、主基板11は、第1特別図柄表示装置4Aと第2特別図柄表示装置4Bを構成する各LED(例えばセグメントLED)などの点灯/消灯制御を行って第1特図や第2特図の変動表示を制御することや、普通図柄表示器20の点灯/消灯/発色制御などを行って普通図柄表示器20による普通図柄の変動表示を制御することといった、所定の表示図柄の変動表示を制御する機能も備えている。
主基板11には、例えば遊技制御用マイクロコンピュータ100や、遊技球検出用の各種スイッチからの検出信号を取り込んで遊技制御用マイクロコンピュータ100に伝送するスイッチ回路110、遊技制御用マイクロコンピュータ100からのソレノイド駆動信号をソレノイド81,82に伝送するソレノイド回路111などが搭載されている。
演出制御基板12は、主基板11とは独立したサブ側の制御基板であり、中継基板15を介して主基板11から伝送された制御信号を受信して、演出表示装置5、スピーカ8L,8R及び遊技効果ランプ9といった演出用の電気部品による演出動作を制御するための各種回路が搭載されている。すなわち、演出制御基板12は、演出表示装置5における表示動作や、スピーカ8L,8Rからの音声出力動作の全部または一部、遊技効果ランプ9などにおける点灯/消灯動作の全部または一部といった、演出用の電気部品に所定の演出動作を実行させるための制御内容を決定する機能を備えている。
音声制御基板13は、演出制御基板12とは別個に設けられた音声出力制御用の制御基板であり、演出制御基板12からの指令や制御データなどに基づき、スピーカ8L,8Rから音声を出力させるための音声信号処理を実行する処理回路などが搭載されている。ランプ制御基板14は、演出制御基板12とは別個に設けられたランプ出力制御用の制御基板であり、演出制御基板12からの指令や制御データなどに基づき、遊技効果ランプ9などにおける点灯/消灯駆動を行うランプドライバ回路などが搭載されている。
図2に示すように、主基板11には、ゲートスイッチ21、第1始動口スイッチ22A、第2始動口スイッチ22B、カウントスイッチ23、アウト球スイッチ24からの検出信号を伝送する配線が接続されている。尚、ゲートスイッチ21、第1始動口スイッチ22A、第2始動口スイッチ22B、カウントスイッチ23、アウト球スイッチ24は、例えばセンサと称されるものなどのように、遊技媒体としての遊技球を検出できる任意の構成を有するものであればよい。また、主基板11には、第1特別図柄表示装置4A、第2特別図柄表示装置4B、普通図柄表示器20、第1保留表示器25A、第2保留表示器25B、普図保留表示器25Cなどの表示制御を行うための指令信号を伝送する配線が接続されている。
主基板11から演出制御基板12に向けて伝送される制御信号は、中継基板15によって中継される。中継基板15を介して主基板11から演出制御基板12に対して伝送される制御コマンドは、例えば電気信号として送受信される演出制御コマンドである。演出制御コマンドには、例えば、演出図柄の変動時間及びリーチ演出の種類や擬似連の有無等の変動態様を示す変動パターンを示す変動パターン指定コマンドや、演出表示装置5における画像表示動作を制御するために用いられる表示制御コマンドや、スピーカ8L,8Rからの音声出力を制御するために用いられる音声制御コマンド、遊技効果ランプ9や装飾用LEDの点灯動作などを制御するために用いられるランプ制御コマンドが含まれている。
主基板11に搭載された遊技制御用マイクロコンピュータ100は、例えば1チップのマイクロコンピュータであり、遊技制御用のプログラムや固定データ等を記憶するROM(ReadOnlyMemory)101と、遊技制御用のワークエリアを提供するRAM(RandomAccessMemory)102と、遊技制御用のプログラムを実行して制御動作を行うCPU(CentralProcessingUnit)103と、CPU103とは独立して乱数値を示す数値データの更新を行う乱数回路104と、I/O(Input/Outputport)105と、を備えて構成される。
一例として、遊技制御用マイクロコンピュータ100では、CPU103がROM101から読み出したプログラムを実行することにより、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するための処理が実行される。このときには、CPU103がROM101から固定データを読み出す固定データ読出動作や、CPU103がRAM102に各種の変動データを書き込んで一時記憶させる変動データ書込動作、CPU103がRAM102に一時記憶されている各種の変動データを読み出す変動データ読出動作、CPU103がI/O105を介して遊技制御用マイクロコンピュータ100の外部から各種信号の入力を受け付ける受信動作、CPU103がI/O105を介して遊技制御用マイクロコンピュータ100の外部へと各種信号を出力する送信動作なども行われる。
図2に示すように、演出制御基板12には、プログラムに従って制御動作を行う演出制御用CPU120と、演出制御用のプログラムや固定データ等を記憶するROM121と、演出制御用CPU120のワークエリアを提供するRAM122と、演出表示装置5における表示動作の制御内容を決定するための処理などを実行する表示制御部123と、演出制御用CPU120とは独立して乱数値を示す数値データの更新を行う乱数回路124と、I/O125とが搭載されている。
一例として、演出制御基板12では、演出制御用CPU120がROM121から読み出した演出制御用のプログラムを実行することにより、演出用の電気部品による演出動作を制御するための処理が実行される。このときには、演出制御用CPU120がROM121から固定データを読み出す固定データ読出動作や、演出制御用CPU120がRAM122に各種の変動データを書き込んで一時記憶させる変動データ書込動作、演出制御用CPU120がRAM122に一時記憶されている各種の変動データを読み出す変動データ読出動作、演出制御用CPU120がI/O125を介して演出制御基板12の外部から各種信号の入力を受け付ける受信動作、演出制御用CPU120がI/O125を介して演出制御基板12の外部へと各種信号を出力する送信動作なども行われる。
また、本実施例では、演出表示装置5は遊技盤2よりも背面側に配設され、該遊技盤2に形成された開口2cを通して視認できるようになっている。また、遊技盤2の背面側における演出表示装置5の上方位置に演出ユニット300が設けられており、演出制御基板12には、この演出ユニット300に設けられる各種モータ、ソレノイド、センサ、発光ダイオード(LED)等の複数の電子部品が接続されている。
次に、図3〜図12に基づいて、遊技機用枠3について説明する。図3は、演出ユニットを示す正面図である。図4は、演出ユニットを斜め前から見た状態を示す分解斜視図である。図5は、(A)は演出ユニットを斜め前から見た状態を示す分解斜視図、(B)は斜め後から見た状態を示す分解斜視図である。
図3〜図5に示すように、演出ユニット300は、遊技盤2の背面側における演出表示装置5の上方に固設されるベース体301と、四角筒状の第1回転体302を有する第1回転ユニット303と、第1回転体302の上方に配設される四角筒状の第2回転体304を有する第2回転ユニット305と、を有している。ベース体301は、左右方向に向けて略水平に延設される中央ベース部301Aと、中央ベース部301Aの左右側にそれぞれ配設されるサイドベース部301L,301Rと、から構成されている。
第1回転ユニット303は、第1回転体302と、該第1回転体302の左右側方に配置され該第1回転体302を回転可能に支持する支持部310L,310Rと、から構成されている。支持部310L,310Rは、サイドベース部301L,301Rの前面に設けられた上下方向を向くガイドレール311L,311Rに沿って摺動する摺動レール312L,312Rが背面に設けられた第1支持部313L,313Rと、第1支持部313L,313Rに対し上下方向に移動可能に設けられた第2支持部314L,314Rとから構成されており、第1回転体302は、第2支持部314L,314Rに取り付けられている。
つまり、サイドベース部301L,301Rに対し第1支持部313L,313Rが上下方向に移動可能に取り付けられ、第1支持部313L,313Rに対し第2支持部314L,314Rが上下方向に移動可能に取り付けられているため、第1回転体302は、サイドベース部301L,301Rに対し第1支持部313L,313R及び第2支持部314L,314Rを介して上下方向に移動可能に支持されている。尚、第1支持部313L,313Rの前面側は、退避位置においてサイドベース部301L,301Rに取り付けられた装飾板319L,319Rにより被覆されるようになっている。
また、図4に示すように、第2支持部314L,314Rには、一端が中央ベース部310Aの左右側にそれぞれ固定された所定長さのワイヤ315L,315Rの他端が固定されている。ワイヤ315L,315Rは、中央ベース部310Aにそれぞれ左右方向に移動可能に設けられた移動プーリ316L,316Rと、中央ベース部310Aの左右側の所定箇所に固設されたプーリ317L,317R(プーリ317Lは図5(B)参照)に掛け渡されている。そして、中央ベース部310Aに設けられた昇降用モータ318L,318Rにより移動プーリ316L,316Rを左右方向に移動させ、プーリ317L,317Rから第2支持部314L,314Rまで垂れ下がるワイヤ315L,315Rの長さを変えることで、第1回転体302を、第2回転体304の下方に位置する退避位置(図3及び図4中実線位置)と、退避位置よりも下方で演出表示装置5の表示画面の上下方向の略中央位置に重畳する演出位置(図3及び図4中2点鎖線位置)との間で上下方向に移動させることができるようになっている。
次に、図6〜図19に基づいて、第1回転体302の詳細な構造について説明する。図6は、遊技用枠の下部を斜め後から見た状態を示す分解斜視図である。図7は、右側の側板を示す六面図及びA−A,B−B断面図である。図8は、左側の側板を示す六面図及びC−C,D−D断面図である。図9は、演出板の外面及び左右側面を示す図である。図10は、演出板の内面(図9に示す演出板を左右方向に裏返した状態)を示す図である。図11は、(A)は第1回転体の組付状況を示す斜視図、(B)は断面図である。図12は、(A)(B)は側板と演出板の組付け順序を示す斜視図である。図13は、(C)(D)は側板と演出板の組付け順序を示す斜視図である。図14は、第1回転ユニットを示す縦断面図である。図15は、図14のE−E断面図である。図16は、図14のF−F断面図である。図17は、(A)〜(D)は第1回転体の回転に伴う表示部の変化態様を示す説明図である。図18は、(A)は側板に対し演出板が正常に組付けられた状態を示す図、(B)は側板に対し演出板が間違って組付けられた状態を示す図である。図19は、(A)(B)は変形例としての側板と演出板の組付け順序を示す斜視図である。
図6に示すように、第1回転体302は、左右の側板320L,320Rと、横長長方形状をなす4枚の演出板321〜324と、左右の軸部材326L,326Rと、前面に複数の第1回転体用発光ダイオード327(以下、第1回転体用LED327と言う)が搭載された発光基板328、発光基板328を収容する基板ベース329及び該基板ベース329の前面開口を閉鎖する透明な合成樹脂材からなる基板カバー330からなる発光基板ケース325(図11参照)と、を有しており、側板320L,320Rに4枚の演出板321〜324を組付けることで四角筒体が構成されるようになっている。
図7に示すように、右側の側板320Rは、側面視略正方形状をなす合成樹脂製の板材からなり、中央には円形の軸受孔331が形成されている。右側面における軸受孔331の周囲からは円筒部332が突設されているとともに、円筒部332の周囲には、3つのネジ穴333a〜333cと2つの位置決め凸部334a,334bが形成されている。
また、側板320Rの右側面の4隅には、取付孔335a〜335dが貫通して形成されている。そして、取付孔335aの近傍位置には凹部が形成され、該凹部には数字の「1」からなる識別情報336aが凸状に形成されている。取付孔335bの近傍位置には凹部が形成され、該凹部には数字の「2」からなる識別情報336bが凸状に形成されている。取付孔335cの近傍位置には凹部が形成され、該凹部には数字の「3」からなる識別情報336cが凸状に形成されている。取付孔335dの近傍位置には凹部が形成され、該凹部には数字の「4」からなる識別情報336dが凸状に形成されている。また、各取付孔335a〜335dにおける識別情報336a〜336dと反対側の近傍位置には、位置決め孔337a〜337dが貫通して形成されている。
側板320Rの左側面における各取付孔335a〜335dが形成されている位置には、組付用凹部338a〜338dが形成されている。また、左側面の上辺には、組付部としての切欠部339が上辺角部に沿って延設されている。また、左側面の前辺には切欠部340が形成されている。
これら組付用凹部338a〜338d、取付孔335a〜335d、位置決め孔337a〜337dのうち、左側面に形成される組付用凹部338a、取付孔335a及び位置決め孔337aは、演出板321が組付けられる前組付部を構成しており、該前組付部として識別情報336aが付されている。組付用凹部338b、取付孔335b、位置決め孔337b及び切欠部339は、演出板322が組付けられる上組付部を構成しており、該上組付部として識別情報336bが付されている。組付用凹部338c、取付孔335c及び位置決め孔337cは、演出板323が組付けられる後組付部を構成しており、該後組付部として識別情報336cが付されている。組付用凹部338d、取付孔335d及び位置決め孔337dは、演出板323が組付けられる下組付部を構成しており、該下組付部として識別情報336dが付されている。
本実施例では、これら前組付部、上組付部、後組付部、下組付部において、他と相違するのは上辺にのみ切欠部339が形成されている点であり、その他、各組付用凹部338a〜338dの形状や、組付用凹部338a〜338d、取付孔335a〜335d、位置決め孔337a〜337dそれぞれの配置位置関係は全てほぼ同様とされている。
図8に示すように、左側の側板320Lは、側面視略正方形状をなす合成樹脂製の板材からなり、中央には円形の軸受孔341が形成されている。左側面における軸受孔341の周囲からは円筒部342が突設されている。
また、側板320Lの左側面の4隅には、取付孔345a〜345dが貫通して形成されている。また、各取付孔345a〜345dの近傍位置には、位置決め孔347a〜347dが貫通して形成されている。そして、取付孔345aと該取付孔345aに対応する位置決め孔347aの間にはアルファベットの「A」からなる識別情報346aが凸状に形成されている。取付孔345bと該取付孔345bに対応する位置決め孔347bの間にはアルファベットの「B」からなる識別情報346bが凸状に形成されている。取付孔345cと該取付孔345cに対応する位置決め孔347cの間にはアルファベットの「C」からなる識別情報346cが凸状に形成されている。取付孔345dと該取付孔345dに対応する位置決め孔347dの間にはアルファベットの「D」からなる識別情報346dが凸状に形成されている。
また、側板320Lの右側面の上辺には、組付部としての切欠部349が上辺角部における前後端の間に延設されている。また、右側面の後辺には切欠部350が形成されている。
これら取付孔345a〜345d、位置決め孔347a〜347dのうち、右側面に形成される取付孔345a及び位置決め孔347aは、演出板321が組付けられる前組付部を構成しており、該前組付部として識別情報346aが付されている。取付孔345b、位置決め孔347b及び切欠部349は、演出板322が組付けられる上組付部を構成しており、該上組付部として識別情報346bが付されている。取付孔345c及び位置決め孔347cは、演出板323が組付けられる後組付部を構成しており、該後組付部として識別情報346cが付されている。取付孔345d及び位置決め孔347dは、演出板323が組付けられる下組付部を構成しており、該下組付部として識別情報346dが付されている。
本実施例では、これら前組付部、上組付部、後組付部、下組付部において、取付孔345a〜345dと位置決め孔347a〜347dそれぞれの配置位置関係は全てほぼ同様とされている。
図9及び図10に示すように、演出板321〜324は、透光性を有する合成樹脂材により横長長方形状に形成される所定の板厚(例えば、2〜3mm)を有する板材からなる。図9には各演出板321〜324の外面(表面)が示され、図10には各演出板321〜324の内面(裏面)が示されている。
図9に示すように、各演出板321〜324は、光が透過可能な透過部361〜364(図9中白色領域)と、光が透過不能または透過困難な非透過部371〜374(図9中網点領域)とを有し、所定の外力を加えることで、長手方向に湾曲するように変形可能に構成されている。非透過部371〜374は、塗装やメッキ処理等により外面に非透光性層が形成されることにより構成されている。透過部361は、スペード、クラブ、ハート、ダイヤに形成され、透過部362は、「SPECIAL TIME」の英文字に形成され、透過部363は、「Congratulations」の英文字に形成され、透過部364は、円形のスポットライトのように形成されている。透過部361〜363は、非透過部371〜373の外面に対し突設されている。
尚、本実施例では、透過部361〜364は図形及び英文字にて各々が識別可能な表示部として構成されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、上記以外の図形や英文字、数字、記号、漢字、ひらがな、絵柄、模様等にて構成されていてもよいし、単なる装飾が施されているだけで各々が識別可能な表示部として構成されていなくてもよく、種々に変更可能である。
各演出板321〜324の内面における右側端部には、組付板部381a〜381dが右側辺に沿って立設されている。右側の組付板部381a〜381dの外面における一端側には、組付用凹部338a〜338dに嵌合可能な円筒状のボス382a〜382dが突設されており、他端側には、側板320Rの位置決め孔337a〜337dに嵌合可能な位置決め凸部384a〜384dが突設されている。また、ボス382a〜382dにはネジ孔383a〜383dが軸心方向に貫通して形成されている。
組付板部381aにおけるボス382aの近傍位置には、側板320Rの識別情報336aに対応する数字の「1」からなる識別情報386aが凸状に形成されている。組付板部381bにおけるボス382bの近傍位置には、側板320Rの識別情報336bに対応する数字の「2」からなる識別情報386bが凸状に形成されている。組付板部381cにおけるボス382cの近傍位置には、側板320Rの識別情報336cに対応する数字の「3」からなる識別情報386cが凸状に形成されている。組付板部381dにおけるボス382dの近傍位置には、側板320Rの識別情報336dに対応する数字の「4」からなる識別情報386dが凸状に形成されている。
これらネジ孔383a〜383dが形成されたボス382a〜382d、位置決め凸部384a〜384dのうち、右側面に形成されるボス382a及び位置決め凸部384aは、側板320Rの前組付部に組付けられる前被組付部を構成しており、該前被組付部として識別情報386aが付されている。ボス382b、位置決め凸部384b及び係合部397は、側板320Rの上組付部に組付けられる上被組付部を構成しており、該上被組付部として識別情報386bが付されている。ボス382c及び位置決め凸部384cは、側板320Rの後組付部に組付けられる後被組付部を構成しており、該後被組付部として識別情報386cが付されている。ボス382d及び位置決め凸部384dは、側板320Rの下組付部に組付けられる下被組付部を構成しており、該下被組付部として識別情報386dが付されている。
各演出板321〜324の内面における左側端部には、組付板部391a〜391dが左側辺に沿って立設されている。左側の組付板部391a〜391dの外面における一端側には、円筒状のボス392a〜392dが突設されており、他端側には、位置決め孔347a〜347dに嵌合可能な位置決め凸部394a〜394dが突設されている。また、ボス392a〜392dにはネジ孔393a〜393dが軸心方向に貫通して形成されている。
組付板部391aにおけるボス392aの近傍位置には、側板320Lの識別情報346aに対応する英文字の「A」からなる識別情報396aが凸状に形成されている。組付板部391bにおけるボス392bの近傍位置には、側板320Lの識別情報346bに対応する英文字の「B」からなる識別情報396bが凸状に形成されている。組付板部391cにおけるボス392cの近傍位置には、側板320Lの識別情報346cに対応する英文字の「C」からなる識別情報396cが凸状に形成されている。組付板部391dにおけるボス392dの近傍位置には、側板320Lの識別情報346dに対応する英文字の「D」からなる識別情報396dが凸状に形成されている。
これらネジ孔393a〜393dが形成されたボス392a〜392d、位置決め凸部394a〜394dのうち、左側面に形成されるボス392a及び位置決め凸部394aは、側板320Lの前組付部に組付けられる前被組付部を構成しており、該前被組付部として識別情報396aが付されている。ボス392b、位置決め凸部394b及び係合部398は、側板320Lの上組付部に組付けられる上被組付部を構成しており、該上被組付部として識別情報396bが付されている。ボス392c及び位置決め凸部394cは、側板320Lの後組付部に組付けられる後被組付部を構成しており、該後被組付部として識別情報396cが付されている。ボス392d及び位置決め凸部394dは、側板320Lの下組付部に組付けられる下被組付部を構成しており、該下被組付部として識別情報396dが付されている。
また、演出板322の内面における右側辺には、切欠部339に係合可能な係合部397が右側辺に沿って突設されている。また、演出板322の内面における左側辺には、切欠部349に係合可能な係合部398が左側辺に沿って突設されている。
図10に示すように、各演出板321〜323の内面は、凹凸状に形成されることにより、透過する際に光が拡散されるようになっている。演出板324に関しては、透過部364に対応する部分のみ、演出板321〜323の内面よりも細かい凹凸部が形成されている。
図10及び図11に示すように、各演出板321〜324の内面における一方の長辺Ta1〜Ta4の近傍には、所定長さの差込片400a〜400dが、内面に対する垂線方向に向けて突設されている。具体的には、差込片400aは、演出板321の一方の長辺Ta1における長手方向の中央位置よりもやや左側に配置され、差込片400bは、演出板322の一方の長辺Ta2に設けられ、かつ差込片400aよりもやや左側に配置され、差込片400cは、演出板323の一方の長辺Ta3に設けられ、かつ差込片400a,400bの間に配置され、差込片400dは、演出板324の一方の長辺Ta4における差込片400aよりもやや右側、つまり、左右方向の略中央位置に配置されている。
また、各演出板321〜324の内面における他方の長辺Tb1〜Tb4の近傍には、差込片400a〜400dが挿入可能な差込孔401a〜401dが形成された差込受部402a〜402dが、内面に対する垂線方向に向けて突設されている。具体的には、差込受部402aは、演出板321の他方の長辺Tb1に設けられ、かつ差込片400bに対応する位置に配置され、差込受部402bは、演出板322の他方の長辺Tb2に設けられ、かつ差込片400cに対応する位置に配置され、差込受部402cは、演出板323の他方の長辺Tb3に設けられ、かつ差込片400dに対応する位置に配置され、差込受部402dは、演出板324の他方の長辺Tb4に設けられ、かつ差込片400aに対応する位置に配置されている。
図11に示すように、演出板321〜324は、長辺Ta1と長辺Tb4、長辺Ta2と長辺Tb1、長辺Ta3と長辺Tb2、長辺Ta4と長辺Tb3がそれぞれ接するように四角筒状に構成されるが、組み立ての際に、差込片400aを差込孔401d、差込片400bを差込孔401a、差込片400cを差込孔401b、差込片400dを差込孔401cに差し込むことができるようになっている。
差込片400aを差込孔401d、差込片400bを差込孔401a、差込片400cを差込孔401b、差込片400dを差込孔401cに差し込むと(図16参照)、差込片400a〜400dが形成された演出板321〜324の長辺Ta1〜Ta4に対し、差込受部402a〜402dが形成された演出板321〜324の長辺Tb1〜Tb4が離れる方向(差込片400a〜400dに対し直交する方向)への移動が規制される。つまり、これら差込片400aと差込孔401d、差込片400bと差込孔401a、差込片400cと差込孔401b、及び差込片400dと差込孔401cは、演出板321〜324のうち隣り合う2つの演出板における長辺Ta1〜Ta4、Tb1〜Tb4の両端部の間に、該2つの演出板が離間することを抑制するための離間抑制手段を構成している。
また、これら差込片400aと差込孔401d、差込片400bと差込孔401a、差込片400cと差込孔401b、及び差込片400dと差込孔401cは、互いに演出板321〜324の長辺Ta1〜Ta4、Tb1〜Tb4の長手方向の同位置に配置されており、これら差込片400aと差込孔401d、差込片400bと差込孔401a、差込片400cと差込孔401b、及び差込片400dと差込孔401cのそれぞれは、演出板321〜324の長辺Ta1〜Ta4、Tb1〜Tb4の長手方向の異なる位置に配置されているため、演出板321〜324の組付位置を間違えると、差込片400a〜400dを対応する差込孔401a〜401dに差し込めなくなるようになっている。
また、図9に示すように、これら差込片400a,400b,400d及び差込孔401a〜401dは、透過部361〜364に対し、後述する第1回転体用LED327の光の出射方向、つまり、前後方向に重畳しない位置に配置されているため、第1回転体用LED327からの光により透過部361〜364がそれぞれ発光するときに、該透過部361〜364に差込片400a,400b,400d及び差込孔401a〜401dの影が映り込まないようになっている。尚、差込片400cに関しても、前後方向に重畳しない位置に配置するようにしてもよい。
図6及び図11に示すように、これら演出板321〜324により形成される四角筒の内部には、基板ベース329と基板カバー330とにより発光基板328が収容された発光基板ケース325が配設される。また、発光基板ケース325の左右端部には、円筒状の軸部材326L,326Rがネジ(図示略)等によりそれぞれ取り付けられる。発光基板ケース325内に収容された横長の発光基板328の左右端部は、発光基板ケース325の左右端部から軸部材326L,326Rを挿通して該軸部材326L,326Rの側方に露呈される。
また、図11に示すように、演出板321〜324により形成される四角筒の内部には、第1回転体用LED327から出射された光を拡散して透過する光拡散シート405が配設される。光拡散シート405は、演出板321の内面に沿って配置される光拡散部405a、演出板322の内面に沿って配置される光拡散部405b、演出板322の内面に沿って配置される光拡散部405cにより側面視略コ字形に形成されている。このように側面視略コ字形に形成されていることで、各演出板321〜323それぞれに取り付けなくても四角筒の内部に配置すれば安定して配設されるため、演出板321〜323の構造を簡素化できる。
尚、本実施例では、演出板321〜323の透過部361〜363に関しては、図形や英文字を均一に発光させるために演出板321〜323に対応する光拡散部405a〜405cが設けられ、演出板324の透過部364に関しては、スポットライトのように発光するように第1回転体用LED327からの光を直接透過させるため、演出板324に対応する光拡散部を設けていないが、本発明はこれに限定されるものではなく、演出板324に対応する光拡散部を設けてもよい。
次に、第1回転体302の組付方法について、図面に基づいて説明する。
まず、右側の側板320Rに対し、演出板321〜324のうち演出板321を組付ける。本実施例では、側板320Rの外面に付された識別情報336a〜336dである数字の「1」、「2」、「3」、「4」の昇順で演出板321〜324を組付けるが、降順で組付けてもよいし、順番通りに組付けなくてもよい。
図12(A)に示すように、側板320Rの前組付部に演出板321を組付ける場合、該演出板321の右側の組付板部381aに付された識別情報が、側板320Rの外面に付された識別情報336a(数字の「1」)に対応する識別情報386a(数字の「1」)であるか否かを確認する。そして、識別情報336a(数字の「1」)に対応する識別情報386a(数字の「1」)であれば、位置決め凸部384aを位置決め孔337aに嵌合させるとともに、ボス382aを組付用凹部338a(図7参照)に嵌合させて、側板320Rに対する演出板321の位置決めを行い、この状態で、側板320Rの取付孔335aにネジN1を外側から取り付けて、ネジ孔383aに螺入する。これにより、側板320Rに対し演出板321が組付けられる。
次いで、図12(B)に示すように、側板320Rの上組付部に演出板322を組付ける場合、該演出板322の右側の組付板部381bに付された識別情報が、側板320Rの外面に付された識別情報336b(数字の「2」)に対応する識別情報386b(数字の「2」)であるか否かを確認する。そして、識別情報336b(数字の「2」)に対応する識別情報386b(数字の「2」)であれば、位置決め凸部384bを位置決め孔337bに嵌合させるとともに、ボス382bを組付用凹部338b(図7参照)に嵌合させて、側板320Rに対する演出板322の位置決めを行う。また、この段階で切欠部339に係合部397が係合される。ここで、演出板321の差込孔401aに、演出板322の差込片400bを差し込む(図11参照)。この状態で、側板320Rの取付孔335bにネジN2を外側から取り付けて、ネジ孔383bに螺入する。これにより、側板320Rに対し演出板322が組付けられる。
次いで、図12(B)に示すように、側板320Rの後組付部に演出板323を組付ける場合、該演出板323の右側の組付板部381cに付された識別情報が、側板320Rの外面に付された識別情報336c(数字の「3」)に対応する識別情報386c(数字の「3」)であるか否かを確認する。そして、識別情報336c(数字の「3」)に対応する識別情報386c(数字の「3」)であれば、位置決め凸部384cを位置決め孔337cに嵌合させるとともに、ボス382cを組付用凹部338c(図7参照)に嵌合させて、側板320Rに対する演出板323の位置決めを行う。ここで、演出板322の差込孔401bに、演出板323の差込片400cを差し込む(図11参照)。この状態で、側板320Rの取付孔335cにネジN3を外側から取り付けて、ネジ孔383cに螺入する。これにより、側板320Rに対し演出板323が組付けられる。
次いで、図12(B)に示すように、側板320Rの下組付部に演出板324を組付ける場合、該演出板324の右側の組付板部381dに付された識別情報が、側板320Rの外面に付された識別情報336d(数字の「4」)に対応する識別情報386d(数字の「4」)であるか否かを確認する。そして、識別情報336d(数字の「4」)に対応する識別情報386d(数字の「4」)であれば、位置決め凸部384dを位置決め孔337dに嵌合させるとともに、ボス382dを組付用凹部338d(図7参照)に嵌合させて、側板320Rに対する演出板324の位置決めを行う。ここで、演出板323の差込孔401cに、演出板324の差込片400dを差し込むとともに、演出板321の差込片400aを演出板324の差込孔401dに差し込む(図11参照)。この状態で、側板320Rの取付孔335dにネジN4を外側から取り付けて、ネジ孔383dに螺入する。これにより、側板320Rに対し演出板324が組付けられる。
図13(C)に示すように、各演出板321〜324と右側の側板320Rにより、右側面が閉鎖された四角筒が形成されたら、組付板部391a〜391dの円弧状辺により形成された円形の開口から発光基板ケース325を挿入する。尚、挿入した状態において、組付板部391a〜391dの円弧状辺により形成された円形の開口からは、軸部材326Lの円筒部が突出されている。
そして、図13(D)に示すように、四角筒の左側の開口を側板320Lにより閉鎖する。具体的には、側板320Lの外面に付された識別情報346a〜346d(英文字の「A」〜「D」)の各々を、該識別情報346a〜346d(英文字の「A」〜「D」)に対応する識別情報396a〜396d(英文字の「A」〜「D」)各々に合わせて、位置決め凸部394a〜394dに位置決め孔347a〜347dを嵌合させて位置決めを行い、この状態で、側板320Lの取付孔345a〜345dにネジN11〜N14を外側から取り付けて、ネジ孔393a〜393dに螺入する。これにより、側板320Lに対し演出板321〜324が組付けられる。
演出板321〜324の組付位置関係が間違っていなければ、側板320Lを、識別情報346a〜346d(英文字の「A」〜「D」)を識別情報396a〜396d(英文字の「A」〜「D」)各々に合わせて演出板321〜324の左側面に組付けることができる。また、演出板321〜324の組付位置関係が間違っていれば、識別情報346a〜346d(英文字の「A」〜「D」)を識別情報396a〜396d(英文字の「A」〜「D」)各々に合わせることができないので、この段階で、側板320Rに対する演出板321〜324の組付けが間違っていることが分かる。
また、側板320L,320Rは、軸受孔331,341に軸部材326L,326Rの円筒部が挿入して取り付けられるため、軸部材326L,326Rを中心として回転可能に取り付けられる。つまり、第1回転体302は、左右方向を向く発光基板ケース325及び軸部材326L,326Rを中心として演出板321〜324及び側板320L,320Rからなる六面体が回転可能に組付けられてなる。
図5及び図14〜図16に示すように、このように構成された第1回転体302は、第2支持部314L,314R間に取り付けられる。具体的には、第1回転体302は、第2支持部314L,314Rそれぞれの内側面に設けられた取付部410L,410Rに、軸部材326L,326Rの先端をネジN20(例えば、図15参照)により取り付けることで、第2支持部314L,314R間に略水平な姿勢で該第2支持部314L,314Rに対し回転不能に取り付けられ、取り付けられた状態において、発光基板328は第1回転体用LED327が前方を向くようになっている。つまり、左右方向を向く発光基板ケース325及び軸部材326L,326Rは第1回転体302の回転軸を構成する。
また、右側の側板320Rは、軸部材326Rが取付部410Rに取り付けられた状態において、該取付部410Rに左右方向を向く軸周りに回転可能に取り付けられた従動ギヤ414に対し回転不能に取り付けられる。詳しくは、側板320Rに形成された位置決め凸部334a,334b(図7参照)を従動ギヤ414に形成された位置決め孔(図示略)に嵌合し、従動ギヤ414に形成された取付孔(図示略)に外側から取り付けられたネジ(図示略)を側板320Rに形成されたネジ穴333a〜333c(図7参照)に螺入することで取り付けられる。
従動ギヤ414は、該従動ギヤ414の上方に左右方向を向く軸周りに回転可能に設けられた中間ギヤ413に噛合され、該中間ギヤ413は、該中間ギヤ413の上方に左右方向を向く軸周りに回転可能に設けられた駆動ギヤ412に噛合されている。駆動ギヤ412は、第2支持部314Rの上部に設けられた第1回転モータ411の出力軸411aに固着されている。よって、第1回転モータ411により、駆動ギヤ412、中間ギヤ413、従動ギヤ414を介して側板320Rが回転駆動することにより、第1回転体302が左右方向を向く軸周りに回転するようになっている。
第1回転モータ411は、本実施例ではステッピングモータが適用されていることで、図17に示すように、演出制御用CPU120は、第1回転モータ411により第1回転体302を所定角度回転させることで、演出板321が前方を向く姿勢(図17(A)参照)、演出板322が前方を向く姿勢(図17(B)参照)、演出板323が前方を向く姿勢(図17(C)参照)、演出板324が前方を向く姿勢(図17(D)参照)のいずれかに変更することができる。また、各姿勢において、第1回転体用LED327を所定の発光色や発光態様にて発光させることで、第1回転体用LED327からの光は、前面側に配置されている演出板321〜324の透過部361〜364を透過して前方に出射されるため、種々の演出を実行することが可能とされている。
例えば、本実施例では、遊技状態が通常状態である場合は、図17(A)に示すように演出板321を前面側に向かせ、遊技状態が確変状態である場合は、図17(B)に示すように演出板322を前面側に向かせ、大当りが発生した場合は、図17(C)に示すように演出板323を前面側に向かせ、各種遊技状態において所定の演出が発生した場合は、図17(D)に示すように演出板324を前面側に向かせることができるようになっている。尚、これらは一例であって、遊技状態や各種演出によって異なる演出板321〜324を前面側に向かせるようにしてもよい。
また、このように演出制御用CPU120が第1回転モータ411により第1回転体302を回転させたり、第1回転体用LED327を所定の発光色や発光態様にて発光させるときには、図3及び図4に示すように、退避位置において第1回転体302を回転させたり、昇降用モータ318L,318Rにより第1回転体302を退避位置から演出位置に下降させてから回転させたり、上下動させながら回転させたりすることもある。
図3及び図4に示すように、第2回転ユニット305は、第2回転体304と、該第2回転体304の左右側方に配置され該第2回転体304を回転可能に支持する第2支持部306L,306Rと、から構成されている。第2回転体304は、横長長方形状をなす4枚の演出板304A〜304D(演出板304C,304Dは図示略)により四角筒状に形成され、第2支持部306L,306Rに対し左右方向を向く回転軸(図示略)を中心として回転可能に支持されており、第2支持部306Lに設けられた第2回転モータ307により回転されるようになっている。尚、特に詳細な図示はしないが、第2回転体304は、第1回転体302よりも左右幅寸法が短く、透過部の形状が異なるだけで、第1回転体302とほぼ同様に構成されている。
演出板304A〜304Dの外面にはそれぞれ異なる透過部が形成されており、第2回転体304を回転させることで、4つの演出板304A〜304Dうちいずれかの透過部を遊技者側に向けて配置できるようになっている。尚、演出板304A〜304Dに形成された透過部は、例えば、文字、数字、記号、図柄等にて構成されているが、各々の表示部を識別可能であればよい。また、4つの演出板304A〜304Dのうち少なくとも2つの演出板304A〜304Dの透過部の表示態様が異なっていれば、他の透過部の表示態様は同じであってもよい。また、第1回転体302の演出板321〜324の透過部361〜364の表示態様と異なっていてもよいし、同じとされていてもよい。
また、演出板304A〜304Dの内部には第2回転体用発光ダイオード308(第2回転体用LED308ともいう。図2参照)が設けられており、第2回転体用LED308が遊技者側に配置された演出板304A〜304Dの表示部に向けて光を照射することで、透過部が発光するようになっている。尚、本実施例では、第2回転体304はベース体301に対し移動不能に設けられていたが、上下方向に移動可能に設けられていてもよい。
以上説明したように、本発明の実施例としてのパチンコ遊技機1にあっては、遊技を行うことが可能なパチンコ遊技機1であって、例えば、第1部材としての側板320Rに対して第2部材としての演出板321及び第3部材としての演出板322を組付けて構成される組付体としての第1回転体302を備え、側板320Rに、演出板321に対応する第2組付部としての取付孔335a及び位置決め孔337aからなる前組付部及び演出板322に対応する第3組付部としての取付孔335b、位置決め孔337b及び切欠部339からなる上組付部が設けられ、演出板321に、前組付部に組付けられる第2被組付部としてのボス382a及び位置決め凸部384aからなる前被組付部が設けられ、演出板322に、上組付部に組付けられる第3被組付部としてのボス382b、位置決め凸部384b及び係合部397からなる上被組付部が設けられ、前組付部と上組付部には異なる識別情報336a,336bが付され、前被組付部には前組付部に付された識別情報336aに対応する識別情報386aが付され、上被組付部には、上組付部に付された識別情報336bに対応する識別情報386bが付されている。
このように、前組付部に付された識別情報336aと上組付部に付された識別情報336bが異なることで、作業者は、第1回転体302を組み立てる際に、識別情報336a,336bと、該識別情報336a,336bに対応する識別情報386a,386bを目視により確認することで、前組付部に上被組付部を組付けるまたは上組付部に前被組付部を組付けるといった組付け間違いを抑制することができる。
また、上記では、一例として前組付部及び前被組付部と上組付部及び上被組付部各々の関係について説明したが、後組付部及び後被組付部と下組付部及び下被組付部各々の関係についても同様の作用・効果を奏する。つまり、組付部を被組付部に組付けるときに、各々の識別情報が対応しない識別情報である場合、作業者は、組付け間違いが生じていることを目視にて認識することができるので、組付け間違いを極力抑止することができる。
また、本実施例では、演出板321〜324の側板320Rに対する組付けについて説明したが、演出板321〜324の側板320Lに関しても、識別情報346a〜346d及び該識別情報346a〜346dに対する識別情報396a〜396dが付されていることで、演出板321〜324の側板320Rに対する組付けについても同様の作用・効果を奏する。
また、本実施例では、演出板321〜324に対し右側の側板320Rを組付けるための識別情報336a〜336d、386a〜386dだけでなく、演出板321〜324に対し左側の側板320Lを組付けるための識別情報346a〜346d、396a〜396dが付されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、左右の側板320L,320Rのうち少なくともいずれか一方を組付けるための識別情報が付されているだけでもよい。尚、この場合、駆動源である第1回転モータ411側の従動ギヤ414に回転不能に取り付けられる右側の側板320Rを組付けるための識別情報336a〜336d、386a〜386dが付されていることが好ましい。
また、本実施例では、識別情報336a〜336dと識別情報386a〜386dはそれぞれ右側面に形成され、識別情報346a〜346dと識別情報396a〜396dはそれぞれ左側面に形成されている。このように、識別情報336a〜336dと識別情報386a〜386d及び識別情報346a〜346dと識別情報396a〜396dは、それぞれ同方向を向くように形成されることで、組付け作業を行う際に双方を一緒に視認できるため、作業性が向上する。また、この場合、識別情報がネジN1〜N4,N11〜N14の螺入方向(取付方向)に向けて形成されることで、識別情報を視認しながら取付け作業を行うことができる。
尚、本実施例では、側板320L,320Rに付された識別情報336a〜336d、346a〜346dと、演出板321〜324に付された識別情報386a〜386d、396a〜396dは、それぞれ4つの識別情報が全て識別可能とされていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、演出板321〜324に施される装飾や透過部が同一の演出板が複数ある場合などにおいては、一の組付部に対し2以上の被組付部が組付けられても組付け間違いではないようにしていてもよい。
また、本実施例では、識別情報336a〜336d(例えば、「1」〜「4」)に対応する識別情報386a〜386dの一例として、同じ識別情報(例えば、「1」〜「4」)が適用され、また、識別情報346a〜346d(例えば、「A」〜「D」)に対応する識別情報396a〜396dの一例として、同じ識別情報(例えば、「A」〜「D」)が適用されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、識別情報336a〜336d、346a〜346dに対応する識別情報386a〜386d、396a〜396dは、必ずしも同一でなくてもよい。
具体的には、例えば、「1」〜「4」の数字からなる識別情報に対応する識別情報は、例えば、漢数字「一」〜「四」など、他の数字であってもよい。また、「A」〜「D」の英文字からなる識別情報に対応する識別情報は、例えば、小文字「a」〜「d」などであってもよい。また、「あ」〜「お」のひらがなからなる識別情報に対応する識別情報は、例えば、カタカナの「ア」〜「オ」などであってもよい。また、「A1」〜「A4」の英文字と数字の組合せからなる識別情報に対応する識別情報は、例えば、英数字が異なる「B1」〜「B4」などであってもよい。また、同じ数字や文字でも、大きさや書体等が異なるものであってもよい。つまり、対応する識別情報は、関連する要素を持つ識別情報であればよく、上記以外にも種々に変更可能である。
尚、本実施例では、これら識別情報は側板320L,320Rや組付板部381a〜381d、391a〜391dに凸状に形成されていたが、作業者が視認できるように付されていれば、例えば、印刷により付されていてもよいし、識別情報が印刷されたシール等を貼付することで付されていてもよい。
また、本実施例では、演出板321〜324は、全て側板320L,320Rに組付けられるようになっていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、このように演出板321〜324が全て側板320L,320Rに直接組付けられなくても、例えば、演出板321〜324が別個の部材を介して間接的に側板320L,320Rに組付けられるようになっていてもよい。
また、本実施例では、前被組付部及び前組付部の組付構造と、上被組付部及び上組付部の組付構造とが異なるようになっている。具体的には、図18(A)に示すように、上組付部には、上被組付部としての係合部397,398が係合可能な切欠部339が形成されているが、前組付部には、上被組付部としての係合部397が係合可能な切欠部が形成されていないため、図18(B)に示すように、上組付部に前被組付部を組付けようとしても、係合部397が係合される切欠部がないので、演出板322の右端部が浮いてしまう。また、特に図示しないが、左端部においても、前組付部には、上被組付部としての係合部398が係合可能な切欠部が形成されていないため、上組付部に前被組付部を組付けようとしても、係合部398が係合される切欠部がないので、演出板322の左端部が浮いてしまう。このように、前被組付部に上組付部を組付けたり、上被組付部に前組付部を組付けたりすることはできないため、構造的に組付け間違いを抑制できる。
また、本実施例では、上記のように、演出板322のみが、構造上、前組付部、後組付部、下組付部に組付けることができないようになっていたため、他の演出板321,324,324は、構造上、識別情報が対応しない他の前組付部、後組付部、下組付部に組付けることが可能とされていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、全ての演出板321〜324それぞれの被組付部が、識別情報が対応しない組付部に対し、構造上、組付けできないようになっていてもよい。
また、本実施例では、係合部397,398が係合可能な切欠部339,349により、上組付部及び上被組付部を識別情報が対応しない他の組付部及び被組付部に組付けできないように構成されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、取付孔335a〜335dに対する位置決め孔337a〜337dの配置位置をそれぞれ異ならせるとともに、ネジ孔383a〜383dに対する位置決め凸部384a〜384dの配置位置を、取付孔335a〜335dに対する位置決め孔337a〜337dの配置位置に合わせることで、識別情報が異なる組付部に被組付部を構造上、組付けることができないようにしてもよい。このように、他の部位によって構造上の識別性を持たせるようにしてもよい。
本実施例では、演出板322のみが、構造上、前組付部、後組付部、下組付部に組付けることができないようになっていたため、他の演出板321,324,324は、構造上、識別情報が対応しない他の前組付部、後組付部、下組付部に組付けることが可能とされていたが、他の演出板321,324,324を識別情報が対応しない他の前組付部、後組付部、下組付部に組付けようとすると、差込片400a〜400dを差込孔401a〜401dに差し込むことができない構成となっているため、演出板321,324,324の組付け間違いをより抑制することができる。
また、本実施例では、識別情報336a〜336d、346a〜346dは、例えば、側板320L,320Rに対する演出板321〜324の組付順序を特定可能な所定の規則性を有する。つまり、例えば、識別情報336a〜336dは、数字の「1」〜「4」、識別情報346a〜346dは、英文字の「A」〜「D」とされているため、演出板321〜324の組付順序を特定可能な所定の規則性を有している。よって、側板320L,320Rに対する演出板321及び演出板323の組付位置だけでなく、組付順序が明確になる。
また、本実施例では、右側の側板320Rに対し各演出板321〜324の右端部をそれぞれ組付けた後、各演出板321〜324の左端部に左側の側板320Lを組付けていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、左側の側板320Lに対し各演出板321〜324の左端部をそれぞれ組付けた後、各演出板321〜324の右端部に右側の側板320Lを組付けてもよい。
また、図19(A)に示すように、各演出板321〜324を組付けて四角筒を構成し、内部に発光基板ケース325を配置した状態で右側の側板320Rを組付けた後、図19(B)に示すように、左側の側板320Lを組付けるようにしてもよい。
また、本実施例では、組付体の一例として、演出用の第1回転体302を適用して記載されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1部材に対し少なくとも第2部材、第3部材が組付けられていれば、4以上の部材が組付けられるものであってもよい。さらに、演出用部材に限定されるものではなく、ギヤ部材等の演出に関連しないものであってもよい。
また、本発明の実施例としてのパチンコ遊技機1にあっては、面を有する複数の演出用部材としての演出板321〜324を有する演出体としての第1回転体302を備え、複数の演出板321〜324のうち少なくとも長辺Ta1と長辺Tb4、長辺Ta2と長辺Tb1、長辺Ta3と長辺Tb2、長辺Ta4と長辺Tb3がそれぞれ接する演出板321〜324の左右両端部は、側板320L,320Rに固定され、2つの演出板321〜324における長辺の両端部の間に、該2つの演出板321〜324が離間することを抑制するための離間抑制手段として、差込片400aと差込孔401d、差込片400bと差込孔401a、差込片400cと差込孔401b、差込片400dと差込孔401cを備えることで、離間抑制手段により両端部が固定された2つの演出板321〜324の離間が抑制されることで、各演出板321〜324の長辺Ta1〜Ta4と間に長辺Tb1〜Tb4の間に隙間が生じることが抑制される。
尚、隙間は、各演出板321〜324の長辺Ta1〜Ta4と間に長辺Tb1〜Tb4が長くなればなるほど生じやすくなるばかりか、第1回転体302が回転駆動されたときに各演出板321〜324が遠心力により撓んだり、長期の使用や熱などにより変形して撓んで隙間が生じやすくなるが、上記のように離間抑制手段が設けられることで、隙間が生じて見栄えが悪くなったり、あるいは、演出の際に、第1回転体用LED327からの光が隙間から漏れてしまうことを抑制できる。
また、本実施例では、離間抑制手段として、差込片400aが差込孔401d、差込片400bが差込孔401a、差込片400cが差込孔401b、差込片400dが差込孔401cに差し込まれることで、各演出板321〜324の長辺Ta1〜Ta4と間に長辺Tb1〜Tb4の間に隙間が生じることが抑制されていたが、各演出板321〜324において、差込片400a〜400dの差込方向と逆方向への逸脱は規制することができないので、差込孔401a〜401d側の演出板321〜324が撓むなどして隙間が生じることもあるが、各演出板321〜324の一方の長辺Ta1〜Ta4に差込片400a〜400dが形成され、他方の長辺Tb1〜Tb4に差込孔401a〜401dが形成されることで、各演出板321〜324が撓んで隙間が生じにくくなっている。
また、差込片400a〜400dを差込孔401a〜401dに差し込むだけで、差込孔401a〜401dからの差込片400a〜400dの逸脱を規制しないため、例えば、メンテナンス時など第1回転体302を分解する際に容易に組付状態を解除することができる。
尚、本実施例では、差込片400a〜400dを差込孔401a〜401dに差し込むだけで、各演出板321〜324の長辺Ta1〜Ta4と間に長辺Tb1〜Tb4の間に隙間が生じることが抑制されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、弾性変形可能な弾性係止爪による係止により隙間が生じることを規制したり、ネジや接着剤等により固定したり、係合部を被係合部に係合することで隙間が生じることを規制するようにしてもよい。
また、本実施例では、差込片400a〜400dと差込孔401a〜401dは、長辺Ta1〜Ta4、長辺Tb1〜Tb4の間に1つずつ配設されていたが、複数配設されていてもよい。
また、本実施例では、各演出板321〜324の長辺Ta1〜Ta4、長辺Tb1〜Tb4の左右両端部は、それぞれ側板320L,320Rに固定されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、隣り合う演出板321〜324同士が直接固定されていてもよいし、各演出板321〜324の両端部が異なる部材を介して間接的に側板320L,320Rに固定されていてもよい。
また、演出板321〜324を挟み込むように長辺の両端側から固定する一対の固定部材としての側板320L,320Rを有することで、2つの演出板321〜324をより強固に固定することができる。
また、演出板321〜324に向けて光を照射する光照射手段としての第1回転体用LED327と、演出板321〜324に設けられ第1回転体用LED327からの光を透光可能な透過部361〜364と、を備え、差込片400cを除き、差込片400a、差込孔401d、差込片400b、差込孔401a、差込孔401b、差込片400d、差込孔401cは、透過部361〜364に重畳しない位置に配置されていることで、透過部361〜364を通して差込片400a、差込孔401d、差込片400b、差込孔401a、差込孔401b、差込片400d、差込孔401cが視認されてしまうことを抑制できる。
また、本実施例では、演出板321〜324に向けて光を照射する光照射手段として、前面側に光を照射可能に配設された第1回転体用LED327が適用されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、発光基板328の替わりに透明な導光板を配設し、該導光板の左右端面から光を入射させ、該導光板に形成された反射部にて反射した光が前方の演出板321〜324の透過部361〜364を透過させて前方に光を出射可能としてもよい。つまり、光は前方の演出板321〜324の透過部361〜364に直接入射させるようにしてもよいし、間接的に入射させるようにしてもよい。
また、本実施例では、演出板321〜324の透過部361〜364のうち、前方に向けられた演出板にのみ光を照射可能とされていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、上方、後方、下方の演出板321〜324の透過部361〜364に光を照射可能とされていてもよい。
また、第1回転体302は、長辺に沿う回転軸としての軸部材362L,362Rを中心として回転可能に設けられていることで、演出板321〜324が回転したときに2つの演出板321〜324の間から光が漏れて意匠性が低下することを抑制できる。
また、本実施例では、組付体や演出体の一例として、中空の六面体からなる第1回転体302が記載されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、第2回転体304を適用してもよいし、四面体や八面体あるいは円錐体などの他の立体物であってもよく、形状は任意であり種々に変更可能である。また、組付体や演出体の一例として、回転可能な第1回転体302,第2回転体304を適用しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、回転しない組付体や演出体であってもよい。
また、本実施例では、演出体の一例として、演出表示装置5の上方に配設された第1回転体302を適用して記載されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、演出表示装置5の上方以外の箇所に配設される演出体にも適用可能である。また、移動や可動可能な演出体でなくても、所定箇所に設けられた演出体であってもよい。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、遊技機の一例としてパチンコ遊技機1を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、予め定められた球数の遊技球が遊技機内部に循環可能に内封され、遊技者による貸出要求に応じて貸し出された貸出球や、入賞に応じて付与された賞球数が加算される一方、遊技に使用された遊技球数が減算されて記憶される、所謂、封入式遊技機にも本発明を適用可能である。
また、前記実施例では、遊技機の一例としてパチンコ遊技機が適用されていたが、例えば遊技用価値を用いて1ゲームに対して所定数の賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、各々が識別可能な複数種類の図柄を変動表示可能な可変表示装置に表示結果が導出されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置に導出された表示結果に応じて入賞が発生可能とされたスロットマシンにも適用可能である。
1 パチンコ遊技機
302 第1回転体
320L,320R 側板
321〜324 演出板
327 第1回転体用発光ダイオード
335a〜335d 取付孔
336a〜336d 識別情報
337a〜337d 位置決め孔
338a〜338d 組付用凹部
381a〜381d 組付板
382a〜382d ボス
383a〜383d ネジ孔
384a〜384d 位置決め凸部
386a〜386d 識別情報

Claims (1)

  1. 遊技を行うことが可能な遊技機であって、
    第1部材に対して第2部材及び第3部材を組付けて構成される組付体を備え、
    前記第1部材に、前記第2部材に対応する第2組付部及び前記第3部材に対応する第3組付部が設けられ、
    前記第2部材に、前記第2組付部に組付けられる第2被組付部が設けられ、
    前記第3部材に、前記第3組付部に組付けられる第3被組付部が設けられ、
    前記第2組付部と前記第3組付部には異なる識別情報が付され、
    前記第2被組付部には、前記第2組付部に付された識別情報に対応する識別情報が付され、
    前記第3被組付部には、前記第3組付部に付された識別情報に対応する識別情報が付される
    ことを特徴とする遊技機。
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