JP2015115185A - 有機elモジュールおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 長寿命の有機ELモジュールを提供すること。【解決手段】内部に発光部となる有機層4を有した有機ELパネル2と、有機ELパネル2の裏面上に設けられ、有機ELパネル2の裏面を封止する裏面封止板6と、有機ELパネル2の側面に設けられ、有機ELパネル2の側面を封止する側面封止部材7と、有機ELパネル2の表面上に設けられ、有機ELパネル2の表面を封止する表面封止板8と、裏面封止板6および/又は表面封止板8の外表面と、側面封止部材7の外表面とを覆う、透明な保護被膜9とを具備する。【選択図】図1B

Description

本発明は、有機ELモジュールおよびその製造方法に関する。
携帯電話、携帯端末、デジタルカメラ、テレビなどの電子製品の表示装置として、OLED(Organic Light-Emitting Diode)を発光体に用いた有機ELモジュールが注目されている。
また、有機ELモジュールは薄くて軽いことや、発光効率のよさ、といった特長から、表示装置ばかりでなく、照明装置の光源としても期待されている。
典型的な有機ELモジュールの一例は、例えば、特許文献1に記載されている。
特許第4891236号公報
しかしながら、有機ELモジュールを表示装置として、又は照明装置として使用した電子製品においては、その寿命の短さが懸念されている。有機ELモジュールは、内部に発光部となる有機層を含んだ有機ELパネルを備えているが、その有機物が劣化しやすく低寿命になっている。有機物を劣化させる原因としては、大気中の水分(HO)や酸素(O)、水素(H)などの気体や、これらに伴うOH基などを挙げることができる。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであって、長寿命の有機ELモジュール、およびその製造方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の観点では、内部に発光部となる有機層を有した有機ELパネルと、前記有機ELパネルの裏面上に設けられ、前記有機ELパネルの裏面を封止する裏面封止板と、前記有機ELパネルの側面に設けられ、前記有機ELパネルの側面を封止する側面封止部材と、前記有機ELパネルの表面上に設けられ、前記有機ELパネルの表面を封止する表面封止板と、前記裏面封止板および/又は前記表面封止板の外表面と、前記側面封止部材の外表面とを覆う、透明な保護被膜とを具備することを特徴とする有機ELモジュールを提供する。
上記第1の観点において、前記裏面封止板および前記表面封止板の少なくとも一方が透明樹脂フィルムであるとき、前記保護被膜は、前記透明樹脂フィルムである前記裏面封止板および/又は前記表面封止板の外表面と、前記側面封止部材の外表面とを覆うことが好ましい。
また、上記第1の観点において、前記保護被膜は、金属酸化物膜とすることができる。この金属酸化物膜は、アルミナ膜とすることができる。
本発明の第2の観点では、内部に発光部となる有機層を有した有機ELパネルの裏面、側面、および表面のそれぞれを、裏面封止板、側面封止部材、および表面封止板にて封止する工程と、前記裏面封止板および/又は前記表面封止板の外表面と、前記側面封止部材の外表面とを、透明な保護被膜で覆う工程と、を具備することを特徴とする有機ELモジュールの製造方法を提供する。
上記第2の観点において、前記裏面封止板および前記表面封止板の少なくとも一方が透明樹脂フィルムであるとき、前記保護被膜を覆う工程は、前記透明樹脂フィルムである前記裏面封止板および/又は前記表面封止板の外表面と、前記側面封止部材の外表面とを覆う工程であることが好ましい。
また、上記第2の観点において、前記保護被膜が金属酸化物膜であるとき、前記金属酸化物膜は、金属プリカーサガスの供給と排気、酸化ガスの供給と排気とを交互に繰り返して、前記裏面封止板および/又は前記表面封止板の外表面上、および前記側面封止部材の外表面上に成膜されることが好ましい。
また、上記第2の観点において、前記保護被膜は、前記裏面封止板、前記側面封止部材、および前記表面封止板にて封止された前記有機ELパネルを、前記保護被膜の成膜処理を施す処理室に収容し、前記処理室内に配置されている載置台上に載置する工程と、前記載置台上に載置されている前記封止された有機ELパネル上に、保護被膜を成膜する工程と、前記保護被膜を成膜した後、前記封止された有機ELパネルを裏返して、前記載置台上に再載置する工程と、前記載置台上に再載置されている前記封止された有機ELパネル上に、再度、前記保護被膜を成膜する工程とを経て形成されるようにすることができる。
また、上記第2の観点において、前記保護被膜は、前記裏面封止板、前記側面封止部材、および前記表面封止板にて封止された前記有機ELパネルを、前記保護被膜の成膜処理を施す処理室に収容し、前記処理室内に配置されている載置台上に支持ピンにて支持し、前記載置台から浮かせた状態で保持する工程と、前記載置台上に浮かせた状態で保持されている前記封止された有機ELパネル上に、保護被膜を成膜する工程とを経て形成されるようにすることができる。この場合に、前記保護被膜を成膜した後、前記封止された有機ELパネルを水平回転させ、前記載置台上に前記支持ピンにて、支持位置を前回の支持位置から変えて支持し、前記載置台から浮かせた状態で再保持する工程と、前記載置台上に浮かせた状態で再保持されている有機ELパネル上に、再度、前記保護被膜を成膜する工程とを経て形成されるようにしてもよい。
また、上記第2の観点において、前記保護被膜は、前記裏面封止板、前記側面封止部材、および前記表面封止板にて封止された前記有機ELパネルを、前記保護被膜の成膜処理を施す処理室に収容し、前記処理室内に配置されている載置台上に支持ピンにて前記側面封止部材よりも外側の部分を支持し、前記載置台から浮かせた状態で保持する工程と、前記載置台上に浮かせた状態で保持されている前記封止された有機ELパネル上に、保護被膜を成膜する工程とを経て形成されるようにすることができる。
また、上記第2の観点において、前記保護被膜は、前記裏面封止板、前記側面封止部材、および前記表面封止板にて封止された前記有機ELパネルを、前記保護被膜の成膜処理を施す処理室に収容し、前記処理室内に配置されている載置台上に載置する工程と、前記載置台上に載置されている前記封止された有機ELパネル上に、保護被膜を成膜する工程とを経て形成されるようにすることができる。この場合に、前記載置台の載置面には、前記保護被膜の成膜に使用される成膜ガスが流れる凹部、又は前記封止された有機ELパネルの縁を支持する凸部があり、前記保護被膜を成膜する工程は、前記封止された有機ELパネルと前記載置面との間に空間を生じさせ、前記成膜ガスが、前記裏面封止板の外表面、前記側面封止部材の外表面、および前記表面封止板の外表面のそれぞれに接する状態にて行うことが好ましい。そして、前記凹部外側の前記載置面の部分、又は凸部は、前記封止された有機ELパネルの縁を支持するようにすることがよい。前記支持される有機パネルの縁は、前記側面封止部材の外側にあることが好ましい。
本発明によれば、長寿命の有機ELモジュール、およびその製造方法を提供できる。
本発明の一実施形態に係る有機ELモジュールの一例を概略的に示す斜視図である。 図1A中の1B−1B線に沿う断面図である。 参考例に係る有機ELモジュールを示す断面図である。 一実施形態に係る有機ELモジュールを製造することが可能な製造装置の一例を概略的に示す断面図である。 図3Aに示す製造装置が備えるインナーチャンバを概略的に示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る有機ELモジュールの製造方法の第1例を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る有機ELモジュールの製造方法の第1例を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る有機ELモジュールの製造方法の第1例を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る有機ELモジュールの製造方法の第1例を示す断面図である。 有機ELモジュールを裏返している状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る有機ELモジュールの製造方法の第2例を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る有機ELモジュールの製造方法の第2例を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る有機ELモジュールの製造方法の第2例を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る有機ELモジュールの製造方法の第2例を示す断面図である。 有機ELモジュールを水平回転させている状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る有機ELモジュールの製造方法の第3例を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る有機ELモジュールの製造方法の第3例を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る有機ELモジュールの製造方法の第4例を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る有機ELモジュールの製造方法の第4例を示す断面図である。 本発明の変形例に係る有機ELモジュールを示す断面図である。 本発明の変形例に係る有機ELモジュールを示す断面図である。 本発明の変形例に係る有機ELモジュールの製造方法を示す断面図である。
以下、添付図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。
<有機ELモジュール>
図1Aは本発明の一実施形態に係る有機ELモジュールの一例を概略的に示す斜視図、図1Bは図1A中の1B−1B線に沿う断面図である。
図1Aおよび図1Bに示すように、一実施形態に係る有機ELモジュール1は、有機ELパネル2を備えている。有機ELパネル2の一構造例は、下層に、画素駆動部を構成する薄膜トランジスタ(TFT)層3、TFT層3上に形成された発光部となる有機層4、有機層4上に、例えば、カラーフィルタを構成するフィルタ層5が積層されたものである。光Lは、例えば、フィルタ層5を介して有機ELモジュール1の外部へと放射される。このように、有機ELパネル2は、内部に発光部となる有機層4を有している。
なお、有機ELパネル2は、図1Aおよび図1Bに示すタイプに限られるものではなく、有機層において、RGBに対応した発光部をそれぞれ備えた画素を集積することでフィルタ層5を無くしたタイプや、TFT層3を介して光を外部へと放射するタイプなど、様々なタイプのものを用いることができる。
有機ELパネル2の裏面上には、有機ELパネル2の裏面を封止する裏面封止板6が設けられている。また、有機ELパネル2の側面部分には、有機ELパネル2の側面を封止する側面封止部材7が枠状に設けられている。また、有機ELパネル2の表面上には、有機ELパネル2の表面を封止する表面封止板8が設けられている。
裏面封止板6および表面封止板8は透明で薄いものであり、その材料は、例えば、ポリイミド樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂などの透明樹脂フィルムである。これらのような透明樹脂フィルムによって封止された有機ELモジュール1は、例えば、フレキシブルな表示装置、又は照明装置とすることができる。また、側面封止部材7についても、その材料としては、ポリイミド樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂などを選ぶことができる。
裏面封止板6の外表面、側面封止部材7の外表面、および表面封止板8の外表面はそれぞれ、保護被膜9によって覆われている。保護被膜9の材料には、光Lを透過できるように透明なものであり、かつ、裏面封止板6、側面封止部材7、および表面封止板8に水分(HO)や気体が浸透することを防ぐために、水分(HO)や気体に対して遮蔽機能を有したものが選ばれる。
このような材料の例としては、金属酸化物膜を上げることができる。透明、かつ、水分(HO)や気体に対して遮蔽機能を有した金属酸化物としては、アルミナ(Al)膜を好適に例示することができる。
図2は、参考例に係る有機ELモジュールを示す断面図である。
図2に示すように、参考例に係る有機ELモジュール50は、保護被膜9を備えていない。有機ELパネル2は、裏面封止板6、側面封止部材7、および表面封止板8によって覆われており、水分(HO)や気体などは、これら裏面封止板6、側面封止部材7、および表面封止板8によってブロックされる。このようにポリイミド樹脂や、ポリエチレンナフタレート樹脂などの透明樹脂フィルムから構成された裏面封止板6、側面封止部材7、および表面封止板8は、水分(HO)や気体などをブロックすることができるが、これは一時的なものである。例えば、水分(HO)や気体は、ゆっくりと時間をかけて裏面封止板6、側面封止部材7、および表面封止板8の内部に浸透していく。浸透した水分(HO)や気体は、やがて有機ELパネル2に達する。水分(HO)や気体が有機ELパネル2に達すると、水分(HO)や気体が有機ELパネル2の内部に滲入し、有機層4を劣化させてしまう。有機層4が劣化すると、有機ELモジュール50には、もはや正常な動作を期待することができなくなってしまう。
また、水分(HO)や気体は、裏面封止板6、側面封止部材7、および表面封止板8の内部に浸透するばかりではない。裏面封止板6と側面封止部材7、および表面封止板8と側面封止部材7との接合部51において、接合が弱い箇所があると、その接合が弱い箇所からも水分(HO)や気体は浸透していく。
このような参考例に係る有機ELモジュール50に対し、一実施形態に係る有機ELモジュール1は、裏面封止板6の外表面、側面封止部材7の外表面、および表面封止板8の外表面のそれぞれが、透明、かつ、水分(HO)や気体に対して遮蔽機能を有した保護被膜9によって覆われている。このため、透明樹脂フィルムで構成された裏面封止板6、側面封止部材7、および表面封止板8の内部への、水分(HO)や気体の浸透を抑制することができる。また、保護被膜9は、裏面封止板6と側面封止部材7、および表面封止板8と側面封止部材7との接合部51についても覆っている。このため、接合部51において、たとえ、接合が弱い箇所があったとしても、接合が弱い箇所から水分(HO)や気体が浸透していくことも抑制することができる。
したがって、一実施形態に係る有機ELモジュール1によれば、裏面封止板6の外表面、側面封止部材7の外表面、および表面封止板8の外表面のそれぞれを、さらには接合部51を、透明、かつ、水分(HO)や気体に対して遮蔽機能を有した保護被膜9によって覆うことで、水分(HO)や気体が有機ELパネル2に到達することを、保護被膜9がないモジュールに比較して、より確実に抑制することができる。よって、より長寿命の有機ELモジュールを得ることができる。
<製造装置>
図3Aは一実施形態に係る有機ELモジュール1を製造することが可能な製造装置の一例を概略的に示す断面図、図3Bは図3Aに示す製造装置が備えるインナーチャンバを概略的に示す断面図である。
図3Aおよび図3Bに示すように、製造装置30は、アウターチャンバ31を有している。アウターチャンバ31内には、このアウターチャンバ31の高さ方向に積み重ねて設けられた、有機ELモジュール1を載置する複数の載置台101a、101b、…、101x、101yと、これらの載置台101a〜101yごとに設けられ、載置台101a〜101yに載置された有機ELモジュール1をカバーする複数のカバー102a、102b、…、102x、102yと、を備えている。複数の載置台101a、101b、…、101x、101yと、複数のカバー102a、102b、…、102x、102yとが組み合わさることで、アウターチャンバ31内には、複数のインナーチャンバ(処理用小空間)が構成される。また、アウターチャンバ31には排気口32が形成されており、アウターチャンバ31の内部は、排気口32を介して排気される。
本例では、載置台101a〜101yがアウターチャンバ31に図示せぬ固定手段によって固定され、カバー102a〜102yがアウターチャンバ31内において昇降する。アウターチャンバ31内には、カバー102a〜102yを一括して昇降させるための、例えば、4本のカバー昇降支柱103が設けられている。カバー102a〜102yは、これらのカバー昇降支柱103に固定部104を介して固定されている。カバー昇降支柱103がアウターチャンバ31の高さ方向に昇降することで、カバー102a〜102yが一括して昇降する。
カバー102a〜102yを載置台101a〜101yから一括して上昇させると、載置台101a〜101yがアウターチャンバ31の内部空間に露呈される。これにより、有機ELモジュール1を、載置台101a〜101yの載置面105上に受け渡すことが可能な状態となる。受け渡す際には、アウターチャンバ31に設けられた搬入出口33を開閉するゲートバルブGが開けられる。その後、有機ELモジュール1を載置した図示せぬ搬送機構がアウターチャンバ31内に進入し、支持ピンなどを介して載置台101a〜101yの載置面105上に有機ELモジュール1が受け渡しされる。
反対に、カバー102a〜102yを、載置台101a〜101yへ一括して降下させ、載置台101a〜101yとカバー102a〜102yとを気密に当接させると、載置台101a〜101yの載置面105上それぞれに一枚ずつ載置された有機ELモジュール1の各々を取り囲む、アウターチャンバ31の内部空間よりも容量が小さい処理用小空間106が形成される。
処理用小空間106の内部には、保護被膜9の成膜処理に使用されるガスが、図示せぬガス供給機構のガス供給管111a〜111cを介して供給される。例えば、保護被膜9がAl膜であったとすると、金属プリカーサガスとして、例えば、トリメチルアルミニウムを含むガス、酸化ガスとして、例えば、オゾンガス、不活性ガスとして、例えば、窒素ガスが供給される。
また、製造装置30はバッチ式であり、かつ、金属プリカーサガスの供給と排気、酸化ガスの供給と排気とを交互に繰り返す、ALD成膜を想定したものである。このため、例えば、ガス供給管111aから金属プリカーサガス、ガス供給管111bからパージガス、ガス供給管111cから酸化ガスが供給される。これらのガスは、ガス供給管111a〜111cそれぞれに接続された複数のガス吐出口117a〜117cから、処理用小空間106の内部へと吐出される。また、処理用小空間106には排気口119が形成され、処理用小空間106の内部は、排気口119を介して排気される。
一実施形態に係る有機ELモジュール1は、例えば、図3Aおよび図3Bに示すような製造装置により、製造することができる。
<製造方法>
<第1例>
図4A〜図4Dは、本発明の一実施形態に係る有機ELモジュールの製造方法の第1例を示す断面図である。
まず、内部に発光部となる有機層を有した有機ELパネル2の裏面、側面、および表面のそれぞれを、裏面封止板6、側面封止部材7、および表面封止板8にて封止する。
次に、裏面封止板6、側面封止部材7、および表面封止板8にて有機ELパネル2を封止した有機ELモジュール1を、例えば、図3Aおよび図3Bに示す処理用小空間106内に搬入し、図4Aに示すように、封止された有機ELパネル2を載置台101上に載置する。次いで、処理用小空間106内において保護被膜9の成膜処理を行う。本例においては、保護被膜9として金属酸化物膜、例えば、Al膜を成膜する例を示す。
まず、処理用小空間106内を排気するとともに不活性ガスにてパージする。次いで、金属プリカーサガスとして、例えば、トリメチルアルミニウムを含むガスを処理用小空間106内に供給する。これにより、側面封止部材7の外表面上、および表面封止板8の外表面上には、薄い、例えば、数原子層の薄いアルミニウム薄膜が形成される。次いで、トリメチルアルミニウムを含むガスの供給を止め、処理用小空間106内を排気するとともに不活性ガスにてパージする。
次いで、酸化ガスとして、例えば、オゾンガスを処理用小空間106内に供給する。これにより、アルミニウム薄膜が酸化される。次いで、オゾンガスの供給を止め、処理用小空間106内を排気するとともに不活性ガスにてパージする。
これらのような金属プリカーサガスの供給と排気、酸化ガスの供給と排気とを、保護被膜9の膜厚が設計された膜厚となるまで、交互に繰り返す。このようにして、側面封止部材7の外表面上、および表面封止板8の外表面上に、保護被膜9が成膜される(図4A)。保護被膜9の成膜処理を、金属プリカーサガス、および酸化ガスを交互に供給することで、成膜方法は、例えば、ALD法のような成膜方法にしたがったものとなる。
ALD法による利点は、反応ガスを一度に供給して保護被膜9を成膜してしまうCVD法に比較して、成膜対象表面の凹凸に忠実に膜が成長するため、微細な段差や隙間をも被覆することができることである。微細な隙間とは、有機ELモジュール1においては、例えば、裏面封止板6と側面封止部材7、表面封止板8と側面封止部材7との接合部51などに見ることができる。また、微細な段差とは、有機ELパネル2から接合部51を介して側面封止部材7の外側に引き出された配線の周辺部などに見ることができる。ALD法によれば、微細な段差や隙間となる接合部51があったとしても、確実に保護被膜9を成膜することができる。
ところで、保護被膜9の成膜処理は、この段階で終了させてもよいが、第1例においては、裏面封止板6を、載置台101の載置面105上に接触させた状態で、保護被膜9の成膜処理をする。このため、図4Bに示すように、保護被膜9は、裏面封止板6の外表面上には成膜されない。裏面封止板6がポリイミド樹脂や、ポリエチレンナフタレート樹脂などの透明樹脂フィルムで構成されていた場合には、水分(HO)や気体の浸透が懸念される。このような懸念を払拭したい場合には、以下のようにするとよい。
保護被膜9が成膜された有機ELモジュール1を、処理用小空間106の外に出し、図5に示すように、保護被膜9が成膜された有機ELモジュール1を裏返す。例えば、有機ELモジュール1を、水平方向に沿った軸Xに沿って180°回転させる。
次に、裏返した有機ELモジュール1を、再度、処理用小空間106内に搬入し、図4Cに示すように、保護被膜9が成膜された有機ELモジュール1を載置台101上に載置する。次いで、処理用小空間106内において、上述したように、金属プリカーサガスの供給と排気、酸化ガスの供給と排気とを、保護被膜9の膜厚が設計された膜厚となるまで、交互に繰り返す。このように、保護被膜9の成膜処理を再度行う。
このように、裏返した有機ELモジュール1に対して、再度、保護被膜9の成膜処理を行うことで、図4Dに示すように、有機ELモジュール1は、裏面封止板6の外表面、側面封止部材7の外表面、および表面封止板8の外表面のそれぞれを、保護被膜9によって覆うことが可能となる。
<第2例>
図6A〜図6Dは、本発明の一実施形態に係る有機ELモジュールの製造方法の第2例を示す断面図である。
まず、第1例と同様に、内部に発光部となる有機層を有した有機ELパネル2の裏面、側面、および表面のそれぞれを、裏面封止板6、側面封止部材7、および表面封止板8にて封止する。
次に、裏面封止板6、側面封止部材7、および表面封止板8にて有機ELパネル2を封止した有機ELモジュール1を、例えば、図3Aおよび図3Bに示す処理用小空間106内に搬入し、図6Aに示すように、有機ELモジュール1を載置台101上に支持ピン107にて支持し、載置台101の載置面105から浮かせた状態で保持する。次いで、有機ELモジュール1を載置台101の載置面105から浮かせた状態で、処理用小空間106内において、第1例と同様の保護被膜9の成膜処理を行う。
第2例においては、有機ELモジュール1を載置台101の載置面105から浮かせた状態で保護被膜9の成膜処理を行うので、図6Bに示すように、裏面封止板6の外表面上にも、保護被膜9を成膜できる、という利点を得ることができる。
なお、第2例においては、裏面封止板6の外表面上にも保護被膜9を成膜できる、という利点が得られるが、裏面封止板6と支持ピン107との接触部に、接触痕108が生ずる、という事情がある。接触痕108があっても支障が無いのであれば、この状態で保護被膜9の成膜処理を終了させてもよい。
しかし、接触痕108を消したい場合には、以下のようにするとよい。
保護被膜9が成膜された有機ELモジュール1を、処理用小空間106の外に出し、図7に示すように、保護被膜9が成膜された有機ELモジュール1を水平回転させる。例えば、有機ELモジュール1を、垂直方向に沿った軸Zに沿って180°旋回させる。
次に、水平回転させた有機ELモジュール1を、再度、処理用小空間106内に搬入し、図6Cに示すように、保護被膜9が成膜された有機ELモジュール1を載置台101上に、支持ピン107にて再度支持し、載置台101の載置面105から浮かせた状態で保持する。この際、支持ピン107による支持位置が、前回の支持位置とは変わるように支持する。このためには、例えば、支持ピン107の列107aの中心PCを、有機ELモジュール1の中心MCからずらして配置するようにすると、180°水平回転させた際に、支持ピン107による支持位置が、前回の支持位置とは変わるようにすることができる。次いで、処理用小空間106内において、第1例と同様に、金属プリカーサガスの供給と排気、酸化ガスの供給と排気とを、保護被膜9の膜厚が設計された膜厚となるまで、交互に繰り返し、再度、保護被膜9を成膜する。
このように、水平回転させた有機ELモジュール1に対して、再度、保護被膜9の成膜処理を行うことで、図6Dに示すように、裏面封止板6の外表面に生じた接触痕108を、再度成膜された保護被膜9によって覆うことができ、接触痕108を消すことができる。
<第3例>
図8A〜図8Bは、本発明の一実施形態に係る有機ELモジュールの製造方法の第3例を示す断面図である。
まず、第1例と同様に、内部に発光部となる有機層を有した有機ELパネル2の裏面、側面、および表面のそれぞれを、裏面封止板6、側面封止部材7、および表面封止板8にて封止する。
次に、裏面封止板6、側面封止部材7、および表面封止板8にて有機ELパネル2を封止した有機ELモジュール1を、例えば、図3Aおよび図3Bに示す処理用小空間106内に搬入し、図8Aに示すように、有機ELモジュール1を載置台101上に支持ピン107にて支持し、載置台101の載置面105から浮かせた状態で保持する。この際、第3例においては、載置台101上に支持ピン107にて側面封止部材7よりも外側の部分を支持するようにする。次いで、有機ELモジュール1を載置台101の載置面105から浮かせ、かつ、支持ピン107にて側面封止部材7よりも外側の部分を支持した状態で、処理用小空間106内において、第1例と同様の保護被膜9の成膜処理を行う。
第3例においては、有機ELモジュール1を載置台101の載置面105から浮かせ、かつ、支持ピン107にて側面封止部材7よりも外側の部分を支持するので、図8Bに示すように、裏面封止板6の外表面に発生する接触痕108を、側面封止部材7よりも外側の部分に発生させることができる。側面封止部材7よりも外側の部分であれば、有機ELパネル2に対する水分(HO)や気体の影響は小さい。このため、1回の成膜処理で、裏面封止板6の外表面、側面封止部材7の外表面、および表面封止板8の外表面のそれぞれの上に、保護被膜9を成膜できる、という利点を得ることができる。
<第4例>
図9A〜図9Bは、本発明の一実施形態に係る有機ELモジュールの製造方法の第4例を示す断面図である。
まず、第1例と同様に、内部に発光部となる有機層を有した有機ELパネル2の裏面、側面、および表面のそれぞれを、裏面封止板6、側面封止部材7、および表面封止板8にて封止する。
次に、裏面封止板6、側面封止部材7、および表面封止板8にて有機ELパネル2を封止した有機ELモジュール1を、例えば、図3Aおよび図3Bに示す処理用小空間106内に搬入し、図9Aに示すように、有機ELモジュール1を載置台101上に載置する。第4例においては、載置台101の載置面105には、凹部109が形成されている。このため、有機ELモジュール1の裏面封止板6と載置面105との間には空間110が生ずる。空間110には、保護被膜9の成膜に使用される成膜ガス(金属プリカーサガス、酸化ガス、不活性ガス)が流れる。このため、成膜ガスが、裏面封止板6の外表面、側面封止部材7の外表面、および表面封止板8の外表面のそれぞれに接する状態にて、保護被膜9の成膜処理を行うことができる。
第4例においては、有機ELモジュール1の裏面封止板6と載置面105との間に、成膜ガスが流れる空間を生じさせるので、図9Bに示すように、1回の成膜処理で、裏面封止板6の外表面、側面封止部材7の外表面、および表面封止板8の外表面のそれぞれの上に、保護被膜9を成膜できる、という利点を得ることができる。
また、第4例においても、裏面封止板6の外表面には接触痕108が発生する。しかし、第3例のように、接触痕108を側面封止部材7よりも外側の部分に発生するように、凹部109外側の載置面105の部分によって、有機ELモジュール1の縁を支持するようにすれば、接触痕108を、有機ELパネル2に対する水分(HO)や気体の影響が小さいところに発生させることができる。
なお、第4例においては、載置面105に凹部109を形成し、有機ELモジュール1の裏面封止板6と載置面105との間に、成膜ガスが流れる空間を生じさせたが、載置面105上に、有機ELモジュール1の縁を支持する凸部を設けるようにすることも可能である。
以上、この発明を一実施形態に従って説明したが、本発明は上記一実施形態に限られるものではない。また、本発明の実施形態は、上記一実施形態が唯一のものでもない。
例えば、上記一実施形態においては、裏面封止板6、表面封止板8の双方に、ポリイミド樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂などの透明樹脂フィルムを用いたが、例えば、図10に示すように、裏面封止板6および表面封止板8の少なくとも一方が透明樹脂フィルムであってもよい。図10には、裏面封止板6を透明樹脂フィルムよりも厚いガラス基板で構成した例が示されている。
図10に示すような場合、保護被膜9は、裏面封止板6の外表面、側面封止部材7の外表面、および表面封止板8の外表面のそれぞれの上に成膜してもよいが、図11に示すように、裏面封止板6の上には保護被膜9を成膜せず、透明樹脂フィルムである表面封止板8の外表面と、側面封止部材7の外表面との上に成膜することも可能である。
また、有機ELモジュール1を、例えば、携帯電話、携帯端末、デジタルカメラの表示装置として用いる場合には、有機ELモジュール1のサイズは、比較的小さなものとなる。このため、保護被膜9を成膜する際、一つの載置台101の上に複数の有機ELモジュール1を載置し、複数の有機ELモジュール1に対して、一度に保護被膜9を成膜することも可能である。図12には、そのように、一つの載置台101の上に複数の有機ELモジュール1を載置した変形例が示されている。
図12に示す変形例は、上記製造方法の第4例を変形させたものである。図12に示すように、一つの載置台101の上には、複数の凹部109が形成されており、複数の凹部109の上方にそれぞれ、有機ELモジュール1が載置されている。このような状態で、保護被膜9を成膜することにより、一度の成膜処理によって、複数の有機ELモジュール1に対して保護被膜9をそれぞれ成膜することができる。その他、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で様々に変形することができる。
1;有機ELモジュール
2;有機ELパネル
3;TFT層
4;有機層
5;フィルタ層
6;裏面封止板
7;側面封止部材
8;表面封止板
9;保護被膜

Claims (15)

  1. 内部に発光部となる有機層を有した有機ELパネルと、
    前記有機ELパネルの裏面上に設けられ、前記有機ELパネルの裏面を封止する裏面封止板と、
    前記有機ELパネルの側面に設けられ、前記有機ELパネルの側面を封止する側面封止部材と、
    前記有機ELパネルの表面上に設けられ、前記有機ELパネルの表面を封止する表面封止板と、
    前記裏面封止板および/又は前記表面封止板の外表面と、前記側面封止部材の外表面とを覆う、透明な保護被膜と
    を具備することを特徴とする有機ELモジュール。
  2. 前記裏面封止板および前記表面封止板の少なくとも一方が透明樹脂フィルムであるとき、
    前記保護被膜は、前記透明樹脂フィルムである前記裏面封止板および/又は前記表面封止板の外表面と、前記側面封止部材の外表面とを覆うことを特徴とする請求項1に記載の有機ELモジュール。
  3. 前記保護被膜は、金属酸化物膜であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の有機ELモジュール。
  4. 前記金属酸化物膜は、アルミナ膜であることを特徴とする請求項3に記載の有機ELモジュール。
  5. 内部に発光部となる有機層を有した有機ELパネルの裏面、側面、および表面のそれぞれを、裏面封止板、側面封止部材、および表面封止板にて封止する工程と、
    前記裏面封止板および/又は前記表面封止板の外表面と、前記側面封止部材の外表面とを、透明な保護被膜で覆う工程と、
    を具備することを特徴とする有機ELモジュールの製造方法。
  6. 前記裏面封止板および前記表面封止板の少なくとも一方が透明樹脂フィルムであるとき、
    前記保護被膜を覆う工程は、前記透明樹脂フィルムである前記裏面封止板および/又は前記表面封止板の外表面と、前記側面封止部材の外表面とを覆う工程であることを特徴とする請求項5に記載の有機ELモジュールの製造方法。
  7. 前記保護被膜が金属酸化物膜であるとき、
    前記金属酸化物膜は、金属プリカーサガスの供給と排気、酸化ガスの供給と排気とを交互に繰り返して、前記裏面封止板および/又は前記表面封止板の外表面上、および前記側面封止部材の外表面上に成膜されることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の有機ELモジュールの製造方法。
  8. 前記保護被膜は、
    前記裏面封止板、前記側面封止部材、および前記表面封止板にて封止された前記有機ELパネルを、前記保護被膜の成膜処理を施す処理室に収容し、前記処理室内に配置されている載置台上に載置する工程と、
    前記載置台上に載置されている前記封止された有機ELパネル上に、保護被膜を成膜する工程と、
    前記保護被膜を成膜した後、前記封止された有機ELパネルを裏返して、前記載置台上に再載置する工程と、
    前記載置台上に再載置されている前記封止された有機ELパネル上に、再度、前記保護被膜を成膜する工程と
    を経て形成されることを特徴とする請求項5から請求項7のいずれか一項に記載の有機ELモジュールの製造方法。
  9. 前記保護被膜は、
    前記裏面封止板、前記側面封止部材、および前記表面封止板にて封止された前記有機ELパネルを、前記保護被膜の成膜処理を施す処理室に収容し、前記処理室内に配置されている載置台上に支持ピンにて支持し、前記載置台から浮かせた状態で保持する工程と、
    前記載置台上に浮かせた状態で保持されている前記封止された有機ELパネル上に、保護被膜を成膜する工程と
    を経て形成されることを特徴とする請求項5から請求項7のいずれか一項に記載の有機ELモジュールの製造方法。
  10. 前記保護被膜を成膜した後、前記封止された有機ELパネルを水平回転させ、前記載置台上に前記支持ピンにて、支持位置を前回の支持位置から変えて支持し、前記載置台から浮かせた状態で再保持する工程と、
    前記載置台上に浮かせた状態で再保持されている有機ELパネル上に、再度、前記保護被膜を成膜する工程と
    を経て形成されることを特徴とする請求項9に記載の有機ELモジュールの製造方法。
  11. 前記保護被膜は、
    前記裏面封止板、前記側面封止部材、および前記表面封止板にて封止された前記有機ELパネルを、前記保護被膜の成膜処理を施す処理室に収容し、前記処理室内に配置されている載置台上に支持ピンにて前記側面封止部材よりも外側の部分を支持し、前記載置台から浮かせた状態で保持する工程と、
    前記載置台上に浮かせた状態で保持されている前記封止された有機ELパネル上に、保護被膜を成膜する工程と
    を経て形成されることを特徴とする請求項5から請求項7のいずれか一項に記載の有機ELモジュールの製造方法。
  12. 前記保護被膜は、
    前記裏面封止板、前記側面封止部材、および前記表面封止板にて封止された前記有機ELパネルを、前記保護被膜の成膜処理を施す処理室に収容し、前記処理室内に配置されている載置台上に載置する工程と、
    前記載置台上に載置されている前記封止された有機ELパネル上に、保護被膜を成膜する工程と
    を経て形成されることを特徴とする請求項5から請求項7のいずれか一項に記載の有機ELモジュールの製造方法。
  13. 前記載置台の載置面には、前記保護被膜の成膜に使用される成膜ガスが流れる凹部、又は前記封止された有機ELパネルの縁を支持する凸部があり、
    前記保護被膜を成膜する工程は、前記封止された有機ELパネルと前記載置面との間に空間を生じさせ、前記成膜ガスが、前記裏面封止板の外表面、前記側面封止部材の外表面、および前記表面封止板の外表面のそれぞれに接する状態にて行うことを特徴とする請求項12に記載の有機ELモジュールの製造方法。
  14. 前記凹部外側の前記載置面の部分、又は凸部は、前記封止された有機ELパネルの縁を支持することを特徴とする請求項13に記載の有機ELモジュールの製造方法。
  15. 前記支持される有機ELパネルの縁は、前記側面封止部材の外側にあることを特徴とする請求項14に記載の有機ELモジュールの製造方法。
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