JP2015114831A - 走行状況記録システム、走行状況記録装置 - Google Patents

走行状況記録システム、走行状況記録装置 Download PDF

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Abstract

【課題】異常状態となった車両及びその周辺を、当該車両外の視点から撮像して保存することを可能にする走行状況記録システム及び走行状況記録装置を提供する。
【解決手段】車両Aが急制動などによって異常状態となると、発光指示部F2aが発光装置3aを予め定められている記憶要求発光パターンで発光させる(ステップA103、A105)。そして、車両Aの周辺に存在する車両Bの走行状況記録装置1bは、発光装置3aの記憶要求発光を検出し(ステップB203 YES)、その検出時点を基準として定まる検証用画像データを記憶部12bに保存する(ステップB205)。また、路側機Fも、発光装置3aの記憶要求発光を検出し(ステップF203 YES)、その検出時点を基準として定まる検証用画像データを記憶部12fに保存する(ステップF205)。
【選択図】図1

Description

本発明は、走行時において異常状態となった車両の情報を記録する走行状況記録システム及び走行状況記録装置に関する。
特許文献1では、急ブレーキなどの所定の異常状態を検出すると、その異常状態を検出した時点を基準とする前後所定時間の、車両データ及び車載カメラが撮影した画像データを保存しておく走行状況記録装置が提案されている。なお、ここでの車両データとは、例えば、ヨーレートセンサ、加速度センサなど種々のセンサの検出値や、車載電子制御装置の内部演算値などを指す。
特開2008−186174号公報
しかしながら、特許文献1に開示の走行状況記録装置では、異常状態となった車両(これを第1車両とする)の車両データ、及び第1車両に搭載された車載カメラが撮影した画像データといった、第1車両に搭載されている装置が検出した情報しか保存できないといった問題がある。
例えば、第1車両のドライバが急ブレーキや急ハンドルといった運転操作を行った背景、すなわち第1車両が異常状態となった背景には、第1車両のドライバだけはなく、当該車両周辺を走行する周辺車両にも原因が有る場合がある。そして、そのように第1車両が異常状態となる一因であった周辺車両が、必ずしも第1車両の車載カメラの撮影範囲に入っているとは限らない。
すなわち、車載カメラの撮影範囲外に存在する周辺車両の挙動に起因して自車両が異常状態となった場合、第1車両の主観的な情報だけでは、事後において、第1車両が異常状態となるに至った経緯を検証したり立証したりすることが難しい場合がある。
本発明は、この事情に基づいて成されたものであり、その目的とするところは、異常状態となった車両及びその周辺を、当該車両外の視点から撮像して保存することを可能にする走行状況記録システム及び走行状況記録装置を提供することにある。
その目的を達成するための走行状況記録システムの発明は、第1車両(A)に搭載された第1走行状況記録装置(1a)と、第1車両とは物理的に離れた位置に設置されている第2走行状況記録装置(1b、1f)と、を備える走行状況記録システム(100)であって、第1走行状況記録装置は、第1車両に搭載されている第1車載機器(2a)から出力される、第1車両の車両情報を示す第1車両情報に基づいて第1車両が異常状態となった否かを判定する異常判定部(F1a)と、異常判定部が第1車両を異常状態であると判定した場合に、予め設定されている記憶要求発光パターンで第1車両に搭載されている発光装置(3a)を発光させる発光指示部(F2a)と、を備え、第2走行状況記録装置は、
第2走行状況記録装置の外部の所定範囲を逐次撮影する第2装置側カメラ(4b、4f)と、第2装置側カメラが逐次撮影して生成される画像データの時系列データから記憶要求発光パターンを検出する発光パターン検出部(F3b、F3f)と、発光パターン検出部が記憶要求発光パターンを検出した場合に、その検出した時点を基準として定まる記録開始時点から記録終了時点までの間に第2装置側カメラが撮影した画像データを検証用画像データとして第2装置側記憶部(12b、12f)に記憶させる第2装置側画像記憶指示部(F5b、F5f)と、を備えることを特徴とする。
以上の構成では、第1走行状況記録装置が搭載された第1車両が異常状態となると、発光指示部が予め定められている記憶要求発光パターンで発光装置を発光させる。そして、第2走行状況記録装置の発光パターン検出部が、第1車両の記憶要求発光パターンを検出すると、その検出時点を基準として定まる記録開始時点から記録終了時点までの間に第2装置側カメラが撮影した検証用画像データを第2装置側記憶部に保存する。
ここで、発光パターン検出部は、第2装置側カメラが撮影した画像データに基づいて第1車両の記憶要求発光パターンを検出するため、第2装置側記憶部に記憶された検証用画像データには、第1車両及びその周辺が撮影されている。また、第2走行状況記録装置は、第1車両とは物理的に離れた位置に設置されている。
したがって、以上の構成によれば、異常状態となった第1車両及びその周辺を、第1車両外の視点から撮像して保存することができる。
また、請求項9に記載の走行状況記録装置の発明は、上述した走行状況記録システムにおける第2走行状況記録装置の機能を備えることを特徴とする。
さらに、請求項10に記載の走行状況記録装置の発明は、車両で用いられ、車両に搭載されている車載機器(2)から入力される信号に基づいて車両が異常状態となった否かを判定する異常判定部(F1)と、異常判定部で異常状態であると判定された場合に、予め設定されている記憶要求発光パターンで車両に搭載されている発光装置(3)を発光させる発光指示部(F2)と、車両に搭載され、車両外部の所定範囲を逐次撮影するカメラ(4)が逐次撮影して生成される画像データの時系列データから記憶要求発光パターンを検出する発光パターン検出部(F3)と、車載機器(2)から出力される車両の車両情報を示す車両情報を記憶部(12)に記憶させる車両情報記憶指示部(F4)と、カメラが撮影した画像データを記憶部に記憶させる画像記憶指示部(F5)と、を備え、発光パターン検出部が記憶要求発光パターンを検出した場合、及び、異常判定部で異常状態であると判定された場合に、車両情報記憶指示部は、発光パターン検出部が記憶要求発光パターンを検出した時点、又は、異常判定部で異常状態であると判定された時点を基準として定まる記録開始時点から記録終了時点までの間にカメラが撮影した画像データを検証用画像データとして記憶部に記憶させ、画像記憶指示部は、記録開始時点から記録終了時点までの間に車載機器が出力した車両情報を検証用車両情報として記憶部に記憶させることを特徴とする。
本実施形態における走行状況記録システム100が作動する状況を示す模式図である。 走行状況記録システム100の概略的な構成を示すブロック図である。 走行状況記録装置1aが備える制御部11aの概略的な構成の一例を示す機能ブロック図である。 走行状況記録装置1bが備える制御部11bの概略的な構成の一例を示す機能ブロック図である。 走行状況記録装置1fが備える制御部11fの概略的な構成の一例を示す機能ブロック図である。 第1車両Aが異常判定された場合の走行状況記録システム100の動作の流れを説明するための図である。 変形例1における走行状況記録装置1を搭載した車両の概略的な構成を示すブロック図である。 変形例1における走行状況記録装置1が備える制御部11の概略的な構成の一例を示す機能ブロック図である。 変形例2における走行状況記録装置1を搭載した車両の概略的な構成を示すブロック図である。
(全体の構成)
本発明の実施形態の一例を、図を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る走行状況記録システム100の概略的な構成を示す図である。走行状況記録システム100は、車両A〜Eのそれぞれで用いられる走行状況記録装置1a〜f、及び路側機Fで用いられる走行状況記録装置1fを備えている。
図1は、一例として、右折しようとしている車両Aのドライバが急ブレーキ操作などを実施し、車両Aが異常状態(詳細は後述)となっている状態を示している。車両B〜Eは、この車両Aの周辺車両であり、路側機Fは、車両Aが走行している交差点に備えられている路側機である。車両Aが請求項に記載の第1車両に相当し、車両B〜Eのそれぞれが請求項に記載の第2車両に相当する。
また、走行状況記録システム100は、図1で示す走行状況記録装置1a〜f以外にも、異常状態となった車両A、及びその周辺車両の情報(走行状況情報とする)の収集及び保存を実施するサーバG(図2参照)を備えている。
以下、走行状況記録システム100に係る車両A、車両B、路側機F、及びサーバGの、より具体的な構成について図2を用いて説明する。まず、車両Aは、図2に示すように走行状況記録装置1a、車載機器2a、及び発光装置3aを備えている。
車載機器2aとは、車両に搭載された種々のセンサやECU(Electronic Control Unit)を指し、車両Aの状態を示すデータ(車両データとする)を逐次出力する。車載機器2aに含まれるセンサとは、例えば車両の走行速度を検出する車速センサ、車両に作用する加速度を検出する加速度センサ、車両の鉛直軸周りの回転角速度を測定するジャイロセンサ、操舵角を検出する操舵角センサ、ブレーキペダルの踏込量を検出するブレーキストロークセンサ(何れも図示略)などである。
また、車載機器2aに含まれるECUとは、ABS−ECUや、エアバッグECU、エンジンECUなどである。ABS−ECUは、車速センサブレーキストロークセンサなど、上述した種々のセンサに検出値に基づいて、急制動時等に車輪をロックさせないようブレーキ液圧を制御する。すなわち、ABS−ECUは、ABS(Antilock Brake System)の作動を制御する。
エアバッグECUは、例えば図示しない衝撃センサによって衝撃が検知されたことに基づいてエアバッグの作動を制御する。エンジンECUは、スロットル開度や燃料噴射量などを制御することによって車載エンジンの運転を制御する。各ECUは、そのECUが担当する制御に必要な種類のセンサデータや、複数のセンサデータから生成される制御用パラメータを内部演算値として保持している。
以上で例示した種々の車載機器2aと、走行状況記録装置1aとは、周知の車両内ネットワークを介してそれぞれ接続されており、車載機器2aから出力される車両データは、走行状況記録装置1aの制御部11aに入力される。この車載機器2aが請求項に記載の第1車載機器に相当し、車載機器2aから出力される車両データが請求項に記載の第1車両情報に相当する。
発光装置3aは、走行状況記録装置1aが備える制御部11aの指示に基づいて、所定の発光パターン(詳細は後述)で発光する。発光装置3aは、車両に搭載される種々の発光装置を用いて実現されればよい。本実施形態では発光装置3aとして、車両前端コーナー部に設けられているヘッドライト、及び車両後端コーナー部に設けられているテールライトを用いることとする。
なお、発光装置3aは、ヘッドライト及びテールライトのいずれか一方だけであってもよい。また、ヘッドライトやテールライトに限らず、方向指示灯や、車幅を示す車幅灯、フォグランプ、ブレーキ灯などを発光装置3aとして用いることができる。以上で例示したように、既に車両に搭載されている発光装置を発光装置3aとして用いることで、新たな発光装置を設置する必要がなくなり、導入コストの低減や、搭載設備の増加の抑制を実現することが出来る。もちろん、発光装置3aとして、別途、新たな発光装置を例えばサイドミラーなどに設けてもよい。また、本実施形態において発光装置3aは可視光線を発光するものとするが、他の構成として不可視光線を発光するものであってもよい。
走行状況記録装置1aは、周知のマイクロコンピュータとして構成されている制御部11aを備える。制御部11aは、いずれも周知のCPU、ROM・RAM・EEPROM等のメモリ、I/O、及びこれらを接続するバスによって構成されている。この走行状況記録装置1aが請求項に記載の第1走行状況記録装置に相当する。
制御部11aは、車載機器2aより種々の車両データを取得する。そして、これら各種車両データに基づいてROMに記憶された各種の制御プログラムを実行することで、種々の機能を実現する。より具体的に、制御部11aは、機能ブロックとして図3に示すように、異常判定部F1a、及び発光指示部F2aを備えている。
異常判定部F1aは、車載機器2aから入力される車両データに基づいて、自車両(ここでは車両A)が異常状態となったか否かを判定する。ここでの異常状態とは、車両データに基づいて識別することができる車両の状態のうち、事故に繋がる可能性の高い状態、及び、衝突などの事故が生じた状態を意味する。
異常状態と判定する例としては、ヨーレートセンサの出力値が一定値を超えた場合や、走行速度が一定閾値以上となっている場合において操舵角が一定閾値以上となった場合、加速度センサの出力値が一定閾値以上となった場合などがある。
また、アンチロックブレーキシステム(ABS)が作動した状態、すなわちABS−ECUがABSを動作させるためのABS信号を出力した場合や、エアバッグが作動した場合にも、異常状態と判定する。もちろん、その他、ブレーキストロークセンサの出力値の時系列データから、ドライバによる急な制動操作を検出した場合に、異常状態と判定してもよい。また、車両に周知の衝突被害軽減ブレーキ機能が備えられている場合には、当該機能が作動した場合に、異常状態と判定してもよい。
なお、異常状態と判定するための車両データを出力する車載機器2aは、各々が性質の異なる誤差を持っているため、複数の機器の出力値によって各々補完しながら使用するように構成されている。もちろん、各センサの精度によっては、以上で例示した車載機器2aの一部で構成しても良い。
発光指示部F2aは、異常判定部F1aで自車両が異常状態となったと判定された場合に、発光装置3aを予め定められた発光パターン(点滅、色などの組み合わせ)で発光させる。所定の発光パターンとは、他の車両のライトなどの光源の明滅とは識別可能なように、道路上で通常観測されにくい発光パターン(たとえば、点滅を短時間に繰り返すなど)とすればよい。
この発光パターンに従った発光は、他の車両に自車両が異常状態となったことを報知する役割を担う。以降では、この自車両が異常状態となったことを報知する発光パターンを記憶要求発光パターンと称し、さらに、記憶要求発光パターンとなっている発光を、記憶要求発光とも称する。記憶要求発光パターンは、制御部11aが備えるROMやフラッシュメモリ等の不揮発性メモリに登録しておく。
次に、車両Bの構成について説明する。尚、ここでは説明簡略化のため、車両Aの周辺車両B〜Eの代表として車両Bについて説明するが、他の車両C〜Eもまた同様の構成を備えている。
車両Bは、走行状況記録装置1b、車載機器2b、及びカメラ4bを備えている。車載機器2bは、前述の車載機器2aと同様である。車載機器2bから入力される、車両Bの状態を示す種々の車両データは、走行状況記録装置1bの制御部11bに逐次入力される。この車載機器2bが請求項に記載の第2車載機器に相当し、車載機器2bから出力される車両Bの車両データが請求項に記載の第2車両情報に相当する。
カメラ4bは、例えば車両Bの前方の所定範囲(前方撮影範囲とする)を撮影するように車室内のルームミラー付近に設置され、前方撮影範囲を逐次(例えば100msec毎に)撮影する。すなわち、カメラ4bは前方撮影範囲内に存在する道路や道路上に存在する他車両等を逐次撮影する。カメラ4bが撮影して生成される画像データは、走行状況記録装置1bに逐次入力される。
カメラ4bは、本実施形態では光学式カメラであって、例えばCMOSカメラ又はCCDカメラ等を用いることができる。もちろん、カメラ4bは、赤外線カメラなどであっても良い。すなわち、カメラ4bは、前述の発光装置3aの発光を検出できる構成となっていればよい。また、カメラ4bの設置位置は、ルームミラー付近に限らず、自車両の車室外に配置されるものであってもよいし、車両Bのドライバの視界を妨げることのない車室内に配置されるものであってもよい。
さらに、カメラ4bは、車両前方を撮影するものに限らず、リヤウィンドウ付近に設置されて車両後方を撮影するリアカメラであってもよいし、サイドウィンドウ付近に設置されて車両側方を撮影するサイドカメラであってもよい。すなわち、カメラ4bは、車両Bの周辺の所定範囲を撮影するものであればよい。
走行状況記録装置1bは、より細かい構成要素として、制御部11b、記憶部12b、及び送信機13bを備える。記憶部12bは、電気的または磁気的に書き換え可能な不揮発性メモリである。記憶部12bは、SDカード等の走行状況記録装置1bから取り外し可能な記憶媒体であってもよい。
送信機13bは、図示しない送信アンテナを備え、サーバGと携帯電話網などのネットワークを介して無線通信を実施する。送信機13bは、ここでは一例として、公知の第3世代移動体通信システムで用いられる通信モジュールによって実現されるものとする。もちろん、送信機13bとしては、この他、DCM(Data Communication Module)といった車載通信モジュールなどの様々なものを採用することができる。
制御部11bは、制御部11aと同様に、マイクロコンピュータを主として構成され、いずれも周知のCPU、ROM・RAM・EEPROM等のメモリ、I/O、及びこれらを接続するバスを備えている。制御部11bは、車載機器2bより種々の車両データを取得するとともに、カメラ4bが撮影した画像データを逐次取得する。そして、逐次取得する種々のデータに基づいて種々の機能を実現する。
より具体的に、制御部11bは、機能ブロックとして図4に示すように、発光パターン認識部F3b、車両データ記憶指示部F4b、画像データ記憶指示部F5b、送信処理部F6bを備えている。これらの機能ブロックは、制御部11bが備えるROMやフラッシュメモリなどの不揮発性メモリに記憶されているプログラムに従って実現される。なお、不揮発性メモリには、前述の記憶要求発光パターンも記憶されている。
発光パターン認識部F3bは、カメラ4bが撮影した画像データ中の光源を抽出し、その光源の発光状態の時系列データから、前述の記憶要求発光パターンを検出する。光源を抽出する方法としては、例えば、画像データの中から所定の閾値以上の明るさ(輝度)を有する部分を光源とすればよい。そして、カルマンフィルタなどを利用した画像処理によって、検出している光源の位置を追尾し、その光源の発光パターンを認識する。
発光パターン認識部F3bは、以上のようにして検出した光源の発光パターンと、予め登録されている記憶要求発光パターンとを照合することで、カメラ4bの撮影領域内の記憶要求発光パターンを検出する。
車両データ記憶指示部F4bは、発光パターン認識部F3bが記憶要求発光パターンを検出した時点を基準時点として、基準時点から一定時間T1遡った時点から、基準時点から一定時間T2経過した時点までに車載機器2bが出力した車両データを記憶部12に記憶させる。以降では、基準時点から一定時間T1遡った時点を記録開始時点、基準時点から一定時間経過した時点を記録終了時点と称する。一定時間T1は、例えば20秒とし、一定時間T2は、10秒とすればよい。また、記録開始時点から記録終了時点までに車載機器2bから入力された車両データを、検証用車両データと称する。
なお、車載機器2bから出力された車両データのうちの一部を検証用車両データとして記憶部12bに保存する方法は、例えば特許文献1に開示の方法など、周知のものを用いればよい。本実施形態では、一例として車載機器2bから走行状況記録装置1bに入力された車両データはいったん制御部11bが備えるRAMなどに格納しておく。そして、異常判定部F1aにおいて異常判定が為された場合に、該当する範囲、すなわち、記録開始時点から記録終了時点までの車両データを検証用車両データとして記憶部12bに保存する構成とする。
もちろん、他の態様として、車載機器2bから出力された車両データを記憶部12bに逐次記憶させていき、古くなったものから逐次削除していく構成としてもよい。そして、異常判定部F1aにおいて異常判定が為された場合には、該当する範囲の車両データを、削除されないように保護をかけた状態にすればよい。検証用車両データは、自動的に削除されないように記憶部12bに保存されればよい。
画像データ記憶指示部F5bは、検証用車両データと同様に、記録開始時点から記録終了時点までにカメラ4bが撮影した画像データを検証用画像データとして記憶部12bに記憶させる。カメラ4bから逐次入力される画像データを検証用画像データとして記憶部12bに保存する方法もまた、検証用車両データと同様である。
送信処理部F6bは、送信機13bを介して種々のデータをサーバGに送信する処理を実施する。例えば送信処理部F6bは、検証用車両データに、送信元を特定するための識別子を付与して、送信機13bに出力する。送信機13bは、送信処理部F6bからデータが入力されると、所定の通信規格に則った方式に変調してサーバGに送信する。
送信するデータに付与される識別子は、後述するサーバGが、走行状況記録装置1bを他の走行状況記録装置1c〜fと区別するための識別コードであって、本実施形態では一例として走行状況記録装置1bの製造番号を用いる構成とする。もちろん車両識別子は、送信機13bに割り当てられているMACアドレスなどや、車両Bの製造番号などであってもよい。
路側機Fは、走行状況記録装置1f、及びカメラ4fを備えている。カメラ4fは、路側機Fが設置されている交差点の所定範囲(交差点撮影範囲とする)を撮影するように設置された光学式カメラである。カメラ4fは、交差点撮影範囲内に存在する道路や道路上に存在する他車両等を逐次(例えば100msec毎に)撮影し、その画像データは、走行状況記録装置1fに逐次出力される。カメラ4fは、カメラ4bと同様に、CMOSカメラ又はCCDカメラ等を用いることができ、さらに、赤外線カメラなどであっても良い。
走行状況記録装置1fは、制御部11f、記憶部12f、及び送信機13fを備える。記憶部12f及び送信機13fは、走行状況記録装置1bにおける記憶部12b及び送信機13bのそれぞれに相当するものであるため、説明は省略する。
制御部11fは、制御部11bと同様に、マイクロコンピュータを主として構成され、いずれも周知のCPU、ROM・RAM・EEPROM等のメモリ、I/O、及びこれらを接続するバスを備えている。制御部11fは、車載機器からのデータを取り扱わない点を除けば、制御部11bと同様である。すなわち、制御部11fは、機能ブロックとして図5に示すように、前述の発光パターン認識部F3f、画像データ記憶指示部F5f、送信処理部F6fを備えている。なお、路側機Fの送信処理部F6fがデータ送信時に付与する識別子は、路側機F固有に割り当てられた識別子などとすればよい。
サーバGは、データベース(以降、DB)5、及び受信機6を備えている。DB5は、電気的または磁気的にデータの書き換えが可能な不揮発性の大容量記憶装置である。DB5は、例えばハードディスクドライブなどを用いて実現すればよい。
受信機6は、送信機13bや送信機13fなどから送信されたデータを受信する。受信機6で受信したデータは、そのデータの送信元となった走行状況記録装置と対応付けてDB5に格納される。なお、サーバGは、インターネットなどのネットワークに接続している複数のコンピュータによって実現される、いわゆるクラウドサーバであってもよい。
(走行状況記録システム100の作動)
次に、走行状況記録システム100の作動について、図1及び図6を用いて説明する。冒頭で述べた通り、図1中の車両Aは、急制動を実施した車両であり、車両Bは、車両Aのヘッドライト又はテールライト(すなわち発光装置3a)をカメラ4bで撮影できる位置に停車している。車両Bが備えるカメラ4bの前方撮影範囲を図1中のRbで示す。また、車両Aは、路側機Fが備えるカメラ4fの交差点撮影範囲内に存在し、カメラ4fもまた、車両Aが備えるヘッドライト等の発光装置3aを撮影している。
まず、車両Aでの作動の流れについて説明する。まず、ステップA101では、異常判定部F1aが、車載機器2aから入力される車両データに基づいて、自車両が異常状態となっていると判定する。ここでは、減速度(すなわち負の加速度)が所定の閾値以上となったことを受けて、異常判定部F1aは異常状態となったと判定する。ステップA101での処理が完了するとステップA103に移る。
ステップA103では、発光指示部F2aが、発光装置3aに記憶要求発光パターンで発光するように指示し、ステップA105で発光装置3aは、発光指示部F2aからの指示に基づいて記憶要求発光パターンで発光する。
車両Bでは、逐次カメラ4bが撮影して得られる画像データに対して、発光パターン認識部F3bが発光パターンの認識処理を実施している。すなわち、車両A及び車両Bが、図1に示す位置関係にある場合には、車両Aの発光装置3aの発光に対しても発光パターンの認識処理を実施する。
なお、記憶要求発光パターンを検出するために逐次発光パターンの認識処理を実施している制御部11bの状態を通常処理状態と称す。また、この通常処理状態に対し、記憶要求発光パターンを検出した場合の制御部11bの動作状態を記録処理状態と称する。
ステップB201では、車両Bの発光パターン認識部F3bが、ステップA105における発光装置3aの発光に対して、発光パターンの認識処理を実施する。そして、発光パターン認識処理の結果、発光装置3aの発光パターンが記憶要求発光パターンと一致している場合には、ステップB203がYESとなってステップB205に移る。一方、検出した発光パターンが記憶要求発光パターンと一致しなかった場合には、ステップB203がNOとなって、通常処理状態を継続する。
ステップB205では、制御部11bは記録処理状態となって、画像データ記憶指示部F5bが、発光パターン認識部F3bが記憶要求発光を検出した時点を基準時点として定まる検証用画像データを記憶部12に記憶させて、ステップB207に移る。
ステップB207では、制御部11bの車両データ記憶指示部F4bが、発光パターン認識部F3bが記憶要求発光を検出した時点を基準時点として定まる検証用車両データを記憶部12に記憶させてステップB209に移る。
ステップB209では、制御部11bの送信処理部F6bが、ステップB205及びB207で保存した検証用画像データ及び検証用車両データのそれぞれを、送信機13を介してサーバGに送信する。
路側機Fでもまた、逐次カメラ4fが撮影して得られる画像データに対して、制御部11fの発光パターン認識部F3fが発光パターンの認識処理を実施している。すなわち、車両Aが、図1に示すように交差点撮影範囲Rfに存在している場合には、車両Aが備える発光装置3aの発光に対しても発光パターンの認識処理を実施する。
ステップF201では、路側機Fの発光パターン認識部F3fが、ステップA105における発光装置3aの発光に対して、発光パターンの認識処理を実施する。そして、発光パターン認識処理の結果、発光装置3aの発光パターンが、記憶要求発光パターンと一致している場合には、ステップF203がYESとなってステップF205に移る。一方、検出した発光パターンが記憶要求発光パターンと一致しなかった場合には、ステップF203がNOとなって、通常処理状態を継続する。
ステップF205では、制御部11fは記録処理状態となって、画像データ記憶指示部F5bが、発光パターン認識部F3fが記憶要求発光を検出した時点を基準時点とする検証用画像データを記憶部12に記憶させて、ステップF207に移る。
ステップF209では、制御部11fの送信処理部F6fが、ステップF205で保存した検証用画像データを、送信機13を介してサーバGに送信する。送信が完了すると、制御部11fは通常処理状態に戻る。
サーバGは、ステップB209やステップF307で各送信機13b、13fから送信された検証用画像データや検証用車両データを受信機6で受信すると(ステップG301)、復調などの受信処理を実施してステップG303に移る。ステップG303では、当該受信した種々のデータを、受信データに含まれる識別子から、送信元の走行状況記録装置1a〜Fのいずれかと対応付けてDB5に保存する。
(実施形態のまとめ)
以上の構成では、車両Aが急制動などによって異常状態となると、発光指示部F2aが発光装置3aを予め定められている記憶要求発光パターンで発光させる(ステップA103、A105)。そして、車両Aの周辺に存在する車両Bの走行状況記録装置1bは、発光装置3aの記憶要求発光を検出し(ステップB203 YES)、その検出時点を基準として定まる検証用画像データを記憶部12bに保存する(ステップB205)。また、路側機Fも、発光装置3aの記憶要求発光を検出し(ステップF203 YES)、その検出時点を基準として定まる検証用画像データを記憶部12fに保存する(ステップF205)。
このような構成によれば、異常状態となった車両A及びその周辺を、当該車両外の視点から撮像して保存することができる。すなわち、車両Aに搭載されている装置以外が検出した情報も保存することができる。
また、以上の構成において走行状況記録装置1bは、検証用画像データに加えて、車両Aが異常状態となった時点前後における車両Bの車両データ(すなわち検証用車両データ)も保存する(ステップB207)。このような構成によれば、車両Aが異常状態となった時点前後における車両Bの挙動を、後で再現することができ、車両Aが異常状態となるに至った経緯を検証しやすくなる。
例えば、右折しようとしている車両Aの対向車(すなわち車両C)が急加速してきたことに起因して、車両Aのドライバが急ブレーキ操作を実施し、車両Aが異常状態となることも考えられる。このような場合、上述したように車両Cの検証用車両データを記録しておくことで、車両Aが異常状態となるに至った経緯を明確にできる。
また、走行状況記録装置1bが保存した検証用車両データ及び検証用画像データ、並びに、走行状況記録装置1fが保存した検証用画像データはいずれも送信機13b、13fを介してサーバGにアップロードされる。従って、サーバGのDB5にアクセスすれば、各検証用データの内容を確認することが出来る。すなわち、走行状況記録装置1bや走行状況記録装置1fの記憶部12b、12fからデータを抽出するための手間を省くことが出来、より容易に車両Aが異常状態となった経緯を検証することが出来る。
また、カメラで発光装置3aの記憶要求発光を捉えることができた走行状況記録装置、すなわち、カメラの画角に車両Aが映っている走行状況記録装置だけが記録を行うため、無駄な記録が行われることがない。
より具体的には、図1に示す各車両B〜Eに搭載されているカメラを、各車両の前方を撮影する構成となっているとすると、車両B〜Dのカメラは、車両Aの方向を撮影しているため、車両Aの記憶要求発光を捉え、検証用の各データを記録することが期待される。
ところが、車両Eのように、走行車両Dによって車両Aの発光装置3aが車両Eのカメラの死角に位置している場合や、その他、車両Aとの距離が離れていて発光装置3aを撮影できていない場合には、発光装置3aの記憶要求発光を捉えることができない可能性が高い。そして、カメラの撮影範囲に発光装置3aの記憶要求発光を捉えることができていない場合には、車両Aやその周辺の状況を撮影出来ていない可能性が高い。すなわち、カメラの撮影範囲に発光装置を捉えられない位置に存在する車両のデータは、車両Aが異常状態となった経緯を検証する上で無駄なデータである可能性が高いことを意味する。
本実施形態では、そのような無駄なデータが記録される恐れを低減することが出来るため、事後において、より効率的に車両Aが異常状態となった経緯を検証する事ができる。
さらに本実施形態によれば、発光装置3aとして、ヘッドライトやテールライトなどの既存の発光装置を用いる為、新たな光源を設置する必要がない。すなわち、走行状況記録装置とそれらの既存の発光装置とを相互通信可能に接続すればよいため、システムの導入コストを低減することができる。
また、発光パターン認識部F3bも、ハードウェアではなくソフトウェアで実現できるため、既存のECUを流用することができる。すなわち、システムの導入コストを低減することが出来る。
さらに、車両Aが異常状態となった場合には、記憶要求発光パターンを、可視光線で発光するため、周囲の車両のドライバや歩行者に対して、車両Aが異常状態となったことを示すことになる。このような構成によれば、周囲のドライバや歩行者に、より安全に注意を払う必要があることを報知することができるとともに、周辺車両B〜Dのドライバにも、検証用車両データ及び検証用画像データが記録された可能性があることを伝えることもできる。
なお、以上において、走行状況記録装置1b、1fが請求項に記載の第2走行状況記録装置に相当し、カメラ4b、4fが請求項に記載の第2装置側カメラに相当し、発光パターン認識部F3b、F3fが請求項に記載の発光パターン検出部に相当する。また、記憶部12b及び12fが請求項に記載の第2装置側記憶部に相当し、画像データ記憶指示部F5b、F5fが請求項に記載の第2装置側画像記憶指示部に相当する。さらに、送信処理部F6b及びF6fが請求項に記載の第2装置側送信処理部に相当し、送信機13b、13fが請求項に記載の第2装置側送信機に相当する。また、検証用車両データが請求項に記載の検証用第2車両情報に相当する。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、次の実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(変形例1)
図1では、車両Aと車両Bとを異なる構成で示しているが、これらは本実施形態の作動を説明するために必要な構成要素のみを示しているに過ぎず、各車両A〜Eは、いずれも同様の構成となっていてもよい。例えば各車両A〜Eは、図7に示す構成となっていても良い。
図7に示すように各車両は、走行状況記録装置1を、車載機器2、発光装置3、及びカメラ4のそれぞれと、周知の車両内ネットワークを介して接続されるように備える。ここで示す車載機器2、発光装置3、及びカメラ4は、何れも前述の車載機器2a、発光装置3a、及びカメラ4bに相当するものである。この走行状況記録装置1を搭載した車両を、自車両とも称する。
また、走行状況記録装置1は、制御部11、記憶部12、及び送信機13を備えており、これらはいずれも前述の走行状況記録装置1a及び走行状況記録装置1bの両方の機能を実現する。すなわち、制御部11は、機能ブロックとして、図8に示すように異常判定部F1、発光指示部F2、発光パターン認識部F3f、車両データ記憶指示部F4、画像データ記憶指示部F5f、送信処理部F6fを備える。
異常判定部F1、発光指示部F2、発光パターン認識部F3は何れも前述の異常判定部F1a、発光指示部F2a、発光パターン認識部F3bと同様である。
車両データ記憶指示部F4、画像データ記憶指示部F5fは、発光パターン認識部F3で記憶要求発光を検出した場合だけでなく、異常判定部F1において自車両が異常状態となった場合にも、検証用車両データ及び検証用画像データを記憶部12に保存する。すなわち、走行状況記録装置1は、他車両が異常状態になった場合だけでなく、自車両が異常状態となった場合にも、検証用の車両データ及び画像データを保存しておく。
走行状況記録システム100が備える走行状況記録装置1を以上のような構成とすれば、車両Aが異常状態となった場合には、車両Bの検証用車両データ及び検証用画像データに加えて、車両Aの検証用車両データ及び検証用画像データも記録される。すなわち、車両Aに対する客観的な情報に加えて、車両Aの主観的な情報も記録することが出来、より円滑に、車両Aが異常状態となった経緯を検証することができる。
なお、自車両が異常状態となった場合には、異常判定部F1で自車両が異常状態と判定された時点を基準時点として、記録開始時点及び記録終了時点を設定すればよい。また、送信処理部F6は、発光パターン認識部F3で記憶要求発光を検出した場合だけでなく、異常判定部F1において自車両が異常状態となった場合に記録された検証用車両データ及び検証用画像データもまたサーバGにアップロードする。
この変形例1において、車両データ記憶指示部F4が請求項に記載の第2車両情報記憶指示部に相当し、画像データ記憶指示部F5が請求項に記載の画像記憶指示部に相当する。
また、この変形例1において異常状態となった車両が請求項に記載の第1車両に相当し、その第1車両の走行状況記録装置1が備える記憶部12及び車両データ記憶指示部F4が、請求項に記載の第1装置側記憶部、及び第1車両情報記憶指示部にそれぞれ相当する。さらに、当該走行状況記録装置1が備える画像データ記憶指示部F5が請求項に記載の第1装置側画像記憶指示部に相当し、当該車両が備えるカメラ4が第1装置側カメラに相当する。また、異常状態となった車両の車両データ記憶指示部F4で記憶される検証用車両データが請求項に記載の検証用第1車両情報に相当する。
(変形例2)
また、以上では、制御部11が、機能ブロックとして自車両が異常状態であるか否かを判定する異常判定部F1を備える構成としたが、これに限らない。図9に示すように、異常判定部F1に相当する装置(異常判定装置)7を、走行状況記録装置1の外部に設けていても良い。
異常判定装置7は、車載機器2から入力される車両データに基づいて、自車両が異常状態であるか否かを判定し、異常状態であると判定した場合には、その旨を示す異常報知信号を走行状況記録装置1に出力する。発光指示部F2などは、異常判定装置7から異常報知信号が入力されたことをトリガとして作動すれば良い。
異常判定装置7としては、周知のABS−ECUや、ADAS(Advanced Driver Assistance System)で用いられるECUを適用することが出来る。
(変形例3)
また、自車両が車載機器2として自車両の位置を逐次検出する位置検出器を備え、当該位置検出器が検出した自車両の位置を示す位置情報を走行状況記録装置1が取得できる場合には、検証用の各データに、その時点における位置情報を付加して保存してもよい。このような構成によれば、ある車両が異常状態となった場合に、その異常状態となった車両と、周辺車両との位置関係を把握しやすくすることができる。
100 走行状況記録システム、A 車両(第1車両)、B 車両(第2車両)、F 路側機、G サーバ、1・1a〜1f 走行状況記録装置(1a 第1走行状況記録装置、1b・1f 第2走行状況記録装置)、2・2a・2b 車載機器(2a 第1車載機器、2b 第2車載機器)、3・3a 発光装置、4・4A・4b カメラ(4b・4f 第2装置側カメラ)、12・12b・12f 記憶部(12b・12f 第2装置側記憶部)、13・13b・13f 送信機、F1・F1a 異常判定部、F2・F2a 発光指示部、F3・F3b・F3f 発光パターン認識部(発光パターン検出部)、F4・F4b 車両データ記憶指示部(F4 車両情報記憶指示部、F4b 第2車両情報記憶指示部)、F5・F5b・F5f 画像データ記憶指示部(F5 画像記憶指示部、F5b・F5f 第2装置側画像記憶指示部)、F6 送信処理部

Claims (10)

  1. 第1車両(A)に搭載された第1走行状況記録装置(1a)と、前記第1車両とは物理的に離れた位置に設置されている第2走行状況記録装置(1b、1f)と、を備える走行状況記録システム(100)であって、
    前記第1走行状況記録装置は、
    前記第1車両に搭載されている第1車載機器(2a)から出力される、前記第1車両の車両情報を示す第1車両情報に基づいて前記第1車両が異常状態となった否かを判定する異常判定部(F1a)と、
    前記異常判定部が前記第1車両を異常状態であると判定した場合に、予め設定されている記憶要求発光パターンで前記第1車両に搭載されている発光装置(3a)を発光させる発光指示部(F2a)と、を備え、
    前記第2走行状況記録装置は、
    前記第2走行状況記録装置の外部の所定範囲を逐次撮影する第2装置側カメラ(4b、4f)と、
    前記第2装置側カメラが逐次撮影して生成される画像データの時系列データから前記記憶要求発光パターンを検出する発光パターン検出部(F3b、F3f)と、
    前記発光パターン検出部が前記記憶要求発光パターンを検出した場合に、その検出した時点を基準として定まる記録開始時点から記録終了時点までの間に前記第2装置側カメラが撮影した画像データを検証用画像データとして第2装置側記憶部(12b、12f)に記憶させる第2装置側画像記憶指示部(F5b、F5f)と、を備えることを特徴とする走行状況記録システム。
  2. 請求項1において、
    前記第2走行状況記録装置は、第2車両で用いられ、
    前記第2装置側カメラは、前記第2車両の外部の所定範囲を逐次撮影し、
    前記第2車両に搭載されている第2車載機器(2b)から出力される、前記第2車両の車両情報を示す第2車両情報を、前記第2装置側記憶部に記憶させる第2車両情報記憶指示部(F4b、F4f)を備え、
    前記第2車両情報記憶指示部は、前記発光パターン検出部が前記記憶要求発光パターンを検出した場合に、前記記録開始時点から前記記録終了時点までの間に前記第2車載機器から出力された前記第2車両情報を検証用第2車両情報として前記第2装置側記憶部に記憶させることを特徴とする走行状況記録システム。
  3. 請求項2において、
    前記走行状況記録システムはサーバ(G)を備え、
    前記第2走行状況記録装置は、
    前記サーバにデータを送信する第2装置側送信機(13b)と、
    前記第2装置側送信機を介して前記検証用画像データ及び前記検証用第2車両情報を前記サーバに送信する第2装置側送信処理部(F6b)と、を備え、
    前記サーバは、
    前記第2装置側送信機から送信されたデータを受信する受信機(6)と、
    前記受信機で受信したデータを格納するデータベース(5)と、を備えることを特徴とする走行状況記録システム。
  4. 請求項1又は2において、
    前記第2走行状況記録装置は、路側機(F)に備えられてあって、
    前記第2装置側カメラは、前記路側機が設置されている道路上の所定範囲を撮影範囲とするように設置されていることを特徴とする走行状況記録システム。
  5. 請求項4において、
    前記走行状況記録システムはサーバ(G)を備え、
    前記第2走行状況記録装置は、
    前記サーバにデータを送信する第2装置側送信機(13f)と、
    前記第2装置側送信機を介して前記検証用画像データを前記サーバに送信する第2装置側送信処理部(F6f)と、を備え、
    前記サーバは、
    前記第2装置側送信機から送信されたデータを受信する受信機(6)と、
    前記受信機で受信したデータを格納するデータベース(5)と、を備えることを特徴とする走行状況記録システム。
  6. 請求項1から5の何れか1項において、
    前記第1走行状況記録装置は、
    前記第1車両情報を第1装置側記憶部(12)に記憶させる第1車両情報記憶指示部(F4a)と、
    前記第1車両の外部の所定の範囲を逐次撮影する第1装置側カメラ(4)と、
    前記第1装置側カメラが撮影した画像データを前記第1装置側記憶部に記憶させる第1装置側画像記憶指示部(F5)と、を備え
    前記第1車両情報記憶指示部は、前記異常判定部で異常状態であると判定された場合に、前記記録開始時点から前記記録終了時点までの間に前記第1車載機器から出力された前記第1車両情報を検証用第1車両情報として前記第1装置側記憶部に記憶させ、
    前記第1装置側画像記憶指示部は、前記異常判定部で異常状態であると判定された場合に、前記記録開始時点から前記記録終了時点までの間に前記第1装置側カメラが撮影した画像データを検証用画像データとして前記第1装置側記憶部に記憶させることを特徴とする走行状況記録システム。
  7. 請求項1から6の何れか1項において、
    前記発光装置は、前記第1車両のヘッドライト又はテールライトの少なくとも何れか一方を用いることを特徴とする走行状況記録システム。
  8. 請求項1から7の何れか1項において、
    前記発光装置は、可視光線を発することを特徴とする走行状況記録システム。
  9. 外部の所定範囲を逐次撮影するカメラ(4b、4f)と、
    前記カメラが逐次撮影して生成される画像データの時系列データから、予め設定されている記憶要求発光パターンを検出する発光パターン検出部(F3b、F3f)と、
    前記発光パターン検出部が前記記憶要求発光パターンを検出した場合に、その検出した時点を基準として定まる記録開始時点から記録終了時点までの間に前記カメラが撮影した画像データを検証用画像データとして記憶部(12b、12f)に記憶させる画像記憶指示部(F5b、F5f)と、を備えることを特徴とする走行状況記録装置。
  10. 車両で用いられ、
    前記車両に搭載されている車載機器(2)から入力される信号に基づいて前記車両が異常状態となった否かを判定する異常判定部(F1)と、
    前記異常判定部で異常状態であると判定された場合に、予め設定されている記憶要求発光パターンで前記車両に搭載されている発光装置(3)を発光させる発光指示部(F2)と、
    前記車両に搭載され、前記車両の外部の所定範囲を逐次撮影するカメラ(4)が逐次撮影して生成される画像データの時系列データから前記記憶要求発光パターンを検出する発光パターン検出部(F3)と、
    前記車載機器(2)から出力される前記車両の車両情報を示す車両情報を記憶部(12)に記憶させる車両情報記憶指示部(F4)と、
    前記カメラが撮影した画像データを前記記憶部に記憶させる画像記憶指示部(F5)と、を備え、
    前記発光パターン検出部が前記記憶要求発光パターンを検出した場合、及び、前記異常判定部で異常状態であると判定された場合に、
    前記車両情報記憶指示部は、前記発光パターン検出部が前記記憶要求発光パターンを検出した時点、又は、前記異常判定部で異常状態であると判定された時点を基準として定まる記録開始時点から記録終了時点までの間に前記カメラが撮影した画像データを検証用画像データとして前記記憶部に記憶させ、
    前記画像記憶指示部は、前記記録開始時点から前記記録終了時点までの間に前記車載機器が出力した前記車両情報を検証用車両情報として前記記憶部に記憶させることを特徴とする走行状況記録装置。
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