JP2015114216A - 内容物の漏れ検査方法と装置 - Google Patents
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Abstract
Description
この特許文献1においては、上記内容物として例えば皮膚疾患治療に用いられる外用薬が用いられており、該外用薬は、蛍光物質としての白色ワセリンを含んだ基材と、該基材中に分散された薬効成分とによって組成されている。その他の蛍光物質としては、例えばチーズ等の乳製品に含まれる牛脂が挙げられている。
上記蛍光物質に紫外線を照射するとその他の部分よりも明るくなるので、その明るさの有無によって内容物の漏れを検査することができる。
チーズは上記特許文献1に例示されている蛍光物質として牛脂を含んでいるので、紫外線を照射することによりその他の部分よりも明るくなるが、明るくなる程度が小さく、漏れがあるにも拘わらず正常であると判定される危険性があった。
本発明はそのような事情に鑑み、従来に比較してより確実に内容物の漏れを検査することができる包装体の検査方法と装置とを提供するものである。
上記RGBカラーカメラのB倍率を、R倍率及びG倍率よりも小さく設定した状態で、該RGBカラーカメラによって上記包装体を撮影し、得られた画像から内容物の漏れを検査するようにしたことを特徴とするものである。
また請求項4の発明は、内容物を収容した包装体に紫外線を照射する紫外線照射手段と、上記包装体を撮影するRGBカラーカメラと、該RGBカラーカメラによって得られた画像から内容物の漏れを検査する制御手段とを備えた包装体の検査装置において、
上記RGBカラーカメラのB倍率は、R倍率及びG倍率よりも小さく設定されており、上記制御手段はRGBカラーカメラによって得られた画像から内容物の漏れを検査することを特徴とするものである。
なお、上記B倍率(R倍率、G倍率)とは、入力されたB(R、G)の明るさ(輝度)に対して、出力するB(R、G)の明るさの倍率の意味である。
上記搬送コンベヤ2の上方には下方を開放させた箱型の遮蔽部材3が設けられており、包装体1はこの遮蔽部材3の下方を通過することができるようになっている。
上記遮蔽部材3内の上部中央にはRGBカラーカメラ4が鉛直下方に向けて設けられており、該RGBカラーカメラ4によって下方を通過する包装体1を撮影することができるようになっている。
また本実施例では、上記遮蔽部材3内の中下方位置に可視光を照射する可視光照射手段8が設けられており、該可視光照射手段8によって包装体1に可視光を照射して、該包装体1を明るく照明することができるようになっている。そして包装体1を明るく照明することによって、包装体1のシワの有無等の外観を検査することができるようになっている。
上記可視光照射手段8は直線状の白色LEDランプを方形の各辺に組み合わせて構成してあり、上記RGBカラーカメラ4は、リング状の紫外線照射手段7と方形の可視光照射手段8の中心部の空間を介して上記包装体1を撮影することができるようになっている。
また制御手段11の指令部11bは、上記RGBカラーカメラ4による包装体1の撮影と、RGBカラーカメラ4のRGBバランスの調整と、さらに上記紫外線照射手段7のON/OFF、及び可視光照射手段のON/OFFとをそれぞれ制御することができるようになっている。
さらに図2において、上記遮蔽部材3を設けた位置には包装体1がRGBカラーカメラ4の直下まで搬送されてきたことを検出するセンサ14が設けられ、また遮蔽部材3の下流側には、不良品を搬送コンベヤ2上から外部に排出するリジェクト手段15が設けられている。
図示実施例では、上記リジェクト手段15は搬送コンベヤ2の一側に設けられたエアジェット16と、搬送コンベヤ2の他側に設けられた回収ボックス17とを備えている。
上記指令部11bは、画像処理部11aに入力された画像から内容物の漏れやシワが検出された場合には、上記リジェクト手段15のエアジェット16からエアを噴射させ、内容物の漏れやシワが検出された包装体1を不良品1’として搬送コンベヤ2の他側に設けられた回収ボックス17に吹き飛ばしてそこに回収させるようになっている。
この状態で搬送コンベヤ2によって包装体1がRGBカラーカメラ4の直下まで搬送されてきたことがセンサ14によって検出されると、その信号を入力した指令部11bは、RGBカラーカメラ4のRGB倍率を調整するとともに、RGB倍率を調整した後のRGBカラーカメラ4によって、上記紫外線照射手段7によって紫外線が照射された包装体1を撮影させる(第1検査モード)。
上記第1検査モードによって紫外線が照射された状態で撮影された包装体1の画像は画像処理部11aに入力され、該画像処理部11aによって、紫外線が照射された状態の包装体1の画像から内容物の漏れや付着の有無を検査することができる。この際の画像処理としては、例えば上記特許文献1に記載されている方法や、その他公知の方法を採用することができるので、その詳細な説明は省略する。
上記B倍率、R倍率及びG倍率は、通常のRGB倍率を1倍、1倍、1倍としたときに比較して、B倍率を0.1〜0.5倍の範囲に、またR倍率とG倍率とをそれぞれ2〜10倍の範囲に設定することが望ましく、より好ましくは上記各倍率を0.3倍、5倍、5倍とするのがよい。
上記第2検査モードでは、上記指令部11bはRGBカラーカメラ4の各倍率を通常の1倍、1倍、1倍に調整し、この状態で包装体1を撮影させる。
この第2検査モードでは、紫外線と可視光とが同時に照射された状態で撮影された包装体1の画像が画像処理部11aに入力されるようになるが、紫外線による影響は小さいので包装体1は可視光のみによって照射されたのと実質的に同一の画像が得られるようになり、該画像から包装体1の外観の状態を検査することができる。この際の画像処理としては、例えばシワは白色に反射するのでそれが多いと白色に反射する箇所が多くなり、したがってその面積を算出してシワの有無を検出することができる。このような画像処理も従来種々の方法が提案されているので、その詳細な説明は省略する。
他方、上記指令部11bは、画像処理部11aに入力された画像から内容物の漏れやシワ等が検出された場合には、上述したように上記リジェクト手段15を作動させて当該包装体1を不良品1’として搬送コンベヤ2の他側に設けられた回収ボックス17に吹き飛ばしてそこに回収させるようになる。
7 紫外線照射手段 8 可視光照射手段
11 制御手段 11a 画像処理部
11b 指令部
Claims (6)
- 内容物を収容した包装体に紫外線を照射するとともに該包装体をRGBカラーカメラで撮影し、得られた画像から内容物の漏れを検査するようにした包装体の検査方法において、
上記RGBカラーカメラのB倍率を、R倍率及びG倍率よりも小さく設定した状態で、該RGBカラーカメラによって上記包装体を撮影し、得られた画像から内容物の漏れを検査するようにしたことを特徴とする包装体の検査方法。 - 上記RGBカラーカメラのB倍率を0.1〜0.5倍の範囲に設定するとともに、R倍率とG倍率とをそれぞれ2〜10倍の範囲に設定したことを特徴とする請求項1に記載の包装体の検査方法。
- 上記紫外線を照射する紫外線照射手段と可視光を照射する可視光照射手段、及び上記RGBカラーカメラのR倍率、G倍率及びB倍率をそれぞれ調整可能な制御手段を備えており、
上記制御手段は第1検査モードにおいて、上記紫外線照射手段により包装体に紫外線を照射させるとともに、上記RGBカラーカメラのB倍率をR倍率及びG倍率よりも小さく設定して、RGBカラーカメラによって得られた画像から内容物の漏れを検査し、
また第2検査モードにおいて、上記可視光照射手段により包装体に可視光を照射させるとともに、上記RGBカラーカメラのR倍率、G倍率及びB倍率をそれぞれ1倍、1倍、1倍に設定して、RGBカラーカメラによって得られた画像から内容物の外観を検査することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の包装体の検査方法。 - 内容物を収容した包装体に紫外線を照射する紫外線照射手段と、上記包装体を撮影するRGBカラーカメラと、該RGBカラーカメラによって得られた画像から内容物の漏れを検査する制御手段とを備えた包装体の検査装置において、
上記RGBカラーカメラのB倍率は、R倍率及びG倍率よりも小さく設定されており、上記制御手段はRGBカラーカメラによって得られた画像から内容物の漏れを検査することを特徴とする包装体の検査装置。 - 上記RGBカラーカメラのB倍率は0.1〜0.5倍の範囲に、またR倍率とG倍率とはそれぞれ2〜10倍の範囲に設定されていることを特徴とする請求項4に記載の包装体の検査装置。
- 上記包装体の検査装置は、可視光を照射する可視光照射手段を備えており、また上記制御手段は、RGBカラーカメラのR倍率、G倍率及びB倍率をそれぞれ調整可能となっており、
上記制御手段は第1検査モードにおいて、上記紫外線照射手段により包装体に紫外線を照射させるとともに、上記RGBカラーカメラのB倍率をR倍率及びG倍率よりも小さく設定して、RGBカラーカメラによって得られた画像から内容物の漏れを検査し、
また第2検査モードにおいて、上記可視光照射手段により包装体に可視光を照射させるとともに、上記RGBカラーカメラのR倍率、G倍率及びB倍率をそれぞれ1倍、1倍、1倍に設定して、該RGBカラーカメラによって得られた画像から内容物の外観を検査することを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の包装体の検査装置。
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