JP2015113655A - 排水装置および浸透システム - Google Patents

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Abstract

【課題】雨水などの排水を地下浸透させるのに適した浸透システムを提供する。
【解決手段】上部構造体3と、下部構造体1と、上部構造体3の内部71sおよび下部構造体1の内部21sを仕切るコンクリート製の中間スラブ30とを有する浸透システム100であって、中間スラブ30は、通常時において排水が流れ、作業員が通ることができる大きさの第1の開口部41であって、着脱式のフィルター部材50が取り付けられる第1の開口部41と、通常時において排水が流れず、作業員が通ることができない大きさの第2の開口部42とを含み、さらに、中間スラブ30の上に排水の液面が形成されたときに、排水が中間スラブ30よりも上方の第1の位置P1を経由して第2の開口部42に至る流路F2の少なくとも一部を形成することにより、第2の開口部42を排水が流れる開口部に変える壁部61を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、雨水などの排水を受け入れるのに適した排水装置、およびこの排水装置を用いて排水を地下浸透させるのに適した浸透システムに関するものである。
特許文献1には、雷雨、台風等の際に、立体交差の下側道路等の豪雨時の冠水を防止する雨水貯留浸透槽が開示されている。この雨水貯留浸透槽では、プレキャスト鉄筋コンクリート製の筒形の底壁ブロックと側壁ブロックとを上下に積み重ねて沈設し、底版コンクリートを打設し、上床版ブロックを設置して、豪雨時の雨水の予想滞留量に対応する所定容積の貯留空間を地下に形成している。さらに、底壁ブロックに浸透孔を開け、底版コンクリート上に砕石等を投入にして浸透層を形成している。さらに、集水桝を地表面に露出して設置し、導水管、取水孔を介して、貯留空間に接続している。さらに、地表面の雨水を取水孔等を介して取水して貯留空間に一旦貯留することにより、地表面から大量の雨水を排水している。さらに、貯留空間に貯留された雨水を、浸透孔等を介して徐々に地中に浸透させることにより、自然に排出している。
特開平11−61953号公報
雨水などの排水を受け入れる排水装置(雨水桝、浸透桝)では、一般に、排水とともに、石、泥、ペットボトル、ビニールなどのごみ類が内部に流入するため、これらのごみ類を定期的に取り除く必要がある。しかしながら、道路や駐車場などの下には、比較的大型の排水装置が設置されることが多く、内部深さも深くなりやすい。したがって、このような排水装置では、多くの場合、底に溜まったごみ類を取り出すことは容易ではない。
特許文献1に記載の雨水貯留浸透槽の場合、ごみ類は浸透層の上に溜まると考えられる。特許文献1に記載の雨水貯留浸透槽は、上述のように、豪雨時の雨水の予想滞留量に対応する所定容積の貯留空間を要するため、地上から浸透層の上までの深さは、数メートルになることも考えられる。したがって、特許文献1に記載の雨水貯留浸透槽においても、浸透層の上に溜まったごみ類を取り出すことは容易ではない。
本発明の態様の1つは、コンクリート製の周壁により囲まれた内部に排水を受け入れる上部構造体と、コンクリート製の周壁により囲まれた内部から排水を外部に出す下部構造体と、上部構造体の内部および下部構造体の内部を仕切るコンクリート製の中間スラブとを有する排水装置である。この中間スラブは、通常時において排水が流れ、作業員が通ることができる大きさの第1の開口部であって、着脱式のフィルター部材が取り付けられる第1の開口部と、通常時において排水が流れず、作業員が通ることができない大きさの第2の開口部とを含み、当該排水装置は、さらに、中間スラブの上に排水の液面が形成されたときに、排水が中間スラブよりも上方の第1の位置を経由して第2の開口部に至る流路の少なくとも一部を形成することにより、第2の開口部を排水が流れる開口部に変える第1のユニットを有する。
この排水装置では、通常時において上部構造体の内部に流入した排水を、中間スラブの第1の開口部を介して下部構造体の内部に流下させ、下部構造体の内部から外部、たとえば地中(地下)に浸透させたり、地下排水路や下水管などに流下させたりできる。通常時において排水が流れる第1の開口部には着脱式のフィルター部材が取り付けられるため、排水に混入した石、泥、ペットボトル、ビニールなどのごみ類は中間スラブにおいて捕捉され、下部構造体の内部にはごみ類が取り除かれた排水を流下させやすい。中間スラブは、下部構造体の底(排水装置の底)よりも上方であって、地上からそれほど離れていない比較的浅い位置に設置されるため、中間スラブにおいて補足されたごみ類の取り出し(排出)は、下部構造体の底に溜まったごみ類の取り出しと比較して容易である。さらに、第1の開口部は作業員が通ることができる大きさであるため、メンテナンスが必要なときには、作業員が中間スラブの上から第1の開口部を通って下部構造体の内部に進入することができる。このため、中間スラブの上でフィルター部材に捕捉されたごみ類の回収(排出)作業を行うことができ、さらに、下部構造体の内部のメンテナンスを行うこともできる。
この排水装置では、通常の降雨などにより流入する排水は、作業員が通れる大きな第1の開口部を介して下部構造体に流下させることができる。一方、第1の開口部の流下能力を超えるような流量の排水が流入した場合、たとえばゲリラ豪雨のような突発的で局地的な集中豪雨により大量の排水が短時間に流入したような場合には、第1の開口部の流下が間に合わず、中間スラブの上に排水が溜まり、溜まった排水の水位が上昇するおそれがある。さらに、大量の排水とともに大量のごみ類が流入すると、フィルター部材の上に大量のごみ類が堆積し、第1の開口部の流下能力を阻害するおそれもある。
この排水装置では、中間スラブが第1の開口部とは別に、通常時において排水が流れず、作業員が通ることができない大きさの第2の開口部を含む。さらに、この排水装置は、中間スラブの上に排水の液面が形成されたときに、排水が中間スラブよりも上方の第1の位置を経由して第2の開口部に至る流路の少なくとも一部を形成する第1のユニットを有する。このため、通常時には作業員も通れず、排水も流さない第2の開口部を、非常時には排水を流せる開口部に変えることができる。したがって、排水が上部構造体の内部で溢れ、逆流するような事態を未然に防止できる。
第1の開口部は、上方から下方に向けて狭まる第1のテーパー形状の内周面を含むことが望ましい。第1の開口部が下方に向けて狭まる第1のテーパー形状の内周面を含むので、着脱作業の際にフィルター部材が下部構造体の内部に落下するリスクを低減できる。
第2の開口部は、上方から下方に向けて広がる第2のテーパー形状の内周面を含むことが望ましい。非常時の排水に含まれるごみが第1のユニットを越流して第2の開口部に流入した場合であっても、第2の開口部が下方に向けて広がる第2のテーパー形状の内周面を含むので、内周面にごみが堆積することを抑制できる。したがって、第2の開口部の流下能力が低下することを抑制でき、大量の排水を第2の開口部を介して下部構造体の内部に効率よく流下させることができる。
第2の開口部は中間スラブの周縁に沿って配置されていることが望ましい。第2の開口部を中間スラブの周縁に沿って配置することにより、第1の開口部を中間スラブの中央近傍に広がるように配置できる。このため、作業員が中間スラブの上から第1の開口部を通って下部構造体の内部に入る際にアクセスがしやすく、第2の開口部がアクセスの障害となることを防止できる。
第1の開口部は上部構造体の内部に受け入れた排水が自由落下する方向に配置されていることが望ましい。排水を第1の開口部に直に流下させることにより、排水に含まれるごみ類を中間スラブの上に直に溜めることなく、フィルター部材の上に溜めやすい。このため、中間スラブの上に直に溜まったごみ類を作業員が手やスコップなどで掻き出して掃除する手間を省略または減らすことができ、中間スラブのメンテナンスに費やす時間や労力を削減できる。
第1のユニットは、中間スラブから第1の位置まで立ち上がった壁部を含むことが望ましい。壁部を越流堰として機能させることにより、壁部の上流側にごみ類を堆積させやすい。第1のユニットは、さらに、壁部の第1の位置よりも上方に突き出るように配置された網状部を含むことが望ましい。越流堰の上方に網状部を配置することにより、ごみ類が壁部を越流して下部構造体の内部に流入することを抑制できる。第1のユニットは、第2の開口部に差し込まれ第1の位置まで立ち上がった筒状部材を含むものであってもよい。
本発明の他の態様の1つは、上記の排水装置を有する浸透システムであって、下部構造体の周壁は、下部構造体の内部から排水を地中に浸透させる透水性の領域を含む浸透システムである。下部構造体の内部の排水を外部の下水道システムに流下させずに、排水装置をスタンドアローンで用いることにより、排水を地下浸透させるのに適した浸透システムを提供できる。
本発明の他の態様の1つは、排水装置の上部構造体の内部および下部構造体の内部を仕切るコンクリート製の中間スラブである。この中間スラブは、通常時において排水が流れ、作業員が通ることができる大きさの第1の開口部であって、着脱式のフィルター部材が取り付けられる第1の開口部と、通常時において排水が流れず、作業員が通ることができない大きさの第2の開口部であって、当該中間スラブの上に排水の液面が形成されたときに排水が流れるようになる第2の開口部とを含む。
第1の開口部は、上方から下方に向けて狭まる第1のテーパー形状の内周面を含むことが望ましい。第2の開口部は、上方から下方に向けて広がる第2のテーパー形状の内周面を含むことが望ましい。
第1の実施形態に係る浸透システムを示す側面図。 図1に示す浸透システムの横断面図(図1のII−II断面)。 図1に示す浸透システムの縦断面図(図2のIII−III断面)であり、図3(a)は通常時における排水が導入された様子を示す図、図3(b)は非常時における排水が導入された様子を示す図。 第2の実施形態に係る浸透システムの横断面図。 図4に示す浸透システムの縦断面図(図4のV−V断面)。 第3の実施形態に係る浸透システムの横断面図。 図6に示す浸透システムの縦断面図(図6のVII−VII断面)。 第4の実施形態に係る浸透システムの横断面図。 図8に示す中間床を各方向から見た図であり、図9(a)は中間床を上方向から見た平面図、図9(b)は中間床を下方向から見た底面図、図9(c)は中間床を前方向から見た正面図、図9(d)は中間床を右方向から見た右側面図、図9(e)は中間床のe−e断面図(図9(a)のe−e断面)、図9(f)は中間床のf−f断面図(図9(a)のf−f断面)。 異なる中間床を各方向から見た図であり、図10(a)は中間床を上方向から見た平面図、図10(b)は中間床を下方向から見た底面図、図10(c)は中間床を前方向から見た正面図、図10(d)は中間床を右方向から見た右側面図、図10(e)は中間床のe−e断面図(図10(a)のe−e断面)、図10(f)は中間床のf−f断面図(図10(a)のf−f断面)。
図1に、本発明の第1の実施形態に係る浸透システムを側面図により示している。図2に、この浸透システムを横断面図(図1のII−II断面)により示している。この浸透システム(浸透桝、浸透槽)100は、受け入れた排水を地下排水路や下水管などの外部下水道システムに流下させずに、地中96に浸透させるタイプの排水装置100であり、下部構造体(下部ユニット)1と、下部構造体1の上に設置された中間構造体(中間ユニット)2と、中間構造体2の上に設置された上部構造体(上部ユニット)3とを備えている。
下部構造体1は、コンクリート製の底壁(底版)10と、底壁10の上に上下方向に3段積み重ねられたコンクリート製の第1のブロック20a〜20cとを備えている。底壁10は、工場においてプレハブ(プレキャスト)されたコンクリート版(コンクリート製の板状部材)であり、ほぼ中央を貫通する平面視円形状の開口部15を備えている。底壁10のサイズの一例は、平面視が約1400mm×1400mmの正方形で、厚さが約100mmであり、開口部15のサイズの一例は、直径が約800mmである。なお、下部構造体1の周壁21は、少なくとも一部が透水性の領域を有するものであればよく、ポーラスコンクリートからなるポーラス部が設けられたものであってもよい。
第1のブロック20a〜20cのそれぞれは、工場においてプレハブされた中空のコンクリート桝(上壁および底壁が設けられていない桝)であり、内部21sに上下方向に連通する空間S1を形成する四角筒状の周壁21と、周壁21を貫通する複数の開口部(透水性の領域)25とを備えている。第1のブロック20a〜20cのそれぞれのサイズの一例は、平面視が約1400mm×1400mmの正方形で、高さが約1000mmであり、周壁21の厚さが約100mmである。このため、第1のブロック20a〜20cのそれぞれの内部21sに形成される空間S1は、平面視が約1200mm×1200mmで、高さが約1000mmである。したがって、下部構造体1の内部21sに形成される空間S1は、平面視が約1200mm×1200mmで、高さが約3000mmである。複数の開口部25は、空間S1を四方から囲む周壁21の各方向の周壁21a〜21dに上下方向(縦方向)に4段、左右方向(横方向、前後方向)に6列(4×6)の24個が配列されている。各開口部25は、下部構造体1の内部21sから見ると、上下方向に長い長方形状であり、左右両側および下側の面が内側から外側に向けて広がる形状となっている。各開口部25のサイズの一例は、横幅が約20mmであり、周壁21の外側に埋め戻される砕石91が通過しない、あるいは通過しにくい大きさとなっている。
中間構造体2は、コンクリート製の中間床(中間スラブ)30と、中間床30を貫通する平面視正方形状の第1の開口部(第1の貫通孔)41と、中間床30を貫通する平面視円形状の第2の開口部(第2の貫通孔)42と、第1の開口部41を覆うフィルター部材(メタルフィルター)50と、中間床30に設けられた第1のユニット60とを備えている。本例の第1のユニット60は、床面31から立ち上がった壁部(第1の部分)61を備えている。中間床30は、工場においてプレハブされたコンクリート版(コンクリート製の板状部材)である。中間床30のサイズの一例は、平面視が約1400mm×1400mmの正方形で、厚さが約100mmである。
第1の開口部41は、上方の縁(開口縁)41aから下方の縁(開口縁)41bに向けて狭まる第1のテーパー形状の内周面41sを備えている。第1の開口部41のサイズの一例は、上方の開口縁41aの平面視が約600mm×600mmの正方形であり、下方の開口縁41bの平面視が約580mm×580mmの正方形である。第2の開口部42は、上方の縁(開口縁)42aから下方の縁(開口縁)42bに向けてほぼストレートに延びた内周面42sを備えている。第2の開口部42のサイズの一例は、直径が約150mmである。すなわち、第1の開口部41の開口面積は、第2の開口部42の開口面積よりも大きくなっており、第1の開口部41は、作業員が通ることができる程度の大きさとなっており、第2の開口部42は、作業員が通ることができない程度の大きさとなっている。
第1の開口部41は、平面視正方形状の場合、400mm角〜700mm角程度とすることが好ましく、450mm角〜650mm角程度とすることがさらに好ましく、500mm角〜600mm角程度とすることが望ましい。400mm角未満の場合には、作業員が第1の開口部41を出入りすることが困難となり、700mm角以上の場合には、第1の開口部41を覆うフィルター部材50が大型化しコスト高となる。また、第1の開口部41は、平面視円形状の場合、直径400mm〜700mm程度とすることが好ましく、直径450mm〜650mm程度とすることがさらに好ましく、直径500mm〜600mm程度とすることが望ましい。第1の開口部41は、1つに限定されず、複数設けられていてもよい。
第2の開口部42は、平面視円形状の場合、直径100mm〜300mm程度とすることが好ましく、直径150mm〜200mm程度とすることがさらに好ましい。また、第2の開口部42は、平面視正方形状の場合、100mm角〜300mm角程度とすることが好ましく、150mm角〜300mm角程度とすることがさらに好ましい。第2の開口部42は、1つに限定されず、複数設けられていてもよい。
第1の開口部41は、床面31の中心31cを含む領域であって、中心31cから床面31の一辺32dに近接した第1の領域36に配置されている。第2の開口部42は、床面31の周縁32に沿うように床面31の一隅(一角)33aに近接した第2の領域37に配置されている。すなわち、第1の開口部41の中心41cと第2の開口部42の中心42cとは、対峙する二隅33aおよび33cを結ぶ対角線上に沿うように斜めに配置されている。したがって、2つの開口部41および42の中心間の距離は、対峙する二辺32bおよび32dを直角(真っ直ぐ)に結ぶ直線上に中心41cおよび42cが配置される場合と比べて長くなっている。
フィルター部材50は、2つに分割された網状部分51と、それぞれの網状部分51を支持する枠部材52と、それぞれの枠部材52に取り付けられた取っ手53とを備えている。本例の網状部分51は、ステンレス製のエキスパンドメタルにより構成されている。網状部分51のサイズの一例は、平面視が約300mm×600mmの長方形である。枠部材52は、網状部分51を取り囲む枠部分52aと、枠部分52aの一部が外側に突出した張り出し部分(引っ掛ける部分)52bとを備えている。このフィルター部材50は、枠部材52の張り出し部分52bを第1の開口部41の上方の開口縁41aに引っ掛けることにより、網状部分51が第1の開口部41を上方から覆うように取り付けられている。さらに、このフィルター部材50は、枠部材52の取っ手53を把持して持ち上げることにより取り外すことが可能な着脱式となっている。
壁部(堰)61は、第1の開口部41と第2の開口部42とを床面31の上で隔てる(分割する)ように配置されたコンクリート製の隔壁であり、床面31から上方に突出するように中間床30と一体に成形されている。このため、中間床30を下部構造体1の上に搭載した後に、壁部61を床面31の上に設置(施工)する工程を省略できる。壁部61は、床面31から床面31よりも高い第1の位置P1まで立ち上がっており、その高さは約150mmである。さらに、壁部61は、中間床30の上に搭載される上部構造体3の、四方の周壁71の対峙する周壁71aおよび71cの間近(直前)まで延びており、その長さは約1200mmである。なお、壁部61は、ステンレススチールまたは亜鉛メッキ鋼板などの金属板であってもよく、その場合、予め中間床30に埋設されたインサートにボルト止めすることにより固定できる。
上部構造体3は、中間床30の上に載置されたコンクリート製の第2のブロック70と、第2のブロック70と地上(地表)とを連通する出入口用ユニット80とを備えている。第2のブロック70は、工場においてプレハブされた中空のコンクリート桝(底壁が設けられていない桝)であり、内部71sに空間S3を形成する四角筒状の周壁71と、周壁71の上方を覆う上壁(天井壁)72と、周壁71を貫通する開口部(排水導入口)75と、上壁72を貫通する平面視円形状の開口部(出入口)76とを備えている。第2のブロック70のサイズの一例は、平面視が約1400mm×1400mmの正方形で、高さが約800mmであり、周壁71の厚さが約100mmであり、上壁72の厚さが約100mmである。このため、第2のブロック70の内部71sに形成される空間S3は、平面視が約1200mm×1200mmで、高さが約700mmである。
排水導入口75は、空間S3を四方から囲む周壁71の一方の周壁71dのほぼ中央に設けられており、側溝などの集水システムと連通する排水管90が接続されている。排水導入口75は、空間S3のほぼ真ん中の高さ、すなわち床面31から上方に約350mmの位置に配置されている。出入口76は、空間S3の中央から一方の周壁71dに近接した位置に配置されている。出入口76のサイズの一例は、直径が約600mmである。出入口76の上に設置された出入口用ユニット80は、出入口76を囲むように配置された蓋受けを兼ねたコンクリート製の円形枠81と、円形枠81に取り付けられた鋳鉄製の蓋82とを備えている。
この浸透システム100は、道路や駐車場、宅地などの地表面95の下の地中96に埋設される。下部構造体1の周囲には単粒度の砕石の層91が形成される。上部構造体3の周囲には埋め戻された土砂の層92が形成される。側溝や雨樋などの集水システムと接続された排水管90により導かれた雨水などの排水は、排水導入口75を介して上部構造体3の内部71sに受け入れられる。上部構造体3の内部71sに導入された排水は、中間床30の上に導かれ、中間床30の第1の開口部41を介して下部構造体1の内部21sに流下する(移動する)。下部構造体1の内部21sに流れ落ちた排水は、貯留空間および/または浸透空間として機能する空間S1を形成する周壁21の開口部25を介して砕石の層91に浸透(導出)し、さらに砕石の層91を通って地中96に浸透する。
図3に、浸透システム100を縦断面図(図2のIII−III線組合わせ断面)により示しており、図3(a)は通常時における排水が導入された様子を示しており、図3(b)は集中豪雨などの非常時における排水が導入された様子を示している。図3(a)に示すように、この浸透システム100では、フィルター部材50が第1の開口部41を上方から覆うように配置されている。このため、排水導入口75を介して上部構造体3の内部71sに導入された排水が第1の開口部41を介して下部構造体1の内部21sに至る第1の流路F1の途中に、第1の流路F1の全部(全域)を遮るようにフィルター部材50を配置できる。したがって、排水に混入した石、泥、ペットボトル、ビニールなどのごみ類(固形物)のほとんどはフィルター部材50の網状部分51の上に捕捉される。このため、ごみ類が下部構造体1の内部21sに流入する確率を低減できる。したがって、下部構造体1の内部21sにごみ類が堆積したり、周壁21の開口部25にごみ類が詰まったりすることを未然に防止できる。
さらに、この浸透システム100では、第1の開口部41が上部構造体3の四方の周壁71のうち、排水を導入する排水導入口75が設けられた周壁71dに最も近接した位置に配置されている。すなわち、第1の開口部41は、床面31の中心31cを通過し、中心31cから周壁71dの排水導入口75に近付く方向にずれた位置に配置されている。このため、排水導入口75を介して上部構造体3の内部71sに導入された排水が重力により自由落下する方向に第1の開口部41を配置できる。したがって、ごみ類が混入した排水を中間床30の床面31の上に落とす(当てる)ことなく、第1の開口部41を覆うフィルター部材50の上に落とすことができる。このため、排水に含まれるごみ類が床面31の上に直に堆積することを抑制しながら、主に網状部分51の上に溜めることができる。したがって、メンテナンスの際には、着脱式のフィルター部材50を取っ手53を持ち上げて取り外すことにより、溜まったごみ類を簡単に回収し、浸透システム100の外に排出することができる。このため、中間床30の上に直に溜まった土砂などを含むごみ類を作業員が手やスコップなどで掻き出して清掃する手間を省略、あるいは減らすことができる。したがって、中間床30のメンテナンスに費やす時間や労力を大幅に削減できる。
さらに、この浸透システム100では、第2の開口部42が床面31の一隅33aに配置されている。すなわち、第2の開口部42は、床面31の中心31cを通過せず、排水導入口75から離れる方向にずれた位置に配置されている。このため、排水導入口75から導入される排水が直に第2の開口部42に流入することを確実に防止できる。さらに、第2の開口部42を床面31の中心31cを外して配置することにより、第1の開口部41を床面31の中心31cを含む中央近傍に配置できる。したがって、中間床30の周壁71dの側から中央近傍に至る広範囲な第1の領域36を第1の開口部41により占有できる。このため、排水導入口75を介して上部構造体3の内部71sに導入される排水の流速(流入スピード)が変化した場合であっても、排水を床面31に直に当てることなく、あるいは床面31を経由する流量を減らして、第1の開口部41により排水を直に受け入れやすい。したがって、排水に含まれるごみ類が床面31の上に直に溜まる量を削減できる。
さらに、この浸透システム100では、中間床30がコンクリート製であり、下部構造体1の周壁21および上部構造体3の周壁71により挟まれた構造となっている。このため、下部構造体1および上部構造体3により挟まれた簡易な構成でありながら、人が乗ることが可能で、人が乗っても安全な中間床30が形成され、さらに、この中間床30により下部構造体1の内部21sおよび上部構造体3の内部71sを隔てた空間S1およびS3を地中に形成できる。したがって、メンテナンスの際には、作業員が出入口76を通って、中間床30の床面31に降りて(乗って)、空間S3においてフィルター部材50の清掃や交換などを含めたメンテナンス作業を行うことができる。さらに、中間床30の床面31から第1の開口部41を通って、下部構造体1の内部21sに降りて、空間S1において下部構造体1の点検や修理、さらには周壁21の開口部25に詰まったごみなどを取り除くこともできる。
さらに、この浸透システム100では、フィルター部材50がコンクリート製の強固な中間床30に設けられた第1の開口部41の開口縁41aに引っ掛けられている。このため、網状部分51に大量のごみ類が溜まっても、フィルター部材50を中間床30により安定的に支持できる。さらに、この浸透システム100では、第1の開口部41が上方から下方に向けて狭まる第1のテーパー形状の内周面41sを備えている。このため、第1の開口部41を覆うフィルター部材50が動いたり傾いたりした場合に、フィルター部材50の一部、たとえば枠部材52の張り出し部分52bが内周面41sに当たり引っ掛かる確率を向上できる。したがって、作業員が張り出し部分52bを上方の開口縁41aに取り付けたり取り外したりする際に、フィルター部材50が誤って第1の開口部41を通過し、下部構造体1の内部21sに落下する確率を低減できる。さらに、作業員が第1の開口部41を通って下部構造体1の内部21sに降りる際に、下方に向けて狭まる内周面41sを蔦って降りることができるため、作業員の落下を抑制しやすく、作業員が下部構造体1にアクセスしやすい。
このように、この浸透システム100では、定期的なメンテナンスを通じてフィルター部材50の清掃や交換を行うことにより、排水導入口75を介して導入された排水が第1の開口部41を介して下部構造体1の内部21sにスムーズに流下する状態を保つことができる。一方、メンテナンスの合間などのタイミングで、突発的で局地的な大雨(豪雨)が発生した場合、大量のごみ類を含む排水が流入し、フィルター部材50が目詰まりを起こしたり、フィルター部材50の上に短時間で大量のごみ類が堆積したりする可能性がある。このような場合、フィルター部材50の掃除や交換を即座に行うことは困難であり、網状部分51を閉塞したごみ類により第1の開口部41の排水の流れが阻害され、あるいは第1の流路F1が遮断(閉鎖)され、中間床30の上に排水が溜まり、溜まった排水の水位が上昇するおそれがある。
図3(b)に示すように、この浸透システム100では、中間構造体2が床面31から床面31よりも高い位置(第1の位置)P1まで立ち上がった壁部(越流堰)61を備えている。第1の位置P1は、床面31と排水導入口75との間に壁部61の上端61aが位置するように高さが設計されている。このため、中間床30の上に導かれた排水が床面31よりも高い位置P1を経由して第2の開口部42に至る第2の流路(流路)F2を形成できる。したがって、中間床30の上に排水の液面(水面)98が形成されたとき、たとえば、大量の排水により第1の開口部41の流下能力をオーバーした場合や、フィルター部材50がごみ類99により目詰まりを起こし、第1の開口部41を介して排水を流下できない、あるいは流下能力が著しく低下した場合であっても、中間床30の上に溜まった排水を、第1の開口部41を通さずに壁部61の上端61aを越流させて第2の開口部42に導くことができる。このため、壁部61を越流して導かれた排水を第2の開口部42を介して下部構造体1の内部21sに流下させることができる。したがって、通常時には作業員も通れず、排水も流さない第2の開口部42を、非常時には排水を流せる開口部に変えることができる。このため、中間床30の上に溜まった排水の水位が空間S3において上昇し続けることを防止できる。したがって、排水管90を通じて上部構造体3の内部71sに導入された排水が、空間S3において溢れ、排水導入口75を介して排水管90に逆流する事態を未然に防止できる。また、非常時において排水とともに下部構造体1の内部21sに流下したごみ類は、集中豪雨が収まった後に行うメンテナンスの際に、水中ポンプを中間床30の第1の開口部41を介して投入することにより汲み上げることができる。このため、第1の開口部41は、水中ポンプのホースを通すことができる程度の開口面積(サイズ)を有していればよい。
さらに、この浸透システム100では、2つの開口部41および42の中心41cおよび42cが、床面31の対峙する二隅33aおよび33cを結ぶ対角線上に沿うように斜めに配置されている。このため、2つの開口部41および42の中心間の距離を長くしやすく、2つの開口部41および42を床面31内で離して配置できる。したがって、中間床30の強度が低下することを防止できる。さらに、2つの開口部41および42を床面31内で離して配置できるため、第1の開口部41の上から第2の開口部42に至る第2の流路F2を長距離化(延長)しやすい。このため、第1の開口部41のフィルター部材50において捉えきれなかった細かい泥などのごみが、第2の開口部42に向かう第2の流路F2の途中で沈降し、床面31の上に堆積する確率を向上できる。したがって、下部構造体1の内部21sに流入するごみの量を減らすことができる。
図4に、第2の実施形態に係る浸透システム200を横断面図により示している。図5に、この浸透システム200を縦断面図(図4のV−V断面)により示している。この浸透システム200の中間構造体2は、コンクリート製の中間床(中間スラブ)30と、中間床30の第1の領域36を貫通する平面視正方形状の第1の開口部41と、中間床30の第2の領域37を貫通する平面視円形状の第2の開口部42と、第1の開口部41を覆うフィルター部材50と、中間床30に設けられた第1のユニット60とを備えている。本例のフィルター部材50は、非分割タイプ(一体型)の格子状の網状部分51と、網状部分51を支持する枠部材52と、枠部材52に取り付けられた取っ手53とを備えている。なお、その他の構成は上記実施形態と共通するため、共通の符号を付して説明を省略する。以降の実施形態においても同様である。
本例の第1のユニット60は、中間床30の上に導かれた排水を透過させない(透水させない、浸透させない)非透過部66と、第1の位置P1まで水位が上昇した排水を透過させる透過部67とを備えている。非透過部66は、ステンレススチールまたは亜鉛メッキ鋼板などの金属板により全体がL字型に形成されており、床面31から床面31よりも高い第1の位置P1まで立ち上がった壁部(第1の部分)61と、壁部61を床面31に対し垂直に支持する支持部62とを備えている。支持部62は、中間床30に埋設されたインサートにボルト63により固定されている。透過部67は、壁部61の上端61aから上方に突き出るように配置された網状部(スクリーン)65を備えている。第1のユニット60のサイズの一例は、床面31からの壁部61の高さが約150mmであり、壁部61の上端61aからの網状部65の高さが約400−500mmである。
この浸透システム200では、壁部61および網状部65が一体となった第1のユニット60を支持部62を介して中間床30に取り付けることにより、非常時に壁部61を排水とともに越流するごみ類を網状部65により捕捉できる。したがって、ごみ類が第2の開口部42を通過して下部構造体1の内部21sに流入したり、第2の開口部42を閉塞したりすることを抑制できる。
図6に、第3の実施形態に係る浸透システム300を横断面図により示している。図7に、この浸透システム300を縦断面図(図6のVII−VII線組合わせ断面)により示している。この浸透システム300の中間構造体2は、コンクリート製の中間床(中間スラブ)30と、中間床30の第1の領域36を貫通する平面視正方形状の第1の開口部41と、中間床30の第2の領域37を貫通する平面視円形状の第2の開口部42と、第1の開口部41を覆うフィルター部材50と、中間床30に設けられた第1のユニット60とを備えている。本例の第1のユニット60は、第2の開口部42に差し込まれ第1の位置P1まで立ち上がった筒状部材(第1の部分)61を備えている。
第2の開口部42は、上方の開口縁42aから下方の開口縁42bに向けて広がる第2のテーパー形状の内周面42sを備えている。第2の開口部42のサイズの一例は、上方の開口縁42aの直径が約150mmであり、下方の開口縁42bの直径が約170mmである。本例の筒状部材61は、塩化ビニル製のパイプ(塩ビ管)により構成されている。塩ビ管61は、たとえば第2の開口部42の内周面42sに取り付けられた不図示のメスソケットなどに嵌め込むことにより固定できる。
この浸透システム300では、中間床30を下部構造体1の周壁21の上に設置した後に、塩ビ管61を中間床30の第2の開口部42に差し込むことにより、床面31よりも高い第1の位置P1まで立ち上がった第1の部分(越流部)61を簡単に形成(施工)できる。このため、中間床30の床面31から突出した壁部を、工場において中間床30と一体に製造する必要がなく、新たな型枠も必要ない。したがって、中間床30は突出部を含まない平坦なコンクリート版でよく、工場や施工現場において複数の中間床30を上下に積み重ねて仮置きできる。このため、在庫管理や運搬が容易な中間床30を用いることにより、浸透システム300を低コストで施工できる。
さらに、この浸透システム300においても、通常時において排水が形成する第1の流路F1には着脱式のフィルター部材50が配置されているため、排水とともに流入するごみ類を捕捉して、ごみ類が取り除かれた排水を下部構造体1の内部21sに流下させることができる。さらに、集中豪雨などの非常時において排水が第1の流路F1を形成できない場合には、第2の開口部42に差し込まれた塩ビ管61により、中間床30の上に導かれた排水が床面31よりも高い第1の位置P1を経由して第2の開口部42に至る第2の流路F2を形成できる。したがって、中間スラブ30の上に排水の液面(水面)98が形成されたときに、塩ビ管61が排水を第2の開口部42に導くことにより、第2の開口部42を排水が流れる開口部に自動的に変えることができる。このため、非常時の排水を、塩ビ管61の上端縁61aを越流させて第2の開口部42に導き、第2の開口部42を介して下部構造体1の内部21sに速やかに流下させることができる。したがって、非常時における想定外の流量の排水が流入した場合であっても、排水導入口75から排水が逆流することを予め防止できる。さらに、この浸透システム300では、第1の開口部41が閉塞した状況下においても第2の開口部42を介して排水を流下させることができる。このため、定期的に実施されるメンテナンスの間隔を長くしたり、メンテナンスの回数を減らしたりすることもできる。したがって、浸透システム300の維持管理費用を抑えることができる。
この浸透システム300では、第2の開口部42が上方から下方に向けて広がる第2のテーパー形状の内周面42sを備えている。このため、中間床30における排水の水位上昇に伴い、排水に含まれるごみ類の一部、たとえば水よりも比重の小さなごみが塩ビ管61の上端縁61aを越流して第2の開口部42に流れ込んだ場合であっても、ごみが第2の開口部42の内周面42sに堆積することを抑制できる。したがって、第2の開口部42の開口面積が狭まることを抑制でき、第2の開口部42の流下能力が低下することを抑制できる。このため、大量の排水をごみとともに第2の開口部42を介して下部構造体1の内部21sに流下させやすい。
図8に、第4の実施形態に係る浸透システム400を横断面図により示している。この浸透システム400は、上記の浸透システム100、200および300と比較して小型であり、中間床30のサイズの一例は、平面視が約1000mm×1000mmの正方形で、厚さが約100mmである。
この浸透システム400では、第1の開口部41が上部構造体3の四方の周壁71のうち、排水導入口75が設けられた周壁71dと、周壁71dに隣接する周壁71cとに最も近接した位置に配置されている。すなわち、第1の開口部41は、床面31の中心31cと、周壁71dおよび71cにより挟まれた床面31の一隅33cとを占有する第1の領域36に配置されている。このため、排水導入口75を介して上部構造体3の内部71sに導入された排水を自由落下により、あるいは周壁71dおよび71cを蔦って自然流下により、第1の開口部41を覆うフィルター部材50の上に確実に導くことができる。したがって、排水に混入したごみ類が床面31の上に直に堆積することをいっそう抑制できる。
図9に、浸透システム400の中間床30を各方向から見た図により示しており、図9(a)は中間床30を上方向から見た平面図であり、図9(b)は中間床30を下方向から見た底面図であり、図9(c)は中間床30を前方向から見た正面図であり、図9(d)は中間床30を右方向から見た右側面図であり、図9(e)は中間床30のe−e断面図(図9(a)のe−e断面)であり、図9(f)は中間床30のf−f断面図(図9(a)のf−f断面)である。なお、中間床30を後方向から見た背面図は正面図と同一に表れ、中間床30を左方向から見た左側面図は右側面図と同一に表れる。
図10に、異なる中間床30を各方向から見た図により示しており、図10(a)は中間床30を上方向から見た平面図であり、図10(b)は中間床30を下方向から見た底面図であり、図10(c)は中間床30を前方向から見た正面図であり、図10(d)は中間床30を右方向から見た右側面図であり、図10(e)は中間床30のe−e断面図(図10(a)のe−e断面)であり、図10(f)は中間床30のf−f断面図(図10(a)のf−f断面)である。なお、中間床30を後方向から見た背面図は正面図と同一に表れ、中間床30を左方向から見た左側面図は右側面図と同一に表れる。
この中間床30の第1の開口部41は、平面視円形状であり、上方の開口縁41aから下方の開口縁41bに向けて広がる第2のテーパー形状の内周面41sを備えている。この中間床30の第2の開口部42は、平面視正方形状であり、上方の開口縁42aから下方の開口縁42bに向けて広がる第2のテーパー形状の内周面42sを備えている。
なお、本発明はこれらの実施形態に限定されず、特許請求の範囲に規定されたものを含む。上記実施形態に係る浸透システム100〜400は、全体が四角筒状となっているが、円筒状などであってもよい。また、上記実施形態に係る浸透システム100〜400の中間床30に形成される第1の開口部41は、平面視正方形状となっているが、平面視長方形状、円形状、L字型、コの字型、O字型などであってもよい。また、上記実施形態に係る浸透システム100〜400の中間床30に形成される第2の開口部42は、平面視円形状となっているが、平面視正方形状、長方形状などであってもよい。また、中間スラブ30は、上記実施形態のように独立した構造の板状部材であってもよく、下部構造体1の最上段の第1のブロック20cの天井壁(上壁)により構成されていてもよく、上部構造体3の第2のブロック70の底壁により構成されていてもよい。
100、200、300、400 浸透システム
1 下部構造体、 2 中間構造体、 3 上部構造体
30 中間床、 31 床面
41 第1の開口部、 42 第2の開口部
50 フィルター部材
60 第1のユニット

Claims (12)

  1. コンクリート製の周壁により囲まれた内部に排水を受け入れる上部構造体と、
    コンクリート製の周壁により囲まれた内部から排水を外部に出す下部構造体と、
    前記上部構造体の内部および前記下部構造体の内部を仕切るコンクリート製の中間スラブとを有する排水装置であって、
    前記中間スラブは、通常時において排水が流れ、作業員が通ることができる大きさの第1の開口部であって、着脱式のフィルター部材が取り付けられる第1の開口部と、
    通常時において排水が流れず、作業員が通ることができない大きさの第2の開口部とを含み、
    当該排水装置は、さらに、前記中間スラブの上に排水の液面が形成されたときに、排水が前記中間スラブよりも上方の第1の位置を経由して前記第2の開口部に至る流路の少なくとも一部を形成することにより、前記第2の開口部を排水が流れる開口部に変える第1のユニットを有する、排水装置。
  2. 請求項1において、
    前記第1の開口部は、上方から下方に向けて狭まる第1のテーパー形状の内周面を含む、排水装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記第2の開口部は、上方から下方に向けて広がる第2のテーパー形状の内周面を含む、排水装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
    前記第2の開口部は前記中間スラブの周縁に沿って配置されている、排水装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
    前記第1の開口部は前記上部構造体の内部に受け入れた排水が自由落下する方向に配置されている、排水装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかにおいて、
    前記第1のユニットは、前記中間スラブから前記第1の位置まで立ち上がった壁部を含む、排水装置。
  7. 請求項6において、
    前記第1のユニットは、さらに、前記壁部の前記第1の位置よりも上方に突き出るように配置された網状部を含む、排水装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれかにおいて、
    前記第1のユニットは、前記第2の開口部に差し込まれ前記第1の位置まで立ち上がった筒状部材を含む、排水装置。
  9. 請求項1ないし8のいずれかに記載の排水装置を有する浸透システムであって、
    前記下部構造体の周壁は、前記下部構造体の内部から排水を地中に浸透させる透水性の領域を含む、浸透システム。
  10. 排水装置の上部構造体の内部および下部構造体の内部を仕切るコンクリート製の中間スラブであって、
    通常時において排水が流れ、作業員が通ることができる大きさの第1の開口部であって、着脱式のフィルター部材が取り付けられる第1の開口部と、
    通常時において排水が流れず、作業員が通ることができない大きさの第2の開口部であって、当該中間スラブの上に排水の液面が形成されたときに排水が流れるようになる第2の開口部とを含む、中間スラブ。
  11. 請求項10において、
    前記第1の開口部は、上方から下方に向けて狭まる第1のテーパー形状の内周面を含む、中間スラブ。
  12. 請求項10または11において、
    前記第2の開口部は、上方から下方に向けて広がる第2のテーパー形状の内周面を含む、中間スラブ。
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