JP2015112737A - 印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】筐体内の配設位置から外れた液体供給チューブをキャリッジの移動に伴い筐体内の配設位置に戻すことが可能な印刷装置を提供する。
【解決手段】一方向に沿って往復移動可能なキャリッジ14と、キャリッジに一端が接続され、液体噴射ヘッド18にインクを供給可能な液体供給チューブ21と、液体供給チューブの少なくとも一部とキャリッジとが内部に配設されたケース体13と、キャリッジの往復移動を制御する制御部と、を備え、液体供給チューブは、液体噴射ヘッドから用紙Pへのインクの噴射を行う印刷の開始前にキャリッジが位置するホームポジション側とは一方向において反対側となる反ホームポジション側からキャリッジに接続され、制御部は、キャリッジを、印刷の開始前に、ホームポジション側から反ホームポジション側に向かって第1速度で移動させたのち、ホームポジション側に向かって第1速度よりも速い第2速度で移動させる移動制御を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、液体供給チューブを通じて供給された液体をターゲットに噴射して印刷する印刷装置に関する。
従来から、印刷装置の一種として、液体噴射ヘッドから用紙等のターゲットに対して液体の一例であるインクを噴射することにより印刷を行うインクジェット式のプリンターが知られている。このプリンターは、その筐体内において、一方向へ搬送される用紙に対して、用紙の搬送方向と交差する走査方向へ往復移動するキャリッジに搭載された液体噴射ヘッドからインクを噴射することにより、文字や図形を含む画像を印刷する。
このようなプリンターにおいて、比較的大量の印刷を行う場合は、液体噴射ヘッドへ連続的に安定してインクを供給するために、インクの収容容量が比較的大きな液体タンクを備える。そして、この液体タンクとキャリッジとの間を接続する液体供給チューブが筐体内に配設され、この液体供給チューブを通じて、キャリッジに搭載された液体噴射ヘッドにインクが供給される(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−131036号公報
このようなプリンターでは、筐体内に配設された液体供給チューブは、キャリッジが用紙に印刷を開始する前に位置するホームポジション側(ゼロ桁側)から走査方向において印刷開始後の移動先側(フル桁側)へ向かって移動するのに伴って、そのキャリッジと一緒に移動する部分が存在することになる。したがって、液体供給チューブは、その移動部分がキャリッジの移動を妨げないように印刷装置の筐体内に配設されることが必要である。
ところで、プリンターでは、例えば印刷開始前のキャリッジにアクセスするため、ホームポジションに位置するキャリッジを視認可能に露出させる第1開口部が、筐体に形成される場合がある。あるいは、例えばキャリッジの移動領域内に存在する障害物(例えばジャム状態となった用紙)を取り除くなどのメンテナンスを行うため、キャリッジの移動領域の少なくとも一部を露出させる第2開口部が、同じく筐体に形成される場合がある。
このような場合、例えばプリンターの搬送中に、筐体内に配設された液体供給チューブの一部が、その筐体内の所定の配設位置から外れて、第1開口部から筐体外へ飛び出た状態や、あるいは第2開口部側へ移動した状態となることが起こり得る。このような状態になった液体供給チューブは、印刷のためにキャリッジが移動する際に、第1開口部から筐体外に飛び出た部分が筐体内に戻らず曲がったまま所謂ジャム状態となってキャリッジの移動を妨げる虞がある。あるいは、筐体内の所定の配設位置から外れて第2開口部側へ移動した部分がキャリッジの移動領域に入り込んでキャリッジの移動を妨げる虞がある。
なお、こうした実情は、液体噴射ヘッドを有し、一方向に沿って往復移動可能なキャリッジと、キャリッジに一端が接続され、液体噴射ヘッドに液体を供給可能な液体供給チューブと、液体供給チューブの少なくとも一部とキャリッジとが内部に配設された筐体と、を備える印刷装置においては、概ね共通するものとなっていた。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、筐体内の配設位置から外れた液体供給チューブをキャリッジの移動に伴い筐体内の配設位置に戻すことが可能な印刷装置を提供することを主な目的とする。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する印刷装置は、液体を噴射可能な液体噴射ヘッドを有し一方向に沿って往復移動可能なキャリッジと、前記キャリッジに一端が接続され、前記液体噴射ヘッドに前記液体を供給可能な液体供給チューブと、前記液体供給チューブの少なくとも一部と前記キャリッジとが内部に配設された筐体と、前記キャリッジの往復移動を制御する移動制御部と、を備え、前記液体供給チューブは、前記液体噴射ヘッドからターゲットへの前記液体の噴射を行う印刷の開始前に前記キャリッジが位置するホームポジション側とは前記一方向において反対側となる反ホームポジション側から前記キャリッジに接続され、前記移動制御部は、前記キャリッジを、前記印刷の開始前に、前記ホームポジション側から前記反ホームポジション側に向かって第1速度で移動させたのち、前記反ホームポジション側から前記ホームポジション側に向かって前記第1速度よりも速い第2速度で移動させる移動制御を行う。
この構成によれば、液体供給チューブが、筐体内の配設位置から外れてキャリッジの移動を妨げる状態となっている場合、印刷開始前に、その液体供給チューブをキャリッジの移動に伴い配設位置へ戻すことが可能である。
上記印刷装置において、前記筐体には、前記キャリッジに接続された前記液体供給チューブの前記一端を、前記キャリッジが前記ホームポジションに位置する際に視認可能に露出させる開口部であって、その前記反ホームポジション側の口縁部分に前記キャリッジの移動方向と交差する方向に延びる開口縁を有する第1開口部が設けられ、前記移動制御部は、前記ホームポジションから、前記液体供給チューブの前記一端が前記第1開口部の前記開口縁と前記一方向において重なるまでの前記キャリッジの移動範囲内で、前記移動制御を行うことが好ましい。
この構成によれば、第1開口部を介して一部のチューブ部分が筐体外へ飛び出した液体供給チューブは、印刷開始前に、その飛び出したチューブ部分をキャリッジの移動に伴い筐体内の配設位置へ戻すことが可能である。
上記印刷装置において、前記筐体には、前記印刷の際に移動する前記キャリッジの移動領域の少なくとも一部を視認可能に露出させるとともに、前記キャリッジに接続された前記液体供給チューブが露出しない位置において前記一方向に沿って延びる開口縁を有する第2開口部が設けられ、前記移動制御部は、前記キャリッジが前記印刷の開始前の位置から前記第2開口部において少なくとも一部が露出した状態になるまでの前記キャリッジの移動範囲内で、前記移動制御を行うことが好ましい。
この構成によれば、配設位置からキャリッジの移動領域内へ飛び出した液体供給チューブを第2開口部によって視認することができる。また、第2開口部において露出する状態まで移動させたキャリッジによって、キャリッジの移動領域内へ飛び出した液体供給チューブを配設位置へ戻す移動制御を的確に行うことが可能である。
上記印刷装置において、前記第2開口部は、前記筐体内の前記ターゲットを、当該筐体外へ取り出すことが可能な大きさの開口面積を有することが好ましい。
この構成によれば、配設位置からキャリッジの移動領域内へ飛び出した液体供給チューブを、第2開口部によって容易に視認できるとともに、例えばジャム状態となったターゲットを第2開口部から筐体外へ取り出すことによって取り除くことが可能である。
上記印刷装置において、前記筐体には、前記キャリッジが往復移動する際に、当該キャリッジに接続された前記液体供給チューブと接触することによって、前記液体供給チューブを前記キャリッジの移動領域から離れた位置に保持するリブが前記一方向に沿って設けられ、前記移動制御部は、前記液体供給チューブが前記リブと接触可能な前記キャリッジの移動範囲内で、前記移動制御を行うことが好ましい。
この構成によれば、筐体内の配設位置からキャリッジの移動領域内に飛び出した液体供給チューブがキャリッジの移動制御によって筐体内の配設位置に戻った際に、その戻った配設位置に維持される確率が高くなる。
上記印刷装置において、前記液体供給チューブには湾曲部が形成され、当該湾曲部の両端に位置するチューブ部分は、前記ターゲットを支持する支持台の支持面の法線方向から見て一方のチューブ部分の少なくとも一部が他方のチューブ部分に重なる状態で前記筐体内に配設されていることが好ましい。
この構成によれば、支持面に沿う方向へ移動して筐体内の配設位置から外れた液体供給チューブを、支持面の法線方向に重なって配設されているチューブ部分によって、高い確率で配設位置に戻すことが可能である。
上記印刷装置において、前記液体供給チューブは、前記ターゲットを支持する支持台の支持面に沿う方向に連なって複数本設けられ、前記液体供給チューブの連なり方向と交差する方向であって前記キャリッジの移動方向に沿う方向に延びる状態で前記筐体内に配設されていることが好ましい。
この構成によれば、移動制御によって複数の液体供給チューブを同時に筐体内の配設位置へ戻すことが可能である。
印刷装置の実施形態の一例としてのプリンターを示す斜視図。 筐体内にキャリッジと液体供給チューブが配設されたプリンターの模式図で、(a)は平面図、(b)は筐体が断面表示された正面図。 筐体内にキャリッジと液体供給チューブが配設されたプリンターの側断面図。 制御部が行うキャリッジの移動制御処理を示すフローチャート。 (a)〜(c)は、移動制御された際のキャリッジと液体供給チューブの移動を示す説明図。 (a),(b)は、移動制御された際のキャリッジと液体供給チューブの移動を示す説明図。 液体供給チューブの配設状態の変形例を示すプリンターの平面図。 変形例で、開口部が形成されていない筐体を有するプリンターの正面図。
以下、印刷装置の一実施形態として、液体の一例としてのインクを噴射する液体噴射ヘッドを備え、ターゲットの一例としての用紙に対してインクを噴射して文字や図形などを含む画像を印刷するインクジェット式のプリンターについて、図を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態のプリンター11は、一方向を長手方向とする略直方体形状のケース体13を筐体として備えるプリンター本体12と、このプリンター本体12とは別体で備えられ液体収容部の一例であるインクタンク20とを有している。なお、図1では、ケース体13が一部破断した状態で図示されている。
プリンター本体12は、液体噴射ヘッド18をその重力方向(−Z方向)側となる下側に取り付けたキャリッジ14が、ケース体13の長手方向を一方向(±X方向)として往復移動可能な状態でケース体13内に配設されている。すなわち、キャリッジ14は、一方向に延びる2つのガイドレール15a,15bによって支持されながら、ガイドレール15a,15bに沿って摺動可能とされている。キャリッジ14は、モーターなどの駆動源16によって回動される駆動プーリー16aと、不図示の従動プーリーとの間に架け渡された無端状の駆動ベルト17にその一部が固定されている。そして、プリンター本体12内に備えられた制御部(不図示)によって駆動源16が駆動されることにより駆動ベルト17が回動し、駆動ベルト17に固定されたキャリッジ14が、図1において実線で示す位置と二点鎖線で示す位置との間を、ガイドレール15a,15bに沿って移動する。このキャリッジ14の移動によって、液体噴射ヘッド18は一方向を走査方向(±X方向)として往復移動する。
また、プリンター11では、ケース体13に備えられた電源ボタン30によって電源が投入されたのち、操作ボタン31の操作によって用紙Pに対して印刷動作が行われる。詳しくは、用紙Pは、ケース体13内に備えられた支持台19の反重力方向(+Z方向)側の支持面19Sによって下方から支持される。そして、用紙Pは支持面19Sに支持されたまま、不図示の搬送機構によって、液体噴射ヘッド18の走査方向(±X方向)と交差する方向であって、キャリッジ14に対して2つのガイドレール15a,15b側からその反対側へ向かう方向を搬送方向(+Y方向)として搬送される。この搬送される用紙Pに対して、走査方向へ移動する液体噴射ヘッド18から適宜インクを噴射することによって、用紙Pに印刷が行われる。印刷された用紙Pは、用紙Pの搬送方向側となるケース体13の前方側に設けられた排出口13Hへ向かって搬送され、排出口13Hからケース体13外へ排出される。
インクタンク20は、印刷に際して液体噴射ヘッド18から噴射されるインクを収容した液体収容部として機能し、用紙Pの搬送方向(+Y方向)側から見て右方向(+X方向)のケース体13外に備えられている。そして、キャリッジ14に対して、インクタンク20に収容されたインクを供給するための複数本(ここでは4本)の液体供給チューブ21が、ケース体13内のキャリッジ14と、ケース体13外のインクタンク20との間に接続されている。したがって、液体供給チューブ21は、少なくともその一部がプリンター本体12のケース体13内に配設されている。
本実施形態では、各液体供給チューブ21は、キャリッジ14において用紙Pの搬送方向(+Y方向)となる前方側に突出して設けられたチューブ接続部14aに対して一端が接続され、インクタンク20に対してその他端が接続されている。詳しくは、各液体供給チューブ21の一端は、液体噴射ヘッド18から用紙Pへのインクの噴射を行う印刷の開始前にキャリッジ14が位置するホームポジション側(+X方向側)とは走査方向において反対側となる反ホームポジション側(−X方向側)からチューブ接続部14aに接続されている。そして、接続された各液体供給チューブ21を通してインクタンク20からチューブ接続部14aへ流入したインクは、チューブ接続部14aおよびキャリッジ14に設けられた図示しないインク流路を流れて液体噴射ヘッド18に供給される。
各液体供給チューブ21は、ケース体13内において支持台19の支持面19Sに沿う方向に連なる状態に配設されている。また、各液体供給チューブ21の連なり方向と交差するチューブの延在方向がキャリッジ14の移動方向、つまり走査方向(±X方向)に沿う状態でケース体13内に配設されている。さらに、液体供給チューブ21には、キャリッジ14のチューブ接続部14aよりも上流側の部分において、凸面が反ホームポジション方向(−X方向)に向く湾曲部21cが形成されている。そして、液体供給チューブ21は、この湾曲部21cの両端に位置する部分、すなわち湾曲部21cよりも下流側に位置する一方のチューブ部分である上側のチューブ部分21aと上流側に位置する他方のチューブ部分である下側のチューブ部分21bが、支持台19の支持面19Sの法線方向から見て互いに重なる状態で配設されている。具体的には、湾曲部21cよりも下流側に位置する上側のチューブ部分21aが、キャリッジ14の移動に伴い走査方向(±X方向)に沿う長さを変化させつつ、湾曲部21cよりも上流側に位置する下側のチューブ部分21bの一部に対して、上方から重なる状態に配設されている。
すなわち、液体供給チューブ21は、ホームポジション側から反ホームポジション側へ延びるチューブが、湾曲部21cによって折り返されて、湾曲部21cからホームポジション側へ延びる上側のチューブ部分21aと、湾曲部21cからホームポジション側へ延びる下側のチューブ部分21bとされている。そして、その折り返された上側のチューブ部分21aの終端(一端)がキャリッジ14のチューブ接続部14aに接続されている。したがって、湾曲部21cはキャリッジ14の移動に伴って追従変形しながら移動する変形可動部として機能する。
さて、図2(a),(b)及び図3に示すように、プリンター11には、チューブ接続部14aに接続された上側のチューブ部分21aの一端を、キャリッジ14が図2(a)において符号HPで示すホームポジションに位置する際に視認可能に露出させる第1開口部41がケース体13の上面部13Aに設けられている。この第1開口部41は、その反ホームポジション側(−X方向側)の口縁部分にキャリッジ14の移動方向と交差する方向に延びる開口縁41aを有する開口形状とされている。
また、印刷時に移動するキャリッジ14の移動領域の少なくとも一部を視認可能に露出させるとともに、キャリッジ14に接続された液体供給チューブ21が露出しない位置において走査方向に沿って延びる開口縁42aを有する開口形状の第2開口部42がケース体13の上面部13Aに設けられている。ちなみに本実施形態では、第2開口部42は、印刷時の移動範囲のうち、ホームポジション側のゼロ桁から反ホームポジション側のフル桁まで移動するキャリッジ14を視認できる大きさ(長さ)で開口している。また、第2開口部42は、ケース体13内の用紙Pを、当該ケース体13外へ取り出すことが可能な大きさの開口面積を有している。
この第2開口部42の開口縁42aの少なくとも一部には、ケース体13の上面部13Aの下面側に、下方へ突出するとともに走査方向(±X方向)に沿って直線状に延びるリブ43が設けられている。液体供給チューブ21は、このリブ43に対してキャリッジ14の移動方向と交差する前後方向(±Y方向)において接触することによって、キャリッジ14が往復移動する際の第2開口部42側へ向かう移動が規制される。本実施形態では、液体供給チューブ21は、その湾曲部21c及び同湾曲部21cよりも下流側に位置する上側のチューブ部分21aの少なくとも一方がリブ43と接触する構成とされている。なお、リブ43は、移動するキャリッジ14のチューブ接続部14aと干渉しない高さで設けられている。
また、液体供給チューブ21は、その上下方向(±Z方向)への移動が、プリンター本体12の筐体によって規制される。すなわち、湾曲部21cおよび上側のチューブ部分21aは、ケース体13の上面部13Aによって上方への移動が規制される。また湾曲部21cおよび下側のチューブ部分21bはプリンター本体12に設けられた筐体の一つとしての案内板13Bによって下方への移動が規制される。
換言すれば、液体供給チューブ21は、第2開口部42から視認可能な状態に露出しない位置であって、ケース体13の上面部13Aと案内板13Bとによって第2開口部42よりも前方に保持された位置を配設位置として、ケース体13内に配設されている。
ところで、ケース体13内の配設位置に保持された液体供給チューブ21は、例えばプリンターの搬送中に、図2(b)において二点鎖線で示すように、ケース体13内の配設位置から上側のチューブ部分21aの一部が第1開口部41を介してケース体13外へ飛び出た状態になる場合がある。あるいは、図2(a)および図3において二点鎖線で示すように、湾曲部21cないし上側のチューブ部分21aの一部がケース体13内の配設位置からリブ43を乗り越えて第2開口部42側へ移動した状態になる場合がある。
そこで、本実施形態では、このように配設位置から外れた液体供給チューブ21を元の配設位置に戻す移動制御処理が行われる。以下、この移動制御処理とその作用について、図を参照して説明する。
なお、この移動制御処理は、例えば、プリンター11の電源ボタン30による電源投入動作後や、操作ボタン31による印刷開始の入力動作後など、プリンター11において印刷動作が開始される前に行われる。また、この処理は、制御部がキャリッジ14を走査方向において往復移動させるように駆動源16を駆動することによって行われる。したがって、制御部はキャリッジ14の移動制御部として機能する。
図4に示すように、この移動制御処理が開始されると、まずステップS1にて、キャリッジをホームポジションから第1速度で第1設定距離移動させる処理を行う。ここでは、制御部(移動制御部)が駆動源16を駆動して駆動ベルト17を回動させ、電源投入時にホームポジションに位置するキャリッジ14を、走査方向における反ホームポジション側(フル桁側)に向かって第1速度V1で予め設定された第1設定距離L1分移動させる。
図5(a)に示すように、本実施形態では、第1設定距離L1は、キャリッジ14が、符号HPで示すホームポジションから、液体供給チューブ21(上側のチューブ部分21a)の一端が第1開口部41の開口縁41aと走査方向(±X方向)において重なるまでの移動距離よりも短い距離に設定されている。換言すれば、制御部は、ホームポジションから、液体供給チューブ21の一端が第1開口部41の開口縁41aと走査方向において重なるまでのキャリッジ14の移動範囲内で、移動制御を行う。ちなみに、ここでは、符号PAで示すように、キャリッジ14の反ホームポジション側の端部が第1開口部41の開口縁41aと、走査方向において重なる位置よりも手前の位置とされている。
図4に戻り、続くステップS2にて、キャリッジ14を第2速度でホームポジションへ移動させる処理を行う。ここでは、制御部が駆動源16を駆動して駆動ベルト17を回動させ、ステップS1の処理によって第1設定距離L1分反ホームポジション側に移動しているキャリッジ14を、ホームポジションに戻すように移動させる。このとき、移動するキャリッジ14の移動速度は、第1速度V1よりも速い第2速度V2である。
図5(b),(c)に示すように、ステップS1およびステップS2による処理によって、第1開口部41においてケース体13外へ飛び出た状態になっている液体供給チューブ21は、ケース体13内の元の配設位置に戻るように移動する。
例えば、図5(b)において二点鎖線で示すように、キャリッジ14が符号HPで示すホームポジションに位置する状態で、液体供給チューブ21は、チューブ接続部14aとの接続部分近傍において上側のチューブ部分21aがケース体13外へ略U字形状で飛び出し、開口縁41aに当接することによって曲がり部分22が発生しているものとする。この曲がり部分22は、キャリッジ14が、ホームポジションの位置から符号PAで示す位置へ向かって第1設定距離L1分第1速度V1でゆっくり移動すると、曲がり部分22が押しつぶされ、押しつぶされた曲がり部分22が図5(b)において実線で示すようにゆっくり上昇する。なお、本実施形態では、キャリッジ14が符号PAで示す位置に移動した状態において、曲がり部分22の上昇量は略最大になる。
続いて、図5(c)に示すように、キャリッジ14が符号PAで示す位置から符号HPで示すホームポジションに第2速度V2で高速移動することによって、曲がり部分22が上昇した上側のチューブ部分21aは、図5(c)において破線で示すように、その曲がり部分22が押しつぶされた状態を解除しつつ下降する。このとき、キャリッジ14が高速で移動することによって曲がり部分22も高速で下降する。このため、曲がり部分22の移動に伴う慣性力によって、飛び出した上側のチューブ部分21aに対して下向きの力Fが作用することになる。したがって、この力Fの作用によって、図5(c)において実線で示すように、上側のチューブ部分21a(液体供給チューブ21)はケース体13内の配設位置へ戻される。
図4に戻り、次に、ステップS3にて、キャリッジ14をホームポジションから第1速度で第2設定距離移動させる処理を行う。ここでは、制御部が駆動源16を駆動して駆動ベルト17を回動させ、ホームポジションに位置するキャリッジ14を、走査方向における反ホームポジション側(フル桁側)に向かって予め設定された第2設定距離L2分、第1速度V1で移動させる。
図6(a)に示すように、本実施形態では、第2設定距離L2は、キャリッジ14が、符号HPで示すホームポジションから、キャリッジ14の少なくとも一部が第2開口部42から視認可能な状態になるまで移動する距離に設定されている。換言すれば、制御部は、キャリッジ14が印刷の開始前の位置から第2開口部42において少なくとも一部が露出した状態になるまでのキャリッジ14の移動範囲内で移動制御を行う。ちなみに、ここでは、符号PBで示すように、キャリッジ14のホームポジション側の端部が走査方向における第2開口部42の右側(+X方向側)の開口縁から離れた位置まで移動する構成とされている。
図4に戻り、続くステップS4にて、キャリッジ14を第2速度でホームポジション側へ第3設定距離移動させる処理を行う。ここでは、制御部が駆動源16を駆動して駆動ベルト17を回動させ、反ホームポジション側に第2設定距離L2分移動しているキャリッジ14を、ホームポジション側に予め設定された第3設定距離L3分、第1速度V1よりも速い第2速度V2で移動させる。
図6(a),(b)に示すように、ステップS3およびステップS4による処理によって、その湾曲部21cがリブ43を乗り越えて第2開口部42に露出するように移動した状態になっている液体供給チューブ21は、ケース体13内の元の配設位置に戻るように移動する。
すなわち、図6(a)において二点鎖線で示すように、キャリッジ14が符号HPで示したホームポジションに位置する状態で、液体供給チューブ21の湾曲部21cあるいは上側のチューブ部分21aがリブ43を乗り越えて第2開口部42側へ移動して露出した状態であるものとする。この湾曲部21cあるいは上側のチューブ部分21aの露出部分は、キャリッジ14がホームポジションから反ホームポジション側となるフル桁側(−X方向側)へ向かって第2設定距離L2分を低速の第1速度V1で移動すると、走査方向に沿ってフル桁側(−X方向側)へ向かって移動する。つまり、図6(a)において実線で示すように、第2開口部42において露出する状態まで移動させたキャリッジによって、液体供給チューブ21の露出部分は走査方向における反ホームポジション側のフル桁側(−X方向側)へ移動する。
続いて、フル桁側に移動した液体供給チューブ21の露出部分は、キャリッジ14が図6(b)において符号PCで示すホームポジション側の位置へ第2速度V2で移動するのに伴って、同じくホームポジション側へ移動する。この移動に際して、キャリッジ14が高速で移動するため、キャリッジ14のチューブ接続部14aに接続された、配設位置に位置する上側のチューブ部分21aも高速で移動する。この結果、図6(b)において二点鎖線で示した露出部分である湾曲部21cないし上側のチューブ部分21aの一部に対して、配設位置において高速で移動する上側のチューブ部分21aによって、配設位置に向かう方向への力Fが作用することになる。この力Fの作用によって、図6(b)において破線で示すように、湾曲部21cあるいはチューブ部分21aの露出部分は、ケース体13内の配設位置へ引き込まれるようにして戻される。つまり、キャリッジ14を第2開口部42において露出する状態まで移動させたのちにホームポジション側へ移動させることによって、液体供給チューブ21の露出部分を配設位置へ高い確率で的確に戻すことができる。
このとき、配置位置へ戻される液体供給チューブ21(上側のチューブ部分21a)はリブ43を乗り越えて移動することによって、再び第2開口部42側へ移動しないようにリブ43によって規制される状態とされる。このように、本実施形態では、制御部は、液体供給チューブ21がリブ43と接触可能なキャリッジ14の移動範囲内で移動制御を行う。なお、リブ43の後方側(−Y方向側)のリブ面は、少なくとも、配置位置へ戻される液体供給チューブ21が乗り越える部分に、テーパー加工や面取り加工などによって、その先端側が基端側よりも前方側(+Y方向側)に位置する傾斜面が設けられることが好ましい。
この移動制御において、本実施形態では、ステップS2における第2速度V2はステップS1における第1速度V1の約80倍の速度としている。また、ステップS4における第2速度V2はステップS3における第1速度V1の約5倍の速度としている。なお、ステップS2の第2速度V2とステップS4での第2速度V2とは同じ速度とされ、したがって、ステップS3における第1速度V1は、ステップS1における第1速度V1よりも約16倍速い速度とされている。もとより、各ステップにおける第1速度V1と第2速度V2は、それぞれ液体供給チューブ21をケース体13内の配設位置に戻すことができる速度とすればよい。また、ステップS3における第1速度V1は、キャリッジ14の移動領域内へ飛び出したチューブ部分がキャリッジ14の移動に伴って走査方向に沿って反ホームポジション側へ円滑に移動可能な速度であることが好ましく、ステップS1における第1速度V1の16倍よりも遅い速度でもよいし速い速度でもよい。
同様に、第1設定距離L1および第2設定距離L2についても、それぞれ液体供給チューブ21(上側のチューブ部分21a)をケース体13内の配設位置に戻すことができる距離に設定すればよい。さらに、第3設定距離L3についても、液体供給チューブ21(上側のチューブ部分21a)をケース体13内の配設位置に戻すことができる距離とすればよい。なお、本実施形態では、第3設定距離L3は、キャリッジ14が用紙Pに対して印刷を開始するホームポジション側の位置、つまりゼロ桁に相当する位置まで移動する距離とされている。すなわち、プリンター11は、制御部(移動制御部)がキャリッジ14の移動制御処理を終了したのち直ちに印刷を開始することが可能な状態とされている。
上記第1実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)液体供給チューブ21が、キャリッジ14の移動を妨げないケース体13内の配設位置から外れていても、キャリッジ14の移動制御によって、印刷開始前に配設位置へ戻すことが可能である。この結果、印刷のためにキャリッジ14が移動する際に、そのキャリッジ14の移動を妨げないようにすることができる。
(2)第1開口部41を介して一部のチューブ部分がケース体13外へ飛び出した液体供給チューブ21は、その飛び出した一部のチューブ部分(上側のチューブ部分21a)をキャリッジ14の移動制御に伴いケース体13内の配設位置へ戻すことが可能である。
(3)ケース体13内の配設位置からキャリッジ14の移動領域内へ飛び出した液体供給チューブ21を第2開口部42によって視認することができる。また、第2開口部42において露出する状態まで移動させたキャリッジ14によって、キャリッジ14の移動領域内へ飛び出した液体供給チューブ21を配設位置へ戻す移動制御を的確に行うことが可能である。
(4)配設位置からキャリッジ14の移動領域内へ飛び出した液体供給チューブ21を、第2開口部42によって容易に視認できるとともに、例えばジャム状態となった用紙Pを第2開口部42からケース体13外へ取り出してキャリッジ14の移動領域から取り除くことが可能である。
(5)ケース体13内の配設位置からキャリッジ14の移動領域内に飛び出した液体供給チューブ21がキャリッジ14の移動制御によってケース体13内の配設位置に戻った際に、その戻った配設位置に維持される確率が高くなる。
(6)支持面19Sに沿う方向へ移動してケース体13内の配設位置から外れた液体供給チューブ21を、支持面19Sの法線方向に重なって配設されている上側のチューブ部分21aによって、高い確率で配設位置に戻すことが可能である。
(7)用紙Pを支持する支持台19の支持面19Sに沿う方向に連なってケース体13内に配設されている複数の液体供給チューブ21を、移動制御処理によって同時にケース体13内の配設位置へ戻すことが可能である。
なお、上記実施形態は以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・上記実施形態において、液体供給チューブ21は、必ずしも用紙Pを支持する支持台19の支持面19Sに沿う方向に連なって複数本設けられなくてもよい。例えば、液体供給チューブ21は、支持台19の支持面19Sの法線方向に連なって複数本設けられてもよい。本変形例について、図を参照して説明する。
図7に示すように、本変形例のプリンター11は、複数本の液体供給チューブ21が、ケース体13内において支持台19の支持面19Sに対して法線方向となる上下方向(±Z方向)に連なる状態に配設されている。そして、各液体供給チューブ21の連なり方向と交差するチューブの延在方向がキャリッジ14の移動方向、つまり走査方向(±X方向)に沿う状態でケース体13内に配設されている。さらに、液体供給チューブ21には、キャリッジ14のチューブ接続部14aよりも上流側の部分において、凸面が反ホームポジション方向(−X方向)に向く湾曲部21cが形成されている。そして、液体供給チューブ21は、この湾曲部21cの両端に位置する下流側(後側)のチューブ部分21aと上流側(前側)のチューブ部分21bは、少なくとも一部が、前方向である用紙Pの搬送方向(+Y方向)から見て互いに重なる状態で配設されている。
したがって、本変形例の液体供給チューブ21は、湾曲部21cよりも下流側のチューブ部分21aが案内板13Bに案内されていない構成の場合、下流側のチューブ部分21aが下がることによってリブ43を乗り越え、配設位置を外れて第2開口部42側へ移動することが起こり得る。ここでは説明を省略するが、このような場合においても、上記実施形態でのキャリッジ14の移動制御処理を行うことによって、液体供給チューブ21(下流側のチューブ部分21a)を配設位置で戻すことが可能である。
なお、本変形例では、下流側のチューブ部分21aが第1開口部41からケース体13外へ飛び出す確率は低いものの、飛び出した場合において、上記実施形態でのキャリッジ14の移動制御処理を行うことによって、その飛び出したチューブ部分21aを配設位置に戻すことが可能である。
・上記実施形態において、ケース体13には、必ずしも反ホームポジション側にキャリッジ14の移動方向と交差する方向に延びる開口縁41aを有する第1開口部41が設けられなくてもよい。
例えば、図8に示すように、上側のチューブ部分21aの上側に位置し、キャリッジ14の移動方向と交差する方向に延びるリブ44が、ケース体13の上面部13Aにおいて下方に突出形成されている場合がある。この場合、図8において二点鎖線で示すように、上側のチューブ部分21aがリブ44と干渉するように当接してチューブの曲がり部分22が形成されることが起こり得る。したがって、このような場合、上記実施形態でのキャリッジ14の移動制御処理を行うことによって液体供給チューブ21(上側のチューブ部分21a)を配設位置で戻すことが可能である。もとより、第1速度V1、第2速度V2、および第1設定距離L1は、曲がり部分22を配設位置へ戻すことが可能な値にそれぞれ設定される。
・上記実施形態において、ケース体13には、必ずしもキャリッジ14の移動領域の少なくとも一部を露出させる第2開口部42が設けられなくてもよい。
例えば、第2開口部42が形成されていない場合であっても、図8に破線で示すように、湾曲部21cまたは上側のチューブ部分21aの一部がリブ43を乗り越えて、その後方側に位置するキャリッジ14の移動領域内へ移動し、配設位置へ戻れない状態となる場合がある。したがって、このような場合、上記実施形態でのキャリッジ14の移動制御処理を行うことによって、液体供給チューブ21を配設位置で戻すことが可能である。もとより、第1速度V1、第2速度V2、第2設定距離L2、および第3設定距離L3は、移動した湾曲部21cまたは上側のチューブ部分21aの一部を配設位置へ戻すことが可能な値にそれぞれ設定される。
・上記実施形態において、液体供給チューブ21には必ずしも湾曲部21cが形成されなくてもよい。例えば、ここでは図示を省略するが、インクタンク20が用紙Pの搬送方向(+Y方向)から見てケース体13の左側(−X方向側)に配置され、液体供給チューブ21が、走査方向に沿ってケース体13の左端からチューブ接続部14aまでの長い距離間を配設される場合がある。このような構成の場合、液体供給チューブ21は、ケース体13内において走査方向に沿って略直線状に延びた状態で配設される。したがって、この長く直線状に延びたチューブ部分がキャリッジ14の移動に伴って走査方向へ移動する際に湾曲することによって、第1開口部41から液体供給チューブ21の一部が飛び出すことが起こり得る。あるいは、液体供給チューブ21が折れ曲がることによってキャリッジ14の移動領域内へ、折れ曲がったチューブ部分が入り込むことが起こり得る。このような場合、上記実施形態でのキャリッジ14の移動制御処理を行うことによって、液体供給チューブ21を配設位置に戻すことが可能である。
・上記実施形態において、第2開口部42は、必ずしもケース体13内の用紙Pを、ケース体13外へ取り出すことが可能な大きさの開口面積を有さなくてもよい。例えば走査方向に移動するキャリッジ14の少なくとも一部が視認できる大きさの開口面積であってもよい。なお、開口面積は、配設位置から第2開口部42側へ外れた液体供給チューブ21が視認可能な大きさであることが好ましい。
・上記実施形態において、ケース体13には、必ずしも液体供給チューブ21をキャリッジ14の移動領域から離れた位置に保持するリブ43が設けられなくてもよい。例えば、多数本の液体供給チューブ21が支持台19の支持面19Sに沿う方向に連なって配設されている場合は、液体供給チューブ21は支持面19Sに沿う方向への変形が起こり難いため、リブ43がなくても配設位置に維持される確率が高くなる。したがって、このような場合リブ43は不要である。なお、リブ43が設けられていない場合、液体供給チューブ21は第2開口部42の開口縁42aと接触(当接)して配設位置からその後方(−Y方向)へ外れた状態で保持されることが起こり得る(図3参照)。このような場合、移動制御処理によって液体供給チューブ21を配設位置に戻すことが可能である。
・上記実施形態および変形例において、液体供給チューブ21は、4本以外の複数本(例えば、2本や5本)であってもよい。あるいは、複数本ではなく、一本であっても差し支えない。なお、液体供給チューブ21が一本の場合は、例えば上記実施形態において、キャリッジ14の移動に伴って移動する湾曲部21cが移動中捩れないように、帯状のフィルム板が、その板面方向が支持面19Sに沿う方向となる状態で液体供給チューブ21に貼り付けられることが好ましい。また液体供給チューブ21が複数本である場合でも、帯状のフィルム板が液体供給チューブ21に同様な状態で貼り付けられてもよい。もとより、帯状のフォルム板は、湾曲部21cが移動する際に発生するケース体13との間の摩擦力を軽減するため、液体供給チューブ21に対して湾曲部21cの外周側に貼り付けられることが好ましい。
・上記実施形態の印刷装置としてのプリンター11は、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする液体噴射装置であってもよい。なお、液体噴射装置から微小量の液滴となって吐出される液体の状態としては、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体は、液体噴射装置から噴射させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状体を含むものとする。また、物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなども含むものとする。液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体噴射装置の具体例としては、例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルターの製造等に用いられる電極材や色材等の材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置がある。また、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサー等であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置であってもよい。また、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置であってもよい。
11…プリンター(印刷装置の一例)、14…キャリッジ、18…液体噴射ヘッド、19…支持台、19S…支持面、21…液体供給チューブ、21a,21b…チューブ部分、21c…湾曲部、41…第1開口部、41a…開口縁、42…第2開口部、42a…開口縁、43…リブ、44…リブ、V1…第1速度、V2…第2速度。

Claims (7)

  1. 液体を噴射可能な液体噴射ヘッドを有し一方向に沿って往復移動可能なキャリッジと、
    前記キャリッジに一端が接続され、前記液体噴射ヘッドに前記液体を供給可能な液体供給チューブと、
    前記液体供給チューブの少なくとも一部と前記キャリッジとが内部に配設された筐体と、
    前記キャリッジの往復移動を制御する移動制御部と、を備え、
    前記液体供給チューブは、前記液体噴射ヘッドからターゲットへの前記液体の噴射を行う印刷の開始前に前記キャリッジが位置するホームポジション側とは前記一方向において反対側となる反ホームポジション側から前記キャリッジに接続され、
    前記移動制御部は、
    前記キャリッジを、前記印刷の開始前に、前記ホームポジション側から前記反ホームポジション側に向かって第1速度で移動させたのち、前記反ホームポジション側から前記ホームポジション側に向かって前記第1速度よりも速い第2速度で移動させる移動制御を行う印刷装置。
  2. 前記筐体には、前記キャリッジに接続された前記液体供給チューブの前記一端を、前記キャリッジが前記ホームポジションに位置する際に視認可能に露出させる開口部であって、その前記反ホームポジション側の口縁部分に前記キャリッジの移動方向と交差する方向に延びる開口縁を有する第1開口部が設けられ、
    前記移動制御部は、前記ホームポジションから、前記液体供給チューブの前記一端が前記第1開口部の前記開口縁と前記一方向において重なるまでの前記キャリッジの移動範囲内で、前記移動制御を行う請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記筐体には、前記印刷の際に移動する前記キャリッジの移動領域の少なくとも一部を視認可能に露出させるとともに、前記キャリッジに接続された前記液体供給チューブが露出しない位置において前記一方向に沿って延びる開口縁を有する第2開口部が設けられ、
    前記移動制御部は、前記キャリッジが前記印刷の開始前の位置から前記第2開口部において少なくとも一部が露出した状態になるまでの前記キャリッジの移動範囲内で、前記移動制御を行う請求項1または2に記載の印刷装置。
  4. 前記第2開口部は、前記筐体内の前記ターゲットを、当該筐体外へ取り出すことが可能な大きさの開口面積を有する請求項3に記載の印刷装置。
  5. 前記筐体には、前記キャリッジが往復移動する際に、当該キャリッジに接続された前記液体供給チューブと接触することによって、前記液体供給チューブを前記キャリッジの移動領域から離れた位置に保持するリブが前記一方向に沿って設けられ、
    前記移動制御部は、前記液体供給チューブが前記リブと接触可能な前記キャリッジの移動範囲内で、前記移動制御を行う請求項1から4の何れか一項に記載の印刷装置。
  6. 前記液体供給チューブには湾曲部が形成され、当該湾曲部の両端に位置するチューブ部分は、前記ターゲットを支持する支持台の支持面の法線方向から見て一方のチューブ部分の少なくとも一部が他方のチューブ部分に重なる状態で前記筐体内に配設されている請求項1から5の何れか一項に記載の印刷装置。
  7. 前記液体供給チューブは、前記ターゲットを支持する支持台の支持面に沿う方向に連なって複数本設けられ、前記液体供給チューブの連なり方向と交差するチューブの延在方向が前記キャリッジの移動方向に沿う方向で前記筐体内に配設されている請求項1から6の何れか一項に記載の印刷装置。
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