JP2015110965A - 無段変速装置 - Google Patents
無段変速装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2015110965A JP2015110965A JP2013252866A JP2013252866A JP2015110965A JP 2015110965 A JP2015110965 A JP 2015110965A JP 2013252866 A JP2013252866 A JP 2013252866A JP 2013252866 A JP2013252866 A JP 2013252866A JP 2015110965 A JP2015110965 A JP 2015110965A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- continuously variable
- variable transmission
- transmission
- speed mode
- mode
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Friction Gearing (AREA)
- Control Of Transmission Device (AREA)
Abstract
Description
即ち、前記無段変速装置の運転状態を低速モードにした場合と高速モードにした場合とでは、この無段変速装置全体としての変速領域は互いに異なる。但し、これら両モード間の切換は走行状態のまま行うので、このモード切換時に、不連続な変速比への急な変速動作に基づいて変速ショックが発生しない様にすべく、前記トロイダル型無段変速機の変速比を適切に調節して、前記低速モードでの前記無段変速装置の変速比と、前記高速モードでの前記無段変速装置の変速比とを一致させた状態で、前記モード切換(前記低速用、高速用両クラッチ38、42のうちのそれまで断たれていたクラッチを接続すると共に、それまで接続されていたクラッチの接続を断つ作業)を行う必要がある。
このクラッチ装置は、減速比を大きくする低速モードを実現する際に接続されて同じく小さくする高速モードを実現する際に接続を断たれる低速用クラッチと、この高速モードを実現する際に接続されて前記低速モードを実現する際に接続が断たれる高速用クラッチと、これら各クラッチの断接状態を切り換える制御器とから成る。そして、この制御器は、これら各クラッチの断接を制御する事で、変速状態を前記低速モードと前記高速モードとのうちの何れかのモードにするものである。
又、前記トロイダル型無段変速機は、少なくとも1対のディスクと、複数の支持部材と、これら各支持部材と同数のパワーローラと、押圧装置とを備える。
このうちの各ディスクは、それぞれが断面円弧形のトロイド曲面である互いの軸方向側面同士を対向させた状態で、互いに同心に、相対回転を可能に支持している。
又、前記各支持部材は、軸方向に関して前記各ディスクの軸方向側面同士の間位置の周方向に関して複数箇所に、これら各ディスクの中心軸に対し捩れの位置にある傾転軸を中心とする揺動変位を自在に設けている。
又、前記各パワーローラは、前記各トラニオンに、それぞれ回転自在に支持されている。そして、部分球状凸面としたそれぞれの周面を、前記各ディスクの軸方向側面にそれぞれ当接させている。
又、前記押圧装置は、前記各ディスクを互いに近づく方向に押圧するべく、油圧シリンダ内に導入した油圧に応じて、前記各ディスクの軸方向の押圧力を発生するものであり、この油圧シリンダ内に導入する油圧の値は、前記各パワーローラにより前記各ディスク同士の間で伝達する伝達トルクの大きさに応じて無段階に変化させ、このトルクが大きくなる程前記油圧を高くして、前記押圧力を大きくする。尚、この場合に於ける無段階とは、前述した様に、滑らかに連続した完全な無段階に限らず、例えば20〜30段階の如く、連続した状態に近い多段階の場合も含む。
又、前記各ディスク同士の間の変速比の調節は、前記各支持部材毎に設けられたアクチュエータによりこれら各支持部材を前記各傾転軸の軸方向に変位させ、これら各支持部材をこれら各傾転軸を中心として揺動変位させる事により行う。
更に、前記変速比に結び付く、前記各傾転軸を中心とする前記各支持部材の傾斜角度(傾転角)は、前記各アクチュエータへの圧油の給排を制御する変速比制御弁により制御する。そして、この変速比制御弁に設けた複数の油圧ポート同士の連通状態の変更は、前記各支持部材のうちの何れか1個の支持部材の変位を前記変速比制御弁の構成部材に伝達する事により行う。
本発明の場合には、モード切換時に前記伝達トルクに応じて押圧装置が発生する押圧力を無段階に調節する機能を一時的に停止する。そして、前記モード切換時に前記押圧装置が発生する押圧力Fを、既知の値に固定する。この押圧力Fと前記トロイダル型無段変速機の変速比調節機構中のプリセスカムのずれ量δとの間には、支持部材の剛性やロッドの長さ等により定まる一定の関係があり(F∝δ)、前記押圧力Fの大きさが分かれば、直ちに(演算処理の時間を要する事なく)前記ずれ量δの大きさが分かる。そして、このずれ量δの値が分かれば、直ちに変速比制御弁による油圧の調節状態の中立位置から偏差(誤差)を知る事ができる。そして、この偏差が分かれば、この油圧の調節状態の偏差分の修正を行って、前記モード切換時に於ける前記トロイダル型無段変速機の変速比を適切に調節できる。本発明によれば、このモード切換時に前記通過トルクが大きく変動しても、前記押圧力Fは変わらないので、この通過トルクに応じて前記トロイダル型無段変速機の変速比を算出し直す必要はない。従って、前記押圧力Fに基づく前記支持部材に関する弾性変形量を求め、前記ずれ量δ分の修正を行う為にCPUに要求される性能(演算処理速度)が特に高くなる事はなく、高価で大型のCPUを使用しなくても、油圧式の押圧装置が発生する押圧力に基づく変速比制御弁の構成部材のずれ量δ分の修正を、必要な精度を確保しつつ行なえる様にできて、無段変速装置の小型化、低コスト化を図り易くできる。
又、本例の無段変速装置の場合には、前記各ディスク同士の間で伝達すべきトルクの大きさを、動力源であるエンジンの制御信号に基づいて求めるので、このトルクの値を求める為の演算処理が、非常に簡素乃至は不要になり、CPUに要求される性能をより低く抑える事ができて、上述の様な本発明の作用・効果をより顕著に得られる。
2 入力ディスク
3 出力筒
4 出力歯車
5、5a 出力ディスク
6 パワーローラ
7、7a トラニオン
8 傾転軸
9、9a 支持梁部
10 支持板
11 ラジアルニードル軸受
12 支持軸
13 スラスト玉軸受
14 スラストニードル軸受
15 内輪軌道
16 外輪
17 外輪軌道
18 玉
19 駆動軸
20 押圧装置
21 トロイダル型無段変速機
22 遊星歯車式変速機
23 入力軸
24 出力軸
25 伝達軸
26 前段ユニット
27 中段ユニット
28 後段ユニット
29 中空回転軸
30 太陽歯車
31 キャリア
32 遊星歯車
33 遊星歯車
34 遊星歯車
35 リング歯車
36 第二太陽歯車
37 第二キャリア
38 低速用クラッチ
39 第三太陽歯車
40 第二リング歯車
41 ケーシング
42 高速用クラッチ
43 遊星歯車
44 遊星歯車
45 変速比制御弁
46 ステッピングモータ
47 プリセスカム
48 スプール
49 スリーブ
50 油圧源
51a、51b 油圧室
52 ロッド
53 リンク腕
54a、54b 同期ケーブル
55 カム面
56 アクチュエータ
Claims (1)
- トロイダル型無段変速機と遊星歯車式変速機とをクラッチ装置を介して組み合わせて成り、このクラッチ装置は、減速比を大きくする低速モードを実現する際に接続されて同じく小さくする高速モードを実現する際に接続を断たれる低速用クラッチと、この高速モードを実現する際に接続されて前記低速モードを実現する際に接続が断たれる高速用クラッチと、これら各クラッチの断接状態を切り換える制御器とから成り、この制御器は、これら各クラッチの断接を制御する事で、変速状態を前記低速モードと前記高速モードとのうちの何れかのモードにするものであり、
前記トロイダル型無段変速機は、少なくとも1対のディスクと、複数の支持部材と、これら各支持部材と同数のパワーローラと、押圧装置とを備え、
このうちの各ディスクは、それぞれが断面円弧形のトロイド曲面である互いの軸方向側面同士を対向させた状態で、互いに同心に、相対回転を可能に支持されたものであり、
前記各支持部材は、軸方向に関して前記各ディスクの軸方向側面同士の間位置の周方向に関して複数箇所に、これら各ディスクの中心軸に対し捩れの位置にある傾転軸を中心とする揺動変位を自在に設けられており、
前記各パワーローラは、前記各支持部材に、それぞれ回転自在に支持され、部分球状凸面としたそれぞれの周面を、前記各ディスクの軸方向片側面にそれぞれ当接させたものであり、
前記押圧装置は、これら各ディスクを互いに近づく方向に押圧するべく、油圧シリンダ内に導入した油圧に応じて、前記各ディスクの軸方向の押圧力を発生するものであり、この油圧シリンダ内に導入する油圧の値は、前記各パワーローラにより前記各ディスク同士の間で伝達する伝達トルクの大きさに応じて無段階に変化させ、このトルクが大きくなる程前記油圧を高くして、前記押圧力を大きくするものであり、
前記各ディスク同士の間の変速比の調節は、前記各支持部材毎に設けられたアクチュエータによりこれら各支持部材を前記各傾転軸の軸方向に変位させて、これら各支持部材をこれら各傾転軸を中心として揺動変位させる事により行わせるものであり、
前記変速比に結び付く、前記各傾転軸を中心とする前記各支持部材の傾斜角度は、前記各アクチュエータへの圧油の給排を制御する変速比制御弁により制御するものであって、この変速比制御弁に設けた各油圧ポート同士の連通状態の変更は、前記各支持部材のうちの何れか1個の支持部材の変位を前記変速比制御弁の構成部材に伝達する事により行う無段変速装置に於いて、
前記制御器は、前記低速モードと前記高速モードとの間でのモード切換時に、前記伝達トルクに応じて前記押圧装置が発生する押圧力を無段階に調節する機能を一時的に停止し、前記モード切換時にこの押圧装置が発生する押圧力を、それぞれが既知である、1乃至複数種類の値に固定した状態で、前記低速用クラッチと前記高速用クラッチとの断接を行わせる事を特徴とする無段変速装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013252866A JP6167881B2 (ja) | 2013-12-06 | 2013-12-06 | 無段変速装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013252866A JP6167881B2 (ja) | 2013-12-06 | 2013-12-06 | 無段変速装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015110965A true JP2015110965A (ja) | 2015-06-18 |
JP6167881B2 JP6167881B2 (ja) | 2017-07-26 |
Family
ID=53525935
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013252866A Expired - Fee Related JP6167881B2 (ja) | 2013-12-06 | 2013-12-06 | 無段変速装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6167881B2 (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004116576A (ja) * | 2002-09-24 | 2004-04-15 | Nsk Ltd | 無段変速装置 |
JP2007154979A (ja) * | 2005-12-05 | 2007-06-21 | Nsk Ltd | トロイダル型無段変速機及び無段変速装置 |
JP2009197892A (ja) * | 2008-02-21 | 2009-09-03 | Nsk Ltd | 無段変速装置 |
JP2011174485A (ja) * | 2010-02-23 | 2011-09-08 | Nsk Ltd | トロイダル型無段変速機 |
-
2013
- 2013-12-06 JP JP2013252866A patent/JP6167881B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004116576A (ja) * | 2002-09-24 | 2004-04-15 | Nsk Ltd | 無段変速装置 |
JP2007154979A (ja) * | 2005-12-05 | 2007-06-21 | Nsk Ltd | トロイダル型無段変速機及び無段変速装置 |
JP2009197892A (ja) * | 2008-02-21 | 2009-09-03 | Nsk Ltd | 無段変速装置 |
JP2011174485A (ja) * | 2010-02-23 | 2011-09-08 | Nsk Ltd | トロイダル型無段変速機 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6167881B2 (ja) | 2017-07-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6514168B2 (en) | Toroidal type continuous variable speed transmission | |
JP2005036878A (ja) | 無段変速装置 | |
JP2003194207A (ja) | トロイダル型無段変速装置 | |
JPH0374667A (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP4492016B2 (ja) | 無段変速装置 | |
JP5471876B2 (ja) | 無段変速装置 | |
JP2004169719A (ja) | トロイダル型無段変速機及び無段変速装置 | |
JP6167881B2 (ja) | 無段変速装置 | |
JP2008249117A (ja) | トロイダル式無段変速装置 | |
JP4529442B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP5786367B2 (ja) | 変速機能及び回転方向変換機能を備えた駆動装置 | |
JP4479181B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP2003194208A (ja) | トロイダル型無段変速機及び無段変速装置 | |
JP5699646B2 (ja) | 無段変速装置 | |
JP5304688B2 (ja) | 動力伝達装置 | |
JP5803146B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP4010222B2 (ja) | 無段変速装置 | |
JP2004211744A (ja) | 無段変速装置 | |
JP6163790B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP5195785B2 (ja) | 無段変速装置 | |
JP4329262B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
US6875151B2 (en) | Toroidal-type continuously variable transmission | |
JP2017003046A (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP4196621B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP5849643B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20161125 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170427 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170530 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170612 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6167881 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |