JP2015110866A - 密閉式開閉装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】開閉体を不動体に密着させるために、この開閉体の開閉移動を案内するガイドレールに特別の部材を配置しなくてもよく、開閉体を不動体に密着させることを開閉体の構造により実現できる密閉式開閉装置を提供すること。【解決手段】密閉式開閉装置は、不動体となっている地上構造物に開口部として設けられた出入口に対し上下に開閉移動する開閉体となっている止水パネル10と、不動体の一部となっていて、止水パネル10の開閉移動を案内するための左右一対のガイドレール13とを有し、止水パネル10には作動部材21がこの止水パネル10に対して移動自在に設けられ、止水パネル10が下降限位置に達するときに、止水パネル10に設けたガイドピン20によるガイド部や作動部材21の長孔22による被ガイド部の作用により、作動部材21に対して止水パネル10は移動して、止水パネル10が不動体に密着する。【選択図】図5

Description

本発明は、ガイドレールに案内されて上下に開閉移動する開閉体が出入口等の開口部の少なくとも一部を密閉閉鎖する密閉式開閉装置に係り、例えば、地下鉄の駅等へ通じる地上の出入口の少なくとも一部を水密状態に閉鎖するための止水装置や、火災発生時に防災区画を形成するための防災用シャッター装置に利用できるものである。
地下鉄の駅や地下街等の地下施設へ通じる地上の出入口には、大雨等による水が地下施設に流入することを防止するための止水装置が設けられ、この止水装置は、下記の特許文献1に示されている。この止水装置は、不動体となって地上に設置されている地上構造物に開口部として形成されている出入口の下部箇所を止水パネルにより閉鎖するものであり、開閉移動自在の開閉体となっているこの止水パネルは、上記地上構造物の一部であって止水パネルに対して不動となっている左右一対のガイドレールに案内されて上下に開閉移動し、出入口の下部箇所を止水パネルが閉鎖したときには、この止水パネルは、ガイドレールに密着し、これにより、出入口の下部箇所が水密状態で閉鎖される。
実開昭61−26723号公報
上記特許文献1の止水装置では、出入口の下部箇所を閉鎖したときの止水パネルをガイドレールに密着させ、これにより、出入口の下部箇所を止水パネルで水密状態に閉鎖できるようにするために、ガイドレールの底部に傾斜面による案内面を有する引き寄せ部材を配置し、出入口の下部箇所を閉鎖するために下降してきた止水パネルをこの引き寄せ部材によって出入口側へ引き寄せ、これにより、止水パネルを、上記不動体である地上構造物の一部となっているガイドレールに密着させるようにしている。
このため、特許文献1に示されている技術では、止水パネルを不動体に密着させるために、この止水パネルの開閉移動を案内するガイドレールに、引き寄せ部材という特別の部材を配置している。
本発明の目的は、開閉体を不動体に密着させるために、この開閉体の開閉移動を案内するガイドレールに特別の部材を配置しなくてもよく、開閉体を不動体に密着させることを開閉体の構造により実現できるようになる密閉式開閉装置を提供するところにある。
本発明に係る密閉式開閉装置は、不動体に設けられた開口部に対して上下に開閉移動する開閉体と、前記不動体の一部となっているとともに、前記開閉体の開閉移動を案内するための左右一対のガイドレールとを有し、下降限位置まで下降した前記開閉体が前記不動体に密着して前記開口部の少なくとも一部を閉鎖する密閉式開閉装置において、前記開閉体に作動部材がこの開閉体に対して移動自在に設けられ、前記開閉体が前記下降限位置に達するときの前記作動部材に対する前記開閉体の移動によりこの開閉体が前記不動体に密着することを特徴とするものである。
この密閉式開閉装置では、開閉体に作動部材がこの開閉体に対して移動自在に設けられており、開閉体が下降限位置に達するときの作動部材に対する開閉体の移動によりこの開閉体が不動体に密着するため、開閉体を不動体に密着させるために、この開閉体の開閉移動を案内するガイドレールに特別の部材を配置する必要がなく、開閉体を不動体に密着させることを、開閉体に上記作動部材を設けるという開閉体の構造により実現できることになる。
上述のように開閉体が下降限位置に達するときの作動部材に対する開閉体の移動によりこの開閉体を不動体に密着させるためには、例えば、作動部材が、この作動部材に設けられた被ガイド部が前記開閉体に設けられたガイド部でガイドされることにより、開閉体に対して移動するようにし、開閉体が下降限位置に達するときの作動部材に対する開閉体の移動が、被ガイド部がガイド部をガイドすることにより生ずるようにすることができる。
また、このようにするためには、一例として、作動部材を、開閉体よりも先に下降限位置に達する下端部を有するものとするとともに、被ガイド部を、開口部側へ向かって斜め下向きに延びているものとし、これにより、被ガイド部がガイド部でガイドされて開口部とは反対側へ移動してガイドレールにおける開口部とは反対側の箇所に当接した作動部材に対し、開閉体が開口部側へ移動するようにしてもよい。
この場合におけるガイド部及び被ガイド部の構成等は任意であり、例えば、ガイド部を、開閉体に設けたピン部材や突起等によるピン状のものとすることができ、また、被ガイド部を、このピン状のものを挿入するために作動部材に設けた長孔とすることができ、さらに、被ガイド部を、ピン状のものがスライドするスライド部を有する長く突出した突起状のものとすることもできる。
また、ガイド部を、開閉体に設けたピン部材や突起等によるピン状のものとし、被ガイド部を、このピン状のものを挿入するために作動部材に設けた長孔とする場合には、ピン状となっているガイド部の先端部を長孔から突出させ、この先端部を、長孔から抜け出し不可能の頭部とすることが好ましい。
これによると、ピン状のガイド部により、作動部材を開閉体に脱落不能にして配置できることになる。
また、開閉体における作動部材を配置する箇所は任意であり、その一例は、開閉体の左右端部の端面であり、他の例は、開閉体の底面であり、さらに他の例は、開閉体の正面又は背面である。
また、作動部材に設けられる被ガイド部と開閉体に設けられるガイド部の個数を、それぞれ1個としてもよく、また、これらの個数を複数個としてもよい。
被ガイド部とガイド部の個数をそれぞれ複数個にすると、開閉体に対する作動部材の移動等を一層確実のものとすることができる。
さらに、作動部材は、ガイドレールの内部に挿入された開閉体の左右端部の端面に配置してもよい。
これによると、作動部材の周囲が開閉体とガイドレールによって囲まれるため、作動部材を予期しない外部力等から保護できる。
また、本発明において、開閉体を不動体に密着させるために、これらの開閉体と不動体のうち、少なくとも一方にシール部材を取り付けてもよい。
以上説明した本発明に係る密閉式開閉装置は、開口部の少なくとも一部を閉鎖した開閉体を、この開口部が設けられた不動体に密着させることが求められる装置であれば、任意の装置に適用することができ、その一例は、地下鉄の駅等へ通じる地上の出入口の少なくとも一部を水密状態に閉鎖するための止水装置であり、他の例は、火災発生時に、建物や構築物の内部に防災区画を形成するための防災用シャッター装置である。
本発明に係る密閉式開閉装置が止水装置に適用される場合には、上記シール部材は、水を遮断するための水密性シール部材であり、また、本発明に係る密閉式開閉装置が防災用シャッター装置に適用される場合には、上記シール部材は、煙を遮断するための気密性シール部材である。
また、本発明において、開閉体を上下に開閉移動させるための手段は任意であり、この手段は、開閉体に端部が結合されたワイヤー等の紐状部材を巻取軸で巻き取り、繰り出す構造のものでもよく、スプロケットホイールで走行するチェーンを用いた構造のものでもよく、ラックアンドピニオンを用いた構造のものでもよく、シリンダの伸縮作動するピストンを用いた構造のものでもよい。
本発明によると、開閉体を不動体に密着させるために、開閉体の開閉移動を案内するガイドレールに特別の部材を配置しなくてもよく、開閉体を不動体に密着させることを開閉体の構造により実現できるという効果を得られる。
図1は、本発明の一実施形態に係る密閉式開閉装置となっている止水装置が設置された地上構造物を示す斜視図である。 図2は、図1の地上構造物の開口部である出入口に配置されている止水装置の全体を示す正面図である。 図3は、図2で示されている左右一対のガイドレールを断面で示した図2の一部拡大図であって、開閉体である止水パネルの一部を省略した図である。 図4は、図3のS4−S4線断面図である。 図5は、図4のS5−S5線断面図である。 図6は、止水パネルが下降限位置に達したときを示す図5と同様の図である。 図7は、別実施形態を示す図4と同様の図である。
以下に本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。本実施形態に係る密閉式開閉装置は、地下鉄の駅等へ通じる地上の出入口の下部箇所を水密状態に閉鎖するための止水装置である。図1には、地下鉄の駅や地下街等の地下施設へ通じる出入口2が形成されている地上構造物1が示されており、この地上構造物1の開口部となっている出入口2から地下施設へ行き来するための階段3が延設されている。地上構造物1は、屋根部4と左右の側壁部5とを有し、屋根部4の先端部と左右の側壁部5の先端部とで囲まれた箇所が、出入口2となっている。
屋根部4の先端部下面にはケース6が取り付けられており、このケース6の内部には、本実施形態に係る止水装置の開閉体となっている止水パネル10を上下に開閉移動させるための開閉移動手段が収納されている。図2は、止水パネル10が主要な構成部材となっている止水装置の正面図が示され、この図2に示されているように、ケース6の内部には、上記開閉移動手段の構成部材である巻取軸11が収納され、この巻取軸11は、ケース6の左右の側面部6Aに配置されたブラケットに回転自在に支持されている。巻取軸11には、紐状部材である2本のワイヤー12の上端が結合され、これらのワイヤー12の下端は止水パネル10に結合されている。
左右の側壁部5の先端面には左右一対のガイドレール13が取り付けられており、止水パネル10の左右端部は、これらのガイドレール13の内部に上下にスライド自在に挿入されている。このため、巻取軸11が正回転してワイヤー12が巻取軸11に巻き取られることにより、止水パネル10はガイドレール13に案内されて上方へ開き移動し、巻取軸11が逆回転してワイヤー12が巻取軸11から繰り出されることにより、止水パネル10はガイドレール13に案内されて下方へ閉じ移動する。
ケース6の内部には、地上構造物1に配設された操作装置8(図1を参照)での操作にしたがって巻取軸11を正回転、逆回転、回転停止させるための駆動装置7が収納されており、巻取軸11と接続されているこの駆動装置7からの駆動力等により、巻取軸11は正回転等を行う。
なお、図2から分かるように、巻取軸11に結合されているワイヤー12の上端の位置と、止水パネル10に結合されているワイヤー12の下端の位置は、巻取軸11の長さ方向である左右方向において一致しておらず、これらの位置は左右方向にずれているため、止水パネル10が全開位置まで上昇するときに、ワイヤー12は巻取軸11に螺旋状に巻き取られることになり、このため、ワイヤー12を巻き取ったときにおける巻取軸11のワイヤー12を含む巻き径を小さくできるようになっている。
また、図示の実施形態のケース6は巻取軸11と駆動装置7が内部に収納されたものとなっているが、このケースを、全開位置に達した止水パネル10も内部に収納できる上下寸法の大きいものとしてもよい。
本実施形態において、左右の側壁部5の先端面の左右寸法は、図2に示されているように、ガイドレール13の左右寸法よりも大きくなっており、このため、この先端面には、ガイドレール13から露出した露出面5Aがガイドレール13よりも出入口2側に設けられている。また、図1に示されているように、階段3の最上段部3Aは、下降限位置に達した止水パネル10が着床する床となっている路面14から高い位置にあり、このため、最上段部3Aと路面14との間が段差部15となっている。
止水パネル10には、図2に示されているように、第1シール部材16と、第2シール部材17と、第3シール部材18が取り付けられており、これらのシール部材16,17,18は水密性のシール部材である。止水パネル10の下面に取り付けられている第1シール部材16は、止水パネル10と路面14との間を水密にシールするためのものであり、止水パネル10の出入口2側の面において、止水パネル10の左右端部近くに2個取り付けられている第2シール部材17は、止水パネル10と左右の側壁部5の露出面5Aとの間を水密にシールするためのものであり、止水パネル10の出入口2側の面において、止水パネル10の下部に取り付けられている第3シール部材18は、止水パネル10と段差部15との間を水密にシールするためのものである。
以上において、上下に開閉移動する止水パネル10は可動体であり、これに対して地上構造物1は不動体であり、止水パネル10の上下の開閉移動を案内する部材となっている左右一対のガイドレール13は、不動体の一部を構成する部材となっている。
図3には、図2で示されている左右一対のガイドレール13を断面とし、止水パネル10の一部を省略した正面図が示され、図4は、図3のS4−S4線断面図である。図4から分かるように、それぞれのガイドレール13は、止水パネル10の厚さ方向に並設されている前面部13Aと後面部13Bと、これらの前面部13Aと後面部13Bの出入口2側とは反対側の端部を連結している連結部13Cとからなり、このため、それぞれのガイドレール13は、出入口2側に向かって開口したチャンネル形状となっている。これらのガイドレール13の内部に止水パネル10の左右端部が挿入され、これらの左右端部の端面10Aにガイドピン20が取り付けられているとともに、それぞれの端面10Aに作動部材21がガイドピン20によって配置されている。
図5は、図4のS5−S5線断面図である。この図5に示されているように、ガイドピン20は、上下に間隔をあけて複数個、本実施形態では3個設けられており、それぞれのガイドピン20は、例えば、先端部が端面10Aにねじ込まれて又は圧入されて端面10Aに固定されている。また、図4及び図5から分かるように、作動部材21は縦長四角形の板状部材であって、その上下長さは3個のガイドピン20に跨る長さとなっており、それぞれのガイドピン20と対応する箇所には、長孔22が形成されている。これらの長孔22は、図4に示されている前記出入口2側(言い換えると、前記側壁部5側)に向かって斜め下向きに直線的に延びるものとなっているとともに、それぞれの長孔22にガイドピン20が挿入されている。
図4に示されているように、それぞれのガイドピン20の先端部は長孔22から突出しており、これらの先端部は、図5から分かるように、長孔22から抜け出し不能の頭部20Aとなっている。すなわち、この頭部20Aは、長孔22の長さ方向と直交する長孔22の幅方向の寸法よりも大きい直径を有している。このため、作動部材21は、止水パネル10の左右端部の端面10Aにガイドピン20によって脱落不能に配置されていることになる。
また、作動部材21は、長孔22に挿入されたガイドピン20に案内されて止水パネル10に対し移動自在となっており、この移動方向は、長孔22の長さ方向であるため、図5に示されているとおりに作動部材21が止水パネル10に対して下降したときには、作動部材21は出入口2側へ前進し、作動部材21が止水パネル10に対して上昇したときには、作動部材21は出入口2側とは反対側へ後退する。
このため、ガイドピン20は、止水パネル10に設けられたガイド部となっており、長孔22は、作動部材21に設けられ、このガイド部でガイドされる被ガイド部となっている。
そして、ガイドピン20が挿入された長孔22は出入口2側に向かって斜め下向きに直線的に延びているため、止水パネル10が、図5で示されているように、前述の第1シール部材16が前述の路面14に接触する下降限位置よりも上方の全開位置や半開位置等に達しているときには、作動部材21は、この作動部材21自身の重量によって止水パネル10に対して下降しており、このときのガイドピン20は、長孔22の長さ方向のうち、出入口2側とは反対側の端部の位置にある。また、このときには、作動部材21の下端部21Aは、第1シール部材16を含む止水パネル10の下面の下側へ突出しており、さらに、作動部材21における止水パネル10の厚さ方向の両端部21B,21Cは、第2シール部材17及び第3シール部材18を含む止水パネル10の厚さ内にある。本実施形態では、これらの両端部21B,21Cのうち、出入口2側とは反対側の端部21Bは、止水パネル10の厚さ方向両端部のうち、出入口2側とは反対側の端部10Bの位置と一致しているが、この端部21Bの位置を、端部10Bの位置より出入口2に近い位置としてもよい。
通常時の止水パネル10は全開位置にあり、大雨等により、出入口2から地下施設へ水が流入するおそれが生じたときには、図1で示した操作装置8の操作により、図2の駆動装置7で巻取軸11を逆回転させてワイヤー12を繰り出すことにより、止水パネル10を、第1シール部材16が路面14に達する下降限位置まで下降させる。
なお、このように止水パネル10が下降限位置まで下降したときには、人は跨いで止水パネル10を越えることができる。
止水パネル10が下降限位置まで下降するときにおいて、上述したように、作動部材21の下端部21Aは、第1シール部材16を含む止水パネル10の下面の下側へ突出しているため、この下端部21Aは、第1シール部材16よりも先に路面14に達する。これにより、下端部21Aと路面14との間に大きな摩擦力が生じる場合には、作動部材21は、止水パネル10の厚さ方向に移動しないため、ガイドピン20が作動部材21の長孔22でガイドされることにより、言い換えると、作動部材21に設けられた前述の被ガイド部であった長孔22が、止水パネル10に設けられた前述のガイド部であったガイドピン20をガイドすることにより、止水パネル10は、下降限界位置に向かって下降しながら、作動部材21で押されてこの作動部材21に対し出入口2側へ前進する。
この前進により、止水パネル10が下降限界位置に達したときには、止水パネル10に設けられている第2シール部材17は、前述した不動体となっている地上構造物1の側壁部5の露出面5Aに密着するとともに、止水パネル10に設けられている第3シール部材18は、地上構造物1の段差部15に密着し、また、止水パネル10に設けられている第1シール部材16は、止水パネル10自身の重量により路面14に密着し、これにより、出入口2の下部箇所が止水パネル10により水密状態で密閉閉鎖されることになる。
また、止水パネル10が下降限位置まで下降したときにおいて、作動部材21の下端部21Aと路面14との間に大きな摩擦力が生じない場合には、ガイドピン20と長孔22との間での作用、反作用により、図6に示されているように、作動部材21は、長孔22がガイドピン20で案内されることにより、出入口2側とは反対側へ後退するとともに、作動部材21よりも重量が大きい重量物となっている止水パネル10は、ガイドピン20が長孔22で案内されることにより、出入口2側へ少し前進する。このため、作動部材21の前述した端部21Bは、止水パネル10の前述した端部10Bを越えて出入口2側とは反対側へ達し、これにより、作動部材21の端部21Bは、ガイドレール13の前述した前面部13Aと後面部13Bのうち、出入口2側とは反対側の面部となっている前面部13Aの内面に当接する。このため、上述の摩擦力が大きい場合と同様に、止水パネル10は、ガイドピン20が作動部材21の長孔22でさらにガイドされながら、作動部材21で押されてこの作動部材21に対し出入口2側へ大きく前進し、この前進により、前述の場合と同様に、止水パネル10に設けられている第2シール部材17、第3シール部材18及び第1シール部材16は、地上構造物1の側壁部5の露出面5A、段差部15及び路面14に密着する。
また、前述の大雨等の状況が解消したときには、図1で示した操作装置8の操作により、駆動装置7で巻取軸11を正回転させてワイヤー12を巻取軸11で巻き取ることにより、止水パネル10は上昇し、このように止水パネル10を上昇させたときには、作動部材21は、作動部材21自身の重量により、止水パネル10に対して下降するため、止水パネル10に対する作動部材21の位置は、図5で示されているもとの状態に戻る。
以上説明した本実施形態によると、止水パネル10を不動体である地上構造物1の側壁部5の露出面5Aと段差部15に水密状態で密着させることは、止水パネル10にガイドピン20を設け、このガイドピン20により止水パネル10に作動部材21を配置することにより行われており、止水パネル10の開閉移動を案内するガイドレール13には特別の部材を配置してないため、ガイドレール13の形状及び構造を簡単化することができて、ガイドレール13を地上構造物1の左右の側壁部5に取り付けるための作業を容易に行えるようになる。
また、ガイドピン20と、このガイドピン20が挿入される作動部材21の長孔22は、止水パネル10の高さ方向に複数個設けられているため、作動部材21に対して止水パネル10が出入口2側へ前進することや、止水パネル10に対して作動部材21が出入口2側とは反対側へ後退することを、止水パネル10と作動部材21を平行の位置関係に維持したまま行えることになり、このため、止水パネル10に設けられている第2シール部材17と第3シール部材18を、地上構造物1の側壁部5の露出面5Aと段差部15に一層確実に密着させることができる。
さらに、ガイドピン20と作動部材21は、止水パネル10の左右端部の端面10Aに配置されており、この箇所は、ガイドレール13の内部に挿入されている箇所であるため、ガイドピン20と作動部材21を、ガイドレール13と止水パネル10によって予期できない外部力等から保護できる。
図7は別実施形態を示している。この実施形態では、地上構造物1の左右の側壁部5’は、ガイドレール13と同じ左右寸法を有するものとなっており、このため、これらの側壁部5’には、図4の実施形態と異なり、露出面5Aが設けられていない。そして、この実施形態では、止水パネル10の出入口2側の面に設けられる第2シール部材17’は、ガイドレール13の内部に挿入されている止水パネル10の左右端部に取り付けられている。
このため、止水パネル10が出入口2側へ前進したときに、第2シール部材17’は、ガイドレール3の後面部13Bの内面に密着する。この後面部13Bは、図4で示した側壁部5の露出面5Aと同様に、前述した不動体の一部である。
この実施形態によっても前述した実施形態と同様に、出入口2の下部箇所を止水パネル10によって水密状態で密閉閉鎖することができる。
なお、図7の実施形態は、地上構造物の左右の側壁部がガイドレール13よりも大きい左右寸法を有し、これらの側壁部におけるガイドレールから露出した露出面の箇所が、ガイドレールに対して出入口2とは箇所となっている場合にも、適用することができる。
また、以上説明したそれぞれの実施形態は、地上構造物に段差部15が設けられておらず、したがって、止水パネルに第3シール部材18を設けない場合にも、適用することができる。
以上説明した実施形態は、不動体が地下鉄の駅等へ通じる出入口を形成するための地上構造物の場合であったが、この不動体は、地下鉄の駅等の地下施設とは無関係の又は地下施設と関係するビル等の建物でもよく、また、例えば、敷地内への水の侵入を止水パネルや止水ドア等による開閉体で阻止するために、道路等に隣接する敷地等に設置され、開閉体の開閉移動を案内するためのガイド部材を含んで構成されたものでもよい。また、本発明に係る密閉式開閉装置は、例えば、道路への又は道路からの水の侵入を阻止するためにも用いることができ、さらに、開閉体が全閉となったときに着床する床は、前述の実施形態と同様に路面でもよく、コンクリート面やアスファルト面でもよく、あるいは、地面等でもよい。さらに、開閉体が全閉となったときに着床する床は、水流通方向における上流側の箇所から開閉体で開閉される箇所まで連続しているものでもよく、また、開閉体で開閉される開口部は、開閉体が開いているときに、例えば、水流通方向における上流側から水流通方向における下流側へ水が流れるときに、この水が通過する箇所のことである。
本発明は、例えば、地下鉄の駅等へ通じる地上の出入口の少なくとも一部を水密状態に閉鎖するための止水装置や、火災発生時に防災区画を形成するための防災用シャッター装置等に利用することができる。
1 不動体である地上構造物
2 開口部である出入口
10 開閉体である止水パネル
10A 止水パネルの左右端部の端面
13 ガイドレール
16,17,17’,18 シール部材
20 ガイド部であるガイドピン
20A ガイドピンの頭部
21 作動部材
22 被ガイド部である長孔

Claims (7)

  1. 不動体に設けられた開口部に対して上下に開閉移動する開閉体と、前記不動体の一部となっているとともに、前記開閉体の開閉移動を案内するための左右一対のガイドレールとを有し、下降限位置まで下降した前記開閉体が前記不動体に密着して前記開口部の少なくとも一部を閉鎖する密閉式開閉装置において、
    前記開閉体に作動部材がこの開閉体に対して移動自在に設けられ、前記開閉体が前記下降限位置に達するときの前記作動部材に対する前記開閉体の移動によりこの開閉体が前記不動体に密着することを特徴とする密閉式開閉装置。
  2. 請求項1に記載の密閉式開閉装置において、前記作動部材は、この作動部材に設けられた被ガイド部が前記開閉体に設けられたガイド部でガイドされることにより前記開閉体に対して移動し、前記開閉体が前記下降限位置に達するときの前記作動部材に対する前記開閉体の移動は、前記被ガイド部が前記ガイド部をガイドすることにより生ずることを特徴とする密閉式開閉装置。
  3. 請求項2に記載の密閉式開閉装置において、前記作動部材は、前記開閉体よりも先に前記下降限位置に達する下端部を有するとともに、前記被ガイド部は、前記開口部側へ向かって斜め下向きに延びており、前記被ガイド部が前記ガイド部でガイドされて前記開口部とは反対側へ移動して前記ガイドレールにおける前記開口部とは反対側の箇所に当接した前記作動部材に対し、前記開閉体が前記開口部側へ移動することを特徴とする密閉式開閉装置。
  4. 請求項2又は3に記載の密閉式開閉装置において、前記被ガイド部は、ピン状となっている前記ガイド部が挿入された長孔であることを特徴とする密閉式開閉装置。
  5. 請求項4に記載の密閉式開閉装置において、ピン状となっている前記ガイド部の先端部は前記長孔から突出しており、この先端部は、前記長孔から抜け出し不可能の頭部となっていることを特徴とする密閉式開閉装置。
  6. 請求項2〜5のいずれかに記載の密閉式開閉装置において、前記作動部材に設けられた前記被ガイド部と前記開閉体に設けられた前記ガイド部の個数は、それぞれ複数個であることを特徴とする密閉式開閉装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の密閉式開閉装置において、前記作動部材は、前記ガイドレールの内部に挿入された前記開閉体の左右端部の端面に配置されていることを特徴とする密閉式開閉装置。
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