JP2015109819A - ペット用ベッド - Google Patents

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Abstract

【課題】種々の用途に対応することができるペット用ベッドを提供する。
【解決手段】ペット用ベッド10は、底面部11、側壁部12a〜12dおよび保持部14a,14bを備える。側壁部12a〜12dは、底面部11に対して立った状態で底面部11の外縁に設けられ、底面部11の全周囲を囲む。保持部14a,14bは、側壁部12aが底面部11に対して立った状態を保持し、保持状態または非保持状態となる。側壁部12aは、可撓性を有するシート帯13が折り畳まれることにより形成される。シート帯13は、底面部11の外縁に取り付けられる第1端部と、シート帯13の第1端部に対向し、保持部14a,14bが非保持状態のとき自由端となる第2端部とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、犬や猫等のペットが使用するペット用ベッドに関する。
従来から、犬や猫等のペットが使用するペット用ベッドとして、種々のものが提案されている。例えば、特許文献1には、ラウンド型のペット用ベッドが開示されている。このペット用ベッドでは、ベッド基体にカバーが掛けられ、ベッド面にデザインマットが敷かれている。また、特許文献2には、ペット用保温マットが開示されている。このペット用保温マットでは、積層された断熱シートおよび保温部材がカバー袋に収納されている。
登録実用新案第3019682号公報 特開2009−136176号公報
ほとんどの場合、飼い主は、ペットに対してペット用ベッドを試すまで、ペットがどのようなペット用ベッドを好むかをわからない。このため、飼い主が購入したペット用ベッドをペットが気に入らない場合がある。また、日中や睡眠中等の状況に応じて、ペットが望むペット用ベッドの種類が変わる場合がある。特許文献1または2では、別の種類のペット用ベッドを購入しない限り、このような場合に対応することができない。
本発明の目的は、種々の用途に対応することができるペット用ベッドを提供することにある。
本発明のペット用ベッドは、底面部、第1側壁部、第2側壁部および第1保持部を備える。第1側壁部および第2側壁部は、底面部に対して立った状態で底面部の外縁に設けられ、底面部の全周囲を囲む。第1保持部は、第1側壁部が底面部に対して立った状態を保持し、保持状態または非保持状態となる。第1側壁部は、可撓性を有するシート帯が折り畳まれることにより形成される。シート帯は、底面部の外縁に取り付けられる第1端部と、シート帯の第1端部に対向し、第1保持部が非保持状態のとき自由端となる第2端部とを有する。
この構成では、第1保持部を保持状態にすることにより、ペット用ベッドを第1形状にすることができる。第1形状のペット用ベッドを、側壁を有する一般的なペット用ベッドとして使用することができる。また、第1保持部を非保持状態にしてシート帯を展開することにより、ペット用ベッドを第2形状にすることができる。第2形状のペット用ベッドをペット用マットとして使用することができる。
本発明のペット用ベッドでは、シート帯はシート帯の主面に設けられる袋部を有し、袋部はシート帯の主面に平行な方向に出入りできる開口部を有することが好ましい。
この構成では、第2形状のペット用ベッドをペット用寝袋として使用することができる。
本発明のペット用ベッドでは、袋部はシート帯の両主面に設けられることが好ましい。
この構成では、第2形状のペット用ベッドにおいて、第1主面の袋部をペット用寝袋として使用し、第2主面の袋部に保温シートや保冷シート等を挿入することができる。これにより、第1主面の袋部内でくつろぐペットの体温維持を補助することができる。
本発明のペット用ベッドは次のように構成されることが好ましい。本発明のペット用ベッドは、第2側壁部が底面部に対して立った状態を保持し、保持状態または非保持状態となる第2保持部を備える。第2側壁部は、複数設けられており、平坦な形状を有する。第2側壁部は、底面部の外縁に取り付けられる第1端部と、第2側壁部の第1端部に対向する第2端部とを有する。第2側壁部の第2端部は、第2保持部が非保持状態であるとき、自由端となる。
この構成では、第1保持部および第2保持部を非保持状態にすることにより、ペット用ベッドを平坦な形状にすることができる。これにより、ペット用ベッドの収納、掃除、洗濯等を容易に行うことができる。
本発明によれば、ペット用ベッドを、側壁を有する一般的なペット用ベッドとしても、ペット用マットとしても使用することができる。
平面側から見た第1形状のペット用ベッド10を示す外観斜視図である。 底面側から見た第1形状のペット用ベッド10を示す外観斜視図である。 第1形状のペット用ベッド10を示す側面断面図である。 保持部15a,15bを説明する説明図である。 保持部14a,14bを説明する説明図である。 第2形状のペット用ベッド10を示す外観斜視図である。 シート帯13を示す側面断面図である。 第3形状のペット用ベッド10を示す外観斜視図である。 ソファ41に置かれた第2形状のペット用ベッド10を示す斜視図である。
本発明の実施形態に係るペット用ベッド10について説明する。ペット用ベッド10は犬や猫等のペットにより使用される。図1は、平面側から見た第1形状のペット用ベッド10を示す外観斜視図である。図2は、底面側から見た第1形状のペット用ベッド10を示す外観斜視図である。図3は、第1形状のペット用ベッド10を示す側面断面図である。第1形状のペット用ベッド10はスクエア型ベッドである。ペット用ベッド10は、底面部11、側壁部12a〜12d、保持部14a,14b,15a,15bを備える。
側壁部12aは本発明の第1側壁部に相当する。側壁部12b〜12dは本発明の第2側壁部に相当する。保持部14a,14bは本発明の第1保持部に相当する。保持部15a,15bは本発明の第2保持部に相当する。
底面部11は略矩形状の主面および所定の厚みを有する。底面部11は、主面の中心付近で厚くなっており、弾性芯材を生地で包み込むことにより形成されている。弾性芯材として、例えば、ウレタンフォームや綿等が使用される。生地として、例えば、ボア生地やフリース生地等が使用される。ペットは底面部11の上でくつろぐことができる。
側壁部12b〜12dは、その寸法を除いて、底面部11と同様に形成されている。以下では、略矩形状の主面および所定の厚みを有する部材について、部材の主面の長辺(短辺)を単に「部材の長辺(短辺)」と称する。側壁部12b〜12dの短辺は互いに等しい長さを有している。側壁部12b,12cの長辺および底面部11の短辺は互いに等しい長さを有している。側壁部12dの長辺および底面部11の長辺は互いに等しい長さを有している。
側壁部12b〜12dは底面部11の外縁から延設されている。側壁部12bは、側壁部12bの長辺が底面部11の第1短辺に一致するように配置されている。側壁部12cは、側壁部12cの長辺が底面部11の第2短辺(第1短辺に対向する辺)に一致するように配置されている。側壁部12dは、側壁部12dの長辺が底面部11の第1長辺に一致するように配置されている。
側壁部12b,12dは、側壁部12bの短辺(側壁部12d側)と側壁部12dの短辺(側壁部12b側)とが近接した状態で、保持部15aにより固定されている。側壁部12c,12dは、側壁部12cの短辺(側壁部12d側)と側壁部12dの短辺(側壁部12c側)とが近接した状態で、保持部15bにより固定されている。これにより、側壁部12b〜12dの主面は底面部11の主面に略垂直となる。
側壁部12aはシート帯13からなる。シート帯13はマット用シート帯31および袋用シート帯32a,32b(図6、図7参照)を有する。シート帯13の構成の詳細については後述する。シート帯13は、略矩形状の主面およびほぼ均等な厚みを有し、厚み方向に可撓性を有する。シート帯13の短辺の長さは底面部11の長辺の長さに等しくなっている。シート帯13の主面の面積は底面部11の主面の面積に比べて広くなっている。シート帯13は側壁部12b〜12dに比べて薄くなっている。シート帯13は、底面部11の外縁から延設され、シート帯13の短辺が底面部11の第2長辺(第1長辺に対向する辺)に一致するように配置されている。
シート帯13はその長手方向に沿ってロール状に巻かれている。すなわち、シート帯13はその長手方向に沿って折り畳まれている。シート帯13の主面のうち、シート帯13を広げたときに底面側となる主面が、ロール状のシート帯13の表面(外面)を形成している。ロール状のシート帯13は保持部14a,14bにより側壁部12a,12bに固定され、その端部は側壁部12b,12cの端面に押し当てられる。これにより、ロール状のシート帯13は平坦な形状に潰される。また、そのロール状態は緩むことがなくなる。
このようにして、シート帯13から側壁部12aが形成される。側壁部12aは、側壁部12dとほぼ同一の形状および大きさを有する。側壁部12aは、側壁部12aの長辺が底面部11の第2長辺に一致するように配置されている。側壁部12dの主面は底面部11の主面に略垂直になっている。
側壁部12a〜12dから略枠状の周壁が形成されている。周壁は、底面部11の平面側の主面に底面部11の外縁に沿って配置されており、開口部16の面積が底面部11の主面の面積に比べて幾分広くなるように形成されている。
底面部11および側壁部12b〜12dの主面のうち、第1形状のペット用ベッド10の内側となる面に、毛足の長いボア生地を用いることが好ましい。これにより、ペットが横になる際の肌触りを良くすることができる。
図4は、保持部15a,15bを説明する説明図である。保持部15a,15bは、上述のように、側壁部12b〜12dが底面部11に対して立った状態を保持する。保持部15a,15bは保持状態または非保持状態をとることができる。
保持部15aは紐21,22を有する。紐21の第1端は、側壁部12bの角(コーナー)のうち、開口部16(図1参照)側かつ側壁部12d側の角に取り付けられている。紐21の第2端は自由端となっている。紐22の第1端は、側壁部12dの角のうち、開口部16側かつ側壁部12b側の角に取り付けられている。紐22の第2端は自由端となっている。紐21と紐22とが結ばれることで、側壁部12b,12dの角は互いに固定される。保持部15bは保持部15aと同様に構成されている。このような保持部15a,15bでは、側壁部12b〜12dは確実に固定され、側壁部12b〜12dからなる構造は変形しにくくなる。
図5は、保持部14a,14bを説明する説明図である。保持部14a,14bは、上述のように、側壁部12aが底面部11に対して立った状態を保持する。保持部14a,14bは保持状態または非保持状態をとることができる。
保持部14aは、帯状のバンド26、ボタン27およびボタンホール28を有する。バンド26の第1端は、側壁部12bの短辺(側壁部12a側)付近、かつ、側壁部12bの外側面に取り付けられている。ボタン27は、側壁部12aの短辺(側壁部12b側)付近、かつ、側壁部12aの外側面に取り付けられている。ボタンホール28はバンド26の第2端に設けられている。ボタン27をボタンホール28に通すことで、側壁部12aは側壁部12bに固定される。保持部14bは保持部14aと同様に構成されている。このような保持部14a,14bでは、保持状態と非保持状態との間の切り換えが容易である。このため、第1形状のペット用ベッド10を後述の第2形状のペット用ベッド10に変形させることおよびその逆を容易に行うことができる。
なお、ボタン27およびボタンホール28の代わりに面ファスナーやスナップ等を用いてもよい。この場合でも、同様の効果を得ることができる。
図6は、第2形状のペット用ベッド10を示す外観斜視図である。第2形状のペット用ベッド10では保持部14a,14bが非保持状態となっている。シート帯13の第1端部は底面部11の外縁に取り付けられている。シート帯13の第1端部に対向するシート帯13の第2端部は自由端となっている。シート帯13は、ペット用ベッド10が置かれた床面等に展開されている(広げられている)。底面部11およびシート帯13は1つの平面を形成している。
図7は、シート帯13を示す側面断面図である。上述のように、シート帯13はマット用シート帯31および袋用シート帯32a,32bを有する。マット用シート帯31は略矩形状の主面およびほぼ均等な厚みを有する。マット用シート帯31は、ボア生地やフリース生地等で綿等を包みこむことにより形成されている。マット用シート帯31の短辺の長さは底面部11の長辺の長さに等しくなっている。マット用シート帯31の主面の面積は底面部11の主面の面積に比べて広くなっている。マット用シート帯31は、底面部11の外縁から延設され、その短辺が底面部11の長辺に一致するように配置されている。
袋用シート帯32a,32bは略矩形状の主面およびほぼ均等な厚みを有する。袋用シート帯32a,32bは、ボア生地やフリース生地等で綿等を包みこむことにより形成されている。袋用シート帯32a,32bはマット用シート帯31に比べて薄くなっている。袋用シート帯32aはマット用シート帯31の第1主面(平面側)に配置され、袋用シート帯32bはマット用シート帯31の第2主面(底面側)に配置されている。袋用シート帯32a,32bは、マット用シート帯31の端部(底面部11側)付近を除いて、マット用シート帯31の主面をほぼ覆っている。袋用シート帯32a,32bの外縁は、底面部11側の外縁を除いて、マット用シート帯31に縫い付けられている。これにより、マット用シート帯31の第1主面に袋部36aが形成される。マット用シート帯31の第2主面に袋部36bが形成される。袋部36aは、底面部11側から出入りできる開口部37aを有する。袋部36bは、底面部11側から出入りできる開口部37bを有する。すなわち、袋部36a,36bは、シート帯13の主面に平行な方向に出入りできる開口部37a,37bを有する。
第2形状のペット用ベッド10では、ペットは底面部11および展開されたシート帯13の上でくつろぐことができる。すなわち、第2形状のペット用ベッド10では、ペットは、側壁部12a〜12dに囲まれない広い場所でくつろぐことができる。このように、第2形状のペット用ベッド10をペット用マットとして使用することができる。この際、ペットは側壁部12a〜12cにあごを乗せて休息することができる。すなわち、第2形状のペット用ベッド10では、側壁部12a〜12cをあご置きとして使用することができる。また、袋部36aまたは36bに保温シートや保冷シート等を挿入することにより、シート帯13の上でくつろぐペットの体温維持を補助することができる。
また、ペットは開口部37aから袋部36aに潜り込むことができる。すなわち、第2形状のペット用ベッド10をペット用寝袋として使用することができる。この際、袋部36bに保温シートや保冷シート等を挿入することにより、袋部36a内でくつろぐペットの体温維持を補助することができる。
図8は、第3形状のペット用ベッド10を示す外観斜視図である。第3形状のペット用ベッド10では保持部14a,14b,15a,15bが非保持状態となっている。側壁部12b〜12dの第1端部は底面部11の外縁に取り付けられている。側壁部12b〜12dの第1端部に対向する側壁部12b〜12dの第2端部は自由端となっている。側壁部12b〜12dおよびシート帯13は、ペット用ベッド10が置かれた床面等に展開されている(広げられている)。底面部11、側壁部12a〜12cおよびシート帯13は1つの平面を形成している。
第2形状のペット用ベッド10と同様に、第3形状のペット用ベッド10を、ペット用マットまたはペット用寝袋として使用することができる。また、第3形状のペット用ベッド10では、ペット用ベッド10の形状が平坦となるため、ペット用ベッド10の収納、掃除、洗濯等を容易に行うことができる。
図9は、ソファ41に置かれた第2形状のペット用ベッド10を示す斜視図である。ペット用ベッド10はソファ41の座面に置かれている。シート帯13はソファ41の前面を覆うように垂れている。図9のようにペット用ベッド10をソファ41に置くことにより、ペットが、ソファ41を昇り降りする際に、ソファ41の前面の生地を引っ掻いたり、汚したりすることを防止または軽減することができる。
本実施形態では、上述のように、第1形状のペット用ベッド10をスクエア型のペット用ベッドとして使用することができる。第2形状のペット用ベッド10をペット用マットまたはペット用寝袋として使用することができる。また、第1形状のペット用ベッドを第2形状のペット用ベッドに変形させることおよびその逆を容易に行うことができる。
なお、上述の実施形態は本発明の一例であり、本発明は上述の実施形態に限定されない。
本実施形態に係る第1形状のペット用ベッド10はスクエア型ベッドであるが、本発明はこれに限定されない。例えば、本発明のペット用ベッドはラウンド型ベッドでもよい。この場合、底面部の主面が略円形であり、底面部の外縁の一部分にシート帯が形成され、底面部の外縁の他の部分に側壁部が形成される。
また、本実施形態では、シート帯13は1箇所にのみ設けられているが、本発明はこれに限定されない。シート帯は複数箇所に設けられてもよい。
また、本実施形態に係る第1形状のペット用ベッド10では、シート帯13をロール状に巻いているが、本発明はこれに限定されない。2つ折りを繰り返してシート帯13を折り畳んでもよい。
また、本発明のシート帯の形状および大きさは、シート帯を折り畳んで側壁部を形成することができる限り、本実施形態に係るものに限定されない。
また、本発明の保持部は、側壁部が底面部に対して立った状態を保持することができる限り、本実施形態に係るものに限定されない。
10…ペット用ベッド
11…底面部
12a〜12d…側壁部
13…シート帯
14a,14b,15a,15b…保持部
16,37a,37b…開口部
21,22…紐
26…バンド
27…ボタン
28…ボタンホール
31…マット用シート帯
32a,32b…袋用シート帯
36a,36b…袋部
41…ソファ

Claims (4)

  1. 底面部と、
    前記底面部に対して立った状態で前記底面部の外縁に設けられ、前記底面部の全周囲を囲む第1側壁部および第2側壁部と、
    前記第1側壁部が前記底面部に対して立った状態を保持し、保持状態または非保持状態となる第1保持部とを備え、
    前記第1側壁部は、可撓性を有するシート帯が折り畳まれることにより形成され、
    前記シート帯は、前記底面部の外縁に取り付けられる第1端部と、前記シート帯の第1端部に対向し、前記第1保持部が非保持状態であるとき自由端となる第2端部とを有する、ペット用ベッド。
  2. 前記シート帯は、前記シート帯の主面に設けられる袋部を有し、
    前記袋部は、前記シート帯の主面に平行な方向に出入りできる開口部を有する、請求項1に記載のペット用ベッド。
  3. 前記袋部は前記シート帯の両主面に設けられる、請求項2に記載のペット用ベッド。
  4. 前記第2側壁部が前記底面部に対して立った状態を保持し、保持状態または非保持状態となる第2保持部を備え、
    前記第2側壁部は、複数設けられており、平坦な形状を有し、
    前記第2側壁部は、前記底面部の外縁に取り付けられる第1端部と、前記第2側壁部の第1端部に対向し、前記第2保持部が非保持状態であるとき自由端となる第2端部とを有する、請求項1ないし3のいずれかに記載のペット用ベッド。
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