JP2015054174A - 携帯用ベッド - Google Patents

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Abstract

【課題】コンパクトなバッグとして使用できるように簡易に折り畳むことが可能な携帯用ベッドを提供する。
【解決手段】携帯用ベッドは、底面部と第1側壁部と第2側壁部とポケットとを備える。底面部は、概ね矩形状であり、第1長辺、第2長辺、第1短辺及び第2短辺を有する。第1側壁部は、第1側壁中央部を有し、展開状態において第1長辺から起立する。第2側壁部は、第2側壁中央部を有し、展開状態において第2長辺から起立する。ポケットは、第1側壁部の外面に第1側壁中央部を避けて配置される。この携帯用ベッドは、展開状態から、第1側壁部及び第2側壁部の内面が底面部の上面と対面する中間状態に折り畳み可能である。また、この携帯用ベッドは、中間状態から、ポケットが外側にくるように、第1及び第2側壁中央部に沿って、第1側壁部、第2側壁部及び底面部が折り曲げられた状態である折畳状態に折り畳み可能である。
【選択図】図1

Description

本発明は、ベッドとして使用する展開状態と、バッグとして使用する折畳状態とに変形可能な携帯用ベッドに関する。
従来より、ベッドとして使用する状態と、バッグとして使用する状態とに変形可能な携帯用ベッドが公知である(特許文献1,2等参照)。この種の製品は、典型的には、乳幼児を連れて外出する親により使用される。すなわち、この携帯用ベッドは、移動中は、持ち運び易いようにコンパクトに折り畳まれてバッグの形態となる。このバッグの外面にはポケットが設けられており、このポケット内にタオルやおむつ、哺乳瓶等の乳幼児のケアに必要な製品を収納しておくことができる。或いは、勿論、このポケットは、財布や携帯電話等、特に乳幼児のケアに関係のない物を収納するのにも使用することができる。そして、外出先でおむつを替えたり、乳幼児を休ませたりする場合には、ユーザはバッグを展開し、ベッドとして組み立て直す。
特許文献1では、この携帯用ベッドにバッグとしての機能を与えるポケットが、乳幼児の寝かされるマットの下面に形成されている。従って、外出先でベッドとして使用する場合には、乳幼児を平らなマット上に快適に寝かすため、ポケット内の収納物を取り出す必要があり、手間である。また、このとき、ポケットから取り出された収納物を安全かつ清潔に保管しておくための場所を確保することは、外出先であるという事情を考慮すると難しい。
一方、特許文献2では、マットの周囲から起立する側壁部にポケットが形成されている。従って、ベッドとして使用している間も、ポケット内に収納物を収納しておくことができる。
実用新案登録第3162739号公報 特開2003−19015号公報
しかしながら、特許文献2のポケットは、矩形状のマットの長辺から起立する側壁部の外面において、当該長辺方向の中央部に配置されている。そして、このようなポケットの配置では、ポケット及びその収納物が邪魔をするため、マット及びその長辺に沿った側壁部を長辺方向に半分に折り曲げることができず、ベッドをコンパクトに折り畳むことができない。事実、特許文献2の携帯用ベッドは、バッグとなるように折り畳まれたとき、そのバッグの幅はマットの長辺の長さに等しい。これでは、バッグが大き過ぎ、持ち運びに適さない。なお、ポケット内を空にしておけば、無理矢理にこのような折り曲げも可能かもしれないが、その場合には、バッグとしての使用ができなくなる。
本発明は、コンパクトなバッグとして使用できるとともに、ベッドとしての使用時に収納物を収納したままにしておくことが可能なポケットを有する携帯用ベッドを提供することを目的とする。
本発明の第1観点に係る携帯用ベッドは、ベッドとして使用する展開状態と、バッグとして使用する折畳状態とに変形可能な携帯用ベッドであって、底面部と、第1側壁部と、第2側壁部と、第1ポケットとを備える。底面部は、概ね矩形状であり、第1長辺、第2長辺、第1短辺及び第2短辺を有するとともに、第1長辺の中央付近と第2長辺の中央付近との間に延びる底面中央部を有する。第1側壁部は、第1長辺の中央付近から第1長辺に対し概ね垂直に延びる第1側壁中央部を有し、展開状態において第1長辺から起立する。第2側壁部は、第2長辺の中央付近から第2長辺に対し概ね垂直に延びる第2側壁中央部を有し、展開状態において第2長辺から起立する。第1ポケットは、第1側壁部の外面に第1側壁中央部を避けて配置される。この携帯用ベッドは、展開状態から、第1側壁部及び第2側壁部の内面が底面部の上面と対面する中間状態に折り畳み可能に構成されている。また、この携帯用ベッドは、中間状態から、第1ポケットが外側にくるように、第1側壁中央部、第2側壁中央部及び底面中央部に沿って、第1側壁部、第2側壁部及び底面部が折り曲げられた状態である折畳状態に折り畳み可能に構成されている。
ここでは、折畳式の携帯用ベッドが提供される。この携帯用ベッドは、マット面となる概ね矩形状の底面部を有し、この底面部を第1長辺側から囲う第1側壁部の外面に、第1ポケットが設けられている。従って、第1ポケット内の収納物は、ベッドとしての使用時に邪魔にならない。また、第1ポケットは、第1側壁部における長辺方向の中央部(第1側壁中央部)を避けるように配置されている。従って、この携帯用ベッドは、底面部の長辺方向に概ね半分に折り畳むことができる。以上より、この携帯用ベッドは、コンパクトなバッグとして使用できるとともに、ベッドとしての使用時にポケット内に収納物を収納したままにしておくことができる。
本発明の第2観点に係る携帯用ベッドは、第1観点に係る携帯用ベッドであって、展開状態において第1短辺から起立する第3側壁部と、展開状態において第2短辺から起立する第4側壁部とをさらに備える。
ここでは、マット面となる底面部が4方向から側壁部により囲まれるため、ベッドに寝かされている乳幼児が動き回ったとしても、マット面からはみ出す虞が低減される。従って、乳幼児を快適に休ませることができる。なお、本発明に係る携帯用ベッドは、典型的には乳幼児のベッドとして使用可能であるが、これに限らず、例えば、ペットのためにも使用可能である。
本発明の第3観点に係る携帯用ベッドは、第2観点に係る携帯用ベッドであって、第3側壁部は、第1短辺が延びる方向の両端部において、第1側壁部及び第2側壁部における第1短辺側の端部に分離不能に連続している。第4側壁部は、第2短辺が延びる方向の両端部において、第1側壁部及び第2側壁部における第2短辺側の端部に分離不能に連続している。
ここでは、4つの側壁部が環状に形成されており、分離不能である。従って、ベッドとしての使用時に、側壁部どうしを連結して組み立てる必要がなく、ベッドを簡易に展開することができる。
本発明の第4観点に係る携帯用ベッドは、第1観点から第3観点のいずれかに係る携帯用ベッドであって、第2ポケットをさらに備える。第2ポケットは、第2側壁部の外面に第2側壁中央部を避けて配置される。第1ポケット及び第2ポケットは、それぞれ第1側壁中央部及び第2側壁中央部よりも第1短辺側に配置されている。
ここでは、第1ポケットに加え、底面部を第2長辺側から囲う第2側壁部の外面に、第2ポケットが設けられている。また、第2ポケットは、第1ポケットの場合と同じく、第2側壁部における長辺方向の中央部(第2側壁中央部)を避けるように配置されている。従って、この携帯用ベッドは、依然としてコンパクトに折り畳むことができるとともに、収納容量がさらに確保される。
本発明の第5観点に係る携帯用ベッドは、第4観点に係る携帯用ベッドであって、第3ポケットと、第4ポケットとをさらに備える。第3ポケットは、第1側壁部の外面に、第1側壁中央部を挟んで第1ポケットの反対側に配置される。第4ポケットは、第2側壁部の外面に、第2側壁中央部を挟んで第2ポケットの反対側に配置される。
ここでは、第1側壁部の外面に、第1側壁中央部を挟んで両側にポケット(第1ポケット及び第3ポケット)が設けられている。また、第2側壁部の外面にも、第2側壁中央部を挟んで両側にポケット(第2ポケット及び第4ポケット)が設けられている。従って、この携帯用ベッドは、依然としてコンパクトに折り畳むことができるとともに、収納容量がさらに確保される。
本発明の第6観点に係る携帯用ベッドは、第5観点に係る携帯用ベッドであって、第1ポケット、第2ポケット、第3ポケット及び第4ポケットは、サイズ及び配置に関し、底面部の中心を通って第1長辺及び第2長辺に平行な面、及び、底面部の中心を通って第1短辺及び第2短辺に平行な面に対して概ね対称的に構成されている。
従って、この携帯用ベッドは全体としての重量バランスがよく、携帯用ベッドを展開状態に維持し易くなる。
本発明の第7観点に係る携帯用ベッドは、第1観点から第6観点のいずれかに係る携帯用ベッドであって、第1長辺の中央付近から第2長辺の中央付近まで延びる取手部をさらに備える。
この携帯用ベッドは、取手部により持ち運びが容易であり、バッグとしての使用に適している。
本発明の第8観点に係る携帯用ベッドは、第1観点から第7観点のいずれかに係る携帯用ベッドであって、中敷をさらに備える。中敷は、平面視において底面部と概ね同じ形状に展開されるように付勢されるとともに、第1ポケットに収納可能な大きさまで折り畳むことが可能である。
この携帯用ベッドは、中敷を有する。この中敷は、平面視において底面部と概ね同じ形状に展開されるように付勢されているが、外力を加えれば、折り畳むことができる。従って、ベッドとしての使用時に、この中敷を底面部に重ねて使用すれば、マット面の強度を確保することができる。そのため、乳幼児をベッドに寝かせたままの状態でベッドを持ち上げたとしても、乳幼児の重量等のせいでマット面が折れ曲がってしまうことを防ぐことができる。従って、乳幼児を寝かせたまま、ベッドを持ち運ぶことも可能になる。また、この中敷は、バッグとしての使用時には、折り畳んでポケット内に収納しておくことができる。
本発明の第9観点に係る携帯用ベッドは、第1観点から第8観点のいずれかに係る携帯用ベッドであって、第1ポケットは、少なくとも第1側壁部と対向する部位において、断熱材を用いて形成されている。
従って、ここでは、周壁部のポケットに使い捨てカイロ等の保温材、又は保冷剤を収納しておけば、温度を外部環境に逃がさず、ベッド上の乳幼児を適切な温度条件下で休ませることができる。
本発明によれば、折畳式の携帯用ベッドが提供される。この携帯用ベッドは、マット面となる概ね矩形状の底面部を有し、この底面部を第1長辺側から囲う第1側壁部の外面に、第1ポケットが設けられている。従って、第1ポケット内の収納物は、ベッドとしての使用時に邪魔にならない。また、第1ポケットは、第1側壁部における長辺方向の中央部(第1側壁中央部)を避けるように配置されている。従って、この携帯用ベッドは、底面部の長辺方向に概ね半分に折り畳むことができる。以上より、この携帯用ベッドは、コンパクトなバッグとして使用できるとともに、ベッドとしての使用時にポケット内に収納物を収納したままにしておくことができる。
本発明の一実施形態に係る展開状態の携帯用ベッドの外観斜視図である。 図1とは反対側から見た展開状態の携帯用ベッドの外観斜視図である。 折畳状態の携帯用ベッドの外観斜視図である。 図3とは反対側から見た折畳状態の携帯用ベッドの外観斜視図である。 中間状態の携帯用ベッドの外観斜視図である。 側壁部を外側から見た図である。 シート体の平面図である。 展開状態の中敷の平面図である。 折畳状態の中敷の外観図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態に係る折畳式の携帯用ベッドについて説明する。
<1.携帯用ベッド>
図1〜図4に、本実施形態に係る折畳式の携帯用ベッド1の外観斜視図を示す。携帯用ベッド1は、ベッドにも、バッグにも変形可能であり、この意味で、以下、携帯用ベッド1を、バッグ1と呼ぶことがある。図1及び図2は、携帯用ベッド1がベッドとして使用される展開状態を示しており、図3及び図4は、携帯用ベッド1が、バッグとして使用される折畳状態を示している。なお、図2は、図1の展開状態の携帯用ベッド1を矢印A1の方向から見た外観斜視図であり、図4は、図3の折畳状態のバッグ1を矢印A2の方向から見た外観斜視図である。
携帯用ベッド1は、典型的には、乳幼児を連れて外出する親により使用される。すなわち、携帯用ベッド1は、移動中は、持ち運び易いようにコンパクトに折り畳まれて、図3及び図4に示すバッグの形態となる。折畳状態のバッグ1の外面には、4つのポケット31〜34が設けられており、これらのポケット31〜34内にタオルやおむつ、哺乳瓶等の乳幼児のケアに必要な製品を収納しておくことができる。或いは、勿論、これらのポケット31〜34は、財布や携帯電話等、特に乳幼児のケアに関係のない物を収納するのにも使用することができる。そして、外出先でおむつを替えたり、乳幼児を休ませたりする場合には、ユーザはバッグ1を展開し、図1及び図2に示すベッドとして組み立て直す。また、携帯用ベッド1は、後述するとおり、その中に乳幼児を休ませた状態で持ち運ぶことが可能に構成されている。また、携帯用ベッド1は、不使用時にも折畳状態に折り畳んでおくことで、場所を取ることなくクローゼット等の中にコンパクトに収納しておくことができる。なお、本実施形態では、携帯用ベッド1が乳幼児のケアに使用される場合を例に説明するが、携帯用ベッド1の用途はこれに限られず、例えば、ペットのためにも使用可能である。
以下、携帯用ベッド1の構成について、詳細に説明する。携帯用ベッド1は、布製の本体部2を備え、本体部2は、ベッドとして使用される展開状態において、概ね矩形の箱型の形状を有する。すなわち、本体部2は、マット面となる概ね矩形状の底面部10と、展開状態においてこの底面部10を4方向から囲む4つの側壁部21〜24とを有する。側壁部21〜24は各々、概ね矩形状である。側壁部21〜24は、ベッドに寝かされている乳幼児がマット面からはみ出さないようにするための囲いとなる。
側壁部21,22はそれぞれ、底面部10の長辺10a,10bに沿って底面部10に縫合されており、展開状態において長辺10a,10bから起立する。同様に、側壁部23,24もそれぞれ、底面部10の短辺10c,10dに沿って底面部10に縫合されており、展開状態において短辺10c,10dから起立する。また、側壁部23は、短辺10cが延びる方向の両端部において、側壁部21,22における短辺10c側(側壁部23側)の端部に縫合されている。同様に、側壁部24も、短辺10dが延びる方向の両端部において、側壁部21,22における短辺10d側(側壁部24側)の端部に縫合されている。すなわち、側壁部21〜24は、全体として概ね矩形の環状に形成されており、底面部10及び側壁部21〜24は、互いに分離不能である。その結果、携帯用ベッド1をベッドとして使用する時に、底面部10及び側壁部21〜24を連結させるように組み立てる必要がなく、バッグ1からベッド1へと簡易に展開することができる。
図1及び図2に示すように、ポケット31,33は、側壁部21の外面に取り付けられており、ポケット32,34は、側壁部22の外面に取り付けられている。一方、本実施形態では、側壁部23,24及び底面部10には、ポケットは取り付けられていない。ポケット31〜34は、それぞれ側壁部21,22と対向する部分31a〜34aと、ポケット31〜34に奥行を与えるマチの部分31b〜34bとを有する。ポケット31,33は、側壁部21の中央部21aを避けるように配置されており、ポケット32,34も、側壁部22の中央部22aを避けるように配置されている。なお、側壁部21の中央部21aとは、長辺10aが延びる方向の中央部であり、すなわち、長辺10aの中央付近から長辺10aに対し概ね垂直に延びる部位である。同様に、側壁部22の中央部22aも、長辺10bが延びる方向の中央部であり、すなわち、長辺10bの中央付近から長辺10bに対し概ね垂直に延びる部位である。
ポケット31〜34は、形状、サイズ及び配置に関し、底面部10の中心を通って長辺10a,10bに平行な仮想面、及び、底面部10の中心を通って短辺10c,10dに平行な仮想面に対して概ね対称的に構成されている。すなわち、側壁部21のポケット31,33は、概ね同じ形状及びサイズを有しており、中央部21aを挟んで反対側に、中央部21aに対して概ね対称的に配置されている。同様に、側壁部22のポケット32,34は、概ね同じ形状及びサイズを有しており、中央部22aを挟んで反対側に、中央部22aに対して概ね対称的に配置されている。従って、携帯用ベッド1は全体としての重量バランスがよく、携帯用ベッド1を展開状態に維持し易くなる。また、ポケット31,33の取出口は、ともに中央部21a側を向いており、ポケット32,34の取出口も、ともに中央部22a側を向いている。これは後述するとおり、携帯用ベッド1を折り畳んでバッグ1としたときに、ポケット31〜34の取出口が全てバッグの使用状態において上側を向くようにするためである。ポケット31〜34の取出口にはそれぞれ、ポケット31〜34を開閉するための線ファスナー31c〜34cが取り付けられている。
次に、携帯用ベッド1をベッドとして使用する展開状態から、バッグとして使用する折畳状態へと折り畳む方法について、説明する。まず、側壁部21,22を、底面部10の長辺10a,10bに沿って底面部10側に折り曲げ、ベッド1を図5に示す中間状態に変形させる。この中間状態では、側壁部21,22の内面は、底面部10の上面と対面して接触し、かつ、側壁部21,22の上端縁21b,22bは、互いに概ね平行となり、上下に重なる。なお、本実施形態の説明において、携帯用ベッド1の部位についての上下とは、特に断らない限り、展開状態における上下を意味する。図1に示すように、側壁部21の上端縁21bの外面側には、長辺10aの方向の両端部及び中央部の三箇所において、面ファスナー51が取り付けられている。また、これらに対応するように、側壁部22の上端縁22bの内面側にも、長辺10bの方向の両端部及び中央部の三箇所において、面ファスナー52が取り付けられている。そして、中間状態において、これらの面ファスナー51,52をそれぞれ固定することにより、折畳状態において、図3に矢印A3で示す方向に側壁部21,22が移動しにくくなっており、バッグ1の形状を確実に保つことができる。なお、面ファスナー51,52は、側壁部21の上端縁21bの内面側と、側壁部22の上端縁22bの外面側とに設けるようにしてもよいし、省略してもよい。また、面ファスナー51,52の数は、適宜変更することが可能であり、さらに、面ファスナー51,52に代えて、ボタン等の別の連結要素を配置してもよい。
また、この中間状態では、側壁部23,24は、底面部10と側壁部21,22との間に折り込まれており、外側からは見えない。すなわち、側壁部23,24は、側壁部23,24の内面が、底面部10の上面と対面して接触するように折り曲げられる。具体的には、側壁部23は、図6に示すような折り目線L1に沿って、右上の領域P1が下中央からやや右側の領域P2に重なり、左上の領域P3が下中央からやや左側の領域P4に重なるように、谷折りされる。側壁部24についても同様である。
次に、この中間状態から、ポケット31〜34が外側にくるように、側壁部21,22の中央部21a,22a及び底面部10の中央部10eに沿って、側壁部21,22及び底面部10を折り曲げる。これにより、図3及び図4に示す折畳状態のバッグ1が形成される。なお、底面部10の中央部10eとは、長辺10a,10bが延びる方向の中央部であり、すなわち、長辺10aの中央付近と長辺10bの中央付近との間に延びる部位である。
また、図1及び図2に示すように、底面部10と側壁部21,22との連結部位の近傍あって、長辺10a,10bの方向の両端付近の4つの箇所には、タグ53が縫い付けられている。これらのタグ53は、展開状態において、底面部10から外方に突出するように固定されている。そして、図3及び図4に示すように、これらのタグ53は、折畳状態において、バッグ1のマチの部分の下部付近に配置されることになる。このとき、ポケット31,33の近傍のタグ53,53どうしがペアを形成するとともに、ポケット32,34の近傍のタグ53,53どうしもペアを形成する。そして、ペアを形成するタグ53,53には、両者を取り外し可能に連結するための要素が取り付けられており、折畳状態でこれらの要素を連結することで、バッグ1が図3に示すA4方向に開くことが防止される。なお、このような連結要素は、例えば、ペアを形成するタグ53,53にスナップボタンを取り付けたり、面ファスナーを取り付けたり、一方のタグ53にボタンを取り付け、他方のタグ53にボタン穴を形成したりすることにより実現される。また、タグ53,53のペアの取り付け位置や数は、適宜選択可能であり、タグ53を省略することも可能である。
また、図3に示すように、ポケット31,32の外面にはそれぞれ、取出口35a,36aがバッグの使用状態において上側を向くサイドポケット35,36が取り付けられている。なお、ポケット31〜34は、マチを有するポケットであるが、サイドポケット35,36は、平面的でありマチはない。従って、サイドポケット35,36の存在は、上述した携帯用ベッド1の重量バランスを殆ど損なうことがない。むしろ、サイドポケット35,36の存在は、バッグ1の収納能力を増加させるだけでなく、デザイン性の観点でも優れている。
底面部10及び側壁部23,24は、複数枚の布の多重構造体である。より具体的には、底面部10及び側壁部23,24は、軽量で薄いナイロン素材の布を2重に重ねて外周を縫合することにより形成されており、その結果、全体として軽量で薄く、かつ、強度が保たれている。また、そのため、中間状態において、底面部10と側壁部21,22との間に挟み込まれる側壁部23,24のせいで、側壁部21,22が浮き上がることがない。従って、中間状態の携帯用ベッド1は、概ね平面状となり、折畳状態への折り曲げが容易となる。
携帯用ベッド1は、箱型の本体部2に加えて、底面部10の上に配置するためのシート体3(図7参照)を備えている。シート体3は、底面部10と概ね同じ矩形状である。シート体3は、下側にナイロン素材の布を配置し、上側にクッション性に優れたキルト布を配置した多重構造体である。このキルト布の表地は、綿やポリエステル等からなる肌触りの良い布で形成されている。従って、このシート体3をキルト面を上に向けて底面部10の上に敷いておくことで、乳幼児に快適な環境を提供することができる。また、シート体3のナイロン素材の裏地により、乳幼児の尿等を捉えることができ、携帯用ベッド1の本体部2を汚してしまうことがない。汚れたシート体3については、本体部2から分離可能であるから、洗濯が容易である。なお、シート体3は、底面部10上に配置したままで、携帯用ベッド1をバッグ1へと折り畳むことが可能な程度に薄く構成されている。
側壁部21,22は、外面側にナイロン素材の布を配置し、内面側にキルト布を配置した多重構造体である。このキルト布の表地も、綿やポリエステル等からなる肌触りの良い布で形成されている。また、これらの2枚の布の間には、側壁部21,22の折り曲げを損なわないよう側壁部21,22の中央部21a,22aを避けて、肉厚で軽量のウレタン製のクッション部材が縫い込まれている。そのため、側壁部21,22の強度が増し、携帯用ベッド1をより容易に展開状態に維持することができる。
図1及び図2に示すように、側壁部21,22の内面側において、中央部21a,22aの上部には、リング部材41,41が取り付けられている。リング部材41,41は、細長い取手ひも60を取り付けるための機構であり、取手ひも60は、両端にフック式のジョイント部材61,62を有している。そして、図1及び図2に示すように、ジョイント部材61,62をそれぞれリング部材41,41に連結すると、携帯用ベッド1を展開状態で持ち運ぶことができるようになる。
また、図3及び図4に示すように、側壁部21,22の外面側において、中央部21a,22aの下部付近、すなわち、底面部10の長辺10a,10bの中央付近には、リング部材41,41とは別に、リング部材42,42が取り付けられている。そして、取手ひも60ものジョイント部材61,62を、リング部材41,41から取り外して、これらのリング部材42,42に連結すると、携帯用ベッド1を折畳状態で持ち運ぶことができるようになる。
また、携帯用ベッド1は、図8Aに示すような中敷4を備えている。中敷4は、底面部10及びシート体3と概ね同じ矩形状であり、シート体3と底面部10との間に配置される。中敷4は、概ね矩形の環状の金属製のフレーム71と、このフレーム71に外周部72aが縫い付けられたナイロン素材の布72とからなる。布72は、布72の広がる面に対し垂直に加わった力に対し反発力を生じさせるように、フレーム71に対し緩みなく縫い付けられている。
中敷4は、携帯用ベッド1を、展開状態であってその中に乳幼児を寝かせている状態で持ち運ぶ場合に、底面部10とシート体3と間に挿入される。これにより、乳幼児が寝かされている状態の携帯用ベッド1が持ち上げられたとしても、中敷4の張力が、柔軟な底面部10及びシート体3を補強し、底面部10を概ね矩形状に維持する。従って、ユーザは、携帯用ベッド1内に乳幼児を休ませたまま、携帯用ベッド1を安心して持ち運ぶことができる。
また、フレーム71は、超弾性を有する形状記憶ワイヤーであり、概ね矩形の環状に展開された状態を維持するように付勢されている。しかしながら、ユーザが中敷4のフレーム71の部分を手で持って力を加えると、中敷4を図8Bに示すように小型に変形させることができ、ポケット31〜34に収納しておくことが可能である(図5参照)。従って、このフレーム71は、携帯用ベッド1の折畳状態における小型化を妨げない。また、中敷4は、中敷4に加えられている力が取り除かれると、底面部10と同様の形状に自動的に復帰する。
また、ポケット31〜34は、底面部10及び側壁部23,24と同じく、複数枚のナイロン素材の布の多重構造体である。より具体的には、ポケット31〜34は、軽量で薄いナイロン素材の布を2重に重ねて外周を縫合することにより形成されている。さらに、ポケット31,32の外側の部分31a,32aと、マチの部分31b,32bとの内側面には、アルミ製の遮熱シート等からなる断熱材が縫い付けられている。従って、ポケット31,32内には、温かいミルク入りの哺乳瓶や冷たい水等、乳幼児のケアに必要な物品を適切な温度に保ちつつ収納しておくことができる。また、ポケット31,32内に使い捨てカイロ等の保温材、又は保冷剤を収納しておけば、温度を外部環境に逃がさず、ベッド上の乳幼児を適切な温度条件下で休ませることもできる。
<2.特徴>
上記実施形態の携帯用ベッド1では、底面部10の長辺10a,10bに沿った側壁部21,22の外面に、ポケット31〜34が設けられている。従って、ポケット31〜34内の収納物は、ベッドとしての使用時に邪魔にならない。また、ポケット31〜34は、それぞれ側壁部21,22の中央部21a,22aを避けるように配置されている。従って、携帯用ベッド1は、底面部10の長辺10a,10bの方向に概ね半分に折り畳むことができる。すなわち、携帯用ベッド1は、コンパクトなバッグとして使用できるとともに、ベッドとしての使用時にポケット内に収納物を収納したままにしておくことができる。
<3.変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。例えば、以下の変更が可能である。また、以下の変形例の要旨は、適宜組み合わせることができる。
<3−1>
上記実施形態では、シート体3を携帯用ベッド1の本体部2とは別部材とし、取り外し可能としたが、シート体3を省略してもよい。この場合、綿やポリエステル等からなるキルトのような、肌触りがよくクッション性に優れた布を、底面部10の上面に分離不能に縫い付ける構成とすることが好ましい。
<3−2>
上述した携帯用ベッド1の各部の素材は例示であり、適宜変更することができる。また、上記実施形態において多重構造体として説明された部位は、勿論、1枚の布から形成することもできる。
<3−3>
ポケット31〜34は、最大3つまで、適宜省略することができる。ポケット31,32の少なくとも一方の断熱構造は省略することもできるし、また、同様の断熱構造をポケット33,34の少なくとも一方にも適用することができる。
1 携帯用ベッド
4 中敷
10 底面部
10a,10b 長辺(第1長辺、第2長辺)
10c,10d 短辺(第1短辺、第2短辺)
10e 中央部(底面中央部)
21〜24 側壁部(第1側壁部〜第4側壁部)
21a,22a 中央部(第1側壁中央部、第2側壁中央部)
31〜34 ポケット(第1ポケット〜第4ポケット)
60 取手ひも(取手部)

Claims (9)

  1. ベッドとして使用する展開状態と、バッグとして使用する折畳状態とに変形可能な携帯用ベッドであって、
    概ね矩形状であり、第1長辺、第2長辺、第1短辺及び第2短辺を有するとともに、前記第1長辺の中央付近と前記第2長辺の中央付近との間に延びる底面中央部を有する底面部と、
    前記第1長辺の中央付近から前記第1長辺に対し概ね垂直に延びる第1側壁中央部を有し、前記展開状態において前記第1長辺から起立する第1側壁部と、
    前記第2長辺の中央付近から前記第2長辺に対し概ね垂直に延びる第2側壁中央部を有し、前記展開状態において前記第2長辺から起立する第2側壁部と、
    前記第1側壁部の外面に前記第1側壁中央部を避けて配置される第1ポケットと
    を備え、
    前記展開状態から、前記第1側壁部及び前記第2側壁部の内面が前記底面部の上面と対面する中間状態に折り畳み可能に構成されており、
    前記中間状態から、前記第1ポケットが外側にくるように、前記第1側壁中央部、前記第2側壁中央部及び前記底面中央部に沿って、前記第1側壁部、前記第2側壁部及び前記底面部が折り曲げられた状態である前記折畳状態に折り畳み可能に構成されている、
    携帯用ベッド。
  2. 前記展開状態において前記第1短辺から起立する第3側壁部と、
    前記展開状態において前記第2短辺から起立する第4側壁部と
    をさらに備える、
    請求項1に記載の携帯用ベッド。
  3. 前記第3側壁部は、前記第1短辺が延びる方向の両端部において、前記第1側壁部及び前記第2側壁部における前記第1短辺側の端部に分離不能に連続しており、
    前記第4側壁部は、前記第2短辺が延びる方向の両端部において、前記第1側壁部及び前記第2側壁部における前記第2短辺側の端部に分離不能に連続している、
    請求項2に記載の携帯用ベッド。
  4. 前記第2側壁部の外面に前記第2側壁中央部を避けて配置される第2ポケット
    をさらに備え、
    前記第1ポケット及び前記第2ポケットは、それぞれ前記第1側壁中央部及び前記第2側壁中央部よりも前記第1短辺側に配置されている、
    請求項1から3のいずれかに記載の携帯用ベッド。
  5. 前記第1側壁部の外面に、前記第1側壁中央部を挟んで前記第1ポケットの反対側に配置される第3ポケットと、
    前記第2側壁部の外面に、前記第2側壁中央部を挟んで前記第2ポケットの反対側に配置される第4ポケットと
    をさらに備える、
    請求項4に記載の携帯用ベッド。
  6. 前記第1ポケット、前記第2ポケット、前記第3ポケット及び前記第4ポケットは、サイズ及び配置に関し、前記底面部の中心を通って前記第1長辺及び前記第2長辺に平行な面、及び、前記底面部の中心を通って前記第1短辺及び前記第2短辺に平行な面に対して概ね対称的に構成されている、
    請求項5に記載の携帯用ベッド。
  7. 前記第1長辺の中央付近から前記第2長辺の中央付近まで延びる取手部
    をさらに備える、
    請求項1から6のいずれかに記載の携帯用ベッド。
  8. 平面視において前記底面部と概ね同じ形状に展開されるように付勢されているとともに、前記第1ポケットに収納可能な大きさまで折り畳むことが可能な中敷
    をさらに備える、
    請求項1から7のいずれかに記載の携帯用ベッド。
  9. 前記第1ポケットは、少なくとも前記第1側壁部と対向する部位において、断熱材を用いて形成されている、
    請求項1から8のいずれかに記載の携帯用ベッド。
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JP2017136197A (ja) * 2016-02-03 2017-08-10 株式会社シナジートレーディング 多機能キャリーバッグ
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KR20210050769A (ko) * 2019-10-29 2021-05-10 (주)와이앤피 가방겸용 유아용 침장

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