JP2015109161A - 電子機器および外装部品 - Google Patents

電子機器および外装部品 Download PDF

Info

Publication number
JP2015109161A
JP2015109161A JP2013250475A JP2013250475A JP2015109161A JP 2015109161 A JP2015109161 A JP 2015109161A JP 2013250475 A JP2013250475 A JP 2013250475A JP 2013250475 A JP2013250475 A JP 2013250475A JP 2015109161 A JP2015109161 A JP 2015109161A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal member
sheet metal
housing
antenna
contact
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013250475A
Other languages
English (en)
Inventor
渡邉 晃
Akira Watanabe
晃 渡邉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2013250475A priority Critical patent/JP2015109161A/ja
Publication of JP2015109161A publication Critical patent/JP2015109161A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Support Of Aerials (AREA)
  • Transceivers (AREA)
  • Telephone Set Structure (AREA)

Abstract

【課題】部品点数を削減した接続構造を実現する。【解決手段】外付け部品(アンテナ6)と筐体内部材(回路基板8)とが接続される電子機器(携帯通信装置28)に筐体(4)と金属部材(板金部材10、70、82)とが備えられる。筐体(4)は開口部(12)を備える。金属部材(板金部材10、70、82)は、筐体(4)に固着されて開口部(12)を塞ぎ、外付け部品(アンテナ6)または筐体内部材(回路基板8)に当接させる少なくともひとつの凸部(第2の凸部14−2)を有し、外付け部品(アンテナ6)と筐体内部材(回路基板8)を導通させる。【選択図】 図1

Description

本開示の技術は、携帯通信装置などの電子機器にアンテナなどの外付け部品を接続する接続技術に関する。
携帯通信装置などの通信機能を備える電子機器ではアンテナなどの外付け部品が備えられる。アンテナは、筐体に固定ねじなどにより取り外し可能に取り付けられている。このようなアンテナなどの外付け部品では、固定ねじなどによる機械的な固定と、接点による電気的な接続が行われている。
このような電子機器に関し、アンテナを取り付けるコネクタを筐体に備え、このコネクタと筐体内の基板とを接続部材により電気的に導通させることが知られている(たとえば、特許文献1)。
特開2004−88227号公報
携帯通信装置などの電子機器に取り付けられるアンテナなどの外付け部品では、コネクタなどの固定部材を備え、機械的な固定とともに電気的な接続が取られるし、止水機能を得るには止水部材の設置が必要である。
このため、従来の電子機器では外付け部品の接続のための部品点数が多く、組立工数が増加し、コスト高となることを避けられないという課題がある。
そこで、本開示の技術の目的は上記課題に鑑み、部品点数を削減した接続構造を実現することにある。
上記目的を達成するため、本開示の技術によれば、一例として外付け部品と筐体内部材とが接続される電子機器に筐体と金属部材とが備えられる。筐体は開口部を備える。金属部材は、筐体に固着されて開口部を塞ぎ、外付け部品または筐体内部材に当接させる少なくともひとつの凸部を有し、外付け部品と筐体内部材を導通させる。
本開示の技術によれば、次のいずれかの効果が得られる。
(1) 接続に必要な部品点数が削減される。
(2) 筐体に金属部材が取り付けられているので、接続工数が削減される。
そして、本開示の技術の他の目的、特徴および利点は添付図面および各実施の形態を参照することにより、一層明確になるであろう。
第1の実施の形態に係る携帯通信装置の接続部を示す断面図である。 接続部の変形例を示す図である。 第2の実施の形態に係る携帯通信装置を示す斜視図である。 携帯通信装置の接続部を示す分解斜視図である。 接続部を筐体、アンテナおよび背面側筐体に分解して示す分解斜視図である。 筐体を示す平面図である。 図6のVII 部を拡大して示す図である。 図7のVIII−VIII線断面を示す図である。 板金部材のアンテナホルダの対向面側および接点部の対向面側を示す斜視図である。 板金部材を示す平面図である。 図10に示す板金部材の各部切断端面を示す端面図である。 携帯通信装置の接続部を示す部分平面図である。 図12のXIII−XIII線断面を示す図である。 板金部材の圧接状態を示す断面図である。 アンテナの着脱を示す図である。 第3の実施の形態に係る板金部材のアンテナホルダの対向面側および接点部の対向面側を示す斜視図である。 携帯通信装置の接続部で切断して示す断面図である。 接続部を拡大して示す部分平面図である。 図18のXIX −XIX 線断面を示す図である。 板金部材を示す平面図である。 図20に示す板金部材の各部切断端面を示す端面図である。 板金部材の圧接状態を示す断面図である。 第4の実施の形態に係る携帯通信装置の接続部を示す図である。 接続部を分解して示す分解斜視図である。 第5の実施の形態に係るインサート成形前の板金部材およびその端面を示す図である。 板金部材がインサート成形された筐体を示す断面図である。 他の実施の形態に係る接続部を示す断面図である。 他の実施の形態に係る他の接続部を示す断面図である。 他の実施の形態に係る他の接続部を示す断面図である。
〔第1の実施の形態〕
図1のAは、第1の実施の形態に係る電子機器の接続部を示している。電子機器はたとえば、携帯通信装置である。
この接続部2は一例としてアンテナ取付部を示している。この接続部2には電子機器の筐体4と、アンテナ6と、回路基板8と、板金部材10とが備えられる。筐体4は、外装部品の一例である。アンテナ6は外付け部品の一例であり、たとえば、ワンセグ放送受信用のアンテナである。回路基板8は、筐体内部材の一例である。板金部材10は本開示の金属部材の一例である。この板金部材10は一例としてアンテナ6と回路基板8とを導通させる部材である。この板金部材10は導電性を備えて弾性を有するたとえば、ばね板で形成される。
筐体4はたとえば、合成樹脂で形成され、合成樹脂の成形体である。この筐体4には開口部12が形成されている。この開口部12はアンテナ6と回路基板8との接続箇所に設けられている。この筐体4にはアンテナ6が固定ねじ18により取り外し可能に強固に固定されている。固定ねじ18は、アンテナ6を貫通し、筐体4側にあるねじ孔19に固定される。このアンテナ6の固定は、板金部材10との接圧に耐え得る程度の固定強度を有する。
板金部材10はたとえば、インサート成形により筐体4に設置されて一体化されている。これにより、開口部12が筐体4に固着された板金部材10で塞がれている。
この板金部材10にはアンテナ6が当接される側に第1の凸部14−1が形成され、回路基板8が当接される側に第2の凸部14−2が形成されている。これらの凸部14−1、14−2はたとえば、絞り加工により形成される。凸部14−1は、アンテナ6に当接されて電気的に導通している。凸部14−2は、回路基板8に形成された接点部16に接触して電気的に導通している。接点部16は凸部14−2と導通させる導通部の一例であり、アンテナ6の場合、給電点である。この実施の形態の接点部16は、回路基板8のレジスト抜き部分であり、レジスト層20から露出させた導体層22によって形成されている。
回路基板8の接点部形成面の背面側には筐体4に備えられた支持部24が設置されている。この支持部24によって回路基板8の少なくとも接点部16の背面側が支持されている。つまり、この支持部24は凸部14−2の接圧による回路基板8の撓みを防止するとともに、接点部16と凸部14−2との導通を維持させる。
斯かる構成では、筐体4に設置された板金部材10の弾性を利用し、板金部材10とアンテナ6および回路基板8側の接点部16との導通が取られている。これにより、板金部材10を媒介としてアンテナ6と回路基板8側の接点部16との接続が図られる。
<第1の実施の形態の効果および変形例>
(1) 部品点数の削減
筐体4の外部に設置されたアンテナ6と、筐体4の内部にある回路基板8との接続は、板金部材10で実現されており、接続のための部品点数が削減されている。アンテナ6を機械的に固定する固定ねじ18を含めても接続に要する部品点数は極めて少ない。また、回路基板8の接点部16はレジスト抜きの導体層22で実現されており、回路基板8側の接続に要する付属部品も不要となっている。
(2) 接続機能
板金部材10には一例として、板金部材10の表裏面、つまりアンテナ6が当接される側の面と回路基板8が当接される側の面に凸部14−1、14−2が形成され、板金部材10は凸部14−1、14−2によりアンテナ6および回路基板8に接続されている。この接続には板金部材10の弾性が利用されているので、安定した接触ないし接続が維持される。信頼性の高い接続状態が得られる。
(3) アンテナ6の着脱および止水性
アンテナ6は、固定ねじ18で取り付けられるので、図1のBに示すように、固定ねじ18によりアンテナ6の取り外しを容易に行うことができる。アンテナ6を外した際に、開口部12が開放状態となるが、この開口部12は板金部材10が筐体4に固着されることで塞がれているので、筐体4内の止水性が維持される。したがって、メンテナンスなどの際に、防水構造に影響を与えることなくアンテナ6を脱着することが可能となる。
(4) 凸部14−1、14−2の個数および接続形態
この実施の形態では、板金部材10の表裏面に凸部14−1、14−2を備えているがいずれか一方であってもよい。つまり、表裏面のいずれか一方では、被接続部材側に接続用凸部が備えられ、この接続用凸部が板金部材10に当接されてもよい。
(5) 接点部16の変形例
図2は、接続部の変形例を示ししている。この図2は、接続部2の接点部16の変形例を示している。接点部16は、開口部12に露出させた導体層22の表面にたとえば、半田26で形成してもよい。接点部16に半田26を用いれば凸部14−2との接触が安定し、振動を受けても凸部14−2側の導体めっき層へのダメージを抑制することができる。
〔第2の実施の形態〕
図3は、第2の実施の形態に係る携帯通信装置を示している。図1と同一部分には同一符号を付してある。
この携帯通信装置28は本開示の電子機器の一例であり、たとえば、携帯電話機やスマートフォンである。この携帯通信装置28には筐体4が備えられている。この筐体4にはカバー31が着脱可能に取り付けられている。カバー31によって接続部2が覆われる。
図4は、携帯通信装置の接続部を示している。図4では、カバー31を外した接続部2の内部を示している。接続部2にはアンテナ6が取り付けられている。このアンテナ6は一例としてワンセグ放送の受信に用いられるワンセグ放送受信アンテナである。このアンテナ6はロッド部32およびアンテナホルダ34を備えている。アンテナホルダ34が筐体4に固定ねじ18により取り外し可能に固定されている。
図5は、接続部2を筐体4、アンテナ6および背面側筐体36に分解して示している。筐体4には接続部2に隣接してねじ孔19が形成されている。このねじ孔19には固定ねじ18が取り付けられる。接続部2に設置されたアンテナ6は、固定ねじ18により筐体4に固定されている。したがって、アンテナホルダ34の固定ねじ18を外せば、筐体4からアンテナ6を離脱させることができる。アンテナホルダ34には固定ねじ18を挿通させる固定凹部35が形成されている。この接続部2には長方形状の開口部12が形成されている。この開口部12には板金部材10が設置されている。
筐体4の背面側には背面側筐体36が設置されている。この背面側筐体36は筐体4と同様にたとえば、合成樹脂の成形体である。この背面側筐体36は、筐体4の貫通孔40から貫通させた固定ねじ42により筐体4に固定される。背面側筐体36にはねじ固定部44が形成されており、このねじ固定部44に固定ねじ42が取り付けられる。
この背面側筐体36には、回路基板8が設置されている。この回路基板8はたとえば、マザーボードである。この回路基板8には開口部12に対応する位置に接点部16が形成されている。この実施の形態では、接点部16に回路基板8のレジスト抜き部分から露出させた導体層22が用いられている。
図6は、筐体4を示している。この筐体4は本開示の外装部品の一例であり携帯通信装置28から分離可能である。この筐体4にはインサート成形により板金部材10が一体に取り付けられている。この筐体4は、アンテナ6などの部品と同様に、独立した電子機器部品つまり、外装部品として取り扱うことができる。
この筐体4には本体部46が備えられている。この本体部46は合成樹脂の成形体である。この本体部46には開口部12、接続部2、ねじ孔19、複数の貫通孔40および窓部48が備えられる。開口部12は、筐体4にインサート成形された板金部材10によって閉塞されている。板金部材10は既述の導電性の良いばね性を持つたとえば、金属板で形成されている。貫通孔40は、筐体4を他の部材に固定し、または他の部材を筐体4に固定する固定部の一例である。
図7は、図6のVII 部を拡大して示している。板金部材10は一例として長方形状であり、角部を弧状に形成されている。つまり、板金部材10は開口部12と相似形である。この板金部材10の周縁部にはインサート幅W1が設定されている。板金部材10は、開口部12よりインサート幅W1だけ大きく形成されている。したがって、開口部12の内壁部にインサート幅W1で板金部材10が筐体4にインサート成形により固着されている。
板金部材10には第1の凸部14−1、第2の凸部14−2、第1の位置決め凹部50−1および第2の位置決め凹部50−2が備えられている。各凸部14−1、14−2は板金部材10の中心部の長手方向に配列されている。各位置決め凹部50−1、50−2は各凸部14−1、14−2の外側であって、板金部材10の対角方向の位置に設けられている。
図8は、図7のVIII−VIII線断面を示している。凸部14−1は、板金部材10の接点部16に向かう面部を窪ませることにより、開口部12よりアンテナホルダ34側に向かって突出している。これにより、凸部14−1は、アンテナ6のアンテナホルダ34の接続接点に用いられる。
凸部14−2は、板金部材10のアンテナホルダ34側の面部を窪ませることにより、接点部16側に向かって突出している。これにより、凸部14−2は、回路基板8の接点部16との接続接点に用いられる。板金部材10に形成された各凸部14−1、14−2の突出高さは、板金部材10のインサート部51の幅W2を越える高さに設定されている。つまり、各凸部14−1、14−2の頂部がインサート部51を超えて突出している。
<板金部材10>
図9のAは、板金部材10のアンテナホルダ34の対向面側を示している。各凸部14−1、14−2および各位置決め凹部50−1、50−2は板金部材10にたとえば、絞り加工を施すことにより、形成されている。この実施の形態では、凸部14−1、14−2が板金部材10の表裏面に形成されているのに対し、各位置決め凹部50−1、50−2は、アンテナホルダ34の対向面側から接点部16の対向面側に向けて窪ませられている。各凸部14−1、14−2は一例として長円形の凸部である。各位置決め凹部50−1、50−2は一例として湾曲形状の凹部である。各位置決め凹部50−1、50−2の形成により、板金部材10の接点部16の対向面側には凸部が形成されている。
凸部14−1の頂部には、接触部52が形成されている。この接触部52は、凸部14−1の頂部における湾曲状面であり、その稜線部分である。この接触部52により、凸部14−1とアンテナホルダ34との接触の安定化が図られる。この場合、接触部52は湾曲面の一部であるので、接触する相手側部材を損傷させることもない。
図9のBは、板金部材10の接点部16の対向面側を示している。凸部14−2の頂部には、凸部14−1と同様に接触部52が形成されている。この接触部52により、凸部14−2と接点部16との接触の安定化が図られる。
各位置決め凹部50−1、50−2は筐体4の成形の際、成形型にある位置決めピンが挿入されて板金部材10の位置決めに用いられる。複数の位置決め凹部50−1、50−2を備えれば、筐体4の成形精度や板金部材10のインサート位置の精度を高めることができる。また、このような位置決め凹部50−1、50−2を備えたことにより、板金部材10であるばね板が位置決め凹部50−1、50−2で補強される。つまり、位置決め凹部50−1、50−2が補強部として機能し、板金部材10の持つ弾性を維持しつつ、板金部材10の剛性が高められる。
図10は、板金部材10の平面形状を示している。板金部材10を中心に短手方向にX軸をとり、長手方向にY軸をとる。凸部14−1、14−2の長手方向の幅はD1、短手方向の幅はD2、位置決め凹部50−1、50−2の直径はD3とする。板金部材10の短手方向の幅はL1、長手方向の幅はL2とする。凸部14−1と位置決め凹部50−1とのY軸方向の中心間隔、および凸部14−2と位置決め凹部50−2とのY軸方向の中心間隔はそれぞれL3とする。凸部14−1、14−2の中心間隔はL4とする。
かかる配置構成にすれば、D1、D2、L1、L2、L3およびL4は一例として、以下の式(1)、(2)、(3)の関係に設定されている。
D1<L1/3 ・・・(1)
L3>D2/2 ・・・(2)
L4<L2/3 ・・・(3)
そして、位置決め凹部50−1、50−2はY軸に対し角度θだけ時計方向に傾斜した対角方向に配置されている。
このような構成とすれば、板金部材10の弾性を利用し、凸部14−1、14−2を板金部材10で表裏面方向の互いに異なる方向に進退可能な接点部材として用いることができる。
図11のAは、図10のXIA −XIA 線端面を示している。この実施の形態では、凸部14−1の突出高さがH1であり、凸部14−2の突出高さがH2である。これら突出高さH1、H2は、板金部材10と相手部材との間隔および板金部材10の弾性によって決定される。この実施の形態では、筐体4の板金部材10のインサート部51の幅はW2(図14)、板金部材10とアンテナホルダ34との間隔はW3(図14)、板金部材10と回路基板8側の接点部16との間隔はW4(図14)とする。板金部材10の厚さはtとする。H1、H2、W2、W3、W4およびtは一例として、以下の式(4)、(5)、(6)の関係に設定されている。
H1+H2+t>W2 ・・・(4)
H1>W3 ・・・(5)
H2>W4 ・・・(6)
これにより、インサート部51の幅W2から板金部材10の各凸部14−1、14−2の頂部を突出させることができる。そして、板金部材10の凸部14−1をアンテナホルダ34に接続し、凸部14−2を接点部16に板金部材10の弾性を利用して接続することができる。この実施の形態では、H1およびH2は、H1<H2としているが、H1=H2であってもよいし、H1>H2であってもよい。
図11のBは、図10のXIB −XIB 線端面を示し、図11のCは、図10のXIC −XIC 線端面を示している。各凸部14−1、14−2は幅D1を備え、接触部52は平坦になっているので、相手部材との接触範囲を拡大することができる。
図11のDは、図10のXID −XID 線端面を示し、図11のEは、図10のXIE −XIE 線端面を示している。この実施の形態では、位置決め凹部50−1、50−2は長円の円弧断面を備えているが、半球形断面であってもよい。位置決め凹部50−1、50−2の突出高さはそれぞれH3である。H1、H2およびH3は、以下の式(7)、(8)の関係に設定されている。
H1>H3 ・・・(7)
H2>H3 ・・・(8)
<アンテナ接続構造>
図12は、携帯通信装置28の接続部2の部分を示している。この実施の形態では、カバー31の背面側に設置されたアンテナ6は筐体4およびカバー31内に設置されている。ロッド部32は短縮させると、図示のようにカバー31内に隠蔽される。
図13は、図12のXIII−XIII線断面を示している。筐体4には固定ねじ18を固定するためのナット54がインサート成形により取り付けられている。このナット54には既述のねじ孔19が形成されている。このナット54のねじ孔19には、アンテナホルダ34の固定凹部35を挿通させた固定ねじ18が固定されている。これにより、接続部2にはアンテナホルダ34が固定されている。
接続部2には筐体4とカバー31との間に止水部材56を介在させ、カバー31が着脱可能に取り付けられている。接続部2が止水領域外にあるので、この止水部材56は省略してもよい。
筐体4には着脱可能に取り付けられるカバー31を固定する固定凹部57が形成されている。この固定凹部57にはカバー31に形成された係止凸部59が係合する。
接続部2の開口部12の背面側には回路基板8が設置されている。この回路基板8の接点部形成面の背面は、背面側筐体36の支持部24によって支持されている。背面側筐体36は筐体4の背面側に止水部材58を介在させて固定されている。この背面側筐体36には回路基板8の接点部形成面の背面側に突出する立壁部60が備えられている。この立壁部60によっても回路基板8が支持され、回路基板8の背面側筐体36側への脱落や撓みを防止する。
筐体4の開口部12に設置された板金部材10の一方の凸部14−1はアンテナホルダ34に当接され、他方の凸部14−2は、回路基板8の接点部16に当接されている。これにより、外付け部品であるアンテナホルダ34が板金部材10を介して回路基板8側の接点部16に電気的に導通している。
図14は、アンテナホルダ34と接点部16との接続を示している。アンテナホルダ34が筐体4の接続部2に取り付けられると、アンテナホルダ34と、筐体4に取り付けられている回路基板8の接点部16との間に板金部材10が押圧状態となる。
この押圧状態では、アンテナホルダ34により凸部14−1が押し下げられる。この押圧力が板金部材10を介して回路基板8の接点部16に伝わる。接点部16の剛性は支持部24の支持により板金部材10の剛性より高く、板金部材10が変形する。つまり、接点部16からの抗力が凸部14−2に作用し、この凸部14−2が押し上げられることになる。
板金部材10は二点鎖線で示す元の位置から実線に示す位置に弾性変形して撓む。この撓みにより、板金部材10の凸部14−1がアンテナホルダ34に強力に圧接され、凸部14−2が接点部16に強力に圧接される。このような圧接状態を媒介として、アンテナホルダ34と接点部16とが電気的に強固に接続される。つまり、凸部14−1が押圧されれば、凸部14−1の後退が凸部14−2の突出方向に押圧力として加担し、凸部14−2が押圧されれば、凸部14−2の後退が凸部14−1の突出方向に押圧力として加わることになる。これにより、各凸部14−1、14−2と相手部材との接続強度が高められる。
板金部材10を用いた電気的な接続は、板金部材10の撓み状態で実現される。この撓み状態では、板金部材10の接触は曲面接触および弾性接触であるので、たとえば、凸部14−2が接触しても回路基板8の接点部16を形成する導体層22を損傷することがない。
<アンテナ6の着脱>
図15のA、BおよびCは、アンテナ6の着脱を示している。図15のAに示すように筐体4にカバー31を着脱させることができる。この着脱には、筐体4側の固定凹部57とカバー31の係止凸部59とが係止され、この係止の解除が行われればよい。
図15のBに示すように、カバー31を外した後またはカバー31の固定前、固定ねじ18により、アンテナホルダ34を着脱させることができる。
図15のCに示すように、アンテナ6のアンテナホルダ34を外すと、開口部12が開放状態となる。この開口部12は筐体4に固定された板金部材10で塞がれている。板金部材10は、筐体4にインサート成形されているので、筐体4の開口部12の止水機能が維持されている。
<第2の実施の形態の効果および変形例>
(1) この実施の形態の携帯通信装置28では、筐体4に設置されるアンテナ6が筐体4内の回路基板8の接点部16に板金部材10を介して接続されている。したがって、この接続部2では接続に要する部品点数を削減することができ、接続作業に要する工数を削減することができる。
(2) 板金部材10は筐体4にインサート成形されている。このインサート成形された板金部材10により開口部12が塞がれ、開口部12の止水機能が維持されている。アンテナ6は開口部12の止水機能に影響を与えることなく、着脱することができる。つまり、板金部材10を外すことなく、容易に取り外し、交換することができる。このような取り外しや交換が筐体4の止水機能を損なうことなく行える。
(3) インサート成形により筐体4に取り付けられた板金部材10に対するアンテナ6は固定ねじ18により極めて容易に着脱することができる。従前のアンテナ交換では、防水を保証している止水両面テープを剥がす必要があった。このため、携帯通信装置28を販売するショップでの交換作業が行えず、工場での止水両面テープの圧着とリーク試験が必要となるなど、交換が困難であった。上記実施の形態では、止水両面テープを剥がすなどの手間はなく、アンテナ6の交換などの着脱作業が容易に行える。上記実施の形態の接続部2では、アンテナ6のショップでの交換が可能となり、交換の際の仕損部品の発生を防止することができる。
(4) 板金部材10はアンテナ6を外すと開口部12から外部に露出するが、インサート成形による止水構造であるため、筐体4内への浸水を防止することができる。一方、板金部材10が開口部12から外部に露出しているので、アンテナ6のアンテナホルダ34との圧接状態を確認することができ、その取り付けや交換の信頼性を維持することができる。
(5) 筐体4に設置された接続部2はカバー31で覆われるので、筐体4およびカバー31の空間内に外付けのアンテナ6が収められる。これにより、凹凸形状を抑制することができ、携帯通信装置28の外観形状のシンプル化を図ることができる。
(6) 板金部材10の各凸部14−1、14−2は、筐体4のインサート部51の高さより突出させている。これにより、アンテナホルダ34を筐体4に固定ねじ18によりねじ止めするという簡単な処理で、板金部材10が圧接状態で電気的な接続を実現することができる。
(7) 板金部材10をばね板で形成すれば、アンテナホルダ34および回路基板8側との圧接状態の維持により、回路基板8の変形や接圧不足による接続不良が防止され、回路基板8との導通性を高めることができる。
(8) 板金部材10が筐体4にインサート成形され、筐体4と一体化されている。つまり、板金部材10および筐体4の単一化により、部品点数を削減することができる。
(9) 板金部材10はアンテナホルダ34と、筐体4に設置された回路基板8との間に設置され、アンテナホルダ34を固定ねじ18で筐体4に固定することにより、アンテナホルダ34および回路基板8の接点部16の双方を弾性接触させている。板金部材10の持つばね性を利用しているので、従前の接触維持のために必要としていたばね部品を省略することができ、部品点数を削減することができる。
〔第3の実施の形態〕
図16のAは、第3の実施の形態に係る板金部材70のアンテナホルダ34の対向面側を示している。図9のAに示す板金部材10と同一部分には同一符号を付してある。
板金部材70は本開示の金属部材の一例である。図16のAに示す板金部材70では、凸部14−1、14−2を挟んで第1および第2の補強用凹部72−1、72−2が形成されている。これらの補強用凹部72−1、72−2は本開示の凹部の一例である。この実施の形態では、各補強用凹部72−1、72−2が凸部14−1、14−2の幅D1(図10)より長い長径凹部で形成されている。各補強用凹部72−1、72−2は、アンテナホルダ34の対向面側から接点部16の対向面側に向けて一定幅で同一深さに窪ませられている。各補強用凹部72−1、72−2は、板金部材70の補強部である。板金部材70は、各補強用凹部72−1、72−2の成形により、凸部14−1、14−2の外側部分で補強されている。これにより、ばね板で形成される板金部材70はばね板の持つ弾性とともに、剛性が高められている。補強用凹部72−1、72−2で補強された板金部材70では、その屈曲を凸部14−1、14−2の間隔付近に集中させることができる。補強用凹部72−1、72−2は、筐体4の成形の際、成形型にある位置決めピンが挿入されて板金部材70の位置決めに用いられてもよい。
図16のBは、板金部材70の接点部16の対向面側を示している。各補強用凹部72−1、72−2の形成により、板金部材70の接点部16の対向面側には一定幅で同一高さの突部が形成されている。
図17は、板金部材70がインサート成形された筐体4を備える携帯通信装置28の一部の断面を示している。この断面は、図13に示す断面と同一断面である。この板金部材70は、第1の実施の形態の板金部材10と同様に筐体4にインサート成形され、アンテナホルダ34と回路基板8の接点部16との接続に用いられる。
図18は、図7と同様に、板金部材70がインサート成形された筐体4の開口部12の部分を拡大して示している。板金部材70は一例として長方形状であり、開口部12と相似形である。この板金部材70には、板金部材10と同様にインサート幅W1が設定され、このインサート幅W1で開口部12の内壁部にインサート成形されている。
図19は、図18のXIX −XIX 線断面を示している。板金部材70の各凸部14−1、14−2はインサート部51の幅W2を超えて突出しているのに対し、補強用凹部72−1、72−2は肉厚の幅内に設置されている。つまり、補強用凹部72−1、72−2はインサート部51の幅W2の幅内で板金部材70を補強している。
<板金部材70>
図20は、板金部材70の平面形状を示している。図20において図10と同一部分には同一符号を付し、同一部分の説明を省略する。
各凸部14−1、14−2および各補強用凹部72−1、72−2が板金部材70の中心を通るY軸上を中心に左右対称に配置されている。これにより、板金部材70はY軸を中心に左右対称に補強されている。
板金部材70の補強用凹部72−1、72−2の長径幅はD4、その短径幅はD5とする。つまり、D4、D5はD4>D5に設定されている。補強用凹部72−1、72−2間の中心間隔はL5とする。補強用凹部72−1と凸部14−1との中心間隔、および補強用凹部72−2と凸部14−2との中心間隔のそれぞれはL6とする。
かかる配置構成にすれば、D1、D4、L4、L5、L6は一例として、以下の式(9)、(10)、(11)、(12)の関係に設定されている。
L4<L5 ・・・(9)
L4>L6 ・・・(10)
D4>L4 ・・・(11)
D1<D4 ・・・(12)
これにより、板金部材70の弾性を維持しつつ、板金部材70の各凸部14−1、14−2のY軸上の外側部分の剛性が高められている。これに対し、各凸部14−1、14−2間では板金部材70の弾性により屈曲が容易である。
図21のAは、図20のXXIA−XXIA線端面を示している。この実施の形態では、補強用凹部72−1、72−2による接点部16の対向面側での突出高さはそれぞれH4である。H1、H2、H4は以下の式(13)、(14)の関係に設定されている。
H1>H4 ・・・(13)
H2>H4 ・・・(14)
図21のBは、図20のXXIB−XXIB線端面を示し、図21のCは、図20のXXIC−XXIC線端面を示している。図21のDは、図20のXXID−XXID線端面を示し、図21のEは、図20のXXIE−XXIE線端面を示している。補強用凹部72−1、72−2は両端部が屈曲され、これらの端部間が平坦な断面を備えている。
<アンテナ接続構造>
図22は、板金部材70によるアンテナホルダ34と接点部16との接続を示している。アンテナホルダ34が筐体4の接続部2に取り付けられると、アンテナホルダ34と、筐体4に取り付けられている回路基板8の接点部16との間に板金部材70が押圧状態となる。
この押圧状態では、アンテナホルダ34により凸部14−1が押し下げられる。この押圧力が板金部材70を介して回路基板8の接点部16に伝わる。接点部16の剛性は板金部材10の剛性より高く、板金部材70が変形する。つまり、接点部16からの抗力が凸部14−2に作用し、この凸部14−2が押し上げられる。
板金部材70が二点鎖線で示す元の位置から実線に示す位置に弾性変形して撓む。この撓みにより、板金部材70の凸部14−1がアンテナホルダ34に強力に圧接され、同時にその凸部14−2が接点部16に強力に圧接される。このような圧接状態を媒介として、アンテナホルダ34と接点部16とが電気的に強固に接続される。つまり、凸部14−1が押圧されれば、凸部14−1の後退が凸部14−2の突出方向に押圧力として加担し、凸部14−2が押圧されれば、凸部14−2の後退が凸部14−1の突出方向に押圧力として加わることになる。
このような板金部材70の機能は第1の実施の形態と同様であるが、補強用凹部72−1、72−2によって補強されているので、板金部材70の変形形態が異なる。つまり、板金部材70の変形部分が凸部14−1、14−2および板金部材70の中央部分に集中し、インサート部51への曲げ応力が補強用凹部72−1、72−2で緩和される。これにより、筐体4のインサート部51に対する板金部材70の変形負荷が加わることが軽減できる。
<第3の実施の形態の効果>
(1) 第3の実施の形態によれば、第1および第2の実施の形態の効果に加え、補強用凹部72−1、72−2により、圧接状態にされた板金部材70の中央部分で撓ませることができ、板金部材70の変形負荷が筐体4のインサート部51に加わることが防止できる。板金部材70の固定強度の低下が防止される。
(2) 板金部材70に補強用凹部72−1、72−2を備えたので、板金部材70のばね性を損なうことなく、剛性が高められる。これにより、板金部材70に薄いばね板を用いても、必要なばね性および剛性による接続機能を得ることができる。
〔第4の実施の形態〕
図23は、第4の実施の形態に係る携帯通信装置の接続部2を示している。図23において、図1と同一部分には同一符号を付してある。
上記実施の形態では板金部材10または板金部材70がインサート成形により筐体4に固着されている。この実施の形態では、このインサート成形に代え、板金部材10が止水両面テープ75によって筐体4に固着されている。止水両面テープ75は、インサート成形に代わる接着部材の一例である。止水両面テープ75に代え、接着性を備えたガスケットを用いてもよい。
この実施の形態では、筐体4の開口部12の位置に凹部76が形成されている。この凹部76には、板金部材10の設置部78が形成されている。この設置部78には板金部材10が止水両面テープ75により接着されて固定されている。これにより、開口部12が板金部材10で閉塞され、止水両面テープ75により止水状態に維持されている。
図24は、携帯通信装置28の接続部2を分解して示している。設置部78は、既述のインサート幅W2に相当する。この設置部78には止水両面テープ75が取り付けられる。この止水両面テープ75は開口部12より大きい環状テープである。つまり、止水両面テープ75は開口部12の周縁を周回する。この止水両面テープ75により、板金部材10が設置部78に固着される。
その他の構成は第1の実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
<第4の実施の形態の効果および変形例>
(1) 止水機能
上記実施の形態では、インサート成形によって筐体4に板金部材10、70を取り付けているが、止水両面テープ75を含む接着部材を用いてもインサート成形と同様の止水機能を得ることができる。
(2) 板金部材10の着脱性
インサート成形では筐体4に取り付けられた板金部材10を外すことが困難であるが、止水両面テープ75による接着では、止水両面テープ75を筐体4から剥がして板金部材10を外すことが可能である。
(3) 他の板金部材70への適用および変形例
第4の実施の形態では第1の実施の形態の板金部材10を例示したが、既述の板金部材70を用いて設置部78に止水両面テープ75で固着してもよい。止水両面テープ75を用いた場合、ガスケットを併用して止水性をより高めてもよい。
(4) 第4の実施の形態ではアンテナ6を筐体4に固定ねじ18で固定することにより、弾性を備える板金部材10によりアンテナ6と回路基板8の接点部16との電気的な結合が維持される。この場合、板金部材10の圧接状態により、設置部78と板金部材10との間に設置された止水両面テープ75は圧接状態に維持される。これにより、安定した接続状態と併せて、止水両面テープ75の圧接状態の維持により止水機能が高められる。
〔第5の実施の形態〕
図25のAは、第5の実施の形態に係るインサート成形前の板金部材10の接点部16の対向面側を示している。図25のBは、図25のAのXXVB−XXVB線端面を示している。図25のAおよび図25のBにおいて、図9と同一部分には同一符号を付してある。
この板金部材10の接点部16の対向面側には既述のインサート幅W1の部分に熱融着テープ80が設置されている。この熱融着テープ80は熱融着部材の一例である。この熱融着テープ80は、インサート成形時、筐体4の溶融樹脂とともに溶け、筐体4に一体化される。
図26は、板金部材10がインサート成形された筐体4の断面を示している。熱融着テープ80が取り付けられた板金部材10が筐体4にインサート成形されると、熱融着テープ80が溶融樹脂の熱によって溶け、硬化した筐体4に一体化される。破線は、溶けて筐体4に一体化された熱融着テープ80を示している。この一体化により、熱融着テープ80が板金部材10と筐体4の成形樹脂との密着性を高めることができる。この結果、開口部12の止水機能が高められる。
<第5の実施の形態の効果および変形例>
(1) 止水機能の向上
インサート成形によって筐体4に板金部材10を取り付ける際に熱融着テープ80を用いるので、板金部材10と筐体4との密着性を向上させ、止水機能が高められる。
(2) 他の板金部材70への適用および変形例
第5の実施の形態では第1の実施の形態の板金部材10を例示したが、既述の板金部材70を用いて設置部78に熱融着テープ80で固定してもよい。
〔他の実施の形態〕
(a) 板金部材10、70のインサート成形位置および形状
上記実施の形態では、板金部材10、70のアンテナホルダ34の対向面側に凸部14−1を備えたが、この凸部14−1を省略してもよい。また、板金部材10、70は、開口部12の中間部にインサート成形しているが、開口部12のアンテナホルダ34の設置面側であってもよい。図27は、板金部材10、70に代わる板金部材82を備えた接続部2を示している。板金部材82は、凸部14−1を省略して、アンテナホルダ34の対向面側をフラット面にしている。このアンテナホルダ34の対向面側には、凸部14−2の背面側に凹部を備えている。この板金部材82の長手方向の各縁部には湾曲部84が形成され、湾曲部84の端部には内方向に向かって鉤部86が形成されている。この板金部材82が筐体4の接続部2の面部にインサート成形されている。筐体4内には湾曲部84を入り込ませ、その端部にある鉤部86が筐体4からの抜け止めとして機能している。つまり、アンテナホルダ34を外しても板金部材82が筐体4に止水機能を維持させて強固に固着されている。この実施の形態では、板金部材82の表面部が接続部2の取付面部の一部であり、筐体4の取付面と一様な面部を形成している。そして、上記実施の形態と同様に開口部12が板金部材82で塞がれている。
斯かる構成によれば、板金部材82にアンテナ6を当てて固定すれば、アンテナ6を板金部材82と導通させることができる。これにより、このアンテナ6は板金部材82を介して回路基板8の接点部16に接続される。斯かる構成では、アンテナ6と板金部材82の接触面積が増大される。凸部14−2と接点部16の電気的な導通は上記実施の形態と同様であるのでその説明を省略する。
板金部材82には図28に示すように、凸部14−1を備える構成としてもよい。凸部14−1を備える板金部材82では、図23に示す設置部78に板金部材10に代え、板金部材82をインサート成形すればよい。図28において、図23および図27と同一部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
また、図28に示す接続部2において、図29に示すように、回路基板8の導体層22上に半田26により接点部16を形成し、この接点部16に凸部14−2を当接させてもよい。
(b) 上記実施の形態では、金属部材は金属などの剛性を備え、導電性を備える導体材料で形成された部材であればよく、一例として板金部材10、70、82で例示したが、これらに限定されない。板金部材では、板金加工により所望の形状が比較的容易に得られるという利点があるが、金属部材としてたとえば、鋳造された部材や切削加工された部材を用いることができ、これらの部材によりアンテナなどの外付け部品と回路基板とを導通させることができる。
(c) 上記実施の形態では、接続部2に外付け部品としてアンテナ6を取り付け、筐体内部材である回路基板8の接点部16と接続する例を示したが、これに限定されない。このような接続構造は、たとえば、クレードルなどの外付け部品を電子機器の回路基板との接続に用いることができ、アンテナ接続に限定されるものではない。
(d) 上記実施の形態のアンテナ6は、ワンセグ放送受信アンテナに使用できるが、これに限定されない。アンテナ6は、フルセグ放送受信アンテナ、セルラー通信アンテナなどの他のアンテナであってもよい。
(e) 上記実施の形態では、携帯通信装置28を例示したが、これに限定されない。本開示の技術は、携帯通信装置28に代え、タブレット端末、ゲーム機、携帯テレビ受像機、携帯音楽プレーヤーなどの電子機器であってもよい。
以上説明したように、本開示の技術の実施の形態等について説明した。本開示の技術は、上記記載に限定されるものではない。特許請求の範囲に記載され、または明細書に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能である。斯かる変形や変更が、本開示の技術の範囲に含まれることは言うまでもない。
2 接続部
4 筐体
6 アンテナ
8 回路基板
10 板金部材
12 開口部
14−1 第1の凸部
14−2 第2の凸部
16 接点部
18 固定ねじ
19 ねじ孔
20 レジスト層
22 導体層
24 支持部
26 半田
28 携帯通信装置
31 カバー
32 ロッド部
34 アンテナホルダ
35 固定凹部
36 背面側筐体
40 貫通孔
42 固定ねじ
44 ねじ固定部
46 本体部
48 窓部
50−1 第1の位置決め凹部
50−2 第2の位置決め凹部
51 インサート部
52 接触部
54 ナット
56、58 止水部材
57 固定凹部
59 係止凸部
60 立壁部
70 板金部材
72−1 第1の補強用凹部
72−2 第2の補強用凹部
75 止水両面テープ
76 凹部
78 設置部
80 熱融着テープ
82 板金部材
84 湾曲部
86 鉤部

Claims (5)

  1. 外付け部品と筐体内部材とが接続される電子機器であって、
    開口部を備える筐体と、
    前記筐体に固着されて前記開口部を塞ぎ、前記外付け部品または前記筐体内部材に当接させる少なくともひとつの凸部を有し、前記外付け部品と前記筐体内部材を導通させる金属部材と、
    を備えることを特徴とする電子機器。
  2. 前記金属部材は、前記筐体にインサート成形により取り付けられ、または接着部材により取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記金属部材は、前記凸部として、前記外付け部品に当接させる第1の凸部と、前記筐体内部材の導通部に当接させる第2の凸部を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電子機器。
  4. 前記金属部材は、前記第1の凸部または前記第2の凸部の長手方向の長さより長い凹部を備えることを特徴とする請求項3に記載の電子機器。
  5. 外付け部品と筐体内部材とが接続される電子機器に用いられる外装部品であって、
    開口部を備える本体部と、
    前記本体部に固着されて前記開口部を塞ぎ、前記外付け部品または前記筐体内部材に当接させる少なくともひとつの凸部を有し、前記外付け部品と前記筐体内部材を導通させる金属部材と、
    を備えることを特徴とする外装部品。
JP2013250475A 2013-12-03 2013-12-03 電子機器および外装部品 Pending JP2015109161A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013250475A JP2015109161A (ja) 2013-12-03 2013-12-03 電子機器および外装部品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013250475A JP2015109161A (ja) 2013-12-03 2013-12-03 電子機器および外装部品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015109161A true JP2015109161A (ja) 2015-06-11

Family

ID=53439389

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013250475A Pending JP2015109161A (ja) 2013-12-03 2013-12-03 電子機器および外装部品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015109161A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107645035A (zh) * 2017-08-30 2018-01-30 维沃移动通信有限公司 一种电池盖结构及移动终端

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107645035A (zh) * 2017-08-30 2018-01-30 维沃移动通信有限公司 一种电池盖结构及移动终端

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10355394B2 (en) Electrical connector with a reliable waterproof performance
JP4946863B2 (ja) 合わせガラスの電線接続構造および電線接続構造を有する合わせガラス
TWI509910B (zh) 連接器
US9450294B2 (en) Antenna apparatus for portable terminal
EP3916928B1 (en) Female connector, electronic device, and manufacturing method for female connector
EP3618198B1 (en) Mobile terminal
US20160056528A1 (en) Mobile device
KR20110084359A (ko) 기판접속 커넥터의 방수부착구조
JP2008218526A (ja) シールドケースおよび電子機器
US20120034884A1 (en) Mobile phone
CN107453115B (zh) 连接器
JP4597213B2 (ja) 携帯端末装置
JP2006294410A (ja) コネクタ及び開口窓部材
JP2015109161A (ja) 電子機器および外装部品
JP6139295B2 (ja) 車載用アンテナ
US8427389B2 (en) Mobile communication device and method for assembling the mobile communication device
US8378906B2 (en) Electrical connection structure and antenna apparatus
CN214013234U (zh) 电子设备及汽车
JP2020516022A (ja) 防水スイッチ
JP2014216826A (ja) シール性を有する接続構造
CN216214210U (zh) 电子设备
CN108400456A (zh) 锁紧装置、电路板组件及其装配方法和电子设备
CN210629556U (zh) 电子设备
KR20110084358A (ko) 기판접속 커넥터의 방수부착구조
JP2018195510A (ja) コネクタ