JP2015109039A - 制御性能診断装置、および制御性能診断プログラム - Google Patents

制御性能診断装置、および制御性能診断プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】利便性を向上させることができる制御性能診断装置、および制御性能診断プログラムを提供すること。【解決手段】実施形態の制御性能診断装置は、取得部と、第1の算出部と、第2の算出部とを備える。取得部は、制御装置に入力される目標値と、前記制御装置が制御する対象設備において計測された計測値と、前記目標値および前記計測値に基づいて前記制御装置が出力する操作量とを取得する。第1の算出部は、前記取得部により取得された目標値、計測値、および操作量に基づいて、前記制御装置の速応性を示す第1の指標値を算出する。第2の算出部は、前記第1の指標値を反映した前記制御装置の外乱抑制特性を示す第2の指標値を算出する。【選択図】図4

Description

本発明の実施形態は、制御性能診断装置、および制御性能診断プログラムに関する。
フィードバック制御の性能が、省エネ・省コストやリスク回避に非常に重要な役割を果たしていることが再認識されるようになっている。これに関連し、制御パラメータの調整実施前に、PID制御を行う制御装置の制御性能を診断するPIDコントローラのチューニング装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−049392号公報
従来の技術は、制御装置の速応性を示す指標値(例えば、制御分野における「むだ時間」)が既知であることを前提としているため、この指標値が既知でない制御装置には適用することができず、利便性が低かった。
本発明が解決しようとする課題は、利便性を向上させることができる制御性能診断装置、および制御性能診断プログラムを提供することである。
実施形態の制御性能診断装置は、取得部と、第1の算出部と、第2の算出部とを備える。取得部は、制御装置に入力される目標値と、前記制御装置が制御する対象設備において計測された計測値と、前記目標値および前記計測値に基づいて前記制御装置が出力する操作量とを取得する。第1の算出部は、前記取得部により取得された目標値、計測値、および操作量に基づいて、前記制御装置の速応性を示す第1の指標値を算出する。第2の算出部は、前記第1の指標値を反映した前記制御装置の外乱抑制特性を示す第2の指標値を算出する。
PID制御によりある物理量を一定値に保つ様に制御した場合の実際の制御応答のイメージを示す図である。 第1実施形態に係る制御性能診断装置1の利用環境の一例を示す図である。 制御性能診断装置1のハードウェア構成の一例を示す図である。 制御性能診断装置1の機能構成の一例を示す図である。 データベース20に格納される情報を模式的に示す図である。 制御性能診断装置2の機能構成の一例を示す図である。 式(6)に対応する関数g(τ)の変化を示す図である。 制御性能診断装置3の機能構成の一例を示す図である。 式(10)に対応する関数h(σ )の変化を示す図である。 制御性能診断装置4の機能構成の一例を示す図である。 第4実施形態に係る制御性能比較部41により実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。 制御性能診断装置5の機能構成の一例を示す図である。 制御性能診断装置6の機能構成の一例を示す図である。 端末装置70において表示されるグラフの一例を示す図である。
以下、図面を参照し、制御性能診断装置、および制御性能診断プログラムの実施形態について説明する。
<はじめに>
下水処理プロセス、汚泥消化プロセス、浄水プロセス、給配水プロセスなどの水処理/水運用プロセスや石油化学プロセス、あるいは半導体製造プロセスなどのプロセスの運転管理では、プロセスの所定目標性能を達成した上で、リスクを回避し省エネ・省コストに繋がる運用が求められている。
これらのプロセスを運用するシステムは、例えば、数理的な手法を用いた計画系や支援系のいわゆる上位のシステム(計画サーバ、支援サーバ)と、フィードバック制御を行う下位のシステム(ローカルシステム)とで構成されている。下位のシステムは、上位のシステムから自動的に、或いは上位のシステムを参照した人を介して設定される物理量(流量、圧力、水質、風量、温度、液位など)の目標値SV(Set Variable)に、対象となる物理量の計測値PV(Process Variable)を追従させる様に、バルブやポンプなどの操作量MV(Manipulate Variable)を制御する。
従来、省エネ・省コストやリスク回避を実現する機能は、主に上位系のシステム、場合によっては運転管理よりも上位の経営・管理のレベルで分担すべきものとして扱われることが多かった。そして、最下位に位置づけられるフィードバック制御は、上位からの指示(目標値SV)に従う様に動作することが主なミッションと考えられる傾向があった。
しかし、近年、この最下位に位置づけられるフィードバック制御の性能が、省エネ・省コストやリスク回避に非常に重要な役割を果たしていることが再認識されるようになり、なかでも、プロセス産業分野で用いられるフィードバック制御の90%以上を占めるPID制御の性能監視と調整に多くの興味が集まる様になっている。
PID制御(フィードバック制御)の制御性能と、省エネ・省コストおよびリスク回避との関係を、図1を用いて説明する。図1は、PID制御によりある物理量を一定値に保つ様に制御した場合の実際の制御応答のイメージを示す図である。図1の左側の図は、PID制御の制御パラメータ(比例ゲイン、積分ゲイン(あるいは積分時間)、微分ゲイン(あるいは微分時間))を調整する前の溶存酸素濃度の変化の一例を示し、右側の図は、制御パラメータの調整後の溶存酸素濃度の変化の一例を示す。フィードバック制御の対象となる物理量は、圧力、温度、流量など如何なるものであってもよいが、ここでは、下水処理プロセスにおける反応槽の溶存酸素濃度(DO濃度)を計測値PV、空気供給量(曝気量)を操作量MVとしたことを想定している。また、この場合の目標値SVとして、溶存酸素濃度を1[mg/L]と設定している。
ここで、下水処理プロセスでは、微生物の活動(代謝)を利用して下水中の有機物などを分解するために、曝気と呼ばれる空気供給を行っており、曝気に必要な電力は下水処理場の日常運用で用いる電力の40[%]以上となる場合がある。そのため、できる限り空気供給量を少なくしたいが、少なくしすぎると微生物の活動に必要な空気供給を行えず、結果として下水処理による放流水質が悪化する。図1の左側の図のように、フィードバック制御が十分にうまく動作していない場合には、目標値である1[mg/L]に対し、実際には0[mg/L]となってしまっている箇所が多数見受けられる。溶存酸素濃度が0[mg/L]になることは、微生物が活動できないことを意味するので、結果として放流水質が悪化することが懸念される。更に、左側の図では、溶存酸素濃度が2[mg/L]を超える様な場所が認められるが、ある一定以上の溶存酸素濃度を維持できれば、十分に放流水質を維持することができるため、高い溶存酸素濃度を維持することは、曝気風量とそれに伴う電力を浪費していることになる。このようにフィードバック制御が十分に調整されていないと、放流水質を悪化させるリスクと電力を浪費するコスト増加を引き起こすことになる。
一方、図1の右側の図(実線部)は、目標値をラインL1で示す1[mg/L]に維持して制御パラメータを調整した場合の溶存酸素濃度の変化の一例を示す。制御パラメータが十分に調整されると、溶存酸素濃度を0.8[mg/L]〜1.2[mg/L]程度の変動に抑えることができるため、放流水質悪化のリスクと電力コスト増加を共に抑制することができる。更に、溶存酸素濃度の変動を抑えることができる制御状態では、目標値SVを低下させることも可能となる。図1の右側の図の破線は、目標値SVを1.0[mg/L]から0.5[mg/L]まで低下させた場合の溶存酸素濃度の変化の一例を示す。本図の場合、目標値SVを0.5[mg/L]まで低下させても、溶存酸素濃度が0[mg/L]になることは無く、放流水質悪化リスクを回避することができる。目標値SVを低下させると、曝気に必要な電力消費を低減することができる。このように、制御パラメータを十分に調整すると、目標値SVの自由度を向上させることができる。この結果、制御結果が悪化するリスクを回避しながら電力コストを低減することも可能となる場合がある。
<第1実施形態>
図2は、第1実施形態に係る制御性能診断装置1の利用環境の一例を示す図である。制御性能診断装置1は、例えば、インターネット等のネットワークNWを介して、プラント50を制御するコントローラ60や、調整員80が使用する端末装置70に接続される。なお、端末装置70は、制御性能診断装置1またはコントローラ60に統合されてもよく、コントローラ60は、制御性能診断装置1を内蔵するものであってもよい。また、制御性能診断装置1、コントローラ60、端末装置70の全てが統合されて1つのコンピュータ装置として構成されてもよい。
プラント50は、コントローラ60によるフィードバック制御の対象となる施設の一例である。本実施形態では、フィードバック制御の一例として、コントローラ60は、PID制御を行うものとする。PID制御が行われる施設としては、下水処理場、浄水場、送配水場、海水淡水化処理場などの水処理/水運用施設、焼却場、石油化学工場、半導体製造工場など、種々のものが挙げられる。コントローラ60は、基本的には、プラント50において計測される計測値PVが、端末装置70等から入力される目標値SVに近づくように、操作量MVを調整する。コントローラ60は、プラント50が、例えば、下水処理場にて曝気風量制御を行うものである場合には、前述したように溶存酸素濃度(DO濃度)を計測値PVとし、これが目標値SV(例えば1[mg/L])に近づくように、操作量MVである空気供給量(曝気量)を調整する。また、コントローラ60は、プラント50が浄水場である場合には、例えば凝集剤や次亜塩素酸などの薬品注入制御を行い、プラント50が送配水場である場合には、例えば送配水ポンプの圧力制御や流量制御を行う。また、コントローラ60は、プラント50が海水淡水化処理場である場合には、例えば膜処理プロセスに用いる高圧ポンプの圧力制御を行い、プラント50が焼却場である場合には、例えば温度制御を行う。
コントローラ60は、プラント50におけるフィードバック制御の対象となるプロセス毎に、複数系統設けられてよい。各系統のコントローラ60に入力される目標値SV、コントローラ60が出力する操作量MV、およびプラント50において計測される計測値PVは、ネットワークNWを介して制御性能診断装置1に送信される。
制御性能診断装置1は、受信した目標値SV、操作量MV、計測値PVをデータベース20(後述)に蓄積しておき、それらの情報に基づいて、コントローラ60の制御性能を診断し、ネットワークNWを介して診断結果を端末装置70に送信する。コントローラ60の制御性能とは、例えば、PID制御の各項(比例項、積分項、および微分項)に乗算される係数(PIDパラメータ)が適切であれば向上し、不適切であれば低下する性質を有している。これらのPIDパラメータを適切に設定するには、熟練者の技術を要する場合がある。また、仮にプラント50の初期稼働状態においてPIDパラメータが適切に設定されていたとしても、その後のプラント50における部品の摩耗等によって、PIDパラメータが適切でなくなっていく場合がある(コントローラ60の性能低下)。制御性能診断装置1が、PIDパラメータが適切に設定されているかどうかを診断して診断結果を端末装置70に送信することにより、端末装置70を使用する調整員80は、PIDパラメータを適切に調整することができる。以下、このような機能を有する制御性能診断装置1の構成および処理の内容について説明する。
図3は、制御性能診断装置1のハードウェア構成の一例を示す図である。制御性能診断装置1は、例えば、演算処理等を行うCPU10(Central Processing Unit)と、プログラムが展開されたりワーキングメモリとして用いられるRAM(Random Access Memory)11と、ブートプログラム等を記憶するROM(Read Only Memory)12とを備える。また、制御性能診断装置1は、可搬型記憶装置に格納されたプログラムやデータを読み取るドライブ部13と、CPU10が実行するプログラムを格納するフラッシュメモリやHDD(Hard Disk Drive)等の補助記憶部14と、マウスやキーボード、タッチパネル、表示装置等を含む入出力部15と、ネットワークNWを介した通信を行う通信部16とを行う。CPU10が実行するプログラムは、ドライブ部13によって可搬型記憶装置から読み取られ、補助記憶部14等に格納されてもよいし、ネットワークNWを介して他のコンピュータからダウンロードされてもよい。また、CPU10が実行するプログラムは、制御性能診断装置1の出荷時に、予め補助記憶部14等に格納されていてもよい。
図4は、制御性能診断装置1の機能構成の一例を示す図である。制御性能診断装置1は、データベース20と、むだ時間推定部30と、最小分散指標値算出部32とを備える。データベース20は、例えば補助記憶部14上に設定される。通信部16により受信された目標値SV、操作量MV、計測値PVは、例えば、コントローラ60毎、受信時刻毎に、互いに対応付けられてデータベース20に格納される。図5は、データベース20に格納される情報を模式的に示す図である。
むだ時間推定部30および最小分散指標値算出部32は、例えば、CPU10が補助記憶部14等に格納されたプログラムを実行することにより機能するソフトウェア機能部である。また、これらの機能部のうち一部または全部は、PLC(Programmable Logic Controller)により実現されてもよいし、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェア機能部であってもよい。
むだ時間推定部30は、コントローラ60の速応性を示す指標値の一例である、むだ時間τを推定する。むだ時間推定部30は、例えば、データベース20に格納された情報に対して、時刻をずらしながら操作量MVと計測値PVの相関を計算し、相関が最も大きくなる時刻のずれに相当する時間を、むだ時間τとして算出する。また、むだ時間推定部30は、操作量MVと計測値PVに基づいてコントローラ60が制御するプロセスの数理モデルを推定し、むだ時間τを推定してもよい。
最小分散指標値算出部32は、むだ時間τに依存する指標値であって、コントローラ60の外乱抑制特性を示す最小分散指標値η(τ)を算出する。最小分散指標値η(τ)は、式(1)で表される。式中、σ mv(τ)は、計測値PVの最小分散である。また、σ は、計測値PVの実際の分散である。最小分散σ mv(τ)は、外乱が白色雑音aから駆動されると仮定した際の白色雑音aから計測値PVまでの伝達関数Dをシフト演算子q−1を用いて式(2)のように展開した係数1、f、f、‥の2乗の和を、白色雑音aの標準偏差σに乗算することで求められる(式(3))。
η(τ)=σ mv(τ)/σ ‥(1)
D(q−1)=1+f―1+‥+fτ―τ+fτ+1―(τ+1)+‥ ‥(2)
σ mv(τ)=(1+f +‥+fτ )・σ ‥(3)
最小分散σ mv(τ)は、コントローラ60の特性に依存しない値であり、計測値PVの分散σ がとり得る最小の値である。従って、第1実施形態における最小分散指標値η(τ)は、おおむね0〜1の間の値を示し、1に近い程、コントローラ60の性能が高い(PIDパラメータが適切である)と判断することができる。
本実施形態の制御性能診断装置1は、むだ時間τおよび最小分散指標値η(τ)を、通信部16およびネットワークNWを介して端末装置70に送信する。また、制御性能診断装置1は、最小分散指標値η(τ)のみを端末装置70に送信してもよい。これによって、端末装置70を使用する調整員80は、コントローラ60の現在の性能を正確に把握することができる。従来の技術では、むだ時間τを既知の値として、制御装置の性能を診断していた。このため、むだ時間τが既知でない制御装置に適用するのは困難であった。仮に人が手動でむだ時間τを求める場合、何度もシミュレーションや実験等を行う必要が生じ、時間的コストが大きかった。
これに対し、本実施形態の制御性能診断装置1によれば、コントローラ60に入力される目標値SVと、プラント50において計測された計測値PVと、目標値SVおよび計測値PVに基づいてコントローラ60が出力する操作量MVとを、通信部16によって取得し、目標値SV、計測値PV、および操作量MVに基づいて、コントローラ60の速応性を示す指標値(むだ時間τ)と、速応性を示す指標値を反映したコントローラ60の外乱抑制特性を示す最小分散指標値η(τ)とを算出するため、利便性を高めることができる。
なお、第1実施形態では、「分散」を用いて最小分散指標値η(τ)を求めるものとしたが、「分散」に代えて「標準偏差」や「中央値絶対偏差」など、他の種類の「ちらばりを示す値」を用いてもよい。第2実施形態以降についても同様である。
<第2実施形態>
以下、第2実施形態に係る制御性能診断装置2について説明する。利用環境、ハードウェア構成、データベース20に格納される情報については、第1実施形態と共通するため、図2、4、5および関連する説明を援用し、重複した説明は省略する。
図6は、制御性能診断装置2の機能構成の一例を示す図である。制御性能診断装置2は、例えば、第1実施形態の制御性能診断装置1が有する機能構成に加えて、統合指標値算出部34を備える。統合指標値算出部34は、むだ時間τと、最小分散指標値η(τ)と、予め設定された許容値(許容むだ時間τ)に基づいて、統合指標値f1を算出する。統合指標値f1は、例えば、式(4)で表される。式中、αおよびβは、任意に変更可能な係数である。統合指標値算出部34は、αを大きく設定することで、速応性を重視した統合指標値f1を算出することができ、βを大きく設定することで、外乱抑制特性を重視した統合指標値f1を算出することができる。許容むだ時間τ、係数αおよびβは、例えば端末装置70において設定を受け付け、ネットワークNWを介して制御性能診断装置1に入力されるようにしてよい。
f1=α・(τ/τ)+β・η(τ) ‥(4)
また、統合指標値算出部34は、式(4)中のτ/τを、関数g(τ)で置換して、統合指標値f1を算出してもよい(式(5)参照)。関数g(τ)は、例えば式(6)で表される。図7は、式(6)に対応する関数g(τ)の変化を示す図である。前述したように、最小分散指標値η(τ)は、おおむね0〜1の間の値を示すため、関数g(τ)と最小分散指標値η(τ)との間で整合をとることができ、係数α、βの設定を直感的に行うことが可能となる。
f1=α・g(τ)+β・η(τ) ‥(5)
g(τ)=τ/τ (τ>τ
1 (τ≦τ) ‥(6)
また、統合指標値算出部34は、むだ時間τを許容むだ時間τ以下にする必要性が高い場合には、式(7)のように2値でg(τ)を求めてもよい。
g(τ)=0 (τ>τ
1 (τ≦τ) ‥(7)
本実施形態の制御性能診断装置2は、むだ時間τ、最小分散指標値η(τ)、および統合指標値f1を、通信部16およびネットワークNWを介して端末装置70に送信する。また、制御性能診断装置2は、統合指標値f1のみを端末装置70に送信してもよい。これによって、端末装置70を使用する調整員80は、コントローラ60の現在の性能を正確に把握することができる。また、調整員80は、むだ時間τと、最小分散指標値η(τ)または関数g(τ)と、という二つの指標値を統合した統合指標値f1を確認することで、より簡易にコントローラ60の現在の性能を把握することができる。
本実施形態の制御性能診断装置2によれば、コントローラ60に入力される目標値SVと、プラント50において計測された計測値PVと、目標値SVおよび計測値PVに基づいてコントローラ60が出力する操作量MVとを、通信部16によって取得し、目標値SV、計測値PV、および操作量MVに基づいて、コントローラ60の速応性を示す指標値(むだ時間τ)と、速応性を示す指標値を反映したコントローラ60の外乱抑制特性を示す最小分散指標値η(τ)と、これらの双方と許容むだ時間τを反映させた統合指標値f1とを算出するため、利便性を高めることができる。また、より簡易にコントローラ60の現在の性能を観者に把握させることができる。
また、本実施形態の制御性能診断装置2によれば、許容むだ時間τ、係数αおよびβを任意に設定することができるため、調整員80などのユーザのニーズに応じた統合指標値f1を算出して提供することができる。
<第3実施形態>
以下、第3実施形態に係る制御性能診断装置3について説明する。利用環境、ハードウェア構成、データベース20に格納される情報については、第1実施形態と共通するため、図2、4、5および関連する説明を援用し、重複した説明は省略する。
図8は、制御性能診断装置3の機能構成の一例を示す図である。制御性能診断装置3は、例えば、第1実施形態の制御性能診断装置1が有する機能構成に加えて、統合指標値算出部36を備える。統合指標値算出部36は、むだ時間τと、計測値PVと、予め設定された許容値(許容分散σ py)とに基づいて、統合指標値f2を算出する。統合指標値f2は、例えば、式(8)で表される。式中、σ は、計測値PVの分散であり、例えば統合指標値算出部36自身が計算する値である。また、αおよびβは、任意に変更可能な係数である。統合指標値f2は、コントローラ60の外乱抑制特性を示す指標値の一例である。統合指標値算出部36は、αを大きく設定することで、速応性を重視した統合指標値f2を算出することができ、βを大きく設定することで、外乱抑制特性を重視した統合指標値f2を算出することができる。許容分散σ py、係数αおよびβは、例えば端末装置70において設定を受け付け、ネットワークNWを介して制御性能診断装置1に入力されるようにしてよい。
f=α・(τ/τ)+β・(σ py/σ )(τ) ‥(8)
また、統合指標値算出部36は、式(8)中のσ py/σ を、関数h(σ )で置換して、統合指標値f2を算出してもよい(式(9)参照)。関数h(σ )は、例えば式(10)で表される。図9は、式(10)に対応する関数h(σ )の変化を示す図である。
f2=α・(τ/τ)+β・h(σ ) ‥(9)
h(σ )=σ py/σ (σ >σ py
1 (σ ≦σ py) ‥(10)
また、統合指標値算出部36は、分散σ を許容分散σ py以下にする必要性が高い場合には、式(11)のように2値でh(σ )を求めてもよい。更に、統合指標値算出部36は、式(9)中のτ/τを、第2実施形態において説明したいずれかのg(τ)で置換してもよい(式(12)参照)。こうすれば、関数g(τ)と関数h(σ )が共に0〜1の間の値を示すため、これらの間で整合をとることができ、係数α、βの設定を直感的に行うことが可能となる。
h(σ )=0 (σ >σ py
1 (σ ≦σ py) ‥(11)
f2=α・g(τ)+β・h(σ ) ‥(12)
本実施形態の制御性能診断装置3は、むだ時間τおよび統合指標値f2を、通信部16およびネットワークNWを介して端末装置70に送信する。また、制御性能診断装置3は、統合指標値f2のみを端末装置70に送信してもよい。これによって、端末装置70を使用する調整員80は、コントローラ60の現在の性能を正確に把握することができる。また、調整員80は、むだ時間τと、分散比σ py/σ または関数h(σ )と、という二つの指標値を統合した統合指標値f2を確認することで、より簡易にコントローラ60の現在の性能を把握することができる。
本実施形態の制御性能診断装置3によれば、コントローラ60に入力される目標値SVと、プラント50において計測された計測値PVと、目標値SVおよび計測値PVに基づいてコントローラ60が出力する操作量MVとを、通信部16によって取得し、目標値SV、計測値PV、および操作量MVに基づいて、コントローラ60の速応性を示す指標値(むだ時間τ)と、むだ時間τと許容分散σ pyを反映させた統合指標値f2とを算出するため、利便性を高めることができる。また、より簡易にコントローラ60の現在の性能を観者に把握させることができる。
また、本実施形態の制御性能診断装置3によれば、許容分散σ py、係数αおよびβを任意に設定することができるため、調整員80などのユーザのニーズに応じた統合指標値f2を算出して提供することができる。
<第4実施形態>
以下、第4実施形態に係る制御性能診断装置4について説明する。利用環境、ハードウェア構成、データベース20に格納される情報については、第1実施形態と共通するため、図2、4、5および関連する説明を援用し、重複した説明は省略する。
図10は、制御性能診断装置4の機能構成の一例を示す図である。制御性能診断装置4は、例えば、制御性能診断部40―1、40―2、‥40―n(nはコントローラ60の数)と、制御性能比較部41とを備える。以下、いずれの制御性能診断部であるかを区別しないときは、単に制御性能診断部40と表記する。
制御性能診断部40は、第1実施形態におけるデータベース20、むだ時間推定部30、および最小分散指標値算出部32と同等の機能を有する。制御性能診断部40は、性能診断を担当するコントローラ60について、むだ時間τと最小分散指標値η(τ)を算出して通信部16に出力する。また、制御性能診断部40は、性能診断を担当するコントローラ60について、むだ時間τと最小分散指標値η(τ)を算出する過程で得られる最小分散σ mv(τ)を、制御性能比較部41に出力する。また、制御性能診断部40は、これらと同等の性質を有する他の種類の値を出力してもよい。
制御性能比較部41は、制御性能診断部40から入力されたむだ時間τと最小分散σ mv(τ)に基づいて、各系列の制御性能を比較し、比較結果に基づいて改善提案情報を生成して出力する。ここで、「系列」とは、n個のコントローラ60―1、60―2、‥、60―nが存在するものとして、各コントローラ60と、そのコントローラ60が制御を担当するプラント50内のプロセスとを一組にしたものである。
ここで、例えば、水処理プラントなどでは、同じ処理プロセスを系列として、並列に並べ、需要量あるいは供給量に応じて使用する系列を増減させたり、メンテナンス中の系列の予備系列として稼働させたりするなどの運用をするため、処理プロセスが同じ系列が、複数存在する場合がある。複数系列間で同じコントローラ、同じ制御パラメータを使用している場合、処理のプロセスが同じであれば、同様の制御応答があり、制御性能指標も同程度となるはずである。なお、同じ処理プロセスであっても、設備機器の更新の都合などにより、プロセス内のセンサやアクチュエータの位置や種類は、異なっている場合がある。
制御性能比較部41は、処理プロセスが同じ系列について、むだ時間τを比較することで、系列のセンサの位置の変更を促す改善提案情報を、通信部16を介して端末装置70に出力する。端末装置70では、受信した改善提案情報を、表示装置等により調整員80に提示する。むだ時間τには、プロセスのむだ時間とともにコントローラ60のむだ時間が含まれているため、仮にコントローラ60の制御パラメータが同じであれば、処理プロセスが同じ系列と比較してむだ時間τが長いことは、プロセスのむだ時間が長いことを示しているからである。プロセスのむだ時間には、特にセンサの設置位置が影響するため、処理プロセスが同じ系列と同様のセンサ位置の配置にすることで、該当する系列のプロセスを改善することができる。
また、制御性能比較部41は、処理プロセスが同じ系列について、他の系列とのむだ時間τの差が一定範囲内に収まり、且つ最小分散σ mv(τ)が他の系列に比して大きい場合には、センサやアクチュエータの種類、型式の変更、或いはセンサの校正、アクチュエータのメンテナンスを促す改善提案情報を、通信部16を介して端末装置70に出力する。最小分散σ mv(τ)が大きい場合、センサの設置位置ではなく、センサやアクチュエータの種類や型式が、最小分散σ mv(τ)の小さい系列に設置されているものに比べ、制御に不向きであることを示しているからである。これによって、該当する系列のプロセスを改善することができる。
図11は、第4実施形態に係る制御性能比較部41により実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、制御性能比較部41は、各制御性能診断部40から入力された情報から、同じ処理プロセスの系列の情報を抽出する(ステップS100)。次に、制御性能比較部41は、ステップS102〜S108の処理を、抽出した系列毎に実行する。
制御性能比較部41は、今回のループ処理で対象とする系列のむだ時間τが他の系列と比較して大きいか否かを判定する(ステップS102)。制御性能比較部41は、例えば、対象とする系列以外の系列のむだ時間τの平均値や中央値と比較して、対象とする系列のむだ時間τが第1の閾値以上大きいか否かを判定する。むだ時間τが他の系列と比較して大きい場合、センサの位置を変更することを促す改善提案情報を出力する(ステップS104)。
むだ時間τが他の系列と比較して大きくない場合、制御性能比較部41は、対象とする系列のむだ時間τが他の系列と同程度であり、且つ最小分散σ mv(τ)が他の系列と比較して大きいか否かを判定する(ステップS106)。制御性能比較部41は、例えば、対象とする系列以外の系列のむだ時間τの平均値や中央値と、対象とする系列のむだ時間τとの差分が第2の閾値以内に収まっており、且つ、対象とする系列以外の系列の最小分散σ mv(τ)の平均値や中央値と比較して、対象とする系列の最小分散σ mv(τ)が第3の閾値以上大きいか否かを判定する。むだ時間τが他の系列と同程度であり、且つ最小分散σ mv(τ)が他の系列と比較して大きい場合、制御性能比較部41は、センサ・アクチュエータの種類・形式の変更、または校正・メンテナンスを行うことを促す改善提案を出力する(ステップS108)。なお、ステップS102とS106のいずれにおいても否定的な判定を得た場合、制御性能比較部41は、対象とする系列についての改善提案を出力せず、次の系列の処理に移行する。
以上説明した本実施形態の制御性能診断装置4によれば、第1実施形態と同様の効果を奏するのに加え、制御性能が低下している理由を系列間で比較し、適切な改善提案を出力することができる。この結果、各系列のプロセスを改善することができる。
<第5実施形態>
以下、第5実施形態に係る制御性能診断装置5について説明する。利用環境、ハードウェア構成、データベース20に格納される情報については、第1実施形態と共通するため、図2、4、5および関連する説明を援用し、重複した説明は省略する。
図12は、制御性能診断装置5の機能構成の一例を示す図である。制御性能診断装置5は、例えば、制御性能診断部42と、診断結果データベース43と、変更前後比較部44とを備える。
制御性能診断部42は、(1)第1実施形態におけるデータベース20、むだ時間推定部30、および最小分散指標値算出部32、(2)第2実施形態におけるデータベース20、むだ時間推定部30、最小分散指標値算出部32、および統合指標値算出部34、(3)第3実施形態におけるデータベース20、むだ時間推定部30、および統合指標値算出部36のうち、いずれかと同等の機能を有する。すなわち、制御性能診断部42は、(1)むだ時間τおよび最小分散指標値η(τ)、(2)むだ時間τおよび統合指標値f1、(3)むだ時間τおよび統合指標値f2のうち、いずれかの組を出力する。また、制御性能診断部42は、これらと同等の性質を有する他の種類の値を出力してもよい。以下、最小分散指標値η(τ)、統合指標値f1、統合指標値f2を区別せずに、単に「指標値」と称する。
制御性能診断部42が出力したむだ時間τおよび指標値は、診断結果データベース43に書き込まれる。また、本実施形態における通信部16は、コントローラ60からPID係数等の制御パラメータを受信する。制御パラメータは、むだ時間τおよび指標値と共に、実際に制御が行われた時刻に対応付けられて診断結果データベース43に格納される。
変更前後比較部44は、診断結果データベース43に格納された情報を参照し、制御パラメータが変更されたタイミングを抽出する。そして、制御パラメータが変更された前後における、むだ時間τおよび指標値に基づいて、制御パラメータの変更前後の制御性能を比較し、比較結果に基づいて改善提案情報を生成して出力する。
一般には、制御パラメータの調整が上手く機能していれば、むだ時間τも指標値も改善されることが期待される。ここで、むだ時間τの改善が指標値の改善に比して相対的に小さい場合、むだ時間τ(プロセスのむだ時間+コントローラ60のむだ時間)のうち、コントローラ60のむだ時間が相対的に小さい可能性がある。従って、変更前後比較部44は、制御パラメータの変更前後において、むだ時間τの改善が相対的に小さい場合には、例えば、センサの位置を変更することを促す改善提案情報を出力する。なお、変更前後比較部44は、むだ時間τの改善の絶対値が小さい場合にも、センサの位置を変更することを促す改善提案情報を出力してよい。
以上説明した本実施形態の制御性能診断装置5によれば、第1〜第3実施形態と同様の効果を奏するのに加え、むだ時間τの相対的な改善程度に基づいて、コントローラ60の制御性能に依存しない改善点を抽出し、適切な改善提案を出力することができる。この結果、各系列のプロセスを改善することができる。
<第6実施形態>
以下、第6実施形態に係る制御性能診断装置6について説明する。利用環境、ハードウェア構成、データベース20に格納される情報については、第1実施形態と共通するため、図2、4、5および関連する説明を援用し、重複した説明は省略する。
図13は、制御性能診断装置6の機能構成の一例を示す図である。制御性能診断装置6は、むだ時間毎指標値算出部45と、特徴可視化部46とを備える。むだ時間毎指標値算出部45は、例えば、所定の範囲内において適切な区切りで値をずらしながら、仮想的なむだ時間を複数設定し、設定したむだ時間毎に、最小分散指標値η(τ)、統合指標値f1、統合指標値f2のいずれかを算出する。
特徴可視化部46は、むだ時間毎指標値算出部45により算出されたむだ時間τと指標値との組み合わせを、端末装置70においてグラフとして表示させるための情報を生成する。図14は、端末装置70において表示されるグラフの一例を示す図である。特徴可視化部46が生成する情報は、単なる数値のテーブルデータであってもよいし、端末装置70においてWebブラウザに表示させるための画像ファイル等であってもよい。
調整員80は、図14に例示したグラフの傾きや相関を見ることで、プロセスの特徴を把握することができる。グラフの傾きが大きい場合は、むだ時間の変化が指標値に及ぼす影響が大きいため、プロセスのむだ時間を短くすることで、外乱抑制特性を改善する効果が大きいといえる。この場合は、センサの設置位置を変更し、むだ時間の改善を試すことで、プロセス自体の外乱抑制特性を改善することができる。このように、むだ時間τと指標値との関係を評価することで、制御パラメータの診断だけでなく、プロセスの改善方法を調整員80に提示することができ、制御の性能を抜本的に改善することが可能となる。また、調整員80が、グラフからプロセスの特徴を把握できる熟練者であれば、第1実施形態1〜第5実施形態と同様に、コントローラ60の制御性能を調整員80に評価させることができる。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、制御装置(コントローラ60)に入力される目標値SVと、制御装置が制御する対象設備(プラント50)において計測された計測値PVと、目標値SVおよび計測値PVに基づいて制御装置が出力する操作量MVとを通信部16を介して取得し、目標値SV、計測値PV、および操作量MVに基づいて、制御装置の速応性を示す第1の指標値(むだ時間τ)と、第1の指標値を反映した制御装置の外乱抑制特性を示す第2の指標値(最小分散指標値η(τ)、統合指標値f2)とを算出するため、利便性を向上させることができる。
なお、通信部16が、「取得部」の一例である。また、むだ時間τが「第1の指標値」の一例であり、むだ時間推定部30が「第1の算出部」の一例である。また、最小分散指標値η(τ)、統合指標値f2が「第2の指標値」の一例であり、最小分散指標値算出部32、統合指標値算出部36が「第2の算出部」の一例である。また、統合指標値f1が「第3の指標値」の一例であり、統合指標値算出部34が「第3の算出部」の一例である。また、許容分散σ が「計測値のちらばりを示す値」の一例であり、σ pyが「計測値のちらばりを示す値に対する許容値」の一例である。また、最小分散σ mv(τ)が「第4の指標値」の一例であり、制御性能比較部41が「性能比較部」の一例である。また、変更前後比較部44が「前後比較部」の一例であり、むだ時間毎指標値算出部45が「指標値毎算出部」の一例であり、特徴可視化部46が「可視化部」の一例である。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1〜6 制御性能診断装置
20 データベース
30 むだ時間推定部
32 最小分散指標値算出部
34 統合指標値算出部
36 統合指標値算出部
40、42 制御性能診断部
41 制御性能比較部
43 診断結果データベース
44 変更前後比較部
45 むだ時間毎指標値算出部
46 特徴可視化部
50 プラント
60 コントローラ
70 端末装置
80 調整員

Claims (8)

  1. 制御装置に入力される目標値と、前記制御装置が制御する対象設備において計測された計測値と、前記目標値および前記計測値に基づいて前記制御装置が出力する操作量とを取得する取得部と、
    前記取得部により取得された目標値、計測値、および操作量に基づいて、前記制御装置の速応性を示す第1の指標値を算出する第1の算出部と、
    前記第1の指標値を反映した前記制御装置の外乱抑制特性を示す第2の指標値を算出する第2の算出部と、
    を備える制御性能診断装置。
  2. 前記第1の指標値と前記第2の指標値との双方を反映した第3の指標値を算出する第3の算出部を備える、
    請求項1記載の制御性能診断装置。
  3. 前記第3の算出部は、前記第1の指標値と、前記第2の指標値と、前記第1の指標値に対する許容値とに基づいて、前記第3の指標値を算出する、
    請求項2記載の制御性能診断装置。
  4. 前記第2の算出部は、前記第1の指標値と、前記計測値のちらばりを示す値と、前記計測値のちらばりを示す値に対する許容値と基づいて、前記第2の指標値を算出する、
    請求項1記載の制御性能診断装置。
  5. 複数の制御装置に対応する複数組の前記第1の算出部と前記第2の算出部とを備え、
    各組の前記第1の算出部が算出する前記第1の指標値と、各組の前記第2の算出部が前記第2の指標値を算出する過程で得られる第4の指標値とを比較することにより、前記複数の制御装置または前記対象設備に対する改善提案を促す情報を出力する性能比較部を備える、
    請求項1記載の制御性能診断装置。
  6. 所定のタイミングの前後において、前記第1の指標値の改善程度と、前記第2の指標値または前記第3の指標値の改善程度とを比較し、前記第1の指標値の改善程度が相対的に小さい場合に、前記制御装置または前記対象設備に対する改善提案を促す情報を出力する前後比較部を備える、
    請求項1から5のうちいずれか1項に記載の制御性能診断装置。
  7. 制御装置に入力される目標値と、前記制御装置が制御する対象設備において計測された計測値と、前記目標値および前記計測値に基づいて前記制御装置が出力する操作量とを取得する取得部と、
    値をずらしながら複数設定される、前記制御装置の速応性を示す第1の指標値毎に、前記第1の指標値を反映した前記制御装置の外乱抑制特性を示す第2の指標値を算出する指標値毎算出部と、
    前記指標値毎算出部により算出された前記第1の指標値と前記第2の指標値との組み合わせを可視化するための情報を生成する可視化部と、
    を備える制御性能診断装置。
  8. コンピュータに、
    制御装置に入力される目標値と、前記制御装置が制御する対象設備において計測された計測値と、前記目標値および前記計測値に基づいて前記制御装置が出力する操作量とに基づいて、前記制御装置の速応性を示す第1の指標値を算出させ、
    前記第1の指標値を反映した前記制御装置の外乱抑制特性を示す第2の指標値を算出させるための、
    制御性能診断プログラム。
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