JP2015108556A - タイヤ試験装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】実際の道路に対応して、各種の形状の縁石や石などに応じてこれらの障害物を乗り越える際に、障害物の形状に応じタイヤTに及ぼす影響を測定するタイヤ試験を簡単容易に行うことが可能なタイヤ試験装置を提供する。
【解決手段】回転駆動する走行ドラム14と、走行ドラム14の表面36に対して離接可能に配置され、走行ドラム14の表面36にタイヤTを押し付けることによって、走行ドラム14の回転に応じてタイヤTが回転するように保持するタイヤ押し付け装置90と、タイヤ押し付け装置90に保持されたタイヤTが走行ドラム14の表面36に押し付けられるタイヤ接触位置C1と、タイヤ接触位置C1から走行ドラム14の軸方向に離間したタイヤ待機位置C2との間で、走行ドラム14の表面36から突設する突設部材64を、走行ドラム14の軸方向に移動させるように構成した突設部材移動装置42とを備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、例えば、自動車・バイク・トロリーバス・航空機・水陸両用車などの運輸機器に用いられるタイヤについて、被試験体であるタイヤを回転ドラムに接触させ、異物を乗り越える際のタイヤの耐久性能を試験するタイヤ試験装置に関する。
より詳細には、タイヤに所定の速度(回転力)と押圧力が作用している状態で、ドラムの回転表面に任意の突起物を設置して、タイヤが突起物を乗り越える際の挙動を試験するタイヤ試験装置に関する。
従来、この種のタイヤ試験装置として、特許文献1(特開平6−129954号公報)には、図17に示したようなタイヤ試験装置100が開示されている。
すなわち、この特許文献1のタイヤ試験装置100は、図17に示したように、回転駆動する走行ドラム102と、タイヤ押し付け装置106とを備えている。このタイヤ押し付け装置106は、走行ドラム102の表面104にタイヤTを押し付けることによって走行ドラム102の回転に応じてタイヤTが回転するように保持するとともに、この走行ドラム102の表面104に対して離接可能に配置されている。
この特許文献1のタイヤ試験装置100では、走行ドラム102の表面104は、平坦な表面であり、実際の道路に対応して、縁石や石などを乗り越える際に、これらの障害物の形状に応じタイヤTに及ぼす影響を測定するようには構成されていない。
このため、特許文献2(特開2010−54316号公報)には、図18に示したようなタイヤ試験装置200が開示されている。
すなわち、特許文献2のタイヤ試験装置200では、図18に示したように、回転駆動する走行ドラム202と、タイヤ押し付け装置206とを備えている。このタイヤ押し付け装置206は、走行ドラム202の表面204にタイヤTを押し付けることによって走行ドラム202の回転に応じてタイヤTが回転するように保持するとともに、この走行ドラム202の表面204に対して離接可能に配置されている。
そして、路面の小石などを模擬して凹凸状の面でタイヤTについて試験を行うために、走行ドラム202に凸部208を直接形成して試験を行うように構成している。
また、特許文献3(特開2001−289740公報)には、図19に示したように、走行ドラム302の内部に、アクチュエータ304を設けて、このアクチュエータ304の先端に突起部306を設けたタイヤ試験装置300が開示されている。
そして、アクチュエータ304の伸縮作動によって、アクチュエータ304の先端に設けた突起部306が、走行ドラム302の半径方向に、走行ドラム302の表面308から出没するように構成したタイヤ試験装置300が開示されている。
特開平6−129954号公報 特開2010−54316号公報 特開2001−289740公報
しかしながら、特許文献2のタイヤ試験装置200では、走行ドラム202に凸部208を直接形成して試験を行うように構成しているので、凸部208の形状が固定されてしまい、実際の道路の形状、縁石、小石などの障害物の種々の形状に対応することができず、実際の道路形状などとはかけ離れたタイヤ試験しかできないことにもなる。
また、特許文献2のタイヤ試験装置200では、平坦な道路状態の走行状態のタイヤ試験と、走行ドラム202に凸部208を形成した状態のタイヤ試験とを比較して同時に行うことは不可能である。
一方、特許文献3のタイヤ試験装置300では、平坦な道路状態の走行状態のタイヤ試験と、走行ドラム302の表面308から突起部306が突出する状態のタイヤ試験とを行うことができるようには構成されている。
しかしながら、平坦な道路状態の走行状態のタイヤ試験を行うためには。図20の部分拡大断面図に示したように、アクチュエータ304が縮んだ状態で、突起部306の表面310が、走行ドラム302の表面308と同じ形状の表面(円弧状の平坦な表面)を形成する必要があり、突起部306の形状が固定される(円弧状の平坦な表面に固定される)ことになる。
このため、特許文献3のタイヤ試験装置300では、実際の道路に対応して、各種の形状の縁石や石などの障害物に応じて、これらの障害物を乗り越える際に、これらの障害物の形状に応じタイヤTに及ぼす影響を測定することは不可能である。
本発明は、このような現状に鑑み、実際の道路に対応して、各種の形状の縁石や石などに応じて、これらの障害物を乗り越える際に、障害物の形状に応じタイヤTに及ぼす影響を測定するタイヤ試験を簡単容易に行うことが可能なタイヤ試験装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、平坦な道路状態の走行状態のタイヤ試験と、実際の道路に対応して、各種の形状の縁石や石などに応じて、これらの障害物を乗り越える際に、障害物の形状に応じタイヤTに及ぼす影響を測定するタイヤ試験とを同時に行うことが可能なタイヤ試験装置を提供することを目的とする。
本発明は、前述したような従来技術における課題及び目的を達成するために発明されたものであって、本発明のタイヤ試験装置は、
タイヤの耐久性能を試験するタイヤ試験装置であって、
回転駆動する走行ドラムと、
前記走行ドラムの表面に対して離接可能に配置され、前記走行ドラムの表面にタイヤを押し付けることによって、走行ドラムの回転に応じてタイヤが回転するように保持するタイヤ押し付け装置と、
前記タイヤ押し付け装置に保持されたタイヤが走行ドラムの表面に押し付けられるタイヤ接触位置と、前記タイヤ接触位置から走行ドラムの軸方向に離間したタイヤ待機位置との間で、前記走行ドラムの表面から突設する突設部材を、前記走行ドラムの軸方向に移動させるように構成した突設部材移動装置と、
を備えることを特徴とする。
このように構成することによって、突設部材移動装置の作動により、走行ドラムの表面から突設する突設部材が、タイヤ接触位置と、この位置から走行ドラムの軸方向に離間したタイヤ待機位置とを移動する。
突設部材がタイヤ待機位置にある状態では、タイヤ接触位置には、走行ドラムの表面から突設する突設部材が、走行ドラムの表面に存在しない状態であるので、平坦な道路状態の走行状態のタイヤ試験を行うことができる。
また、突設部材移動装置の作動により、走行ドラムの表面から突設する突設部材が、タイヤ待機位置から走行ドラムの軸方向に移動して、タイヤ押し付け装置に保持されたタイヤが走行ドラムの表面に押し付けられるタイヤ接触位置に移動する。
突設部材がタイヤ接触位置にある状態では、タイヤ接触位置には、走行ドラムの表面から突設する突設部材が、走行ドラムの表面に存在している状態であるので、各種の形状の縁石や石などに応じて、これらの障害物を乗り越える際に、障害物の形状(突設部材の形状)に応じタイヤTに及ぼす影響を測定するタイヤ試験を行うことができる。
これにより、実際の道路に対応して、各種の形状の縁石や石などに応じて、これらの障害物を乗り越える際に、障害物の形状に応じタイヤTに及ぼす影響を測定するタイヤ試験を簡単容易に行うことが可能である。
また、平坦な道路状態の走行状態のタイヤ試験と、実際の道路に対応して、各種の形状の縁石や石などに応じて、これらの障害物を乗り越える際に、障害物の形状に応じタイヤTに及ぼす影響を測定するタイヤ試験とを同時に行うことが可能である。
また、本発明のタイヤ試験装置は、
前記突設部材移動装置が、
前記突設部材移動装置の走行ドラムの軸方向に移動する軸方向移動位置が、前記走行ドラムの回転方向に、前記タイヤ押し付け装置のタイヤ押し付け位置を通過した第1の角度位置θ1と、
前記突設部材移動装置の走行ドラムの軸方向に移動する軸方向移動位置が、前記走行ドラムの回転方向に、前記タイヤ押し付け装置のタイヤ押し付け位置に入る前の第2の角度位置θ2との間を回転する間に、
前記突設部材が、タイヤ接触位置とタイヤ待機位置との間を、前記走行ドラムの表面に軸方向に移動するように構成したことを特徴とする。
このように構成することによって、突設部材移動装置の走行ドラムの軸方向に移動する軸方向移動位置が、走行ドラムの回転方向のタイヤ押し付け装置のタイヤ押し付け位置を通過した第1の角度位置θ1で、突設部材移動装置を作動させる。
これによって、突設部材をタイヤ待機位置からタイヤ接触位置へ、走行ドラムの表面での軸方向の移動を開始する。
そして、この状態では、突設部材移動装置の走行ドラムの軸方向に移動する軸方向移動位置が、走行ドラムの回転方向のタイヤ押し付け位置には位置しないので、突設部材をタイヤ待機位置からタイヤ接触位置へ、走行ドラムの表面に軸方向に移動できる。
さらに、突設部材移動装置の走行ドラムの軸方向に移動する軸方向移動位置が、走行ドラムの回転方向のタイヤ押し付け装置のタイヤ押し付け位置に入る前の第2の角度位置θ2までこの状態が持続して、突設部材をタイヤ待機位置からタイヤ接触位置へ移動することができる。
そして、突設部材移動装置の走行ドラムの軸方向に移動する軸方向移動位置が、走行ドラムの回転方向のタイヤ押し付け装置のタイヤ押し付け位置に入る前の第2の角度位置θ2で、突設部材のタイヤ待機位置からタイヤ接触位置への移動が完了する。
これにより、所定の回数、突設部材をタイヤが乗り越え、障害物を乗り越える際に、障害物の形状(突設部材の形状)に応じタイヤTに及ぼす影響を測定するタイヤ試験を行うことができる。
そして、所定の回数、突設部材をタイヤが乗り越えるタイヤ試験が完了した後、再び、突設部材移動装置の走行ドラムの軸方向に移動する軸方向移動位置が、走行ドラムの回転方向に、タイヤ押し付け装置のタイヤ押し付け位置を通過した第1の角度位置θ1で、突設部材移動装置を作動させる。
これによって、突設部材をタイヤ接触位置からタイヤ待機位置へ、走行ドラムの表面での軸方向の移動を開始する。
そして、この状態では、突設部材移動装置の走行ドラムの軸方向に移動する軸方向移動位置が、走行ドラムの回転方向のタイヤ押し付け位置には位置しないので、突設部材をタイヤ接触位置からタイヤ待機位置へ、走行ドラムの表面上を軸方向に移動できる。
さらに、突設部材移動装置の走行ドラムの軸方向に移動する軸方向移動位置が、走行ドラムの回転方向のタイヤ押し付け装置のタイヤ押し付け位置に入る前の第2の角度位置θ2までこの状態が持続して、突設部材をタイヤ接触位置からタイヤ待機位置へ移動することができる。
そして、突設部材移動装置の走行ドラムの軸方向に移動する軸方向移動位置が、走行ドラムの回転方向のタイヤ押し付け装置のタイヤ押し付け位置に入る前の第2の角度位置θ2で、突設部材のタイヤ接触位置からタイヤ待機位置への移動が完了する。
この状態では、タイヤ接触位置には、走行ドラムの表面から突設する突設部材が、走行ドラムの表面に存在しないのと同じ状態であるので、平坦な道路状態の走行状態のタイヤ試験を行うことができる。
これにより、実際の道路に対応して、各種の形状の縁石や石などに応じて、これらの障害物を乗り越える際に、障害物の形状に応じタイヤTに及ぼす影響を測定するタイヤ試験を簡単容易に行うことが可能である。
また、平坦な道路状態の走行状態のタイヤ試験と、実際の道路に対応して、各種の形状の縁石や石などに応じて、これらの障害物を乗り越える際に、障害物の形状に応じタイヤTに及ぼす影響を測定するタイヤ試験とを同時に行うことが可能である。
また、本発明のタイヤ試験装置は、前記突設部材移動装置が、走行ドラムの軸方向に、突設部材が配置される突設部と、前記走行ドラムの表面の一部を構成する走行表面部とを備えることを特徴とする。
このように構成することによって、突設部材移動装置が、走行ドラムの軸方向に、突設部材が配置される突設部と、走行ドラムの表面の一部を構成する走行表面部とを備えるので、突設部材が配置される突設部が、タイヤ接触位置に位置する際に、突設部材をタイヤが乗り越え、障害物を乗り越える際に、障害物の形状(突設部材の形状)に応じタイヤTに及ぼす影響を測定するタイヤ試験を行うことができる。
一方、走行ドラムの表面の一部を構成する走行表面部が、タイヤ接触位置に位置する際に、平坦な道路状態の走行状態のタイヤ試験を行うことができる。
また、本発明のタイヤ試験装置は、前記突設部材移動装置が、走行ドラムの軸方向に、複数の突設部材が配置される突設部を備えることを特徴とする。
このように構成することによって、突設部材移動装置が、走行ドラムの軸方向に、複数の突設部材が配置される突設部を備えるので、これらの複数の突設部材を走行ドラムの軸方向に移動して、タイヤ接触位置に位置させることができる。
これにより、実際の道路に対応して、各種の形状の縁石や石などに応じて、これらの障害物を乗り越える際に、障害物の形状に応じた(これらの複数の突設部材の形状に応じた)タイヤTに及ぼす影響を測定するタイヤ試験を行うことができる。
また、本発明のタイヤ試験装置は、前記突設部材移動装置の突設部材に、圧力検知センサが備えられていることを特徴とする。
このように構成することによって、突設部材移動装置の突設部材に、圧力検知センサが備えられているので、突設部材移動装置の突設部材にタイヤTによって負荷される圧力を測定することができ、より正確にタイヤTに及ぼす影響を測定するタイヤ試験を行うことができる。
また、本発明のタイヤ試験装置は、前記突設部材移動装置が、前記走行ドラムの軸線に走行ドラムの内部に配置した内部移動機構によって、前記走行ドラムの表面から突設する突設部材を、前記走行ドラムの表面に軸方向に移動するように構成したことを特徴とする。
このように構成することによって、走行ドラムの軸線に走行ドラムの内部に内部移動機構を配置して、突設部材移動装置を構成することができるので、タイヤ試験装置が大型化することなくコンパクト化を図ることができる。
また、本発明のタイヤ試験装置は、前記突設部材移動装置が、前記走行ドラムの軸線に走行ドラムの外部に配置した外部移動機構によって、前記走行ドラムの表面から突設する突設部材を、前記走行ドラムの表面に軸方向に移動するように構成したことを特徴とする。
このように構成することによって、走行ドラムの軸線に走行ドラムの外部に外部移動機構を配置して、突設部材移動装置を構成することができるので、走行ドラムの構造が複雑化することがない。
本発明によれば、突設部材移動装置の作動により、走行ドラムの表面から突設する突設部材が、タイヤ接触位置と、この位置から走行ドラムの軸方向に離間したタイヤ待機位置とを移動する。
突設部材がタイヤ待機位置にある状態では、タイヤ接触位置には、走行ドラムの表面から突設する突設部材が、走行ドラムの表面に存在しない状態であるので、平坦な道路状態の走行状態のタイヤ試験を行うことができる。
また、突設部材移動装置の作動により、走行ドラムの表面から突設する突設部材が、タイヤ待機位置から走行ドラムの軸方向に移動して、タイヤ押し付け装置に保持されたタイヤが走行ドラムの表面に押し付けられるタイヤ接触位置に移動する。
突設部材がタイヤ接触位置にある状態では、タイヤ接触位置には、走行ドラムの表面から突設する突設部材が、走行ドラムの表面に存在している状態であるので、各種の形状の縁石や石などに応じて、これらの障害物を乗り越える際に、障害物の形状(突設部材の形状)に応じタイヤTに及ぼす影響を測定するタイヤ試験を行うことができる。
これにより、実際の道路に対応して、各種の形状の縁石や石などに応じて、これらの障害物を乗り越える際に、障害物の形状に応じタイヤTに及ぼす影響を測定するタイヤ試験を簡単容易に行うことが可能である。
また、平坦な道路状態の走行状態のタイヤ試験と、実際の道路に対応して、各種の形状の縁石や石などに応じて、これらの障害物を乗り越える際に、障害物の形状に応じタイヤTに及ぼす影響を測定するタイヤ試験とを同時に行うことが可能である。
図1は、本発明のタイヤ試験装置の一部を切り欠いた状態の正面図である。 図2は、図1のタイヤ試験装置のA方向の側面図である。 図3は、図1のタイヤ試験装置の上面図である。 図4は、図1のタイヤ試験装置の部分拡大図である。 図5は、図4のタイヤ試験装置の部分拡大図である。 図6は、図2のタイヤ試験装置の部分拡大図である。 図7は、図5において突設部材64がタイヤ接触位置C1にある状態を示す部分拡大図である。 図8は、本発明のタイヤ試験装置の別の実施例の突設部材移動装置42の軸方向移動部54の部分拡大図である。 図9は、本発明のタイヤ試験装置の別の実施例の突設部材移動装置42の軸方向移動部54の部分拡大図である。 図10は、本発明のタイヤ試験装置10の作動(制御)を示すフローチャートである。 図11は、本発明のタイヤ試験装置10の作動(制御)を示すフローチャートである。 図12は、本発明のタイヤ試験装置10の作動(制御)を示すフローチャートである。 図13は、本発明のタイヤ試験装置10の別の実施例の図1と同様な正面図である。 図14は、図13のタイヤ試験装置の図4と同様な部分拡大図である。 図15は、本発明のタイヤ試験装置10の別の実施例の図1と同様な正面図である。 図16は、図15のタイヤ試験装置の図4と同様な部分拡大図である。 図17は、従来のタイヤ試験装置100の概略図である。 図18は、従来のタイヤ試験装置200の概略図である。 図19は、従来のタイヤ試験装置300の概略断面図である。 図20は、図19の従来のタイヤ試験装置300の部分拡大断面図である。
以下、本発明の実施の形態(実施例)を図面に基づいてより詳細に説明する。
図1は、本発明のタイヤ試験装置の一部を切り欠いた状態の正面図、図2は、図1のタイヤ試験装置のA方向の側面図、図3は、図1のタイヤ試験装置の上面図、図4は、図1のタイヤ試験装置の部分拡大図、図5は、図4のタイヤ試験装置の部分拡大図、図6は、図2のタイヤ試験装置の部分拡大図、図7は、図5において突設部材64がタイヤ接触位置C1にある状態を示す部分拡大図である。
図1において、符号10は、全体で本発明のタイヤ試験装置を示している。
本発明のタイヤ試験装置10は、例えば、平坦な道路状態の走行状態のタイヤ試験と、実際の道路に対応して、各種の形状の縁石や石などに応じて、これらの障害物を乗り越える際に、障害物の形状に応じタイヤTに及ぼす影響を測定するタイヤ試験とを同時に行うためのものである。
図1〜図3に示したように、本発明のタイヤ試験装置10は、例えば、床などに設置される基台12を備えており、基台12の上面には、走行ドラム14を回転可能に支持する一対の走行ドラム支持フレーム16が立設されている。
そして、図1、図3、図4に示したように、走行ドラム支持フレーム16には、それぞれ、ベアリング18が設けられており、走行ドラム14の円管形状の軸部20の端部22、24が挿通されることによって、走行ドラム14が回転可能に支持されている。
また、図1、図3に示したように、走行ドラム14の軸部20の一方の端部22は、一方の走行ドラム支持フレーム16aを通り、連結部材26、28を介して、基台12の上面に設けられたギアボックス30、駆動モータ32に接続されている。これにより、駆動モータ32の回転が、ギアボックス30を介して、走行ドラム14に伝達されるように構成されている。なお、駆動モータ32には、例えば、速度検知センサ32aが付設されている。
さらに、図1、図2、図4〜図6に示したように、走行ドラム14の軸部20の端部22、24には、中心角度90°離間して、それぞれ4本のフランジ34が設けられており、このフランジ34によって、走行ドラム14の円管形状の表面(走行面)36が支持されている。
また、走行ドラム14の軸部20の中央部分には、これらのフランジ34に対して、中心角度45°ずらした位置に、それぞれ2組の軸方向および半径方向に平行な合計4本のフランジ38からなる4組のフランジ枠40が設けられており、このフランジ枠40によって、走行ドラム14の円管形状の表面(走行面)36が中央部分で支持されている。
さらに、図1〜図6に示したように、走行ドラム14には、突設部材移動装置42が備えられている。この突設部材移動装置42は、走行ドラム14の軸部20の軸線Xに走行ドラム14の内部に配置した内部移動機構44から構成されている。
すなわち、内部移動機構44として、図1、図4に示したように、走行ドラム14の軸部20の内部には、シリンダ室46が形成されており、このシリンダ室46内にピストン48が軸方向に移動可能に収納されている。
そして、図1、図2、図4〜図6に示したように、ピストン48の一端48aは、シリンダ室46の外部まで延びており、走行ドラム14の軸部20の軸線Xに対して、垂直方向で半径方向に延びる移動板部材50に連結されている。
この移動板部材50の一方の端部50aは、軸部20の軸線方向に形成されたスリット開口部20aを介して、平行な4つのフランジ38の間に架け渡すように設けたガイド支持フレーム52に形成されたスリット開口部52aを通り、半径方向に延びて軸方向移動部54に連結されている。
図1〜図6に示したように、軸方向移動部54は、矩形板形状のベース部材56を備えている。このベース部材56の下面に形成された案内機構58によって、ベース部材56が、走行ドラム14の軸方向に移動できるように構成されている。
すなわち、案内機構58は、例えば、いわゆるLMガイドから構成されており、フランジ枠40のガイド支持フレーム52の両端部に形成され、走行ドラム14の軸方向に延びる2つの平行な案内レール60と、ベース部材56の下面に形成され、この案内レール60に沿って案内される案内部材62とから構成されている。
また、図1、図3〜図5に示したように、軸方向移動部54には、ベース部材56の上面に、走行ドラム14の軸方向に、突設部材64が配置される突設部66と、走行ドラム14の表面(走行面)36の一部を構成する走行表面部68とが隣接して配置されている。
この場合、図4、図5の拡大図に示したように、走行表面部68は、走行ドラム14の表面(走行面)36と略同一の円弧形状の表面68aを形成するような形状に構成されている。
一方、突設部66の突設部材64は、走行ドラム14の表面(走行面)36から半径方向外側に突設するような形状に構成されている。すなわち、この突設部材64の形状は、特に限定されるものではなく、実際の道路に対応して、各種の形状の縁石や石などに応じた形状とすればよく、適宜変更可能である。
また、この実施例の突設部66の突設部材64には、その下面のベース部材56の上面との間に、圧力検知センサ70が備えられている。
このように構成することによって、突設部材移動装置42の軸方向移動部54の突設部材64に、圧力検知センサ70が備えられているので、突設部材移動装置42の軸方向移動部54の突設部材64にタイヤTによって負荷される圧力を測定することができ、より正確にタイヤTに及ぼす影響を測定するタイヤ試験を行うことができる。
また、図1、図3、図4に示したように、走行ドラム14の表面(走行面)36には、突設部材移動装置42の軸方向移動部54が、走行ドラム14の軸方向に移動できるように、矩形形状の開口部72が形成されている。
さらに、図1、図2に示したように、移動板部材50の一方の端部50aと、中心角180°離間した位置にある、移動板部材50の他方の端部50bも、移動板部材50の一方の端部50aとほぼ同様な構成となっている。従って、同じ構成部材には、同じ参照番号を付して簡単に説明する。
すなわち、移動板部材50の他方の端部50bは、軸部20の軸線方向に形成されたスリット開口部20aを介して、平行な2つのフランジ枠40の間に架け渡すように設けたガイド支持フレーム52に形成されたスリット開口部52aを通り、半径方向に延びて軸方向移動部54に連結されている。
図1〜図6に示したように、軸方向移動部54は、矩形板形状のベース部材56を備えている。このベース部材56の下面に形成された案内機構58によって、ベース部材56が、走行ドラム14の軸方向に移動できるように構成されている。
すなわち、案内機構58は、フランジ枠40のガイド支持フレーム52の両端部に形成され、走行ドラム14の軸方向に延びる2つの平行な案内レール60と、ベース部材56の下面に形成され、この案内レール60に沿って案内される案内部材62とから構成されている。
また、走行ドラム14の表面(走行面)36には、突設部材移動装置42の軸方向移動部54が、走行ドラム14の軸方向に移動できるように、矩形形状の開口部72が形成されている。
なお、図1に示したように、移動板部材50の他方の端部50bに連結された軸方向移動部54には、突設部66の突設部材64が形成されておらず、突設部66の突設部材64の部分まで、走行ドラム14の表面(走行面)36の一部を構成する走行表面部68が延設された形状となっている。
一方、図1、図4に示したように、シリンダ室46は、ピストン48のピストン部48bを境に、走行ドラム14の軸方向に2つの第1のシリンダ室46aと、第2のシリンダ室46bに区画されている。
また、走行ドラム14の軸部20の他方の端部24の先端24aは、油圧回転継手74を介して、回転可能に支持されており、この油圧回転継手74に、例えば、四方弁からなるサーボ弁76が連結されている。
そして、第1のシリンダ室46aは、第1の油圧経路78aを通り、油圧回転継手74を介して、サーボ弁76に接続されている。同様に、第2のシリンダ室46bは、第2の油圧経路78bを通り、油圧回転継手74を介して、サーボ弁76に接続されている。
このように構成することによって、図示しない油圧源に接続されたサーボ弁76を切り換えることによって、図1、図4、図5の状態から、第2の油圧経路78bを介して、第2のシリンダ室46b内に圧油を供給する。また、第1の油圧経路78aを介して、第1のシリンダ室46a内の圧油を抜くことによって、ピストン48が、図1、図4〜図5において、走行ドラム14の軸方向の左側に移動できるようになっている。
一方、この状態から、第2の油圧経路78bを介して、第2のシリンダ室46b内の圧油を抜くとともに、第1の油圧経路78aを介して、第1のシリンダ室46a内に圧油を供給することによって、ピストン48が、図において、走行ドラム14の軸方向に右側に移動できるようになっている。
これによって、ピストン48の一端48aを介して、移動板部材50、軸方向移動部54、走行表面部68、突設部66の突設部材64が、図1、図4、図5において、走行ドラム14の軸方向の左右に移動できるようになっている。
このように構成することによって、走行ドラム14の軸線Xに走行ドラム14の内部に内部移動機構44を配置して、突設部材移動装置42を構成することができるので、タイヤ試験装置10が大型化することなくコンパクト化を図ることができる。
また、図1に示したように、一方の走行ドラム支持フレーム16aには、走行ドラム14の回転角度を検出する角度センサ80が設けられている。さらに、油圧回転継手74には、ピストン48の走行ドラム14の軸部20の軸線X方向への移動量を検知するために、例えば、スリップリングからなる変位センサ82が設けられている。
一方、図2、図3に示したように、基台12の上面には、上面視で略コ字形状のタイヤ支持フランジ84が立設されており、タイヤ支持フランジ84は、一対の平行に配置するように立設されたタイヤ支持フランジ部84aを備えている。そして、図3に示したように、これらのタイヤ支持フランジ部84aの間には、2組の平行なタイヤ案内レール86が設けられている。
さらに、2組の平行なタイヤ案内レール86の間には、タイヤ押し付け装置90が設けられており、タイヤ押し付け装置90には、これらのタイヤ案内レール86に案内される2組の案内部材88を備えている。また、タイヤ押し付け装置90には、回転装着軸90aが設けられており、この回転装着軸90aに、被試験体であるタイヤTが回転可能に脱着自在に装着されている。
さらに、タイヤ押し付け装置90の基端部90bには、タイヤ支持フランジ84に固定された、例えば、ピストンシリンダ機構からなる押し付け駆動装置92が連結されているとともに、この押し付け駆動装置92のピストン92aには、荷重検出器94が設けられている。
従って、このように構成することによって、タイヤ押し付け装置90により、図2、図3の矢印Bに示したように、走行ドラム14の表面(走行面)36に対してタイヤTが離接可能に配置される。
そして、押し付け駆動装置92を駆動させて、走行ドラム14の表面(走行面)36にタイヤTを押し付けることによって、走行ドラム14の回転に応じてタイヤTが回転するように構成されている。
従って、上記のように構成することによって、図1、図3〜図5に示したように、本発明のタイヤ試験装置10では、
(1)タイヤ押し付け装置90に保持されたタイヤTが走行ドラム14の表面(走行面)36に押し付けられるタイヤ接触位置C1と、
(2)図7に示したように、タイヤ接触位置C1から走行ドラム14の軸方向に離間したタイヤ待機位置C2との間で、
走行ドラム14の表面(走行面)36から突設する突設部材64を、突設部材移動装置42を作動させることによって、走行ドラム14の軸方向に移動することができるように構成されている。
このように構成することによって、突設部材移動装置42の作動により、走行ドラム14の表面(走行面)36から突設する突設部材64が、タイヤ接触位置C1と、この位置から走行ドラムの軸方向に離間したタイヤ待機位置C2とを移動する。
突設部材がタイヤ接触位置C1にある状態から、突設部材移動装置42の作動により、すなわちサーボ弁76を切り換えることによって、図1、図4、図5の状態となるように、第1の油圧経路78aを介して第1のシリンダ室46a内に圧油を供給する。また、第2の油圧経路78bを介して第2のシリンダ室46b内の圧油を抜く。これによって、ピストン48が、図1、図4、図5において、走行ドラム14の軸方向の右側に移動する。
これにより、ピストン48の一端48aに連結された移動板部材50が、ピストン48の一端48aを介して走行ドラム14の軸方向の右側に移動する。これに伴って、移動板部材50に連結された軸方向移動部54が、走行ドラム14の軸方向の右側に移動する。
この際、移動板部材50の一方の端部50aに連結された軸方向移動部54が、ベース部材56に備えられた案内機構58、すなわち、ベース部材56の案内部材62が、フランジ枠40のガイド支持フレーム52の案内レール60に沿って走行ドラム14の軸方向の右側に移動する。
図5で説明すると、ベース部材56の上面の突設部66の突設部材64が、走行ドラム14の軸方向の右側に移動して、タイヤ待機位置C2に移動する。そして、この状態で、走行ドラム14の表面(走行面)36の一部を構成する走行表面部68が、タイヤ接触位置C1に位置することになる。
この状態では、タイヤ接触位置C1には、走行ドラム14の表面(走行面)36から突設する突設部材64が、走行ドラム14の表面に存在しない状態であるので、平坦な道路状態の走行状態のタイヤ試験を行うことができる。
次に、図7の状態から、突設部材移動装置42の作動により、走行ドラム14の表面(走行面)36から突設する突設部材64が、走行ドラム14の軸方向に移動して、タイヤ待機位置C2から、タイヤ押し付け装置90に保持されたタイヤTが走行ドラム14の表面(走行面)36に押し付けられるタイヤ接触位置C1に移動する。
突設部材がタイヤ待機位置C2にある状態から、突設部材移動装置42の作動により、すなわちサーボ弁76を切り換えることによって、図1、図4、図5の状態から、第2の油圧経路78bを介して第2のシリンダ室46b内に圧油を供給する。また、第1の油圧経路78aを介して第1のシリンダ室46a内の圧油を抜く。これによって、ピストン48が、図1、図4、図5において、走行ドラム14の軸方向の左側に移動する。
これにより、ピストン48の一端48aに連結された移動板部材50が、ピストン48の一端48aを介して走行ドラム14の軸方向の左側に移動する。これに伴って、移動板部材50に連結された軸方向移動部54が、走行ドラム14の軸方向の左側に移動する。
この際、移動板部材50の一方の端部50aに連結された軸方向移動部54が、ベース部材56に備えられた案内機構58、すなわち、ベース部材56の案内部材62が、フランジ枠40のガイド支持フレーム52の案内レール60に沿って走行ドラム14の軸方向の左側に移動する。
図7で説明すると、ベース部材56の上面の突設部66の突設部材64が、走行ドラム14の軸方向の左側に移動して、タイヤ接触位置C1に移動する。
この状態では、タイヤ接触位置C1には、走行ドラム14の表面(走行面)36から突設する突設部材64が、走行ドラム14の表面(走行面)36に存在している状態である。
従って、各種の形状の縁石や石などに応じて、これらの障害物を乗り越える際に、障害物の形状(突設部材64の形状)に応じタイヤTに及ぼす影響を測定するタイヤ試験を行うことができる。
これにより、実際の道路に対応して、各種の形状の縁石や石などに応じて、これらの障害物を乗り越える際に、障害物の形状に応じタイヤTに及ぼす影響を測定するタイヤ試験を簡単容易に行うことが可能である。
また、平坦な道路状態の走行状態のタイヤ試験と、実際の道路に対応して、各種の形状の縁石や石などに応じて、これらの障害物を乗り越える際に、障害物の形状に応じタイヤTに及ぼす影響を測定するタイヤ試験とを同時に行うことが可能である。
この場合、図2に示したように、突設部材移動装置42の作動のタイミングは、
(1)突設部材移動装置42の走行ドラム14の軸方向に移動する軸方向移動位置Gが、走行ドラム14の回転方向Dのタイヤ押し付け装置90のタイヤ押し付け位置Eを通過した第1の角度位置θ1と、
(2)突設部材移動装置42の走行ドラム14の軸方向に移動する軸方向移動位置Gが、走行ドラム14の回転方向Dのタイヤ押し付け装置90のタイヤ押し付け位置Eに入る前の第2の角度位置θ2との間を回転する間に、
すなわち、図2の矢印Fで示した角度範囲で、突設部材64が、タイヤ接触位置C1とタイヤ待機位置C2との間を、走行ドラム14の表面(走行面)36に軸方向に移動するようにすればよい。
すなわち、突設部材移動装置42の走行ドラム14の軸方向に移動する軸方向移動位置Gが、走行ドラム14の回転方向Dのタイヤ押し付け装置90のタイヤ押し付け位置Eを通過した第1の角度位置θ1で、突設部材移動装置42を作動させる。
これによって、突設部材64をタイヤ待機位置C2(図5の状態)からタイヤ接触位置C1(図7の状態)へ、走行ドラム14の表面(走行面)36での軸方向の移動を開始する。
この状態では、突設部材移動装置42の走行ドラム14の軸方向に移動する軸方向移動位置Gが、走行ドラム14の回転方向Dのタイヤ押し付け位置Eには位置しないので、突設部材64をタイヤ待機位置C2からタイヤ接触位置C1へ、走行ドラム14の表面(走行面)36に軸方向に移動できる。
さらに、突設部材移動装置42の走行ドラム14の軸方向に移動する軸方向移動位置Gが、走行ドラム14の回転方向Dのタイヤ押し付け装置90のタイヤ押し付け位置Eに入る前の第2の角度位置θ2まで、この状態が持続して、突設部材64をタイヤ待機位置C2からタイヤ接触位置C1へ移動することができる。
そして、突設部材移動装置42の走行ドラム14の軸方向に移動する軸方向移動位置Gが、走行ドラム14の回転方向Dのタイヤ押し付け装置90のタイヤ押し付け位置Eに入る前の第2の角度位置θ2で、突設部材64のタイヤ待機位置C2からタイヤ接触位置C1への移動が完了する。
これにより、所定の回数、突設部材64をタイヤTが乗り越え、障害物を乗り越える際に、障害物の形状(突設部材64の形状)に応じタイヤTに及ぼす影響を測定するタイヤ試験を行うことができる。
そして、所定の回数、突設部材64をタイヤが乗り越えるタイヤ試験が完了した後、再び、突設部材移動装置42の走行ドラム14の軸方向に移動する軸方向移動位置Gが、走行ドラム14の回転方向Dに、タイヤ押し付け装置90のタイヤ押し付け位置Eを通過した第1の角度位置θ1で、突設部材移動装置42を作動させる。
これによって、突設部材64をタイヤ接触位置C1からタイヤ待機位置C2へ、走行ドラム14の表面(走行面)36での軸方向の移動を開始する。
この状態では、突設部材移動装置42の走行ドラム14の軸方向に移動する軸方向移動位置Gが、走行ドラム14の回転方向Dのタイヤ押し付け位置Eには位置しないので、突設部材64をタイヤ接触位置C1からタイヤ待機位置C2へ、走行ドラム14の表面(走行面)36に軸方向に移動できる。
さらに、突設部材移動装置42の走行ドラム14の軸方向に移動する軸方向移動位置Gが、走行ドラム14の回転方向Dのタイヤ押し付け装置90のタイヤ押し付け位置Eに入る前の第2の角度位置θ2まで、この状態が持続して、突設部材64をタイヤ接触位置C1からタイヤ待機位置C2へ移動することができる。
そして、突設部材移動装置42の走行ドラム14の軸方向に移動する軸方向移動位置Gが、走行ドラム14の回転方向Dのタイヤ押し付け装置90のタイヤ押し付け位置Eに入る前の第2の角度位置θ2で、突設部材64のタイヤ接触位置C1からタイヤ待機位置C2への移動が完了する。
この状態では、タイヤ接触位置C1には、走行ドラム14の表面(走行面)36から突設する突設部材64が、走行ドラム14の表面(走行面)36に存在しない状態である。また、この状態では、走行ドラム14の表面(走行面)36の一部を構成する走行表面部68が、タイヤ接触位置C1に位置することになるので、平坦な道路状態の走行状態のタイヤ試験を行うことができる。
従って、平坦な道路状態の走行状態のタイヤ試験と、実際の道路に対応して、各種の形状の縁石や石などに応じてこれらの障害物を乗り越える際に、障害物の形状に応じタイヤTに及ぼす影響を測定するタイヤ試験とを同時に行うことが可能である。
なお、この場合、第1の角度位置θ1、第2の角度位置θ2は、特に限定されるものではなく、走行ドラム14の回転速度に応じて適宜設定することができる。
この場合、突設部材移動装置42の内部移動機構44として、油圧サーボ式のピストンシリンダ機構を用いたが、空気圧式のピストンシリンダ機構、電気サーボ式の移動機構など適宜変更することが可能である。
また、この実施例では、軸方向移動部54には、ベース部材56の上面に、走行ドラム14の軸方向に、1つの突設部材64が配置される突設部66と、走行ドラム14の表面(走行面)36の一部を構成する1つの走行表面部68とが隣接して配置している。
しかしながら、軸方向移動部54に、走行ドラム14の軸方向に、複数の突設部材64が配置される突設部66を備えるようにしても良い。
例えば、図8(A)に示したように、1つの突設部66に複数の形状の異なる突設部材64を形成して、走行ドラム14の軸方向の移動距離を制御して、これらの複数の形状の異なる突設部材64がそれぞれタイヤ接触位置C1に移動するようにしても良い。また、図8(B)に示したように、走行表面部68の走行ドラム14の軸方向両側に、突設部66を配置して、軸方向移動部54の走行ドラム14の軸方向の移動距離を制御して、これらの複数の形状の異なる突設部材64、走行表面部68がそれぞれタイヤ接触位置C1に移動するようにしても良い。また、図示しないが、図8(A)と図8(B)を組み合わせた状態とすることもできる。
このように構成することによって、走行ドラム14の軸方向に、複数の突設部材64が配置される突設部66を備えるので、これらの複数の突設部材64を走行ドラム14の軸方向に移動して、タイヤ接触位置C1に位置させることができる。
これにより、実際の道路に対応して、各種の形状の縁石や石などに応じてこれらの障害物を乗り越える際に、障害物の形状に応じた(これらの複数の突設部材64の形状に応じた)タイヤTに及ぼす影響を測定するタイヤ試験を行うことができる。
また、この実施例では、所定の回数、突設部材64をタイヤが乗り越え、障害物を乗り越える際に、障害物の形状(突設部材64の形状)に応じタイヤTに及ぼす影響を測定するタイヤ試験を行うように構成したが、図9に示したように、突設部材64の形状を断面略三角形にして、タイヤTの側面T1が、突設部材64の当接面64aと接触するようにして、タイヤTの側面T1の側面タイヤ試験を行うようにすることも可能である。
このように構成される本発明のタイヤ試験装置10の作動(制御)について、以下、図10〜図12に示したフローチャートに基づいて説明する。
先ず、図10に示したように、ステップS1において、本発明のタイヤ試験装置10の主電源をONの状態にする。そして、ステップS2において、駆動モータ32の回転駆動の電源をONの状態にし、続いて、ステップS3において、走行ドラム14のブレーキをONの状態とし、走行ドラム14の回転を停止した状態とする。
そして、ステップS4において、走行ドラム14のブレーキをOFFの状態とし、ステップS5において、走行ドラム14の回転速度を設定するとともに、走行ドラム14の回転をスタートさせる。
一方、ステップS1に続いて、ステップS6において、アクチュエータ駆動の電源をONの状態、すなわち、突設部材移動装置42のサーボ弁76、および、タイヤ押し付け装置90の押し付け駆動装置92の駆動電源をONの状態にする。
そして、ステップS7において、突設部材移動装置42のサーボ弁76を制御することによって、ピストン48を最後端位置へ移動させる。すなわち、ピストン48が、図1、図4、図5において、走行ドラム14の軸方向の右側に移動するようにする。
これによって、ステップS8において、突設部材64をタイヤ待機位置C2に設置する。すなわち、図7に示したように、ベース部材56の上面の突設部66の突設部材64が、走行ドラム14の軸方向の右側に移動して、タイヤ待機位置C2に移動する。そして、この状態で、走行ドラム14の表面(走行面)36の一部を構成する走行表面部68が、タイヤ接触位置C1に位置することになる。
また、ステップS1に続いて、ステップS9において、タイヤ押し付け装置90の押し付け駆動装置92を制御することによって、押し付け駆動装置92のピストン92aを最後端位置へ移動させる。すなわち、図2、図3の矢印Bに示したように、走行ドラム14の表面(走行面)36に対して離反した位置に移動させる。
そして、この状態で、ステップS10において、タイヤ押し付け装置90の回転装着軸90aに被試験体であるタイヤTを取り付ける。次に、ステップS11において、タイヤ押し付け装置90の押し付け駆動装置92を作動させて、走行ドラム14の表面(走行面)36にタイヤTを押し付ける。この際、押し付け駆動装置92のピストン92aに設けた荷重検出器94による変位制御によって、設定荷重(タイヤ押し付け荷重)を保つようにする。
そして、ステップS11の後、上記したステップS4へ進み、走行ドラム14のブレーキをOFFの状態とする。
次に、図11に示したように、ステップS5において、走行ドラム14の回転速度を設定するとともに、走行ドラム14の回転をスタートさせた後、ステップS12において、走行ドラム14の回転速度が安定設定値に達するとともに、ステップS13において、タイヤ押し付け装置90によるタイヤTのタイヤ押し付け荷重が安定設定値に達した否かが判断される。
一方、ステップS8において、突設部材64をタイヤ接触位置C1に設置した後、ステップS14に進み、突設部66の突設部材64の圧力検知センサ70の反力荷重を零にリセットする。
そして、ステップS12、ステップS13に続いて、ステップS15において、走行ドラム14の回転角度を検出する角度センサ80によって、突設部材移動装置42の走行ドラム14の軸方向に移動する軸方向移動位置Gが、走行ドラム14の回転方向Dに、タイヤ押し付け装置90のタイヤ押し付け位置Eを通過した第1の角度位置θ1を通過したことが出力される。すなわち、角度センサ80によって、第1の角度θ1信号が出力される。
このステップS15において、角度θ1信号が出力されると同時に、ステップS16において、突設部材64のタイヤ接触位置C1への移動が開始される。
すなわち、突設部材移動装置42のサーボ弁76を制御することによって、ピストン48を最先端位置へ移動させる。すなわち、ピストン48が、図1、図4、図5において、走行ドラム14の軸方向の左側に移動するようにする。
これによって、ステップS17において、突設部材64のタイヤ接触位置C1への移動が完了する。すなわち、図7に示したように、ベース部材56の上面の突設部66の突設部材64が、走行ドラム14の軸方向の左側に移動して、タイヤ接触位置C1に移動する。そして、この状態で、走行ドラム14の表面(走行面)36の一部を構成する走行表面部68が、タイヤ待機位置に位置することになる。
このステップS17において、突設部材64のタイヤ接触位置C1への移動が完了するタイミングは、ステップS15において、角度センサ80によって、第1の角度θ1信号が出力された後に、ステップS18において、走行ドラム14の回転角度を検出する角度センサ80によって、突設部材移動装置42の走行ドラム14の軸方向に移動する軸方向移動位置Gが、走行ドラム14の回転方向Dのタイヤ押し付け装置90のタイヤ押し付け位置Eに入る前の第2の角度位置θ2に至ったことが出力されたタイミングである。
すなわち、ステップS18において、角度センサ80によって、第2の角度θ2信号が出力されたタイミングである。
このように、ステップS18において、角度センサ80によって、第2の角度θ2信号が出力されるとともに、ステップS17において、突設部材64のタイヤ接触位置C1への移動が完了した後、ステップS19において、タイヤTが突設部材64に衝突して乗り越える。
そして、ステップS20において、突設部66の突設部材64の圧力検知センサ70によって、反力荷重(Fx、Fy、Fz)が出力される。これにより、突設部材移動装置42の軸方向移動部54の突設部材64にタイヤTによって負荷される圧力を測定することができ、より正確にタイヤTに及ぼす影響を測定するタイヤ試験を行うことができる。
次に、所定の回数、突設部材64をタイヤTが乗り越え、タイヤ試験を行った後、ステップS21において、再び、走行ドラム14の回転角度を検出する角度センサ80によって、突設部材移動装置42の走行ドラム14の軸方向に移動する軸方向移動位置Gが、走行ドラム14の回転方向Dのタイヤ押し付け装置90のタイヤ押し付け位置Eを通過した第1の角度位置θ1を通過したことが出力される。すなわち、角度センサ80によって、第1の角度θ1信号が出力される。
このステップS21において、角度θ1信号が出力されると同時に、ステップS22において、突設部材64のタイヤ接触位置C1からタイヤ待機位置C2への移動が開始される。
すなわち、突設部材移動装置42のサーボ弁76を制御することによって、ピストン48を最後端位置へ移動させる。すなわち、ピストン48が、図1、図4、図5において、走行ドラム14の軸方向の右側に移動するようにする。
これによって、ステップS23において、突設部材64のタイヤ待機位置C2への移動が完了する。すなわち、図1、図4、図5に示したように、ベース部材56の上面の突設部66の突設部材64が、走行ドラム14の軸方向の右側に移動して、タイヤ待機位置C2に移動する。そして、この状態で、走行ドラム14の表面(走行面)36の一部を構成する走行表面部68が、タイヤ接触位置C1に位置することになる。
このステップS23において、突設部材64のタイヤ待機位置C2への移動が完了するタイミングは、ステップS21において、角度センサ80によって、第1の角度θ1信号が出力された後に、ステップS24において、走行ドラム14の回転角度を検出する角度センサ80によって、突設部材移動装置42の走行ドラム14の軸方向に移動する軸方向移動位置Gが、走行ドラム14の回転方向Dのタイヤ押し付け装置90のタイヤ押し付け位置Eに入る前の第2の角度位置θ2に至ったことが出力されたタイミングである。
すなわち、ステップS24において、角度センサ80によって、第2の角度θ2信号が出力されたタイミングである。
そして、図12に示したように、ステップS24において、第2の角度θ2信号が出力された後、ステップS25において、走行ドラム14の回転を零にする信号が出力され、ステップS26において、走行ドラム14の回転が停止される。
次に、ステップS27において、走行ドラム14のブレーキをONの状態とし、ステップS28において、駆動モータ32の回転駆動の電源をOFFの状態にする。
一方、ステップS24において、第2の角度θ2信号が出力された後、ステップS29において、タイヤ押し付け装置90の押し付け駆動装置92を制御することによって、押し付け駆動装置92のピストン92aを、再び最後端位置へ移動させる。すなわち、図2、図3の矢印Bに示したように、走行ドラム14の表面(走行面)36に対して離反した位置に移動させる。
次に、ステップS30において、タイヤ押し付け装置90の押し付け駆動装置92の制御をOFFの状態にする。そして、この状態で、ステップS31において、タイヤ押し付け装置90の回転装着軸90aから、被試験体であるタイヤTを取り外す。
一方、ステップS23において、突設部材64のタイヤ待機位置C2への移動が完了した後、ステップS32において、突設部材64のタイヤ待機位置C2での位置が保持され、ステップS33において、突設部材移動装置42のサーボ弁76の制御をOFFにする。
ステップS28において、駆動モータ32の回転駆動の電源をOFFの状態にし、ステップS30において、タイヤ押し付け装置90の押し付け駆動装置92の制御をOFFの状態にするとともに、ステップS33において、突設部材移動装置42のサーボ弁76の制御をOFFにした後、ステップS34において、アクチュエータ駆動の電源をOFFの状態、すなわち、突設部材移動装置42のサーボ弁76、および、タイヤ押し付け装置90の押し付け駆動装置92の駆動電源をOFFの状態にする。
そして、最後に、ステップS35において、本発明のタイヤ試験装置10の主電源をOFFの状態にして、タイヤ試験装置10の作動(制御)が終了する。
なお、この実施例では、ステップS8において、予め突設部66に設けた突設部材64をタイヤ待機位置C2に移動して設置するようにしたが、ステップS8において、予め突設部66に設けられていない突設部材64を、突設部66をタイヤ待機位置C2に移動した状態で、突設部66に設置するようにしても良い。
また、ステップS14においては、突設部66の突設部材64の圧力検知センサ70の反力荷重を零にする前に、走行ドラム14の表面(走行面)36の一部を構成する走行表面部68が、タイヤ接触位置C1に位置することになる。
この状態では、タイヤ接触位置C1には、走行ドラム14の表面(走行面)36から突設する突設部材64が、走行ドラムの表面に存在しない状態であるので、平坦な道路状態の走行状態のタイヤ試験を行うようにしても良い。
図13は、本発明のタイヤ試験装置10の別の実施例の図1と同様な正面図、図14は、図13のタイヤ試験装置の図4と同様な部分拡大図である。
この実施例のタイヤ試験装置10は、図1〜図12に示したタイヤ試験装置10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
上記の実施例1のタイヤ試験装置10では、突設部材移動装置42が、走行ドラム14の軸部20の軸線Xに走行ドラム14の内部に配置した内部移動機構44から構成されている。
これに対して、この実施例のタイヤ試験装置10では、図13、図14に示したように、突設部材移動装置42が、走行ドラム14の軸部20の軸線Xに走行ドラム14の外部に配置した外部移動機構96から構成されている。
すなわち、この実施例のタイヤ試験装置10では、走行ドラム14の軸部20の内部に、シリンダ室46が設けられておらず、ピストン48の周囲にスラストベアリング98が設けられて、ピストン48が、走行ドラム14の軸部20の軸方向に摺動できるようになっている。
そして、ピストン48の他方の端部48cが、回転継手11を介して、走行ドラム14の軸部20の外部に設けられたシリンダ室46のピストン48dに接続されている。
なお、シリンダ室46の構造、すなわち、2つの第1のシリンダ室46aと、第2のシリンダ室46bに区画されていること、第1の油圧経路78a、第2の油圧経路78bが設けられ、これらにサーボ弁76が連結されていることなどは、上記の実施例1のタイヤ試験装置10と同様であるので、その詳細な説明、作動は省略する。
このように構成することによって、走行ドラム14の軸部20の軸線Xに走行ドラム14の外部に配置した外部移動機構96を配置して、突設部材移動装置42を構成することができるので、走行ドラム14の構造が複雑化することがない。
図15は、本発明のタイヤ試験装置10の別の実施例の図1と同様な正面図、図16は、図15のタイヤ試験装置の図4と同様な部分拡大図である。
この実施例のタイヤ試験装置10は、図13、図14に示した実施例2のタイヤ試験装置10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
上記の実施例2のタイヤ試験装置10では、突設部材移動装置42が、走行ドラム14の軸部20の軸線Xに走行ドラム14の外部に配置した外部移動機構96から構成され、この外部移動機構96が、油圧サーボ式のピストンシリンダ機構を用いている。
すなわち、高速、低速のいずれににおいても、突設部材移動装置42の軸方向移動部54が、走行ドラム14の軸方向に移動できるように、外部移動機構96として、油圧サーボ式のピストンシリンダ機構を用いている。
なお、図1〜図12に示した実施例1のタイヤ試験装置10においても、高速速、低速にいずれにおいても、突設部材移動装置42の軸方向移動部54が、走行ドラム14の軸方向に移動できるように、内部移動機構44として、油圧サーボ式のピストンシリンダ機構を用いている。
ところで、本発明のタイヤ試験装置10では、低速において使用する際には、このような油圧サーボ式のピストンシリンダ機構でなくても、内部移動機構44、外部移動機構96として、電気サーボ式の移動機構を採用することができる。
従って、この実施例のタイヤ試験装置10では、、図15、図16に示したように、外部移動機構96として、電気サーボ式の移動機構13を用いている。
すなわち、この電気サーボ式の移動機構13では、図15、図16に示したように、ピストン48の他方の端部48cが、回転継手11を介して、走行ドラム14の軸部20の外部に設けられたボールスプライン15のスプライン軸17の一端17aに接続されている。
そして、スプライン軸17の他端17bが、電気式サーボモータ19に連結されている。
また、図16に示したように、ボールスプライン15のスプライン軸17の一端17aには、スプライン軸17の走行ドラム14の軸部20の軸線X方向への移動量を検知するために、変位センサ21が設けられている。
このように構成することによって、サーボモータ19の作動によって、ボールスプライン15のスプライン軸17が伸縮することによって、ピストン48が、走行ドラム14の軸部20の軸線X方向に沿って移動するようように構成されている。
すなわち、、電気式サーボモータ19の作動によって、走行ドラム14の表面(走行面)36から突設する突設部材64が、タイヤ接触位置C1と、この位置から走行ドラムの軸方向に離間したタイヤ待機位置C2とを移動するように構成されている。
このように構成することによって、走行ドラム14の軸部20の軸線Xに走行ドラム14の外部に配置した外部移動機構96として、電気サーボ式の移動機構13を配置して、突設部材移動装置42を構成することができ、低速において使用する際に対応できるとともに、簡単な構造となり、走行ドラム14の構造が複雑化することがない。
なお、この実施例では、走行ドラム14の軸部20の軸線Xに走行ドラム14の外部に配置した外部移動機構96として、電気サーボ式の移動機構13を配置したが、図示しないが、走行ドラム14の軸部20の軸線Xに走行ドラム14の内部に配置した内部移動機構44として、電気サーボ式の移動機構13を配置することも可能である。
以上、本発明の好ましい実施の態様を説明してきたが、本発明はこれに限定されることはなく、例えば、上記実施例では、1つの走行ドラム14に対して、1つの突設部材移動装置42、1つのタイヤ押し付け装置90を設けたが、例えば、図示しないが、1つの走行ドラム14に対して、複数の突設部材移動装置42、複数のタイヤ押し付け装置90を設けて、複数のタイヤTに対して同時にタイヤ試験を実施することもできる。
さらに、上記実施例では、平坦な道路状態の走行状態のタイヤ試験と、実際の道路に対応して、各種の形状の縁石や石などに応じてこれらの障害物を乗り越える際に、障害物の形状に応じタイヤTに及ぼす影響を測定するタイヤ試験とを同時に行うようにしたが、障害物の形状に応じタイヤTに及ぼす影響を測定するタイヤ試験のみを行ってもよい。
また、上記実施例では、軸方向移動部54のベース部材56の上面に、走行ドラム14の軸方向に、突設部材64が配置される突設部66と、走行ドラム14の表面(走行面)36の一部を構成する走行表面部68とが隣接して配置したが、突設部材64が配置される突設部66のみを設けても良い。
これにより、突設部材64をタイヤが乗り越え、障害物を乗り越える際に、障害物の形状(突設部材64の形状)に応じタイヤTに及ぼす影響を測定するタイヤ試験のみを行うように構成しても良い。
また、発明のタイヤ試験装置10に適用されるタイヤとしては、ゴム製のタイヤに限らず、樹脂製のタイヤ、金属製のタイヤなど種々のタイヤに適用することが可能であるなど本発明の目的を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
本発明は、例えば、自動車・バイク・トロリーバス・航空機・水陸両用車などの運輸機器に用いられるタイヤについて、被試験体であるタイヤを回転ドラムに接触させ、異物を乗り越える際のタイヤの耐久性能を試験するタイヤ試験装置に適用することができる。
10 タイヤ試験装置
11 回転継手
12 基台
13 電気サーボ式の移動機構
14 走行ドラム
15 ボールスプライン
16 走行ドラム支持フレーム
16a 走行ドラム支持フレーム
17スプライン軸
17a 一端
17b 他端
19 電気式サーボモータ
18 ベアリング
20 軸部
20a スリット開口部
21 変位センサ
22 一方の端部
24 他方の端部
24a 先端
26 連結部材
30 ギアボックス
32 駆動モータ
32a 速度検知センサ
34 フランジ
36 表面
38 フランジ
40 フランジ枠
42 突設部材移動装置
44 内部移動機構
46 シリンダ室
46a 第1のシリンダ室
46b 第2のシリンダ室
48 ピストン
48a 一端
48b ピストン部
48c 他方の端部
48d ピストン
50 移動板部材
50a 一方の端部
50b 他方の端部
52 ガイド支持フレーム
52a スリット開口部
54 軸方向移動部
56 ベース部材
58 案内機構
60 案内レール
62 案内部材
64 突設部材
64a 当接面
66 突設部
68 走行表面部
68a 表面
70 圧力検知センサ
72 開口部
74 油圧回転継手
76 サーボ弁
78a 第1の油圧経路
78b 第2の油圧経路
80 角度センサ
82 変位センサ
84 タイヤ支持フランジ
84a タイヤ支持フランジ部
86 タイヤ案内レール
88 案内部材
90 タイヤ押し付け装置
90a 回転装着軸
90b 基端部
92 押し付け駆動装置
92a ピストン
94 荷重検出器
96 外部移動機構
98 スラストベアリング
100 タイヤ試験装置
102 走行ドラム
104 表面
106 タイヤ押し付け装置
200 タイヤ試験装置
202 走行ドラム
204 表面
206 タイヤ押し付け装置
208 凸部
300 タイヤ試験装置
302 走行ドラム
304 アクチュエータ
306 突起部
308 表面
310 表面
C1 タイヤ接触位置
C2 タイヤ待機位置
D 回転方向
E タイヤ押し付け位置
G 軸方向移動位置
T タイヤ
T1 側面
X 軸線
θ1 第1の角度位置
θ2 第2の角度位置

Claims (7)

  1. タイヤの耐久性能を試験するタイヤ試験装置であって、
    回転駆動する走行ドラムと、
    前記走行ドラムの表面に対して離接可能に配置され、前記走行ドラムの表面にタイヤを押し付けることによって、走行ドラムの回転に応じてタイヤが回転するように保持するタイヤ押し付け装置と、
    前記タイヤ押し付け装置に保持されたタイヤが走行ドラムの表面に押し付けられるタイヤ接触位置と、前記タイヤ接触位置から走行ドラムの軸方向に離間したタイヤ待機位置との間で、前記走行ドラムの表面から突設する突設部材を、前記走行ドラムの軸方向に移動させるように構成した突設部材移動装置と、
    を備えることを特徴とするタイヤ試験装置。
  2. 前記突設部材移動装置が、
    前記突設部材移動装置の走行ドラムの軸方向に移動する軸方向移動位置が、前記走行ドラムの回転方向に、前記タイヤ押し付け装置のタイヤ押し付け位置を通過した第1の角度位置θ1と、
    前記突設部材移動装置の走行ドラムの軸方向に移動する軸方向移動位置が、前記走行ドラムの回転方向に、前記タイヤ押し付け装置のタイヤ押し付け位置に入る前の第2の角度位置θ2との間を回転する間に、
    前記突設部材が、タイヤ接触位置とタイヤ待機位置との間を、前記走行ドラムの表面に軸方向に移動するように構成したことを特徴とする請求項1に記載のタイヤ試験装置。
  3. 前記突設部材移動装置が、走行ドラムの軸方向に、突設部材が配置される突設部と、前記走行ドラムの表面の一部を構成する走行表面部とを備えることを特徴とする請求項1から2のいずれかに記載のタイヤ試験装置。
  4. 前記突設部材移動装置が、走行ドラムの軸方向に、複数の突設部材が配置される突設部を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のタイヤ試験装置。
  5. 前記突設部材移動装置の突設部材に、圧力検知センサが備えられていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のタイヤ試験装置。
  6. 前記突設部材移動装置が、前記走行ドラムの軸線に走行ドラムの内部に配置した内部移動機構によって、前記走行ドラムの表面から突設する突設部材を、前記走行ドラムの表面に軸方向に移動するように構成したことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のタイヤ試験装置。
  7. 前記突設部材移動装置が、前記走行ドラムの軸線に走行ドラムの外部に配置した外部移動機構によって、前記走行ドラムの表面から突設する突設部材を、前記走行ドラムの表面に軸方向に移動するように構成したことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のタイヤ試験装置。
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